2015年6月30日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年8月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年8月号、一昨日の続きです。

『まちカドまぞく』、ついにシャミ子が桃の家に突撃ですよ。きさま公民館に住んでいたのか、って、シャミ子、その発想に泣ける……。なんだかんだ悪事たくらんでる風に装いながら、本当は心配しているシャミ子の優しさにも涙でありますよ。しかし、桃、玄関のナンバーロックの暗証番号、教えちゃってよかったの? そしてナビゲーターのメタ子登場。って、時は来た!! しかしゃべらないのかあ。なんかボケちゃってるみたいで切ないな。桃、シャミ子との約束はたそうと、ハンバーグ作る練習してたんですね。それにしても、シャミ子、タフだな。あのハンバーグいけるんだ。しかし、これ、どうなるんだろう。桃とさらに仲良くなって、今度うちに食べにきてなんていっちゃって、そして看病の末に手に入れる魔法少女の生き血! ああ、桃はその事実に気付いた。シャミ子はまったく気付いてない! そして私は、そんな設定、すっかり忘れてた! さあ、どうなる。次号刮目して待てですよ、これは。

『カスタムメイド』はマサキの姉、モトキが大活躍ですよ。なるほど、産休とったメイドの清澄さんの代理なんですね。このモトキ姉さん、どうにも駄目そうな姉さんだけど、実はやっぱりかなりのハイスペック。ユウ曰くチート姉妹であります。モトキお姉ちゃんっていって照れるユウのその魅力よ! ほんと、可愛いなあ。さてモトキ、先輩メイドのアサヒから研修を受けて、なるほどこの人、真面目なんだけどちょっと不器用なんだな。ものすごい分厚いマニュアル用意してきて、けれどそれをモトキにコンパクトにまとめられてしまう。実技の試験も見事にクリアされてしまって、ああ、アサヒの今までの努力とはいったいなんだったのか。自信を失うアサヒと、ぐーたら手を抜きたいモトキ。このあまりに違いすぎるふたりのコンビ、なんか面白いことになりそうですよね。

『トルネードよんじ』、気にいってますよ。帰宅しない部なのに今日も帰ってきてしまった。ちょっと涙目の華田さんがおかしくて、そんな彼女を王岸先輩が迎えにくるってわかってる。この素直になれない感じはわからんでもない、というか結構わかるけど、この子はやたらそれが極端で、もうおかしいやら可愛いやら。なんせ、カバンを持って待ってるくらい。見え見え、バレバレ、なんですね。今回はカルガモ公園でピクニック。なのに華田はコスプレイベントと勘違いしていて、なんでそんなことに!? ああ、この公園でコスプレイベントやってるのか。それでちょくちょく参加してるのか。ほんと、自室だけじゃなくて、イベントにも参加してるってわけなんですね。部長のいう更衣室、あれがおかしくて、子供時代の思い出が携帯ゲームという星奈もおかしくて、そしてレジャーシートにくるまって着替える華田。うわお、可愛いじゃん。しかし、もうこの異様なハイテンション。おかしくておかしくて、実によかったです。あ、星奈さん、仮入部期間あっさり過ぎて、もう正部員なんですね。

『癒さレクチャー』、今回の麗のもやシスは、汐里との認識の違いですよ。麗は汐里のこと友達だと思ってたのに、汐里がいうには、麗はただクラスで席が前の人。うわ、これショックだ。まだ友達じゃないんだって! けど、それからの麗ですよ。汐里とちゃんと友達になる、いろいろ頑張りまして、ふたりで放課後デートしよう! いろいろお店まわったりして、そこでの会話面白い。すごいなしおりん、素晴しい観察眼。細かな手掛かりをたよりに、麗が飼ってる猫に懐かれてないって見抜いて、名探偵だ! というか、猫を肩に担いでキャノン砲ってやるんだ。あの絵面、すごいシュールよ? めちゃくちゃ面白い。自分のこと、すごい才能って褒められて、照れる汐里だけど、素直に心から賞賛できる麗もまたいいですよね。そして麗と汐里、友達になる。というか、汐里、ちょっと引っ込み思案というか、友達ってよくわからなかった。それがこうして打ち解けて、うわー、すごいね、とてもいい。これは麗のもやシスも完全に解消されたね! そう思ったら最後の最後に一気にもやシス貯めて、うん、これは麗の様式美でありますね。ほんと、もや死す……。打たれ弱さが魅力です。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第8号(2015年8月号)

2015年6月29日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年8月号

『まんがタイムオリジナル』2015年8月号、一昨日の続きです。

『北斎のむすめ。』は参勤交代、大名行列に遭遇するんですね。そうなると、もう道向こうに渡れない。締め切りギリギリのお栄、やたら焦るんですが、と思ったら、絵師仲間と一緒にうまいもん食ったりしちゃうのね。ああ、行列のお侍、そりゃずっと歩いてるんだから、お腹もすいてますよね。いわゆる飯テロってやつになってますね。土中に埋まってみたり、北斎がまぎれこんでしまってたり、そうしたのナンセンスでおかしくて、またあの折り返しも最高。カルガモもナイスでした。医者、産婆は横切れたんですよね、確か。そしてお栄、命の危機ですよ。でもお侍さんのはからいで無礼討ちはまぬがれて、ああ、これが粋ってやつだな!

『かでん屋さんの基礎知識』、扉の着物、皆、可愛いなあ。さて、三笠の失礼なお母さん、今回も登場。いやもう、ものすごく食えない人ですよ。和服について、なんちゃってとか嘘ついちゃう。ほう、ポリエステル製でも高級品なら絹に近い見た目なんだ。着物というと今では晴着で、普段着にするにはあまりに手間も予算もかかってしまうけれど、新素材やらなんちゃってやらで、簡単に着られるものが増えてもいいなあって思います。ちょっと興味がないではないんですよね。他には通販や店舗の品揃えについての話題あり、あとは父の婉曲表現。ほんと、個性的なご両親でありますよ。

『あかるい夫婦計画』。マスクであがる心肺機能。いや、確かにマスクしてると若干息苦しいですからね。「なつかしの店」のシリーズ、これ面白かったですよ。特盛り天丼の店が、久しぶりに通りがかったら山菜そばの店に変わってた。つぶれちゃったのかな? そう思ったら、同じ人が経営していて、ああー、20年たって大量の天ぷらが受け付けなくなったのか。大将がですよ。もうおかしくて、油モノが受けつけなくなったからと天丼から撤退、そば屋になりました。天丼時代の技術は、きっと天ぷらそばにいかされてるんだろうなあ。「妻のココロ」、手書きで伝わる気もち。そのよしあしがおかしくて、いやもう、なにに怒ってらっしゃるのだろう。メモでも表情豊か、それ自体は悪くないんですけど、難しいですね。

『放課後すずなり倶楽部!』、今回は七夕の情景。笹を見付けましてね、どうも部長がもらってきたみたいなんです。部長の茶飲み友達、エレガントなお姉様。さて、皆で笹を飾りつけするんですけど、クリスマスの飾りで代用しようとか、わりと適当。そんな中、ちゃんとしようとするのが美亜なんですね。けど、結局はみんなちゃんとしようと思ってて、皆で工作するその風景、静かなんですけど、楽しそうに取り組んでる、そんな感情が伝わってくるようで、大変よかったです。それに部長がね、うん、猫らしいですよ。七夕の当日、自然と人が集まってくるのも悪くない。面白かったの、先生のいった、短冊は書いたことが丸見えになるという問題、まさかの個人情報保護シールの販売がはじまって、ほんと、これ、いいのだろうか。先生、ちょろいなあ。玉緒先輩のね、短冊はつるさなかったけど、かわりにてるてる坊主。この日がきれいに晴れますように、そんな願いがとてもすがすがしく思えました。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第8号(2015年8月号)

2015年6月28日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年8月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年8月号、発売されています。表紙は『ひだまりスケッチ』、ゆのっちと宮子ふたりのイラストです。パステルカラーのドレス着ましてね、髪を花やリボンで飾っている。まさに今、宮子がゆのの髪をいじっている、そんなふたりが可愛くて、刺繍思わせる背景もあいまって、すごく魅力的な表紙に仕上がっています。

『からじょ。』、ゲストです。ヒロイン矢迫由真は、甘いお菓子が大好き、運動は苦手な女の子。と、なんだかふわふわした導入かと思えば、いきなりなぜか空手道場にて見学中。どう考えても空手家志望には見えないこの子がなぜ? と思えば、いやもう面白かった。ずっとね、この疑問抱えたまま、終盤までひっぱる、その見せかたにも見事にやられましたよ。なるほど、極真カラテが、極真カフェラテに。フェイシャルサロンのフェがおっこちてきてたんですね。これはやられた。面白かったです。道場で出会った向島美波と仲良くなって、そのやりとり面白く、なるほど由真は美波のことどんどん可愛くしちゃう。照れてる美波がやたら可愛くて、そして美波のこと見守ってる空手家たち、ほんとおかしかった。あと父の扱い。よかったですよ。由真は第1回目では、ほとんど空手らしい空手はやってないんだけど、今後ちゃんと取り組むことになるのかな? そんな風には思えないけど、ふたりの関係、それはすごく面白くなりそうです。

『織姫ナンバー2』、ゲストです。これもよかった。織部姫子はなにやらせてもそつなくこなせる、優秀な子。高校に入ったと思ったら、のきなみ部活という部活に仮入部して、どこでもここでもあそこでも、その能力を如何なく発揮していくんですね。そんな姫子が、友人の結城ふたばと赴いたのが地学同好会。とりあえず見学してみるだけのつもりが、3人いないと同好会がなくなっちゃう。なのに部員はたったひとりで、それが龍ヶ崎先輩。なんだかほだされた? それでふたりとも入部することに決めて、と、ふたばはちょっと違うか。姫子が顧問の教師に興味持ったのを見て、恋の後押しすべく入部? そうしたところも見せ場になるのかも知れないですね。地学同好会、なにをするのかというと、なるほど天体観測がメインとのこと。織部姫子、略すれば織姫、こと座のベガと同じね、と、なるほど素敵な導入です。しかし、さっき龍ヶ崎先輩の方針についていけないと飛び出していった真木さん。普通の部活じゃない? なにかありそうな雰囲気なんですよね。

『ぽかぽかラプソディ』、ゲストです。なんか魔女とかいう娘が、登校途中の女の子に声かけるんですね。事案だ! しかし、急いでいるからと、振り切ってどんどん先にいっちゃう。それが陽。友達にこのこと話すと、絶対ヤバイ人だよ、不審者に会ったらダッシュで逃げなさい。その友人がゆーちゃん。しっかりもの、いろいろトロい? どんくさい? 陽のこと、面倒見てくれてるんですね。さて、これ、どういう方向に向かうのでしょうか。生徒会長と茶道部部長の椿先輩、椿につきまとう後輩篠崎美里、とりあえず重要っぽい人物の顔見せあったのですが、今のところモブ程度。と、ここで朝の不審者、魔女が陽にコンタクトする。なりたいものに変身させてやろう、かわりになにか要求しようとしてるみたいなんですが、全然とりあわない陽がいい感じ。かくして、この魔女につきまとわれることになるっていうんですね。

『しましまライオン』、ゲストです。これ、斬新かも! ヒロイン、まさかのシマウマ。暮らすのは弱肉強食の野生の王国。どうか平和な世界にいきたいと神様に願ったら、なんとその願いが受け入れられた。かくして日本に転生。それが縞崎まこと。うわ、ちょっと、この子、すごく可愛いな。黒髪、サイドに三つ編み、って、これはしっぽをイメージ? なんかぱっと明るい表情が魅力的。そんな彼女が、食パンならぬレタスをバリバリかじりながら学校へと走る。神様のマニュアル、偏ってるなあ。それで出会ったのが、というかぶつかったのが、女の子。詫びてハンカチ渡したら、そのハンカチの匂いであたりをつけて、まことのこと、探してきたんですね。それが、来城いおん。おお、ライオン! そのケモノくささに青ざめるまこと。ライオン、いおんは派手めの美人で、そんな彼女がまことのこと追い掛けまわそうというんですね。いおん曰く、他の動物たちもこちらにきてるという。野生の世界じゃ仲良くなるなんてありえなかった動物たちが、こうして人となって、同じ立場でつきあうことができるようになった。一種の異文化、異種族? コミュニケーション。攻めるいおんに怯えるまこと。悪くないふたり。これは期待されますよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第8号(2015年8月号)

2015年6月27日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年8月号

『まんがタイムオリジナル』2015年8月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下さんがメイン。夏ですね、スイカを食べていらっしゃる、その姿、あくまで自然体で、けれどちょっと手をなめる、そうしたところに色気感じられます。後ろで、スイカ全部食べられてショック受けてる榊先生があわれを誘います。『らいか・デイズ』らいかもスイカ食べてまして、いやしかしこの顔! 実にしあわせそうで、色気とはちょっと無縁。この子らしいですね。そして『小森さんは断れない!』、アニメ化企画進行中なんですってよ。おお、快挙であります。

『敗者復活戦!』、おお、店に珍しくお客さんが! かくして見てみれば、おやおや、どこかでお会いしましたか? そんな風に思ったりもするふたり。みもりの女将と戸田くんですよ! 割烹にもイベントほしいね、そんな女将のひとことに、応えようと思ったんでしょうね、戸田くんが地域の逸話なんぞを探そうと古書店にきたっていうんです。いや、女将、忘れてしまってるみたいなんですが、ああ、相変らずの女将です。『よゆう酌々』最終回の後を描いて、ああ、これは大サービス。なんだか嬉しくなりまして、みもりのふたりがどうなったのか、おぼろげにわかるように描かれて、また同時に月穂サマの酒癖などもろもろ、こちらもいろいろ語られる。ああ、月穂サマ、いろいろやっちまってるのか。しかし、みもりとこの古書店、同じ町にあったんですね。そして粧子さんに愚痴る月穂サマ。ああ、皆、親しい知り合いなんですね。

『みつめるっ!上野さん』、根津さん、めちゃくちゃ可愛いなあ! いつもの博物館、改装のためしばらく休館。というわけで、皆、違う現場にいくことになって、旧・暮緋宮別定。なるほど、ここでメイドとして働くわけですね、って、そんなわけありません。県の文化財、一般公開もしているので、見学にきた人たちを案内する、って、いや、違うよ。上野さんの仕事は監視員。この建物はかなりの監視難度なんだそうですが、多少の接触は大目に見ているみたいで、ちょっと安心ですね。でも、いろいろと興味持った人から質問責めにされるからと、よくある質問とその答がまとめられたレジュメわたされて、ああ、いよいよ次回から本番か? そう思ったら、ここで働く学芸員、桜木さんが恋に落ちた!? なんかこの人のマイペースさ? ふわふわな感じ、おかしくてよかったですよ。

『妄想乙女の文学会議』、今回は王朝日記文学であります。なるほど、平安時代の日記、紫式部日記や蜻蛉日記、土佐日記など扱いまして、いや、いいですね、いいですよ。貴族のミヤビなとりとめない随筆、そんなイメージを持ってた松島さんに、意外と今と通ずるところもあるんですよ、倉野さんの噛み砕いた説明がすごくわかりやすくて刺激的、いやもう、そりゃ刺激されますよね。紫式部日記の清少納言についての記述、それは知ってました。けど『蜻蛉日記』がなんともいえん昼ドラ感漂わせたり、それから『土佐日記』。いや、紀貫之が書いたってのは知ってますけど、ところどころで女子アピールっていうのね、もうおかしくておかしくて。この説明がきっかけで、バッと閃くアイデア。それが企画書に結実して、いや、これはなかなかによさそうなのではないでしょうか。王朝日記文学とか、一気に親しみ感じられるようになりましたよ。

『ばってん×バーテン!』、ゲストなのかな? 山東ユカの新作。深夜のバーを舞台にバーテン小津と常連客の黒澤、ふたりの微妙な距離と会話を楽しむといった雰囲気感じられますね。基本はこのふたりメインで展開し、そこにやってきたお客をフレーバーにする? お酒のことよくわからないという女性に、カクテルをまかされる。簡単に好みを聞いて、そして作るのだけど、小津さん、女性ながらもイケメンと、女性客の心つかんだりしちゃうんですね。選んだのはストロベリーフィールド。喜んでもらえたようで、この一連のやりとり、クールで余裕、そんな風に見えて実は緊張していたっていうんですね。苺モチーフのピアス、それをヒントに選んだものの、ほー、好きじゃなくてもモチーフ身につけるのかあ。大きな賭け、見事に勝って、それがさらにイケメンに拍車をかける。ところで、あの黒澤というお客、やっぱりバーテン小津のこと好きだったりするのでしょうか。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第8号(2015年8月号)

2015年6月26日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年8月号

『まんがタイムきららフォワード』2015年8月号、一昨日の続きです。

『バミれ、みどりちゃん!』、いいですよ。いよいよ新入生公演の本番を迎えるとなって、そうなると皆それぞれに不安に思ったり、また緊張したりするわけです。その個々の心情を丁寧に拾って、絵で、言葉で伝えてくれる。いつきの不安こそが目立っていたけれど、うろうろしてしまったりね、カチコチになってしまったりね、そうした皆の気持ちをやわらげようとした昴も、なんかうまいこといえなくて、けど翠が持ち前の明るさでもって状況を好転させるんですね。そして、いよいよ幕があがる。その緊張感、じっくりと見せてくれて、いやもう、これはわくわくさせられます。また同時に、自分の昔感じた気持ち、幕のうちにて思ったことなど思い出されて、いやもう、悪くないって思ったんですよ。ところで、カニさん、見事に昏倒。え? これって台本どおりじゃないの? え? どうなっちゃうの?

