2022年12月31日土曜日

2022年劇場で見た映画

2022年も暮れようとしています。さて、今年も例年にならい、2022年に見た映画をリストにしてみました。ただ、今年もというべきでしょうか、新型コロナの流行がきっかけになって映画館はじめどこかしらに出向くということが極端に少なくなってしまって、イオンシネマのワタシアター有料会員になっているというのに、劇場に足を運んだのはただの一度きり。もうすっかり劇場で映画を見るという習慣が失われてしまったと実感させられます。

見た順です。

  1. 犬王
  2. シン・ウルトラマン
  3. 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

『犬王』がぶっちぎりでした。この他にいろいろ見ていたらまた違ったのかも知れませんが、今年はずっと『犬王』に支配されてきた、それくらいに強烈な印象を残した映画。Blu-rayも買ってしまった。年末の休みにはいってから、本編、コメンタリー、コメンタリーと立て続けに見て、それでまだ飽きない、まだ見たい、劇場で見たい、劇場のスクリーンで、音響で見たい。その思いを募らせています。

『犬王』、『シン・ウルトラマン』、『ククルス・ドアンの島』は同日に見たのですが、朝一番に見た『犬王』が続く二本を見ている間もずっと鳴り響いていて、そういう意味では『シン・ウルトラマン』、『ククルス・ドアンの島』には申し訳ないことをしました。両方とも面白かった。見どころもしっかりあって、見てよかった。けれど『犬王』みたく、それ以降数日間、いや数週間ずっと脳裏に居座り続けるような鮮烈さはなくて、『犬王』が、『犬王』が足りない! 目覚めて『犬王』、眠ってなお『犬王』、そんなにも意識を占有し続けた映画というのもまた久しぶりでありました。

劇場から足の遠退いている今のこの時期でなかったら、きっと3度4度と見ていたんじゃないか。

そう考えると、新型コロナの影響は自分にとっても大きかったなあと、あらためて思わされるのでした。

2022年12月30日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年2月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年2月号、昨日の続きです。

『ひよ&びびっと!』

ひよって写真部だったのか。でもあんまり写真撮ってる印象はないよね。と思ったら、笑顔の練習用に使ってるのがあやもりんの写真。これ自分で撮ったのかな? いや、写真は全然撮らないっていっていますね。むしろ被写体としての笑顔の練習に余念がなくて、なるほどそれも写真部らしい活動なのかな?

動画配信関係の部活を作りたかったあやもりんが、そういうのはちょっと無理と写真部を紹介されてきたんですね。ひよひとりだけの写真部。もしここにあやもりんが入部するとなったら! あまりのことに嬉死? してしまうひよが大変でした。

あやもりんと一緒に過ごすのが嬉しくて死亡。笑わせようと体に触れてきた、その喜びで死亡。ほんと、すぐに死んでしまうひよですが、一緒にいる時間が増えることで耐性が増すのか、あるいは死亡のペースがあがるのか。後者の予感がしますよね。

『ごきげんよう、一局いかが?』

あらぬ噂をたてられてしまった冴。なにかと思えばふたまた疑惑!? 目立つのが嫌い、変と思われたくない。あまりに人目を気にしすぎる冴の背景が語られて、こうした気質、あるいは心の傷が千星や乃々花と一緒に過ごすことで癒えていくといいなあって思わされたエピソードでした。

しかし冴が気にしたポイントがですよ、自分が目立ちたくないとか誤解されるとかよりも、千星と乃々花に迷惑かけたくないっていうのがね、この子のやさしさを感じさせてくれて、よかったなあって思ったのでした。

いずれこの噂もたち消えることでしょう。その暁には、ふたたび3人で麻雀打てるといいですね。というか、さっさとLIMEでもなんでも交換なさって、オンラインで麻雀お打ちあそばされましよ!

『mono』

富士山取材二日目も曇天で肝心の富士山が見えないどころか、午後から雨になりそうというから大急ぎでまわらないといけない地獄。で、この焦りが祟って20分で2.5km走破を目論み、見事膝をいわす……。春乃さん……、自分の運動不足とかもろもろ、ちゃんと計算に入れて行動してくださいよ。結局この膝が原因で、富士吉田神社では坂の途中で力尽き、って、いやもしかしたら膝のダメージ関係なくここで力尽きるのは運命づけられていた!?

いや実際、階段に坂という障害は春乃さんには逆境そのものだったと思います。

山の取材には向かない人だな……。

五重塔と桜と富士山というシチュエーション。これ、海外での人気がすごかったらしいですよね。日本ではあまり知られていなかったロケーションで、それが海外人気を受けて国内でも広がった。面白い展開だと思います。

しかし今回の富士山取材。いろいろ頑張って手持ちの資料でなんとかしようと思ったところ、箱根からの展望についてもうちょっと知りたい。それで神奈川の担当者から資料提供受けようと思ったまではいいものの、期待値が高いと知らされてそこで尻込みしちゃうんだ! 神奈川の誇りだ、楽しみにしているといってくれてるんだったら、よりよく紹介できるよう資料が欲しいっていったら、喜んでじゃんじゃん送ってくれますって、絶対!

でもそれができないのが春乃なんでしょうね。で、あの結果になっちゃうというのがね、ほんと、変にプレッシャーかかるとおかしなアウトプットが出ちゃうタイプなんだ! ってのが見てとれて、本当におかしかったです。

2022年12月29日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年2月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年2月号、一昨日の続きです。

『異世界アイドル推参です!』

リジェル、魔法が使えるメンバーがいるのはほんと強みだよな! って回でしたよ。

CDを売り出すにあたって、モールでイベントを打ちます。本当だったら、照明もそこまで工夫できず、音楽流して歌ってアピールするのが精一杯といったイベントのはずなのに、勝手にシャボン玉飛ばすし、メンバーを宙に浮かすし、さらには花火に爆発!? 予算の都合以前に会場の制限でできないことでも、即興でどんどん盛り込んでいける。これ、演出面での自由度があがるの、それだけ観客の耳目を集め盛り上げることができるわけですから、本当に強みだよなあ!

反面裏方は大パニック、マネージャーは平謝りなんですが……。

異世界からやってきた3人のアイドルとしての今後。CDの販売に関してはいい船出となったようですね。このイベントがSNSやらなんやらで話題になったりしたら、さらにいい風が吹いたりするのではないでしょうか。咲良は舵取りが大変でしょうけど、夢もいずれ叶うかもですね。

『ササエルの中には誰もいない』

突然降り出した雨にびしょ濡れになる小依たち。しかし茅ひとりは余裕で、なんで? 傘持ってないよね? どころじゃないね!? なんとまあ、水着着用だから問題なし。って、いやいや、水着着用はいいとして、雨に降られたからって制服脱ぐ必要はなかったのでは!? ああ、濡らさないために脱いだのか。とか思ってたら、普段から水着でうろついている雲雀が乱入。やべえ。今さらだけど、この漫画の登場人物、やべえやつらばっかりだ。

今回は茅と千鈴、ふたりの関係性? その距離感というのか、茅がベタベタしないその関係にちょっと触れられた? え? むしろヤッチーが茅のことイヤラシイ目で見てたの!? いや、これは茅の嘘か。小さい頃から一緒だったから、茅も千鈴のことそういう風には扱わないのかな? と思ったら、え? 千鈴、ヤッチーでもいけるの!? わからん、わからんけど、このふたりの関係のちょっと特別感。それはうかがえたように思ったんですね。

そして後半は小依が水着です。千鈴の子供時分の水着、普通に入るんだ! しかもササエル体験のせいでフリフリ子供水着にも抵抗なくなってる!? いやほんと、それからずっと、晩ご飯の間も、食後くつろいでる時も、さらには就寝時も当たり前みたいに水着! 順応性!? いやほんと、この漫画はやべえやつらばっかりです。

『RPG不動産』

驚きましたよ。こんな展開が待っていただなんて。

ブラックドラゴンのサトナを迎えにきたファーの母、ラスティーレ。ラスティーレの裏切りに端を発したサトナの凶行。かくしてサトナはラスティーレとともにこの地上を去り、残されたのは傷ついた世界。命を落とした姉セレニアにすがり、泣くアリスの姿も痛ましく、この現実を前に神なんていないと怒りを爆発させる琴音。

で、まさかここで神様が出てくるなんて思いもしないじゃん! しかも、そういや顔見知りだったよ! で、ここでまさかの神様、ミモからのオファーが! こんな世界は自分も反対、だから過去に戻ってやりなおそう!

って、マジかーっ! これまで描かれてきたハードな展開。その前提となる状況を覆そうという話になって、これはもうびっくりしました。こんなやりかたでこの重くなりすぎた状況、雰囲気をひっくり返すだなんて、この思い切りにはすっかりしてやられてしまいました。

2022年12月28日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2023年2月号

 『まんがタイムオリジナル』2023年2月号、一昨日の続きです。

『敷金礼金ヤンキー付き』

唐突に壁に大穴の開くアパート! 以前にもこんなことあったな。ほら、大家の物置部屋みたいなとこからぶち抜かれたことがありました。ただ今回はちょっと状況が違って、被害にあっているのがたえちゃん! しかも天井にも穴! なにごと!? 天井のは餅つきしてたとかなんかなの!?

と思ったら、大家か。いや、大家で納得したらあかんのだけど、このアパートについてはちょっと事情が事情だからなあ。以前に壁ぶち抜いたのも大家だし。

壁と天井に穴が開いて、これ、困るだろうなあ、と思ったら予想以上に困っていました。声が気になる。そりゃ、壁ごしどころか、穴から素通しで聞こえるんだもんな。でも多恵が気にしてるの、音だけじゃなくて、七恵の大嘘の方が割りあい大きそう! つっこむにつっこめない、そういう状況はなかなかにもやもやしますよね。

そして天井からはこぼれたジュースが落ちてくる! ああ、さすがに真夜は即座に謝ってくれて、こういうところ真夜はわりと常識派だと感じます。

これ、穴がふさがるまでに、たえ、消耗しきっちゃうのでは? と思ったら、お隣から穴ごしに元気づけてくれたりね、さらには天井から密閉型ヘッドホンの差し入れがあったりと、この助けあってる感! これ、ちょっとあわないと思うところがあっても、なんだかんだで面倒見がよかったり親身になってくれたりする、アパート住人の仲のよさ、それが光ったエピソードだったと思います。文化の違いや温度感の違いも、フレンドシップで乗り越えられる、そんな感じがよかったです。

『通勤通学クエスト』

あらすじがすごいな! 釣りに来た。うん、確かに間違ってない。

桜井がすごいですよね。ひがむ、落ち込む、さらにはどんくさい。悪い人じゃないんだけど、いろいろ困ったお姉さんで、そんな桜井をうまくあしらう菊池。でもあんまりにも速攻で立ち直る桜井に、なんでそんなにチョロいのかとつっこまずにはおられなかった模様です。

今回の釣りエピソードは、菊池が本当に頼りになって、面倒見がいい、いろいろアドバイスしてくれる。それでもって料理も上手! あの、ほとんどひとりで何品も作ってみせて、けれど決してえらぶったりしない。みんなで作ったといってくれるその気持ちのよさ! ほんと、いい先輩だなと思います。

そんな彼らの川遊び。竹重に写真送ろうとかいってますけど、こんな楽しそうなの送ったら、彼、うらやましがったりしそうですよね。そんな描かれてないとこにも興味が出てきてしまうの、これまで積み重ねられてきたキャラクターの魅力あってのことだと思います。

『オネェの恋のはじめかた』

時宗の妹がやってきた! 胡桃沢まりん。かわいい系というより、美少女系だなこの子。その上といっていいものか、時宗の妹だけあってかなりキャラが強い。興味があることには容赦なく飛び込んでいくタイプ? 兄の恋愛相手を知りたいばかりに学校までやってきた。きっとイケメンに違いないって、兄の性向、しっかり把握してる妹ってのもなかなかに怖いな! 状況次第では奪いにかかったりするんですか!?

とか思ったら、猿渡も同じ発想にいたっていました。いや、どうもそっち方面は問題なさそうで安心です。

しかしいいキャラクターが揃ってきましたね。男子にせよ女子にせよ、はじめのうちはモブのように思っていたのが、だんだんにひとりひとりの個性として立ってきて、水面とか出てくるだけでもう面白い。で、ハイテンション水面と対照的なしょんぼり桜子。

この落ち込んでた桜子が、まりんを見て表情変えるところ、あれ、いいですよね。からの、まりん、見事に桜子に撃ち抜かれとる! そうか、兄妹揃って好みは同じなのか!

最後、時宗と桜子、桜子はいまいちわかってないっぽいですが、いい雰囲気になってるの、ふたりの距離感、ちょっと通じる気持ちみたいなものが感じられてよかったですよ。でもことこの恋愛に関してはフルスロットルで突撃しかねないまりんの存在、これがちょっとした波乱の種になりそうな気もしましたよ。

とかいいながら、桜子×まりんもいいじゃないかとか思いはじめていたりするから読者というのは勝手なものなのです。

2022年12月27日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年2月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年2月号、発売されています。表紙は『ひだまりスケッチ』。晴着で登場、ゆのと宮子でありますよ。ふたりおみくじ引きまして、その内容こそはちょっとわからないのですが、ともにいい笑顔。いい結果だったのかも知れませんね。桜をあしらった赤い晴着が目にも鮮やかなゆの。対して宮子は緑の着物。これも鮮やか、けれどどことなく落ち着きも感じさせる、そんな意外さ。鞠の模様が、またよく似合っていると感じます。

今月は新規ゲストが1本です。

『escape into the light』

顔を隠してネットで活動していた歌い手が活動休止してしまった。それがあまりにショックで、日常生活にも支障の出ていた片平つむぎ。そんな彼女にクラスのいけすかないやつが話しかけてきて、なおさら憂鬱はつのります。

けれど、そのいけすかないやつが推しの歌い手だったというのだから大変。

なぜ活動を休止したのか。それを聞けば、マネジメント、裏方をやってくれていた相方と喧嘩してしまった。表に出ない雑事、裏方の仕事は自分にはできない。なんとかしようと頑張ってはみたけれど、思ったようにはいかなかった。

こうした事情を聞かされて、ならば自分がと裏方仕事を買って出てしまったつむぎ。しかしこのふたりの関係の、歌い手としての彼女こそは好きだけれど、彼女自身はいけすかない、それゆえに生じる煽るみたいにしながら進行していくやりとりがこのふたりの特色となっていて、不思議な距離感、仲良くじゃれてるというよりも、本心から喧嘩売っていくスタイルが、いずれ腹を割って話せるふたりに深化していくのか、あるいはまた違うかたちに収束していくのか。

いずれにしても、まずは活動再開ですね。つむぎのサポートがどうした結果を生むのか。いいだしたからにはやらねばならない、その頑張りに期待です。

2022年12月26日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2023年2月号

 『まんがタイムオリジナル』2023年2月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。新年の干支、うさぎをモチーフとしたイラスト。ロップイヤーのうさ耳つけた山下さんが、ニンジンスティックにシャンパン? ちょっとおめかししてるそのミスマッチが実に可愛らしいです。『冷めないふたりのひとりご飯』レイカは、職場の風景? うさぎの和菓子を手にしています。『小森さんは断れない!』しゅりは、これまたダイナミックなバニー衣装。そして『らいか・デイズ』らいかは、安定のナバウサギ着ぐるみパジャマ。実にいい表情なさってます。

『おしかけツインテール』

花梨の友達の受験状況が描かれますよ。というか、由利と美代の関係がメインでしたね。

勉強が追いついていない由利。なんとしてでも合格したい、そうした気持ちは伝わるのだけど、ネットゲームに逃げがち。それをものすごいゴツいアバターで追い掛けてくるのが美代。えらい見た目で、将来について真剣に話しているギャップも笑うのだけど、それを見守る百合の擁護者。ああ、懐かしい人だ! さらにこの中身が、瑠璃と杏夏の生身でのやりとりを見守っているというの。この構図の繰り返し、もう本当に面白かったですよ。

美代と由利の関係、その出会いが懐古されたところ。ああ、美代にとって由利はずっと憧れの君であったのですね。そうか、今もなお由利のこと、かっこいいと思っているんですね美代は。

そして、大晦日から新年にかけてのお参り。そこで合流する4人。美代と由利の関係に、瑠璃の屈折した愛情! などなどが交錯する年越しの情景! けれどここで最後に由利の見せる心意気。ああ、さわやかな風の吹き込むような感覚ありましたよ。ええ、由利、ここぞという時に見せるこうしたところ、美代のいうようにかっこいい子なんですね。

『となりのフィギュア原型師』

おこめ代表、今回は受難でしたね。物置に押し込められた不要物。その中には知られたくない、見られたくないものもあって、それをこっそり処分しようとする。牛柄水着にへそ出しメイド衣装。そしてバニースーツ。この中だったらバニーがいいなあ。というか代表、わりともっちりしとるな。

今回の面白かったもの、フィギュアのサンプルの山を前にして、売り捌いたらいくらになるか、35万円! というところからの悪魔と天使の葛藤。次から次に天使がやってきて悪魔を理詰めで圧倒するの、なんかめずらしい展開だ! 代表、社会人として立派だなあ。越えてはならぬ一線をしっかり意識しているんだな。見直しました。

からの覚えのない仕事のサンプル! モザイクの向こうなので、代表が手にしているものがいったいなんなのか皆目見当もつかないのですが、ここから転がり落ちるようにピンチに見舞われる代表ですよ。物置に閉じ込められたままじゃ命の危険さえある。かといって人には見られたくないシチュエーション! 葛藤する代表の決断を待たず、半藤、すごいな、察しがいい! ほんと優秀な男だよね、状況から代表のピンチを見抜いて、結果えらいもんに囲まれている代表を発見!

これ、誤解されましたかね。いや、半藤だもんな、大丈夫よね?

『カントリー少女は都会をめざす!?』

亜紀、東京にいったんだ! でも観光じゃない模様。駅の写真を送ってくれた? 撮り鉄ってやつ? からの、なるほど薄い本の祭典。亜紀、けっこう筋金入りだったんだなあ。

今回亜紀は戦利品の消化に忙しいのでお休み。八重の家に大河とみなが集まって、こたつでぬくぬく雑談してるって感じですよ。おせちの話に花咲かせたりね。地方地域で結構違うというの。北海道では、日没から一日が始まるから大晦日からおせちを食べるというんですが、ああ、これ、クリスマスイブと一緒だ! なるほど面白いですね。

栃木のおせちは水ようかん。へー、水ようかんというと福井という印象がありましたが、栃木もなんだ。石川のべろべろ、調べてみたらきれいな見た目の食べ物ですね。そして伊達巻き。うちも関西ですが、伊達巻は入ってるけどなあ。でも甘い印象はないですね。

からの、正月太りが気になる八重。意外! で、軽く運動するつもりが餅に負ける八重! いやほんと、あの状況で餅を出された日には自分だって負けてしまいます。

きなこ餅とか、食べたいよね。

2022年12月25日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年2月号、昨日の続きです。

『ちょっといっぱい!』

もみじの伯父、ケイにメイクをしてもらった凪。すっかり大人っぽくなって、なにごと!? これは、すずめ亭リバイバルの資金調達のためにこの姿で銀行との交渉を!? と思ったら、違いました。単純にケイさんのメイクアップアーティストとしての技量をもって、お試しメイクをしましたってことだったみたいです。

そしてケイからもみじに託されるすずめ亭。いずれは自分の店を持つのだと、そしてそれはおじいちゃん、おばあちゃんのすずめ亭ではなく、もみじのお店にしていくのだよといってくれたケイ。すぐに店を継ぐというわけじゃない、その時まではケイがあの場所を守ってくれるというその言葉の向こうにある、ケイのすずめ亭への思い。この店を存続させたかったという願いと、しかし自分のらしさを選択することで店を残すことが叶わなかったという胸の痛み。

それらずっとわだかまっていた思いが、ここにきてもみじによってそそがれようというのですね。

もみじの前ではずっと柔和な笑顔を見せていたケイが、部屋を出るその時に流した涙。去来する思い、その重み、大切に守ってきたことがうかがえる瞬間、ぐっと胸に迫るものありました。

『高瀬さんはドル活に夢中です』

クリスマスの売り出しで大忙しの江田と高瀬。ぎこちなさ、照れくささをぐっと押し隠して明るくふるまおうとする江田とは違い、帰りたいオーラを余すことなく全開にする高瀬。おお、わかるよ、その気持ち。自分も仕事中はいつだって帰りたいと思ってる!

