2023年6月30日金曜日

『まんがホーム』2023年8月号

 『まんがホーム』2023年8月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。連載20周年達成!! の文字が踊ります。いやほんと、もう20年たつのですか。びっくりですよ。それだけの期間、安定して続いていることもまた驚愕で、めでたい、すごい、なかなか達成できない数字に圧倒されています。ということで今回はお祝い。らいかは焼きサンマに大根おろしで20thと書いていい笑顔。『天下分け目の小早川くん』は大きなクラッカーでお祝い。『俺と式神の主従契約』は祝と書かれた風船を浮かべて、『孔明のヨメ。』は獅子舞と桃でお祝いです。

今月は新規ゲストが3本です。

『星乃くんのハートはモフモフに埋もれてる』

高校生の星乃くんは俳優としても人気。学校でも当然のように大人気なのだけれど、その実態は消極的な内向きボーイ。ぬいぐるみのベア吉にしか心を開いていないというのだけれど、ベア吉相手に会話してきたことが演技を磨いて、子役時代から評価を得ている。

そんな星乃は、周囲の人たちと接するために、常に爽やかな王子キャラを演じているのだけど、困ったことに星乃が気になる温井さんを前にすると、その演技力が発揮されずぶっきらぼうボーイになってしまう。

この思いと行動のうらはら。なんとか好感のある振る舞いをと思いながらも、ついつい地が出て誤解されてしまうという悲劇。しかし、ある日見られてしまった星乃の秘密。ふところからハンカチを出すつもりで間違えたベア吉。それを見た温井は走り去ってしまうのですが、それはなぜ?

次号、理由判明だそうですよ。このアクシデントが星乃に対する温井の誤解を解くきっかけになるといいですね。

『真琴さんは定時で帰って○○したい』

ソーシャルゲームを運営する会社にてインフラエンジニアとして勤めている岩清水真琴。システム保守部門の管理職に抜擢されたのはいいものの、本人としては仕事に生きるタイプではない、むしろ定時で帰りたいがために必死で頑張っていただけ。なのに思わぬ評価を受けてより重責を担うこととなってしまって、これはまさしく痛し痒しの状況でありますね。

そんな真琴に訪れた苦境。運営しているソシャゲの1周年イベントがはじまるとともに発生したアラート。充分にキャパシティをとったはずが、想定以上のアクセスでキャパオーバーしてしまった!

からの、サーバの負荷を減らすためアクセスを制限し、さらに余剰機器を流用しての設備増強。

こうして徹夜仕事となってしまい、定時に帰るどころではなくなってしまったのでありました……。

って、つらいな、つらい漫画だな。なんか痛ましいな。最近はサーバを自前で構えるのではなくクラウドで展開することが多いと思うのですが、それでもインフラ保守の仕事は大変でしょう。皆が普段普通に楽しんでいるゲームの裏で、こうして大変な目にあってる人がいる……。いやもう、つらいな……。真琴の最後の叫びには同情を禁じえませんでしたよ。

『魔女の隣人』

うちの隣には魔女が住んでいます。というの、その子の思い込みなのかなって思ったんですよ。だってその根拠が、枯れない花壇とか、ペットが黒猫とかね、ガーデニングに手をかけてるだけの普通のお隣さんなんじゃないのかな? と思ったら、ああー、こりゃ魔女だ。空飛ぶホウキに乗って通勤されてるのね!?

ええ、その子の見間違いとか思い込みなんかでなく、正真正銘の魔女でした。でも善良で、ちょっとおせっかいで、そしてうっかり屋さん? ゴーヤのグリーンカーテンの相談を受けて、魔法でちょいと手助けしてくれたんですが、その加減が効いてない! 泣いてる赤ちゃんをあやすため、黒猫をカエルに変身させたのはいいけれど戻すのを忘れてる。

などなど、人懐こくておっちょこちょい、愛すべき隣人といった感じであるんですね。

そんなお隣さんが越していって、空家となったお隣のおうち。庭もすっかり荒れてしまって、というのが最後には元通りになるというそのくだり。ちびっ子の、それと知りながら誰にも秘密している、そうした気持ちが繋ぐ縁のようなものもまた魅力と感じる漫画でした。

『孔明のヨメ。』

曹操に対抗すべく動いている人たちの活躍。それがいよいよ結果を出そうとしているのですよ。これを見て興奮せずにいられるだろうかという話。ええ、一度は距離を置かざるをえなかった徐庶までもが加わっての大作戦。これは本当に大きな山場へと向かう、そんな動きを感じさせるものでありますよ。

今回は曹操を前にした軍議での徐庶の大活躍が見どころでした。動きを見せる孫権の軍を陽動とまでは見抜いている曹操陣営。しかし万が一のことを考えると放ってもおけない。合肥を、都を守るべくいくらか兵力を割くことになるのですが、手柄を立てられないだろう都の守りに手をあげるものなどおるまい。

と、そこに徐庶が手をあげることで、曹操に徐庶の内心を誤解させるにいたるというのですね。

徐庶が、そして龐統が、それぞれに曹操の考えに働きかけることで、慢心を誘うというこの一連の策。結果、龐統が南郡功曹の職につかざるをえなくなってしまったわけですが、それもまた策のため。かくして仕込みは充分になされ、あとは仕上げと結果とあいなるわけでありますが、もうこれからは毎回がクライマックスみたいな勢いかも知れませんね。

そして月英と孫尚香の帰還です。月英の帰りを待ち侘びていた孔明の様子は感涙もので、そして孫尚香の帰りを待っていた魯粛の涙! いやもう、とんでもない心労だったでしょうね。もしものことがあればって、ふたりともに同じ思いでありましたでしょうけど、魯粛、死んでしまいかねないほどの心労だったと思います。いやもう、おふたりともお疲れさまでした。

2023年6月29日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2023年8月号

 『まんがタイムオリジナル』2023年8月号、一昨日の続きです。

『敷金礼金ヤンキー付き』

また変な人が出てきた! 今度は政治家、と思ったらまだ候補者。区長目指して選挙活動中。まずは知名度を上げたい。と、ここまではいいんですが、なんでまたよりによってサンライズ荘にポスター貼りたいなんて思ったの!?

地域でも有名。きっと目立つ、まではいいけれど、イメージ戦略とかそういうのはないっぽい。しかもヤンキーにシンパシーがあるとか更生に関わる活動してるとかあるのかと思ったら、まるでそういうのもなし。むしろヤンキーは大嫌い。

あかん! トラブルになる予感しかしないってやつですよ、これ。

サンライズ荘に到着してからの御色候補者。うまいこと交渉したりするんかな? と思ったら、わーお、口先だけで適当なこといってるね? 金よこせという大家にそれは無理と答えるとこまではよかったけれど、当選の暁にはヤンキーだけ税金タダとかね、無理な公約、果たす気なんてまるでなしってやつだ! 秘書が内心ツッコミ入れてますけど、このへん、きっと御色候補者、わかっててやっとるんでしょうね。

たえに対する対応も面白くって、ヤンキーアパートなのにヤンキーじゃないの!? ヤンキー志望!? って、いや、それは別にいるよ! でもヤンキーアパートに住んでる普通の住人。これはやっぱり相当なイレギュラーなのかも知れませんね。

しかし今回の一番のサプライズは、このいろいろ駄目そうな御色候補者。支援団体があるのね? しかもしっかりした大人っぽい! その上、沢山いる! これ、なんだかんだで人望があるのか、あるいは利害関係とかあるいは共鳴する思想などあったのか!?

今回の活動見るに、相当あかん人っぽいんですが、ほんと、この人のバックグラウンドも結構な謎。今後たびたび出てきたりしても面白いかもって思いました。

『オネェの恋のはじめかた』

わーお、淡子回だよ。きっと面白いことになる、そう思ったら、演劇部の顧問、桑野燕も参戦して、大誤解大会が勃発。

淡子の脚本、主人公のモデルは時宗。それを先生も察したか、あるいはその鋭敏な感性が主人公に時宗らしさを見出したゆえなのか。先生自ら時宗をスカウトしに出向いてくるっていうんですよ。

でも、まさかの手の甲にチュー! マジか!? 先生、男性だよね!? 男性といってください!

それはそれとして、演劇のテーマは「片想い」。淡子からいろいろ聞いているという時宗の恋模様。それはいいんだけど、まさかのお相手、翔人と思われてるっていうんですね。これは淡子の勘違い。で、先生もそれを真に受けていて、で、今回の廊下でスカウトの様子をうかがっていた翔人と桜子、時宗がふたりに気づいて一緒に帰るというくだり、それを見てさすがに桜子が相手と気づくかな? と思ったら、気づいてない!

いやもう、演劇部、誤解と混乱の坩堝。で、先生はまだ諦めていないみたいですが、やっぱり凪様の占いのとおり、時宗は演劇に引き込まれてしまう運命なのでしょうか。

『通勤通学クエスト』

オフの日の服装に悩む柏木です。

桜井から釣りの時のこと持ち出されて、いわく、ジャージできただろ、面白いやつだな。いつもジャージで出歩いているのか?

それまで気にしていなかったジャージ外出に疑問を持った瞬間。学生の頃は制服があった。休みの日は家から出ないからゆるい格好でも大丈夫。じゃあ外出する時はなにを着るの?

悩むまではいいけれど、それがゆきついた先が、ねこはいいなあ。うん、まあ、わからんでもない。服装とかそういう悩みはないでしょう。そして榊の服装を見て、女の人ってえらいよね。この柏木の素直さ、これは人徳ですよね。榊も見事に喜んで、ええ、榊の素直さ、これもまた魅力だと思います。

そして今回もやっぱり頼りになる菊池。柏木に服を持ってきてくれた。どういうシチュエーションにどういうのをあわせるかまで教えてくれて、いや本当に頼りになります。

2023年6月28日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年8月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年8月号、発売されました。表紙は『キルミーベイベー』。なんと、連載15周年! 驚きの数字とともにやすなとソーニャが表紙堂々登場です。ふたりして指で1と5を作って、15を表現しているんですね。ふたりの周囲には、アイコンタッチの各種武器、いやりんごとかバナナもあるながちりばめられて、にぎやか、けれどすごく調和している不思議な感じ。黄色の派手な表紙に映える銀の文字も目にまぶしい! シンプルにしてぐっと押し出してくる、そんな勢いがありますよ。

今月は新規ゲストが2本です。

『竜の古城のメイドメイド暮らし』

おどおど内気で人づきあいの苦手な沖宮彩。学校でクラスの子に話しかけるのも大仕事。一緒にお昼をと思っても、どうしても話しかけられず今日もひとりランチ。そんな自分に嫌気がさすも、どうしても性格を変えられる気がしない。

沈んだ気持ちでの帰り道、川から聞こえる水音に様子をうかがえば、そこには溺れるトカゲの姿。苦手ではあるけれど命を無下にもできず、勇気を出して助けてみれば、変わりに自分が川に落ちてしまい、したたか流されようやくなんとかはい上がった彼女の前に広がっていたのは、ついぞ目にしたこともない世界。

スマートフォンも使えない、そんな状況に困っていたら、どう見ても人ではないふたり組に声をかけられ、連行される!? と思ったその時、竜のお嬢様なる人物に助けてもらった。

ここは異世界。あの時、川で助けたトカゲこそが竜のお嬢様の使いの者。情けは人のためならず、というか、助けたからこそ川に落ちたともいえるわけですが、ともあれ善行により一命をとりとめた彩の行く末やいかに。竜のお嬢様の屋敷にて、メイドとして働くことになった彩を、いかなる命運が待ち受けるのか乞うご期待でありますね。

『天死探偵モグモグ』

枝相双葉が出会った謎の少女は、人に死を宣告する不思議ちゃん? 双葉にからんできた兄さんにくどくどお説教を食らわせるのだけど、そう遠くないうちにあいつは死ぬよと言明。そんな変な子が、なんと双葉の参加する合コンにくっついてきて飲み食いするっていうんだから珍妙です。

ただ飯食うためについてきた? いや、それは目的の半分。もう半分の目的は、この居酒屋で出る人死にに立ち会うため。双葉たちと一緒に飲んでいた山口始なる眼鏡の人物。酒に弱く、そのくせ飲むというタイプで、酔って騒いで荒れて、トイレにいったと思ったら戻ってこない。それで不審に思った双葉がトイレに向かってみれば、そこには血の海に沈む山口始と、そのかたわらにたたずむ謎の少女の姿。

かくして山口始の死の真相に迫っていくことになる双葉。謎の少女、山口始の魂を回収していた天使の語る真相。自ら名乗り出た安田武は犯人ではない。園部桃こそが真犯人。はたしてどのような手法で山口殺害にいたったのか。その解明は次号、刮目して待て! といったところ。

この漫画、こうした謎の殺人に立ちあっては天使の示す真犯人の殺害手法に双葉が推理で迫っていく。ちょっと変わった毛色のサスペンスものとなりそうですよ。

『mono』

エアロバイクに回転センサーを取り付けた春乃。かくしてはじまる、グルグルマップVRサイクリング! なんですが、全然速度が出ないからといろいろズルしようとするのが春乃らしくていいですね。

本来はダイエット目的だったはずだけど、どうしたらより面白くなるかを追求する姿勢はまあ間違ってないと思います。面白いから続くわけで、爽快感がなくてやめてしまうようだと、それこそ本末転倒です。

でも、あの磁石で回転をカウントするタイプのセンサーだったらこうしたらすごい速度が! っていうの、ズルをするにもほどがある! いや、でもね、結局ちゃんと漕いでるんですから、なんだかんだでちゃんとしてます春乃さん。

下り坂でも漕がないと進まないというVRならではのあるあるとか、こういうの面白かったです。現実っぽく感じるからこそ、現実との違いに混乱してしまうというそういうところ。自分がメインで遊んでいる釣りゲームでもそういうところがあって、あれー、こっちには投げられないのか、みたいなのね、実によくわかります。

しかし今回、ただVRサイクリングだけでは面白くないと判断されたのか、だんだんと数が増えていく猫の鳴き声。たいしょうがご飯でも要求してるのかな? と思ったら、なんだその謎のオチ!

