2024年12月31日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年2月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年2月号、先日の続きです。

『ごきげんよう、一局いかが?』

ずっとひとりでいた冴だけど、今ではフレンドいっぱいになりました。けれど、まだなかなか一緒に麻雀しようっていえずにいるんですね。なので乃々花が一肌脱ぎました。

千星さま冴さんと麻雀をする会 in クリスマス!

乃々花が声をかけたら、ばーって話が広がって、たくさんのお嬢さんが参加してくださる運びとなりました! おお、これこそは千星さま、冴さんの人徳、人気ってやつですよ。千星と、冴とお近づきになりたいと、こんなにも多くの人が思ってくれていた。千星からすればいつものことでも、冴となればもう望外のことだったかも知れませんね。

いつものメンバー以外と麻雀を打てる、その楽しさもあるかと思ったけれど、冴にはまだまだハードルが高かったみたいで、くじ引きで千星と同じ卓を引いてちょっと安心しています。今回の主賓ふたりと同卓になった幸運なお嬢さんふたりは、もう涙を流す勢いで、そしてこのふたりともがまったくの麻雀初心者! ああ、冴千星効果で麻雀をはじめたんですね! ええ、この学園に吹く麻雀ブームの風。それを受けて麻雀はじめて、すぐさま暴風圏に立つというのですから、とんでもない快挙であります。

冴、千星の卓は、本当にこのふたりが主役でしたね。どうしてもこのふたりが中心になってしまう。なんとかして勝とうとズルい策も厭わないふたり! 上家に目配せしたりして、ああ、冴さん、ウインク下手でいらっしゃるのね! かわいい! かわいいですわ! いやもう、こうしたじゃれあいも最高な今回だったのですけど、でもこれらがいわば前振りだっただなんて、思いもしやしなかったですよ!

問題はこの後です。冴という人が知られるきっかけとなった麻雀会。しかしそれがなんだか嫌だと思う千星なのです。ひとり教室を離れて、それを追う乃々花。彼女に胸のうち、打ち明ける。ああ、千星という人はこれまで嫉妬という感情を抱いたことはなかったのだ。それが、冴を相手にすればどうしてもやきもち焼かずにはいられなくて、さらにはかわいいわがまままでも。

自分に最高の笑顔を向けてくれた冴に、そのかわいい顔は自分だけのものにしたいですって!

いや、本当に! いや、本当に! ええ、乃々花にお友達ふたり、あのしあわせな様! ええ、すべての人にしあわせを振り撒く、それが千星冴なのですね!

いや、本当に!

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

真侑たちの前に現れた敵の魔法少女。はたしてその正体は! 真侑のクラスメイト、らいむが見せた妹の写真に、その魔法少女の面影を見た真侑であります。まさかの友達の妹! あまりのことに開いた口もふさがらない。これはなかなかにこじれた人間関係になりそうな予感です。

そしてさっそくノクタンがらいむの妹、ゆずにアクセス。最初は魔法少女として戦うことを拒否したゆずだけど、ノクタンのたっての頼みに折れました。ゲームセンターはクレーンゲームのぬいぐるみをとってほしい。残念ながらとれずじまいだったのですけど、この場に現れた真侑を見て、魔法少女に変身したゆず。真っ向敵対してくるというのですね。

ゆず、ただノクタンへのお礼、この子が喜ぶならと、その一心で戦うのですね。しかしゆずの攻撃で衣装が破れた真侑。羞恥心が高まりノクタンを撃退。今回は真侑の勝ちとなるのですが、別れぎわに真侑がゆずに姉と知りあいであることを明かす。

ああ、ゆず、真侑の説得にどう応えるのか。今はまだなにもわからぬままに戦っている。孤独な気持ちがすべてに対し背を向けさせる、そんなゆずに真侑の、姉の思いは届くのか。今はまだ迷いの中にいるゆずの明日に思いをいたさせる。そしてゆずがなにかしらの答を得たそのときには、ノクタンもまたなにか変わるのではないか。そんなこと思わされたのです。

2024年12月30日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年2月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年2月号、先日の続きです。

『沖浪荘202号の漫研部』

部屋飲みの誘いを断った稲敷。これはなにかあるなと感づいた藍羽につくし。興味津々の藍羽が、互いにコードネームなんてつけあって、稲敷の尾行をしようというのです。

あのとき、稲敷はスマートフォンを気にしていた。これはきっと恋人がらみとあたりをつけて、そしてこの推理がつくしの気持ちに火をつける!

ああ、これきっとろくでもないことになるな。稲敷に彼女という線はなかろう。いいとこ妹とかそういうところ。そう思うも、どんどん様子は不穏になって、これは藍羽の推理があたったのか!? と思わせておいて、やっぱりたいしたことない話なのでした。

いやね、あのお嬢さんが出てきたときは、新登場人物か! と思ったりしたのですが、それすらも空振り。運動不足解消にジムをと思って体験にきただけというのですから、本当の本当に大空振りなお話。でも、これ、つくしにはちょっとした兆しとなりそうな話でしたね。

『どうにも不器用な夫婦でして。』

まいったな今回、ヨシアキの気持ちがわかりすぎる。

服を持ってないヨシアキです。 なんと3着! ぜんぶよれよれ! 急いで買いにとマコトがいうも、必要ないからと断るヨシアキ。ああ、わかるわ。基本そんなに必要ないよね。でも、これに共感できるということは、自分もよれよれ、いつも同じ服着てやがんなとか思われてるのか。あかん、これはいけない気がしました。でも実際、これと服が欲しいなんて気にはそうそうならないのですよね。

マコトがヨシアキを連れていった先は、服と雑貨のお店。店長はなんとマコトの姉。猪突猛進の妹の行く末を心配していたというお姉さんなのですが、今回のヨシアキの試着会。これがヨシアキという人を知る機会となり、ああ、よかった、いい人そうで安心したとのこと。こうして家族の縁も深まっていくんだなと思われた回でした。

しかしヨシアキ、服の試着で疲れはてちゃうんですね。気持ちはわからんでもない。億劫なんかな? みたいに思うけど、この人に関しては、むしろ体力的な理由っぽい! ああ、これはいけません。もっと体を鍛えませんと。まずは体を動かすところから。というわけで、このへんもマコトさん頼みですかね。お外へ連れ出してあげてくださいな!

『アイドルはお忍びchu♡』

うわー、扉の木槿、めちゃくちゃかわいいな! これ、完全にアイドルモードですよね。ハートなんて飛ばしちゃって、芙蓉もニコニコで見守ります。

さて、今回はレゼルとフルールクレール一緒に番組収録の日ですよ。和気あいあいとした雰囲気で進んだ撮影。その途中の目隠しチャンバラ? 木槿がおらぬな楽勝だとかいってる芙蓉が尋常でなくかわいかったんですね。

収録が終われば、皆で打ち上げのご飯。リラックスした雰囲気、打ち解けて歓談することになるのですが、ここで一花が心配するのは芙蓉のこと。木槿の近くにいたいのではないか。そうなら、富山に戻らず東京に暮らすのもやぶさかではない。とか思っていたら、木槿がきっぱりお断りですよ。姉を案じて? いやそうではないと。人の多さに混乱した芙蓉が遁術でも使えば大事件勃発というの、ああ、木槿は姉をよくわかっているのだなあ!

そして芙蓉も、任務で里を離れることが多かったから大丈夫と、富山暮らしを了承して、ああ、ひとまずはこれまでどおりの暮らし、活動とあいなりそうなのですね。

でもって最後ですよ! ジェットバスに驚く芙蓉! やっぱり木槿の懸念は正しかった!? 今回は回避ですんで事件勃発にはいたらなかった。いろいろ危なっかしい芙蓉です。でもそうしたところがこの子の魅力なんですよね。

2024年12月29日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年2月号、先日の続きです。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

お金のかからない楽しみを、というわけで市営プールにいった美都にカンナです。自宅外のプールははじめての美都。はじめての経験、社会勉強は美都にとってはとても刺激的な体験だったようですね。はじめてのプール。はじめて見るカンナの水着姿、そして一緒に滑ったウォータースライダー。いきいきとした美都の魅力。それもさりながら、美都を前にしてのカンナのがんばりが、さらに美都を喜ばせる。ああ、今回、本当に素敵なエピソードでありました。

いえね、カンナがね、本当は怖いのに美都のために一緒にウォータースライダーを滑ってくれたんです。滑ってみたら楽しかった! と、カンナも見事に上機嫌なのですが、その感想いうときに怖がってたことバレちゃって、そのとき見せた美都の笑顔よ! ちょっと小悪魔的。魔性感じるその表情は、どれほどにカンナのしてくれたことが嬉しかったか、同時にどれだけカンナのことが好きであるか、強く、強く訴えていたのですね。

プールを楽しんだふたりの、ひとつを分けて食べるアイスモナカ。これも、美都にとってはカンナを知る、そんな体験になったようで、どんどん気持ちを寄り添わせるふたりの関係性にハート鷲掴みでした。そしてとどめは名前呼び!

ああ、きましたね ええ、きたのですよ!

『ネコかぶりアンコール!』

猫かぶりを昔の知りあいにバレるわけにはいかない! 窮地に立った音子の戦いがいよいよはじまりますよ。

時は文化祭。メイド喫茶にて、過剰にキャラを盛っていく音子です。かわいいと評判? クラスの皆からは、役へのなりきりがすごいと感心されていて、そしてこの演技が、クラスの皆に自分たちもキャラをもっと押し出そう。そう思わせることに成功したのです。

どれもこれも、音子の思惑どおり。たとえ普段学校で見せている自分とは違うキャラを見せたとしても、演技なんだと思わせる前フリはできた。またこのクラスの皆は、本人のそれとは違うキャラを演じているのだと、そう思わせるための前提もできた。あとは旧友の到来を待つばかり! と、事前準備の完了までを描いて、なおいっそうのおもしろさを盛り込んできた!

ああ、音子の父ちゃん母ちゃんがきましたよ! 事情を知るふたりです。役になりきれと状況をおもしろがる悪い笑いだあ! そして無口な父ちゃんはというと、娘とおいしくなる魔法ツーショットを御所望だあ!

よかったなあ、父ちゃん。かわいい娘と最高のツーショットゲットですよ。ああ、ほんとう、こんなに素敵なひとときはそうないですよ!

感動していたら、ああ、もっと素敵なひとときがありました。印と妹芽依ちゃんが、芽依ちゃん御所望でふたり一緒にプリンセススタイル! かわいいお姫様揃い踏みに、ああ、なんて素敵なんでしょう!

ぎゃーす!

感動の嵐が吹き荒れるのですよ!

ウクレア!

