2015年7月22日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年9月号

『まんがタイムスペシャル』2015年9月号、発売されました。表紙は、メインに『恋愛ラボ』、マキとエノが水着で寄り添ってる!? ひとつの浮き輪にふたり入って向きあうという、どういうシチュエーションなのかよくわからないのだけど、そのふたりの表情、特にエノの表情よかったなあって思うんですね。対してアンニュイお姉さん、『ローカル女子の遠吠え』りん子さんが、本編では見せないような水着に表情。驚異です。『光れ!メシスタント』からも、先生に中辻さん、色気というより食い気なふたりですが、そのほのぼのとして素朴なる様、素敵でありますよ。

『BONSAIガール!』、盆栽園にやってきたふたり、ももこに亜弓、ふたりそれぞれに楽しんでて、いい感じですよ。ももこは盆栽見て喜んで、亜弓はというと盆栽家の秀造氏に心打ち抜かれてる。ももこは竹林マネージャーのこととか考えまして、ええ、ふたり、なんかいい感じ? まだ秀造氏の息子と知らないんですよね。竹林マネージャーが実家を嫌っている理由も語られて、シリアスな理由でなくてよかった、けど、息子をおちょくる父、犬の名前を息子と同じにしたりね、まあ、息子からしたら面白くはないんだろうなあ。その親子の対立、いずれはなんか解消しそうですけど、まだまだ先になりそうですよね。そして、亜弓、竹林マネージャーの将来に希望を抱く。ああ、ももこと亜弓、いずれ恋のライバルになったりする? そんな感じがしますよね。

『ヒロインになれません』、これ、ほんと、おかしいなあ。なんたって、ヒロインがおかしい。突然届いたメールに運命を感じるかのこ。どう思う? 迷惑メールじゃね? うん、迷惑メールだと思う。どう考えても迷惑メール。ずっとチカちゃんがつっこみ入れてくれるんだけど、かのこはすっかり『ユー・ガット・メール』気分で、恋のヒロインになった自分を夢見ている。いや、妄想か。チカちゃんいわく、病気じゃん? うん、チカちゃんが正しいと思うわ。これ、かのこの暴走に、おいおい大丈夫か君と思い、その感覚をチカちゃんとわかちあう。そんな漫画だと思う。容赦ないチカちゃんに乾杯。ボイパに笑いとまらん。しかし、ほんと、酷いわ。かのこ、酷いわ。この、なにやるにも危なげな彼女、ほんと、なんとか落ち着いて欲しいけど、落ち着くとつまらないから、このままで暴走し続けていただきたいところです。

『だけど温田さんはひとりでデキない』、こちらも危なげなお嬢さんですよ。富崎氏が書店にいくと、温田さんに出会った。富崎が本を読んでいるのを見て、かっこいい、って、そっちか! しかし温田さん、ヤバい。この年で書店に入ったのがはじめてという。図書館はあるのか。あと、父が選別した本が与えられてたのか。箱入りっていうか、なんかヤバイよ! 大人になって、ようやく自発性を獲得したのだなあ。しかし、温田さん、他にも問題ある。女性ファッション誌、重くて読めない。ティーンズラブに撃沈。ああ、駄目なのね。文庫という言葉を知らないから、ちいさい本をと店員に聞けば、児童書に案内される。絵本に感動し、お買い上げ。書店のカフェにて、ちょっと大人気分。いやもう、ほんと、居眠りするまではいいとして、それを放っておけない富崎。完全に参ってしまってますよね。

『同姓同盟』、ゲストです。面白いですね。線の太めの個性的な絵柄。けど、悪くないですよ。ふたりのイトウユウキ、糸生優希と伊東勇貴の話。ふたり幼なじみなのかな? 優しい感じの方のイトウさんに用がある、そういわれて、見た目ヤンキー? の方のイトウさんが何の用だよ、ちょっと照れてるのか、頬赤くしてるのがいいですね。なるほど、互いには名前の一部をとって、希でのん、貴でたかちゃん、そう呼びあって、ややこしくならないようにしてる。貴ちゃんは、見た目でこそ誤解されるけど、実は優しい。でも、勇ましい方のイトウなんていわれちゃう。眼鏡、黒髪、ロングの方の希はというと、優秀な方なんていわれて、なるほど、これも名前の文字からのあだ名なんですね。けど、貴ちゃん、すごいじゃないですか。努力の人。朝起きたら、犬の散歩して、風呂入って、朝飯と弁当作って、勉強しながら家族が起きるのを待って、皆で食事してから登校。夜は9時には寝てるのね。早寝早起き、健康的だわー。希に負けたくなかったんですね。成績は14/360位。けど希は5位をマークしていて、勝てない。この希が貴ちゃんに負けたくない、その理由がね、自分への興味をなくされたくないから、なんだかちょっといじらしくて、一途? 悪くないなあって思ったんですね。

『花棘チョコミント』、新人賞とった漫画であります。あくびをすると、夢毛玉なるもわもわが発生する、そんな世界での物語。放っておくと消える毛玉。けれど六花だけはちょっと違って、あくびで小動物が出てくる。ウサギが出る、ネコも出る。もふもふ。で、ついに人まで出てきたっていうんですね。お兄さんなのか、スレンダー女子かと思った。ナイトメアなんだそうですよ。夢の世界の人。人に悪夢を見せる、っていうんだけど、あんまりに酷いのはかわいそうだからと、サイフ落としたりタンスに小指ぶつける程度にとどめている。そのナイトメア、もとの世界に帰れなくなって、さあどうする? ここからどんな展開があるのかはちょっと読めない。あんまり『まんがタイム』系では見ない感じの漫画。ちょっと異色なのかも知れないけど、こういう漫画もジャンルの幅になっていいと思います。

  • 『まんがタイムスペシャル』第24巻第9号(2015年9月号)

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