これ、続くのかい? なにかしらの発展ないしは解明とかされるのかね? されない気がする。ほんと、これ、どう受け取ればいいんだろう。現代VR怪談なのでしょうか。

2023年6月27日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2023年8月号

 『まんがタイムオリジナル』2023年8月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。熱々、激辛!? 麻婆豆腐を食べて口元真っ赤にしている山下さんが表紙でありますよ。今回の表紙テーマは激辛の模様。山下さんが麻婆豆腐。『小森さんが断れない!』しゅりも麻婆豆腐で、汗だくだくです。『慧都様にはお見通し!?』慧都様は真っ赤なスープの激辛ラーメン口にして火を吹いてあそばして、そして『らいか・デイズ』らいかは、ザルいっぱいの唐辛子見て驚きの表情であります。

今月は新規ゲストが1本です。

『お憑かれですね杏子さん』

素敵な雰囲気の絵柄ですね。主人公の舞岡杏子、さっぱりした感じの大人の女性といった雰囲気で、そしてその背後にいる老紳士は杏子の父親、あるいは年の離れた夫とか?

と思ったら、まさかの地縛霊! 好条件のわりに家賃の安い部屋に入居してみたら、そこにいたのが老紳士。自分の姿が見える入居者に喜びを隠さないその男性、アンブローズは、10年前にこの部屋で死んだ地縛霊。いや、地縛霊ってこと自覚してなさるのか! これまでずっと孤独だったアンブローズ氏、なんとかコミュニケーションとりたいとラップ音やテレビの音量操作でアピールしていたら、皆速攻退去していった……。

でもそのおかげで、杏子は安くこの部屋を借りられることになったというわけですね。恩人じゃないですか。

早起きな英国紳士。紅茶に対するこだわりは相当で、けれど杏子はコーヒー党。それでも紅茶くらい飲むこともあるから、そのたびいろいろアドバイスされてもう大変。こうした面倒な霊だけど、シャワーを覗いたりなんてしませんよ。姿も心も紳士だ! けれど杏子が信用してなくって、交通安全の御札で動きを封じるんだ。御札ならなんでも効くのん? リアル志向の絵柄でこのナンセンス。ギャップがまた面白みでありますね。

『おだまき君の道草ごはん』

このところ、苧環の言動に心揺り動かされてきた小麦さん。はたして苧環は小麦のことが好きなのか? 疑いながらも確信のもてない小麦の葛藤。その苧環に手を引かれて連れていかれた借り物競争。好きな人!? と思ったら食いしん坊な人。うん、妥当だ。文句なしですね。

食いしん坊扱いされてスネちゃった小麦が可愛いですよね。で、山菜入りのハンバーグ、稲荷寿司、卵焼きを出されては機嫌もコロッと変わっちゃう。やっぱり小麦は可愛いなあ。

そんな小麦に紹介された今回の野草。キツネノマゴにマツカゼソウ。食べるには向かない草だけど、筋肉痛には効くらしい。そして小さな花が愛らしい。いつか小麦に見せたいという苧環の言葉。これはきっとそこに気持ちが、思いがあるんだよ、小麦さん!

まあ、伝わっちゃいないっぽいんですけどね。

小麦のいないところで、好みのタイプを聞かれた苧環。その答が、沢山食べる子。もう答あわせができてるじゃん! ねえ、ほんと、小麦よ、思いのまま突っ走れ! といいたいけど、苧環が正体不明というか本心わかりづらいやつだもんな。小麦も苦労しますよね。

『となりのフィギュア原型師』

万代寺もずが登場。斉藤に対し、個展に展示するフィギュアを作らせてあげるというありがたいオファーですよ! 当然斉藤は、速攻お断り。この屈折したもずのお願いと、頑として譲らない斉藤の対決。そこにさりげなく参加してくるオブザーバーせつか。

もうめちゃくちゃ面白い。このくだりだけでももう充分に面白かったのに、さらに後半があるっていうんだから、今回はお祭りみたいでありましたよ。

フィギュアを知るために、ふたりして秋葉原の実店舗にいくんですね。実物見ればテンションも上がる。これ欲しい、こちらも欲しい、と思うも、完売に受注期間終了。さらには発売が来年ときましてね、フィギュアってこれが普通なの!? っていうの、うん、わりと普通よね。自分は基本立体には手を出さないけど、なんか慣れちゃってるな。数少ない所有フィギュアも、数ヶ月とか前に予約してた覚えがありますよ。

そしてもずの過去が追っかけてきた! コンセプトカフェ時代の常連さんに声をかけられて、これは、これは、面倒なことに!? と思ったけれど、すごいな、めっちゃわかってくれるいい奴らじゃん! ええ、物分りよく応援しながら未来に向けてレッツゴー!

ほんと、なんだろう今回のテンション。やりとりがとにかく面白い。で、ちょっといい雰囲気っぽいもずと斉藤? いや、もずだけ? 斉藤の範囲じゃないもんな。ともあれ、これ、続編ないしありそうですよね。どんなフィギュアができあがるのか、楽しみですよね。

『カントリー少女は都会をめざす!?』

八重ちゃんったら、優しい子! さみしんぼの友達のために、夏休みはみんなでいっぱい遊びましょう。七夕の短冊に願いを書いて、これを約束とするというんだから粋な子でありますよ。

ということで今回は七夕がテーマです。短冊になにを書こうかというところからはじまって、一年に一回しか会えない織姫、彦星に思いを馳せるのですが、大人になったら一年に一度も会わないのも当たり前だって聞くよって亜紀ちゃんが! このちょっと他の子とは違う情報ルート持ってる亜紀の存在感、いつもいいですよね。いつも独自で、けど浮いてるわけでもない。そんな存在感が如何なく発揮された回だったと思います。

そして、みなの友達を大切に思う気持ち。ちょっと打たれ弱いところも愛らしい。自然と普通に、そうした個性を受け入れてくれているこの子たちの関係もまた素敵で、ええ、今回は八重さん、ナイスプレーでした。いつまでもこうして仲よくあってほしい子たちであります。

2023年6月26日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年8月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年8月号、昨日の続きです。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

佐渡の金山をアピールするための企画。当初のイベント案に代わる新企画、いよいよかたちになりました。

しかしそのために、ロゼにこの世界の娯楽を知ってもらう必要があった。携帯ゲーム機を渡して、ゲームをひとつプレイしてもらったのですが、まさか夜を徹してプレイ! しかも全クリア!? あの手元に辞書を置いて、わからないことは調べつつのプレイ。大変だったことでしょう。でもそれでも完走できたのは、よほどゲームが楽しかったのですね。

探索、収集系のゲームを金山で実現する! そのためにロゼにゲームを知ってもらい、魔法も駆使して仕組みを作り上げるというのですが、魔法といえどなんでもできるわけじゃありません。なので、代案など提示しながら、実現可能なやり方に落とし込んでいって、そうしてできたのが光る水晶に向けてツルハシを振ると、光とともにポイントを入手できるというギミック!

デモンストレーションで、どんな仕組みなのかって聞かれてますけど、魔法だものなあ! ちょっと答えられない。というか、ぶっつけ本番で成功したことに感動して回答どころではなくなってるのがいい感じ。そしてこのギミックが、月渚のおかげでSNSで大評判!

意図したもの、しなかったもの、いろいろありはするけれど、多くの人の協力で成功にこぎつけることができました。また当初は折りあいのよくなかった人たちとの仲も改善したようで、この広がっていく人の輪、それが素晴しいなと思ったエピソードでした。

『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』

今回は番外編、ということで短かったのですが、異世界にて地図を作成する職人、いや作家? のお姉さん、カルッタが取り上げられて、いやあ素敵なお姉さんではありませんか。自ら地形を観察し、その結果をもとに黙々と机に向かう過酷な仕事。担当するのは魔界地図というのですが、暗くてじめじめは確かに嫌だけど、頻繁に変わる地形は、新しい地図を求める人が絶えない理由でもありましょうから、地図作家としてはむしろ助かるのではないでしょうか。

でも改訂のペースが短いと、それはそれで大変そうです。

この仕事を何十年と続けているカルッタさん。この取材して、それをもとに屋内で作業するという仕事は、漫画家のそれと似ている? ともあれ、健康の秘訣は異世界サウナでととのうことであるようです。またその他にも、サウナ仲間から運動してますかと心配されたり、運動に誘われたり、けれどそれに抵抗してみたりと、こうしたコミュニケーションに癒されたりもしているというんですね。

公共浴場は洋の東西を問わず、コミュニケーションの場でもありました。この異世界においても同様のようですね。

『え?結婚って3次元でもできるんですか?』

自分のプロフィール写真を見て驚くヒカリ。他人ではないのか!? 明らかに別人ではないか。あまりのデキのよさに脂汗流してるのですが、もちろん修正、レタッチはしています。でもベースとなる部分はそんなに悪くないんですよ、ということにはじめて思いいたって、ああ、ヒカリはこの瞬間にまた異なるステージにあがったのかも知れませんね!

今回の話はオタクあるあるなのかも知れません。一口にオタクはこうといえないことは理解していますが、それでもオタクの中には今回のヒカリのようなメンタリティを持つものは少なくないと思ったんですよ。

やけに自身があるタイプがいると思えば、それとは反対方向に振り切っている自分なんて無価値と無闇に自分サゲをするタイプがいる。その後者の方ですね。どちらも自分自身を客観視できてない点では似てるといえますが、実際よりも過剰に高評価/低評価をしてしまう。その典型といえる行動を、まんまヒカリは辿っていると感じたのでした。

自分を客観視できないからこそ、自分の評価が適切にできない。自信が持てないから、自己アピールもうまくできない。自分を具体的にポジショニングできないから、具体的な未来像も描けない。自分に価値を見出せないから、なにごとに対してもはなからあきらめがちだし、分不相応となにかを要求することに消極的になる。

ああ、自虐のようだ……。

けれど今回、相談所担当者からのアドバイスを受けて、客観的に自分を見つめ直すことのできたヒカリ。婚活がうまくいくいかないを別としても、得難い経験になったのではないかと思います。

とはいえそのために50万か……。キツいな、婚活。人によっては必要のなかった出費。それが必要であったヒカリは、ある種のハンデを抱えていたのかもなあ。と思えばこそ、この活動を通じてハンデを払拭できればいいな、なにより彼女のためにいいな、と思わずにおられませんでした。

2023年6月25日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年8月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年8月号、一昨日の続きです。

『球詠』

一年生たちの様子を見る練習試合。それぞれの個性や強み、弱点を検分しながら、今後の対策を考えていく上級生たちも面白い。その対策にもまた個々の個性が垣間見えて、そしてさらに先を見越しているものもいる模様。その三者三様が実に魅力的なんですね。

さて、捕手をつとめる一年生、渡邉詩織が面白い。冷静無難との評を得ていますが、点を取られても動ぜず、むしろ失点を前提とした組み立てをしている。最終回のサヨナラ本塁打に、思い通りと気持ちを漏らした詩織に気づいたのは珠姫ひとり? いや、野球怪人芳乃もきっと気づいているんでしょうね。

練習試合の経験を次に生かすべく、反省すべき点は反省し、そしてより一層の基礎づくりに励む一年生たち。そしてその結果はふたたびの練習試合で検証されることになるのでしょう。とはいえ今度の試合はベストメンバー、一年生たちは先輩たちのプレイを見守り学ぶ立場にあるのですが、その時、希に対して見せた小町の勝負したい欲! ああ、ほんとこの子は面白い。投手としては致命的なのかも知れない。けれど、こうした勝負したい、そして勝利したい、そうした気持ちは伸びるのに必要と思うんですよね。今はまだ弱点のこの性格、いかに変えていくのか、変わっていくのか。あるいは、これこそが強みになるのか。これからの一年生の変化に目が離せません。

『追風のジン』

完結しました。

ジンとの対決の果てについに倒れたフブキ。いよいよ年貢の納め時かと思ったその時、自身をすでに妖怪であるといい、スパナから奪った風魔結晶の力をココロの血でもって解放しようとしたその真意。はたしてこれは最後の悪足掻きだったのか、あるいは身も心も妖怪となり果てて、その上で討たれようと思ったのか。

後者と思われてならんのですね。ココロの忍法、その力を解き放たせ、その技の前に倒れたフブキ。最期の言葉は、グレンとフウカ、かつての仲間への思い、そして次なる者たちに送る、グレンの封印を解くための情報。こうして罪を償うとともに、次代へと思いを、やるべき仕事を託さんとあえてこのような決着を望んだのでしょうね。

フブキとの決着はなりました。風魔結晶の謎についても語られました。そしてハッピーエンドに繋がる可能性が残されました。そのいつかくる明日に向けてふたたび歩みはじめるジン、ココロ。今回の決着こそはビターでありましたが、いずれこの苦さをそそぐ、そんなしあわせな結末が彼らの旅路の果てに訪れることを願うばかりです。

『花唄メモワール』

桐喜と和奏の別れ。この日、この時をもって過去を過去とし、ふたりはそれぞれの未来に向けて進みはじめる。といった雰囲気でありましたのに、和奏さん、普通に花瀧屋に出入りしてますのね? 今回も当たり前みたいに味噌づくりに参加していて、ああなんか楽しいな。堅物に見えていろいろしたたか。融通きかなさそうで、椿を抱き込むために袖の下、少女誌を都合するなどなど。このやり手感、いいですね。ぐっと魅力が増しますね。

さて、今回は藤野と梅に焦点が当たりますよ。女学生への憧れを口にする藤野に、なんちゃって女学生に扮して町に繰り出そう。梅が提案してみれば、おお、藤野もその気になったみたいですね。着物に袴、髪型も女学生風にしあげて、その姿、実に可憐。表情には、梅とのお出かけを楽しみに高揚する藤野の気持ちが表れて、いや実にいい情景でありました。

町では能楽を見物。その後はお買い物にお食事に。あ、味噌田楽は令和の梅が食べていた、そのお店のものなのかな? ぺろりと一皿たいらげて、対し藤野は初めての経験にわくわくと。そして帰途にて、意外やおてんば? 藤野の思わぬ一面垣間見て、こうして同じ時を過ごし互いを知っていく経験や麗し。

知るばかりでなく、こうした時間の積み重ね、大切な誰かと一緒に過ごした大切な思い出、それが藤野を救うことになるかも知れないと、梅のうちに兆した希望。それもまた麗しいと感じた一幕でした。

そして最後に登場した眼鏡さん。この人は前回ラストに登場した人ですね。この人はどのように梅ないしは花瀧屋に関わることとなるのか。ええ、素敵女史です。期待ですね。

2023年6月24日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年8月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年8月号、一昨日の続きです。

『エイティエイトを2でわって』

音楽祭に向けて相談ですよ。初心者の来夢をどう教えるか、というのでいろいろ案が出てくるところいいですよね。曲は決めてます。CMとかでよく流れてるやつ! というので、メロディ覚えて云々っていうのはもう大丈夫そうですよね。なので後は気合いだけ! というのは美弦の意見なのであんまり参考にならんのですが、演奏動画を見つけて、それ見て、曲と一緒に手や指の動きを覚えようというんですよ。ああ、でもこれはありだと思う。実際のところ吹奏楽部とかだと、楽譜読めない部員とかざらにいて、曲聞いて覚えて、指もまるまる覚えて、みたいな奏者もめずらしくないんですよ。

ピアノは毎日弾いてね、指番号守ってね、わからないことあったら聞いてね、なんだかんだで奏さん、親身になってくれていますよ。

来夢と柚の曲、それから方針は決まりました。というので今度は美弦と奏の番なのですが、もめる、もめる! ポップなのやろうぜの美弦に対し、クラシックじゃないと嫌だ〜の奏。でもここで柚がうまいこと折衷案出してくれて、でもポップスとクラシックの割りあいでもめるのか! ほんと、なかなか寄り添わないふたりですけど、でもそれでも相手のこといろいろ考えてるんですよっていうラストの対話。あれは本当によかったです。あの強引な美弦も自分の思いだけで突っ走ってるんじゃないよってのがいい。ネガティブな奏も、否定ばっかりじゃないよ、嫌々やってるわけじゃないよってのがわかって、本当によかった。

ええ、ふたり、こうしてもっと本音を話しあえるようになるといいですね。きっともっと仲よくなれますよ。

『リリカお嬢様に振り回される!』

いいところで話しかけてくるやつは叩いてもいいのよ!