情熱に欠ける私は、自分を見てという主張のない私は、古町フラフェスには出ないほうがいいのではないか。空子からそう告げられた灯火の涙と、キライという言葉。これ、空子にはずいぶんこたえたみたいですね。重苦しい雰囲気とともに海カフェ・ポノに現れて、楓と里桜に胸のうち打ち明ける空子なのです。

ここで見せた空子の涙。決して空子は感情に薄いわけではない。そのうちに強い気持ちを、思いを持っている子なんだってことが、楓の、里桜の言葉に導かれはっきりとしていく。その過程こそは描かれなかったものの、きっと空子のうちに芽生えていったろう、自分のいいところに向ける視線。それがこの子の自信に、この子の人を愛し、自分のことのように大切に皆の魅力を広く届けたいという思いに変わっていくのだとしたら、なんてすばらしいのだろうと思わされたのですね。

空子がみつけたもの。この子の辿りつく地平。それはどのようなものだろう。この子のがんばってる姿見せられて、自分のこと以上に気になるのです。

2024年12月28日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年2月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年2月号、発売されました。表紙は『おちこぼれフルーツタルト』。チコとロコによるお正月表紙でありますよ。五色幕ならぬ四色幕を背負って立つは、来年の干支、巳の姿をしたロコであります。ちんまりとしたロコは、ペロりと出した舌も愛らしく、となればチコが黙っているわけもありません。巫女の装束で、姉を抱くようにして頬寄せて、ああ、ここにうるわしきは姉妹愛。といいたいけれど、これは過剰な一方通行なる愛情でありましょうか。アイドルとして大丈夫なのかと心配になる表情、よだれが印象的なイラスト。ああ、見事な一枚であります。

今月は新規ゲストが4本です。

『揺蕩う波に鬼の華』

家に帰った帆波が見たのは、テーブルにぐったりと突っ伏す少女の姿。いつもとはあまりに違う展開なるも、決してうろたえはしないのが帆波という人なのですか。落ち着いて迷子かと聞き、空腹と知ればさっと食事を差し出す。

ここは海辺の町の食堂で、いずれはここを自分も継ぐのだろうと思っているのが帆波。ただその夢ならぬ夢がために、将来像は明るいものではなく、むしろ平凡つまらないものと割り切ってしまっているのですね。

それでは困るのが、倒れていた少女、來華。頭に角持つ來華は鬼の子。人の魂を食うという。今ここに帆波に狙いを定めた來華なれど、自分の魂の危機をあまりに素直に受け入れる様子を見て、それでは駄目だと、そんなのじゃ満たされないと、一転帆波の生を彩るべく、この食堂に居候することに決めたというのです。

さあ、來華、帆波になにをしようというのか。そして帆波が自分の生に執着を見せるようになった暁には、どうしたドラマが生じるのか。ここは來華のがんばりに期待ですね。

『メディアミックス*ガールズ』

数多の凄腕アニメーターを輩出した部活がある。その部で研鑽を積みいずれは自分もと夢見る少女中村美桜が入学した学校は、進学校に転換を遂げ、目当ての部活は先月廃部。しかたがないとふたたび創部すべく活動開始してみれば、同じく部活復活を狙う秋本蒼が目障りで。というのも、蒼の目標は漫研復活。アニ研復活を目論む美桜にしてみれば、部員を奪いあうライバルでしかない。いたるところで出会うふたりは、その度ごとにぶつかって、けれどどちらも新入部員の獲得に失敗。

そこに美術部部長米山の介入があり、ふたりめでたく一緒に同好会を発足させるにいたるのですね。

しかし、ただ部ができればいいって話じゃない。その部の活動内容、これまでどのように部員を育て、戦力としてきたのか。そうした中身がなくっちゃどうにもならんのでは? と思っていたら、2話にて彼女らも同様の問題点に着目。部に残る資料などをと探してみるのですが、卒業生が持ち帰ってしまった? となれば、先輩を訊ねようという行動力。これはなかなかにアクティブな連中と思いきや、青海と青梅を間違えて、臨海ならぬ郊外に着いてしまうっていうのですから前途多難であります。

過去の資料は手に入らない。OGにつながる人脈もない。ないないづくしのふたり同好会、メディアミックス部のこれから、いかなるものになるのでしょうね。

『スマイルあっげいん!!』

ずっと推してきたアイドルが、ネットを出て地上波に進出してみせたライブにて引退を発表。推しを突然失うことになったのり子は、すっかり意気消沈してしまい、自室にひきこもるまでになってしまっていた。

そんなのり子が、妹たちに無理矢理に連れていかれた学校で出会うことになったのが転校生。都会からやってきた謎の美少女、姿を見ればすぐにわかった、のり子が推してきたアイドルその人だというのですね。

普通の女の子になりたかった。あたり前の日常を送りたかった。その一心でアイドルをやめた音羽めい。ここ田舎町では、アイドルめメの存在も知られておらず、いわばずっと平穏でいられたというのに、アイドルめメを知るのり子が現れ、どうなるめいの日常! けれどのり子はそのあたり、わきまえてくれそうで、さらにはめメ布教失敗の実績まであるというのですから、ああ、めいの普通の暮らしは安泰そうですよ。

『ねじねじロボチカ』

海外暮らしの母から送られてきた大きな荷物。開けてみれば、そこには謎の女の子が! 奇妙なポーズで箱に詰め込まれていたことから死体!? と思えばさにあらず、生きてない! 生きてないけどちゃんとしゃべるし、コミュニケーションも可能です。それは人の姿をしたおそうじロボのちかちゃん。人との交流が苦手な娘なぎのためにと送られてきたロボットだったのですね。

おそうじロボを自称するちかちゃん。さすればさぞ掃除は得意なのかと思いきや、むしろよけいに散らかす始末! 愛嬌はあれど、もの知らず、常識はずれのこの子に当惑しながらも、一緒にコンビニにいって、一緒にプリンを食べて、そしてちかの来歴、これまでずっと返品されてきたという過去知らされて、放り出すなんてできないなと、一緒に暮らすこと受け入れるなぎなのでした。

ちかは変わって困ったロボット。とりあえず役にはたたないし、いろいろ問題もおこしそうだけど、それでもなぎは気負わずおしゃべり、交流できそうで、ちょっとポンコツちかちゃんと暮らすことで、なぎも成長はかれるか? 内気少女とロボ子の生活、いよいよここにはじまろうというのですね。

2024年12月27日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年2月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年2月号、発売されました。表紙は『小森さんは断れない!』。正月らしく晴着! といいたいけれど、なんだこの着崩し! えらいこと崩して、胸元あらわにするわ、片袖脱いじゃうわと、大変なことになっている正月情景です。そして他には『沖浪荘202号の漫研部』から、タブレット用スタイラスを手にするつくし。『かつては最強無敵の勇者様』からは枕を抱いてねむねむのステラ殿のカットがございます。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

関係の進展を望んだ賢太に応えようとしてくれた椎奈。賢太の手をひいて風呂場へと向かうのですが、気づいてしまった、お風呂場って明るい! すごい明るい!

うろたえる椎奈。髪がひとふさ逆立って、めちゃくちゃかわいいですね! からの、椎奈の様子を見てこちらも悶々といろいろ考える賢太です。でも賢太、ひとつ思い切りましたね。まずは自分が先に風呂に入っていると。準備ができたら入ってみますか。とリードしてみたのはいいのだけど、眼鏡がないとほとんど見えないんかい!

そこでこれから先のできごと、またも悶々と考える賢太ですよ。

このなかなかきっぱり割り切れないところが妙にリアルというか、ああ、これが賢太のらしさなんだろうなあ。からの、ドギマギしている椎奈さん。賢太はがんばって目を背けてみせて、それからのふたりの会話。ふつうにできなくてごめんなさいと謝る椎奈に、気にしなくていいと答える賢太がいいんですね。ええ、他の人とか普通とか、そんなのわからないし自分たちにとってはどうでもいいんだって。そう思えたことはよかったんじゃないか。自分たちの歩き方を、ふたりで一緒に模索しながらというのもいいのではないか。

そうした結論の出たこと、ああ、これがふたりのらしさだなって。すごくいいなって思ったんですね。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

ステラ殿の見る夢! 勇者様と一緒に旅をする自分。ジュローのかつての冒険仲間に出会ってしまったことがきっかけで、こうした憧れを夢に見るようになったのかと思ったらですね、どうも連夜見ているのですかね? しかも夢の異変はジュローにも生じていて、なんか変な夢など見ていませんか?

ずっと見ていたい憧れのシチュエーション。ゆえにうやむやにしてしまったステラですけど、今夜ばかりは様子が違っていた。それはかつてのジュローの姿。異世界に暮らしていたときのジュローの青年時代の飛躍と挫折をまざまざと見せられて、そして思った、ジュローは私ステラのことも信じることなく距離を置こうとしているのではないか。

と、こうした心象に傷つくステラなんですが、ここからがえらいことになるというのですから、ああ、悲しい、つらいばかりでなくてよかった!

いや、そうでもないな、ステラにとっては恥ずかしい、いたたまれないだこれ!

かつての自分の憧れを、まんまジュローに知られてしまった! それもすべてはジュローのアイテムのせい。あの繁茂しつつある蔓はいかなるものであるのか。ええ、はやめに対策しないと、いよいよ大変なことになりそうですよ?

『となりのフィギュア原型師』

わあ、斉藤、えらいことになった! 大晦日を一緒に過ごしたいという相手が現れた! それはもず、あの駄目出しの激しいイラストレーターですが、なんと斉藤を御指名で、大晦日から新年という特別なときを一緒に過ごそうというのです!

とはいうものの、別に色気のある話じゃあない。2月開催の模型フェスに向けて、原型を仕上げようというのです。ビシビシ指摘を入れるもず。その数や108箇所というのですが、それだけの駄目出しを受けてなおやる気を見せる斉藤を前にして、いろいろ思うのがもずさんなんですね。ああ、斉藤に心引かれているのかい? 誰もが敬遠する自分の無茶ぶりにつきあってくれるただひとりの男。ああ、甘えちゃうのですか! よろしいですね! いいのではないでしょうか!

からのふたり一緒に初詣にいった神社でのこと。突撃キッズから身を呈してかばってくれた斉藤に、もずさん胸キュン! 斉藤のいうこと聞いてやらんでもないっていったら、おお、斉藤サン、踏み込んできましたね! 俺とつきあってくださいですって!?

いやもう、斉藤さん、大変なことになった! しかしもずさんもまんざらでもない、どころかすごく乗り気ですよね。ええ、これは半藤くんにもなにかしらの影響あったりするのかな! ええ、ただこれだけでは終わらない、そんな気がしますよ!?

2024年12月26日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年2月号、一昨日の続きです。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

ロゼが自分の身の上を語ります。もとの世界での自分の暮らし。王族のひとり、たぐいまれな強い魔力を持った王女であったことをはじめて明かして、そしてその魔力が招いた悲劇についても……。

母を亡くした原因が自分の魔力であったこと。それを知れば、紗菜が魔力酔に倒れたときの焦りようも理解できる。自分がために大切な人を失って、そしてまたこの遠い地で大切な人を失いそうになった。そうしたロゼの抱える心の傷を紗菜が、麻衣が、そして我々も知ることとなって、だからこそ魔力酔を克服したロゼの安堵する気持ち、元の世界ではずっと皆から排斥されてきたロゼを受け入れてくれた紗菜たち佐渡の土地の人々への思いの深さもわかるように思われたのですね。

すべてを話して、それでも受け入れてくれた紗菜、麻衣のこと。どれほどにその気持ちが嬉しかったろうか。ええ、雨降って地固まるでしょうか。そしてここからいよいよはじまる、ロゼの母との約束を果たす日々。ああ、この土地でロゼの人生の彩られること、それがとても喜ばしく思われます。

『球詠』

神川・上里・長瀞連合チームを相手に、2点リードを許した新越谷。普通に考えれば相手になるはずもないシード校。それでも新越谷なら勝てる目があると踏んだ連合の彼女ら。策を講じて、仲間を集めて、そして当たった先行逃げ切りの作戦!

さあ、ここからどう逃げ切るか。というところで、新越谷が打って出る。慣れない投球にも対応しはじめ、さらには小町の気迫のストレート! これが完全に試合の流れを変えて、ああここからは新越谷の時間でありましょうか。

どんどん余裕を失っていく連合チーム。のしかかってくるプレッシャーに調子を崩しはじめ、新越谷打線に翻弄される。そしてついに1点を返されてしまい、あと1点取られたら同点、からの逆転までありえる!

