2021年2月25日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号、昨日の続きです。

『球詠』

希に勝負を持ち掛ける光。まさかの挑発から入るその流れ。おおおお穏やかじゃない!? けれど、この勝負を持ちかけた理由、あえて悪役にもなろうという光の気持ち、それが本当に切実で、自分がこのチームにできること、それを考えて考えて考えたすえの結論がこれだったんですね。

ずっと不調が続いている希。彼女に問い掛けていくんですよ。なんのために野球をしているのか。けれど、言葉を介して伝わるもの以上に、光の投球そのものが雄弁に語りかけていたように思われて、だんだんと開かれていく希の視野ですよ。これまで目に映っていながら、見過ごしにしていまっていたこと。それがひとつひとつ意味あるものとして希の前に現れてきて、敵かと思っていた、けれどそうじゃない。光が、芳乃が、そしてチームの皆が、自分のために動いてくれていると気づくにいたるその流れが本当に素晴しかった。

ふたりともに、野球に対して真摯ですね。そして仲間についても同様で、その真っ直ぐな眼差し。眩しかった。本当、素晴しいエピソード、胸が、目頭が熱くなりました。

『スローループ』

前回は船釣りでしたが、今回は持ち帰った釣果をさばいて調理していただきます。ああ、釣りは釣るという行為も面白い、魅力でありますが、その後の食べるというのもまぎれもない楽しみでありますね。自分はゲームで釣りをやってるっていってましたけど、この食べるというフェイズが永遠にこないんだよなあ! このあたり、リアル釣りが圧勝でありますね。

この漫画は、釣るということ、調理するということの魅力を描いて、ただその面白さに留まらず、人と人との関係、交流の妙も見せてくれるのが素晴しいと思うのです。今回は、ヒラメをさばくその時にひよりの思い出す父との日々があって、食事の場面でも家族の団欒があって、そして就寝のその前に小春とひよりの交わしたその内容。そこにひよりと父の思い出がリフレインしてくるんです。ひよりの見せた表情に気持ち掴まれるものありました。大切な家族との時間が、新しい家族に引き継がれて、今もこうして続いている。そんなこと、ふいに実感させられたのですね。

『ちょっといっぱい!』

そうでした、中華の店にいくっていってましたね。今日は店長のご馳走だ! と思った真澄が速攻でハシゴはずされるの、おかしかったですよね。

未成年組の帰り道。凪のお母さんが車で迎えにきてくれて、皆で一緒に帰ることになりました。そこでのね、娘に仲間がいっぱいといって母が喜ぶの、なんかいいですよね。ちょっと並外れて喜んでるわけですけど! そしてさらに車内での会話。今日はなにがおいしかったという話題から、思い出の中華料理店に話題が飛んで、そこでまさかのエリカとちゆりとの思い出話に! ああ、かつての父との交流が思い出されたちゆりの言葉、表情にしみじみとした懐かしさ、寂しさ感じられて、これは沁みますね。そして、おばあちゃんの店もこういう風に思い出してくれる人がいたらいい、もみじのその思いもまた沁みるのですね。

しかし、今回、餃子の話となったわけですが、ということは次回は餃子再現でありますか!? よかったですね、凪さん、みやはらさんのぎょうざたべられますよ!

『観音寺睡蓮の苦悩』

六本木四葉の気まぐれか、二子玉川姉妹に休暇が発生しました! 週末がフリー。それであじつばと一緒に遊園地にいくっていうんですよ。四葉は睡蓮のことライバル視してるわけですが、そういうのとは無関係に仲よくしてるこの子たちの様子、ほんとにいいですね。

と、ただただ下級生、妹分を見守ってればいいのに、自分も誘ってほしかったとか、自分の情報が漏れるんじゃないかとか、いらぬ思惑が上級生組に渦巻くの。ほんと、あなたがたは自重を覚えなさいな! といいたいところだけど、一番自重が必要なのはダブルデートと浮かれる睡蓮さんですよね。基本無干渉で見守るという点ではある種一番マシなんですけど、モチベーションの根っこがまんま欲望なんだものなあ。

遊園地での会話、睡蓮との思い出とかね、あるいは四葉に甘える鈴とかね、そういうのなかなかにいい感じでして、これが刺激となってそれぞれ上級生組との関わり方に変化がもたらされたりするのかな!? なんて思わされたりもしたんですけど、やっぱり紫陽花が調子にのってしまって椿を怒らせる。まあ、このへんは既定路線ですよね。いつもこんな感じですよね。比較的安心して見てられる流れなんですが、まさかの蘭のお怒り。ああ、鈴が蘭のことかまってあげられてなかったものなあ。

それで、蘭が椿の手をとって駆け出していってしまうんですが、わーい、新しいカップルの可能性だーっ! とか思ってたら、えらい動揺なさるのな上級生組。

おとなしい組、相当に好きなので、新しい可能性に期待する私とは違い、危機感あらわにする上級生たちですよ。当然介入をはかるというわけですが、これ、四葉、睡蓮から誤解されますよね。鈴蘭を愛でる目的でついてきたと絶対に勘違いされる流れですよね。ともあれ、これをきっかけに上級生組に新たな可能性が芽生えるといいなあ! 四葉にとってはたまらん展開かも知れませんが!

2021年2月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号、発売されました。表紙は『球詠』。希と光ですね。バットを構える希に、遠くから希を見守る光。このふたり、本編では勝負だと、結構際どい状況にあるんですよね。それが表紙ではこんなにも穏やかな表情を見せて、ああ、このところ結果が出せず悩んでいる希。そんな彼女を心配し、苦境脱出のきっかけを作ってくれた光。はたして表紙のこのふたりは、そうした勝負のその果てに見ることのできる情景なのかも知れませんね。

今月は新連載が1本、新規ゲストが4本です。

『さよなら幽霊ちゃん』

いい味出してますね。空き教室に集まってわいわいやってる一年生たち。当初こそは、たまたまここに集まっただけといった感じだったんですが、一緒に過ごしているうちに、なんとなく自分たちの問題点とか課題とか、そういうのが見えてきた感じ? みき、めぐ、とうこ、それぞれに積み残しの先送りを抱えていて、もともと入っていた部活に、居づらくなって出席しなくなって長いのに、退部届を出すこともできずにいる。この、ぐずぐずくすぶってる感じ? でもなんかちょっとちゃんとしたい気持ちもあった? いや、それってみきだけかな。ともあれ、皆でぐだぐだと語ってきたその挙句に、名前だけ残していた部活をやめて、新しく部活動をはじめようというんですね。

ただ、この集まり、部活に居場所をなくした3人だけじゃなく、ひとり本物の幽霊がいるというのがおかしい。当たり前みたいに溶け込んで、当たり前みたいに交流して、このゆるさはいい持ち味であると思いましたよ。

ちんまりとして可愛らしい絵、ちょっとシュールさ感じさせるやりとりなんかもありながら、時に真摯に自分の気持ちに向き合う、そんな描写がまじるのがいいなと思いました。ゆるさだけでなく、悩みがあったり反省があったりと、うまいことつなひきするみたいにバランスとって進んでいく、そういうの悪くないテイストでした。

『夢想のまち』

これはCOMIC FUZからの出張ゲストなんですね。

惹句にある、不思議な街「雲ヶ浦」というの、この世の世界なのでしょうか。あるいは、人の世を離れた、この世ならざる世界? ともあれ、そこで学生として過ごしているまよわと輝夜というふたりの少女。あやふやな世界? 雲ヶ浦を旅するようにあちらこちら訪ねながら、つぶさに街のいろいろを見つめ拾い上げていく。そうした詩情、叙情感じさせる物語が独特のタッチでつむがれていく。

これという向かう先のない、そんな漫画なのかも知れないけれど、そこにまよわたちがなにか確かさ? と思えるなにかを見つけていくように、気持ちにひっかかるものをすくいあげながら読むことのできる人には、ピィンとなにか響いてくる、そんな手触りある漫画なのかも知れませんね。

『宅配ガールズ』

自分から動いて、働きかけて。そうしたことの苦手な子、紗倉凛加。高校に入れば新しいなにかがはじまるのではと期待していたものの、なにもはじまる気配なく2年生になってしまった。いや、でもそんなもんですよ。クラスだ、部活だ、そこでうまく友人ないし作れなかったら、ただただ無為に時間ばかり過ぎてしまう。変わりたいという気持ちだけはあるけれど、人の目が気になる、誰かになにかいわれるかもと、くよくよ考えるばかりで動けずにいたからこそのこの結果。この状況が自分の行動に根差していること、本人も気づいているっていうのが物悲しいですね。