高瀬はドールとのクリスマスを過ごしたい、その一心で帰りたいといっているんですね。クリスマスというと、ドールとのパーティ。そこに異性だとかデートだとか差し挟まれる余地もないというのが、高瀬の本領ですよね。クリスマスの特別衣装、そして撮影会をしたい。その要領がいまだ掴めていない高瀬と、いろいろノウハウを持っている江田との会話。情報交換やドールへの愛情の確認しあうやりとりが、いつしか高瀬にとっても大切なものになっていたというのですね。

高瀬がドールへの興味を持つきっかけとなったドール作家POPが自分であることを隠している江田。しかし、POPとは無関係に、同じドール趣味の仲間としての江田に好感を抱いている高瀬。その気持ち、いつしか江田にも通じるといいですね。でも、江田がPOPであると知ってしまったら、あまりのことに尊死してしまいそうです。

『追風のジン』

体調不良を起こしたココロを診る氷室イオリ。村で医者として働いている男なのですが、どうにもいろいろおかしい。腕はいいらしい。けれど金はとらないらしい。血液を集めて、なにかの研究をしている。そしてイオリが忍者であると知ってしまったキリエは、イオリの求める謎の石を盗んで隠してしまった。イオリに不穏さを感じているというんですね。

今回は重要なことがいろいろ語られましたね。キリエの隠した石、イオリの探している石が風魔結晶であること。そして不調を訴えるココロが忍者である可能性。薬の分解がはやい。ケガの治りがはやい。体力に怪力に、そしてお腹がすき、よく食べる。体質と思われていたこれらが忍法であると指摘されて、さらにかつてその忍法を身につけていた男、叢雲グレンとココロの関係に踏み込んできた。

これ、研究のために血を集めているイオリにとって、ココロは格好のターゲットになったりするのでしょうか。いずれにせよ、元気のない今はココロにとって過去一といえるほどのピンチかも知れませんね。

2022年12月24日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年2月号、一昨日の続きです。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

異世界から日本は佐渡へとやってきたロゼ。慣れぬ世界で徐々に地域に受け入れられながら、この地に定着していくのかと思ったら、また違う展開の可能性もちらほら見えてきましたよ。

佐渡の地質が作り出す横井戸。田畑の用水にと活用されている水なのだけど、このところ出が悪い。その様子を伊藤さん、そして紗菜について見にいったところ、まさかの魔力を感知。この日本において、魔力という本来存在しないはずの力が土地に影響を与えている。これがロゼのこの地へと導かれた理由であるのか、あるいはなにか土地から魔力を引き出した原因などあるのか。

そしてもうひとつの動き。異世界において黒髪の魔女と呼ばれ忌み嫌われていたロゼの過去を知るものが出現! 風呂屋で出会ったルナという名の少女。ロゼに先駆けてこの地へとやってきていた異世界の人。この出会いはロゼのここでの暮らしにいかなる影響をもたらすのか。

ただ、佐渡の人たちとふれあい、この土地に受け入れられていく異世界からの移住もの、というわけにはいかなくなってきた感ありますよ。

『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』

異世界にやってきた流奈が住み込んで働かせてもらっているサウナ施設。立地やなんかの問題で客足が悪く、このままだと借金が返せない! 結構なピンチであるわけですが、こうした危機に流奈がなにかできるわけでもない。特別な能力があるわけでもない、できることといったら下働きが精一杯。けど、なにかできないだろうかとずっと思っている、その気持ちが大切なんだと思います。

この施設のためになにができるか、その目標にまず取り組むのは熱波師をしているスライムのスラーですよ。自分の実力に不足を感じているスラー。そんな彼女から語られる熱波師になろうと思ったきっかけ。倒れていたところを救ってくれた人がほどこしてくれたロウリュ、それがスラーの心を動かしたからだっていうんですね。

その熱波師、スラーが師匠と仰ぐランパーがやってきました。そうか、この人はこの世界で名を知られているんだ。ランパーの名を前面に押し出してみれば、いつも以上に客が入って、そしてランパーのほどこすロウリュは噂にたがわぬすごさ。

またも自信を失ったスラーにランパーから持ち掛けられた熱波師修行。この修行がスラーをどう変えるのか。またスキルを高めたスラーがこのサウナ施設をどう守り立てていくのか。さらには、流奈に与える影響は!? などなど、状況の動き出す気配に気持ちも高まろうものでした。

『スローループ』

二葉はいろいろ迷って悩んで大変です。姉の一花がだらしなくなったのは、自分が甘やかしてるから!? いやいや、親ならともかく妹の立場で思い悩むことじゃないよ! そんな二葉の自分への課題? お客さんに馴々しく接しすぎる姉を叱ってみたり、そして釣り船ではお客の小春やひよりにいろいろアドバイスをしていく、このしっかりっぷり!

いやいや、ほんとに順調じゃん。なにが問題あるのん。むしろこの年にしてはしっかりしすぎているくらいよ?

と思ったらところで、二葉、自分が抱えている感情の根っこにゆきついてしまいました。

頼られたいと思っている! イソメを苦手としているひよりの、けれどそれでも自分でなんとかしようと頑張っている姿に失望を感じてしまった。ひよりに頼られたかった。そうした気持ちの動きに自身ショックを受けてしまって、ああ、そうして頼られることで自分の価値を実感できるからでしょうか。二葉、自分の不純な動機に気づいて、これはちょっと身動きとれずギクシャクしそうな予感ですね。

潔癖ないしは自分に厳しいストイックな子だと思います。こうしたところをなおざりにしない。そうした性格だからこそ思い悩んでしまう。またそうした子だからこそ、自分の心に潜んでいた欲に気づいてしまったのでしょう。この船釣りで気持ちに整理がつけばいいですね。

『球詠』

ドラフトでプロになっていく他校の上級生を見て、いろいろ考えてしまった菫。人によっては野球はただの部活動にとどまらず、将来や就職に繋がるものなんだ。しかし、なら、自分にとって野球とはなんなのか。職業にすることもないだろう。だとしたら高校生活を野球で埋め尽くしてしまっていいのだろうか。他の可能性に目を向けなかったことを後悔しないのだろうか。

その迷いが部活から足を遠ざけさせてしまったというのですね。そんな菫のことをよくわかっている稜がいいですよね。菫に働きかけるでもなく、そっと一緒にサボってやるという優しさ、配慮、その距離感。菫の迷い。そんな時にどんな行動に出るかもわかってて、だからひとりにならないようにサボりにつきあってやる。こうしたつきあい方ができるというところに、このふたりの歴史のようなもの感じとれるように思ったのですね。

そして怖るべしは芳乃ですよ。菫の様子を見てくるよう、顧問を菫のいるゲームセンターへと派遣する! ここでの藤井先生との会話もまたよかったですよ。今とは違った新越谷を経験している先生。その時の部活との関わり方とかね、常にやめたかった! けどそれでも野球に打ち込んだことに後悔はないということ。中心選手にはなれなかった先生の経験し感じたことは、菫にとっていろいろ考えるためのヒントになってくれたみたいですね。

今回描かれた菫と稜の距離感、先生との対話、そこに感じられる機微、とてもよかったです。対して、だからこそ際だつ芳乃の異質さ! なんなんだ、芳乃は超能力でも持ってるのか、スパイでも雇っているのか!? ともあれ、意外や怒らなかった芳乃と、芳乃が菫たちに課す新しいトレーニング。この動き見ても、芳乃がかなり広く、また遠くまで見通している感がするんですよね。

2022年12月23日金曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2022年12月22日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年2月号、発売されました。表紙は『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』。スライムのスラーのほどこすロウリュ、熱波によってととのうルナであります。しかし、スライムだけあって、髪や肌、服にタオルといったいろいろが、液状化してしたたっているというその見た目、この子がスライムと知らないと、なにごと!? と思わせるインパクトありますね。ものすごい汗かきなのか、あるいはサウナの熱で溶けている!? でも自然な笑顔が印象的。この仕事を楽しんでいることが伝わってきます。

今月は新規ゲストが1本です。

『生きる励みができました!』

Vtuberのさくらを推している柊美緒。ハイスペながら俺様系でちょっといけすかない言動もまた魅力なのだそう。朝の目覚めはさくら君のボイス。通勤のおともはさくら君の動画と、生活をほぼさくら一色に染めていかんがごときハマりようを見せている美緒ですが、まさか職場にてそのさくらの中身に遭遇することになろうとは!?

これはひとつの夢なのだと思います。自分の推しのVtuber。皆からも人気で、しかしその実態は誰も知らない知られちゃいけない。だというのに、自分ばかりは推しの本当の姿を知っているという特別! しかも今回美緒はさくらの中身である林奏太にさくらのファンであることを見透かされ、そればかりか自分を守れとの命令までいただくことに! 特別も特別、ああ、これはやはりひとつの夢のかたちなのだと思わないではいられない展開見せたのでした。

しかし、林奏太。実際には落ち着きがあって物腰もやわらかく、対応も丁寧。さくらとは随分印象が違う。あのキャラは演じているのかな? なんて思ったら、俺様こそが素なのか! いや、まさか、美緒へのサービスとかではないだろう。ということは、職場での姿、あれこそが演じた社会的な顔だというわけですね。

奏太は奏太で、ちょっとした二重生活ですよね。普段は表に出せない自分の本当を、Vのアバターでは出せる、ゆえにVは手放すことのできない大切な場所、みたいな事情があったりなんかしそうですね。

2022年12月21日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年2月号、昨日の続きです。

『桔香ちゃんは悪役令嬢になりたい!』

桔香は本当にイトちゃんのことが好きですよね。でも、自分の趣味、悪役令嬢で振り回す悪癖はおさまるところを見せず、クリスマスには悪役令嬢撮影会をやりたいと持ち掛けたら、イトちゃんきっぱり断わった。それで桔香ときたら癇癪おこしちゃって、それでイトちゃんに気を使わせて結局オーケー勝ち取るの。

これ、イトちゃんがクールに見せて面倒見いいから、それからイトちゃんも桔香のこと好きだからなんとかなってるだけで、実際のところはちょっと危うい関係ですよね。

そんなイトちゃん、クリスマスの約束の日に妹が熱出しちゃって、看病しないといけなくなった。連絡しようにもイトちゃん、自分の携帯持ってないんだ。家電で桔香に連絡できればよかったね。あるいは、桔香の方から連絡とるべきだった。アオイがいうようにイトちゃんに急用ができてたわけで、またあるいは事故やなんかの可能性だってあるんですからね。

でも、こういうところで連絡してみるという気がまわらないのが、まだこの子たちの年頃ってやつなのだと思います。

お家の人が帰ってきたんですかね。時間に遅れながらも約束の場所に向かうイトちゃん。桔香に会えなくてポツンとひとり座ってるところをカネポンたちに拾い上げられて、みんなでお茶しながら話していたら、運が悪い! よりによってそこを桔香に見つかっちゃうって!

こじれた桔香の感情、誤解を解くに解けなかったイトちゃん。これ、どうなるのだろう。

次回最終回。無事に仲直りできること祈っていますよ。

『ななどなどなど』

このみに自宅にお呼ばれした小町ちゃんですよ。はじめて見る集合住宅に失礼なことを考えている小町ちゃんですが、いやいや、さすがにお育ちがよいにしても常識の欠如がすごい!

で、お迎えするこのみもまたちょっと常識が欠如していましたってのが面白くって、このふたり、なんだかんだでお似合いなのでは? なんて思ってしまいましたよ。

お客さんに出すお菓子がグミ袋ごと。さらにはホイップクリームだけ食べるとかね、こうしたいろいろに、これが庶民の普通なのか!? とカルチャーショック受けていく小町ちゃんが面白い。

今回はこうしたふたりのギャップを楽しむ回なのかな? なんて思っていたら、このみの小町ちゃんを招いた理由、その思いを知れば、本当にこの子にとって小町ちゃんは特別だったんだなってわかって、ああ、いじらしいなあ。友達になりたかったって、そのささやかな望みと、それが叶った今のこの子のしあわせ。ささやかなものでありながらも、この子のずっと欲しかったものは得られたみたいで本当によかったですよ。

でも、この誕生日でこのみもひとつ成長? 自分のちょっと普通からズレてること自覚させられたこの日。ああ、新たなこのみの日々はここからはじまるのかも知れませんね。いや、どうしようにもずっとこのままって感じもするんですが。

ええ、小町ちゃんも充分変わってるから、このみも自信持てばいいと思います。

『私、異世界で奴隷にされちゃいました(泣)しかもご主人様は性格の悪いエルフの女王様!(でも超美人←ここ大事)無能すぎて罵られまくるけど同僚のオークが癒やし系だし里のエルフは可愛いし結構楽しんでる私です。』

英雄ムーンのコスプレが好評なエルフの女王、シリウス。ブロマイドの売上も好調で、テルはというとさらなる収入確保を目論んで漫画を描こうとムーンについて下調べ。その過程で結構重要そうな情報、ムーンは空間を操ることができたとか、別世界から家畜となる動物を連れてきたとか、そういうの判明しつつあるのに、漫画のネタにできるかどうかでしか判断しないから、核心にまるで迫らない!

テルがこの世界にやってきたのも、ムーンの魔法? 能力がかかわってそうなんですけど、そのへん深堀りする気はテルにはまったくなさそうですよね。むしろブロマイドの売上確保、新たなしのぎである漫画のことしか頭にないのが、この子らしさってやつなのでしょう。テルだけでは絶対に話は進んでいかないんだけど、ツッコミ役がまあいないからなあこの漫画。話はまわれど、進んでいくことはちょっとしばらくはなさそうです。

しかしムーンのコスプレ。まさかの需要判明でスピカまでやらされてますけど、テルはやらんのですか? テルはやらんのですか? なぜやらんのですか? 釈然としないです。

2022年12月20日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年2月号、昨日の続きです。

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

悪魔よか天使の方がよっぽどヤバいこの漫画。いや、天使なんてものは人間のことなんら尊重しない存在なので、実際相対してみればこんなもんかも知れん。というのを嫌というほど実感させてくれる、そんな説得力がヤバい展開。いやもう、でもおそろしいのは、まれにこういうタイプの人間もいるってことだと思うのですが、ねえ、こういう時はどうしたらいいのだろう。

天使のエリエルの指導をすることとなったアルール。店舗に出て実地で教えていくこととなるのですが、まずもって客商売っていう概念がなかったりするのかもエリエル。来店時の挨拶をしない。客への態度がぞんざい。タバコは害があるから売れないと客に抗弁。それで客を怒らせても、自分が原因とまるで理解していないときた。

いや、これはフィクション、漫画だから、ヤベえなエリエル、大変だなアルールですむんですけど、まれにこういう人間もいるから、ほんと、どうしたらいいのか教えてくれアルール……。

このヤバいエリエル、変化の兆しといっていいものか、あるいは弱味が発生しましたよ! 親切にしてくれた人間に恋愛感情を抱いた!? いやいや、いくらなんでもチョロすぎるだろう、からの、同居している女性を抹殺するにはどうすれば、って、いやいやヤバいヤバい。天使が人間なんてものを一顧だにしないってのはよくわかってるけど、いくらなんでも危険すぎる! からの、そのお客がカドネの弟と判明。

これ、惚れた弱味でエリエルに優位をとれる、そんなパターンなのでは? とちょっと期待するけど、エリエルの傍若無人がそんな程度で抑えられるとも思えない。ええ、カドネの消耗が予想される展開。ほんと、エリエル、脅威であります。

『ギャルとネクラの吸血関係』

実家から連絡するよう矢のような催促をされて困っているまくる。眷属契約をしたいよねを紹介せよというのですが、まくるは母が苦手。さらには姉も苦手。できれば連絡をとりたくないものの、さすがにもう無視し続けるのは不可能と、いよねにお願いすることになったのですね。

まくるの家族は遠隔地に住んでいるものの、連絡はボイスチャット、リモートでオーケーです。それでまくるの姉と連絡とりあうのですが、ただこれだけのことでこんなにもごたごたするんだから、まくる大変だな! せんでいいのに、いよね相手にいちびって怒らせたりとかね、紆余曲折が多すぎる!

でも、このなかなか真面目になれないまくるがですよ、姉を前にしたらかしこまった態度を見せて、ええーっ、そういう表情もできたのあなた! 驚いちゃうわけなのですが、このままうまいこと乗り切るのかと思ったら、いよねの演技が下手! それで姉の不信を招いてしまった? と思ってからの、またごたごた! いやもう、かしこまってたはずのまくるが、またえらいこと動揺して、ああ、こうしたまくるの地金、しっかり姉もごぞんじだったのですね。

母親には姉がうまく報告してくれるというの、これはよかったのでは? しかしそれにしても、まくるのいろいろ下手なこと! ただ連絡して眷属ですといよねを紹介するだけのことが、こんなにもおおごとになる。でもそんな妹のこと、姉はよくよく理解してくれてるみたいですね。

ということは、まくるの苦手とする母は、そうしたまくるの性格を否定してたりするのかも知れませんね。

『SAN値直葬!闇バイト』

前回不在だったあかり。今回はというと、店に出勤するやいなや、くとぅるふふたぐん、食ったら太るとこよから暴言吐かれて、いや、それあかりの空耳や! そしてさらにはこよの呪文により血を異界の神に吸われてしまうはめに!

これ、結構なピンチでは? からの、適当にお菓子流しこまれただけで復活するんだ、あかり強いな!

こよが、暗黒ぬいの部屋で出会った女の子の力でもって、クトゥルフに使役されてしまっていたんですね。あかりを殺すわけにはいかないと、気力振り絞って抵抗したこよもまた強い子だよなあ。そしてそんなこよを助けに、こよの夢に入ったあかり。

ふたりベッドに横たわって手を握りあうその姿は美しくさえあったというのに、ページめくれば欲望丸出しの札束風呂ときたもんだ! もう台無し! さらにこよのピンチというのに、札束に心囚われてまるで動こうとしないあかり! いやもう、急いで! ほんと急いで!

このなかなかに一筋縄ではいかないあかりだからこそ、度重なる冒涜的な脅威を前に生き残ってこられたのかなあとは思うけど、こよはそうじゃないよ! ほんと、ちょっとシリアスな感じになってるじゃん!

ところで、夢の中で札束握りしめてるあかりですけど、これ、夢が覚めたらなくなっちゃうよね? 目覚めた時に札束がないと荒れるあかりが今から予感される展開でありますよ。

2022年12月19日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年2月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。後藤ひとりがサンタクローに扮しまして、プレゼント配ってくれているみたいですよ! でもえらいこと汗かいて、緊張ですかね? もうすっかり涙目。ちょっとやけっぱちな雰囲気も漂っています。ぼっちの背後にどっかと座っているのは、我らが山田リョウ。トナカイに扮して、というんですが、このトナカイ、絶対手伝ってくれなさそう! 見事にえらそうなトナカイのできあがりです。

今月は新規ゲストが4本です。

『ニブンノハチジュウハチ』

主人公、美弦のキャラクターがいいですね。細かいことは気にしない? でもって不思議と堂々としたところがあって、そして言動がちょっと変。そんな美弦がこれから3年間通うことになる学校。親元離れて寮暮らしでありますよ。その寮にて同室になったのは、かつて一緒にピアノを習っていた奏。久しぶりの再会につのる話もあるかと思えば、美弦のハイテンションに奏さん、圧倒されてますやん。

そんな奏の語ったこと。海外にピアノ留学をしていたのだけれど、圧倒的な才能を前にしてくじけて帰ってきたというのです。ずっとピアノとともに育ってきた奏が、もう二ヶ月ほども鍵盤に触れていない。ピアノも見たくない。本当に、心がくじけてしまっているんですね。

と、そんな身の上話を聞いてすぐに窓の外に現れるのは美弦のピアノ! グランドか! グランド持ち込むのか! あのあっけにとられる奏の表情。気の毒だけど面白い。

そんな奏がいかにピアノに向きあうことになるのか。これ、タイトルからすると連弾4手ですよね。美弦とともにピアノの楽しさを取り戻していく、そういう話になるのでしょうか。楽しみです。

『コンカフェ1年生!』

コンカフェ? ってなんだろう。なるほど、コンセプトカフェ。なにかしらのコンセプトにもとづいて営業されているカフェのことなのですか。メイドカフェもコンカフェの一種。ということは、モエが面接に訪れたコンカフェ、ここはなにをコンセプトとしてるのだろう。メイド喫茶というほどメイド感はなく、往年のもえもえきゅんみたいなのもやってない。

ちょっと謎のお店ですね。

でも、店員とのふれあい? 交流を押し出しているようで、ピンチェケ、写真ですね、それを撮ってお客さんに販売したりもする。そんなお店で、モエはなにを強みとしていくのか。まずは歌って、それでお客の心を掴んだようですね。

夢はアイドル。でもその思いは少々強すぎるようで、溢れんばかり、というか怒涛のようにつむがれるメッセージ。ええ、よほどのやる気です。

『ばれてますよ!!狼さん!』

狼まことは人狼であることを隠して生活している。とはいうものの、耳もしっぽも出しっぱ! これ、今日はたまたまなのかな? と思ったら、隠すべきものとわかっていないのかい!? 人目が気になる、なぜかと鏡を見てみたら、寝ぐせだ! って、いやいや、耳にしっぽ、それは隠さなくていいのんか? 人狼とバレなくとも、けもコスしてる不思議女子高生だよ?

