『まんがタイムきらら』2025年1月号、昨日の続きです。
『ほうかごバスケット』
あかりが教えるバスケの基本と、つばさと生徒会長の話しあいの様子が並行しながら描かれるという、ちょっと特異な見せ方が面白い回でした。
真面目にとりくまないとケガに繋がると教えるあかりの言葉が、けいに、るりに突き指への恐怖を煽っていく。基本を知る、丁寧に伝えるという点では、本当に細やかな説明で、それでいて徐々に高揚していくあかりが本当にかわいいという、見て楽しく学びも得られるという実に充実したパート。でも、それがまさかけいにボールをぶつけ続けるあかりなんていう奇行に決着するなんて思わないじゃないですか!
そしてつばさのパートはというと、顧問の件で人脈のなさを嘆き、部員数の件で人望のなさを嘆く。淡々として、そしてそのはしばしにつばさの嘆き、絶望が差し挟まるというこれまた極端な描写がおかしいんですね。そして最後に生徒会長からありがたい申し出が!
顧問にも新メンバーにも心当たりがあるんですってよ! 顧問はつばさのクラス担任。そして新メンバーはというと……、まだわからないんですが、まさか会長ご自身ですか!? いやわからんのですけど、でもなにかあっといわせるようななにかがあるんじゃないか。そんな予感もするのです。
『スロウスタート』
生徒会メンバーを招いて花名のお家でクリスマスパーティーをしませんか? たまての、花名の申し出に、生徒会の皆も嬉しそう。中でも果実にとっては特別な体験になりそうで、というのも小学生時代も中学生の頃も修学旅行に参加できなかった。それだけに今回のお誘いは心に訴えるものだったようで、引っ越しのとき荷物になるからと多くものを持たなかったこの子が、小さなツリーの置物を買おうだなんていうんです。
それに感化されて、花名が綴が同じツリーを買うと決め、そして果実の発案で、このツリーをお互いに贈りあおう!
ここに彼女らの気持ちの共感しあったこと感じて、ああいい子たちだな、これは本当に素敵な友情だなと思わずにはいられなかったのでした。
いやそれにしてもいいお話でした。それだけにラストの転がりおちる冠。思いもしない展開に笑っていいのか焦ればいいのか、なんともわからぬびっくり感がおかしかったです。
『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』
海で出会った幹部の悪魔、リュグズールが魔王乃々のもとに合流しました。久しぶりの魔王城を満喫するリュグ。乃々を甘やかし、アヴァを手玉にとり、さらにはジェロも部屋から引っ張り出して、みんなでお茶会! なんとまあ、ものすごい統率力? カリスマ? いや、お姉さん力!?
色欲の悪魔、リュグ。その能力は男女関係なく甘やかして依存させてしまう力。前回の海でもその能力は遺憾なく発揮されて、男も女も堕落させていたわけですが、この能力、怖るべきことに魔王軍幹部にも効くのか! 油断した隙にリュグに堕落させられたジェロ! うわあ、まあかわいいこと!
この様子を見てシエルたんを虜にしたらどうなるか、妄想してしまう乃々。こういう発想してしまうところが、もう堕落なんですよ、乃々たん!
で、この乃々にはリュグの能力が通用しないという。おお、さすが魔王なのだなあ! 感心するのですが、けれど正攻法での甘やかしは効く模様。ええ、あのえらいねっていってもらえた乃々、かわいかったですよね。
- 『まんがタイムきらら』第23巻第1号(2025年1月号)
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