この、策で勝ってきた新越谷に策で挑み、そして策が実力に押し潰される流れ。痛ましくも、またおもしろいと思える。そこにあるスリルと逆転の妙味。本当に魅せる漫画です。

『花唄メモワール』

今回は特別編。だからまだ梅は大正に暮らしていますよ。

アイリスとともにおつかいに出た梅。砂糖を買うのが目的なのですが、砂糖問屋で出会ったのがアイリスを思わせる金髪のお嬢さん。ええ、この人、アイリスの知り合い。ヴェロニカお姉さまですよね。ヴェロニカお姉さまに梅お姉さま、ふたりのお姉さまに挟まれてあわあわするアイリスがかわいい。そしてここに加わるのが和奏さん。またも知りあいが加わって、この人間関係のおもしろさよ。でもって、これからこの4人でドーナツを作ることになるのですね。

真剣そのものの和奏がいいですよね。またやる気いっぱいのアイリスもかわいい。伸ばした生地を茶碗とお猪口でドーナツのかたちに抜いていく。こうした作業とともに交されるやりとりがまた楽しくて、親しみ感じさせるところもとてもいい。そしてもう一品のオレンヂエード。作る楽しさと、食べる楽しみと、親しさあふれる時間がとても素敵でした。さらには、このしあわせを前に涙を流すアイリスです。この子のこうした素直な気持ちに触れれば、大正を離れてしまった梅のこと、残されたアイリスのこと、いろいろ思わないではいられなかったのですね。

今回のラスト、和奏がドーナツづくりをがんばってた理由が描かれる。ああ、いいお話でしたね。気持ちの機微に触れるよさがある。ああ、この楽しい一時よ、長く続いてほしいと願う気持ちのしたのです。

2024年12月25日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年2月号、一昨日の続きです。

『てくてく秘密リサーチ』

あめに誘われて箱根にいくことにしたひぐれ。けれど会話が続く気がしない。ということですかいが呼ばれたのですが、すかい、なんか初っ端から飛ばしてますね! いきなり仲人とかいうし、あめにもひぐれとただならぬ関係とかいっちゃうし! これ、すかい流の冗談なんでしょうね。あめもうまく和んで、いい雰囲気になれましたよ。

さて、いよいよ箱根に向かいます。登山と聞いて焦りを見せる軽装のすかいですが、大丈夫、登山電車がありますよ。80‰という日本一の急勾配を列車が登っていく。スイッチバックが見物の登山電車。大平台で降りてスイッチバックを見物した後、強羅にてケーブルカーに乗り換え。続いてはロープウェイで到着するは大涌谷。

あめいわく大地獄。火山がこの土地の人気スポット。名物は黒たまごと呼ばれる真っ黒なゆでたまご。食べれば寿命が7年のびるらしい! 10個食べればあめは70年寿命をのばせちゃう!?

ここからさらにロープウェイに乗って、桃源台に到着しました。ここの人気スポットは芦ノ湖、海賊船を模した遊覧船も人気なのですが、あめがエネルギー使い果たしちゃった!

いつかここにきて、リベンジできるといいですね。

『さうのあっ!』

バイトで得られた給料を、いざ使わんと近場の駅ビルに向かいます。

インテリア雑貨の店があるというのですが、さすがは芹香、あくまでも目的はお風呂グッズ。サウナで使ういろいろなグッズもあると、それはそれは乗り気なんですね。

雑貨店では、ルミが物珍しさにわくわくとしている様子が見てとれて、とても愛らしかったです。そして生き生きする芹香! とりわけサウナグッズを前にしてからは、表情さえも違っているように見えますね。サウナハットにサウナマット、タオルにペンダント、耳栓と、意外というか不思議なアイテムもあって、ほんといろんな需要があるのですね。

かくして装備を整えて、皆でサウナに繰り出します。ここで芹香がいうのです。いつもの自分と違うところがある。それはなにかといいますと、サウナ用の眼鏡! そんなのあるんだ!

これ、きっと芹香は嬉しかったんだろうな。いつも以上にハイに見える。そのせいか表情も多彩、より一層に愛らしいと感じた。ええ、3 3であってもかわいいのでありますよ。

『ぬるめた』

あのくるみが警戒する人物、渡辺ゆうか。一緒にカラオケにいくことになったのだけど、ふたりだけだと不安だからと、ちあき、さきなを送り込みました。

それでちあき自身はなにをするのかというと、自宅でケーキづくり! なんか意外! ゆきに手伝わせながらゆうかのことを話すのですが、とにかくちあきはゆうかが苦手らしい。そしてその苦手にされていることを、ゆうかも気づいているというのですね。

今回はカラオケ組のちょっとはちゃめちゃなテンション、というかさきなかおかしいのは、がおもしろく、そしてくるみとゆうかのなんだか微妙な距離感。くるみに興味津々なゆうかと、それをしれっと無視するくるみ。じゃあくるみはゆうかが苦手かというとさにあらず、くるみもゆうかのことが好き。それでいて、ちょっと過剰なゆうかをうまくいなしながら、ふたり独特の近くてけれど近すぎない距離感を保っているんですね。

この関係、ちょっと微妙に互いの個を認めて大切にしている感じ? 他の皆とは違った様子に、見守るさきなも思うところがあったようです。ええ、くるみ、いろいろ経験して成長しているのですね。

2024年12月24日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年2月号、発売されました。表紙は『アネモネは熱を帯びる』。凪紗と茉白、ふたりが手にしたランプの光のなか、身を寄せあうようにくっつきあっている表紙であります。満天の星のもと、なにかふたりで眺めようというのでしょうか。暖かそうな格好をして、けれどそれ以上にふたりの体温、重ねあわされた手と手からも伝わる気持ちが互いを温めあっている。そうしたこと思わせてくれるイラストでありました。

今月は新連載が1本、新規ゲストが2本です。

『6億年の博物旅』

これは夢のあるお話でありますね! タイムマシンが実用化された世界。すでに失われてしまったものを求めて、人々は過去の時代を旅するようになった。ターゲットとなる時代は幅広く、あまりにも研究者が足りない。そのため学生も駆り出され、過去へ過去へと向かっている。

この漫画の主人公、イノチとアカリもそうした学生であるのですね。

これ、その対象となる時代、文物、学問領域といったら、本当に無限とでもいえそうなほど広大ですよね。人が文明を築いてからでも相当な長さがある。人の歴史であっても未解明な事象はいくらでもある。そうした未知をひとつひとつ明らかにできたら、世界に対する認識はどれほどのものになるだろう!

と、ここまででも充分壮大なテーマなんですが、イノチとアカリが対象にするものは人の歴史を超えてはるかに過去に遡った先にある。そのタイムスパンや6億年! 第1話は1億5200万年の昔、ジュラ紀と呼ばれる時代! そう、恐竜が地上を闊歩していた時代であるというのですから、ああもう、尋常ではありません!

周囲を見回せば見たことのない生物相がひしめきあっていて、なんせ化石に残されたものはごくわずか。たとえ化石で残ったとしてもその全容は知りえなかった、そんな小さな覗き穴から見ていた世界が、今や一望のもとふたりの目の前に広がっているというんですから、これで興奮しなければなにで興奮するというのかってくらい、ものすごいシチュエーションです。

ええ、本当、これからなにを見せられるのか。想像を超えるもの見せられたら、きっと私は興奮でひっくりかえってしまいそうです。

『ドクロを探せ!!』

いやあ、びっくりしましたよ。なにがって、タイトル、ドクロを探せでしょう? 主人公千夏の実家、その山深くには死体でも埋まっているというのですか!?

まさに気分は『スタンド・バイ・ミー』、と思ったけど、まったくもって勘違い。いえね、千夏の妹、夏帆が探しているドクロというのは、この森に住む未確認生物だというのですね。

真っ黒な見た目に鋭い爪と牙を持った獣。千夏は子供のころから怖くてしかたなかったのですが、夏帆はまったく怖れていない。で、もしこうした獣に遭遇したら大変なことになってしまわない? 襲われたらどうするの? いや、未確認生物っていうくらいだから、きっとふたりは出会えないまま一夏の冒険として終わるのだな。

みたいなこと思っていたら、出会ってしまいますやん! 木の実を好む小さな獣。見た目にも愛らしく、決して人を襲うようなこともなさそう。そんなドクロが水に落ちたところを千夏が助けてなつかれて、姉妹とすっかり仲良くなったというほのぼのの一幕。ああ、ドクロは本当にいたのですね。千夏も幼少からの恐怖をこれで忘れることができたのですね。

と思っていたら、ふたりを追いかけてきたドクロが新しい家族になるという結末。本当に楽しい、かわいいで終わった小編でした。実は親ドクロが出てきたらどうしようと、最後までハラハラしていたのはないしょです。

『経験値ゼロなわたしたち』

バスケットボール部の見学に訪れた新1年生たち。けれど、皆を案内してきた秋山のあは乗り気でなく、部活には入らない、バスケも初心者だからと、そのまま帰ろうというのです。そんなのあを引き止めたのが部長の夏木まいか。強引に引き止めて、それでも反発するのあのこと、初心者であることを気にしてるのかと勘違いして、翌日は教室にまで乗り込んで世話を焼くというのです。

そんな熱意に折れたか、のあ、練習に出るだけは出てみて、そしてここからののあとまいかの関係性。親身になってのあを教えるまいか。のあが転べば抱き抱えて保健室へと連れていって、のあは自分のことを仲間とまでいってくれたまいかにだんだん心ひかれていくことになったというのですね。

そしてここからの転換ですよ。家庭の都合で1週間で転校していくはずだったのあが、まいかへの思いを胸にここに留まると決めるのですね。住むのはまいかの家! 全部がすべてきれいに決着されて、これまでぐいぐいきていたまいかが、これからはのあにぐいぐいこられる番ですよ! 恋愛に疎いまいかが、のあの本気に追いつめられる!? そんな新たな関係のはじまり感じさせるラスト。ああ、これからは攻略されるまいかがのあの導きで新たな世界に踏み出すのですね。

2024年12月23日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年2月号、昨日の続きです。

『アイドルビーバック!』

前途多難なアイビバです。ワンマンライブの目処が立ったのはめでたい。けれど日程が短かすぎて、なにをやるにも大急ぎ。ワンマンライブなら13から14曲は必要だろう。でも今あるのはたったの4曲!

と、こうした問題もあるのだけれど、まず最初に決めねばならないものがある。それはチケットの値段。安値とはいえ、それなりの費用がかかった会場代。その額18万円を自分たちの最高動員数で割ってみたら、ひとりあたり9千円! あかん、そんなに高い値はつけられない!

と、相場を参考にしながら、いろいろな特典もろもろ考えて、無理のない範囲で金額を設定していく。この作業の困難さ! いやもう、トモコ様がいてくれてよかった、そう思わないではいられない状況でありましたよ。

4人が頭脳を振り絞って決定されたチケット代にチラシデザイン。もう脳が思考を拒否するほどに疲れはてている、この状況でもうひとつ大切なもの、ライブタイトルを決めねばならないというのですが、ここで椿が一案を出してくれて、かくして動き出すファーストワンマンライブ。ファンも反応を示してくれて、ああ、このライブ、どうか成功してほしい!

彼女らの奮闘と感動を見るに、より強く思うのであります。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

つくしたち4人、プール併設の温泉施設にやってきましたよ! まずは水着で登場。ずっと性別をひた隠しにしてきたユーリ、どうするのでしょう! と思ったら、ああなんとカワイイ水着でしょう。つくしからも大好評。ここにきて性別バレを気にするユーリですが、いや、とりあえず今んとこ女の子にしか見えないな。ともあれ、現時点ではギリバレてないってことでよさそうです。

昼間はですね、プールで遊ぶのですが、ここでユーリの弱点が判明。なんと水が苦手。訓練でも水練を苦手としていて、当然今も泳げない。つくしの手をとって、なんとか水に入るというのですが、手を離してしまってパニック! つくしに抱きついちゃったりなんかして、あらまあ、どうしましょう! なんでしょう、すっかりカワイイユーリなんですね。

夜は温泉、露天風呂を楽しむのですが、ユーリは皆と一緒にははいりません。つくしもユーリにならって室内風呂ですませて、露天風呂に入れないことをすごく残念には思うも、ユーリとの関係を重視して、ええ、さらに絆の深まろうものだったのですね。

仲を深めたといえば、倫とメイメイもそうですよね。一緒に風呂にはいって、いろんなことを語りあう。倫の山育ちが判明したり、そしてメイメイの傷跡。表向きではない仕事ゆえの古傷に、倫とは違う世界に生きていたことを実感するメイメイに、変わらず屈託なく接する倫なのですよ! ええ、ここでもまたふたり絆を深めていたというのですね。素敵です!