夢喰いメリー』、武装明晰夢を発動させるべく、メリーとともに練習している夢路ですよ。あれ、一緒にまざってる子供たち、面白かったなあ。エンギは自在に散茄子、漉座刀を取り出して、リトルチェイサーも親分達はすぐにできたなんていっちゃう。できない理由は、別にあるのではないか。ジョンがいえば、夢路も続けて、記憶が欠けているからじゃないか。これからは、そのきっかけをつかむ戦いになっていきそうですね。後半が見物でした。奈桜、そして由衣のいう、夢をつかむ、出来ない間も楽しい、そうした言葉、そのしみじみと感じいるよさ。イチマの葛藤。この子のかつての執着と、今抱えている思い。その違いが感じとれるようで、ああ、とてもいいシーン、それが続いたと思います。またメリーの記憶、そのきっかけ、イチマの言葉によってもたらされて、ここで状況が進むか? どうなる? 気になるところです。

『ルイは友を呼ぶ』、よかったですよ。今回はネルの問題がとりあげられて、この子のアイドル時代の挫折、それが明確にされたのですね。なるほど、ツノの激太り、それが発端ではあったものの、決定打となったのは能力の暴走。ツノに生えたトゲ、それが原因なのかどうなのか。能力が暴走して、自分の心の声が流れ出してしまったっていうんですね。なるほど、手を握ったことのある相手に心の声を送ることができる。その能力が暴走して、今もまさに暴走して、内心がルイに全部流れていってしまっている。嫌がうえにも、向き合うしかない、そんな状況に追い込まれちゃってるんですね。言葉では伝えられない。そう思って、能力に頼ろうとするネルを、ルイが言葉で伝えないと意味がないといさめる。ああ、こうしたところにもネルは問題を抱えていそうなんですね。

『そこテストにでます!』、もみじといろは、ふたりの帰り道。そこで語られるかえでのこと。ああ、かえではあんなにも完璧に見える、そんな人ではあるけれど、むしろ逆にもみじのことを羨ましく思っているところがあって、知らされて逆に驚くもみじ。これを簡単に隣りの芝は青いといってしまっていいものか。なんて思っていたところ、ああ、もみじの切ない願いと、ままならない現実、その対照が際立って見せつけられるという展開。否応なくもみじへの同情つのって、そしてかえで、数馬、ふたりの帰り道。そこで少しずつでも、ふたりの心の距離は近くなっていったというのか。人の思いと、そのままならなさ。そうしたこと、こうして描き出されて、切ない。数馬の浮き立つ気持ちあらば、もみじの不安といじらしさ。そこでかえでの心情やいかに。なにか胸の裡に隠したものありそうにも思われて、この見えない、わからないことが、かえでをただ魅力的なヒロイン、というだけではない存在にしている、と感じるのですね。

『描けない私のびだいじゅけん!』、いい終わり方をした、そう感じています。どうしても描きあげられない、自分で描いている絵を台無しにしてしまう。そんな問題を抱えていたりの。紆余曲折を経て、それでもその衝動、未完症は解消していなかった。そんな時、体を張って、とめてくれた友達。斉藤さんがね、もうしっかり友達なんだなって、ふたりそれぞれに自分の問題に向き合って、まだまだこれからかもは知れないけれど、少しずつ乗り越えていこうというのだなあ。その過程で、わかりあえるものもあったのだと思うと、ほんと、いい友情の物語だったのではないか、そんな風に思わされたんですね。ほんと、りののとてもいい笑顔に、軽く微笑むように応える斉藤さんの、その距離感、ああいいな、とてもいいな。いい終わり方をした。そんな気持ちで読み終えたのでした。

2015年6月25日木曜日

Hydrangea, taken with GR DIGITAL IV

GR BLOGトラックバック企画、今月のテーマは、梅雨の季節をうけてでしょう、雨の日であります。かくして雨を撮ろう、にも、なかなか雨ってうまく写真にならないですよね。これまでにも、いろいろ試してみたりしたのですが、どうもぱっとしない、そんなのばかりできあがってきて、というわけで、雨を感じさせる、そんな写真で代用することにしました。かくして、例によってあじさい、直球でトラックバック企画「雨の日」に参加です。

あじさいは、いろんな種類があって、それぞれに花やがくの様子が違ったり、また色も様々で、見ていて飽きませんよね。例年、この季節はあじさいの写真が多めになるんです。中でも、雨の雫を葉にがくにちりばめた、そんなものをピックアップしてみました。

2015年6月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年8月号

 『まんがタイムきららフォワード』2015年8月号、発売されました。表紙は『あんハピ♪』。おお、TVアニメ化決定なのだそうですよ。ヒロイン三人、はなこを真ん中にヒバリ、ぼたんと揃い踏み。こちらに手を差し出すはなこは明るく笑顔を見せていて、ヒバルはちょっと不安げな表情? そして優しげな笑顔浮かべるぼたんであります。そして、いよいよアニメもはじまらんとする『がっこうぐらし!』のカットもございます。

『がっこうぐらし!』、新たな局面にはいりましたね。ボウガンで狙われて、さあどうなる!? 誤射なのか? ショッキングな出会いをして、はたしてここからどう関係を築くのか。そう思っていたら、なんと、これは駄目か。まるで向き合えそうに思えない。そんなボウガン少年と袂を分かって、それでも対話する余地がないか、探ろうというのがくるみという子なんですね。けど駄目。まるで駄目。うわー、ここまで絶望的とは思わんかった。そして逃げる彼女らに届くラジオからの声。ああ、大学の裏門にて待つ人たちがいる。表は武闘派、裏は穏健派が守っているということなのでしょうか。しかし、かくして、一行は聖イシドロス大学の生き残りと合流。これはいよいよ新たな展開見せようって感がしますよ。

『ほおばれ!草食女子』、新連載です。春は出会いと別れの季節。というわけで、のっけから会社をクビ、無職になったお姉さんが登場です。日高ちゆ、24歳、無職。自分の人生、もう詰んでるのではないか、そういって落ち込んでるんだけど、いや、まあ、まだ若いんだしどうとでもならん? 草食女子というの、恋愛なんぞに消極的、そういう意味じゃなくって、いやもう、ほんとに草食べるから草食女子なのか。夜、表に出たところで出会ったのが、アパートの隣人、白神スズナ。なんと、夜にツクシをとっていた。もちろん食べるため、っていうんですが、それに衝撃受けるのがちゆ。はたしてどうやって食べるのか、興味を持って、それで夕食およばれするんですね。あー、ツクシのハカマ、これ、手がまっくろになるんですよね。ちまちま下ごしらえして、そして食べればびっくりのおいしさ。ああ、スズと一緒に無料の食材、野草を食べていこう、そうした展開が待ってそうですよ。しかし、こうした食をめぐる漫画、今のはやりですよね。野草という特徴作って期待されます。それと、ほんとは日高ちゅーりっぷさんだったんですね。

『ゆるキャン△』、なんと、各務原なでしこ、彼女を助けてくれた彼女と同じ学校だったんだ。てっきりお姉さん、大学生とかかと思ってたよ。リンっていうんだ。決してキャンプ上級者ってわけじゃないっぽい導入。アウトドアめしの入門本見ながら、次の計画練ってたりする、そんな子だったんですね。はてさて、なでしこ、アウトドア系のゆるい方の部活、野外活動サークルに参加して、そこで出会うのがリンなのか? いや、違いました。彼女、どこにも所属してないわけだな。犬山あおいと大垣千明。かくして野クルは3人となって、目指すは4人、部活に昇格? 最初はそんなそぶりまったくなかったですけど、このいきあたりばったりな感じ、いいですよ。おかしい。ゆるい。楽しそう。このふたりもまるで初心者で、なるほど、そんな3人がリンと出会う。それでこれから皆で活動していくことになるのかな? いや、もう、面白くなりそう。わくわくさせられますよ。

『鬼が出るか蛇が出るか』、この村の学校の状況、ちょっと語られて、ああ、ほぼ自習なのかあ。そこで優が知る真実。あー、勉強が難しい。もしかして、自分が一番できてないんじゃないか。そういう不安にとらわれて、飛び出す、鈴にわかるかと聞いてみる。ああ、鈴は勉強できないのか。それで安心する君もそうとう酷いぞ、優くん。けれど美来やしろとなると状況変わって、普通にわかる、普通にとける。うん、ふたりに教えてもらったいいやんか。村には娯楽がまるでないから、勉強さえも楽しみなんだという話。そして、変化すると脳の容量が爆発的に増えるという話。これ、面白い。こういうの、すごく面白い。そう思わされました。皆に秀でたところがある。それどころか、ひとりで十人前働ける、そういう人だっていて、だからその血統が途絶えるということは、村にとって大きな損失になるというわけか。今回は、皆が優に期待すること、その背景、またこの村の状況が明確に語られて、結構な重要回? 少なくとも、私にとっては、ぐっと気持ちの入る、そんな回でありましたよ。やっぱり社会背景とかわかると、きますよね。

2015年6月23日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年8月号

『まんがタイムスペシャル』2015年8月号、昨日の続きです。

『うぶコメ!』、なんと彼女と先輩が出会っちゃいましたよ。つばさはかなでのこと知ってるけど、かなではつばさのこと知らんわけですよ。なのに、かなでにじろじろ見られる。まさか気付いてる!? 動揺してるつばさがおかしかったです。ふたり、仲良くなりそうですよ。つばさから見ても、かなでは魅力的な子。しかも、この子が自分の気になってる男の気持ちをとらえたわけで、なるほど、真似してみようと考えるのも仕方ないって思えますよね。けど、基本的に違った個性。かよわさは感じとってもらえず、しかも台車運搬。うん、楽しそう。こういうのを楽しんでしまう、そういうところにこの人の魅力はあると思いますよ。しかし、これ、この先にどんな修羅場が待つのだろう。いや、修羅場にはならないんじゃないかなあ、みたいな気もしますよ。

『アテナの初恋』、基本神様はナルシスト。アポロンももちろんそうなんですが、なんかこじれた自己愛にも感じるんですが、それをちゃんと理解してるアテナ、素晴しいですよ。今回、ナルキッソスがゲストでしたよ。ナルキッソスが存命なのに、ナルシストって言葉が普通に流通してるというのがなんだか不思議ですが、細かいことは気にしない。この人、噴水に落ちてしまって、ああー、死んだー! と思ったら、ああよかった、大丈夫でした。水仙になるのかと思った。彼のそばにいるエコー、彼女がよかったです。こだまの精霊。人の言葉をそのまま繰り返す、そんな彼女なんだけど、ネガティブなことをいわないナルキッソスの言葉に救われているという、それがふたりの関係の、外からは簡単にはわからない、そうしたもの感じさせて、そしてアテナも開眼ですよ。おお、アテナ様、かっこいい! きっとそのよさに気付く人もいますよ!

『タフオ☆カスタマイズ』、おお、前回の新登場人物、今回も登場。扉絵の彼女、ほんと、可愛いなあ。元気、溌剌、明るくてのびやか、そうした魅力がひしひしと感じられる、そんな素敵イラストであります。犬の散歩していたら、タフオに再会したんですね。プールでの一コマ、助けられた時のこと思い出して、いやもう素晴しいですよ、かなりの攻めの姿勢を見せます。タフオがですね、すごいですよね、めちゃくちゃ懐が深い。ボールぶつけられてシャツが汚れても、ニコニコ、怒らない。鳥にフンを落とされても、ニコニコ、怒らない。この女の子、鮎川時枝。この子もなかなかにすごいですよ。友達になってください、毎朝散歩しましょう、ぐいぐいいく。そしてタフオに好きな人がいるとわかれば、じゃあ振られたら教えて下さいっ。すげえ、大人物だよ、この子も大人物だよ。もう、ものすごい魅力的。最高です。

メェ〜探偵フワロ』、面白かったですよ。フワロ氏に予告状が届く。学校でコラージュやったみたいで、しかしそれがみんな予告状になってフワロ邸に届く。みんなわかってるんだなあ。いや、わかってないのもある。いずれにしても面白い。ほんと、どんなの出てくるんだろう。そう思ったら、おおう、ほんまの予告状がきてもうたー。皆で予告状の出所などなど捜査して、おお、フワロ氏、やっぱり見どころが違う。ばっちりヒントを出して、それにもとづいて差出人のあたりをつける。コバーン少年、純情だなあ。ラウールのいたずらに心を痛めて、けどフワロ氏は全然意にも介さない。そしてイヌ科の調査力。お前が110番案件だろ。最後に、予告状の意味するところなどなど。いやもう面白い。ほのぼのに緊張投げ込んで、おかしさ、楽しさをともに、ほのぼので終了する。このアップダウン、展開の妙味、見事でした。

  • 『まんがタイムスペシャル』第24巻第8号(2015年8月号)

2015年6月22日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年8月号

『まんがタイムスペシャル』2015年8月号、発売されました。メインは『恋愛ラボ』、マキとスズでありますよ。スズを後ろから抱きしめているマキの笑顔のまぶしさ。そしてスズ、照れてましてね、口もと、ほころんで、もうたまらんものありますね。そして他には、『みずいろミュージアム』、『ミッドナイトレストラン7to7』のカットもございます。

『前略、パリは甘くて苦いです。』、うおう、ヨイヘイがカミーユにめろめろだ! いけ、カミーユ、もっといけ! ラファエレの姉、エレオノールが来店。カミーユはエレオノールの息子なんですね。けれどどう見ても女の子。可愛い格好が好きで、女の子の格好してるっていうんですが、いや、もう、これはそりゃもう好きになろうってものですよ。以前カミーユと約束したサブレ、そいつに取り組むことになったんですね。お店のサブレよりおいしいものを作るといった。そのサブレを楽しみにしてきてくれた。けれど、やっぱりそうそうおいしいサブレなんて作れない。そんなヨウヘイにミシェルがアドバイスくれて、カミーユのためのサブレを作ればいい。そこからのヨウヘイの工夫、カミーユのこと考えて、カミーユが喜ぶようにと思って作ったサブレ。ああ、これはいい。カミーユの目の輝き! そしてあの笑顔! ああ、これはカミーユ、ヨウヘイに恋しちゃったね。ヨウヘイ、ぜひ応えてあげたまえよ。

『光れ!メシスタント』、光、思い悩んでいますよ。自分にしか描けない漫画、それについてずっと考えてるっていうんですけど、先生おすすめは料理漫画。けど光は王道ものが描きたくて、感化されて王道描きたくなっちゃった先生がおかしかったです。ほんと、先生、可愛い人だな。この漫画、ほんと、よくできてますよね。皆のリクエストに応えて、今日のまかないを作る。その細やかさですよ。先生にも褒められて、そしてこの精神は漫画も同じだ。そうした話に、中辻さん、プロの話には入れないと危機感を持つ。ほんと、この人もいいなと思います。なんか、胸苦しくなるよさがあります。

『だけど温田さんはひとりでデキない』、新人物が登場ですよ。温田さんの隣人。夜にコンビニにいくというのでおめかしする温田さん。職場の皆が夜のコンビニにいくって、なんだかワクワクするって、そんな話聞いちゃって、となると自分もいってみたいと思うのが温田さんです。富崎はとめるんですけどね。女性が夜に出歩くのはどうかと、心配しちゃって、前川さんたちはもう、って、いや、そんな、魅力的なお姉さんたちじゃないですか! いや、まじで。温田さんの隣人の、夜道で温田に話しかけて、あわや不審者扱いされそうになる。また嬉しさのあまり、コンビニに向けて走り出す温田さん。その様子見た店員が、追う隣人を不審者かと勘違いしかける。面白かったです。しかし、こうして温田さんのこと気にかける人、増えていくんですね。けど、なんだかモヤモヤしますよ。温田さんのこと、とられちゃうとか思ってるみたい!?

