2022年11月20日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年1月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』

皆で遊園地、というのですがさらに加えて制服縛りなんですか!? すでに高校を卒業した琉姫も制服。そして寮母さんに編沢さん、虹野先生まで制服。

うん、いや、もう、最高だと思う。

具体的にいうと、編沢さん、あなたがプリンセスだ。

憂鬱に沈みうつむく姿さえ美しい。最高可愛い。その後の、大人組トークでのちんまり姿も愛らしく、もうこの上ないご褒美回でした。

最終回へのカウントダウンがもうはじまってるんですね。だからなんでしょう、いろいろが清算の流れに入っていると感じてしまいます。かおすは連載を勝ち取って、小夢は翼との関係に一歩踏み込んでいって、こうした変化し決着していくところは見ていて嬉しくは思うんだけど、その先に終わりが、別れがあるのはやっぱり悲しいものだなあ。

でもこの遊園地の情景、本当に楽しいんだってことがよくよく伝わってくる魅力に溢れた描写の数々。読んでてすごく嬉しくなる。その感覚、素晴しかったです。

『ギャルとネクラの交流関係』

まくるといよねにただならぬ関係を見た委員長ゆりの。はたしてそれは妄想なのか!? と思ったら、思いがけず現場に遭遇! 校内でみだらな行為。さらには逆カプ。余裕を失ってしまった彼女が口にしたのが、不純異性交遊。いやいや、まくるといよねは異性じゃないよ! 同性だからセーフだよ!

苦しい言い訳をするいよね。なんとかゆりのには通じたのですが、まくるの気の利かなさというかごまかしの下手くそさがすごいですよね。自分からバラしかねない勢いだよ! というか、嘘をつけない性格なのかい? 根はいいやつなんだよなあ、というか、このやりとりのどんくささ、いろいろ大変だろうなあと察するところあります。

さて、なんとかごまかしてふたりで買い物にいくからとその場を離れようとするふたり。そこにゆりのがついてくるという。いやいや、職権濫用では!? というか、なんか目的が違ってきてますよ、ゆりのさん!

それで結局は、ハグだ、甘噛みだとごまかしながら吸血の様子をゆりのに見せつけることとなってしまって、いや、これはこれでとてもいいと思う。思いを抑えられないまくるに、必死で抑えようとするもはしばしに感情を漏らすいよね。その様子、ゆりのの目的には見事にかなったのではないでしょうか。

それからのゆりののポジション。それ、ただの推しカップルを見守る壁になりたいってやつじゃんよ! ほんと、ゆりの、いいキャラクターが出てきましたよね。

『ご注文はうさぎですか?』

いずれこの日、この時がくるだろうとは思っていたのですが、それがまさか今回、このタイミングだとは思いもしていませんでした。

ココアの帰省に同行したチノ。この一連の描写が終わり、木組みの街へと帰る列車にてふたりの話した将来の夢の話が大きく状況を変えてしまうだなんて、その時になってしまうまでまるで理解していませんでした。

ティッピーとして、この世に留まり、孫娘を見守ってきたおじいちゃんが、孫の抱いた夢を知り、そこに自分を追うのではない、チノ自身の夢のかたちを見て取った。もうチノは自分がいなくても大丈夫だと、納得できたんでしょうね。祖父を失った悲しみも乗り越えて、自分の道を歩んでいける、そうした強さを持つ子だと、未来へと向かうチノの確かな足取りを信じることができたのでしょうね。

けれど、繰り返しになりますが、こうしたかたちになろうとは思いもしなかった。孫にも、息子にも別れを告げることなく、チノの母とともに去っていくその後ろ姿に、自分自身ここまで大きな衝撃を受けることになるとは思いもしなかった。

いずれくるだろうと予測していた展開なのに、この時に、こんなかたちでなされるのかと。

眠っているチノとココア。目覚めた時には、もうティッピーは普通のうさぎに戻ってしまっていて、それを知ったチノはどう感じるのかと思うだけで痛ましい。取り乱すのだろうか。あるいは受け入れるのだろうか。どのようにして? すぐには無理だろう? チノの父は、娘を支えてきた祖父の突然の別れをどう取り扱えばいいのだろうか。

この別れの様子に、祖父の暖かな思い、孫娘に注いできた優しさを感じながらも、続く顛末を思い穏やかではいられないのです。

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