まこと、生徒会長なんですね。入学式にて、新入生を前にあいさつなどするのですが、ケモ耳だしっぽだと話題になって、けれどそれが自分のことと気づいていない。このしっかりものに見せてどうもいろいろ粗忽っぽいというところ、このギャップこそがまこと、ひいてはこの漫画の持ち味なんでしょうね。

しかし、このへん指摘してくれる友達などいないものでしょうか。副会長の根岸りんは、あまりに会長を崇拝するあまり、むしろ盲目的? 指摘も否定もしないタイプっぽい! ほんと、これで人狼であることを隠せてるのか。あるいは皆の気づかいゆえに無事であるのか。そのあたり、判然としないのもまた面白みでした。

『つくもゲーミング!』

テストを目前として、ゲーム機を封印するあきの。しかし悪いことにこのタイミングで、父が昔のゲームを送ってきたというから大変。ゲーム封印して勉強に打ち込む予定が、ああ、意思の弱さよ、さっそくレゲーでもって遊ぼうとするんですね。

ところがこのゲーム機、あまりにあきのが親身に大切にしてきたものだから、付喪神と化していた。残念ながら付喪神化は不完全で、足はおばけみたくふよふよしているというのですが、ゲーム機の小屋作って、寝床用意して、加えてさらに風呂にも入れたらよかったかなんていってますけど、あかんあかん、それは壊れる。電子機器を水没とか、そいつはあまりな狼藉です。

付喪神のあそぶと、あきの、テスト前だというのに遊んじゃうんですね。最新ハードに興奮するあそぶを見てほのぼの昔の自分を思い返してみたり、と思ったら、あそぶのプレイに口を出さずにはいられない! 妹がいたらこんな感じなのかなって感想が、まるで違った意味になってくるの、面白かったですよ。

でもゲームプレイにやいやい口出してケンカするのは御法度ですよ! とはいえ、いわれるばかりじゃないのがあそぶ。さすが神様というか、まさかのライフゲージを表示させるとかね! これ、便利だ! 客観的に疲労やら体力低下を認識できるぞ! とはいうものの、人からも見えるのか。あのクラスで注目集めてるあきのが、恥ずかしさのあまりライフ減らしてるのがまたおかしかった。そうか、気の持ちようでもライフは減るんですね。

2022年12月18日日曜日

銀河漂流バイファム

 ここ数ヶ月ほど、『銀河漂流バイファム』を見ていました。dアニメストアで見ていたのですが、12月24日18時で配信が終了するというので、急ぎ足で見て、今日ついに視聴を終えました。実はこれが初視聴でして、十五少年漂流記をモチーフとしているとか、あとラウンドバーニアンについて少しだけ知ってくらいで、ストーリーはまったくといっていいくらい知らない状態で見始めて、そして見終えた今、少し疑問に思うところはあるものの、完走できてよかった。そうした思いでいます。

『銀河漂流バイファム』は、子供たちだけで練習巡洋艦を操り、敵性宇宙人との戦闘に生き抜いていくというのをコンセプトとしています。最初はふたりいた大人も、まずひとり、そしてまたひとりといなくなっていって、本当に子供たちだけが宇宙に取り残されてしまう。なるほど、ここから必死に地球に向かうわけだなと思わせたところで、進路変更、最終的に敵本星へと向かわせるという、子供たちだけでなしとげさせるには少し大きすぎる物語が展開されていきます。

これはおそらくは本放送時からのつっこみどころで、さらにいえば制作陣も理解していたところだと思うのですが、序盤では正規パイロットが駆るバイファム、ネオファム混成の編隊でさえまるで歯が立たなかったアストロゲーターに、地上基地に残されたシミュレータによる訓練をしただけのロディとバーツがバイファム、ネオファムの2機で勝ち抜けてしまうなどなど。昔のアニメだもんな、これくらいのご都合主義がないと話も成り立たないよな、みたいな感じで片目をつむるようにして見てたのが、後に惑星クレアドで発見された謎の遺跡が発するエクストラ力線が敵のコンピュータに働きかけるため、戦闘において優位を得ることができていたと明かされるなど、多くの視聴者が疑問に思ったり片目をつむったりしていたところに、その状況を成立させるための前提が明かされていった、そんな印象を持っています。

とはいえ、とりわけククト星に降り立ってからが顕著ですが、ラウンドバーニアンの燃料弾薬修理部品ってどうしてたのとか、そうしたつっこみどころはやっぱり抜きがたくあるわけで、また序盤に明かされた地球側が先に侵略を行なったということが終盤には言及されなくなるとか、いろいろそういうの。ククトニアンの認識及び実際においても地球側の侵略が発端であるものの、それはクレアド駐屯の現地軍がしたことであり、地球の本隊はその事実を知らされていないとかかなと思ってるのですが、このあたりもなにかしらの説明があったりするのかなとか、少し気になっています。

このアニメは子供たちの生活や自治、また敵対している相手と同じ属性を持つカチュアとの関係など、人間のドラマこそがメインでした。だから、あまり細かいところを気にしていてもしかたない。物語としては積極的な戦闘描写を必要とはしないものの、ロボットアニメであるゆえに戦闘をさせなければならないといった齟齬のようなものも感じることはありましたが、そうした要素を抜きにしても、終盤の皆の関係性などは魅力あるもので、はたしてこの子らが無事に親とあえるのだろうか、また無事に地球に帰ることができるのだろうか。

ハラハラと気を揉むようにして見られたのは、まさに初視聴者としての特権だったと思っています。

いや、だってね、ジェダさんのことどこまで信用していいのか、ずっと不安でしたからね。またククト星を出てからも、彼らを受け入けることとなる地球軍のこと、どこまで信用していいものか、ずっと不安でしたからね。それこそ、地球軍との通信が確立した時にクレアの父が軍の将校であるとのやりとりを聞くまで、地球軍にククトニアンリベラリストと一緒に拘束されるのではないかという不信を拭えませんでした。

こうした不安があったおかげといっていいのでしょうか、地球人との交渉において不安を感じていたククトニアンリベラリストリーダー、ジェダの気持ちにはよく共感でき、そしてラストのあの紙飛行機にいたるシーケンス、地球側の意図はわかってるから心配はしなかったんですけど、ククトニアンたちの焦り、そこに共感することができたのはよかったと思います。

序盤のケンツの扱いや、その変化についても書きたかったけれど、それを書きはじめるといよいよ終わらなくなりそうだから、書かずにおきます。

ジミーとケンツ、ふたりがいずれ出会える未来があればいいなと、その気持ちだけを記しておきます。

2022年12月17日土曜日

アズールレーン

アズールレーン、冬の公式生放送で発表されたII型KAN-SENというのが意外性こそあれど一部では微妙に不評だったりするようで、若干荒れてるっぽいのが残念というかいつものアズレンらしいというか、風雲よろしくケンカしないのって思わないではいられない状況。私はといえば昨日いったように納得感持って受け止めていて残念とは思わない、むしろ面白い展開してきたという気持ちがはるかに勝っています。ただ残念というか期待というか、エセックス級というと統一感ある制服が特徴的でしょう。あの制服を着ているエセックス級ヨークタウンやホーネットも見てみたいという気持ちがありまして、だからあれが着せ替えになったりしたらきっと絶対買ってしまう。そんな確信めいた気持ちがあるのです。

というわけで着せ替えの話題。

今冬の着せ替えは水着です! ということで、季節感もまるで無視して水着シリーズを打ち出してきたアズールレーンなのですが、意外とかおかしいとかいう感想よりも、アズレンらしいなって気持ちの方がずっと強い。ええ、以前も夏過ぎてなお水着衣装を出し続けたり、復刻とはいえ山城に寒中水泳させたりといったこともありました。だから年末年始に水着シリーズとなっても、ああ、いつものアズレンだ。

すっかり順応してしまっている模様です。

世間的には水着着せ替えが出ると色めき立つのが一般的な指揮官のようですが、私は水着着せ替えにはあまり興味がなくて、多分水着で購入したのはコラボの着せ替えだけだったんじゃないかな。アズレン着せ替えといえば布面積の少なさが話題になる、そんな攻めの姿勢が目立つゲームにおいて、むしろ布の多い衣装をこそ選んできたのが私です。

なので生放送の告知イラストから水着シリーズがくると予想された今回、ああ着せ替えは買わずにすむなあと気持ちを楽にして見ていました。ところがですよ、まさかの風雲! や、やめてくれよ、買ってしまうだろ! そして駄目押しにラングレー先生。

困ったな、水着にKAWAIIがきてしまった……。

これまで頑なに水着を買わずにきてしまった私でしたが、ここにきてついに決断してしまうのかも知れません。

人生で最も貴重な瞬間、それは決断の時である。

決断してしまうのかも知れません。

2022年12月16日金曜日

アズールレーン

アズールレーンの公式生放送を見ていました。年末の海域イベント告知がメインとなる放送だったのですが、注目すべきは最上位レアとなるUR艦の発表。事前情報から今年最後のイベントがユニオンすなわち米国舞台であることはわかっており、また2022年に実装されるUR艦は4隻と発表されていたことから、その最後の艦が出ることも確定。巷では実際に就役した大型巡洋艦アラスカが有力視されており、私も当然アラスカがくるものだと思っていたものですから、新イベントPVに現れた空母に、あれ!? 空母なのか! と驚かされたのでした。

でも米国だもんな、空母だっていくらでもいるし、ミッドウェイ級空母がURとして実装されるのではないかという予想だってあった。と思うものの、PVに出ていたキャラクターの見た目がね、どうも既存の艦のそれっぽい。ヨークタウンにホーネットにラフィーにと、これらはストーリーに関わるキャラクターたちで新艦はこれからかなと思っていたら、そのキャラクター、ヨークタウンが最後に大型艤装装備してバーン! でしょう? 正直少し混乱して、そしてエセックス級ヨークタウン実装の発表を受けて、ああー、そういうことなのか! と納得させられるにいたったのでした。

随分前からなんですが、ヨークタウン級ヨークタウンがいて、じゃあエセックス級ヨークタウンはどうするんだろう。みたいなことは話されていたんです。同名艦が増えるとややこしいぞ。じゃあエセックス級は出さないのかな? ということはともないラフィーとかも同じかな、みたいな疑問というか予想に対する回答が本日ついに得られたといえばいいのでしょうか。同一陣営の艦名を継承した艦は、同一人格の別キャラとして実装する。これが答であったというわけなんですね。

そう思えば、2022年に実装されたもうひとりのエンタープライズ、ロイヤルの軽巡も意図しての登用なんだろうと思えてきます。なんなら、ドレスデン級と二代目ケーニヒスベルク級ふたつの艦級を組み合わせて実装されたエムデンも2022年実装でした。こうして、同一名の艦をあえて違うかたちで実装して見せて、その締め括りにエセックス級ヨークタウンを出してきた。これはやはりなにかしらの意図を感じざるをえず、年末の目玉としてヨークタウンIIをお披露目するために、結構長いスパンをかけて布石が打たれていたんだなあと思わないではいられませんでした。

で、このエセックス級ヨークタウン、最初はボノム・リシャールという名がつけられる予定だったそうです。ボノム・リシャール……。アズレンやってるとわかるんですが、意味深ですね。

そう考えると、やはりかなり長いスパンをかけて布石が打たれていたんだなあと思わないではおられません。

2022年12月15日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2022年12月14日水曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2022年12月13日火曜日

ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜

 ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』、進捗です。クラウディアさんが仲間になりました。釣竿を作れるようになったので、釣りライフがはじまりました。ハンマーはまだなので、水没坑道の奥にあるでっかい結晶をぶっこわすことができません。鉄筋入った鋼材を要求されているのですが、ぎりぎり投入可能数が足りなくて作れず足踏みしています。まあしかたないよね。錬金術師としてはまだまだ駆け出しだもんね。といったところです。

しかしこのゲームおそろしい。メインストーリーを進めないといけないのに、ついつい寄り道するようにできているのはどういうことなのでしょう。最近のゲームなのでとても親切にできていて、マップを見ればどの方向に次の目的地があるか、ちゃんと表示してくれています。だからなにはなくとも目標に向かって進んでいけばいいだけなのに、新しい場所にくるとここではなにが採れるのだろうと、あっちへいったりこっちへいったり。もうほんと、まるで真っ直ぐ進まない。

真っ直ぐ進まないのは採取のせいだけではありません。村人から請け負うクエストなんてのが増えてしまいましたよ!

これもすごくありがたいことに、地図を見ればクエスト発生してるかどうかすぐにわかるようになっている。だもんだから、暇があったら地図を見てクエスト発生地点に向かって、まだ要求に達してないから受けられないよとつっぱねられるところまでがセットになっています。また請け負うことができても、最初の頃のクエストは楽ですよね。でもクエストを消化していった先には、見たことも聞いたこともないものを持ってこいみたいなことになってしまっていて、もうこれはメインストーリーを進めるしかない。

このゲーム、こんな機能があればいいのにっていうのはきちんと用意されている、そんな感じに丁寧な作りなのがありがたいです。

最初のうちはマイナスボタンを押すことでライザの部屋に一発帰還できていたのが、自分たちの本拠地を構えてからはできなくなりました。あれー、マイナスボタンの行き先がライザの部屋からアトリエに変更されるんじゃないの? それともこのまま進めていったら切り替わるのかな? そう思って進めていったら、マイナスボタンがグレードアップ! 地図が表示されて、村だけでなく採取地の各ポイントへも一発移動できるようになったんですよ。

うわー、これ便利ー。しかもその地図からはクエストが発生してる地点も確認できるというのですから、あー、最初からずっと欲しいと思ってたものがここにあったんだ! みたいな感動がありまして、さらにいえば、ライザの部屋からファストトラベル掲示板にアクセスするのに、部屋を出て階段降りて家の前まで移動しないといけないのがずっと億劫でしかたなかった、その面倒も一緒にクリアされたってわけですよ。

そうかあ、やっぱりあの動線はめんどくさいっていうの、作り手もわかって解決策を用意してくれていたんですね。

特定の条件を満たした場合に特定の場所にいくと発生するんですかね。ライザやレント、タオの、さらにいえばボオスとかもかな? にまつわるエピソードが発生するの。こういうの見逃がしたくなかったので、途中からファストトラベル掲示板を使わず歩いていくことにしてたのですが、マップシステムのおかげで各エリアに移動するのが簡単になったおかげで、気にせずあちこちにワープするようになりました。

このゲームはメインストーリーを追うこともさることながら、各エリアをいったりきたりして必要な素材を採取、錬金してクエストやシナリオ進行に必要なアイテムを作成して、さらには自分たちの装備も揃えて、みたいな感じで進めていくことになるわけですから、こと移動に関してはストレス少なくいけるようになってるみたいですね。

しかもその便利が最初からフルオープンにされているのではなく、こういう風になったら便利なのにな、と思いはじめてしばらくしたらオープンにされるというのがすごくよくできていると思いました。最初からできると、その途中にある経路、各地の位置関係とかわからなくなりそうですからね。そういう少しずつ開かれていくのも、またプレイヤーへの配慮なのだと思いました。

2022年12月12日月曜日

『まんがタイムきらら』2023年1月号

 『まんがタイムきらら』2023年1月号、昨日の続きです。

『それでは、ステキなセッションを。』

女児向けアニメのヒーローショー。いよいよクライマックス、ここでテーマ曲が流れ皆で大合唱となるはずが、機材トラブルで音が出ない! このピンチに立ったのが我らが加島に是沢。ふたり物陰に隠れ、ギターにベースを取り出し、スピーカーをジャックして伴奏を奏ではじめるのですね。

加島のギアは超絶激レアコンプガチャギターに全自動星5ピック。その演奏についていくのは我らが是沢ですが、足りないドラムをベースのアクセントで補い場を盛り上げていく。

しかしこのトラブル、加島についているお助け妖精ロノが仕組んだことだっていうんだから、いろいろ評価が難しい。加島はなにも知らないわけですが、えもぽのためには手段を選ばないロノの功罪。さらに加島はロノの与えた過剰なアイテム使っているわけですが、これ、ギターもピックも演奏者の意図や音楽性を必要とせず、あらゆる演奏を再現する、いわば加島こそがギターの道具にされているというのですか。

音楽性、いやさえもぽ集め性の違いでぶつかるてんちゃんとロノ。さらにロノはてんちゃんの知らない事実を知っている? 是沢が演奏家として成長したその暁にはお助け妖精は不要となり、別離のさだめが待っているとでもいうのでしょうか。あるいは、より一層に過酷な事実が!?

わからないまでも、このお助け妖精ふたりの考え方の違い、このぶつかりにこそ今後の展開のテーマなどうかがえそうに感じました。

My Private D☆V

『ハコイリクリエイト』の行町咄です。

D☆Vポイントは「パッツン系前髪最高」。

なるほど! 『ハコイリクリエイト』のヒロイン、函入ハイルの造形にその片鱗がうかがえて、お嬢、姫カット、前髪パッツン、的な要素のバリエーション! MPD☆Vのイラストなど見れば、どうしたところにD☆Vポイントが盛り込まれるのか、そうしたところが一目瞭然でありました。

さらに加えて「ツリ目とさがり眉もセットだとなお良し!!」ときましたよ。ハイルはそこまでツリ目って感じではなかったな、と思ったらそちらは來田凛々が担っているのかも知れませんね!

ともあれツリ目にさがり眉という相反する傾向をひとつにあわせることで、キャラクターを勝気にもまた内気にも見せる、そうした表現の幅があるのだということをイラストにて見せつけてくれた今回のMPD☆V。こうした好きの追求に、面白い、魅力的、そう思えるものを載せてくるの、納得感も大きかったです。

2022年12月11日日曜日

『まんがタイムきらら』2023年1月号

 『まんがタイムきらら』2023年1月号、昨日の続きです。

『ほぐして、癒衣さん。』

正月のビデオ通話のスクリーンショット。こっそり撮ったあの写真。夏鈴にはナイショでスマホの待ち受け画面に設定した癒衣だけど、まさかうっかりデスクに置きっぱにしてたところに着信入ったせいで当の本人に知られてしまいました。

しかし前回にして今回、展開がはやい! でもってやたらと意識して、やたらと照れて焦ってしまう夏鈴。癒衣からマッサージを持ち掛けられても断ってしまう。ハグをされたらどーんと突き放してしまって、しかもこれ癒衣にだけじゃなくて八潮にも同様の反応してしまうのか!

いやまあ、なかなかに整理がつかんのでしょうなあ。でもその行動、めっちゃ誤解されるよ!? 八潮にはちょっと話してわかってもらえましたけど、部屋に置き去りにされた癒衣はもうすっかり動転してしまってて、謝りたおすわちょっとやりすぎてた自覚あったっぽいの告白しちゃうわで大騒ぎ。しかもスマホの待ち受けの件持ち出されて、そこまで!? そこまで動揺する!? びくんびくんって!

でもなんだかんだ、ちゃんともとどおりに収まってよかったですね。特に癒衣さん。開き直った夏鈴からは撮影会の申し出までもらっちゃって、レアポーズ!? もうやけくそだな、夏鈴さん。でも癒衣の直球を前に打ち取られた夏鈴。ほんと、これ、どちらが罪なのか。もういっそ、すっかり洗いざらい、思いの丈を伝えちゃった方がいいんじゃないって思っちゃいましたよ。

『キミはあくまでも。』

タコ触手の悪魔に執着されているヴェネル坊ちゃん。密着されたり味わわれたりと大変なことになってるわけですが、しかしなぜこの悪魔エクールカは彼につきまとうのか。

屋敷を守るためには自分がなんとかするしかないと、入室を禁じられている父の書斎に入り込み、悪魔にまつわる蔵書を調べようとする坊ちゃん。しかしここにエクールカが踏み込んできたものだからもう大変。必死で自分の調べ物を隠そうとしたのだけど、持っていた本、悪魔学の表紙を見られてしまって、エクールカ、なにか思うところがあったのでしょうか。瞬間浮かべた神妙な表情、それが彼女のどうした感情によるものなのか、いろいろ思わされるところありました。

てっきり、私に興味があるのですか? だったら私を直接……、みたいな感じになるのかなと思ったらそうではなかった。むしろ坊ちゃんを不安にさせていることに気づいて、ちょっと踏み込み具合を加減したのかな。いずれにしても、エクールカの本心はわからない。少なくとも害意はないようだし、むしろ坊ちゃんのことを本当に気に入ってる。さらにいえば、気にかけている。そんな風に見えるんですね。

今のことろはなんともわからに。だからこそでしょう。その笑顔の向こうの本当のところ、気になるんですよね。

『蜂も刺さずばうたれまい』

浴衣姿でお祭りにきたすずめたち。ひととおり出店、屋台を楽しんでいたのですが、まさかのひったくりの現場を目撃。放っておけないと駆け出していくすずめなのですが、これ、大丈夫!? 大の男相手に大立ち回り、えらいことになったり、あるいはすずめの秘密が周囲にバレたりとかしないよね!?

心配したのですが、よかった! すずめ、草履の投擲一発でひったくり犯を昏倒せしめ、あとは警察におまかせ。事情をてきとうにごまかして、蛍や咲姫のもとに戻ることができました。

ここで花火を買い込んだ朱音とばったり出会って合流、一緒に河川敷で花火を楽しむことになるのですが、そこでの蛍との会話。なにが普通であるのかって問いは、すずめの求めている普通とはまた違う、自然体のすずめとしてのありかたに目を向けさせるものとなるのかも知れませんね。

今のところすずめがなにを感じたのかはわかりませんけど、そのあたりの深い話はまた後の話となるのでしょう。とりあえず今は、残り少ない夏休みで溜まった宿題をやっつける。そっちが最優先です。

2022年12月10日土曜日

『まんがタイムきらら』2023年1月号

 『まんがタイムきらら』2023年1月号、昨日の続きです。

『星屑テレパス』

かつての出来事を思い出そうとすると頭痛におそわれるユウ。航海日誌に記されたいろいろを海果と話していたのですが、自分が経験したはずのことが思い出せず、ひいては自分自身のこともわからなくなって苦しんでいるというのです。暗い感情に沈んでいくユウ。自分の価値を信じられなくなっているユウ。その姿はいつも明るくふるまっていた彼女のそれとはまるで違っていて、ああ、ユウが向きあわなければならない問題、しかしその問題が明らかにならないゆえの苦しみ。そうとうなものが感じられて、これからのユウの直面していくもの、そこに不安がつのるのでした。

そして遥乃からもたらされた情報。灯台の上から聞こえてくる音。それを耳にしたユウが口にしたこと。私の故郷の歌。航海日誌の記録にて、ユウが歌ったという歌、それがなぜか灯台に流れている。

これをきっかけにいろいろが明らかになっていくのでしょうか。ほどけていったその先に、ユウのさいわいがあればどれほどにいいかと思います。

『けいおん!Shuffle』

しなのたち上級生組が合宿に合流。到着即、思いつきの新曲づくりについてあやまるんだけど、1年生2年生たちは明るくほがらかに応えてくれる! って、なんかちょっと様子が変だなと思ったら、徹夜テンションでハイになってるんだ! ひととおり話して自画自賛して高笑いしたかと思ったら、バターンと倒れて眠ってしまった!

ライブの準備は花凛たちバスケ部の皆がやってくれました。かくして下級生組と上級生組とのバンド対決が開始されるのですが、ここで紫たちが披露したのが『Shuffle』。ああ、ついにここにきてタイトルに冠されたShuffleが現れてきましたよ。三連ベースのシャッフルビート、それを自分たちの関係性から想起して膨らませていったというのですね。

バンド対決こそは上級生にはかなわなかったけれど、それで悔しいと思えるのは成長があったから。そうやって悔しさ噛みしめて、その気持ち分かちあって、そして結束を強めていくところなどもすごくよかった。ええ、みんないい仲間になっていけていますよね。

それだけに今後の成長、どんな変化を見せてくれるかが楽しみになるんです。

『スロウスタート』

家庭科の実習、ミシンを使ってエプロンを作ってるんですけど、花名が危なっかしい! どんどん送られていく布にコワイコワイといいながら、なんとか必死についていっている様子! ペダルを浅く踏むといいんだけど、きっとそうした余裕がないんだろうなあ。

でも、ちょっとわかりますよ。自分の場合、技術ですけど、電動糸鋸を使う授業で糸鋸が怖くってですね、結局普通の糸鋸使って手作業で切ったりしていたの思い出しました。慣れれば、制御できれば平気でも、それができないうちは怖い。ノコギリなら手を切りそう、ミシンなら手も一緒に縫ってしまいそう!

本当、花名の気持ちわかります。

エプロンができたら続いて調理実習。マドレーヌを作りますというのですが、あ、これ、あれだな。また栄依子が榎並先生にできたお菓子を持ってくんだな。と思ったら全然違ってびっくりだ!

全部冠が食べました! 栄依子の分は栄依子が全部食べました。他の班のあまりも全部冠が食べました!

