2018年7月31日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年9月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年9月号、昨日の続きです。

『ゆず35歳@中学生やってます』。いや、これ、酷いというかなんというか、ゆずさん、酒飲んで山登りは危ないよ! 課外授業でピクニックというんですが、水筒に焼酎いれてずっと飲んでるゆず。この駄目っぷり。しかもなにが駄目って、ゲロ吐いて倒れました!! って、待って、待って、これ、美少女四コマじゃないのん!? 失態、失態ですよ。というか、初回からこの人、吐いてたよな……。道すがら野草をつんでつまみがわりに食べてるとか、ワイルドというかなんというか、いや、でもなんでなずな、そんなゆずにときめくの!? って思ったら、これ、あれか、食べてる野草がナズナだからか! 今回のクライマックス、酒飲んでるのごまかすしたゆずの姿が、おっさんのそれに重なるあのシーンでしょう。ほんと、あのインパクト、というか、おっさんの絵面、すごかった。その後のよもぎとゆずの絡みですよ。よもぎは、なずながらみでゆずのこと敵視してましたけど、これでよもぎ陥落? しかもこれ、猪から助けてもらってるわけで、ほんとよもぎルート開いた予感がします。ところで、最後の猪乗り回してるゆず、あの絵、すごくいいなあ。大きく延ばしてほしいです。

まちカドまぞく』。めちゃくちゃ面白い。時は来た。まぞくとしてもう一歩踏み出す時がきたのではないか。シャミ子がそんなこといってるんですが、いったいなにをするのだろう。そう思ってたら、スマホを買うんだ! まぞく関係ないじゃん!? と思ったら、いや、人との繋がりとか、そういうこと考えてるのかあ。でも、シャミ子のスマートフォンについての知識がもう見事に怪しくて、でもって桃のアドバイス、これが見事に質実剛健、実用趣味一辺倒で、シャミ子のスマホへの憧れをくじく、くじく。これだけでも面白かったんですが、シャミ子がスマホを欲しがった本当の理由。これがもうおかしくって、ゲームか! 今なら魔王が貰える!! いや、ガチャ要素のあるゲームはやめた方がいいよ! ともあれ、ゲームのためにスマートフォンが欲しいといえないシャミ子と、シャミ子のそうした気持ちを汲まない桃のあのやり取り。ついに爆発するシャミ子まで、見どころいっぱい、盛り沢山。感情をあらわにして、憧れもあらわにして、ゲームがしたい、特典推しキャラが欲しい、スマホ使って皆と楽しくコミュニケーション! っていうのね、うん、わかるわあ。ずっと貧困の呪いに耐え、節制を続けてきたシャミ子が、ここまでいうんだもんなあ。ほんと、呪い、緩和されてよかったなあ。なんか、しみじみしましたよ。でもって、徹頭徹尾シャミ子の気持ちに寄り添えない桃。いいところまでいくんだけどなあ! ほんと、この子も惜しい子なんですよね。

『エクソシストと首輪の悪魔』。ロアに寝込み襲わてるアルマですよ。義兄に許可とったというけど、実際あの表情、かなりひいてますよね。そんなロアとシュリの邂逅、あの情景は面白かったです。窓から侵入してきたやつに警察呼ぶとかいわれたないよな! でもってシュリ、自分のことを天使という痛い人みたいな扱い受けてるのも笑えました。このふたりのやり取り、いいな。常識と非常識が交錯するその最中に、誤解と妄想が入り乱れて、わけわからなくなる。というか、妄想の行方見るに、わりかし似たところある感じではありましたよね。とはいえ使い魔志望のロアと天使のシュリ、相性悪そうにも思えたのですけど、それが最後には意気投合するっていう、そのくだり。アルマがふたりを繋ぐきっかけになっているのに、まるでふたりともアルマの意思を無視してるっていう、そうしたところも実におかしい。でも、なんか楽しそうでよかったですよ。

『おとぎの街のキャスト』。いい感じですね。テーマパークでキャストとして働くことになった乃朱。引っ込み思案のこの子、ちゃんと務まるのかって不安がってるんですが、衣装をつけて、赤ずきんになって、なんとか頑張って接客しているその様子。一生懸命さが伝わってるんでしょうね、お客さんからも暖かく見守られてる様子で、いい出だしだったと思います。でもって結音ならぬフェアリーリボンが合流。うまいこと子供たちに紹介してくれたりしてね、ええ、フェアリーリボン、いい先輩でありますよ。今回の乃朱の頑張り。クレープ落とした子に新しいのを渡そうという、そこで利かせた機転がよかった。絵本の世界というテーマを活かしたリカバリー。自分を前に出すのではなく、フェアリーリボンの魔法というファンタジーにくるんで、ガッカリやションボリを、わくわくする体験に変化させたっていうんですね。これ、素敵なアクション。立派に役割り演じてお客様をもてなしていましたよ、乃朱。

2018年7月30日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年9月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年9月号、一昨日の続きです。

すわっぷ⇔すわっぷ』。お、今回は入れ替わりがなかったぞ。修学旅行を前にして、皆と一緒に旅行できるのが楽しいといっている春子。可愛い。けれど、春子だけ別のクラスだっていうこの現実に打ち拉がれてしまうんですね。夏子提案の入れ替わりも、夏子とは旅行できない、それじゃ駄目って、いや確かにそうだよなあ。春子、一番の友達は夏子なんだから。中学の頃はぼっちでも平気だった。けれど今は友達がいるから寂しいって、ほんと春子は変わったんですね。そんな春子の班決めの状況ですよ。恵まれてる! ゆり、あやめから誘われたかと思えば、あゆからも声をかけられて、一触即発、春子の取り合いだ! いや、この5人で組んで一件落着だったんですけど。春子を中心に、ゆり、あやめ、あゆ、友代と、新しい交流の可能性、広がってきましたね。とりわけ友代の可能性に期待させられます。

『RPG不動産』、連載になりました。RPG不動産で働きはじめて、けれどまだ契約がうまくとれないと悩んでいる琴音です。この子の今抱えている顧客の要望と、そして屋敷の借り手を探しているホランさんの要望と、冒頭に紹介されたこれらがですね、今回のエピソード、ルフリアとラキラの部屋で開かれた琴音の歓迎会をきっかけにして解決に導かれるというその流れ。いやあ、やっぱりうまいなって、よくできてるなって、なにより面白いなって思ったんですね。大きな枠組みとして、異世界不動産の仕事があって、けれど描かれるエピソードはその枠組みにがっちり嵌め込まれるのではなく、むしろゆるやかに自由に広がっていく。今回も、歓迎会の様子は、琴音はじめ登場人物皆のキャラクターやその関係を描くことが主で、仕事に直接繋がりそうな感じはなかったんですね。だから私は琴音の仕事のことを忘れて読んでいて、そうしたら最後に仕事に戻ってきれいに解決、ハッピーエンド。この、一旦忘れさせるっていうのはいいな! って思いました。日常の暮らしや、なにげない出来事が琴音の発想を促す。仕事四コマだからといって、ずっとその案件で頭いっぱいにしておく必要はないんだな! そんな感触。好印象ですよ。

『恋する小惑星』。今回は天文班の準備風景ですよ。みらの部屋に集まって、惑星の模型作ってる3人です。いやしかし、みら作の地球、すごいな。この地球ができた時点でもう日は暮れていて、残すノルマはあと9個! って、ひとつ多くない? 太陽も作るのかな? 惑星の色塗りしてる様子、みら、あお、モンロー先輩、それぞれの個性見えて面白かったですよ。てきぱきやっちゃうみら。コツコツ打ち込むあお。のんびりマイペースのモンロー先輩って感じでしょうか。あおがモンロー先輩と楽しそうに木星トークしてたら、みら、ちょっと嫉妬気味? そしてモンロー先輩の作ってたの、月か! ここのつめ、太陽じゃなくて月か! モンロー先輩の一番好きな天体が月なんだって。その理由がいいなって。でもって、それ、おばあちゃんからの受け売りなんだ。そうかあ、おばあちゃんが天文好きだったから、その影響でモンロー先輩も天文好きになったっていうんですね。その思い出話、なかなかよくってね、祖母と孫の交流、その間にある天文の話題。その関係がとても素敵だと思いました。作業終了後も、飽きず夜空を眺めていたりね、そしてすずがちょっと天文に詳しくなってることにあお感激しちゃってねってところも、ほんとすごく面白かったです。でもって、最後に、すず、あおとの交流にインスピレーション? 思い付いた新メニュー、これ、次回の話題ですか!? 楽しみですね。

『精霊さまの難儀な日常』。ともりという人、底知れないものがありますね。夏が近づいて、さあなにをするのかと思ったら、なんと梅干しづくり! しぶい女子中学生だな! これまではおばあちゃんの手伝いはしてたけど、ひとりで作るのは今年がはじめて。まず消毒からはじめて、梅を漬けていって、一ヶ月たったのがこれ! って、テンポはやいね! これ、もう仕込んでたのか。そうか、それで晴れが続くという予報に、梅を干さないとってなったわけですね。梅干しづくりに水もお日様も大切だよって、サラ、ルカのこと気づかってくれるんだけど、まさかの称号、梅干しナイト。かっこよくないと不評だけど、ルカ、本当は喜んでるんじゃないのん? 梅干しの次は梅シロップを作りますというところ。ビンの煮沸消毒でサラが、梅を流水で洗うところでルカが大活躍で、いいですね、この連携、この共同作業。今回のクライマックス、突然のにわか雨から梅を守ろうとするところ、自分の身より梅を優先させたサラの行動、そこにうかがえるこの子の気持ち、これも大変によかったです。ともりのこと、大切にしてるんですね。ところで今回、感想を書いていて、ずっと口がすっぱかったです。

2018年7月29日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2018年9月号

『まんがタイムオリジナル』2018年9月号、一昨日の続きです。

『スズちゃんでしょ!』。納期ギリギリまで丁寧に作った浴衣。精も根も尽き果てたか、すっかりポンコツになってるスズちゃんがすごいですよ。いざ届けにいこうとしたら、服が変。下がジャージ。化粧も日焼止めも忘れててという、ほんと、自宅仕事のスタイルから外出に気持ちを切り替えられないって感じですね。しかも途中で貧血。顔が真っ白といわれて、それ、顔色じゃなくて化粧の失敗なのか。貧血を若旦那が心配してくれたりね、それが嬉しかったのか、結婚を考えた時に思い浮かべるのが若旦那っていうの、やっぱりスズちゃんと若旦那、そういうことになるんでしょうか。どちらかが勝手に思ってる、考えてるだけなのか、双方が思っているのか、そのへん、現状、不明ですよね。

『コスプレ先生の絵画教室』。海の近くで合宿だそうです。いつぞやの別荘かな? 場所は無人島。浜も自由に使えるというの、結構な贅沢ですよね。思い思いに砂でオブジェ作ってみたりね、捕まえた魚をワイルドに調理してみたりね、いろいろ楽しんでる様子がいいんですけど、別に魚捕まえたりしないくてもいいようにちゃんとした料理が用意されてるというのが現代的というのでしょうか。魚捕まえるとか、自然体験のアトラクション扱いみたいですよ。島の小屋にはテレビがないから、夜はデッサンくらいしかすることがないというの、描写こそはその四コマ1本だけでしたけど、実際にはいつも以上に充実したデッサン教室だったのかも知れませんね。基本的には自由に遊んでという、レクリエーション色強かった合宿。皆ののびのびしたところよかったんですが、最後のななみさんの自作コス衣装。これ、ここまでのびのびしたのはあかんのやないでしょうか。衣装というか、上はもう飾りが大きくて多いだけのでかいネックレスですやん。

『ウチが古武道宗家』。一発のインパクトで勝負する、そんな感じの漫画だと思ってたのに、こうして続けばじわじわと面白みが増してきて、もうこの漫画、大好きですよ。おうちが道場やってる子、くるみに家にこないかと誘われる薫。強いというおじいちゃんが、薫のやっている古武道に興味を持ってるっていうんですね。ここに、薫との手合わせしたいと思ってる琴がからんでくるんですけど、くるみも琴も、自分の都合ぐいぐい押し出して、まったく薫の話を聞かないっていうのがすごい。琴なんかは、いかにもそういう感じなんですけど、くるみはもっとおとなしそうというか、普通の子っぽいのになあ。薫から意外に強いといわれて喜ぶ琴とか、生きる伝説らしいくるみの祖父の実力発揮されるあの一瞬のコマとか、見せ場いっぱい、実に面白かったです。そして開き直った薫の技披露。ほんと、なんだかんだで薫は武術やってる時が一番輝いてる、そう思わされるんですよ。薫の強さ発揮されるところ、毎回楽しみにしてますからね。

『大奥より愛をこめて』。やっぱり面白いです。芳文社ではめずらしい、幅広四コマ。この大きなコマを活かして、大奥の雰囲気もゆったりと表現され、また描かれる人物も余裕もって複数人配置されるところなど、表現に寄与しているところ大であると思います。今回は大奥の鈴を軸に話が広がっていくんですが、上様をお迎えするという時に、鈴でもって招集される。そうした、なるほどと知って嬉しい知識、情報の要素あらば、そこからはずれる時にコミカル、時にナンセンスなコメディタッチも気のきいて実に面白い。大奥内での出世の話に、お手付きでもって一発逆転大出世。大奥といったらそういった施設なわけで、性のなんたらかんたらからは逃れられないはずだけど、主人公蒔乃ときたら、そういった方面、苦手にしているんですね。かと思ったら、いろいろ割り切ってそうな菜々緒もそうした面見せてくれたりね、ええ、意外な素顔、意外な本音がチャーミングな人達だと思います。でもって最後に、大崎様がセッティングしてくれたという上様との出会いの場。ええっ!? これ次回はそういう話になるの!? でも、なんかナンセンスな展開に終始しそうな予感がします。

2018年7月28日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年9月号

 『まんがタイムきららキャラット』2018年9月号、発売されています。表紙は『アニマエール!』。こはねと虎徹と花和、三人のショットです。フラッグ手にして、これは練習なのかな? ちょっとリラックスした感じ。ひととおり通して、一息ついたみたいな感じのするイラストであります。下から見上げる構図、飛び散る水しぶきは海辺での練習なのかな? 波打つ水面、そして水の中から見上げるような揺らぎもあって、あ、これしぶきじゃなくてあぶくか! 空には眩しい太陽と、そして青空、白い雲。夏らしい、そんな鮮やかさ感じさせてくれるのですね。

『りとるがーる』、ゲストです。主人公、栗山ちいは小学4年生。この子、背が小さいのかな? と思ったら、逆なのか。この子は標準。ただし周囲の子らが大きいっていう逆パターン。佐々木わかば、宮内あかね、東まお。皆、すらっと背が高くて、ちいよりもずっと大人に見えるんだけど、中身はまったくの子供で、その行動のギャップったら! 大人びた風采でスカート気にせず塀に登ろうとか、いろいろと危なっかしくて、でもって大人パワーでほたえるもんだから、ちいが吹っ飛ばされてしまったり。教室の皆が大きいから黒板見えなくて立たないといけなかったり、体育の時間、ドッジボールでパワー差ある投球に翻弄されたり、そうしたちいの体格差あるある(?)ネタが面白かったです。でもって、他の子らは大人の体で中身は子供、対しちいは、背伸びぎみにいろいろ勉強したために、中身が大人びてるんですね。

『背伸びガールズ』、ゲストです。白須と黒乃は小学5年生。白須が背伸びしたガール、なんですね。高学年だから立派なレディだって。ところが黒乃に、そういうところがまだまだ子供だってつっこみ入れられて、ランドセルのこともそう。でも無理して大人びた持ち方しようとして、教科書バラまいてしまったり、やっぱりまだまだ子供です。黒乃がマセてるんですね。スマホ持ってる。それ見た白須が大騒ぎして、大人だって、うらやましいって、触らせてって。けどしっかりロック画面にして渡す黒乃、立派なリテラシーです。また黒乃、ミントタブレットとかも食べていて、いや、それ、小学生にはキツくない!? 当然白須が大騒ぎして、頑張って食べてみるんだけど、ゴロゴロするぐらいつらい。これね、黒乃、白須のこと好きなんですね。間接キスのくだり。ずっと優位に見えた黒乃がちょっと揺らぐんですね。そして最後、ふたりともにやっぱり子供だってとこ描いて、ええ、黒乃もそれなりに背伸びしているのでしょうね。

