2015年7月31日金曜日

Wii U

 Splatoon』については何度か書いたけど、肝心の本体、Wii Uについてはなにも書いてませんでした。なので、ざっくりと簡単に、Wii Uについての感想なども記録しておこうと思います。Wii U、どれくらいのサイズなのか、これがねいまいち具体的にイメージできなくて、そうしたら、『まんがタイムきららフォワード』くらいの大きさですよ、って教えてもらえて、そうか、これくらいなんだ、思ったより小さいな。それから、きららフォワード片手に、どこに置けるか、どうやったらうまく配置できるか思案したこと思い出します。ええ、本体、きららフォワードくらいというの、これまったくの事実でありまして、箱を開いて本体を見た時に、ほんとだ、ほぼフォワードサイズだ。そう思ったのも懐かしい。というかですよ、それ以前に驚くことがあったのでした。

コントローラー、でかいね! あんなにでかいコントローラー、はじめて見ましたよ。な、なにこれー! でか! これが最初のWii Uの印象。今でこそ慣れましたけど、でかい液晶画面がついて、その両端に十字キーやらボタンやら、それからレバーといったらいいのかな? がついていて、それにしてもでかい。ほんと驚きでした。

でも、さらに驚くのは、その大きさにも慣れちゃうんですね。今となっては、そんなに大きいとは思えない。そんなもんだ、みたいに受け入れてしまっていて、まあ、人間の感想などは移ろいやすいもの、そんな感じの話であります。

このコントローラーがですよ、素晴しいですよね、なんとテレビのリモコンにもなっちゃう! ゲームする時に、ちょいとゲームを起動、パスワードを入力して、そのままテレビリモコンモードにしてテレビの入力切り替えしたり音量調整したりと、なにこの便利さ。素晴しい。Wii Uコントローラーさえ手元においておけば、ちょっとチャンネル変えたいなあ、なんて思った時にもすぐさま変更できて、ほんとこのコントローラーはお気に入り。よい買い物をしたなあ、などと思っています。

コントローラーに液晶がついている。私が買ったのはマリオカート8セットだったんですけど、コントローラーだけで遊べるというの、感心しましたよ。へー、すごいな。映像を本体から飛ばしてきてるんでしょうけど、テレビを占有せずに遊ぶことができる。素晴しい! そう思ったんですが、本命の『Splatoon』はそうした機能を持たず、これはちょっと肩透かしでありましたね。残念。いや、マップの表示やトルネードの操作などをコントローラー側のディスプレイに任せてる関係から、コントローラーだけで遊べるようにはできないという理由もわかるんですけどね。

ジャイロが面白いと思います。『Splatoon』では、キャラクターの向いてる方向を、コントローラー動かすことで調整できる。向きを調整というよりも、コントローラーで狙いをつけられるといった方がいいのかな? これ、右スティックだけで全部動かすよりもずっといいな! 感想は人それぞれとはいいますが、自分にはジャイロないともう無理だわ、そういっていいくらいに馴染んでいます。

ジャイロといえば、『マリオカート8』でも感心しました。へー、コントローラーをハンドルみたいにして操作できるのかあ。いわゆるハンドルコントローラー、そのものといった感じではないけど、フィードバックとかないですし、ハンドルから手を離して回すとかも無理ですしね、けど、気分はもうハンドル! そういってもいい感じ。左スティックで動かすよりもずっとレースゲームしてる気分になれるわけで、この気分、それを味わえるというのは優れているなあ、そう思わされたのでした。

最近のゲームは、ジャイロやら振動やらがついてくるの当たり前で、もう結構慣れてて感心したりすることはないと思っていたんですが、Wii Uの、特に自分の遊んだソフトではというべきですかね? それらにおいては、効果的にジャイロが利用されていたなあ。ほんと、あんなに感心させられるとは思いもしませんでした。

2015年7月30日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年9月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年9月号、一昨日の続きです。

『まちカドまぞく』、素晴しい扉であるなあ。シャミ子の飾らぬ表情に、持ち前の優しげなるさまが溢れている。素敵イラストですよ。さて、そのシャミ子さん、大きな一歩を踏み出しました。図らずも持ち帰ることになった魔法少女の生き血、それがご先祖様に反応してしまった! 生き血を通じて奪われる桃の魔力! 大変なことになった! と焦るのは追ってきた桃ひとりで、シャミ子はただただ桃の体を案ずるばかり。熱あがってるんですね。うどん食べさせてあげて、って、桃の家庭仕事の知識、やばいな! シャミ子、生き血のこと、すっかり忘れてて、気付いてびっくり、桃もびっくりですよ、これ。ともあれ、ご先祖に戻った力、現世に口出しできるようになった。これ、大量の魔力奪われたのか! その魔力によって得られたのは、月4万円の呪いの緩和ですよ! うおー、やったー、10万8千円が返ってくるぞ! 2ヶ月半分の生活費が手に入って、ああ、シャミ子たちの生活も楽になります。よかった、よかったなあ。そして、魔力が減ってしまった桃、シャミ子にアプローチして、町を守るのを手伝わせる。その手管、実にいい。あと、助っ人の魔法少女、なんかやばそうな人が増えそうな予感ですよ。さてさてしかし、桃の看病するシャミ子。すごくいい。ふたり、きっといい友達になれると思うんですよ。

『カスタムメイド!』、同時にコスバレ、オタバレでありますよ! 隠れコスプレイヤーであるアサヒ。ユウたち一行が彼女の家を訊ねたところ、たまたま身につけていた制服から、その嗜好、傾向がバレた。というか、ユウにしかバレてない。というか、わかる人間はむしろ仲間だ。かくしてユウとアサヒ、「魔女っこまちこ」を仲介に急速に仲良くなって、その様子が羨ましかったか、マサキも参加していく方向に。ほんと、マサキはユウさまのこと大好きだな。皆でコスプレ体験してみたり、そこでモトキに凹まされたりと、なんだか大変な様子ですが、なぐさめられて、はげまされて、モトキ、アサヒの仲も深まっております。そしてより可愛くなったユウ、美しくなったマサキ、ふたりの世界ができあがったりね、ほんと、おかしかった、面白かったです。あのマサキが奇麗といわれて意識しはじめるとかね、音符なんて飛ばしちゃって、その勢いも見事でありました。

『異なる次元の管理人さん』、ポラリスさん! 巨女ブーム! 空前の巨女ブーム! キテる! というか、ウルトラセブンみたいな人だったんですね。

『ばーどすとらいく!』は、夜のプールに出る人魚の噂。人魚と聞いて思い浮かべるもの、人それぞれというの、ちょっとおかしくて、さて、皆で夜のプールに忍び込もうという話になるんです。微妙にビビりなクル。クルにべったりのせっか。ふたりの様子ほほえましく、けれどプールに出るのが人魚やら幽霊じゃなく変質者なら? という話になると、途端に平気になるクル。怖いものが違ってるんですね。というか、せっか、あらゆる方向に怖がりだな。うん、それくらいでいいと思う。この騒ぎの犯人、まさかの、というか、案の定、クロでありまして、この漫画の変人代表みたいなポジション確保しちゃいましたね、この人。ちょっと水浴び。アイドルとして活動しながら、いまだに公園住まい。まずいな、いろいろやばいのねこの人、そう思ったら、またまた全裸とくる。宇宙人だから、といっていいものか、クルはそこそこ身につけてきている地球の、日本の社会の常識を、ものの見事に欠落させているクロ。ほんと、きっとこれからもいろいろやらかしてくれるんだと思います。って、ちょっと待て、地球侵攻とか、そういう話はどうなった?

『織姫ナンバー2』、地学同好会、いい感じに活動なさってるじゃありませんか。あやしい噂が流れている地学同好会。部長の龍ヶ崎にまつわるものなんだけれども、それがどうにもおかしくて、呪いの手紙かと思ったら成績があがるとか、なんだろうこのちぐはぐ。同好会にいってみれば、会計が怒っています。不自然な金の流れがある。どっから金をもってきてるんだ? ふたばが怒るんですが、うん、ふたばさん正しいよ。お金には厳しい、うん、それが正解だと思うよ。龍ヶ崎嬢、占いやってるんですね。占星術でもって迷える生徒を導き、そして謝礼をもらう。さらには、テスト予想メモを販売したりしとるんか。結構ちまちま稼いでいるんですね。ともあれ、同好会としての活動はちゃんとしているっぽくって、天体観測を企画。雨で流れたかと思えば、ホームプラネタリウムでもって活動継続して、結構ちゃんとしているこの感じ。活動に熱心というよりも、後輩思いといった感じ? なんでしょうか。ともあれ、いずれにしても悪くないなって思ったんですよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第9号(2015年9月号)

2015年7月29日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年9月号

『まんがタイムオリジナル』2015年9月号、一昨日の続きです。

『おかん』は突然の夕立ならぬ、ゲリラ豪雨でありますよ。家族三人が足止めを食らうんですが、濡れて帰ろうというジュンを、なんと母ちゃんが制止する。ああ、ドライアイス持ってるからなのか。大人気とかじゃなくて、面白いこと優先。ええ、いつもどおりでした。しかし、ゲリラ豪雨、困りますよね。昨日も今日も、えらい強い雷雨に見舞われてるんですけど、これ、外に出てても困るし、かといって家にいても安心できないし。とはいっても、この一家の様子見てると、なぜか不思議にのどかと思えて、というか、サツキひとりが大変なのか。ジュンと母ちゃんの耐性が強すぎるんだな。ええ、そんなタフなキャラクターになれるときっとなにか人生は違うんだ。そう思わされる一本。ラストの、これまでのもろもろが台無しになるという展開もね、見事だったと思います。

『たよスポ!』、ずいぶん前のオリンピックでこんなことあったなあ。アジア大会、柔道男子の試合にて疑惑の判定があった。誤審だと、やいのやいの報告するたよりの頼りにならないことったら。取材にきているスポーツ記者。なのに、客観的な報告まるでできなくて、それを宮本がサポートする。しかし、これ、選手サイドは受け入れてしまっていて、それだけにたよりひとりが空回り。そう思わせてからの展開、ああ、このいいたいことはいいたいという姿勢、悪くなかったです。結局は、大人になりきれない部分、それを受け入れては貰えなかったんですけど、まさかの疑惑の瞬間をとらえた写真が出てきたことで、今度はデスクが大人になりきれない部分を発揮させました。いや、これはこれで大人のやりかたなんかな? 見出しにて煽るだけ煽って、本文は冷静。そうしたやりよう、逆に効果的で、また選手にも喜んでもらえたようで、たより、いい仕事だったのかも知れませんね。

『北斎のむすめ。』、面白いですよ。今回は幽霊画。昼間だと乗り気じゃない、怖がりの姉さんには見せられないからナイショ、そんなこといったら春画と勘違いされました。お辰さん、いいなあ。それと落とし紙、あれは面白かった。と、さて、本編というか後編というか、まずい天ぷら屋のくだり、めちゃくちゃ面白かったですよ。やれ目が覚めるだの、やれ七味かけ放題だの、やれ行燈の油が切れただの、みんななんだかんだと勝手で、でもこのノリ、この感触が面白い。しかし、この屋台に先日のお侍がやってきて、いいのん? まずいっていうよ? 全然そのへんフォローされないのがいかしました。ここからの展開ですよ、店主の着物が左前。ああ、気付いてなかった。ほんとだ、最初からだ。ということは、もしや? と思ったら、まさかのもしやで、けど全然動じない奴らね、ほんと、めちゃくちゃおかしかった。あの店主、版元の爺さんだったんですね。しかし、なんで天ぷら屋台から出版になったのだろうっていうのね。それとお辰の誤解、最後まで解けてなくて最高でした。

『どす恋!りきしー女』、なんか面白い展開になってましたよ。神棚に置かれていた木彫りの力士像。そいつを先生が壊してしまいまして、そうしたら像に宿った魂が先生に取り憑いてしまった。先生、見事な相撲をとってみせて、部員三人がかりでも歯が立たない。こいつはもう駄目か。このまま外に出られてしまうのか。といった時に加奈子が見せた頑張り。その頑張りに部員たちも応えて、見事に力士人形の魂を撃退したわけですが、これ、今後も稽古つけにきてもらったらいいんじゃないかな? 力士人形は今回で退場なのかも知れませんが、この設定は悪くない。部をよりよく指導してくれる、そんな味方になってくれたら面白そうなんて思ったんですね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第9号(2015年9月号)

2015年7月28日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年9月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年9月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』、トオルとユー子が水着でスイカを食べている。スイカ割りってわけでなく、もう普通に食べてるだけ、というにはなんだかとてもあれな感じなんですが、ふたりの肌の感じ、そして肉付きの違いが、なんだろう、これでもかと迫ってくる、そんな威力を感じます。トオルの口元についた種を、指で取りのぞいてくれているユー子の表情、なんか魅力的で、トオルはというと、怒ってるみたいになってるけど、これ照れてるんですよね。ええ、怖ろしい表紙に仕上がっています。

『夢の中のカノジョ』、ゲストです。夢野えり乃、この子の生きがい、なにかというと、寝ることなのだそうです。学校での生活、授業に部活に友達に、そうしたことには興味がない。本当にないのかな? なんか酸っぱいブドウっぽい感じもしますよね。ともあれ、寝ることが生きがい。なら、夢の中で友達を作っちゃおう。現実で友達を作らなくてもいいし、なによりお金も体力も使わない! って、駄目だ! すごく駄目な子だ! そんなえり乃が見た夢は、半裸の女の子で出てくる夢で、露出の多い方がリコル、少ない方がシュロ、夢見隊なる、人を夢でもってもてなす、そんな存在なんだそうですよ。シュロは夢見隊の新人で、まだどうも慣れてない模様。加えてネガティブで、見せる夢は元気がなくなる、悲しくなると不評なのだそう。そんな彼女らがえり乃と出会って、このえり乃にいい夢を見せる? 今回はうまくいってないみたいですけど、とりあえずえり乃の希望、夢の中の友達、その目的は達成、いや、達成はしてないか。足掛かりくらいはできた感じがしますよね。

『やわらかモラトリアム』、新連載です。漫画家を夢見て大阪から単身上京してきた女の子。きなこの物語ですよ。ちょっと頑張って自己紹介するも奮わず、むしろすべった? そんなきなこにできた友達は、ちーちゃん、きなこのいとこ。ちーちゃんの友達、というか同じ寮に暮らしてる、まいやんとめがちゃん。めがちゃん、可愛いな。寮は、ニュー古屋寮という、新しいんか古いんかわからん名前で、実際のところは古そうな感じですよね。シャイで健気なめがちゃんに、結構辛辣? いや、シビアといった方がらしいかな、そんなところが意外なまいやん。絵の心得があるからと、きなこの絵をびしびし批評して、いや、でも、涙流しながらでも、その批評を受け入れようとするきなこ、あっぱれじゃないですか。夜中にね、まいやん先生の指導を夢に見て泣いてるきなこ。その様子見て、すまないと添い寝するまいやん。なんだか、のんびりな感じ、悪くないかもですよ。

『おかしな家にさとーちゃん』、『トルネードよんじ』のえきあ、新作ゲストで登場です。女の子三人で秘密基地? そう思ったら、基地予定地には謎の女の子がいて、いや、けど、この子のいること、織り込み済みだったのか。メンバーは、基地の場所を選定したひめお。パッツン前髪のキュートな、ちょっと不思議な女の子。クッキーでちびっこを懐柔するのは、しほみ。ちびっこ、親からアメくれる人は警戒するよういわれてるけど、その注意、アメ以外なら大丈夫と受け取っちゃってるんだ。やばい! 元気そうな女の子、小さなことは気にしなさそうな原ちゃんに、ちびっこ、さとうを加えて、なんだか不思議なままごと? いや、占いなんぞで楽しくわいわいやってるんですね。さとうが、なんとも不思議な雰囲気で、みんなと仲良くなったのが嬉しいみたいで、仲間! 毎日あそぼう! と、そんな具合でこれからも皆、基地に集まりそうな感じでありますよ。

『塾後のあそびば』、ゲストです。これ、扉絵、すごい面白いな。なんで、みんなこんなに溌剌としとるんだ。塾通いの女の子たち。そのうちのひとりが、学校と塾だけで高校生活が終わるのではないかと悲嘆に暮れていて、そんな彼女を救ったのは、夜の遊技場への誘いだったのです。まあ、塾のとなりにある児童公園なんですけどね。悲嘆に暮れてた子、いち子は、見た目に超真面目そうで、でもスレてない分、こうしたことも楽しく思っちゃう、みたいな感じなんです。公園で遊んだこともあまりない。そんないち子に、皆もほだされちゃって、思い切り遊ぼう! てなことになるんです。ブランコ、体重制限45kgまでなんですね。見てるだけを決め込んでる千代子、言外にその意味するところを感じさせて、というか、いち子もヒナも悪い顔で見てますよ? キャラクターが、シンプルで、けれど可愛げたっぷり、面白みもって描かれてるものだから、読んでいてなにか不思議と楽しさ込み上げてくる、そんな雰囲気がよかったです。最初は怖かったブランコがものたりなくなってきたいち子とかね、いい顔してるわあ。マイペースに星を見ている美空もいい感じ。そんな皆で高鬼をやる。土足でベンチにあがることを躊躇するいち子。こうしたふるまいに、個性、人となりを感じさせていいですよね。そしていち子、お母さんに黙って夜遊び、ドキドキしてたんですが、ドキドキに堪え兼ねて自ら白状してしまいました。意外と感情豊かな女の子。ええ、キュートでとてもよかったと思いますよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第9号(2015年9月号)

2015年7月27日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年9月号

『まんがタイムオリジナル』2015年9月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、山下ナースをメインに、夏らしく水着でありますね。山下さんが水着かどうかはちょっと不明だけど、肩出し腹出し、そして手にはビール。夏満喫といった様子、かっこいいお姉さんです。そして『らいか・デイズ』らいかはスクール水着にビーチボール、『小森さんは断れない!』しゅりは、今まさにセーラー服を脱がんとしているところ。下には水着。と思うんですが、TVアニメ10月放送開始の煽りに隠されて、いまいちよくわからなくなってますよ! 直に載せるには、危険なイラストだったのかい?