ずっとなにか変われるきっかけを待ってたこの子に、向こうからきっかけがやってきた。宅配を頼んだお弁当、それを運んできてくれたのがクラスの中心的な子で、その子が声をかけてくれた。変われずにいる自分を駄目という凛加に、その子が自分と一緒に働かないかと。自分も変わりたいからバイトをはじめたんだといってくれて、ついに凛加、動き出すんですね。

いうならば、この子の変わりゆく、その第一歩がいよいよ踏み出された、序章、導入といった感じの物語。ここから凛加はどのように変化していくのか。それこそに興味が向かいます。

『アクマちゃん注意報!』

きれいにまとまって、さらに次への広がりも感じさせる終わり方。絵柄も可愛さあっていい感じ。いい子一辺倒でやってきたみゆのもとに現れたアクマの子。ちんまりしたちびっ子ながら、不敵な笑みを浮べるその様子。驚くみゆの無垢な表情との対比もあって、なかなかに印象的。ちょっと昔の少女漫画誌に載ってたっぽい愛らしさあるといったらいいんかな、悪くない、結構好きな雰囲気です。

アクマの子、腹を空かせているこの子の求めるものは、食べ物ではなく人の悪事であるというのですね。なので、みゆも慣れぬ悪事に手を染めて、というんですが、いやいや、スカートが校則より2mm短いって、そりゃあ誰も気づかないよ! 廊下を走ってみたり宿題忘れてみたりと、このみゆにとっては思い切った悪事が、実際には小さな小さな、ささやかすぎて悪事でさえないというのがおかしかったんですね。

クラスのちょっと派手な子、秋山さんとお近付きになったみゆが、ゲームセンターに出入りしてみたり、メイクも教えてもらったりと、それを悪いことといってしまう、不良みたいといってしまうみゆの感覚がまた愛らしくって、でもね、秋山とのつきあいを通じて、悪いことってなんだろう、自分自身の判断で物事の善悪をはかろうとするようになってきて、ああ、みゆ、目が開きましたね。誰かの価値観に判断を委ねるのではなく、いろいろ経験して、自分の価値観を育てる、そんな時期を迎えたのですね。

悩みを抜けたみゆの見せた明るく自然な笑顔。それを見て安心したかのように去っていくアクマの子。人にかかわりを得て、その成長を見届けて去っていく。そんなひとつの成長のエピソード、きれいなまとまりもって、読んで満足感あるものにしあがっていたと感じます。

『ヤンキーVSロボ娘』

面白かった。と、それはいいんですが、彼女がロボットとか、一般にはナシなんですかい……!? カルチャーショックだ……。

学園最強を自認するヤンキー少年、猪鹿蝶太が売ってはいけない相手に喧嘩を売ってしまった。それがロボ娘メルカ。科学部が作ったロボットなんだそうですが、半端じゃなく強いな! むしろこれ兵器なのでは? それぐらい強いんだけど、学園最強であるためにと、くじけずメルカに挑み続ける蝶太。この単純明快な蝶太の価値観。これが結果的にメルカを救うにいたったその流れ。シンプルなんだけど、それだけに明解でぐっと迫ってきましたよ。

メルカ、少女漫画に触れて、恋というものに憧れを感じるんですね。しかしこの人と思って告白したらフラれてしまって、えぇ……、彼女がロボットとか無理ですか……!? カルチャーショックだ……、というのは最初にもういったからいいとして、人だロボットだと区別することなく自分に向き合ってくれる蝶太にメルカの心が解き放たれるあの描写は、実際見ていてぱっと気持ちが持っていかれてともに開かれた、そんな感覚あって気持ちよかった。で、その先があれでしょう! あれは面白かった。そうか、メルカが本気で応えるとそうなるんだ! もうその思いきりのよさに、がーんときましたね。あれはほんと、見事な見せ場でした。

2021年2月23日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、昨日の続きです。

『六条さんのアトリビュート』

前回登場のシャーロット。お騒がせしたお詫びにと大量のジャガイモを提供してくれたっていうんですが、そうか、この人の中のイギリスを象徴するもの、ジャガイモだっていうのか。しかし、それにしても深すぎない? ジャガイモ愛。日本のジャガイモ事情にも詳しそうなシャーロットですけど、それをジャガイモ知識で屈服させていく六条さんがおかしくって、いや確かにジャガイモは新大陸からもたらされたものでしたね。しかしそれでジャガイモがイギリス代表であること否定して、むしろチーズだろうと指摘していく流れ。これ、六条さん、シャーロットがチーズ苦手なの知ってていってますよね?

この六条さんのちょっといじわるなところ、いいですよね。人が悪い? そんなところ、すごく魅力的だと思います。

そして最後にカレー料理の話題。イギリスのカレー料理と日本のカレー、同じカレーといっても全然違うものだろうなあ。このみと六条さんは今晩カレーとのことですが、これ、たくさんもらったジャガイモがさっそく活躍ですね。

『社畜さんと家出少女』

ナルさん、ちょっと食事が荒れていますね! 夜中、残業帰りに買って帰ってくる夜食がですね、ヘルシー路線から程遠いもの。激辛焼きそばだったりね、そういうチャレンジャブルなものにどうしてもひかれてしまうナル。うん、気持ちはよくわかります。

コンビニがね、ポイント貯めたらニワトリキャラクターのお皿あげますよってキャンペーンやってまして、そいつにユキが興味示したんです。それでなんとかポイント貯めて狙えないものかって思い立っちゃったんですね。ユキのためにって、そう思ってしまうところにこの人のユキに対する気持ちが現れてると感じますよね。

しかし、これがナルをえらいこと太らせちゃって、しかもこの描写、妙なリアリティあって、あかん、あかーん! ビリィ! って! でも、ここまでやっても交換品、入手できなかったんですか。ポイントこそは貯まったけれど、どこもかしこも品切れでっていうの、ああー、こういうのの駆け引き、わからないと出遅れたりしますよね。

でも、自分のために行動してくれたこと知ったユキがね、あんな表情見せてくれたんですよ。入手こそは叶わなかったけれど、その思いが通じたこと、それが本当によかったなって。ええ、ちょっと赤面してるナルも可愛かったですよ。

『初恋*れ〜るとりっぷ』

みかげ、えらい提案してきましたね。お姉ちゃん、すなわちまひろに制服を着せたいっていうんですが、まさかその願望がとんとん拍子にかなうとは。というか、まひろ、自滅ですよね。誰もなにも画策してないのに、勝手に水入れの水ひっくりかえしちゃって、しかも頭からかぶっちゃって、着替えがない! どうしよう! ありますよ!

まんまと制服着せられちゃうってわけですよ、素晴しい。

部員たちの前では、わりとまんざらでもない感じ、ノリノリなまひろでしたけど、いざ人前に出るとなると話は違うのか。妹に、帰り道自分を隠してとお願いするも、残念、琥珀と待ち合わせがあるという。それでまひろもついてくることになるというの、それ自滅する発想では!? 実際行き先は仙台港、電車に乗っていくわけで、駅にいったら生徒たちに出会すリスクが! というので、まさかバスも含めて遠回りルート設定するのか。ここでまひろの路線知識が大活躍するのね、しかも水族館経由でハッスルするみかげにそら、ほんと面白い。

今回は、ちょっとリスキーな移動情景見せながら、思い出の路線について語ったりと、そうしたのがいい感じ。思い出と今、ふたつの時間の流れがせつな交錯する、そんな一種ノスタルジックな旅かと思えば、まひろの持ち前の明るさが湿っぽさふきとばして、楽しい道行。ええ、この子たちらしさ発揮されてますね。

『桔香ちゃんは悪役令嬢になりたい!』

どんどん面白くなってくるなあ。今回は、クラスの支配を目論み、辻先生をシモベにするっていうんですが、桔香、この子は悪役にほんと向いてないよね? 大荷物に苦戦してる先生に、偉そうに上から目線で手伝い申し出るも、先生がもうおどろくほど腰が低いのね! 見事お手伝いすることになっちゃって、その後も蛍光灯交換したり掲示物貼り出したりと、あちらでこちらで大活躍。先生もにっこにこだ!

