2018年6月30日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年8月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年8月号、一昨日の続きです。

『RPG不動産』、次回から連載とのこと。ああ、面白いものなあ。今回はルフリア憧れの人、サトナ様からの依頼。魔王城周辺の街に住民を呼びたい、っていうんですが、この魔王城の扱いが面白くって、エンカウントしたモンスターたち! この人たちが実に礼儀正しいんですよ。なにかと思ったら、そうか、ここはテーマパークになってて、亜人たちがアトラクションのキャストをつとめているんですね。おお、見事な再雇用策。確かに、これは天職ですなあ。魔王城周辺にある空き部屋、案内されて見てみるも、どれもこれも住まいとしては欠陥あるようにしか見えなくて……、というその問題を解決していくくだりがメインとなるのですが、これが面白くって、ええ、この世界ならではの状況、うまく魅力的に見せてくれるところがこの漫画の持ち味ということをしっかり実感させてくれるよさがありました。

『恋する小惑星』。あ、扉が不思議の国のアリスだ、って、あれ? クリケットじゃなくてボーリングだね? 面白かったですよ。ボーリングのアイデア、実現させたんだ。校庭の隅でボーリングコア採取をしている地質班ふたり。重石を滑車で釣り上げてパイプを打ち込んでるんですが、頭に石が当たったりしたら大事でしょう? ヘルメット装備の上、机の下に潜り込んでるイノが実にい感じでした。今回は学術的な云々はおいておいて、簡易なもの。ボーリングコアってこんなのですよ、地層がこんな風に出ますよっていうのを展示するのが目的であります。しかし、これ、パイプ打ち込むのも一苦労で、工夫に工夫を重ねて今のかたちに至ったっていう、そのプロセス、推移をうかがわせてくれるところ、最高に面白かったです。そしてここからがさらによかった。新聞部のふたりが運動部の部員たちを動員してくれての作業再開。この作業を通じて、桜のやってること、また桜自身のこと、それをクラスメイトが知っていくところなんて、本当によかった。この交流、それ自体にも意味があるんだ、そう思わされるよさありました。さらに桜のモノローグ。これもほんと素晴しい。感動的でさえありました。天文部との合流、その時はどうなるものか、不安まじりだったろう彼女らが、知り合い、互いに影響およぼしあうことで、今はこんなにも雰囲気を違えて、その可能性も広がって……、ええ、いい出会いであったのですね。

『アニマエール!』。体育祭が間近です。出場競技をどうするか決めていくのですが、無謀なこはね、安定の虎徹。そして、応援合戦のテーマがチアというので、興奮がとまらないこはねです。そうか、いつものチア部のメンバーにとどまらず、その活動を広げていくかのようなイベント。クラスごとに組み分けされるせいで、赤組のこはね、宇希、虎徹に、白組のひづめ、はなわと、わかれるところも面白い。最初はチア部全員で振り付け考えて、それぞれの組ごとにチアダンスに取り組むことになったはずが、あっちのチームはバク転やるらしい。じゃあうちではどうしよう。鈴をつけてみよう! アイデア出し合いながらどんどん変化させていく、エスカレートしていくところも実に面白かったです。これ、どんどんレベルアップ? していくわけだけど、それで破綻するまでいかないように抑える人間がいるから安心できて、いい感じですね。というか、虎徹さんのバッサリ、素晴しいよね。しかし、勝ち負けに大きく影響するっていうチア対決に、負けたチームの子が悔しい気持ちだけで終わるのは……、こはねがもやもやしてまして、ああ、なんて優しい子! で、ひづめ、なにかアイデアを出すみたい。ええ、期待させられますね。勝ち負けを超える、なにかそんなチア合戦になるってことなのかな!?

Aチャンネル』。トオル、お母さんとお出かけです。おお、今回は母の心情、よくよく描かれて、いいなあ、面白い。娘から拒否されたらショック! とか、自立しようとする娘に対し、どうにも子離れできないっぽい母とかね、ええ、このクールに見せて意外やそうではないトオル母、すごくチャーミングで大好きです。そしてふたり、るんちゃん母娘と出会う。ショック受けるトオル母! そうか、るんちゃん母が若く見えるからか! どっちが母で娘かわからんと驚いてる母の横で、冷静なツッコミいれてるトオルが最高です。でもって、家での自分のこと話されると恥ずかしいトオル。いいなあ。定番の展開ではあるんですけど、それでもいいものはいいですよ。トオル母、るんちゃん母の交流もいい。娘たちとはまたちょっと違って、けどなんか似たような感じもある関係がおかしくていい感じ。でもってまたショックなトオル母! いや、いや、そこまでですか!? 今回は、トオル母、メインヒロインでした。素晴しくチャーミング。実にいいエピソードでした。

2018年6月29日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2018年8月号

『まんがタイムオリジナル』2018年8月号、一昨日の続きです。

『妹のおシゴトは時給2000円』。ミエ子、只野の叔母からロックオンされちゃったんですなあ。文化祭でのクラスの出し物、妹喫茶なるイロモノにもう決まってしまっていて、なんで? なるほど、校長からの圧力……。はたして校長に働きかけたのは誰なのか? 只野か!? いや、その叔母だったっていうんですか。只野が叔母に、妹マニアだったのかと問うところとか、最高でしたよね。このイベントでミエ子を超える理想の妹を見出させよう、ひいてはミエ子をあの家から追い出そう、そんな魂胆らしいんですが、いやあ、この渾沌がいい。衣々子の参入、この子の思惑。そしてミエ子の妹特訓。そうか、母はリアル妹であったか。ゆえに、リアル妹のリアル所作をミエ子に伝授して、その結果只野が泣き出した……。ほんと、おかしいなあ。そう思ってたら、最後の最後にすごいことに。只野もミエ子のライバル! いやしかし、ある種男子の方が夢のある妹像を思い描けるものかも知れません。期待……、できるかな、これ……。

『コスプレ先生の絵画教室』。ななみの絵画教室。先代の先生から引き継いだものだったんですね。生徒ごと引き継いだというところで、まなが結構ひどい決め付けしてたことが判明して、いや、でも、そう思うよねえ。コスプレはななみの代からなんだそうですが、教室を久しぶりにおとずれた先代、海道先生、ななみのコスプレにも理解あるというか、より生徒のためになるコスプレをするよう指導するというのね、懐が深いというべきなのか、あるいは同類なのか。全然期待どおりにことが運ばなくて、その都度困惑するまなが実によかったです。しかし、そのまな、裸婦モデルやるよう誘われたり、でもってそれっぽい格好してみせるんですが、際どい! 際どいよ! ちゃんと着てるの、わかるようにはなってるんですけどね、でもこれはなかなかにドキドキさせてくれます。

『カントリー少女は都会をめざす!?』。めちゃくちゃ面白い。トンネルの話。幽霊出るんじゃないかとか、異世界に繋がってるんじゃないか。よくある話ではあるんですが、ドキドキする、怖いって、そうした話の果てに、トンネルを抜けるとそこは都会だった……。いや、八重ちゃん、それはあんまりに妄想がすぎない? 八重のいうことは、ほんとなんかチグハグっていうか、おかしくて、都会用にはとっておきのSランク服、でもってそいつを温存しすぎて無駄にしちゃう悲しみ語りだしたり、トンネルに出るという幽霊については夕方6時以降にならないと出ないから大丈夫とか、かと思ったら、やっぱり怖いんか! 亜紀から教わったお化け避けの方法、それをさっそく実践することになった八重なんですが、それを弟日向に目撃されるくだりとか、最高だったと思う。姉!! おばけよりひどいパターンだ!! ものすごく面白いんですが、弟日向が見てないっていいはるもんだから、これ、新たな都市伝説の成立じゃないですか。ほんと、すごい完璧なラストだったと思います。

『ウチが古武道宗家』。完全に奇人変人の集まりになりつつあります。武者小路真、薫に近づきたいばかりに女装、武者小路真子となって薫のあとをつけまわすとか、ああ、これ、犯罪案件やん! しかもしっかりバレてるし。そんな状況で薫に勝負を挑んでくる例の女子あらば、そこに真子がからんで、ほんとややこしい。というか、こんなのにしょっちゅうからまれるんだから、薫、大変だ! 基本、かかわりあいになりたくない薫だけど、くるみの介入で戦わざるを得なくなったりっていうの、くるみもやっぱり変わり者だったか……。今回、薫の立ち回りあって、投げからはいって、関節きめつつばっちり制圧とか、そういうのあると締まるなあ。全体に盛り沢山、満足感ある回でした。

2018年6月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年8月号

 『まんがタイムきららキャラット』2018年8月号、発売されました。表紙は『ブレンド・S』。苺香、夏帆、麻冬の三人が水着でもって登場です。際どさよりも可愛さ優先といったチョイスが実にいい感じで、控えめな苺香、元気な夏帆、そしてお姉さんの存在感、麻冬と、三人それぞれの魅力感じさせるその様子など含めて、いいイラストです。背景の真っ赤、こんなに強い色なのに、負けず、浮かず、調和を感じさせるバランスもまたいいですね。

『精霊さまの難儀な日常』。梅雨の季節、はじめての雨が怖くてしかたのないサラがおかしいですね。押し入れの中で、布団かぶってふるえてる。灯里には猫扱いされて、これはちょっとした尊厳のピンチですね。雨をこわがるサラとは対照的に、やたら元気になってるのがルカ。これだけ水がたくさんあると、その能力も相当に拡張されるのか。雨を通じて町中の音声を集められるし、どこにだって移動できる。残像残して瞬間移動みたいなこともできるんですね。こりゃちょっとサラに勝ち目ないですね。この優位が、夏の暑さや冬の乾燥でひっくりかえるかも知れないっていうんですが、普通の夏の暑さ程度で、火にまかれても平気なサラがパワーアップ可能なのかなあ。人の環境は、サラにとってはなかなかに住まいにくいのかも知れませんね。さて、雨の中、ビクビクしながら学校に向かうサラの様子、いいですね。雨から防御しようと発熱してみたら傘が壊れたりね、ほんと、思うようにいかないのが大変そう。今回、そんなサラのために丈夫なカッパを灯里が作ってくれて、カッパ違いで誤解が生じかけたりもしてましたけど、この親切、思いやり、大変よいものありました。けどそれだけに、いつか大切なものを奪わないといけないというサラの課題。つらいものになったりするのでは、なんて心配もするんですね。

『mono』。そうかあ、甲府の夏も暑いんですね。盆地、ということは、空気がこもって暑い、外からの風が全部フェーン現象で暑い、そんな具合なんでしょうか。勝手に、山がちな土地だから、避暑地みたいに涼しかったりするんじゃないかとか思ってました。暑さに弱い春乃の頼みで、イベントの取材にいくことになるんですね。やまなしまんぷくフォトラリー。なんだか楽しそう、いい感じ、なのですが、のっけから2kgハンバーグ! これ、皆、無理だろ。メガ盛りで有名な店をまわって、メガ盛りメニューを制覇していかないといけないってことか。みんな高校生だから、わりといけそうな気もするけど、って、いや、無理かー。運動部とかならまだしもなあ。どっかで見た気がするラリー参加者っていうのも、大食いチャンピオンとかだったりするんでしょうね。まさしくピンチとしかいいようのなさそうな皆の様子ですけど、ひとりやたら気合いはいってる敷島、この子が勝利のカギだったりするのかな!? いや、なんかそういうの、なさそうな気がする。無事のりきれるか、それすらもあやうくって、どうするのかなあ。いや、別にこの子らは完食できなくても、ひととおりイベントの雰囲気、情報を伝えられたらそれでいいのか。どういう乗り切り方するのか、あるいはどんな感じでリタイアするのか。いずれにしても楽しみです。

2018年6月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2018年8月号

 『まんがタイムオリジナル』2018年8月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下さんをメインにしまして、テーマは夏の風物? これ、ほおずき市ですね。ほおずきの鉢を持ちまして、ほおずきよろしく頬ふくらませてるのがユーモラスでチャーミングでありますよ。『らいか・デイズ』らいかは、浴衣を着て朝顔の鉢の前にいる。浴衣の柄も朝顔で揃えてるのがいいですね。『小森さんは断れない!』しゅりも浴衣、手には風鈴。いつになくしっとりとした雰囲気であります。『妹のおシゴトは時給2000円』ミエ子はお祭り? 金魚すくいしたんですね。右手にポイ、左手に金魚の入った袋持って、いい笑顔見せてくれています。

『スズちゃんでしょ!』。若社長のキャラを立たせようとしているのでしょか。いつぞや描かれた一日の情景、それを若社長の視点から語りなおそうとする今回。呉服の仕事に身を入れず、フラフラしているように見える父、社長の心情もわかるという息子です。店の実権は社長ではなく、その妻、すなわち若社長の母にあるという、そのかたちばかりの社長という立場が苦だったりするのかしないのか。この若社長の心情っていうのも、またその父に似て、蛍光灯の買い出しといった雑務を買ってでるの、母からは暇だとかいわれてね、ああ、なんかやるせないんだろう、店から離れて一息つきたかったんだろうなあ。そんな若社長のスズとのちょっとした交流。いや、しかし、心が通いました、みたいな感じがまったくしないのがすごいよな。ずっとずっと前のこと、スズと若社長は接近したりするのかな、もしや結婚したりするのかな、なんて思ったこともあったんだけど、わからん。ほんまにわからん。そのわからなさが味でありますね。

『少女Switch』。ほんと、面白い。ふとした操作ミスで突然の入れ替わり。マコはごめーんとか軽い感じで謝ってくるけど、状況が状況なら命にかかわるよ!? そんなうららのシリアス、いいですね。今回のこの入れ替わり。それが引き起こしたドタバタ、ほんとに面白かった。マコの家にとつぜんやってきた男。うらら in マコはその男のこと知らないし、兄? ホントに誰? 困惑してるんだけど、連絡とろうにもマコが役にたたねえ! これ、マコのキャラクターが秀逸なんですよ。こういういいかげんさ、大雑把さ、それがしっかり効いている。というか、状況の混乱を広げる、収束に向かわせないことに関しては、ほんと、大貢献ですよ。今回登場の男子、マコの幼なじみなんだ。でもって、ついに思い切って、恋人としてつきあってくれ、告白なんてしちゃってね、でも中身はうららだから大弱り。真面目なうららの混乱とか困惑とか、対してやっぱり大雑把でデリカシーもその気もないっぽいマコとかね、いい対照だわ。面白い展開でした。ほんと、ふたりがそれぞれにちゃんと事態を受け止めはしたんだけど、混乱もなにも、まったく収束せずに終わった感じ。最高だったと思います。