ええ、これはリリカお嬢様が正しいです! 永野は許されないことをやりました! いいところで話しかけてくるやつは叩いてもいいんです!

さて、子供向けの長寿シリーズアニメにハマってしまったリリカですよ。思いっきり前のめりだ! さらにはネット配信で全話追いかけるっていうの、現シリーズだけじゃなくて全シリーズ追いかけるつもりですのん!? ほんと、そんなやつれるほど見ちゃだめですよ。このシリーズだけでも100話近くあるっていうの、あー、現行シリーズだけでそうなんか! でもほんと、1日4話ずつとか、ほどほどになさらないとお身体にさわりますよ。

今回はリリカが心底生き生きしていて、素晴しかったです。アニメの主人公、ルビーちゃんに似てるアピールする時の愛らしさ! 髪型あわせてポニーテールにしてみたリリカの可憐さ! 最高だったと思う。あまつさえリモコンかじってしまうところもチャーミングで、いやもう、若干永野に馬鹿にされてますけど、永野さん、それはよくない。リリカお嬢様のこと、もっとポジティブに受け入れてさしあげて!

と思ったら、最後にものの見事にハマってしまった永野。おおう、リリカがずっこけだよ。でもこうして同じものを好きになって、一緒に熱中して見られるようになるの、すごくいいことだと思う。なんなら、ふたりで感想語りあったり、あるいはリリカを可愛くコスプレさせてさしあげたりすると素晴しいのではないかと思います。

『瑠東さんには敵いません!』

うおおお、最高だ、最高でした。

和村ちゃんのオタク友達、久保殿に太田殿が文美殿と一緒にコラボカフェでありますよ。もともとは和村ちゃんといく予定だった。けれど和村は瑠東と先約があったというので、代わりに文美殿にいってもらうことになったというのですが、文美殿がコラボカフェを認知していないからさあ大変。

予約制のカフェと聞いて高級なおしゃれカフェだと思ってる文美殿。広がる想像、美しいイメージに、都度脳内つっこみ入れざるを得ない久保殿と太田殿。はたしてどう切り出したものか、どう説明したものか、心底悩むふたりなんですけど、現場にてコラボメニュー名音読する文美殿見て、いやもうその段階で普通のカフェじゃないのバレバレじゃん! もう普通に説明してさしあげて!

若干のいたたまれなさと、強烈な面白さにおそわれて、いやもう最高でした。「なァ? 俺様でいいだろ」定食。「もう…離しません、よ」春巻き。え? 春巻きなん?

どうしても言い出せないふたりがですよ、コラボグッズを見るやいなやフル装備になるところ、最高でした。なんて素敵なんだろう。オタク女子、大好き……。そしてカバンから続々出てくるキャラぬいぐるみ。最高だ、そして最高だ。

また面白かったのが、コースターですよ。ああ! うちにもあるよ、コラボコースター! これ、決して汚さず、決して濡らさず、きれいなまま持ち帰りますよね。でもそのへんの機微にうとい文美殿の振る舞い! 焦る太田殿! 最高や、ほんとのほんとに最高や……。今回は天国回なのですか……!?

人気1位キャラを鬼引きした文美殿。あの店内から向けられる羨望の眼差しに怯えるくだりとかも最の高でした。トレードに出すべく店内をめぐる久保殿のくだりも最高でした。

そしてなにがいいって、久保殿、太田殿に感化されてしまった文美殿でござるよ。いやもう、最高だと思う。そして他人が引いた推しは拒否、頑と揺らがぬ強い和村殿の愛もまた最高にして最高でした。

もしかして、和村殿、同担拒否勢でいらっしゃる?

2023年6月23日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年8月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年8月号、発売されました。表紙は『アネモネは熱を帯びる』。夏の季節、水着でプールに繰り出した凪紗と茉白のふたりです。大きな浮き輪に乗ってる茉白は屈託のない笑顔を見せて、そして凪紗はといえば、なんだろう! 妙に色気のあるその表情! 茉白の手にした飲み物のグラスには、1本のストローにふたつの飲み口がついていて、なんというカップル仕様か。そのストローにそっと口元寄せている、あるいは一口いただいたその後なのでしょうか、そうした雰囲気感じさせる凪紗がまたなおも意味深にして魅力感じさせてくれます。

今月は新規ゲストが1本です。

『マンハッタンのしらべ』

人づきあいが苦手で、バイト先のコンビニでも同僚たちから疎まれがちな八海よもぎ。そんな彼女のささくれた心を癒すものはといいますと、お酒。甘いめのお酒が好きなのかな? 新発売の蜂蜜ハイボールに手を伸ばしたところ、横から同時に出てきた手、同じ大学に通う升田マリと取りあうかたちに!? 面倒ごとは避けようと、譲ってしまうのがよもぎなんですね。

けれどそれを親切と思ってもらえて、そして誘ってもらえたマリの働くお店。実家がバーだという。そこで働いているという。店で提供しているカクテルの写真を見せたら、四の五のいわずいくと即答。よもぎの価値観、かなりお酒が上位にくるわけですね。

お店ではマリが店を仕切ります。店長の父が修行の旅に出ているのですか。それで娘が店を任されることとなりました。カクテル初心者のよもぎのためにおすすめのカクテルをいくつか提案して、そしてチョイスされたのがマンハッタン。それを選んだ理由には、カクテルそのものの味わいもありながら、かつて人づきあいの距離感で悩んだマリに父がアドバイスとともに振る舞ったのがマンハッタンだった。ほろ苦さのある甘さが人生を感じさせると、つらいことがあったらマンハッタンを飲んで生まれ変われればいいといってもらえた。

その思い出をともによもぎに振る舞うことで、よもぎにとってマリが近しい存在となりました。そして、お酒の力も借りてでしょう、マリに友達になってくれないかと告げることができた、というんですね。

この漫画、もし可能なら、もし続くなら、コンビニなんかやめちまってこのバーで働くといいよね、よもぎちゃん。そしてマリと一緒に、カクテルを知り、人づきあいを知り、ふたりお店を守り立てていく。そういうのも悪くないなあと思わせてくれるものありました。

『高瀬さんはドル活に夢中です』

いやいやいやいや、みくさんや、江田さん、言い方気をつけなきゃじゃないですよ! そもそもだって、うっかりみくが江田のこと、POPと呼びそうになったのがいけないんじゃありませんか!

これまで江田と高瀬、ふたりだけだった関係にみくが入り込んできたことで、さざ波がたとうとしているようですよ。

クレジットカードを限度額まで振り絞っている高瀬のために、撮影用ジオラマを作ることとなった3人です。情景を作るためにメインとなる流木を購入、そして残る素材を100円均一で揃えていくというのですが、その買い出し時に江田がみくに本名を教えていたことが発覚。いや、本当はそれ以上の秘密を抱えてるんですけどね!? そして情景を作る際の作業時に、江田がみくと接近!? 作業分担するのはいいとして、高瀬だけを一緒の作業から外すようなかたちになってしまって、その度に高瀬が曇っていくんです。

不服でぷるぷるしてる高瀬、かなり可愛いんですが、こうした機微に気づかないのが江田くんですよ。みくは特に高瀬に対して張りあったりするつもりもないみたいなんですけど、結果的にそんな状況ができてしまって、そして最後の駄目押しが、江田とみくとの間の秘密。

まあ、POPの正体なんですけど、高瀬にとってせっかくの楽しかった一日が、こうして不満、不服、腹立たしさで終わるのだとしたらさすがにかわいそう! ここからはたしてどう巻き返すのか江田。でも、どんな無茶な切り返しとしても、ぜひ高瀬の一日を素敵な感情で終わらせてもらいたい。ええ、どんな手を使ってもいいから、ミラクルな一日にしてあげてほしいものですよ。

『スローループ』

修学旅行目前! 皆でモールに買い出しです。でもなにを買おうというのでしょう。必要なものはもうたいてい揃ってるしというひよりに、沖縄の海だよ、可愛い水着を新調するに決まってる! やたらやる気の小春さんが、腹が出るという咲良の意見を受けて速攻でくじける様子、最高に面白かったです。

自分で選ぶとどうしても保守的地味な水着になってしまう。というか、あのパーカー持ち出してきた咲良さん、めちゃくちゃ可愛いな。なので互いが互いの水着を選ぼう。くじでパートナーを決めて、そして水着を選ぶことになったのですが、いやもう、めちゃくちゃ可愛いな。恋先生、いいじゃありませんか。その背中の紐かざり、実際大人びて素敵だと思います。

でも今回のエピソード、核となるのは小春の失敗。みんなでショッピングに繰り出して、テンションあがって、ちょっと調子にのっちゃいましたか? ひよりの水着選びでやりすぎた。フードコートでの会話での、ひよりのエピソード披露でやりすぎた。そしてさらには駄目押しで、口元にドーナツのクズをつけたひよりにお姉ちゃん風吹かせて、こども扱い!

かくして見事に、妹離れするよう宣告されてしまったというんですね。

失敗が身に沁みる小春。はたしてこの微妙な距離感、感情のもつれをともに沖縄にいくというのでしょうか。ああ、なんとかはやいうちに、こじれたりしないうちに、このもつれが解消したらいいですね。なんの憂いもなく、沖縄を楽しめる、そんな関係に戻れたらいいですね。

2023年6月22日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年8月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年8月号、昨日の続きです。

『私の推し信仰してくれ』

前回、2週間の寿命を削って美住に奇跡を見せた艶葉木比売。その結果はというと、美住の創作意欲を呼び覚まし、SNSでいいねを獲得することで信仰を回復。費した寿命もいずれ回復しさらにはお釣りが!? と思ったら、ええと、6百万いいねないと2週間分に満たないのか……。

はたしてこれだけのいいねを集めることができるのか? という状況を打開すべく動く美住ですが、なるほど、ひとりでいいねを集めるんじゃないんだ。ツバキの設定画を起こして、フォロワーに知ってもらう。ゆくゆくはファンアートを描いてもらうことで、自分の欲求も、そしてツバキの神威も同時に満足させようというのですね。

しかし、地方のマイナーな神といいますが、神社の来歴見るになかなか素敵な感じですよね、ツバキ姫。そしてそうした情報も乗せてできました設定画。しかもいい感じにファンアートも描いてもらえて、初っ端にしてはなかなか好調なのでは? 実際これがもととなって火がつけば、ファンアートどころか立体物にまで派生して、すなわち神像建立だ!

今後、どれだけうまく事が運ぶかはわかりませんが、こうして自分のために動いてくれる誰かを得たこと、これはツバキにとってどれほどに意味のあることだったのでしょう。その表情が物語るように、きっと相当な喜びなのではないか。そんな思いがさせられて、そうしたツバキの思いを斟酌すると、自分もまた嬉しく思うのでした。

『マグロちゃんに食べられたい!』

おいしくマグロを、海の仲間を食べてもらえるよう頑張ります! なぎさの家がやってる食堂でバイトすることになったまぐろです。いったいなんでまたと思ったら、自分にかかる諸経費をまかなうためなのか。おお、苦労人にして世話になった恩を忘れない。なんていい魚なんでしょう、まぐろさんは。

で、同時にまかないでマグロを食べられるからという、そういう打算もあるにはあって、このささやかな欲求充足、なんだか可愛いですよね。まあ、その先に自分をおいしく食べてもらうためという、なかなかにアレな目標があるんですけれども。

今回、まぐろの頑張りの空回りがすさまじかった。日替わりメニューは漬けマグロねぎとろ丼。そこまではいいけど、汁に漬けた死体とミンチ死体のハーモニーって! その、その情報はいらん! 案の定お客さんが食欲なくしちゃって焼き魚定食に、と思ったら、さらに焼死体で追い討ち。うん、もうちょっとうまい言い回しをしよう、まぐろさん。

今回はまぐろの頑張りと、なぎさとの交流。一緒に新メニュー考えたりね、そういうの描かれるのがとてもよくって、それだけにいつか自分が魚に戻ったらなぎさに調理してもらいたい……。なかなかに覚悟のいるお願いされてしまったものですが、この人の感情と相容れないまぐろの希望。その齟齬を際立たせた今回。本当に、この両立しえない望みの行く末、気にならないではおられません。

『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

必死で山越えをするアヤ。充電の切れた電動自転車で山道を登るのもキツいわけですが、それでも止まれない理由がある。この状態でゾンビに囲まれたら終わってしまうと、ジジ様からの厳命。本当にピンチなんですね。しかもゾンビ対策の頼りの綱であるリルーがおねむ。魔力回復のために睡眠に入ってしまって、ああ、一行の未来はアヤの二本の足にかかっている!

このゾンビの危機、もしかしたらという観測ではなく、実際に遭遇しているからこその心配なのですね。ほんの少し前、本当なら休息ポイントになるはずの道の駅で大量のゾンビに遭遇。リルーの認識阻害魔法でゾンビをまいて、やつらに占拠された道の駅を後にしたわけですが、また再び同様の状況に置かれた日には目も当てられない。眠ったリルーを連れ、なんとしても逃げ切らなければならない事態となったのですね。

しかし今回は、描かれた状況も目的地への移動でありましが、物語的にも次の状況へ推移するフェイズでありますね。山越えの途中に見かけた熊出没注意の看板。そこで聞こえた声は熊のもの? いや、熊よりももっといけないものがリルーたちの後を追っている!?