小森さんは断れない!』、うお、扉絵の子、可愛いな。まさかのまさ子かい? と思ったんだけど、なんか違う。こんなに髪はねてないし、こんな表情見せそうにもないしと、ほんと、誰なんだろう……。その謎は、本編を読めばわかるんですね。いやあ、面白かったですよ。しゅり、まさ子、めぐみの三人で遊びにいこう。遊園地。大谷も呼ぶ? との問いに、呼べと力強いお答え。しゅり、もう隠すとか、そういうのまったくないですよね。今回は、そんなしゅりが遊ばれます。めぐみ発案でドッキリをしかける。めぐみが大谷といちゃつく。それでしゅりをやきもきさせる。なんていうんですが、もうほんと見事にしゅりはまっちゃって、嫉妬? やきもち? なんか、普段は見せない表情見せたり、あるいは強烈な積極性発揮させたりね、いやほんと、面白かったです。あ、それと、まさ子の、こいつにおいかいだわ! いや、まあ、気持ちちょっとわかる。さて、めぐみ、山中のこと気にしてたんですね。彼の傷心。それが気にかかるんだけど、今はそっとしておくしかない模様。そして、まさ子、邪悪な発想しゅりに吹き込んで、それが見事に実現。男子が負けたら女装を条件でボーリング対決! すげえよ、まさ子さん、すごい目になってる! 他のふたりもものすごいよ! てなわけで、扉絵、大谷くんでした。わかんねえ、わかんねえって!

『敗者復活戦!』、おお、久しぶりの学校と感じる。桑原先生が日焼けして、浮かれましたの? いや、姉がハワイで挙式なんだそうですよ。なるほど、お姉さん夫妻、国家公務員。発給で激務と聞いてショックなのが夕記。そうでした、この子、国家公務員を目指してましたよね。これから景気が回復するなら、つまりデフレを本格的に脱するなら、民間の方がいいかも知れないですね。ニーナの知られざる傾向、あきらかになりましたよ。しかってもらいたいのか! それ聞いて、Mなの? 驚いてる夕記がなんか可愛いです。わくわくしてるみたいに見えますね。古書店にいったら、ニーナもしかる立場です。休みだからってんで、部屋でごろごろしてる、やくたいもなく過ごしている月穂サマのこと、いろいろしからないといけない。でも、まあ、月穂サマ、のうのうとマイペースですよね。うん、いい感じです。こういう感じ大好き。でもって、ニーナ。月穂の父からいろいろ教えてもらったりして、いいじゃないですか。この向上心、向上心? なんかね、この子をいきいきと見せて、すごくよいですよ。

『迷走乙女の文学会議』、今回は『徒然草』です。まったく知らない、聞いたこともない段をピックアップしてきて、こいつは面白いなあ。愛用していたもの、頼りにしてきたものに、いざというとき、助けられる、そんな話なんですが、『徒然草』ではそれが大根。朝に2本って多いなあ。ともあれ、倉野さんの想像の、ペンです! I am PEN! すごいな。その間違った中1英語みたいなフレーズ、適切に使われてるところ、はじめて見たかも知れません。この話をもって、信頼することされること、そうしたこと語られて、ずっと悩んでいた倉野、松島に元気づけられて、ああ、よいじゃないですか。松島さんもいい先輩だ。倉野さんの理想どおりにことは運ばなかったけれど、でもそれでもこれがひとつの経験となるでしょう。そんなこと思いましたよ。

『ぎんぶら』、星全体が巨大な図書館になってる、そんな星にやってきましたよ。すごいな、遭難するレベルなのか。って、まあするだろうな。これ、情報系生物みたいな話なのかな? そんなフリではないんですけどね、司書統括のブクマーク、彼の説明がなかなかにいかしてまして、原本も残す、データも残す、相互バックアップになってるという設定、うわあ説得力あるわ。また、データで再現できない本もあるからと、権田原さっそく襲われる。ううー、彼、すごいな。途中途中に描かれる、図書館、書棚の情景、あれがね、なんかね、とてもいいんですよ。本が好きなのかな。本や図書館、きちんと構成された蔵書への愛着があるのかな? また、案内ロボが目当ての本のありかから、適切な休憩までサポートしてくれるっていうのね、ああ、本好きの理想が描かれた、そんな回であったと思います。愛読書の前では、体調への気遣いなど風の前の塵に同じ。名言だったと思います。でもって最後の落ちのね、500時間立ち読みのあげく倒れたその理由。うわあ……。うん、不幸な事故だと思います。けど、たまにありますよね、こういうの……。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第9号(2015年9月号)

2015年7月26日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年9月号

『まんがタイムきららフォワード』2015年9月号、一昨日の続きです。

『あんハピ♪』、今回は2本立てでした。本編とサブストーリーといったらよいのでしょうか、本編の側ではヒバリの恋が語られて、って、そうだった、あの看板に恋してたんだよ、この人。と、再確認したところで、前回よりの続き、将来なにになりたいか、その夢を聞くというやつね。ヒバリがなにか深刻そうで、これはなにかあるのかな? そう思ったところで、文化祭にて演劇をします。即興劇です。そこで皆の夢を叶えてみましょう。ぐいぐい話を動かしていきます。そして金髪碧眼の女の子。狭山椿。この人、ヒバリのこと見てましたよね。というところで次回に続くのですが、ここでサブストーリー、レンと響の話がくるんですね。昔話ですよ。ふたりの出会った頃のこと。内気な響が華やかなレンに話しかけられなくて、今とは随分違うんだなあ。今となっては、窓から大声で呼び掛けたりなんかしちゃうわけでしょう? 学校へいく。道がわからない。このままじゃ進級が危ない! レンが頼りなんだ! とまあ、そんな話です。幼稚園の頃のね、響がすごく内気で、人の目とか気にしてて、対してマイペースで堂々としているレン。その決定的に仲良くなる、その場面がですね、もう、ぐっときましたね。髪がひっかかってしまった。外すのは難しい。少し切らないことには、となって、嫌がる響、その理由を聞きましてね、レンがその長い髪、自分の髪をざっくりと切ってしまう。風に舞う髪、そのシーンの美しさがあって、そして響の心にしっかりとその跡を残して、ああ、いい話だった。もうね、ちょっとした話なのですよ。けど、それが、じーんと響いたんですよ。ほんと、ですよ。

夢喰いメリー』、イチマちゃん、ついに君の正念場だ。みなとについているイチマだけれど、その内面には不安が渦巻いていて、みなとは気さくにイチマに話しかける、友達になろうとしてくれているのだけど、イチマは自分がこの子にしたことを覚えている。それをみなとが思い出すと、友達になんてなれない、きっと嫌われるだろう、拒否されるだろうと怖れている。そんなイチマが、みなとに手をのばすんですね。縫い合わされた袖をといて、みなとの差し出してくれた手をとろうとした、ところがその光景がみなとの記憶を呼び覚ましてしまったんですね。怯えるみなと、困惑しつつも状況を受け入れて絶望にくれるイチマ。ああ、イチマ、この子がヒロインだと思う。なんという切ない状況であるか。続けて、ノータイムでつっこまれてくる、以前みなとたちを襲った夢魔。攫われてしまったみなとたちを助けようと駆け出すイチマ、その胸中に吹いたろう嵐に、もう読んでいる私の思いも千々に乱れる、そんな思いでありましたよ。丁寧に、イチマの表情の変化に、その内に鬱屈させた感情を浮かびあがらせてきて、最後の最後にあの健気な疾走でしょう。これまで自分で自分を縛っていた、そのくびきが解かれて、今、イチマの内にある感情の発火、思いの速さ、強さはどれほどのものか。駆け出したイチマの、あの決して力強いとは見えない様子、けれど彼女はただでは終わらせないだろう、ただではすませないだろう。そういう予想が、あるいは信頼があるから、もうたまらんものがありますね。ああ、イチマちゃん、ヒロインだわ。イチマちゃん、君は最高だ。

『ルイは友を呼ぶ』、見事に雨降って地固まるの展開。ネルとルイの口論、ルイの言葉、ズルをしているという指摘に、虚を突かれたのか、あるいは痛いところを突かれたのか、気色ばんで反論するネルですよ。酷いことをいう、手をあげそうになる、それを見事にミアが仲裁する。仲裁? 取り乱していては話し合いにもならないと、ネルのこと眠らせてしまったんですね。だーっと感情を高ぶらせて、それを鎮火させる。その上で、冷静な当事者からふたりの関係を説明させる。そこには対立というようなものはなく、むしろネルに対する憧れのようなものがあって、それを聞いたネルですよ、涙なんて流しちゃってね、自分の劣等感、自分の怖れについて、素直に話してくれた。これまで、自分より下だと思ってきた人たちと同じ高さに立つことができたんですね。素直に向き合って、気を張ることもなく、自然体でいられるようになったんですね。ええ、ルイ、ネル、そしてミア。皆が、本当の友達になったんだってこと、しっかりと伝えて、ネルの心の不安も解消されて、ええ、これからが彼女の本当が見えてきそう、そんな風に思われて、そしてそれがなんとも頼もしいんですね。ほんと、これは目が離せない感じ。それくらい、ネルの表情、活き活きとして素敵だったんですね。

『そこテストにでます!』、状況に、女の子たちの心境に、変化が訪れてきている、そんな感じでありますね。もみじはすっかり穏やかになって、その自然体、優しげなる様、ああ、素敵ではないですか。数馬はやりにくいなんて思ってるわけですが、まあ、これまでとは違った態度、戸惑うのはしかたないとも思いますよね。塾が終わってから、もみじ、いろはをともなって、茜の家にいくことになるんですね。数馬、茜になにをいおうとしているか、事前にもみじ、いろはに聞き取りされて、全然わかってないとダメ出しされる。ああ、もみじさん、内心がちょっと漏れ出しそうになっちゃってますよ? さらにそこで聞かされる、かえでと帰宅した話。もみじに走る衝撃! いろはの素直な物言いに、しかしもっとも動揺しているのはもみじで、あの表情。すごいな、この子、こんななるんだ! いやもう、もみじ、いいですよ。ほんと、すごく面白い、といったら申し訳ないけど、多様な表情、心の動き見せてくれて、こんなにも魅力的。ああ、ほんと、すごくいいですよ。そしてさらにもうひとつ波乱が放り込まれそう? そこまでいかない? 次号、大いに期待されますね。

『病めるときも健やかなるときも』、最終話でした。おおう、びっくりしましたよ。人形である柘榴が動けることを知ったいばら。けれど驚いている様子もなく、むしろより仲良く暮らしている、そんな風であるんだけど、おおう、これ、ほんとにそんな終わりかたするのか。詩李に姫沙羅が語るんですね。いばらというのがどういう子かを。いばらは本当は人形が嫌い。そんないばらの本性が、姫沙羅の語るいばらの本質とともに明らかにされていって、うわー、これって、そういう話なのか。そういうことだったのか。うわー。こうしたことを前提に読み返したら、また全然違った感想が出てくるのかも知れない。本当、なかなかにひやりとされられる最終話でありました。

2015年7月25日土曜日

Stationery for writing, taken with GR DIGITAL

In writingGR BLOGトラックバック企画、今月のテーマは道具であります。ということは、GR DIGITALはじめ、多種多様なカメラの写真が見られたりする!? なんて思ったりもしたのですが、みんなそんなに単純じゃないですよね。けれど私は単純です。真正面から、普段使いのものをピックアップしてみました。いや、あんまり、最近、使ってないのもあるんだけどもさ……。反省しながら、トラックバック企画「道具」に参加します。

ピックアップしたのは、万年筆、楽器、であります。万年筆、最近使っているのは、パイロットのカクノという、低廉なものなんですが、その写真じゃなくて、昔撮影して評判のよかったParker Sonnetを、それから75の写真を引っぱりだしてきました。随分前に撮ったものなので、今回は全部GR DIGITAL時代のものですね。

続いてはサクソフォン。アルトとソプラノですね。もっとちゃんと吹かないと……。そしてギター、ドレッドノートであります。これもちゃんと弾かないと……。ええ、反省ばかりですよ。

Stationery for writing letters

Study of harmonics

Parker 75

YAMAHA Alto Saxophone YAS-875

Soprano saxophone

My guitar

2015年7月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2015年9月号、発売されました。表紙は『がっこうぐらし!』、アニメがものすごい話題になってますよね。漫画も売れてるんですって? 原作とはまた違った展開を見せているアニメ。おそらくは大きな筋は違わないとは思うんですけど、これからどんな具合に盛り上がっていくのか、楽しみにしながら見ていますよ。さて、表紙は4人がどーんと元気に表紙をぶち破らん勢いで、こういう元気さもまたいいですよね。そして続いてTVアニメ化の発表されている『あんハピ♪』のカットもございます。

『双角カンケイ。』、新連載です。ふたごの女の子、あいりとひまりの物語。ずっと一緒、髪形も同じで、そっくり同じに育ってきたんだけど、最近ひまりの様子がおかしいと。バイトしてたと。髪形も変えたと。あいりの微妙に依存してる風が心配ですが、まあそこまで深刻に考えることはないでしょう。ひまりのね、痛めた足、それでバイトなんて無理だよ、ということで、見た目は一緒だからとあいりが代理でいきました。書店でのバイト。朝霧ちさきという先輩がいて、ひまりのおまじない? 一緒に帰りましょう、そして告白と、ああ、ひまりならぬあいりであるのに、告白を受けてしまった。まずは友達になりましょう。そこまではよかった。アドレス交換しましょう。それもよかった。けど、交換したアドレスがひまりならぬ自分のだったーっ! さあ、どうなる。あいりはひまりにこのことを伝えられるのか。あるいは秘密にしてしまうのか。ちさきの気持ちの向かう先はどうなる? などなど、のっけからなかなかに緊張感あるシチュエーション作ってきましたよ。

『ゆるキャン△』、いいですよ。今回はリンひとりでのキャンプですよ。場所は富士山目の前、麓キャンプ場。2千円はらって、けど薪代は節約して、ほー、そうなんだ、地面に直に焚き火をしちゃいけないんだ。なるほど、勉強になりました。ベテランは、その焚火台ってのも持ち込んだりするのかな? テント張って、ちゃんとした料理作りたかったけど、インスタントで妥協して、そしてひとりこの周辺を散歩する。その散歩の情景がね、もう、いろいろ素朴でさ。ドラマチックなんてまるでない。しみじみ淡々と散歩。見る、その感想ぽつりぽつり、けどそれがなんだかとてもよいのね。面白いわあ。このテンポ感、このゆったり感、素晴しいです。カワイイ犬どもですよ。ぐふってね。その様子、メール? ライン? でもって友達に送ったりね、うん、今どきコミュニケーション。斉藤の様子も面白くて、この人は自堕落だな。とてもよい。そして最後にニューチャレンジャー! なでしこが鍋セット持って登場ですよ! うわー、これは期待される。うわー、卵割れちゃってる。けど、そんなアクシデントもいいですよ!