『アニマエール!』。体育祭本番ですよ。のっけからめちゃくちゃ面白い。パン食い競争で一番にパンを取った虎徹が、せっかくのレアなパン、ツインクリームデニッシュを崩したくないばっかりにのろのろ走行に移行するとか、ほんと、この子らしい。しかも次のページで早速食べてるその姿が面白いやら可愛いやら。体育祭の各種競技に参加する面々、その頑張り? 活躍? 描かれたところ面白くって、二人三脚でひづめとのペアを勝ち取った子のガッツポーズ! ガッツすぎひんか!? 着ぐるみ競争のはなわ、ひづめの声援でエンジンかかるくだりもめちゃくちゃ面白かったです。そして応援合戦。期待をじわじわと高めて、いよいよ開始というところ、ページめくればワッ! と飛び出すように弾けて、ここからの展開、まさに見せ場ってやつだ。そしてさらにサプライズ用意されて、ああ、チア部! ダイナミックなスタンツ! しかもこれ、こはねの成長も描かれて、ついに胸の高さで立てるまでになったんだ! 溌剌とした笑顔で、体育祭のすべての参加者にエールを送る! 応援したい気持ちを見事に体現しているこの姿、これこそがこはねであるか! そう思わせるものありました。しかし、そんな感動的なシーンなのに、食べすぎがたたってる虎徹とかね、ほんと、隙あらば笑わせないで! でもって最後の呼び出し。ええ、ちょっと無茶しましたね。でも、それあってこそというか、見事なセンセーションでした。

『mono』。びっくりした。それは置いておいて、やまなしまんぷくフォトラリーですよ。競技ルールが紹介されまして、メガ盛り料理を食べながらチェックポイントを制覇していくこのラリー。プロは一人一皿。通常の参加者は、一組で一皿、完食しないといけない。って、待って待って、これ、3人組で食べるにしても相当な量ですよね。きつい、きついわー。そう思ってたら、なんかすらすら食べちゃってて、ああ、あの大人しそうな敷島さん、結構な健啖家なんだ! 山盛りの焼きそばももりもり減らしていく。頼もしいな! というか、だんだんあんこ形になっていってるんだけど……。でもってついに敷島さん、満杯になってしまう。そこからの展開、実によかったですよ。結構な感動的展開。これまで敷島さんに頼りすぎてた……。雨宮さつきが冷し中華の負担を背負うと涙ながらに敷島に告げて、ここから、ああ、ふたりは本当の友達になったというのですか!? さっちゃん、桜子ちゃんと呼びあうふたりの横顔よ。そして役にたたない霧山! これ、3人、相当に頑張って、もしかしたらプロにも勝てるんじゃないか!? ものすごい盛り上がり要素見せておいてですよ、1位はチーム各務原! って、なでしこ、お前かーっ! これ、なでしこ父も、桜さんも健啖なのか、あるいはなでしこひとりで勝ったのか。つうか、あんだけ食べて小腹がすくんだ、なでしこ! もう、この決着には苦笑とまらずでしたよ。しかし、これ、ラリーに勝つのが物語のメインじゃないですよね。この苦境をともに乗り越えるなかで育まれる友情、これですよ。ええ!

2018年7月27日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2018年9月号

 『まんがタイムオリジナル』2018年9月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下ナース、水着ですよ。深いグリーンのビキニスタイル。麦わら帽子もオシャレに着込なして、素敵お姉さんであります。『らいか・デイズ』らいかはスクール水着で、色気よりも食欲、アメリカンドッグを食べてるの、なんか自然体? いいでよすよね。『小森さんは断れない!』。しゅりとまさ子がビーチボールやってますね。しかししゅり、驚きのダイナミックだな。懸命にボール受けているまさ子がいい感じですよ。

『おしかけツインテール」。よくできてるなあ! 庭で焚き火をして焼き芋を食べよう。このエピソードに何段にも仕掛けをこらして、最初は俊郎と花梨ふたりの交流をメインに描き、焼き方次第でどう味が違うか確かめてみるところとかも面白くって、間がもたないからとふたりして変な踊りしてというところもおかしくって、いつになくほのぼの、実にアットホーム。花梨も俊郎も変わったなあ! そう思っていたらですよ、後半、なにこれ、突然のミステリー仕立て! 俊郎がこの焼き芋を企画した理由から、ばっちり語って、それで花梨のあの笑顔! 怖い! ほんと、面白かったですよ。前半のほのぼの感、全部この後半のためか! いや、すっかりやられました。最高だと思いましたよ。

『妹のおシゴトは時給2000円』。あら、えらいこと大転換。文化祭でやった妹喫茶。男子も妹をやることになって、なんと扉が只野、妹スタイルですよ! 500円でお願いのリクエスト選んで、クジ引いて決まった妹にそのメニューをやってもらう。って、いいのかこの内容、学校で? ともあれ、ハズすとむよ子、只野の女装とかがきてしまうっていうから、デンジャラスな企画です。最後に妹コンテストをするというんですが、衣々子が人気かっさらって、ミエ子にまわる分は残ってないみたいな状況。というか、只野が邪魔するのな。ああ、只野、ミエ子が他のやつに媚びてるとこ見るの、耐えられないんだ! ほんとカオスで、この混乱した分、さらに衣々子に特典が入る。しかし本当におかしいの、コンテストはじまって大人気の衣々子。そこに実兄が殴り込んで暴力沙汰とか、今回カオスすぎる。しかも、ミエ子、得票最下位、兄より低いってのがおかしくってよかった。しかしなにがびっくりってここからの展開で、ミエ子はいわば兄只野への思いを大切に胸にしまい、このコンテストからは身を引くのか、そう思ったら、まさかの大逆転? 只野への気持ちをステージ上、大声でぶちまけて、いや、ほんと、これどうなるの? 兄として、男として只野のことが好きといってしまった。この男として愛を向けられていると知った只野はどう対応する? いやもうわからなくなってきましたね。

『少女Switch』。病欠しているうららのもとにやってきたマコ。見舞いだっていうんだけど、うららが全然そう受け取ってくれなくて、かまってあげられない、一人で遊んでて? マコ、ちょっと気の毒かな? って思ったんですけど、マコはマコで大量に持ってきた見舞いグッズ、それがことごとくうらら向きではなくて、うん、最初のうららの対応で正しかったかも知れません。熱に苦しんでるうららを見て、マコ、躊躇なく入れ替わりを実行するんですね。苦しいときは助けあい。そういってくれるんですけど、なにもできない自分を振り返って、なにがうららのためになるか、必死に考えたのがこれだったんでしょうね。ちょっといじらしい。しかし、マコ、元気だわ。風邪ひいてて、あんなにしんどかったはずなのに、マコはやたら元気で、食べ物もステーキ食べられるとかいうの、ほんと、人が変わればここまで違うのか。最初、思ったよりもつらいってマコがへこたれるんじゃないかって思ったんだけど、まったくの予想外の展開でした。ここからの、望月香織乱入とかね、これも面白くて、そして最後のうららのお願い。ああ、ほんといいじゃありませんか。そう思ってたら、次回で最終回なんだ。そうかあ、ちょっと残念。仕切りなおして設定つめた新作で登場とかになるんでしょうか。

『カントリー少女は都会をめざす!?』。暑さに苦しむ大河さんを涼しいところに誘う八重ですよ。涼しいといえば山ですね。でも、やっぱり八重といいますか、なんかおかしい。ひたすら往復して涼みましょう! って、ただ普通に涼しそうなところでくつろいだりするんじゃ駄目なの!? 山には虫が多いから長袖の方がいいといわれて、長袖だと山にいくまでが大変だから途中プールで涼みましょう。って、それ、最初からプールでよくない? この八重のナチュラルに迷走するところ、素晴しいですよ。大河さんから海案も出ます。そうか、この子たち四国よね? ということは山に近く海にも近い、そんな環境なんだな。でも海、結構不人気? 人が多いの、いや違うか、リア充が多いとこは嫌とは亜紀の弁。みなも人が多いところは駄目だそう。ということは、大河さんと八重ふたりでいくことになるのか。デートといわれて、取り巻きですと腰が引ける八重が可愛い。でもって水着ですよ。ああー、またなんか八重、暴走しそうです。みなはみなで水着は駄目っぽい。なにならいいんや、君! ほんと、この子たち、なにかいろいろこじらせていて、やりとり眺めてるだけで面白い。大好きですよ。

2018年7月26日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年9月号

『まんがタイムきららフォワード』2018年9月号、昨日の続きです。

『おなクラの幽霊さん』。いい感じにきさら、追い詰められてますね。次のテストで葉一がきさらに勝てないと、幽霊さん、すなわちきさらと別れることになって……、って、こんな勝負、そもそも引き受けなければよかったんだろうけど、なんか勝手にそういうことにされてしまってなあ、きさら、巻き込まれ系の苦労人ですね。今回、なにが面白いかって、きさらに勝とうが負けようが校則はどうにもならないってとこですよ。きさら、渾身の叫び。そして後に葉一も気づいていることが示されて、この無意味な対決、さらに無謀な挑戦だってのが輪をかけて葉一を苦しめる。そうか、あんまりにアホすぎて、幽霊さんにこのこと話すのもためらわれるか。かと思ったら、事情知ってるけど知らないふりせざるを得ないきさら、なんで話してくれないのかって悩んで不安がってもだえてるし、このコミュニケーションの不調っぷり、いい感じに見せてくれています。今回ね、幽霊さん、葉一に勉強を教えることになったんですけど、いや、人に教えたらより理解が進んでってことあったりしない? と思ったら、もう本当にそのとおりの展開出てきて、期待に応えてくれますよ。ほんと面白い。終盤のきさらの葛藤と罪悪感、これが物語にウェイトをかけて、大変よかったと思います。けど、ここに重み持たせたぶん、最後の落ちがおかしくって、ほんと、これ、どうすんだろう、葉一。この勝負、なかったことにはならないのかな。

夢喰いメリー』。銘無し相手に多勢に無勢だったアルビレオとラナ、見事、レガレクスの介入あって持ち直しましたね。レガレクス、さすがの強さ。アルビレオ、ラナとの共闘開始されて、いやもうこういう見せ方、実にイカします。そしてレンやみなとたち、避難している人間たちですよ。ここに現れる、ええと、これはマナか。キノコに詳しいチャーミングなお姉さんってな感じで会話に加わってきて、躊躇なく毒ガス使ってくるという危なさ。麻痺毒、幻覚、神経系だこれ。その場にいた人間、ひとり残らずキノコに取り込まれていって、ここは完全に白儀サイドの圧勝でありました。と、こうした中、反撃の可能性見せてきているのがジョンですよ。スピカの死んだふりからのリコの独り言誘発。気づけばそこにジョンがいて、ああ、捕わた者たちの無事を確認してくれたわけですよ。いましがた見せられたみなとたちの状況、死んでないよ、生存してるよ、そうここで押さえておいてくれるんですね。ありがたいですよ。でもってこれ、ただ情報を聞き出したってわけじゃないですよね。となれば、次こそはリコ対ジョンとなること期待させられるわけですが、はたしてジョン、いかに立ち回るのか。いやあ、これね、まさかここでも負けてしまうのではないか? そんな予感もさせられるから、落ち着かないんですよ。

2018年7月25日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年9月号

『まんがタイムきららフォワード』2018年9月号、昨日の続きです。

『ちょっといっぱい!』。入院する父のためになにか料理を作りたい。健気ですね、凪。それで、もみじに習うことにしたのはいいのだけれど、すごいなこの人。慣れていないにも程があるといいますか、フライ返しをフライパン、軽量カップも変わったコップというのね、調理実習とかどうしていたのだろう。興味がなかった人っていうのは、こんなもんだったりするのかな? まずはお粥を作ろう。せっかくだからお父さんの好きなものいれよう。いや、いや、まずはストレートになにもはいってないのからいこうよ! みたいにも思うんだけど、このへんはせっかくだからと欲張ってみせたのかな? 試作したものの中では、タコはまだいけそうな気がしますよね。でも職場の専門家のアドバイスを受けてあら汁に決着。ああ、最初から職場に相談すべきだった! でも、こうして試行錯誤してみたりして、そして最後には自分ひとりで料理も作れるようになったこと見せたいと主張して、ああ、こうした紆余曲折にこそ、このチャレンジの意味があったのだろうと思わされます。

『球詠』。ああ、ああ、これは意外といっていいのでしょうか。強豪校を相手にして、さあ、どう崩していくか。どこに勝ち目を見出していくか。詠深の好投でもって相手打線を見事に打ち取って、さあ攻撃、どう攻めるのか。どう点を取っていくのか。期待しながら読み進めていたのだけれど、ああ、ここからがもう違ったんですね。バントを指示したもののそれが裏目に出た。慣れないバントを見事に処理され、走者を進めることに失敗。さらに次の打席では、ダブルプレーをとられてしまい、ああ、芳乃がくよくよしている。これまでもピンチはあったけれど、ここまで落ち込むことはなかったように思います。ということは、この采配のミス、よほど失敗できない、あるいは絶対落としたくない局面での失敗だったのかも知れませんね。ぐらぐらと揺れる芳乃の気持ち、それを見透かす相手方マネージャー。ほんと、これ、このまま負けに直結しかねない、そんな流れになっています。この逆境をいかに脱し、自分達の野球を取り戻せるか。そのきっかけ、はやく訪れてくれないと、取り返せないくらい引き離されてしまいそうで怖い展開です。

『なでしこドレミソラ』。いいですね。学校周辺の住民に、文化祭の行なわれること案内し、また放送等の大音量に対するご理解いただくために挨拶まわりする役目。病欠者のピンチヒッターとして美弥が助力求められたのだけど、その一緒にまわる相手というのが例の佐々木さん。あくまで事務的にしか対応してくれないつれない彼女と一緒にご近所回って、そしてそんなふたりの出会ってしまった小学生の告白の現場。思いの届かず、また男の子からの心ない言葉に傷ついてしまった女の子を美弥がはげますこととなったのですが、その言葉が佐々木にも響いたというのですね。これがきっかけとなった、そう思っていいのでしょうか。佐々木の態度軟化して、ああ、美弥たちのステージ、実行委員の仕事でその場にいるからと、そうなればあとは美弥たちの演奏がどう働きかけるかってことになりますね。そんな美弥たちの結束、交換した絃を指輪にして、と思ったら、香乃と恵真も同じこと考えていてっていうのがね面白くて、そうしたら陽夜がスネちゃって! ずるいですか! 弦楽器! そうですか、管楽器仲間外れですか! いや、でも、その陽夜の気持ちをね、ちゃんと受けて、皆をまとめる一息お願いしてって、これ、美弥、陽夜の扱い方よくわかってるよね! でも、この結束の様子、とてもよかった。いよいよステージを明日にひかえて、この子たちの気持ち、しっかりと上向いて、そのしなやかに強く、そしてしっとりと落ち着いている様に心強くひかれるものありました。

2018年7月24日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2018年9月号、発売されました。表紙は『はるかなレシーブ』、クレアとはるかのふたりで登場ですよ。これ新ペアかな!? 一緒に水鉄砲持ちまして、あー、ビーチバレーじゃない! レクリエーションだ! 水着もいつものとはちょっと違って、なんか攻めてる感じがしてる!? 元気、ダイナミック、無邪気でいて、けれどセクシーという、ふたりの魅力、際立っていますよ。

『れもんとミカンと柚子。』、読み切りです。女子3人のお泊まり会。3人ともに名前が柑橘系だからというので、柑橘系お泊まり会なのだそうですが、なんとこれが第98回というから息の長い活動です。3人、小中とずっと一緒だったけど、高校でわかれちゃったんですね。それで今回は、高校での新生活を報告しあうみたいになってるんですけど、そうかー、この中で一番元気ありそうなれもん、君はまだ友達できてないのかあ。それで落ち込んじゃったりして、そんなれもんのこと、みかん、柚子ふたりで元気づけようとしたり、いやわりとみかんさんは辛辣ですね。3人一緒が楽しかった、昔からの思い出、関係が今では少し懐かしむようになっていて、だもんだから一緒の高校にいけなかったこと、れもん、後悔しちゃってて……。青春の蹉跌ってやつなんですかい? けれど学校こそ別になったけれど、3人の仲良しは続いて、そうか、6月にはもうお泊まり会、105回目になろうというんだ。高校いけば、しかも学校別れれば、だんだんに疎遠にもなろうというのを、こうして学外で会う機会をきちんと作って友達関係維持してという3人。それでもって、れもんも学校楽しくなってきてるみたいですね。これ、きっと、友達、できたんですね。