すごいレアな展開に驚いたのですが、これがまさか自宅への出張パティシエなんて荒技に繋げる布石だっただなんて! 本当に驚きました。こうなることを見越してのおあずけだったのだとしたら、栄依子の策士っぷり、相当なものですよ。

2022年12月9日金曜日

『まんがタイムきらら』2023年1月号

 『まんがタイムきらら』2023年1月号、発売されました。表紙は『しあわせ鳥見んぐ』。翼とすずふたりがひとつのロングマフラー巻きまして、暖かくしながら冬の鳥見をしています。見ているのはウソだそうですよ。口笛みたいな鳴き声する鳥だそうですね。昔、学研のひみつシリーズで読んだ覚えがあるのですが、こんな感じの見た目の鳥なんですね。鳥を見る時のふたりの表情の違い、それが面白い。すずは本当に興味や面白いと思った気持ちがそのまんま表情に出ていますよね。

今月は新規ゲストが2本です。

『ヒミツ結社りとる・ばたふらい』

秘密結社に秘密基地。すわなにか悪事の気配!? というわけでもないのですね。小さな子たち3人組の、放課後こっそり集まってなにか楽しいことをやっている。悪の組織みたいなこといってますけど、ちょっといたずらが過ぎるくらいで、特に悪辣なことやったりはない模様。

とはいえ、拾ったカギを届け出ず、あまつさえそれが先生の車のカギとわかってからも、勝手に乗り込んで動かそうとするなど、もうちょっとでいたずらではすまないことになってたかも知れない子たち。でも、そんなノリでちょっと悪っぽいことやってしまうというのはギャングエイジの子らならではなのかも知れませんね。

とはいえ、車に乗り込んでるの先生に見つかったら、しっかりばっちりしかられる。でもまあこれはしかたないですよね。

『あんでっど・アパート』

向かない仕事をやめたみことが次についた仕事が幽霊アパートの管理人。ナゾの陰陽少女からこの仕事を任されたというのですが、とりあえず住居確保! からの、幽霊ひとり成仏させるごとに一千万のボーナス獲得! けど幽霊とかヤバいのでは? と思いきや、コギャル幽霊のレーコなど見るに、人懐こくて、かつ話のわかるいい子たち? でも成仏はしないそうですよ。みこと、一千万はなかなか遠そうです。

このアパートに住んでる幽霊も、コギャル幽霊にはじまりキョンシー、落ち武者、ドッペルゲンガーと多岐にわたって、バラエティ豊か。その全員がレーコみたく話が通じる相手だったらよさそうですが、キョンシーは日本語わかるのかな? 言葉の壁とかあったらなんか面白いですよね。言葉以前に死者と生者の決してまじわることのないはずの壁は越えちゃってますけどね。

『しあわせ鳥見んぐ』

渡りをする理由。翼が自分の過去を振り返り、そして今新たに未来に目を向けたその先にあるもの。その結果が出つつありますね。かつて翼が経験したオオルリの死。しかし今は、島を立つ直前に撮影したオオルリが翼のこれからを開くきっかけを作ってくれているかのようです。

翼だけでなく、すずが、ひなが、みさきが一緒に力あわせて作り上げた動画が、多くの人の目にとまっていく。さらには飛島を訪れる人、祖父母の旅館に泊まったという人がコメントを残していってくれて、ああ、翼のやってきたことが実を結んでいるではありませんか。そして今また投稿されたコメントは、翼の祖父からのお礼。

そのコメントの最後にあった、旅館を続けていこうという言葉、それはどれほどに翼にとって意味あることであったろう。島の最後の子供だった翼が島に感じていた負い目。それを気持ちの面だけでなく乗り越えることのかなった瞬間であったと思います。

2022年12月8日木曜日

『まんがタイム』2023年1月号

 『まんがタイム』2023年1月号、昨日の続きです。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

いやもうびっくりしましたよ。気象予報士の試験、またも落ちてた琴音さん。牧や奥田からも気づかわれているのですが、ことに今回はこたえたのかさすがの琴音も落ち込みが深い模様。牧のいたわりも通じない。それどころか、おばーちゃんのおはぎでさえ立ち直らせることができない。いや、おはぎの効果はありそうだったんですけど、タケちゃんがね、余計なこといっちゃったものだから……。

そんな琴音を救ったのは、気象予報士、沖友さんでした。牧が必死に頼んで、琴音にあってもらった。そこでのエピソード、運転免許に何度もチャレンジしたとか、そして自分がなにを目標としているか、そして琴音はなぜ気象予報士になりたいのか。沖友さんと言葉を交わすうちに、琴音、ふたたび自分の思いの根っこにゆきあたったのですね。

しかし、今回の試験の結果で、この漫画が続くかぎり琴音が試験に受かることはないという確信めいたもの感じざるを得ませんでした。琴音にはいつか試験に受かってほしい、そう願う気持ちがあれば、いや漫画の存続のためにも落ち続けてもらわないことには!

おそろしいジレンマですよ、これ!

『良倉先生の承認欲求』

SNS映えで頭がいっぱいの良倉。今度はホームパーティーだ、と意気込んでいるんですが、パーティーの料理にぶんちょー紳士をあしらって、魅せようと、映えさせようと画策。

けどこのパーティーに生徒は呼びません。このあたりの線の引き方、この人の良識感じさせて好感あるんですよね。

生徒は呼ばないけど上枝は呼ぶ。このふたりの関係、ほんと面白い。良倉に他に友達がいないからなのか、秘密を知られた相手だから開き直った末なのか、そのへんはわからないけど、こだわりのかたまり、映えに必死の良倉と、なにかと自然体でひょうひょうとしている上枝と、面白い組み合わせだと思うんですよ。でもってきっとこのパーティーで観察した良倉をモデルに、上枝は女性化イラストを描いていいねを集めたりしたんでしょうね。

ぶんちょー紳士のホームパーティーの反応、水元たちから直接得られて嬉しそうな良倉。それを見つめる星畑の冷たい目! めちゃくちゃ面白い、からの、水元からの指摘、そしてしれっとOLさんと同じ小物揃えてる氷高! ほんと、個性の強い子たちが揃ってます。この子たちのホームパーティーがどんな風になったのか、見たくなっちゃいますよね。

『午前0時のおねだりごはん』

ついに関係性に変化が出現! これまではおねだりごはんというと、米沢が牛喰にお願いするというのが常でしたが、ここにきて三元がその構造を打破してきたというんですよ。

米沢が牛喰とデートしたことにショックを受けている神戸。彼女をはげますべくお弁当を作ろうと牛喰にレシピの伝授をお願いしてきた。ああ、おねだりごはん、あるいは誰かを元気づけるための料理の輪が広がっていきますね。ずっと以前、神戸が出てきた時に、いずれかは牛喰の店に彼女もやってくることになるのかと思っていたのですが、その予想とはまた違ったかたちで食事の席につくことになったのですね。

そしてこれは、三元と神戸、ふたりの新しい関係性のはじまりのようにも見えまして、なんだかんだ天然でちょっと無神経で、でもストレートに気持ちを向けてくる三元と、素直に感情表に出すのが苦手そうな神戸。違った個性と個性が組みあわさって生じる魅力、面白さがあると思ったのでした。

そして神戸と牛喰の関係もまた違ったかたちで発展していくのでしょうか。

今回は三元を通じて牛喰のレシピに触れた神戸でしたが、いつか直接牛喰の作った料理を食べることになったりもするのかも知れませんね。

2022年12月7日水曜日

『まんがタイム』2023年1月号

 『まんがタイム』2023年1月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』。鍋料理を前にしたチエちゃん。口にいれたものが熱くて、はふはふしている口元が印象的なイラストでありますよ。冬に嬉しい暖かな食べ物がテーマでしょうか。『ウブなメイドもひと肌ぬぎたい!』愛里はタコ焼きを食べてはふはふしていますね。『黒曜ちゃんと白玉くんの変わった関係』黒曜、白玉のふたりは、仲良く並んで座ってたい焼きを食べている。湯気をたてるたい焼きのその暖かそうな様子。ああ、冬になると食べたくなる、そんな和スイーツですね。

『ローカル女子の遠吠え』

名々伏と雲春、休日に一緒にドライブとかしてるんですね。ハンドルを握るのは雲春、というところでもうトラブルの予感しかしない! 走るは国道152号線。国道だというのにどんどん道幅は狭まっていき、というか片側土砂崩れかなんかで半分埋まってない? 対向車とすれ違うのも不可能な道幅に戸惑うふたりは、当然道に迷っていて、水窪ダムにいくはずが曲がるべきところで曲がらず直進したためこんなハメに。

いやもう雲春のペースに見事巻き込まれてるじゃないですか、名々伏さん。

ここでまさかりん子とハッチに出会うことになろうとは予想外でした。ふたりは青崩峠が目的地なんですね。名前からしてなにか危うさ感じさせる場所。国道でありながら徒歩でしか入れないとか、ものすごいところあるんですね! 道は細いが歴史ある道。道にまつわる逸話をとうとうと語るりん子はまるでツアーガイド。ガイドいやさりん子がいうには、青崩峠は破砕帯があるゆえにトンネルを通すことができなかった!

えらいところがあったもんですね! でも、今は技術も進んだからトンネル通せるようになったとか。ということは、この人しか通れない細い国道というのも、そう遠くないうちになくなっちゃうのかも知れませんね。

今回の見どころは名々伏とハッチの遭遇だったかも知れません。ブラック企業に人格を破砕されたハッチ。その有り様に自分の未来を予見してしまう名々伏なのですが、いや、いやいや、りん子たちの会社、そんなにヤバくはないだろう? あるいは自ら自身を追い込んでしまうがゆえなのかも知れませんね。

けれどそんな名々伏がりん子のツアーを通じて余裕を見出していく? そんな流れ、冒頭のヤバいドライブからは予想できないよさがありました。驚きです。

『この契約は恋まで届きますか?』

総務部に新人が入りました! 美浜つぐみ。八千代のもとで学んでいくことになるのですが、この素朴そうな子が野田と接点できてしまって、おおう、予想外の展開ですよ。営業部に備品を届けにきたつぐみが、野田と手芸で語りあう。うっかり胸ポケットに入れてしまっていた野田のチャコペンから手芸の話がはじまって、つぐみはデコ系、ペンにスイーツデコをしてるというのですが、シリコンと樹脂粘土でパーツから手作り!

思いもしない繋がりに、一気に距離が縮まっていったのですが、これ、野田と八千代、ふたりの関係に投じられた一石。いまだ進展を見せぬものの、少しずつ変化している状況に一波乱あったりするのでしょうか。

つぐみの存在が仕事の不安について八千代が野田に相談するきっかけ作ったりと、関係が進展する方向にも働いたりしているから、ただちに波乱とはならないようにも思うのですが、いずれにせよ変化の兆しです。でもみんないい人たちだから、誰かが傷ついたりしなといいなあ、なんて思います。

『瀬戸際女優!白石さん』

爽太にアプローチする佐々木紗矢。共演者喰いで有名なんて悪い噂が流れているのですが、爽太、まるで眼中になし! 妹が3人いるからと、年下の子はみんな妹扱いになっちゃうんだ!

面白くないのが紗矢ですよ。それで爽太が気にしてる白石のこと敵視して、ああ、これどうなる!? さらには演技中、木刀の握りで白石から注意を受けて、抗争勃発!? と思いきや、白石の意外なパワーを前に戦意喪失? からの、紗矢の生い立ちに共感した白石のはからいで、ふたりの関係はどんどん変化して、ああ、男をとっかえひっかえしてきたのは寂しさゆえか。しかし今やかつて得られずにいた愛情を白石に見出して、そこからの紗矢の変質。異常に懐いたっていうんですが、ほんと病み気味の愛着、むしろ依存といっていいほどの執着見せて、でも白石はなんだかんだこうした子も受け入れて、うまく取り扱ってくれそうな気がします。

紗矢のエピソードはこれで終わりなのか、それともまだ続くのか、それはわからないけれど、この子が白石の愛情を受け健やかさ取り戻し、よりよい人生を歩めるようになればいいなあって思えるようなエピソードでした。

2022年12月6日火曜日

『まんがタウン』2023年1月号

 『まんがタウン』2023年1月号、昨日の続きです。

『押しかけギャルの中村さん』

今回は2本立て。カラーページでは充実の水着披露でありますよ! 一枚羽織った下から胸元チラ見せほのかなセクシー秋山さんに、おもむろにTシャツ脱ぎさると実はすごい俺様アピール後藤さん。接近するふたり。秋山のピンチに俺がこいつを守ってやらないとなって割って入る後藤氏の思いやいかに!? まさしく充実の水着回だったといえるでしょう。

この日の水着のために食事制限やら運動やら頑張ってきた中村ですよ。見事目標達成されました。しかし海には危険がいっぱい。ナンパ男はまあ秋山後藤ペアが追い払ってくれたとはいえ、女子のおっぱいタッチしてくるいたずら小僧どもには大弱り。ところが秋山、中村の危機と見るや身を呈して守ってみせて、ああ、秋山、自分で思ってるほどかっこわるくないよ!

秋山、他の女子にも割と高評価じゃありませんか。当たり柔らかくきびきび働くところが好評? あるいは意外やしっかりした体つき、そのギャップが評価を押し上げた? からの中村大嫉妬ですよ。秋山は私のものだといわんばかりの行動、これね、そりゃ誤解も招きますよね。

中村は秋山のこと、友達とかじゃない、また異なる好意を持って接してると思うんですけど、その真意はあいまいにされているでしょう。それがこの海でちょっとははっきりしたりするのかな? と思ったら、いたずら小僧どもにマークされてしまった中村。そのピンチを秋山好セーブ? あるいは大失態!?

ほんと、この行動。どう評価されるでしょう。レフェリー中村のジャッジが待たれます。

『猫またはごはんを。』

世間を騒がせているネコマタがサチの部屋にやってきた。あまりのことに動揺をきたすサチだけど、なんとか落ち着いてネコマタ、ロクの話をよくよく聞いてみれば、飼い主のことでお悩みだというんです。数日前から布団にこもりきり。返事もしない、ヘンなニオイもしてきた。

って、孤独死やんか!

ネコマタ訪問どころじゃない動揺見せたこの場面。いやもう、驚きどころじゃない、もう必死の思いでロクの飼い主のもとに駆けつけて、あー、腐乱してたりするんかな。ばーちゃん!? あー、独居老人なの! ヤバい、ヤバいわ。

からの、救急車、ストレッチャー、衰弱すれど死にはしていないという情報がもたらされて、よかった。一安心ですよ。

仕事を求めて、なお成果の得られていないサチですが、その定まらぬ進路に決着の兆しが見えてきたと思っていいのでしょうか。倒れていたのはタコ焼き屋の店主。もう店は続けられないだろう。あとつぎも見つからないというロクの言葉に、サチ、思うところがある様子。

ええ、ここでひとつの決着がありそうですね。でも、この漫画自体が決着したら嫌だな! フクとロク、ネコマタふたりとともに、おばーちゃん指導のもとお店を頑張るサチの姿、長く見たいものです。

『恐竜とカッパのいる図書室』

図書委員会の活動、公共図書館との交流について話しています。去年は皆でテーマを決めて選書したというのですが、そのテーマというのが「女の子の友情」。選ばれた本のリストを薬師堂が読み上げるのですが、おおっと、実在の本じゃないか! 全部は読んでない、それこそタイトルしか知らないのもある。でもそうした有名どころ、こうしてピックアップされるとちょっと読んでみたくなりますよね。

なお薬師堂はひとつも知らない模様。かろうじて『赤毛のアン』をアニメで知っていて、それが卸町との会話を繋いで、より一層にふたりの相互理解を深めていくくだり、素晴しいものがありました。そこで見せた薬師堂の感受性。アンとダイアナの物語、その関係性を自分と卸町ふたりのそれに重ねあわせてその距離を詰めていくの!

ちょっとうろたえてる卸町が可愛い。この、普段は本なんてまるで読まない、知らない、わからないって感じの薬師堂が、ことひとつ心が動けば、こうも本質めいたところに踏み込んでいけるんだ。それは卸町をリードし、自分の世界に引き込んでいくかのように鮮やかで、こうしてふたりの世界、結びつきも強くなるなら、まさしく「女の子の友情」テーマをなぞるかのようじゃありませんか。

まだまだ物語、ふたりの過去やらいろいろに謎めいたもの残している漫画ですが、こうして今見えていることだけでも読み手を引き込む魅力があります。

2022年12月5日月曜日

『まんがタウン』2023年1月号

 『まんがタウン』2023年1月号、発売されました。表紙は『クレヨンしんちゃん』30周年企画展。ケツだけワンダーランドの大冒険のイメージイラスト? でありますよ。水彩調のイラストを前に嬉しそうにしているしんのすけ。オラワクワクするゾ!! の言葉のとおり、その浮き立つ気持ち、よく伝わってくる表紙であります。しかし体験型テーマパークとのことですが、池袋サンシャインシティにどのような世界が出現するのでしょうね。

『押しかけギャルの中村さん』

中村さんのダイエットがなかなか続きません! りるるるのダンスでやせよう! いいアイデアと思うも、本編も一緒に見るという中村さん。1分半踊って20分のインターバルか! あかん、それはあかんよ! 説得を試みるもまるで通じない秋山氏の悲しさでありました。

続くアイデアは運動系のゲーム。これ、最新のゲーム機ではなく二世代前のというのがリアリティあっていいですね。秋山がかつて遊んでいた。でもすぐにこれが出てこないくらいには前という、その実にありそう感が素晴しい。そしてふたり体感ゲームにてテニスに興じるその姿。ああ、楽しそうでいいじゃないですか! からの、勝てなくてだんだん不機嫌になる中村さん!

君ら、ダブルスでCPU相手にしたまえよ!

しかし中村の密着攻撃。本人まるで意識してないのがおそろしい! これに耐える秋山氏、頑張ってますよ。

その後のジョギングでも秋山氏、律儀につきそって、これ、中村が心配でっていうのがねこの人のよさを感じさせますよね。見守りたいとかそういう秋山の願望起因じゃなく、気が気でないって感じなんですが、その押しつけがましくないところ、お前中村のお父ちゃんかよ! みたいなところがないのがポイント高い! ぱっとしない男に見えるけど、なかなか! 秋山、すごくいいやつです。

『ルナナナ』

宇宙時代は物流こそが命綱! なんといっても宇宙の孤島みたいな環境ですものね。地球からの輸送が滞ると途端に物資不足。あれもこれも値上げされて、酒にいたっては倍以上の高値に! からの、あっちもこっちも売り切れ続出、お店もしまっちゃうときたもんだ。

でもこれ、酒でよかったじゃないですか、とりあえず命の危険まではいかない、と思ったら、飲み屋以外も休業だってよ! エネルギーも不足するから工場だって開かない。いや、これ、わりと危機的状況では? この危機をいかにして乗り越えるかみたいな話になるのかな?

と思ったら、まさかの月の変異植物で密造酒的な方面に転んでいっちゃうんだ! 8割アルコールの月の草。これでもって大金もうけようとするんですけど、見知らぬ連中が寮に出入りするのは見逃されても、草むしりしてると怪しまれるんだこの人たち!

この月の飲み物、ほぼアルコールだけどそこに大麻成分が加わってくるのが判明してきっぱり手を引くの、皆、そのあたりの常識というか分別はあったんだ! 意外といったら悪いのか。ほんとにヤバいとこには手を出さないというラインの見極め。これは生存本能に近いものなのかも知れませんね。

『あの世で猫になる』

冬になっても薄着のままのタマ。着替えさせる方法はないのかと大島に聞いてみれば、お供えでなんとかなるんだ。って、びっくりした! 大島持ち込みの猫の服着たタマさん。お尻丸出しかと思った。そして続いてメイド衣装。いいじゃないですか! 可愛いですよ!

通販で服を選ぶとなって、暖かそうならなんでもいいと頓着しないタマ。でもうっかり選んだのが編み物キット! ここからの朝倉さんの頑張りがすごい。編み物なんてやったことないのに、タマが喜ぶならと労を惜しまずせっせと手編み。そして屈託ない笑顔見せてくれるというね、ほんと、朝倉さんは掛け値なしのいい人だと思わされましたよ。

そしてできたタマの服、だんだんうまくなっていってるのがすごくいい! からの、お尻に尻尾穴!? これ、人間用のセーター編むより尻尾穴作る分大変になってない?

朝倉さんの凝り性といわざるを得ないのめり込み性格、これ、あの編み物に燃える表情なども最高でした。意外性も含めて、どういう人なのかがわかるの嬉しいですよね。そして待望のシロさん! おおう、メイドじゃ! 最高じゃんよ! ええ、こういうのが待たれているのです!

『兎なりのウサギさん』

青枝くん、ほんとにウサギが好きなのね! ウサギがあしらわれたパッケージに釣られて、もう冬なのに、寒いのに、アイス買っちゃったんだ! からの、パッケージ捨てられないっていうの、もうほんとよっぽどのウサギ愛です。

そんな青枝と紅詩の交流。ふたりしてウサギ好きだから話があうというか共感性がすごい。ついつい買っちゃうウサギグッズ、からの、浮気みたいで罪を感じてしまうという生真面目さ。一気に老け込んだその様子。いやいや、もっと気楽にいきましょうよ! ええ、別に罪とかなんかじゃないですよ!