『鬼が出るか蛇が出るか』、悠理さんがなんか必死ですよ! なんとか優の気をひきたい。それはいいんだけど、皆、とりあえず体でアピールっていうのね、霞の感想がおかしかったです。ともあれ、今回、しろが見事、この状況を整理しましたね。対立してしまった悠理と霞の間に、しろがはいってくれたんですね。ふたり、いや、優も含めて三人かな、それぞれの意識の違いがしろによって整理されて、特に優の状況に対する無関心さ。その根底にある意識をあらわにしてくれて、うおー、しろさん、クレバー! 優のおそれを見抜いて、また悠理たち自分が妖怪という認識を持った側と、霞や優の、自分は人間と思っている側、どちらかに肩入れするでなく、けれど相互の理解を計って、ああ、見た目にはちんまい、そんな彼女だけど、中身は誰よりも大人なのかも知れないな、みたいに思わされる回でした。しかし、しろ、優に、子種とかそんなんじゃなく、いずれ皆から好かれるようになるよ、と、その続きはちょっと駄目なたとえが出ちゃってましたけど、優にしっかり歩みよって、その心を掴んじゃった? あるいは優につかまれた。ええ、これまでちょっと距離をとっていた、そんな風に見えたしろが、見事にヒロインのポジションに踏み込みました。

『手と手を合わせて』、これもまたゆったりとした展開、悪くないですよ。ホテルのシェフの、ウリカ・ハンセン、腰を痛めてしまいました。なのに、運悪く、大食のヤコブソン一家様の予約が入っちゃった。ディナーをなんとかせねばならない。翌朝のバイキングもなんとかしないといけない。ええ、頑張らないといけないんですね、腰痛めちゃったのに。厨房はヘルプをいれるからいい。けれど足りない食材を買ってこないといけない。なのに、この腰じゃ……。さちの出番ですよ。雪葉と一緒に、荷車持って市場にいくんだけど、到着すりゃいなや、注文受けてたトロ箱がどんどん荷車に積まれていって、とうてい運べない重さ。って、待て、待て、それ、荷車、逆じゃないか? それ、引くやつじゃないのんか? 大量の荷運びを、街の人たちに助けてもらって、そして今度は野菜。大量の買い物、やっぱり運べなくて、って、荷車はどうした? あれ、魚市場のだったけど、なにかしらもってこようぜ。要領が悪いんですね。午後には、街には人の姿もなく、運ぶに運べない荷物前にして途方に暮れてたら、ウリカが手伝いにきてくれた。って、もう夕方近そうだけど、仕込みとか大丈夫なのか? ここでの会話、この国の女性たちのよく働く様、活き活きとしたその姿についての話がね、よかったって思ったんですよ。ええ、みんな凛々しくて、とてもいい感じだったんですよ。

2015年7月23日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年9月号

『まんがタイムスペシャル』2015年9月号、昨日の続きです。

『なり×ゆきリビング』は、なんと、篠峰、お見合いですってよ! いつもよりちょっときれいな格好。でも、なんかね、バーンとやる気? むしろ断る気? 出してましてね、なるほど、母がどこぞから押し付けられてきた案件なんですね。しかし、相手が失礼で、こらあかんわ。乗り気でないにしても、そらあかんわ。ほんと、アレな男がやってきて、がんっと一発。うん、篠峰、よくやった。ポイント優勢です。篠峰、佐藤、ふたりでね、梅酒をつけるんですね。その時の、来年が楽しみ、来年は最初から手伝いたい、そうした言葉が、篠峰の内心を雄弁に物語っていて、それを受ける佐藤の言葉、あの表情、素晴しく素敵だった。ところで、ワンピース、篠峰母も見てみたかった気がしますよ。

『光れ!メシスタント』は、アシスタントの皆で焼き肉ですよ。抵抗勢力中辻さんが、ジャンケンで負けて、あの表情。うん、この人、とてもいい。肉の絵、冷麺の絵、これ、すごくいいなあ。ともあれ、細いといわれてちょっと嬉しい中辻嬢。けど、この人、細い、小さい、でも気持ちは強い。連載を勝ち取る気満々の檜山氏に、先に連載していなくなるのはわたしです、闘志見せましてね、うん、素晴しい。いいライバルですよ。そして、先生、焼き肉に誘ってもらえなくってショック。なので、なだめるために、肉メインのごはんを作ります。肉を素直に受け入れる中辻のあのセリフ、とてもよかった。そして、ついに光も一歩を踏み出す。ネームの批評をもらって、ダメージ受けながらも、でもしっかり踏みとどまった。ええ、頑張ってる。とてもいい表情でした。

『天王洲会長にカレシができないワケ』、最終回でした。ああ、この作者さん、また戻ってきて欲しいな。さて、天王洲会長。男と見ると、男と組み合わせないではおられない、そんな人であるわけですが、というか、そんな人だから、彼氏とか恋人とか、自分の方面がおろそかになってしまう。さて、生徒会副会長の神代結哉、この人がキーパーソンでした。いろんな恋愛のかたちに理解のある人。そんな彼が、半ズボンの少年と一緒に帰宅している、それを見てやっぱり興奮するのが天王洲会長なんですね。ここで、ふたつの可能性があると思ったんです。神代副会長、天王洲会長のことが好きという可能性。そしてもうひとつは、天王洲会長とひなこ、女ふたりを組み合わせないではおられない、そんな人である可能性。どっちだろう、後者かなあ、後者かなあ、と思っていたら、ああー、どうも前者みたい! けれどこの漫画はここでおしまい。可能性は可能性のままで終わってしまって、けれどこれ、どういう展開を見たのか、見るのか、ちょっと気になってしまいましたよ。

メェ〜探偵フワロ』、またまた村長が無茶なことやりやがりましたよ。かき氷大食い大会。優勝者にはなんでもひとつ願いごとを叶えます。村長追放とか、不穏な言葉が飛び交っておりますよ。フワロ氏にアーサーは乗り気じゃなかったんですね、最初。けど、どうしても出ないといけなくなった。ヴィヴィアンが受け付けをすませているのを目撃したんですね。自ら、体を張って、彼女の野望をとめないといけなくなった。はげしいヴィヴィのアピールに耐えながらの戦いですよ。あ、ラウールも残ってる。この決勝の模様、寒冷地の生き物かどうかが決め手になってるっていうの、ほんとにおかしくて、ああー、ヴィヴィアンは短毛種なのか。リタイアですよ。そしてここからのラウール阻止の流れ。コバーン少年が、いい解説役になってましたよね。まるでバトル漫画みたいな雰囲気あって、そしてまさかのラスボス。見事に盛り上げてきたのはいいんですが、ヒロイン……。ヒロイン……。レモンさん、健気ですよね。アーサーも見事に期待に応えて、ええ、見事ヒーローであったと思います。

  • 『まんがタイムスペシャル』第24巻第9号(2015年9月号)

2015年7月22日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年9月号

『まんがタイムスペシャル』2015年9月号、発売されました。表紙は、メインに『恋愛ラボ』、マキとエノが水着で寄り添ってる!? ひとつの浮き輪にふたり入って向きあうという、どういうシチュエーションなのかよくわからないのだけど、そのふたりの表情、特にエノの表情よかったなあって思うんですね。対してアンニュイお姉さん、『ローカル女子の遠吠え』りん子さんが、本編では見せないような水着に表情。驚異です。『光れ!メシスタント』からも、先生に中辻さん、色気というより食い気なふたりですが、そのほのぼのとして素朴なる様、素敵でありますよ。

『BONSAIガール!』、盆栽園にやってきたふたり、ももこに亜弓、ふたりそれぞれに楽しんでて、いい感じですよ。ももこは盆栽見て喜んで、亜弓はというと盆栽家の秀造氏に心打ち抜かれてる。ももこは竹林マネージャーのこととか考えまして、ええ、ふたり、なんかいい感じ? まだ秀造氏の息子と知らないんですよね。竹林マネージャーが実家を嫌っている理由も語られて、シリアスな理由でなくてよかった、けど、息子をおちょくる父、犬の名前を息子と同じにしたりね、まあ、息子からしたら面白くはないんだろうなあ。その親子の対立、いずれはなんか解消しそうですけど、まだまだ先になりそうですよね。そして、亜弓、竹林マネージャーの将来に希望を抱く。ああ、ももこと亜弓、いずれ恋のライバルになったりする? そんな感じがしますよね。

『ヒロインになれません』、これ、ほんと、おかしいなあ。なんたって、ヒロインがおかしい。突然届いたメールに運命を感じるかのこ。どう思う? 迷惑メールじゃね? うん、迷惑メールだと思う。どう考えても迷惑メール。ずっとチカちゃんがつっこみ入れてくれるんだけど、かのこはすっかり『ユー・ガット・メール』気分で、恋のヒロインになった自分を夢見ている。いや、妄想か。チカちゃんいわく、病気じゃん? うん、チカちゃんが正しいと思うわ。これ、かのこの暴走に、おいおい大丈夫か君と思い、その感覚をチカちゃんとわかちあう。そんな漫画だと思う。容赦ないチカちゃんに乾杯。ボイパに笑いとまらん。しかし、ほんと、酷いわ。かのこ、酷いわ。この、なにやるにも危なげな彼女、ほんと、なんとか落ち着いて欲しいけど、落ち着くとつまらないから、このままで暴走し続けていただきたいところです。

『だけど温田さんはひとりでデキない』、こちらも危なげなお嬢さんですよ。富崎氏が書店にいくと、温田さんに出会った。富崎が本を読んでいるのを見て、かっこいい、って、そっちか! しかし温田さん、ヤバい。この年で書店に入ったのがはじめてという。図書館はあるのか。あと、父が選別した本が与えられてたのか。箱入りっていうか、なんかヤバイよ! 大人になって、ようやく自発性を獲得したのだなあ。しかし、温田さん、他にも問題ある。女性ファッション誌、重くて読めない。ティーンズラブに撃沈。ああ、駄目なのね。文庫という言葉を知らないから、ちいさい本をと店員に聞けば、児童書に案内される。絵本に感動し、お買い上げ。書店のカフェにて、ちょっと大人気分。いやもう、ほんと、居眠りするまではいいとして、それを放っておけない富崎。完全に参ってしまってますよね。

『同姓同盟』、ゲストです。面白いですね。線の太めの個性的な絵柄。けど、悪くないですよ。ふたりのイトウユウキ、糸生優希と伊東勇貴の話。ふたり幼なじみなのかな? 優しい感じの方のイトウさんに用がある、そういわれて、見た目ヤンキー? の方のイトウさんが何の用だよ、ちょっと照れてるのか、頬赤くしてるのがいいですね。なるほど、互いには名前の一部をとって、希でのん、貴でたかちゃん、そう呼びあって、ややこしくならないようにしてる。貴ちゃんは、見た目でこそ誤解されるけど、実は優しい。でも、勇ましい方のイトウなんていわれちゃう。眼鏡、黒髪、ロングの方の希はというと、優秀な方なんていわれて、なるほど、これも名前の文字からのあだ名なんですね。けど、貴ちゃん、すごいじゃないですか。努力の人。朝起きたら、犬の散歩して、風呂入って、朝飯と弁当作って、勉強しながら家族が起きるのを待って、皆で食事してから登校。夜は9時には寝てるのね。早寝早起き、健康的だわー。希に負けたくなかったんですね。成績は14/360位。けど希は5位をマークしていて、勝てない。この希が貴ちゃんに負けたくない、その理由がね、自分への興味をなくされたくないから、なんだかちょっといじらしくて、一途? 悪くないなあって思ったんですね。

『花棘チョコミント』、新人賞とった漫画であります。あくびをすると、夢毛玉なるもわもわが発生する、そんな世界での物語。放っておくと消える毛玉。けれど六花だけはちょっと違って、あくびで小動物が出てくる。ウサギが出る、ネコも出る。もふもふ。で、ついに人まで出てきたっていうんですね。お兄さんなのか、スレンダー女子かと思った。ナイトメアなんだそうですよ。夢の世界の人。人に悪夢を見せる、っていうんだけど、あんまりに酷いのはかわいそうだからと、サイフ落としたりタンスに小指ぶつける程度にとどめている。そのナイトメア、もとの世界に帰れなくなって、さあどうする? ここからどんな展開があるのかはちょっと読めない。あんまり『まんがタイム』系では見ない感じの漫画。ちょっと異色なのかも知れないけど、こういう漫画もジャンルの幅になっていいと思います。

  • 『まんがタイムスペシャル』第24巻第9号(2015年9月号)

2015年7月21日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2015年9月号

『まんがタイムきららMAX』2015年9月号、先日の続きです。

いちごの入ったソーダ水』、これ、ほんとに素晴しいな。扉絵の、本編とはちょっと雰囲気違ってるこひめも素敵。けど、本編ですよ、すごいことになってるー! 月が、月が、るーちゃんが! すっかりイケメン男子になっちゃって登場。こひめはすっかり人見知り発動しちゃってるんですけど、もう、それくらい違う。最初、月だと思わなかったもの。るなとわかっても近寄りがたい。そんな月が廊下へ出れば、見事生徒たちの話題になって、さらには真夜ちゃんも動揺。いや、もう、可愛いなあ。ともあれ、これ、すごいことになるんじゃないですかね。それと、文化祭当日。いきなりの完売。って、あかーん! これ、あかん! 無茶しすぎですよ! 売るなら在庫を押し付けるんです!

彼氏ってどこに行ったら買えますの!?』、面白いことになってきましたね。ラムネ野郎が、いや、哉がですよ、苦手な古典で自己ベストをマークした。それをもって、なにかご褒美をって話になるんですけど、そこでちょっとほたるもご褒美アピールしたりしてね、それがなんだか可愛らしいんですね。そうか、この人、いつだって一位だったから、ことさらそれで褒められたり、ましてやご褒美とかもらうことなかったんだ。そんなほたるの小さなわがまま。山田ジャスミン先生のサイン本が欲しい。ああ、亜梨香のお母様。亜梨香、その夢を叶えてくれる。そこへ護のナイスアシスト。皆で亜梨香ん家行こーよ! じわじわと震えだすほたるとかね、すごいな、なんだこの喜びの表現。新しい扉が開くぞ。ほたる、あんまりに嬉しかったんでしょうね。ちょっとかしこまった感じ? いつもみたいな冗談いわなくなっちゃって、それでもって憧れは亜梨香からジャスミン先生に向かって、ああ、亜梨香、ちょっと複雑なのか。けど、ちょっとわかる。なんかわかりますよ。

『裏庭には…!』、皆が自分の花壇に思い思いの花を、野菜を植えているところ、ひとり草むしりしているすみれ。おお、庭園の花を枯らしてしまったのか。だから花壇取り上げられたのか。枯らす才能を買われて、雑草を駆逐する仕事を与えられたのか。まあ、あまりな仕打ちですよね。その話聞いて、抗議しにいこうという桜子、ああ、いい友達ですよ。すみれ、結構草むしり、エンジョイしてるんですね。すみれ、桜子の花壇をわけてもらって、にこにこ、嬉しそうに自分のお花を育てるんですけど、みごとに駄目にする。あー、水のやりすぎ、肥料のやりすぎなのかあ。これはですね、メイドさんや、花壇を取り上げるんじゃなく、適切な育て方を伝授してあげてはくださらんものか。でも、まわりの皆からサボテンもらってね、これなら大丈夫だろうって、このフォロー。よいものじゃないですか。ええ、花咲かせられるといいですね。

ハナイロ』、いち子さん、アグレッシブだなあ。うるみが陽に勉強を教えにいくというんです。いち子におだれられてその気になったっていうんです。かくして沙里と茉乃花、ふたりきり。沙里、穏かじゃないんですね。そんな沙里にいち子から電話がはいる。カップル限定スイーツをすすめる電話だったりする。カップルということは、女子ふたりじゃ駄目なんじゃないか? ということで茉乃花がまず男装してみて、ああ、可愛い女の子にしか見えない! しかたないから沙里が男の子っぽく装ってみるも、どう見てもキレイな女の子。いや、けど、ほんとかっこいいなあ。この状況を影ながらサポートするいち子がですね、やばいですよ。ほんと、この子、なにに楽しみを見出してらっしゃるのか。自爆しつつ、沙里、茉乃花に女子カップルでもオッケーとアピール。その後も、沙里が自然に告白まで辿り着けるようサポート。ほんと、どんな策士なんでしょうか。いち子のモノローグから、うるみ、陽組に繋がる、あの流れなんかもすごく面白かった。ほんと、うるみよいなあ。沙里と茉乃花は、ちょっと踏み込みつつも、ほのぼのの一日。いち子は決定的瞬間を見逃して、ああ、まのかと陽をハメた、その自業自得でありますね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第12巻第9号(2015年9月号)