尻尾のあるゾンビ、その新しい個体が出現して、以前の素早さに特徴のあったものとはまた違う個性を持っていそうですね。また近々危機的な状況に直面することになるのかと思うと、否応なく緊張感高まっていきますね。

ところで、途中ジジ様がおっことされてましたが、まさかこのまま置き去りに!? と思ったら、ちゃんと回収されていました。いやはや、よかった! 本当によかったですよ、ジジ様。

2023年6月21日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年8月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年8月号、昨日の続きです。

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

アルールが大晦日にワンオペ夜勤! それって大丈夫なのかな。店長の多田はお客も少ないっていってますけど、本当に?

昔、コンビニで働いたことあるんですが、大晦日から新年にかけて、結構たくさん客入りがあった覚えがあるんですけど、でも多分それは立地の関係なんでしょうね。近くに参拝する神社があるとかだと混む。逆にビジネス街寄りだと空く。みたいなのがあって、アルールの働く店は後者なんでしょうね。

というのでひとりで働くことになったアルール。なんだかんだいって仕事はあるだろう、客もくるだろうと思っていたら、本当に誰もこない! しかも雑用は全部多田がかたづけてくれていて、本当にやることがない!

いいことじゃないですか。ぼーっとしましょうよ。

でもそれでもなにかしらしようと頑張るアルールは、悪魔にしておくには惜しいくらいに勤勉でいい子ですよね。そんなアルールの暇つぶしはというと、話相手として自分の分身を作るというもので、ああ、これは人間には無理だ。しかしこうしてできた話相手、黒アルール、本物よりも大人びて、可愛いではなくて綺麗、本物と違ってセクシーと、アルールにない魅力があって素晴しかったです。

しかしこの分身アルールのおかげで、人間界で頑張ってる自分のこと、認めることにもなったっぽいアルール。よかったではないですか。実際、アルールは頑張ってると思います。ただ本来の目的とはちょっとズレたとこで頑張ってるんですよね。

ということで、新年明けたら本来の目的について見つめなおすタイムみたいです。

『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

こむぎが迎えた初給料日。手渡しで19万円! って、ちょっと多すぎない!? どんだけ働いてるのあなた!? 時給1000円で190時間。週40時間でも月160時間くらいよ!? あまりの額にビビりまくってるこむぎですけど、いやまあわかるわ。そんなまとまった額、そうそう手にすることなかったよね。ほんと、とっとと銀行なんかに預けちゃった方が安心ですよ。

さて、零が兄へのプレゼントを買いに出かけたいとこむぎにもいを誘います。そこまではいいんだけど、予算が厳しいのか! 生活費と学費に消えるって、勤労学生、大変だ……。それでびっくりの節約意識、貧乏性がほとばしるというんですけど、いやまあわかるよ。どうしてもコストパフォーマンス考えちゃうよね。ってことで、もいのアドバイスを受けていい靴下をじゃなくて、安い靴下をたくさん贈っちゃいました。うん、これもきっと零らしいのだと思います。

零がお金なさすぎて夕方5時に解散になりました。それを見て姉のこと心配してる妹ちゃんがいいですよね。そして姉から妹、まいへのお礼のプレゼント。ああ、いい姉妹愛ではありませんか! と、ここで再び19万円が出てきて、妹もさすがにびっくりですか! いや、びっくりだよなあ。どんだけ働いてるのか。学生バイトが可能な額じゃないですよ。

『ぬるめた』

おおう、中学ちあき、めちゃくちゃ可愛いな。

ということで、今回は昔の思い出。というか、小中と一緒だったかがり、ちあきが昔の記憶を掘り起こそうというお話なんですが、別に昔を懐かしんでとかじゃなく、むしろちあきは中学時代のかがりのことをろくに覚えていない。勉強教えていたその時に、小中同じクラスだったと聞かされて、まるで覚えてないこと発覚。実にちあきらしいんですが、別にそれでかがりも怒るわけじゃないというの、ちあきがそういう感じってこと理解してくれてるのかな?

と思ったら、なんかもっと根が深いな。ちあきのこと、どう扱ったらいいかわからず及び腰なんだ。ちあきはちあきで、かがりのこと苦手にしている。さらには昔のこと思い返してみれば、なおさらかがりのこと、というかかがりの属していてたグループのこと、嫌ってたと判明して、いやまあほんとに大変だ。

しかしいいのか、この記憶を掘り起こすの、悪い結果に繋がらない!?

心配したんですが、よかった! そうそう酷いことにはなりませんでしたよ。

一緒にゲーセンにいった記憶がある。しかしなぜかは思い出せない。そこで鍵を握っているのがこごめ。電話でもって訊ねてみれば出てきたのが謎のプリントシール! いやもう、これがめちゃくちゃ可愛いの。うきうきっぽいかがりが可愛いよね。内気なちあきもめちゃくちゃ可愛いよね。ほんと、いい思い出なんじゃないですか?

そう思ったら、ふたりにとっては恥ずかしい思い出、いわゆる黒歴史だったんか!

でも、これは高校生の今振り返るからそうなのであって、もう10年、20年してから振り返るときっとまた違った思い出になると思いますよ。なんだろう、いい思い出じゃないですか。これも青春なんだと思いますよ。

2023年6月20日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年8月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年8月号、昨日の続きです。

『SAN値直葬!闇バイト』

こよが招かれたあかりの新居。心理的瑕疵がついている神条件物件らしいのですが、すなわちいわゆる事故物件。こよは嫌な予感しているし、その予感のとおりに尋常でない出来事に見舞われるしで、到着そうそうわりと散々なことになってるんですが、いやまあ扉の向こうが火の海でないだけマシだったようには思いますよ。

しかしこの家、いろいろおかしい。開かずの間がある。鏡に映った自分の姿が助けを求めてくる。あまりにもおかしい。どう考えてもおかしい。なのに、もっとおかしいあかりは、なんらのダメージも負っていないというのですから、さすが、この漫画の最強生物。無神経相手には、怪奇現象でさえも手を焼くのかも知れませんね。

今回は駄洒落押しでしたね。心理的瑕疵を真理的菓子と思い込んでるあかり。しかしその実態は真理的下肢だった! っていうの。まさか、こよがあんなに真顔でがっかり駄洒落落ちに持ち込むとは思いもしませんでした。

今回の最大の見どころは、こよがあかりのことをどう思っているのか、それが明らかになったところでしょう。いわく、銭ゲバアタッカー! いい響きですね! いやもう、私なんかはコミュニケーション不能のモンスターみたいにあかりのこと思っちゃってますから、それに比べれば銭ゲバアタッカーの方がいくらもマシですよ、あかりさん。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

今回の目的地は横須賀にある無人島、猿島。動画撮影、取材目的で猿島にいこうと思ったところに、すかいからの連絡。誘ってみたらなんとマリンまでついてきた。のっけからペース崩されているひぐれですが、今回は抑えめ控えめなひぐれと、オープン元気声が大きいその上悪ノリのマリンとの相性の悪さが語られたかと思ったら、最後の最後にはちゃんと仲よくなったところ、大変よかったですよ。

さて、猿島のトピックですよ。日本最初の台場が築かれた島。首都東京を敵から守るために砲台が作られたこの島に残る遺構の数々が、どのように作られそして変化してきたかを物語るという描写は見ていてとても面白く、興味深かったです。

伝声管が残っていたり、レンガの積み方が珍しいフランス積みということは建造当時フランスの影響があったのかな? そうした来歴などにも気持ちが向かう。そして弾薬庫に火がまわらないようにする工夫などなど、見どころをコンパクトに伝えてくれるのはとても楽しい。そしてひぐれの気づいた島の変化。時代につれ要求される機能も変わってきた。海からの脅威はいずれ空からの脅威に変わり、対応すべく変化を余儀なくされた。

この、状況を受けて変わっていった島の様子についての描写が、ひいてはすかいとマリン、ふたりと一緒に過ごした時間が変えていったひぐれの気持ちに通ずるようにも感じられて、今回のテーマは状況に応じて変わる、ということだったのかも知れませんね。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

大掃除に精を出すユーリ。なんでまたと思ったら、そうですか、今日は大晦日。見た目からして外国育ちと思ってたんですが、年末には大掃除をしないと落ち着かないというところなど見るに、普通に日本育ちなのかもですね。

さて、つくしが実家から昔着ていた服を送ってもらっていました。その中には着物もあって、それ着て一緒に初詣にいきましょう。ちょっと嫌そうだったユーリが、食べ物売る出店が出てると聞いてころっと態度変えるのが素晴しい。ええ、相手がつくしだからか、このへん、すごくダイレクトに感情表してくれますよね。

しかし着物姿のユーリ、めちゃくちゃカワイいですね。変装の訓練のおかげで着付けもお手のもの、とはいうけど着物でお出かけとかははじめてだったりするっぽいですね。

破魔矢や射的を見て武器を帯びている! 全員殺し屋だ! と短絡するところなど、実にユーリらしい。と思ったら、トルネードポテトや綿あめに心持っていかれるところなど、実にユーリらしい!

ほんと今回はユーリの素直に気持ちがあらわになるところ、その愛らしさがこれでもかと描かれて素晴しかった。と思ったら、最後にはその気持ちを言葉でも示してくれて、ああ本当によかった。こうしてつくしとの生活を楽しんで、もっと打ち解けていったらいいなと思える年越し風景でした。

2023年6月19日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年8月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年8月号、発売されました。表紙は『ギャルとネクラの吸血関係』。いよねとまくる、ふたりの意味深な関係性。いよねを膝に乗せているまくる。けれどふたりの関係性は、いよねがリードしているようにも感じさせるこの構図。いよねの右手がまくるの頭を抱くようにして、自分の側に寄せようとしている。そんなふたりの関係。求めるまくる。受け入れるいよね。その不思議とバランスする奇妙な関係が、ここにもあらわと感じられます。

今月は新規ゲストが1本です。

『めぇめぇ迷~る』

ヤギに手紙をとられて困ってる郵便屋さん。無理に引っ張ったら半分持っていかれちゃったのですが、そうか、これ、夢かあ。よかった。紛失破損の郵便物はなかったんだね、と思ったら、おおう、夢じゃありませんでしたか……。

彼女たちはポストガール。明るく元気なクコに、負けず嫌いでちょっとネガティブなオト。そして考えが迷走しがちなロロ。それぞれ個性的な3人が人々に手紙を届ける。そんな情景を描いている漫画なんですね。

さて、今回問題となったのは届かなかった郵便物ですよ。というか、冒頭のヤギにとられたやつですね。なんとか探して届けます。頑張って探したところ、きらいと書かれた断片を発見。はたしてこれをそのまま届けていいのだろうか。葛藤しつつも、どんなかたちでも届けましょう。仕事をまっとうしようと頑張るのですね。

結果的に、手紙の内容は普通のメッセージで、そして届け先は例のヤギさん。よかった、結果オーライだ! こうして時に失敗しながらもポストガールを頑張っていくわけですね。

『ギャルとネクラの吸血関係』

まくるといよね。よくよく考えたら眷属でなくともふたりの関係に差し障りはないのでは? いよねが気づいてしまったんですね。

まくるは吸血の問題だけでなく、一族の問題が絡むから眷属関係は継続したいわけだれど、いよねはどうも主従関係ではなくまくると対等の友達になりたい? そんな感じがするんですね。

けれどまくるは眷属解消の方法を知らない。そこに介入してくるまくるの姉。ちょっといよねに興味あって会いにきたっぽいんですが、このお姉さん、可愛いよなあ。そしてまくるに母が疑っていると助言。ふたりの関係、まだ現状を維持、あるいはさらなる発展が求められそうでありますよ。

そして姉から知らされる眷属解除の方法。それはキスだと知らされて、困ってしまういよね。いや、いいじゃないか。友達からさらに発展すればいいと思うよ。ええ、きっとそれを望んでいるお友達が近くから見守ってくれていますよ。

『ぼっち・ざ・ろっく!』

思い込みの激しい喜多母。ぼっちのことを娘をたぶらかすろくでなしのヒモと思い込んでしまっているわけですが、ついにはそれで呼び出しくらわせるというのですから、ぼっちとしてはたまったもんじゃない。喜多家に向かいながらも、あれこれ理由をつけて先延ばししようとするぼっち。でも実際会ってみれば誤解も解けるよね!

と思ったら、解けねえなあ誤解。可愛い女の子と認知されたところまではいいけれど、女をとっかえひっかえし貢がせるヒモ女という誤認を深めていっちゃってるよ。でも母として娘を心配する気持ち、盛大に肯定し、共感してくれてるのもまたぼっちなのよ? 認めるまではいかなくとも、せめて誤解だけは解いてあげて!?

しかし今回のぼっち、成長が見られてすごくよかったですよね。頭ごなしに娘のバンド活動を否定する喜多母に対し、一度だけでもライブを見てほしい。喜多ちゃんが頑張ってる姿をまずは見てほしい。しっかりとそう告げることができたのは、それだけぼっちも一緒に頑張ってるからだと思う。これまで紆余曲折ありながらも、あっちにこっちに事故りながらも、少しずつでも成長してきた、その軌跡あってこそだと思う。ええ、あれは感動の名シーンでした。

しかし、それにしても喜多母。この誤解、早とちりは常習みたいですね。ライブを見てこの認識が少しでも改まってくれるといいのですが。そして娘にとってヤバいのはぼっちではなくリョウなのだと、正しく認識してくれるといいのですが。

2023年6月18日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年6月17日土曜日

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

 ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』、クリアしました。今日クリアするつもりではなかったのですが、メインチャレンジ進めてみたら、あ、これってクリア要件満たしてるんじゃない? 監視砦にいるプルアに話しかけたらなんかもう終盤っぽいこと話しだすし、こちらの装備もろもろ見てみたら、まあラスボスに挑んでもおかしくない程度に充実しているのでは? というので、以前試しに潜ってみたことのある場所に向かって、というか、道順すっかり忘れてて結構迷ったんですけど、ともあれラスボスのいるであろう場所へと強行偵察がてら歩を進めてみたのでした。

しかしなにがありがたいって、ワープマーカーですよ。途中途中、中間セーブ感覚でワープマーカーを設置しながら進んでいって、結果的にボス直前になるまで戻ることはなかったんですけど、どんだけダメージ負ってもなんとかなる。一旦戻って即出直せるというのは安心感が違います。いつでも戻れる、ということは赤い月で初期化されてしまう可能性もあるから、敵を倒すことにこだわる必要もなし。面倒だったら無視して走り抜けてやればいい。

小刻みに回収と設置を繰り返しながら進めていったワープマーカー。一番最後のボス直前位置に置いたのは、あれ、もう固定ですね。ここから動かすことはない、不動のワープマーカーとなりました。

ラスボス戦は、きっと一回変身があって、その後イベント戦みたいなのあるんだろうなと思ったら、案の定でした。けど、あの2段階目のボス、どうやって倒したらいいの? 攻撃をジャスト回避してラッシュに持ち込もうとしたら、向こうもジャスト回避してくるんだけど!?