青枝が買ってきたウサギのミニチュアマスコット。みたらしと一緒に写真を撮ろうと思ったら、ガブリといかれちゃった! ああ、これ怖いね。マスコットの耳が欠けちゃったのも残念だけど、それよりみたらしが飲み込んでたりしたら大変! 動物と小物を接近させるの、いろいろ気を使わないとですね。

そして青枝が見つけたオリジナルTシャツが作れるサイト。みたらしのTシャツを作ろう! からの、写真じゃなくてイラストにしよう、からのふたりしてダメージ受けるその出来! ほんと今回は紅詩のシリアスフェイスが目立つ回ですよ。

Tシャツが完成すればふたりしてそれを着ることになるのですが、ここで青枝がいろいろ悶々と考えちゃうところがね、ウサギだけでなく紅詩のことも好きなんだってことよくよく感じさせてくれて、思春期男子も大変だなあ、と思ったら、あの迫力ある立ち姿。なんだろう、みたらしイラストとのマッチングもまた面白み感じさせて、ええ、あまり真面目とか深刻な雰囲気まとうには向かないゆるさでありますよ。

2022年12月4日日曜日

ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜

 つい先日のこと、『ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』を買いました。より厳密にいうと、1と2を一度に買いました。さらにいうとシーズンパスも買いました。半額だったので。PS4は持っていないのでSwitch版ですね。3の発売が近いからかブラックフライデーだったからなのか、DL版が半額になっていたんです。しかしなんというタイミングでしょう。ちょうどアズールレーンがライザとコラボしてまして、『ライザのアトリエ』ってゲームは面白そうだなあ! と思っていたところだったのです。でもひととおり買うと1万6千円くらいする。ちょっと迷ったのですが、思いきって買ってしまいました。

プレイを開始して数日、当然ながらいまだ序盤であります。初日のプレイ、序盤のための導入、ライザというのはどういう子で、どういうところに住んでいて、そこにどんな変化が訪れようとしているか、そのほんとにほんとの導入が結構長くて、セーブ可能になるまで1時間半ほどかかるのにくじけそうになりながらも継続。さらにそこからこのゲームの主題である採取と錬金ができるようになるまで1時間!

長い。導入が長い。けど、ここでもまだチュートリアルが全部終わってない模様! けれど最初はいろいろわずらわしいと思ったいろいろが、採取可能になった途端に一変したのは驚くべき変化でありましたよ。

クーケン島のラーゼンボーデン村、結構広いこの村を移動するのが最初はもう本当に億劫で、チュートリアルで掲示板ワープを知った時には、もう二度と徒歩移動しない! とまで思わせたこの村がですよ、村のあちこち、それこそゴミ捨て場みたいなところからも、家の前の花壇みたいなところからも素材が採取できるでしょう。それを知った瞬間に、あんなに面倒くさかった移動が、むしろ遠回りしながら2周くらいしてしまうほど楽しいものに変化してしまったんですよ。

素材が集まれば最初の錬金です。やってみて感心しましたよ。

これ、アズールレーンでやったところだ

アズレンの生放送で強調されていた、品質はありませんっていうの、どういうことかよくわかりました。採取した素材の良し悪しでできあがる品の質が違ってくるんだ! すごいな、これ、厳選とかするのんみんな? もしアズレンコラボに品質の概念があったら死にそうになってたと思う。

今はクラウディアの家がわかったので旧市街にいこうというところで止まっています。わざと止めてるんじゃなくて、たまたま区切りがよかったからというだけの理由なのですが、この直前、もう寝ようと思ったら突然アンペル氏からもたらされた採取道具のレシピ。お、斧が作れそうだぞ。大きな骨を入手してきて斧を作ったら、もうなにか切り倒さないことにはおさまらない。

ひゃっはーっ! 斧だーっ! 家から飛び出してうにの木に切りかかったら、草刈り鎌でもそうでしたけど、入手できる素材が道具ごとに変わるんだーっ!

すごいよね、ほんと。あらゆるところにバリエーションがある。これ、ハマる人が多数いるというの、よくわかりました。そしてやめどきがわからない危険なゲームであると実感させられています。

2022年12月3日土曜日

『まんがホーム』2023年1月号

 『まんがホーム』2023年1月号、昨日の続きです。

『スナックあけみでしかられて』

いや、ほんと油断というか、腰いわすの怖いですよ。

大掃除がんばったのはいいけれど、一仕事終えてほっとした時に腰をやってしまったあけみさん。お店は二日休むはめになってしまい、復帰後もしばらくはどこかぎくしゃくした動き。運動して筋肉つけるといいというの、それは本当にそうで、自分も運動してるんだけど、その運動で痛めることもあるからなんとも世の中もどかしい。このお店の常連さんたちは、自分たちも経験した痛みだから優しいというの、結構腰やらかしてる人多いんだろうなあ。

明日は我が身、労わっていきましょう。

腰をかがめる時に痛めやすい、というのでしゃがむ時は背筋を伸ばしたままスクワット動作で腰を落としてるあけみさん。それは非常に正しいと思うのだけど、まさかそんなところに落とし穴が! いやほんと、そうか、スカート破いちゃった!

このサンタ衣装、気にいってたんでしょうけど、ほんと残念なことになっちゃいましたね。ママのリベンジポストカード、あれがまたおかしさ感じさせてくれて、よっぽど気にいってたんだなあ。可愛い人です。

『歌詠みもみじ』

新しい時代を告げるいろいろですよ。はやりのVR。ヘッドセットつけたら現実世界は見えなくなるから、壁やら家具やらに手を強打する危険があるっていうやつね、やったことあります? 自分はあります。

AI絵師なんかも、あれは学習データ、すなわち人気の絵を食ってその総和の平均みたいなところがあったりするんでしょうね。だからこその面白くなさがあるというの、特に描き手にとっては。なかなか考えさせられるテーマであります。

そして身につまされる第二弾。サブスクの話! 動画系で3つも入ってますよー! そうですか、そうですね、せめてふたつに絞るべきですよね。いやほんと、ナショジオがなくなった時にどうしようかと思ったんだけどさあ、でもなんだかんだでまだ入ってる。かくして先生にすごく共感する、そんなエピソードでの締めとあいなりました。

いらないものは解約すべきですかのう。悩みどころです。

『うちの秘書さま』

東條グループ、会社主催のクリスマスパーティーに参加することになったはじめ。一応抵抗はしてみたものの、なんだかんだで抗えなかったのですね。こんな若い頃から仕事やなんやらのつきあいでパーティーとか、御曹司も大変だ。

とか思ったら、はじめの社交性の高さ! 実はゲーム仲間の大川社長は別として、他の社長たちとのやりとりもそつなくこなして、こうしたところは小さな頃から大人たちに話しかけられて応対してきた経験があるからゆえだったりするんでしょうね。愛されボーイはじめ様の面目躍如。あの高倉とのくだりなんかも、最高、素晴しいものありました。

今回は意外とできるはじめ様の姿あり、パーティー参加者のプロフィールをばっちり把握してる七瀬のすごいところあり、メインのふたりの長所がいつも以上に発揮されていたと思います。酔客を迫力でいなす七瀬なんかもそうですよね。いや、このあたりはいつもの七瀬っぽくもありますか。

そして今回の面白かったの、自宅の皆と一緒に過ごしたかったはじめと、はじめにあいたかったじーちゃんと、ふたりともに仕事みたいな社交のために希望どおりにいかなかったところ。いや、気の毒ではあるんですけどね。ほんと、プレゼントという餌まで用意してはじめを釣り上げたじーちゃんなのに、空振りに終わってお気の毒でした。

2022年12月2日金曜日

『まんがホーム』2023年1月号

 『まんがホーム』2023年1月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。サンタ姿でウィンタースポーツ、スノーボードに興じるらいかであります。しかしこの子、いい表情。実際、こんなにも颯爽とゲレンデを滑ったりするのかな? と思ったりしたけど、らいかならなんでもやってのけそうな気もしますよね。『ラブアマ』社長と柴田はスキー。柴田さんは社長についていくので一生懸命です。『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻はカーリング。『天国のススメ!』太一はなんだかひとり無邪気に雪合戦。実に可愛らしいです。

『孔明のヨメ。』

十万本の矢の提供を依頼された孔明。それだけ用意するのにどれだけの人員と資材が必要か、流れるようにとうとうと述べる月英もまたすごいのだけど、その依頼を快諾しまったく慌てない孔明も相当なもの。ただこの策を成功させるには天候について知らなければならない。

かくして、月英の見つけてくれたこの土地の天気に詳しいものに会いにいくことになりました。

しかし本当に、才に溢れたものたちを描いて見事な漫画です。ある意味無理難題を押しつけられた孔明の落ち着き様もそうなら、軍の総大将でありながらも知らぬ戦場を理解するために自ら偵察に打って出る曹操の底知れなさ。ふたりともに相当な奥行のある人物であると、ただ今回だけの描写でも伝わってくる。そんなすごさがさりげなくも確かに描写されることもまたすごいことだと思います。

そして孔明の策ですよ。しれっと子敬をたばかる孔明! あたかも夏口まで矢を受け取りにいくかのような口振りで、特別あつらえの船二十艘を用意させる。

いやね、孔明の矢を調達した手口は有名じゃないですか。それをただ、孔明の策大成功です! ってだけじゃなく、たばかられた子敬の反応も込みで見せてくれることになるわけですよ。いやもう、これ、次回の作戦大成功の様子、楽しみでなりませんな。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

ペットの犬がかじってしまったカーペット。切れ端を飲み込んでやしないだろうかという心配が確定。キョウスケ、この子のウンチを確保して中身全部チェックしてくれていたんですね。

ああ、ほんと大変だ!

今回のエピソード、犬のキングくんとのコミュニケーションの失敗。それが語られて、飼い主のひろこさんもずっと悩んでいたこと、自分がなめられてるのだろうということに確信もってしまうくだり、気の毒でなりませんでした。言葉の通じない相手です。どうしてもコミュニケーションには限界がある。自分なりに勉強して、いろいろやってみたけど、それでも駄目。結果、危ない目にあわせてしまった。

ここで涙ぐむひろこさん見れば、自身ネガティブになってしまっていることもあるけれど、それ以上にキングくんのことを大切に思ってることがわかる。よい関係を築きたい。ちゃんとしつけもしたいし、危い目にもあわせたくない。いたらないところもあるけれど、犬思いのいい飼い主なんだと思えた瞬間でした。

そしてここからのキングとひろこさんの関係が変化していくくだり。そうか、キングはちゃんとひろこさんのこと大事な飼い主と思ってくれていたんですね。先生とキョウスケを前に泣いてしまったひろこを見て、守らないとと思い動いたその様子。そして先生のアドバイスを受け、キングとのコミュニケーションに成功するひろこ。ああ、本当にいい展開を見せてくれました。

ちょっと変わった動物病院の、けれどしっかりペットと飼い主のことを思っていることも伝わったエピソードでした。なにより、この病院を後にする時のひろこさんのしあわせそうな様子。ええ、この病院を訪れた時とは大違い。大きな転機を経験されましたね。

2022年12月1日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年1月号、昨日の続きです。

『ひよ&びびっと!』

あやもりんのツイットに即反応するひよのスマートフォン。もちろんツイットがあるたびに通知するよう設定してるわけですが、バレたら引かれる! 隠し通そうと無理のある嘘をつくひよですよ。バレバレなのに、咲からのメッセージと言い張るところ、ドン引かれたくない一心なんだろうけど、一生懸命あるいは必死で可愛かったです。

そんなひよのこと、不思議な子だと思ってるあやもりん。いや、実際奇行が目立つもんな。そんなひよをよく知るためにひよの家に遊びにいきたいというんだけど、素直にひよのことよく知りたいからっていえばいいのに、ペットのデビおくん目当てとか誤魔化しちゃって、このふたりともにちょびっとずつ本音を出せないのが、独特の距離感といえばいいのか、不思議な感覚かもしだしていますよね。

あやもりんを部屋に招いたひよ。まずやりすぎの歓迎の飾りつけであやもりんの度肝抜いたわけですが、これ、ツイットの通知どころじゃない案件では!? この子の気にするポイント、よくわからんよね! こういうところも不思議といわれる所以であるかも。そして緊張のあまりからの大失敗。あわあわしてるひよ、ちょっとかわいそうではあるんだけど、よくよくこの子の面白さ、いろんな表情見られたのはよかったです。

そして今回最大の被害者、咲。クローゼットに潜伏!? しかもひよ、咲のこと忘れてるよね! これ、ちゃんと出られたのでしょうか。あるいはあやもりんが帰るまでこのまんま!? この咲のたどる運命、気になりますよね。

『魔法少女はやめさせない!』

水曜日は憂鬱な瑠奈。ラブシャイン陽にあえない日が続くからというのですが、それにしても気持ちの張りが消滅しすぎ。ライバルにして担任である怜もさすがに心配するほど、いやどうなんだろう。このふたりの関係もまた不思議でありますよね。

この駄目になってる瑠奈もそうなんですけど、それ以上に怜の大人気なさが際立つ今回。子供相手に、陽と同居していることでアドバンテージとってくる。めっちゃ煽る、全力で煽る。けどあまりに元気ないのが心配になったか、はげます? 元気づけるため陽からの手紙を渡すとかね、大人としての分別、多少は残っていたようで安心させられましたよ。

というか、その手紙にも怜の大人気なさが炸裂してるわけですが。そもそも月曜に渡されるはずの手紙をなぜ水曜まで寝かせてた? からはじまり、謎のまさしマスコット、すかさず没収と、怜先生、鬼畜の所業! いやほんと、怜という人のただならぬ陽に向ける熱意の見えた今回。前回もすでにヤバかったですけど、それをさらに上塗りしてきて、でもそんなところにちょっと見える教師としての良心、いや同じく陽を偏愛する同志に対するあわれみかも知れん、がうかがえるのもまたよかったと思います。

『ニチアサ以外はやってます!』

急遽、怪人のスーツを着ることとなったたすく。暑い重い動けない上に前が見えない。大変な目にあってるわけですが、それでもたすくはまだまだ動ける方。ヒーロースーツのあかねと声をかけあいながらのアクションは予想以上によい結果を生み出しそうで、しかしふたりが挑むのはやり直しのきかない一回限りの撮影。念には念をいれ、周到にリハーサルを積み重ねていきます。

撮影といったら、うまくいくまで何度でもやりなおせそうに思うけれど、セットが壊されること前提の撮影だとそうはいかない。テイクツーのない、本番一回限りに全力をふりしぼらなければならない。となれば、演者も必死、またそれを撮影するスタッフもまた必死。準備に余念なし。かくして撮影された映像はいかなるものとなったのか!

文化祭での上映を前に部長からのあいさつがあり、そしていよいよ彼女らの作り出した映像の世界、『オン・ユア・ゲイズ』が上映される。そのお披露目は次号だ!

ということで、期待をこれでもかと高めつつ、しかし怖れながら次回予告を見てみれば、よっし、セーフ! 最終回じゃなかったーっ!

いやでもほんと、このまま最終回に雪崩れこんでもおかしくない、それくらいのクライマックス感があったんですよ。彼女ら特撮研のマイルストーンとなる、そんなイベントであります。

2022年11月30日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年1月号、一昨日の続きです。

『ごきげんよう、一局いかが?』

千星と冴の関係、一歩前身ですね!

この学校の風習、姓ではなく名で呼びあうということを乃々花から教えてもらった冴。なるほどと、すんなり乃々花を名前で呼ぶようになったのですが、それで悔しい花一匁! なんで私は名前で呼んでもらえないの!? とすねる千星。

かくして、あだ名で呼ばれる権利をかけて麻雀で一勝負することになるんです。

今回遊ぶのは通称三麻、三人麻雀です。そうか、抜きドラは知っとったが、二萬から八萬が入ってないのは気づいてなかった。

進行がはやく、そして高い役を作りやすい。抜きドラのおかげで多くのドラが飛び交う危険な遊び。実際、さっそく乃々花が数え役満チャンスに緊張感高めてくれます。からの、まさかの冴のドラ4で和了。マジか、冴が高目で和了れることあるのか。って失礼なこといっていますが、ここからが千星のターン。まさかの大三元チャンス作り出してからのツモ。しかも冴が責任払い。

わー、責任払いのルール知らんかった。

勝負に勝って名前で呼んでもらえるようになった千星。その嬉しそうな表情! より3人の仲も深まっていきそうですね! からの、さらなる参加者の予感! ええ、ついに4人で麻雀打てますよ。どんな子が登場するのか楽しみですね。

『恋する小惑星』

地学部、新入生がいないのか! 新聞部には真面目そうな一年生、江崎さんが入部して、でもこの子、宇佐美目当て! わー、一目惚れってやつなんですかい!?

ここからの地学部アピール作戦の様子。まあ、地味な部活ですもんね。真面目に活動内容紹介しても、面白さがピンとこない。なのでより魅力的なキャッチコピーをと皆で考えるも、がつんと新入生に刺さるようなの、なかなか出てこないんですね。ええ、難しいものですよ。

体験会を開いてみるも、地学ガチ勢が危なっかしい後輩たちに必死の制止、本気のダメ出ししてしまったもんだから閑古鳥鳴いちゃって、まあ、わかるわ。でもほんと大変。きら星チャレンジの沖縄を全面に出してみるも、その実態を知れば人は去っていく。

いやまあ、地学天文に興味ない人がきたってしゃあないので、ここでの振り落としはむしろこれでよかったと思いましょう。

いろいろ手を打って、なお新入生のこない地学部。はたしてどうなる。ほんとに新入部員ゼロでいくのか。なかなかに前途多難な状況です。

『うさパン焼いて悪いかよ!』

ハチ、接客があかんすぎる! いや、気持ちはわかるよ。お客さんの動向、なにに興味持つか、なにを欲しがるか、気になってしかたないのはすごくよくわかる。でもそれでジロジロ見たり、さらには店内で大声出して驚かせちゃったり。うん、あかん。ほら、もっとこう、さりげなくさ。でも、そういうのが苦手なのがハチですよね。

いろいろ頑張るハチだけど、工夫してもなかなかうまくいかなくて、さすがにヘコんじゃってるようですよ。友達に相談するも、なかなかいいアドバイスは貰えない、どころか笑われちゃってキレそうになってるし!

でも、店に現れる迷惑客、そいつを成敗したのをきっかけに、小さなお客さんと気持ち通じあわせることができたみたいですね。無理して笑う必要もなくなった。自然体で、その子と話してる時のその笑顔、ええ、ええ、これでいいんですよ。

からのまさかのクマ作成のクリームパンが女の子泣かせちゃうっていう落ちがまあすごいよね! どれほどなの、クマのパン。ハチはパンを作る。クマは無害っぽさ押し出して接客する。そうやって分業するのが一番よさそうだけど、でも人手が少ないこの店でそういうのはきっと無理なんでしょうね。

2022年11月29日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2023年1月号

 『まんがタイムオリジナル』2023年1月号、先日の続きです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』

椎奈がお外を掃き掃除。なにかと思ったら、もうじきクリスマス、いい子になってサンタさんによろこんでもらおうというんですね。つまりはプレゼント欲しさなんですが、こうした素直な心持ち、実にいいものだと思います。

そして我らが八重さんはといいますと、自分がサンタになりたいという。夢を配るのですか!? と思ったら、ソリで都会に行き放題! 自家用車扱いや! ここからの大河とのやり取り、八重サンタは都会専門かといわれて、地方の物流の少なさを痛感していることから、地方専門になるかもと。ここでの大河の冷静なツッコミが面白いんですが、でも八重の心情、小さな頃からの満たされぬ思いを今の子供たちには味わって欲しくない! 負の連鎖を断ち切らんとする、いい心掛けだと思ったんですよ。

さて、亜紀がサンタクロースからプレゼントもらったことがないと聞いた八重たち。それで皆で亜紀にプレゼントをと画策するのがですね、本当に友達思いというか、大切な仲間のために一肌脱ごう、喜ばせようとする気持ちに溢れていていいなあって思ったんですね。みなは、亜紀にいい思い出を作ってほしかったのかな。共感と思いやりがあるんですよね。

『敷金礼金ヤンキー付き』

七恵が拾った封筒。中身を見ればなんと札束。大金ゲットだ、遊んで暮らすチャンスだと色めき立って、心の中の天使も、ネコババしようぜという悪魔の軍勢を前にしてはひとたまりもない。

いや、でもこの心の揺らぎ、仕方ないと思うのよ。交番に届けようという気持ちと、自分のものにしちゃおうという気持ち、わずかでも葛藤しない人ってどれくらいいるんだろう。

でも結果的に七恵の根っこのよさが描かれたいい話だと思いましたよ。そりゃ自分のものにしちゃおうとか、ギャンブルで増やそうとか思いはしたし、行動もしたわけだけれど、まさか18歳未満ゆえにギャンブルの方からお断りとは予想外! さらには株式投資も、その基本のところをわかってないから未遂に終わるとか、いろいろあかんがゆえに悪い方向にいかずにすんだというのが、この子のラッキーだったと思うのですね。

七恵が実際にお金を落として困ってる人を見つけて、その人の、楽して稼ごうとしてもいいことないってぼやきを聞いて物思う様子見せたところ。ここにこの子のピュアな性格、やっぱよくないよなって思い至れた素直さ見てとれて、たしかに結果的に元のとおりの一文なしかもは知れないけれど、なにかしらを得られたんじゃないかなって思えたのでした。

七恵がそのことに気づくことはないと思うけれど、知らずとも大切なことに触れたのだと思います。

『オネェの恋のはじめかた』

夜の学校をうろつく生徒の姿。教師が追うもその足取りは掴めず、かくして校内に学校の怪談として噂されることとなりました。

で、これを放送部の企画で水面が取材する! っていうんですが、怖いんか! だったらやめとこう! でも楽しそう。怖い、楽しそう、怖い、楽しそう。せめぎあう感情持て余して、時宗に助けを求めたというんですね。というか、時宗、霊にも強いんか?

時宗が断わってるのは怖いからとかじゃなく、面倒ごとを抱えたくないって感じですよね。でも頼まれたら無下にはできない。ほんと、なんだかんだいって親切な時宗です。そこに加わる翔人。この人はこの人でなんのかんのつきあいがいい。実際文句いいながらもついてきてくれて、写真撮ったりとしっかり仕事こなしてくれています。

でも今回の話、最後にまさかの桜子登場で、あれー、そういう方向性!? でも桜子、うっかりコケて気絶して、夜まで学校に居残っちゃった、ってそんな感じの子だっけ? 確かにちょっとどんくさイメージはあるけど、ほら階段から落ちそうになったりとかさ、でもこんな夜遅くまで?

と思ったら、え? さっきの桜子、なにもの? 時宗の恋心、怪異に見透かされてしまったん!?