『三神さんを振り向かせたい』。バイト先のお姉さんのこと好きになっちゃったんですね。9歳違い。バイト先の懇親会、三神が帰ろうというのにタイミングあわせて、送ってくださいとお願いする吉岡。年離れてるから、まったくもって恋愛対象とも思われてないし、警戒さえされてないという、そのことにショック受けながらも、いやもう、頑張りますね。吉岡17、三神は26。そろそろ年が気になる三神、結婚とかも意識しはじめてるそうなんですが、相手はいない。そこに真正面から飛び込んでいく吉岡と三神の駆け引き。最初、余裕ある風にふるまってた三神が、実際にはまるで余裕なんてないっていうのがねよかったと思います。でもって、吉岡、まるで待てなくて、翌日いきなりリベンジ。これもまた読み切りで、短い尺で決着させるためわりととんとん拍子で話は進むんですが、そうした中にふたりの個性、表向きのキャラクターと実際の違いとか、自分でも驚くくらい猪突猛進だった吉岡が一転打算めぐらせるところとか、そういのが見えるところ面白かったです。

『はるかなレシーブ』。なるあやとの激突が期待される全国大会を前に、いくつかまた違った動きがでてきているんですね。まずひとつは、ペアをシャッフルしての試合出場。はるかはエミリと、かなたはクレアと組むことになるのかな? いつもと違うパートナーと戦うことでわかることもあれば、いつも組んでる相棒を敵とした時、なにが見えてくるのか。はるか、かなたともに、また新しい発見や驚きなど、描かれそうでありますね。そして、深海美夏にはるかなが見出された。本戦の結果次第で、美夏の作るチームのメンバー候補に、はるか、かなたふたりを入れさせて欲しい。プロも視野にいれた活動になるということなんですが、これをきっかけに動き出すものがあるんですね。美夏の妹、夏希。姉のチームに入ることを目標にしていたのに、そこにはるかなが割り込んできたかたちになって、こうなったらもう収まらない。ええ、強力なライバルが出現しましたね。なるあやとの対決、そして勝利を目標にするはるかなは、その前に夏希を降さなければならない。ええ、思惑交錯する熱い状況ができあがってきましたよ。

ゆるキャン△』。いい展開見せますね。ひとり黙々と野菜のまるごとホイル焼きに取り組むなでしこ。いつになく真剣、鬼気迫る表情で調理にいそしむその様と、できあがった料理食べてほくほくの様子のそのギャップ! 面白いわ。しかも、キャンプしにきてた家族、その子供ふたりと合流してね、キャンプのこと、アウトドア料理のこと、いろいろ話してね、それで打ち解けて、その姉弟もキャンプにね興味持ってくれてという前半あって、そして後半の、なでしこのこと心配して見にきたリンと桜のコミュニケーションもまた素晴しかった。なでしこの無事を見届けて、自分のバイクに戻ったら、そこに人影が! 思いっきりビビるリンがいつにない感じで面白かったんですが、そこからのふたりの会話、妹を心配してくれてる友達に注ぐ桜の視線。そしてふたりともに、なでしこのソロキャンプを大切にして、そっとそのままにして帰ろうとするところなんかもよかったんですね。そしてなでしこの、確かになでしこはいまひとりなんだけれど、ソロキャンプを通じて、野クルの皆とのことや桜、リンとの思い出を噛み締めるみたいにして暖めているところ、ちょっと感動的。さらに、なでしこから送られたメール。これ、桜も嬉しかったのかな。ええ、ここで桜とリンの関係もまた動きを見せて、よいと思わせてくれたんですね。おおげさには語らない。そっと、丁寧に、静けさともなう描写で、でもこんなにも豊かに暖かみある関係が広がりもって展開される。素敵でした。見事でありました。

2018年7月23日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年9月号

『まんがタイムスペシャル』2018年9月号、一昨日の続きです。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。モデルロケットは火薬を使うのでライセンスが必要です。って、もう取得完了!? はやい、スピーディ、これもタイトなスケジュールゆえか。サイエンス系三人は実作業に没頭し、卵担当もモリモリ頑張ってる中、朝永は特にすることがないというのですか。亀の散歩を頼まれて、それがやり甲斐になってしまったりと、いろいろ迷走しているっぽくも見えるんですが、やるべきこと、皆のマネジメント、サポート、しっかりやってますよね。いやあ、重要なポジションだと思うよ。雑務とかそういう後方支援をできる人がいないと、組織って破綻しますから。さて、そんな朝永の恋心、牧野先輩に察されてしまいましたよ。それとなくふたりきりにしてもらったりね、今度は朝永がサポートされる側なんですが、あの部長の横顔に魅了された朝永が感じた思いを伝えたりと、なんだもう、青春ですね。部長が恋愛に目覚めるかどうかは今のところ不透明ですけど、それがまたいい感じです。

『コスプレ地味子とカメコ課長』。次のコスプレプラン、ファミレスで打ち合わせするんだ! ぱっと見には上司と部下がランチがてらミーティングしてるだけに見える? けど、課長とランチというの、それはそれで知られたら噂になってしまいそう。紫ノ井、いろいろ気苦労がたえなさそうですよ。しかし今回は課長の情熱発露の回でしたね。ずっと以前から写真を撮っていた。あまりの完成度に見ほれた、イベントの度に探した。ファンなんだという告白に、美しい、似合ってると大絶賛の畳み掛け。この人、空気読めないというか、趣味のこととなればダダ漏れというか、このあまりに直球すぎるコミュニケーション。なんか嫌いじゃないんですよ。

『なごみ先生は職場のお医者さん』。山田氏、さらに兼務か! 仕事がたまって大変そうななごみ先生をサポートしてみたら、ばっちりしっかり役にたった山田。その技能を総務に評価されて、さらに衛生管理者の役割をも担うことになりそうです。業務量増えるんじゃないか、警戒するところなど見るに、これまでも結構な無茶ぶりを受けてきたことうかがえます。開発と総務の兼任も、そうした無茶ぶりのひとつだったんでしょうね。でも、当初は警戒してたのに、他に候補者を探してるの見て、たまらず立候補するのがね、よっぽどなごみ先生のこと誰かにとられたくないんだって、そう思われるのもしかたないですよね。ちゃんとした立候補した理由も語ってくれて、それも実に山田青年らしいなって思えるものであったんですけど、それでも先生とのことも理由のひとつですよね? この、なかなか素直になれないところも山田青年らしいと思いました。

『穂積くんは猫に勝てない』。バルコニーでバーベキュー。そこで、いいように使われてる穂積くんがいいですよ。とってこーい! っていわれて、犬じゃないですから、文句いいながらも、ちゃんと野菜をとりにいくところとか、いいですよね。素直というか、使われ慣れてるというか、女性ばかりのこのシェアハウスで、いい関係築けていると思います。猫に阻まれて通れないところをうまくクリアするところ、ちょっと裏技駆使してる感も面白い。さて、劇中の季節、もう夏が過ぎようとしているんですね。うらやましいなあ……。ほら、今、毎日毎日、本当に暑さが酷いから……。でもって、シェアハウスのお風呂が温泉ひいてるって、とんでもなく魅力的な物件だな! そして、この温泉、女湯にて、彩千華と穂積の関係を後押しするような会話がなされて、最初はその気もなかった彩千華も、なにか意識しはじめてみた感じですか!? こうやって、関係の進展が視野に入ると、いよいよ畳みに入った!? みたいにも思われるんですけど、こうやって女子優位の場所に男性がうまく溶け込んで生活してるの見てるだけでも楽しいところに、ひとつまた動きが加わるのも悪くないと思います。というか、ようやく穂積くん、振り向いてもらえそうな兆しですね。

2018年7月22日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年9月号

『まんがタイムきららMAX』2018年9月号、一昨日の続きです。

『どうして私が美術科に!?』。今回はお正月の情景描いてるんですが、ちょっと前にわりかし重めの話をやっていたでしょう? なので箸休め的な穏当な話になるのかなあなんて思ってたんですよ。ところがところが、なんだこれ、めちゃくちゃ面白い。年賀状、美術科の生徒はみんなして凝るよね、気合い入れるよね。それであんな年賀状、こんな年賀状があったよ? みたいにやるんだと思ったら全然違う。桃音の中学時代からの友人の年賀状を見て、黄奈子がご乱心! すごい、すごいよ、黄奈子さん。突然現れた桃音をめぐるライバル。いや、むしろ向こうの方が自分よりも先行している!? 一気に着火して、どんどん嫉妬の火が大きくなっていく様。すごかった。黄奈子の隣りですいにゃん先輩がめっちゃビビってる、むしろ怯えてる。面白かった。話題の子、鈴木朱花。あ、これは今後も関わってくるぞ! その子と桃音、しゅーちゃん、ももと呼びあう仲と知った時の黄奈子。しゅーちゃんからのメールが届いた時の黄奈子。禁断の行動、盗み見しようとするのを止めるすいちゃん先輩の叫び、竹内ーッ!! が、すさまじかったですね。しかしものすごかった。ほんと、ものすごかった。でもってこの案件、どう見てもまだまだ続くよね。すごいわ。すごいのはじまったわ。

『魔法少女のカレイなる余生』。これもなんか面白そうなことになってます。進路希望調査票の提出が求められて、しじま、おおいに悩みます。どうしよう、全然考えていない。それでななほしやはいりに聞いてみたら、ああ、ちゃんと考えてるんだ! 落ち込んだしじまの様子見て、自分たちが原因じゃないかって考える元魔法少女たちは、覚えがありすぎるせいか、あるいはよくよくしつけられてしまったからなのか。ともあれ、この展開の先に、まさか過去への遡りがくるっていうんですから、面白そうなことになったと思わないではおられませんでしたよ。話の展開的には、もしや、終わりに向かっているんじゃないか? そう思って警戒して、わりかし心配して、みたいになっていたんですけど、この展開に不安を興味が上回ってしまいました。ところで、過去に戻ってもミミは酒飲んでるわけですけど、これ、現役時代なのかな? リラ、ささりもはやく見たいですね。

はんどすたんど!』、最終回です。今度こそちゃんとした写真で、ちゃんとしたかっこいいポスターが作られるんだな。そう思わせて、やっぱり面白ポスターが出てくるっていうのね。さすがだわ、ななみさん。もう大好き。でもって、いくつもバリエーション持って展開されていくのもおかしくて、いちごのおにぎりポスター、これすごくいいじゃないですか。でもって、ゆかポスターも素晴しい。いいよね、最後までわいわいと元気で、にぎやかで、皆、それぞれの課題を超えて、なにかしらの達成感を得ているという状況でありながら、それでもやっぱりこれまでの皆なんだっていう、変わりつつ、変わらないよさみたいなもの感じさせてくれました。でもやっぱりこれは最終回で、願わくばこれからの彼女らの活動や挑戦がどうなっていくのか見ていたい、そう思っていたことが語られて、変化と成長の予感ですね、次は団体戦のメダルが欲しいとかね、新入部員勧誘頑張ろうとかね、もうほんと、いつもどおりの馬鹿馬鹿しい与太話もたくさんあるんですけど、そんな中に差し挟まれてくる展望が嬉しくてしかたありませんでした。そして、ななみの思い出、体操部に入ったきっかけはゆかちーの逆立ちだったっていうやつね。そうそう、自分もあの逆立ちのインパクトに魅せられたのでした。ええ、ななみ、おかしくないよ。あれは人を魅了する逆立ちだったよ。そしてそれからのいろいろも、ずっと楽しくて、目が離せなかったよ。そんな彼女らともこれにてお別れ。いやあ、寂しいねえ。でも終始明るくて、ほのぼのと元気でいてくれるのがなによりでしたよ。

『From Gehenna』。これ、面白いなあ。独特の感覚? 間? キャラクターの言動もろもろもおかしくて、好きですよ。今回は食事の話なんだけど、ララが酷い。魔界のご飯が気になるのはいいとして、ドルエの弁当奪って、いきなりブンブン振っちゃう。開くと当然カオスな有り様で、うひゃーぐちゃぐちゃ! 魔界的お弁当だね! 元気に明るく楽しそうだけど! その後の、抗議するドルエとのやりとりも酷くておかしくて、無意識で振ってたって! ほんと、気持ちのまんまというか、素直さ全開というか、それが魅力なんだけど、いろいろ酷くて最高です。ぐちゃぐちゃ弁当を押し付けられるルーガや、普段ルーガの食べているケルベロス用ドッグフード、そいつの味を知ってるフリスとか、この子らがやってること、いうことに入るツッコミがなんか気持ちいいんですよね。学食にいったララの興奮。その理由であろう、天国での食事の素朴さ。毎日パンとぶどう酒だね。というチョイス、発想もまたいいアクセントになってたと思います。ニュアンスというかノリというか、海外のカートゥーンみたいな雰囲気なのも気にいってるところです。

2018年7月21日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年9月号

 『まんがタイムスペシャル』2018年9月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』メインにしまして、これはプールサイドですね。リコが、水着姿で、プールからあがったところ。濡れた髪、肌は水がしたたり落ちて、スポーティにも蠱惑的にも見える、そんな様子が素敵です。『大家さんは思春期!』チエちゃんも水着。準備体操の途中なんですが、水着が臙脂で、なんかこれ珍しいですね。学校の水着って紺色って印象が強いからですね。『課長と私のおかず道』保志も水着ですが、さすがに大人だからスクール水着はないとして、けどフリルいっぱい、ここにいる誰よりも少女っぽいかも! 『うちの可愛い掃除機知りませんか?』アプリさんも水着ですよ。最初、おちょこかと思った! 掃除機からの立体映像の中で泳いでるんですね。その様子、いかにも楽しそうで、ええ、実にアプリさんらしいいい絵だと思いました。

『ちんまり経理のヒメ先輩』。いいですね、経理ネタでありますよ。若林について、売掛金の回収状況を確認しているヒメですよ。今月はキレイに締められそう、そういって喜んでたものの、おや、請求額よりも多く振り込まれてる? いや、そりゃ駄目だよ! そういう場合は仮受金として処理します。決算時には0にしておくのが原則。できれば月次でも0にしておきましょう。この、今月はキレイにすっきり締められそうというのが嬉しいしやり甲斐なんでしょうね、ヒメの。そうした様子がよく伝わって、だからこそ、差額は利息と思ってもらっといてという申し出を受けられないのもよくわかる。役務提供もなしにお金はいただけませんよ! うん、ちゃんとしてる。信用できるなあ! 支払い額を間違えたの、理由があったんですね。いつも経理仕事をやってくれてた人が産休で、社長の奥さんが代わりにやってるっていうの。それだけに、わりとゆるく融通きかせられるのか。この時のヒメの踏み込み、いやいや、それまずいんじゃない? と思ったら、向こうの奥さんがやんわりとやさしく断わってくれて、ええ、こういうところはしっかりなさってる! こういうの、とてもいいと思いました。今回、ちょっとしたトラブルがあって、そこからこちらの仕事のことと、向こうの状況のことと、そして最後にはヒメ自身のこと、派生してきれいに展開したことものが最後にヒメに戻ってきて畳まれる。いい流れだと思いましたよ。そしてなにより面白く読めたというの、実によい感じでありました。

『ざしきわらしと僕』。そうかあ、ここ最近の展開、最終回に向けての動きだったのですね。6年生を送るということ。時がたち、人の成長していくということを描いて、そして折々にある別れがここに象徴的に扱われていた、そのように思ったのですね。一緒に学んできた友人が、卒業し小学校を去る。その別れに裕貴は、いずれくるかも知れないざわ子との別離を思い、その気持ちを人形劇の脚本に込めたというのですね。いや、その別れというのは、ことさらにざしきわらしのざわ子のことを思ったわけではないのだろう。これからあるだろういろいろな別れ、それを思ってのことだったのだろう。けれどそれがざわ子に届いたのだろう。関係は変わっていくかも知れない。たとえそうだとしても大事にしたいというその気持ちは、友達の、家族の、そして不思議な友人、妖怪、もののけたちとのそれだとしても、等しく変わりなく通ずるものなのだ。裕貴が、そうした境地に辿り着いたからなのか。それが成長するってことなのか。突然のざわ子との別れの描かれたことに、たまらない胸苦しさ覚えたのでした。次回、最終回です。