『ケムリが目にしみる』。ゲスト掲載なのかな? 新連載なのかな? コマ割りスタイルのストーリーものです。葉山かすみ、26歳事務職が主人公。この人には秘密があって、それはなにかというと、なるほど、煙草を吸うことだっていうんですね。今どきは喫煙者も肩身が狭いしね、と思ったけど、会社には喫煙者、結構多いんだ。ということは外聞ですね。イメージ戦略。煙草を吸う女と知られたら敬遠されそうという怖れがあると思しいんですね。かすみ自身、そうしたイメージ、古い性役割といったらいいのかな、抱えてるわけですが、でも女の子がいれたお茶の方がいいとかいう上司の言葉にはモヤモヤを抱えたりね、ほんとは昼食もひとりでとりたいのに、誘われたら断われず、あわない場所で、あわない人たちに囲まれて、モヤモヤしながら食事したりね、なるほど、こうしたところがテーマであるわけですね。自分の守りたいイメージがある。それは端的にいえば煙草を吸わない私で、けれど大切にしている自分自身というのもあって、それは煙草を一服することを楽しみにしている私。嫌われ排除されることを怖れて、他者から否定される要素を持った私を押し殺しながら、他者から求められる私を演じているということを、煙草をひとつの象徴的なアイテムとして使いながら描こうとしているのですね。さて、社内のコミュニケーションに鬱屈したかすみ、たまらず一服してしまった。そのために、知られたくなかったはずの秘密を社内の人間、牧村に見られてしまうこととなってしまった。けど、牧村、他人にどう思われようと気にしない、そんなタイプに見える。ドラマのはじまりですね。これが、かすみの、自身を取り戻すきっかけになるのでしょうか。

『大奥より愛をこめて』。松坂の新作です。今回は大奥なんだ。ヒロイン蒔乃は新人の大奥女中。おやおや、髪は金髪、目は碧眼、ちょっぴり変わってるっていわれてるけど、舞台となる11代将軍の治世においてはどれほどに珍しかったのか。御年寄の大崎も、表使の菜々緒も、蒔乃のことを変わってる、見た目は愉快、などと評しはするけど、海外のとかそういう風にはいわないのは、そうした交流がないために、蒔乃の風貌が西洋人のそれという発想がないということでいいのでしょうか。しかし、蒔乃面白い。髪について菜々緒から指摘された時に、色じゃなくて、寝ぐせと思ったりね、こういうちょっとズレたところがおかしくって、厳しい菜々緒とどこかとぼけた蒔乃。ふたりのやりとりに生じるおかしみ。楽しく読むことができました。菜々緒も煙たがられたり、怖がられたりしてるようですけど、蒔乃は物怖じせずぐいぐいいって、菜々緒の緩んでるところ目撃しちゃったりで、この時の菜々緒のちょっと見えた地金みたいの、悪くなかったです。

2018年6月26日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年8月号

『まんがタイムきららフォワード』2018年8月号、先日の続きです。

『おなクラの幽霊さん』。同じ人が、同じ人物として描いてるはずなのに、衣更と幽霊さん、まるで同じ人に見えないっていうのが見事ですね。葉一とつきあうことになった。それで結構舞い上がってはいるんだけど、知っちゃいけない、知られちゃいけない、幽霊さんの正体が自分であるということ、バレるわけにはいかないっていうの、衣更にとって酷なシチュエーションであります。バレてはいけない理由、ひとつは男女交際の禁止。校則で決められてる。ひとつは、校外の誰かと葉一がつきあってる、その噂がもう広がってる。ライバルとなる女子の存在、多数。バレたら、彼女らのやっかみを一身に受けることになる上、これまで校則を盾に取締ってきた自分がどの面さげて? でも一番面白かったのは、葉一に聞いた、自分のどこが好きなのかというやつ。全部キャラつくってるところだ! ってやつ。真実が知られたら捨てられる! そう思い込んじゃって、もうややこしい。さらにややこしいことに、葉一、幽霊さんとの交際を賭けて、学年一位定席の衣更相手に試験の点数で勝負するなんていっちゃって! ほんと、これ、どうなるのか。衣更、手加減するしかないのか!? しかし、衣更のポンコツ具合、これがいいですよね。

『なでしこドレミソラ』。香乃、挑戦ですね! 文化祭でやるクラスの劇、主役に立候補ですよ。で、なんでそれで恵麻がそんな顔になってるの? この子のことだ、香乃の挑戦を応援しないなんてことありえないよね? そう思ってたら、ああーっ、自分も劇に出るっていいはって、でもあまりに私情が勝つもんだからと裏方に押し込められたのが不満なんだ。なんか、わかる。それはそうと、月の民を提案する時の恵麻、びっくりするほど気高く美しかった。それだけに、ページめくったところの恵麻の落差が際立とうってもんなのですが……。香乃の頑張り。和楽器同好会のためだったんですね。経験が演奏に生きるだろう。そして知名度にも繋がるだろう。苦手なことに向き合って、怖いと震えながらも踏み止まって、そんな香乃に寄り添う恵麻の姿、これがまた美しかった。そして結果を出しつつある香乃の倒れてしまったこと。それがまさか佐々木に言葉を届けさせることに繋がろうとは。香乃の本心、それがストレートに届いたのではないか。たとえわずかでも、佐々木の心に響いたのではないか。そんな予感させる展開。ここもまた美しかったです。

夢喰いメリー』。これ、すごかった。六花高校に起こった異変。テレビニュースにて伝えられるその様子に、橘のおやっさんも釘付けです。そして思い出すのが、昨夜のメリーとの会話。そこでね、メリーのこと、なにも聞かずに置いてやった理由語られるの、きましたね。かつて、子供だった夢路が探していた相手、それがメリーだろうって。メリーがきてから夢路の目に火がついた。かつての夢路に戻ったんだっていって、ああ、この人は夢路やメリー、自分の娘がなにかしていることに気づいて、それでもあえてなにもいわず、ただただ見守っていたんだって、そのかっこよさですよ。太いおっさんだわ。もう、ほんと、マスター、渾身の見せ場でありましたよ。そして見せ場は続きます。押し寄せる大量の銘無しを食い止めるために戦うも、多勢に無勢、いよいよ追い詰められるアルビレオ、ラナのふたり。もう駄目か、そう思われた時に飛び込んでくるレガレクス。めちゃくちゃ強いな! ほんと、これ、かっこいい。こういうぐっと見せるシチュエーション、ほんとうまいなって思わされます。こりゃあ、次回はレガレクスの見せ場となりそうですね。

『江波くんは生きるのがつらい』。清澄さん、やっばい! 彼女、作ってみない? 思いがけないこといわれて思考がとまってしまう江波ですが、これ、私と君、つきあってみない? とかじゃないんですよね。ないんですよ。女子と関わり持てば、江波はきっと苦しむだろう。その姿を見たいと思ってるんだから、この人やっぱりやばい。江波の小説にきっと役立つはずだよ、なんていって、本心ではそんなこと全然思っていない。江波の青臭い言動、痛い思い込み、それを糊塗しようとする自尊心。それらのないまぜになったふるまいにときめき覚える清澄。かわいい! 私に甘えてるってことじゃん! そんなこと思ってきゅんときてるの、それ恋とかじゃないよね? なんというか、小動物見て感じるもの、いや違うなあ、もっとこうなんか、近寄ったり触れあったりはしたくないんだけど、その奇妙な動作が面白い、癖になる、そんな感じで江波のこと捉えてるよね? ほんと、やばい。清澄、やばい。江波、逃げて! ほんと、江波、とんでもないのにとっつかまって、わりと人生の大ピンチじゃないのかな、これ?

2018年6月25日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年8月号

『まんがタイムスペシャル』2018年8月号、先日の続きです。

『穂積くんは猫に勝てない』。今日はお祝いというのだけど、なんのお祝いなのだろう。買い出しにつきそう穂積の疑問に返ってきた答が、猫たちの誕生日。猫でも食べられる専用ケーキが準備されてたり、そして人用に用意されていたのよりずっと豪勢な猫のご馳走。あの穂積の困惑、めちゃくちゃ面白くて、キャビアとか猫に大丈夫なん? 高級牛のそぼろにキャビアのせマグロ、鹿肉のローストというの、こういうのも猫用に調理されたのが売ってたりするのかなあ。きっとするんだろうな。猫が苦手だった穂積くんもずいぶん慣れてきたようですね。猫たちを眺めて、その成長に感心したりするまでになってます。これ、きっとだんだんに猫好きの住人としてのレベル高めていくことになるんだろうなあ。そう思わされた回でした。人同士の食事をともにしながらの団欒もよかったです。それがよかっただけにね、翌日のあの情景。ご馳走食べたせいでいつものフードを拒否するブブとの対決、これがおかしくておかしくて。毎年の恒例だっていうんですが、人は人で学ばずにまた来年も猫に贅沢させてしまうのか。させてしまうんでしょうね。愛とは複雑です。

『ふたりが家族になるまでに』。今号から連載スタート。さらに内容的にも、これまでの関係から新しい関係に踏み出す、そんな展開が描かれて、ああ、これまではある意味序章というべきものであり、いよいよこれからふたりの物語がはじまるのだ、そうしたことを実感させられる回でありました。ジローの引っ越し。同居がうまくいかなかった時のためにと、引き払わず残してきたアパート。まだ荷物を残していたその部屋から、ふたりの住む家へと引っ越していきます。あさひもその手伝いに駆り出されてるのですが、一歩踏み込んだらきっちりきれいに梱包されたダンボールの整然と積み上げられた部屋ですよ。これ、なにを手伝えっていうんだ? あさひがそんな気持ちになったのもちょっとわかる。でも、ジロー、実はあんまり余裕なく急いで片付けていたのかも知れませんね。梱包こそはあらかた終わってるけど、詰められている中身が箱に記載されてないとか、そういう不備がままあって、けど、やっぱり手際いいですよね。荷物の運搬、その過程で、ついつい意識してしまったジローの腕のたくましさとかね、体力あるところとかね、ああ、どこか男っぽさ感じさせなかったジローの意外な一面出ちゃいましたね。そしてふたりの、ちゃんと家族となれるかなって語りあう場面、名前を呼び捨てにされて思いもしなかった気持ちのわきあがるところなど、ええ、あきらかな変化の兆し、見えた瞬間でありましたね。

『なごみ先生は職場のお医者さん』。VDT作業環境を見直します。ああ、これ自分も他人事ではないわ。モニター増やしてもいいっていわれてるんですが、自分はかたくなに固辞して、支給のノートPC一本で作業してるんですよね。ノートPCは、どうしても画面の高さが低くなるから、覗き込むような姿勢になって、VDT的には非常によろしくない。ええ、今回なごみ先生の提案したように、正しい姿勢で作業できる環境を考えるべきなんですよね。しかしこの職場、いいですよ。環境見直しのために社長におねだりしたら、仕方がないって予算出してくれました。これ、色仕掛け!? 甘えてるの!? と思いきや、怒ったら結構怖いとのこと。そうか、冗談っぽく頼んでみせただけで、赴任当初妥協を見せなかったように、ビシバシやりあってきた過去とかあるのかも知れませんね。環境改善、PCの周辺機器の購入という話を聞いて目の色変える社員さんたちが面白かったです。メモリ増設、サーバー強化といろいろ意見が出てますが、そのへんはVDT環境というよりも、開発環境の充実といった感じですね。改善の方向性も、エルゴノミクスキーボードを導入するとか、キーパッド試したいとかいう意見があると思えば、机まわりの整理をするために棚を増やすとかね、そういうアナログ的な、いやキーボードもアナログな部分だと思うんだけど、解決がはかられるところとか面白く、またためになったように思いましたよ。環境改善の結果がちゃんと出てるところもよくって、けど居心地よすぎる職場の意外な落とし穴。この落ちも気がきいてよかったです。

『あの日の海と16歳の夏休み』。最終回でした。そうかあ、終わってしまったのか。ショックだったのですが、いや、けれどこの漫画はそんなに長くは続かないのではないか、そうした予感は持っていて、というのも、16歳の夏休みなのでしょう? 劇中の時間、一ヶ月と少ししかないんですよ。それに気づいたの、数ヶ月前だったんですけど、そうか、自分は来年のさきを見ることはできないんだろうな。そう思っていたら、今回で終わり。本当に来年のさきを見ることはかなわなかったのです。

花火大会の日。アイルちゃん効果で満員御礼、大忙しとなった美容室です。着付けが間に合わないというピンチの風花も引き受けるというアザミさんの心意気。それに感心していたわけですが、いやあ、この風花来店がさきの心をあんなにも揺さぶるきっかけとなろうとは。まったくの予想外で、そしてまさしくこれがさきの今年の夏休みの、いや、彼女の青春の山場となろう瞬間だったというのですね。

いい最終回だったと思います。これまで出てきた人たち、個性的でチャーミングな人たち、さすがに全員ではないんだけど、顔を見せてくれたのは嬉しかったし、またその人たちがさきのこの日経験するできごとにそれぞれ関わっているのもよかった。こうしたところに、よく準備された最終回だったことがうかがえて、さきと風花の関係もそうなら、柿崎のこともそう。ああ、そうか、この漫画、どこか懐古するような感触あったのは、青春の苦さ、それを感じさせるニュアンスがあったからかも知れません。そしてその苦さは最終回、風花が一番綺麗になった瞬間にさっと広がって鮮烈でした。あれ? もしや? そう思わせてなお引き伸ばされる苦味の正体。それが明かされるまでの時間差に、さきの心に波立つ感情のうねりはたわめられ、大きく打ち寄せるような印象を与えることとなったのかと思います。

さきの感情の大波を浴びてしまって、私には、さきの風花のためにとった行動の、本当のところがわからなくなってしまったのでした。下駄を忘れた風花に、躊躇なく自分のを貸したさき。友達思いなのか、モノローグにあるように足が痛かったからなのか、いや、あるいは、もしかしたらと期待していた淡い願望、その期待の決してかなうことがないことに、さきが思い至ってしまったからこその行動だったのではないか。自身の恋の破れたことを知ったさきの、高ぶる感情をおさえつけようとしたゆえの行為なのかも知れない。あまりに大きかったショックに放心したのかも知れない。自分の夢見た可能性をいっそ捨てようとした。いや、あえて風花に譲ったのかも知れない。そして、そのどれもがあの一瞬、さきの胸裡にいりまじったのかも知れない。そうしたことを思っては、店長とともに花火を見るさきの姿に、しばし感慨を覚えたのです。

2018年6月24日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年8月号

『まんがタイムきららMAX』2018年8月号、昨日の続きです。

『ももいろジャンキー』。ほんと、絵のインパクトでもって笑わせてくれますよ。美耶の公園デビュー。新しいお友達を作ろうっていうんですが、うってつけの小さくて可愛い一人でいる声かけやすそうな女の子……。本人たちもいってますけど、ほんと外聞悪い表現ですね……。ともあれ、もものアドバイス受けてスキップで接近していく美耶がすごい。まるで駄目駄目、変質者どころかホラーとかそっち系に見えるレベルよ? ほんと、よくブザー鳴らされなかったもんだと思う。あの、ガチ恐怖の様子、強烈なインパクトでした。今回知り合ったのは鵠沼公ちゃん。美耶のこと、ちょっと警戒? いや、ちょっとどころじゃないな。すごく距離置いた話し方して、見るからに心を開いてないんですね。でもこの子、逆上がりできないこと気にしてて、そのことバカにする男子のこと、美耶がおいはらってくれたもんだから、すっかり美耶にまいっちゃうの。その転換が素晴しかった。きみちゃん、いやさ、ハムちゃんと呼び名も決まって、そして憧れの美耶のように不良になりたいって! いや、美耶ちゃん、不良じゃないから! ぐいぐい押してくるハムちゃんに、ええっ、いやダメだよ! 狼狽ぎみの美耶もまた面白かったです。