『なり×ゆきリビング』、ああ、ボーナス日。以前、ボーナスもらってたこともあったけど、こんな風じゃなかったなあ。若い人達が、仕事も手につかない様子なんですね。ほんと、篠峰とかやりすぎだと思う。ボーナスハイ、皆それぞれに様子が違っていて、それがおかしかったです。クールに見える佐藤さんも、あのへらって笑うのね、うわー、超可愛いな。どうすりゃいいんだ。それでエンジンかかる篠峰、この子もいい子だと思いましたよ。自分はボーナス出たからといって、特に行動変えなかったなあ。竹内さん、クールで最高! ヤングフミさんも素敵! 仕事終わっての買い物、あのハイテンション、でも実際そうそう高いものばかり買えない、そんなこぢんまりした行動、共感しちゃいますよ。でも、なんとなく使っちゃう篠峰、彼女はわからん。ブーブーくっしょん、それはさすがにわからんです。しかし、ほんと、皆ハイテンション。ちょっとあてられてしまいそうですよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第24巻第8号(2015年8月号)

2015年6月21日日曜日

『まんがタイムファミリー』2015年8月号

『まんがタイムファミリー』2015年8月号、先日の続きです。

『役職名はお嫁さん』、ほんとおかしいなあ。美如が風邪をひきました。お嫁さん失格だ、会社の仕事も家の仕事もできない自分にはなんの価値もないと、泣いて泣いて、いやもう、この人いろいろヤバいな! このままだと、午後からでも出社しかねない、そういって夫、陽大も休暇をとって、しかし休んだと聞いてなお取り乱す妻。ヤバいな! 有休をどう使おうが俺の勝手でしょ。うん、正しい。俺が休みたいから休んだの。すごく正しい。嫁さんが寝込んだら看病するのは旦那の仕事。わお! すごくいい夫だわ! 看病とか全然なんだけど、それでも頑張る夫の姿、微笑ましく、たとえ妻の意識が仕事第一としても、この優しさ思いやりはちゃんと通じてるんじゃないか。通じていたらいいなあ……。なんて思ったのですね。そうそう、面白かったの、握った手、それがマウスと間違えてってやつね、あれはよかったですよ。夫もがっかりだ!

『火消しなでしこ』、住吉ら学生がちょっとやそっとのことでは動じなくなってるのを残念に思ってる教官がおかしかったです。びびらせるのが好きなのか? 酷い先生だな。と思ったら、肝心の住吉はやる気あるようで、いいなあ、この子の前向きさ。リレーをするんだけど、もやい結びして戻ってくるという変則ルール。結索ならなんとかなると住吉いうんだけど、それでもなお足が遅かったか。住吉の作戦、心理戦とかいってるけど、口先介入して、不安にさせたりするって、えらい作戦に出ましたよ。かくしてついたあだ名がゲス吉さん。うん、いい名前がつきました。ゲス吉さん。今回、住吉隊、いや違った住吉の所属する浦木隊っていわなあかん、快挙でしたよ。ついに勝利です。6位以下だとペナルティ課されるところ、なんと5位ですよ! 初のペナルティ回避。と、これはいいけど、ゲス吉さん自己嫌悪。いやはや、ゲスにはなかなかなりきれない、それが住吉のよさだと思います。

『パパとあそぼう!』、めちゃくちゃ面白いな。いつだって影の薄い、どころか、娘さくらから軽く扱われてるパパがですよ、ついに復権! 外で、スーツで、電話で、仕事の話してるパパを見て、なんとさくらがちょっとときめいちゃってるみたいなんですよ。やったな、パパ! しかし、次にパパのやったことってのが、イケメン藤沢、彼に会社に留まっていてくれるよう依頼するっていうの、もう最高にいかしてました。俺のターンが終わる! けど、レストランにいったらパパのターン終わっちゃって、短い夢だったなあ。レストランでのやりとりもおかしくて、ママがしらばっくれたり、パパがいいかげんなこといったり、仲よい家族、とてもいい。そして、今回、めずらしくといっていいのかな、やっぱりパパ、かっこいいって思ってもらえてて、よかった! けど、いえのパパはふつーなんですね。

『かしこみかしこみ』、なんと山椒の母が元気じゃないんだそうです。それで山椒、急遽帰郷。父が家事まったく駄目なので、家のこととりしきるんですが、なるほどここではまだ薪を使って煮炊きする。その火のおこしかたというのが、なんと狐火使うっていうんですね。すげえ。父さんは狐火おこせないみたいなんですけどね。父のね、自分のなにもできないことを悔いるくだり、とてもよかったです。どうしても母が頑張ってしまう、それをなんとかしようと、手紙書いてみたり、そしてカセットコンロを父の日のプレゼントにして、これで料理を覚えよう。後日譚が素晴しかったですよ。母さんに料理を習っているぞ。もう、なんて素敵なんだろう。母さんの好物を作れるようになるのが目標です。もう素晴しい。しみじみと感じいるものありました。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第8号(2015年8月号)

2015年6月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2015年8月号

『まんがタイムきららMAX』2015年8月号、昨日の続きです。

『ハンドスタンド!』、『はんどすたんど!』にタイトル変えて次号より連載されるんですね。これは嬉しい。体操部の漫画です。やたら元気なななみのヤジ? あれがのっけからおかしくて、この子の元気さというか無鉄砲さというか、それが一味二味添えていい感じです。いちご、ひなたは器械体操の経験がないんですね。しかもいちごはラジオ体操と勘違いしてきていて、ななみの謎のフォロー、ほんと、この子、面白い。あの無闇やたら偉そうなのが大好き。対しゆかちーが自信なくて、このふたりでバランスとれてるのだろうなあ。ゆかは中学でも体操やってた。ななみはやってなかったんだな。皆それぞれの体のやわらかさ。ゆかはぺたりと開脚で床につく。すげえ。ななみもそこそこ、ひなたもまあまあ、けれどいちごは私なみで、いやあ、いかす、腰直角じゃんよ。最高だと思います。酢を飲むと体がやわらかくなるよ。そういう話になるんですが、これって実は迷信なんだよねー、そう思って読み進めたら、最後のななみからのメッセージ。おお! もう、最後の最後まで強力! 最高でした。というか、ななみのアイコン、顔ぱんぱんだ!

『こみっくがーるず』、面白かったですよ。今回はなんと豪華2本立て。1本目は、学生たちの勉強風景。漫画描いてるだけじゃやっぱり駄目なわけですよ。けど、みんな駄目そうだなあ……。かおすのね、まんが描きはじめてから駄目になった? そういわれて、私の場合肝心のまんがもグダグダで。おおう、つらい。泣ける話でした。そしてかおすちゃん、テストは赤点まぬがれたけど、おおう、ネームは赤点! 29点! 泣ける! このエピソードが2本目に繋がるんですね。おお、大人の部。担任の先生と寮母さん、そしてかおすの担当編集さん、みんな知り合い。仲がいい、というか、高校の時、同じ部活だったのか! 編集のまゆさん、めちゃくちゃ可愛いなあ。ここで語られる漫画家のこと、ただうまいだけでは駄目。自信、折れない心、そうしたものも大事だって話、これはしみました。まゆさんがいうんですよ。かおす先生は強い子だって。何度ボツくらっても、ブルブルしながら次のネームを持ってくる。アンケビリで応援してくれるファンも一人もいなくて、って、それ、つらい! かおすちゃん、頑張ってるんだなあ。あきらめのはやい自分のこと反省させられる、そんなエピソードだったと思います。皆の昔の、漫研時代の話。その雰囲気とてもよく、そしてなみ、かおすちゃんのこと応援してるのに、すごく買ってるのに、けれど厳しく接してしまう。そのジレンマが泣ける。また、その厳しさに立ち向かうかおすちゃんに泣ける。なんだ、もう、いい話だったなあ。もう、最高でした。

ハナイロ』、みんなでプールであります。いや、しかし、美しい絵です。とりわけいち子さん。あのエレガントな様。最高じゃないでしょうか。花なんて背負っちゃって、けど、花よりも美しいよね、いち子さん。うるみがね、陽のことね、裏切りものだっていう、いやもう、気にしないでいいのに。大きな胸も小さな胸も、みんなちがって、みんないい、なんです。ほんと、陽も素晴しい。うるみも素晴しいです。陽にね、一発陥落させられるうるみもまたよかった。陽、くったくなくて素敵な笑顔。最高でした。この漫画、絵の美しさ、それもいい。こうして水着姿の女の子たくさん描いて、いやらしさがないのもすごくいい。華やかで、きれいで、ほのぼのとして、楽しくて、水着はじめ人間の世界のこと、あんまりわかってない花の魔女たちのカルチャーギャップもまたよくて、そして最後は安定のパターンに落ちて、まさかのうるみの失敗。この子もこの子で、プールに浮かれていたんでしょうね。そうしたことうかがえるのも、またよかったです。

『FKSでいたいむ!』、なんか、これ、すごく楽しいな。こころのレシピ本を作ります。そしたら、それがなんともいえん怖ろしげなものになっちゃって、ふゆみいわくモンスター図鑑。けど、これ、味は悪くないんでしたよね? 写真はさきが撮ってくれることになった。そうしたら、ただのレシピ本じゃなくて、こころの写真集にもなっちゃった。そしてこれにふゆみが手を加えて、さらなるカオスに突入。本来の、皆の興味をより集めて本を作ろう。その試みが、皆の楽しみ、それを引き出して、いきいきとした表情もとても素敵。ただのレシピ本じゃなく、皆の今、思い出もろもろ盛り込んだ、そんなアルバムができました。今後もそうした感じで、わいわいと、集まって、アイデアいっぱい出し合って、作っていくことになった。そのノリ、大変よさそうです。というか、こころ、結構クールにつっこみ入れてますね。そうしたところもとてもいいです。

アリノス☆ワンダーランド』、たかみんが引っ越しだ! って、みかはちょろいなあ。今回は、たかみんのナカちゃん好きが大爆発、かと思ったら、まさかの皆の昔話。おお、中学の頃に、知らず出会っていたんですね。たかみんの撮った昔の写真、その背景に写り込んだその姿、みかが帽子をかぶっていないという、それだけでいつの写真か特定するルリが素晴しい。中学時代の皆の思い出語り。ミカの内心とか、なんだかすごく面白くて、いやはや、微笑ましいですね。これまでちょっとずつ語られてきた、たかみんとナカちゃんの思い出話。それが、ルリ、みかの過去とここでこうして交差して、いわば繋がりを持ったわけですね。あの頃の、ルリみかとナカちゃんの出会い、小さなコミュニケーション。そして自分だけ仲間はずれとヘソまげちゃうたかみん。ほんと、この4人、どんだん仲良く、どんどん打ち解けていきますよね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第12巻第8号(2015年8月号)

2015年6月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2015年8月号

『まんがタイムきららMAX』2015年8月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』。久世橋先生がカレンに手をとられて、こう、ひっぱりだされてる? みたいにも見えるんだけど、内心実はちょっと嬉しそう。ほんと、カレンは久世橋先生のこと大好きなんだと思います。髪形も今回はお揃いにしてますよね。そんなカレンもちょっと新鮮で、すごく可愛らしい。元気いっぱいのカレンに、ちょっと内気な久世橋先生、そのコントラストも素敵でした。

いちごの入ったソーダ水』、扉の委員長、めちゃくちゃ可愛いよ! もう、なんだこれ、お姫様!? 最高だと思う。かと思えば、本編一コマ目の月も超素敵で、もう、なに!? 若奥様!? そんな月の演技の練習。それが巻き起こす誤解がおかしくて、クラスメイトをしょんぼりさせ、先生を落胆させ、そのたびに雛菊が慌てて誤解を解く。いいコンビになってますよね。そしてこひめ。おおう、大変なことに。あの、天使のようなこひめが、あのふわふわで、清らかなこひめが、あんな表情を!? 寝込みそう! そしてやっぱり杏奈ですよね。告白のなんのという言葉に揺れ、進学に本気で取り組み、そして添付写真がないことに動揺する。ほんと、この子、いいキャラクターだと思います。

『裏庭には…!』、おかしかった! すみれを残して皆帰省。ひとり残されて、不安ながらも、ここで頑張れば! と一念発起、するのはいいけど、のっけから駄目という、その駄目っぷりの見せ方が素晴しかった。泣くな、泣くなよ。こっちまで悲しく、はならなかったけど、うん、面白かった。裏庭の看板もいかしました。水やり失敗から高温の風呂にダイブまでの流れなど、もはや感動すら覚えました。そして猫たち。桜子からの電話にハイになってるすみれのこと、猫がなんだかやれやれって感じで見守ってるんですね。いい味出してましたよ。もう、こういうの大好きです。そしてできあがる、ものすごい量のお菓子。すげー! 夕食になったよ。しかもノルマまであるんだ。もう、ほんと、桜子の言葉が嬉しかったんだろうなあ。その描かれなかった張り切りよう、それがもう見てとれるようで、見事でした。