『吸血鬼さんは無職です。』。なんか、これいいですね。お隣のお姉さんは無職にして吸血鬼。そう思ってる少年、紺野橙也がですね、退治するだなんだって意気込んではいるものの、お姉さんにいいように扱われちゃうっていうのが本当におかしくって、ちょっとほのぼの。なんか、この感触よろしいですよ。この漫画の面白いの、少年とお姉さんとの交流、時にからかわれたり、ちょっと一人前みたいに扱われて面映ゆかったり、その時々の反応が可愛いなあ、おい! っていうところももちろんそうなんだけれど、ここにお姉さんの素性がわからないっていうのが加わって、いい一味ですよね、さらによくなってるって思うんですよ。そもそもお姉さんが吸血鬼っていうの、そういってからかってるだけじゃないかも知れないじゃないですか。いや、きっとそうだと思ってるんだけど、その予想を裏切って本当に吸血鬼でした! みたいな展開もあるかも知れないからな。なにがどうなるか、最後までわからん。ともあれ、最初から最後まで、全部お姉さんが少年をたぶらかしてるのだとしても、違うんだとしても、このふたりの関係、どうなってくんだろうみたいな楽しみを、今まさにそこに生起する関係性のおかしみの中に、向こうに見てしまうんですね。この漫画、気にいっています。ぜひ連載にこぎつけて欲しい。

『ワタシを欲しがる河野さん』、ゲストです。これはまた、ふんにゃり可愛いお嬢さんが登場してきました。書店のバイトの新人さん、吉山内。ちんまりしていて、眼鏡で、髪なんかふわふわで、目がこぼれそうなくらい大きい。この子の指導役に選ばれた河野さん。すらっと背が高く、きっちり凛々しい、クールを体現するかのようなこの女性につくことになって、吉山内大興奮。そうか、河野に憧れてバイトに応募してきたのか。なのに河野からは、吉山内のトレーナーにはなれないと、慕われたら困ると拒絶されて、あらまあ、こりゃ大変と思ったら、なんだこれ、すごい切り返し決めてきたな。河野は河野で、吉山内にぞっこんだったのか! こう見えて乙女趣味。小さい、可愛い女の子を理想にしている彼女にとって、吉山内はまさに理想の体現だったっていうのか。トレーナーを断ったのも、吉山内が河野に憧れて、自分みたいになったら困るって! いやもうすごい。河野目当てでバイトをはじめた吉山内もそうなんですが、その後の吉山内に迫る河野もすごい。そうか、エプロン、改造しちゃったかー! ほんと、この思いもしない暴走っぷり。見た目クール、態度もクールに暴走する河野がいかします。でもって、吉山内、確かに実際可愛いんですよ。

2018年7月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年9月号

『まんがタイムきららMAX』2018年9月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』。編沢さん、担当替え!? と思ったら、かおすちゃんの悪夢でしたか。小夢の担当替え以来、同じ夢ばかり見てしまう。すっかり不安が育ってしまって、それが漫画のネームにも溢れて、しかもタイトルが「別れ」って! 萌え四コマ描いてるんじゃなかったんですか!? しかし、これ、面白いの、編沢さんを思って描いてるのに、当の編沢さんが「あの人」最悪じゃないですかって否定しまくる。けど、これ、編沢が否定すれば否定するほど、かおすにとっては編沢さんが去ってしまう妄想を強化してしまうことになってるっぽい? しかし、今回のかおすちゃん、満身創痍だわ。編沢さんはそういうつもりじゃないんだろうけど、責められてるみたいになって、それでどんどん自信失っていって、これ、編沢さんに見捨てられたくないショックなのかあ。切ないなあ、かおす。けどなにがいいって、あのひとりかおすのネームを見てる編沢ですよ。そうか、かおすの漫画の面白さ、編沢には通じてるんだ。でも、自分が面白いと思っても結果が出ない。これ、編沢もつらいよな。この漫画、最高に面白いんだけど、なんでいつまでたってもゲストなの!? あるいは連載にならないの!? みたいなこと思ったことある自分には、ちょっと身につまされる、そんな感覚さえありました。しかし、編沢さん、自分には面白いっていうの、かおすにいってあげたらいいのに。それをいえないのは、また編沢の迷いだったりするんでしょうかね。

『タベモノガタリ』。板宮さん、いやさ二宮さん、とてもいいと思います。とても魅力的、自信持って欲しい。さて、今回はハムカツの話。って、待って、あのアゴにパンチがヒットした時のコマ。美少女四コマのヒロインとは思えない、すごい顔になってましたよ。ハムカツの話。薄いというの、ここに繋げるための布石だったんですね。私はハムカツっていうの、あんまりイメージないんですけど、ポピュラーなんですか? ハムのカツ。厚切りは許せない。ということは、厚切りハムカツっての、あることにはあるんですね。みかんの、ハムカツは縁のザクザクが好きだっていうの、しかもこの人、好きなところを残して最後に食べたいタイプなのな。おかげで真ん中から食べるという不思議なスタイルになって、というか、これ、手が汚れるやん! ハムカツを半分に切って、開いたところにいろいろ挟んでみるっていうの、これはいい感じですね。ちょっと試してみたくなる。野菜入れるのはいいアイデアだったと思います。縁とともに楽しんでみたいと思わせる魅力ありました。

『私を球場に連れてって!』。のっけからファル子が大フィーバー。え? ファルコンズ優勝!? と思ったら、ほんとにそうなんだ。優勝が嬉しくてテンションが上がりっぱなしのファル子、いいですね。あの方言トーク、めちゃくちゃ可愛いじゃありませんか。でもってキャッツもAクラス、これ久々なんだ。猫子が喜びのあまり緩みきってる! めちゃくちゃ面白い。ファル子は舞い上がってレオナのことあおりまくるし、しかもケーキまで仕込んで、あの手この手だ! Aクラスに気分をよくした猫子の笑顔大安売りもまたいい感じ。しかもレオナに見透かされてるのね。あの誤魔化そうとしてる猫子もよかったですよ。今回は、これまでをちょっと振り返るみたいな要素もあり、そして今後を思うようなところもあり、節目の回でありました。しかし、これからクライマックスシリーズってことは、キャッツも日本シリーズ進出の可能性を残してるってことですよね? だとしたら猫子の緩むのもわかる気がします。

『ももいろジャンキー』。ほんと、面白い。くげぬまきみちゃん、ハムちゃんが、美耶に会いに学校までやってきて、運がいいのか悪いのか、卯月とであってしまった……。綺麗な人、素敵な人、なんでこんな学校に!? みたいな反応もまたすごいなあ。どんだけうーちゃん場違いなのか。要領得ないうーちゃんに我慢しきれなくなったハムちゃんとか、補修のプリントが終わらなくて泣いてるみゃーちゃんとか、ほんと感情豊かというか、ぱっと見て思うその人の印象を吹き飛ばしてくれるような表情、感情、言動、それがこの漫画の魅力なんだと思わされましたよ。ああ、そうか、卯月のうーちゃんもそうなのか。そうなんだなあ。今回、見どころたくさんあったわけですが、はなの、ハムちゃんからナメられてるんじゃないかって思うところとか、地味に面白くって、そして皆が踊るところね。はな、ブタ踊りとか覚えさせられてるんだ……。そして美耶の破滅からの、もも大激怒。怒りのデスおどり! ほんと、見事、予想外のもの見せられます。

2018年7月19日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2018年9月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』、アリスがどーんとソロで登場です。白のドレスを着て、手にはバラのブーケ。ちょこんと座ってこちらに微笑みかけるその様子は、香奈ならずとも妖精じみたビジョンを見てしまいそうになるくらいです。しかし、背景を真っ白に、またアリス自体もほのかにあわくそっと乗せられた色の静けさは、その白基調にそって溶け込むようであります。バラのブーケもパステル調に強く主張しないものの、そこから延びるリボンだけがはっきりとした輪郭を持って、けれど決して調和を乱すことなく、静かに落ち着く白の世界にゆるやかな動きを与えて優雅です。

『社畜さんと家出少女』。なんともいえない侘しさ、ふいに心に吹き込むやるせなさなんてのを感じさせる漫画ですね。嫌いじゃない。嫌いじゃないですよ。残業続きの仕事には楽しみや面白みなんてものはまるでなく、ただ生きるため、暮らしを維持するために、あくせく働いての帰り道。疲れてすさんだ心を癒すのは、安く酔えるアルコール飲料。うん、ほんと、わびしい……。でも主人公にはまた酒とは違う癒しがあって、それは同居している女子高生。でむかえてくれて、いたわってくれて、そうしたいろいろが、やさぐれた社会人の心に沁みる。タイトルからすれば、その女子高生、ユキが家出少女なのかな? 同居するようになってから2週間。だんだんとふたりの暮らしに馴染んできた頃? とりあえずぱっと見た感じ、なにか訳有りみたいな感じではないのかな? と思わせたところで、最後のあの夜の場面。グサッときましたね。見た目には、普通に、平気に、明るくしていても、その向こうにはなにがあるかなんてわからない。傷ついた心を抱えていたり、やるせない気持ちに打ち拉がれていたりする、そんな自分がふいに顔を出す瞬間があるんだ。そんなこと思わせてくれて、ええ、この共感、これはなかなかにくるのではないか。ふっと一息ついたその一瞬に踏み込んできて跡を残していった — 、そうした感触ありました。

『16時のお忍び窓』。これ、なんだろう。面白いな。東京からやってきた館花ひめ。新しい環境に不安いっぱいだっていうんですが、そんな彼女のこの街での楽しみというのが変わってる。16時、夕方、自室の窓の外、髪をふんわり、高くふたつにゆわえた女の子が通るというのですね。ここは忍者の里。というので、その子のこと忍者かと疑ってみたりね、けど服装は普通に制服ですよね。その子が隠れ身やってみせたり、それから分身? いや、双子とかじゃないのん? いや、三つ子!? ひめの育てた鉢植えを見て、綺麗だっていってくれたりするの、なかなか近くに寄ってお話ししてみたいにはいかない不思議な関係だけど、そっとかすかなつながり感じさせるみたいなコミュニケーションが可愛いですね。ひめが、16時にアラームセットするくらい、この子と出会うこと楽しみにしてるのがいい。そしてその忍者の子、本当に忍の末裔か! 四ツ蛇の跡継ぎ、こゝろ。不思議なテイスト。空蝉の術で残していった切り株がぬいぐるみとかね、なんともいえないニュアンス、悪くなさそうな予感です。

『徒然ゆにおん』。コミュニケーションとるのが苦手なのかな? 入学してからの数日。クラス内に次々生まれるグループのどこにも入れず、ひとりぼっちでいる鈴木スズ。なんとかしないと、そう思っても動けずにいる彼女のもとにやってきたのが、シンシアという女の子。一緒に学校の中を見てまわらないかと誘ってくれて、いや、しかし、なぜ? やたらとアクティブで、やたらと辛辣なシンシア。途中忍び込んだ教室で、ふたりの先輩、松風雅奈と上野まひろと出会って、そうか、スズは同年代が苦手なタイプ? 先輩相手だと普通にしゃべれちゃったりするタイプ? わかるー。終盤に、なぜシンシアがスズに声をかけてくれたのか、それが一気に明らかになるくだり、ああ、自分のこと忘れてるスズのこと、シンシアがちょっと怒ってる? あの表情、いいなあ! そしてシンシアのこの気持ち、かつてキラキラしてたスズが今はすっかりしょんぼりしてる、そのことにも思うところあったのかも知れませんね。かつてスズに助けられた自分が今度はスズを助けようという、そのシンシアがすっきりとしてキレイに見えてよかったですよ。そうそう、この漫画、全然そうとはいってませんけど、なんだか異世界ものっぽいですよね。松風先輩とか、ツノありますよ?

きんいろモザイク』。なんだこれ、めちゃくちゃ面白い。というか、面白くてめちゃくちゃといった方がいいのか? 金髪少女と暮らす忍を心の底からうらやむ穂乃花が今回のメインなんですけど、金髪にモテモテの忍のこと、まるで漫画の主人公とかいいだしたり、ああ、ギリギリだ! 結構ギリギリだ! カレンとの同居、ルームシェアを想像して過呼吸ぎみになってみたり、泊まりにいきたいというカレンの言葉を、勝手に同居希望とねじまげて理解したりと、こっちもギリギリだ! 登場当初、穂乃花は常識サイドの人だと思ってたのだけど、とんだ誤解だった! 穂乃花に巻き込まれる香奈もおかしかった。穂乃花の部屋にはカレンのポスターが貼られてたとかギリギリの嘘ついてみせたりして、ほんと、なんだろうなあ今回は、実に油断ならない笑いがそこかしこに仕込まれていたように思います。しかし穂乃花、カレンと接近しすぎると身がもたないみたいにいわれてますけど、仮に一緒に暮らすとなれば、いずれ慣れたりはしないのか? いや、慣れる前に命の危険があるのか……。今回はアンリミテッドな穂乃花が大活躍。なぜだか印象は大暴れみたいになっています。

2018年7月18日水曜日

日傘 <ひんやり傘> ジャンプ傘 晴雨兼用

体調不良でした。なんか頭がじんわり痛くて、これ、熱中症の症状だなあとは思ってたんだけど、室内にいるし、強く効かせてはいないけどエアコンもつけてるし、なんだろうなあ、嫌だなあ、そう思ってるうちにどんどん悪化して、ついには吐き気まで出て、これ、熱中症の症状だよなあ。結局、いろいろ予定を切り上げて、ぬるめの風呂につかって、氷枕使って寝て回復したのですが、これが本当に熱中症だったら風呂はマズかったかも知れませんね。

最近は本当にもう毎日毎日暑くてかないません。日照が年々強くなっている。そう感じるようになったのはもう何年前のことだったでしょうか。強い日光を受けるとクタクタになって、それこそその後使いものにならなくなってしまうので、日照をさけるために長袖を着たり、なるたけ日陰を歩くようにしたりとしていたのですが、どうしても日陰に逃げられないところがある。なのでそういう時は、長傘を日傘にしてしのいだりしていました。

この、手持ちの傘を日傘にする作戦、今年もやっています。というか、今年はもう日向を避けるためっていうレベルにとどまらず、フルで使っています。

雨傘でしのげるものならこのままでいこうかなとも思ったのですが、どうも雨傘じゃよくないな。そう思うところがあったので、雨傘で得た経験をもとに日傘を選んでみました。重視したところは、やっぱり遮光性ですね。日傘というからには日を遮れないといけないのは当たり前で、じゃあ黒い傘、色の濃い傘ならなんでもいいのかというと、どうもそうではない。というのはですね、傘自体が発熱するんですよ。この熱がけっこうバカになりません。

私の使ってる雨傘は濃い色の布が張られているのですが、これ、日を遮ることに関してはおそらく問題はなかったのです。しっかりと色の濃い影が落ちます。折り畳みではなく長傘を使っていたのは、影のサイズがより大きくなるようにとのことからだったのですが、これ結構重要なポイントなのではないかと思っています。折り畳みの日傘もあって、使ってる人も多いようですが、日がまだ低いうちだと、体の大部分をカバーするにはキビしいのではないか。長傘でさえ、そう思うことがあったのです。日の出てる方の手に傘を持つようにするなど、工夫していました。日を遮るという機能のみで考えてみれば、折り畳みでは不満に感じる状況がありそうだと思い、結局長傘に落ち着きました。

最初、日傘を選ぶにあたり、普通に日照を遮ることのできる黒系統を選べばいいのではないかと思っていました。けれど、おそらくそれだけでは不充分だと思うようになったのは、雨傘での経験があってのことです。さきほどもいいましたように、傘自体が熱を発するんです。表面を太陽にあぶられた布から熱波が降り注いでくる。触るとすごく熱い。また骨もそうとう熱くなっていて、こりゃ駄目だな。一層のみの傘だと、あまりに強い日差しに対し力不足なのではないか。理想をいうなら、日射しを遮る第一層があり、断熱用の空気の層を経て、熱を遮る第二層があるとよさそうだ。屋根と天井の二層になっている日本家屋の発想ですよね。でも、そんな傘なんて売ってないだろうし、よしんばあったとしてもかなりコスト高になりそうだ。

いろいろ考えた結果、表面を銀色にコーティングした傘を選ぶこととなりました。空気の層こそはないものの、銀のコーティングを第一層、傘布それ自体を第二層と思えば、自分の欲しいと思ったものに一番近いんじゃないかな。価格も負担にならない程度。とりあえず、これの到着を待ちたいと思います。

2018年7月17日火曜日

トミカ No.069 水族館トラック サメ

 電車の吊り広告に、なんだか不思議な写真を使ったのがありまして、しかもそれが一車両片面すべてに下がっているからすごいインパクト。こりゃなんだろう。見れば、それはクラゲの写真なのだそうです。アーティスティック? スペーシー? すごく印象的なのだけど、これがなんの広告なのか明記されていなくてですね、あ、右下のロゴ、これか、ああ、海遊館か。あえて海遊館といわずロゴだけにとどめる、気づける人、わかる人だけにリーチすればいいっていう割り切りなの? 思い切った広告だなあと驚きました。海月銀河というのが3月にオープンしていたんですね。で、それを夏休み目前のこの時期に押し出してきた。ええ、タイミングもばっちりだと思います。

トミカの水族館トラック。ジンベエザメを水槽でもって輸送するという、まさしく夢のトラックなのでありますが、これ、実際にこんな風に、外から中身が見えるような水槽でもって、あの大きなサメを運搬できたらさぞや目立つだろう、面白いだろうなあって思うんですが、実際にはこんなの無理なので、ビジュアルの面白さを優先したフィクション色の強いミニカーでありますね。

これを買ったのは、チビに恐竜ミニカーをくれてやろうというときに、下だけにやって上にやらなかったらあかんだろうと、でも上は恐竜とか好きじゃない。というので、どれがいいかな、なにがいいかな、ざっと見てたらこのジンベエザメ輸送トラックがあったので、これだ、これがいいなあ。海遊館いって楽しかったとかいってたはずだし、だったらジンベエザメはいいんじゃないかな。

まさか、返品されるとは予想外でした。

この水族館トラック、海遊館のロゴシールが横っ腹に貼られているんですよ。海遊館といえばジンベエザメ、ジンベエザメといえば海遊館、といっていいのかどうかわかりませんが、ミュージアムショップでも売ってそうな雰囲気ですよね。水槽の中、ちんまりジンベエザメがおりこうさんにおとなしくしてるのが可愛いなあって思ったんですが、どう? 可愛くない? つぶらな瞳よ?