『どうして私が美術科に!?』。紫苑、えらい顔になってる。でも、なんか可愛いな。民芸品みたい。憧れの画家が蒼の母と知って、ちょっとショック。なんではやく教えなかったのかっていう理由もふるってて、あんまりに興奮する紫苑の様子に気後れしちゃったか、蒼さん。そんな紫苑さん、蒼の母と対話する機会を持って、それでわかるいろいろ。ほんと、この漫画、鬱屈した気持ちをきれいごとで誤魔化さないんだ。蒼の母から、紫苑には紫苑にしか作れないものがある、そういわれて、すぐには納得しない。マジか!? だからなんやっていうんですか 続く言葉にころっと納得する紫苑ですけど、この前段にはっきり描かれた鬱屈する気持ち、紫苑の本性がままあらわれている、そう思われて、ぞくっとしましたね。そして語られる蒼の真実。ああー、この子のこと、紫苑は天才だって思ってたけど、そうじゃないんだって、紫苑に知られないところで努力に努力を重ねてたって。紫苑の目を、母じゃなくて自分に向かせたい、その一心だったんだ。本当、今回、ものすごくよかったです。紫苑の鬱屈。蒼の紫苑を思う気持ち。そして最後のあの対話。すごいね。その時々の多彩な表情に見える感情の起伏もまた素晴しかったです。

『From Gehenna』。面白いですよ。登校途中で出会った天使の女の子、ララ・ラスムッセンが転校してきました。ララ、この直情的な娘。思ったことは口にせずにはおられない? 朝の吸血鬼、ドルエを指差して、主人公席に座ってる! 噛み癖のあるルーガ、飛び級なんだ! 実は頭いいんだ! 意外性、見せてくれますね。突然の堕天使に興味津々、からんできたフリス・カーロフ。この子も面白かったです。フランケンシュタインの怪物。種族名フランケンシュタインじゃ正解にしてくれない! でも、確かにこの場合、フリスの言い分が正しいんですよね。フリスの手が握手でとれるの、えらいこと悪趣味だけど、基本的なボケですませていいんだ! でもってドルエが縫ってなおしてくれる。そこからの会話が『ブラックジャック』パロディになってるの、いい感じですよね。このフリス、頭のボルトさわると感電するとか、それで髪がボワボワになったララ、ラファエロの天使の真似してみせるとかね、なんでもない一発ネタなんだけど、ノリがいいからだろうなあ、ものすごく面白い。テンポがいいところがいい。ノリのよさもいい。けどノリのよさだけで押し切るんじゃなくて、放電しきって死んじゃったフリスの目覚めた時のあのスローな感じ。これがまたよかった。緩急ですね。わいわいとにぎやか。のびのび動くキャラクター。そこにあの心配するララのスローテンポが効いていました。他愛もないことばかり。でもそうしたところに気持ちの動きが感じられる。実にいいですよ。

はんどすたんど!』。今回はゆかの出番ですよ。緊張に弱いこの子、本番をどう乗り切るか。心配してたら、あやが皆の注目集めている、すなわち自分は誰からも注目されていない、すごい理屈でポジティブいっぱいなりました。ゆかの演技に、声をかけようとしてやめた観客席の皆。それがナイス判断だっていうのおかしかったのだけど、見どころはゆかの演技ですよね。のびのびとして、すごく魅力的じゃないですか。あやもいってたように、ゆか、成長いちじるしいですよ。いっぱい練習して自信がついたんじゃないかって、それいわれて、思うところあったみたい。それでラストの平均台も、もう最初の床の時とは違いますよね。皆が見てることはわかってる。そして、なんとしても成功させたい技にも挑戦して、ああ、がんばった! その成功から、皆の歓声、ばんざい、そしてあやたち仲間とのタッチですよ。結果こそはあやが根こそぎって感じにもっていっちゃうんですけど、個人個人がそれぞれ定めた目標ですよ、今回は皆納得いく結果を出せたんじゃないでしょうか。誰かと競うでなく自分自身の成長を実感する皆の姿がいい。そして上級者の演技に憧れとやる気をおこさせる様、本当に瑞々しく、あざやかです。毎回恒例の写真撮影もね、今回はプロが撮ってくれるよ! ああ、これがポスターになるのね! いちご満面の笑み。ほんと、ななみもやる気みたいですけど、どんなのできあがってくるか楽しみですよ。

でも、次回、最終回! マジかーっ!

2018年6月23日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年8月号

 『まんがタイムきららフォワード』2018年8月号、発売されました。表紙は『はるかなレシーブ』。今回はビーチバレーからちょっと離れて、遥、かなた、ふたりのオフといった感じですね。けど、格好はいつもと同じ水着。ただ違うのは、浮き輪に乗って、海に、いやプールかな? 出ているんですね。かなた、手に飲み物持ってるんですけど、ひとつのグラスにストローが2本ですよ。ああ、遥と分け合っているんですね。ふたりの楽しそうなひととき。笑顔もまたくったくなく、実に魅力的。涼を感じさせる、いいイラストです。

『はるかなレシーブ』。アニメ放送開始を目前にして、2本立てできましたよ。なるあや、成美と彩紗、ふたりのバックグラウンドを、2年前に遡って描いた今回。かなたとのペアを解消した成美のもとに、屋内バレーの世界から飛び込んできた彩紗。バレーの能力を買われ特待生として入学してきた彼女だけれど、本気で打ち込みたいと思ったのは、本来続けてきたバレーボールではなく成美とのビーチバレーだったというのですね。彩紗がビーチバレーに見たものとはなんなのだろうか。優勝できなければ学校を辞める。自身の進退を賭けての挑戦、その努力の果てに彼女らの今はあるのだと描いて、ああ、それぞれのチームの立場、背負っているものをこうして明らかにすることで、簡単にはるかなだけを応援していればいいというわけではない、そうした気持ちを読者のうちに育てようというわけですね。三連覇を狙うなるあや。対し、注目されはじめるはるかな。いかにも目の離せない、そんな戦いがいよいよ始まろうというのですね。

『あんハピ♪』。めちゃくちゃ面白い。校外学習ですよ。行き先は動物園ですよ。そしたらはなこがもう喜んじゃって、震えるほどか! しかもその下調べの充実! 手製のどうぶつノートにしっかりばっちり動物の情報まとめて持ってきていて、ああー、この子、どれほどに動物が好きか、そして動物園が楽しみだったのかというの、ひしひしと伝わってきようってものですよ。だからこそ、不幸不運のこの子の動物園体験がよいものになってほしい。そう願うばかりなんですが、いやいや、大丈夫なのかな……。いく先々で動物たちから威嚇されるはなこ。なのにずっと嬉しそうな、無垢な表情のままでいて、いい子だよなあ。しかし当然なにごともおこらないってわけにはいかないのがこの漫画です。方向音痴の響には迷子札。可愛い。虚弱体質のぼたんにはチモシーがつきそってくれて、さあでは我らがはなこさんは? というと、いきなり行方不明か! ほんと、なにがおこるっていうんだろう。きっとまったく予想もつかないもの見せられるのでありましょうね。

『球詠』。本当に面白い。梁幽館4番を敬遠し歩かせたその直後ですよ。際どく落ちる球、はたして審判がストライクととってくれるか、それを確かめてからの3球目。対応できないだろうと踏んだのに、しっかりとヒットで返してくるバッターの技量の確かさ見せてくれるっていうんですね。今戦ってる相手は格上も格上。実力者だっていうこと、どうしようもなく意識させられる展開が続いて、そしてそれは新越谷の攻撃においても同様。なかなかに自由にさせてはくれない。けれど、それでもボールを見極めての出塁からのバント策。浮いた球、確実にキャッチしてくるんだ。これ、見るからに新越谷が苦しいんですが、それでも梁幽館ベンチでは主導権を握れないことに焦りを感じている? 強さが評価されているっていうんですね。しかし、この先、新越谷はどう攻めるんだろう。梁幽館においては油断もなければたるみもない。真っ向正面から新越谷を叩きにきているわけですが、そんな相手が思いどおりにいかない状況を制しようとさらに圧力強めてくるとなったら、どこに勝ち目が見出せるというのか。息づまるというのはこういうことなのだと思います。

『プリンセスの裏側』、ゲストです。フォワードには久しぶりの四コマですね。声優志望だったのに、バレエの経験が評価されて、役者として活動することになりました。白鳥くるみ。『魔法少女プリンセス・リーナ』の主役として元気に頑張っているんだけど、決め台詞がまだ恥ずかしいっていうのが面白い。この漫画、主役のくるみと、かたき役のブラックスワンを演じる黒羽ゆりとの交流がメインなんですね。くるみと同様、ゆりもいろいろ恥ずかしがってたりね、まだまだ初々しいふたりだけれど、ふわふわと危なっかしそうなくるみのこと、ゆりが面倒見てくれたりね、また借金があるというの、身の上を心配してくれたりねという、このやりとりいろいろ。だんだん仲を深めていく様子とか、面白く読みました。いいのではないでしょうか。ほのぼのと愛らしく楽しい。素直さ、優しさ、のびやかで、大変よいのではないでしょうか。

2018年6月22日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年8月号

 『まんがタイムスペシャル』2018年8月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』。これはキャンプのごはんなのでしょうか。マキが焼いた川魚食べてるんですが、ちょっとカジュアルなその服装、髪もふたつにくくってね、その様子が実に可愛いです。『ちんまり経理のヒメ先輩』ヒメは、カレーですね。学校の遠足? 林間学校? 自分達で作って、自分達で配膳して、そんな感じがよく似合ってます。『なごみ先生は職場のお医者さん』なごみ先生は、キャンプご飯? 小さなフライパン、スキレット? に目玉焼きとソーセージ。焼きマシュマロなんかもありまして、楽しい屋外でのご飯。これはいいですねえ。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。ロケット大会のために集められたメンバー。さあ全員そろって、大会へと邁進か! と思いきや、すげえな、ここには協調性というものがない。陸上部坂田が陸上優先なのはわかります。これはしゃーない。でもって化学部野依も生物部牧野も自分の興味優先で、まあでもしゃあないわなあ。問題は他にもあって、音頭をとれる人間がいない。湯川部長、リーダーがはじめて、班行動でもはぐれるタイプと、集団行動に向いてない人間が集まって、この微妙に手のつけられない感じが面白かったです。この状況を改善させた坂田発朝永のアイデア。皆でお好み焼きを食べるというのね、おお、お好み焼きを軸に皆の興味が寄り集まっていく! なるほどなあ、変わり者たちのこだわりがそれぞれ発揮されていくところ、ひとつテーマがこうと決まれば強い人たちだ! って思わされましたよ。しかし湯川部長、自由すぎておかしいです。チーム豚玉。部長、ちゃんと考えて!?

『吸血鬼さんは無職です。』、ゲストです。橙也くんは小学生なのかな? 引っ越してきたアパート。隣の部屋の住人は、なんと吸血鬼なのだそうですよ! ほんま? ニーナさん。コートの下は裸とか、嘘ついたりして橙也のことからかって楽しんでる人なんですが、なんとある夜の満月の下、女性の首に牙を突き立てる様を橙也に目撃されてしまった、というんですね。って、待って? 待って? ほんとに血とか吸うてたの? イチャイチャしてただけやないのん? 自分のこと吸血鬼と疑ってくる少年に、意味深なこといって楽しんでるニーナ。その様子、大人の余裕? なんかね、年上のお姉さんにもてあそばれる少年の可愛さみたいなの感じさせられる漫画でしたよ。これ、そういったの好きな人には響くものあるんじゃないでしょうか。自分は好きです。ところでニーナさんって広島さん?

『コスプレ地味子とカメコ課長』、ゲストです。地味なOL紫ノ井小鈴は休日になると魔法少女に変身してイベントに出没しています。そんな彼女の秘密が会社の上司にバレたかも! しかし、その会社の上司、織部課長。会社ではかっこいいと噂されてるそうだけど、休日の彼は眼鏡、バンダナ、チェックシャツにリュック。なんでそこまで完璧にキメるのか。これ、もちろん指ぬきグローブだったりするのか。秘密を知られて内心穏やかでない小鈴の挙動不審、いいですね。でもって、むしろ課長の方がおかしかったりするところ、これまたいいですね。課長にとっては、レイヤー撮影するのを秘密にしてる。確かな写真の腕前。きっちりキレイに自分のこと撮ってくれてたことに驚いた小鈴に、自分の腕やカメラを自慢するんじゃなくて、モデルがよかった、こんなに可愛い、似合ってるって、揺るぎないレイヤーファーストの姿勢! むしろ好感持ちましたね。これ、今回は互いに秘密を握りあいましたってところで終わってしまって、じゃあそこから実際にコスプレして、写真撮ってもらってと、そのやりとりを見たい。それこそを見たいって思わさせるものありましたよ。

『妹はやせたい』、ゲストです。ああ、こういうの好きですよ。シンプル。ゆったり。ダイエットするって宣言した妹。兄の返事、今日トンカツだよっていうのに答えるみたいに、おいしい、むしゃあってコマが続くの。シンプル、わかりやすい、可愛い、絶対やせないやつだ! 兄、ぽっちゃりさんが好きなんですね。妹の悩みもまるで通じないんだけど、兄、妹の現状、ポジティブに評価してくれているそのおおらかさみたいなのがいい。でもって、妹の責めてるんか褒めてるんかわからん文言に喜んでる兄の笑顔がいい。で、妹のダイエットに低カロリーごはんで応えてくれる兄がまたいい。ふたりのコミュニケーション、どことなくユーモラスなんだけど、ちゃんと気持ちが互いにいったりきたりしている感覚があって好感触。妹は兄のこと好きだし、兄も妹のこと可愛がってるし、そういうのが特に言葉にして説明されなくても伝わる感じもまたよかったです。そうそう、バランスボールのくだり、あれは面白かったなあ。ぴょんからダァンの流れ、笑っちゃったんだけど、自分も子供のころ、こういうのやっちゃったことあったから、なんかわかる。しかし、ほんと、愛嬌ある兄妹。読んでて嬉しくなるような漫画です。