『セーラー服と関西弁』

箕面の学校に通う薫とまつり。ちょっと目にいい景色とか見にいきたい! なんて話になって、だったら滝だろう。ええ、箕面は関西でも有名な景勝地。大きな滝で知られる土地なのですね。

かくして休みに箕面の滝に向かう薫にまつり、そして楼蘭です。皆の私服ははじめてですか? 思ったよりも普通で、簡素、シンプルさが素敵です。楼蘭からかわいいといわれて照れる薫がいいですね! キモいですか!? いや、そんなことないですよ。かわいいですよね!

さて、箕面の滝ですよ。山の上? と思わせて、普通にすぐそこです。さらには舗装路完備。ちょっと歩きはするけれど、ほんとに気楽にいける場所なんですよね。自分も小さな頃でしたが、いったことありますよ。

箕面といえば有名なもの。もみじの天ぷらと猿。もみじの天ぷら、油ぎとぎとって印象が強い! そして猿! そうか、最近はあんまり出ないんですね? 昔、町内の遠足でいったとき、近所の子がお菓子の袋を丸ごと強奪されたりして、いやもう剣呑剣呑。さらには、話に聞いたところによると、観光客が自販機でジュースを買うのを待っていて、横からかっさらっていくとか!

いやもう、猿はヤバいよなあ。北摂地域、今でも猿が出て、騒ぎになるものなあ。とか思いながら見てたら、まつりが猿とエンカウント、もみじの天ぷらを取りあうというのですが、あかん! あかん! それ、危なすぎる! いやもう、猿ってかなり危険ですからね! 皆さんはまつりの真似せず、そのまま渡してくださいね!

2024年12月22日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年2月号、昨日の続きです。

『プロジェクト・ユリフォーミング』

こんなかたちで、イオリとルナの気持ちが相通ずることになろうとは。

学園祭でメイドをやることになったイオリたち。しかしルナは当然のように反発して、そして当然のようにリリーが余計なことをするというのが様式美。今回のリリーの介入は、メイドを発端とした百合展開を期待してのもの。強制的にルナにメイド衣装を着せて、でもリリーの偏った知識が尋常ではないミニ丈として実現されてしまい、こんなの恥ずかしくて着て歩けるか! からの、クマの着ぐるみ強奪に進むというの。いくらなんでも予想しえない流れで、でもこれがルナとイオリ、ふたりの素直な気持ちを交換しあうきっかけになるというのですから、もうほんとミラクルでありました。

着ぐるみのせいで、ルナもイオリも互いが誰かわからない。前が見えにくいルナを介助するイオリ。この頼り頼られる状況が作用したのか、あるいはイオリからすれば下級生と勘違いしたことが功を奏したか、いつも以上に親身になったイオリに本心を吐露するルナですよ。そんなルナに対し、また素直な気持ちで応えるイオリ。この雰囲気よ。普段は素直になれず、ムキになって、話しあえないふたりが、こうして気持ちを通いあわせる。ああ、方向性は違えども、リリーの作戦、見事に当たった瞬間! しかも、リリーがちゃんとこのふたりに、相手が誰かわからせるというんですからね。ええ、なんだかんだで通じあってるんだよ、このふたり! ってのが見事明らかにされたエピソード。とてもよかったのです。

『ななどなどなど』

うわあ、こんな展開になろうだなんて。発端は、萌をひとりじめしたい女の子の暴挙でした。萌に詰め寄り、萌の特別になりたいって、手まであげちゃって、こうした修羅場が萌にるるとの関係を再考させることになってしまった? 自分ならこんな風にるるに詰め寄ったりしない。そう思うも、優子からは同じ独占欲がベースにあるといわれちゃって、ああ普段の萌ならあんなこと絶対いわないし、しないよね、ってことやらかしてしまった。

ほんと、これどうなるのでしょう。

萌が気づいてしまった。るるに接近するために小町との関係を利用した。るるからは友達の友達として一線引かれてしまっている。実のところは、るるからすれば萌に気を使ってもらっていると思って、すまないなあ、申し訳ないなあ、でももう迷惑はかけたくないんだ、みたいなこと思われてるんですけど、でもそれはやっぱり距離だよね。高山萌の重荷になりたくないという思いが、るるに独り立ちを決意させ、萌離れを、萌以外の新しい友達との関係を切り開いていこうという意欲に繋がってしまって、ああ、すべてが萌には逆風なんじゃないですか。

るるの本心に触れて、萌、どうしようもなく気持ちがくじけてしまったのか。るるに接近するのは、全部自分のるるに対する好きの気持ちがあるからだって、るるの特別になりたいんだって、ありのまま気持ちを伝えてしまって、そうしたらまさかの玉砕。

小町に届く萌からの報告いたましく、ああ、この夏休み、彼女らはどう過ごすことになったのか。そして夏休みが明けてから、どのような日々を送ることになるというのか。本当に、重く、苦しい、コミュニケーション巧者だっただけに萌には相当な痛手となる、そんな夏になりそうです。

『へるしーへありーすけありー』

くそう、知ってることが説明されているだけなのに、面白いなあ。いやほんと面白かったですよ。

日本画科で学んでいる七草たち。皆が日本画室に集まって、いつになく気持ちを高めているんです。なにごと? なんか大会にでも出るの? いや、違うんですね。画材の準備、和紙にドーサ引きをするというんです。さらにいえば水張り。これがそうとうに大変な作業で、仲間と一緒に数人がかりで取り組むことになる。

いわば今回はこの段取りが丹念に描かれ、説明された。面白くてためになる! 学習まんが的ノリとでもいったらいいのでしょうか、めちゃくちゃ面白かった。さらにここに、ヨモギが七草のこと、ちゃんとした大学生だったんだって見直したり、仲間がいないぼっちだとでかい絵を描くこともままならぬのかと絶望したりと、気持ちの浮き沈みがたびたびあっておかしいんですよ。

もう彼女らからしたら慣れた作業なんだと思います。文句もたびたびあるけれど、作業じたいは淡々と進んで、そしてきれいに張られた紙の美しさに感動するラスト。

ああ、これが七草たちの日常の一喜一憂なんだなあって、一緒になって嬉しくなるような思いのしたワンシーン。皆の活動を身近に感じるいいエピソードでした。

2024年12月21日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年2月号、昨日の続きです。

『マジガワ!〜魔法少女のきぐるみ〜』

友人ユッコが敵の手に落ち、ホンネーダーになってしまった。このピンチに、メノン、いかに打って出る!? という局面で、百合の話もイケるのかと友人の知らぬ側面に気をとられてしまう始末。さらにはユッコの妄想ビームの直撃を受けてしまって、薄い本、人たらしギャルのさくらちゃん(R-15)になってしまった。

さあ、このピンチをいかに乗り切る!? 鍵となるのはシキの存在? まさかここでシキが変身!? すなわちふたり目の魔法少女! ともに戦う2号ライダーとなるのでしょうか! と思わせて、あくまでも変身するのはスイートピンクなのかい!

中身が誰でもスイートピンク。さすが着ぐるみのガワだけあります。

注目すべきはここからのシキの活躍。見せてはいけない表情を見せたのも束の間、一気にユッコを制圧、詰め直し、リスタッフしてみせるというのですね。

ここに生じた新たな可能性。いや、メノン×シキでなしに、シキ変身ですよ。誰でも変身できるマジガワ。もしこれがふたつあったら、メノン、シキの共闘もありえる!? ええ、これは期待です。いずれは追加戦士。いずれは合体技。夢は広がるばかりです。

『魔法柴犬★はなまる』

はなまる大好き凪沙さん。あまりに好きが過ぎて、ストーカーみたくなってしまっている凪沙瑠夏ですが、この子が変身はなまると出会ってしまってややこしいことに? 瑠夏からは愛莉の匂いがすると、はなまるなんだか普通に打ち解けて、でも愛莉は自分のご主人さまだと誤解招きそうなこといっちゃったりしちゃって、これ、瑠夏が仲間にならなかったら愛莉が特殊な趣味の持ち主と思われちゃう!

でも、事態が急変、それどころではなくなりました。露出好きのねこさんが瑠夏を捕えて、猫耳猫しっぽのペットに変えてしまった。さあこれからどうなる。はなまるを探す愛莉、ポメルンを助ける謎の存在も気になりますが、まずは瑠夏救出でしょう。

あまりの展開に我を忘れて動画撮りつつ興奮を隠せない愛莉、正気を取り戻してはなまるに瑠夏を助けるよういうのですが、向こうには人質がいる。さあ、どうする、どうなる、なにかこの状況を引っくり返せる秘策などあるのでしょうか!

というところで続くのですが、愛莉の日常生活を描いた番外編も掲載された今号。学校の友達に魔法少女プリシュガ好きを隠した愛莉の失敗と、愛莉の心情を思い、そっと手を差し延べてくれた友達の気持ちが暖かい、そんな小編がまた素敵でありました。

『スポチャン!』

まさかこんなにはやくももと雪平りんの再戦がなるだなんて思いもしませんでした。すべては偶然のはこび。よつは先生のスポチャン体験会を手伝うことになったスポチャン部。本当だったらほむらも参加するはずだったところが、風邪にて欠席。代わりに参加することになったのが、りんだったというのですね。

鋭い眼差しをももに向けるりんです。復讐者の目だ。怯えるももなのですが、今日は体験会、りんと戦うことはないと安心するも、実演ということで、もも対りんの試合が組まれてしまった。

ここからの戦いですよ。ももの前回の動き、技を対策し、かつ自分のものとしてきたりん。オートカウンターも届かず、逆に必殺の受け流しを繰り出されるという状況。ももの躱しの技術あればこそ回避ができた。そんなピンチを超えてなんとか相打ちに持っていくことができた。

あの時の戦いがあって、双方ともに成長を遂げているというのです。

この熱い展開。ああライバルがいるってすばらしい! そう思うも、ももはりんに嫌われちゃってるみたいじゃないですか。からの、りん、もも大好きが判明する終盤! いやもう、なんてめんどくさいの、あなたたち! ほんと、素直に気持ちを表してくださいよ!

2024年12月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年2月号、昨日の続きです。

『神絵師のおしごと』

創作物の即売会、コミチアに参加したもみじたち。シロとソラが売り子としてついてきて、さらには携帯モードのツバキまで。そしてこのツバキの存在が、後のトラブル解決に大活躍。ああ、それにしてもこの方向でもみじたちの活動が、ツバキの信仰集めの道筋がつくだなんて!

もみじのブースに、ものすごい意気込みでやってきた人がいたんですね。荒い息、見開かれた目。もみじの描くツバキを、姫ヤオの花御子の剽窃だと難ずる彼女。その言葉から、彼女の父が花御子の生みの親と推測され、彼女自身姫御子を大切に思っていることがわかる。それだけに、花御子をずっと推しながら、姫ヤオサ終であっさり別キャラに乗り換えた。しかも姫御子の紛い物を自分のオリジナルのように言い張るだなんて!

とくれば、この子がここまで怒りをたぎらせる気持ちもわからないでもない。でも違うんです。ツバキ様はツバキ様で、ちゃんとこの姿で存在しているんです。ということが、鎮座ましますお守り形態ツバキに接触したことで理解できた? わからんのだけど、とりあえず一冊新刊を買ってくれて、さあどうなる、この子、今後のツバキ浸透活動に加わってきそうな気がするぞ!