トラックは日産ディーゼルのクオンです。クオンはクオンで別にあって、こっちは荷台が開くんですね。こういうギミック、子供の頃、好きでした。やっぱり遊べる要素が多いのはポイント高いですよね。

2018年7月16日月曜日

トミカ No.030 恐竜搬送車

 昨日の続きといいますか、またまたトミカの話です。今度はチビが選んだ恐竜搬送車。これはいろいろバリーエションがあるようで、動物運搬車とかハンバーガーカーとか、水族館トラックとかもそうですね。面白搬送シリーズとでもいったらいいのかな? 実際にありうるものから、ナンセンスでコミカルなものまで、多彩なバリエーションが見うけられます。これはあれだな? トラック、トレーラーの荷台を取り替えて、ちょっと毛色の違うのをラインナップに加えてみました。そうやって多様な展開してみせようとしてるんだな? それでもって恐竜搬送車もそうしたもののひとつなんだな? みたいに思っていたんですよ。

思っていたっていうのはですね、これ、いすゞのギガがベース車両になっていて、じゃあ当然ベースになったギガがあるのだろう。そう思って探してみたら、いや、これ、顔が違うな……。さらに探してみれば、フライドポテトカーなる不思議バリエーションもみつかって、これも顔が違う……。そうか、安易にベース車の荷台を取り替えたバリエーションなんだと思ってたんだけど、違うんだ。正直、驚きました。

恐竜搬送車は首長竜搬送車と違って、普通のトミカのサイズです。また乗せている恐竜は可動部品などなく、それこそ足元の地面まで一体成形されている。取り外して単体でも遊べる首長竜に対し、取り外すことは想定されていない恐竜、そもそものコンセプトから違う商品といった感じでした。

でも、恐竜、はずせるんですよ。あるいは、はずれるだけなのかも知れませんが、チビにこれを選ばせた時、首長竜から恐竜に変えた理由というのがそれでした。そうか、ミニカーとして遊びたい気持ちと、恐竜だけでブンドドして遊びたい気持ちと、それを両方満足させる解が、車と恐竜を分離させる、だった模様です。ほんまに? いや、ちょっとわからんのだけど、やつの遊び方見てると、そういう理解でいいんだろうと思えます。

チビの選択には、首長竜や魚竜、翼竜は恐竜ではないという、その日与えられた知識も影響したんじゃないか、むしろこれが大きかったんじゃないかとその時は思っていたんですが、いや、チビが説明したとおり、自分の望む遊び方によりマッチしたものを選んだ、なのかも知れませんね。ストアのレビューを見ると、恐竜がはずれることをデメリットとしている意見が見られたのですが、意外やそれをメリットと感じてる子供は多いかも知れませんよ。

2018年7月15日日曜日

トミカ No.137 首長竜搬送車

 タカラトミーのミニカーシリーズ、トミカとしては異色なのではないでしょうか。首長竜搬送車。もうそれだけで全部いいきってると思うんですが、トレーラーの上に首長竜が乗ってるという、カテゴリーとしてはイロモノ? 現実にある乗り物ではなく、こんなんあったら面白いという、フィクションというかロマンというかをかたちにしたものであります。なんせ、運搬しようにも首長竜はもうどこにもいませんからね。これ、人気なんでしょうか、自分の買った時には個数制限がされていて、あ、今確認すると、もう廃番してるのか。ああー、惜しいなあ。こういうの面白いと思ったんだけど、残念ですね。

これ、たまにうちにやってくるチビのために買ったのでした。首長竜搬送車と恐竜搬送車水族館トラック(サメ)を買っておいて、モノを見せず、絵に描いてみせた首長竜と獣脚類とサメから選ばせたんですね。

予想外だったのは、まさかの首長竜が選ばれたこと。おおう、なんてこった。獣脚類を選ぶだろうと思っていたので、いきなりの番狂わせ。とりあえずミニカー見せたら喜んで、全部見せてくれと、それでひとしきり遊んで、その間に恐竜の定義について説明してやったら、首長竜から恐竜に希望が変わった。いや、そりゃお前は恐竜が好きなんだろうけど、首長竜は首長竜でいいものだよ?

この首長竜、首長竜と搬送車だったら、首長竜の方がメインと感じます。首長竜はヒレが動いたり、首も軟質素材でいい質感出してたりと、力がはいってると感じさせるのに対し、搬送車、トレーラーがあんまりにも簡素で、びっくりしました。前部で牽引する車体と後部の荷台がくっついちゃって一体になってるんですよ。これ、本来ならジョイントがあって、折れまがったり、外せたりするもんだと思うんですが、まさかー、でした。これがトミカじゃなかったら、そこまでショックじゃなかったのかも。あくまで車がメインで、首長竜はバリエーション。そんな風に思っていたから、これは違うんだ! 車が添えものかー! みたいに思ったのですね。

チビは恐竜搬送車をもらっていったので、首長竜は我が家の棚に飾られています。それと、サメ、これ、不公平になっちゃいけないと、もうひとりいるのに渡すつもりだったんですが、まさかの返品をうけまして、これも棚にあります。海遊館ロゴとかあって、いい感じだと思ったんだがなあ。

2018年7月14日土曜日

ロロロロ

 体験版で遊んでみるシリーズ。最後は『ロロロロ』です。このゲームを知ったの、なにがきっかけだったろう。ゲームニュースなのか、あるいはニャニャニャ!ネコマリオタイムでの紹介なのか。ふたりプレイで協力しあいながらステージをクリアしていくゲーム。その基本のところは理解していたものの、そのゲーム性、なにをどうして、どうなって、どう面白いのかを伝えてくれたのはよゐこのインディーでお宝探し生活 最終回だったように思います。

ふたりから最大4人まで一緒に遊ぶのことできるゲームです。いや、これ、シングルプレイも可能なのか。

プレイヤーキャラクターの動きにともない動作するギミックを利用しながら、あるいは避けながら、それぞれのキャラクターごとに用意されたゴールに到達したらステージクリア。ルールこそはシンプルなのですが、ギミックはステージごとに異なっていて、実際に試してみるまでなにがどうなるかわからないときています。プレイヤーキャラの動きにともない移動するブロックとか、足元から生えるトゲとか、仕組みを把握しないうちからうろうろすると、ブロックに押し出された相方が落下死してたり、トゲやらビーム? 電撃? にやられて死んだりしてるというゲーム。相方が同じところで落下死を繰り返してたりしたら、疑うべきは相方ではなく自分。相方はわけもわからないうちに死にまくって混乱してるケースがあまりにも多い。待って? 待って? ちょっと動かないでいてくれる? いや、だから動かないでってば! プレイヤー同士のコミュニケーションが密にとれないことには、クリアどころかまともに遊ぶのも困難なゲームだと思いました。

プレイヤーの動きに連動するギミックを利用しながらゴールを目指すわけですが、ギミックは時にプレイヤーの動きの邪魔になり、また当然これを利用しないとクリアできないようになっているので、とにかくギミックがどうなってるか速やかに把握することが求められます。でもって、なにがどう動くか理解できるまで、とにかく死にまくるんですよね。だいたい、開始直後にどちらかが死にますよね。そんなバランス。でもって、死んだ数がクリア時に表示されるんですが、それ見て、いやあ、死んだなあ、死んだ死んだと、クリアにかかった労力を思い、そして笑ってしまう。そんな不思議な面白さがあるんです。ちょっとシュール?

アクションをともなうパズルなのですが、同じようなジャンルである『いっしょにチョキッと スニッパーズ』よりもずっとシビアで、パズルも難しそうに感じました。なんかわいわいガチャガチャやりながらクリアの道筋が見つけるのがスニッパーズ。ギミックを把握し、どう連動するかを理解した上で、綿密に行動計画たてないとクリアできないのがロロロロ。そんな印象です。

いいかえればロロロロは結構考え疲れする感じ。体験版で用意されてたステージも、全部クリアするまでに中断しました。途中でね、だいたいクリアの道筋、どういうプレイをさせようとしているかというの、おぼろげに見えてきてはいるんだけど、こう動いたらこうなる、でこっちのキャラクターを動かしたらどうなる。その行動を詰めるのがしんどくなって、わからなくなってきちゃって、よし、今日はもうここでやめておこう! ストップしたのでした。

それはつまりは手応えのあるということ。やりがいのあるゲームが好きっていう人には、きっと向いているゲームですね、これ。

2018年7月13日金曜日

進め!キノピオ隊長

 『進め!キノピオ隊長』の発売日、今日だったんですね。先日、体験版で遊んでみたソフトのうちのひとつ。よゐこのキノピオでぐるぐる生活見て、面白そうだなあと思っていたソフトであります。ぐるぐる生活っていうのは、あれですね、3Dで構築されたステージを、ぐるぐる回しながら目的地までのルートを発見して遊ぶ、そのゲームの肝を表すキーワード。あの見えてるオブジェクトに辿りつくための道、いったいどこにあるのだろう。ぐるぐる回して、時にはギミック動かしながら経路見つけていくというゲーム性。この探して、考えて、目標達成するというの、面白いなあ。そう思いながらも、ひとつ問題があることにも気づいていたんです。

問題とはなにか?

酔うんです。めっちゃ酔う。

私は元来酔いやすいたちで、乗り物酔いですね、最近でこそマシですが、昔はもうめったやたらと酔って、自家用車ダメ、バスもダメで、交通の選択肢、ものすごく狭かったのですが、不思議とゲームでは酔わない。酔うと話題になったゲームでも不思議と大丈夫で、ああ、自分はゲームでは酔わないんだな。漠然とそう思ってきたのですが、いやあ、このゲームに関しては酔いましたね。どれくらいで酔ったかというと、3ステージ遊べる体験版の1ステージ目をクリアする時点でもう酔っていた。酔いながら3ステージ全部クリアしたんですが、いやあ、3ステージ目、きつかった。ただクリアするだけでなく、上位の課題? それをクリアするために何回も繰り返したの、ほんと、キツかった。

キツいといいながらもチャレンジ続けたのは、問題解決にとりくみ、試して、達成する、その体験が面白かったからにほかならないのですけれどもね。

あんなに酔うのはなんでなんだろうなあ。左のスティックで回すのと、ジャイロ操作でもってターゲットに照準合わせるの、そのふたつある画面を動かす操作が混ざることで、予測しづらい揺れが発生するからなのかなあ。でもこれ、やっているうちに回す動作と照準する動作、きっちり把握して、回しながら照準しながら歩いて、オブジェクトゲットして、みたいに習熟していったんですけど、それでも酔ったあの感じ、軽減しなかったなあ。

この酔い、自分で操作しても発生するのですから、ふたりプレイで画面の操作を他人に任せたりしたら、もう制御不能になるくらい酔うんじゃないかと思っています。

ゲームとしては、アクションパズルですよね? 小さな箱庭的なステージにあるダイヤやコイン、他オブジェクトに働きかけ、いろいろゲットしていきながらクリアするというの、アクション要素は控えめで、じっくり考えながら取り組めるのがいい感じです。とはいえ、例えばカブを全部抜いてしまったら敵を倒せなくなるとか、そういう手づまりはあるので、きっちり全要素を網羅してクリアしたいという人は、ああして、こうして、どうやってというの、よく考えた上で動かないといけません。というか、このへんがやりこみ要素になるのかな? ただクリアできればいいってだけなら、そんなに難しくない。アドバンスの課題、ダイヤをみっつ全部集めるとかですね、それもやろうとなると手強くなってくる。でもって、自分で決めた課題、敵全滅させてコインも全部集めるとか、タイムアタックするとかですね、そういうのまでやると結構な手応え。そういう風に、難しさのレイヤーがある、その段階を選択しながら挑戦していけるといった感じなの、好感持てました。

しかし、酔うのが致命的だったなあ。これがなかったらふたりプレイも試してみたところですが、ちょっと今回は、体験版だけでも遊びきれない感じです。

2018年7月12日木曜日

いっしょにチョキッと スニッパーズ

 先日、荒天を理由に急遽自主的に休みにしたときのことです。日中、なんでか時間を持て余してしまいまして、そうだ、気になっていたゲーム、ちょっと試してみよう。ゲームニュースから体験版のあるゲームを確認して、これだこれだといくつかチョイスしてダウンロード。具体的には『いっしょにチョキッと スニッパーズ』、『ロロロロ』、『進め!キノピオ隊長』ですね。『ロロロロ』は最近任天堂が力を入れているインディーズのプロモーション、プレイ動画を見て面白そうって思ってたんですね。あと、『オーバークック』をずっとやりたいと思ってるんだけど、これは体験版がなくって、おお、残念。でも今セール中なんですよね……。話がそれました。というわけで、今回は『いっしょにチョキッと スニッパーズ』を遊んだ感想です。

Switchの発売日に同時リリースされたんですよね、たしか。Joy-Conをおすそわけして、ふたりで遊べます。ステージごとに違うギミックを、ふたりで協力しあいながらクリアしていってくださいね。そんな具合で紹介されていて、コンパクトなサイズ、手頃な価格も手伝って、結構な人気を博した、そんな印象を持っています。同日リリースの『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』がすさまじく評価され、Switchといえばゼルダ、とにかくすごいぞゼルダといった具合に、話題の中心がゼルダであった時期にさえ、ちらほらとその面白さ、楽しさを耳にした。『いっしょにチョキッと スニッパーズ』とはそんなゲームでした。

遊ぶのに、ちょっと問題があったんですね。基本、ふたりでプレイするゲーム。いや、もちろん、ひとりでJoy-Conふたつ使って遊んでもいいんですよ? でも、それだとこのゲームの真価ははかれないような気がする……。なので、大雨のその日は都合がよかったんです。なんとなく手持ち無沙汰で落ち着かない、家族もそんな気分になっていたものだから、ちょっと手伝ってほしいとJoy-Con渡して試してみるのにうってつけの日であったのですね。

遊べるステージはみっつかな? 最初のチュートリアルで操作をざっと覚えるんですが、操作体系はシンプルだし、画面に操作方法表示されてるし、制限時間とかもないし、いくらでもやりなおしできるしで、ゲームに慣れてない人でもマイペースに取り組めるのが好印象です。

最初、いったいなにを求められているのかさっぱりわからないステージでも、わからないなりにうろうろしてるうちに、あ、もしかしたらこれか!? と気づく瞬間がある。風船のステージがそうでしたね。でもって、一旦わかれば、こうしてみよう、こうやったらもっとうまくいけるかな? と思いつきを試してみたくなる。それでうまくいったら、やったあ! てなもんですよね。ああ、これは面白いわ。はやったのもわかるわって具合でした。

仕切りたがる人、なんでも自分でやってしまいがちな人は、ちょっと我慢気味にプレイするのがいいんじゃないかと思います。仕掛けに気づいたら自分ひとりで次々クリアしていっちゃう、っていうんじゃなくて、あえてパートナーに動いてもらうのがいいのだと思う。ちょっとしゃがんでみて? ちょっと、ここをこんな風に切ってみて? そんでもってジャンプしてみて? 自分の意図を言葉にして、動いてもらうのがいい。でないと、プレイする楽しさ、課題を打破する面白さを味わえないでしょう?