2018年6月21日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年8月号

『まんがタイムきららMAX』2018年8月号、昨日の続きです。

『彼女がお兄ちゃんになったらしたい10のこと』。いろいろ際どいところを突いてきますよね。小学校の宿題、将来の夢というのに、クラスの子らはアイドルとかいっちゃうんだけど、つぐみは立派なママになりたいと、しかも具体的に今年中と、うん、あの状況知らないと、ギョッとさせられる発言です。そんなつぐみもちょっとはアイドルに興味あるようで、けどちょっとの憧れが本気の取り組みに変わるあの誤解。これもなかなかに酷いというか際どくて、つぐみのあの顔! ほんと、この子、あぶないですよ。でもかりんと一緒にアイドル活動頑張ってるところは年相応といった感じありまして、それゆえに時折飛び出すもろもろがより危険度増すんですけど……。ほんと、つぐみ、トップクラスですよ。

『ぼっち・ざ・ろっく!』。逃げたギターのギター問題、解決したんですね。そうかあ、ベース、先輩が買い取ってくれたのか。無駄にならなくてよかった、と思ったけど、先輩は先輩でいろいろ問題ありな状況に追い込まれてますなあ……。今回は写真を撮ります。ライブの告知やフライヤーやらいろいろで使われる写真だっていうんだけど、いろいろ話しあって、こういうのがいいと決めて撮ってみたのはいいけど、ぼっち、なんか写り込んだ霊みたいになってるよ。今回、ぼっちのSNS観ですよ。結構しっかりしてるなって思わされたんですけど、承認欲求の怪物になってしまうっていうやつね。すごいですよ。長くSNS見てると、最初はそうでもなかった人が承認欲求の怪物に変わっていくの目の当たりにさせられたりして、おそろしいもんだな、そう思ったりしてきたわけですが、ぼっち、ちゃんとわかってる。それで自制するっていうの、立派だって思いましたよ。だって、この子の場合、承認欲求満足させようとしたら、絶対危険な方向にいっちゃうでしょう? で、今回のラスト、やっぱりこの子のこの気持ちのほとばしるところ。素直なんだと思う、もうとめられないくらい嬉しかったんだと思う。でも、やっぱり限度がない……。うん、SNSへの参加は危険なタイプですわ。

『私を球場に連れてって!』。千葉に遠征です。キャッツとアルバトロスの対戦だっていうんですが、そこにファル子も付き合います。なるほど、かつてファルコンズにいた選手の引退試合なのだそうですよ。猫子の母に車を出してもらって、でもって猫子の母もその選手のこと思い入れあるようで、なるほどなあ、愛されてる選手なのですね。今回は引退をテーマに、留年から除籍といった危険球がレオナにぼんぼん投げ込まれたりと、この子ら相変わらずだなあって思うんですけど、その気の置けなさ、遠慮のなさが気持ちいいですね。でもって後半に見せるあのドラマチック。ほんと、レオナ感極まってるじゃないですか。この思いもしなかった展開、できすぎた展開。でもそういうこともあるんだってこと、野球に限らずこうした勝負ごとに長く触れてる人には、そうそう、あるんだよって感じに受け取られるものなんでしょうね。はっとさせられる、いいシーンだったと思いましたよ。でもって、今回の落ちがまた酷い。ああ、お母さん、飲んじゃったか! これ、皆は電車で帰ったようですけど、お母さんはどうしたんでしょう。酔いが覚めるまで車中泊でしょうか。

2018年6月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年8月号

『まんがタイムきららMAX』2018年8月号、昨日の続きです。

新規ゲスト7本中、後半3本です。

『JK♂ですが、恋してもいいですか?』。おお、TSものですね。朝目覚めると女子になっていた水野。これ、パープルなる謎生命体の仕業なんですね。パープルの故郷、アニ・マール星を救うため、水野が変身させられた。星の癒やしに必要な萌えパワー、いや違うか、癒やしでいいのか、集めるのに女子化水野が有用だったわけですね。水野を知る人間の記憶も改竄済みだから、突然女子になったとしても問題なし。それで、かくして、水野いやさ結希はずっと思いを寄せていた安堂あかりとの親交を深めることができるのか!? いや、向こうから結構ぐいぐいきてくれていますよね。結希、ゆっきーの人付き合いの苦手さ、素直でなさもうまく受けとってくれて、この思わず得た第二の人生? 新たな可能性に、ゆっきーもしあわせそうに見えるところ、悪くない感じですね。

『初恋スクール』。中学三年生、受験を前に成績のふるわない皆瀬ひなのが通うことになった塾。なんだか不思議なアンケートに回答させられて、年上のお姉さんは好きかとか、どんなタイプが好きかとか、それはいいんだけど、女子相手に女子の好みを聞くのですな。ひなのの幼なじみの天木つぐみ、風浦高校一年生。この人は元気で人なつこいなお姉さん。倉永あすか、綾咲高校一年生はクールに見せて微妙にチョロそうなお姉さん。そして藤波女子学園一年生の真中ちづる、謎めいてどこかマイペースそうなお姉さん。それぞれ違う制服を着まして、どんな制服が可愛いかと、いろいろ目移りするひなのでありますね。これから進路を決めることになるだろうひなの。個性ことなるお姉さんたちに心揺らしながら決めるのか、あるいは制服で決めるのか。でもって、今回のアンケート、あれはなにに活かされるのか。読み切りだそうですが、ちょっと続きが見たいですね。

『順応式!異世界生活』。突然異世界にやってきてしまった桜木こまり中学二年生。周囲見回して、ここは異世界かと納得力がすごい。なるほど、順応式という所以でありますね。この漫画、基本的にゲームの知識が求められるところありますね。レベリングしてワンパン。チュートリアルなんてA連打でスキップ。箱を見たら中身を確認。こうしたところはなるほどRPGのあるあるだ、そう思わせてくれるところありまして、けど、店と店のスキマっていうのはなんでしょう。ゲーム的約束を前提に行動するこまりと、その約束が通じそうで基本的に通用しないこの世界とのギャップ。兜のくだりとかね、自動でサイズがあうはずではというこまりに、どんな世界から来たのかとつっこむリース=キャロライン。いや、それ、もとの世界について誤解を振り撒いてますがな。こうしたあたりの塩梅にこの漫画のキモがありそうな感じでありますよ。

『こみっくがーるず』。小夢を担当する編集者が変わります。それで小夢がショック受けちゃって、この子、すごくコミュニケーション力が高いから、変わったとしても大丈夫じゃないのかな。いや、そんな簡単な話じゃなく、仲のいい人、馬のあう人と離れるの、やっぱりショックですよね。今回は放心小夢を皆がはげましたりするんですが、翼たちの担当編集者のエピソードが、その個性や姿勢、着眼点の違いによって、得られる刺激や発想が変わってくるっていうのが面白くて、なるほど、よほどあわないとかだと別だけど、違った視点が得られるというのは悪いことばかりではないというのですね。翌日の、かおすを伴っての小夢打ち合わせ、あれ面白かったですよ。かおすの頑張り、まさかの一発芸とか見られて、うん、うん、いけてる。それで翼のいっていたこと、それがここで実際に示されて、違った個性、違った姿勢、けれど漫画には真摯に向き合ってくれている、そんな新しい出会いが小夢になにをもたらすのかって思うと、この続きも見たくなるってものですね。そうそう、小夢の手紙もよかったですよ。情の厚く、細やかなお嬢さんですよ。

2018年6月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年8月号

 『まんがタイムきららMAX』2018年8月号、発売されました。表紙は『こみっくがーるず』。パジャマパーティー? でしょうか。一緒になにかテレビ見てるかおすと小夢。そのうしろに、ベッドにつっぷしてる翼の背中を、ひじでもってごりごりマッサージしている琉姫の姿があるのですね。手と目を酷使する漫画家の職業病、肩凝りの悩みなのでありましょう。なんだかちょっと嬉しそうにも見える琉姫がいい感じですよ。

今月、新規ゲストが7本? と多めです。今回はその前半4本。

『みわくの魔かぞく』。母の再婚で同じクラスの、憧れの女の子、黄金崎ミラと一緒に暮らすことになったという青八木まい。自分は地味でダメで、みたいに思ってるまいだけど、ミラから髪切ったのかわいいといってもらえたりして、嬉しくて、そんな彼女の憧れのミラとの顔合わせですよ。緊張のあまりなんか挙動がおかしくなってるまい。対して、自由人だなお母さん。いきなりミラに抱き付いて、これまで見せたことないような表情になってるよ、ミラさん。しかしこれ、タイトルに魔かぞくとあるので、なにかそういうの出てくるのだろう、予想してたけど、予想以上の見た目のインパクトでしたよ、お父さん。魔王らしい。いや、魔界の偉い人で、王ってわけじゃないのか。かくして一緒に暮らすことになったミラとまい。また、これまで誰にも話せなかったというミラの秘密を共有することになって、でも、まい、ミラと友達になれる可能性に舞い上がって、魔王とか吸血鬼とか、そういうの吹っ飛んでるよ。ええ、この子、あの母の娘だなと思わされた瞬間でした。

『委員長のノゾミ』。クラス委員をやっている巽のぞみ。その幼なじみである東優斗だけが彼女のことを名前で呼ぶんですが、これ、委員長のぞみにとってはいわば特別な人ってわけですね。委員長キャラを払拭したい。相談を受けて、眼鏡をはずすことを提案するんですが、いや、そんなに見えないのなら、無理しちゃいかんよ。しかもその見えないの、指何本とかじゃなく、指と顔を間違えるレベル。廊下も普通に歩けないレベル。つうか、君、なにも見えてないレベルじゃないのんか? そんな委員長のぞみ、東にいろいろお願いして、肩を揉め、足も揉んでくれ。これ、いつも頼られるばかりののぞみの、頼りたい相手っていうのが東なのでありましょうなあ。頑張って委員長でいなくていい相手が、東ってことなのでしょうなあ。

『妹部Lv.Up↗』。これまた不思議な部活動ものです。放課後、あやしい会話をしているクラスメイト、まどかとソフィアンに引き込まれるかたちで妹部に参加することになった夢宮静奈。史上最強の妹を目指す部というのですが、いや、まさか、全国大会とかないよね!? 皆に愛される妹になるための活動をしている。甘えて皆を癒せる妹になる。なかなかに理解の及びにくい活動ですが、とくにふたりとも妹ってわけじゃないみたいですね。まいかは、近所のお姉さんに可愛がってもらっていた思い出から、ソフィアンはアニメキャラに憧れて。では静奈はというと、あら、この子は姉なんですね。家ではしっかりもののお姉ちゃん。けれど今回は体験入部、お題「おねだり」をどう妹的に装ってみせるか。静奈は本当の妹がいるから有利なんじゃない? そう思ったけど、いや、特にそういうわけじゃないのか。それハロウィンってつっこまれてる静奈、よかったですよ。ちょっとあざとめのキャラづくり。それを誰かに実践してみるんじゃなく、仲間うちで評価しあってわいわいやってるのは悪くない感じでした。さて、これ、先輩がいるみたいですが今回は出てきませんでしたね。ということは、次回、先輩登場かもしれませんね。

『初恋*れーるとりっぷ』。おお、鉄道ものですね。鉄道部にはいるべく鐘ノ台高校に入学したそら。かつて見知らぬお姉さんからもらった切符。実際には存在しない鐘ノ台ゆきの切符を頼りにこの学校までやってきて、友達のとわと一緒に鉄道部へといざなわれるのですね。そらの大切な思い出の切符。同じのがてんてんと廊下に落ちていて、それをたどっていった先が鉄道部。鉄道部は廃部になったのでは? いや、まだ首の皮一枚で残ってるんだ。部員0から4人に増やせば復活します、とはりきる顧問の宮沢まひろ。なるほど、この人がかつてそらの出会ったあのお姉さんだったのですね。部員勧誘のために手作りしている硬券。皆に配って、入部するときに改札鋏をいれるんだ。ちょっとしたロマン込みの勧誘活動。そらの夢の一歩がかなって、そしてまずは部の存続を目指しての活動がはじまろうというんですね。この漫画、そらが鉄道大好きというわけじゃないのが面白いと思います。むしろ苦手で、それゆえに、押しボタンでドア開けるの手間取ったりね、部室に置かれた寝台車の座席に驚いたりね、そうした新鮮な反応が期待されるように思います。

2018年6月18日月曜日

ザ・ファブル

 講談社はこの漫画の販促に力をいれているのでしょうか。Twitterで、いかにも皆の興味を引きそうな数ページをチョイスしたtweetをプロモーションで流してまして、見たことある人もいるかなあ、チンピラにからまれてる主人公が、自分の強さを隠すために、弱そうな演技してみせるやつ。あえて頭部へのハイキックを受けたふりして倒れてみせたり、それから顔面へのパンチ、これもわざと受けて流れた鼻血で情けなさアピールしてみたり。でも実はめちゃくちゃ強い。こういう、弱いと思ってたやつが実は強いんですってパターン、結構好きなんですよね。なのでまんまと興味持っちゃって、そうしたら1巻2巻が無料というキャンペーンなんかやっちゃってて、もう完璧な作戦に脱帽。これ、きっと継続して読むことになると思います。

とりあえずまずは2巻まで。

天才的な技量を持つ殺し屋ファブルに1年間の休暇が与えられました。ちょっと仕事をしすぎてしまったため、潜伏してほとぼりをさますことになったのですが、身元を変えて、名前も変えて、同業の女とふたり大阪に住まいを移し、平凡な生活を送ることになる。もちろんその間はトラブル厳禁。殺しなんてもってのほかというのですが、このファブルという男、どうにもあぶなっかしい。社会性に欠けるというか、一般常識がないというか、なりこそは大きくとも、どこか子供みたいなところがあるんですよね。とにかくつまらんことでボロを出しそう。そんな予感をさせながらも、プロだからと、冒頭にいったように弱さ演出して見せたりね、そうかと思ったら本気出すべきところではしっかりその能力発揮してみせたりね、そのメリハリ、飽きさせず次を読みたいと思わせるものあったんですね。

ファブルのバックグラウンド、いまいちわかりません。猟奇的な性格とかじゃない。けれど人情味ある人間でもない。なにか欠けてる、そうした奇妙さのある男で、けれどこの変な兄さんが大阪での暮らしで変わっていったりするのでしょうか。重要なキーになりそうな女性も出てきてますね。大阪ヤクザのおっさんたちとも、なんだかんだで交流深めていきそうな感じもあるしで、このどことなく不気味で、なんか見てると愛嬌感じられる瞬間もあってというチグハグな男の活躍。一気に14巻というのは大変だから、少しずつ追っていきたいと思います。

  • 南勝久『ザ・ファブル』第1巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2015年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第2巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2015年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第3巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2015年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第4巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2015年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第5巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2016年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第6巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2016年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第7巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2016年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第8巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2016年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第9巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2017年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第10巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2017年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第11巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2017年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第12巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2017年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第13巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2018年。
  • 南勝久『ザ・ファブル』第14巻 (ヤンマガKCスペシャル) 講談社,2018年。
  • 以下続刊

