2011年3月31日木曜日

きんいろモザイク

 『きんいろモザイク』がもう最高です。これ書くために1巻、あたまから読んでみて、もうすごいよね。ぶるぶる震えながら読みましたよ。もう面白くてさ、おかしみが笑いをじわじわと呼び起こすんですけど、なんでだろう、わっはっはっ、と大口開けて笑うんじゃなくて、込み上げてくるおかしさをぶるぶるこらえて、もうたまらんっ! そんな感じなのですよ。ああ、思い出します。第1回を読んだ時のこと。わあ、すごく綺麗、キャラクターも可愛いし! しかしそれは最初だけ。いやあ、もう面白いんですよ。いまだに忘れられない。ずっと覚えてる。あの、ハローハロー。ああ、人はその気持ちさえまっすぐでありさえすれば、言葉などを超えてわかりあえるのかも知れない! そうした希望にはっしと打たれた思いがしたのですね。

しかし、あの時の衝撃、忘れない。それくらいに面白かったんですが、まとめて読むと格別。あらためてその面白さに感じ入り、変に見栄っ張りな忍とか、どや顔アリスとか、そして自爆系少女綾さん。もうほんと面白くて、ぶるぶる、ですよ。キャラクターがすごく立ってる。すごく訴えるのです。

忍はすごいですね。金髪となると見境がなくなる。金髪というよりも、西洋に対する憧れが強すぎるといった感じなんですけど、忍にとって西洋的なるもの、それが金髪なんだっていうんでしょうね。自分もいつかは金髪に、って、全然似合ってないよ、そんな意見もちらほらあるんですが、いや、ほんと、それでも忍の西洋への憧れはやまないんです。きっととっておきに違いない、西洋を意識した服装の数々も、そうした趣味のあらわれなんでしょうが、どれも絶妙に似合ってなくて、まさにナイスミスマッチ、でもそんな忍が可愛くてしかたないんですね。お姉ちゃんの気持ちがよくわかる! 忍がときに見せる奇行もまた面白くて、おっとりと、のんびりとしながら、底の知れないお嬢さん。基本いい子で、優しい子。なのに、ゴミですか? ゴミはゴミ箱へ! 時に深淵を垣間見せてくれて、いやもうしびれます、震えますよ。

面白いのは、アリスにしてもそう、カレンだってそう。そして綾もものすごい。この人、なんでいわんでいいこと、やらんでいいこと、自分からいいだして、自爆するってんだろう。普段はもの静かなお嬢さんなのに、追い詰められてまごまごしてる。もう、そんな様が素敵。で、この人、陽子と関わるとさらに面白さが際立って、ともない魅力もものすごいことに! いや、ほんと、登場人物、みながすごく魅力的で、そのキャラクターらしいと思える行動があったかと思えば、ええっ! そんな側面も! 思いがけない表情、行動を見せてくれて、それがあまりに意外だったりするから、虚をつかれたようにすとんと懐におさまってしまって、そして笑いをくすぐるんですね。

『きんいろモザイク』、登場人物が魅力的。そんな皆の交流する場に生まれるおかしみがたまらない漫画であります。彼女らの有機的に関係しあい、そして引き起こされる感情の動き。その描かれようが大変素晴しい。読むほどにしみじみと沁みてきます。

  • 原悠衣『きんいろモザイク』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2011年。
  • 以下続刊

引用

2011年3月30日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2011年5月号

『まんがタイムスペシャル』2011年5月号、いつだったかの続きです。

『放課後のピアニスト』、扉のレミさん、可愛いなあ。iPodと思しきミュージックプレイヤーを手に、音楽聴いてる姿。ちょっとポップな風もあって、すごく魅力的。といったわけで、本編は録音であります。今から録音しまーす、といって、2曲でリタイアする。どんだけ弱いんだあんた! といいたいが、私は今日8小節で挫折したので、レミさんのこと、偉そうにいうことはできません。いや、ものすごいいきおいでバテたんですよ。ピアノじゃないんですけどさ、ほんと、録音は体力使います。

そんなわけで、演奏家には体力大事。実際、走ったり泳いだりしてる人、意外とあるんですよね。けど、ほんと、レミさんもちょっとずつでも体力つけた方がいいと思う。若いうちなら、なんとでもなるよ。年とってからでもどうにでもなるらしいけど。そしてジョギングアレンジの別れの曲。こういうの、いいですね。ちょっと工夫して弾いて、喜ばれる。それで成績が出るってのが、なおよかったと思うのです。ところでさ、ララ先輩。この人、プロデューサー志望だったのか。けど、売り込んでくれる人がいるってのはすごくいいことだと思うんですよ。ほんと、ララ先輩みたいにいってくれる人は大切です。

『早乙女寮別館ものがたり』は、前回までの盛り上がり、それがちょこっと落ち着いて、またいつものといっていいのかな、日常の暮らしみたいな話に戻ってきましたね。七恵さんの恋。いつも見かける素敵な人。憧れてしまうというの、ああ、やっぱりそういうことってあるんですね。いつも見掛けるあの人と、願わくば出会って話したい、そう思うこともあるけれど、そうした望みははたされることはまずなくて、だからやっぱり内に秘めるしかないのですね。遠くから眺めている、それだけで仕合せ、そうした気持ち、よくわかります。日常の生活に少しの潤いを加えようとして前向き。そんな七恵さんが可愛いです。

『69億のクリスマス』。隔月ストーリーだそうですよ。これは毎回、クリスマスにまつわるエピソードをやるのかな。今回は、ビジネスセミナー、コンサルタントなのかな? 藤川なる男性がメインです。サンタクロースのゆるさに困ってるトナカイがセミナーに参加。それが縁でサンタに会いにいくことになるというのですが、サンタに会えるといって喜び、子供のころの思い出、そしてサンタクロースからミルクを贈られる。子供のころ、サンタクロースに見守られていたんだという、そうした気持ちの溢れるところ、素朴なんだけれど、なんだか暖かみのある、そんな話、なかなかによかったです。そして最後のピンどめされた写真に写る仕合せそうな家族。これがほんとうによかった。ええ、みんな白いひげができてる。そうしたところ、ほんとうによかったです。

『ミニパトっ!』、特別編だそうです。お花見の話、というか、水原さんたちは花見といっても仕事でありますか。花見の公園で出会った草太とのやりとり。水原さんはいつもどおりといいますか、あんまりロマンティックではなくてですね、けど後から気付く。遅れてやってくる照れといいますか、そうしたところが可愛い人です。短かい、ちょっとだけの話でしたけど、これまでにはなかなか描かれなかったことが描かれて、実によかったです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第20巻第5号(2011年5月号)

2011年3月29日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年5月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年5月号。昨日の続きです。

『ぱわーおぶすまいる。』、まゆさんがどえらい可愛いな。しかし、まゆを中心にした宗馬と環、このふたりの引き合いがよい感じです。宗馬はむしろ友好的なんだけど、環の敵愾心がものすごくて、まゆは完全に宗馬の方を向いているものだから、環さん、ちょっと空回りっぽくなっちゃってて、それがなんだか可愛いんですね。無邪気無垢といってよさそうなまゆ、対してちょっと意固地で怖い環、いいバランスで、そして宗馬におぶわれる環、ああいうちょっと和解っぽい展開、よいと思ったんですね。

アクアリウム』、なにこれ、今回、ものすごい。冒頭のゆうさんイメチェン。わあ、可愛い! そう思わせるための一コマかと思ったら、そうじゃない、ちゃんとこれが後に効いてくるんですね。ゆうさん、文化祭を目前として、クラスの出し物に、生物部の助っ人に大活躍。けれど目立たないところで頑張ってるものだから、度々姿を消すゆうのこと面白く思ってない輩もいる。わかってる人は、ゆうのことかばうのね。そして、よしあきも当然かばうのね。あの、それまでずっと楽しそうにしてた状況から、一気に追い詰められるゆう、見るだに悲しくなるような展開に、まっこう立ち向かって見せたよしあきはかっこいいな。ゆうのこと好きなんじゃないかといわれて、なんてことなくそうだといって見せる、ああなんという展開だろう。驚いた。もう、これはしびれましたね。ちょっと感動したのでした。なんという真っ直ぐな青春だろう。ええ、大変に心に沁みたのでした。

『ねこのひたいであそぶ』、もう、これ大好き。今回は苗と陽子、美紀と綾音、ふた組にわかれての展開でした。自分の住む町のまだ知らないところを探す苗、陽子組。対して美紀綾音組は小学生にまじって野球ですよ。ちょっとずつ違ってる個性、美紀と綾音なんてほんとその典型ですよね。活発な美紀、そんな美紀を見守って嬉しそうな綾音、なんかいい関係だなって思うんですね。そして野球に参加した綾音、これも面白い。あの、「エンタイトルツーベース」!! 右手掲げてベースをまわる綾音、すごく魅力的なんですね。いや、もう面白いですよ。最後には四人が合流。身近なものに知らない世界を発見する、そうした冒険する心、センス・オブ・ワンダーがすがすがしくも面白い、ほんとうにいい漫画だと思います。

『モコモコニンニン』、モコが忍者の装束じゃなくって、もうほんと、普通のお子さんだ! とてちて、とか、どんだけ可愛いんだ。って、この人、テストを知らんのか。なのにカンニングの手法には詳しい! さすが忍者! でいいのかな。しかし、このモコさん、高速移動とか、実力者だなあ。なんていったらいいんだろう、ゼンジー北京的というかマギー司郎的というか、一度目をギャグで、たいしたことないじゃん! と思わせておいて、次にはちゃんとやって見せるっていうの、これはすごく効果的。面白かったし、なによりモコがかっこいい。こういう展開、ちょっと好みです。そして最後の落ち。ああ、なんていう落ち! けど、正されるべきは正されたようで、けどモコはどうだったんでしょうね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第5号(2011年5月号)

2011年3月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年5月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年5月号、発売です。表紙は『Aチャンネル』ですね。ここは屋上? 手前からトオル、るん、ナギの順に座ってるんですが、これ、柵の外か! 屋上だったら危険! といったわけで、ユー子が慌てた風に見える、その理由もわかるように思います。というか、プールとかだったらどうしよう。しかし、ナギさん、悪い笑顔だなあ。もう、この表情、大好きです。

うらバン!』、定期演奏会ですよ。一年前とはずいぶん違う。今年はちゃんとしたステージですよ。しかも、つつじ先生も若干ちゃんとしてる! 演奏者は、当初のメンバーに転校生、新入生、そして助っ人が加わって7人。フルート、クラリネット、トランペット、トロンボーン、ユーフォニウム、チューバ、パーカッション、って、相変らずの低音充実バンドだなあ。ブラスアンサンブルに木管とパーカッションを加えましたといったような編成だけど、でもこれだけメンバーがいたら結構いろいろできそうですね。

しかし、以前ギターで参加したこのみがユーフォニウム経験者とは意外な話。本番も、ちょこちょこ小さなトラブルはあるものの、スムーズに進行して、小さいながらも真摯に取り組んでいると感じられて、この漫画のこういうところ、好きなんですよ。そして、千夏の心情の描かれて、驚いた。そうか、こういうことを思っている人だったのか。ええ、正直、その穏やかな表情に、誰だ!? と驚いたりもしたけれど、つんと胸に兆すものもあったのですね。

『ユメミルかねこ』、面白いです。高校に通う幽霊の女の子、金子さんの話。けど、話の中心は太田ありさでありますね。頭に三角の布、あれをつけたままだと姿が見えなくなる金子さん。彼女と談笑してたせいで、あらぬ疑いかけられたり、名前間違えて100点をふいにしてしまったり、お弁当の中身を忘れてしまったり、いや、ほんと面白い。おっとりしたいい子なんだけど、ちょっとおっとりしすぎてる? なんだかいろいろ失敗しちゃうみたいで、そのエピソードのどれも面白い。いや、ほんと、面白可愛いです。「あ」という文字がゲシュタルト崩壊とか、もう最高です。笑いの中心はあさり、おおっと、ありさだけれど、金子さんと神様の関係、これも好きです。雲で会話。すごくよいと思います。