見事、二段階で落としてくれて、すっかりやられてしまいました。

2022年11月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年1月号、発売されました。表紙は『またぞろ』。冬の寒さ感じさせる表紙。コートに口元まで覆ったマフラー。そして手には、缶のコーンスープです。指先がほのかに赤くなっているのがまた寒さを感じさせてくれますね。冬の朝? まばゆい光に包まれた、そのまばゆさが逆に冬の寒さ、その厳しさを痛みをともに感じさせるようにも思わせて、一種鮮烈な表紙であります。

今月は新規ゲストが1本です。

『のけもののまち』

電車で寝過ごしてしまい、目覚めたらそこは知らない土地。獣耳を生やしたハンターが猟銃を手に立ちはだかって、いったいなにごと? ケモミミにしっぽ、これはコスプレかなにかかと、それらをもふもふやってみれば、どうにも本物っぽい! と、実際それは本物で、この過剰なスキンシップゆえに痴漢と思われ捕縛されてしまうというのですね。

この捕縛された人、煎本るい。17歳の高校生。聞いたこともない、どってこ山のふもととやらに流れついて、ここの住人は狼の耳に狐の耳にと、半人半獣とまではいわないけれど、けもの要素がついてくる。彼らがいうには、るいの暮らしてきた土地、埼玉については知らないという。さらには日本もわからない。スマートフォンを取り出しても圏外と、まったくもって異世界にきてしまったようなのですね。

狼耳のネルの家にごやっかいになり、そして狐耳のルフナの営む喫茶店にてバイトのヘルプ。この店はコーヒーがまずいと評判で、客も店員も怖れるレベル!? そこで、普通にコーヒーをいれられるるいのスキルが役立って、かくして継続して働くことに?

いずれ日本に、埼玉に帰ることのできるまで、ネルの家、ルフナの店にいさせてもらうこととなって、いわば異世界喫茶店繁盛記。ねるのコーヒー、評判になったりするのでしょうか。だとしたら、ちょっとした人気の店員になりますね。

『ばっどがーる』

るー先輩、大活躍だよ。

試験勉強をしようと図書室にいった優たち。そこでるーと遭遇して、なんの因果か皆で一緒に勉強することになりました。

ここで垣間見える人間関係。亜鳥の妹、水花と清の接点はわかったものの、なんか弱味まで握られてませんか!? というか非常に成績が悪いということが清の発言きっかけに皆に知れわたってしまって、針のむしろでは、水花さん!?

ここからの勉強の様子が面白かったんですよ。るー直伝の勉強法。問題に自分自身をぶちこんで勉強する。歴史なら自分がその場に居合せたかのように。で、ここまではまあわかるとして、資本主義、社会主義にも自分自身を盛り込んでいくんだ! 斬新、けれどわかりやすい? 少なくともインパクトあるな。このなにをるーに置き換えるかというポイントが、覚える勘所というのを見つける訓練になってるように思ったのですよ。

さて、悪い事には苦手なものを代入しよう。ここからの展開、まさかの清が雷苦手と判明して、机の下に逃げ込むほど!?

意外な苦手が判明して次回に続く! これ、清の知られざる側面が! みたいな展開と思っていいんでしょうか!?

『mono』

とことんついてない春乃一行。さつきの提案で富士宮口五合目に向かっているその理由というのが、雲の様子を確認するためだったというのですね。見事に晴れた五合目。ここから眼下を見渡せば、そこは一面の雲海。

ということは、下からは雲に覆われて富士山が見えないってことだよ!

かくして春乃の巡る富士山展望スポットは全滅とあいなって、大渕茶園からも富士は見えず、田子の浦からも見えず、とにかくイメージで補うしかないという、前回に引き続きシュールな展開が次々と繰り広げられていくというのですね。

でも今回のクライマックスは海だったと思う。山梨県民にとって海への憧れはいかほどなのか。海が近づくとそわそわとして、海が見えれば興奮して、海だ、船だ、潮のにおいだと、とにもかくにも大騒ぎ。桜子までもがここまで興奮するのだから相当です。

この後も富士山スポットを巡っていくのですが、もうこれ、雲の向こうで見えないってのを確認しにいってるとしか思えない。薩埵峠にいたっては、数日前の雨で道が崩落、展望台にも登れない。これ、春乃の裏目を見る旅になってしまってないですか!?

いやほんと、この思ったようにいかない取材の情景。作者の実体験だったりするんでしょうか。いずれにしても、春乃の仕事、どんな風になるんでしょう。その仕上がりが心配ですよね。

2022年11月27日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年1月号、一昨日の続きです。

『ちょっといっぱい!』

すずめ亭の今後について、伯父と話すことに決めたもみじ。凪と一緒に伯父、ケイとあって、すずめ亭の場所で自分の店をやりたいと、明確に言葉にして目標とするものを伝えたのですね。

この時のケイの反応、最初は驚きつつもむしろその大変さを思い、思い止まらせようとする節もあった。けれどもみじがただ思いつきで話しているのではないと知り、そしてさらにもみじがこはる屋で経験してきたこと、そしてすずめ亭に向けるもみじの思いを伝えられ、共感するかのように心動かされているのが見てとれる、そんな描写に胸が熱くなるものを感じました。

このもみじの思い、すずめ亭をあのままにしておきたくないというのは、ケイ自身も抱いてきたものに同じであったのでしょうね。自分はすずめ亭の経営に関わる選択をしなかったけれど、ずっと心の奥に残してきた思いを、他ならぬ姪がこんなにも真っ直ぐに受け止めてくれていると知ったケイはなにを思うのでしょうか。

その答こそは次回を待たねばなりませんが、その心情察してあまりある。このふたりの間に交わされた思いこそに、すずめ亭復興の可能性を思ってしまうのでした。

『高瀬さんはドル活に夢中です』

高瀬を自宅に招くことになった江田。自分がPOPとバレないよう、手をかけたドールたちは隠し、さらにはPOPとしての投稿も予約してと、準備は万端。

そして迎えた高瀬。最初は緊張していた江田なのに、高瀬の持ってきたドール、そして洋服を前にするとテンションあがってきて、最初の緊張はいったいどこに!? さらにはふたりしてドールに衣装にウィッグにと、ドール関連のいろいろを部屋中に広げてしまったものだから、身動きとれず、さらには高瀬と密着することに!?

ここでの展開、慌てて離れようとした高瀬がですよ、危なくドールの服を踏んでしまいそうになって転ぶの、大切なものを守るためには自分の身をこそ危険に晒すというオタクの覚悟が出ていて好感でしたよ。そこでの密着は、まあ事故ってやつで。

POPの予約投稿をきっかけに、高瀬がドールにのめりこむようになったいきさつを聞くことができました。って、まさに江田の投稿、POPのドール、それが発端だったんだ! 趣味もなく、なにもなく、いわば空っぽだった高瀬の世界に江田のドールが突然現れた。一目で心奪われ、それ以降ドールに対し全力、今のいろいろヤバげな高瀬ができあがるってわけですが、あー、あー、江田氏、責任重大じゃんよ。人ひとりの人生を一変させてしまってましたよ。もう、こりゃ、大変なことになる。

今は江田がPOPと知らない高瀬。しかしいずれは知ることとなるのでしょうか。それはそう、きっとそう。でも、これまで自分がPOPであることを隠してきた江田、それがどういう結果を生むのだろう。そのあたりちょっと気になって、隠せば隠すほど言い出せなくなりますよね? そのへん江田氏がスマートに処理できるとは思えないからこそ、心配の種であります。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

さざえ祭りなるイベントに誘われたロゼ。祭というからには、人がいっぱいくるのだろう。それでちょっとアワアワしてしまってるロゼですが、おいしいごはんと聞いて考えを改める。

このおいしいものに興味津々な様子と、さらにバス大好きなところ、めちゃくちゃおもしろ可愛いですよね。バスで車窓の風景にはしゃぐところもとてもいい。気取らず自然に好きなものに心を向ける様、それは実に素敵なのでした。

さて、お祭り、結構人出がありますよ。というのでロゼがちょっと不安がってるのですが、それで魔導書持ち出すのはいくらなんでも不安が勝ちすぎてない!? そんなに物騒な場所じゃないよ!? と思ってたら、まさかそれが大活躍するだなんて!

突然のひったくりに、一も二もなく飛び出していく紗菜。刃物を持ち出したひったくり犯に、すわ紗菜の身が危ないと、魔法の力で成敗してみせたロゼの活躍。ああ、しまった、人前で魔法を使ってしまった。怖れられ孤立するのではないか。このロゼの心配も杞憂に終わって一安心。むしろたくさんのお礼の品が手に入りました!

この、誰かのために動けたこと。それが皆から受け入れられたこと。本当によかったと思います。この土地でのロゼの暮らしも、きっとよりよいものになりそうと思える、そんなエピソードでした。

2022年11月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2023年1月号

 『まんがタイムオリジナル』2023年1月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。クリスマスシーズンの飾りつけであります。山下ナース。リースの飾りつけは小さくなった同僚の皆ですよ。サンタクロースの格好になっているのは『小森さんは断れない!』しゅりに『アイドルはお忍びchu♡』の一花と芙蓉。『らいか・デイズ』らいかにいたっては、自らツリーになってすこぶる楽しそうです。

今月は新規ゲストが2本です。

『元アイドルのハロー!ワーク』

今日から新社会人。地方のお菓子メーカー、山田製菓に新たに入社してきた佐倉あかりは有名人。その前年にアイドルグループを卒業した元アイドルだというのですね。

沸き立つ社員たち。しかし雪村壮はひとりつまらなそうに興味ないと一蹴。それがさいわいしたのか災いしたのか、あかりの教育係に抜擢されてしまいました!

って、まあそうなるよね。元アイドルといって興味津々、鼻息荒くしてるようなのに新入社員を任せられんもんなあ。

あかりがこの会社で働こうと思った動機。たまたま受かったのがここだったからとかじゃないんだ。この会社の製品、ほっぺさまのおいしさに心奪われて、ほっぺさまを全国に売り出したい一心で入社してきた! すごい動機だ!

この、アイドルよりもほっぺさまを選んだ熱意、それが雪村に通じたところ、よかったですよね。いい加減な気持ちなんかじゃないんだっての、しっかり伝わった。いや、そりゃまあ、転職してくるっていうんですからよっぽどの思い入れですからね。

『ヤンキー、ザコ男に片想い』

不良が怖くて、掃除を押しつけられても断れない座子田くん。そんな彼に届いた手紙。前から好きだというその内容に舞い上がって呼び出されるまま体育館裏にいってみれば、そこにいたのは掃除の時間に脅してきたヤンキー女子、比護だった。

この瞬間に、ハメられた? 仕返し? ネガティブな想像に囚われる座子田ですよ。いや、気持ちわかるよ。なんか裏あるんじゃないかって思うよな。ちょっとでも喜んだ素振り見せたら、それを写真に撮られて回覧されたりするんじゃ!? とかね!

実際比護の様子もおかしくて、怒ってる? とっさに謝って逃げる座子田ですけど、だよなあ、その反応、別におかしくないと思うよ!

でもそれで比護ったら泣いちゃって、そうか、好きなのは本当だったんだ。それでまずは友達からっていうんだけど、メッセージアプリで連絡先も交換したっていうんだけど、文化が違いすぎるのかい!? のっけからスタンプで誤解を招いている比護さん!

あかん! ほんと、ちゃんと言葉にして伝える努力が必要では!? この子の気持ち、いったいいつになったら届くものやら。かなり前途多難そうですよ。

『となりのフィギュア原型師』

おこめ代表がジオラマづくりにやる気ですよ。

しかしここでジオラマ派とディオラマ派とダイオラマ派が登場して、ちょっとややこしい。いや、自分はずっとジオラマって呼んでたんですけど、一時期買ってたモデルグラフィックスはダイオラマ表記なんですよね。最初、なんのことかわかんなかった。いや、ほんと、それくらいダイオラマって意外な表記だったんですよ。

さて、サイバーゾンビなるキットを使ったジオラマ企画に倉田から誘われて、すなわち仕事。というんですが、楽しそうな仕事、いいなあ! だって斉藤もめっちゃやりたそうじゃん。しかもその上、せっちゃんまで参加しちゃうんだ。いや、ほんと、これめちゃくちゃ面白そうじゃんよ。

せっちゃんがですよ、どんなの作りたいかって話すところ、箱庭みたいで2階建てでなんたらかんたら小犬の横にはあなたー、あなたー、あなたがいてほしい、って昔の流行歌やんか!

でもまさかそこの子供は3人ってフレーズがこんなにも工房に動揺きたさせるだなんて、この段階では予想もしませんでした。

人それぞれにジオラマ製作のスタイルが違うのが面白くて、とりわけ代表の作りながら考えるスタイル! いきなり土台作りはじめて、上にのっけていくもの集めてどんどん盛っていくそのアドリブ感。でもってそこでまさかの協同製作者、半藤とアレげな雰囲気に!? あれー、もうこのふたりそういうの意識しちゃうんだ、からの照れ隠しに喧嘩しちゃうの!?

すぐ冷静になるんだけど、謝るまでの展開もめちゃはやくて引きずらないんだけど、それにしてもほんと、そんなんでもにょもにょしてるんだったらなにかしら動いちゃいなよ! って思わされるふたりでした。

そしてラストに皆の作ったジオラマ紹介。これ、それぞれの違い、面白い。斉藤のプロっぽさ、はぐちゃんの趣味全開、そしてせっちゃん、結構やるやん! ほんとなかなかに面白いイベント。読み応えもしっかり充実でした。

『おしかけツインテール』

今回は俊郎が主役ですね。かつての母校を訪れた俊郎。目的は、世話になった教授に会いにいくことだったんですけど、この教授、なんだろう、俊郎と趣味があうんだな! からの、学生時分から金融論やファイナンス論に明るかったという俊郎のバックグラウンド明かされて、そうか、投資やらなんやらで莫大な収入を得てるの、こうした背景あってのことだったんだ。なんとなく運やら弾みやらで成功したわけじゃなかったんですね。

突出した才能を持っていた俊郎の、それゆえの不和。けれど俊郎はもう未来に向けて歩きはじめていて、この教授との再会は思い残しを清算するためだったのでしょうね。いわばあの時から足踏みしてしまっていた俊郎の、新たな門出、正式なそれではないけれど、彼の卒業が今日のこの日であったのでしょうね。

そしてそんな俊郎の頑張りにむくいようとしてくれる家族たち。花梨のはりきって作ってくれていたカレー。いやほんと、この3人、本当にいい家族になれていると思うんですよ。

2022年11月25日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年1月号、昨日の続きです。

『スローループ』

男の子たちの会話を聞いて、いつか自分も二葉と離れることになるのではないか。違う中学に進学してしまうのではないかと心配している藍子。この、二葉への愛情が屈折しながらも非常に過剰なこの子の心の動き。二葉との別れを思い、不安に心を曇らせていくその様がつぶさに描かれてきた序盤からの流れ。思いの過剰な子とはいえ、そうでなくとも大切な友達との別れはつらい。心配に揺れる思いへの共感をいざなう、そんな描写はさすがの一言でありました。

しかし、だからこそですよね、一世一代の決意をともに、父に、母に、中学受験はしたくない、二葉と一緒の学校にいきたいと願い出る藍子の思いの丈が語られる終盤。ああ、藍子、頑張ってる! なんとかして、父を、母を説得しようと必死なんだなあ。

なんて思ったところで、いや、なにその、父上も母上もえらいこと理解ありなさるなあ! というか、藍子の勉強に関しては見放していらっしゃる!?

予想外の展開でした。あまりの見事な肩透かしに、もんどりうって転がり落ちる思いでしたよ。

『球詠』

美園学院戦が終わってからの新越谷野球部の様子が描かれましたよ。

秋大会の決勝。梁幽館を破り美学が優勝を勝ち取ったというのですね。その試合の様子は簡潔にまとめられながらも、戦いの熾烈であったことを雄弁に伝えて、こうした見せ方もやっぱりうまいですよね。新越谷野球部の物語にとっては挿話ともいえるようなささやかさでありながらも、その存在感は確かなもので、これこそはヨミたちも意識しないではおられない強豪のそれなのでありましょうね。

さて、美園学院梁幽館戦の勝負を分けたポイントについて語りながら、自分たちの試合を振り返っていくくだり。いくつもあった判断ミスを洗い出していき、そしてそれを次の成長のための課題としていく。こうしたところは、負けてなお得るところのある、スポーツものの醍醐味といった感触ありました。

後半にはドラフトの様子なども描かれて、そうか、高校生の彼女たちが卒業とともにプロへの道を歩むことになるわけか。普通に高校野球見てドラフト見て、というのを楽しみにしている人たちにとっては当たり前だけど、自分にとってはなにか不思議な感じがして、それは菫が感じた違和感? 自分との隔りのような感覚に似たものだったのかも知れませんね。

次は菫の物語がはじまっていくのでしょうか。野球から離れたところにある自分の可能性。野球以外の自分の世界に目を向けつつある彼女の思いの根本はいかなるものであるのか。

ドラフト会議を見ていた時に菫の感じていたもの、それがあるのは間違いない。はたしてこの思いが大きく育って、彼女の心境にさらなる変化を加えていくことになるのか。あるいは、この違和感を乗り越える、そんなできごとなどあるのでしょうか。

これまで描かれてきたものとはまた違ったものが繰り広げられそうに思います。

『花唄メモワール』

大正時代の花瀧屋にタイムスリップしてしまった梅。現代に帰るべくかつての花瀧屋に身を置いた彼女の奮闘記が続いていくのだろう、なんて思っていたら、あれ!? なんと、いきっぱなしの話ではなく、いったりきたりの物語なんですか!

いやはや予想とは違ったよ、ちょっとびっくりしましたよ。

今回は、フランスから日本にやってきた少女、アイリスの求めに応じて梅がコートレットならぬトンカツでもてなすというエピソード。思えば、梅は初回から料理に精を出して、トンカツなどもお手のものでありました。なるほど、ここにこうして繋がってくるわけですね。

と思ったところで、つまるところ、これ、梅がアイリスのためにトンカツを作れるようにと曾祖母が事前に仕込んでいた!? 大正時代の花瀧屋に自分の曾孫がくることを知っている曾祖母が、その時に知った梅をいう名を曾孫につけさせ、さらにこの時代の旅館業にも問題なく従事できるようしっかりと育て上げた。曾祖母がすごいスパルタだってのは初回にもいわれてましたね。そのスパルタというのが、旅館業全般ではなく、今回のトンカツのように梅の出会う事象に対応できるようピンポイントで必要な技量を磨かせていた?

だとしたら、初回に感じた印象よりも、もっと緻密な組み立てがされてそうな漫画でありますよね。

大正から令和に帰ってきた梅。ここで、曾祖母に大正時代の話を聞くのか、どうなるのか。なんせ思いもしない展開です。ほんと、次のタイムスリップで梅が向きあうことになるできごとに対応すべく、なにか具体的なヒント、特訓、仕込みなどが提示されてもおかしくないですね。

2022年11月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年1月号、発売されました。表紙は『アネモネは熱を帯びる』。凪紗と茉白、ふたりの世界といった雰囲気ある表紙。これもバックハグの一種なのでしょうか。後ろから凪紗の頭を抱えるようにして頬を寄せていく茉白。それに応えるように顔を上げた凪紗の目が茉白のそれとあうのですね。互いに相手の目を覗き込むかのような見つめあい。そこにはやはりふたりの世界があるのでは。言葉ではなく、目と目で思いを通じあわせる、そうした感じがするのですね。

今月は新連載1本、新規ゲストが2本です。

『薪窯のパンドラ』

祖父から継いだパンの店。薪を起こして熱した石窯で焼くパン。効率的かといわれるとそうではないですよね。けれどこの店、パンドラはずっとそうしてきたのでしょう。祖父から学んだことを思い出しながらパンの準備を進めるものの、祖父のようにはうまくできない。悪戦苦闘しながらも、パンに、薪窯に向きあう高校2年生、蓬莱恵理と、彼女の店に突然飛び込んできた同じく高校2年生の野々宮麦。ふたりのともに店を切り盛りしていく、そんなお話であるようです。

人とのコミュニケーションが苦手な恵理。人懐こいというか空気を読まない麦という違ったキャラクターが、その異なる個性をもって互いにないものを埋めあっていくのでしょうか。

初回である今回は、恵理の焼いたバゲットが麦の空腹を埋めていましたね。

けれど麦と話していたらパン生地を発酵させすぎてしまって、大変。なかなかなんでもうまくはいかない、そんなところからのスタート。恵理の今後、いろいろと大変そうです。

『君の笑った顔がみたい』

東京でのモデルの仕事、ひいては人間関係に失敗して、祖母の暮らす田舎へと引っ越してきた女の子、渡辺沙姫。まだ人が怖い、心から信じることができないという沙姫の出会った女の子。元気で活発な、三宅あやことの交流がこの子の心の傷を癒していく。そうした関係の第一歩が描かれた掌編でありました。

三宅あやこ、みゃーこの助け船が的確でしたよね。東京からの転校生は珍しい? ぐいぐいとくるクラスメイトを前に言葉の出なくなっていく沙姫に、さっと緊張してるだけだろうっていってくれて、ここからもマイペースながら屈託なく笑みを注いでくれるみゃーこの存在感。不思議と押しつけがましくなく、むしろ沙姫がひとりでいる時間、ひとりでいられる場所をも作ってくれている、そうしたところにみゃーこの優しさのようなもの、感じたように思いました。

みゃーこのよさは屈託のなさですよね。裏表もないように思える、その人柄が沙姫を安心させてくれたのかも。そうした気持ちの近づいて、やわらいでいく様子など大変よかったです。

『散歩名人』

不思議な漫画だ!

