『まんがタイムきららMAX』2018年9月号、一昨日の続きです。
『どうして私が美術科に!?』。今回はお正月の情景描いてるんですが、ちょっと前にわりかし重めの話をやっていたでしょう? なので箸休め的な穏当な話になるのかなあなんて思ってたんですよ。ところがところが、なんだこれ、めちゃくちゃ面白い。年賀状、美術科の生徒はみんなして凝るよね、気合い入れるよね。それであんな年賀状、こんな年賀状があったよ? みたいにやるんだと思ったら全然違う。桃音の中学時代からの友人の年賀状を見て、黄奈子がご乱心! すごい、すごいよ、黄奈子さん。突然現れた桃音をめぐるライバル。いや、むしろ向こうの方が自分よりも先行している!? 一気に着火して、どんどん嫉妬の火が大きくなっていく様。すごかった。黄奈子の隣りですいにゃん先輩がめっちゃビビってる、むしろ怯えてる。面白かった。話題の子、鈴木朱花。あ、これは今後も関わってくるぞ! その子と桃音、しゅーちゃん、ももと呼びあう仲と知った時の黄奈子。しゅーちゃんからのメールが届いた時の黄奈子。禁断の行動、盗み見しようとするのを止めるすいちゃん先輩の叫び、竹内ーッ!! が、すさまじかったですね。しかしものすごかった。ほんと、ものすごかった。でもってこの案件、どう見てもまだまだ続くよね。すごいわ。すごいのはじまったわ。
『魔法少女のカレイなる余生』。これもなんか面白そうなことになってます。進路希望調査票の提出が求められて、しじま、おおいに悩みます。どうしよう、全然考えていない。それでななほしやはいりに聞いてみたら、ああ、ちゃんと考えてるんだ! 落ち込んだしじまの様子見て、自分たちが原因じゃないかって考える元魔法少女たちは、覚えがありすぎるせいか、あるいはよくよくしつけられてしまったからなのか。ともあれ、この展開の先に、まさか過去への遡りがくるっていうんですから、面白そうなことになったと思わないではおられませんでしたよ。話の展開的には、もしや、終わりに向かっているんじゃないか? そう思って警戒して、わりかし心配して、みたいになっていたんですけど、この展開に不安を興味が上回ってしまいました。ところで、過去に戻ってもミミは酒飲んでるわけですけど、これ、現役時代なのかな? リラ、ささりもはやく見たいですね。
『はんどすたんど!』、最終回です。今度こそちゃんとした写真で、ちゃんとしたかっこいいポスターが作られるんだな。そう思わせて、やっぱり面白ポスターが出てくるっていうのね。さすがだわ、ななみさん。もう大好き。でもって、いくつもバリエーション持って展開されていくのもおかしくて、いちごのおにぎりポスター、これすごくいいじゃないですか。でもって、ゆかポスターも素晴しい。いいよね、最後までわいわいと元気で、にぎやかで、皆、それぞれの課題を超えて、なにかしらの達成感を得ているという状況でありながら、それでもやっぱりこれまでの皆なんだっていう、変わりつつ、変わらないよさみたいなもの感じさせてくれました。でもやっぱりこれは最終回で、願わくばこれからの彼女らの活動や挑戦がどうなっていくのか見ていたい、そう思っていたことが語られて、変化と成長の予感ですね、次は団体戦のメダルが欲しいとかね、新入部員勧誘頑張ろうとかね、もうほんと、いつもどおりの馬鹿馬鹿しい与太話もたくさんあるんですけど、そんな中に差し挟まれてくる展望が嬉しくてしかたありませんでした。そして、ななみの思い出、体操部に入ったきっかけはゆかちーの逆立ちだったっていうやつね。そうそう、自分もあの逆立ちのインパクトに魅せられたのでした。ええ、ななみ、おかしくないよ。あれは人を魅了する逆立ちだったよ。そしてそれからのいろいろも、ずっと楽しくて、目が離せなかったよ。そんな彼女らともこれにてお別れ。いやあ、寂しいねえ。でも終始明るくて、ほのぼのと元気でいてくれるのがなによりでしたよ。
『From Gehenna』。これ、面白いなあ。独特の感覚? 間? キャラクターの言動もろもろもおかしくて、好きですよ。今回は食事の話なんだけど、ララが酷い。魔界のご飯が気になるのはいいとして、ドルエの弁当奪って、いきなりブンブン振っちゃう。開くと当然カオスな有り様で、うひゃーぐちゃぐちゃ! 魔界的お弁当だね! 元気に明るく楽しそうだけど! その後の、抗議するドルエとのやりとりも酷くておかしくて、無意識で振ってたって! ほんと、気持ちのまんまというか、素直さ全開というか、それが魅力なんだけど、いろいろ酷くて最高です。ぐちゃぐちゃ弁当を押し付けられるルーガや、普段ルーガの食べているケルベロス用ドッグフード、そいつの味を知ってるフリスとか、この子らがやってること、いうことに入るツッコミがなんか気持ちいいんですよね。学食にいったララの興奮。その理由であろう、天国での食事の素朴さ。毎日パンとぶどう酒だね。というチョイス、発想もまたいいアクセントになってたと思います。ニュアンスというかノリというか、海外のカートゥーンみたいな雰囲気なのも気にいってるところです。
- 『まんがタイムきららMAX』第15巻第9号(2018年9月号)
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