2015年7月20日月曜日

『まんがタイムファミリー』2015年9月号

『まんがタイムファミリー』2015年9月号、先日の続きです。

『かなみ育成中!』、新しい友達になるんでしょうか? かなみが弟たちを迎えにいった保育園、なんか見た目に怖そうなお姉さんがやってきて、ああ、かなみの弟たちの彼女、みくとみらいの姉だっていうんですね。神田さき。保護者確認用写真は眼鏡に三つ編みのおとなしそうなお姉さんだったのに、それがこんなになっちゃって……。もう会わないかも、そういっていたさきだけど、次の日もその次の日もやってきて、なんだかんだいって真面目そうなんですね。けど、慣れない育児にいっぱいいっぱいになっていて、ああ、母が入院、それで自分がなにもかもをやらないといけない。誰も手伝ってくれない、そんな時に結から優しい言葉かけてもらって、決壊。ああ、いい友達になれそうじゃないですか。かくして、さきには育児のことを教える、かわりにさきからは彼氏の作り方を襲わる、って、彼氏いたことないのか。よかったじゃん。いや、そうなのか? ともあれ、なんだかんだで似たもの同士なんだと思いましたよ。

『軍神ちゃんとよばないで』、またまたビッグネームが出てきましたよ。いや、ビッグネームの父なのか? 歴史にうとくてすまぬ。アフロの兄さん登場して、これ誰? 弥太郎が疑問に思ってるんですけど、なるほど、以前から登場していた直江どのでありますか。直江実綱。ものすごいアフロがチャームポイントなんだけど、兜を被ったらそれがわからない。って、あの人か。わからんよ。ただのモブかと思ってた。虎千代、この人はなんかいい加減そうだから、全然その存在人気してなかったりするんだろう、そう思ってたことをお詫びいたします。ばっちり覚えてた。そうかあ、家臣とか、そういう人とのもろもろ、大切にしてるんだなあ。けど、名前の覚えかたが酷い。モジャ綱。柿崎もモジャ江とか呼んでるし。おかしいなあ。そして、あの有名な愛の兜が出てきましたよ。虎千代もびっくり。えっ私!? 私のせい!? おかしくって、そして愛にまつわる実綱のコメントもろもろもおかしくて、ああ、もともとは尻と乳とな。うん、虎千代もいってますけど、サイテー。でも、このコマの虎千代様、めちゃくちゃ可愛いな。虎千代の兜についての発想、もろもろ、ああ、それは正しいかも。結構堅実ですよね、考え方、実際のところは別として。そしてまさかの反乱。虎千代の姉がかかわっている!? いやもう、戦国時代って大変だなあ。

『火消しなでしこ』、おお、住吉さん、頑張ってる。成功体験がこの人を変えたのか、ひとつひとつの課題をしっかりこなしつつ、テストの点数もじわじわあげてきて、とてもいい。いつか席次も上位にと、野望は大きく、でありますよ。今回の座学でも、消防法においての危険物。個体と液体という説明に、気体は入らないのか? しっかり質問していって、そして読み間違いやすい単語もばっちり正解していく。予習してるっていうんですね。素晴しい! やる気に満ちてますね。けど、これ、なんらかのトラブルないしありそうだなあ、そう思ってたら、ありました。外そうじの最中、通りかかった老人から消防が大嫌いといわれてしまった。ああ、気にすんなよ、そういう人は一定数いるんだよ、とはいっても、住吉には大ショックだったみたいですね。けど、これは、公務員とか、そういう仕事している人は、多かれ少なかれ経験することかも知れませんね。

『かしこみかしこみ』は交換日記ですよ。なるほど、郵送されてくる。ナツメが参加してるからなんですね。日記にはなむさんと書かれていて、ナツメ、ムク、山椒の頭文字をとったグループ名。もしかして、最初からナムサンになることを想定しての名前づけだった? いや、偶然かな? 皆でノートを選ぶ、その時の着眼点の違いから面白く、なるほど、各人の個性、よくわかります。文具店の店員さんたちが、自分たちの交換日記の思い出、話してるのを聞いて、気づいたら消えている、その言葉にムクが誤解してしまうのもおかしかったです。あれ、誰かが回し忘れたままなくしちゃうんだろうなあ。それで消えないように工夫してあちこちに隠したムクが、どこにしまったかわからなくなっちゃって、うん、ばっちり消えました。山椒の言葉がよかったですよね。うん、頼りになる友達です。日記の届くのを心待ちにしているナツメもよかった。その気持ちをよくわかっている先生もいい。ええ、この漫画のムクたちを見守る人たちの暖かさ、とてもよいです。そして奏衣さま、兄上に手紙を出そう、ムクたちの様子を見てそんな気になるんですね。自分の気にいったレターセット、それが返ってくるようにと苦心したところ、ああ、奏衣さま、いじらしいなあ。とてもよかったです。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第9号(2015年9月号)

2015年7月19日日曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年9月号

『まんがタイムきららミラク』2015年9月号、先日の続きです。

城下町のダンデライオン』、カラーです、水着です、ああ、茜様、素敵です。皆、結構エンジョイしてるっぽい中、茜様はなんだか元気がないんですね。王になる覚悟、それを思って落ち込んで、日陰に座り込んでいたところ、花蓮と杏が話を聞いてくれたんですね。ああ、茜様、そんなことがあったんだ。子供の頃はあんなにワンパクで、正義の味方だなんていってたのに、あ、正義の味方とかいうところは今もそんなには変わってないような気がする。いや、けど、子供の頃の茜は、今みたいに内気ではなかった。それが変わってしまったのは、花蓮の危機に動けなかった、助けられなかったことが、自分の気持ちへの疑いになって、それで人前に出ていけなくなったんだ。そんな茜の気持ちを支える友達ふたり。ああ、いい関係だった、そう思います。けど、花蓮さん、ちょっと片思いっぽいですよね? うん、応援するよー。そしていよいよ選挙戦も佳境に入り、といったところで、まさか葵にトラブル? そんな種がまかれて、いやもう、最後の最後までハラハラさせられます。

『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、もう、ほんと、やられたー。夢子があずきの家にお泊まり。一緒にビビモン、プレイするわけですけど、そこで出会ったチェリム。やっぱりあんこ、すなわちあずきのこと男じゃないかと疑っていて、対しあずきもチェリムの中身は男だろうと見当をつけている。ええ、私もそうなんじゃないかって思ってました。けど、これは漫画だから、夢を描いてくれるに違いない、可愛い女の子なんだ! そうであってくれ! そう思っていたわけですが、赤音ですよ、友達の家に遊びにいった。タイピング、教えてくれるという鈴木さんのお姉さん、まさかの保健室の鈴木先生、千絵理ちゃん。うわー、予想もしてなかったわ。そうだわ、鈴木先生だわ。心底驚きましたよ。そうかー、この人がチェリムの中の人かあ、って、本当に? そう思わせて、実は違いましたってやるんじゃないの? すっかり疑い深くなってるわけですが、いやあ、チェリムの中の人でした。ほんと、面白い組み合わせができたもんだなあ。千絵理と赤音のチャット、めちゃくちゃ面白かった。何故高圧的…!? 先生、なんか自信失っちゃって、でもって千絵理ちゃん、赤音にビビモンやってることバレちゃう? と思ったら、あー、まだ引っ張るのか。ほんと、いつか千絵理がチェリムで、赤音がキャロラインとわかる、その日がくるの、楽しみでしかたなくなってきましたよ。あのお風呂の情景もおかしかった。先生、白目になっとる。赤音、可愛いなあ。ちやほやしたいなあ。そして、徹夜でのレベリングに繰り出した千絵理。次回、これ、なんらかの展開が? いやもう、ほんと、お泊まりはまだ終わってない。楽しみですよ。

『ハートオブtheガール』、面白くなってきたなあ。宇宙人のゲームに参加したことで、女の子を次々落としていかないといけなくなったのぞみ。目当てはカコイなんだけれど、この子はレア度が高すぎるため、周囲のレア少女を落としていかないといけない。それで、まさかのナオがターゲットになる。のぞみのことが気になってるっぽいんだけど、いや、けど、そうじゃないか。恋愛ってどうなんだろう、そう思っているだけ? ともあれ、まさかそれがのぞみに迫られることになろうとは。と、ここからが面白い。のぞみにナンパされて、チヤホヤされて、それが嬉しかったモト。けれどのぞみがナオをアタックしようとしていることにショックを受けて、まさかの妨害に走る。具体的にはイクラに助力を、ええと、お金をちょっと工面しただけ、ほんとのちょっとね、ともあれ、のぞみを我がものにしようとあがくんですね。これは面白い。ナオ、この子のこの思惑、これが状況に介入する、予想外でした。やられましたよ。

箱庭ひなたぼっこ』、夏休みのこと、一泊二日の小旅行。蘭の親戚のバンガローを借りてるんですね。私有地だから、山の虫、取り放題。植物も見放題。皆の興味が見事に満足させられる、そんな場所。素晴しい合宿じゃないですか。そう思っていたら、まさかの展開。蘭が皆を虫取りに誘います。朝ね、4時とか5時に虫ポイントを回る。あー、これ、クヌギに蜜を仕掛けてカブトムシとか取るんだな。そう思っていたら、おおー、クワガタかあ。そうだよなあ、レア度からしたらそっちだよなあ。懐中電灯で照らしたところ、虫がびっしりむらがっている、そんな様子を見て帰りたがってるゆかり、翠子が素晴しい。陽向は結構エンジョイしてますよね。黒いダイヤといわれて、オオクワガタとわかるとかね、そこそこ虫の知識もあるのかな? そしてオオクワ捕獲! けどすぐにリリースすることになって、ああ、蘭はさっぱりとして気持ちのいい女の子だなあ。ちょっとときめきましたね。虫取りが終わって、今度は翠子がいきいきしはじめる。ああー、朝アニメか。強制的に人の趣味に突き合わされて、一部散々だった模様。ああ、人間関係って難しい!

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第9号(2015年9月号)

2015年7月18日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2015年9月号

『まんがタイムきららMAX』2015年9月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。シャロにチノのふたりが、ナース風衣装にて、回診? 巡回? 薬を持ってきてくれましたよ! ああ、飲む飲む、といいますか、ちょっと古風なスタイル、白衣ではなくて白いエプロンにナースキャップ、腕には腕章つけてまして、そのワンピースの感触もとてもいい。ええ、クラシカルナース風喫茶なのかも知れません。

『きらりブックス迷走中!』、ゲストです。箱入り娘の桐生院きらりさん。常識を学ぶため、母の後押しうけて書店にて働くことになるんですね。ところがその書店が、このところの経営不振をうけまして、多面的な経営を志向している……。きらり曰く、迷走してるだけなんじゃ……。うん、私もそう思う。とりあえず、店員が座り込んで、おかし食べながら商品読んでるのはどうかと。その店員というのが桜庭ふわり。高校生なのか。R18な同人誌なんかも扱うお店で、しかしきらりはそれがなにを描いたものかわからない。相撲漫画? なんていっちゃうこの人の、その純真を守ろうとするふわりです。きらりは、日常系? そんな漫画が気にいったみたいで、おかげで平積みが可愛い系に偏ってしまった。さて、ライブをやるというここみん。この人の店でのポジションってなんなのだろう。また、店長の存在、それも気になりますね。

『まい・ブックカード』、ゲストです。銀ノ杜学園の図書室は一般公開したりしてるのかな? 実際、そういう学校ってありますよね。さて、学年一の秀才と名高い森林鈴、この子が熱心に読んでいるのは、まさかの『うらしまたろう』。絵本や童話、昔話が好きなの? かと思ったら、どうもそうではない模様。フィクション禁止、厳格な家で育った彼女には、どうにも童話、小説のフィクション、非現実ないし非科学的な部分が理解できないんですね。浦島太郎であれば、なぜ水の中で息が続くのか、などなど。素直に疑問を呈して、それに答えようというのが本日の図書委員、ナッコにコロリンこと塩原心路のふたり。なんかそれっぽい答用意して、なんだかそれっぽく理解した? そんな具合で、勉強以外駄目っぽい鈴と、図書委員のふたり、仲良くなったみたいですね。一緒に図書室の仕事して、そしてお菓子食べたりして、これからもどんどん打ち解けていきそうですよね。

『やさしさシンフォニー』、ゲストです。楽器店もの? 弦楽器、チェロを背負った女の子、若葉詩愛が立ち寄った八坂楽器店。表にチェロが弾ける人を探しています、なんて張り紙があったものだから、訊ねてみた。そしたら、バイト募集だったんですね。なんか困った店員がいるみたいです。その困った店員、大葉千佳。ちゃんとしてそうな店員は美咲杏。アンズは昼にはシエスタ? チカはアンズのためなのか、ピアノにて子守唄を弾いて、そうしたなんだかゆったりしたお店。扉絵見るかぎり、アンズがヴァイオリン、チカがピアノを弾くのかな? ピアノ三重奏でありますね。

『にじいろアフタヌーン』、ほう、オタク女子三人組。休日の過ごしかた、起きると大抵日が暮れているという彼女、なんか共感しちゃいますよね。冒頭、秋葉原でやってたテレビの街灯インタビュー。それにひとりずつ答えさせておくことで、その人となり、少なくとも表向きにしている性格を紹介させたの、うまいと思います。それで加えて、三人の喫茶店での会話、そこで改めて、友人間にしか見せないプライベートな顔。オタクの本性をあらわにする。うん、すごくうまいと思う。とりあえず、梧桐アヤネ、この子が裏表ないっぽいことはよくわかった。柊ミユキは嘘ではないけど全部本当のこといってるわけじゃない感じ。龍胆カナ、この子は打ち解けないと本当のことはいわないタイプだなあ。うまいですよね、このキャラクターの紹介、こんなにきれいにやっちゃうなんて、すごいと思いました。TCGマニアのアヤネの要望で、カードショップにいきました。TCGやらない人にはちょっとわからない世界ってのが示されて、あのカードを傷から守るためのスリーブ。そのスリーブを傷から守るためのスリーブガード。なるほどわからん。いや、TCGのレアカードってめちゃ高値になったりしますけど、傷のあるなしで全然値付けが違ってくるっていいますから、より堅固なケースで守ろうという、その意図はすごくよくわかります。おっとりしてるカナ、この子のフィギュアコーナーでの変貌、これも面白い。美少女好きなのか。カナ、キャストオフを語る。パンツの柄に悩む。ミユキ、魔改造にパニック。一番クールそうに見えるミユキが、一番スレてなくって、おかしかったなあ。というか、アヤネが結構アレな感じで、うん、ちょっと気にいりました。

  • 『まんがタイムきららMAX』第12巻第9号(2015年9月号)

2015年7月17日金曜日

『まんがタイムファミリー』2015年9月号

『まんがタイムファミリー』2015年9月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』、チエちゃんがなんか変な顔してて、なんで? と思ったら、お、宇治金時食べてるんですね。冷たーい、と、そんな顔だったんですね。『軍神ちゃんとよばないで』のカットもございます。

大家さんは思春期!』、今回はさくらちゃんが主役でありますよ! チエの帰宅に付き合うことになって、そうしたらすっかり荷物持ち。さらには、牛筋の煮込み。その手伝いもすることになって、その様子が実に面白かったです。チエ、鍋とコンロが足りないというので、前田の部屋をナチュラルに使用。そして前田、帰宅したらそこにはさくら。その身幅に安心感覚える、って、さくらは私の母になってくれたかもしれない女性だ、ですか! 階段の上り下りでやせるんじゃないか、期待してるさくらが実にいい。いや、想像のさくら、めちゃくちゃ可愛いですよ。けど、スジ肉の調理の行方、それが気になって、数日かけて全部食べていくっていうのね、ああ、これは理想の自分にはなれなさそうよ!