いやもう、桔香ちゃん、悪役向いてないよ。根がいい子なんだもん。

犬的思考が光るツナギがいうんですよ。クラスの皆の前で先生に勝負持ち掛けて勝つといい。これ、なんか破滅フラグの気がする。まんまと桔香、ツナギの発案に乗っかって、体育の時間400m走で先生に挑むというんですが、あー、これ先生は学生時代陸上部所属だったとかそういうんじゃないよね!? 桔香が負けて倍走ることになって、ぎゃふん、400m走はもうこりごりだー、みたいな流れになるんじゃないよね!?

なりませんでした。というか、先生、ものすごいな。思いっきり逆方向に予想外してきて、そんなに運動ダメだったんですか!? その見事なこけっぷり! いやもう、桔香も驚くわけですよ。というか、誰より自分が驚きましたよ。

保健室で辻先生と桔香の関係が深まるところ、最高だったと思います。そうかあ、最初のお手伝いの場面でね、先生が桔香の服を褒めてたじゃないですか、あれがここにかかってくるのかあ!

先生、まさかのロリータファッション好きで、小学生の頃、高校生の頃、そして昨日と次々写真が出てきて、ええっ!? 昨日!? いや、先生可愛いから全然大丈夫やけどさ! 桔香の悪役令嬢への憧れをロリータファッション好きと勘違いして、ああ、同好の士を見つけた先生のあの嬉しそうな表情! 最高だったと思う。もうめちゃくちゃ可愛いんな。

そして我らが桔香嬢、こうなると断りきれないのな! フリフリ登校を強いられることとなった桔香。もう最高だった。フリフリ桔香を見て先生がどんな表情を見せるのか、そいつが見られなかったのが心残りであります。

2021年2月22日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、昨日の続きです。

『ホレンテ島の魔法使い』

魔法が使えることをあむに秘密にしてきたかるてと詠。ついにあむに秘密を、魔法が使えるということを告げるつもりになったっていうんですが、その決意することになった思考の流れ、なかなかにひどくて笑いましたよ。もしあむが空飛ぶ魔法使いを見つけてしまったらどうする? 魔法の存在が明らかになってから、のこのこ実は私たち魔法が使えましたと告白するだなんて、いくらなんでもばつが悪すぎる……。

保身だ! ここに清々しいまでの保身を見た!

でも、魔法が存在することをあむに告げるとなると、なかなかにシリアスな展開になったりするのかな。ちょっと身構えるじゃないですか。そしたらまさかの告白イベント勃発!? ついにラブレターがとゲージ上げて待ち合わせ場所にいったらば、そこにいたのはまさかのかるて! かるてが自分にラブですか!? ここからの、勘違いしながらもなんとなく話がそれっぽく進んでいくのがおかしくって、この漫画ったらここぞという時にこれだよな! というか、ずっと前、詠が勘違いしてたこともあったよな。ほんとこんなにカオスなやりとりを経ながらも、けれど見事に目的果たされるという補正の妙、ものすごかった。

しかし今回、完全にターニングポイントとなる、そんなエピソードだったじゃないですか。いやほんと、あむとかるての恋が成就しないのが残念でなりませんが、三人、いいチームになっていきそうですね。

『ななどなどなど』

扉絵見てね、あー、これ小町ちゃん、太っちゃう流れだよねー。とか思ってたら、予想を超えた太り方してて、笑っちゃったんだけど、いやいや、小町ちゃん、気にしないの!? というか周囲もそんな適当に!?

小町ちゃん、身も心もすっかり丸くなってしまったっていうんですが、これ、太るとホルモンのいろいろが変わって気持ちが落ち着く、痩せるといらいらしがちになる、みたいな話なのかなあ、なんて思ってたんですよ。ところが実はそうではなくてというの、さすが小町ちゃん、期待を裏切らないぜ! って話ではあるんですが、いやまあそれはさて置いてもちょっとキナ臭い動きがありませんかい、これ。

妹の茶々にななどがしかられて、小町を痩せさせなさい、まではいいとして、小町に友情を感じている、自身、小町の友達を自認するななどに対してですよ、茶々ったら嫉妬でもしたんでしょうね、お姉様のこと一番に思ってるみたいなななどがうとましく思われたんでしょうかね、しょせん機械であるななどの感情はプログラムに過ぎないんだって、うん、結構酷いこといっちゃうんですよね。

続く茶々の様子見れば、この子はこの子でいろいろ抱えてる大変な子なんだなって思うんですけど、ななど、ちょっと悩んじゃいまして、でもそんなななどとばあやさんの会話がね、本当に沁みるんですよ。理屈でいえばプログラムなんでしょう、でも気持ちを通して小町とななどの関係を見てきたばあやさんの言葉、その真実味は重みをもって伝わってきて、ええいああ、もう…私も歳なので…すごしの刺激で…。

でもね茶々さんよ、人もホルモンだとか脳内物質とか、そういうのんで簡単に感情もなにも動かされちゃうんですよ。本能だかなんだか知らないビルトインされた思考や感情の枠組みでもって、自動的にそういう風に感じて動いてしまう、そんなところもあるんです。だとしたら、ざっくりと見てみればプログラムに突き動かされるななども、なんだかよくわからないものに突き動かされる私たちも、そうたいして変わらないのかも知れないですよ。

と、それはいいんですが、茶々さん、小町ちゃんからななどを取り上げないで、ふたりを引き離さないで! これはちょっと穏やかでない。覚悟して臨まなければならない、そんな局面に向きあわされることになるのかも知れませんね。

『のむラリアット!』

大会に向けて、気合いの入っているプロレス部の面々ですよ。トーナメント表も届いて、これからの対戦相手も明確になって、うまくすればベスト4も夢じゃないぞ! これ、皮算用ってやつじゃないですか、先生!?

来たる試合に向けて、打ち合わせに、練習に余念のない皆の様子、それは本当に活力感じさせてわくわくさせられるんですけど、対して部活掛け持ちしている星と一緒に練習できないみるくの焦り、これが心配掻き立ててくれて、星は大丈夫というけれど、タッグとしての大丈夫ではない、自分は勘定に入っていない、そんな不和? 不信? みるくの心中、さざなみの立つその様子を見せられて、大丈夫なんだろうか、ふたり、リングの上で壁にぶちあたる、そんなことにもなるのではないか、ほんと心配させられるんですよ。

しかし、今回は黒龍先生、大活躍でしたね。投げられて投げられて、さらに関節技からドロップキック!? いや、関節技はかわせたのか。やる気のない、そんな様子の目立つ人だけれど、なんだかんだちゃんと練習にはつきあってくれてるんですから、面倒見いいですよね。いや、断りきれなかっただけ?

それはそうと、ラスト、驚かせないでくださいよ。きらら誌でこのパターンはなかったとはいえ、ええっー!? ネタと思ったところにアオリでもネタをかぶせてきて、一瞬どきりとしましたよ。

2021年2月21日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、昨日の続きです。

『ぬるめた』

2月のイベントです。というわけで、くるみ、ハイテンションで14日にバレンタインと節分を一度にやっちゃおうというの。いきなり鬼の面から入るのがおかしくて、というか結構いかつい顔よね、この鬼。ちんまりしたくるみと面の表情がミスマッチで、見るからにおかしいのがずるいと思いました。

クラスの皆にチョコレートを配っていくくるみの様子見れば、なんだかんだでこの子がクラスに受け入れられてるどころか、結構愛されてるっぽいの感じられて実にいい感じ。そしてお昼ご飯は恵方巻きでっていうんですが、食べてる間しゃべっちゃダメといわれて、くるみとしゆきがやたら緊張してるのな。4人の中ではこのふたりがビビりなんですな。

これでイベントやりきったかと思ったら、まさかのしゆきの誕生日、11日でもう過ぎてると判明してからのくるみの様子が、よっぽどショックだった!? そんなにお祝いしたかった!? まっしろになっちゃって、さらには泣いちゃって、もうこんだけ思ってくれてるだけで充分ですよね! しゆきの嬉しそうな様、これが素晴しかった。そしてまさかのくるみ加湿器モードでお祝いですよ。あの嬉しそうなしゆきのテンション。ハイテンションふたりだよ! いやもう、この楽しそうなの、見てるだけで笑みがあふれます。