というのも、この人が他ならぬコスプレイヤーさョちゃん。SNSはブロックされてしまったけれど、もみじが認知されていることは間違いなく、ということはツバキ様コスをする有力コスプレイヤー確保!? ほんと、ここからどう展開するのか。ツバキ様とツバキ様そっくりさんが顔をあわせることになるのか。期待か不安か、いろいろがいりまじる展開きましたよ。

『エイティエイトを2でわって』

奏さん、発熱です! 寝込んでしまった奏さん。皆でお見舞い。そして奏はいうのです。美弦はピアノを弾いていていいよって。でも、ドビュッシーの『月の光』。美弦は弾くとどうしても解釈違いが発生してしまって落ち着かない。なので奏からリクエスト。明るくてかわいい曲にしてほしい。

これ、美弦にあう曲はどんななのか、それを考えてくれているのですね。そして奏は眠りに落ちて、そしてめでたく完治するのでありました。

これからのピアノ活動、どういう方向でいこうか。美弦にあわせた曲にするか、それとも美弦がいうように、奏の弾きたい曲を弾いてみたい、そうした思いに応えるか。ふたりの気持ちのあわさる瞬間? そうした先に、それぞれの世界が広がっていくといい。美弦の表現も広がっていくといい。そしてそれらが彼女たちふたりの世界になるといい。

なんてこと思わされたのでした。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

アーシャさま、思っていたよりもずっと優秀なんだなあ! ということがわかった今回。暇な時間、そだちのお古のゲームに興じるアーシャ。ゲーム機とかない世界からきたんだもんな。そりゃ楽しかろうなあ、と思って微笑ましく思っていたんですが、このアーシャがただゲームで遊びほうけているだけじゃないというのですから驚きました。

そもそもは夏休みの宿題に追われているそだちが発端でした。手つかずの数学。なんとかせねばなるまいが、どうしたらいいかもわからない。そんなそだちに意見したアーシャ。そだちに問題見せられて、スラスラ暗算で解いてみせる。いやもう、偉そうなことおっしゃって、と思わせて、いや偉そうなこというだけのことあるんだ! って驚かせるこの展開。本当に見事。アーシャさまにすっかり参りました、降参といわざるをえませんでした。

アーシャ、ネットでいろいろ調べて学習して、地力を高めていたのですね。すっかりアーシャという人の認識が変わった瞬間でした。しかもそだちの勉強を見てくれて、対価は最新のゲーム機というのですが、そだちと半額ずつ出しあう。すなわちふたりの共有物じゃん! ふたりの一緒に遊んで仲を深めるフラグじゃん! と思ったら、今回終盤がそんな展開になりまして、すばらしい、望む展開が次から次へとやってくる!

ええ、もう、最高でありました。

2024年12月19日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年2月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。チノ、マヤ、メグが揃いのティッピーフードで登場。ココアゆきだるまを飾りつけるその情景は、背景に白いクリスマスツリー、まさに楽しげなクリスマスのそれだというのですね。白基調、でもほのかに赤みがさした暖かな空気感がほっと気持ちを和ませてくれる。その雰囲気は、明るく気持ちをほころばせている三人の存在もまたおおいに関わっているのでしょう。

今月は新規ゲストが2本です。

『アニマるまいまい』

妹、まおの頭に突如生えたネコミミ。姉、あやのことが大好きで、けど好きすぎてぐいぐいいけない妹まおの身に起こった変事。眠気を感じて倒れたまおに生えた猫耳、猫しっぽ。変わったのは見た目だけでなく、その性格も。急に姉に甘えるようになって、ぐいぐい、すりすりするまでに至ったというのですから不思議です。

急に積極性を出してきたまおに戸惑うも、求められるままに膝枕してなでなでするあや。そのうち、ゴロゴロのどを鳴らしながら眠ってしまったまやから消えた猫耳、しっぽ。はたしてこれはなにごとなのか? 夢なのか、あるいは現実か。

まおの寝言に現実であること実感するあや。はたしてこれはどうした現象なのでしょう。次回に続きます!

『雷神・あらいじんぐ!』

容姿端麗文武両道。学内でも憧れを集める高嶺花には苦手がある。それは雷。雲行きがあやしくなればトイレに避難する日々。あまりの怯えように小中では皆からバカにされ、高校受験も雷のせいで失敗した。そんな花の身に起きたできごと。突如空から落ちてきた謎の人物、いや神を自称する電々鳴との出会いが、花の人生を変えることになるかもしれない!

というのも、鳴、雷神だというのですね。父は広く崇められる雷神で、その娘である鳴も相当な実力者? 狙った鉄塔に雷を落とすことくらい造作もない。と、普通ではない出会いの、さらに加えて、この上もなく相性の悪いふたりの関係がいまここに始まろうというのでしょうか!?

父に反発して下界に降りてきてしまった鳴。寄る辺もないこの子の頼りは出会ったばかりの花ひとり。雷こそは苦手でも、一緒にいればだんだん平気になっていくかもしれない。淡い希望を交渉材料に花と仲良くなった鳴。その手腕には感心するけれど、実際問題、花の雷克服は前途多難のようですよ。

2024年12月18日水曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年12月17日火曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年12月16日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年12月15日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年12月14日土曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、第56話を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

大変なことになったぞ、中村さん! 一緒に暮らして約1年、女子に接近するなんて様子、まるでなかった秋山! 安心していたその矢先にですよ、なんと制服姿の女子学生に言い寄る秋山の姿が!

はたしてこれはいかなることか!? 中村のピンチ、あるいは秋山のピンチ!?

中村の誕生日を目前に焦る秋山。なにをプレゼントしたらよいのか。中村のファンが贈るイラストに喜ぶ中村を見て、だけどぼくにはこれといった芸がない、中村に喜ばれそうなセンスもない。ついにはなにが欲しいか聞いてしまい、きっぱりズルといいきられてしまう。あああー、ああ。

困ってしまって街に出てみた秋山が遭遇したのがセリナちゃん。秋山のことをてっちゃんと呼ぶこの子、同郷の子? 幼なじみではあるまいか?

ここにきて、予測外の展開を見せる中村お誕生日編。榎本をしてヤバいと思わせたそのシチェーションを目撃してしまった中村は、はたしてどのような行動に出るのでしょう!

なんか暴走ぎみに自爆的言動に走りそうな予感がする!

いやもうほんと、次にこういうことがあっても困らないように、秋山をしっかりとっつかまえておくんですよ!

2024年12月13日金曜日

『まんがタイムきらら』2025年1月号

 『まんがタイムきらら』2025年1月号、昨日の続きです。

『しあわせ鳥見んぐ』

扉絵のすず、素敵ですねえ! というのは置いておいて、今回は特別編。見たくてもなかなか見られない野鳥に手を焼くすずのため、時を止めてみせる翼です。

というのは言葉の綾で、ふたりの訪れたのは博物館。剥製でもって鳥を近くに見ようというのですね。肉眼で、間近で見られる鳥は、これまで見てきた鳥とはやっぱり印象も違って、意外と大きいオオハクチョウ。剥製はちょっとなんだか怖いけど、それでも時を超えて目の前にあるタイムカプセルなんだって、それこそ絶滅して現存しない動物にも会える、そんな可能性があるのもまたこうした展示だと思ったんですね。

次へ次へと鳥を見ていく翼にすずですが、まだ実際に会ったことのない鳥は見ないでおこう。そうしたすずの思いもまたロマンチック。はじめて出会う、その感動を大切にしたいのですね。

『キミはあくまでも。』

あの契約から4年の年月が経ったのですね。ヴェネルの決断により、エクールカは存在を失う危機から脱し、今もヴェネルとともに存えている。そんなふたりの関係に思いをいたすサラロット。彼女もまた、あの時のエクールカ同様に決断を迫られる、そんな可能性を思っているんですね。けれど今はまだこのままで、マーシャの傍にいる時間を大切にしていきたい。ああ、願わくばこのしあわせな関係が、ずっとずっと続けばいいなと思うのでした。

そしてそれはヴェネルとエクールカにおいても同様で、背の伸びたヴェネルです。すっかり大人っぽくなって、エクールカのからかいにも動じないどころか、髪にキスしてみせたりして、おお、逆襲ではありませんか! 攻め受け交代、こういう関係性の変化もまたよいものだと思わされたのでした。

いずれは大人になり老いていくヴェネルと、姿を変えることのない悪魔のエクールカ。その様子に疑念を抱くものも現れるかも知れない。不安を口にするエクールカに、決して自分の傍を離れることは許さない。きっぱりといいきるヴェネルは、あの時の決断に迷うことも悔いることもなく、今もなおエクールカのことを思い続けているのですね。そんなふたりの関係に、素敵であるなと思わずにはいられない。エクールカの見せた笑顔が、ふたりのしあわせを物語ってみせて、本当に魅力的でした。

My Private D☆V

『異世界魔王ごっこ〜魔王は姫を倒したくない!〜』の蒼井ゆんです。

D☆Vポイントは、「きょとんとした顔とちょっとゴキゲンな顔と笑顔MAXの女の子がだーい好きです!!」。このみっつの表情の移り変わりを描いた3コマで、かけられた言葉に嬉しくなった女の子がその内心を伝えてくれるという小さなひとつのドラマを展開してみせて、その一連の描写がそれぞれの表情をより一層魅力的にしているのですね。

ぱっとほころぶ満面の笑顔の前に、一瞬の溜めともいえる静かな瞬間がある。胸のうちに兆した感情が、次のコマではじけて広がる。

なんでもない日常の一コマから、特別な瞬間にシフトする。ああ、こうしたことの連続が、世界を彩っていくのだと、ほのぼの心のうちの暖かくなるようなイラストでした。

2024年12月12日木曜日

『まんがタイムきらら』2025年1月号

 『まんがタイムきらら』2025年1月号、昨日の続きです。

『妄想アカデミズム』

未春、東大不合格!? と、いきなり驚かせてくれましたが、大丈夫、ちゃんと受かっていました。

これにて望みはすべてかなった? もう後は莉子と一緒に楽しいキャンパスライフを送るだけ! と思いきや、未春は悩んでいるのです。それは、莉子とイチャイチャする妄想が浮かんでこない。

なにいってんだこの子! と思わせて、未春にとっては深刻な悩み。はたしてこの煮えきらない状況からどうやって抜け出すんだろう。という、それまでのプロセスがあってこその今回でした。これまでの未春、莉子ふたりの歩みと、そしてこれからを夢見る、そんなふたりの対話の先に、未春、気づくのですね。

もう妄想は必要ない。すべてここにこうしてかなえているという実感をかたちにして、そして一葉とゆうも一歩進めて、ああ、ふたつの夢がかなったというのですね。

すべては円満に、これにてめでたしめでたし。そう思わせたラスト、まさにここぞ見どころというポジションで、未春の妄想が炸裂するラストもまた味なものでした。ええ、今の実感を超える、そんな夢を見たときに、未春は妄想にふけるのですね。

『ふたへん!!〜双子漫画家とひよっこ編集〜』

学校ではお嬢様を演じているきら。ゆらと一緒に担当編集者、かりんのもとにいくのですが、自信満々だった原作担当のきら。つんとして余裕ぶってるこの子が、なんと新人かりんにダメ出しくらってさあ大変。さらにその上、恋愛経験不足という弱味に踏み込まれて大ダメージ。

でも、このできごとが、かりん×きらのさらに踏み込む甘酸っぱいシチュエーションを呼び起こしたのですから、きら策に溺れたというべきか、ゆらが数枚上手だったというべきか、ええすっかりペース乱されて、かりんにどぎまぎさせられるきらなのですね。

自分の気持ちを簡単には表に表さないきら。でもその向こうに隠された純情可憐な気持ちが揺れ動く。そのはじける感覚こそがきらにより多くの可能性をもたらす源泉であるのかもしれませんね。だからかりん×きら、もっと進むとよいのです。

『かみねぐしまい』

神様とまえながついてきていることに気づいているほこちゃんです。やめて…やめて……と必死で懇願するその思いを受け取りながら、決して追跡をやめないふたり。罪だなあ! と思うのですが、ここからの展開。映画の優待券に喜ぶツギノが選んだ映画は、エグめのホラー、『強烈恐怖』。見るまではいろいろ都合のいいこと考えていたほこちゃんだけど、見終えたらすっかりよれよれになってしまっていて、でもこの状況をまえなの助言が救うのだからふたりの行為も無駄ではなかった!