『九十九神いりませんか?』。キョウって後ろから見たシルエット、ねずみと一緒だ! さて、今回はキョウが和紗を追って学校にやってくるというのですが、このキョウというキャラクター、元気でコミカルで、行動力もあって、すごくいい。学校においてもそうした特性は充分に発揮されて、和紗を困らせる。また学校で出会った神さま? 無邪気なキョウ、対してなにか剣呑な雰囲気。こうしたところに、なにか動きが今後生まれてきたりするんじゃないかなと、期待しちゃったりしますね。でもってそれは、友達のいないという和紗、この人のこの隠しておきたい状況をも改善しちゃったりする? わからない。わからないけど、わからないからこそ面白いと思うのです。

『inote! — アイノテ!』、ダイナミック入湯! あの脱衣から入湯にいたるアクションは、実に見事。素晴しいのひとことです。まあ、入湯ではなく入水(じゅすいじゃなくにゅうすいね)だったんですが。

風呂の故障からみんなで銭湯というのは、それこそ基本形ともいえる展開であるわけですが、『inote!』ではちょっと違えて、なるほど、カヤコのうち、温泉旅館にいくというのですか。参加者は、小石原姉妹にカヤコ、そして泉川先生、って、えらい変則やな。先生も一緒にいくことになったくだり、これも面白かったのですが、それよりもカヤコ帰宅以降が素晴しい。評判のいい旅館の料理、売物だからカヤコには回ってこない。温泉の入り方、ルール厳守を求めたり、こういうのが地味に面白い。そして最後の夕ごはん。「カーコ専用」の付箋、これ、とてもいい。ご飯に冷奴、海苔の佃煮、ふりかけにあとはなんだ。こういう厳しい線引きに、カヤコのお母さんのしたたかな様が見て取れて、なんだかいいなって思ったんですね。いや、実際、面白かったです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第5号(2011年5月号)

2011年3月27日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2011年5月号

『まんがタイムオリジナル』2011年5月号、昨日の続きです。

『文豪ちゃん』、漱石の可愛さにまいっています。眼鏡、大きな目、ツインテール、小難しくて、病気がち。もう、最高だと思います。しかし、この漫画に描かれるエピソード、おそらくは史実を下敷きにしてると思うんですけど、啄木ってほんとにこういう人だったのか。ろくでなしというか、いろいろ問題のある人だったんですね、って、大抵、といったら偏見丸出しですけれど、文豪なる人たちはいろいろ問題のある、よくいえば個性的な人たちだと思うんですね。だからか、こうした漫画にするにも向きだったりするのかも知れませんね。いえ、実際面白いです。

『お茶の間クエスト』、今回は3DSですね、と思ったら、主に液晶保護シートのことでありました。あれね、きれいに貼ろうと思うと、結構難しいですよね。私はDSを買った時に貼りましたけど、ちょっとほこりが入ったんですね。しかしそれにしても遊は不器用すぎて、またいぶきも不器用みたいで、けどこれを苦手にしてる人は多いと思うんです。だからこそ、共感されやすいネタだと思います。

『となりの原始人』、ゲストです。新人4コマ大賞上期最終候補者、だそうです。しかし、いいなあ在宅で仕事。まあ、それが原因で髪もヒゲも伸ばし放題。みなりも気にしないしで、原始人と勘違いされてしまうわけですけれど。この漫画のいいと思ったのはまさにその発想でして、おとなりさん原始人だ!! 冒頭いきなりのこれがインパクトあって、なかなかいいなって思ったんですね。システムエンジニアという、まさに今の時代ならではの仕事をしてる人が原始人と思われてしまうギャップもナイスです。しかし真に面白いのは、原始人の彼ではなく、原始人と勘違いしてるヒロイン、一人暮らしの女子高生、彼女だろうと思います。

  • 『まんがタイムオリジナル』第30巻第5号(2011年5月号)

引用

  • ばんめし「となりの原始人」,『まんがタイムオリジナル』第30巻第5号(2011年5月号),153頁。

2011年3月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2011年5月号

『まんがタイムオリジナル』2011年5月号、発売されました。表紙のテーマは、おやおや、眼鏡のようですね。山下ナースが赤いフレームのおしゃれ眼鏡をかけていて、下の方にいるマッキー、榊医師も眼鏡。なんというのか、榊先生、ウルトラセブンにでも変身しそうだな。そして、『夏生ナウプリンティング』、眼鏡のつるを口にくわえて、『天使な小悪魔』まるは仕事、マリアはおしゃれサングラス、そして『らいか・デイズ』らいかは大学卒業といった風体です。で、右上にいる影山先生。なんと、めがねめがね、と眼鏡を探しております。まさにベタ、まさに鉄板といった様相であります。

『恋は地獄車』、相変らず素敵な漫画。あの冒頭のネタ。チークを駆使して、だんだんに酔っていっていると見せ掛ける、その演出。あああ、こういうのんにちょろこくやられちゃいかんなあ。心の底からそう思ってしまう私は、やっぱり後藤さんタイプなのかも知れません。しかし薄幸なお嬢さんたちがいれば、可愛げのない娘もあって、でも千歳は千歳で可愛いと思うんだ。そして高橋くん。ああ、酒に弱いのか。なんて可愛いボーイだろう。ほんと、この人、最高です。デッドorお花見とか、Tシャツも地味に面白いです。

『ハルコの晴れの日』、4コマバージョンなのだそうですが、いつものより四コマの方がだんぜん面白いなあ、なんて思ったのでした。やっぱりそれは、駄目男にひっかかる、後悔するといったネガティブプロセスがないからなんじゃないかと思うんですが、それにしてもコミカルなネタを次々出してくる、それがすごくよい感じなんですよ。あと、ボスのキャラクターでしょう。この人のつっこみがテンポをよくしてると感じます。また人のよさそうなところ、それもよかったんですね。

『ハコぺけ』、なおさらいい感じです。扉の団員紹介。これ、すごくよい感じ。No. 1、最初に紹介されたのは睦。高校生なんですね。調理部所属。なるほど、それでお菓子作ってくるわけか。そして本編も睦メインで、この子のキャラクターのためでしょうか、明るい雰囲気がとてもよい感じです。しかし、睦さん、いろいろいい加減な感じで、そしてメイドの格好。これ、可愛いな。あんまりいやらしくない、独特のさっぱり感がある、それがとてもいいと思います。

『球場のシンデレラ』、面白いですよ。今回はデッドボール特集なんですが、基本当てたくないといってるピッチャーなんだけど、監督には容赦なく当てるっていうの、コミカルに描かれながらちょっぴりブラックで、面白いんですね。デッドボールがあるとメールがたくさん届くというのも、いかにもありそうで、すごく面白い。野球の漫画というのは、もうネタが出尽くしたといってもいいくらいに描かれてきたと思うのですが、それでもこんなに面白いというのが素晴しい。ほんと、派手さはないけど、じわじわ効いてきて、どっと面白い、そんな漫画です。

  • 『まんがタイムオリジナル』第30巻第5号(2011年5月号)

2011年3月25日金曜日

Papercraft animals, taken with GR DIGITAL

Papercraft animals月末ですね。というわけでGR Blogのトラックバック企画、ええと、今月は「アウトドア」がテーマです。というわけで、軽く絶望気分。いやね、だって、ないんだ。アウトドアに関係しそうな写真がないんですね。いやあ、どんだけインドアなんだ、アーバンなんだ。いや、ほんと、どうしたものか。というわけで、トラックバック企画「アウトドア」に参加するだけしときます。

これは、ペーパークラフトですね。って、地下じゃん! いや、地下なんですけど。でも、これが一番ネーチャー・イズ・ワイルドっぽい雰囲気を持っていたっていうんですね。もう、どんだけ自然に縁がないというんでしょう。いや、でも気持ちだけでもアウトドアであります。

Papercraft animals

Papercraft animals

2011年3月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2011年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2011年5月号、発売されました。表紙は『魔法少女かずみ☆マギカ』でありますね。かずみと海香、カオル、メインの三人でありますね。変身後の姿。三人それぞれにデザインは違ってるんだけど、結構デザインに共通の要素持たせてるんだな、と思ったら、それは海香とカオルだけなのかな? しかし、この服装、ちょっとレトロな雰囲気があって、悪くないデザインだと思います。

『魔法少女かずみ☆マギカ』、アニメとは雰囲気もなにも違うのだけど、なかなかによい動きを見せています。魔法少女は3人、だと思っていたら、さらに4人出てきましたね。若葉みらい、宇佐木里美、神流ニコ、浅海サキ。7人でチームを組んで、その名もプレイアデス聖団。けど、アニメで語られたところを鑑みれば、この先にはそれはそれは酷い展開があるように思えてしかたないのだけど……。これまでは『まどか☆マギカ』に関係するような要素、あまり見えてこなかったけれど、ソウルジェム、グリーフシードが描かれて、だからやはりあの世界観に合流していくのでしょうね。あるいは、後の話? それとも過去の話なんでしょうか? 今回のラストを見ても、いろいろ仕掛けがほどこされていそうな感じであります。

『せなかぐらし』、これはすごいな。なにがすごいといっても、主人公がすごい。前回の、怖い話をまぎらわすためにいろいろやったこと、それで評価があがって、菓奈が普通に、友好的に接してくれるようになったというのに、それを片っ端から台無しにするっていうんですから、うわあ、すごい主人公だ。妹、恵麻さん曰く最悪ね私はお兄ちゃんのそういうところ本当に嫌。ありがとうございます。思ってたこと、全部いってくださった。けど、こうした最悪と評価される主人公、こいつがだんだんにでもよくなっていくのかな。いくんだろうな。しかし健気な飴原さん。なにかちょっと事件!? これが転機になる? 当初思ってたよりもハードな展開を見せそうでちょっと驚きです。

少女素数』、これまではすみれの側の物語、それが語られてきたように感じていましたが、今回はそれが一気にあんずの側に軸がうつったといったらよいでしょうか、放送コンクールにむけてビデオを撮るという展開に、敷島が一気に踏み込んでみせました。ビデオカメラと編集機材を提供することで、あんずに近く寄ろうというのですね。でも、あんずはちっともその気はないようで、そしてヒロミちゃん、この人は敷島のことが好きなのか。こちらでも三角関係が勃発といったところですね。しかし、風邪の強い屋上。髪を、制服をなびかせるあんずさんの美しいこと。これ、カラーだとどんなだろう。そう思わせる威力がありました。

『サテンの夜』、ゲストです、ってムーディ・ブルース!? というわけではなくて、喫茶店経営シミュレーションゲーム、サテンメーカーをめぐる攻防であります。って、正直意味がわからない。いえね、友人が熱中して課金してまでレベルあげしてる、かと思ったら、もっとすごいのがいる。しかも、それ、またもうひとりの友人だっていうんですね。めちゃくちゃな投資をして、また騙して動員した有象無象で妨害工作してみたりと、もうただの喫茶店シミュレーションではない。って、最後には、なんだろうこれ、喫茶店だとかもうどうでもいいよな。サテンマスター、巨大化して暴虐の限りを尽くす。かと思えば、穏健に見えたヒロインが隠していた過去、カフェマスターとしてサテンマスターを止めるべく旧アバターを復活させる! って、意味がわからない。ある種、怪獣ものっぽいなって思ったりして、しかしこんだけ無茶を通してくれるなら、それはそれでありだよなと思ったのも事実です。けど、ちょっと飛び道具が過ぎるとも思うから、もうちょっと普通の展開なんかも期待したいところであります。

引用

  • カザマアヤミ「せなかぐらし」,『まんがタイムきららフォワード』第5巻第5号(2011年5月号),221頁。

2011年3月23日水曜日

『まんがタイムファミリー』2011年5月号

『まんがタイムファミリー』2011年5月号、一昨日の続きです。

『はなとふたば』、ゲストです。双子の姉弟ものですね。姉ユキは女子校へ、弟タキは男子校へ。それから数ヶ月、弟の様子がおかしい……。しかし、ちょっと神経質な絵柄、ヒロインもまた神経質そうで、これは大変に好みです。変わっていく弟に物思う姉。弟はいつだって姉に付き従うものだ、そうした気持ちでもあったものか。けれど、いつまでも小さな弟じゃない、ひとりで歩いていく弟に寂しさでも感じたか、非常にセンシティブな姉の気持ちの揺れ動き、とてもよいと思ったわけですよ。しかしね、弟の初恋? それを結果的に阻止したことになっちゃうのかな? そうした展開。これはなかなかに面白そうですよ。