『今日の授業は恋愛です!』

さがりに心を開いていなかった? これまでどこかかたくなさ見せていたなとせでしたが、そうか、5人カップルとかやめろと両親からいわれてたんだ。母親が学園の理事長、父親は恋愛推進委員会の会長。いわば今のこの風潮を主導するお家というんですが、その家の息女が恋愛おちこぼれはちとまずいのではなくって、なとせさん。きっとずっと気に病んでいたんだろうなあ。だからこそ、さがりの存在はひとつの希望だったりしたのかもなあ。両親の期待に応えたい。プレッシャーではあれど、無理に負わされた重荷ではなく、自分からそう望んでいるということはよく伝わってきました。なんかツンツンしてて、いろいろ素直じゃなさそうな娘さんですけど、実は結構情深い、そんな感じが意外で、そしてあるいはこの子らしいとも思われたのでした。

さがりに告げた、二人カップルになりたいとの言葉。それを影で聞いてしまったりっか。ああ、気持ちが動いていきますね。自分だって二人カップルになりたいと願うのは、そりゃありっかも同じだろう。なとせにりっかの思いと、さがりの決意、ここにちょっとしたコンフリクト生じましてね、こうした対立する要素は劇を盛り上げ前進させる、そんな力を生み出そうものじゃないですか。ええ、なとせ、りっかの心の動き、これはもうぐっと読者の気持ちもとらえて引き込み、物語を推進させる、そんな動因になろうとしていますね。

今回は、なとせがさがりに攻略されるエピソード。さがりはそんなつもりはなかったけれど、自分のピンチに助けにきてくれたどころか、その後の会話、シチュエーションも手伝って、ああ、なとせ、動いていますよ。

今はまだ状況が作り上げられていく、いわば個々の前提が作り上げられている段階だと思います。恋愛ゲーム的にいうなら、個別ルートに入る前に描かれる各ヒロインのエピソードみたいな感じ。ここでさがりが誰かに深入りすると、ヒロイン個別ルートに入るんだろうな。みたいな感じがありまして、ええ、なとせのヒロインとしての立ち位置、見事確立されましたよ。

『瑠東さんには敵いません!』

めちゃくちゃ面白いな! 授業中、瑠東さんから突然絵しりとりを提示された千紘。というか、絵が下手すぎてなにがなんだかわからないっていうの、うん、これ、自分が見ても絵しりとりだとは思わなかったもの! なんかの暗号かと思った。とか思ってたら千紘も同じこといっててもうめちゃくちゃ面白い。この、絵を見て、描かれたものがなにか推測して続きを描くという、推測フェイズが難度ナイトメアどころか無理ゲーになってるのがもうおかしくって、でもこの理不尽難易度に瑠東自身が気づいてないっぽいっていうのな! いやもうおかしかった。でも、ちゃんと難易度調整されるところなんか、温情ですよね。

千紘がね、なんか気持ちが抑えられなくなると瑠東のイスを蹴っ飛ばすでしょう、これがもうおかしくって、瑠東さんもちょっと災難だな! でもね、千紘の瑠東に対する独占欲みたいなの見えたの、これがやっぱりいいんだよねえ。自分だけが知ってる瑠東の秘密。絵が下手っていう弱点。誰にも知られたくないって思っちゃうの、でも自分で自分の気持ちが整理ついてないっていうのも千紘らしいのかも。この思わず思ってしまう瑠東をひとりじめしたい願望、それが意図されないことでより深く、本音に根差したものであると感じられて、たまらなくなるんですね。

2021年2月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』

めちゃくちゃいい話だった。かおすの連載しているプリプロスピンオフのるかにゃん漫画。それが次号最終回というのだけど、どうしてもネームが描けない。かおすが悩んでいるんですね。ちょっとブルーなんじゃないかな。小夢が共感示すも、小夢の例えがかおすにはピンとこなかったようで、寮母さんに相談してみたり、そしてさらにはかおすのお母さんに電話で相談してみたりと、そのかおすを助けてくれる人がこんなにいて、皆が親身で一生懸命で、この子のことをよく理解しようとしてくれているところが素晴しかったし、そして遠く離れて暮らしていても我が子のことをこんなにもわかってくれている、それこそ自身の気持ちに蓋をしてしまっていたかおす以上にかおすのことをわかってくれていたこと、もう、涙なみだではないですか。

最終回を迎え、心血そそいで描いてきた愛しいキャラクターの別れを惜しむ、そんなかおすの気持ちも素晴しいけれど、今回は母の娘に向ける愛、それがもうたまらなかったですね。こんなに泣かされることになろうとは、まったくの予想外。マスターピースです。

『妖こそ怪異戸籍課へ』

帝華と睦子の関係、もうたまらんものあるな! ちょっと悪ぶってる帝華と、完璧に保護者モード入ってる睦子。というか、睦子、帝華の知人と見るや挨拶して、帝華に抗議されてぷんぷんとか、もうめちゃくちゃ可愛いな。睦子にとって帝華は妹みたいな感じなのかな。お母ちゃんっていうには若すぎるもんな。でも、帝華からしたらちょっと自分の社会的な側面、友人の前での自分とかね、そういうの見られると気恥ずかしい、そんな家族みたいな感覚あったりするんだろうなと思えるのが、微笑ましい? すごくチャーミングであったんですね。

帝華の学校の友達と出会ってぐいぐいいく睦子な。うん、これ、帝華からしたら困っちゃうよな。わかる、わかるよ。ほら、学校の友達に遭遇した母親がぐいぐいいく時のやめてくれよ感! ここでの帝華の気持ち、わかるわーって共感する人多いんじゃないですかね。逆に、わかるからこそ面白い。そんなにやにや感ありますよね。

帝華の友人、飯塚さんが強いな。帝華がいい子だって睦子に教えてくれるんだけど、悪ぶる帝華の裏をかくその手管がすごい。もうね、帝華のいい子ぶりも素晴しいけど、飯塚の帝華への距離感? ああ、仲いいんだね! ってすごくよくわかる。そんな遠慮のなさ、素晴しい。さらにお友達ふたり加わってね、もうみんな可愛いよな! 最高でした。あまりに魅力的なので、また出てきて欲しい、登場したばかりだというのにそんなこと思ってしまうくらいにひきつけられましたよ。

そして、饗子登場! うわー、読み返したらファミレスのひとコマ目からいたわ! すごいわ。これが、これがぬらりひょんの能力か……。しかし、妖怪ながら人の社会に暮らす彼女らの悩み、ビターな後味そえながらも、きっと大丈夫と思わせてくれる、そんな温かみ、信頼こそがより強く感じられた。いい読後感ですよね。饗子のつけた落ちが全体を軽くしてくれたところもあるけど、やっぱり睦子の帝華に向ける情や、帝華のまわりにいる人たちの気持ちの伝わってきたところ、それが大きかったって思うのですね。

『私を球場に連れてって!』

ファル子、なんだか切ないね。この子のレオナに対する気持ちのひっかかって、わずらわしくからみつくような感触。それがね、なんだか愛らしく感じられて、重い女なのかも知れんよね、でもそれは情の厚さでもあるのよ。大切なもの、この子はそれを毀損されたくないんよ。レオナに対する軽口も、自分の大切な気持ちを傷つけたくないからなんだろうなあ。そして、レオナを呼び出した手紙、さらにはこっそりしのばせたお礼の手紙。素直じゃないんよ。まわりくどいんよ。でも情の深さしこたま感じさせて、ああ、この子にとってレオナとの関係、今こうして過ごせる時間がどんだけ大切かわかろうもの。今回の突然の福岡行きも、少しでも大切な時間を、関係をいつくしみたい、そんな思いが感じられるじゃないですか。

ファル子、重くてめんどくさいけど、可愛い子だと思いましたよ。

対してレオナの、なに考えてるのかわからんくらいのあっけらかんとしたところ。軽く見える、なにも考えてないようにも思える、でもそうでもないんだよ。この子はこの子なりにファル子たちとの時間を大切に考えてるし、ずっとこの関係の続くことを信じている? そうした自信みたいなものも頼もしいよね。ええ、ふたりとてもいい関係だと思う。似てなくて、でもだからこそ噛み合うみたいな、そんな関係があるのだと思わされるふたりです。

2021年2月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。って、アニメになるんだ! これはまたちょっとしたサプライズ。これ、バンドものだから、劇中の曲が実際の音楽として表現されるわけでしょう、きっと盛り上がるんだろうなあ。期待させられるものありますよ。表紙はぼっち、ギターヒーロー後藤ひとりがギター抱えて熱演といったイラストで、背景の黄色に髪とパンツのピンク、シャツとギターの黒が強烈なインパクト持って迫ってきますね! ギター弾かせたら抜群というこの子のテクニック、表現、どんな風に映像化されるのだろう。こいつは今から楽しみですよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『おひさまポートレート』