どうやったらいいかわからんので、こういう時は爆弾だろうと、矢に爆弾つけて連発。一応設定的には、ラスボスには退魔の剣マスターソードでしか傷をつけられないみたいな描写があったのに、爆弾矢で倒せてしまっていいのか? 前作ではリモコンバクダンを愛用していたハイラルの爆弾魔は今作でも健在。マスターソード以上に頼りになる爆弾で危機を切り抜けることができて一安心でした。

いや、本当に、あいつどうやって倒すのが正しいの?

最後のイベント戦。あの共闘には感動してしまうんですが、それとは別にラスボスのどこを攻撃したらいいかわからない! とりあえずわからない時は目を射るのが基本、というので矢に爆弾をつけて目を狙いまくるも不発。あれー? じゃあ口? というので、開いた口に爆弾矢を大量に撃ち込むも不発。あれー?

さいわい体力には余裕があるから、顔に乗ってみたりといろいろ試してみて、ああ、あそこか! これ、すぐにはわからんなあ!

かくして無事クリアすることがかなったのでした。

トゥルーエンド要件はわからずに挑んだのですが、最後にエピローグみたいなのが流れたので多分トゥルーエンドに到達しています。条件はシロツメ新聞のチャレンジ進行度だと思う。ええ、きっちり最後まで新聞紙面作りにつきあって、サラバード、いやさペーンとの再会も果たしていたのがよかった。

ところでクリアしたのでネタバレ解禁したのですが、賢者の遺志を回収しにいくかと最初にいってみたところがキンググリオーク。嘘だろお前! てっきりブロックゴーレム程度かと思ったら、えらいことになった! なんとか勝つには勝ったんですが、目玉ほぼ使いきり、マックス薬もふたつ使って、さらには妖精まで消費してしまいました。

いやあ、絶対グリオークの方がラスボスより強い。可能なかぎり戦いたくない相手ですよ。

2023年6月16日金曜日

YAMAHA AVレシーバー RX-V4A

 AVレシーバーを買い替えまして、というのも長く使ってきたONKYO製品のAVセンターが故障して音が出たり出なくなったりするようになってしまったので、もう仕方なく買い替えることとなったのでした。エントリー向け製品からの乗り換えだからエントリーグレードでいいだろう。YAMAHAならRX-V385とRX-V4Aがあるけど、おそらくは大きくは違いはないだろう。ということで、より見た目がシンプルで落ち着いたRX-V4Aに決めまして、スピーカーはONKYOのをそのまま使うからいいとして、と思いながら説明書だけ先にダウンロードして読んでたら、待って? これ、手持ちのサブウーファー使えないの? いやもう、予想外の出費というのは重なるものなのですね。

サブウーファーも追加で購入です! NS-SW050! サブウーファーがパッシブからアクティブに大進化! いやもうやけっぱちですよ。ほんと、サブウーファーはまったくの予想外で、低価格製品があって助かりました。

さて、注文した翌日に届くのがヨドバシのいいところ。予習はばっちり。荷物を受けたらさっそく梱包をといてセットアップします。時間としては30分かからないくらい。とはいえ、アンプの置き場所確保したり繋ぐケーブル整理したりを前日にすませていたからこれだけの時間ですんだともいえます。ええ、セットアップにかかる時間、圧倒的にケーブルの整理してた方が長い。いやもう、なんでケーブルってあんなにからまるんでしょうね。

肝心の音質です。びっくりしました、ONKYO製品に慣れてたからといっていいのか、随分と大人しく感じます。よくいえば端正。テレビに付属のスピーカーで聞いた音が、そのままのニュアンスで高音質になったという感触。ONKYO製品では、こんなに低音って出さないといけないものなの!? ってくらいドカンドカン低音が効いて、ニュースで話すアナウンサーの声もすごい存在感! って感じがしたものでしたが、YAMAHAだと低音は過不足なくまとまって、中音域もこれという派手さなく、センターにまとまっている、そんな感じがします。

スピーカーはフロントLR、センターすべて前製品からの持ち越しなのですが、それでもこんなに違うもんなんだなあと感心したのは、音の粒立ちでした。小さな音もよく分離して聞き分けやすくなっています。エッジが効いている? スネアとかがものすごく前に出てくるようになりましたね。ゲームでいえば、『ティアーズ オブ ザ キングダム』のタンタラララーンが、より立体的に存在感持って立ち上がってくる。

こうした聞こえ方の違いというのがメーカーの音づくりの差なのかなと思わされた次第です。派手な聞こえ方、響く低音が好きな人にはYAMAHAは物足りないかも。でも原音に忠実といっていいのかわかりませんが、入力ソースが大きな味付けなく素直に出てくる感じが好きという人には向いている。そんな印象がしています。

そうそう、HDMIケーブルの失敗です。このアンプはサイズが大きくて、容積にしてONKYOのAVセンターの4倍くらいあります(計算したら3.6倍ありました)。なのでもともとAVセンターを置いていた場所には設置できず、テレビから若干離れた場所に置かざるを得なくなりました。で、問題は配線です。テレビからの配線は問題なかったのですが、ラックに入ってるBDプレーヤーのケーブルがちょっとぎりぎりっぽい。

なので長さに余裕のあるテレビとAVセンターを繋いでいたケーブルをBDプレーヤーに、BDプレーヤーのケーブルをテレビ、AVレシーバー間につけかえたらですね、テレビの音が途切れるようになりました!

これ困って、いろいろ調べてみたんですけど、ケーブルの対応問題ですね。帯域が細いといったらいいのか、規格に対応していないといったらいいのか、ARCで送られる音声情報が飽和していた模様。もとの構成に戻してみたら無事安定して音声が出るようになったので、ほんと、びっくりした。BDプレーヤーはちょっとアンプ側に寄せるようにして余裕をもたせています。

などなど、いろいろ問題にぶつかりながらも無事設置できたAVレシーバー。今は新鮮な出音もいずれ馴染んで、これが私のスタンダードになることでしょう。

2023年6月15日木曜日

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

 ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』、発売されてもう一ヶ月以上たってる! 今回は珍しくメインチャレンジを順調に進めていますよ。序盤こそ迷走を見せたものの、シド君を仲間にした時点で、これはメイン進めるのが正解だな! と理解。メインをどんどん進め、マスターソードも再入手して、充分な戦闘力を確保してからエピソードチャレンジやミニチャレンジを回収していっているところです。とはいえ、メインチャレンジのインパと地上絵の方はですね……。ええ、ほんと、私は理解が遅いのですよ。

龍の泪ってのがですね、地上絵のどれかのことかと思ってたんですよ。なので、忘れられた女神の神殿奥の地上絵マップ見ながら、どれが龍の泪なんだろうなー、って考えながら放置し続けていた。それが昨日のこと、たまたま井戸を探しにいった先で出会った地上絵で龍の泪に遭遇!

ああ、そういうこと! どれか特定の地上絵が龍の泪じゃあなかったのか!

新たな局面に辿り着いた瞬間でした。

今作は前作と違って、ずいぶん親切になってるなあと実感しています。とりわけ移動に関して、すごく便利になっていて、これはすごくありがたい。

前作だと、徒歩移動、馬移動、祠ワープ、シーカータワーワープ、そしてパラセール移動が基本でしたが、今作ではその基本を踏襲しながらも、ゾナウギアを使った乗り物や、そしてこれが大きい、鳥望台からの射出を利用しての長距離パラセール移動!

目的地に一番近い鳥望台をチェックして移動。そこから射出、その後パラセールで移動するか、空島の飛行機発着点からの飛行機移動で目的地までの距離を稼ぐというのができるようになって、以前なら馬なり徒歩なりで頑張って移動しなければならなかったような距離にまで、比較的楽に到達できるようになりました。また水上移動も、扇風機と操縦桿を使った動力船が使えるようになったおかげで、以前よりもすいすい楽に目的地まで移動できる。

本当、これは便利になりました。

この移動が楽になったのは、明らかに作り手が意図したものでしょう。えっちらおっちら、広いハイラルを走って登って飛び降りて泳いで飛んで移動する面白さは前作で充分やりました。なので今作は移動は楽にして、もっと別のところで楽しんでもらおうってことなのでしょう。

そのひとつがゾナウギアであり、空、地上、大深度地下と3次元的に広がりを見せる世界であるというのでしょう。

今回、ずいぶん楽になったのは、地上に3箇所ある迷路でした。ゾナウ探査隊が目印置いてくれてるの! ほんと、これこそは、迷路で迷うのは前作で充分楽しんだろうから、今回は楽にクリアしてねというメッセージに他ならない。こんなに簡単に踏破できちゃっていいの!? と思うくらいに楽ですごく助かりました。

2023年6月14日水曜日

『まんがタイムきらら』2023年7月号

 『まんがタイムきらら』2023年7月号、昨日の続きです。

『蜂も刺さずばうたれまい』

冬の気配がいよいよ強くなってきた11月。すずめをめぐる周辺が一気に変化を見せて、これ、やたらハラハラさせてくる展開でありますよ。

学校に乗り込んできた不良の頭目。竹刀を手に女王蜂を呼び出そうと大声あげているのですが、すなわち目当ては蜂須賀すずめ。前回、朱音たちが直面したすずめに対する噂。魔怒桜我の頭目を前に逃げ出したという不名誉が噂が立っていたりした。それが今回にいたる発端になっているということでしょうね。

不良を前に交渉するすずめ。脱不良を果たしたすずめが面白くないのか、落とし前つけておきたいのか、やたら物騒であるのですが、すずめの気迫に押されて撤退。ただその様子を生徒たちに見られてしまったすずめ。もう平穏な生活は望めない? ええ、すずめの学園生活に暗雲です。

My Private D☆V

『異世界アイドル、推参です!』の椎野せらです。

D☆Vポイントは「マスクを下げる仕草が好きです!」。そのコメントが添えられたイラストがコメント以上に多くを物語ろうというもので、セーラー服にポニーテールのお嬢さんが、マスクを顎下にまで下げている。その様子、確かにぐっとくるものありますよね。

実際のところ、この数年の感染症パンデミックで当たり前になってきたマスク装着。素顔をさらさないことも当たり前になってきたところに、こうしてマスクをちょいと下げて素顔を垣間見せる特別感。普段隠されているものがあらわになるから尊いのか、あるいはここぞという場面で素の表情を見せてくれる、そんなところに特別な間柄を感じさせてくれるからなのか。

なにかしら、ちょっと特別な瞬間を感じさせてくれるのですね。

それにしても、イラストの少女が見せる照れなのか、その表情もまた素晴しい。ええ、とにかくいいイラストでありました。

2023年6月13日火曜日

『まんがタイムきらら』2023年7月号

 『まんがタイムきらら』2023年7月号、一昨日の続きです。

『えるくえすと! ~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~』

ゲーム世界から現実世界へと侵攻してきた魔女。エルヴィーラたちが迎え撃つも、圧倒され太刀打ちできずにいる。この苦境においてなにができるのか、ましろが自分にできることをと考えて、それで打ち出した攻略法。いつもずっと見てきたからこそわかることがある。かくして、全員、総動員でことに当たるというのですね。

モンスターを攪乱、分散し道を作った上で、衣良の呼び掛けで真夜の意識に訴え魔女の意識を阻害。そこに突っ込ませるのがサキュバスというのです。なるほど、いわば精神攻撃か! 真夜の身体を乗っ取った魔女の意識に直接働きかけ、身体から追い出したところに、アレッタ、ルチア、そしてエルヴィーラの連係攻撃でとどめを刺す!

はたしてこの攻略法は通じるのか。最後のエルの一撃、その行方やいかに!? 次号はお休み、この状態で2ヶ月待ちますよ!

『それでは、ステキなセッションを。』

関係者席から鴫野あまねのステージを観る是沢。これまではファンとして見てきた。けれどこれからは同じミュージシャンとして対峙するのだと意識して臨んだライブだけど、すっかりファンに戻ってしまってる是沢が可愛い。

しかし、今回の見せ場はこれからです。観客が求めるアンコール。いつもなら必ず応えてくれるのに、今日に限ってはなかなか戻ってこない。それどころか行方がわからなくなってしまっていて……。というので総出で探すのですが、ここで是沢が見つけることとなったのは、なにかの導きか! って、いや、あの足を掴んだ腕ってなによ! 導きって比喩やなんかじゃなく、ダイレクト導きじゃん!

ええ、体調を崩し座り込んでいるあまねを是沢が見つけることとなったのです。

弱味は見せないと意地を張るあまねに、スタッフたちの思いを伝えようとする是沢。その言葉はあまねにも通じたようで、かくしてあまね、スタッフに疲労を伝え、休息をとることに。で、ライブはこれでお開きかと思いきや、アンコールはやる。それまで場をもたせろと、是沢と加島名指しで厳命が下って、そこに知花も加わっての即興ステージですよ!

はたしてどうなる。これこそが次のオーディション。突貫、突発、けれどそれだからこそ生まれるものもありそうで、このセッションがあまねにどう受け入れられるのか。いやもう、クライマックス感出てきましたね!

『キミはあくまでも。』

ヴェネルのもとにやってきた家庭教師、サラロット。なんと、マーシャはおまけだったのね!? てっきりマーシャが家庭教師で、サラロットはその御付きの人なのかと思っていました。

サラロットとマーシャの関係は予想のとおり。ただし使用人のサラロットが家庭教師で、幼なじみのマーシャはただただヴェネルに会いたい一心でくっついてきたわけです。そんなヴェネル大好きマーシャが屋敷に到着して目にしたものが、ヴェネルにべたべたくっつく美人眼鏡メイドのエクールカ。もう穏やかじゃない! サラロットもいうように短絡的なマーシャ、エクールカに食ってかかって、いうにこと欠いてサキュバス呼ばわり!