『牧場OL』、めちゃくちゃ面白かったです。今回、ちょっと牧場関係なかった。休みの日、ちょっと早起きしてしまったら、そこには両手にナタ持ったスアンがいた。釣りをするっていうんですね。それで、なんでナタ? なんと、まずはイタドリをとるんだ。だからナタとか鎌がいる。で、なんでイタドリ? と思ったら、虫がいるのか! うおー、知らんかった。そして釣りの情景、これが面白くて、先輩風吹かすスアンですけど、当たりは南にばかりきて、釣れる! 釣れる! また釣れる! だんだん不機嫌になっていくスアンがもう最高で、今忙しいから自分でやって、すごく素気ないわ、さらにはあのふくれっ面。可愛いなあ、面白いなあ。ほんと、南、ちょっといじわるされて、いやそれも面白かったです。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』、ロレンツォの座ってる椅子、あれ、なんか見たことあるぞ。最近、誰かが座って壊してなかった? 博物館かなんかのやつ。この当時の同性愛についての視線、それが語られて、ほう、レオナルドってそういう疑惑持たれてたんだ。もちろん罪。そしてクロナカ、男装も罪。なかなか難儀な時代です。しかし、クロナカ、有能じゃないですか。ロレンツォの詩、それを時が読めない人にも伝えられるよう、絵で表現してみては? サンドロすなわちボッティチェリのこと、売り込むんですね。しかしそれで出来上がった絵、野生を抑えつけてる理性の絵、これ、『パラスとケンタウロス』、わーお、クロナカとサンドロがモデルなの!? ほんと、面白いネタだなあって思いましたよ。けどこれって、古典的なテーマなんですよね、確か。しかし、クロナカ、見事歴史に立ち合っていますよ。

『寺島さんは悟っている』、寺島さん、可愛いなあ。今回はお盆、お寺の一番忙しい時期でありますよ。後輩の玄田をヘルブに呼んで、ふたりで檀家をまわる。寺の番は伊霧の仕事ですね。その様子なんですが、ほんと、伊霧有能で、ばりばり来客をさばいていくんですけど、そんな伊霧もちょっと寂しさにとらわれたりするんですね。父の仕事ぶりはといいますと、なんとも微妙で、そして檀家の割り振りがおかしい。って、お菓子優先で決めてるのか! ほんと自由なおっさんだな。その父がいう、伊霧もまだまだ未熟。ええ、人というのはいつまでたっても未熟なのかも知れませんよ。そして一家団欒。人の悲しさ、寂しさの、そして今いる人たちと過ごす、そのことのあたたかみ、それを感じさせるラストだったと思います。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第9号(2015年9月号)

2015年7月16日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年9月号

『まんがタイムきららミラク』2015年9月号、発売されました。表紙は『城下町のダンデライオン』、アニメも放送中、期待しながら楽しみに見ていますよ! さて、表紙は茜様と岬、ふたり夏空の下、それぞれの個性よく見える、そんな格好で登場です。白のワンピースに麦藁帽子がキュートな茜様に、ちょっとお腹なんか見せちゃって、体のラインも出しちゃってな岬。ふたりの個性、ひかえめな茜様に元気で活発な岬、しっかり出ていていい感じです。しかし、岬、こんだけ露出があって、色気がないではないけど、むしろこの人の気取らなさが目立つ。ええ、岬もまたいいキャラクターだと思います。

『魔法のマホ学』、最初はどういう漫画なのかなと手探り? おそるおそる読んでいったんですけど、なかなかにいいじゃありませんか。主人公は夜月さより。文武両道完璧お嬢さんで、誰よりも努力してるし、みたいにいっちゃったらスッキリしそう。いえないんですね。友達いないんですって。なので、お昼はいつもぼっちで、空き教室でお弁当。今日もひとりで、と思ってたら、なんだかおかしな二人組。同じクラスの伊世マホとその姉雨竜に侵入されちゃってて、しかも弁当奪われちゃった。このふたり、魔法使いらしい。元の世界に帰りたい、そういうんですが、そのためのアイテムをいろいろ集めないといけないんですね。ヒントをもとにアイテムを作らないといけない。そのアイテムの素材探し、さよりも手伝うことになりそうなんですね。さよりの引っ込み思案で内気、そう見せて、実は押しが強い、ちょっとぶっとんでる、そんなキャラも面白い。変人枠と思われたマホに雨竜を食っている、そんな具合であります。

『ツキウサロケット』、これも悪くないですよ。天文部の三人。新井那由多に宇佐美椎希、伊藤蝶子の活動は、夜、那由多の家に集まって、月の観察といいながら、おやつにお茶。ええ、のんびりゆったり部活動、そんな雰囲気だったんですね。けれど、物語はここから。空から落ちてきた女の子。ミラと名乗るその子は、月からきた宇宙科学の研究者。ロケットできたんだけど、トラブルで落ちてしまいました。学校に落ちたロケット、大きな故障はなかったのだけど、燃料がない。その燃料というのは、人の心の一番星、人の心に存在する正の感情の結晶だというのですね。かくして、天文部の皆も結晶探しを手伝うことになって、けどまずはお茶とおかしで一服。ゆったりのんびり結晶探しといった感じですが、キャラクターの可愛さ、そのやりとりに魅力がばっちり発揮されまして、とってもチャーミング。華やかで、きれいで、悪くないなって思ったんですよ。

『おりがみメモリアル』、神様が作った星の世界。星のひとつひとつに神様がいる? いや、放棄されたものもあるのか。そんな星のひとつ、不完全な星に座り込んでいた女の子。なぜここにいるのかわからないという、その子を助けよう、そういった話でありますよ。迷子の子、あお。助けようというのは、宙神の星からやってきたここ。郵便配達やってるみたいですね。キックボードみたいな乗り物で、星から星へと渡っていく。なるほど、あおを伴いながら、いろんな星をめぐって、その星々の個性、面白さを描こう、そうした漫画っぽいですよ。今回いったのは猫神の星。猫が住んでいる、そんな星。住民はみんな猫耳で、さて届け先であるさなが在宅していない。荷物はナマモノ、はやく届けたいというのに、どこにいったものか。と、そこであおが猫に変身して見せて、この子の謎。いずれこうした手掛かりを助けに、あおの正体に迫ったりするのでしょうか。そして、届け先でのいろいろを、一緒に解決していったりするんでしょうね。

ハルソラ行進曲』、最終回でした。はたして最終回、どういう終わり方するんだろう。もしかして、時間を一気にとばして卒業? いえ、そういう風にはなりませんでした。ああ、1年の振り返り。1年生最後の実習は、自由。なにを作ってもいいですよといわれて、興奮しちゃう若乃が可愛いなあ。でも、爆弾はあかんわ。爆弾はあかんよ。ガラス工芸やりたい、といっても設備がない。料理!? って、工業分野じゃないのん? これまで学んできたことの集大成にしよう! って、時間が足りません。意外と自由じゃなかった、そういう若乃の表情、これが素晴しかった。短い時間で、形に残ってという条件の中、選ばれたのが写真立て。ええ、いい集大成でしたよ。若乃、やなぎ、朱莉にサヤ。皆がそれぞれの得意、できることで参加して、協力しながら作っていく。ほんと、皆、この一年で成長したね。仲良くなったね。そう思わないではおられない展開に、しみじみと実感つのって、ああ、よかったなあ。写真立ても、作った4つ、合体させられるのね。最終回のこのエピソードに、皆のこれまでが凝縮されて、ああ、いい一年だったねと、そしてこれからもいい友達でい続けるんだろうな、そんな予感がさせられた。皆の個性もよく発揮されて、サヤのガチっぽさ、もう素晴しいな。けど、ほんと、皆、ばっちり活躍。ええ、最終回、だけど湿っぽさよりも、前向きな明るさ感じられて、いい余韻、素敵なラストだったと思います。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第9号(2015年9月号)

2015年7月15日水曜日

NIGHTMARE MAKER

 『NIGHTMARE MAKER』、結構前の漫画だったんですね。2009年から2012年。連載開始はもっと前になりますよね。書店にて表紙は見ていた。ということは、タイトルも知っていたんじゃないかと思うんですが、内容はさっぱり知らなくて、それを最近になってちょっと知る機会があった。ほう、面白そうなんじゃないかな? 試しにどーんと買ってみまして、そうしたらこれが面白い、先が、事件の顛末が気になって、最後まで一気に読んでしまいました。ジャンルとしてはSFといってもいいのかな? 理想の夢を見せてくれる機械が引き起こしたトラブル。いつ絶望的なことになるのか、心配で心配で、ハラハラしながら読みましたね。

好きだけど、振り向いてくれない女の子との恋愛状況を見たい一心で、またその好きな子を喜ばせたい一心で作り上げた夢見装置。けれど、製作者である内田少年が見るのは悪夢ばかり。あの子といいことをしようとしても、どうしても望んだ結果にはいたらず、なにが悪いのかと、データをとるため級友に貸し出したのがまずかった。

機械が見せてくれる、理想の夢。それは自分にとって都合のいい展開で、気になる女の子とも、後腐れなく性交渉を持つことができる。あるいは、それまで思いもしていなかった自分の欲望に気付かされることになる。めくるめく夢、それはあまりにも甘美に過ぎて、のめり込むものが続出し、次第に夢と現実の区別が曖昧になっていくものも出始めて — 、というのが基本的なストーリーです。

掲載された雑誌の特性もあるのでしょう、基本エロが多い漫画です。男子にせよ女子にせよ、願う夢は性に関するものが多く、また現実において一線を越えてしまうのも性的なことが中心。夢にセックスを見て、それが現実に流れ出てしまって、それがね、もう結構絶望的で、なるほどタイトルにナイトメアとあるわけだ。けれどたとえそれが現実において悪夢であろうとも、自分の夢というプライベートにおいては、快楽でもなんでも追求したくなるというのもわかる。わかるからこそ、現実感を喪失して、その夢の出来事を現実においても実行してしまう危うさというのも、実感として理解できるんですね。

誰しもが持っている、反社会的で独善的な願望。けれどそれは社会においてはとうてい許されるものではないとわかっているから、誰も、私も、それを実行には移さない。しかし、もしその歯止めがなくなってしまったらどうなるんだろう。ふとした意識の緩みが、社会規範から踏み外させて、そうなれば後は破滅しかないんじゃないだろうか。ときに現実味が薄らぐことがある私にとって、それはわりとリアルな恐怖であり、この漫画にはその恐怖が描かれていた。ある種、作り事ではすまない風合いがあったのです。

ちょっとネタバレになるけれど、養護教諭、彼女の放埒ぶり。正直なところいって、この人はわりと最初っからタガがはずれてたよなあ。まず間違いなく、毎回挿入しなければいけないエロシーン、そのためにああいう性格が与えられていると思うんですけど、いやもう、もともと欲望にわりと忠実で、またその反社会的な欲望に、皆に愛される教員になりたいという昔からの夢が都合よく合成されちゃったせいで、誰よりも夢にのめり込み、取り返しのつかない行動に走ってしまった。

タガのはずれた人、反社会的行動に走った人は、この人以外もたくさんいたんです。それこそ欲望や悪意が渦巻いて、誰かを陥れようとする、状況を利用し自分の欲望を現実においてもはたそうとする、それこそ胸糞悪い展開、描写はいくつもあって、ああ、こいつらにはなんらかの落とし前、報いがあって欲しい。そう思ったんですが、いい目だけ見た反社会的キャラクター、幾人もいましてね、くっそー、けどこれがある程度のリアリティってやつなのかも知れねえなあ。ほんと、死ねばいいと思ったクソキャラクター、のうのうとしてるのがいますからね。ほんと、許されんわあ。

問題の養護教諭は違うんですよ。この人には悪意はなかったんです。純粋な欲望が発露した、そういっていいのはこの人くらいなんじゃないかなあ。逃避じゃない。悪意もない。ただただ、自分の欲望を追求してしまった。これ、アディクトってやつだなあ。薬物常用とか乱用とか、まさにそういう問題がこの人に集中して描写されていて、他の連中も多かれ少なかれそうであろうけれど、最も強烈だったのが養護教諭だった。でも、これ、夢見装置とやらの、夢と現実の境界を曖昧にしてしまう性質を思えば、誰しもが陥る、そんな状況が描かれていたと思っていいのだと思う。酒に溺れる、ギャンブルにはまる、ときに歯止めを失い、人生を破壊するほどに過剰にそれを求めるように、夢が叶えてくれる欲望にとらわれ、現実にその欲望の解消を持ち込まないではおられないほどに過剰に求めてしまった。そんな彼女の描写こそは、人の弱さ、そして依存症の残酷さをこれでもかと見せてくれるものであったと思うのです。

夢見装置の悪夢を通して、現実に抱えた問題を解決し、発展的な未来に達することができたものがいると思えば、取り返しのつかない、あまりにも残酷な状況に置き去りにされたようなものもいて、正直やりきれない、そんな思いも残る漫画でした。その後味の悪さは、主人公の得たもの、一見してハッピーエンドであり大団円を迎えたと見える、そのラストにおいて、犠牲者そして加害者の存在がぬぐいとられたように表に出てこない、問題化しないところにあると感じています。悪意をもって行動し、人を陥れようとした結果、自分自身が犠牲となった。そうしたケースならまだしも、本人にはなんの瑕疵もないのに、酷い目にあわされてしまった、そんなのはやっぱり読んでいてつらい。その人たちに、なんらかの報いはあったのか? その人たちにとっての救済とはなんだったのか? など思えば、彼、彼女らの犠牲の上に成り立った内田のしあわせ、あいつの笑顔を見るごとに複雑な思いが沸々と湧き出てくる。ああ、こいつこそが怪物なのだ、こいつこそが悪夢の源泉だったのだ、そう思わないではおられなくなるんですね。

  • Cuvie『NIGHTMARE MAKER』第1巻 (ヤングチャンピオン烈コミックス) 東京:秋田書店,2009年。
  • Cuvie『NIGHTMARE MAKER』第2巻 (ヤングチャンピオン烈コミックス) 東京:秋田書店,2010年。
  • Cuvie『NIGHTMARE MAKER』第3巻 (ヤングチャンピオン烈コミックス) 東京:秋田書店,2011年。
  • Cuvie『NIGHTMARE MAKER』第4巻 (ヤングチャンピオン烈コミックス) 東京:秋田書店,2011年。
  • Cuvie『NIGHTMARE MAKER』第5巻 (ヤングチャンピオン烈コミックス) 東京:秋田書店,2012年。
  • Cuvie『NIGHTMARE MAKER』第6巻 (ヤングチャンピオン烈コミックス) 東京:秋田書店,2012年。

2015年7月14日火曜日

Splatoon(スプラトゥーン)

 連日『Splatoon』。amiiboが買えません! ほんと、どうにかならないかなあ。フィギュアが欲しいんじゃなくて、ゲーム内要素をアンロックしたい。とりわけガールの追加ステージ。動いているターゲットで、チャージャーの練習をしたい、そう思っている私にはすごく楽しみないし期待のできる要素なんですが、なんせamiiboを見かけないからなあ。フィギュアを作るのに手間も時間もかかる、それはわかります。だから、カードにならないか、台座だけ欲しい、そういってる人も出てくる始末。私はというと、DLCかなんかで、デジタルで済ませられないものかなあ、なんて思っているところです。

今日は、スクイックリンβで10K0D達成しました! まぐれなんですけどね。仲間が優秀で、狙えるチャンスをたくさん作ってくれるとこういうこともありえるという話。また相手がスクイックリンに慣れていないことも重要で、こっちが狙ってるのに真っ直ぐつっこんできてくれるとか、射程の外から棒立ちで撃ってくるとか、そういう幸運でもないとこうはいきません。フェスの期間中だと、普段は出会わないガチマッチの上位層が普通に出てくるので、とれても3Kくらいだったりして、落ち込みますよね。けど、それが自分の実力ってやつなんだと思います。

最近は夕方に、ちょっとだけ遊んでいることが多いです。夕方は、子供が多いからでしょうね、連携とかとれないことが多くって、銘々勝手に突撃していって、いけるところまで進んで、やられたらまた最初から突撃の繰り返し、みたいになることも多い。結構めげるんですけどね。こういう戦場だと、前衛が機能しないから、スクイックリンの間合いが作れない。ある程度自由に動けるフィールド、ちょっと距離を置いて、迎え撃てる状況を作ることができなくて、これはチャージャーとかでも一緒なのかなあ、ローラーとかモデラーが複数、束になって攻めてくると、どうにも勝てないんですよ。まだまだ駄目だなあ、なんて思うんですが、ほんと、どうしたらこういうの対応できるようになるのかなあ。

チャージャーに狙われてることに気付くと、ぴょんぴょんジャンプして狙いをつけられないようにしようと思う人、いますよね。あれ、ブラスターにやられると結構脅威なんですけど、シューターだと正直微妙。ブラスターは一撃がありますからね。相手の有効距離でやられると、インクの爆発に巻き込まれて、即死。狙う間もない。けど、シューターだとむしろインクがばらけて、当たりにくい。まとめて当たらないから、いうほどのダメージ受けない。ジャンプにしても、あれ、着地地点が予測できるので、むしろ狙いやすいんですよ。インクに潜られる方がやっかいだと思っています。

タチウオパーキングとハコフグ倉庫が組まれてた時のことです。パーキングがあるのでリッター3Kカスタム持って出掛けたら、敵のリッター3Kと撃ち合いになって、パーキング初戦は、こちらが先んじて撃破、うまく押し込んで勝つことができたんですが、目をつけられたのかなあ、次はもう自由にさせてくれなくて、やられたやられた、もう、次は負けないぞ、ってやつです。続く2戦がハコフグ倉庫で、そのリッター3K氏と同チームに入れられて、こうなったらもう安心、相手のうまさは知っています。なので、あとはどちらが多くキルをとれるか勝負となって、いや、すごかった、相手もチャージャー3人、ものすごい乱打戦。乱射戦か? 長距離インクの飛び交う戦場になって、けれど終始こちらが圧倒。1戦目は私がキルで勝り、2戦目、発奮したんでしょうね、負けてられるかって、リッター3K氏に10Kをとられましたよ。すごい!