例えば、さきほどいった風船のステージ。実際に風船を割る役割はパートナー、母なんですが、にやってもらいました。チョキんと切って、先をとがらせて、それでもって自分が台になってジャンプして割ってもらう。絶対自分で割る方がはやくスムーズにクリアできるはずですが、それだときっとあそこまで楽しくなかった。パートナーにいうこと聞かせて、自分をサポートさせるゲームじゃないんです。いかに一緒になって主体的に遊ぶか、それを考えて実行するのが楽しいゲームなのだと実感しました。

先日の雨の日は、実は避難勧告(緊急)が出ていて、状況次第では避難することも検討していました。もしも時にはこのゲームを買って避難所で遊ぶか、なんてことを考えていて、残念なのか幸いなのか、その機会はなく買わずじまいになっているんですけれど、いつかこのゲームは買うななんて予感がしています。たとえば正月休みとかね、と、その前にお盆があるか。そういう時に遊ぶ機会がありそうだ、なんて思っています。

2018年7月11日水曜日

『まんがタイムきらら』2018年8月号

『まんがタイムきらら』2018年8月号、昨日の続きです。

『ぽんこつヒーローアイリーン』。アイリーンが地球に戻ってきて、ラブリーメロンと再開。ヒーローに抜擢してハッピーエンド。きっとこうなることを予想してはいたし、たしかにこのとおりではあったのですが、まさかあんなに紆余曲折あるとは。ブリメロンいやさ枝織、実家に戻って就職決めていたんですね。アパレル系というけれど、これ、量販系のキツいやつなんじゃない!? ちょっと心配なんですが、まさにこれから初出勤という枝織に追い付いて、アイリーン、これまで思ってたこと、全部ぶちまけるんだ。そうか、偽名のこと気づいてたんだ。いろいろはぐらかされてたこと、わかってたんだ。でも、そんなメロンに救われてたというアイリーン。あのシーン、すごく感動的だった。この素直なアイリーンの言葉が、自分を守っていた、隠していた枝織の本音に触れて、ええ、アイリーン、ここでもヒーローとしてひとり救ったんじゃないか、そんなことを思ったのですね。しかし、ここでひとつ誤解が解ける。メロンはヒーローごっこ。アイリーンは本当のヒーロー。ふたりの認識の齟齬、ここに明らかになって、けれどふたりの夢や希望がここに合流するの、とてもよかった。地球でのヒーロー活動、マリーヌ、ツーシャと仲間も増えたわけですけど、やってることはこれまでと同じで、このミニマル感、これがやっぱり好きなんですね。

『きらきら☆スタディ』。赤門大学への入学に向けて頑張っていた彼女たち。その結果はどうだったのか。まさか、大学の卒業後にまで時間がぐっと進むとは思っていなくて、けれどこれ、ただ受験の結果が知らされる以上に、彼女らの進路についてよく知ることができた。よかったですよ。思った結果が出なかったものがある。けれど、自分のやりたいことに向けて、自分の辿りついた環境で努力してきたんだなって、そういうことがしっかりわかるようになっていて、その進路が順当だったか、あるいは理想どおり? むしろ迷走? というか突っ走ってるものもあってという、納得感とサプライズがごちゃまぜに押し寄せるような最終回は見ていて楽しかったです。そしてただ進路がどうなったかだけでなく、そこに見える彼女らの関係、深まってる? より強まったものがある? などなど、いろいろね思わされるのがね、よかったじゃないですか。しかし、驚きの真零ですよ。まさかの宇宙飛行士志望! そこで、絶対ごうかクラブの言及くるところね、ああ、まだ挑戦は続いているんだって、なんだか嬉しくなる、そんなラストでもありました。なんか、夢いっぱいでしたね。むしろ高校を卒業して、もしかしたら大学も卒業して、それからが彼女らの夢の本番なんだって思わされて、きらきらとまぶしさ感じさせる、そんな最終回。素敵でした。

『おとめサキュバス』。いよいよ文化祭を迎えます。小悪魔喫茶で、小悪魔メイドになって接客することになっているキュリア。前の日から期待と不安の間でグラグラ揺れていて、けれど当日になってみたら、いやあ、よかったんじゃないでしょうか。呼び込みに出てみれば、小さな子から大人気。笑顔で案内すれば、小悪魔ならぬ天使認定される始末で、ええ、やっぱりキュリアは女の子メインに活動した方がきっといいと思う。キュリアの課題に活かせないかと、キュリアでも大丈夫そうな男を物色するルナ、そのあまりの剣幕に怖れられてるというのがね、いやいや、キュリアのサポートとしても、喫茶店の呼び込みとしても駄目じゃないですか! 演劇部の男装喫茶と、我らがクラスの王子ちゃん、はたしてどちらが売り上げるのか!? って、あー、演劇部に負けちゃった。あの、男装喫茶の店先で出会った時のヴェロルの得意気だった様、面白かった。店の人気はヴェロルの活躍とか関係ないんですけど、それでも、ヴェロルもちょっと凛々しくていい感じでしたよね。でもって、今回の落ち。あれ面白かった。大家さんに注意されてるの、心配してくれてるんだってちゃんとわかるのもいいんですけど、玄関で正座してるふたりがなんかいいですよね。可愛い一コマでした。

My Private D☆V、『佐藤さんはPJK』のわらびもちきなこです。おお、今回はシンプルです。真っ赤になっちゃうキミが好き。そうか、油断して寝顔写真に撮られちゃったの知って、赤面しちゃってるんですね。あまりに素の様子を見られた恥ずかしさとか、写真消して欲しくてちょっと焦ってる、そうしたところにもとりつくろったりしない素の表情が見える。あるいは、こういう距離の近い関係を築けているところなんかも、またD☆V感じさせるポイントかも知れませんね。

2018年7月10日火曜日

『まんがタイムきらら』2018年8月号

『まんがタイムきらら』2018年8月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』。なんかすごいことになっとる。これなに? これなに? 栄依子と榎並先生、わざわざたまてを呼び付けて、見せつけプレイなの? ふたりで先生の家にお泊まり。なぜそうなったのか、わからず混乱し続けているたまてが異様で、いやいや、たまてさん、あんたがわからないって、じゃあ読者はもっとわからないよ!? 夜寝る時は、先生のベッドに3人で。たまてを真ん中に川の字で。ものすごい。しかも、たまてを挟んで、いちゃいちゃ、いちゃいちゃ。ふたりの間で飛び交うハートが、ぽろりぽろりと寝ているたまてに降り掛かるって、ああ、やっぱりそういう趣向なの!? ふたり、たまてを使った高度なプレイなの!? いや、ほんと、すごい話だったわ。これ、定番の夢落ちで、逆に安心しましたわ。こんなスリリングな夢落ち、はじめてだったかも知れません。というか、落ちに至るまで、こんな展開もありなのか!? ありなのか!? ありなのかーっ! って思ってましたからね。おそろしい漫画です。

『佐藤さんはPJK』。今回は調理実習。すべてに完璧であるPJK佐藤のエプロン姿はいかなるものか。けど、千春の期待を裏切ってコックコートであらわれる佐藤。あきらかに浮いてはいるけど、似合ってるからまあいいのかな? 調理実習、調理の様子描くくだりで、どうにも不思議なRPG風展開あるんですが、いやいや、千春、現実逃避しないで? ところで、この非現実展開、どこからだろうと遡って確認してみれば、あ、必殺クロスチョップはまだ現実なのか……。すごいな、ここから妄想域かと思ってました。妄想域から現実に戻ってきても、まだこれ妄想なのか? そう思わせる非現実感、ナンセンス感がおかしかったです。突然窓を開けてそよ風、どころじゃない風を吹きいれるPJK。でもって、風吹いてる中でスパイスを撒き散らしてしまうPJK。被害受けてる千春がおかしいのなんのって。しかも、これ、千春が同じことしてめいをスパイスまみれにするっていうの、いやもう、ほんと面白かったなあ。被害受けてる千春、めいのあの顔、必死さが最高でした。

『みゃーこせんせぇ』。雨の中、傘もささずにやってきた見知らぬ女性がひとり。鹿島美夜子の関係者っぽいけど……、と思ったら、なるほど妹さん。鹿島美朝子。約束してたというのに、姉はもう帰宅してしまっていて、あー、あの姉らしい。酷い姉さんだ、と思ったら、これ、美朝子がいかんのか。どうも約束してたの昨日っぽい? 伊達先生の対応、ちゃんとしてますよね。個人情報云々の扱い。たとえ妹であろうと、おいそれと教えない。というか、本当に妹かどうか、この時点では確認とれてませんから、なおさらですよね。帰宅の途中の美夜子、いいですよね。やっぱりこの人は、みゃーこモードより美夜子モードの方が好みです。でもって美朝子、保健室でホネと出会って、ああ、この人、さすが身内というべきか、このホネの異常な自己紹介、受け入れるんだ……。姉の非常識を受け入れられる理由、それが語られたのですが、なるほど、姉の薬に助けられた過去がある。それと同時に、その薬の副作用? 人狼? 化け猫? なにやら怪しげな展開です。だけど、この漫画のこれまで見てるとですよ、ここにもなにか脱力させる要素があったりするのかな?

三者三葉』。照さん、誕生会でありますね。今年もサプライズを、なんていってる双葉ですけど、しらじらしい! なんと葉山ちゃんの目の前でサプライズパーティの相談しとるわけですよ。この、もういろいろ気を使う必要もなくなったみたいな関係ね、いいなあ。葉山の誕生日を祝います。同時に、クリスマスパーティも兼ねよう。ああ、葉子様のねぎらいですね。ほんと、双葉も、葉山ちゃんも、友達思いのいい子たちだと思います。しかし、ほんと、面白いなあ。突然叫ぶ双葉。ローストビーフ!! だ!! めちゃくちゃしらじらしく、サプライズにつきあってくれる葉山。そしてニコニコとマイ猫のフォトブックをプレゼント。素晴しいわ。もう、なにも気を使う必要のない、勝手知ったる、もう思いのまま行動しても大丈夫、気兼ねのない関係。ほんと、素晴しい。またこの三人娘の見せる表情、それがどれも生き生きとして愛らしく、もうまるで夢のよう。素晴しかった。美しかった。それだけに、この子たちの間に時間の流れていること意識させられるのがつらい! ええ、本当につらいと思えるのです!

2018年7月9日月曜日

『まんがタイムきらら』2018年8月号

 『まんがタイムきらら』2018年8月号、発売されました。表紙は『けいおん!Shuffle』、スネア抱くみたいにして、ドラムの前で座り込んでる佐久間紫であります。しかし、この子、なんだかポーッとしてる感じで、不思議? ふわふわ? なんだか浮世離れしたような、そんな無垢な笑顔が印象的。『けいおん!Shuffle』は今号から新連載でありますよ。

『けいおん!Shuffle』。予告が出てから、はたしてはたして、どうなるものかと期待半分不安半分で今日を待ちました。開けてみてびっくり、いや、悪くないですね? いいですよ。無印『けいおん!』の続きとなるのか、すなわち唯や梓たちの後輩の話になるのか。初回ではっきり答が出ましたね。ああー、唯たちの活動していたのと同時期、違う学校の子らを描こうというのですね。桜が丘高校の学園祭で見たバンド、とりわけドラムに魅せられて自分でもやってみたくなった女の子、それが佐久間紫。これ、放課後ティータイムが神格化されてないのがいいな。すごいバンドだったのかと聞かれて、迫力だけはすごかったって答が返ってくる。決してうまいわけじゃないんだけど、それでも誰かにバンドのよさを伝えることはできたんだ。うん、とてもいいと思う。当座のメンバーは紫とその友達、清水楓。そこに、たまたま名簿がふたりの間だったというだけで巻き込まれていく澤部真帆。軽音部はないけれど同好会ならある。その、つぶれかけの同好会に乗り込んで、2年の先輩、佐藤莉子とともに4人で再始動させていきましょう! ノリよく、テンポよく、キャラクターも生き生きと動いて、大変よいと思いました。で、4人。4人? 無理矢理真帆をカウントしてるけど、この子、本当に入ってくれるのか? これが最初の関門だったりするのかも。しかし、紫。絵から感じてた印象、全然違ってびっくりですよ。

『さゆりメソッド』、ゲストです。百合漫画倶楽部……。漫研の一種なのかどうなのか。いずれにしても、えらくジャンルを絞った活動。そこに幼なじみの白木沙百合をともなって訪れたのが藤野すみれ。予想どおりというべきか、部室内では女子×女子の関係が成立していて、してるの? 桃山さくらと翠川四葉。百合漫画でもって、その方面に目覚めていない沙百合を染めて、自分の恋人にしようともくろむ悪人、すみれと、そんなすみれを煽り焚き付けるさくら。可愛い顔してババンバーンって感じだな。沙百合がどうなるかはわからないものの、おとなしそうに見せて全然そうじゃないっぽいさくらとすみれ、ふたりの抗争、そこに面白み強く感じました。沙百合となるとノーブレーキなすみれと、そんなすみれを挑発する怖いものなしのさくら。いい感じです。

『りとるホーム』、ゲストです。入学初日から遅刻の危機。学校へと走るヒロイン、白倉夢が出会ったのは、汚れた黒パーカーに刃物を手にした女の子。いきなり刃物向けられて、殺すといわれて、いやいや、これ、あかんよ。その子の様子見て、食事と、くつしたと、靴、提供した夢だけれど、いやいや、危うい危うい。学校でもこの子のこと把握してるんですね。2週間前から確認されているホームレスの女の子。ただでさえ凶器を持っていて危ないっていうけど、事案、事案。保護ないし確保ないししないと、っていう、その保護を夢がするんですね。一宿一飯。寝床と食事を提供して、それで心を開いてくれたのか? いや、今はまだそこまではいかない感じですね。

『みらいちゃんねる』、ゲストです。小学6年生、常盤未来。突然姉の思い付きに巻き込まれて、アイドルやることになるっていうんですが、なんと、珍しいパターンかも。男性アイドルとして活動してもらう。姉曰く身バレを避けるためというのだけど、実際には男性アイドルブームに乗っかろうという魂胆。というか、姉、少年好きですよね? それで妹を理想の少年に仕立て上げようみたいな話になってますよね? この姉のいきあたりばったりに振り回されながら、ヨォチューブ、動画サイトを皮切りにアイドル活動繰り広げていこうというのでしょう。みく、いやさ、ミライの明日はどっちだ!? でありますね。なんかロクなことにならん予感しかしません。

『今どき流行りのシークレットワーク』、ゲストです。盗品専門の怪盗リボンテールは、香取あやめと坂梨いちるのふたり組。ベテランあやめに率いられたいちるが、新人と思われぬ華麗な身のこなしでもってピンチ乗り越えていく怪盗活動。罠にかかってるその真っ只中で居眠りはじめたり、学校でもリボンテールの衣装、ポロポロ落としてみたり、またその大きな声で身バレしそうなこといいまくったりと、なるほど、いちるの新人らしいあやうさはこういうところにあるのか。ベテランながら詰めが甘いあやめとのコンビ。ここに、ふたりの事情を知っている豊益うたが加わって、この子はふたりをバックアップしてるとか、そういうわけでもないみたいですね。ただただいちるを狙っている。そしていちるには取り返したいものがあるというのですね。今回の、屋敷から逃げるふたりをスポットライトが捉えた!? と思わせて自転車のライトだったという、あのくだり、面白かったですよ。というか、怪盗、ちゃんとライト点灯するんですね。真面目です。

2018年7月8日日曜日

『まんがタイム』2018年8月号

『まんがタイム』2018年8月号、昨日の続きです。

『ウレ漫とガケ漫』。白井氏の読み切り。打ち合わせはわりと好感触で、とりわけヒロインの女子高生が好評。ああー、神木茜と、それから春日ちづるもですね、女子高生ふたりとの交流、これが生きてるって感じありますよね。というわけで、今回はこのふたりと一緒に街に出て取材です。はやりのカフェにいってみたり、服見にいったりと、なるほど、普段の白井の行動範囲にはなさそうな店ばかりです。しかし、なにが面白かったって、カフェのパンケーキ、SNS用の写真を撮るちづると、資料写真を撮る漫画家ふたりの姿勢の違い! そうか、資料写真は全アングルが鉄則ですか。このふたりの意気投合、気迫がみなぎってましたね。今回、ショップ店員に話しかけられた時の茜とかね、へー、普段はこんな感じなの? 意外性ってやつでしょうか、これいいですね。また、白井にプレゼント選んでる時の様子とかも、最初はクールで掴みどころのない人なのかな? そう思わせてたけど、全然違うんだってわかるこの一連の描写、よかったですよ。でも、そのクールな対応、警官相手に発動して白井氏大ピンチ。これ、白井氏、自分で説明できるよう、対策とっとかないと駄目なやつじゃん! しかしこれはこれで期待どおりの展開。見事応えていただきました。