当たらずも遠からずなのかな? 少なくとも悪魔であるところまでは正解しちゃってますよね。

これまでずっとヴェネルとエクールカの甘い日々だったのが、ここにマーシャというライバルが加わってちょっとした波乱が予想されそうです。さらにはマーシャの職業、エクソシスト見習いというのも気になるところで、しかもサラロットがなにかしら勘づいているという。

ヴェネルにとってエクールカは祓われてもらいたい相手なのかどうなのか。ちょっとした葛藤が坊ちゃんに生じそうなこの状況。いずれヴェネルは自分の気持ちにこそ対峙することになりそうです。

2023年6月12日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年6月11日日曜日

『まんがタイムきらら』2023年7月号

 『まんがタイムきらら』2023年7月号、昨日の続きです。

『かみねぐしまい』

神様に自分の願いをかなえてもらうためには、双子の姉妹を出し抜かなければならない。かくしてはじまる神様懐柔競争。とりあえず学校にいってる間は抜け駆け禁止にしよう、レギュレーションなど決まっていきまして、かと思ったらこの提案したまえな、結構な策略家! ツギノは学級委員会で帰りが遅くなる。対して自分は、部活さえキャンセルすれば速攻帰宅可能な身。相手との公平を期したと見せかけて、実際には自分優位の状況を作り上げていたというんですね。

でもこの状況をただ見過ごしにはしていないツギノはさすがでしたよ。きっとまえなが部活切り上げてはやく帰ってくるの見越してましたよね。神様への置き手紙に仕込みをいれて、ゲームで遊んでいいよとメッセージ残していたんですね。

でもやっぱり一緒に遊ぶのが楽しい! それをまえなはわかってたのかな。神様をゲームから引き離して、ベランダでの水鉄砲対戦。じかに顔つきあわせてのわいわいとした遊びが本当に楽しそうに描かれて、この笑顔ですよ! 策略ばかりでなく、一緒に楽しい時間を過ごす。その大切さ、よくよく伝わる描写であったと思います。

しかし神様争奪戦といいながら、直接的に姉妹でやりあうのではなく、神様とどれだけ楽しくやれるか、その争いになってるのは楽しくっていいですね。それで電池切れになってるまえなと神様、それもまたいい情景でした。

『おねロリキャバクラ』

美波と楓が同じ会社であること、凛たちに認識されてしまいました。この店に通っていること、知りあいにバレたらきっと気まずかろう。それでふたりがお店で鉢合わせしないようにと気を使ってくれるキャストたち。美波をVIP席に通すことで、物理的に楓と遮断してみたり、そしてふたりの動向を店内で共有する様子もね、まさかこの漫画でこういうスリリングな展開があろうだなんて、思いもしていませんでした。

しかしこの鉢合わせ防止作戦のいろいろ、楓のトイレのくだりとか、めちゃくちゃ面白かったです。うっかり今ならいいよっていっちゃった凛もそうなんですが、それを素直に受け取って、ダメな時もあるんだって納得してる楓がすごくいい。そしてみゆりの美波引き止めシーン。これ、引き止めるのに成功した、ってだけじゃなく、離れがたく思っているみゆりの心情や、それを受ける美波の様子など、いろんな要素が重なりあうことで、より一層によくなってる! って思ったんですね。

この鉢合わせ防止はいったいいつまで有効なのか。いつまでもは無理ってのはお店の側でもわかってる。今度からはまた違う策に出るんでしょうか。あるいは、そう遠くないうちに鉢合わせしてしまったりするのかも知れませんね。

『ほぐして、癒衣さん。』

めちゃくちゃ面白いな。合同企業説明会に出展した夏鈴たちの会社。情報誌マニーズも、夏鈴デザインのイメージキャラが載るようになったことで、好調に手にとってもらえているみたい。いいことづくめじゃないですか、夏鈴さん! と思ったら、社長が調子に乗っちゃってる? イメージキャラのマニィちゃんを前面に押し出す策に出て、まずはノベルティ。クリアファイルとかボールペンを就活生に配るようにとお達し。さらにはマニィちゃん着ぐるみまで作っちゃって、これ、結構な出費では!? こういうのにかけるお金を、社員さんの給与に振り向けてさしあげて!?

ともあれ、身長155センチの夏鈴がめっちゃ着ぐるみに興味を示して、ええ、着ぐるみって頭がデカいから、あんまり背が高い人が着ると威圧感出ちゃうんですよね。だから小柄な女性が入ってることとか多くって、その点夏鈴ならうってつけ。というか、自分でデサインして自分で演じる。なかなかに面白いことになっています。

でも、まさかの癒衣が着ぐるみ恐怖症。それで頭はかぶらずに過ごしていた夏鈴が出会った俯きがちな就活生。やりたい仕事がないというその子に、夏鈴、ノベルティを手渡して、そしてマニィちゃんについても説明。着ぐるみの頭を被ってみせたら、触ってみていいですか? それで結構遠慮なく、ボディを触られまくっちゃうんですね。

このお嬢さん、今は就活に興味なしって感じですが、そう遠くないうちに夏鈴たちの会社に入ってきそうな気がしてきましたよ! そうなったら、ハグの癒衣、甘えの八潮に加えてお触りの新人! 夏鈴争奪戦がはじまってしまう! ええ、なんだろう、今後をうらなう、そんな状況が突如発生したと感じちゃいましたよ。

2023年6月10日土曜日

『まんがタイムきらら』2023年7月号

 『まんがタイムきらら』2023年7月号、昨日の続きです。

『しあわせ鳥見んぐ』

ひなの家に巣をかけているツバメの子たちがいよいよ巣立ちです。今朝、一羽が巣立ちしたのを皮切りに、もう一羽一羽と続いて巣立っていったというのですが、これ、見つけたのはばあやさんで、ひな自身はその瞬間を見てないってことなのかな?

巣立ってすぐのヒナは、まだ経験も浅く動きも拙いために、外敵から狙われやすい。そういえばヒナは5羽いたはずだけど、今いるのは1羽のみ。ということは……!? と心配させてから、まだ巣立ちしていませんでしたと安心させてくれたのはよい緊張からの緩和でした。

残る一羽、つばノ介を気にかけているひな。ただ一羽、巣に取り残されているのではと心配して見にいってみれば、ヒナたちが皆戻ってきていて、こうしたツバメの習性に仲間を心配する気持ちを見出すのは人の気持ちがゆえなのかも知れませんね。

そして翌朝、まだ日も浅い時間、つばノ介の巣立ちを見守るひな。その気持ちのまっすぐに向かうところ。この子の実直で誠実な心情うかがえて大変よかったです。そしてツバメの兄弟たち、そして親も残る一羽を見守っていると感じさせるその様子。実際、鳥は仲間を認識して心配したり見守ったり、あるのでしょうね。

鳥のヒナの巣立ちに、人のまだ若い日のことを思ったりもした今回。そうした重ねあわせもまた、人の気持ちがゆえと思われました。

『けいおん!Shuffle』

真帆から呼び出しをうけたしなの先輩。お叱りではと身を小さくしてるのがもうおかしい。なぜ先輩の方がビビってるのかという話なのですが、よかった、お叱りではありませんでした。

相談したかったんですね。蘭花が新しくギターを買うにあたって、いろいろ考えていることを知った。そうした後輩の姿勢に、自分には音楽のセンスがないのではないかと不安を覚えてしまったというのですね。

悩める真帆に、しなのはちょっと力不足だったでしょうか。いまいちピンときていない雰囲気に真帆、ちょっとお怒り? からのしなのの言葉の選択ミスで、ああー、真帆、泣いちゃった! いやもうほんと、この場にたまたまバイトのリサがいてくれてよかった。リサの助け船でさしあたってはトラブル回避に成功。というか、真帆のためにこんだけ怒ってくれるリサ、思いの深いいい子ですよ!

紆余曲折あったけれど、真帆の不安、払拭されたようでよかったですね。そしてリサから伝えられる、蘭花がギターを替えようと思った理由。これがまたよかった。ええ、真帆、後輩から愛されているんですね。

『妄想アカデミズム』

ものすごい導入! 学校の廊下を水着で爆走する未春ですが、ええと、これは夢とか妄想とかではないんですか? 本当にこの格好で廊下を走っているんですか? しかしまたなんでこんなことに!

と思ったら、なんと、えらいな! ずっと考え続けていた数学の問題、その解き方についに辿り着いて、矢も盾もたまらず教室に急いだというんですね。

そんな未春を見た莉子がいうんですね。アルキメデスみたいだって。エウレカの逸話だ! いや、ほんと、それ連想しますよね。アルキメデスの話を聞いて同じことやってみる妄想したけど、裸はアレだから水着にしました、みたいな話だと思ったんですよ、最初! でもこうして順序が逆に紹介されたことで、思惑なしに体が動いてしまったってわかるようになってる。その意識の持っていかれるほどに入れ込んでるのは、未春、ちょっとした才能だと思いますよ。

今回のエピソード、こうした導入をもって語られたのは、未春が思いつきみたいにはじめた東大受験に本気の本気で取り組もうとしている、その真剣さだと思います。そしてもうひとつの真剣さ。莉子の未春への気持ち。その切実に募る様子、それゆえに高まる不安などなど。こうした揺れ動く思いなどうかがうことのできるのは、読者の特権だと思わされるよさありました。

2023年6月9日金曜日

『まんがタイムきらら』2023年7月号

 『まんがタイムきらら』2023年7月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』。花名と冠がふたり手を繋ぎあって登場です。ふたりともに、黒のボトムス、上は白のゆったりとした衣装に、モノトーンのリボンをあしらって、可愛いながらもシックな装い。表紙イラスト全体が色味抑えられていて、それだけにカラフルな『スロウスタート』の文字、そして黄色で大きくあしらわれた連載10周年! の文字が映えますよ。そうですか! 連載10周年! それは大変めでたいこと。ええ、もうそんなにたつのですね。

今月は新規ゲストが1本です。

『ミコトエクメーネ』

今日からはじまる高校生活。希望を胸に登校するミコトの前に広がる不思議な情景、まわりの生徒たちの頭に見えるのは動物の耳。コスプレ? と戸惑いをみせるミコトですが、そんなイベントあっただろうか、不安におそわれながらもよくよく見れば生徒だけでなく、普通の町の人たちもケモミミ。中学時代の友達の鹿子には鹿の耳がついていて、触らせてもらうにどうも本物の耳っぽい。

知らないうちに、ミコトを取り巻く世界がすっかり変わっちゃっていたというんですね。

学校につけばそこはケモミミ天国。そんなミコトに突如ふりかかったトラブル、ツノをつけた子にチャージされてしまったというのですが、その子、やけに気が弱く、友達ができるかずっと不安に思っていたのだそう。その子とミコト、友達になって、そしていろいろ聞き出すのですが、ミコトこそがこの異変の元凶なのではないか?

気になることが生じてしまったんですね。

この状況、はたしていったいどうなのか。ミコトが迷ったのか。なにかしらの変転に取り残されたのか。わからないながらも、この先があるなら、その原因などに触れられること期待したくなる導入でした。

『スロウスタート』

ホテルのプールに皆で繰り出しました。生徒会のメンバーに榎本先生組と、そして遠くには別行動する志温と万年さん。知らない人に囲まれるのはつらかろう、人見知りの万年さんに配慮して、あくまでも見知らぬ間柄、別グループとして行動しようという話に落ち着いていたというんですね。

でもどうしても出てしまう知りあい感。というか、そりゃ知りあいだもんな。そして万年さん、ふにもちの歌をきっかけに人見知りも克服!? 直接の知りあいではなかった綴とも打ち解けて合流。ほんと、心配なんてする必要なかったんですね。

プールの後はスイーツビュッフェ。冠と先生の会話がめちゃ面白いな! 花名のりっくりっくも可愛いです。と思ったら、そこにつっくんが合流。甘味で疲労回復をという配慮だったのに、つっくんはプールに入るつもり満々でしたか! いやあこの気持ちと配慮のすれ違い。なかなかに難しいものでありますね。

『星屑テレパス』

ああもう、驚いた。夜、山の中、ただただ土を掘る海果の切実そのものといった表情。な、なにがあったの!? なにか埋めてるの!? そう思ったら、違った、掘り出しているんだ! 隕石が座標の場所に埋まっているのかも知れないと、そう思ったらもうとまらない。素手で土を掘りはじめて、そしてそこにやってきた瞬たちも同じ結論にいたっていた!

ええ、この意図せず気持ちが同じ方向に向かっていること、ぐっとくる展開でありました。

対し、ひとり落ち込んでいるユウ。海果のことを傷つけてしまった。自分は悪い宇宙人なんだ。そう思い詰めているユウに、約束を守ると語りかける海果。そして瞬の、遥乃の言葉が続く……。ここに、これまでユウがやってきたこと、それが結実していたと思わされて、胸に迫りますね。今ここにいる4人の仲間は、ユウが、海果が、行動してきた結果なんだ。たまらないものありました。

そして再度の交信。ラジオは人のための媒体にすぎず、この交信の本質はテレパシーだったのか! 遥乃の祖父のことや、そしてユウの知ろうとしたこと。そして決意。ずっとユウのうちに渦巻いていた苦しみや不安は、もうすっかりそそがれたのだと知らされて、それだけに立ち直ったユウはすっとその身も足取りも軽く、そして本来の自由さ、しなやかさを取り戻していると感じさせられたのでした。

ああ、これからはじまるのはユウの心の物語なのかも知れません。ユウの自分自身を巡る旅路がはじまるのかも知れません。

2023年6月8日木曜日

『まんがタイム』2023年7月号

 『まんがタイム』2023年7月号、昨日の続きです。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

ああー、やっぱり琴音の気象予報士試験、駄目でしたか。この漫画が続くかぎりは落ち続ける運命にあるんですね、きっと。

ということで、落ち癖のついてしまっている琴音に留莉からアドバイス。確実に受かる試験を受けなさい。自信もつくからというのですが、気持ちが前向きになることでそれ以上の効果がありそうにも思います。実際、このアドバイス、有用だよなあ。自分を省みてもそう思います。

琴音が選んだ、取りたい資格。気象予報士の沖友さんがいっていた自動車の免許の話。それを思い出して、原付なら一日でとれるからと、さっそく問題集を手に原付免許を取るべく勉強はじめるんですが、あれ、琴音のいうようにひっかけ問題、多いですよね。で、牧からも真由からも心配されている琴音。どれだけなのだろう! いや、ほんと、絶対に受かる試験を受けなさいといって受けた試験に落ちたら、自信どころじゃなくなってしまいます。

でもさすがに無事免許取得できましたよ。喜ぶ琴音、お祝いする皆。全員がハッピーで素晴しい! そしてここから原付でお出かけする琴音が愛らしい。出かけた咲で出会ったサッカー少年たちとのやりとりも、実に琴音らしく、この素直な気持ち、真っ直ぐな言葉のゆきかうところにこそ、琴音の魅力があると思ったのでした。

『午前0時のおねだりごはん』

牛喰、思い悩む時期なのでしょうか!? 大阪営業所副所長の松阪に、米沢を駄目にしてるのは牛喰なのではないかと難癖つけられて大弱り。そうでした。米沢が昇進を断った理由に、部下が心配といったのでしたね。それが牛喰だろうと。上司の足引っ張ってどうするんだと。うん、これはちょっと松阪に利があるように思う。とはいえ、これは米沢の選択なんですから、牛喰のせいじゃあないっすよ。

米沢のやる気を支えているのは牛喰のごはん。でも米沢の昇進を妨げているのも牛喰としたら、ちょっとした二律背反状況ですよね。でも米沢は牛喰のごはんを楽しみにしている。そのこと自体は尊重して、仮にいつか必要なくなるしても、求められているうちはしっかり要求に応えていくのがいいと思うのですよ。

そして今回の料理は、カツオのなめろう風丼。おねだりじゃなく試作品なんですけどね、カツオを包丁で叩く牛喰がいつになくかっこいい! そしてできた料理のおいしそうなこと! 牛喰のお母さんも出てきて一緒にお酒とアドバイス。ええ、母娘のいい時間を過ごせたんじゃないかと思いますよ。

『良倉先生の承認欲求』

動画投稿系SNSでいいねを集める星畑のダンス動画。あからさまに嫉妬してみせる良倉ですが、星畑ももう慣れっこになってしまってるのが面白い。これ、ふたりの定番のやりとりになっちゃってますよね。嫉妬するまでがお決まりで、こうあってこそ安心するみたいなやりとりになっていますよね。

さて、あと1年で卒業と、しんみりして見せる星畑ですよ。感傷的な表情に言葉、それを受けて泣いちゃう良倉。チョロいといわれてますけど、それだけ星畑のこと、良倉には特別なんですよ。で、一緒にダンス動画撮ろうと誘われる良倉。ほだされてオーケーして、しかもそこに古岩も加わることになるというのですが、およそダンスとは無縁そうな男子ふたりだよ!? 大丈夫なのかな!?