『くらドル』、ゲストです。私立山之宮高校の落ちこぼれクラス、花組に所属する生徒たちの物語。高校生にして円の面積で迷う、台形の面積で誤るレベルだというのですね。しかし、メインは学力格差ではないみたいですね。花組にやってきた天野君。女子が苦手という彼、その原因である瓜木さんと花組にて遭遇して、そして女子への恐怖を克服していこうという展開ですね。しかし、天野くん、ほぼまともな表情が出ていません。克服のあかつきには、もっといろいろな表情が出るのでしょうか。ちょっと楽しみにしたく思いますね。

『天然MAMA日記』、次女高校受験、なのだそうです。それにともなう思い出がたりとでもいいますか、夫の神童といわれた小学生時代から転落にいたるまでの道のり、ああ、これは私と一緒だ。神童とはいわれなかったけど、勉強しないでも授業の内容、すらすらわかったから、勉強する癖ってのがつかなくて、後にえらいことになるんですね。いやあ、もう、大変。勉強が面白いって思うようになったの、大学にいってからだったな。もっと早く気付いてたらなって、今でも思います。

今回の話を見ていると、無理めの学校に無理して進学するよりも、余裕をもって勉強できる方がいい、つまり身の丈にあった進学をすることの大切さみたいなのがわかるように思います。ゆっくりといいますか、自分のペースで勉強できる、後から伸びるタイプの人には、そうした進学のしかたがよいように思ったのです。それと、子供への勉強のさせかた。あれは素晴しい。しろっていわない。一緒にしようという。それは本当に素晴しい。これはためになりました。子供相手だけでなく、大人でも一緒ですよね。覚えておきたいことと思います。

  • 『まんがタイムファミリー』第29巻第5号(2011年5月号)

2011年3月22日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2011年5月号

『まんがタイムスペシャル』2011年5月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』。春、満開の桜の下、マキ、リコをはじめとする5人がまぶしい。実に華やかな表紙であります。しかし、こうして見ると、リコさんは本当に美少女でありますね。もちろんマキもそうなんですけど。奥にいる3人、笑っているスズが可愛くて、楽しそうで、すごく魅力的。いい子だなってのを全身で表してる子だと思います。

笑って!外村さん』、新キャラ登場だそうです。お嬢様姫木弥生。外村さんとはまた違う理由で距離を置かれてるのですが、その違いを認識せず、結果の相似をもって外村さんに接近するというのですね。しかしなにをやっても怖れられる外村さんと違い、姫木さんはなにやってもよく思われる。ああ、なんという対極。けれど、そんなふたりが最後にはちゃんと交流をはたして、一緒に善行をなしている。その姿がなんだかよかったなって思ったんですね。まあ、外村さんはまた誤解されちゃうわけですけどさ!

『少女カフェ』、携帯電話忘れた葉月さん。宮嶋さんの提案、当然のごとく却下されて、けど結果的にそういうことになったというの。いいだしっぺの法則ではないけれど、きちんと最後まで面倒みようとしてくれる宮嶋さんは、ほんとにいい人だと思います。しかし、あの人、寒くないのか? 葉月さんは寒そうに待ってたのに、宮嶋さん、クールにポツンと立ち尽してる。ほんとすごい人です。そして本題はというと、だんだんにお母さんのこと、忘れていくんじゃないかと思って悲しくなってるつくしでありますね。いつも気の強そうに振る舞ってるこの子が、こんなにもしょげてしまう。その落差が、すなわちこの子のショックの大きさだと思うのですね。思い出もなにもかも、時がだんだんに過去へ過去へと押し流してしまう。それは確かに悲しいことだと思うけれど、その過去の上に積み上げられたものを大切にしているかぎり、それは決して過去にはならない。そうした考えはとても健全で、大切なことだと思ったのでした。

『野菜畑でつかまえて』、面白いです。今回のテーマはガマン強さみたいですね。男にはガマン強さが、忍耐力が必要だ、って話から始まって、最後にガマンしないと決めるまでの曲折。あの玉ねぎスライス涙ガマン対決は、ひどいチートだなあ。しかし、この漫画、テンポがよくて、ひとつひとつのネタ、しっかりと読ませるんですね。笑いがあり、そしてちょっとしんみりさせることもあり、そうしたネタがうまく繋がっているんですね。ちょっと切なかったりもする。けど、いつかみんな明るく笑える、そんなことになればいいなって思うんですね。お母さんが愛されてるってわかるだけに、そう思ってしまうんですね。ところで、山ガールの話、あれは面白かった。すごく魅力的です。

『シュガービーチ』。扉絵が凶悪でないかね? いや、もう、ほんと。わあ、なんだ、これ、すごい。でも、本編はお花見。なので水着はなしです、基本的に。お嬢様である奈子、この子が望んでのお花見。らんちき騒ぎが御所望らしいのですが、いったいどういう花見観なんでしょう。しかしね、身辺警護のSPたち、本当にいい人。でもって、大掛かりな登場に行列、いやもうほんと、こういう無茶なの大好きです。あと、部長の友達がいない疑惑。もう、ほんと、最高です。でもやっぱり一番面白かったのって、最後の落ちだったと思うんですね。いや、もう、これね、ここまでいくとらんちき騒ぎじゃないと思うんだ。でも、ほんと、面白い。これはだめです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第20巻第5号(2011年5月号)

2011年3月21日月曜日

『まんがタイムファミリー』2011年5月号

『まんがタイムファミリー』2011年5月号、発売されました。表紙のテーマは、ダイエットなのかな? と思ったら、普通に運動がテーマみたいですね。鍛えよう! 4コマ力!! なのだそうです。腹筋してる『ぽちゃぽちゃ水泳部』、『キラキラ☆アキラ』は柔軟? 『働け!おねえさん』はスポーツドリンク飲もうとしていて、そして『うのはな3姉妹』はウェイトトレーニング。長女梅乃さん、妙に似合ってるなあ。意外なマッチであります。

『ギュっとして!よねちゃん』、お花見です。おにぎり屋の娘、ということでおにぎりネタで押してきましたけれど、ほどほどに制限されて、娘たちの交友がメインになってきたという感じですね。栄にさそわれて、サンドイッチ屋の娘きみも誘ってお花見。よねの用意した山のような重箱、きっと全部おにぎりなんだろうな、そう思ったんですが、そういう言及はありませんでした。かわりにではないですけど、あの焼きおにぎりの屋台、そこでプロの目になるとか、そういうのが面白かったです。しかし可愛い娘たち。見ていて目にも楽しいです。

『ひめごとノート』、2回目にして風邪? と思ったら、なるほどグループに入りそこねるという展開を用意するためでしたか。納得。で、ひとりぼっちになってしまった姫だけど、プライドがさらにその状況を加速させる。いいね、いいですよ。で、友達候補も登場してきて、姫とは対照的な女の子。人懐っこく、明るい。杉崎良子。しかし、それにしても姫の奇行、実によいです。あんだけ叩かれて、全然気にしてないっぽい杉崎さんは見事です。

『めがねのキミと博物館』は、タイムリーといってよいものか、津波ではないけれど洪水で失なわれたものを少し扱って、いや、これは洪水には限らないでしょう。失われるものがあり、人も去っていってしまう。けれど、残されたものからそうした私たちの過去、歴史を伺うことができるという、そうしたことは今の状況を目の当たりにして、なお一層に深く感じられるように思います。失われた街の風景がGoogleのストリートビューに残されている。それを残して欲しいと望む声など出てきていますね。ええ、古いものはただ古いだけではない。それが語るものがある。ええ、そうしたことは、年を重ねるごとに、いや大切なものを失っていくほどにわかるようになるのかも知れません。

教師諸君!!』の扉での解説。遍歴職人ですけれど、こういう解説、面白いです。阿部謹也が『中世を旅する人びと』で書いてましたっけ。ちょっと読んでみよう。しかし職人の格好、私は服飾史はさっぱりなので、これが遍歴職人らしいかどうかはわからないんですけど、けどこの格好してる西名先生、すごく素敵だと思う。黒が引き締まってシック、かっこいいです。本編は教員の移動もろもろの話ですね。いや、教員の異動って新聞に乗るっていうの、すっかり忘れてましたよ。そうでした。学校出ちゃうと、こういうの意識しなくなっちゃいますよね。前埜先生がまた産休。挨拶にきた前埜先生が明かす城先生のキャリア、なんと、深沢先生の1年前かと思ってたら、その年、つまり2ヶ月だけの先輩だったんですね。今回は他にもUSBメモリを破壊する西名先生とか、しびれますね。そして最後の落ちも。確かに一度見たら忘れないと思う。でも西名先生は、そういう忘れられなさとは違うものを望んでらっしゃるんでしょうね。

  • 『まんがタイムファミリー』第29巻第5号(2011年5月号)

2011年3月20日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2011年5月号

『まんがタイムきららMAX』2011年5月号、昨日の続きです。

『はんどめいど』、ゲストです。編み物得意なお嬢さんが主人公。名はけいと。手芸店で毛糸を大量購入しているところを、ニットデザイン事務所の所長でいいのかな? 織香にスカウトされるんですね。あみ12歳と編み物勝負したりして、速さ量で勝負するあみに対し、贈る相手のことを考えるけいと。派手さはないけれど、落ち着いて丁寧な展開、描きよう、それはとてもよかった。それから、するめ食べてるあみ、この絵が面白かったです。

『わしんとん!』、ゲストです。なんでワシントン? って思ったら、なるほど、これ、ワシントン条約なんだな。ヒロインひな、20歳。って、おおう、20歳なのか、もっと若いかと思ってた。5年ぶりに姉妹の住む家に帰ってきたら、動物屋敷になっていた。妹りお17歳は、裸で蛇をまとっている。ええ、なんだろうこれは! そして姉ゆま25歳。下にいくほど大人っぽいっていうのは、ある種の王道でありますね。

ラッキーストライク!』、マイボールに慣れなくて失敗してしまったレンですが、あのシャツがべたべたっていうの、レーンにひかれてる油か! レーンってあんなにも油まみれなんだ。ボールから指を抜く、その説明は納得。そして自宅で練習。地味だけど、ボウリングを本気でやってる人たちは、みんなこうした地味な特訓してるのかな。なんでも基礎は大切で、そしてそれらは往々にして地味なもんなんでしょうね。楽器だってそうだった。さて、妹さん登場ですよ。私、レンの妹が好きで、あの告げ口したりするのね、けど今回はそういうのとは違って、けどやっぱり面白い。お姉ちゃん、優しいなあ。で、十柱戯って、日本語ではボウリングのことそういうんだ。バレてもいいと思いながらも踏み切れない、そんなレンが可愛いです。

『ののことのらと』、面白いです。新キャラ登場。2組のとっつぁん。天才少女らしい。で、ちょっと変わり者? 押されているのの。その怯えようといいますか、取り乱しようが面白い。しかし、このとっつぁん。淡々として、ちょっと大人びて、魅力的。なかなかに面白そうなことになってきたと思います。しかし、電波なのね。いや、ほんと、これからどうなるんでしょう。楽しみです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第8巻第5号(2011年5月号)

2011年3月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2011年5月号

『まんがタイムきららMAX』2011年5月号、発売されました。表紙は、わあ、『きんいろモザイク』でありますよ! 素敵な表紙、素晴しい表紙! もう大好き。忍、カレン、アリス、揃い踏み! もう、ものすごく可愛いの。なんといったらいいものか、容易に言葉が見つからない。それくらいのものですよ。花びら舞い散る中、忍とカレンは座り、そのそばに横になっているアリス。そのひとりひとりの姿勢、表情の違いに、この子らの個性、キャラクター、大いに溢れているのですね。いやしかし、本当に三者三様の魅力があって素晴しい。見事な表紙であります。