『モンスターだってうまい飯がたべたい!』。職場、臨時休業? せっかくの休みなので、皆で一緒に遊びにいきましょう。海にいくんですが、犬神がやたら嫌がってみたり、死神がやたら下手くそな変装(?)してきたり、いろいろ波乱ぶくみです。死神のこれ、本当に普段からこの格好なの? 怪しまれたりしないの? またマスターがあやしい屋台を開いてたり、いつもの面々、いつもどおり駄目な感じです。今回、そのトップは犬神ですかね? 泳げないなら最初からそういっときゃよかったのに! 見栄はりたかったのかあ。いい格好したかったんだろうなあ。今回紹介のレシピ、ムースアイスというの、ちょっと手間かかりそうではありますけど、なにか面白そうな感じがしますね。ちょっと試してみたい、そう思わせるものありましたよ。

『そとバンド!』。先生、結婚するのか! この手のキャラクターは、なんのかんのあって恋破れて、みたいなのが定番なのに、そうか、定番を打ち破ってきた! 来月挙式、それで鶴ちゃん先生とはもうおさらばだよ、そういわれてね、先生、仕事やめちゃうの!? みいがショック受けてますよ。結婚式で演奏させてください! これ、いいなあ。みんなしっかり正装してね、いつものカジュアルなそとバンドとは全然違う雰囲気がかっこいい。いよいよ演奏という段になって、先生がめちゃくちゃ嬉しそう。でもって、バンドの皆の意気込み、会場にダダ漏れやん! そとバンド、ほぼ初心者みたいなところからスタートして、結構かたちになるまで成長していたんですね。演奏が好評なのもいいんだけど、先生がほんとそれを喜んでくれて、いやあ、いい式、いいセッションでありました。そして先生の言葉の真意、明かされました。やっぱり! 姓が変わるからね。鶴ちゃんから亀ちゃんになりますよって、だろうと思った! 先生の、あと万年は先生続けるってね生徒たちにいう、その言葉、なんかいいねえ。少なくとも、この子たちと先生の関係は、卒業後もずっと続きそう。そう思わされるよさありましたよ。

2018年7月7日土曜日

『まんがタイム』2018年8月号

 『まんがタイム』2018年8月号、発売されています。本当は昨日発売だったんですが、ちょっと雨が酷くてですね、買いにいけませんでした。さて、表紙のメインは『おとぼけ部長代理』。夏らしくかき氷がテーマですね。アロハシャツ着て、かき氷食べて、キーンと頭痛させている部長代理、安定ですよね。『おねがい朝倉さん』朝倉さんもかき氷、むぎわら帽子、ノースリーブにショートパンツと少年みたいな出で立ちです。『花丸町の花むすび』花子はかき氷を提供する側でありますね。『さわらせてっ!あみかさん』あみかは、おお、宇治金時にアイス、ホイップトッピング。カロリーあげていきますね!

『ハニトラなんか怖くない!』。派遣の山田さん、ここまで好意があからさまなのに、まるでその真意に気づかない、むしろ警戒ラインを引き上げる綾小路。さすがだ。自分はモテない、女の子に好かれない。そういいきるわけですが、その根拠をのべる際の、あの自信なげな様子。ああー、こういうところがモテる理由なんじゃないのんか!? 外出からの帰り道、突然の雨に困ってるところで遭遇した山田さん。傘はいります? で、ひとつの傘で帰るんですけど、近い! やわらかい! いいにおい! って、綾小路、あかんやん! いや、いいんだけど、でも、この人、女性にいわゆる免疫がないんだなあ。必死で逃げようとするも、山田さん、綾小路の全力疾走についてこれる脚力なのか。でもって、ロビーでのこと。いわゆるラッキースケベが発生しても、叫び声あげるの綾小路なんだ! むしろ心配されてるぞ! でもって、下のオフィスの人との遭遇。綾小路、ほんとモテるよな。バランスに欠けた男だけど、根の正直さ、実直で人に対し丁寧なところ、こういうところ、好感持てますよね。

『見上げればいつも妹が。』。雨続きで洗濯できず、ついにツブテの服が底をつきました。妹18の前でパンイチ30歳。むしろ堂々として悪くないな。遥が自分のお下がりを兄にお上がりするくだり、面白かった。すとんと落ちてしまったズボンに、私、太ってる? ああ、やっぱり気にするんですね。兄のフォローあるも、スタイルいいと思う? 答えないツブテは紳士なのかどうなのか。謎です。コインランドリーに向かうも、どこもかしこもいっぱいで、そんな時に遭遇した大杉。いや、この人、ヤバいな。街中で好みの少年を物色してるの!? そんな大杉に発見されてしまったツブテ。大杉の家に招かれて、好きに着せ替えされてしまうって! ヤバいわ。衣装コレクションとかあるんだ。しかも遥も意気投合しちゃうんだ。でも、さすがというのか、ふたりの見立て、ツブテの魅力をこれでもかと押し出してました。大杉にその気があるのか、また遥がどう思ってるのか、それはわからないのだけど、大杉、遥、ツブテの三人が揃ってる絵面、なんだかしあわせ感があって好きですよ。

『瀬戸際女優!白石さん』。おお、白石、舞台に挑戦することになるんですね。演じる役はグレた娘を持つシングルマザー。この境遇にかつての自分のそれを重ねあわせるんですが、もちろん演じるのは娘ではなく母親役。これ、この舞台を通して母との確執を払拭することになるのかな? いや、それ以前に、ずっと会ってなかった母親に会いにいくことになるのか。真島監督とのつきあい、順調に続いてるんですね。演技の悩みなど話してるんだ。それで母に会ってみないか、そういって探してくれて、いや!? 元警察のネットワークとかいうけど、なんか悪用っぽくないですか!? ともあれ、白石薫、母と再開。その母との対話でね、だんだんいろいろわかってくる。母の不器用さ。娘への気持ちを素直に伝えることができなくて、それは子供のころからそうだったっていうの、いや、それはそうでも、ちょっとさすがに不器用すぎない!? いや、こういう人はいるのかもなあ。母と娘の関係、少しずつでも改善に向かいそうな様子見せてくれた今回、ベタだけどいい話じゃあないですか。そう思ったんだけど、ここで判明する、まさかの母の方が恋愛上手。このあたりは、もう定番の展開だけど、そこで落ち込むとかじゃなく、母のしあわせにつっこむってところがね、白石のよさを見せてたと思うんですよ。

天子様が来る!』。おおお、最終回か。そうでした、前回、それを知って驚いてました。そうかあ、最終回かあ。でもね、本編読むとね、最後の最後までそういう雰囲気まるで出さなくて、いつもどおりなんですよ。いつもどおり切れがよくて、いつもどおり面白かったんですよ。冒頭に3回続けて畳みかけてくる「未来からの使者」なんか、本当に見事で面白くって、で、1本ユキジものを挟んで、極めつけの未来からの私をブチ込んでくる。見事やわ、このセンス、最高やわ。最後の最後まで、しっかりみっちりばっちりネタで勝負して、面白がらせてくれて、最後の一本にてお別れを告げる。いつもの兄貴さんですよね。こうした常連、レギュラー的な面々も魅力的だったよなあ。ほんと、いいノリ、いいバランス感覚で最後まで走りきってくれました。最高の漫画、最高のシリーズでありました。

2018年7月6日金曜日

『まんがタウン』2018年8月号

『まんがタウン』2018年8月号、昨日の続きです。

『新婚のいろはさん』。マンション暮らしを満喫しているいろはさん。清潔、便利、快適。確かに理想的な住まいに思えます。なにか問題でもおこらないかぎり。さて、前半でマンションに未来を感じるという話、これが後半の布石になってたんですね。以前、始が住んでいたアパートを見にいってみよう。家事能力に欠ける始のひとり暮らし時代の思い出が語られるんですが、この人、そのあたりに頓着しないタイプの人だっていうの、よくよく理解させられるエピソードでした。ゴミに埋もれた部屋。カーテンがついてることで次の住人がいること確認するってことは、当時カーテンつけてなかった? いや、引き払ったのかも知れんし、そう思ったら、エアコンがある、物干し竿もある! って、いや、君、洗濯してなかったのか! でもってここから、大家さんと再開したりね、今の住人、ちらっと見たりね、そうしたら始にそっくりで、もしやのタイムスリップ!? って、ここで冒頭の未来ネタが返ってくるのか! 住まいの変化のエピソードにそうした時間というテーマ? ネタ? 一本通して、ただ昔を懐かしむだけにしないの、さすがです。

『ちこはゲーセン一番星!』。今回はワニワニ叩きのお話。モグラ叩きのバリエーションですが、なぜワニ? チーフの答、モグラ叩きに噛まれたら減点という新たなゲーム性を追加してっていうのね、なるほどー、納得してたら、ちこは淳海の答に軍配あげちゃうんだ! ここからの展開、最高でしたよ。遊んだことのないというちこに、一回経験しとけと遊ばせて、淳海もやってみなよ、誘ってみたら、バンバン叩いてたちこと違って、ちょんちょんと触れるだけ。ここにキャラクターの違いよく見えて、しかもスコアは淳海の方が上なんだ。この淳海の個性、ここで見せてたの、うまいですよね。自分のスコアが更新されたのを見てスイッチ入っちゃう淳海。負けてはいられないとチャレンジし続けて、しかもさっきはちょんちょんと触れるだけだったのが、バンバンと向きになって叩くのね。そうかあ、ゲームってやつは人間性っていうのをあらわにするものだなあ! チーフの助言からの淳海ハイスコア再更新の流れ、おおー、よかった。ふたりの仲もさらに! とか思ってたら、ハイスコアを更新してたのが河合さんっていうの明かされて、これは本当に面白かった。登場人物の個性から役割から、全部がうまく機能している。見事だと思いますよ。

『中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます』。前回の続き、利用者さんの間でケンカが発生してしまったっていうの、それをなんとか仲裁してというの、事態こそはおさまったけれど、気持ちがおさまらない。というか、もう限界に近づいてるっぽいのが心配ですよ。レポートにまとめてしれっと流さてしまうことにも、暴力ふるわれても笑ってる同僚にも、そして例の無愛想なリーダーにも、不満が鬱屈して、もうやるせない気持ちが凝縮されたようになってますよね。ここからのくだり、友人との対話ね。これ、一瞬、あやうい! って思ったんですよ。例の理不尽リーダーのこと。それはどこにでもいますよって、自分のバイト先にもいますよって。それで、だから吉田さんの経験はめずらしくもないことだって一般化されて、おさめられちゃうのかなって心配したんです。けど、そうじゃなかった。4年目にキレで大喧嘩。さらにもうひとりの友人も、仕事のつらさ、嫌な同僚について、全部いう、誰に対してもバンバンいうって、そうやって状況改善させてるっていって、ということは今の職場が抱えてるいろいろに、なんらか働きかける流れになろうというのでしょうか。というところで、利用者さんに血尿!? この一件がトリガーになるのかな? ともあれ次回最終回。どういう変化が、どういう結論が出されるのか。楽しみというのとはちょっと違うかな。知って安心したい、そんな気持ちでありますよ。

2018年7月5日木曜日

『まんがタウン』2018年8月号

 『まんがタウン』2018年8月号、発売されました。表紙は『ひなたの総務メイト』。今号をもって最終回を迎えた、それあっての表紙メインでありますね。最終回、これにておわかれというにはあまりにいつもどおりといえるその雰囲気。漫画としては終わっても、まだまだ彼女らの日常は続いていく、そんな印象あるイラストです。他にも『新クレヨンしんちゃん』、『新婚のいろはさん』、『派遣戦士山田のり子』のカットもございます。

『恋するヤンキーガール』。修学旅行先でのこと。お風呂でゆっくりゆったりと、恋愛の進展? 語りあったりするところ、この子たち、もうすっかり変わっちまったなあ、子供っぽさも抜けて、だんだんに大人に近付いているんだなあって思わされるところ大でした。男子サイドでも同様で、ナギの斉木にかける言葉とかね、友情感じさせるとともに、やっぱりどこか大人びた雰囲気など感じさせるのですね。今回は2本立て。後半では、前半で話されていたこと、それを受けていろいろ動くのですが、立ち入り禁止にされていた中庭に斉木を呼び出すぼたん。その意図がすごい。そうかあ、アヤメちゃんとナギに思い出を作るきっかけを与えようって思ったんだ。けれどここで斉木の告白イベントが勃発したのは、ぼたんとしては予想の範疇だったのかなあ。ともあれ、アヤメちゃんのキス。これ、ロマンチックにはもうちょっと足りない、というか結構な力づくよ!? ってな感じなのですが、これ、つまりそれだけアヤメちゃん、必死だったんだろうなあ。

『ようこそ!スマイリーバーガーへ』。たまこと店長、うまくコミュニケーションとっているんですね。ヒマな日ほど掃除日和! ポーズつけてやりとりするところとか、当初の店長からは想像もつかない! しかも店長、もう舌打ちしないんですね。そうかあ、たまこから注意うけてたんだ。この店、たまこを雇って、ただ人手、労働力にとどまらないもの得ていますよね。そして、たまこもステップアップですよ。これまでフロアだけだったたまこが、ついに調理にも挑戦することになりました。新しい制服、自分の名前書いてくださいといわれて、ああ、たまこ、ただステップアップしたというだけではない、そんな気持ち、嬉しさを噛み締めてますね。ええ、たまこ用に用意された制服。ただ新品もらえて嬉しいってわけじゃないのだろうってしっかりわかる。よかったなあ、たまこ。きっと、認められた、そんな思いがしたのだろうなあ。

『小春さん、ずれてない?』。合コンが実った!? 男子からメールが送られてきたって喜んでる小春だけど、件名はバイトの求人情報。どうも色恋云々って感じじゃないっぽい? ともあれ、コミュニケーションとっていきましょう。冬樹アドバイスでメール交換していくんですが、小春がとにもかくにも駄目で、よりによってなんでそのチョイス!? っていうのをドカンドカンと放り込んでいく。頭抱えて叫んでる冬樹がよかったですね。でもって、我慢しきれなくなって冬樹が直接、小春の代理としてメール交換しはじめるんだけど、いいのか? 駄目だろう? 駄目だった! というか、冬樹さんよ、それは優良誤認じゃないの? 不当よ? 不当。冬樹のメール力、これちょっとすごかった。夕食の写真送ってくるの、相手の食生活をチェックするための布石なのか!? その発想はなかった。そうかあ、怖ろしいものだなあ! 結局小春はバイトだけゲットして、男子はリリースすることになったわけですが、これ、男子はバイトを口実に小春に接近しようとしていたのかな? 小春もそうですが、自分もこのあたりの機微、よくわからなくっていけません。

『あいたま』。おお、チャイルドセクシー、略してチャイセク。久しぶりに目にして、ああ、師走さん、お忘れではなかったか! 感慨にふけってしまいました。さて、今回はブロマイド水着撮影の授業。自分たちでモデルをやり、撮影も自分たちでする。実践的な授業だ! そして講師は水橋蓮。自分の得意分野だから、やたら元気で、ノリよくて、しかも先生という役割ゆえか、自信をさらに後押しして、余裕ある大人っぽさがこれでもかと押し出されていましたね。とてもいいのではないでしょうか。今回、おかしかったの、盗撮魔が自分を棚にあげてバニラを説教ですよ。モデルに声かけせず撮ったバニラをいきなり殴打。それで、お父さまにさえぶたれたことは…、って、お嬢様、思いもしないネタをぶちこんでくれるね? 今回は、全体にノリがいいというか、テンションおかしいというか、なかなか普段見ることのないようなもの見せてくれて面白かったんですけど、終盤の慣れない被写体として頑張るあい、これがさらによくって、照れてるところとかね、レアだ! ほんと、今回、ちょっとした特別編。ボーナス感あってよかったです。

2018年7月4日水曜日

『まんがホーム』2018年8月号

『まんがホーム』2018年8月号、昨日の続きです。

『座敷童子あんこ』。この漫画、じわじわとくるおかしみ、これが実によくって、今回も楽しく読みました。あんこのキャラクター。大雑把で、いろいろ横着でっていう、そういうところ、本当に大好きで、タイヤキの言い訳のまわりくどさとか! 今回、なんかこれすごいぞって思ったの、「肝試しの怪」ですよ。足元にあんこがいると思ったら、ちょっと離れたところにいて、と思ったら、やっぱり足元のあんこが本物? このわからなさ、あやしげな感触。いや、もう実によかったです。そしてもうひとつ、「アリ地獄」。なんかね、しみじみと夏のある日の情感、ちょっとノスタルジックな気分にもなろうかってそんな風情ある一本、そんな風に思ってたら、最後の最後にすごい台無し感が襲ってきたんだけど! ほんと、めちゃくちゃ面白かった。この揺さぶり、シビれましたね。