わりと大丈夫ではないんですけど、あの照れてるシーンとか可愛くて、星畑のシビアなアドバイス、これがまたよくって、で、良倉の腰にダメージ! この流れだけでもめちゃくちゃ面白かったです。

でもやっぱりよかったの、この動画を見た星畑の表情ですよね。いい思い出になりましたね! でもってラストのバレた良倉。ほんと、めちゃくちゃ面白い。いや、だって、服がね? いつもの良倉だからね? いいねをもらって、コメントももらって、こんなに嬉しくなさそうな良倉、逆にレアでありました。

2023年6月7日水曜日

『まんがタイム』2023年7月号

 『まんがタイム』2023年7月号、発売されました。表紙は『ローカル女子の遠吠え』。抹茶ソフトを食べる初夏の装いりん子さん。爽やかな青にレモンの絵も涼しげなそのスタイル、実に素敵です。今月の表紙は夏らしい飲み物、食べ物なのでしょうか。『おとぼけ部長代理』は生ビール、『花丸町の花むすび』彗はクリームソーダです。『まほろば小町ハルヒノさん』は4段重ねのアイスクリーム! 『スーパー恋愛タイム!』リナは、あ、これ食べ物じゃなくてハンディ扇風機だ。涼風を得ている絵であります。

『この契約は恋まで届きますか?』

今年の第4日曜はクリスマスイブ。契約の家事代行をこの日にしたら、八千代さんと一緒のクリスマスイブを過ごせるのではないか。珍しく策略を巡らせましたね、野田さん。でも残念、八千代さんには先約ありで、安心してください、妹とのパーティですよ。安堵する野田でありますよ。

ここから妹、渚の活躍が光りました。姉と野田をくっつけようと思っている渚。友達に電話と嘘をついて野田に連絡をとり、急遽作戦会議。2人きりはハードル高いからまずは3人で。そして八千代の興味を引くようなものを用意してほしい。それで野田が考えたのが手芸品。手製の飾りにツリー、そしてレクチャーはスノードームと八千代の心を掴みまくって、かくしてふたりの策は成功。あの最初は迷惑じゃないかと遠慮していた八千代が、興味に負けていきたい気持ちを露にするところ、最高でした。

しかしこの3人のクリスマス、どんなことになりますでしょうか。ということで、次回に続く! ああ、これは楽しみですよ。本当に楽しみです。

『まほろば小町ハルヒノさん』

ハルヒノさん、奈良を離れるとちっちゃくなっちゃうんだ。せっかく友達と一緒に海にいくというのに、本人ではなく妹サクラとしての参加になってしまったハルヒノ。すっかりやさぐれてるのがおかしいんですが、それでも浜での砂遊びで充分楽しめてるの、この人の、ええと神使か、の素直さ、楽しさに真っ直ぐなところ見えてよかったですよ。

そして判田の有能さ。ハルヒノいやさサクラが水着を持ってきていない、というのを聞いて、さっそく水着を用意してくれた。普通に売ってましたか。そうか、急遽作ったのかと思った。

そこからの海で楽しむハルヒノの、見た目もあいまっていつもとは違うテンションに、見ていて可愛いやら、そして水着女子たちに釘付けのちあきにハルヒノさんご立腹? サラのピンチをさりげなく助けたりしてね、その時、引かれた手に思うところあるサラの様子にもちょっと思うところあったみたいで、ちあきにちょっといじわるしちゃいました。その気持ちのベクトルの、ハルヒノがちあきのことどれほどに好きであるのかがわかるようで、はたして恋に発展するのかどうなのか、それはわからないけれど、なかなかに感じ入る、そんな描写の連続にひきつけられるものありました。

しかしラストのちあきとハルヒノさん。奈良が近づくにつれて体格差が逆転する。その様子にもまた思わせるものあって、なんだろう、不思議と感情に触れる、そんな描写でした。

『瀬戸際女優!白石さん』

トーク番組のMCをつとめることになった白石。しかしその第1回ゲストは、恋愛の情がもつれる爽太と噂の女優、青木日奈子。爽太と青木のデートを目撃した白石は、彼の気持ちは自分から離れてしまったのだろうと思い込んでいて、だからこそ番組の進行に集中しようと思いきったのですが、逆にこのトークのおかげで爽太と青木の関係が、映画の役作りのためであることに気づくことができて、ああ、白石の爽太に対する感情も、そして青木に対する気持ちも、一気に変化しましたよ。

しかしこの番組での青木の振る舞い、言動。これらはすべて女優としての計算されたものだったのでしょうか。青木と白石、ふたりすっかり打ち解けた、そんな雰囲気があったというのに、番組終了後、声をかけた青木から、心が狭いから白石とは仲良くできないといわれてしまって、その真意やいかに!

おそらくは、青木の爽太に向ける気持ちがためだと思うのですが、それは爽太のことを本気で好きになりはじめているのか、あるいは役作りのための関係、そこから抜け出せていないためなのか。今はまだわからないものの、これからの白石と青木の関係、これちょっといろいろおこりそうですね。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

いよいよ放送開始された『超英雄エボリューザー』。キャスト、スタッフ、番組関係者たちは撮影所の大会議室にてその初回放送を待つのですが、アツシとリナのお隣さん、敷島家のリビングでも同じく本気の面持ちでテレビに向かうふたりの姿が!

特撮視聴中は声をかけるべからず。家訓にもとづいて、お父さんの声も母、息子には届かないというのですね。

ちょっとガチすぎますけど、敷島母子の描写があるの、番組の送り手と受け手、双方の様子が見てとれて面白いですよね。送り手側の思惑が描かれたかと思えば、受け手側の本気視聴からの感想戦などなど。そして送り手も、自分の関わった番組であることも忘れ引き込まれる、そうした様子が生きるのもまた、ガチで受けて、ガチで感動している受け手の姿があったからに他ならないと思うのですね。

今回は番組開始の状況を描いて、これまでの導入から本編に移行することを印象づけていたと思います。ということは、これからは本格的にアツシとリナの身バレを心配するフェーズに入っていくというわけですね。お隣の敷島さん、特にお母さんはきっと公式のみならず出演者のSNSをチェックすることでしょう。ということは……? ええ、プロデューサーさん、身バレのリスクを事前に下げることに成功しましたね。でも今後はどうなる? ええ、番組を離れたスリリング、それがさらに期待される状況が待っていそうです。

2023年6月6日火曜日

『まんがタウン』2023年7月号

 『まんがタウン』2023年7月号、昨日の続きです。

『ルナナナ』

第7寮にネット回線が開通。めでたしめでたしかと思いきや、あまりに細い回線に四苦八苦することになってるっていうんですね。

しかしなにが面白いといっても、ネットの優先使用権。トップが深大さんなのは納得。リコの貢献度も抜群でした。で、同じく頑張ったはるかなのにスマホ持ってないからネット使わないっていうんですよ。なにもしてない組よりもずっと下、というか番外になってるのがおかしくて、この人のポジションというものを如実に物語ってるランキングだなあと思わされたのでした。

今回のエピソード。ネット黎明期の回線がまだ細くって、なにをやるにも待ち時間が発生した時代を思い起こさせてくれて面白かったです。アキが動画のダウンロードに一晩かけたというの、自分も似たようなことしていましたよ。当時は電話回線を使っていたので、電話代を節約するためテレホーダイタイムを活用して、一夜かけてデカいファイルをダウンロードするとか当たり前でしたね。今回のアキが7時間で完了したというの、今どきの動画のサイズからしたら、きっと平成初期よりも第7寮回線の方が太いな。でも、こうしてDL成功した感慨の深さはきっと変わらないでしょう。

とか思ってたら、知らない人たちの動画だったの!?

その落胆の深さもまた理解されようものでした。

今の令和のブロードバンドなんてのが当たり前になってる時代に、こうしてあえて温故知新みたいな話が展開できる月というシチェーション。結構な可能性の塊だと実感させられました。

『恐竜とカッパのいる図書室』

卸町と薬師堂、ふたりの関係は図書委員の任期が終わってもなお続いています。この状態に落ち着くまでいろいろあったわけですが、今こうして当たり前に交流しているところ見せられると、いろいろあったからこそだなという思いがさせられます。

この薬師堂との交流が卸町にもたらすもの。中学の時のわたしの手を薬師堂さんが引いた気がした。この言葉に、かつての卸町が捕われてきたもの、求めて欲して得られなかったもの、そうしたことごとがうかがえると感じられて、そして卸町が共感する薬師堂の伯母の思い。ここに時を超えた関係が生じているんですね。

この関係を結ばせたのが物語の力なのでしょう。時も時代も超えた関係を築くこともできる、そんな可能性に、かつて傷ついた伯母さん、物語の恐竜として卸町、薬師堂に結びついた彼女にふたりはどうやって辿り着くのでしょう。その足取りこそに彼女たちの新しい物語を期待させられるのです。

『あの世で猫になる』

ペット自慢がしたい朝倉さん。浮遊霊を犬として飼っている吉田と語りあっていたら、そこを大島に目撃され、まさかの心霊ペットオーナーの交流会がでっちあげられることとなりました。

大島がらみの物件。集められたペットとして物件に縛りつけられた霊たちの悲喜交々。と思ったら、わりと飼い主との関係は良好みたい。タマが朝倉さんを慕っているように、他の霊たちも飼い主のことは好きなんですね。ぴょん太と飼い主さんも互いに思いあってるじゃありませんか。ええ、大島は人の心のないヤバいやつかも知れませんけど、マッチング自体はしっかり成立している模様です。

さて今回のデカいトピック。助けを求める声が! というので部屋を覗いてみれば、そこにはオウムに封じられた悪霊が! 怖ろしいな。寿命が短いネズミなんて嫌だといったら、数十年生きるオウムに封じられたんだ。大島の誤算は、オウムはしゃべれること。大島にとって不都合なことしゃべるからと、人前に出してもらえない。飼い殺しにされてるっていうから大変。

でも、シロの失言で逃走に成功。そのまま逃げ切るのかと思いきや、大島の悪事を曝露するために店子の会に乱入するんだ! ほんと、自由より復讐を優先したんですね。そして珍しく窮地に陥る大島。いや、またもアコギな商売しようとしてることが最後にバレるんですけど、たまにはこうして困ってる大島を見るのもいいものだと思いました。

2023年6月5日月曜日

『まんがタウン』2023年7月号

 『まんがタウン』2023年7月号、発売されました。表紙は『押しかけギャルの中村さん』。寝起きの中村さん。なんか可愛いアイマスクを額にあげて、ちょっと眠そう? なんかまだちょっとぼーっとしてるような表情が印象的な表紙です。しかしえらいこと肉感的。首が伸びたTシャツから覗く肩がまた刺激的なのですが、そのシャツというのが『魔法少女りるるる』。このあたり、この人の曲がらない好みが現れていますよね。そして新連載『その運命は占えない!』のカットがございます。

今月は新連載が1本です。

『その運命は占えない!』

ストーリーの仕掛けが面白いですね。

未来の結婚相手について知りたいというお客さん。占い師が相手の方角、距離など占ってみましょうとカードを繰ってみれば、その相手というのが自分! お客さんと占い師の出会い。未来の結婚相手といって名乗り出るのはアリなのか? そのお客は嫌いなタイプではない。むしろ占いの導きもあってか、どんどん好きになっていますよね。

そんなリーチのかかった、というかまさに目の前にアタリ牌が振り込まれたような状態で、占い師マヤを縛るのが師匠の言葉。自らの好意を伝えたら地獄に落ちてしまう。って、なにその物騒なアドバイス! 占いの結果なんでしょうけど、それ、どれほどの確度なのだろう。とにかく師匠には逆らえないと、好意を隠し、占いの結果を濁すのだけど、それがお客、仲和幸に不安を与えてしまって……。

このふたりの関係、どう進展するんでしょう。マヤにとっては進めば地獄? 和幸にとっては、頼れるのはマヤだけ? 相手がわかるまで僕のことを見てもらいたいと熱意を持って迫られて、さあ、マヤの明日はどっちだ!

ええ、素直に結果を伝えられたらそれが一番いいんでしょうけど、師匠のいってた地獄という言葉がひっかかりますよね。伝えれば地獄落ちなら、和幸からマヤに告白すればいいのか! ともあれ、ふたりのこれからが気になります。

『ホントはダシたい山車さん』

昆布の出汁がおいしくないといった佐藤に、また明日きてください、本当の昆布出汁を味わわせてあげますよ、を地でやってくれた山車さん。終業後にふたりでゆくのは給湯室。そこで山車が取り出したのが、真昆布の水出し昆布出汁。それをひと口味わって、そのおいしさに驚きを隠せない佐藤。この反応、まさに山車からしたら、そうでしょう! ってなものですよね。

この佐藤の素直な反応、これが山車にして彼を気に入ることとなった理由なのかも知れませんね。

昆布だけでもおいしい。けれどそこにかつお出汁をあわせるともっとおいしい。それを実感させられる佐藤。さらにそこに海苔が加われば、ああ、これ、自分でも試したくなるな。こんなの絶対おいしい。ええ、出汁はおいしんですよね。

さて、なぜ山車がこんなに出汁に詳しいのか。その理由が語られた今回。父の闘病がその背景にあったのですね。食事が制限されるなか、少しでもおいしいものを食べてもらいたい、母の一心が今の山車に繋がっている。そして明らかにされる山車の母、出汁系動画配信者!

