2023年6月5日月曜日

『まんがタウン』2023年7月号

 『まんがタウン』2023年7月号、発売されました。表紙は『押しかけギャルの中村さん』。寝起きの中村さん。なんか可愛いアイマスクを額にあげて、ちょっと眠そう? なんかまだちょっとぼーっとしてるような表情が印象的な表紙です。しかしえらいこと肉感的。首が伸びたTシャツから覗く肩がまた刺激的なのですが、そのシャツというのが『魔法少女りるるる』。このあたり、この人の曲がらない好みが現れていますよね。そして新連載『その運命は占えない!』のカットがございます。

今月は新連載が1本です。

『その運命は占えない!』

ストーリーの仕掛けが面白いですね。

未来の結婚相手について知りたいというお客さん。占い師が相手の方角、距離など占ってみましょうとカードを繰ってみれば、その相手というのが自分! お客さんと占い師の出会い。未来の結婚相手といって名乗り出るのはアリなのか? そのお客は嫌いなタイプではない。むしろ占いの導きもあってか、どんどん好きになっていますよね。

そんなリーチのかかった、というかまさに目の前にアタリ牌が振り込まれたような状態で、占い師マヤを縛るのが師匠の言葉。自らの好意を伝えたら地獄に落ちてしまう。って、なにその物騒なアドバイス! 占いの結果なんでしょうけど、それ、どれほどの確度なのだろう。とにかく師匠には逆らえないと、好意を隠し、占いの結果を濁すのだけど、それがお客、仲和幸に不安を与えてしまって……。

このふたりの関係、どう進展するんでしょう。マヤにとっては進めば地獄? 和幸にとっては、頼れるのはマヤだけ? 相手がわかるまで僕のことを見てもらいたいと熱意を持って迫られて、さあ、マヤの明日はどっちだ!

ええ、素直に結果を伝えられたらそれが一番いいんでしょうけど、師匠のいってた地獄という言葉がひっかかりますよね。伝えれば地獄落ちなら、和幸からマヤに告白すればいいのか! ともあれ、ふたりのこれからが気になります。

『ホントはダシたい山車さん』

昆布の出汁がおいしくないといった佐藤に、また明日きてください、本当の昆布出汁を味わわせてあげますよ、を地でやってくれた山車さん。終業後にふたりでゆくのは給湯室。そこで山車が取り出したのが、真昆布の水出し昆布出汁。それをひと口味わって、そのおいしさに驚きを隠せない佐藤。この反応、まさに山車からしたら、そうでしょう! ってなものですよね。

この佐藤の素直な反応、これが山車にして彼を気に入ることとなった理由なのかも知れませんね。

昆布だけでもおいしい。けれどそこにかつお出汁をあわせるともっとおいしい。それを実感させられる佐藤。さらにそこに海苔が加われば、ああ、これ、自分でも試したくなるな。こんなの絶対おいしい。ええ、出汁はおいしんですよね。

さて、なぜ山車がこんなに出汁に詳しいのか。その理由が語られた今回。父の闘病がその背景にあったのですね。食事が制限されるなか、少しでもおいしいものを食べてもらいたい、母の一心が今の山車に繋がっている。そして明らかにされる山車の母、出汁系動画配信者!

ほんと、その背景、知ればなるほど面白い。いずれこのお母さんにも、佐藤、引きあわされることになるのでしょうけど、それもまた楽しみですね。

『兎なりのウサギさん』

すごいぞ、青枝くん。思い切りましたね!

階段に躍り出たみたらしを追って階段から落ちてしまった紅詩さん。足の骨にヒビがはいってしまったと一報を受けて青枝くん、歩けない紅詩をお姫様だっこする妄想などにふけってしまうんですが、そのよこしまな思いをセルフ平手打ちで黙らせるストイックさよ!

青枝のお見舞いが面白かった。おかしはわかる。で、そこでまさかキャスターつきのイスを担いでくるとは予想外でした。確かに、ちょっとした移動に便利そうですよね。でもみたらしがいるとひいちゃいそうで怖いな。

階下から紅詩の母が呼ぶのです。お茶をいれるけどどうするか。それを受けて、ふたり、リビングに向かうのですが、階段おりるの手伝ってとの紅詩の申し出に、青枝くん、お姫様だっこでリビングにエントリーですよ!

あまりのことにお母様狼狽! 紅詩は紅詩で腰が抜けちゃって、いやあもう、青枝は恥ずかしさが後からきちゃったみたいですけど、今回のこと、ほんと、ふたりにとってのメモリアルみたいな瞬間になりましたね。ええ、青枝よ、照れを捨てるのです。

『押しかけギャルの中村さん』

大変だ! 秋山が中村のことを意識している! ギャル男にイメチェンさせられたのが大きかったのか、挑発する中村に乗っかってしまった秋山の行動、それがふたりの関係を大きく変えてしまって……、と思いきや、普段の秋山に戻ったら中村さん、すっかりいつもの調子に戻りましたね。

けれど秋山のうちで膨らむ中村への感情。意識せずにはおられない中村の可愛さ。そしてもたげるよこしまな意識。ふと我に返って、いけないと自省するのは秋山のいいところ。けれど、そろそろさすがに抑え続けるのも難しくなってきているのかも知れませんね。

それで、まさかの後藤氏のキャンプに便乗。中村とのふたりきり状況を減らしたいがためなのですが、後藤氏の兄貴というのが見目麗しい美青年。しかもそのアドバンテージを理解していて、女性関係にだらしないのん!? あかん、ピンチだ、後藤弟が狙ってると知って中村に興味を示したぞ。

かくしてピンチの中村さん。秋山、後藤弟ふたりタッグで兄から中村を守りきれるのか!?

ああ、これ、あれじゃん。目的を共有しともに頑張ることで、ふたりの仲が深まっちゃうってやつじゃん。ああ、ほんと、後秋がはかどる展開がきてしまいました。

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