『図書室探偵お嬢!』、ゲストです。おかしかったですよ。杉本あやの、探偵部に所属する女の子。って、うわ、すごいな、ちゃんとここに伏線配置されてるじゃんよ。探偵部というのは、人助けする部なんだけど、部室がもらえないくらいの活動。お嬢、本田めいとあやのふたりだけの部なんですね。活動場所が図書室で、めいが大きな声を出すたびに怒られる、あの繰り返しがじわじわとおかしさ盛り上げていって、それが最後の落ちに繋がるとかね。いや、ほんと、途中から怒られなくなったから、場所を移動したのかな、とか思ったら、全然違ってて、最後にまとめて怒られるってわけか。いいテンポ感、持ち込まれた相談とその解決、そのための流れがきちんと序盤から用意されてるところとかもね、とてもよかったと思います。キャラクターの可愛さもよかったです。

『花野さんの合言葉』、ゲストです。入学の日、遅刻して教室に入ったら、席には鉢植えの花が。入学早々イジメ!? と、これについての柱コメントが面白くって、重いテーマじゃないので安心して下さい。これ、いい註釈だったなあ。阿吽の呼吸を感じます。花を机に置いてたの、花野香織という同級生だったんですね。鉢植えと話す不思議少女。植物を手放すと体調が悪くなるらしい。困ったというか、不思議な子だなあ。そんな香織と知り合ったのが丸山冬子。元気で明るくて、香織とは好対照。香織も華やかで奇麗な子なんだけど、なんだか発想が暗くできてるみたいで、持ってる植物、花言葉で選ぶそうなんですけど、それがどれもやたら暗い。今日の気分は不安って! 今ある花も絶望に悪意だものなあ。ナイスセンスです。ニコニコと華やかに暗い。なかなかにおかしいキャラクターで、ちょっと気にいりました。

『FASHION MUSIC』、ゲストです。鮎川有紀、ギターを持って登校してきたんですが、まだ全然弾けない。昨日買ったばかり。嬉しかったんだろうなあ、屈託なく、自慢したかったと答えるこの子の明るさ、アホさ? それがなんだか悪くない。友達の橘衛、この子がベースやってるんですね。だからふたりで一緒にバンドやろうぜ。って、ドラムは? ともあれ、有紀はアニメが好き、最近のアニソン、とてもいい。自分も作りたい。ゆえにギター。衛はロック少女なんですね。アニメ口調、アニメっぽいしゃべりで迫ってくる有紀に、恥ずかしいからやめろという衛、そのやりとりも面白かった。写真撮るのが好き? 小崎百合、この子がドラムになるのかな? そう思ったら、そんな感じじゃないみたい。有紀と百合、ふたりで組んで、衛にぐいぐいいくところ、おかしくて、かと思えば有紀も百合の餌食になって。このノリのよさ。こいつは魅力と思いました。

  • 『まんがタイムきららMAX』第12巻第8号(2015年8月号)

2015年6月18日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年8月号

『まんがタイムきららミラク』2015年8月号、一昨日の続きです。

『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、新しい町についに到着。ちょっと疲れたからと、AFK、離席したチェリムのプレイヤー。それで次々AFKしていく皆、けど、それで皆が戻ってくるのを待たずに、ひとりふたりとバラバラに行動するってのがこの子ららしいですよね。率先してボンがひとり行動。次いでボンを探しにあんこがひとり行動。そして満を持してキャロもひとり行動。この間、わずか10分。キャロの記念撮影がおかしかったですよ。まずはチェリに邪魔され、あんこに邪魔され、地味にへこんでるふたりが可愛くて、おかしくて、そして次の目標、決まりましたよ。レベリングだー! キャロが、タイピング遅くて、全然会話に参加できなくて、かわいそうだ! いや、気にせずに、遅くてもいいから、レベリングに参加したいといっちゃえばいいんだよ。ゆっくりしか打てないから、待ってくれっていったらいいんだよ。というか、まわりの皆も気を使ったれよ! とは思うけど、まあ、そんな人たちだとこんなには面白くならないですよね。しかし、この展開から、まさかキャロのプレイヤー赤音と、チェリムのプレイヤー、つながりができそうなんですよね。おお、クラスメートの姉っぽい! うわあ、中身、ちゃんと女子だったんだ! しかしこの漫画、このオフライン情景、それが面白い。あずき、最高ですよ。湿布、友情の香り! 夢子お迎えでキラキラあずき! もう最高でした。でもって、夢子、お姉ちゃん探してるんですね。なるほど。面白くなってきましたよ。

『音無さんは破壊神!』。音無いりす、まだあの神様に付け狙われてるんですね。朝昼晩、時間を選ばず襲ってくるものだから、息つく暇もない。なんとか退けてはいるけれど、いずれ誰かにばれてしまうかも知れない。神様撃退してる時の音、爆発音、皆に気付かれちゃってるんですね。また、半裸の女の子、あの神様ですけど、目撃されちゃったりしてて、いよいよまずい。すずがね、興味もっちゃって、探そうだなんていうんですね。けど、すずには本当のこといえない、悩んじゃって、いや、けど、これ、ばれるよね、ばれたよね? 神にとって、いりすの力は必要ではないのだけれど、負けっぱなしは悔しいから、その一心でのリベンジ。逆にいえば、そのリベンジさえすんでしまえば、心おきなく世界を滅ぼせるのか。やべえ。いりすに与えた力を取り戻そうとする神、その様子を目撃したすず、そしていりすはどう動く? なかなかの緊迫感でありますよ。

ハルソラ行進曲』、皆、進路を考える時期なんですね。専門のコース選択、それが目下の決めなければいけないもので、総合、情報、電気、機械の4コース。なるほど、2年になると専門にわかれていくんですね。皆ね、まだ1年生。けど、それでもちょっとずつ自分の将来、考えてるんですね。図書館いって、資格について話しあったりしてね、サヤがもうね、最高でしたよ。中学の時何していらしたんですか? 正論が突き刺さる! ちょっと余談ですけど、サヤ、やっぱりいいですよね。朱莉のこと抱き上げたり、また朱莉の将来、自分が引き受けますよって、素晴しい! サヤ、大好きですよ。若乃の目標は工場の復活。だから機械コースを選びました。やなぎは楽器のリペアマンになりたい。だから総合コースを選ぶ。就職を考える朱莉は情報コースを選択し、そしてサヤは進学を視野にいれながら電気コース。ああ、皆、ばらばらになっちゃうのか。クラスこそは変わらないけど、違うコースで、違ったものを学んでいく。皆、こうして成長、大人になっていくのだろうなあ。さて、次回最終回だそうです。ああ、皆の選択、それがどう生きるのか。それが楽しみ。けど、やっぱりちょっと寂しい。この子たちのいろいろ、好きだったんです。だから、ちょっと寂しく思います。

箱庭ひなたぼっこ』は、朝顔がきっかけになって、お姫様の話ですよ。朝顔、昼顔、夕顔、夜顔。夕顔だけがウリ科で仲間外れ。見た目もずいぶん違うっていうんですね。そしてまさか、ここから源氏物語に移行して、植物の名のつくお姫様たち。かと思えば、虫愛づる姫君を蘭になぞらえて、けど陽向に関しては、お姫様らしくないよね、それが皆の統一見解。そこからの陽向がおかしかったんですよ。お姫様を意識して、言葉づかいやら振舞いやらもろもろ、なんだかちょっといろいろおかしくて、全然身についてなくて、おかしさばかりが際立つんですよ。ほんと、それがなんだか、じわじわとおかしみ引き出して、けど陽向の魅力は、朝顔を見たときの姿、素のままの表情、笑顔にこそあった、そんな話だったのでした。全然ね、自分の魅力には気付いてないみたいなんですけど、無理なく、自分らしく、そのままで、魅力的な娘さんたち。ほんと、毎回、ちょっとおかしくて、とてもキュート、そんなありのままが発揮される漫画だと思います。あ、そうそう、ハイビスカス、咲きました。じゃあ、次回はその話ですか。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第8号(2015年8月号)

2015年6月17日水曜日

『まんがタイムファミリー』2015年8月号

『まんがタイムファミリー』2015年8月号、発売されました。表紙は、おお、七夕ですね。『大家さんは思春期!』チエちゃんが笹の準備中。手にした短冊には無病息災とあって、大変この子らしい。また笹につけられた短冊の願いも、それぞれのらしさ表現して、よかったです。『おしかけツインテール』、花梨と俊郎が織女牽牛の格好していて、そして星を観測している『先生と星が教えてくれたこと』天川先生ですよ。皆、それぞれ、らしくって、皆、それぞれ素敵です。

『かなみ育成中』、今回はかなみが逆襲する番みたいですよ。結ちゃん。美人でスタイルもいいのに、なぜ彼氏がいないのか。あの、追いつめられてる結がおかしい。そんなふたりに、ふたりとも可愛いという双子、あの威力もものすごい。想像以上に酷かった、かなみの父母の出会いがおかしくて、けど、なんだ、結果オーライってやつだな、そして面白かったの、学校でのかなみと結ですよ。結ちゃんが彼氏なの! それでふたりが付き合ってるって話になって、さらには結は実は男じゃないかって。あの、飲み物吹いてるの、目の前で全部かぶってるあの子、ちょっとかわいそうで、けどおかしかった。ほんと、なんだろう、楽しいなあ。ほんと、ふたり、つきあっちゃえばいいのに。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』は、クロナカ、ボッティチェリの若かりし日々にふたたびタイムスリップして、と、ボッティチェリって小さな樽って意味なのね。調べてみれば、おおう、ほんとだ、アレッサンドロ・ディ・マリアーノ・フィリペーピ。なんであだ名の方が歴史に広く残ったんだ。アカデミア・プラトニカに参加しているサンドロ。メディチ家に取り入って、絵の仕事をもらおう、そう思ってるみたいなんですが、そうした打算ばかりではないところが、この人らしい、そんな風に描かれてるんですね。なんだかんだと真面目で、素直で、感動屋。そうした性質が、晩年のあの行動に直結している? いやもう、なんだか、この時分の画家たちのこと、よく知った人のように感じられる、そんなよさがありますよ。

『あまてる!』、とてもいいですね。みんな、浴衣欲しくない? とさくらが問えば、呉服屋の娘として営業? といわれちゃう。みんなしっかりしてるなあ。反物を処分するので、それで浴衣を仕立てようという話になって、あー、自分たちで縫うのね。聞いたことあります、基本的に着物は直線で縫うって。皆でお祭りを楽しみにしながら、浴衣づくりにいそしむ、その様子は地味で静かでありながらも、華やいだ雰囲気も確かにあって、また彼女らのこと見守ってる神様ふたりの会話もとてもよかったんですね。そして、ついに町おこしのアイデア、出ました? 舞がなにか思い付いたみたいなんですね。これからだんだんとかたちになっていきそうな雰囲気に、私もなんだかわくわくさせられる思いがしますよ。

『軍神ちゃんとよばないで』、うわー! この漫画で人死にが出るだなんてー! 兄晴影が、妹虎千代を慕い集った兵たちを見て、家督を譲ると決意する。あの、即座に断わる虎千代のせりふ、なんとしても断わろうとする虎千代の必死さ、めちゃくちゃに面白かったんですけど、兄様、話聞いちゃくれねえ! ここからなんですよ。謀略が通じなかったことを知った黒田の軍師、彼が姿をくらまし、そして捕えられる黒田。黒田秀忠、晴景の沙汰によって斬首となる。ああー。そらそうなるよなあ。甘かった虎千代、その沙汰に調子に乗ってしまったのが誤りだったのだなあ。そして軍師の正体もはっきりして、山本勘助! なるほど、今後ずっと虎千代と対立し続ける、そんな重要人物だったのですね。

『先生と星が教えてくれたこと』、いや、もう、面白いなあ。熊彦、煩悩をはらおうと必死に勉強ですよ。ああ、天川先生の風呂上がり。その色っぽさ、と思ったら、扉が! 扉が! しかし、先生、本当に可愛いなあ。いつでも頼ってね、そういう先生に甘える熊彦。思いがけない言葉に青くなる熊彦面白く、なるほど、先生の家に天文部の皆が集まってるんですね。皆で勉強会。吹雪が酷くなって帰れなくなった。急遽お泊り、その特別な感じ、さらには先生意識したり異物混入に翻弄される熊彦などなど、いや、もう、高校生男子には刺激が強いよな! このね、もうすぐ皆で一緒にいられる時間が終わる、そんな時期だからこそ胸に去来するものある。ホームプラネタリウムの投影した星に、思いを交わしあう、そうしたところ、なんだかぐっと、じんとくる、そんなよさがしっかりとあって、ああ、いい漫画だ。読み終えて、息をつく、そんなよさがありましたよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第8号(2015年8月号)

2015年6月16日火曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年8月号

『まんがタイムきららミラク』2015年8月号、発売されました。表紙は『城下町のダンデライオン』、茜様がどーんとソロで御登場。猫、ボルシチを抱いているのですが、そのボルシチが茜様の髪にちょいと手を伸ばしている、その姿、面白く、そして茜様、憂いぶくみの表情? こちらに向けられた眼差し、はっとさせるものありました。しかし、背景のピンク、ものすごいですね。そしてアニメと単行本の告知ピンナップ? 茜様、花、光と水着で御登場。やっぱり茜様が一番素敵だと思います。

城下町のダンデライオン』、いったいなにごとかと思いました。他国の王家との抗争により、次々倒れていった兄弟たち。残ったのは輝と栞、そして花だけという、はたしてこの状況はなんぞ? って、おい、ボルシチ、どうなってんだ! これ、まあ、順当にいって夢かなんかだよなあ。国を守るために戦う輝のかっこよさ。妹、栞を諭し、守る、強く、優しい兄。って、この状況だけで、もう、これ輝の夢だよな。あるいは輝の妄想だよな。ねえ、だって、いつだって栞の方がずっと大人だったんだものなあ。しかし、この夢、輝と栞は同じものを見ていたようで、これは栞の能力があってのものか? そして花と修の婚約、それが家族に伝えられて、受け入れられる花、なんか複雑そうな奏。いや、もう、この和気あいあいとした家族の情景。とてもよかったですよ。

『ミソニノミコト』、また新しい神様登場だー! エミリと瑞穂がいないとボッチが極まる梁居風路。彼女のひとりの帰り道、そこで出会ったのが物憂げな美人さん、神様だったんですね。なんと、ツクヨミ。ものすごく意味深なこといってきたかと思ったら、あー、見えないと思ってたからできたのか。本当はすごく人見知りで、すごく内気で、この気の小ささ、なるほど風路にとっては共感できるものであったことでしょう。神様もゲームとかしてるんですね。とにかく長く生きてるから、それこそ人の地上を闊歩する以前から存在して、と、そんな感じに長生きしてるから、ゲームだってばっちりで、ばっちりで!? けど、ネトゲはコミュニケーション要素があるからきついんだ! そんなツクヨミと風路、フレンドコード交換して、いや、もう、面白いなあ。なんか、偉い神様らしいんだけど、なんか全然そんな感じじゃなくってさ、このおかしさ。また登場すると嬉しいなあ。

アンネッタの散歩道』は、もう見事に新しいフェイズに入りましたね。アンネッタとメイヴたち、もう自然に普通にコミュニケーションとってる。いい情景だなあ。けど、これからどう物語を展開させていくのだろう。家のなか、食べ物さがしてうろつくメイヴたち、その物音をメアに聞かれてしまうんですね。ネズミか!? それでネコを放つメア。そのネコがモグなんですね。おかしかったですよ。メアはネコが苦手。けど、ネズミはもっと苦手。それでモグを放つんだけど、モグはネズミをとってきたことがない。持ってこられたら卒倒しますわ、って、メアさん、無理なのわかってんじゃないですか! おかしかった。でもってモグ、妖精たちと打ち解けた? ほんと、ネコと妖精、いい情景でした。