主人公琴葉が師匠と仰ぐ散歩名人。なんと登場が側溝に胸までハマった姿というのですが、一種の妖怪かなにかかと思わせるこのインパクト。けれど散歩を楽しむことにかけては抜群の才能? を持っていて、そんな師匠と一緒にする散歩が琴葉にとっては大切な時間となっているんですね。

さて、散歩名人にバトル発生。競歩名人のサヤがバトルを申し込んできた! って、マジか。競歩名人がもうわからんのだが、この町一番の競歩の達人に駅前までの勝負を申し込まれて、散歩と競歩なら散歩が不利では!? 心配する琴葉を尻目に、散歩名人、その勝負を受けるのですね。

しかしここからの勝負、目的地は決まっているけれどルートは自由なんですね。他人の家の敷地を通ってる? からの塀の上を歩いて、茂みを通り、草にまみれながらも自由闊達に駅への近道を楽しんでいる散歩名人。

やってることは普通に駅に向かってるだけなんですけど、それでも不思議な味わいのある漫画でした。

しかも最後に競歩名人とも和解。一緒にクレープ食べつつ散歩で終えるという、そのほほえましさ、おかしみをくすぐる落着につりこまれて思わず笑みが出てしまう。そんなよさありました。

2022年11月23日水曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2022年11月22日火曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2022年11月21日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年1月号、昨日の続きです。

『ご注文はうさぎですか?』

ティッピーの体を借りていたおじいちゃんが去ってしまいました。それでこの漫画の読み方、読まれ方もまた違ってしまうのではないか。そのようなことを考えていて、というのも私がこの漫画を読んでいる時、読者の代理人としての役割を担っているのが他ならぬティッピー、すなわちおじいちゃんだったからです。

おじいちゃんの退場したことで、物語中における視点、気持ちの寄せどころを失う読者もいるのではないかと感じているのです。

中高生女子の交流を描いているこの漫画において、どこに気持ちを寄せていくのか、どのポジションに自分を置くのかは、時と場合によってもちろん変わるものの、気づけばティッピーの、祖父の視点だったという人はそれなりにいるのではないかと思うのです。

時ににぎやかで、華やかさ、愛らしさふりまくこの漫画ですが、成長途中の子らの不安や苦手に直面する様子も描かれてきたのもまたこの漫画でした。また大人であっても迷い、思い悩むことがあると描かれることもありました。

そうした時に彼女らを近くで見守ってきたのは、他ならぬティッピー、おじいちゃんでありました。

心配しながらも距離を保ち、しかし時にそっと助言をする。その距離感は親のそれとも違い、友人のそれともまた違う、近すぎもせず、けれど遠くもない、独特のものがあったと感じています。見守るという言葉がおそらくはもっともしっくりとくる、そんなポジションで、そしてそのスタンスは基本彼女らの問題に介入することのできない読者のそれにも近しかった。

ただただ見守り、うまく事態の推移することを願う。読者のそうした視点をティッピーが導いてくれていた。しあわせに、すこやかに成長していって欲しいと思う気持ちが、おじいちゃんの思いに重ねられていた。そう思うことがしばしばあって、だからこそおじいちゃんの助言は、なにもできない読者としての私にかわって彼女たちの世界に働きかけてくれる、見守るものたちが託した希望でもあったように感じていました。

そのおじいちゃんが去ってしまって、読者としての私の気持ちの置きどころは変わっていくのだろうか。それはこの先を読んでみないことにはわからない。けれど、確かにあった共感のようなものは、おじいちゃんと一緒により遠くへと去ってしまい、その遠くかなたから見守るという感覚のより強くなるだろうことを予感させています。

『瑠東さんには敵いません!』

夏休みに入ってやる気が消え失せたという和村ちゃん。いや、そこまでなんもせんってことある? ただソファーに横になってるだけって、どえらい時間の浪費やな。妹百々からも、漫画全巻一気読みするっていってなかったかと問われるも、まるでやる気の出ない和村。

これ、一冊でもいいから手にして開いてみたらきっと変わるんだろうな。なにかやりださないことにはやる気は出ないようにできている。ゲームでもテレビ番組でも、気合い入れる必要ないから適当に触れてみれば、そのゆるみきったやる気も少しは回復するのでは?

と思っていたところに瑠東からメッセージ。いろいろ駆け引き考えて、返事を遅らせている和村だけど、遅らせたら遅らせたでめんどくさいやつやぞ。で、メッセージ開いてみたらなにやら緊急事態という。死んでしまうとか物騒なこといっていて、いったいなにごとかと思ったら、あー、和村ちゃんが足りないのか。ほんと、瑠東は和村のことが好きなんだね。でもって、取り乱した和村の返信見て、なんか大切に思われてること実感しちゃってる。だからって、あんまり和村のことからかいすぎたらこじれそうだから、ほどほどにしないといけないやつですよ。

ここからのふたりのやり取り。瑠東が写真を送ってくるんだけど、ああ、和村とは全然タイプが違うよね。毎日、誰かしらとどこかしらいってる。そんな写真に和村ったら圧倒されちゃって、でもそんな楽しい時間を過ごしながらも、瑠東は和村を求めてしまわずにはおられない。和村、それほどに愛されてるんですね。

和村の写真欲しさに、ひとつ引っ掛けを仕掛ける瑠東。写真を送ってくれないならと、電話をかけてビデオ通話、その画面に写った瞬間の和村をスクリーンショット! こういう手があるんだ。

和村は見事にしてやられてますけど、なんかこういうやり取り、いちゃいちゃしてますよね。ほんと、ふたりの関係、もっと互いに素直になればまた違った局面も見えてくるのに、って思う距離感。ちょっといろいろがもどかしいやつです。

『SAN値直葬!闇バイト』

ほんとにヤバい漫画だよなあ。ビジュアルがヤバい。きらら系がいうDOKIDOKI☆VISUALのドキドキって、こういうドキドキではなかった気がする。

夜な夜な悪夢にうなされるこよ。まがまがしいなにかが自分を探しうごめいている。夢だというのに具体的な身の危険を感じるこよが考える原因は、闇バイト。うん、絶対そうだと思う。で、店長に相談すべく店にいくんだけど、うまいこといいくるめられて、うまいこと働かされてるやんか! こよさん、ちょろいなあ。心配になる。というか、普通の人間はこの店長を前にして優位に立てるとか、ちょっとないと思う。ということは、あかり、あいつ相当なやつなんだろうなあ。

暗黒ぬいの血抜きなんてことやらされてるこよですよ。ほっとくと力を取り戻す、つまり元通りになっちゃうというんですが、買っていかれた暗黒ぬいどもは、買われた先で復活したりせんもんなの!? いずれにしても、なんかあやしいの召喚させられて血を吸わせてるこよ。この目玉ぎょろぎょろの内臓みたいなの直視しても正気を保ててるとか、こよもずいぶん強くなりましたよね。

と、ここで突然現れた女の子。暗黒ぬいに興味を示すのですが、どう見てもあやしい。というか、この店に出入りする時点でまともな存在ではないぞこよ。気をつけろ、近づくな、と思うも、あーあー、なんか交流持っちゃった。

ほんと、この漫画、ぞっとさせる展開がうまいと思う。まさかこの子がいっていたお父さんというのが、こよが夢に見るあの黒い巨大なぐねぐねだとか思わないじゃない。夢の中で捕まえられないからと、娘? をこよのもとに派遣して、そのつながりでもって、夢の中、隠れ場所を補足させた? ほんと、迫りくる恐怖、ただものではありません。で、こよはこのピンチをひとりで切り抜けないといけないの? 無理では!? こよだよ!?

あかりが役に立たない状況で、まさかあの店長が助けにきてくれるとは思えないんですよね。となると、どうやって切り抜けることになるのか。こよ、一世一代の見せ場ですね。

2022年11月20日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年1月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』

皆で遊園地、というのですがさらに加えて制服縛りなんですか!? すでに高校を卒業した琉姫も制服。そして寮母さんに編沢さん、虹野先生まで制服。

うん、いや、もう、最高だと思う。

具体的にいうと、編沢さん、あなたがプリンセスだ。

憂鬱に沈みうつむく姿さえ美しい。最高可愛い。その後の、大人組トークでのちんまり姿も愛らしく、もうこの上ないご褒美回でした。

最終回へのカウントダウンがもうはじまってるんですね。だからなんでしょう、いろいろが清算の流れに入っていると感じてしまいます。かおすは連載を勝ち取って、小夢は翼との関係に一歩踏み込んでいって、こうした変化し決着していくところは見ていて嬉しくは思うんだけど、その先に終わりが、別れがあるのはやっぱり悲しいものだなあ。

でもこの遊園地の情景、本当に楽しいんだってことがよくよく伝わってくる魅力に溢れた描写の数々。読んでてすごく嬉しくなる。その感覚、素晴しかったです。

『ギャルとネクラの交流関係』

まくるといよねにただならぬ関係を見た委員長ゆりの。はたしてそれは妄想なのか!? と思ったら、思いがけず現場に遭遇! 校内でみだらな行為。さらには逆カプ。余裕を失ってしまった彼女が口にしたのが、不純異性交遊。いやいや、まくるといよねは異性じゃないよ! 同性だからセーフだよ!

苦しい言い訳をするいよね。なんとかゆりのには通じたのですが、まくるの気の利かなさというかごまかしの下手くそさがすごいですよね。自分からバラしかねない勢いだよ! というか、嘘をつけない性格なのかい? 根はいいやつなんだよなあ、というか、このやりとりのどんくささ、いろいろ大変だろうなあと察するところあります。

さて、なんとかごまかしてふたりで買い物にいくからとその場を離れようとするふたり。そこにゆりのがついてくるという。いやいや、職権濫用では!? というか、なんか目的が違ってきてますよ、ゆりのさん!

それで結局は、ハグだ、甘噛みだとごまかしながら吸血の様子をゆりのに見せつけることとなってしまって、いや、これはこれでとてもいいと思う。思いを抑えられないまくるに、必死で抑えようとするもはしばしに感情を漏らすいよね。その様子、ゆりのの目的には見事にかなったのではないでしょうか。

それからのゆりののポジション。それ、ただの推しカップルを見守る壁になりたいってやつじゃんよ! ほんと、ゆりの、いいキャラクターが出てきましたよね。

『ご注文はうさぎですか?』

いずれこの日、この時がくるだろうとは思っていたのですが、それがまさか今回、このタイミングだとは思いもしていませんでした。

ココアの帰省に同行したチノ。この一連の描写が終わり、木組みの街へと帰る列車にてふたりの話した将来の夢の話が大きく状況を変えてしまうだなんて、その時になってしまうまでまるで理解していませんでした。

ティッピーとして、この世に留まり、孫娘を見守ってきたおじいちゃんが、孫の抱いた夢を知り、そこに自分を追うのではない、チノ自身の夢のかたちを見て取った。もうチノは自分がいなくても大丈夫だと、納得できたんでしょうね。祖父を失った悲しみも乗り越えて、自分の道を歩んでいける、そうした強さを持つ子だと、未来へと向かうチノの確かな足取りを信じることができたのでしょうね。

けれど、繰り返しになりますが、こうしたかたちになろうとは思いもしなかった。孫にも、息子にも別れを告げることなく、チノの母とともに去っていくその後ろ姿に、自分自身ここまで大きな衝撃を受けることになるとは思いもしなかった。

いずれくるだろうと予測していた展開なのに、この時に、こんなかたちでなされるのかと。

眠っているチノとココア。目覚めた時には、もうティッピーは普通のうさぎに戻ってしまっていて、それを知ったチノはどう感じるのかと思うだけで痛ましい。取り乱すのだろうか。あるいは受け入れるのだろうか。どのようにして? すぐには無理だろう? チノの父は、娘を支えてきた祖父の突然の別れをどう取り扱えばいいのだろうか。

この別れの様子に、祖父の暖かな思い、孫娘に注いできた優しさを感じながらも、続く顛末を思い穏やかではいられないのです。

2022年11月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年1月号、昨日の続きです。

『ななどなどなど』

今回はバレンタインエピソード。それでやけにテンション高い萌なんですが、この常識人に見せかけてるだけの人。その実態はるるへの好意が強すぎて、病んだ言動飛び出すわ、やたらとひねくれた発想するわで、もっと、こう、なんだ、素直に、ストレートに伝えちゃあ駄目なんかい?

実際今回、そうした萌の迂遠な発想がために、一緒に菓子づくりイベント逃がすし、それどころかるるに距離感じさせちゃってるしで、なんだこの逆効果! るるからしても萌は大事な友達で、けど萌が自分のことどう思ってるのかわからないからってね、おお、なんというすれちがいでしょう。コミニュケーション巧者で、なにをやるにもそつがない萌なのに、いざるるとなるとなんでこうも裏目に出ちまうのか。そのかけ違いの数々が見事でした。

しかし、そんな萌の受難ですけど、あの兄が、登場即好感度がストップ安記録する兄が、結果的にMVP的行動とっちゃうのがすごくて、いやでも萌じゃないけど、キモいなこの兄……。よくやったとか死んでもいいたくない。萌もキモいけど、萌がかわいそう。この兄と生活空間を共有せざるを得ない萌に同情を禁じえませんでした。

今年のバレンタイン情景は、いつもとはちょっと違った組みあわせで、それぞれにいつものメンバー以外にも交流関係があることうかがえたの、なんだかとてもよかったです。小町ちゃんも、もうななどだけじゃないんだ! ひとりで自在に泳げ……そうにはないけど、それでも成長の様子が感じられるところ、嬉しいポイントでした。

『ぬるめた』

ちあきとくるみ、けんかとかするんだ! いっつもちあきが無茶するけど、なんだかんだいってくるみも怒るけど、なんとなくおさまってる印象あるから意外、とか思ったら、さきなとしゆきも同じような感想だったんですね。

しかし今回の見どころといっていいものか、ちあきのまあ打たれ弱いこと! あんなにいつもは傍若無人に見せてるのに、くるみに反抗されたらもうマジ泣きしちゃうんだ。そんなちあきに正論をぶつけていくしゆき、立派でした。相談役向いてないとかちあきにいわれてますけど、ちあきもわかってること追認してるだけなんだから、しゆきの対応はこれでいいんだと思ったりしましたよ。

それからのなかなか素直になれないちあきとくるみの様子。やっぱりちあき、口が悪いのな。あかんよ、そんな言葉づかい。でもってなかなおりしたらベタベタ期間が発生するんだ!

さてここからなんですけど、しゆきの想像していたこと、いったいなんだったんでしょうね。自分は想像力に欠けているせいでまったくわからないのですが、ちょっと絵にして見せてもらえんものかな。ええ、まったくわからないもので。お願いします。

『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

いいチームができた感ありますね。これまで旅を続けてきたふたりと一匹と一本。そこにアヤの母を知る学生ふたりに、黒魔導士を自称する妹とその兄。今後、全員が一緒に行動することになるのかはわからないけれど、こうして一緒に一晩を過ごして、パジャマパーティー? 駄菓子を一緒に分けあった仲になって、みんなでピンチを克服したところからさらに一段親しみを増した、そんな感じがしたのですね。

黒魔導士の兄、フジオ。彼のポジションもいいですね。あまり目立たない系の彼。前にはぐっと出てこないけど、妹のこと見守っているいい兄に見える。ジジを奪わずにいたのも、リルーとアキが妹サキにとっていい仲間になると思ったからじゃないかな。妹にとってなにが一番いいか、それを考えて行動しているように見えるところ、年若い子らがメインのこの漫画で安心させてくれるポイントと感じます。

そしてリルーの新しい魔法、お披露目です! モンスターに気づかれなくなる魔法。これで危機回避しやすくなる!? と思ったら、効果時間30秒!? ダクソの強い魔法の盾なみの短さだ……。これ、ゾンビが徘徊する通りを走って渡るとか、そういう限定条件でないと使えなくないですか!? いや、これが発想力の限界ってやつか。リルーが、あるいはアヤがどんな使い方を見つけるのか、楽しみです。

2022年11月18日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年1月号、発売されています。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。ぼっち、いやさ後藤ひとりがどーんと大きく、ポップな感じで表紙を飾っています。可愛いよね。落ち着いた感じのピンク色。全体に彩度落とした感じでまとめて、色合い的には派手なはずなのに、前に出てくる感じのしない仕上がりが、この後藤ひとりという子をよくよく表しているように感じます。そして今回は特別付録、後藤ひとりのピックがついてくる! って、マジかよ! 予想外の付録、ちょっと驚いています。

今月は新規ゲストが3本です。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

再就職先を探すも結果がついてこない宵つくし。不安とともに帰宅したら、玄関先に傷ついた殺し屋!? いきなりナイフを突きつけられて僕は殺し屋だって、そんなに簡単に職業を教えちゃっていいんですか!?

見た目に若く、中性的なその容貌。男なのか女なのか、疑問に思ったつくしを脅していうことには、詮索するな、特に性別はときたもんだ。いやいや、殺し屋の君よ、性別を詮索されたくないのはよくわかった。けど、君はそれ以前にその職業について秘匿するようにした方がいいよ! 途中つくしも疑問に思ってますけど、なぜ性別にばかりこだわる!? いやほんと、もっともらしいこといってますけど、名前にはじまり年齢、性別、自分のすべてを明かさないとかいうのなら、殺し屋というのも秘匿しよう! いや、ほんとですよ。

ともあれ、つくしに保護されることになった殺し屋の君。組織を抜け、逃走中の身らしいですよ。これまで、これほどまでに遇されたことはなかった、そうした生い立ちを知ればいろいろ気の毒にもなる。そんな彼? 彼女? のこれまで知らなかった暖かみある生活がはじまりを見せて、ユーリくん、ユーリさん? ええ、だんだんに丸くなっていく? つくしに打ち解けていったりするのでしょうか。

『花咲けイロハに蒼色乙女』

夜桜灯、この子、えらいこと屈折してますね! 幼なじみの朝比奈葵のことが好きだったけれど、男子が苦手。小さな頃は可愛かった葵も育てばどんどん男の子っぽくなっていく。かくなる上はと、呪術を使って葵を性転換! って、なんという強引な!

というか、そんなものすごい呪術が使えるのなら、いっそ商売にできるよこれ。手術なんかよりも、よっぽど本質的に性転換を可能とする、需要あるよ! 売り出そう!

いや、そういう漫画ではないので、売り出したり開業したりはないんですけどね。

葵に思いを寄せる灯。葵が女の子になったことで苦手意識も消え去って、となれば接近イベントの発生に期待しはじめるというんですね。車にひかれそうになったところを助けてもらって、接近からの全力深呼吸。そしてさらにはアクシデントキスまで目論んで、いやほんと、君、変質者の発想だよ! 幼なじみを女子にしちゃう時点でかなり問題ありな子ですが、数々の奇行、人づきあいも苦手そう? いろいろ難しく、ややこしく生きてるっぽいんすね。

そんな灯の乙女手帳。恋する彼への思いをつづって、というのですが、それを葵に見られて、これで思いも伝わるかと思いきや! 自分がその思われ人とは思わぬ葵ですよ。どんどん話はややこしく、なかなかにままならぬ灯の思惑。ほんと、素直にいえばいいんだよ! でもそれができないからこその、この状況なんでしょうね。

『燻製JKいぶりちゃん!』

キャンプに挑戦した滝沢ゆずと瓜田たき。七輪に炭火をおこして調理してみたものの、見事に黒焦げ。テントも火起こしも調理も全部難しいと荒れぎみなんですが、こともあろうに寒いからとテントに七輪持ち込んじゃうの!?

のっけからの死亡フラグですが、ここで煙の中から現れた燻製の妖精いぶりちゃん。この子がこなかったら、一酸化炭素にやられてふたり死んでたかもですよ。ほんと、不審人物ですが、いぶりちゃんに感謝しないといけません。

しかしここから唐突に燻製の時間になっていくのが笑えるというか、本当に強引すぎるんですよ。ダンボールで簡単な燻製器を作って、まずはチョコスナックを燻製。なんでも燻製にしたらおいしくなるという強引さ。でも実際風味が変わるから、目先も変わってよさそうですよね。

燻製するのは、定番のゆでたまご。これはおいしいよな。さらにはポテチにカキピー。その上加えて乾燥麺っていうんですが、これは燻製してからバリバリいくの? それともそこから茹でるの? 調べてみたら、ちゃんと茹でるみたいですね。

さて、タイトルに燻製JKとありますが、いぶりちゃん、妖精を自称するけどJKではないよね? そう思っていたら、後半に見せたコスプレ大会からの女子高生制服装備。さらには学校にて部活動開始!? ここでタイトルのJKが回収されるんだ!

テンション高めに強引に、ぐいぐい展開していくこの漫画。ちょっとメタ視点からのネタもありつつの、燻製情報を畳みかけてくるところ。実際、燻製試してみたいなと思わせてくれるものがありました。いや、なかなか自分でやるとなると大変で、そうそう手を出せないんですけどね。

2022年11月17日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2022年11月16日水曜日

Splatoon 3

 買うかどうか迷っていたSplatoon 3、結局買ってしまっているのですが、ちょっと初動をしくじりました。最初のひと月をヒーローモードについやして、そしてフェス、その後少しバイトとガチマッチならぬバンカラマッチをやって、ふたたびフェス。まるでナワバリをやらないで、というかプレイ時間もそう多く取れずにボチボチちょっとずつ遊んでいたらですよ、なんとあと半月でカタログの期限が終わっちゃう! マジか! そうか、そうだった、シーズンごとになんたらかんたらゆうてたな!

ということで、ちょっとカタログ目的でナワバリメインで毎日潜らんといかん感じになってしまいましたとさ!