2018年6月17日日曜日

Splatoon 2

 Splatoon 2 オクト・エキスパンション』。クリアしました。疲れはてました。昨日いってた最終戦、トータルで4時間かかったのか5時間かかったのか。集中的にプレイして、疲れたらボーッとして休憩して、またプレイして、腕が動かなくなってきたらまた休憩して、どうもこれは今日中にクリアするのは無理だなあ。明日からはまとまったプレイ時間はとれなくなるし、それでも毎日プレイしないことには技量上達せず、次の土日には対応できなくなってるだろうし、さてどうしたものか、ぼんやりと考えて、ええと休憩中にですよ? プレイ中にほかのこと考える余裕なんてありません。それで、時間的にこれが今日の最終戦になるだろう、そう思って挑んだ一連の戦いの果てに、ついにその時が訪れたのです。いやあ、もう疲れはてましたよ。

そんなわけで、戦い終えた瞬間の様子です。あ、これ、一応ネタバレ回避バッファを兼ねてます。

オンラインでの対戦がメインの遊びであるSplatoonですが、併設されているシングルプレイヤーモード、ヒーローモードについて、基本の動きを覚えるにはちょうどいい、いわばチュートリアルの続きのように考えていた人は多かったのではないかと思います。壁にインクを塗って登る。登る時にはジャンプボタン連打すると速く登れる。塗って、潜伏して、高速移動しつつインク回復をはかるといった細かなテクニックは、対戦しているうちに覚える部分もあるけれど、ヒーローモードをひととおりやれば身につく、というか教えてもらえるから、いきなり対戦するんじゃなくて、ひととおりヒーローモード遊んで基本操作身につけた方がいいよ。みたいなこといわれてましたし、自分もいってました。

オクト・エキスパンションをひととおり終えてみて、ヒーローモードが基本操作を知るためのモードだとしたら、オクト・エキスパンションはさらに上を目指したい人のためのモードなんじゃないかな、そうした印象を持ちました。もともと上の方にいる人にはさほどの難度でもないし当たり前の連続だったりするのだろうけれど、下位から中位くらいにいる人にとっては、普段使ってないブキ、馴染みのないスペシャルをきっちり使えるようにしよう、その特性をもっと知ろう、そうした機会になっていたと思うのですね。

高速で左右にいったりきたりする的をチャージャーで撃つチャレンジなんかは偏差射撃を経験するためのもの。チャージキープや竹筒の空中チャージを知る機会や、半チャージとフルチャージの威力の違いを知ることのできるステージなんかもバリエーション持って展開されていたと思います。ローラーの横振り縦振りを駆使しながら、的確に無駄なく進まないとクリアできないステージがあったり、選ぶブキによってそのステージで知ることのできる要素もまた違ってきます。オススメブキや慣れているブキでクリアしたステージも、また違うブキでチャレンジしてみたら、また違った表情を見せるんだろうなあ。突き詰めたい人は、用意された全ブキでのクリアを目指してみたりするのかも知れませんね。

ラストバトルとなる心のなかの3号戦も、基本となるシューターできっちり狙って的確に当てるという基本動作の延長にありますよね。できているつもりでできていない基礎の再確認をする機会になっている。避ける、塗る、インク補給する、狙う、当てる。それができている人は、皆がいうほど難しくないって感想になるのだと思います。対し、敵のほう向いて適当に弾をバラまいていたような人だと、こんなの勝てない! みたいな感想になるというわけで、いやあ、反省です。

心のなかの3号と戦っていて感じたことですが、ロボットボムが厄介なのは確かにそのとおりなんだけど、仮にこれが違うボムだったらどうだったろう。当たった瞬間にダメージに変わるクイックボムや、一定時間留まったのちに破裂するスプラッシュボムにキューバンボム。ロボットボムはこれらと違って、爆発のタイミングをこちらで制御できるんですよね。逃げた先にボムがあってやられたという、置きボム的な使い方がロボットボムだとできません。そのおかげで、あの手強い心のなかの3号につけいる隙ができているような気がするんですよね。

とりわけ、ボムピッチャーですよ。もしこれがキューバンだったら無理じゃない? クイックボムでも、一気に周囲を敵インクにされて逃げ道断たれた上に、範囲ダメージが降り注いでくるわけで、どう対処する? みたいなこと思いましてね、なので勝てる勝てないは別としましても、クリア後のエキシビションとしてブキやボムを変更した心のなかの3号戦とかできたら面白かったりする? いや、しない? 同様にこちらのブキも変更できたら、より実践的なためしうちができるんじゃないかなって思ったりしています。3号は今のブキで調整されているでしょうから、そう簡単にはいかないのかも知れませんね。もし実現したら嬉しい願望です。

2018年6月16日土曜日

Splatoon 2

 Splatoon 2 オクト・エキスパンション』。全駅、クリアしました! はじめた当初は、これ難しい、クリアできるの? 序盤でこれなら終盤とかどうなるの!? めちゃくちゃ心配していたわけですが、先に進んでも基本的な難度はそれほど変わらない、って感じですね。むしろステージとの相性の方が大きくて、チャレンジに多くのポイントが要求される、つまり難度の高いと思われるステージでも、相性よければすらすら簡単にクリアできたりします。対し苦手なアクションがあるステージだと、そんなに難しくない設定? と思われるのに何度もやりなおしすることになったり。全ステージを経験してみて、これ、ヒーローモードの終盤に出てくるステージを超える難しさはなかったかも、みたいな印象持ってますが、もう二度とやりたくないみたいなステージもあったから、やっぱりヒーローモードの方が簡単なのかなあ。ヒーローモード、全ブキでクリアしてますからね。

さて、今回はネタバレ全開でいきますよ。

ネタバレ回避バッファ

ネタバレ回避バッファ終わり

心のなかのヒーローを超えろ!

超えられないんだよー!

全ステージクリア後の最難関チャレンジ、対3号戦ですよ。これがもうめったやたらと手強くて、オクト・エキスパンションの印象がガラリと変わる。これまではどんなに難しくても、任天堂のゲームだなって感じだったのに、3号戦に関してはフロムソフトウェアみたいだよ!?

大量に撒き散らかされるインク。的確に投げ込まれるロボットボム。そしてスペシャル発動、ジェットパックで空から撃ってくる! 明らかに死に覚えのトライ&トライを要求しているこの戦い。だって、負けてもコンティニューするかどうか聞かれないんだよ? 勝つまで問答無用、ノータイムでコンティニューされるの、どうせ君らそう簡単には勝てないだろうから、コンティニュー選ぶ手間はぶいておいてあげたよ? って作りになってる!

これ、これは無理……。

いったん諦め、『ヒロアカ』見てから、どうするか対策考えて再度挑みましたよ。

ロボムとジェットパックが怖いからと引いて戦ってたらこれ絶対勝てないな。なので積極的に前に出ていくことにしました。

いやあ、格闘戦苦手なんですよね。そのせいでどうも決め手に欠ける、撃ち負けてしまうという悩みを抱えていたわけですが、ここにきてその弱点が問題になってくるとは! いや、しかし、もしこの戦いを制することができれば、弱点の克服にもなるのではないだろうか。淡い期待を持って挑戦し続けますが、いやもう、勝てない、キツい。ほんと、これ、あかんでしかし。

でもやってるうちに、光明も見えてきたんですね。

前に出るのは正解です。距離を詰め気味にして当てていくんですが、スペシャルがつけいるチャンスにもなります。ジェットパックは逃げるんじゃなく、空中にいる3号を狙って当てていく。空中で仕留められなくても着地を狙う。このやり方で勝てるようになりました。また続くバブルランチャーもスペシャル発動中が隙になります。ボムピッチャーもそうかな? これ、適当に撃ちこんで圧力かけておかないと、あたり一面ロボムだらけにされるのがキツいよねえ。

次は天国のように楽だからパスして、その次ですよ。チャクチ3連発! これ、無理! もうほんと、どうやったらいいんだろう。対策たてようにも、なかなかここまでこれないこともあって、相手の動きの癖を見るのも難しい。ほんと、どうしようかなあ。と思ってたら、箱を盾に使えとのアドバイスいただきました。

今はまるで勝たせてもらえない3号戦ですけど、これをなんとか対処できるようになったら、対人戦にも活かせるようになるだろう。それを期待して、しばらくは先輩ヒーローの胸をお借りしようと思います。

というかだね、心のなかのヒーローっていうけど、自分の記憶のなかの3号はもっと情けなくて、それこそなんでもないところで余裕で転落死できるようなヤツだったはずなんだけど、見ない間に強くなったのだなあ! というか、これ、8号ちゃんの思い出補正かかってるよね? いくらなんでも下駄はかせすぎだと思うよ、8号ちゃん!

2018年6月15日金曜日

Splatoon 2

 Splatoon 2 オクト・エキスパンション』。最初の山を越えました。要求されるがままにアレを集めて、メインストーリーをクリアする。すなわちタコを使えるようにするということでありますが、いやあ、なかなかに憎い演出あって楽しめましたよ。ストーリーやギミックの詳細は、ネタバレになっちゃいますからね、ちょっとここに書くわけにはいきませんが、いろいろキャラクターの掘り下げあったり、彼らの暮らす世界のバックグラウンド垣間見えたりと、ただギミック満載の追加80ステージというだけにとどままらない面白さがあって、大変満足いたしました。とはいえ、まだステージは半分ちょっとしかクリアできてないので、もうしばらくオクト・エキスパンションメインで遊ぶことになりそうです。

昨日、難易度高めといっていました。確かにちょっとした難所が越えにくかったり、あとボムしか使えないとかブキまったく使えないとか、スフィアだけとかジェットパックだけとか、加えられる制限に苦心させられたりもするのですが、どう考えても無理! みたいな理不尽さ感じさせるステージは意外やなくてですね、それこそ運も実力のうちとかいわれる、これ狙ってクリアするの無理じゃない? みたいなステージでも、何度かやってるうちにスポーンってクリアできて、あの一発で全部破壊しろとかね、それとビリヤード。いやあ、一時はこんなん無理じゃない? とか思ってたんだけど、なんと補給なしでクリアできてしまってびっくりですよ。あんまりにびっくりして、録画するという発想が浮かびませんでした。もったいないわー。あんなん、もう二度とできない。

昨夜の時点でタコを解放したといってる人がいたのtwitterで見ましてね、はや! どんだけはやいの!? 驚いたのですが、なるほど、全80ステージ、すべてをクリアする必要はなかったんですね。地下鉄の路線を繋げて、目的の駅を目指す。それはつまり、乗り換えをうまいことすれば、苦手なステージ、難しくて手が出ないステージを迂回することも可能だってわけですよ。おおー、うまくできてる! 昨日もいってましたね。数回失敗したらクリアしたことにして次に進めるようになってるって。でも、そういうの嫌じゃないですか。なんかもったいないし、せっかくなら自力でクリアしたい。そう思う自分みたいな人間にとっても、納得いくルールの中で目標クリアのための最善手を探ることができます。

満足感を損なうことなく、逃げ道、寄り道、回り道ができるっていうわけですね。

現時点では、挑戦したステージ、自力でのクリアできています。メインストーリーが終わったので、攻略中にコンプリートしたA線、C線に続き、B線、D線も終わらせたところ。この後も引き続き全線クリアを目指しますが、今のところコンティニューしすぎてポイントが枯渇するといったことにはなっていません。これ、もし0ポイントになったらどうなるんでしょう。0ポイントでできるステージとかなかったですよね? 車掌さんが貸してくれるか、あるいは少しめぐんでくれるのかな? 

貯めたポイントも無駄にはならないので、やって楽しかったステージとか、特にブキを選べるステージとか、再挑戦するのも面白いかも知れませんね。ただ、中には、一回クリアできたらもう充分、二度とやりたくないです! みたいなステージもあって、ええ、やっぱりさすがに全部が全部楽しいばかりというわけにはいかなかったです。こればっかりはしゃーないよね!

2018年6月14日木曜日

Splatoon 2

 Splatoon 2 オクト・エキスパンション』。プレイしてみましたよ。いや、これ、難しいですね。正直、ヒーローモード+αくらいなのかな? みたいに思っていたんですが、いやいやなんのなんの、チュートリアルを抜けてすぐ、いきなり一番最初のステージからもう手強いっていうんだから驚きです。主人公のタコに敵対するオクタリアンを倒してクリアという、これヒーローモードでもあったよね? みたいなチャレンジなんですが、戦闘アルゴリズムが強化された? あるいはヒーローモードでは手加減してた? ああ、ブキが弱いのもあるな。ヒーローモード、冗談みたいに強化されたブキ使ってたもんなあ。

しかしなにがキツいって、クリアのルート、クリアの方法がわかったのに、それを正しく辿ることができないってことですよ。しかも、事前に公開されていたプレイ映像。それ見て、なるほどこうやるんだね、ってわかった上で、そのとおりにできないから困る。たとえばこれですよ。

なるほど、レールを風船で起動しながら乗り移って進んでいくんだな。ここまではわかります。でも、途中にあるあの硬い箱ですよ。これが壊せないんだわ。直前でレールに乗る時にスライド動作をして火力を集中、一気に破壊するんだろうなとは思うのだけど、わかっててもできない、壊せない。で、箱に集中してしまうとインクも使い切ってしまって、レール終端で風船を壊せず、次のレールへの接続に失敗、ミスしてしまうというんですね。

めちゃくちゃに難しいというのはまだ経験していないのですが、自分のプレイしたのはまだまだ序盤。これから先となると、どんだけ難しいのが出てくるだろう。もう、今から戦々恐々としますよね。

一応、救済措置も用意されていて、同じステージを何度も落とすと、イイダさんがクリアしたことにしてあげるよっていってくれる。おお、ハッカーの面目躍如だ! でも、自力でクリアできないって悔しいじゃないですか。だからなるたけ救済は使わずにクリアしていきたいなあ。また、序盤は200ptくらいで挑戦できるチャレンジも、どうも終盤になると1000pt超えてくるみたいだから、そうそう落としてはられないわけで、序盤は終盤のためのポイント稼ぎのため落とさない。終盤はポイントのロスが激しいのでなるたけ落とさない。結局は落とさないこと重要ってことかあ。でも、これ、落とさず進めるの、かなりキツいと思いますよ。

2018年6月13日水曜日

Splatoon 2

 Splatoon 2』、もうすぐ発売から一年になるんですね。さすがに一年となると、少々停滞気味に感じるところなんかもあって、フェスまわりとかですね、なんらかの改善をお願いしたいところであるのですが、ゲーム自体は新しいブキ、新しいステージが随時追加されるものだから、新鮮さをまだ失っていません。というか、一年たってまだ前作のブキが全部出揃ってるわけじゃないというのも驚きです。愛用ブキがまだ出てない人、やきもきしてるんだろうなあ。さて、話題はオクト・エキスパンションでありますね。米ロサンゼルスで開催されているE3に合わせたのでしょうか、そのリリース日が発表されましてね、14日、つまり明日の朝には遊べます。って、マジか! 唐突やな! いや、けどジリジリ待たされること思ったら、唐突でもいい、はやく遊べる方が嬉しいです。

というわけで、話題はエキスパンションなのですが、ずっと心待ちにしてましたからね、けれど困ったことに興味は別方面にいっているんです。Splatoonも無関係じゃありません。ええ、『大乱闘スマッシュブラザーズ』ですよ。Splatoonからインクリングが参戦、シオカラーズも出ますよというアナウンスに興味掻き立てられたわけですが、いや、ごめん、インクリングだけじゃないです。リンクとかゼルダとかデイジーとか、気になるキャラはいくらもいて、ほんと、デイジー、めちゃくちゃ可愛いな! 自分はこの子の素性、まったく知らないんですが、マリオのどのシリーズに出てたんでしょう。気になります。

で、気になるといえば、周辺機器も戦うんだ!