『くまのこぴっぴ』、ゲストです。ほう、小さな学校に転校生がやってきた。ここはうどん県。東京からきた熊野こみち、この子がちょっと田舎のこの学校、この町を、友達と一緒に経験していく、そんな話みたいです。クラスは5人。3年生はひとクラス。こみちのいとこ、いろはに、はな、うめ、小麦。帰りにうどん屋さんに寄り道。あの、うどんは寄り道に入らないという、本当かどうかわからない理屈、面白く、そしてうどん屋、小麦の家なんですが、そこでのうどん談義。ああ、うどん県。是非とも一度食べにいきたい。そう思わせるものありますよね。ええ、うどん、見事に食べたくなりました。だんだんにうどん県のことを知っていく、クラスの皆のことも知っていく。そして、うどんもやっぱり寄り道だってことわかって、ちゃんと叱られるいろは、この子のポジションも実にいいですね。こみちのこと、ぐいぐい引っ張っていってくれそうです。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第8号(2015年8月号)

2015年6月15日月曜日

チャッピー

 先日、映画の鑑賞券もらいまして、期限は今月中、さあなにを見にいったらよいものかなあ。上映スケジュール見ながら、あれにしようか、これにしようか。最初は『幕が上がる』にしようと思ったのだけど、残念、もう幕は下りてしまっていまして、じゃあと選んだのが『チャッピー』。これ、封切前にケチがついた映画で、PG12にするために日本版のみ一部カットした、いや厳密にはカットじゃなく、アングルを変えたとかいう話なんですが、その変更について監督が聞かされていない云々。オリジナルと違うだなんて、こんなの見にいくもんか! という声も次々あがった、そんな映画でした。けど、今上映中の映画だとこれが一番興味をひいて、そして見終えての感想はといいますと、いや、よかったですよ。この映画、とてもよかったですよ。

監督は『第9地区』のニール・ブロムカンプ。『第9地区』はテレビで見たことがあって、結構面白かった。南アフリカ出身の監督、ということで、どうしてもアパルトヘイトに重ねて映画を見ちゃうんですけど、ラストでは爽快というか豪快というか、そんな勢いがあって、じゃあだからハッピーエンドかと思えば、なんだか救いの見えない、そんな不思議な映画でもあったんですね。

『チャッピー』、事前情報なしでの鑑賞となりました。犯罪都市ヨハネスブルグに導入された警察ロボット。人工知能で動く彼らは目覚しい成果をあげて、けれどよかったのはここまで。なんかね、人間の弱さというか駄目さというか、いろいろと見せられた映画でしたよ。自分の成果をかたちにしたいと、社の規定を破ってしまう開発者がいれば、自分のプロジェクトがうまくいかない、それでうまくいってる警察ロボットに嫉妬し、さらには妨害するにいたるなどなど。皆が極めて利己的に動いて、そのたびに最新の人工知能を搭載されたロボット、チャッピーが振り回される。いわば赤ん坊である彼は、急速に多くの知識や技能を身につけていくんですが、開発者がいった犯罪はいけない、そのいいつけを守りながらも、犯罪者のグループに身を置いて、騙されながら、悪事を働いていく。そのジレンマに苦しめられて、また自分の運命にも苦しめられるんですね。

多くのテーマが読み取れる、そんな映画でありました。育つ環境が人の善悪を決めてしまうのか。属する階層があまりに違いすぎるゆえに互いに憎み合う、かと思えば、共通の目標を持つことで意気投合してみたり、そうした状況状況での人の気持ちの揺れ動くさまなど、かなりの現実味もって受け止められるものあって、かと思えば、人を傷つける、人を騙す、そうしたことを理解できないチャッピーの葛藤や憤り。人工知能のロボットよりも、むしろ人の方が問題を多く抱えているのではないか。犯罪や残虐に対する歯止めのなさ、それはむしろ人の抱える問題なのではないか。純粋で無邪気なロボットを人に対比させることで、人の性質をこそ問おう、そうした感触を持ったのでした。

つっこみどころも多いんですよ。成功しなかった方の警察ロボ。もっとコストダウンしろっていわれてたんですが、確かにあれ、性能過剰でしょうよ。どんだけ盛ってんねん! 警察向けというより軍用といった装備、大量に盛り込まれていて、あれはあかんよ。誰もがつっこむのではないかと思います。他にも大量のPS4とかVAIOとか、見どころはいっぱいあって、そしてテンション。あれはいかしました。もう、なんというか、すごいインパクトだったなあ。いや、そうしたところ、つっこみながらも、最後までばっちり見せてくれるところなど、メッセージ性とか抜きにして楽しめる、そんな映画だったと思います。

そして最後に、エンドロール見てはじめて気付いたんですが、主人公、はチャッピーか。チャッピーを取り巻くギャングスタのふたり、ニンジャとヨーランディ。彼らはDIE ANTWOORDというラップグループのラッパーだったのか。もう、ふたりともすごくいい雰囲気、見事な演技を見せてくれて、いかしてましたよ。DIE ANTWOORDの曲は、映画の途中途中に挿入させて、またそれがかっこいい。サウンドトラック欲しいな、と思ったんですが、サントラにはこれらの曲は入っていないのかな? だとしたら、どのアルバムに買えば聞けるのだろう、なんて思わされる魅力あるサウンドでしたよ。

CD

2015年6月14日日曜日

Splatoon(スプラトゥーン)

 Splatoon』、はじめてのフェスが終わりましたね。たった24時間。けれど、その短い時間のおかげで、集中してイベントに取り組むことができた、……できたように思います。なにぶんはじめてのイベントで、どんな風になるか、やってみないとわからない部分もきっとあったのだろうとは思いますが、さすがに多少の混乱が見られたり、不利なマッチが発生したり、あるいは全然マッチングしないなどの問題もあって、こうしたところは残念。けれど、雰囲気などは最高。次はうまいこと開かれるとよいなあ、次を楽しみにしています。

今回は、朝食はごはん? パン? という質問でもってプレイヤーをごはん派、パン派に分け、それぞれの陣営からランダムで選出された4人 vs 4人でナワバリバトルをおこない、その結果で個人、およびそれぞれの陣営にポイントが入るというシステムで実施されました。個人に与えられるポイント、フェスポイントを貯めることで、フェスランクが上がっていき、ふつうのごはんガールからスーパーごはんガール、カリスマごはんガール、そしてえいえんのごはんガールで打ち止め。塗ったポイントに応じて最大2ポイントもらえるというの、どんだけ塗る必要があるんだろう。チーム内順位? とかちょっと心配していたのですが、400ポイント分塗れば2ポイントもらえるというので、ああ、これはよかった。普通に塗ってたらそれくらいはとれるので、実際、一度も1ポイント以下だったことはありませんでした。

フェス開始の18時から1時間ほど、そして夜22時すぎくらいから本腰いれて取り組みはじめて、最初のうちは酷かったなあ。相手がひとりってこともあった。4 vs 1ね。そんなん、勝つとか負けるとかじゃないじゃん。もう申し訳なくて申し訳なくて、私には敵を撃つことができませんでした。まあ、それでも規定の分量塗って、2ポイントもらってるんですけどね。

夜が深くなっていくと、プレイヤーの総数が減ったからでしょうか、マッチング自体は時間かかるものの、一方が不利になるようなマッチングはなくなっていきました。マッチングは、だいたい2回ほどタイムアップで解散させられたら、その次くらいで戦える、みたいな感じだったでしょうか。サーバの状況は改善されたという話でしたから、やっぱりパン派が少なかったのかなあ。ごはんチーム57.3%、パンチーム42.7%ということなので、およそ6:4。相当数のごはん派は待たされてたのだろうと予想されます。また、個々人の環境によっては、あいかわらず不利なマッチングが発生したり、そもそも全然仲間すら集まらなかったり、みたいな報告も出ていて、このあたりはよくわからないですね。

フェスランク、カンストのえいえんのごはんガールに達したのは、深夜3時過ぎでした。いやあ、時間かかりました。けれど、あのマッチング頻度で、4時間ちょっとかな? で目標達成できたのは、結構勝てたからなんですね。普段、あまり熱心にプレイしていない人が多かったみたいな印象です。私は.96ガロンを使っていたんですが、真っ直ぐ向かってくるモデラーやローラーが多くて、特にローラーなんて、振らないと全然怖くないわけですよ。真っ直ぐ向かってくるとか、ローラーでもモデラーでも、射程外から潰せるわけで、そこに加えて.96ガロンのスペシャル、スーパーセンサーが強力で、仲間次第ではあるんですが、慣れてるプレイヤーが揃ってると、発動した瞬間に近くにいる敵に躍り掛かって、次々倒して、あっという間に殲滅。一気に前線を押し上げる、みたいなことが何度もありました。

twitterでは、パン派強すぎるとか、逆にごはん派強すぎるとか、そういう声が多く聞かれました。けれどこれって、全体を正しく評価した意見ではなく、ある一定の視点からの観測でしかない。ある人にとっては、自陣営は負けばかり、そんな印象になって、当然それと同じくらいの数で、自陣営は勝ちばかり、そういう観測があるんでしょう。だから、とりわけどちらかに強弱が偏っていた、目立って偏っていたというわけではないんじゃないか、そんな風に思っています。

私の装備は、さっきもいってましたように、ブキは.96ガロン。アタマはチドリキャップで、クツはキャンパスHi トマトにしていました。安全シューズのレア度3、モトクロス ソリッドブルーも持ってるんですが、見た目の好みからキャンパスHi トマトを選んでいました。アタマも一緒。帽子はキャップが可愛いよね。ええ、私は見た目優先です。フクはどれにしようかなあ。フェスの間は考える必要なかったから、まだ選びきっていませんよ。

フェスが面白かったのは、miiverseに投稿されたイラストもそうでした。広場にいくと、うわーっといっぱいイラストが掲示されていて、ちょっとした展覧会でした。私ももちろん描きましたよ。ゴハンがでっかくバナーに表示されているのを見たときは、嬉しかったなあ。

ふたつめの鑑賞位置っていうの、これ、シオカラーズを見るのにいいポジションでありますよ。車止めのポール、その上に立ってズームすると、一番よく見える。もう、ずっと見てましたね。あのダンス、ほんと、よくできていて、すごく魅力的、めちゃくちゃ可愛くて、ホタルちゃん見て、アオリちゃん見て、両方が一度に見えるポジションで見て、と、もう延々見てた。トータルで2時間とか見てるんじゃないかな。あと、あのダンスね、エンドレスでループしてますけど、実はちゃんとイントロがあったんですよ。戦闘終了後、さんぼの後でもいいんですけど、広場に戻ると曲がイントロからはじまる。その時に、ダンスもちゃんとイントロからやってるんです。けど、あれ、正面からちゃんと見られなくってですね、これは残念でした。

シオカラーズのあのダンス。動画で見られないかなあ。ゲーム内で、フェス動画として、あのダンスを見られるモードとかできないかなあ。そんなこと思っておりますよ。

2015年6月13日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年7月号

『まんがタイムジャンボ』2015年7月号、昨日の続きです。

『ヒゲとセーラー』、おお、扉にて人魚嬢スタイル。本編では、シャチの水槽に貼りついて。いつもはクールな初が、なんだかすごく無邪気? に思えて、いやあ、いい情景でした。ゴールデンウィークに皆がどこかに遊びにいく。自分は振り返って、昔のこと、家族でいった水族館を思い出す。ああ、切ないですね。いつもしっかりしてるけど、やっぱりつらい。そうした心情、思いやられます。千尋の発案で、どこか遊びにいくことになるんですね。日帰りバス旅行で、昆虫展を見にいきたいと思った初だけど、千尋が苦手というので断念。結果、水族館に決まるんですね。千尋も初も楽しみにしていた当日。そしてシャチのショー。ほんと、全力で満喫して、初のあの笑顔、本当によかった。そう思えるエピソードでした。シャチぐるみ、こいつもいいですね。

『タヒチガール』、前回いろいろ試着してたの、買うんだと思ってたら、そうじゃなかったんですね。値段が高い。予算がない。こんなところで無駄遣いする余裕などありません! リンの力強い言葉が店内に響けば、店員が次々泣き出してしまう始末。あー、リンの家が経営してる店だものなあ。なんとも微妙なポジション。あの置いていかれた店員さんたちの涙に、読んでいる私も涙しました。なるほど、皆で衣装を作ろうというんですね。もともとタヒチにおいては、衣装も手作り。それで、皆で衣装の素材、装飾の材料を集めるんですね。タヒチの人々にとってオリタヒチは日常。そう説明するリンの穏かな笑顔。また海に目を向けたマイ、その心情。とてもよかった。そしてマハナのとんでもない行動。さすがのマハナです。困るメンバー、ひとり余裕そうなミャー。ああ、この人は大人物です。

『オーマイガール!』、これ、とてもいいわあ。千尋、見てしまいました。よりの髪をまとめているもの、それがなんと、まさかの割りばしなんですね。バレないと思っていたよりもすごい。いつもの髪ゴム、切れちゃったからというので割りばしなんだそうですが、ほんと、どうにも飾らない。そうしたところ、この人の魅力ではあるけれど、女子の身だしなみとしては、さすがに、ちょっと問題ありみたいです。その後の、シュシュをめぐるやりとり、あれが素敵でした。ほんと、ふたりはいい友達だな。互いに相手のよさをよくわかっている。そうした感触が、読んでるこちらにもしっかり残るから、とてもよいと思うんですね。

『お隣さんゲーム』、冒頭にて理子が舞子に、圭介とのラブラブ展開話してきかせているんですが、舞子はその続きを聞くのではなくて、どうしてその状況に至ったか、それまでを聞くべきなんじゃないかと思う。しかし、今回、舞子は圭介のことを思っている。対し圭介はというと、ああ、やっぱり舞子大事なんじゃないか。そうしたことが明確に描かれて、圭介を狙う北沢先輩、彼女もそろそろ潮時なのではないか、そう思ってしまったほど。あの、屈託のない圭介の笑顔を前にして、寂しそうに笑み浮かべる彼女の、その表情にぐっときたのですよ。と思えば、舞子、大失敗。ああ、焦りすぎて下手を打ちましたね。最初に自分のペースを乱された方が負けなのかなあ。ほんと、これ、どう仲直りにこぎつけるか。はらはらさせられますよね。あと、理子のことも心配なのです。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第7号(2015年7月号)

2015年6月12日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年7月号

『まんがタイムジャンボ』2015年7月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんが、なんと、ウェディングドレス姿でありますよ。今どきはピンク色なのか。全体にハイキー調に仕上がっている、そんな雰囲気で、白基調、明るい中にピンク、黄色のバラの花がほのかに色味を添えてやわらかな雰囲気であります。そして他に、和装の『保健室のつむりさん』、あと、これはフラワーガールかな? 『ヒゲとセーラー』の初ちゃんのカットがございます。

『最後から二番目の神様』、フルコトが女装、いや、女子制服デビューでありますよ。元気にあいさつしながら教室に踊り込むんだけど、あまりに唐突だったからでしょうか、皆、あっけにとられちゃって、フルコト、自信喪失ですよ。しかし、実は結構高評価されてる。照れる? おびえる? そんな素振りが可愛いと、一部の女子に大人気。けれどそうした気持ちに気付かないのがフルコトなんですね。頑張れ。そしてカルラがフルコトに接近。力を使って友達という記憶を植え付けられそうになったところを、ツンデレ? 思わず友達じゃないっていっちゃった。これってはたして結果オーライだったのか。ともあれ、フルコト、頑張ることを決意する。ああ、フルコト、友達づくり、うまくいくといいですね。