『きんいろモザイク』、本編も素晴しいです。お弁当の話、そしてダイエットの話です。しかし驚いたのはカレンへのお供えでしょう。お地蔵さんといい出した時、どういう話なんだろうと思ったら、なんとお供えとな! これもカレンの人柄なんでしょう。可愛いだけでなく、にこにこと笑う、その人懐こさがいいのだろうと思います。しかしこの子たち、食べ物を与えないでください☆もそうなら、安産体型のカピバラの、可愛いのにちょっとビターっていう、そうしたところ。実に素晴しいです。

しかしさ、「モザイクのかけら」、これは欲しい。なのに抽選で100名とか、ほんとやめて欲しい。売ってくださいよ。ほんとそう思います。

『ふわふわ科学』、連載になったんですね。これは嬉しいです。ルリコ先生の科学ラボに通う女の子たち、って、最初の台詞、ものすごい説明だな! しかしそのわかりやすさは重要だと思います。でもって今回は電磁石。コイルを螺旋状に巻くっていうのは、なんかちょっと違うような? コイルってのは、線を巻いたものをいうんであって、この場合、鉄芯にエナメル線を巻く、それをコイルという、じゃなかろうか。てなわけで、この漫画の扱うもの、科学に興味を持って、実験を楽しむ女の子たちっていうのはすごくいいと思うのだけど、基本的な誤りみたいなものを避けるため、ちゃんとした監修をつけた方がいいと思う。ゲストの頃にも怪しいのちょこちょこあったけど、連載になったからには、そのへんちゃんとして、しっかり作りあげていって欲しいなって思うのですね。できることなら、U字のコイルや周囲を鉄の枠で囲うことで磁束をまとめることができる、よって磁力が強くなる、でいいのかな? ちょっと自信ないけど。こういう解説があるとよりよいなあとか思ったりしました。この連載には期待しています。

そういえば、こういう知識って、学研のひみつシリーズ、つまりは漫画で仕入れたんだったっけな。うん、今、そういう漫画を読みたいんだと思う。

『アキタランドゴシック』、とてもいい。今回はフリーマーケットの話なんですけど、ものすごくおどろおどろしい。秩序と無秩序とかいってるけど、そんなどころではない空間になっていて、拷問具、処刑具扱ってるやつがいるかと思えば、なんともいえず後味悪い叫び袋とか、ほんと、なんなんだろう。不思議な不思議なアキタランド。ちょっと怖ろしく、けどそれが面白い。アキタちゃんも、若干のあやしさ、そして可愛さ、とてもよいと思います。

『おにさん、こちら』、なんか動きが出てきましたよ。映画にいく。あかねが病気になったものだから、かなでひとりでいくことになったのですが、もちろんそこにはもみじがついてくる。で、これ、ちょっとした悲劇ですよ。たまたま会った友達と、映画館にいって、そこでもみじが暴走。ヒーローものを見たいといって、からだ乗っ取って無理矢理友人も引き込んで、その後も大騒ぎ。もう最低! でもね、漫画としたら面白い光景。確かに面白かったのだけど、かなで、落ち込んじゃって、そこからの言葉、ひとつひとつが沁みました。嫌われて、かなでから離れていったもみじ、この子もひとりぽつんとして、ああ、さみしいふたりだったのかも知れませんね。このふたりの仲、きっと復旧するだろう。そう思うのですが、そのきっかけはなんであろう、どうしたドラマになるだろう、これは期待したくなる展開であります。

  • 『まんがタイムきららMAX』第8巻第5号(2011年5月号)

引用

  • 原悠衣「きんいろモザイク」,『まんがタイムきららMAX』第8巻第5号(2011年5月号),5頁。

2011年3月18日金曜日

『まんがタイムきららミラク』Vol. 1

『まんがタイムきららミラク』Vol. 1、昨日の続きです。

『Lisa Step!』、これは学園ものでも、教員側がメイン。英語科教員のリサ。イギリスからきたお嬢さん。高校生の時分、日本に留学してたことから日本語は話せる。そんなリサ先生と、ちょっと個性的な先生たちのコミュニケーション、面白いです。しかし、美術科の三条先生がすごい。ものすごいお嬢? 自分の実感では、こういうの美術よりも音楽にいそう、なんて思うんですが、いやまあなかなかにいい感じ。化学・生物の御子神先生、体育の日野先生、皆それぞれにいいキャラクターしてて、あのサンドイッチの顛末とか、本当によかったです。で、国語科の小宮先生。この人はすごく普通ですね。その普通さが、なんかすごく印象的でした。

『スイートマジックシンドローム』、父の転勤にともなう引っ越しのため、これまで友達を作れずにいた甘子。ようやく引っ越し続きの生活から脱したこの子の高校生活。友達作ろうとして、部活に入ろう、けど目当ての部活は部員不足でなくなってしまっていた! ああ、なるほど! ここから部員を探していくって話になるんだな、そう思ったら、いやあまいりました。たまたま買ったプリンから、不思議な女の子、プリンが現われたってんですね。お菓子王国の第二王女にして魔法使い。この子と一緒に暮らし、この子と一緒に茶道部復活を目指すっていう、ちょっと毛色の違う部活動ものになりそう。なかなかにいい感触ありました。

『るーてぃんルーティン』。これ、冒頭4ページがコンピュータを前にボイスチャットしてるシーンだけで構成されてたもんだから、もしかして完全会話主体だったりする!? と思ったら、そんなことはありませんでした。でも、この対話メインだった冒頭、これも面白かった。うまく登場人物の個性を見せてくれるのもいい。リンちゃん、この子は可愛いね。それで後半、ヒロインの綾、この人のバックグラウンドやらもろもろ、ちょっと描かれて、なるほど、高校時分の友達、京子との関係、ちょっとだけ複雑な気持ちもありそうだけど、なかなかにいい感じ。で、オフ会やるんだ。なんだか、リンは嫌がりそうな予感がしますね。

『びぎなーず9』、これも部活もの。野球部を作ろうっていうんですね。ヒロインたまちゃんはピッチャー。友人のかなを引き込むかたちで、野球部を作ろうと談判する。それで保健医(原文ママね)の篠崎先生に挑戦するかたちになるっていうのが面白く、なかなか真面目な野球もの、部活ものになりそうな感じです。しかし、絵の雰囲気、まるっこくて可愛い。うまくデフォルメされてて、いい雰囲気だなって思います。

  • 『まんがタイムきららミラク』Vol. 1 (『まんがタイムきらら』2011年5月号増刊)

2011年3月17日木曜日

『まんがタイムきららミラク』Vol. 1

『まんがタイムきららミラク』Vol. 1、発売されました。これまで、ほぼ情報を出さずにきた『まんがタイムきららミラク』。はたしてどんな陣容なのか、雑誌のカラーはどうなのか、ほとんど情報が出てこなくって、正直なところちょっとはらはらしていたのですが、手にしてみれば、表紙、なかなかいいじゃない。ドキドキ☆ヴィジュアル進化型、FreeStyle 4komagazineなんだそうですが、はたしてどれほどにフリースタイル、自由なんだろう。不安まじり、というよりも、期待まじりの不安をともに読みはじめてみましたよ。

そうしたらですね、いや、これがなかなか悪くない。確かに、4コマ一本で落ちがつく、そういうスタイルを求める人からしたら、これは違う、そう思うかも知れないけど、でもそうしたスタイルをあえてとらない、その宣言はもうなされてるわけですよ。そして私は、そうしたストーリー重視というの、落ちが弱いスタイルっていってもいいのかな、気にならないどころかむしろ好きだったりするくらいだから、『ミラク』、すごくいいですよ。ええ、Vol. 1、気にいりました。

『桜Trick』、やっぱり多いですね、学園もの。仲のいい女友達ふたり。高山春香と園田優の学校生活がはじまる、そのわくわくとした感覚、よく伝わってきて、そして新しく知りあう人達。よろしくハロりん! ちょっと癖があったりするのがいい。そして南しずく、名前から美少女間違いなしとかいって煽られてて、わお気の毒。でも、こうしたじゃれあってるみたいな描写がすごくよいのでした。しかし、驚きましたよ。春香の優に対する気持ち。それっぽくほのめかすだけなんだろうなと思ってたら、おおう、なんとガチではないですか。いやはや、驚きました。

と思ってたら、『前から2両目』。三葉と百合のふたりがヒロイン? その名前から、おおう、もしかしたらこれもそうなのか? 少なくとも三葉はそれっぽいぞ、とか思ってたら何が「百合」よ! 名前負けにもほどがあるわ… とかいうせりふがきて、いやもうこの台詞は笑いましたよ。でも、この漫画、女子高生的なるものへのフェティシズム、いや高校生とは限らないか。ともあれ、女子というものの可愛さを語る三葉、もうえらいこと面白い、というか、ちょっとうおなてれぴん的のりを感じて、けどうおなてれぴんとはまた違う味があります。面白かったですよ。この漫画は、三葉のフェティシズムと、百合のお家の喫茶店? その二本を軸にしていくんでしょうか。しかし、3コマにわたって紹介された彼女、最高でした。

『メラン・コリー』、微妙に絵が、というか描きかた、構図もそうかな? 色気を押し出している感じで、なかなかにドキドキさせられますね。で、まさかのスイカ擬人化、というか、そういう理解でいいのかな? スイカ割りをしていたら、そのスイカが女の子になってしまった。いや、女の子だった? なんともいえないナンセンスさがただよっていて、ちょっとイラっとさせるスイカ娘が皆から酷い扱いをうける。アグレッシブなボケに、もっとアグレッシブなツッコミが入るって感じでしょうか。テンション高めでわあわあいってる。こういうの、なかなかに好きですよ。

『月曜日の空飛ぶオレンジ。』、で、こちら、まさかのスイカ割りネタがかぶるっていうんですね。まだ寒い3月というのに! こちらもいろいろナンセンス風味。で、妙なハイテンション。けど、ところどころの台詞、おかしみがあって、今絶対電車のってるよねみたいなのね、ものすごく面白かったです。でもほんとナンセンス、スイカの自販機とか、それからバッティングセンターのスイカのくだり。もう、わけわからんのですが、面白かった。で、謎の生物、生物教師、ツカぽん、ほんとなんだかよくわからない、けど変なおかしみがある漫画です。

『Good night! Angel』、これ、気にいりました。殺し屋稼業の女の子、境川ユリがヒロインで、凄腕の殺し屋なんだそうですけど、普段はなんだかどんくさいようでして、いやもう可愛いんですね。仕事の秘密を守るため友達を作ることが許されなかった。そんな状況を嫌って、一人暮らしすることにしたユリが、学校でちょっとずつ友達をつくっていこうっていうね、その様子もすごくいい。全然慣れてなくって、ちょっとのことで喜んだり落ち込んだり、もういろいろとばたばたしてるところ、本当に面白かった。学校生活、日常におけるちょっと抜けた表情と、仕事の時の表情と、違った感触、それらをうまくひとつにまとめて、ちょっとスリリングで、けれどほのぼので、そうした感覚を相互にゆきかわせる。とてもよくできていて、面白かったです。

  • 『まんがタイムきららミラク』Vol. 1 (『まんがタイムきらら』2011年5月号増刊)

引用

  • タチ「桜Trick」,『まんがタイムきららミラク』Vol. 1 (『まんがタイムきらら』2011年5月号増刊),18頁。
  • name「前から2両目」,同前,65頁。
  • あfろ「月曜日の空飛ぶオレンジ。」,同前,91頁。

2011年3月16日水曜日

スイートプリキュア プリキュア キュアモジューレ

 今日、ばあさんがおちびを連れて買い物にいくっていうから、二階の部屋が一杯になるくらいトイレットペーパー買っといてくれといったのに、買ってきたのはこれ。スイートプリキュア プリキュア キュアモジューレ。いえね、おちびが欲しいといって、これを持って、動かなかったんだそうです。でもって、こいつ、なんとプラモデルなんですね。女児向け、といったらちょっと偏見入ってるみたいですけど、女児向け食玩だから完成品で入ってるのかと思ってたら、プラモデル。お父さんお母さんに作ってもらってね? ってことなんでしょうが、すべてのお父さんお母さんが模型づくりが得意ってわけじゃないからなあ。いえ、これ、意外と難しいんですよ。

キットはこんな感じ。

Precure Cure Module (Melody type) Precure Cure Module (Melody type)

ゲートはほとんどなく、それこそニッパなしでランナーから部品をむしりとるようにしても、きれいに外れるという印象。けど私はニッパで切り取り、カッターで丁寧に処理しました。

これが難しいというのは、組み立てではなくてですね、シールだったりします。

Precure Cure Module (Melody type)

ご覧のとおり、パーツは少ないし、そうなると当然組み立ても簡単ってことになるわけですが、反面シールはというと、曲面にそって曲げて貼って、それでぴったりになるように立体裁断されている凝りよう。しかも、端の方が細くこまかく、そうなると当然繊細で、うわあ、これ貼りそこなったら破れたり千切れたりしそう! でも、シール貼るのはちびにやらせたいなあ、というわけで、ほとんど自分が貼って、大きなところをちょっと浮かせた程度に残し、それをやさしく押さえてくれといった風にして、組み立てに参加した気分を演出したのでした。いえね、全部作ってもらった、ではなく、一緒に作ったと感じられた方が、きっと愛着も沸くでしょうし。

というわけで、上手にできましたー!