とりあえず、明日からはオクト・エキスパンションに取り組んで、年末にはスマブラかな? なんて思ってますよ。それはいいんだけど、スマブラにはまるとSplatoonのウデが落ちる……。ほんと、これ、困ったなあ。

2018年6月12日火曜日

ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン

 以前にお話ししてました、ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン。はたして自分はこれを欲しいと思っているのだろうか、そんないい加減なこといっていました。有名タイトルこそはずらりと並んでいるけれど、そのすべてが名作ないし佳作ないしというわけではあるまい? ちょっと偏見はいってますけどね、中には正直、これどうだろう。今あえてまた遊ぶに足るゲームなのかなこれ、ってのも少なからず入っているはず。そんなネガティブな気持ち抱えて、買うべきかどうするか、迷っていたのですが、とりあえず申し込むだけでもと申し込んでいた抽選販売、しれっと当たってしまっていましてね、こうなったらもう買うしかあるまい。ええ、購入決定してしまっているのであります。

当たってしまった。買った、いずれ届くとなれば、結構楽しみに思えてくるからおかしなものです。当座楽しみにしているのは『北斗の拳』ですね。これ、子供の頃に遊んで、そして大学に通ってた時分、バイト先の控室にこれがあって、懐かしいなと遊んでみたら、あれ、おかしいな、昔は通れたと思う場所が通れない。ソフトだけあって説明書がなかったんですね。それで基本動作のいくつかがわからなくなってたのだと思う。結局それで進めることもできず途中断念して終わった、そんな記憶があるのです。

ニンテンドークラシックミニシリーズは、本体に説明書が内蔵されていて、いつでも参照することが可能です。またPDFで説明書が提供されていたりと、いたれりつくせりです。ジャンプ版の説明書の扱いがどうなるかは現時点ではわかりませんが、少なくとも本体には収録されるでしょうから、基本操作をきちんと押さえた状態で遊ぶことができます。

と、ここまで書いたところで、FC『北斗の拳』の攻略サイトとかあるのかなと思って検索したところ、北斗の拳 (FC) - ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~ - アットウィキなるページを見つけまして、ああ、ここに答があった……。扉を通るためのコマンド、AB+上でしたか……。そら、説明書見てないとわからんわ……。

でもって、上記のページ見て、ああ、これは全面クリアとか到底無理じゃあるまいか。ちょっと絶望的な気分になりまして、っていうのも、ボスのトドメ技に関してはノーヒント。正しい扉を見分ける方法も結構ながっかり具合で、いやあ、昔のゲームって感じがしますよね、これ。

うん、つらい。昔の子供はよくこんなのプレイしてたと思う。クリアできないのが当たり前だったのもうなずけます。

2018年6月11日月曜日

『まんがタイムきらら』2018年7月号

『まんがタイムきらら』2018年7月号、昨日の続きです。

『おとめサキュバス』。気になる動きがありますよ。キュリアたちのもとに届いた養成所からの手紙。たいしたことないだろうと思ってたら、いやいや、たいしたことあるのん? 特に進捗の遅れてる生徒に対し調査員が直接審査しにくるっていうことか。というわけで、キュリア、ちょっとしたピンチです。さて、学校では文化祭の準備がはじまっていて、けどルナにキュリアは魔女のサバト的なもの想像しているよ? さらにこのクラスの企画、小悪魔カフェというのを聞いて、召喚できる人がいるんですか!? 本物のそっち方面の人がいると、ややこしいな! 涼香が衣装を作ります。それでどんな衣装がいいか話しあって、キュリアをマネキンにして実際に見てみようといった展開ね、目にも華やかで、大変よかったです。でもって今回思ったんですが、ルナと自分をセットにしてるみちるですよ。ふたり、背丈、おんなじくらい。ふたり並んでるの、なんかいつも以上に可愛く見えるなあ。パーカー案のところに出てくるふたりもすごく可愛くて、いやもう、いいですね。そして涼香も実によかったです。この文化祭というイベント、これがキュリアの課題、それを進めることになるのかも、って思うんですが、どんな風にして成果を出すのか、まったく想像つかない。男性客もくるというの、チャンスというよりピンチとしか感じられないっていうのが、まったくもってキュリアの問題でありますね。

My Private D☆V、『がんくつ荘の不夜城さん』の鴻巣覚です。D☆Vポイント、もう、明確ですね。わき。脇じゃなくて腋なのだそうですよ。しかし、思った以上にこじれ……、生々しい話になりました。提示された3つのポイント、体温、湿度、におい。どれもそのまま絵にできないやつだ! 続く語りも熱を帯びて、なぜD☆V度が高いといえるのか、どういう部分こそがえろいといえるのか、結構な説得力持っていると感じさせる筆致となっていましたね。でもってイラストですよ。見せつけてよし! 恥じらってもよし! さらには閉じてもいいと、その描きよう、バリエーションつけて表現してみせて、しかしなにが面白いかって、髪の毛などで腋が隠れる場合は髪の方をなんとかしてどけますっていうところ。腋より優先して描くべきもの、そんなにありませんか! ほんと、これ、今後、要チェックポイントになりますね。

2018年6月10日日曜日

『まんがタイムきらら』2018年7月号

『まんがタイムきらら』2018年7月号、昨日の続きです。

三者三葉』。薗部の店にあらわれた葉子の父。はたして、なにか危険な展開があるのだろうか。また葉子様に災厄が降りかかろうというのでしょうか。緊張したら、怖れたら、よかった! 特に不穏な動きはなく、むしろ仕事は順調……、なのか? ともあれ、葉子様の進学、心配しなくていいっていうんですね。これは本当にいいしらせ。というか、この漫画、卒業後のこと話し合うようにまでなったんだって、しかも結構な真面目な話、葉子様の進路、会計などの方面に進みたい、資格はとっておきたいなどといった真面目な話がね、されるまでになったんだって、感慨深いやら、なにやら寂しくもあるやら、複雑な気持ちであります。もうね、卒業が近いのかもな。そんな思いにとらわれます。いや、まだ一年あるんですけど、でも、双葉のいう、ずっとこうして皆とお昼食べてたいという言葉に、どこか共感してしまうのですね。

『ぽんこつヒーローアイリーン』。そうか、次回で最終回、終わってしまうんですね。前回、これまで倒すばかりだった怪人を浄化させたアイリーン。マリーヌとツーシャとともにウーパー上司に呼び出されまして、ああ、いよいよクビかと覚悟してるアイリーン。まるで上司と話が通じないっていうのがおかしいんですが、いや、アイリーン、ちょっと落ち着こう。これまでの怪人を倒してきたやり方、それに対する疑問を上司が持っていたというんですね。倒して灰にかえそうと、何度でも復活してくる怪人。延々、消えることのない怪人を相手に戦い続けていたっていうんですね。アイリーンがやったように浄化すれば、もう怪人は復活することはない。なのにその方法をとらない理由がね、世知辛いわ……。リスクが高い、時間の無駄、怪人が減れば仕事がなくなってしまうとかいうのが、現実的というかなんというか、ほんとなんか苦いです。今回、怪人まわりのこと、背景が上司の口から説明されて、そしてアイリーンたちの地球への再派遣、命じられましたね。そして、地球で人材をスカウトする必要があるとも触れられて、ええ、これは枝織いやさラブリーメロンの夢も叶うのかも知れませんね。夢のある最終回になればいいなって思います。

2018年6月9日土曜日

『まんがタイムきらら』2018年7月号

 『まんがタイムきらら』2018年7月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』、花名と栄依子ふたりが抱いてる皆をかたどった人形! と思ったら、これ、人形じゃないな。花名の手元から元気に飛び出すチビたまて。花名の足元で周囲をうかがうチビ万年さん。といった具合に、皆その個性、ちっちゃい姿で万全に発揮しているのがいいですよ。栄依子はチビ冠を抱いて、というか、冠、サイズこそ小さいけど雰囲気はいつもとそんなに変わらないな……。そして膝には先生がいて、あの上目で見てる感じ、なんか栄依子のこと気にしてるみたいで面白いですね。

『がんくつ荘の不夜城さん』。ついに巌窟王の登場ですね。給湯器が壊れて風呂に入れないというあかり。不夜城さんに相談したら、大家にあいにいくしかないとの結論。それはいいんだけど、この建物、下はこんなことになっとるんだ。というか、床下経由でしかいけないの? 草生い茂る未踏の地、といった感じの秘境具合ですが、湿気すごそう、虫とか出そう、というか、この建物、基礎とか大丈夫? それで王様との対面なんですが、大家さん、王様と呼ばれてるから男なのかと思ったら、ああ、さすがですよね、女性でしたよ、というか見た目少女で、あかり曰くまた合法ロリ。重度のひきこもり。光が苦手、って深海魚みたいだ。この人、どうやって生活してるんだろう……。今回、王様の登場で、あかりより押しの強いキャラクター登場とか、あかり、不夜城さんに対し独占欲をあらわにとか、そういう方面が描かれるのかと思ったら、むしろ漫画家としての不夜城さんにフォーカス当てられた、そこに意外な重みがあったように思います。

うらら迷路帖』。一番占不在の事実を告げられた千夜たち。より詳しい話を聞きにいったその先が巽屋時江、紺の母だったというのですね。上位のうららしか知らない秘密。秘匿するにいたるまでには様々な思惑があったようなのだけど、しかしここで事実として語られていること、その不在は本当に真実なのであろうかという疑義が出るの、しかもその疑義を唱えるのが臣であるということ、いやあ、俄然面白くなってきましたね。二番占時江であっても視ることのかなわないもの。ただ視ることができないどころか、なにかに阻まれているというその実感。なにか危険な予感を感じながらも、千夜の母、一番占の秘密、そこに至ろうという道筋が見えて、小さな火花が勢いよく飛んで発火した、そんな思いがしましたよ。ただ一番占を目指し努力、精進する女の子たちを描くばかりかと思いきや、ここでまったく違う要素を盛り込み、展開の幅、広げてきましたね。

城下町のダンデライオン』。いよいよ創立祭初日。しかしなにか波乱の起きそうな予感、と思ったら、想像以上だ。アンジェの兄が来訪。そこに加えて遥が発熱。大変だ、劇の主役はどうなるの!? アンジェの兄、アルヴィンから茜様に話があるというのですね。アンジェの能力、あらゆるモノを自身の記憶する状態に復元できる、について語られたのだけれど、その代償、思い出を失うということの重み。幼いころにアンジェが、なにか大きなものを復元したことで家族のことさえも忘れてしまったということが語られたのですね。ここでこの話が出たの、今後の展開に関わるってことですよね。そしてアンジェに兄から告げられた重大なこと。父が倒れた……。アンジェが今日の創立祭の舞台のためにどれほど頑張ってきたことか。その成功のため、自身の記憶を削ってまで働いて、そして今日の舞台の成功。憧れの茜との夢のような舞台を踏んで、そしてこれから彼女は選択を強いられることになるというのでしょうか。茜との思い出を父との天秤にかけようというのでしょうか。つらい、そう思うよりない展開が待ってそうですね。

『海色マーチ』、ゲストです。沖縄のとある島、宇御島にやってきた女の子、小波周が、海で出会った比屋定珊瑚と一緒に海を知っていくことになるというストーリー。しかし、眼前に広がる海を前にして、なんか臭いぞ。うん、海って臭いよね。腐敗臭? っていってますけど、あれ、そうなのか、プランクトンの死骸が匂ってるんだ。てっきり打ち上げられる魚など海の生き物の匂いなのだと思っていました。しかし、このあまねって子、いろいろやばいな。海岸で、大の字になって寝てる人見つけて、口にヒトデをつっこむ。いや、ほんと、これ、口につっこんだモノ次第では死にかねないよ!? 平手打ちで許してもらえてよかったね! あまねの初めての海が、ここ沖縄は宇御島の海だったというのですが、海をなめると死にかねないよ、さんごにそういって泳ぐのとめられて、また海には有毒生物がいるっていって脅されて、いや、脅しじゃなくて注意事項なのかな? ナマコを踏んで転んだり、溺れて気が遠くなったと思ったら口にヒトデをいれられてたりと、あまねにとってなかなかに苦い、いや、しょっぱい? 海デビューになりましたね。

2018年6月8日金曜日

『まんがタイム』2018年7月号

『まんがタイム』2018年7月号、昨日の続きです。

『見上げればいつも妹が。』。遥の留守に寿司の出前を頼むんだ、兄ツブテ! しかしワサビ抜きじゃないと駄目だって、ほんと、この兄さん、弱点多いなあ。そんなところにやってきたリズベット。ツブテが、よりによって涙目で遥はもういないなんていうから、ちょっとややこしいことに。兄のこと、男性と意識して固くなるリズが可愛かったですね。でもって、遥の話となれば、緊張なんてどこにいったのか、もう兄とガミガミ言い合うレベルになるってんですね。遥を思い、うっとりと語りだすリズ。記憶の中の遥はキラキラと輝くようで、ああ心細い時に助けてくれた遥はこの子にとって、本当に心強い、頼りになる人だったんだなってよくわかる。ツブテにとっての遥の存在と、リズベットにとっての遥。ちょっとずつ違ってはいるけど、同じく大切に思っている、そうしたところのよくわかるエピソード。いい話じゃあないですか。

『ウレ漫とガケ漫』。資料用に自分の写真を撮って欲しい。茜から依頼された白井の動揺、狼狽がすさまじい。制服の短いスカートで座り込んだところをローアングルでっていう、その際どさ。犯罪なのではないか。茜に迫られて腹をくくるも全力で顔をそむけてしまう。ほんと、白井氏、いい人だなあ。女子高生職場に単身送り込まれた理由もわかろうものがありますね。その後も、白井、いわゆる壁ドンやってみてくれっていわれてみたり、それで担当編集者瀬戸に誤解されて、あわや蹴飛ばされそうになってみたりと、いやはや大ピンチでした。今回、茜の漫画がアニメ化するという報がもたらされたかと思えば、白井、読み切り枠を獲得したりね、立場、状況違えながら、同じく漫画に取り組んでる同志、その仲間にしてライバルといった感じが実に清々しかったです。