『ナデシコ!』、久しぶりに会社、仕事から離れて、エミの日本体験が描かれます。今回は、お風呂の工事するからと、銭湯にいくことになりました。最初は乗り気だったエミだけど、現場にいたれば尻込みもする。あー、やっぱり裸には抵抗ありますよね。あの、なにかあるたびに羞恥心がないみたいにいわれるヒナが、不憫というか、おかしいというか、でした。くじけそうになりながらも、気持ち切り替えるエミを、そのたびそのたびに襲う試練。お婆さんのスキンシップに、そして男の子。しまいには、すっかりくじかれてしまって、ほんと、まさしくカルチャーギャップというやつだったと思います。

『おやすみモーニング』、ゲストです。杉野エリカの気になってたお店、ばあちゃん食堂は、きまぐれ朝定食なるメニューひとつでやってるみたいなんですね。夜勤明け、興味に背を押されて入店してみれば、ものすごくマイペースな店主が、マイペースに定食出してくれる。風呂ふき大根だ、って、冬瓜じゃないですか。この適当さ! けれどその料理に祖母の思い出よみがえって、ほろりと涙がこぼれたり。ささやかな話なのだけれど、ちょっとしたことに故人を偲び、またそれが元気を取り戻させる、そんなきっかけにもなろうという話でありますよね。ほんと、ちょっとした思い出が支えになる。大切な人、もの、ことがたくさん思い出になってしまっている、そんな人にこそ実感もって共感できる。そんな漫画かと思われました。

『科目の数だけ恋してる!』、ゲストです。今日から高校生、中西けいなのクラスメイト、津野田真由美はやたら元気な女の子。なんと、登校初日から遅刻。電車が遅れちゃったのかあ。遅延証明手に飛び込んでくる、その勢いよさ、またちょっと過剰なアクションも見受けられて、さてこの美人さん、なんとアニメ好き、かなりのアニメ好き、お弁当の包みも自作、好きなキャラでばっちりかためて、加えて弁当もキャラ弁。ほんと、かわった子なんですね。けど、能力は高い。居眠りして、よだらたらしながらでも、方程式を即答できる。そんな真由美とけいなの友情? なんか、いろいろおかしなこと、これからも多そうだけど、悪い感触じゃなかったですよ。そうそう、タイトルの由来。なるほど、真由美の勉強法。科目それぞれを擬人化してるんだ! なるほど、おかしい、けど彼女にはこれが有効なんでしょうね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第7号(2015年7月号)

2015年6月11日木曜日

Splatoon(スプラトゥーン)

 このところ、amiiboが欲しいなあ、と漠然と思っていますよ。『Splatoon』ですね。別に特別な衣装とかいらないし、amiiboで入手できるブキも、見た目が特別なだけで、中身は標準のブキと一緒だっていうから、じゃあ別にいらないなー、と思ってたんだけど、それでもなんだか欲しい。20のミッション? それからミニゲーム? やってみたいかなー、なんて思っているみたいですよ。はやいこと追加生産品が流通に乗らないかなあ。ほんと、心待ちにしとるですよ。

さて、フェスを前にしてじわじわと盛り上がりを見せてきている昨今。また今日は、新しいマップ、モズク農園がプレイ可能となったといって、やっぱりにぎわっていて、正直、はやくプレイしたいんだけど、居間のテレビを占有できるわけじゃないので、今はまだ我慢であります。

最近プレイしていて感じたことなのです。だんだんと戦い方が見えてきたといいますか、勝ち方といった方がいいのかな? マップごとに存在する押さえるべき重要なポイント、そこをいかに確保するか、その勝負になってきているという印象が、どんどん強くなってきているんですね。例えば、油田なら、北のエリアですよね。もう、みんな全速力で取りにくる。自分もそのうちのひとりなんですけど、丁寧に通路を塗りながらー、とか考えてると圧倒的に出遅れて、占拠された北エリアをどう奪還すべきか、なんて話になる。相手にうまいスナイパーなりがいると、どうしたものか途方に暮れるわけです。

重要ポイントを守るための人員が2名、裏道を塞ぐ人員が1名、あとは塗ったり敵陣営を攪乱する人員が1名、こういう編成になったら強いかなあ、みたいに感じています。重要なのは、小隊がしっかり機能すること。前線を構築し、じりじりと押し上げていく。それができると、たとえ敵のひとりふたりが突出して、自陣を塗りはじめたとしても、たいした痛手にならない。ほんと、日を追うごとに、とるべき戦術が進化していっている。そう感じさせられるんですね。

進化 — 、変化といった方がいいのかな? 発売後数日の間、あれほど強い強いといわれたプロモデラーですが、昨今それほどの脅威を感じるブキではなくなってきたなあ、そんな印象を持っています。塗れる、充分戦える、なんていってましたけれど、射程の短さは充分なハンデとなっていて、射程に勝るブキにいいようにやられているプロモデラー使いを毎日のように見る。ガチマッチだとまた違うのでしょうけど、ナワバリバトルでは、プロモデラーとローラーの多いチームは連携とれずに破れるケースが多いかな、そんな感触ですよ。もちろん、頼りになるプロモデラー、ローラーもいるので、ただの偏見かも知れませんけどね。

当初は猛威を奮ったバリアにダイオウイカも、最近ではそうそう脅威とは感じられなくなってきました。スーパーショットも、夢中で撃ってる人はむしろ攻撃対象になりやすい感じだし、メガホンもトルネードもだんだん皆が慣れてきたなあ。と、そんな中、スーパーセンサーがかなり注目されてる感じがしていて、あれ、地味ですけど、機能してる小隊が使うと、めちゃくちゃ強い。それまで攻めあぐねていたのが、スーパーセンサーが発動するやいなや、横隊前進、敵をどんどん排除しながら自陣を拡大していく。そんなゲームになってきていると感じられますよ。

もう当初のような、わーっとみんなで塗りまくって、最後にどっちが多く塗れた? ってわくわくしながら待つ、そういう雰囲気ではない。そういう時期は過ぎてしまったっぽい、のであります。

2015年6月10日水曜日

『まんがタイムきらら』2015年7月号

『まんがタイムきらら』2015年7月号、昨日の続きです。

『となりで。』、えりなが画材を買いたいというので、ショッピングモールにいきました。いろんな店が集まっている。なるほど、えりなの興奮、それがしみじみ感じられる描写が続いて、そのときえりなの発した言葉、商店街と遊びのつまった建物、っていうの、いい表現だったと思いましたよ。ネコの部屋着、あれ可愛かった。そしてアニメグッズのショップで、ついついいろいろ見失うえりながいい。本来の目的まで見失うとかね、泣くほどの決断ではあるわけだけど、ほんと、えりなはどうしたんだろう。やっぱり画材を諦めたのかな? そしてひよりの姉、ひびきのサイン会。おー、すごい人だったのか。えりなの父が拝んでる、その写真がいい味出してました。

しゅばりえーる』は、またセリーゼたち、従騎士4人に話が戻ってきて、ほう、服屋にいきます。仕立てたりはしないのね。セリーゼのキラキラ趣味、相変わらずで、フルプレートに心魅かれちゃってる。硬い服だよ!! って、またえらいこと言い出しましたけど、普段着にするにはちょっと大変そうですよね。ヴィオレットのバケツも面白い。セリーゼを着せ替えるジャスマも実にいい感じ。みんな、エンジョイしてますよね。そして夜、皆で食事をするんだけど、楽師と一緒に皆で歌う、ここでもみんな好き勝手にやっていて、けどその自由さ、おかしかったです。楽しい光景、こういうのが続いてくれるとよいなあ。

『大正ロマン喫茶譚 ラクヱンオトメS』、時計の秘密、はっきりとしてきましたね。なるほど、時間旅行ができる時計と思われてきたこれ、実際には物語の中に入れる時計だったんですね。ふたつあった時計が入れ違いになって、その物語に関わる時計がすみれに渡った。そして壊れたその時計に物語の部品が入り込んでしまって、結果、現実と物語を相互に行き来できる、そんな時計になってしまった。物語の人物が現実に出てこられるようになった。それは同時に、現実の人間が物語になってしまうこともありうる。なんだか、気楽に大正気分を味わって、そういう話ではなくなっていきそうな予感をさせる今回。今後、波乱のまき起こることなどあるのかも、みたいに思わされます。

ギタ×マン!』、あめりの元気がないんですね。理由は、例のアシスタントと部活、どちらをとるかという話。けれど、あめりにとってはどちらも大切、どちらも捨てがたい選択肢なんですよね。新入生勧誘のアイデア、あれは面白かった。りりあの提出した、CDよりQRコードの方がよくないかっていうやつ。あー、今はそういう手も使えるのか! 蒙を啓かれる思いがしました。って、文化祭のライブ映像! ネットに公開したのか! あの悲鳴をあげる三人が、めちゃくちゃ面白かったです。ゆもちゃんも、やっぱ駄目なのな。そしてあめり、自分の中にもうあった答。まあ、こうなりますよね。そしてあめりのポスター案。ほんと、あめり、よかったなあって思いました。こうした境地に立ち戻ることができた。その、楽しいギタマン部をふたたび見付けることができたあめりはしあわせだ、そう思わされる最終回だと思ったんですね。

My Private D☆Vは、『オリーブ! — Believe, “Olieve”?』の文月ふうろであります。と、これまたダイレクトではありませんか。なるほど、ポイントはお腹。おなか絶対領域を提唱されて、たしかにこれが魅力的という、その気持ちはわかりましたよ。添えられた、というかメインですよね、イラストがまた強力にその魅力物語っておりまして、お腹がそうなのか、あるいはその周辺も含めそうなのか、人によってもっともぐっとくるポイントは違ってくるのかも知れないけれど、それだけ多方面にうったえうる、そんなイラストであったと思いましたよ。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第7号(2015年7月号)

2015年6月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2015年7月号

『まんがタイムきらら』2015年7月号、発売されました。表紙は『棺担ぎのクロ』、クロが一面に花咲く緑の野に寝転んで手紙を読んでいた? そんな光景なんですね。帽子には摘まれた菊科の白い花が一杯に。花に埋もれるようにしてるセンがなんかおかしいですよね。いつになく穏やかな表情のクロ。手紙からは黄色の花がこぼれていて、このちょっとしたコントラスト。美しいなと思います。

『日常エレメンタル』、ゲストです。可愛いなあ。主人公は型抜依子、高校一年生。なんだかのんびり暮らしてる子なんですが、精霊が見える、話もできるみたいなんですね。しかし、精霊さん、いいじゃないですか。食べられる野草とか教えてくれる。草笛の吹き方も教えてもらった。教えてもらったら、すぐさま吹けるってもんじゃないんですけど、ああ、ここで出会った彼女と、今後なんらかの関係築いていくのだな。とまあ、そうした予感させるのですが、今のところは、木苺を後ろからヒョイと奪って食べられて、そんな関係にとどまってます。授業での、長距離走。その最中に木苺たくさん摘んじゃう依子もおかしいけど、没収したそれでもって昔話して、なんかちょっとつまんじゃったりする先生も先生で、いや、それ、駄目っすよ。でも、この雰囲気、なんだかよいなあって思いました。

『オリーブ! — Believe, “Olieve”?』、なるほど、前回描かれたスズが紛れ込んだ魔法の世界、今回はちょっと昔のこと語られて、子供時代のスズが、やっぱり同じく魔法の世界に紛れ込んだ時の話なんですね。あー、スズがかたくなに魔法を信じず、手品だと思っていた背景、こういうことだったんですね。何度ポータルを閉じようと通ってきてしまうスズ。壊れてる? それでいずれは自分が管理人になろうなんて思ってるこの女学生が、今の先生。スズに魔法を見せてしまったために、魔法に関する記憶が消されてしまった。そうしたこと、思うところなどいろいろありそうな若き日の先生でしたね。また今の先生も、スズのこと、見守ってる。そうした感覚にあふれていて、とてもよいと思ったのでした。さて、この漫画、いずれ魔法の世界と人の世界、それが繋がる日がくるのでしょうか。スズがなかだちになったりするのかな? いろいろと想像を掻き立てるエピソードでありましたね。

『ロストスペース☆ガールズ』、ゲストです。ほう、個人用宇宙船が一般化している時代なんですね。免許をとれば誰でも宇宙旅行ができます。というのだけど、ナナの運転があやしくて、しかも遭難したっぽい? ナナは高三で、リカは高二。免許とってすぐの運転で、遠出、遭難なのだそうです。もう三年生なので、じきに進学してしまう。ナナとリカ、しばしのお別れというのを寂しがったりしまして、しかしこのリナという子、クールに見せて、ナナとの時間、すごく大切にしてるんですね。さて、彼女らの遭難生活は続く模様ですが、ここでおしまい? シンプルな話で、欲張らない感じには好感持ちましたよ。

『夢見る金魚姫』、アクアリウムもの? もっとシンプルに金魚ものといったらよいでしょうか。主人公はオランダ獅子頭、金魚なんですね。いちごと名付けられたこの金魚。なんと、魔法を使って、人の姿をとれるんだそうです。この魔法、金魚の間でしか通じないのかな? 金魚すくいでとってきた金魚、和金を飼うことになった飼育者。ほう、和金は気が強いんだ。加えて金魚すくい、それでストレスがたまってた。なるほどなあ。それでいちごとなわばり争い、かと思ったら、魔法でことなきを得るのか。和金も人の姿に変身して、なるほど、これで仲良くなるんですね。しかし、ここからの展開、それが予想外で、白斑病! それで薬浴! 薬色に染まったりするんだ。こうしたアクアリウム描写、これはなかなかによいかも知れないって思いましたよ。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第7号(2015年7月号)

2015年6月8日月曜日

『まんがタイム』2015年7月号

『まんがタイム』2015年7月号、一昨日の続きです。

『ちょっと舞って!ふわこさん』、なるほど、風が理由でお休み。風邪じゃなくて風というの、吹かれて、流されていっちゃうからか。台風接近で学校をお休み。いつもにぎやかなふわこがいなくて、皆ちょっと寂しそう。かと思ったら、ふわこもうちでひとり、つまらなそうに過ごしている。そんなときにきてくれるの、あゆむなんですね。ふわこ、嬉しそう。そして台風の中、ふわことあゆむ、ふたりで過ごさなければならなくなっちゃうんですね。あゆむにとっては明るいふわこが救いになっていて、ふわこにとってもいつも助けにきてくれるあゆむが心強い。ふたりのこの関係。本当に魅力的。あの、夜中にふわこに不安をもらしたあゆむ、あの表情の切なさ。ふわこのあゆむに向けた信頼。最高だったんじゃないでしょうか。

『ゆとりノベライズ』、都の帰郷でありますよ。なるほど、本名は町村由香里。町村だから、それを都に昇格させたのか。面白いなあ。里美がばっちりスーツ着込みましてね、そこまでかしこまることなかったのに、都がそういってたら、都の父母はもっとかしこまっていた。って、着物か! 母の清美、父の俊郎。恋人と勘違いされたわけですなー。いや、いいじゃん、恋人ってことで。ウェルカム、ウェルカム。お母さんが面白いですよ。父、わりと失礼なやつなんですが、それを母がいなす。ツンデレっでヤツですね、なんておっしゃる。ああ、柔軟なお母さんだ。対して父親はなんだかいろいろ頑なで、おかしいなあ。もうちょっと父上も、それから娘も、落ち着いて、丁寧に、素直に、言葉を選びなさいな。そう思うんだけど、そうだったらこんなへんてこな状況にはなってないよなあ。寿司でつられる都がいい感じでした。うん、お母様、素敵です。都は父親似なのだなあ。言い合うふたり、それを翻訳しあってる母と里美、あの様子がよかった。ちょっと大人というか、一歩ひいて、広く状況を見られるふたりって感じでありますね。