ほんと、その背景、知ればなるほど面白い。いずれこのお母さんにも、佐藤、引きあわされることになるのでしょうけど、それもまた楽しみですね。

『兎なりのウサギさん』

すごいぞ、青枝くん。思い切りましたね!

階段に躍り出たみたらしを追って階段から落ちてしまった紅詩さん。足の骨にヒビがはいってしまったと一報を受けて青枝くん、歩けない紅詩をお姫様だっこする妄想などにふけってしまうんですが、そのよこしまな思いをセルフ平手打ちで黙らせるストイックさよ!

青枝のお見舞いが面白かった。おかしはわかる。で、そこでまさかキャスターつきのイスを担いでくるとは予想外でした。確かに、ちょっとした移動に便利そうですよね。でもみたらしがいるとひいちゃいそうで怖いな。

階下から紅詩の母が呼ぶのです。お茶をいれるけどどうするか。それを受けて、ふたり、リビングに向かうのですが、階段おりるの手伝ってとの紅詩の申し出に、青枝くん、お姫様だっこでリビングにエントリーですよ!

あまりのことにお母様狼狽! 紅詩は紅詩で腰が抜けちゃって、いやあもう、青枝は恥ずかしさが後からきちゃったみたいですけど、今回のこと、ほんと、ふたりにとってのメモリアルみたいな瞬間になりましたね。ええ、青枝よ、照れを捨てるのです。

『押しかけギャルの中村さん』

大変だ! 秋山が中村のことを意識している! ギャル男にイメチェンさせられたのが大きかったのか、挑発する中村に乗っかってしまった秋山の行動、それがふたりの関係を大きく変えてしまって……、と思いきや、普段の秋山に戻ったら中村さん、すっかりいつもの調子に戻りましたね。

けれど秋山のうちで膨らむ中村への感情。意識せずにはおられない中村の可愛さ。そしてもたげるよこしまな意識。ふと我に返って、いけないと自省するのは秋山のいいところ。けれど、そろそろさすがに抑え続けるのも難しくなってきているのかも知れませんね。

それで、まさかの後藤氏のキャンプに便乗。中村とのふたりきり状況を減らしたいがためなのですが、後藤氏の兄貴というのが見目麗しい美青年。しかもそのアドバンテージを理解していて、女性関係にだらしないのん!? あかん、ピンチだ、後藤弟が狙ってると知って中村に興味を示したぞ。

かくしてピンチの中村さん。秋山、後藤弟ふたりタッグで兄から中村を守りきれるのか!?

ああ、これ、あれじゃん。目的を共有しともに頑張ることで、ふたりの仲が深まっちゃうってやつじゃん。ああ、ほんと、後秋がはかどる展開がきてしまいました。

2023年6月4日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2023年6月3日土曜日

『まんがホーム』2023年7月号

 『まんがホーム』2023年7月号、昨日の続きです。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

雨の日は暇なさくらば動物病院。黙々とコロコロかけてたりするの面白いなと思ったら、あらかた掃除も終わらせてしまって、本当にやることなくなってしまった? 暇を持てあまして、SNS用の動画と称してキョウスケを踊らせる熊倉とかね、ほんと、ちょっと迷走してる感じであります。

キョウスケ発案で子猫の家を作ることになりました。子猫たち、結構しっかりしてきましたね。名前はしまだとしまむら。しま柄だからなのか。段ボールを使って、スタッフそれぞれ家を作っていくんですが、まさかそれでめておが嫉妬してキョウスケの家に突入していくとか、意外と大人気ないなあ! というか、可愛いな、めてお。

そして完成する三者三様の家。キョウスケの家はめておが突っ込んだ大穴が空いちゃって、すっかり気落ち。意外やファンシー、熊倉作の家。でも見た目が可愛いだけじゃなく、中には猫向けアイテム、おもちゃと爪とぎが用意されてるとか、このあたり、よく考えられてますよね。で、これも意外なのが先生の作で、なんとまあ、ロボ仕様! 一番使い勝手の悪いの出してくるのが先生とは思わなかった!

かくして子猫たちとめておに家ができました。めでたしめでたしなんですが、子猫たち、採血して検査して、それで今後のこと、つまり里親ですよね、手放すことを考えていくフェイズに移っていきそうです。ええ、カワイイだけでは飼えません。そういうことですよね。

『歌詠みもみじ』

教室に入ってきた見知らぬモサ髪の女の子。誰!? 転校生? と思ったら、なんと雨の日、湿気で髪が爆発している千恵でした。もう、全然印象が違うね! ヘアゴム切れちゃったら、そんなになっちゃうんだね!

日本の梅雨、雨の季節は憂鬱。って話なのですが、髪がまとまらない、学校にもコテとドライヤー持ち込む意気込み、カードゲーマーの悩みから、主婦の悩み、乾かない洗濯物まで、季節の話題がひとしきり語られたと思ったら、それだけじゃなく、6月の目立たないイベント、父の日にさらりと触れられて、きっと家族の誰も覚えちゃいないだろうと諦めぎみのパパさんに、ママさんからまさかのサプライズですよ。

ちょっと甘い夫婦の一時。素直に祝えないママさんの可愛さと、思わぬプレゼントに喜びが溢れすぎちゃってるパパさん。ええ、なんだかんだでいい夫婦。素敵なふたりだと思いました。

『うちの秘書さま』

雨の日も庭仕事を欠かさない庭師の田中さん。雨の日くらい休めばいいのにとはじめがいえば、雨の時期こそカビやら病気やら、樹々にちゃんと手をかけないといけないとの返答。なるほどなあ、大変な仕事です。害虫対策も大切というの、これははじめも心底共感するところっぽいですね。

そして庭師の小屋ですよ。おお、ファンシー! 猫グッズいっぱいだ! あまりの女の子の部屋っぽさに狼狽するはじめですが、そらそうだ、田中さんの部屋なんだもの。

大雨を避けて部屋で休んでいたところに、まさかの来訪者! 田中がですねやってきましてね、間が悪かった! 田中さんの部屋ではじめとふたりきりでなにを!? それで失神しちゃうんだ、山田くん! あまりに極端な彼ですが、一緒にきた七瀬もちょっとはじめに厳しい目を見せて、七瀬、嫉妬? いや、この人に関してはそういう感情ないんじゃないかなあと思いたいんだけどなあ。どうなんでしょう。

しかし山田は、気が効く、心配りもできる、いいやつだと思うのに、ちょっと行動が極端なせいで損してますよね! あのてるてる坊主のくだりとか、加点要素しかない! と思ったらまさかの大失点。ええ、ほんと、まさかのまさかでありました。

2023年6月2日金曜日

『まんがホーム』2023年7月号

 『まんがホーム』2023年7月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかをメインに、花の季節でしょうか。和装で生け花をしているらいかが印象的な表紙となっています。『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』は、橘に恥じらいながら花束を渡している音瀬が魅力的。『天国のススメ!』は百合の花を手にした十子と太一が手をつなぎながら背中合わせに立っていて、この太一の表情にうかがえる緊張がいいですね。『孔明のヨメ。』は水の張られた鉢の睡蓮を愛でる孔明、月英夫妻です。

今月は新規ゲストが1本です。

『月子と空太の幽霊チャンネル』

動画配信をやっている江坂空太。伸び悩むチャンネルをどうにかしようと、霊感のあるという黒沢月子に協力を申し出たら、ふたつ返事で了承を得られ、かくしてふたりで繰り出す廃旅館。心霊スポットとして知られる場所なのだけれど、ビビる空太とは対照的に、大学の同期と一緒におでかけと浮かれてる月子の落差がすごい。

実際、霊感のせいでこうした現象に慣れっこなのか、ラップ現象にも動じない。浮き上がる呪いの文字にもしりとりで対抗。続々と出現する霊たちに賑やかと喜んでさえいる月子の腹の座りよう。反対に、やっぱりビビりまくっている空太。この対象にこそこのふたりのコンビ感が出ているって感じでありましたよ。

動画は好評、相当な再生数を叩き出して空太も大満足なのですが、じゃあ次の企画はというと、なんかヤバそうなのが憑いてきてたの!? ほんと、クール? 冷静? 落ち着きはらっている月子のただものではないという感じがすごい。普通は空太みたいになりますよね。

『孔明のヨメ。』

龐統の策、船を鎖で繋がせるというの、見事に功を奏しました。次々と繋がれていく船。それを見て疑問を感じる徐庶が今回の立役者。かつて龐統と同門だったということで、いろいろ探りを入れてこいと、龐統に会いにいかされるのですね。

そこで知る龐統のやり口。龐統も徐庶のことを信頼しているから、工作についてあらいざらい話すんだ! そして協力する徐庶。その手段というのが龐統のそれに習ったもので、説得はしない、会話にさらりと仕込みを入れてやれば、相手が勝手に察してその策に乗ってくるというもの。この、相手にそれをやらせるよう持ち掛けるのではなく、相手が自分で気づいたという体にしてやると、それだけでスムーズにコトは運ぶでしょうなあ。本当、策士ってやつだと思います。

そして徐庶の仕掛ける策。こちらは曹操本陣に迫る敵の奇襲部隊。それを匂わせてやれば、孫権率いる軍の情報と合致する。見事に策が当たって、徐庶の信頼度はアップ、そして曹操軍も欺瞞に踊らされることとあいなるわけで、本当、この策に策の重ねられていく様。見事に引き込まれています。

『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』

前回、地元に帰るといっていた橘。あちらの学校に通うですって!? と思ったら、なんとまあ、自動車教習所のことですか! わからん、ほんと、遠距離恋愛勃発かと思ったじゃないですか。まんまとしてやられましたよ。

帰省に際し、彼女を連れていくといっちゃったから音瀬にもついてきてほしい。無茶な要求されるわけですが、写真削除を持ち掛けられ、そして森川の意図せぬアシストもあって、みごと橘の帰省につきあうことになった音瀬。なんだかんだで、橘のこと放っておけない? 森川に嫉妬? このふたりの関係、どうなっちゃうの?

意味深な展開が続きます。

と思ったら、橘実家にて音瀬が出会った快活な女の子。妹? と思ったら、従妹さんか。親戚、といえど結婚も可能な間柄。しかもその子は橘に狙いをつけているようで、進学を機に橘と同居しようという。これ、本当にどうなるのだろう。なし崩しってやつだ! とはいうものの、実際橘が音瀬のことをどう思ってるのか、そのへんのことはようわからんのですよね。

続くあんこの幸太のように、女に興味がないのかどうなのか。むしろ音瀬にしか興味がないのかどうなのか。ええ、いずれははっきりしていただきたいところです。

『座敷童子あんこ』

また妖怪レギュラーが増えた! しかもきれいどころ。雨の中、降られるままに濡れている和装の美人。濡女か! と思ったら、本当にそうでした。笑いかけられた幸太が笑い返しちゃったもんだから取り憑かれそうになっていて、しかもそこに雪女が介入してガッチガチにぶつかってるというんですからややこしい。しかもそこに傘を届けにきたあんこですよ。

妖怪女子3人に囲まれて、まさしくハーレム状態の幸太。嬉しくないと本人はいってますが、自分はこの漫画の雪女ならオッケーです。

しかし今回は幸太とばっちりとでもいいましょうか、女に興味がないとかいわれちゃって、納得されかかっちゃって、あの時の濡女子の表情、いいですよね。そして語られる濡女子の苦労話。今の時代は世知辛い。実際、暮らしにくい、住みにくい、雨に濡れても東京砂漠。なんて世の中なのかも知れませんね。

そんな濡女子のその後ですよ。笑いかけて笑い返してきた相手が悪かった! さあ、どうする、どうなる濡女子。これ、次回にも続くのでしょうか。なんとか生存していてほしいところです。

2023年6月1日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2023年7月号

 『まんがタイムきららキャラット』2023年7月号、昨日の続きです。

『ササエルの中には誰もいない』

天河くじら祭りにいった小依。ヤッチー、稲井と一緒にいったもんだから、ササエルにならねばならないのにふたりの、というか稲井の包囲から抜け出せなくて大ピンチだっていうんですね。しかし、この稲井の圧はなんなのか。小依の秘密、ササエルの中身であることに気づきつつあるというのか。どうしても小依が自分の側を離れることを許さない。

はたして小依はこの危機をどう乗り越えようというのか!?

いやあ、まさか未萩様が助けてくれるとは予想もしない展開。同じくらいの背格好。たまたま同じイベントに出ていた未萩に急遽助けを求めて、ステージに立ってもらえて、いやもう、これ、未萩大活躍なのでは? さすがに顔が違うから、前髪を伸ばして隠していますけど、客席からだとギリギリわからない感じかな? というか、普段小依が着ている衣装に触れて興奮してる未萩様がヤバいです。というか、この漫画、ヤバい人しかいない気がします。

今回は姉の機転と未萩の献身で危機を回避できたわけですが、もしかしたら自分がいなくてもササエルは大丈夫なのではと知ってしまった小依の危機感がいじらしい。ササエルは私のものアピールに、ほんと、姉ちゃん大感激ではないですか。小依は素直になるがいいのです。

『うさパン焼いて悪いかよ!』

まさかこんな急展開があるだなんて! クマの父ちゃんがフランスから帰ってきたことで、クマ、店に出なくてよくなりました! 急に戦力外通告されたようで焦るクマですけど、これも高校生活を楽しみなさいという親心。かくしてやるべきことを失って、気落ちしているクマに新展開。

なんと、多田の発案で、学校にパン部を作るって話になるんですね。

部員にはハチとクマ、多田にネムも当然のように数えられていて、あとひとり必要! 部活ものの定番みたいな展開になってくるんですが、ここでまさか速攻度肝くん参加で解決するの、すごいスピード感! からの顧問問題もクマの母ちゃんの名前を出したら即解決。すごいスピード感!

かくしてパン部も無事始動、次号からはめでたく部活マンガになりますよ! っていうんですが、いやいや、その部室囲碁部のなの!? 乗っ取りはいけないっすよ!

部室問題もちゃんとスピード解決されるのか、はたしていかなる道を辿るのか。なんか紆余曲折ありそうな気もするんですけど、多田とネムも加わってのパン活動。どうなるんだろうと、わくわくする気持ちが抑えられません。