『モンスターだってうまい飯がたべたい!』。気の弱そうな優等生、犬神一君。なんと、この子、狼男なんですね。今回、それがバレてしまう。体調不良に藍の接近が重なって、っていうんだけど、よく君、今日の今日までよく正体バレずにきたな! ともあれ、藍、正体バレてしまった犬神のこと、バイト先に連れてって、介抱してくれたっていうんですね。犬神、バレた相手が藍でよかったなあ。一般的な狼男のイメージと気弱な自分とのギャップ、これが犬神のコンプレックスになってたんですね。けど、藍がちゃんと犬神が自分を助けてくれたこと覚えてたり、でもって弱気な人の姿の犬神のよさも評価してくれたりで、お、いいじゃん、これで犬神もコンプレックスを脱するのかな? って思ったら、いやもう、繊細な人だよ! でも犬神に関しては、こういう性格、美点に感じますよね。

『天子様が来る!』。次回、最終回! マジかーっ! しかし、面白さ、まったく変わりなく、なんで終わっちゃうの!? ってうろたえるレベルです。のっけから、ノリノリのおばーちゃん、すごいインパクト。めっちゃいい笑顔ですやん! 今回も面白さ、これでもかこれでもかと押し寄せてくるわけですが、「中空」の彼女、散らかった部屋の足の踏み場の作り方もおかしいんだけど、フワフワ浮いてるもろもろ気にいっちゃうとかね、しかも次の「そこまでです」でも継続してるとかね、ほんと、おかしい。ペットの預け先がものすごい「周遊」、これもよかった。思いもしない秘密に気づかされる「かくし味」も、ほんと、あの絵面、すごいよ、しみじみ笑いが込み上げてとめどない。これまで何度もいってきたことでありますが、安堂友子の天才を感じます。ただ発想がいいだけでなく、それを練りあげる力の確かさもまた見事なんですね。

2018年6月7日木曜日

『まんがタイム』2018年7月号

 『まんがタイム』2018年7月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』。これはポーカーですね。きりっと正装しましてね、ディーラーをやっていますよ。お客は『ウレ漫とガケ漫』白井と『瀬戸際女優!白石さん』白石で、ふたりともに正装。ゆったりと余裕感じさせる白井に、いい手がきたかな、ちょっとテンション上がってる白石、いいコントラストじゃないですか。『ハニトラなんか怖くない!』。派遣の山田さん、バニーの給仕さんになっていますよ。あ、これ、ハニートラップだ。油断させて近づこうって魂胆だ。

『花丸町の花むすび』、むんこの新作です。おにぎり屋さん、花むすびを舞台に展開する人情ものって感じでありますね。この作者の持ち味といったらいいでしょうか、よく出ている、素直にそう思えるものがあって、第1回だと、もしや虐待を受けてるんじゃないか、おにぎり買いにきた女の子のこと心配したりしてね、家族からは人様の事情に首を突っ込むなって釘刺されるんですけど、それでも気になるのは性分だからやめられない、みたいな感じですよ。ヒロイン花子は29歳、離婚して実家に帰ってきたみたいですね。おばさんって呼ばれたりね、そうしたら憤慨してっていう、そんな複雑な年頃。お客さんともフランクにやりとりしてっていう、この気安さ見えるところなんかも、この作者のらしさだと感じます。

『ハニトラなんか怖くない!』。第2回、引き続き面白いですね。派遣の山田さんからアプローチを受ける綾小路。けれど、彼はこれをハニートラップ仕掛けられていると思い込んでいて……、っていうその前提、冒頭の四コマでしっかり伝えて、でもってこの冒頭、きっちり落ちで回収されるんですね。部長のいう、女には気をつけろという言葉。セクハラとかやめてくれよってことなんだけど、綾小路はハニトラに注意せよって意味だと勘違いしてるし、それでもって、必死に山田さんはじめ女子の接近を警戒するその様子がおかしくって、今回だったらキリモミセーフとかね、一緒に倒れて嬉しそうからのどうか勘弁してくださいの奇行とかもいい感じ。一言でいえば朴念仁ですよね。けどその朴念仁っぷりを、あさっての方向に全力で振り向けさせることで、また一味が加わって面白い。下のオフィスの女性に貼ってもらった絆創膏、それ見てちょっとヘソ曲げてる山田さんとかもね、女心の機微みたいなことになるはずが、この漫画だと、いや、綾小路だとそうはならない。いい展開です。

『さわらせてっ!あみかさん』。運動のためにプールにいくっていうんですが、その行き先がホテルのプール。ホテルというのに舞い上がって、ばっちりメイクアップしてくるあみかがおかしい。すぐに落とすのはもったいないってシフォン先生もいってくれてるのに、沙織、めっちゃ急かす。もう皆、欲求に、というか欲望に忠実ですよね。まあ、沙織に関してはとりわけ酷いんですけど……。結構泳げるあみかを見て、海棲哺乳類、アザラシやらマナティやらを思い浮かべる残酷よ。おなかのすいたあみかが、ホテル価格のメニュー見ながら思い浮かべるトッピング。どんどんハイカロリーになっていくその様子ね、ああ、これ、やせないわ。そう思わせるものありましたよね。

『瀬戸際女優!白石さん』。のっけから鬼瓦に強引に言い寄られる白石さんですよ。けど、これ、演技。普段はまるで逆の関係っていう、このふたり。好きなんですよね。さて、まさかの鬼瓦、彼女ができたっていうんですよ。結婚を前提にとかいうんですよ。おおー。けど、これ、白石さん、ちょっと気軽に呼び出すとかやりにくくなるよね? 鬼瓦の出会いの健全さに、なんだか申し訳なくなってしまった白石が面白かった。他にも一升瓶相手とかね、それから暴走族なのにウインカーとか、この人たちの、なんだかんだいって善良な感じ? 悪くないんですね。今回、すっかり保護者モードになってる白石もおかしかったんですけど、なにが一番面白かったって、鬼瓦の彼女ですよ。見た目おとなしそうながらも、めっちゃ厳しい彼女さん! 鬼瓦、ビシビシやられてるのにでれでれしちゃって、それ見てはたまた罪悪感感じる白石ですよ。ほんと、これ、めちゃくちゃ面白いなあ。レベル高かったですよ。

2018年6月6日水曜日

『まんがタウン』2018年7月号

『まんがタウン』2018年7月号、昨日の続きです。

『小春さん、ずれてない?』。小春、念願のシチュエーションですよ。男子と女子が3対3で食事です。おお、合コンか。練習してたよな。というか、いや、これ違うよ!? ただ、たまたま昼食一緒になっただけの話だ。なのに小春はりきっちゃって、いきなり一発芸ですか。これ、つらい、共感性羞恥ってやつだ。いや、小春はなんも恥ずかしがっちゃあいないから、これ一方的に読者がダメージこうむるタイプだ。ほんと、おとなしくしてて小春さん! しかし練習の成果、出てますね! 食事は少なめ、おしゃれを意識せよというの、それがまさかの枝豆、冷奴に決着して、ごめん、全然成果出てなかった。ここからの冬樹とのやりとり、これがおかしくて、せっかくのアドバイスがまるで生きない。さすが小春さんや! あの映画のくだりね、いきなり好きなサメ映画っていうの、もう耐えられるものではありませんでした。これね、最初は彼氏と誤解された冬樹のこと、小春が自分より女子力高いって紹介したでしょう。だから、もしかしたら誰かが女子と勘違いして紹介してといってくるのでは? なんて期待したんだけど、残念、そういう展開はありませんでした!

『俺の生徒は神メイド』。前回登場のストーカーの彼女ですよ。転校してきたまではいいけど、以前同様に教室に紛れ込むというのね、ほんとめげないな。菅野いるか。この子のなぜちょこるんに執着するようになったかですよ。九鬼がいろいろ聞き出そうとするんですけど、その途中途中に、おっさんのヤバめの妄想がダダ漏れになってて、いや、思うだけならまだしも、知世子にそのまま聞くのはやめよう! な! 今回は、周囲にヤバめの人材が溢れてることについて、すっかり諦めてる知世子の苦労が見え隠れしたのが面白かったですよ。とりあえず、九鬼もその対象に入ってる。うん、そうだな、知世子よ、あかん人を呼びがちだわ。やさしさ見せちゃうからかな? 他にもなんかあるんかな? ともあれ、知世子ハードモードですよ。ああ、忘れてた。いるかの知世子に魅かれた理由。このくだりはよかったですね! でも、デルフィーノお嬢様、やりすぎはいかんよ?

『みんなが猫に恋してる』。この会社、課長当番とかあるのか! いや、そうか、そりゃないといかんよな。猫の課長、土日祝日に様子を見にくる係があるんですね。持ち回りかな? しかし、ちょっと顔を出す程度ですむ感じなのと、ちゃんと手当があるっていうの、うん、ちゃんとしてる。で、鹿目がうっかり休日なのに会社にきちゃって、その当番と勘違いされるっていうの。うん、面白い。それで本当の当番の四方木と一緒に、いろいろあちこちまわるのね、おお、四方木よ、よかったじゃん。急接近じゃん。とか思ってたら、ことごとく鹿目の興味、意識は課長に向かっていて、このちぐはぐなすれ違い。本当に面白かったです。ホームセンターでおやつをねだられる鹿目とか、昔の知り合いにいろいろいわれるも、四方木のこと誤解してくれて助かった? いや、四方木そっちのけで猫のことで喜んでる鹿目がおかしくて、でもって可愛かったです。今回、本当に鹿目の魅力、がんがん押し出されてましたよ。

2018年6月5日火曜日

『まんがタウン』2018年7月号

 『まんがタウン』2018年7月号、発売されました。表紙は『うちの大家族』、洗濯物を取り込んでいる藍子ですね。ああ、ついに最終回。16年の連載が終わるというのですね。しかし16年となると、本当に長い。それだけの間続けられるエネルギー、また広く支持されてきたことがうかがえる長さでありますね。

『新婚のいろはさん』。今回は二本立て。一本目は始たちの隣人、早倉哲子の話からはじまって、水泳部の彼女、このところ調子がいいみたい。それで他の部員からもてはやされて、そして一緒になにか食べにいきましょう。そうか、いつもはつきあいわるいんだな、この子。けれど今日は一緒にいくと返事して、その変化に皆がなおわきたつというんですね。彼氏でもできたか、みたいな話なんですが、早倉に影響与えてるのは始なわけで、始といろはの様子を見ていろいろ考えるようになったという、その思いをしみじみと語るところなど、とてもよかったです。

思えばこの漫画、気持ちを、思いを語る、そこによさがあると思わされて、例えば今日の二本目も、南国ごっこ(?)をするいろはと始の対話。自分たちの住む街について知ってること、知らなかったこと、そして変化していっていること、そうした気づいたことを話してるだけだっていうのに、なんてこう感情に触れてくるのだろう。なにかノスタルジックに似たものがある。そしてふたりの近さ、その関係し思いが伝わったり伝わらなかったりするのも面白くって、ほんと、この漫画、大変に豊かだ、そう思わされるばかりなのです。

『ようこそ!スマイリーバーガーへ』。いい話じゃありませんか。今回のテーマは女の戦いなのでしょうか。その戦いというの、それこそひとりひとり違うものなのだろうなあ、と思わせる今回のエピソード。梅ちゃんは、自分の名前のコンプレックス、それが敵なのかも。けれどこうした話、さっぱりわからないといった感じのたまこにすず、ふたりの様子も面白く、そしてその対応の違いもおかしい。すず、この人は本当に真面目で、誤魔化したりせず、それでもってどっかちょっとずれてるんだなあ。さて、店長のシェイクにかける情熱。新作デザートを試作して常連たちに感想聞くというの。これ、一旦テーマから離れたと思わせて、また後で戻ってくる。津田さんの、シェイクを買っての帰り道、お店のお客さん、泣いているところに遭遇しちゃったんだ。具体的になにがあったのか、そういったことは語られず、けれど津田さんのあの行動。そしてお客さんに興味ないからって、冷たいように見せてね、そうじゃないところもあるってね、でも決してウェットにはならない、そんな彼女のあり方。実に魅力的で、ええ、戦ってる女だからこそ、また違う戦いに打ち拉がれる人を放っておけなかったのかも知れませんね。最後のたまこのおばあちゃんの思い出話、これも面白かったですよ。まるでテーマ外のエピソードに見せて、いや、やっぱりテーマからはずれていない、かな? この、そうと思える、思いすぎかも? みたいなゆるやかなつながり? 自然な自由さ? これもまたいいんですね。

『あいたま』。今回、ものすごい。なんと、あいが弱ってる。原因は猫。裏庭にいたという黒いチビすけをひよこが確保してきて、そしたらこの猫があいに見事になついちゃった。って、いいことじゃん? そう思いたいところだけど、そんなにもあいったら猫が苦手ときたか。すごい顔。すごい消耗。白くなったり血涙流したり、これ、このまま猫と触れ合っていたら、いずれ消耗しきって死んじゃうんじゃないか? ってな具合に弱るんですね。なのに、樹里が猫の行く末を思って涙を浮かべたら、私が飼うからと安請け合い。死ぬ、ほんと死んでしまう。というか、猫がいる家になんて帰れないぞ私…!! って、わかってるんだったら、最初からそんな無茶な約束しなけりゃいいのに! 今回、あいが、猫のお腹のあたたかさを嫌がったり、またゴロゴロが嫌音とかいってますけど、これ、きっと作者の思ってること、その逆を書いてるんだろうなあって思ったらおかしかったです。猫については、飼い主というか、動物トレーナーやってるアイドルにちゃんと引き渡せてめでたしめでたしだったわけですが、それで別れてちょっと寂しそうにするあいの様子、これがなんだかよかったです。

2018年6月4日月曜日

世界10大ミステリーを追え!

Huluでは今、これを見ています。『世界10大ミステリーを追え!』。いやあ、正直、自分向けではありませんでした。世界10大ミステリー。まさかオカルト案件だったとは、というか、それはある程度は予想できたんです。なんせ第2話が「悪魔の棲む家」。第4話は「バミューダ・トライアングル」。ですが、まさか第1話「監獄島アルカトラズ」から、あ、これ、自分向けじゃないと確信するにいたるとは思いもしなかったです。

アルカトラズ、有名ですよね。脱走不可能といわれた刑務所ですが、ここから脱走を試みた人間もいるとかで、しかしはたして脱走は成功したのだろうか? 刑務所からは抜けられたけれど、生きて逃げのびられたかは今なお不明なのだそうですよ。ええ、ミステリーですね。謎ですね。映画にもなってますよ。

難攻不落、完全無欠といわれていたアルカトラズ監獄をいかにして攻略したか、あるいは脱走者たちはまんまと無事逃げおおせたのか、それら謎を解明する。みたいなドキュメンタリーかなと思っていたんですよ。ところが、これ、のっけから予想外のもの見せられましてね、先住民の間ではこの島には邪悪な霊が住んでいるという伝説があった云々からはじまって、精神に異常をきたした、謎の死を遂げた、そしてついには呪いだの悪魔だのといったところにゆきついた。けれど、そうしたもろもろに対し科学的アプローチでもって検証ないしがなされるのかと一縷の望みを持ったらですよ、霊能力者がやってきて、ここにはなにかがいるわ! って、ああー、そっち系だったかあーっ! 駄目な予感はしてたんだーっ!