これ、結果的にオーライってやつでしたね。映画についての具体的な想像が神様を襲うも、まえなはまるで頓着せずにアドバイス。かたくなにふたりの介入を拒んでいたほこも、これには感謝して、そしてツギノとの仲も進展!? ああ、よかった。ふたりのお節介が厄介ごとを招いたりはしなかった。神様的には生殖まで辿りつかなかったこと残念に思ってるみたいですが、充分充分、しっかりほこちゃんの願いは成就して、そしてふたりから届く声がほこちゃんのがんばりをほめてくれる流れ、すばらしかった。

今回は大成功に終わった神様介入。これが成功体験となって、さあ次はどうなるでしょう。またこの路線でいくのか、またも成功、あるいは失敗してしまうのか。それはまだまだわからない。ともあれ今度の介入は、まえなになるかツギノになるか、いまだ知らぬ誰かの願いとなるのか。まさに期待というべき状況です。

2024年12月11日水曜日

『まんがタイムきらら』2025年1月号

 『まんがタイムきらら』2025年1月号、昨日の続きです。

『星屑テレパス』

海果たち、本当に強くなったんですね。これまで何度も挫折し、何度も落胆し、皆の気持ちもバラバラになって、それこそそのまま別れ別れになるかもしれない、そんな経験を幾度も乗り越えてきた。そのたびに仲間のきずなを強くしてきた彼女たち。その互いに信じあい、そしてひとりひとりも成長を遂げた、その結果が今回のこの打ち上げ会にて充分に発揮された。ええ、その頼もしいと感じさせてくれた振る舞い。感動的でさえありました。

海果たちのロケット、最初の再挑戦機は問題なく打ち上げられて、しかし続く空撮機にてトラブルが発生。パラシュートの紐が焼き切れてしまい、カメラの回収ができなかった!

このトラブルを前に、打ち上げの中止はしないと決断した海果たち。むしろこうしたトラブルを予測し、予備機を準備してきた。手持ちの機材でできる最高を目指した機体が、皆の思いを乗せ、飛んでゆく。その様が鏡ごしのカメラにしっかり捕えられて、皆に感動を伝えてゆく。

本当にすばらしい。そう思える成果を前に、私も言葉を失ったのです。

『魔女まじょS-WITCH』

おいしいクレープを食べにいこう。まなに誘われた小夜。制服できちゃった彼女のために、まなが見立てたワンピース。これがまあめちゃくちゃにかわいくて、これで街歩きも大丈夫、と思ったら、小夜、これでもかと恥ずかしがってますね。人混みが苦手、対人がそもそも苦手。クレープ頼むときもいろいろ考えすぎて本当に欲しいもの頼めなかったところをまなに助けてもらえて、ええ、憧れのクレープを悔いなく食べることがかなってよかったですね。

そしてデパート屋上では魔法少女ショー。よく知らないという小夜の前に現れた謎の少女。ショーのステージに乱入するも、他の観客たちに気づかれないその子は、妖精粉を使っている! すなわちそれは魔女の証。霧園ルチェッタ玲と名乗ったその子は小夜に魔法勝負を申し出て、さあどうなるどうする、受けるのか小夜!?

しかしいずれにせよ、このルチェッタ嬢、まなたちの仲間、友達になりそうな予感がします。

『海のみちるごはん』

朝一番に海へときたみちる。なんと入水と勘違いされて、ライフセーバーに取り押さえられてしまった! かくして水浸しになってしまったみちる。知りあいの店にと連れていかれた先が、おなじみこずえの海の家。ライフセーバー茉莉香はこずえの知人だったのですね。

とりあえず着替えを、ということで水着にTシャツ姿となったみちる。慣れない格好に戸惑うも、海が苦手なんてもったいない! 茉莉香に連れられての海体験のはじまりです。泳ぐでもなく、ゴーグルごしに海の中を覗いてみたり、ライフジャケット着て海に浮かんでみたり、そして岩場を体験。これまで知らなかった海の魅力に触れてみて、そしてその体験がみちるに新しい発想をもたらしたのです。

海の家に戻るやいなや作りはじめたのは薄切りオレンジも印象的なカクテル。思い出のサンセットカクテル、甘さが体に沁みわたる一杯。これはみちるの海を好きになった記念で、そしてこの三人が知りあって仲を深めた、その記念でもあるというのでしょう!

とはいえ、未成年の茉莉香はまだこれを口にすることができなくて! ああ、残念。いつか、茉莉香もこれを飲める日まで、ずっと仲良くあってくれるものと信じておりますよ。

2024年12月10日火曜日

『まんがタイムきらら』2025年1月号

 『まんがタイムきらら』2025年1月号、昨日の続きです。

『ほうかごバスケット』

あかりが教えるバスケの基本と、つばさと生徒会長の話しあいの様子が並行しながら描かれるという、ちょっと特異な見せ方が面白い回でした。

真面目にとりくまないとケガに繋がると教えるあかりの言葉が、けいに、るりに突き指への恐怖を煽っていく。基本を知る、丁寧に伝えるという点では、本当に細やかな説明で、それでいて徐々に高揚していくあかりが本当にかわいいという、見て楽しく学びも得られるという実に充実したパート。でも、それがまさかけいにボールをぶつけ続けるあかりなんていう奇行に決着するなんて思わないじゃないですか!

そしてつばさのパートはというと、顧問の件で人脈のなさを嘆き、部員数の件で人望のなさを嘆く。淡々として、そしてそのはしばしにつばさの嘆き、絶望が差し挟まるというこれまた極端な描写がおかしいんですね。そして最後に生徒会長からありがたい申し出が!

顧問にも新メンバーにも心当たりがあるんですってよ! 顧問はつばさのクラス担任。そして新メンバーはというと……、まだわからないんですが、まさか会長ご自身ですか!? いやわからんのですけど、でもなにかあっといわせるようななにかがあるんじゃないか。そんな予感もするのです。

『スロウスタート』

生徒会メンバーを招いて花名のお家でクリスマスパーティーをしませんか? たまての、花名の申し出に、生徒会の皆も嬉しそう。中でも果実にとっては特別な体験になりそうで、というのも小学生時代も中学生の頃も修学旅行に参加できなかった。それだけに今回のお誘いは心に訴えるものだったようで、引っ越しのとき荷物になるからと多くものを持たなかったこの子が、小さなツリーの置物を買おうだなんていうんです。

それに感化されて、花名が綴が同じツリーを買うと決め、そして果実の発案で、このツリーをお互いに贈りあおう!

ここに彼女らの気持ちの共感しあったこと感じて、ああいい子たちだな、これは本当に素敵な友情だなと思わずにはいられなかったのでした。

いやそれにしてもいいお話でした。それだけにラストの転がりおちる冠。思いもしない展開に笑っていいのか焦ればいいのか、なんともわからぬびっくり感がおかしかったです。

『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』

海で出会った幹部の悪魔、リュグズールが魔王乃々のもとに合流しました。久しぶりの魔王城を満喫するリュグ。乃々を甘やかし、アヴァを手玉にとり、さらにはジェロも部屋から引っ張り出して、みんなでお茶会! なんとまあ、ものすごい統率力? カリスマ? いや、お姉さん力!?

色欲の悪魔、リュグ。その能力は男女関係なく甘やかして依存させてしまう力。前回の海でもその能力は遺憾なく発揮されて、男も女も堕落させていたわけですが、この能力、怖るべきことに魔王軍幹部にも効くのか! 油断した隙にリュグに堕落させられたジェロ! うわあ、まあかわいいこと!

この様子を見てシエルたんを虜にしたらどうなるか、妄想してしまう乃々。こういう発想してしまうところが、もう堕落なんですよ、乃々たん!

で、この乃々にはリュグの能力が通用しないという。おお、さすが魔王なのだなあ! 感心するのですが、けれど正攻法での甘やかしは効く模様。ええ、あのえらいねっていってもらえた乃々、かわいかったですよね。

2024年12月9日月曜日

『まんがタイムきらら』2025年1月号

 『まんがタイムきらら』2025年1月号、発売されました。表紙は『ほうかごバスケット』。けいとつばさ、ふたりが登場です。背中あわせにして立つふたり、振り返るようにして視線と視線をからませるその距離感がとてもいい。くちもとには白い息。ふたり白黒のコート、マフラーも色合い反転させたの巻いて、このコントラストも印象的。ふたり違って、けれど確かなつながりがあるとふたりで支えあうボールが語っているかのようなイラストでありますよ。

今月は新規ゲストが6本です。

『運命のヤマダダダダダダダダダダ』

思いもしない展開してみせましたね!? いやね、あなたの運命の相手は山田。占い師に告げられてその気になった渡鳥千鶴がですよ、入学式で出会った少女が山田わかな。自分のことをいろいろと気にかけてくれる山田わかなに運命を感じる千鳥を見て、ふーん、なるほどね? そういうことね? わかったつもりになっていたらですよ、まさかこんなことってある?

新しいクラスの皆が自己紹介していく場面ですよ。なんと、のっけから山田甘音にはじまって、そこからずっと山田山田と続いていく。そして問題の山田わかなに辿りつき、最後のひとりが渡鳥千鶴!

で、これで終わらせない。担任教師もまた山田!

ここまで山田で揃えてみせて、さあ千鶴の運命の相手やいかに!? ほんと、いったいなにを見せられるのか。なんなら36人の山田とすべて運命結んでしまうがいいのです。

『異常探偵灰谷まふる』

物騒だな、灰谷まふる。人死にが出るのを心待ちにしていた。その心は、幼少期より嗜み続けた探偵ごっこ。いつまでたってもまふるの探偵ごっこは終わることなく、ついには自身を本物の探偵と思い込むにいたった、幼なじみにして助手をつとめる山岡ひさのにして異常と認めざるを得ない本物なのだそう。

そんなまひるが遭遇した、吹雪の山荘での殺人事件。完全に孤立した環境での密室殺人に探偵まふるは推理を開始するが、あれも駄目、これも駄目、まったく手掛かりのない状況が続いた先に、まひるが辿りつく真相は!?

いやもう、まさかこんな決着するだなんて、まったくの予想外。うわあ、すごい展開してみせました。本当、こいつはしたたか驚かされましたよ。

『にーとぐるーヴ』

高校時代は熱心にバンド活動していたのに、卒業後、大学で挫折。退学して以来、ダラダラと怠惰に日々を過ごすようになったユヅキ。今のこの生活のままじゃいけないとはわかってる。けれど、なにをどうすればいいのかがわからない。いっそ遠くにいきたいと、そう思ったときに再会したのが、かつてライブハウスで出会ったミア。

そしてこの出会いがユヅキの人生を大きく変えそうなんですね。

ミアもまたドロップアウト組? 勤めた会社のあまりのブラックさに、当然適応できず社会不信とともに退社したという。そんなミアの目的は、ここ鹿児島から北海道まで日本縦断ライブ旅。

その旅にユヅキを誘ったミア。こうしてギターとボーカルふたりの旅がはじまる。明日の見えないふたりの旅路。その先に待つものはなんなのか、ちょっとやけっぱちな行動力が見物でありますね。

『制御不能なカリスマ』

法条楓は名家のお嬢様。文武両道、人望も厚い生徒会長。しかしその行動は天然で、副会長卯月はるかは楓の尊厳と皆の憧れを守るべく、陰になり日向になり会長のサポートに全力を尽くしているのです。

そんなはるかの活動の甲斐あって、楓のカリスマは今日も守られ、けれどついにはるかがダウン。風邪と診断され、学校を欠席することになったのですね。

はたして楓は大丈夫なのか。心配の絶えないはるかですが、そんなはるかを見舞ってくれた楓。いろいろポンコツであぶなっかしいのは変わらぬものの、それでも自分のことを大切にしてくれている。その一生懸命さがはるかには嬉しいというそのラスト。

ええ、ふたり、いい友情を育んでいるのですね。

『厨二病のエチュード』

とりたてて長所といえるものがない小宮七瀬は厨二病。とはいえ、外聞を気にするだけの分別がある。ゆえにこっそり隠れて厨二病的自分を演じて楽しんでいたところ、なんと人に見られてしまった!