Precure Cure Module (Melody type)

う、一番上のハートがちょっと曲がってるな。すまん、おちび。

しかし、250円程度で買える食玩で、ちゃんと可動するっていうんだから、たいしたもんだと思います。

あ、そうそう。食玩の食の部分はこんなです。

Precure Cure Module (Melody type)

乾燥剤かと思ったよ。

2011年3月15日火曜日

Destin Histoire

 先日、ふと『Birth』の初回限定版ってまだ買えるのかな、と思ってCD店にいってみたんですよ。そしたらさすがにもう初回版はなくてですね、通常版も残り3枚みたいな状態で、売れてるみたいですね。で、無駄足になっちゃうのも面白くないから、というわけでもないのですが、買いました『Destin Histoire』。アニメ『GOSICK』のオープニング・テーマですね。で、私、この歌、結構気にいっているんですね。

気にいってるのは、『GOSICK』のアニメ、これ自体が好きっていうこともあるのでしょうけれど、その映像も大きいなって思うんですよ。ちょっと平面的、切り絵というか紙芝居というか、そうした雰囲気を持たせた絵がですね魅力的だなって思うんですね。イントロのピアノのアルペジオ、それにあわせて幕が開く。それがもう本当にキュートでチャーミング。ええ、もちろんヴィクトリカもチャーミング。アニメーションと歌、曲調がですね、よくマッチしてるなって思って、感心して聴いてるんです。

しかしなにが好きかっていいますと、リフレインですよ。短かく静かなイントロが過ぎて、しばらくにぎやかであったのが、リムショットとギターの刻み主体のタイトなオケ、ほどほどに抑制されて、けれど少しずつ盛り上がっていくその曲調がリフレインで一気に広がるんですね。4分で打ち鳴らされるシンバルの響き、そこにスネアの4分打ちが加わって、この前進感はすごくいいなあ。そう思いながら聴いていたんですね。その前進感はオケの力だけでなく、真っ直ぐで伸びやかなボーカル、これにもあるな、そう思わさせるところあって、ええ、こういう曲調、声質、好きなんです。

これ、限定版にはプロモーション・ビデオとか番宣映像とかが収録されたDVDがついていて、まだ見てないんですけど、どんなのだろう。PVはyoshiki*lisaさんのらしいけど、それがどういったものなのか、楽しみに見たいと思います。

2011年3月14日月曜日

『まんがタイムLovely』2011年4月号

『まんがタイムLovely』2011年4月号、昨日の続きです。

『くるくるまきまき』、ねじまき必要ゼンマイロボのくるくると、くるくるを拾ったまき、ふたりの話になるのかと思ったら、まきの憧れの先輩、ええと女の人、ぐっと前に出てきましたね。まきは女の人が好き。けど、これまでは踏み込めずにいたっていうのが、くるくるが前に出ていくことで、変わっていくってことなのでしょうか。しかし、センパイが好きなまき。でも、可愛いといわれてくるくるのことも気になる? なかなかに可愛い漫画、これはいいなって思います。

『GYMMEN!』、面白いです。やせようとジムに通うことになったけど、現状を知るために体重を量る、その現状を知られたくないっていうのがね、自意識過剰で、ちょっと笑えます。あの、インストラクターのつぼみとかね、もうばっさりっていうのがナイスです。しかし、ほんとにこの主人公、へたれといっちゃっていいものか、微妙なだめさ加減がナイスな男です。なんか人としてはナイスといいにくい男ですけどね。

『とりにてぃ』、突然、娘という女の子が三人、男三人暮らしの家にやってきたっていうのですが、この娘たち、実に謎だらけ。そして三人ともにそれぞれなにか特殊能力といったらいいのか、持ってるっていうの、これいったいどういう状況なのか。今の時点ではちっともわからないわけですけれど、親にされてしまった三人、みなが娘たちに翻弄される、そんな展開が期待されそうです。

  • 『まんがタイムLovely』第18巻第3号(2011年4月号)

2011年3月13日日曜日

『まんがタイムLovely』2011年4月号

『まんがタイムLovely』2011年4月号、発売されています。表紙はHERO『はじめのちひろ』ですね。ジャンプしているはじめ、ほがらかな感じがあるのいいですね。あの抹茶色というのか、深い緑のジャケット? いや、カーディガンなのかな? あれはすごく好みです。で、WebStarっていうの、なんだかすごく飛ばしてますよね。実はこの響き、ちょっと恥ずかしかったりします。ウェブスター! 辞典みたい!

『恋とはどんなものかしら』、28歳鈴木撫子がヒロイン。化学教師、失恋して、それ以来恋愛に対してネガティブになっているみたいなのですが、男子生徒に告白されて、アタックされて、しかしこれで即ロマンティックってわけじゃないのはいいですね。ヒロイン曰く、面倒くさい。好意向けられ、どんどん踏み込まれることもそうなら、それにともない敵意向けてくる女生徒なんかもいたりして、いや、本当に面倒くさそう。でも、恋愛っていうのはそういうことなのかもな、とも思わせられて、気持ちを向け、向けられる、そうしたことは面倒くさい。その面倒くささを受け入れてでも踏み出したい、それが恋愛なんだろう。でも、撫子にはそれだけの気力がなく、そうした彼女がこれからどうなるのか、それがテーマであるのでしょう。

『みん☆うた』、ヒロインの詠幸の昔の話、ちょっと問題児だったっていうの、なるほどそんな経緯があって合唱にいきついたのか。で、現在に戻るとえらいこと怒られてるっていうんですね。なるほど、前回の夜間にまで居残っていたの、ばれて怒られてるんだ。まあ、そうだろうなあ。で、あの時に会った人、やっぱり本当に幽霊だったんですね。けど、なんだか詠幸はわかりあった模様。なので、幽霊それから詠幸の側はこれで問題なく活動していくことになりそうですね。そうなると、あの過剰に合唱部に否定的な大隈先生。この人がちょっとした障壁になりそうで、さらにいえばなぜこんなに否定的なのか、その理由が気になりますね。

『君と朝まで』、漫画家ものですね。女性の漫画家、恋愛もの描いてるのに、アシスタントが女性ばかり、担当編集者も女性、出会いがない……。と、そんな時にできるアシスタントがやってきた。男性、なんかかっこいい。すごく気遣いができる。その上、腕がいい。てな感じで、ちょっと好きになっちゃって、それで今後、ドキドキ、ふたりはどうなるの? そんな風になるんでしょうか。いや、なんかならん気がします。しかし、この人の絵、あんまり美人美人には描かない、それこそシンプルなものなのに、すごく可愛くっていいですね。夢見てる感じもよく出ていると思います。

  • 『まんがタイムLovely』第18巻第3号(2011年4月号)

2011年3月12日土曜日

『まんがタイムきらら』2011年4月号

『まんがタイムきらら』2011年4月号、先日の続き。私がおろおろしてても意味なんてないから、とりあえず平常運転に戻そうと思う。それこそ私に今できることといったら、いつぞや『少女素数』すみれのいっていた、祈ってるよ…、これぐらいしかないわけで、今はただ祈るだけ祈り、この次になにか具体的に動けることができた時、すみやかに動けるよう普段どおりにしていることが大切なんだと思う。なので、今はいつもどおりに。

『はるよみ』、ゲストです。文芸部ものの漫画ですね。静かに読書をするのが好きという日向小春。なのだけれど、その静かな時間が邪魔されるっていうんですね。邪魔する人、夏目ゆず。ゆずを止める人、杉崎まみ。過剰なスキンシップに辟易しているんだけど、いざ距離を置くようにいってみるよ、そういわれると寂しさも感じて……。あんまりにべたべたされるのは苦手だけれど、一緒にいるのは嫌いじゃないよ。そういう距離感、穏やかながらも誰かと一緒にいることの喜び、そうしたことの語られる漫画。悪くない感じです。

『じゃんじゃん日和』、ゲストです。学校に住み着いている幽霊リンと、ただひとり? リンのことが見えるつるぎ。かまってもらいたいリンが、友達と話してたり、あるいは授業中のつるぎにちょっかいを出す、その様子が面白いです。なんせ、リンが見えてるの読者とつるぎだけなんだから、普通のやりとりとして描かれてるものがですよ、教室の皆や教師にはまったくの奇行として映っているってんですから。描かれながら描かれていないこと、それが面白く思ったんですね。しかしですよ、リンの消えそうで、けど簡単には消えないよっていう、あの揺さぶる展開、あれはなかなかでした。

『だい!どう』、これも部活ものですね。新入部員獲得に燃える大道芸部。なるほど、なかなかに面白そう。新入生の悠里、運動は苦手な彼女、なにか人前で表現できる部活に入りたいなという、そうしたところからも、この子の性格がよくわかります。そして大道芸部の面々。なるほど、ひとりひとりで持ち味、得意ジャンルが違うのか。ジャグリングをする結城なつる、バルーンアートをする大桃メル、そして手品の篠田茅と無能アシスト元橋奈緒。いや、この無能アシストっての笑っちゃいますよ。そもそも最初の段階で落ちになってる手品組。でも残るふたりも、結構なもの。なつるの上達するための犠牲とか、それから作りたかったものとできたものが違ってしまうメルとか、こういうのも面白いです。

決して上手ってわけじゃないけど、それでも頑張ってる部員たち、そんなところが微笑ましかったり、また楽しかったり。面白くなりそう、そんな感想持ちました。

My Private D☆V、てっけんとうであります。無表情無口キャラへの愛が語られておりますよ。積極的に気持ちを表に出すわけではないけれど、その状況、雰囲気などから読み取れる。そうした繊細さに加えて、ちょっとした奇行なんかがぐっとくるというわけで、ああこういうのわかりますよ。なんといったらいいのだろう、ささやかな仕草の端々に表れる気持ち、感情。それは本当にぐっときますよね。ええ、これはすごくよくわかります。ともにあって、耳をすますようにして感じるという、そうした距離感みたいなのもいいのかなあ。ええ、これはいいですよ。

  • 『まんがタイムきらら』第9巻第4号(2011年4月号)

2011年3月11日金曜日

『まんがタイムきらら』2011年4月号

『まんがタイムきらら』2011年4月号について書くつもりだったけど、さすがにそんな余裕がない。少しでも多くの方が無事でありますように。

『きらら』ではなく『キャラット』だったけど、ちょっと『かんぱけ』のこと思い出してる。登場人物のひとり、静が阪神淡路大震災を回想してる一コマがあったんだね。

今日の昼、大阪でも揺れは体感できて、職場のテレビで津波の状況など見ていたんだけど、到達前の予報で3m、これはきっと酷いことになる、沿岸部は壊滅しかねない、そう思っていたのだけれど、実際には10mを超えるレベルで押し寄せて、想像を絶する酷いことになってしまって、もう言葉もない。

阪神淡路大震災の時は、地震の状況を確認できないままバイト先(交通機関)に向かったのだけれど、その肝心の電鉄がストップ、駅で復旧を待っていたがいつまでたっても回復しないので帰宅したら知ってる街が燃えていた。あの時のショックは今でも忘れない。

私は当事者といえるようなものではないのだけれど、それでもあれほどのショックをうけたのだから、実際に被災された方はどれほどのものだったろう。そして、今もニュースでは想像を絶する状況が次々と伝えられていて、もうたまらない。冷静でなどいられない。

けど私がおろおろしたところでなんの意味もないのだから、とりあえず落ち着こうと思う。状況も、もう少しでも落ち着けば、なんらかできることもあるかも知れない。そのためにも、まず落ち着こうと思う。

2011年3月10日木曜日

Birth

 もう一週間がたった、あるいはまだ一週間しかたってないのですね。3月3日、中川かのんさんのバースデー。ええ、なかのんファーストアルバム『Birth』の発売日だったわけですよ。これ、私は全然意識してなかったんだけど、仲良くしてくださってる方がすごく気にいってらっしゃって、その人は当然のように買うっていってたんだけど、じゃあ私は? っていったら、どうしたものかなー、ええ、迷ってたんです。そしたら、発売日ですよ。なんと、『Birth』初回限定版が瞬時に溶けたらしく、見事にkonozama。ネットショップはどこも全滅。こうなったら地上の店舗に賭けるしかない! ええ、足で探すことになったのですよ。

で、同じ探すなら、自分の分も買ってみようか。そう思ったんですね。そしたら、これが正解!