このゲーム、私だけかも知れませんけど、野良でもね、組まされる相手にうまいの、手強いのがいると覚えちゃって、こいつには負けたくない、なんとかして勝ちたい、そんな気持ちが沸いたりするんですね。相手の挙動観察して、それは大抵自分の今後のためになるんですけど、うまい立ち回りを覚えることができる。あるいは相手の裏をかく、そんなことも覚えられる。ええ、やっぱりライバル、それがいるとより盛り上がる。切磋琢磨もできる。いいゲームだと思います。

2015年7月13日月曜日

Splatoon(スプラトゥーン)

 Splatoon』、順調にアップデートされていますね。こないだの金曜日、新ステージ「タチウオパーキング」が追加されました。これ、ヒーローモードにて既出のステージなんですが、タコスナイパーが要所要所に配置された勾配を昇っていくステージ。まさかこうしてバトルの舞台となるステージだったとは予想もしていませんでした。しかし、このステージ、戦ってみれば一発でわかるんですが、スナイパーが活躍できる地形です。これまでナワバリバトルではスクイックリンで戦ってきた私ですが、射程の短さなんともならず、いきおいあまってリッター3Kを試してみたところ、これが実にいい。見事、このステージをきっかけにして、リッターデビューをはたしたのであります。

といっても、ただ射程が長いからというだけの理由でリッターにいったわけではありません。ちゃんとスコープ付きチャージャーも試して、その上でのリッターだったんですね。

射程に優れ、チャージ速度及びインク消費において劣るリッター。リッターには及ばないものの、長い射程を持ち、チャージ速度も比較的短いチャージャースコープ。そこそこの射程にそこそこ速いチャージ速度と、バランスのいいチャージャー。そして、チャージ速度こそ速いけれど射程が短いスクイックリン。それぞれ試してみて、その一長一短が見えてきたように思います。

この中では、スクイックリンが異彩を放っていますよね。あきらかに異色。チャージャーは、溜めが必要な代わりに、射程と威力に優れ、敵のインクの届かないアウトレンジから狙撃する、そういうコンセプトだというのに、スクイックリンは違う。長射程シューターと同等ないしは負けている、それくらいの射程で戦うという、おそろしいことになっていて、ゆえにこのブキは、よく立ち回りを考え、無理に突撃しない、落ち着いてよく狙う、駄目な時は駄目と諦める、そうした心掛けが必要になっているんです。ただ、チャージ速度は抜群。あっという間に溜まる。すぐ撃てる。短い間隔で撃ちまくることで、敵を牽制しつつ、味方の足元をサポートし、不用意に近寄ってきた敵を一撃で撃退する。たとえ敵の射程に捉えられたとしても、一二発喰らっても死にはしないと落ち着いて、溜めて、狙って、一発でお帰りいただけばいい。そうした戦い方が要求されるブキであります。

リッターはスクイックリンの対極です。ものすごくチャージに時間がかかる。けれど、必ずフルチャージで撃たねばならないというわけでもありませんから、敵を一撃で仕留められるだけチャージしたら、後は射程だけが問題。充分量で発射して仕留めていく、そうしたやり方がよいのかなあといった感じ。インクをかなり消費するので、撃っては補給の繰り返し。よく狙って、無駄撃ちはしないよう気をつけるといいブキという印象です。フルチャージ状態で、ちょこちょこ動いて、不用意に出てきた敵を始末する。それが基本なのかな?

チャージャースコープは、ほかのチャージャーと違いフルチャージ状態を維持することが難しいブキなんですよ。ずっと使ってこなかったせいで、気付いてなかった。これ、チャージ完了間際からグーッとカメラがマーカー中央に寄っていくでしょう。そのおかげで狙いやすい。遠くの敵もしっかり捉えられる。そういう利点があるんですが、逆に、この視野狭窄仕様のおかげで、フルチャージ状態で戦場を見回せないんです。フルチャージになると、ターゲット以外の状況が見えなくなる。ターゲットサイトから敵がハズれると、もう追えない。だから、敵の動きを見て、予測して、チャージ開始して、敵を捉えたままズームインして、そのまま撃ち抜く。フルチャージしてからターゲットを探すスタイルには向かないブキでありました。

チャージャースコープの対策がわかってきたように思うんですね。チャージャースコープが敵にいる。狙われていると思ったら、すぐさま大きく動く。スコープのいる戦場では、なるたけ一箇所に留まらず、いつも以上に積極的に動く、アグレッシブに移動することが重要です。

リッターは? といわれると、まあ、初撃を外せ、なのかなあ。リッターに限らないんですけど、うまいチャージャーは、どんなの使わせても、まず近寄らせてくれないですからね。そう考えると、どんな策も無駄。人海戦術で、とにかく押し込んで倒すか、味方のアンチスナイパーに期待するか、くらいしかないのか? けど、うまいチャージャーは、近接でもある程度さばくものなあ。自分だって、溜めなしのパスパス撃ちで撃退したことがある。うまい人なら、ボムも駆使して、なおさらだよなあ。

2015年7月12日日曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年8月号

『まんがタイムジャンボ』2015年8月号、一昨日の続きです。

『科目の数だけ恋してる!』、これ面白いですよ。漢字テストで満点をとった真由美。その秘訣は、教科、科目の擬人化なんですが、名付けてこっくん。眼鏡、黒髪の美少年ですよ。なるほど、彼女の勉強法、そのシステムが明確になりましたね。勉強して、丸がつくたびに好感度が上がるんだ。赤点とると嫌われる。62点のけいなには、友達以上になれない関係! 同情するとかね、いや、ほんと、この発想、実にいいです。こっくんとの進展の様子、面白く、そして、こっくんが結婚してしまいました。って、あれ、真由美と結婚するんじゃないの? その結婚にいたる展開も意味不明でおかしくて、そして新しい国語擬人化こくみちゃん。眼鏡、黒髪の美少女ですよ。って、こっくんの娘なのか! しかし、真由美さん、女の子相手でも大丈夫なの?

『妖こそ!うつつの分校』、巨女ブーム、きてる!? 最終回ですよ。最初はあんなに妖怪たちの学校から、村から出ていきたがってた間榎先生が、今ではすっかり打ち解けて、ここで教えることに前向きになっているわけですよ。そんな分校に転校生がやってきます。それがまた個性的な面々で、ダイダラボッチの娘や留学生のミイラ女。さらにはイフリート君なんてのもいて、雪女とは相性が悪いという。領地もなくなった苦学生、吸血鬼のカーミラ三世とかね、いよいよ面白そうなキャラクター、どんと取り揃えて、こうしたインパクト、個性は、この作家のらしさ思わせて、いや、けど、これで最終回なのか! 残念といっていいのだと思う。ほんと、ここからの展開でも面白くなりそう、そう思わせて終わるところ、さすがの手腕と感じましたよ。

『人魚嬢ルリ』、次号で最終回なのかあ。人魚のルリ、彼女の足ヒレが見えるのは江頭ただひとりと思っていたのに、その母にも見えた。なぜか? 江頭も人魚の家系なのか? いや、それは違うっていう否定がすぐさま、あるいはしっかりばっちりされるところ、笑いどころではないんでしょうけど、ちょっと面白かったです。ルリの父に聞いてみたところ、魔女の家系だからなんじゃないか。かつて、ルリの先祖に魔法をかけた魔女、その子孫なのではないかという仮説が提出されて、ともあれふたりの関係がかわるってわけでもないんですね。当面大事なのは文化祭の劇の練習。ふたり、いろいろ助けあって、不得意をサポートしたりしてね、本番に挑む。そして次号最終回にてその本番の様子描かれようという、ちょっと不安? なにかおこりそう? 刮目して待て、でありますよね。

『オーマイガール!』、ゲストです。結構気にいってるんですよ。そう思ってたら、あ、時間巻き戻したんだ。柴田千尋がぼっちの彼女、末広頼子と出会う。そのときの様子描かれまして、職場、百貨店の昼食時、社食にてずっとひとりぼっちでいる彼女のこと、気になっていた。それで手元のスマートフォン見たら、囲碁をやってる。近くで弁当広げたら、おいしそうですねと話しかけてきた。千尋の弁当にはささみ巻きが、頼子はというと茹でささみの真空パックそのまま。ささみにいかそうめん、そしてゆでたまご。これらを未調理、そのままで食べちゃう。ワイルドですよ。雑ともいえるかも、ですけど。頼子、千尋と話せて嬉しい、そんな様子、ちょっと意外と思いましたよ。結構人懐っこい性格だったんですね。スマートフォンのメッセージとかも、結構な頻度で送られてくる。なんだか懐かれて、その様子、千尋はまだ同じテンポでは歩けないみたいだけど、ここからだんだんに近付いていく、理解していくことになるんでしょうね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第8号(2015年8月号)

2015年7月11日土曜日

『まんがタイムきらら』2015年8月号

『まんがタイムきらら』2015年8月号、一昨日の続きです。

『サクランボッチ』、なんだか大変なことに!? 普段から暴走気味の小紫先輩、さらに暴走ですよ。ああー、チョコレートに洋酒が入ってた。それだけで酔っぱらっちゃうんだ。ただでさえゆるい倫理観が、さらにゆるくなっちゃうんだ! 桜の袖をひいて、キスをしよう、どーんと押し倒しちゃったりして、なんだこりゃー! 桜だけに『桜Trick』なのかー!? これは未遂に終わるのかなー、なんて思ってたら、おおう、そんなこたあなかったぜ。小雪、目撃して、あまりのあまりと沈黙。百合も圧倒されて、もう逃げるほかないというんですが、これ、きっと逃げ切れないんだろうなあ……。いやもう、おそろしい展開でした。

『ヴぁるばいと!』、ののの送別会をやります。のっけから王様ゲームなんですが、なんというハイテンション。安里らしい暴走なのかな、そう思ったのだけど、ああ、これも全部のののためなのかあ。ののはつばめのことが好き。だから、彼女に思い出を作ってあげたい、そういったところなのでしょう。かくして王様ゲーム改めヴァルハラゲームがとりおこなわれて、なるほど、5種類の味を混ぜたヴァルチキ、その味でもって王様を決めようというんですね。王様の命令は割と穏当で、もっと過激なことやらされるのかと思ってたから、ちょっと安心しました。ゲームは、なかなかうまくはいかなかったんだけど、結果的にののとつばめ、ふたりの時間が作れたみたいで、ええ、いい送別になったんじゃないかと思いましたよ。

しゅばりえーる』は、プリムが剣術の稽古をつけてくれますよ。プリムとセリーゼが抱き合おうというところに割ってはいるジャスマ、面白かったです。というか、ぱった見たところ、ジャスマがプリムのこと好きなだけに見えますよね。今回の本筋はプリムによる稽古。寄り道はソレイユですよ。猫とたわむれる。通り掛かったリースの帽子を見て、ボス猫さんと興奮。帽子の耳をばーんと叩いてみたら、おう、これ、ヘルメットか。ソレイユ負傷からプリム負傷の繰り返し、これ、シンプルだけど面白かったですよ。そして、プリム、実力者ですよ。いろいろ武器を試して、ツヴァイヘンダー、フランベルジェの二刀流にいきついたセリーゼ。これ、テンプル騎士団残党と戦った時の装備ですよね。相当な威力といわれてた、これをプリムは二刀で圧倒して、なるほど、こうした実力差が描かれるのも面白かった。けど、ジャスマとの対決を避けたプリム。ジャスマの能力、やっぱりかなりのものなんでしょうね。

『コミュ障アイドルれいかちゃん』、めちゃくちゃ面白かったですよ。皆で海にいって、昼間、わいわいと海で、バーベキューでと楽しんだわけですが、まさか本番は夜だったっていうんですね。あ、いやらしい話じゃないです。皆の寝静まったところをみはらかって、れいかが床を抜け出す。おお、配信するっていうんですよ。それを皆がこっそり視聴する。あまつさえ、コメントとか投稿しちゃう。ノリノリのれいか、ならぬ、かれいちゃん見て楽しんでるみんなも人が悪い。でもって、これがれいかにバレるんですね。もう、この展開、ある程度予想はしたんですけど、もう、最高でした。泣いちゃって、鼻水なんてたらしちゃって、ああ、これ、配信放り出しちゃった? いや、けど、ほんと、おかしかったです。

My Private D☆V、我が目を疑いました。あれ、きららってここまでオッケーなんだっけ? あれ? どうだったっけ? 思考がとまったというか、しばし混乱しましたね。いや、ほんと、冗談抜きで混乱ってするんだって思いましたよ。今回は『スロウスタート』の篤見唯子。『スロウスタート』の扉絵見て、すごい威力だなー、とか思ってたんですが、こっちでもまたその威力が強烈に発揮されることになろうとは思いもしていなくて、いや、どうしたものでしょう。しろタイツが好きです! そうですか! 結論としては、おしりが好きです! そうですか! カラー原稿でないことが威力を増さしめる。そんなこともあるのだと、実感させられる今回でした。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第8号(2015年8月号)

2015年7月10日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年8月号

『まんがタイムジャンボ』2015年8月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんをメインにしまして、海の情景、みたいですね。水着姿で、スイカを手にしている天海さん。頭には麦藁の帽子ですよ。そして『終活女子高生』律も水着でこちらはフラッペですね。『ナデシコ!』エミは同じく水着にトウモロコシ、頭には麦藁帽子であります。

『でっかいんちょ』、面白かったです。夏祭りの見回りに委員長が立候補。ひとりじゃ心配というので、同行する人探したら、結局は相見君といくことに。ちょっとデート気分? 決してそういう雰囲気にならないのはさすがですけど、それでもどきどきするところがある。悪くない雰囲気でした。あの、狛犬にバチあたりなことしてる連中に、キツネの面かぶっておしおきする、あれが面白かったです。

『ヒゲとセーラー』、こちらも悪くないですね。初と市井、ちょっと距離が近くなった? と思わせて、ああ、そう思ってるのは市井クンだけっぽい? 初はあくまでニュートラルですよね。そしてシュウくん。親戚の子たちに大人気。きっと男だって思われてるんじゃない? というのは、初の体験から。ずっと千尋のこと女性だと思っていた。で、自分のことは男だと思ってたんだ。その経験話して、当時の写真も見せて、ああ、めちゃくちゃ可愛いな。思い出のショートカット初も可愛いです。しかし、まさかシュウが今の千尋を見て憧れちゃうとか、予想外でした。これ、そういう方向で押していくのかな? なんかワクワクしますね。

『最後から二番目の神様』、フルコトの見栄っ張り。友達との写真を送るとおばあさまにいっちゃった。それで、なんとか写真を撮るっていうんですが、屋敷のメイドだと年が離れすぎてる。って、23歳なのか。いやいや、めちゃくちゃ可愛いよ。学校で、ちゃんと話したら、協力してもらえたんですね。あの写真を撮ってるところ、あれが面白くて、フラッシュに過剰に反応するカルラ。からす天狗だから? というか、からすの性質が黙ってない、って感じですね。花の舞い散る中、華麗ポーズとるっていうのも、最高でした。そして、カルラ、ついに本性を現わして、なるほど、いよいよ本編、テーマに踏み込もうという感じがします。

『ナデシコ!』、職場の皆で海にいったんだ。女三人。なんだかんだいって仲良くなってるっぽいですね。いもあらいを誤解しているエミ、おかしかった。スイカ割りも誤解してて、なんだろう、あの対決風。泳げないミス小盛、ハワイアンカフェにこだわるミス小盛がよかった。あんかあっさりした表情で、それが可愛い。いいなあ。ナンパ期待のイチカ、それがエミの存在でうまくいかないっていう、それもおかしかったです。最後の海のお土産がスイカとジャガイモ。もらったヒナも困りますよね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第8号(2015年8月号)

2015年7月9日木曜日

『まんがタイムきらら』2015年8月号

『まんがタイムきらら』2015年8月号、発売されました。表紙は『箱入りドロップス』、海辺にてたわむれる雫さんでありますよ。白いワンピース、肩が出てる。これは日に焼けて赤くなっちゃうやつだ。すごくいい笑顔で、こちらに向けて水をね、こう、ぱーっと、実に可憐なイラストです。海の青、空の青、また雫の髪、ワンピースの影も青みを帯びて、全体に青基調。夏の日射し、けれどどこか涼しさも感じさせる表紙であります。

チェリーブロッサム!』は、大咲、大倉山先輩とつきあうことになったと、友人たちに報告していく。ああ、真面目なやつだなあ。つばきの恋心知ってた妙蓮寺、穏かじゃないですよ。そして、つばきの口にはできず飲み込んだ言葉、ああ、健気な娘さんです。綱島先輩がどうなるか、気になってたわけですが、おおう、これは意外なことに。大咲のこと好きだと思ってた。だから、なにかしらのショックを受けるんじゃないかと思ってた。いや、そういう展開、劇的緊張を期待していたといった方がいい。そうした期待を見事にかわして、いやあ、予想外、意外、むしろさすがと思えました。代わりにひーちゃんの母が、なにかスイッチはいったっぽいですね。これ、どうなるんだろうと、むしろこちらに不安がつのる。なにかしらの動きありそうでありますよ。あと、先生、問題ある人だなあ!