その上、自分の厨二病的世界観に参加してくれたその人は、演劇部の五十嵐円華。七瀬に演劇部に入るようお願いしてきて、最初は断った七瀬も、円華の情熱にほだされ、体験だけをしてみることに。

そこで七瀬の経験したこと。ふと正気に返った七瀬のために、円華が見せてくれた演技の手本。その演技にこそ魅せられて、ふと浮かべた憧れの表情。その表情が欲しかったといわれて七瀬のくだした決断は、演劇部への入部。この判断が明日の七瀬を変えるかもしれない。そう思わせる展開に、また円華とのつながりなども興味深いと感じさせてくれる掌編でした。

『オカルトマニア』

オカルト部の少女たち。オカルトに興味津々? 怪異への遭遇に憧れている? と思わせて、部長の忌部は目の前でおきたポルターガイストを静電気とごまかすほどに怖がりときている。

オカルト部には向かないんじゃないか? と思わせて、わりと無謀に人が消えると噂の空き地に草かきわけて入っていったりする度胸の持ち主。しかも謎の存在、少女の見た目を持ちながら、触手を生やしたり、さらには捕食した相手の記憶を共有するバケモノを捕獲。早々にリリースすべきでは? そう思いながらも、ずっとその子と一緒にいるオカルト部。やっぱ、なんらか肝の座ったところありますよね。

そんな彼女らの怪異探し。なかなかうまくはいかなくて、それどころか休日に普通に遊園地を楽しんでしまう始末だというのですが、そんな彼女らがついに出会った怪異中の怪異。UFOから降り立ったのは、自分たちとそっくりな3人組!

かくしてドッペルゲンガーに出会うと死ぬという伝承の真実に触れた3人。生還を果たしたのかどうなのか、なんともわからぬラスト。でもこの子たちならなんだか大丈夫そうな気もするのです。

2024年12月8日日曜日

『まんがタイム』2025年1月号

 『まんがタイム』2025年1月号、昨日の続きです。

『跳べないウサギと神の島』

この漫画、なにがすごいって、神の存在が示唆され、さらには神通力を操る巫女がいて、だというのにその当事者である巫女やら巫女経験者やらがですよ、その神様、神事もろもろをわりと雑に扱いがちなところですよ!

信心がないわけではない。侮っているわけでもない。だというのに、なんかなおざり! リンコは禁足地にみだりに立ち入り、さらには古い形代を破損させた上に全力投球をキメる! お婆さまの織子にしても、新しい形代を値段で決めたあげくに、自分で組み立てようとして重要な部品を組み込み忘れるという!

これ、大丈夫なのか? いや、そりゃあ大丈夫じゃないでしょう。古い形代は爆発するし、それでリンコが叱られるかと思いきや、織子にも負い目があるから強くは裁けない。ほんとこのどうしようもないぐだぐだが描かれて、こりゃあ儀式は失敗かなと思ったら、なんと姿を消した形代か、あるいはふたつ買ったうちのもうひとつなのか、そいつがてくてく歩いてきて、レオに挨拶するってえんですよ。

しかもその挨拶が久しぶり。え? もしかして知りあい? もしかしたら理沙子さん!? いやわからんのだけど、ほんとこの漫画なにがどうなってどう転がるかわかりゃあしません!

『良倉先生の承認欲求』

デパートの物産展に向かった良倉。しかし出遅れて、あれもこれも完売。目的を果たせなかった良倉はリベンジを誓い、狙うは土曜の午前8時半。

これね、自分ひとりで心に決めただけならよかったのに、悪いことにOLさんアカウントで、お目当てが買えなかったってつぶやいちゃったのですね。こうなると、当然誰かに見られちゃう。穏当なファンから強火のファンにまでしっかりばっちり見られてしまって、となると、OLさんの特定に命をかける、最強火のファン、氷高さんがOLさんの行動を予想して同じく土曜の朝に並んでしまうではありませんか!

かくして良倉、はからずも氷高と一緒に物産展をめぐることに!? と思ったら、さらに悪いことに落安まできてしまって! って、落安先生はいったいなんの目的で!? いやもう、良倉、氷高に落安とヤバめの面子が揃ってしまっては、良倉の頼みは星畑ひとり。これはもう良倉先生、星畑に頭があがらなくなってしまうやつです。

  • まんがタイム』第45巻第1号(2025年1月号)

2024年12月7日土曜日

『まんがタイム』2025年1月号

 『まんがタイム』2025年1月号、昨日の続きです。

『大家さんは思春期』

高校進学に向け、高校生らしい私服を買おうと皆で買い物に出かけます。

いえね、シンプルな話なんですよ。ファッションに明るくないチエが友達にいろいろアドバイスもらおうという、それだけといえばそれだけなんですけど、それがまあ楽しいんですね。友人たちが、それぞれに自分の好みの系統を、自分の着ている服を見本にしてチエに説明していくんですけど、みんなかわいいんですね。

自分としては、明日香の服は意外な感じ。この子、進学先の公立高校制服なんかがそうですけど、地味め、安心安全、保守系真面目なテイストがスタンダードなのかと思ったら、姉ゆずりのパンク・ロック系! いや、それもかわいいんですけどね、面長ですらりと背の高いのもいいよね、でも意外ではある! こういう、制服の印象が強い子らの私服が語る、それぞれの好みやバックグラウンド。見ているだけも楽しいし、解説が加わるとよりおもしろい。

ええ、すごくよかったです。

帰宅後の情景、レイコの想像したチエもまたかわいくて、地雷系、いいではありませんか!

でも、やっぱり一番よかったのは、チエ自身も気にいっていたカジュアルなスタイル。気取らなさがこの子には似合うと思うのでした。

『まほろば小町ハルヒノさん』

玉置神社にやってきたちあきたち。山道が阻むのみならず、神様に呼ばれないと辿り着けない場所ともいわれる神社。道が整備されている現代ならいざ知らず、かつては目指しても容易にはたどりつけない、そんな場所だったのでしょうね。

玉置神社についての説明は驚くべきもので、紀元前にまで由来を遡れるであるとか、実に神話に肉薄しようとするかのごときすさまじさ。樹齢三千年を数える杉の巨木があったり、社殿を持たない磐座があったりと、本当、こんな神社が今もあるのだなあと圧倒される思い。実際、現地を訪れたら、より以上の驚きや感動があるのでしょうね。

そしてちあきの感動した玉置山山頂からの眺望。いくつもの山が幾重にも重なりはるか遠くへと望むその雄大な様。果無の名にも思いを致したちあきの、ハルヒノとあらためて確認するきずななど、奈良の地に暮らす子らの今まさに生きる思いを感じたようにも思われて、これもまさに見どころと感じいったのでありました。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

すごいな、まりんの策略! クリスマスパーティーをやりましょう。ついでにクリスマスイブが誕生日であるマナも一緒に祝おうと、ミロの発案で開催することになったパーティーの会場に自宅を提供したまりん。これ、自宅にリナを呼びたいがため? と思ったら、それどころじゃない。さらにいくつもの策を講じていたというのですから、いやはや怖るべしお子さんであります。

かわいい子なんですよ。トナカイの衣装もめちゃくちゃ似合っていて、女性陣に大人気。リナに寄り添うようにして写真に写る、その時の表情ったら! 母親と一緒にリナの写真をこれでもかと撮ってるときも、なんともいえずかわいくて、でもまりんの真価はまだまだこんなものではない。いえね、トイレに立ったマナにそっと近づいて声をかけた、その内容よ!

事実とは違うことを吹き込んで、今夜のパーティーは、さらにはマナへのサプライズはアツシの発案であるかのように思わせるのに成功しているのですね。

アツシへの思いをさらに膨らませるマナ。その気持ちを察して穏やかではいられないのはリナです。ああ、ここに気持ちの、思いの、相争おうという未来の火種が予告されたのでありましょうか。いや、この撮影で知りあい仲を深めた皆の不和など見たくはない。クランクアップのそのときには、いずれ皆のしあわせな落着があることを願わずにはいられません。

  • まんがタイム』第45巻第1号(2025年1月号)

2024年12月6日金曜日

『まんがタイム』2025年1月号

 『まんがタイム』2025年1月号、発売されました。表紙は『ローカル女子の遠吠え』。りん子があろうことか猫耳フードのサンタ衣装で登場です。手にした箱の中には、なんと富士山マスコットがいくつも入っていて、まさか水馬の差し金でありましょうか。あるいはついにりん子が富士山過激派の仲間入り!? この他に『スーパー恋愛タイム』、『転生アイドルはご主人様にゴロゴロ鳴きたい』そして『おとぼけ部長代理』のカットがございます。

今月は新規ゲストが2本です。

『遠恋カノジョとおとなり上司』

駄目でもともと、当たって砕けるつもりでした告白が実った白松太郎は、故郷に恋人ナズナを残して東京勤務。東京、三重の遠距離恋愛とあいなったふたりですが、彼女の心変わりが心配か、あるいは太郎の浮気心が心配か。これはどうも後者の模様?

遠くの彼女の存在に、悶々としながら通話をする太郎。じたばたとまったく落ち着かなくて、けれどそれだけ彼女のことが好きなのだろう。なんて思わせた太郎がですよ、いざ会社に出てみれば、高身長の厳しい上司、川島さんに絞られて、これ、どうも川島が太郎のこと放っておけないみたいなんですね。今でこそ厳しい上司である川島ですが、いつか太郎に優しい表情を見せる日がくるのだろうか。そしてその暁には、太郎の心は川島に傾いたりするのだろうか!?

いや、はたしてそうなのか。今はまったくわからない。あるいは恋人の近くにいる女性の存在にやきもきするナズナがメインになっていくのかな。どうもこのあたりが今後明確になっていきそうです。

『腹割るウチらの秘密ごと!』

食べても太らない。脚もほっそりして友人たちからうらやましがられるヒメコなのですが、実は秘密がある。それはお腹のこと。お腹だけはしっかりぽっちゃり太ってしまっていて、これだけは誰にも知られたくない。水泳の授業も見学。体操着からの着替えも皆に見られぬよう死守。

そんなヒメコと同様、プールに入らない女子がいるんですね。影の薄い南見おと。地味で目立たない彼女だけれど、眼鏡を外せば美人? そしてこの子もまた、ヒメコ同様、人には知られたくない秘密を抱えているというのですね。

それは、やっぱりお腹のこと! とはいえヒメコとは正反対に、鍛えあげたそのお腹。しっかり腹筋割れていて、おとなしそうな雰囲気とのギャップよ!