はこいり良品』は、地域起こしといっていいんでしょうか、いろいろなアイデア、いろいろなイベントが描かれて面白いです。マキ、やるじゃないですか。イベント概要見て、出店傾向見て、なにが足りていないか、しっかり見極める。うん、有能。かと思ったら、しおりさん、この人も有能といっていいのだろうなあ、なんにでもくいこんでくる。営業力? これ、なにをするにしても大切ですよね。さて、マキとケンジのこと、ケンジの父もそうなら、クラスの皆も、見守ってるんですね。マキは全然そんな気ないんだけど、といいたいところだけど、テレビのニュースで自分たちのこと客観視して、ああー、気付いちゃった? どうなる? どうする? マキの今後、ちょっと面白くなりそうです。

『もいんの高校野球日誌』、「席はねぇよ!!」、おかしかったですよ。本当に、物理的に、席がないんだ! 部員たちのむつかしい顔も、威圧してるとかそんなんじゃなくて、空気イスがつらいだけなんだ。彼らの背後に見えるもいんの存在感と、彼女へのおそれからつらくとも空気イスやめられない彼らの葛藤見えるようで、いい味出してました。そして今回、主将小柳くんが活躍ですよ。代打でサヨナラ! けれど、彼の名前、部員も覚えていなければ、もいんも覚えていない。というか、アナウンスも! 不憫だけど、不備だけど! 今回こうしていいところ見せられて、よかった。ええ、小柳くんには頑張ってほしいです。

  • 『まんがタイム』第35巻第7号(2015年7月号)

2015年6月7日日曜日

『まんがタウン』2015年7月号

『まんがタウン』2015年7月号、一昨日の続きです。

『フミちゃんの東大受験日誌』、フミコ、クリスマスにやる気ですね。このところ落ち込んでいるソーマを元気づけたいという気持ちもある。マフラーをプレゼントしよう。健気ですよね。さて、クリスマス当日、ソーママがフミコのこと、えらいこと警戒してるのがおかしい。そしてソーパパ。息子とそっくりっていっていいのかなあ。あのふたり並んでる絵、それだけでおかしかったです。ムラカナのこと気にしてたわけですね、ソーマくん。でもって、そのムラカナを、はからずマリカが元気づける。ああ、マリカ、いいやつではないですか。フミコの味方という。そして、ライバルでいてくれたからと、ムラカナに感謝の気持ちを告げる。いいじゃないか、ねえ。これも青春なのか。かくして、ムラカナ復活。ソーマの気掛かりも消えたようで、ええ、心置きなく受験に臨めますね。次回、センター試験? ああ、いよいよ本番ですね。ほんと、フミコのチャレンジはどのような結果を迎えるのでしょう。うまくいって欲しいなあ。

居間には今外国人がいます。』、居候たちがなんだかうきうきとアウトドアの準備しているんですよ。狩りにいくという。危ないからと万希にいう。どうせもみじ狩りかなんかだろう、万希がそういえば、なんと猟犬を連れているマイケル! ああ、きのこ狩りね。犬を連れていくのは、トリュフを探させるのかな? と思ったら、熊よけ! 闘犬乱舞って! 微妙なネタが投入されてますよ。しかし、熊も犬も可愛いな。山菜は、野宿組に先を越されてしまうのだそうです。けれど、温情で、温情で? 裏山だけは手付かずのまま残してくれていて、目指すはショウロ、すなわちトリュフに、ポルチーニ。日本のトリュフっていうの、京都の山でとれたって、随分前に聞いたことあるなあ。しかし、やたら茸に詳しいミカイールがおかしかったです。しかし、今回、茸狩りは失敗するのかな? そう思っていたら、大逆転! 目当ての茸に辿りついて、ああ、助け合いってすばらしい! このノリ、おかしかったなあ。楽しそうなのがなによりです。

『大正乙女カルテ』、よいですよ。厳しい平塚校長先生。彼女の普段学生たちに見せていない側面が描かれて、ああ、小児科にて仕事をなさっている。病院では、こと子供と向き合う時には柔和な笑顔を見せて、たまたま知り合いに付き添った路乃、彼女に気付いた瞬間、いつもどおりの厳しい顔になる。ああ、この表情、どちらが先生の普段の表情なのでしょう。一度くずすと笑顔に戻すの大変なんておっしゃってますけど、ということは、笑顔が演技? あの路乃を追い遣るときの表情、あれ、よかったなあ。これが先生の素のように感じました。いつも厳しい顔をしている。それは、学生たちがしっかり学んで、立派な医者として巣立っていくように、なのでありましょうか。あるいは、女性の地位の低いこの時代において、戦っている、そうした意思がさせているのでしょうか。しかし、いずれにしても、先生の、医師としても、また教師としても、相対するものに注がれる優しさ、それは違いないと感じられたのでした。

  • 『まんがタウン』第16巻第7号(2015年7月号)

2015年6月6日土曜日

『まんがタイム』2015年7月号

『まんがタイム』2015年7月号、発売されてます。表紙、メインは『おとぼけ課長』、着物姿で傘を担いで大見得きっている、その迫力、なかなかのものであります。躍動感あるなあ。今月のテーマは傘ですね。『さわらせてっ!あみかさん』は、あじさい柄のワンピースに、ちょっとおしゃれな傘。『まりあ17』まりあも、服装こそはいつものセーラー服ですが、手にはちょっとおしゃれっぽい傘。雨の季節ゆえの楽しみ、って感じでありますね。

鉄仮面のイブキさん』、喜多くん、突然伊吹さんの右腕に指名されて、そりゃもう嬉しそうなんですが、ああ、伊吹さん、右手、痛めちゃってるんだ。その理由がめちゃくちゃ面白かった。お父さんにチョップをしてみたところ、父、チョップ白刃取りで対抗! いや、取れてないから。って、どんだけ思いっ切りのチョップだったんだろう。父は額を負傷。伊吹さんは手を負傷したんですね。伊吹さん、痛そうな表情もそうとわからない。すごいですよ。伊吹さんが困ってそうなら、すかさず手伝いたい。そう思ってる喜多くんが、全然その表情わかなくって、どうもこうもうまく手伝えないとかね。はたまた調子のっちゃったりね。と思ってたら、おお、父上登場。いいなあ、この父上。もう大好き。そして鬼怒川さん。喜多くんに、伊吹さんのこと好きなのだろうといっちゃった! そうか、喜多くん、気付いてなかったのか。これは意外でした。これ、次回、喜多くんの態度違っちゃったりするのかな?

大家さんは思春期!』、料理同好会でありますよ。もう二学期も後半。三年生が卒業するまでに、リクエストメニュー食べさせてあげたい。森ちゃん、いいやつ! 本格的な受験シーズン到来までに三年生のリクエスト優先で試食会をやろうとなって、それからのメニュー決め、それが面白かったです。あまり予算がかかりすぎないように。そして手軽さ、片付けの簡便さ。目のつけどころが違いますよね。メニュー決めて、段取りつけて、その計画する楽しさに溢れていた話でした。すごくわくわくさせられる。そして職員室の風景もいい。先生がものすごく楽しみにしてて、もう、教師も生徒もみなチャーミング。いきいきしていて、すごく楽しい話でした。

『おひとり食堂』、わお、寂しい話? かと思ってたら、ごぶさタンゴですよ。びっくりだ! 食堂せいちゃんの先代、誠治のことをなつかしむ。そんな雰囲気があって、一年前に亡くなっちゃった先代、誠一郎の父ですよね。けれど、誠治のエピソード、それがどれも豪快で、おかしくって、だから湿っぽくならない。そうかあ。この食堂は、父のこの底抜けの明るさ、それが愛されてたりしたんだろうなあ。なんて、いろいろ思わされるエピソードでした。誠一郎がギターを弾くようになった理由も語られて、朴訥ながらもいい父子ではないですか。後日来店した、そのお客さんの娘さんも楽しい人で、そうかあ、三味線って、津軽? 豪快な感じ、底抜けの明るさも魅力的。そんなお客さんとの一時も、変わらず面白かった。この漫画、ほんと、すごくいいと思いますよ。

『マコトの愛の見つけかた!』、ゲストです。社会人になったばかりの新人、大戸真人。なぜか上司に気に入られちゃってるようで、ヒラなのに上司の隣りに席があるというんですね。これ、針のムシロだ! 課長、中桐雅。大戸のこと、あからさまに気に入っちゃってるんだけど、その理由が子犬みたいだから。いや、でも、課長。あんまりあからさまなのはよろしくないですよ! もうひとりいる主要人物、大戸の同期の小石川ゆか。この人のキャラクターがよかったですよ。受付担当、社内のアイドル、っていうんですが、お疲れさまです。あのポーズ、頑張ってっていってるんじゃなくて、あなたには負けないっていう、ファイティングポーズなのかあ。負けず嫌いの彼女。大戸には負けないと燃えている。そうした闘志が、女性性を売りにするとかじゃなく、仕事の面でもってうまいこと押し出されたら、もっといい感じになるかも。そんな風に思いましたよ。

  • 『まんがタイム』第35巻第7号(2015年7月号)

2015年6月5日金曜日

『まんがタウン』2015年7月号

『まんがタウン』2015年7月号、発売されました。表紙は『ままごと少女と人造人間』をどーんとでっかく描きまして、おおお、しずくのピンク髪が目にも鮮やかでありますよ。単行本が出た、ということでこうして見事に表紙を飾って、しかししずくに13号、ふたりして洗濯物を取り込んでるその風景、ほのぼのとして、アットホーム。いい雰囲気、いいイラストだと思いましたよ。そして他に『新クレヨンしんちゃん』、『ちょい能力少女あゆむ』、『ど先端ナース』、『あつあつふーふー』、『鎌倉ものがたり』のカットもございます。

押しかけ時姫』は、小山の視点から時姫を見てみましたという趣向。よいなあ、小山。おっとりとして、面倒見のいい、時姫のいいお友達。時姫のいう、野々江の姫という話。これを中学生特有の自意識と思って、暖かく見守ってくれているところもとてもいい。そして体育のね、体操着をついに時姫、着用するんですけど、あああー、えらいことに。小山さん、気苦労が絶えない。この一生懸命、時姫を守ろうとしてたり、そして時々発する鋭いつっこみ。ほんと、小山、よい子です。時姫がね、小山に家出中と打ち明けて、それで小山のいってくれたこと。ああ、そうであればどんなにかいいことだろう。そう思わされるものあって、時姫のことばもまた深いと思わされたのでした。着物姿の小山、愛らしく、そして時姫のふんどし。えらいことになってますね。すごいインパクトでした。

『ちょい能力少女あゆむ』、運動が苦手なんですね。でもって、あの微妙に非力な能力でもってなんとかしようとしてるっぽいんですが、ちょっとものを動かすだけで、あんなに大変そうにしてるのに、スピーディに展開するゲームの最中に介入することできるのか? まあ、無理そうですよね。球技大会で、あまりものの卓球に、あまりものとして、あまりものの黛と出場することとなった。あの、黛にぐいぐいからみにいく歩がいいですよ。そして、黛のこと誤解してるクラスの皆の言葉に憤慨して、やる気なかったはずの球技大会に本気になる。そんな歩の人のよさ、素直さ、実直さ、好感もちますよね。黛もまんざらじゃない? この一緒に頑張ってる感じ、ほのかに感じられるそれ、いいなって思いますよ。

『恋するヤンキーガール』、アヤメちゃんとデートですよ。遊園地前にてドキドキしながら待つナギの前にあらわれたアヤメちゃんは、昭和を懐かしく思い出させるような出で立ち、恋するファンシーガールといった雰囲気なんですね。ナギ曰く、ダサい。センスが悪い。けど、遊園地のアトラクション、自分の楽しみそっちのけで、一番に友達へのお土産選ぶとかね、この子のよさというのがよく現れていたと思います。そしてアヤメのよさはここからが本番。迷子に出会ってしまう。アヤメのうさぎリュックが気にいったようで、そうしたらアヤメ、この子のために一緒に遊んで、親が迎えにくるまで寂しくないようにしてくれたんですね。おかげで全然遊べなくて、憧れの観覧車にも乗れなくて、でも、次は絶対乗ろうな。ふたりの約束。ああ、いい話じゃないですか。ただ普通に観覧車に乗るよりも、ずっといい日になったんじゃないですか。

『ふらら一人でできませんっ』、ゲストです。これ、出張だそうですね。『漫画アクション』に掲載されてるのかな? コミュニケーション能力0のふららちゃんを愛でるコメディなんですって。雑貨屋さんにいこうと、ショッピングモールにきたふたり。けれど、ふららがいうことを聞かない。それまで、ずっとしがみついていたのに、スイーツのお店を見付けたらもう釘付け。そこから動こうとしない。静止もきかず入店。注文もしてないのにイチゴでチョコフォンデュ。もう注文するしかなくなるってわけですよ。これ、スイーツバイキングなのかな? ケーキもろもろとりにいかないといけないんだけど、人混みが苦手、とりにいけない、というので、ふららはなにもとってこれず、友達のとってきたものをガメるんですね。この内弁慶そのものといった彼女の行動、台詞なしでね、妙な効果音でもっていろいろ表されるふたりのやりとり。このおかしさ、はまる人にはすごく働きかけそうですよね。

  • 『まんがタウン』第16巻第7号(2015年7月号)

2015年6月4日木曜日

Splatoon(スプラトゥーン)

 ガチマッチ、はじまってますね。『Splatoon』発売以来、毎夜睡眠を削ってプレイしておりますが、今のところ飽きそうな感じがなくてですね、しかも頃合いみて、新マップや新ブキ、そして新ルールを追加してくれるものだから、目がはなせない、そんな気持ちにもなろうというものなんですね。その新しく追加されたルールというのが、最初にいいましたガチマッチ。マップ中央に設定されたガチエリア。ここを制圧している時間で勝敗が決まるため、なるたけ長く確保すべく、守る方も必死なら、相手のカウントを阻止せんと攻める側も必死。もう見事にナワバリバトルとは違ったゲーム性を楽しめるわけです。

しかし、ガチマッチ、安定しません、難しい。ナワバリバトルとは違った戦略が必要とされる。広く塗ることよりも、敵の進攻を食い止め、あるいは敵の防御を崩さないといけない、ということは、チャージャーや長射程のシューター系が光るのではないだろうか。そうした発想から使用ブキをいつもと違え、意気揚々と参加してみたら、いやあ駄目だったね。慣れてないこともあるんだろうけど、あってないのかなあ。全然活躍できなくて、むしろ足引っ張っちゃって、いろいろ模索しながら射程をどんどん短くしていった結果、スプラローラーコラボに落ち着きました。

なんでローラーなのか? やっぱり一撃の重さ、これが馬鹿にできないんですよね。びしゃっとインクを振り撒いて、エリア内を塗り替え、そして敵を一掃する。とまあ、これだけならコラボでなくダイナモあたりでもよさそうですが、あえてコラボを選択したのは、そのサポート力あってですよね。

マーカーです、マーカー。このゲームでは、味方のいるポイントに大ジャンプですっ飛んでいけるわけですが、マーカーが設置してあると、その位置にジャンプできる。つまり、味方が仮に全滅させられても、マーカー目掛けて跳んでいけるというわけなのです。このマーカーを要所に配置しておけば、不利なポイントに飛び込まないですむ。狙撃ポイントなど、状況の優位を即座にとれる。ほんと、あれはすごく便利。敵も、マーカーあるとそこから進攻されかねないとのおそれから、可能ならば破壊しようと思う。結果そちらに戦力が振り向けられることで、守るべきエリアが手薄になる、なんてことも期待できたりする? まあ、そんなにうまくいくわけじゃないんですけどね。ともあれ、うまくいくと、こんな結果になったりしますよ。