『放課後☆Jasmine』、やざわんの新作ゲストです。いや、もう、この人、どんどん絵もきれいになるし、キャラクターも可愛くなるなあ。高校入学をきっかけに、脱オタクを果たした一条春音。この子の、いろいろ隠したり、それでも隠しきれそうになかったり、そうしたところが面白かったです。設定、面白いですよね。なるほど、部活みたいな感じで、学内で模擬店開けるんだ。生徒に経営を体験させてくれる、そういう触れ込みですが、確かに私学とかならこういう試みがあってもおかしくないかも、なんて思えるところあります。そこで春音が手伝うことになった模擬店は、コピー専門店。二篠真理香が発案で、人数あわせで引き込まれたのが三田美奈子と四奈川みちる。コピー専門店に決めたのは、飲食系はもうたくさんある。コピーの店なら、真理香の家、ニシノ電化からコピー機を調達できるなどなど。そうして前提作って、なるほどでしたよ、コピーやら製本やら、普通の人はそんなに経験がない。けれど、元オタクの春音は違う。きっと突発コピー本とか作ってたんだろうなあ。そのノウハウ、冊子を作りにきたお客さんに役立つんだけど、表立って説明すればバレるかも知れない。それで、真理香を使ってみたり、ほんと、不器用ながらも頑張ってる感じがよかったです。春音の、友達の輪が広がったりね、それでもカミングアウトできなかったりね、そんなところもよかったです。それはそれ、これはこれ。いい笑顔でした。

『ランキンガール』、強力なライバルに囲まれた状況で、人気投票一位をとらないといけないありさ。現在4位、上にはほたる、るり、そしてマヤと居並んで、ほたる、るりのふたりだけでも強力なのに、マヤときたらものすごい。はたしてありさは一位をとれるのか。物語、彼女らの状況に動きが生じました。理事長にお茶にさそわれて、そこで順位についてのこと、釘をさされるんですね。一位をとれないと、妹のみやびともども退学になってしまう。そしてその事実が、ことね経由でみやびにも知られてしまう。これまで、ライバルだけれど友達、そうした状況作りあげてきて、それでも上位を狙わなければならないというジレンマ。それをありさに、さらにはみやびにも与えて、これは本当に不穏な状況。ありさは覚悟できてるみたいですけど、みやび、はじめてこのこと知らされてどう動くか。なかなかにハラハラさせられる状況です。

三者三葉』、葉子様、はじめてのおつかいですよ。薗部に頼まれた。動揺がすごいのが双葉に葉山ちゃん。怒り感じてるのが山G。うん、このへんはいつもどおりといった風。葉子様のおつかい風景、面白かった。薗部、ちゃんとしおり作ってくれててね、いや、ほんと、これ、子供扱いだな。そして薗部の洋菓子店のテクニック。すげえ、あれが薗部! いや、終盤くらいで、もしやあれが? と思ったりしてたんですけどね。おつかいに出た葉子様、ちょっとおしゃれしましてね、その髪形、すごくチャーミング! うおお、可愛いな! 可愛いぞ葉子様! おつかいも無事終えて、いやもう、ほんと、シンプル、コンパクトながら素晴しいエピソードでありました。

『OFFLIKE!』、ゲストです。すぐにアニメに影響うけちゃう、のり、この子が主人公みたいですよ。まだ入学して2週間しかたってないっていうのに、春は出会いと別れの季節、しみじみと回想しちゃったりなんかして、いやいや、まだ入学したばかりだから! そんなのりにつっこみをいれるのがヒメであります。クラス担任にえび先生、いや、えびてんてー、この人もアニメ好きの模様です。のり、ヒメのこと、今はまってるアニメ『パラダイスクール』のやえだなんていっちゃって、けどヒメはやえのこと知らない。パラスクはあんまりわからないからなあ、といったら、原作をどっさり貸してくれる、こういうところ、的確にオタク的なもの描いてるなあ、なんて思いましたよ。最後のねヒメのあの反応、あれがおかしかったです。なるほど、ヒメという人の本質がかいま見えたように思います。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第8号(2015年8月号)

2015年7月8日水曜日

『まんがタイム』2015年8月号

『まんがタイム』2015年8月号、昨日の続きです。

『ちょっと舞って!ふわこさん』、皆で海にいくっていうんですが、ふわこがものすごくはしゃいじゃって、対照的なのがあゆむ。なんか暗くしょぼんとしちゃって、最初は思い切った水着買っちゃったりしたのに、それをふわこに譲って、地味めの水着にしちゃった。海も青春も似合わないって、なにが彼女をここまで鬱屈させるのか。謎なんだけど、そこは行動派のふわこが、どーんと解決しちゃってね、ほんと、この漫画は、あゆむがふわこのささえであり、またふわこは沈みこむあゆむを引き上げる、そんな互いに助け合うような関係が素晴しいと思います。そして、ほんと、ふわこ魅力的。輝いてましたよ。あゆむも可愛いですよね。

『女神さまと呼ばないでッ!』、新たな局面に踏み込んだのかも知れませんよ。神々しいといわれ、敬われる神奈さん。なにやっても尊敬されて、それが重荷、というわけでもないのか。敬われること自体はわりと受け入れてたんですね。けど、遠巻きにされるのが寂しいという。そんな彼女にいろいろアドバイスして助ける涼。あれやこれ、いろいろ試させて、残念ながらちっとも効果はなかったんだけど、結果的には神奈の悩みを解決するにいたって、けど、涼の胸に去来する一抹の寂しさ。ああ、神奈が、自分だけの神奈じゃなくなっちゃったもんな。皆の、近しく親しみある神奈になっちゃったもんな。そのことを喜びつつ、同時に寂しく思う涼。彼女のその描写が、またしみじみと感じいるよさになっていましたよ。

『ゆとりノベライズ』、里美さん、過保護だなあ。というか、都のこと、心配でしゃーないんだろうなあ。佐久間に会うっていう。それをデートと決めつけて、つけていっちゃう。佐久間に嫉妬か。嫉妬ゆえの暴走か。顔もいい、マジメな好青年、そういうキャラには大抵ウラがあるんだよ。えらい決め付け、きちゃいましたよ。都にとって、佐久間は世間との接点。たまにはこうして会って、当たり前を回復させたい。それにしても、都、強くなりましたよね。里美に対し、自分が寂しいだけなんじゃないですか? いいところを突く! 都と佐久間の会話、身に沁みましたね。そうかあ、都のファンは、作家につくタイプが多いのか。ああ、私みたいなタイプなのね! おう、大絶賛するぜ! 力の限り褒めちぎるぜ! あかんのかなあ……。作家につくタイプのファン、キャラにつくタイプのファン。いろいろと考えさせられる話であったと思います。

『うしろでささえちゃん』、最終回でした。ささえちゃん、独立! ささえちゃん、いきつけの喫茶店のマスターが廃業をほのめかしたところ、私にできることがあれば、なんていっちゃってね、からめとられてしまうんですね。お店を継ぎます! 針野がね、いつも一緒に働いてきたささえちゃんがいなくなるのはつらい、けれどその挑戦を応援したいっていうんですね。おれはささえちゃんが好きだから! って! あの赤面するささえちゃん、よかったなあ。しかも、ちゃんと責任とってくださいね、また赤面するささえちゃん。あの、眉のかたちがさ、なんかおかしくて、あと汗! いいわ、いいキャラクターだわ。そして、ささえちゃんの店の目標、ポリシーも決まる。ああ、ほんといいラストでした。

  • 『まんがタイム』第35巻第8号(2015年8月号)

2015年7月7日火曜日

『まんがタイム』2015年8月号

『まんがタイム』2015年8月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』をメインにして、夏の風物詩うなぎでありますよ。『まりあ17』まりあと『鉄仮面のイブキさん』伊吹さんが、セーラー服姿でうなぎを生け捕りにしている、そんな情景面白く、そして中央に『おとぼけ課長』、その横手に『おひとり食堂』せいちゃんがうなぎを蒲焼にしているのであります。しかし、このうなぎが絶滅危惧種で、そう遠くないうちに絶滅するのだろうなあと思えば、こうした表紙、この風物詩、今という時代を物語る、そうしたものとして懐古されるものになるのかも知れませんね。

大家さんは思春期!』、いよいよ料理同好会、2度目の試食会ですね。その前日からのスケジュール、綿密にして過酷、先生が心配するほどなんですが、実際作っている情景見れば、大変ながらも楽しんでいる、そう感じられるから安心、とてもいいですよね。ちえちゃんのいう、料理は愛情以前に計量と手順。これ、実際そのとおりで、けれど愛情に意味があるかどうか、ええ、手順もろもろをぞんざいにせず、丁寧に心を込める、そうしたところに愛情が反映されると思うんですね。でも、この同好会の様子見てると、むしろ職人養成といった雰囲気さえ漂う。愛情でどうこういうレベルを超えてそうですよ。クリームの工夫や、クロカンブッシュはどうするかなどなどの仕込み、打ち合わせ、これはよかった。工夫あり、状況により臨機応変に対応していく、そうしたところも、この子たちがただ決まった手順を踏んでいるだけじゃない、能動的に動いている、そう感じさせてくれて、それだけ部活、同好会に打ち込んでいるんだなあ。なんて思えてとてもよかったです。試食会も大成功。なによりでした。

『おひとり食堂』、今回はまたえらいお姉さんがきちゃったな。お酒飲んで、すっかり酔っぱらっちゃって、そしてその言動、いちいちやばいよ、この人! 前菜に前妻を思って、別れるって言ってくれたのに、って、そういう人かーっ! 刺身とツマ、そしてプリンと、どんどん積み上がっていくこの人の業。でも、冗談はわかるっぽいところ、いいなあ、面白い。人のものを欲しがる、そんな人だったんですね。私のは病的なの! 店長のTシャツかわいいって思ってる! もう、めちゃくちゃ面白い。しあわせにはなりにくそうな性格ですけど、なんか明るくて、楽しくて、悪い人じゃない。でもこの性格については心配しちゃいますよね。そうそう、誠一郎がシングルと知って、ものすごい勢いで下がるテンション。あれ、もう、最高でした。ほんと、この人、しあわせにはなれないっぽい。

鉄仮面のイブキさん』、相楽さんの様子が変と聞いて、いつも変だよあの人と答える喜多くん。笑っちゃったけど、ちょっと酷いよ! けど、相楽さん、本当になんか変だったんですね。伊吹さん宛のラブレターを拾ってしまった。その文面見て、一気に恐慌状態に陥る喜多くん。って、ふたりとも、どんだけ伊吹さんのこと好きなのか。というか、ラブレターだけでそこまで怯える必要ないじゃんよ。けど、だいたいわかってましたよね。手紙の文面、その筆跡とともに提示されて、あ、これ、女の子からだ。ということは、もう、あの子しかいないな。ええ、そのとおりだったんですね。この手紙、伊吹さんが落としてしまった一枚目。差出人は鬼怒川さん。あー、鬼怒川さん、可愛いなあ。いやもうすごくチャーミングで、そして喜多くんの気持ちにアタック。おお、鬼怒川さん、輝いていますよ!

  • 『まんがタイム』第35巻第8号(2015年8月号)

2015年7月6日月曜日

はなしはそれからだ

 ゲームがきっかけとなってその存在を知った植田真梨恵。最初に好きになったのは『彼に守ってほしい10のこと』だったとは、以前にも書きましたとおりです。最近のことです、前の記事の最後にいってた、他の曲も、少しずつ買っていこうと思っています、こいつを実行しはじめまして、とりあえず一番に気に入っている植田真梨恵から買いはじめました。iTunes Storeにて、ゲームに使われてる曲をとりあえずひととおり。そして、当然、アルバムなら丸ごと購入する。ええ、私は古いタイプのリスナーなんです。

アルバムというのは、ちょっとドキドキするものです。その1枚に、どのような世界を構築しようとしているのか、そうした楽しみもあり、また同時に、気に入る曲が目当ての1曲だけだったらどうしよう、そんな不安もあり。けれど『はなしはそれからだ』に関しては問題なし、聴きはじめればそうした不安も消えて、最後まで楽しみを持続したまま聴くことができたんですね。

ひととおり聴いてみて、最初の感想は、完成度の高いアルバムだなあ、でした。独特のメロディアスな曲調にシンガーの個性が乗って、聴いていてすごく高揚する。また、こうしたテキストがメロディに乗るんだな、そうしたこと思わせられる瞬間も多く、実に刺激的。これは当たりだった。『SHOW BY ROCK!!』というゲームは、植田真梨恵という歌手を知ることができた、それだけでも充分に価値のある経験であった、そう思わされたのでした。

けど、この人はこれからが面白い。というのはですね、『センチメンタルなリズム』も一緒に買っていたんです。『はなしはそれからだ』を聴き終えて、じゃあ次は『センチメンタルなリズム』を、と思ってかけてみたら、これがより一層に刺激的で、うわ、なんだこれ、ものすごい!

私がこれまでに聴いていたのはミニアルバムでいいのかな? 『彼に守ってほしい10のこと』に収録されていた3曲だけでした。どれも穏当な曲調で、— 穏当なんていっちゃうのは『センチメンタルなリズム』を聴いてしまったからなんですが、それでも曲が1番2番で、歌詞にともなってメロディが当たり前のように変化したり、そうしたところは聴いて充分に理解できたと思っていたんですね。それは『はなしはそれからだ』でも同様で、1番、曲のさわりだけを聴いてわかったつもりになっていたら不充分だ、そう感じさせてくれたものでしたが、『センチメンタルなリズム』に収録された曲となると、曲中でテンポは普通に変化し、一気に疾走感増したかと思ったら、拍子だって変わる、拍子の変化にともない曲調だって動く、歌詞もメロディも自在、といっていいんだと思う、このタイミングでこのフレーズがくるんだ! 予想をはずした展開に幻惑されるようにして、いやもう、これ、ものすごい。なんというアグレッシブさだろう。心の、身の内にある、表現したいという気持ちが、意思が、音楽のかたちをとって溢れだしてきたみたいな曲じゃないか。

ちょっとアルバムの解説もろもろ見てみれば、『はなしはそれからだ』はメジャー移行後、はじめてリリースされたアルバムだったんですね。なるほど、だからある程度の聴きやすさというのが考慮されたのかな? 対しインディーズ時代のものは表現こそが全面に押し出されていて、と、簡単にそういっていいものかは新参の私にはわかりません。けれど、『センチメンタルなリズム』に触れてみれば、この時代のもの、もっと知りたい、そうした気持ちが駆動されてやまないんです。ええ、これからしばらく、少しずつ、この人の過去作を探索していくことになりそうですよ。

引用

2015年7月5日日曜日

『まんがタウン』2015年8月号

『まんがタウン』2015年8月号、昨日の続きです。

『フミちゃんの東大受験日誌』、いよいよセンター試験でありますよ。フミコにとってはソーマからのプレゼント、手袋がお守りみたいになっていて、いつでもソーマ君のこと感じていたいんだろうな、ずっと手にはめているんですね。センターはマークシート、フミコは得意というんですが、占いとかうさんくさいこといってて、けどさすがに冗談でしょう。フミコにムラカナ、試験直前、いろいろ不安覚えながらも、フミコは手袋、ソーマはマフラー、ムラカナは帽子、それぞれ気持ちの支えにしまして、ああ、三人は受験をなかだちにして、いい仲間、同志になったのだなあ。そしてフミコのピンチ、いろいろ不安にさせてくれたんですが、なんとかクリアできたみたいで、よかった。ああ、ほんと、みんな頑張ってくれよ、そう思いますよ。

『ど先端ナース』。おお、椎名とがりはナース中のナース、天使の中の天使、すなわち大社員みたいなものなのだな! え? 今頃って? うん、ちょっと、さすがに、気付くの遅すぎたと思ってる。今回は悪魔ナースとがりさんが登場。とんでもなくお似合いって、よくよく考えたら酷い評価なんだけど、いや、確かに似合ってるかも、です。安定のまるみさんとダミィ君。そしてナース山関と泉の女神。川に出現すると流されるっていうの、女神本人も知らなかったんですね。流されていく、そして水を吸った着物の重さに震える、そんな女神が可愛くて、最高でした。うちの近所の川にも出ないものかな。

