『まんがタイムきららMAX』2012年9月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』、お、以外な組み合わせです。アリス、カレン、そして陽子。学校からの帰り道? アイスクリームを食べている3人です。食べ方にも個性が出るといいますか、陽子、もう食べ終わってるし! おとなしめのアリス。いたずらっぽく溌剌としたカレン。いい対照。陽子も陽子で、さっぱりとして元気な性格、よく表れていて、ほんと、可愛いお嬢さんたち。魅力的であります。
『きんいろモザイク』、おお、アリスが素敵だ。今回はゴマの話からはじまって、忍主催のティーパーティー。アフタヌーン・ティーがマイブームなんだそうですよ。皆を呼んで、お菓子づくりから頑張るっていうんですね。メイドの御仕着せ着たしのの可愛いこと、って、どんくさい子であります。お菓子づくりで手間取って、とっぷり夜もふけてっていうんですが、夏のイギリスは夜になってもまだ明るかったりするから、こんな時間にもお茶会、みたいなこといいますよね。しかし、この準備の様子のおおわらわ。にぎやかで楽しくて、とてもよかったです。さて、カレンになつかれてる久世橋先生、なぜゴマなのか? 悩んでるんですね。理解しようと一生懸命、いい先生だと思います。
『ご注文はうさぎですか?』、扉にシンデレラ、なぜだろう、って、なるほどそういうことですか。千夜に起こされたシャロ、寝間着が甘兎庵×ラビットハウスのコラボTシャツなんですね。なんだろう、素朴で自然で、えらいこと可愛いですよ。今回は、イメージと実際、それがテーマなんですね。お嬢様学校に通うシャロとリゼ。シャロは皆のイメージを優先して本当を誤魔化してしまうけど、リゼはそうじゃない。軍人気質を隠さない。って、リゼも可愛いもの好きとか虫やおばけが苦手とか、本当を隠してますけどね。でも、今回、シャロの本当が皆にばれて、けどそれでリゼとの距離もちょっと埋められた、皆の気持ちも変わらないってわかった。恥ずかしいかも知れないけれど、もう隠さなくってもいいし、ばれたら幻滅されるんじゃとか心配する必要もないし。ええ、よかったじゃないかって思ったんですね。しかし、ばれた瞬間のシャロ、ぐるぐるの目、めちゃくちゃ可愛い。この子はシンプルでも相当に魅力的ですよ。そしてオロオロするチノも素晴しい。ええ、いい話でした。そうかあ、メロンパン好きなんだ。嬉しそうな様、実によいですよ。あと馬、馬。看板、素敵でした。
『Free!』は文化祭で喫茶店。メイド喫茶っていうんですが、あの女子高生と相撲がとれるとか、ものすごい妨害工作があったもんだな。アトリが悪いんでしょうけど、首謀者は隣のクラスの稲葉冴子。相撲とかいう発想がすごいよ。で、それを紙相撲で克服とか、面白かったです。普通にメイド喫茶でいくと思わせて、普通には起こりそうもないトラブルしこんで、その山乗り越えさせて、意外性、そしてしてやったり感、見事でありました。
『Pretty Prison』、ゲストです。囚人と看守という、なかなかに珍しいシチュエーション。主人公? リンネは天才ハッカー。どんなセキュリティも突破する、っていうんですが、ほうコンピュータがないと駄目なんだ。南京錠に降伏です。彼女を監視するのはコハク、幼なじみで看守。人の悪いリンネに、根が真面目なコハク。ちょっと屈折した友情、というか愛情? そんなものが感じられる漫画でありますよ。けど、そういうシーン、あの食べ物わけてもらったコハクのモノローグですよ。ここぞというところで、とりあえず食べるか。こういういいところでひょいとかわされるみたいな感覚、面白い。シリアスになりきらない、コメディ、楽しく読めそうな漫画です。