このアルバムは、アニメ『神のみぞ知るセカイ』の登場人物である中川かのん、彼女のファーストアルバム、ええ、まったくの企画盤であるのですが、しかしよくできてるんだ。アイドル路線のアルバム、全10曲(うち2曲はインストゥルメンタル)、頭から聴いてみれば、その構成、きちんと考えられているってわかるのですよ。アルバムに必要なぶんの曲作ってぶちこんどきました、なんて感触一切なし。プロローグ『Date of Birth』で幕が開けば、あとはエピローグ『Birth』まで、まさに中川かのんの世界。これ、本当によくできてる。1曲1曲もそうなら、アルバムとしてもそう。『Date of Birth』の最後、中川かのんの「はじめまして」、その声にふっと意識が引っ張られたと思ったら、もう『LOVE KANON』のイントロがはじまってる。その対比、対照の鮮やかさ。一発で持っていかれますね。アップテンポ、気持ちがはっと目覚めて、かっと高揚する。その勢いは『YES-TODAY』、『ALL 4 YOU』にまで途切れることなく持続して、そして『ウラハラブ』でしっとりとした世界に落ち着く。いや、ほんと素敵。よくできてる。もう大好きです。

『神のみぞ知るセカイ』、最初、全然意識してなかったといってましたけど、ええ、見てなかったんですよ。ところが、なかのん回の威力があまりにすごかったのか、『ハッピークレセント』ですよ。その歌詞、鈍感過ぎなロミオさんってフレーズだけを取り出して、3分間だったっけかなあ、延々ループさせた耐久動画ってのが作られたんですよ。それが紹介されて、なんだろう、試しに見てみるか。ええ、これが『神のみぞ知るセカイ』との出会いでした。もう、全然意味がわからない。なんじゃこりゃ? そんな感想だったんだけど、ちゃんと3分間耐久完走できまして、で、あちこちからおすすめ受けまして、第9話から見ることになった。で、終わったと思ったら、2期制作発表をうけてか、再放送開始。頭から見て、いや、面白いよ。で、私のはじまりであった中川かのん回を見終えて、ああ、あのライブシーン、あれは素晴しかった。クライマックス直前までは、アップテンポ、元気な歌を前面に出していたのに、まさかのスローテンポ。『らぶこーる』ですよ。あれは引き込まれました。ああ、これは一気に中川かのん像を転換させた、そう思いましたね。ええ、すっかりやられたんです。

中川かのんというキャラクターには、アップテンポの曲がやっぱりよく似合ってるのだと思います。『Birth』はアップテンポで入り、アップテンポで終わる。けれど、曲を聴き進めていけば、アップテンポだけではない、しっとりとしてメロウな世界、また違った表情も見せてくれる。色鮮やかなかのん、落ち着いてそして豊かなかのん、多様にして多面的な姿を見せてくれる、非常に魅力的なアルバム、それが『Birth』です。

さて、初回限定版にはいろいろおまけがついてくる。そのひとつがDJ-CDですよ。DJトラックが収録されていて、本編の音楽トラックと組み合わせることで、あたかもラジオ番組聴いてるような気分にさせてくれる。これがまた最高なのさ! もう、素晴しいね。ほんと、これ考えた人、誉めてあげたい! ほんと、いい仕事であります。

引用

  • zopp作詞『ハッピークレセント

2011年3月9日水曜日

『まんがタイムきらら』2011年4月号

『まんがタイムきらら』2011年4月号、発売です。表紙は、ざらの新作『しかくいシカク』でありますよ。女のコ×カメラ=可能性∞、とのこと。おおう、カメラもの、写真ものであるみたいですね。表紙に出ているカメラ、それぞれに元ネタあると思わせる。まあ、PENTAX *ist Dとライカ Mのいくつだろう。ちょっとわからんな。それからiPhoneですかね。かわらず、といっていいものでしょうか。こうした小物にも力が入っていて、ガジェット好き、それからカメラ好きにもしっかり訴えそうに思います。ところでさ、渡来十子、この人のティアラっぽいの。これ、フードじゃんか。なるほど、細かいところもしっかりです。

そんなわけで、『しかくいシカク』、第1回です。なるほど、新学期どころか入試から描くというのですか。入試の風景、試験前に余裕な人、そして寝た状態で担ぎ込まれた人。眠り姫ふたり。なかなかに個性的といいますか、インパクトのある登場ですよ。余裕のある方の姫が渡来十子、パジャマの人が新阪魚、そして十子のつっこみ役? 内富良茜。またなにか仕込みのある名前なのかな? 第1話から面白いのはさすがの一言だと思います。密度高めは作者の個性、けれど以前ほどにはネタの仕込みはないっぽい? いや、気付いてないだけかも知れません。

『2-B!』、よいですね。ゲスト2回目。今回はアリスをメインに描いてるって感じ。茨城弁の女の子。って、茨城ってあんな感じなんだ。メールも茨城弁になってるし! しかし可愛いです。動物苦手なんだ。それでヒヨコを呼び出すんだ。あの布団の中のヒヨコ。枕がぬいぐるみなのね。これもまた可愛い。実にいいですよ。授業中の風景も面白い。アリス、英語はちゃんといけるらしい。でもって、ものすごい寝方してる日向のん。弁当食べるは寝るは、いかします。キャラクターの可愛さ、それが前面に出てくる漫画だけれど、それだけじゃなく、行動もろもろのコミカルさ、そこによさがあると感じます。

『箱入りドロップス』、ゲストです。一人暮らしの青年が主人公。名前は陽一、ちょっと強面、でも悪い人ではないようです。おばから頼まれて、隣りに住むことになった女の子、西森雫の面倒を見ることになったというんですが、この雫というのがものすごい箱入り娘。異様に厳しいおじい様の方針で、ずっと家から出られなかった。学校さえもいっていない。そんな状況から抜け出してきたというんですね。自動販売機の使い方さえも知らない。知識の調達はテレビと漫画、だからいろいろ偏ってるっぽいんですね。しかし、あの地方出身と知られると馬鹿にされるかもと怖れたというの、面白かった。最後の出身地を明かすところとか、もう素晴しかった。なかなか面白そう、いい雰囲気です。

『少女公団アパートメント』、ちさの部屋の模様替えなんですね。片付けの風景、ちょっとしたことに個性が出るのが面白い。細かいことには頓着しないろか、かと思えば意外に几帳面ななつみ。しかし、秘密にしたいもの、日記とか文集、アルバム、躊躇なく見てるさくら、素晴しいな。さくらお姉ちゃん、一挙手一投足に問題がある。そんな感じで、いやほんとしびれます。しかし、この漫画、気の置けない、そんな仲間、友達と一緒にいる時の安心した気持ち。それがひしひしと感じられて、すごくよいですよ。大好きです。

  • 『まんがタイムきらら』第9巻第4号(2011年4月号)

2011年3月8日火曜日

寝ても醒めても

 なんでか気になる作家というのはあるもので、私にとって陽気婢という人は、まさに気になってしまう、そんな作家の代表であるといってよいのではないかと思われます。特段その動向を追っているつもりもないのに、ふとなにかのはずみで気付いてしまえば買わないではおられない。興味がおさえられないんですね。『寝ても醒めても』は、違う漫画を探していて見付けた。古い漫画なのかな? 買おうかどうか少し考えて、買った、そうしたらまったくの新作であったのでした。

『寝ても醒めても』、夢をテーマにした漫画です。いま夢を見ていることを理解して、夢の中で自由に振る舞う、明晰夢を取り上げて、ちょっとエロティック、ちょっとスリリング、実に面白い漫画でありました。同級生を師匠と仰ぐ少年、明晰夢を意識的に見る、その技術、ノウハウの伝授を受けているというのですが、やっとこさ見ることのできた明晰夢で片思いの女の子への思いを遂げる。その夢の話をしているところを当人に聞かれるという導入に、主人公の彼や思われている彼女、登場人物が夢の中で自分の欲望を遂げていく、そんな展開になるのかと思ったら、いやはや、全然違っていてびっくりしました。

登場人物、主人公の長野涼太、長野の師匠林、長野の思い人河内美那子、そして河内の友人富田由紀。富田由紀が強烈でしたね、腐女子的発想をする女の子で、長野と林で妄想しちゃったりする。スレンダー、前髪ぱっつんのショートヘア、眼鏡。思い切りがいいというか、突き抜けちゃってるくらい自分の興味や好奇心に素直な人で、しかしこの人がキーパーソン。謎めいた行動に、意図がまったくわからなくて、それであの事件でしょう。なんでこんなことに? そうした思いに状況を読めなくなって、いやあ、見事にやられました。

陽気婢という人は、SFの素養があったり、また今回みたくミステリっぽいのも描いたりして、そしてオカルト、怪奇ものっぽいのも描いたりして、そうした表現に独特の雰囲気、危うくて、そしてちょっとエロティック、そんな匂いがただようところがすごく私をひきつけるのですね。ええ、『寝ても醒めても』、最高でした。表題作『寝ても醒めても』はオカルト風味のミステリ仕立て。ミステリを読みつけてる人なら仕掛けを見抜けたりするのでしょうが、さっきもいいましたように私はすっかりやられて、いやあ、うまかった。『ユメノオトシゴ』はオカルト色強めですね。この2作は、自分が制御してるつもりでいたもの、けれどそいつは到底人の手に負えるようなものではなかったのだ、そうした深淵のようなもの感じさせるところがあって、ああ、これも陽気婢という人の味だと思います。そして、『エテガミ』、あふれんばかりのロマンティシズム。

ええ、陽気婢らしさを充分に味わえる素敵な一冊でありました。

2011年3月7日月曜日

『まんがタイム』2011年4月号

『まんがタイム』2011年4月号、発売です。表紙、テーマは入学あるいは新入社員? 中央に、ちょっと懐かしい蛮カラ風のおとぼけ課長があって、そのわきにはフレッシュな印象与える『みそララ』のヒロイン3人組。でも、これは特に入社のころっていう感じではないですね。そして、むんこ新作『ナイショのおままごと』の告知があり、『わかば先輩未満』、『ソフテン!』のカットも載っています。

『華園の微男子』、お、これは面白いです。新入部員を獲得せんと頑張っている様子を見て、ボクもどこかに入ろうかなんていってるけど、この学校で男子を受け入れてくれる部ってあるんかいな。そう思ってたら、やっぱりなさそうよね。しかし、どこもかしこも排他的ってわけじゃないんですね。やたらアグレッシブな調理部。美術部だってフレンドリーですよね。運動部は、まあ確かにちょっと一緒にってわけにはいかないか。しかし、最後のあやめの一喝。これは見事でした。こういう凛々しいお嬢さんは大好きです。