本格的に写真に取り組もうってわけじゃないのに一眼とか買っちゃったのか! けれど上手に撮れない。ピントもあわない、おかしいなと思っていたなつみと公園で出会った女の子、ゆき花とのカメラを縁をした交流。動きながらじゃ駄目ですよ、オートフォーカスがオフになってるのではと、なつみの問題を無事解決してくれて、そこからなつみが自分の所属するピクニック部に入らないかと誘う、さらに交流を深めていこうという流れにはいるのですね。

ゆき花が落としたレンズフード。実は自分も落としたことがあって、家から最寄り駅の間で落としてしまったのでは? レンズに付属のおまけみたいなもんだけど買うとなったら高いな! もう、くよくよしながらの撮影となってしまったのですが、なんと家の中に落ちてました! いやまあ、レンズフードを落とすというの、結構よくあるんですよ。実際、その日の目的地、平安神宮の庭園なんですが、レンズフード落ちてましたからね! 落としやすい、落とすとくよくよする、見つかると嬉しい。ちょっとゆき花への共感させられるエピソードでした。

この漫画は、タイトルにポートレートとあるように写真が主題のひとつとなっていて、それと同時にピクニック部での皆との交流を描くこともまた大きなテーマでありそうですね。なつみが部長で、あきと遥という部員がいる。あきちゃん、活発そうだけどお菓子づくりが趣味なのか。いい感じだな。

四人の名前に、春夏秋冬、よっつの季節が織り込まれていて、季節をともに過ごす彼女らの一年、その情景、どのようなものになるのだろう。また、なつみの、ゆき花のカメラは、そんな彼女らの日々をどのように写し出していくのだろう。興味のわいてくる、そんな出会いでありました。

2021年2月18日木曜日

30MM eEXM-17 アルト[グリーン]

 ここ数日の話題をまとめてみたら、つまるところ私に向いているのはこいつなのではないだろうか。30 MINUTES MISSIONSというバンダイが展開しているプラモデルシリーズ。基本量産機で構成されており、そこにオプションパーツや武器セットを追加していくことで、自分好みにアレンジしていこうというコンセプトです。ロボットの見た目も実に地味というかシンプルというか、いわゆるヒーローメカ的な派手さを廃して、しぶめに、いかにも量産機好き向けにまとめましたよというメッセージが感じられるような仕上り。これ、狙い撃ちされてるんちゃうかな。

実は結構前からちらほら目にしていたんですよ。ただ、どういうものかよくわかっていなかった。けれど、なんかプラモデル作りたいなーって気になって、調べてみたら今ってガンプラのラインナップ、結構しぼられてるのね! ジムとか欲しいなと思っても、今普通に流通してるのストライカーとインターセプトカスタムとビームマスターくらいなんかな。店頭にいけば在庫が積み上がってたりするかもは知れませんよ。でも、いやほんと、ざっとネットで見るかぎり、こんなに買えないものだとは思ってもいませんでした。

と、そんな感じにがっかりしてたところに30 MINUTES MISSIONSが顔をのぞかせるわけです。

狙い撃ちされてるんちゃうかな? いやほんと、狙い撃ちされてるのだと思います。

2021年2月17日水曜日

VE-1 エリントシーカー

 ジムならスナイパーカスタム、ザクなら強行偵察型とマインレイヤーが好きだった。昨日はそんなことをいっていたわけですが、よくよく考えてみれば私は量産型とそのバリエーションが好きなんだなってことでして、思えば見てもしないアニメのプラモデルを買っては作って遊んでいたっけなあってことも思い出したりしまして、なにがいいたいのかといいますとVF-1バルキリーの話です。

VF-1バルキリーは強烈な印象を与えたメカニズムであったと記憶しています。戦闘機から人型に変形するというのはバルキリー以前にも多々見られたコンセプトで、子供というのはこういうギミックが大好きですから、変形する、合体するってだけで心ひかれたりしていたわけで、でもどうしても変形トイっていうのはどこかに無理が出るわけです。人型のプロポーションが残念とか、飛行形態がどう考えても飛ばんよなとか、そういう感じの無理ですね。

ところがVF-1はものすごかった。どう見てもこれは飛ぶ! どこからどう見ても戦闘機そのもののフォルムからですよ、無理のないプロポーションの人型メカに変形する! これはもう完璧だと思った。しかも途中形態のガウォーク。最高ですよね。こんなの見せられたらもうたまったもんじゃない。イマイから出ていた1/72の可変プラモデル、買っちゃいましたからね。当時の価格で2500円くらいしたんじゃないかな。今だとわりと安いと感じちゃうけど、その当時2500円のプラモデルといったら、しかも子供にとっては、高価格の高級品ですよ。いやあ、これ、そうだよ、お年玉で買ったんだ。

イマイの変形バルキリーは一部差し替え変形で、バトロイドとファイター/ガウォークで機首部分を差し替えます。超合金可変トイも出てましたよね、タカトクでしたっけ? あれは脚部を機首に接続することなく保持する部品があったんでしたっけ。いずれにしてもバルキリー系のトイは当時からかなり気合いが入っていた。そんな記憶があるんですね。

実はこの時点で、アニメ『マクロス』を見たことがありませんでした。ただの一度もありません。テレビシリーズもそうなら『愛・おぼえていますか』も見ていない。もう純粋にバルキリーのかっこよさだけでプラモデル買ってた。これ、なかなかないことですよ。

その後もマクロスはシリーズを重ねて、そのたびに新型の可変戦闘機が出てきたわけですが、VF-17ナイトメアなんかも嫌いじゃないんですよ。でも、どうしてもバルキリーを超えるやつが出てこない。なにがどうあってもVF-1、これこそが自分の中でのベストであり続けているんです。

子供の頃はVF-1Jが好きでした。一般的にはS型が人気だったりしたのかなあ。頭部に機銃が4本ついてるやつ。でも私はS型は好きじゃなかった。今でも好きじゃないです。ええ、ぶっちぎりでJ型推しでしたね。

バルキリーは機体にバリエーションがあるのもよかったし、追加兵装でがらりと雰囲気を違えてくるのもよかったです。重武装のアーマードバルキリーとか、スーパーパックにストライクパック。また複座型とかもあったりしてね、プラモデル売り場でそれら眺めては、かっこいいなあって、欲しいけど買えないなあって、箱の説明とか読んで夢膨らませていたものでした。

当時はJ型が好きだった私ですが、順調に量産型好きをこじらせて、今では断然VF-1A贔屓になりました。

そして、VF-1以上に好きなのがVE-1 エリントシーカー。こればかりは今も昔も変わりません。

2021年2月16日火曜日

HG 1/144 ジム・スナイパーカスタム(ミサイル・ランチャー装備)

 ダイソーで売ってるプチブロックシリーズにロボットが登場といって興奮していたのは昨年末のことでした。最初に手にしたのはスナイプというライフルにシールドを装備したもので、いや、初日に全8種購入してるんですけどね、それでもやっぱり私に一番働きかけたのがスナイプだったのは事実です。ところで、こいつはスナイプという名前なのに持ってるのはどう見てもアサルトライフル。なので後でスナイパーライフルを自作して、そのままじゃライフルを構えられないので腕を延長したりして、ああ、スナイパーカスタムだ。そうなんですよ、私、子供の頃、ジム・スナイパーカスタムが大好きで、こうしてアサルトをスナイパーにカスタムしてしまうのは、今なおどこかに残る子供の私がささやきかけたからなのでしょう。

そんなわけで迷っとります! たまたまなんですよ、たまたま。プレミアムバンダイがHGジム・スナイパーカスタム(ミサイル・ランチャー装備)を再版しとる!