ガチマッチのルールを理解してないプレイヤーがいると、ちょっときついなあって思った結果でもありました。なぜ通路をみっちり塗る? なぜ、南の広場を塗る? この時私は水色で参加していた、つまり設置されてるマーカーは私の置いたものなのですが、見事に狙いがあたって、ガチエリアの防衛、それだけに味方が注力することができた。あるいは敵があそこまで見事に塗り潰したのは、スペシャルゲージを溜めるためだったのかも知れません。けどあそこまで塗り潰しちゃうと、それ以上ゲージを溜めることはできないわけで、逆転の目はさらになくなるよなあ。みたいな感じで、いろいろガチマッチでの戦い方あるいは課題も見えてくる、そんな結果だったと思えます。

そんなわけで、ガチマッチ、現在ウデマエはC+になったところです。いや、しかしこれ、なかなか上がらんですね。C+くらいからは勝ち数が負け数を上回らないとランクアップできない。またもらえるポイントも、勝てば総取り負ければゼロみたいな仕組みになっていて、これっていわゆる部分強化ってやつですよね。プレイすれば、多い少ないはあっても、必ず何ポイントかは得られるナワバリバトルとは対照的に、拮抗しないかぎりポイントの入手はできず、そのかわり勝てばナワバリバトルよりも多くのポイントが一度に得られる。これ、人によっては見事にはまってしまうんじゃないかなあ。強さの目安となる(必ずしもそうとはいけないけれど)ウデマエもそうなら、部分強化もそう。ウデマエが上がるほどに、得られるポイントもどんどん増えるとあれば、より強い勝利の快感を得たいと、勝数重ねたくもなろう。勝数重ねれば、強さの可視化、ウデマエもあがるし、どさっと多額のポイント入手できるしと、シンプルな目標が、多方面の快感を引き出すトリガーになっている。ゆえにこいつは、ああ、なんとしても勝ちたいと、勝ちに、強さの明示に強い感心を示す層には、かなり働きかけそうなシステムと感じましたよ。

ああ、そうそう。ヒーローモードもクリアしてますよ。あれも面白かった。というか、はじめるとやめどきを見失うのは、オンラインもオフラインも同じかも知れません、このゲーム。

2015年6月3日水曜日

『まんがホーム』2015年7月号

『まんがホーム』2015年7月号、昨日の続きです。

『いぬにほん印刷製版部』、これ、ほんと、含蓄あるなあ。新しく入った、転職組ですね、斎藤氏の頑張り、気配り、それをよしとしない安田。なぜか? 善意の残業はさせない。給料外、サービス残業をする人間がいると、そうした行為をあてにした人間が、無理な仕事をつっこんでくる。ああー、そうかもなあ。すごくわかる気がするよ。また、こうして頑張りすぎる人間がのちのちダメになる。ガタがくるという表現がしっくりきますね。やるべきこと、それだけで精一杯で、むしろ適当に息を抜いたりする、それくらいがちょうどいいんだっていうの。これ、安田の、ひいては作者の見てきたものが反映された表現なのかもなあ。自分は決して頑張りません。給料外は手を出しません。そうしたのが過去の経験の反映だったりするように、この漫画もそうした反映があると感じられる。それが面白みになってるとあらためて思いましたよ。

『うちの秘書さま』、やっぱりメイド連がいいですよ。今回は、ゲームソフト欲しさにバイトする坊ちゃんであります。じゃんじゃん小遣いが与えられたりはしてないんですね。坊ちゃん、はじめのアルバイト。それ自体は評価されてるんだけど、彼の能力に信頼がない。あの七瀬、メイドの心配してる様。ああ、人様に迷惑かけられませんもんね。ちょっと失礼といったほうがいいのか、あるいはよくわかってるというべきか。いずれにしても、まずは自宅で手伝いとなったんですね。時給千円。すげえ。メイド連の甘やかしよう、際立ってましたね。うん、いつもどおりといった感じ。対して厳しい七瀬。これでバランスとれてるのかもですね、といいたいが、いや、やっぱり甘やかされてる方に重みかかってますよね。そんなはじめが、最後に皆に感謝の気持ちをあらわす。いい話だったと思いましたよ。うん、メイド連、大好きです。

『歌詠みもみじ』、皆でカラオケにいきました。って、盛ちゃんの暗黒面、見るからにやばげでありますね。まりな、この子、歌ってる最中に店員がきたときの様子ですけど、あれまあ、すごく意外。そういうの気にしないタイプだと思ってたんですが、照れちゃうんですね。かと思えばこの打たれ強さ。同じ歌をやりなおすんだ。千恵子の弱気、言い訳も面白くて、ああー、たしかに練習の本番のって、どこぞで発表するわけでもないんですから、不思議な言い訳です。そして、あれですよ、歌い出しがわからないから、動画サイトで確認するってやつ。あー、今はこういう風にやるのかあ。この発想はなかったです。さて、我らが主人公もみじの歌唱。歌えないわけじゃないのか。しかも、うまいのか。父の影響でムード歌謡というの、あの一家の雰囲気思い出されて、なんか面白かったです。

『マチ姉さんの妄想アワー』、トシのユウコ評が最高でした。女子でも中学生男子みたいな発想になるんだね……。って、君のその発想、その淡々とした評価が素晴しいよ。小学生男子と思えないです。本編、ツルの恩返しがもうほんと素晴しい。ほんと、復讐と恩返しの同時進行とか、このツルのアレな性格、すごく魅力的でした。矛盾もまた面白い。すげえな、この興味そそらせる一言。加えて老師様のサービス精神。これ、求めてる答、そいつを与えてやっただけじゃん。ほんと、商人も老師もめちゃくちゃいかしてました。念珍の2本もとてもいい。まんじゅう怖いのもっていきかた、これもすごくいい。ほんと、毎回が工夫、見事な発想に彩られて、飽きないですよ。

  • 『まんがホーム』第29巻第7号(2015年7月号)

2015年6月2日火曜日

『まんがホーム』2015年7月号

『まんがホーム』2015年7月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかが四コマ漫画描いてるイラストがメイン。前髪をとめて邪魔にならないようにしてね、そして首にはヘッドホン。ちょっと振り向いて、これはこちらがなにか話しかけた、そんな感じでありますね。『まんがの装丁屋さん』は律さん、麦ふたりが今月の『ホーム』の表紙デザインを試し刷りにて検討中? 『いぬにほん印刷製版部』紙谷はインクをなんかやってるところです。そして『孔明のヨメ。』、孔明、月英のふたり、本を読んでいる。このふたりが受け手であるのですね。作り手からデザイン、印刷、そして読み手までにいたる幅の広さ。面白い表紙になっていたと思います。

『孔明のヨメ。』は、孔明サイドよりも徐庶サイドがダイナミックに動いていて、徐庶の出会ったふたりの男。そのうちのひとりが、趙子龍の乱入で誰かわかってしまう。劉玄徳、劉備とわかって、そして劉備にはもうひとりの男のこともわかっていて、なるほど孫家に仕える武人、魯粛でありました。って、よく知らない! いろいろと複雑に人の動き、つながりができあがっていきますね。現在黄家の社日の準備にたずさわっている孔明。この社日をきっかけとして劉備と知り合いそうだ。魯粛は魯粛で、龐統とつながりを持っている。もう、彼ら、歴史の動きにどんどん巻き込まれ、距離を置くこともかなわなくなりそうと思わされるわけですよ。こうした状況にはらはらさせられるのは、今の孔明たちの生活が、派手さはなくとも、地に足をつけ、身近な人たちのしあわせを思い行動している、そうしたものだからなのだろうなあ。その小さなしあわせを大切にする、その様子に愛おしさ感じるだけに、これからの戦乱、避けえぬものと理解しているからこそ、なにか切なさ覚えるのだと思います。

『敗者復活戦!』、ニーナとその兄貴の話ですよ。兄貴がニーナに甘くて甘くて、いろいろ兄貴から差し入れもらってるとかね、ほんと、兄貴はニーナ大好きだなあ。かと思えば、ニーナも兄貴大好きで、店長にいわれて兄貴の好物のシューアイスを差し入れにいったら、そこででくわす兄貴の彼女。不満なのか、嫉妬なのか。もう、ニーナ、困った子だねえ。兄貴の手放した蔵書、それをめぐる月穂サマたちのやりとりがおかしいですね。もう、完全にターゲット。そして兄貴、みごとにニーナ大好き、って、彼女放ってるの? ところで、ニーナのバイトはじめた理由、忘れてましたよ。あー、そうだっけか、自立かあ。忘れてましたよ。

『宇宙ファラオ☆パトラちゃん』、なんか、オマールっぽいぬいぐるみがいる! 今回、まさかのパトラちゃん、地球を、人類を救うの回でありました。たまたま話した円盤の話。まさに今地球にきていたところで、パトラちゃんのお迎え? そう思っていたら、なんかナチュラルに、驚くほどスムーズにさらわれていって、あかん、あかんやないの。地球に侵略にきた宇宙人だったのですね。けれどその危機をパトラちゃんが打破してくれる。より正しくいうならば、パトラちゃんのバックにある、プトレマイオス星の国力、国力でいいのかな? そのおかげなんですけどね。さらわれて、正体ばれて、ぽいっとリリースされる。そこまでの流れ、おかしかった。ホルス、彼の役にたってなさ、これもよかったです。

『警戒少女いちごちゃん』、オマールが大変なことに! いちごちゃんはおかしづくりが好きなんですね。パウンドケーキ、焼いてきてくれた。るいの妄想のいちごちゃんが、もうべらぼうに可愛くて、たまらんですよ。作ってきたケーキがおいしいおいしいと評判だからでしょう、あの喜んでるいちごちゃん、オマールのハイテンションも可愛くて、けれど、皆でいちごちゃんのおうちにいこうぜ、となったらちょっと風向き変わっちゃった。いちごちゃんしゃべれなくなっちゃって、逃げ出しちゃったりしちゃって、どうしたどうした、るいちゃん、嫌われてる? いや、そんなわけでなはいようで、もう、いちごちゃんね、ほんと、可愛いです。って、ああー、オマール! いちごちゃんの気持ちの盛り上がり、どれほどのものだったんでしょうね。ものすごいですよ。

  • 『まんがホーム』第29巻第7号(2015年7月号)

2015年6月1日月曜日

Splatoon(スプラトゥーン)

 うひー、プロモデラー、ちょっと強すぎるんじゃないかって話になってますよ。プロモデラーっていうのは、昨日いってた『Splatoon』のメイン武器のことであります。見た目エアブラシの連射力特化ブキ。これ、塗り性能が高くて、また距離さえ詰められれば、しっかり撃ちあって勝てるというものだから、ことこのゲームにおいては相当な強さを発揮する。弱点である射程の短かさも、スペシャルで補える。さすがに強すぎるんじゃない? という声があがるのは、まあ理解できるんですよね。ああー、修正はいっちゃうかなあ。あるいは、プレイヤー皆がプロモデラー装備みたいになっちゃうかなあ。そうなったら面白くないなあ。しかしこれ、ゲームのデザイナーからすれば誤算といえる強さだったのかも知れませんね。

このゲームにおける強さというのは、主に2種類あります。ひとつは、撃ちあって勝てる強さ。これはわかりやすいですよね。敵と相対した時に、迅速にこれを排除し、数の優位でもって前線を押し上げることができるかどうか。『Splatoon』に限らず、この手のゲームでは重要な強さであることは、誰しも理解できるのではないかと思います。対して、『Splatoon』特有の強さといっていいものがあります。それが、最初にも少し触れました、塗りの強さです。

このゲームは、敵味方双方がフィールドにインクを撒き散らし、最終的に多くの面積を自軍のカラーに染めたチームが勝ちというルールで戦います。だから、短時間で、まんべんなく、広い面積を塗れるブキは、もう単純に強力といえるわけなのですが、ものごとはそう単純ではありません。このゲームにおいて、塗るという行為は、単に自陣を広げるという以上の意味を持っているからです

昨日、ちょこっといってました。

ブキの話しかしてないな。インクに潜って移動とかリロードとか書きたかったんだけど、まあいいか。

実は、これ、あんまりよくなかった。というのは、塗りは、移動リロードに大きく関わってくるもので、すなわちこのゲームの独自性であり、またこのゲームの根幹ともいえるシステムだからなんですね。

まず、移動について。プレイヤーキャラは普段は人型で二足歩行し、撃ちあっているわけですが、イカに変身すれば、インクの中を泳いで移動することも可能です。ただし、泳げるのは自陣側のインクだけ。敵側のインクとなると、潜れないどころか、足をとられて、歩く速度さえ落ちてしまう。圧倒的に不利な状況に立たされてしまうというわけです。そのため、戦いの優位を得るために、迅速にフィールドを塗る必要がある。塗れさえすれば、垂直の壁でも登れる。前線にいたるインクの道をすばやく作れれば、敵より先にインクの陣地を構築することもできる。裏道を塗り替えられれば、敵陣後方に踊り込み、挟撃もできるかも知れない。

塗り性能が高ければ、敵陣においても、素早く退路を塗り、泳いで逃げることも可能になります。敵と遭遇した時も、インクに潜った相手を上から塗り替えてあぶりだすことができる。逃げようとする相手の周囲を塗り、足止めかけることもできる。広く、はやく塗れるということは、すなわち優位を得ることができるということに他ならないのです。

そしてリロードの問題もあります。インクを派手に撃ちまくっていると、背中のタンクのインクが減っていって、空になると当然撃てなくなります。ボムも使えない。強力なブキほどインクの消費は激しくなる傾向がある。戦い続ける、塗り続けるためには、インク残量を常に意識し、効率的に補充してやらないといけないのですが、この補充の方法というのが、インクに潜る、泳ぐなんです。

自陣であれば、適当にぐるぐる潜って泳ぐことで、わりとすぐにインクを溜めることができます。けれど、まだ自陣になっていない場所、あるいは敵陣においては、まず塗るところからはじめないといけません。つまり、ここでも塗り性能が重要になるんですね。目の前をざっと塗る、塗った範囲を泳ぎながら進み、移動と補充を同時にすます。再び目の前を塗る。この繰り返し。塗り性能が高いということは、このサイクルを効率的に行えるということに他ならない。

やっぱり、プロモデラー、優秀すぎるのかなあ。おそらく当初予定では、はやく広く塗れるけれど、前線では心許ない。そんなブキになるはずだったのだと思います。戦うよりもサポート系。味方のために陣地を構築し、敵陣への到達性を高める、そうしたブキになるはずが、塗れる、戦える、マルチ武器になってしまった。

ああー、やっぱり修正されるかなあ。塗り性能が落ちるか、攻撃力がさらに落ちるか、あるいはインク消費量が増えるか。攻撃力が落ちるのはしかたないと思う。インク消費量は、今でもわりとぎりぎりで、リロード力を向上させるギアが欲しいなあと思ってるくらいなんだけど、これもいたしかたないかも知れない。けれど、塗り性能は落とさないで欲しいなあ。自分がプロモデラーを使い始めたのは、その塗り性能の高さあってのことだったんですよ。性格的に、塗り残しがあるとすごく気になる。だからズバーッと塗れるエアブラシが気に入ったというわけで、ああ、どうなるかなあと、ちょっとだけ心配です。

けど、プレイヤーがエアブラシとローラーばかりになるのも困るから、やっぱり調整は必要なんでしょうね。

引用