居間には今外国人がいます。』、おお、日本のメリー・クリスマス。万希の家に住まう皆が、もうすぐクリスマスだからと、万希にいっぱいプレゼントくれるんですね。素敵! って、ああ、来年は万希が受験だから。再来年も受験だろうからと……。どんだけ万希の成績、絶望視されているのでしょう。クリスマスだけど実家には帰らない皆さん。ここ、日本の故郷にてクリスマスを祝う、のかと思いきや、ああ、そうか、クリスマスはキリスト教のお祭りだった。キリスト教国出身の皆は盛り上がるけど、イスラムなどなど、非キリスト教圏の皆さんは暗く沈んでる。と思ったら、うおー、日本のクリスマスは無宗教のお祭りと見なすんだ! このノリ、最高だな。一気に明暗が反転しちゃったよ。外国人たちの考える日本のクリスマス、それがおかしくて、門松ができあがったり、イルミネーション対決しようとしたり、そして当日はチキンづくし。あー、タンドリーチキン、いいなあ。ほんと、宗教色は薄いかも知れないけど、それゆえこうして皆で和気あいあいとテーブルを囲める。それはすごく素敵なことだと思います。

『大正乙女カルテ』、ああ、ついにこの日がきちゃいましたよ。大正とくれば、さらに舞台が東京とくれば、この事件はいずれくるものと思っていました。大震災ですよ。9月1日、清志の始業式。今日から学校という話題かと思わせて、そうじゃない。ああ、怖ろしい。ただですむだろうか。皆、無事でありますように。願うばかりです。風邪で寝込んでいた路乃の父はタンスの下敷きになって負傷。余裕はあるみたいですが、路乃いわくひどいケガ。この子がいうんですから本当にひどいんでしょう。路乃の学ぶ学校に搬送しよう、そういうんですが、娘の心親知らず、父は行かんと言い張って、けど、路乃、強いなあ。迫力でもって、父をだまらせる。素晴しいよ、路乃。この大変な状況にあって、これより医師として働こうという気持ちをかためた。ほんと、路乃のこれまで学んできたことが開花する。その活躍が、父のかたくなさを溶かすのでしょうか。ほんと、路乃、がんばれ。応援しますよ。

  • 『まんがタウン』第16巻第8号(2015年8月号)

2015年7月4日土曜日

『まんがタウン』2015年8月号

『まんがタウン』2015年8月号、発売されました。表紙は『新クレヨンしんちゃん』、しんのすけが新刊の告知をしていまして、おお、かすかべ書店のエプロンかけて、書店店員ですね。バイト? 手伝い? なかなかにお似合いです。そして、『鎌倉ものがたり』、『ちょい能力少女あゆむ』、『ままごとと人造人間』、夏らしいカットが並んで、『コミックハイ!』からの引っ越し『あいたま』のカットもございます。

『ちょい能力少女あゆむ』は球技大会の後半。歩が黛と組んで卓球のダブルスに参加するんっていうんですが、どんだけ黛、怖れられているのか。卓球ダブルス、2組しかいないっていうんですね。歩の能力、結構知れわたっている。それで卓球台が動いたのを見て、ズルしたと勘違いされて、でも実際はもっと切ない理由でした。正々堂々戦うと約束した、それでミスばかりだった歩が、食べ物でつられると一変活躍しはじめる。食い意地の異常さ。ともあれ、黛と歩、いいコンビになって、クラスの皆も黛にちょっと打ち解けはじめた? と思ったら、またもとどおり。あの歩のちょっといいすぎちゃうところ、それがいけないんですけど、悪気ないってわかってるからでしょうね、コミカルで、おかしいんですよね。

押しかけ時姫』は、なんとちょっと状況を動かしてきましたね。海斗が時姫のこと、その時代に興味を持つ。というか、遅いよ! 今ごろかよ! と思いはしても、海斗が海斗だけにしかたない。そうも思えるのが彼の人徳でしょうか。大内の娘に教えられて、町の歴史の本を調べてみる。野々江安望、この人についての記述があるだけで、詳しくはわからない。この安望なる人物が他ならぬ時姫の父上で、そして郷土資料館にて聞いてみれば、なんと、安望、野々江城の最後の城主。ここからがショッキングですよ。大内に攻め込まれて討ち死に。おおう……。家族についての説明も受けるんですが、それは描かれず、けどやっぱり悲しいことなんだろうなあ。ほんと、戦国の世は我々の時代とは全然違っている。そうしたこと、あらためて思わせてくれるエピソード。今の姫がしあわせそうに暮らしてるだけに、その歴史、姫の本来の現実の重さ、ずしりとくるように感じました。ああ、姫は戻れない方がいいんじゃないのか?

『恋するヤンキーガール』、アヤメちゃん風邪ですよ。熱っぽいのもダルいのも、食欲がないのも、ナギへの恋が原因と思ってた。アヤメちゃん、乙女だなあ! というか、ちょっと待て、それくらいは気付こう。ナギ、彼氏というの、もう否定しないんですね。そしてアヤメのこと背負って、家へと送っていく。いいやつだよー。あの、家にいたの、お婆ちゃん? 祖母ひとり子ひとりの家庭? そのあたりはまだよくわからないんだけど、いろいろ試そうとする祖母の眼鏡に、ナギくん、かなったっぽいじゃありませんか。最初は押し切られるようにして付き合うことになったナギ。けど、ふたりのつきあいは、だんだん本物になってきてるように感じられる。その足取り、すごくいいと思いますよ。お婆さんは不安とかいってますが、いやいや、いけます、いけますよ、これ。

『あいたま』、引っ越ししてきましたよ。というわけで、これがはじめてとなる読者もあるでしょうから、前提となる状況やら登場人物の紹介などばっちりされまして、ああこれはありがたい。けど、のっけからいろいろヤバい暮巳あいのその様子。もう、ばっちりですよね。見事ですよ。完璧に読者のこの子のらしさ、こういう人なんですよって伝えてくれる。素晴しいです。登場人物、それぞれを紹介して、そこにちゃんと面白み付与して、それもまたさすがの一言です。そしてテーマを、自己アピールの練習にすることで、それぞれのキャラクターに光を当てていく。そうかあ、樹里は天使だから人間の言葉がまだあまり話せないのかあ。なんか、先生とあいのヤバさばかりが引き出されていっている気がしましたよ!

  • 『まんがタウン』第16巻第8号(2015年8月号)

2015年7月3日金曜日

『まんがホーム』2015年8月号

『まんがホーム』2015年8月号、昨日の続きです。

天国のススメ!』は七夕の短冊、なにを書くという話題です。太一がめちゃくちゃ悩んでるんですね。真剣そのもの、そんな様子を見て、まるで本当に叶うのかと思っちゃうじゃん、なんていおうと思ったんでしょうね。草間の言葉に周囲の空気が一転する。なんせ太一ですもんね。あの太一が、昨年短冊が天から釣り上げられるところを見たなんていうんだから、この信憑性。誰も彼もが目の色変えて短冊に願いごと書いて、そんななかに、太一の願いとはまったく反対のものがあったんですね。もっと小さくなりたい。太一驚愕するんですが、その帰り道、出会った女の子、はかなげな美しさ、その子が太一に駆け寄ってくるんですよ。あ、これは霊? そう思ったんだけど、ガラスには写ってる。この子、すごく嬉しそうな様子で、ああ、この子、なんと、十子! 彼女の願い、その切なくも一途な恋よ。この静かに思う心の模様、とても美しい、そう思いましたよ。

『敗者復活戦!』、おお、久しぶりの榎本さん。ほんと、この人、酷い扱いされながらも、月穂サマのこと大好きだなあ。名前覚えてもらっちゃいないっていうの、一方通行片思いでありますが、あの月穂サマをしかるニーナ、とてもいい。榎本、夕記と出会って、ちょっと歓談。ああ、榎本さん、本当に月穂サマのこと大好きなんじゃんよ。しかし、この榎本って人も屈折していて、実に辻灯子らしい、そう思える人物。憂いに満ちた表情見せたこと思えば、やさぐれた様子も印象的で、ほんと、一筋縄ではいかない。けど、だからこそ面白く、だからこそ魅力的、そんな風にも思いますよね。ところで、今回、敗者復活戦、その意味が明かされましたね。これ、人のことでもあるんじゃないかと思うんですけど、まず第一には本、古書のことだったんですね。なるほど、納得でしたよ。

『うちの秘書さま』、はじめ、めずらしくやる気出してる! と思ったら、ああー、夏休みの宿題から逃避しとったんだ。七瀬が会社の同僚とバーベキューにいくというので、はじめも同行します。ああ、そうか、七瀬の同僚ということは、はじめは社長の息子になるわけで、そりゃまあ皆、いろいろ気にするわけですね。しかし、七瀬からすればいつものはじめなわけで、川に落ちても、その理由聞いて、放置で大丈夫ですとアドバイス。このぞんざいさ、よいなあ。そして暗躍するメイド連。直接お世話するのは、場の雰囲気を台無しにするから駄目なのか。けど、あのテーブルセッティング、あれで充分バーベキューの雰囲気を壊してるよね。そして写真には写ってたメイド連。心霊写真扱いだけど、そうか、やっぱり写真には映るんですね。

『マチ姉さんの妄想アワー』、「人狼の時間」、面白かったですよ。満月を見ると狼になってしまう、のはいいとして、どこからを満月とみなすか、大雑把な彼と厳密な彼、その会話の風景、点目の狼男とかね、もうおかしくて、なんてしあわせな情景なのだろう。素晴しい。『最後の一葉』を台無しにするニカワ活用とかもおかしくて、「壮絶なカブ」の涙誘う情景も、ほんと、なんともいえない味、しみじみと感じさせました。他のも、どれも、面白かったんですが、「別のピンチ」、『裸の王様』のアレンジが見事で、王のしたたかさを示したか、そう思わせたと思ったら、うわー、さらにひねりがはいるのかー。最高だったと思います、特に王様。

  • 『まんがホーム』第29巻第8号(2015年8月号)

2015年7月2日木曜日

『まんがホーム』2015年8月号

『まんがホーム』2015年8月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかが夏の装いですよ。トロピカル娘らしい。水着きまして、手には、ええと、これなんてったっけ。屋台とかで売ってるやつ。髪をまとめるパイナップルの髪留め、可愛いですよね。他には『ようこそ!オーロラ百貨店』から水着のえにちゃん。『敗者復活戦!』から水着のニーナ、スイカならぬウリ割りをしている『孔明のヨメ。』孔明夫妻のカットもございます。

『のちの真田幸村である』、弁丸の鹿期、終了しましたね。鹿の角、というか、枝ですけど、折れてしまった。この、他の枝じゃ駄目っていうところ、それが子供らしくて、うん、わかります。なんか違うんですよ。それじゃ駄目なんですよね。しかしそれで今回から、いろんな仕事を経験して、修行ですね、その情景はさながら子供の職業体験。喜平が見守ってくれている、そんな様子がとてもいい。姉上、いいですよね。おつかいにきてくれた。鹿の角が折れたと聞かされて、なんでも自分のせいにしちゃうのがこの人。いや、もう、フォローにまわる弁丸がおかしかったです。姉上於国、父上に会うこともできて、それで弁丸とも一緒に遊んで、この情景とてもいい。加えて喜平、やっぱりよいんですね。

『警戒少女いちごちゃん』、いちごちゃんのお家にやってきましたよ。大きな家! 庭にはししおどし! いちごちゃんも、なんだか高原のお嬢様みたいで! 素敵! うん、るいならずとも興奮しようものです。猫がいるんですね。もさもさのもふもふ。名前はモップ。驚きの命名! チビのころからこんなだったんかな? そして明かされるオマールの謎。うおお、こんなにたくさんいるんだ! しかもいちごちゃんの手作り。バリエーションもあって、いろいろ説明するいちごちゃんの楽しそうなこと! え? いちごちゃん、茶畑もってるの? さらっと結構な情報もたらされて、そしていちごちゃんに弟! いちごちゃん、お姉ちゃんだったんだ! いちごちゃんの弟に母、その御目見得はまた来週! うおお、これは期待されます。

『いぬにほん印刷製版部』、新部署が立ち上がりましたよ。なるほど、オンデマンド。これまでの出版は、最低でも1000部は刷る。そうした案件は今後どんどん減っていくだろうという状況を受けまして、小ロット、1冊から刷ることのできるオンデマンドに期待が寄せられているんですね。しかし、これがめちゃくちゃ不安なのですよ。経験者ゼロ、まったくの見切り発車といった状況。社長もいまいちわかってないし、部長もなんだか鷹揚にかまえていて、それはいいんだけど、ネット経由で受注するという、そのへんのアピールもままならず、というかこれ、仕事の流れに実感持てないから、なにをどうしたら効果的かとか思い付かなかったんだろうなあ。なかなか軌道にのらないオンデマンド。この先行きの不安感、なかなかですよ。

『宇宙ファラオ☆パトラちゃん』、海ですよ、海。けどパトラちゃんは変な顔してて、泳げないのかな? それとも塩水が苦手? とか思ってたら、うわー、想像以上に残念な状況だったー。海にいくつもりだったのが、台風のせいで中止。あまりにショックだったので、家の中で水着きて、壁には海っぽい風景を絵にして描いて、れあに小豆でもって波の音を演出させながら、海らしさを楽しんでいた。誰がって、のあですよ。ええー、あの、一番まともそうなこの子が!? どんだけショックだったかわかろうものですね。そしてお母さんも水着になっちゃいましたー。す、すごいことになった。お昼も海思わせるメニュー、焼きそばを楽しんで、ああ、これはこれでいいイベントだったのかな? なんて思えたのでした。しかし、こんな時に限ってというべきか、宅配便がきて、水着で受け取りに出る? れあが犠牲になるというんだけど、一番水着らしくない、露出が少ないから、これでよかったのかな。そして最後にのあ、ああー、それいっちゃうんだ。一気に盛り下がる、その状況、見事でした。

  • 『まんがホーム』第29巻第8号(2015年8月号)

2015年7月1日水曜日

アットホーム・ロマンス

   アットホーム・ロマンス』が電子書籍になったらしいですよ! 電子化ですって! 素晴しい! いや、ほんと、嬉しいなあ。そうかあ、最終の3巻が出たの、もう5年以上前のことになるんですね。そうかあ、十年一昔、というにはもうしばらく時間がかかるけど、それだけの時間が経過して、それでもまだ記憶に鮮かな漫画。ああ、ほんと、あの頃の『きららキャラット』には魔法がかかってた。そんなことも思い出されたりしまして、ああ、また読み返したい。よし、電子で揃えるか! みたいな気持ちになっています。

思い出語りするほどには昔じゃない、そんな風にも思ったんですけれど、それでも確実に時間は経過していて、だから久しぶりに読み返すと、印象もまた違ってくるかも知れない、なんて思ったりもするんですね。

『アットホーム・ロマンス』の前に『DESTiNATiON!』って漫画があったんですね。いやもう、初回のインパクト、今でも忘れられない。生徒会長が喜びのあまりジョーッ! って、いや、なにがジョーなのかはあえて触れずにおきますが、ものすごいインパクトで、ど、どうしよう。そんな戸惑いを覚えたことも懐かしい。そんな忘れられない漫画『DESTiNATiON!』、けど、本当に忘れられないのは、その中盤から終盤にかけてだったんです。ヒカルコバイト編。裕福でないヒカルコが、工事現場にてバイトをしつつ、よりよい明日を目指す! その描写、展開に心ひかれて、毎回を楽しみにしていて、残念ながらこの漫画は単行本にはまとまらなかったんですけど、ああ、好きだったなあ。だから『アットホーム・ロマンス』がはじまった時、私の中では序盤、導入、初回からフルスロットルだったんですね。

この漫画も、強烈なインパクトあって、忘れられないものいっぱいありますけど、まずは、あれ、マムーン。これ、最高ですよね。姉プレイなる概念が提示されたりも。娘好きすぎるあまり、訴えるぞ、弁護士の父が無茶苦茶いうとかもねおかしくて、けれどそういう面白い、おかしい、笑ってしまう描写、見せ場だけがこの漫画ではなかったのでした。

忘れもしませんよね。父とのプロレス対決。主人公竜太郎が、元プロレスラーだった父とプロレスで対決する。そのエピソードを超えて、ずっと酒びたりだった、くよくよと過去をひきずり、決別もできず、かといってその過去をもろともに背負うこともできずにいた父が立ち直る。タイトルにあるアットホーム。それが、十全に発揮されていた。そう思うんですね。そのアットホームは、母との、姉との関係にも、さらには竜太郎の恋人、奈津子との関係にも発揮されて、この漫画のテーマ、家族とは、その関係、つながりとは、人と人との思いの交錯、などなど、見事に描かれていたよなあ。

人は弱くて、どうしても踏み出せない、頑張れない、そんな時だってあるんです。そうした弱さをきちんと描いて、人が自分の弱さに立ち向かい、克服する、それを可能にさせる原動力とはなんなのだろう。それがアットホームだったというこの漫画。いまだ変われていない、立ち向かえていない自分には、その足踏みしていた時間の長さだけ、強く、きびしく響くのではないかなあ。そんな予想させるのですね。ええ、読めば、変わらなきゃ、自分も頑張らなくては、そんな気持ちを奮い起こさせてくれる漫画。だから、あえて今また読んでみたいと思ったりするのですね。