『こてこてふぁみりあ』、短期集中連載です。家族で大阪に引っ越しするっていうんですが、ただ引っ越すだけでなく、妻の実家に住むという。それが嫌だっていうのが、当の妻本人で、夫はというとやけに乗り気なんですね。さて、妻の両親、孫がくるっていうんでえらいことはりきってまして、しかし見た目にも夫婦漫才みたいですね。妻も可愛い、その子も可愛い、ほのぼの系の漫画ですね。こてこてとタイトルにはあるけれど、えげつないといった印象はなく、楽しく読めそうに思います。

『にこかみ』、これはゲストなのかな? 天界から幸福神の子がやってきた。見た目にはおとなしいお坊ちゃんって感じの神様。訪れた家は、Webデザイナーのお姉さん。どうも仕事に追われて、片付けやらなんやらまで手がまわらないみたい。で、その神様の息子ニコとヒロインあかりの姉ゆかりふたりで家を片付けたりしてる。この子とあかりの同居もの、って感じなのでしょうか。で、あかりを仕合せにするということみたいですね。まだまだ一人前とはいえないニコが、どうやってあかりを仕合せにするのか、ちょっと面白そうです。

『ととと!』、ゲストです。新人まんが大賞の上期最終候補だそうですよ。背は低いけど、ケンカが強い不良少年、椎名茜が主人公。でも、この少年、なんのかんのいって悪いやつじゃないよな。ゆう子という幼なじみ? 女の子がいて、なにかと世話やいてくれる。現代の『Theかぼちゃワイン』って感じ? しかし、この女の子、ケンカしている茜を見て、止めるっていうの、ケンカをではなく、相手の動きなんだ。おとなしい風で、けどおとなしいばかりでないヒロインっていうのはいいですよ。

PEACH!!』、この焼きウニのうまいこと…って、もしかして『ドラえもん』オマージュなのでしょうか。ウニ三昧。見た目に魅力的で、そしてあの和菓子屋の話思わせる展開、よかったですよ。しかしこの人の漫画は、なにかお腹がすいてきますね。

  • 『まんがタイム』第31巻第4号(2011年4月号)

引用

  • 川島よしお「PEACH!!」,『まんがタイム』第31巻第4号(2011年4月号),198頁。

2011年3月6日日曜日

『まんがタウン』2011年4月号

『まんがタウン』2011年4月号、発売されています。表紙、メインは山田のり子ですね。『主任がゆく!』北見主任とコラボだ、であるそうです。あの人、好きなので嬉しいです。テーマはお花見なのかな? なんなのだろう。山田のり子は着物を着ていて、手前にはしんちゃん、奥にはネクタイを頭に巻いて、コップ酒、踊っているかりあげクン。また『ちはるさんの娘』のカットもありますね。全体に桜を散らした、春の表紙です。

光の大社員』。あの猛犬ワンコちゃん、多分いろいろ問題があって現実におもちゃとして売り出すことは無理っぽいと思うのだけど、こういうのあったら、ちょっと欲しいかも知れない。いえね、ちょっとブラックといいますか、洒落のきついおもちゃですけど、なんか面白い。それに、可愛いなって思うんですね。実際あったら、買っちゃいそうな人、いると思うんですが、誰か作っちゃくれないかな。さて、ちはるさん。社長いわく眼鏡がだいたい8割だそう。それはいいすぎだ! だって眼鏡かけてなくてもキュートじゃないか! といいながら、眼鏡のちはるさんは5倍くらい可愛いな。ええ、眼鏡8割です。

三色だんご』はテレビのデジタル化を扱ってて、なんと、今、アナログはこんなことになっているのですね。突然砂嵐になったかと思ったら、アナログだからとくる。きっと、このお母さんみたく、あわてちゃったりする人、あるんでしょうね。地デジカ、色違いのやつがいるとか知りませんでした。うちは、メインのアナログテレビが壊れちゃったのでデジタルテレビに買い替えたのですが、ぎりぎりまで粘ろうっていう人、やっぱりあるでしょうね。でも、デジタルでテレビを見る癖つくと、はやく買い替えた方がいいよって思ってしまうんですよ。おそらくは『三色だんご』でのテレビの話、続かないと思いますけど、デジタルになればなったその時の話があってもいいなって思いました。

『飼っちょるハムスター』、最終回でした。なんかね、突然延岡城跡に来ています、とかいって、観光案内みたいな展開、どういうことなんだろう? と思ったら、なるほど最終回だからなのか。パクプクも多少は話にかかわってくるけど、基本は延岡案内。作者の地元愛? そんなの感じて、なんだか面白かったです。あの動物園の話とか、見た目から40代といわれてもおかしくなく思えるヒロインですけど、思えば高こ、うわ、中学生か。すげえな。見てきたような口ぶりとかね、面白かったです。不思議な味、わりと嫌いではなかった。煽りにはまた会う日まで、とありますけど、いずれまたお目見えかなうといいなと思います。

『せんせといっしょ!』、花粉症の話、面白かったです。花粉症になってしまった莉緒。ああ、これは怖いですよね。私は今は大丈夫だけど、明日の自分はどうかわからない。なってしまってはじめてわかる。そんな花粉をめぐる情景のいろいろ。花粉をはらう様子をけんかしてると勘違いとか、あくびを薬のせいにするとかね、シンプル、わかりやすい、そして面白い。大変よかったです。でもって、あの風邪でしたっていうのね、あの最後のちょっと慌ててる莉緒先生が、ああ、ちゃんと先生やってるんだなって思わせてくれて、よかったんですね。

  • 『まんがタウン』第12巻第4号(2011年4月号)

2011年3月5日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2011年4月号

『まんがタイムジャンボ』2011年4月号、昨日の続きです。

『すいーとプロミス』はホワイトデーのお返しの話であるのですが、光介、綾に返すつもりではいたけれど、椿のことは忘れてた。っていうか、あれはわからんわ。でも、あんなチョコレートで、しっかりお返しねだるところを見ても、椿は光介に甘えちゃったりなんかしてるわけで、さらにはあんなに怒っちゃう。自分は光介の特別、ないしはかなり近しい存在である、そんな意識があると感じられて、それがすごくいいんですね。あの、もっふもっふと食べてるところも可愛いし、いや、もう、光介、最終的に姉か妹、どちらかを選ぶことになったりするんだろうか。妹を選んだら、なんか命がなくなりそうな気もするのですけれど……。最後の、茶碗トレードの罠、あれは面白かったです。

『でり研』は皆でお花見。で、この花見の様子、これが単行本の表紙になっているわけですか。凝ってますね。海原それから井ノ頭の服装、そして鯛焼を箸で食べるお嬢。これが表紙と同じなんですね。表紙の、ちょっとゴージャススタイルの海原さん、これが可愛いんですよ。魅力的だなって思ってたんですね。さて、大仏くんに思いを寄せるふたり。井ノ頭と海原ですけれど、井ノ頭がリード、大仏くんも可愛いなと思っている、そんな描写もあって、ほんといい感じであるわけです。対して海原に関しては、ヒャッホーウフフッ、だったり黒髪乙女ぺろぺろー、だったりするわけだからなあ。変態的なこといってるのは浦飯屋で、大仏は多少はましなんですけれど。しかし、ずいぶん違ってる様子。でも、その姿、雰囲気が好ましい、そんな風に思われてることは確かなんですよね。加えて、田尾先輩と浦飯屋、このふたりの関係も、なんだかちょっとよいなって思うんですね。

『輝け☆星の川高校自由形』。最初は変な娘としか思えなかった菊池乙女が、だんだんにいい子だなあって思えるようになってきてるのが実によいです。今回は、いや、今回もでいいかも知れない、泳ぐよりもぐだぐだ寝ている、そんな話だったのですが、中島の煽りにのせられてプールに飛び込み、溺れた翼。彼を助けるために飛び込み抗議する乙女がすごくよかったんですね。まあ、すぐに台無しになるんですけど、その台無しも含めてすごくよかった。しかし、翼、彼にとっては双葉ばかりが重要で、ちょっと乙女がかわいそうかな、なんて思ってしまうんですね。

『パドラーズハイ』、次回で終了なのか。『ナイショのひめねこ倶楽部』と『あまぞねす?』、それから『アイスボーイズ!』が最終回。ああ、終わったのは仕方ないとも思う。でも、好きだったり、最近とみに面白くなってきてる、そんなこと思ったりしてたものだから、ちょっと残念に思います。また、『パドラーズハイ』、これも唐突に終わるという印象で、もうちょっといろいろなエピソード、膨らませそうな雰囲気を感じていたものだから、本当に残念。ええ、もうちょっと長く読んでいたかったのですね。

『書店の古本さん』、ゲストです。ヒロインは古本新、こもとあらた、であります。書店の求人に応募。名前が面白いからと採用されて、しかしこの人、本に対する愛情、並々ならぬものがありますね。というか、情報を伝達するメディアとしての本が好きなのではなく、物質としての本そのものが好き、ある種のフェティシズムを感じさせます。伝統的といいますか、オーソドックスといいますか、そうした雰囲気も感じられる漫画です。だから『ジャンボ』でなく、他の系列誌でも問題なさそう、そんな感じがしました。

  • 『まんがタイムジャンボ』第17巻第4号(2011年4月号)

2011年3月4日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2011年4月号

『まんがタイムジャンボ』2011年4月号、発売されました。表紙は、チアリーダーでありますか。『じょしもん』美々と『レーカン!』天海さん、ふたりがメインといった感じ。いや、しかし、こんなにアクティブな天海さん見たのはじめてじゃないか? そして、『中2限定!?ガールズトーク』の3人がいて、『おねがい朝倉さん』は白い詰襟、凛々しく応援団であります。右隅には『でり研』1巻の表紙が載っています。

『半透明勤務薄井さん』、なかなかによいですよ。ヒロイン麻生紅、お婆ちゃんから職場の様子を写真で送っておくれといわれて、素直に写してみたのはいいけれど、やっぱり薄井さん、写らないんだ。心霊写真になれないことにショックを受ける薄井さんだけど、それって特殊技能だったのか。しかし、薄井さんじゃない心霊写真は壁の染みだっていう、幽霊がそこにいるのに冷静な判断がなされるとか、面白い。でもって、気持ちが高ぶると写る薄井さん。けど、一部だけっての、なんかね、線入れるの忘れて下絵を消したみたいになってて、面白い。でも、あの表情だけが写るの、可愛い。ほんと、いいお嬢さんですよ。最後、お婆さんにその様子が届いたのは、よかったなあ。ええ、よかったです。

『うれすじ!』、ゲストです。こんびにおとぎ草子、コンビニものの漫画です。登場人物は吉備桃、足柄金、そして志摩浦、みな女の子ですね。個性的。明るいのはいいけど、店のおでん食べちゃったりする桃、しっかりものでやたら凛々しい金、そして発明大好き浦、なかなかににぎやか、悪くないですね。そしてオーナー、この人はかぐや姫なのかな? 輝夜さん。なかなかにゴージャス、花びら舞う中を登場するってんですね。ええ、悪くなかったです。

『はなな大増刷!!』、いいですよ。面白い。今回は自宅がメイン、郁子ちゃんの様子が描かれまして、スケジュールの調整しくじって、えらいこと忙しいってんですね。3日で3時間睡眠。って、それ死ぬから。危ないから。寿命縮むから。しかし、栄養ドリンク頼みでゼリー飲料で食をつないでる。いや、ほんと、こうでもしないと乗り切れない局面ってあるんだと思うんですけど、ほんと、大変だなあ。で、はななが郁子ちゃんのこと助けたいと思う、その気持ちが先生の持ってたデジタルコミックの本、それ見て一気に盛り上がるところとかね、こっからの展開、すごく面白かった。はなな盛り上がり、そして今度は先生が盛り上がる。いやあ、これ、いつかちゃんと出会う日がくるんでしょうね。で、知り合いだったってわかるわけだ。すごく楽しみ。今回のラスト、あの力尽きてしまうところとかね、なんかすごくよかったです。