『アキタランド・ゴシック』、めちゃくちゃ面白いです。県のなりたちの劇、これってアメリカでは普通にやるっていう国のなりたちの劇、そういうのなんでしょうね。ほんとにアキタランドではやってるの? さて、アキタちゃんの晴れ舞台、チョイ役なのにばっちり素敵な衣装。アサヒのお手製だっていうんですが、そのアサヒ、痛恨の発熱。それで弟ショウゴ君が代わりに派遣されたっていうんですね。しかし、これ、おそろしい! 姉というものの理不尽性、弟という立場の哀れ、それが見事に描出されて、名作ですね。最高に面白かったです。しかしアキタちゃん、きれいな服でおめかしとか、嬉しいんですね。こういうところ、なんだろう、意外とはちょっと違うんだけど、でもなんかほのぼのとこの子の素直さ可愛さ感じさせてくれて、とてもよかったです。
『ふわふわ科学』は夏に涼を得る、そのいろいろですよ。サツキのうちにはクーラーがない。なので打ち水、気化熱ですね。そこからチエの工夫。へー、お湯を噴霧すると冷たく感じるんだ。気化しやすいからなんでしょうか。面白いですね、今度ちょっと試してみよう。怪談で涼しくなるメカニズム。なるほど、交感神経のしわざか。冷たいものを食べると頭が痛くなるメカニズムも説明されて、なるほどでした。サツキのうちに皆が集まってたの、お祭りにいくからだったんですね。みな浴衣、最後に冒頭のシーンがリピートされて、同じ台詞なんだけど、随分違いますね。最初はなんだか追いてかれる感じ、けど夢じゃない、本当のお祭りにはちゃんとミソラ間にあって、ええ、とってもよかったです。ええと、それと、ゴーヤー。うちも毎日ゴーヤーですよ! 庭にたくさんなってるんです。大変なのよ。
『√中学生』は新キャラ登場ですよ。アルネ、護衛兵なのだそうです。長い剣を持ってる。で、あの大きな長方形、あれは盾なのでしょうか。普通に学用品がはいってるとは思えません。しかしこの人、月のこと好きなんですね。いや、それ以上にお母様か。月を守るために同じ学校に転入。王国の力で、同じ学校、同じ学年、同じクラス、って、おおなるほど権力か! そう思ったら、あれーっ!? こちらの王国は、そこまでの権力をふるえないんですね。穏健です。
『放課後せんせーしょん!』。からあげを、からあげを食べてはいけません! 今回は食べ物の話ですね。調味料、その好みで対決だ。っていうんですが、目玉焼きにはしょうゆかソースか。葵と小桃がもめている。ええ、私は塩コショウです。それぞれに好みがある、っていう話なんですが、自分は別に普通のならなにがかかっててもいいなあ、って思ったけど、いややっぱり好みはあると思う。からあげにレモンは、って、うん、ちょっとわかる。実際、目玉焼きは塩コショウで、卵焼きは醤油で安定ですし、調味料、これは誰もが当事者になりうる話題なんでしょうね。キエさん曰く、確かに今回のスナオさんは一味違うかも知れません。冒頭のしょうゆソース論争に、しれっと自分の好みでもって決着させようとしてみたり、そしてめんつゆ。ああ、これ、今度試してみよう。だし、ミリン、しょうゆってところでしょう? 変なことになりようのない、事前調整済み調味料ですよね。自分は魚を食べる時、上身を食べたらひっくり返してしまいます。あんまりよくないですよね。つぶあん、こしあん、自分も詰まってればどちらでもいいです。ソースといいはってた人が、違うところでは緩かったり、こういう好みでもってその人のらしさが見えるの、たかだか食べ物、けれど馬鹿になんてできない、そんな重みのある話やも知れんなと、自分自身振り返ってみて思ったりしましたよ。しかし今回は、皆、表情豊かで、スナオさんなど非常によかった。で、ゆかりのマヨネーズ、卵にマヨネーズは卵オン卵じゃないのん!? あ、そうそう、私はサラダにはなにもかけません。
- 『まんがタイムきららMAX』第9巻第9号(2012年9月号)