『うちの秘書さま』。はじめと山田、海辺でリゾートでありますよ。しかも驚いたことに庭師の田中さんまで参加しているというプレミア感。さて、海というとキレイなお姉さんだ、そういう山田のがっかりさせられるところ。そうか、プライベートビーチか。ビキニの七瀬と、スクール水着の田中。このふたりのコントラスト? ビキニを勧められて、それほぼ下着、そう返すところさすがです。山田君、この人、思ったよりもおちつきないんですね! なんか意外でしたが、はじめの友達なんだから、まあそういうことか、なんて納得もいったりして、ほんと、どれほど田中さんのスクール水着が刺さったというのか。ビーチバレーで、なんとしても勝とうと汚ない手を使ったはじめの自業自得。しかし、山田、まるっきり巻き込まれてるよね? そして落ちでも同様で、ええ、はじめと山田、ふたり、いいコンビでした。

『歌詠みもみじ』。千恵がいうには、今のブームはゆる〜くキャンプなんだそうですよ。というわけで、海にいきたいまりなと、山でBBQしたい千恵と、ふたりの意見を折半して海でBBQすることになりました。それで炭担当のもみじが墨、墨汁を持ってくるとかね、スミ違いや! っていってますけど、ほんと、もみじは海辺に墨汁持ってきてなにをするつもりだったのか……。鍋に続きBBQでも仕切るまりな。頼りになるとかじゃなくて、メンドイ、そういう評価になるのかあ。ほっといたら勝手に肉が焼ける、便利! という風にはなかなかいかないんですね。なかなか難しいもんだなあ。BBQに一家言あるアメリとかも面白かったです。でもって、千恵、どんだけ食べられるのか。たらふく食べた、もう食べられないと皆がいうなか、ひとり、自分のための焼きそばを焼く女。またひとつキャラクターが立った、そう感じましたよ。なんかすごく魅力的です。

2018年7月3日火曜日

『まんがホーム』2018年8月号

『まんがホーム』2018年8月号、昨日の続きです。

『孔明のヨメ。』。ああ、ついにですよ。程昱による徐庶の攻略。母を確保し、徐庶を劉備のもとからひきはがす。策にはまった徐兄は母を見捨てるわけにもいかず、かくして涙なみだの別れでありますよ。徐庶が偽名を使っていたくだり、面白かったです。かつて罪をおかした自分が迷惑となってはなるまいと、名前を変えて仕えていた。けど、劉備はじめ、この三人、全員前科持ちなのか! もうほんとおかしかった。けど、これがおかしいだけに、徐庶の人となり、また徐庶の気持ちを思い涙を流す劉備とかね、その情の厚さ、描かれるくだりとなると、胸に切々と押し寄せるものあって、これはもうたまらなかったです。しかし、この徐庶のエピソード、ここで終わりではないわけですが、やるのかな、どうなんだろう。別れだけでこんなにつらいのに、この先となると、ちょっと想像しがたいものあります。そして物語はいよいよ孔明を表舞台に押し上げようというのですね。三国志ものとしては、いよっ! 待ってました! となるだろう名エピソード目前といったところなんですが、この漫画となるとちょっと違って、ああ、そうかあ、これまで孔明が取り組み大切にしてきた人々の日常の暮らし。いよいよそこから離れようというのですね。これもまたつらいことと思うのです。

『広島さん、友達になってください』。今回は広島のご当地スポーツチームの話題でありますね。カープか!? いやまあ、カープなんですけど、カープといえば赤。赤いTシャツ持ってないからと、マーカーで服を赤に塗っちゃったんだ、タミちゃん! 保育士さんが謝りながらも、カープ応援するというタミの言葉に晴れやかな笑顔浮かべる。ほんと、みんなカープが好きなんだなあ。これ以降のカープエピソード? それらも本当に面白くて、それからサンフレッチェも? 好きなものに全力振り向ける姿というのは、清々しささえ感じさせて楽しくさせてくれるものだと思わされましたよ。サンフレッチェのチーム名の由来、これは知ってましたよ。けど、その三本の矢を、広島で父を待つ家族三人の心の支えにしようとするあのラストね、見事だと思いました。描かれたこと、語られることが、登場人物に受け止められて、生き生きと動くというその様、とてもよかったと思うのですよ。

『マツ係長は女ヲタ』。マツ係長、大ピンチだ。荷物を届けにきた兄さん、それが色民で、しかもなんかあやしい感じ。もちろんマツ係長のことも把握していて、メロたんのマッたんじゃないですかぁ…! って、見た目もヤバければ言動もあかんよ!? これ、会社にクレーム入れられたらヤバいよ!? ともあれ、シオン最愛シオン神惜しシオン軍のムラ男と名乗るこの男。あやしい、なんかヤバそう。これまで出てこなかったタイプの色民だ! シオンとしろたん、仲がよくない、そうした事情を引き受けて、シオンファンとしろたんファンの間に対立を煽るヲタがいとるのかあ。これ、厄介だなあ。ムラ男にとって不都合なマツ係長のしろたん応援ブログ。ヲタバレを楯にとって、しろたんブログをシオンブログに変えるよう要求するっていう、これまたヤバい状況に、いや、これ、なんらかの証拠とられた上で会社にクレーム入れられたら自滅するパターンよ!? ともあれ、マツ係長のピンチ。これを救うために、だいちゃん推しの渋部長を頼るウメ君。ほんと、ウメ君、積極性どんどん出してきてますよね。というか、この状況、渋部長が知ったら、きっと大事になりそうな気がします。しかし、ファンはアイドルの面倒ごとになっちゃあ駄目ですよ、ムラ男さん。

『王子様育成計画』。あいらのちょっとしたイタズラ心が招いた窮地ですよ。朝、目が覚めなくてうとうとしてるしのぶの髪を三つ編みにしてしまったあいら。しかしこれがあんな状況を引き起こしてしまうだなんて!? いや、窮地に陥ったのはあいらなんですが、学校にいったしのぶが三つ編みにようやく気づいてね、ほどいたら、髪がほどよくウェーブ。ふわふわした髪がしのぶの王子様度を上げてしまった。クラスの女子に気づかれてしまったっていうんです。放課後、あいらビジョンとしてふわキラしのぶが描かれてますけど、いや、これ、クラスの女子に見えてたのと同じじゃん! 知られてしまった、知られてはいけない秘密がバレてしまった! アイスにごまかされてますけど、あいら地味にピンチかも知れませんね。でもって、しのぶ、女子に話しかけられるの、レア体験として喜んでるっぽいんですが、あかん! あいら、ピンチや! 王子様育成するのはいいけれど、門外不出の禁をやぶってしまいましたな! いや、多分翌日には、なんかもっさりしたしのぶに戻るでしょうから、なんとか回避できるんでしょうけどね。

2018年7月2日月曜日

『まんがホーム』2018年8月号

 『まんがホーム』2018年8月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかが南国リゾート思わせる雰囲気たたえながら、夕日の海辺にたたずんでいます。夏のリゾートでありますね。『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻もアロハ着まして、バナナのチェアにふたり寄り添い座っています。なんか、三国志ものと思えない雰囲気がいい。孔明さん、普通に今風の美男子なんですが。『広島さん、友達になってください』キミと紅、ふたりがプールサイド? 飲み物手に楽しそうにしている姿もいい感じです。『河原課長とギャル部下ちゃん』、巻中カラー告知のカットもございます。

『おんなのおしろ』。七瀬、見事、子猫にふりまわされてますね。手に集中攻撃を加えてくる子猫ですよ。それでアザとか作っちゃって、それを職場で竹本楓に目撃されてしまう。すわDVか? 楓が心配しちゃって、それはいいんだけど、七瀬も説明しようとしないから誤解広がるばかりだよ。この、言葉の、対話のうまく噛み合わない様子、それで微妙にすれ違いが広がっていくところなんかは、この作者の面目躍如ですよね。ピタっとハマらないコミュニケーション、その隙間に面白みが生じてくる。押しの強い楓、それが苦手で逃げようとする七瀬。個性もよくよく出て、だからこそか、回を重ねるほどに面白み増していきます。七瀬なんて、読み手である私からしても、どこか距離のある、そんなこと感じさせた人なのに、今はもうこんなにも面白い。人間味? あるいはポンコツな面が見えてくるんですよね。実に見事です。

『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』。今回、ちょっとした山場ですよね。合コンに参加したら、女子から悪意を向けられてしまった。それがショックだったのか職場でもなんかショボンとしちゃって、そこで矢面に立たされる高瀬もつらいよなあ。自分自身、なんとかしたいと思ってた。けどできなかった。責められるまでもなくわかってるんだもんなあ。でも、そうした自責の感情があるというのが、よくよくこうして伝わっていたからこその今回のラストでした。ちょっと気恥ずかしくもある、そんな告白をああもしっかりといえたのは、それだけ駒井のこと心配して、なんとか元気づけたい、その一心であったからなのだろうなあって。だからこそ、その気持ちを受け取った駒井の見せた笑顔、それが格別でありました。しかし、駒井、自分の落ち込んだ様子、自覚してなかったのですね。むしろ高瀬が心配されていた。さすがです。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。ゲスト掲載ですね。なので、ロケットではなく単発のサブエピソードです。不思議なこと、オカルト含めて大好きな湯川部長。怪談とかも大好物!! っていうんですが、いや、あなた、それ信じてるって感じじゃないですよね? むしろ、不思議現象あらば観察分析して、その不思議を暴いてやる! って、そういうノリですよね? ええ、そういうの私も大好きです。しかし今回の怪談、壁から聞こえる女の声というの、湯川部長が調査に乗り出すのだけど、朝永と違い、全然怖がってる風じゃないのがいかします。でもって、現場にいって、現象発生したら怖がったりする? かと思えば、なんのなんの、なにをするのも楽しそう。っていうか、現象について、謎を暴いてしまいましたね? というか、原因は部長、あなたでしたか……。湯川部長のトラブルメーカーとしての側面、そいつがしっかり描かれて、ええ、さらに新しい不思議を生み出してしまったというの、しかもそれは収束させないんだ! さすが部長、やってくれましたと苦笑まじりのおかしみ、実によかったです。

『ふみのさんちの大黒柱』。面白いなあ。十条時房の娘、十条かづえが文野さんちにやってきた。自分の父が文野理人の本にハマっちゃってるのが許せない、直接本人に文句いってやるの精神で押し掛けてきたわけですが、ほんと、この子のマイペース。はじめての日本家屋に感動するのはいいとして、砂壁、掘っちゃ駄目だよ! でも、あれ、掘るよね……。うん、自分も子供のころ、掘ってたよ……。地味に面白かったの、十条時房の娘という名乗り、なんか平安時代の女性みたいだなって。その響きが気にいりました。さて、文野家の人たち。まるでその十条時房を知らなくて、あんなにも有名人なのに!? とかづえが驚いていたところに理人が現れて、しっかりばっち賞賛してみせたもんだから、かづえの感情コロっとひっくりかえるの、すごいよね。この転換、このテンション、わかりやすくて、おかしくて、しかも最後にあの結論。もってまわって、すごく普通のところに着地したんだけど、あんまり普通にも見えないっていうね。すごくおかしくっていいんですね。

2018年7月1日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年8月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年8月号、昨日の続きです。

まちカドまぞく』。ウガルル再召喚作戦の発動でありますね。ウガルルから以前の召喚時の話を聞きだして、なにが問題だったか分析。そしてここから一気に再召喚の準備を整えようというんですが、いやあ、これまでに描かれてきたこと、起こってきたできごと、それがここに一気に合流していく様は圧巻でありました。というか、小倉さんが便利すぎる。しかし、さすがのあやしい小倉さんでも用意できないものがある。例えば魔力料理、というんだけど、ああー、リコがいました。幻獣の尻尾の毛というのも、マスターからむしればいい! って、酷い! ああー、シャミ子の新しい扉が開いてる! 今回のウガルル召喚のくだり、シャミ子にかかわる人達、ほぼ全員が関わって、なにかしらの力を貸してくれている。これが大切なことなんだろうなあって思いましたよ。シャミ子がこれまで頑張ってきた、それがこうして実っている。ウガルルが、桃が、ボスと認めてくれたという、そのこともしみじみ嬉しく思えたのです。

すわっぷ⇔すわっぷ』。夏子からの呼び出しをうけた春子。家を訪ねてみれば、そこには小さな男の子が! 親戚の子なんだそうですが、それ見て焦る春子がいいですね。赤ちゃんの世話なんてやったことない、無理ですっていうんですが、夏子が期待してたの、春子のアシストじゃなく、その体だったっていうのが、妙にシビアでおかしかったです。ただ見てもらえればいいって状況だと春子のままでいいかな、そう思ったら泣かれてしまって、しかも春子まで泣くのか。これは、なんだか珍しい感じですね。今回、いつもわりと表情抑えめな春子がいろんな感情見せてくれていて、嬉しいですね。焦ったり、照れたり、泣いたり甘えたりと、ええ、実にいいイベントではありませんか。しかし、子供の面倒見ているその合間合間にキスしてるのね、状況だけみたら、ラブラブ夫婦に見えてしまって、それもおかしかったです。赤ちゃんのこと苦手にしてた春子も、だいぶん慣れたのか、最後には愛着持って接してたのもよかった。でも、せっかく仲よくなったのに、次あった時には忘れられててまた最初からっていうの、子供にはよくあることって感じではあるんですが、ここでまたショックな春子とか、ほんと珍しく表情豊か。大変よかったです。

『花降り宿のやどかり乙女』。どことなく様子のおかしかった雪。いったいどうしたのか。皆がそれとなく察して心配していたんですね。ああ、ちゃんと見てくれている友達がいるっていうの、いいですねえ。雪の気落ち、これ、おみくじに書かれていた別れのくるということ、それがいずれくる六花との別れを意識させて、普通ではいられなくなってしまったというのですか。その雪の不安、将来を思っての気鬱を受け止めてくれたのが、六花の母だったんですね。そうか、今、六花がそうしているように、かつて六花の母も仲居修行に出ていたのでした。その時に出会ったのが雪の母、月子。一緒にいた期間はたった二ヶ月で、けれどその短い時間で、一番の友人と思えるほどに仲を深めたというのですね。この一連の話が雪に伝えただろうこと、おそらくはおおいに勇気づけたこと、直接にそうと言葉にはされなかったけれど、確かに雪は大切なことを受け取って、そして六花との未来に感じていた不安、それをやわらげることができたとわかる一連の描写。静かで、穏やかで、そして豊かでした。静かに響くもの、あったのでした。

『ゆず35歳@中学生やってます』。おお、こちらでも赤ちゃんの世話であります。なずなの家にいきまして、そしたら子供を抱いて出てきてびっくり。その時、なずなと一緒にいたのがなずなの母で、ゆず、姉妹かと思った、そういったら、もう35になるのよ、ですって! 突然恐慌におちいるゆずですよ。ありゃあ面白かったなあ。ゆず、最初は赤ちゃんに触れようともしなかったの、苦手なのかな? 嫌いなのかな? そう思っていたら、そうかあ、全然違ったのか。むしろ、赤ちゃんの世話、ばっちりじゃないですか。ぐずってる理由、オムツじゃないかな。手際よく交換してみせて、またミルクを飲まない理由もすぐに察して、すごいな。けど、そのたんびたんびになずながやばいのね! ほんと、なにが彼女をここまで狂わせるのか。ゆずの魅力が罪なのか!? ゆずの赤ちゃんの世話が得意な理由、なるほど、ベビーシッターやってたからなのか。で、赤ちゃんに接しようとしなかった理由も判明して、そうかあ、ねたみとかそねみとかかあ。嫌な自分を自覚して、そうならないよう気を配るとか、ゆず、本当に大人なんだなって思わされましたよ。そのあとも、赤ちゃんのピンチを身を呈して救ったりね、今回、ゆず、本当にMVP。それだけに、あのワインの弁償のくだりね、なずなちゃん、ゆずは悪くないって証言してあげて! そう思ったら、なずな、えーっ、そういう助けかた!? でも、今回ゆずは頼り甲斐もあって、実に素敵だったもだから、なずながああなってしまうのも仕方ないですね。いや、仕方ないか?