これ、ヒメコとおとの出会い? 絡みなどから察するに、すなわちおそらくふたりは知りあいとなって、おとの指導でヒメコの腹筋が割れるまで鍛えるなどするのでしょうか!? 今はまだまだわからない。そしてふたりの関係のいかに深まるかどうかも未知数で、ああこれは期待してよいのでしょうか。

  • まんがタイム』第45巻第1号(2025年1月号)

2024年12月5日木曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、第55話を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

数日遅れで筋肉痛になった中村さん。時間差で筋肉痛がくるのは中年の人によく聞くと、聞き捨てならぬこといわれた中村。怒ってますけど、実際筋肉痛が遅れてくるのは年齢ではなく運動不足が原因なんだっていいますよ。そうでした、以前ダイエットといって走っていた中村。その習慣が身につかなかったわけですね。と、そうした話題も少し出てきまして、でも多少太ったとしても秋山は気にしませんよ! なんてこと思わされたりもした今回。だって、太ったやせたとかよりも、自分だけでは気づかない景色、季節の移り変わり、そうした感性の広がりや共感こそに、秋山は中村との時間を愛おしく思い出しているのではありませんか。

しかし今回中村さん、いつも以上に無防備というか、いつも同様に無防備というか。筋肉痛にならぬよう揉んでみたのに云々いって、なんと秋山に腿をマッサージさせるっていうんですから、無邪気というかおそろしい。

エッチなこと考えたらすぐわかるだなんていってるけれど、秋山が悶々としていることに気づかない。しかもその後も、夕食買い出しに出掛けた帰り、脚が痛いからと秋山に肩車させたりなんかしちゃいまして、ああもう、なんということか。秋山が聖人のように清らかな心を持ってるから大丈夫なだけじゃないのか!? いや、こういう秋山を選べた中村の人を見る目の確かさに感服すべきなのかもしれません。

しかし、こうした中村とのドキドキラブラブな時間を過ごしながらも、考え思うのは中村の世界に向ける視線、その思いであるというところ、秋山はいいやつだと思います。ほんと、すごくいいやつだと思います。

2024年12月4日水曜日

『まんがホーム』2025年1月号

 『まんがホーム』2025年1月号、昨日の続きです。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

さくらば病院のクリスマス。病院スタッフが集まって、院内でちょっとしたパーティをひらきます。

パーティでの話題が、先生の着ていた父のセーターをきっかけに先代の院長に移って、先生がいうには動物バカ、息子としてはかなり苦労させられたとのこと。対しくまちゃんは優しい人とうっとりして、身内であるかどうかで、こうした感想に違いが出てくるものなのかな? と思うと同時に、息子だからこそ思うところはあるものの、それでも父のしていたことを評価していた? だからこそ、継ぐつもりもなかったこの医院を継ぐことになった。そうした行動がなにかを語っているようにも思ったのですね。

楽しく穏やかなひととき。くまちゃんは飲みたくてしかたなかったみたいですが、ほどほどに酔い、語らった、こうした時間もまたいつか懐かしい思い出となるのでしょうね。

『座敷童子あんこ』

びっくりの展開見せられましたよ。まさに先月のモテモテ幸太さん再現回。今回忘れたのは弁当ならぬ体操着だったのですが、いつ幸太が忘れてもいいように毎日体操着を準備してくれていた飯作が体操着の上を貸してくれて、さらには小娘が体操着下を貸してくれる。

この分担態勢。前回の弁当ではどちらを選ぶか選択が迫られた幸太でしたが、今回はふたりの気持ちに応えることができそうでよかったですね! ええ、幸太、モテモテですよ。

そしてあんこに興奮する彼も再登場、からの体操着を届けにきてくれたあんこです。今回は弁当じゃないからなくなってることはないだろう。そう思わせておいて、まさかの中身がコスプレ衣装! ああ、コスプレで授業受けるか体操着を借りるか、ここに選択を迫られることになりましたね、幸太。ええ、ここは好意を受け入れましょう。なんなら、より以上の思いも受け入れてしまいましょう。

『歌詠みもみじ』

デジタルデトックス合宿なるものを試してみたもみじたち。スマホを金庫にしまって、一日まりなの別荘で過ごすというのですが、これがもう初っ端から先行きあやしい。午後の天気がどうなるかなと思うやスマホに手が伸びる。漫画をアナログで描いてみるアメリは、手がアンドゥを探してしまう。

さらには手に収まる四角いものを欲して、もみじの硯を奪いあう。どんなやねん。そんなに手が寂しいのかいな。と思うんですが、それほどまでに身についてしまっているということなんでしょうね。いや、どんなやねん。

そして悲劇は翌朝。デトックスを終えて、さあ金庫からスマホを取り出そうとしたところ、金庫のロックがQRコード。しかも悪いことにそれがスマホに保存されている。金庫の中に金庫の鍵がある状態! これをどうやって開けたのだろう。からさらに悲劇は続いて、限定品の販売が昨日で終了、SNSのリポスト当選が期限オーバーで失効、さらにはライブのチケットも逃がしてしまって、ああ生活に密着したデジタル機器よ。うかつに遠ざけるのも難しい、そんな距離感になっちゃっているんですね。

2024年12月3日火曜日

『まんがホーム』2025年1月号

 『まんがホーム』2025年1月号、昨日の続きです。

『うちの秘書さま』

今回は不器用七瀬と器用なはじめのお話。

ある日、玄関に飾られていた謎のオブジェ。なにごとかと思ったら、七瀬が作ったクリスマスツリー。あまりの見た目にはじめに不気味がられたり、田中さんからはゴミ扱いされたりと、本当に散々だったんですが、七瀬の圧も手伝って、田中さんのリース作り講座が開かれることになりました。

参加者ははじめに七瀬に、そして山田なんですが、製作過程で、はじめの器用さに嫉妬する七瀬、田中さんとの接近に嫉妬する山田、とんでもない険悪な雰囲気が漂ったりと、ほんと大丈夫なんですか? ここの人間関係!

今回よかったの、なんとかかわいくできた七瀬のリース。そして見事にきれいなのを作ったはじめ。皆の個性、皆のがんばりがかたちになってめでたしめでたしだったところでしょう。田中さんも楽しかったというのが、本当になにより。いいお話でした。

『はなまるゲーセン飯!!』

おお、小野寺さんが高校生だったころの話ですか。制服姿、カーディガン、ルーズソックス、ギャルの出で立ち。お友達は髪にハイビスカスなど飾りまして、これ、飾る花でなんか意味あったりとかしたんですよね? とまあ、そんなちょっと昔の話。友人に誘われて新しいプリントシール機目当てにあがいんを訪れることになる、これが小野寺さんとあがいんの出会いだったのですね。

しかし、90年代に流行したとかキャプションついてるコマあるんですが、大丈夫なんですか? というか、こういう機械があったの、知らなかったなあ。そしてだんだんにあがいんの雰囲気に馴染んでいく小野寺さん。たびたび寄り道するようになり、そして先代の不調を知りバイトすることに。

今ではベテランの小野寺さんの、初々しかった時代の姿。しかしただ昔を懐かしむだけでなく、自分のがんばりが認められ、また仕事の楽しさを知ったことが将来の目標に繋がり、またその目標が奮起を促したという、そうした背景を知ることができたの、とてもよかった、いい話だったなって思わされたのでした。

あがいんの歴史、そこに小野寺さんも確かに足跡を残しているんですね。大切な一員なのですね。

『スナックあけみでしかられて』

クリスマスを終えて一息つくかと思ったら、今度は正月の準備で大忙し。正月飾りのリースは近所の花屋さんにお願いしているのですが、あけみさん、それを届けてもらう車に同乗して、やっぱり年始準備で大忙しの花屋の手伝いをするというのです。

いつもとはちょっと違った情景描いて、それが新鮮でした。老人ホームから帰宅していた先代店主とお話したり、いや、先代のおじさん、とにかく無口で、その表情から気持ちを伺う感じになってるのが面白い。気にいらない顔、嬉しい顔、その表情が雄弁で、気づいたら寝ちゃってたりと、頑固そうなんだけど不思議とかわいいおじさんだなあ、なんて思わされる愛嬌ある人でした。

先代から引き継がれるもの、それは親と子の関係にも似ていて、花屋さんに見る親と子の関係、その移り変わりに、人の営みのうつろい流れてゆく時間を感じさせられて、ああ、この瞬間よ、長く続いてほしいと思わされるのでした。

2024年12月2日月曜日

『まんがホーム』2025年1月号

 『まんがホーム』2025年1月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。時も文化も越えてサンタクロースになった孔明です。プレゼントを贈るのは、ツリーの飾られた室内、燭台の灯りに照らされた月英。その手には桶にはいったパンダと赤兎馬。このちっこいお馬さん、かわいいですよね。そして、サンタにトナカイにツリー、コスプレというか着ぐるみにまで発展してる園香たち3人の『はなまるゲーセン飯』。豪華なクリスマスディナーを楽しむ『ごちそうさまは二丁目で』のカットもございます。

『孔明のヨメ。』

孔明のもとに合流した、月英の父、黄承彦と孔明の弟、均とその妻、林。再会を喜び、そしてこれからの劉備陣営を支える才能として、均が事務方としてスカウトされる! 新体制が発足してよほど忙しい。とりわけ孔明にいたっては、軍権を持ったことから、軍事の勉強を開始。これまで以上の激務となっているのですね。

そして話は曹操配下の曹仁相手に戦を続ける周瑜に移ります。矢を受け倒れた周瑜が、自身の状況を策に折り込み、死んだとの情報を敵方に流す。周瑜の死に、今こそが好機と打って出た曹仁の軍勢を、自らの姿を見せることで動揺させ、敗走させることに成功したのですが、このときの傷が原因で今後の運命が大きく動いていくことになる!

この歴史のダイナミズム。これまで以上に厳しい状況に置かれることになるだろう登場人物を思わば、本当に時代の流れというものは人の思惑を超えて、おおいに巻き込み振り回す怒涛であるのだなと思わずにはおられませんでした。

『ガチ恋カウント2.9』

うわあ、すばらしいな、これ。虹光リズムに迫るリコを見て、山田がいながらリズムと関係を持とうだなんて! メイデン芽生子が叱ったことから、山田がただのオタ友と判明し、さらにはリズムとの誤解も即座に解かれて、よかった! これでおかしな勘違いもなく、ふたり一直線に結びついたりするんじゃないかな! とか思ったら、待って、待って、ほんとに一直線がすぎる! リコがメイデン大好きといってきたのはこれまでもこれからも同じ。メイデン様はかっこよくて美しくて、そして芽生子はかわいくてと、つまりこの世の全てがあり最高です!

なんだそれ、思いっきり崇めまくってるな! でもこの言葉が芽生子を救ったりしたのかな? そしてこれまでの誤解に振り回されていた自身を省みた芽生子。自分のリコに向ける思いの正体に気づいちゃったりしましたか! ああ、大変なことになった。これはあれか、両思いか、あるいは両片思いか、ええと、よくわからんがすごいことになったことだけはわかるよ! ええ、このままふたり、タッグパートナーとして、リングでも、私生活でもゴールインするといいよ!

それはそれとして、リズムの発案、リコ争奪のメイデン逆指名! これ、実現するの? リコにとってはちょっとしたチャンスでは? とも思うんだけど、まあお客さんはデビュー前の新人を争奪されても、なにがどうなってるの!? ではありますよね。でもそれが面白い。ええ、なんかよくわからんけど、どうぞ突き進んでほしいところです。

『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』

疲れ果てるスミレ。それほど仕事が忙しいのかと思ったら、それに加えて車社会の田舎から離れた都会暮らし。てくてく歩かねばならない状況も疲弊に拍車をかけていたのですね。

生活から潤いを失っていくスミレ。そんな彼女が潤いを、健康を取り戻すまでの展開がおかしくて、というのもそのきっかけが、アパートの階段てすりにつかまってぶらさがってるうずちゃんっていうのですから。

うずをどうしても放っておけなかったスミレ。話を聞けば、身体測定に向けて身長を伸ばしたかったという。その時々の、微妙におかしなことを真面目そのものに語るうずがおかしくって、でもいい表情してますよね。とはいえ迷信は迷信。ちゃんと有意な行動が必要と、栄養面の心配をしたり、となれば夕食の差し入れしたりまで、そんなスミレの世話焼き行動がですね、うずのみならずスミレの生活をも改善させるというの、いやもういい話だと思ったんですよ。

自分のためだけに家事するのは面倒でも、誰かのためならがんばれる? そんな感じのお話でしょうか。だとしたらスミレの世話焼き、ふたりのためになっていますね。

2024年12月1日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。