ミサイル・ランチャーを背負っとるのは、厳密にいうと子供のころに憧れたあいつではなかったりするんですが、いろいろ調べるとランチャーなしのキットに新規パーツを追加したものみたいだから、もしかしたら余剰パーツにランチャーなしランドセルとかまるまる入ってきそうだな。となると、このキット買うとランチャーつけたりはずしたり、はずしたりつけたりを楽しめそうだぞ……。

などと考えてしまうんですね。

このエントリーの先頭につけた書影は『MSV-R アクショングラフィック編』。たまたまね部屋にあってね、ぱらっとめくってみたらまさしくそのミサイル・ランチャー装備のジム・スナイパーカスタムのエピソードが収録されとってびっくりしたやつです。

このシリーズ、たまたま模型店の店頭で見かけてほいほい買っちゃったやつだと思うんですが、今だとやけに高値がつけられとるんですなあ! いや、Amazonマケプレのみのぼったくり価格かも知れませんけど、でも数が出てないからだろうなあ、やけに強気で、こういうのこそ電子で復刊して欲しいなあ! って思います。

しかしスナイパーカスタム、どうしよう。ちなみにザクで好きだったのは強行偵察型とマインレイヤーです。

2021年2月15日月曜日

Apple Watch Series 6

 Apple Watch、買いました。Series 6。スペースグレイの44mm、バンドはスポーツバンドのプラムを選択しました。ちょうどといったらいいのか、AppleのWatchトップページに限定盤Black Unityが紹介されていてちょっと心が揺らいだのですが、黒緑赤という強い色使いは自分にはさすがにあわないんじゃないかと思ったので踏み止まりました。

Apple Watchを買ったのは、運動時の心拍数や消費カロリーをモニターしたいなと思っていたからなんですね。正直Apple Watchはちょっと高価で、なのでもっと安価なスマートウォッチを買おうかと思ったこともあったのですが、つい先日、日本でも心電図が利用できるようになったというのが後押ししました。正直、そんなに心電図をとるようなことないとは思ったんですが、まれに胸が苦しくなる時があって、そういう時にさっと心電図がとれればなにか異常に気づけるかも知れない。保険と一緒ですよね。なにもないなら無駄だけど、なにかあった時には大事になる前に手を打てるかも知れない。そのもしもに賭けてみようかなと思ったのでした。

Apple Watchが届いてから、充電時以外は常時身につけています。正直、なにか腕にくっついてるのは好きではなく、腕時計をほぼ使ってこなかったので鬱陶しく感じるのではないかと心配したのですが、準医療機器と思ったら我慢できないこともなく、心配は杞憂でした。ただ、時計の裏側がドーム状になってて、それが腕にしっかりとくっつくような設計になっている。そのせいで時計が触れているところがちょっと痛くなってくる。なので運動時以外はバンドを緩めにして、時計の位置をちまちま変えながら、一箇所に負担が集中しないようにしています。

Apple Watchにはアプリも入れられるんですが、今のところなにも使っていません。ねこあつめが対応していたのはびっくりしたんですが、最近は開いてもいないものなあ。PayPayも使えますが、私の決済系アプリのメインではないので、ちょっと使いにくい? これ、アプリからだとPayPay経由のクレジットカード支払いとかできないですよね? PayPayにはチャージしてないから多分使えないんですよね。

Apple Watchにはアクティビティのリング? っていうのがあって、消費カロリーとエクササイズの時間、そして1時間あたり数分立って動くことで達成されるアチーブメントなんですが、これ割とむきになるやつだ! エクササイズが、Fit BoxingRFAやってるでしょう? 50分とか設定してるんですが、普通にクリアできています。消費カロリーも標準だったかな? を選んだら530kcalとかになっちゃって、でもこれもクリアできています。運がよかったのは、2月14日になる前に時計が届いたので、2月14日に60分エクササイズをすることで獲得できる心臓月間チャレンジに間にあったことでしょうか。

ええ、私は限定ってのにとにかく弱いんですよ。

エクササイズの記録、心拍数や消費カロリー、さらにはウォーキングだと辿った道とかも残るんですね。ペアリングしているiPhoneからより詳細に確認することができるようになっていて、一日の心拍や血中酸素濃度もヘルスケアアプリからチェックできます。ただ、同じ確認するならiMacの大きな画面で見たいなあと思うのですが、それは標準ではできないみたいなんですね。

ああー、AppleにとってはもうMacが中心ではないんだな。今や中心はiPhoneであって、そこにWatchや、もしかするとMacも繋がるようになってるのかも。そうしたことを強く意識させられたのでした。

Apple Watchに期待していた、iPhoneに届く通知をWatchで確認したいというのは、使ってみてよくわかりました、たいへん好調であります。ただ理想としては、ペアリングしてるiPhoneだけでなくiPadの通知も拾えたらなあって思ったりしましてね、実際iOSデバイスであるのにiPadがこんなにハブられてるのがさっぱりわからない! さっきいってたヘルスケアも、Macの画面で確認できないならiPadでって思うじゃないですか。でもそれも無理っぽい!

うーん、ちょっと残念。なんでもかんでも思うようにはいかないものです。

2021年2月14日日曜日

『まんがタイムきらら』2021年3月号

 『まんがタイムきらら』2021年3月号、昨日の続きです。

『ゆえに、アイドル革命!』

プロデューサーの城戸氏、慣れない土地でもCHU♥IN GAMの売り込みに一生懸命なのですが、どうにもアイドルというものが理解されなくて、むしろ喋れるオークとして城戸自体に興味を持たれてしまう始末。CHU♥IN GAM、ちょっとまずいですね。アイドルとしての活動よりも、クエストこなしてお金を集める、ちょっとした冒険者? そんな状況に陥ってしまってるっていうんですね。

ああ、これ、あれか。アイドル活動では生活なりたたないから、生活費はバイトで稼ぐみたいな。うーん、異世界も世知辛いですなあ。

今回のエピソード、なんだかんだで異世界と美少女転生を満喫しているユメが光っていましたよね。しかしこの人のバイタリティというか適応力というか、ものすごい。いつのまにやら、お色気踊り子として名を馳せていたっていうんだからただものではありません。しかもNo.1なのか。このユメの才能がCHU♥IN GAMにも大役立ちするというのも面白くて、ええ、ユメはユメで複雑みたいだけど、自身の才覚能力でもって自己実現しつつ推しにも貢献できるっていうの、よかったじゃないですか。ファンから関係者にステップアップですよ!? といいたいけど、ファンだからこそファンとしての領分を弁えたかったのかもなあ! あのひきつってる笑顔、なんともいえない味がありました。

My Private D☆V

『あいらいく俳句』の骨抜きチキンです。

いいですね、イラストからがほのぼのだ(五七五)。しかも素直なご挨拶。この人の漫画もといいますか、ちょっと素朴な感触が心地よくて、でもってここにあの波乱といえばいいのか不条理といってもいいのか、ぶっとんだ展開が加わってくるんだよなあ。いやもう読んでみたらわかります。なんだかわからず引き込まれて楽しくなってくるんですよね。

今回のイラストはおとなしめ? 素直に可愛く好きなポイント盛り込まれたものでして、これ見てますと、ああ、『あいらいく俳句』にはこの好きポイントがたくさんちりばめられてるんだな! ってわかって、ちょっと嬉しくなってくるんですね。

たくさん列挙されている好きポイントに、メロンソーダとか、それから骨抜きチキンとか、妙に具体的なのあったりしましてね、メロンソーダ、緑色で透明でシュワシュワなの、確かに可愛いアイテムかも知れませんね! といった感じに伝わる感覚がいいと思うのでした。

2021年2月13日土曜日

『まんがタイムきらら』2021年3月号

 『まんがタイムきらら』2021年3月号、一昨日の続きです。

『えるくえすと!』

ゲームの世界からやってきたエル。こちらの世界でいろいろ経験を積むことでレベルアップできるというのですが、わりとポンポンあがってますね。でも、これまだレベルが低いからだよなあ。レベルが高くなって、そうそう簡単に上がらなくなった時、どういう経験積んだらいいんだろう。レベル2から3までに数日がかかってるところからしても、相当な日数や経験を必要としたりするかも知れませんね。

魔法も使えるようになりました。初歩的な回復魔法、その効能はささくれの治癒か。もとの世界の効能よりも細やかになっとるのかな? でもちょっと役立ちそうなところがいい感じです。

エルがこちらの世界でも堕落したりせず、地道に努力しているのこれもいいですね。この努力あって、その上でまたこの世界のことを知ることで成長していくのかな。そして今回のエルの経験はお風呂です。そうか、異世界には風呂がなかったか。いつモンスターに襲われるかわからんから、常にフル装備でいるというのも気が休まらないなあ。そんなエルの銭湯初体験。しっかり気持ちも落ち着いて、こうしてこの世界に馴染んでいったりするのかな。そう思ったらですよ、なんとモンスター出現。

エルがやってきただけでなく、いろいろとこの世界に変化が持ち込まれているみたいですね。まずはモンスター? ギャースゆうわりになんか可愛らしいやつだけど、そいつを一撃でふっとばしたエルを知る少女。冒険の仲間? ゲームショップの周辺、まだまだにぎやかになっていきそうですよ。

『推しごとびより』

今回は漫画の締め切りに追われます。柚葉の原稿が終わらない、というので授業中もこっそり作業しているっていうんですが、タブレット時代にはこういうのも可能になるのか。実際、小さな画面で足りる作業だったら、細かい時間をやりくりして進めていくのもありなのかも知れませんね。

ところで、扉絵の柚葉、最高でしたね。ええ、最高でした。本編でもこのスタイルでよろしいんですよ?