現在カタログレベルは46だったかな? 残り半分ちょいというところまできているので、頑張ればなんとかなる? いやはやさっぱりわからん。けれど、ガチな人たちは最初のフェスの時点で2冊目のカタログに突入してたとかいいますから、まあ、なんとかなるんじゃないかなあ。

しかし、今作は過去2作にも増して、毎日のプレイを要求する、そんな構造が見えてきますよね。ひとつにはガチャがそれで、毎日1回だけ安価に回せる。そしてカタログも、毎日最初の勝利で高ポイントが貰えるようになっている。

ソーシャルゲーム的といえばいいのかな、ログインボーナス的な施策、デイリーミッション的な要素がちょこちょこ加わってるなあと、少しでもプレイヤーをログインさせて、プレイさせようという意図が見えるように感じたのですね。

それが悪いとは思わないし、別にログインするのが嫌、プレイも面倒くさいとなったらカタログなんて無視しちゃえばいいんですけど、それでもこういうプレイに誘導する仕組みがあるのが今風のデザインなんだろうな。ゲームなんて遊びたい時に自分のペースで遊べればそれでいいと思ってる自分ですが、フェスがそうだったように、毎日のプレイもこうした施策に誘導されて、習慣づけられていくのかな、なんて感じています。

2022年11月15日火曜日

エルミナージュ Original

 エルミナージュ Original』をプレイしはじめたの、だいたいひと月前のことだったんですね。ということは、この一ヶ月はほぼこのゲームばかり延々やってたっていうことか。

進捗としましては、無事クリアしています。ストーリー上のラスボスを倒してエンディングを見、さらにその後に控えているエクストラボスを倒して、さらにその先にいるもっとヤバいやつらは無視して2周目に突入。隠しボスに手も足も出ないこと思い知らされて3周目をプレイしはじめたくらい。なんで3周目かといえば、レアドロップの確率が最大になるのが3周目なのだそうで、ヤバいやつらは3周目で育てて挑戦、さらに隠しボスは4周目でチャレンジする、みたいな流れで考えています。

しかし3周したくらいじゃほぼなにも遊びきれていないというのが困ったゲームです。初回プレイは、なんせWizardryに似てWizardryじゃないゲームですからね。職業の特性とかまるでわかってないわけですよ。なので、基本職ばかりでパーティ組みまして、戦士、戦士、盗賊、僧侶、錬金術師、魔術師という、面白みがあるんだかないんだかわからない、そんな組みあわせになっています。

でも、ここで盗賊がいるというのは大きかった、というのは以前にもお話したとおり。盗賊を育てていたおかげで戦士や盗賊におそらくは最高位と思われる武器や防具を揃えることができて、ドロップに頼ることなく一線で戦うことができるようになりました。

3周目に入った現在は後衛職の強化につとめていて、魔術師の呪文威力を最大限にあげるための装備をなんとかひととおり揃えたところ。これ、レアドロップ中のレアっぽいんですが、1周目のドロップ率で揃えるとなると途方もない苦労することになってたと思う。ほんと、この周回でドロップ率があがるというの、ありがたい救済措置だと思います。

エンディングも見たから、さっさと次に進んでいけばいいとも思うのですが、なんというか、基本職以外も経験しておきたいとか思うのが私の悪いところで、なのでセカンド、サードどころかフォースパーティまで作ってある。それらをしっかり使って遊んで強化して、隠しボスをぶっとばさないことには先に進まないんじゃないか、そんな予感がしています。

で、きっと2作目、3作目も同じような仕組みになってるだろうから、これから1年近く、あるいはそれ以上は、エルミナージュで遊べそうです。

2022年11月14日月曜日

『まんがタイムきらら』2022年12月号

 『まんがタイムきらら』2022年12月号、一昨日の続きです。

『はやく猫になりたい』

思い悩んでいる咲良を見兼ねて声をかけたのは、咲良の友達、久遠と千絵梨。咲良からは思いもかけない、幸せってなんだと思う? という問い掛け。笑顔でいることとか? 千絵梨の答に満足したのか、咲良、打って変わって明るく去っていく。

そんな咲良が気になって、久遠と千絵梨、後をつけるんですね。

咲良の行き先は件の神社。猫になるべく願掛けをしているわけですが、咲良と一緒にいる小学生、小幸。笑顔を見せることのない、うちとけようという素振りも見せないこの子に、穏やかで落ち着いた久遠は相性いいみたいですね。やさしく話しかけて、名前を教えてもらって、そのあまりにスムーズなコミュニケーションにショック受けている咲良!

いやいや、いきなり遠慮なくぐいぐいいっちゃったからですよ!

けれどそんなにぎやかな咲良のこと、もう小幸は嫌がってないみたいですね。一緒に猫になることを願う同志。猫への生まれ変わりという迷信めいた話を受けて、きっと叶うと力強くいってくれる咲良に、小幸、はっと心を向けた瞬間がありました。その理由が後に回想にて描かれて、ああ! そういうことだったのかと、ここでこの子の思いを理解することができたのですね。

この子が猫になりたい、はやく、今すぐにでも猫になりたいと願っていたのは母と再び会いたいがためだったのですね。どこか寂しげなこの子の、けれど母を思って願うその時は、しあわせな思い出がよみがえるからでしょうか、かすかに笑みを浮かべて、そうしたところにこの子の思いの真摯さ、猫になるという願いに宿る希望がうかがえて、ちょっと切ない気持ちにとらわれたのでした。

咲良たちとと過ごす時間は、小幸からその切なさ、悲しみをぬぐってくれるのでしょうか。きっとそうあって欲しいと願う思いがしましたよ。

My Private D☆V

『マグロちゃんは食べられたい!』のはもです。

D☆Vポイントは「ねこみみしっぽ×彼シャツが好きです」。

って、海産物要素がない!? いや、別に水産系じゃなくてもいいのですが、そうかあ、『マグロちゃん』は自分の好み全盛りってわけじゃなかったのか! 意外と感じた瞬間でした。

しかしこの描かれているねこみみ少女。大きめブカブカシャツがいいとか、萌え袖がいいとか、そういう要素もありそうですよね。そして最大の特徴であるねこみみとしっぽ。もしや、ホロの狐とか結構刺さりそうなのでは!? いや、猫じゃないと駄目ですか!?

追記のコメント、ごはん欲しい時は甘えるけど、それ以外は塩対応というの。まさしく猫的性質。そこにこそD☆Vを成立させる要素などありそうですよね。自分に懐いてくれる犬っぽい性格ではなく、ちょっと利己的なふるまいで振り回してくるみたいな、でも可愛いから許しちゃう! そういうの。

ええ、わかる気がします。わかる気がしますよ!

2022年11月13日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2022年11月12日土曜日

『まんがタイムきらら』2022年12月号

 『まんがタイムきらら』2022年12月号、昨日の続きです。

『えるくえすと! ~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~』

お正月を迎えて、異世界組の皆は初詣から人気のカフェに入って楽しい時間を過ごしています。

人間界の常識を知らないサキュバスの狼藉、あるいはおいしいスイーツに触れてのはしゃぎっぷり。狼藉は困るけど、こうして世界をエンジョイしているのは見ているこちらも嬉しくなるものありますよね。

さて、カフェではイーリアと遭遇。皆でこの世界に起こっている異変について情報交換するのですが、モンスターの出現頻度が上がったとか、サキュバスのような上級モンスターまで出現するようになったとか、世界の不安定さが増している疑惑が話されていたんですね。

不安定になる原因は、エルたち異世界の人間が多数こちらで暮らしているからではないか? だとしたら元の世界に帰らなければ! そうしたエルの意見と、サキュバスのこのままこの世界にいた方がいいと思う、異なる意見がぶつかるのですが、サキュバスがいうには魔女がなんとかしてくれる。

なにかこの異変とその原因について知ってるような口振りですよね。少なくとも、魔女がなにをしているのか、その一端くらいは知ってそう。

そしてゲームショップでは、エルたちの元いた世界、ゲームについて知っていたあの子、榎本衣良とましろの間で情報交換がなされていて、しかしそれにしても衣良の様子がおかしい。普通にゲームについて話すような雰囲気ではなく、なにかしらの因縁が? あるいは、そのゲーム自体になにか秘密が!?

気になる情報ばかり提示された今回。もうちょっと知りたい、そう思うところではぐらかされる感がたまらないですよね。

『それでは、ステキなセッションを。』

是沢と加島がおでかけ。加島、ハデハデだな。生きてるうちにたくさんのカワイイを身につけたい一心だというのですが、それにしても全部盛りはどうかと! カワイイが過剰で、カワイイとカワイイがケンカしてないっすか!?

ともあれその加島に連れていかれた先ですよ。なんと、ヒーローショー! 加島の好きなアニメ、戦闘歌姫アイオニアンのショーが目的だったんだ!

子供の頃、アイオブルーの振る舞いに助けられた。その思いはいまもなお残っていて、スイッチが入るとほとばしる! その加島のテンション、いいよね、もう加減なしにフルスロットルでほとばしらせるといいよ!

加島が徳庵のこと好きなの、アイオブルーに似てるからなんだ。などなど、いろいろ加島のことを知るにもいい機会でした。

といったところでアクシデントが! 機材トラブルでアイオニアンの歌が流れない! 困った、ショーの進行に支障が! と、このアクシデントを引き起こしたの、ロノなのか! ここまでして、是沢と徳庵が演奏する機会を作ろうというんだ。えもぽを集めるためとはいえ、ここまで強引にことを運ぶんだ!

ロノとてんちゃん、提供するアイテムの差などいろいろ違いがありましたけど、そのアグレッシブさにも違いがあるんですね。いやしかし、ロノのこの能動性、スタッフにとっては厄災そのものじゃないですか! ほんと、ロノたちお助け妖精、その本質は邪悪だったりしないんですかね!?

『蜂も刺さずばうたれまい』

夏休みの宿題、追い込みです。とはいえ、終わってないのすずめだけなのか。蛍からせっつかれてるのに逃避しがちなすずめ。なんとかこの状況から抜け出そうと、お祭りやってるから皆でいこう! 半ば強引に皆を誘って、そして咲姫の提案で浴衣着ていくことになったんですね。

しかし素晴しいですね。浴衣すずめ。浴衣咲姫。そして咲姫蛍! ガンガン屋台の食べ物にチャレンジしていく蛍がいい。さらにはかたぬきやら、食べ物以外にも興味津々で、こんだけ前へ前へいっちゃう蛍ってなんかめずらしくない? それだけ楽しんでるんだろうなあ。あまり経験のなかったお祭りだけど、それだけになのかな、なにもかもがものめずらしくて楽しいんだろうなあ。そこにすずめや咲姫という気のあう友達も一緒となればなおさらでしょう。

お祭りで出会った同級生。蛍や咲姫の前とは違ってヤンキー口調は封印、普通を演じるすずめ。その様子に蛍思うところあった? 自分たち以外と話してることに嫉妬した? そっとすずめの手を握りにいくところ、可愛かったなあ。すずめの特別になりたいのですか。ええ、特別になってしまうといいです!

と、ここでひったくりが発生! こうなればすずめ、黙っちゃいない? 元ヤンがバレる危険を押してでも、ひったくり犯制圧に向かっちゃう!?

すずめの判断やいかに!? 次回、乞うご期待ってやつですね。

2022年11月11日金曜日

『まんがタイムきらら』2022年12月号

 『まんがタイムきらら』2022年12月号、昨日の続きです。

『妄想アカデミズム』

急遽、東大を目指すと決めた未春。受験勉強に打ち込むも、頭の中は合格した後のことでいっぱい。すっかり将来の妄想にふけってしまって、どうにも勉強がはかどらない模様?

そう思っていたら、思いがけず世界史、アウグストゥスとアグリッパというキーワードに反応してみせて、ああ、ちゃんと勉強してるんですね! と思ったら、小説で得た知識でありました。

いや、でもそれでええのんよ。日本人がやたら三国志に詳しいとかいう話もありますし、どんな入り口からでも知るということがまずは大切。あとはそこからいかに興味を広げていくかですよね。実際今回未春たちが見せてくれた寸劇仕立てのローマ史。勢いあまって史実を妄想が追い越してしまったりもしてますが、おおまかに歴史の流れを知るにはいい感じ。実際面白かったです。

このペースだと受験に間にあわないのでは? なんて心配もありますが、少しずつでも前に進んでいる様子はとてもいいですよね。とか思ってたら、今回の内容、教科書的にはたった3行!? あのコマの衝撃ですよ。いやもう、ほんと、確実に間にあわないのでは!?

ラストに一発食らわされた気分でした。

『ほぐして癒衣さん。』

お正月の夏鈴。すっかりだらけてしまっています。

コタツで寝ると体が痛いよ? まさにその痛みを引き受けている夏鈴ですが、癒衣とのメッセージ交換で、なぜそうなるかの説明と注意点が自然に出てくるの、面白い関係ですよね。癒衣にケアされている、夏鈴の感想にしても、それはそれでこの関係に馴染んでると思わせてくれて、不思議な距離感に微笑ましさ感じました。

そしてここからの癒衣さんタイム! まさかの動画が送られてきたり、また今度は逆に夏鈴に動画での返事をねだってみたりと、お正月気分でちょっといろいろ緩んでる? ついには、今年も夏鈴とハグしたいだなんて、心の声をまっすぐ文字にして届けてしまったり!

すぐに取り消すんですけどね。でもこの油断よ。お正月気分というのはおそろしいものです。

しかし癒衣のこの感情。夏鈴に魅かれ求める気持ちと自制心とのせめぎあい。その狭間に揺れる癒衣の思いたるや、今後どのように発展し、あるいは暴走するのか。いやね、もう、素直になっちまえばいいんですよ。だなんて思うのは、当事者でない身ゆえの楽観かも。癒衣にとっては一大事も一大事なのでしょうね。

『異世界ジョブハント』

現世では職を求めるも得られなかったうづき。異世界に転移してしまっても、やはり職を求めざるを得ない状況に追い込まれて、けれど自分にできることったらまるでない。ハローワークならぬ冒険者ギルドでも持ち前の自信のなさゆえにうまく受け答えできないでいたのですが、せめて少しはできること、なんとかひねりだした家事技能が役立ちまして、酒場の手伝いの仕事をもらうことができたというのですね。

ここからのうづきの活躍ですよ。酒場の主人が出店に出すというドラゴンの肉を使ったまんじゅう。売りであるドラゴンの肉をアピールするにはどうすればいいか? そのアイデアを出し、ポップを作っていくうづきは頼もしいの一言で、さらには任された出店でも、てきぱきと客対応をこなしたかと思えば、ちょっと意地悪な注文もしっかりさばいてみせて、なんだよ、うづきさん、デキる女じゃん!

一気に見直すこととなったのですよ。

同人誌即売会での経験が生きたんですね。出展品のアピールをどうするか。またブースでの振る舞いなどなど。どんなことでも身につけば、どこかで役立つこともあるってことですよ。今回だってしっかり仕事をやりとげて、これもうづきがこれまで頑張ってきた、その成果でありますよ。

こうして自分にできることがある、役立てるんだと知っていくことが、うづきにとっての自信となっていけばいいですね。そしてそのデキる女うづきをスカウトすべく現れたシャルロッテ! いったいなにをさせようというのかはわからないけど、うづきの才能が見出された!? こりゃあ、うづきのさらなる飛躍に気持ちも高まるってもの。でも、なんかとんでもないことやらされそうな予感がします。

2022年11月10日木曜日

『まんがタイムきらら』2022年12月号

 『まんがタイムきらら』2022年12月号、昨日の続きです。

『けいおん!Shuffle』

曲を作れとしなのから無茶ぶりされたゆかりたち。すっかり気落ちしてしまって、とりわけ真帆がえらいことネガティブになってる!

でも、ほんと一年生たちといいコンビネーション見せてくれましたよ。はなっからできないと決めつけて荒れてる真帆のこと、おちょくり若干煽りつつも、ぐいっと前向きになるよう気持ちを動かしていくリサの手腕! ああ、自信がなく打たれ弱い真帆と煽って引っ張るリサのマリアージュ、素晴しいものがあるな。

かくして蘭花も加わって、作曲のしかたを検索、ためしにコードのテンプレ鳴らしてみて、こうなったらもう面白い。曲になってる、ここをこう変えてみようと次々と出てくるアイデア。動きはじめることで、さらに前へと進めるようになるんですね。この気持ちの変わる様なども、非常に素晴しいものあったと思います。

この会話に入っていけなかった紫。それで自分のできること、加われる場所をしっかり考えて、自分から飛び込んでいく、そうした姿もとてもいい。本当、二年生と一年生、いい仲間になったなあと感動さえ覚える一幕でした。

『星屑テレパス』

瞬と遥乃、ふたりで出掛けます。まずはたい焼きを購入、そしていつもの灯台へといくのですが、そこでのふたりの対話、大変によかったです。

この灯台に感じていた遥乃の思い。祖父との約束、それが果たせていないと苦しんで、自分は駄目だとずっと引け目に感じてきたこと。そのすべてを瞬に告げるんですね。

ここからのふたりの気持ちの近づき、深まっていく様。これがたまらなくよかったです。ずっと前向きでポジティブな姿を見せてきた遥乃。けれどいつか瞬に吐いた暴言、しかしそれが瞬には響いていたということ。わかりあって、思いあって、そして好きと嫌い、両極の思いをともに自分のうちに抱えたまま、納得し折りあいをつけていく遥乃のその姿。実に魅力的だったと感じました。

そしてふたりの新たに踏み出していく局面。灯台の秘密。遥乃の祖父が隠したという諦めた夢。それはなんなのか。謎めいた存在、ユウの出自に関わるものなのか。

ふたりの探索、その果てに明らかになること。ちょっと怖いですね。今の関係が壊れたりしなければいいのだけど、そう思いながらも、彼女らの先に広がる可能性、そこに興味は向かっていくのです。

『スロウスタート』

ひろえと光希、ふたりの距離が縮まっていきます。

ふたり一緒のお勉強会。やたら丁寧なおじぎの応酬にはじまり、勉強を経て、そして進路について話が広がっていきます。ひろえの志望する大学。なぜここを選んだのか。今暮らしているてまりハイツから通えるから?

違ったんですね。

現役時代の志望校とは違う今の志望校。学力は充分で、むしろもっと上の学校も目指せるというのに、あえてここを選んだ理由。そこにあったのは、高校生の頃の出会い。学校での講演にて出会った大学の先生の話がひろえの心に残っていて、受験の失敗から引きこもっていた時に、その先生のいる大学を目指そうと決めさせた。

人との出会いが、ひろえの選択に影響を与えた。そしてこの話が、今まさに光希に影響を及ぼして、こうして人と人との縁が連鎖していく様に、面白さや不思議を思うのでした。

ひろえもまさか、こうした自分の経験したことが誰かに働きかけることになろうとは予想もしなかったでしょう。ええ、不思議なのです。

2022年11月9日水曜日

『まんがタイムきらら』2022年12月号

 『まんがタイムきらら』2022年12月号、発売されました。表紙は『一畳間まんきつ暮らし!』。芽衣子と梨絵、ふたり一緒に下校中? 芽衣子が手にしているのは焼き芋と暖かい飲み物。もう季節は秋から冬に移ろうとしていて、そんな時期にはこうしたほっとする暖かなものが嬉しいですよね。その笑みと、ぺろりと少し出した舌が、手にしたもののおいしさ感じさせるいい表情です。そして梨絵は手に『一畳間まんきつ暮らし!』の3巻を持っていて、帰り道、買ってすぐ我慢できずに読みはじめてる。そんなはやる気持ちも感じさせる表紙です。

今月は新規ゲストが3本です。

『キミはあくまでも。』

今、時代は蛸触手ブーム!

というわけでもないのでしょうが、ノートン家のご令息、ヴェネルくんに添い寝しているメイドの背後にうごめいてるのは蛸触手。眼鏡、愛らしく人懐こい表情に不似合いなそいつはなにかというと、その本性たる悪魔の印。つい先日屋敷にやってきたこのメイド、エクールカは、なにを隠そう島にいい伝えられている悪魔。かつて船を沈め、その姿を見たものを縊り殺してきたという、恐怖の存在だったというのですね。

危うく窓から転落した坊ちゃんを、その触手でもって助けたエクールカ。かくして坊ちゃん、ヴェネルは彼女の秘密を知ることとなり、口外すれば屋敷の人間の命はない、脅されるはめにもなったというのです。が、エクールカを見ていると、どうもそう怖ろしいばかりの存在とも思えない。

むしろ坊ちゃんに興味津々? 過度のスキンシップやいたずらっぽい振る舞いの数々が坊ちゃんを戸惑わせるのですが、なにがゆえに彼女がここまでヴェネトのことを気にかけるのか。

なにか理由なり過去なりがありそうな気がするんですよね。

そのあたりはまだまだわからない、謎また謎の状況。今わかってるのは、エクールカがやたら可愛らしいってことと、人間不信気味の坊ちゃんがそう遠くないうちにエクールカに陥落してしまいそうってことですね!

『めくりめくるリワード』

本好きが高じて出版社に勤務することとなった鳥羽綴。希望に溢れた新社会人生活のはじまりだ! といいたいけれど、わずか3ヶ月で現実に押し潰されそうだよ!

過重な仕事。続く残業。泊まりの仕事も多いのか。けれど上司はわりとちゃんとしてますよね。入社3ヶ月なんだからできなくって当たり前。できないことを責めたりしないの、わりとマシな会社なのでは!?

上司の清水から綴ジ子と呼ばれている綴。呼び出されたと思ったら、特集企画を任せられてしまったというのですね。アニメ、ゲーム系の総合カルチャー誌、その特集ページを組むといっても、なにをどうしたものかまるで思いつかない。

そんな綴ジ子の追い詰められた結果捻り出した企画ですよ。

自分の好きなものを探求すべく酒に飛び込んでみたら、大いに酔って、気づけば見知らぬ女性と飲んでいた。その人との会話が刺激になった? 見知らぬ人からのアドバイスが、自分の進めべき方向を決めさせた?

結果、自分の好きなもの、新進のイラストレーター、紫苑を特集したいと清水に持ち掛けることになったのですね。

ゴーサインの出た企画。そのイラストレーター紫苑との初打ち合わせ。そこで出会ったのはあの日出会った見知らぬ女性! 美大生っていってましたね! こうして一緒に仕事をすることとなったふたり。さらなる化学反応が期待されるのでしょうか。

『カメらいふ』

ひよからお写んぽに誘われたニコ。お写んぽとはいったい? お散歩と写真を組み合わせたひよの造語。散歩しつつ写真を撮ろうというのですね。

暇にしてたら母から一眼レフカメラを渡された。趣味の押し売りとかいってますが、ひよもそこそこ撮るのかな? とか思ったら、まるでカメラに興味がなかったんですね! いざ撮影してみようと思ったら、カメラの使い方がまるでわからない。そのままニコに渡されて、いやしかしひよの母上、そんな娘に結構高価そうな機材、よくほいっと渡しましたね! 豪傑やわ。肝が太いですわ。

F3.5とか1/4000とか、見知らぬ数字に惑うニコ。昔は難しかった露出ですけど、今はカメラまかせで撮れるので便利になりましたよね。被写体に向かって画角を決めたらシャッター。興味の向くままにシャッターを切っていくだけでも楽しいものだと思います。

この漫画は、なんといってもカメラのことまったくわからぬふたりが、わからぬままにただただ写真を撮るというのが決め手。写真の良し悪しとか露出やら被写界深度やら、難しいこと抜きに、ただただ心のおもむくまま撮影をする。気負わず、深く考えずとも、ただ写真を撮ること自体に面白さがあるんだよとでもいいたげなその姿勢。非常に共感させられるところありました。