解散、はいおしまいでーす。といきたいところですが、まあ一応見てみまして、でもねやっぱりもやもやします。霊が出没すると周囲の気温が下がります。霊が周辺のエネルギーを奪うからです。そうしたもっともらしい説明がなされたりもするのですけど、それって本当なの? なんらかの検証でもなされてるの? 霊能業界においてはそういうことになってるってだけじゃないの? 霊の存在は人間の科学ではいまだ証明しえない云々、ゆえにいったもの勝ちで好き勝手なこといってるんじゃないの? 証明云々以前に、そもそもそこに霊がいるという前提を共有することすらできてないじゃん。

みたいな具合で、霊がらみの話はもやもやの連続でした。

一応この番組では、霊サイドの人たちと、科学サイド、懐疑論者ですね、両方の立場から現象に対峙するのですが、その現象がそもそも霊現象であるのかどうか、そこからスタートするものですから、霊サイドの人は霊の仕業っていいますよね。懐疑サイドの人は、これこれ別の要因で起こったことじゃないかっていいますよね。結局平行線で、番組としてはどちらが正しい正しくないというジャッジはせず、謎は深まった、さらなる観察を続ける必要がある、みたいな具合に曖昧なまま終わらせて、ああー、この手の番組、日本でも多いですけど、やっぱりアメリカなんかでもあるんだね! って思いました。

アルカトラズ回でも、脱走した囚人は海を泳ぎきれたのかという考察したりするところとか、また第3話「アトランティスの謎」だったら、海に潜って物証となりそうなもの探したり、またプラトンが残したアトランティス滅亡の記述、これはクレタ文明の滅亡にかかる記述なのではないかといった面から調査している人が出てきたりと、こういう具体的なもの扱って考えるパートは見ていて面白かったかな。でも、正直エピソードによって当たり外れが大きい、そんなドキュメンタリーという印象。というか、当たってもそんな大当たりって感じがしないのがつらいです。

2018年6月3日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年7月号

『まんがタイムきららフォワード』2018年7月号、先日の続きです。

『にじいろフォトグラフ』。お泊り二日目に入って、疲弊しきってるのは子供ならぬ保護者たち、葵と心だっていうんですね。心配のあまり一睡もできなかった。対してサラや由愛はというと、しっかりちゃんと寝て、というか元気すぎるくらい。そして子供たちは子供たちで、ちゃんと社会性というのを持ちはじめていて、陸斗がサラに、この前のおわびだって、精一杯だったんでしょうね、お昼ごはんのウインナー、全部あげるっていうんですよ。ああ、謝りたかったんだ。その方法、どうしたらいいか考えたんだ。いじわるでハンバーグをとったから、代わりにって考えたのがウインナー。きっと陸斗の好物なんでしょうね。ひとつだけっていうサラの心づかいもいい。空気読まない由愛もいい! 子供だもんな! サラも由愛も、そして陸斗も、お友達、そして大好きな家族のためにどうしたらいいか、喜んでもらいたいって気持ちで動いている、そうした描写とてもよく、そして家に帰りついたサラの葵に駆け寄るところなんかも、ほのぼのとして実にいい。本当はさみしかったんだってね、そうした気持ちの伝わって、それはつまり葵のこと大好きなんだなって、言葉にせずともよくわかる。そんなシーンがたくさん描かれて充実でした。

『こじらせ BOY meets GIRL!』。この期に及んで、まだこじれる要素があるというのですか! 亨がですよ、最初は鈴や天野のどうのこうの、告白するだしないだの、気にかけてみたりして余裕感じさせていたというのにですよ? 天野の言葉に恋の熱を思い出してしまったか? 対して、ずっともう気持ちのしっかり落ち着いてしまっている柚貴の言葉、これを誤解してしまうのか? いやもう、最後まで聞こうよ、亨ちゃん。柚貴が子供の頃の約束を守る、それだけのことで自分とつきあうにいたった、そう思っておるのかい? なんだかね、このカップルは、亨の方が柚貴に全然追い付けていなくて、それがハラハラさせられますね。ほんと、聞けば素直に気持ちありのまま答えてくれるに違いない柚貴相手に、そこまでこじらせる亨は、ちょっとしたスペシャリストであるなあ、そう思わされる次第ですよ。いや、これで特にこじれなかったら、亨、ごめんな?

『江波くんは生きるのがつらい』。これ、ちょっとした佳境ですな。ついに書きはじめた江波ですよ。出来こそは納得いくものではないけれど、書きたいという気持ちはおさまらず、夜を徹して、さらには大学で講義受けてる間にも、気持ちに突き動かされるように書き続けているっていうんですね。しかし、それを見つめる清澄さん。おお、ついに、江波、清澄を呼び出したぞ! って、講義中か! 君、ほんと、情熱の人やな! 江波は清澄のこと、自分の書きたい欲の原動力にしたい、そう思ったようなんですが、清澄は江波の書いたもの読む気満々でいて、いやけれどこれは江波にとっていい機会なんじゃない? いったんはそう思ったんだけど、いや、ごめん、やっぱりつらいわ! 江波の文章、生々しい恥部だなんて江波自身いってますけど、情念やら自意識やらがこれでもかって屈折して織り込まれていて、読んでてこちらがつらいよ! って、思ったら、清澄さん、これ、好きですか! つうか彼女の江波を評する言葉がキツい! 暗さ、偏見、人間性の歪み、綺麗な毛虫みたいなって、褒めてないよね! いや、一定の評価はしてるのかな!? もうわからん。清澄さん、この人もある種の歪み抱えてる人なんだろうなあ。でもって、江波の歪みと出会って、一種の共依存みたくなっちゃうんじゃないか!? ほんと、江波、出会ってはならない人に出会ってしまったよなあ。そんな怖ろしげな思いに冷や冷やさせられます。

2018年6月2日土曜日

『まんがホーム』2018年7月号

『まんがホーム』2018年7月号、昨日の続きです。

『広島さん、友達になってください』。面白いなあ。広島人になりたいキミちゃん。今回はフリー情報誌のイメージキャラクターを考えようってことになるんですが、賞金5万円に目がくらんだ真理がいろいろ酷い。広島のキャラクターだから名物からイメージするという発想はいいとして、これ、たいていのものはもうキャラクターになってるっていうの、ここ数年のブームから考えたらそうだろうなあ。だからといって、奇をてらったもの狙うと酷いのができあがる。それを地でいく真理の案。怖い。強そう。紅、キミは真理とは違って、これと意識せずとも一味違ったもの生み出してしまうようで、紅のしまお。キミのシマウマ。ほんと、その方向性でいいんですか!? と思ったけど、紅のは千葉のチーバくん路線なんだから、いけるな、ありですよ。そして真理、渾身の作がきました。タィギィ。これ、別にいいんだけど、情報誌の募集規程どうこう以前に、イメージキャラクターとしてもうあかんのではないでしょうか。でも、私はこういうの好きです。

天国のススメ!』。めちゃくちゃ面白い。というか、キャラクター強すぎますよ。小町おばあちゃんの先輩、横幽霊の相談っていうんですが、あの飛び込んでくる様がすごいインパクト。そうか、その勢いでやっちまったか。入院してる子をはげましたくて、霊感のある看護師さんを倒しちゃったわけか……。しかも横幽霊さん。助けを求めてきた、その助け、必要なものって、小町のガワ……。やっぱり小町の、やっかいごとに巻きこまれそうという予感、正しかったんだ……。ガワを乗っ取……、借りてからも酷くって、いやいや、そのまま飛んでいくのか、不審なぬいぐるみだな! さらに病院でもまたひとり倒してって、いやもう、このくだり、最高でした。最後にはうまく解決に導かれるんですけどね、そこで横幽霊は直接的にかかわらず、ああ、やっぱり太一とその仲間にまかせときゃよかったんじゃん! ええ、途中は散々無茶でおかしくて、けれど最後にはきれいにまとまって、さすがの太一さんであります。

『マツ係長は女ヲタ』。マツ係長とウメ君、同じ部屋で夜を過ごすことになったというの、その理由、宍道湖が綺麗に見える部屋がここしかなかったって……、そうか、いやそれでも、ツインとシングル2部屋とるって選択肢はなかったのですか!? まあ、なかったんでしょうね。係長はウメ君にも宍道湖見せたかったろうからなあ。浴衣の無料貸出のくだり、あれはぐっときますよね。聖人のようなウメ君もグラッとくるわけですわ。ほんと、マツ係長との接近にいろいろゆらめくウメ君の気も知らずといった感じなのですけど、ブログのくだり、マツ係長にぐいっと接近するウメ君ですよ。なんという! なんという! ほんと、今回はなにか恋のニュアンス強めに盛って、ウメ君ときたら係長とのカラワン関係、その発端を夢に見る始末で、ほんと、このふたりの関係、今後どう転がっていくのだろう。と思ったところで、係長はほんとマイペース。現地解散なんだ! ウメ君おいてひとり大阪に向かうマツ係長とか、最高のオチだったと思います。

『うちの秘書さま』。マスターピースだ。扉にて七瀬が眼鏡。おおう、今回はサービス回か! 色めきたちましたよ。コンタクトをなくしてしまってという七瀬、眼鏡をかけて登場なのですが、いやいや、実にいいじゃありませんか。落着き感じさせて、クールさ感じさせて、素晴しい。それだけに、髪をうしろに結んだメイドの彼女のくだり、あれが惜しまれてなりません。メイド長に対するはじめの老眼指摘発言。あれ、相当なショックを与えたっぽいですが、ちょっとなかなか人に、とりわけ女性に対して指摘しづらいことを、こうもカジュアルに笑っていっちゃえるというの、はじめが無神経なのか、あるいはそれだけ身内として近しくあるからなのか、ほら、母ちゃんにいうような気安さでって感じなんですかね? いや、母ちゃんか……。それもメイド長、ショックだな……。今回、なにが面白かったかって、庭木が荒らされたあのくだり。はじめ様はリビングの警備をってやつ。ワンテンポ遅れて足手まとい扱いされてるって気づくのがおかしくって、こういうの大好きですよ。植木の件は、コンタクトを片方なくした庭師の田中の仕業でした。今回、全編を目をテーマにうまくまとめられて、読みごたえありました。あと、はじめ様の扱い! 目だけ。だけ!

  • 『まんがホーム』第32巻第7号(2018年7月号)

2018年6月1日金曜日

『まんがホーム』2018年7月号

『まんがホーム』2018年7月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかをメインとしまして、これはジューンブライドでありますね。まっしろなドレス着て振り向くその姿、ああ、結婚式の主役ですかい? ちょっとうろたえた? そんな顔してるんですが、これ手前には竹田がいるのかも、ですね。『おんなのおしろ』七瀬に『マツ係長は女ヲタ』マツ係長は、式への出席でありますね。ちょっと抑えめのドレス、シックでとてもいい感じです。

『孔明のヨメ。』。三国志についてある程度知ってる人は、この展開がくることを最初っから頭のどこかに置いていたはず。徐母のことです。三国志における悲しいエピソードにおいても、結構上位にくるのではないかという顛末であるのですが、はたしてこの漫画でこれをやるのだろうか? いや、やるだろうな……。きっとやる……。そう思って覚悟はしていたのですが、いやあ、やっぱり実際にその時がくるとキツいですね。徐母に届いた息子の康についての報せ。それが自分を捕えるための偽の情報とも知らずに襄陽を離れるというのですが、これがはたしてどのような決着を見るのか。まあおそらくは演義のとおりになるのでしょうけど、それだとつらすぎるよなあ! もしかしたら、なんらかのアレンジなど加わるのではないか。そうした期待しながら、この先も覚悟決めてつきあいますよ。

『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』。合コンデビューした駒井です。その風貌からあまりに違和感? 場違い? 女性陣からは小さい可愛いといってもらえていますが、まさかこれがあんなことに……。駒井を狙ってるらしい池田。これ、のっけから駒井を酔わせようという腹だったのかな? 第一印象ゲームというのでいかにも駒井が指名されそうな条件提示して、ジョッキ一杯のビールを飲み干させようという。しかも、お酒が弱そうな人で選ばせてビール大量に飲ませるの、それあかんやろう。悪気があるのかどうなのか。さっぱりわからないけど、代わりに飲むと割って入った高瀬、頑張ったなあ! はいいんだけど、君、それでもし潰れでもしたらミッション遂行できないよ? しかし今回、駒井に逆風です。なんせ、幹事があからさまな駒井狙い。さらに駒井を守る高瀬でしょう。男ふたりが完全に駒井の方向いていて、自分たちはわりと粗雑な扱いで、となるとやっぱり面白くないし、駒井にも当たってしまう。同性からの悪意に触れて、駒井、こういうのには慣れてないのかなあ。逃げ出しちゃったわけだけど、ほんと、このコンパが駒井にとっての悲しい思い出にならなければいいがなあ。なんて思ったこの展開。とりあえず高瀬は追うべきなんじゃないかと思います。

『おんなのおしろ』。猫優先生活になりつつある七瀬。職場でのチーフとの会話、あれ面白かった。10万円のペットベッド。これ、半年後には買うってわけかい? チーフじゃなくてもびっくりですよ。そして悲しいチーフの身の上話。娘と意思疎通がはかれないとか、晩酌の相手は犬だとか、さらにそこに七瀬が、アイツら寿命短すぎるだなんて追い討ちかけて、動物はねえ、しかたないですよねえ。そして七瀬、自宅に戻れば、例の男がゴロゴロくつろいでいて、ああー、この男、居座るの? って思ったら追い出されちゃった。七瀬の癇にさわること、的確に踏み込んでいってますよね。これ、悪意ゼロなのにな! 才能ってやつかな! この男、猫のおやつと一緒に追い出されたわけですが、これ、結構な面当てになっちゃったりしてる? しかし、七瀬さん、まずは部屋の鍵を交換するところからだと思う。だらだらグズグズ、関係続けちゃ駄目なパターンだと思うのですよ。

『くらら嬢は今日もお暇』、ゲストです。ヒマを持て余しているくらら嬢。自由に外出させてもらえない。通学も車での送り迎えで、だから寄り道もしたことがないっていう、この子の身の上、貧しさなどは知らずにいられるとはいえ、さすがにちょっと可哀そうではありますよね。というか、父上、不器用っていってますけど、娘のこと溺愛してるのに、まるでその気持ちが伝わっていない、というか、むしろ娘に疎まれてますがな。うん、見事なパターナリズム、というか父親だからそのまんまではありますけどね。しかしこのくらら嬢の脱走計画とかね、普通に門から出るわけにはいかんのですか!? 結構アグレッシブで、そして憧れの外の世界に向ける興味、喜び、その気持ちの沸き立つ様はちょっとよかったです。しめつけがあるなら、負けじとそれを跳ね返すような強い個性、行動力。くらら嬢の美点であると思います。

  • 『まんがホーム』第32巻第7号(2018年7月号)