ところどころにしたたかな柚葉の嘘泣きが差し挟まれるの、面白かったですよ。えらいことしおらしいと思ったら、しれっと素に戻ってくる。速攻でバラしてくるところ、本気で騙すつもりがないってのがおかしい。ほんと、これ、ちょっとした持ちネタですね、ここぞという時に決めてくる、そんな定番ネタにしてる感あって本当におかしかった。

柚葉と彩姫、ふたりで迎えた修羅場。明日朝までに20ページという強行軍であるのですが、作業の合間のふたりの会話に見える、柚葉の同人活動をはじめた理由、憧れが背を推しているというのがしみじみと効いてくる、そんなよさかもしだしていまして、彩姫のはげましに、そしてファンたちの期待に応えようとする柚葉の姿勢もあいまって、とてもいい盛り上がりを作り出していたと思います。

そして、落ち! まさかの入稿後寝過ごし学校お休みエンドとな! これ、前日休んで余裕持たせた方がよかった感あるな! でもまあそれだとこの気持ちの高揚? そういうのはなかったわけで、結果オーライですよね、ええ、きっとこれでよかったのだと思います。心町となるどころか、柚葉彩姫でナイスカップリングでありましたよ。

『そらコミュニケーション』

習い事に忙しい那由多。なかなか一緒に遊べないというので、急遽お泊まり会をする運びとなりました。やたらめったらテンションあげてくる那由多。暴走系といったらいいのか妄想系といったらいいのか、自制しないといけない想像っていったいどんなのなのか。頭がいいというか、ちょっとおませさんでありますね。

しかし那由多の家、ものすごいな。宇宙人センサーとかついとるんだ。しかも的確に働いてるっていうの、ソラかあるいはテンペスタか、いったいこの子らのなにを検知しとるのか。あまりに謎のシステムもすごいけど、那由多父の宇宙人解剖の夢、その根本がわからない。いやはや物騒なお父様でいらっしゃいますな。

しかし那由多、のびのびというか、やりたい放題に振る舞うの、自宅すなわちホームであるがゆえの傍若無人!? お風呂でテンペスタを好きにしたり、と思ったらソラもやりたい放題だな。この子の場合、ホーム、アウェイ関係なく自由奔放だからってやつですね。

そんなソラの那由多への命令。それが自由奔放なソラのものだからこそ、素直に心の赴くまま発されたものだとわかる。心根からのまじりっけない友情、親愛の情、こんなの向けられたらどんなにか嬉しいだろうなあ。と思うのだけど、那由多さん、限りないものそれは欲望でありますなあ! そんな那由多の素直さもまたいいものですね。

2021年2月12日金曜日

2021年2月11日木曜日

『まんがタイムきらら』2021年3月号

 『まんがタイムきらら』2021年3月号、昨日の続きです。

『むすんで、つないで。』

つなぐ、パン屋でのバイトを通じて成長しているんですね。ちゃんとした生活のリズムを保てたといってますけど、それ以外にもコミュニケーション方面にも伸びが出て、夏休み開けての学校にて、皆にいい笑顔ふりまいているっていうんですよ。

これ、好評っぽいなあ。さらにファンが増えちゃうぞ。

つなぐと七色、ふたりの交流、学校でも続いていって、つなぐがななって呼ぶのね、いいよねえ。でも七色からはなかなかつなぐのこと名前で呼べなくて、タイミング見計らっては失敗しての繰り返しの果てに、出たのが、倉石ぃぃぃ!! これ、『三者三葉』初期のエピソード、わかったよ小田切!!を思い出させてくれました。あれ、好きだったんですよ。なので、なんだかちょっと懐かしく、でも以前とは違った味わいあって、いいよなあ、面白い。

しかし、七色、ちょっと災難でしたね。服がバリィッって! しかもそれ、つなぐの回想だとものすごい猛者っぷりに変化してしまってて、これビジュアル的にもすごい。いやもう、かなりきましたよね。いやもう、世紀末覇者ですか、救世主ですか。ほんと、七色、いいキャラクター。ほんとは可愛いのに、ネタキャラになっちゃってるのが不憫というかおいしいというか、なかなか複雑な立ち位置です。

『しあわせ鳥見んぐ』

飲み屋でのオオタカ談義をきっかけに知りあった、知りあった? 荒砥岬さん。この人、ただ趣味で鳥の写真を撮ってるわけじゃなかったんだ。むしろ職業ともいえる。すずと同じ大学にて写真を学んでいて、しかも実績抜群じゃんか。ちょっとした有名人?

今回はすずがそんな荒砥さんと親交を深める話。岬がネットに公開していた鳥の写真に触発されて、自分の次のモチーフはこれと鳥を求めて飛び出していった先で、ふたたび岬と出会うんですね。空には猛禽。はじめて見る姿に興奮しているすずだけど、これ、トビなのか。イヌワシと誤認して大騒ぎしちゃってるところをうるさいと岬から叱られて、でもはじめて見る鳥、しかもこんなに近くでとなれば興奮してしまうっていうのもわかります。

先日のオオタカの写真、岬にとっては失敗だったというの、その理由を聞いていく先に、まさかのトリさん動画が浮上してきて、あらー、翼ったら知らないうちに有名人ですねえ。鳥が、野鳥がふたりを引き合わせ、そして翼の活動がふたりをさらに結び付けていくというそうした流れ。なんだか微笑ましく見てしまいますね。ええ、ちょっと恥ずかしそうにしている岬が素晴しく可愛かったです。

『ぎんしお少々』

今回はしろとすずの子供時分の思い出が語られて、しろが病欠した遠足の代わりにとふたりで訪れた公園のエピソード。すずとしろ、ふたりが本当に仲のいい姉妹で、一緒が楽しい、楽しかった経験を分かちあいたい、そんな気持ちのあるのが美しかった。ちょっとずつ個性、感性を違ええているふたりの、けれど根っこの方にしっかり通じあっているものがあると感じさせるところも素敵で、ほんとこのふたり、今は離れて暮らしているけれど、決して仲違いしたりしたわけじゃない。今もあの頃と違わず仲のいい姉妹であるんですね。

昔のふたりの小遠足。のびのびと過ごすふたりの様子が楽しそうで、ほんと冒険ですよね。で、ふたりの後を追うお母さん! 眼鏡に帽子が可愛いね! じゃなくて、元気な子供についていくのも大変そう! でもって、この日の思い出が、この母の隠し撮りした写真に残されていたというのがね、ああ、そうでした、この漫画のテーマは写真です。写真が思い出させてくれた懐かしい日々。ええ、写真というのはただの記録に留まらず、こうしてその時感じた気持ち、心の動きも生き生きと思い出させてくれる。そのままにしておけばただただ流れ去ってしまう時間を、たとえひとひらに過ぎなくとも手元にとどめておいてくれるものなのだなあ。改めてその機能に思いをいたらせてくれたように思います。

すずの、あの日のことを覚えていてくれたと知ったしろの見せた表情。嬉しさ、喜び、懐かしさにわずかにセンチメンタルもまじって、これはいい一枚の絵だった。いいショットだったと思ったのでした。

引用

  • 荒井チェリー『三者三葉』第1巻 (芳文社,2004年),24頁。

2021年2月10日水曜日

『まんがタイムきらら』2021年3月号

 『まんがタイムきらら』2021年3月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』

いよいよ文化祭。花名が大会を招待したいとチケットを贈るんですね。けれど大会、反応がかんばしくなく、どんどんしょんぼりしていく花名。この時の大会の心中、それが後に語られるところ、よかったなって思ったの、嬉しく思ったこと、そしてなにが自分を頑なにさせたかをきちんと自分でも理解して、栄依子に伝えられてるってところですよ。ちゃんと整理はできていて、けれどそれでも踏み出せない重さが心の中にある。そんな大会の頑張りたく思う気持ちと、助けを求められて張り切る栄依子と、ふたりいわばタッグを組むようにして、怖れをともに踏み出していかんとするその気持ちが素晴しかった。感動的だったと思うのですね。