『天文むすめ』、この扉! いったいなんのご褒美なのでしょう、それくらいに素敵。いやもう、角縁のすばる、丸縁の織姫、どちらも素敵。すごくキュート。うわあ、落ち着いて凛々しいすばるに、ちょっと神経質な感じもある織姫、ああもう、可愛いなあ、ふたりとも。さてさて、今回は花粉症の話題。私、珍しく花粉症はないんですけど、だからやっぱりすばるの気持ちはわからんのでしょうね。でも、弱ってるすばる、可愛い。うん、新感覚。注射苦手とか、見た目しっかりしてるのに、弱点とかなさそうなのに、実際にはそんなことないっていうのね、いや、ほんとよかったです。そして面白いのは織姫。この人、本当にすばるのことが好きなんだな。連日通いづめって、涙なくしては見られないな。いじらしい、いや、重いっちゃあ重いんだけどさ。でもほんと、この人も可愛い人だと思います。ちょっと素直じゃないけど、それがことさらに可愛さを引き立ててる、そんな風に思うんですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第17巻第4号(2011年4月号)

2011年3月3日木曜日

『まんがホーム』2011年4月号

『まんがホーム』2011年4月号、昨日の続きです。

『ミライカナイ』は花見であるのですが、おおう、なんと、フェイたちの未来っていうの、どうもバラ色の未来! ってわけではないみたいですね。以前、除夜の鐘の風習がなくなってるという話もありましたけど、桜もそうなのか。除夜の鐘は文化がすたれたわけですけれど、桜に関しては自然破壊? それとも種の限界? 貴重になってしまったために桜は管理されて、近付くこともできないっていうんですね。こういうことが積み重ねられることで、なんでフェイが過去の時代、つまり現代にやってきたか、なんだかわかるように思うんですね。しかし、今回、フェイもムーも楽しそうで、そしてヒロシの気持ち、あ、やっぱりそういう方向でいきますよね。ええ、なんだかちょっとわくわくさせられました。しかし、フェイを気づかうムー、なんかよかったな。ええ、なんともいえず好きな漫画です。

うちの夫婦な生活、特別企画であります。おーはしるい、むんこ、宮原るり、芳原のぞみ、小石川ふに、5名の夫婦な生活が描かれて、いや面白かった、芳原のぞみ。結婚式用に漫画の小冊子作ったっていうの、集中が続かない新婦と、延々作業可能な新郎。これ、新郎は新郎で可動限界を超えて作業してぶっこわれるタイプじゃないのんか? で、私はそんなタイプなんですよね。いや、ほんと、面白い。そして、小石川ふに、夫の人も漫画家でいらっしゃるとか。この、好きなアイドルの歌を聴かせるっていうの、好きなものを妻にも好きでいて欲しいんでしょうね。なんだか気持ちわかります。愛されてんだなあって思って、これもまた面白かったです。

『おきばりやす』、まめ富ちゃんも晴子さんもおねえさんになって、けどそんなには変わってなくてちょっと安心です。でもね、舞妓になると入門した時の様子とか、そういうの描かれてみれば、たしかにお姉さんになっていってるんだな、そんな風に思えてきまして、それからおしぼりのうんぬんのところとか、余裕が見える? 食器重ねるお客をとめるふたりなんかもね、しっかりしてる。ええ、まだまだ発展途上だけれど、少しずつでも前へ進んでる、そんな様子が見えるのがいいですよ。でだ、晴子さん、普段の格好も、それからパフェにおののいてるところも、えらいこと可愛くて、いいですね。ええ、すごくいい。私、この人が好きなんですよ。しっかりもん。ちょっと冷たく見えるけど、そんなことないっていうのね、ほんと、いいと思います。

で、あのエビフライパフェ、からあげパフェですけど、うへー、この店は知ってるし、何度も前通ってるけど、そんなメニュー出してたんだ。知りませんでした。驚きです。

『あゆみさんは心配性』、なかなかにいいですよ。心配性というか、弟をかまいたくて仕方ないって感じのお姉さん。弟は一人前あつかいされないわけだから、さぞや面白くないでしょうけど、それでもうまいこと共存してるのがいいなって思うんですね。しかし、「忘れ物」、あれは面白かったです。

  • 『まんがホーム』第25巻第4号(2011年4月号)

2011年3月2日水曜日

『まんがホーム』2011年4月号

『まんがホーム』2011年4月号、発売されました。表紙は、どうやら春一番ですね。軽やかに駆けている『らいか・デイズ』らいかをメインに、桜の花びらあびる『笑って!外村さん』、春一番のうちわをかかげた『そよ風そよさん』、花粉を防御? 『椿さん』。そして、マリリン・モンローみたいになってる『夫婦な生活』みえこさんですよ。スカートひらり心ふわり、だなんてコピーが踊ってますが、ここまでひらりだと、ふわりどころではないみたいでありますね。

笑って!外村さん』、おお、新登場人物であります。美術の先生、吉永先生とおっしゃるらしい。外村さんが先生の机を触っていたと聞いて、あわてるでなし、むしろお礼をいうっていうのね。なるほど外村さんに理解者があったのか。なんだか緩い先生。むしろ外村さんにお世話になってるって感じで、机の上かたづけてもらったり、スカートのホックなおしてもらったり、けど服装なおしてもらってるのがシメられてると勘違いされるっていうのね、あと、タバコの注意とかもね、外村さん、可哀そう! とか思っちゃうんだけど、でもそれでも、ちゃんと外村さんのこと理解してる人がいるってこと、それはとてもよかったなあ。しかし、外村さん、本当にいい子。ええ、本当にいい子です。

『センセイあのね?』、これ最高だ。つぐみのことを好きな人がいる。男の人!? と思わせてお姉さまなんですけど、このお姉さまとの出会い、背が小さくて物静かな髪の長いかわいいお姉さまの気持ち、それがつぐみの気持ちにつながって、共感したりね、すごくいいんですね。でもって、つぐみさん、ものすごい人気。あの卒業の風景、いいですよね。そして早乙女とのこと。先生に思いっきり誤解されてるわけですけど、この状況、いつ、どんな風に解消されるんだろう、するんだろう。このへんの展開、どうなるか、楽しみですよ。

『まりかちゃん乙』は花粉症の話。扉のゆなさん、めちゃくちゃ可愛いな。で、本編まりかちゃん。えらい装備でやってきたわけだけれど、けどこれを上回る装備も今や存在するから、きっとまりかちゃんも大丈夫、花粉症がつらいんだなって思ってもらえますよ。でも、有名人気分で登校とか、やっぱりまりかちゃん、可愛い人だと思います。ちょっとうざい女の子。くしゃみのくだりなんて、まさにそんな感じなんですけど、でもこういうのがすっかり可愛く思えるようになってしまったんですね。あの、鼻にティッシュ詰めて、くしゃみ出そうになってる顔とか、ほんと可愛いと思います。しかし、あの悲劇。ほんと、えらいことになってますね。

おしのびっつ!』、くないの身体能力、あんなにも知れわたってるのか。って、知れわたりますわなあ。電車で数駅とかいう距離を普通に走ってきてるっていうんだもの。しかも計時までしながらって、かなりの本気に見えますでしょうし。で、先輩とジョギングするっていうんですが、あのしのぶを陥れる手口、もう完璧でした。それでもって、3段ぶち抜きのくないの可愛いこと。運動得意な女子って魅力的ですよね。いやもうほんとそんな感じで、しかしこの人は運動性能高すぎです。それからテンションも高すぎ。でもそんな、ばたばたわあわあと元気なくない、その様子がいいんですね。

  • 『まんがホーム』第25巻第4号(2011年4月号)

2011年3月1日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年4月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年4月号、昨日の続きです。

『ユメミルかねこ』、ゲストです。幽霊女子高生の話。通りがかった霊園、叫び声に覗いてみれば、お墓から幽霊の女の子が出ようとして、つっかえていた。この子が転校生としてやってくる、そんな話であるんですね。幽霊、金子夢見。高校入学目前で死去。けれどどうしても高校生になりたいって神様にお祈りしてたら、願いがとどいてめでたく高校生として学校に通えるようになったっていうんですね。その秘密を知るのは、朝に出会った太田ありさ、そしてその友達の裕理だけ。可愛い絵、キャラクターもうまいこと動いてて、面白かったです。絵も、ちょっとかすれた感じというか、独特の雰囲気があって、こういったのもまたよいと思います。

ひよぴよえにっき。』、最終回でした。はるのために誕生日のお祝い、こっそりと準備しているちあき。ばれちゃいけない。けど、はるには勘繰られて、その右往左往してるちあきがやたら可愛くって、ほんとこういう雰囲気、気持ちの描かれかたが好きでした。誕生会の風景、あのローソクを横から吹き消されちゃうってのは、ほんとポピュラーな事故ですよね。そしてちあきのプレゼント、ああこういうのも実にらしい。ええ、実にいいですよ。そして、絵日記。ああ、こうしてタイトルが生きてくるのか。最後の最後までほのぼのとして、ちょっと年の離れた姉妹の関係、あたたかみのある、いい話でありました。

アクアリウム』、素晴しいな。もう、1ページ目、ゆうの電話をうけるさおり、その描写でもう撃沈ですよ。いやもう今回は、ユキちゃんにピッと指たてて台詞横取りするさおりとか、さおりに自分に質問するようにうながすゆうだとか、そして水槽の前で眠ってしまったふたり。強烈、鮮烈、素敵すぎ! ああ、もう! とまあ、絵的な威力もすさまじかったのですが、内容もなかなかのもの。ゆうの電話に誤解するよしあき。振り回されるユキちゃんも面白いんだけど、こうした恋の気持ちもやもやとさせている男ふたりがいる反面、その思いを向けられた女の子ふたりは、そうした気持ち、まったく気付いてないですよね。友達、さおりはゆう、ゆうにはさおり、それでもう気持ちが一杯になっちゃってるんですよね。水槽、アクアリウムが繋いだ友情というと、あんまりに簡単すぎてふたりの関係を表せてないと思う。そんなふたりの様子、気持ちがつながったと思ったら、ぐーっとホットになっていって、それがもう最高なんですね。もう、面白い。けど、そうした言葉では追い付かない。胸の奥が、ざわざわしてわくわくする、そんな気持ちで、なんだか私も嬉しいみたいなんですね。

『かためで!』、今回はいい感じに刀が活躍してますね。新キャラクター、こゆりが登場して、体育の授業、ひとりジャージを着てる女の子。刀とか隠し持ってる。さて今回の刀の見せ場はカッティング。体育の計測の一項目なんですけど、射出されるボールを刀で斬るというのですね。というわけで、さやかさん大活躍。ええ、私、この人の刀がらみの話、好きなんですよ。建物真っ二つにしたり、車も斬ったり、今回も見事にそんな感じ。いやほんと、わくわくしました。楽しかったです。

『平成生まれ』、面白いです。佐藤と四村の関係がいいなあ。あの、四村の冷たく佐藤を見る目、あの表情が固定されてるのも笑ってしまうんですけど、あの佐藤のするモノマネ、あれがよかった。最初ので、訴えるぞ。で、次のもまた捏造なのかと思ったら、ええーっ、あんた自宅ではそうなんか。ものすごく意外。これまでに無表情な四村を描いてきたからこそ、この威力って感じですね。見事、やられました。

『びりけん。』、ゲストです。ビリヤード部の漫画です。タダメシをかけた勝負をふいにされて、その落とし前、ハンデつけるから勝負なさいっていうんですね。まったくの初心者と経験者の勝負。これはまったく相手にならないか、あるいは初心者ながら意外な冴えを見せるのか、どちらだろうと思っていたら、まずはへろへろ、続いてスクラッチ。ええ、前者ですね。そして先輩の技術に魅せられて入部。この流れ見るに、真面目に部活ものになりそうですね。キャラクターは可愛く、けれど動きのあるスポーツ、ゲームを見せるには少し表現が追い付いてない嫌いもあるのですが、でもこうしたところは回を重ねるうちに解決しそうです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第4号(2011年4月号)