今回、二本立ての前後編でしたね。前半が自身の問題を見つめ、その打開をすべく動きはじめる大会。後編は、栄依子によってコーディネートされていく大会。ああ、まずは見た目ではないけれど、見た目、装いの力でもって自分を強く変える。自分に必要なものはなにか、誰を頼ればいいか、それをわかって動けるのはすごいことだと思う。そしてこの努力は、花名の思いに応えたい、その一心というのもまた素晴しかったと思うのですね。

はたして、これが大会の今後を左右しうる、状況打破のきっかけとなるのか。それはわからないけれど、少なくとも花名を驚かせることは間違いないんじゃないかな。その時、花名がどんな反応を示すのだろう。かっこいい大会さんだよ!? いや、もう、楽しみでなりません。

『一畳間まんきつ暮らし!』

今回のエピソード、地味ながら面白いなあ。ヘッジホッグのWi-Fiがなんか遅いんだよ! Ping値が高い。マッチングにも失敗するといって、ゲーマー音緒がピリピリしてるかと思えば、動画の視聴もままならない。はたしてなにが原因なのか。その原因をヘッジホッグを出て、同じビル内の他テナント、みちかの店とかにも立ち入って状況見ていくというの、大変! だけど、こういう地味な作業が重要なんだよなあ。

その地味な確認作業の果てに発見された、謎の発信機。見事粉砕されて、はたしてこれで問題解決? 監視している誰かがいる! っていうんですが、Wi-Fi遅延、帯域圧迫の原因はこの発信機だったってことでいいんでしょうか。

Wi-Fiはじめネット他のトラブルに、あーだこーだとトライアンドエラーで改善はかるの、私も無縁ではないので、やけに共感できる話でありました。

『星屑テレパス』

あー、あー、瞬さん、よくないなあ。勝つためのロケットづくりを志向して、自分が頑張らないといけないと意気込むのはよいんだけど、それでそんなにピリピリして、イライラして、当たり散らすような態度とっちゃうのはいけないよ。そのやり方は結果的に全体のパフォーマンスを下げる、っていうのは置いておくとしても、チームとして取り組む部活動であるのに、絶望的にチームワークに向いてない瞬。ロケットづくりの要として瞬は重要な存在であるけれど、部活動の主導権を渡していはいけない人間でもあったってことなんだろうなあ。

海果が本当につらそうで、はたしてこの活動の先になにか光明といえるようななにかが見つけられるのだろうか。瞬の見つけた海果のロケットノート。決して海果がいい加減にやってないこと瞬も理解したようではあるんですが、それで多少は態度も軟化させたわけでありますが、けれど今彼女らの置かれた状況、よいとはまるで思えないんですよね。

どこかでなにか、この状況をひっくりかえすようなイベントが発生するのかも知れない。あるいはそうしたことなしに、海果なり遥乃なり、誰かの働きかけが功を奏するのかも知れない。けれど今はちょっとつらい時間が続きますね。決してくじけない海果、その頑張りがいつか彼女の気持ちを切ってしまわないこと願うばかりです。

2021年2月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2021年3月号

 『まんがタイムきらら』2021年3月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』。これは冬の情景ですね。ゲレンデにでもいかれたのかな? ちょっと厚着して、それぞれ違ったニット帽が可愛らしい。花名が頬を押さえてるのは飴でもなめてるのかな? 奥では栄依子と冠が雪だるまとか雪うさぎとか作って、楽しそうなその様子。見てるだけでも嬉しくなる情景です。

今月は新作ゲストが3本です。

『おかるてっと!』

怖いの苦手なのに興味だけは人一倍なんだ! かくして入部したオカルト研究部。でもなかなか部屋に入れなくって、という渡里かなを呼び込んだのが萌え袖の女の子、ナナ。テンション高いナナと、もうひとりの部員、運上幸と話しながら打ち解けていく? その過程で知らされる、部室にいる幽霊の話。

あ、これ、あっけらかんと話してるナナがそうだな!

そうでした。

見た目から幽霊と間違われてしまった針山あんなとか、なかなかに個性的なキャラクターと、ビビりながらやる時にはやる? 幽霊と思ってたあんなにさわれた! それで全身触りまくっちゃうとかね、こういう勢いいいのはいいですよね。で、かなの体を素通りするナナ! 出会った最初はがばっと肩を掴んでたの、あれ、任意で触ったり触れないようにしたりできるのかい!? でも、こんな明るく楽しい幽霊なら、かなも怖くなさそうですね。

『打ち明けごとジレンマ』

きれいにまとめてきましたね! 学校からの帰り道、同じ電車に乗り合わせたのが幼なじみの女の子。話しかけて、久しぶりとお家に招いて、その道すがらの会話からもう面白い。主役のちーちゃん、畳み掛けるように恥ずかしい思い出を曝露されて、なるほどこの漫画、恥かしいことを打ち明けていくって話なのか。というか、今回はほぼ一方的にカナから曝露されまくってるちーちゃんの話になってましたね。

見られたくない黒歴史ノートを発見されてしまったりして、恥ずかしい思い出を今まさに更新していくちーちゃん。懐かしい友達に会えて嬉しかった、自分のあげたヘアピンを使っていてくれたのも嬉しかった。恥ずかしいこといっぱい知られてしまったけど、違う学校だからノーカンにしよう。嬉しい気持ちと若干の恥ずかしさに胸をいっぱいにしていたちーちゃんが、まさか翌日学校でカホと再会しちまうっていうのな。このくだり、カホの説明に納得しかなくってね、いやもうちょっとにやにやしてしまうようなよさのある場面でした。

今後もちーちゃん、カホに恥ずかしいこと知られてしまうのか。あるいは逆転の目もどこかにあるのか。現時点ではカホ優位ですよね。今後どうなるのか、楽しみにさせられる導入です。

『ドロップ』

15歳になったばかりの雪原夢。扉絵見てね、まさか、まさか死んでないよね!? なんて思ったんですが、ふー、よかった、ぎりぎり生きてました。でも、なぜかこのところ不運続き。命に関わりかねないようなアクシデントに次々見舞われて、でも、バナナの皮で転倒が続くもんだから、シリアス感は薄めですよね — 、とか思ったら、いやいや、これはヤバいよ! 居眠り!? 気絶してる!? 突っ込んできた車に危なくひかれそうになって、いやいや、なかなかにシビアな話なんですか!? いやもう、ちょっと驚かされました。

家に帰れば、天使のリリーが待っていた。悪魔に狙わている夢を助けにきてくれたっていうんですが、ここでショッキングな情報が! さっきの車のくだりで、夢の守護霊が死んだって! これまではぎりぎり守護霊が守ってくれてたのか。というか、守護霊って死ぬの!?

夢を狙っている悪魔の子たち、リリーのこと落ちこぼれとあざけって、やけに強気であるけれど実力あるのは威勢のいいクドラじゃなく、大人しくて弱気なルナリアの方なのか。基本、ルナリアの方が真面目なのかな? クドラときたら、夢の持ってたチョコレート欲しさに撤退を決めるくらいですからね。ある程度ぬるめの悪魔たち。はたしてリリーは彼女らから夢を守れるのか、というところで、落ちこぼれのリリー、夢をまもる過程で自身もまた救われそうな予感させてくれますね。悪くないですよ。

2021年2月8日月曜日

『まんがタイム』2021年3月号

 『まんがタイム』2021年3月号、一昨日の続きです。

『ご主人様!確保します♡』

今回冒頭からえらいことしてるマミさん。娘の使わなくなった服やらいろいろもらいうけて、なにするのかと思ったら自分で着るのか! というか、小学生の服、着られるのはものすごいな。でもピッチピチのコマ、腹出とるよ?

今回、本編はメイド喫茶の皆で作るイメージDVD。メイド個々のイメージビデオを作って売ってるっていうんですが、監督やってる、というかアドバイザー? コトコがすごくいい表情、動きを見せてくれて素晴しかったですよ。

この漫画、キャラクターの可愛さ? 魅力を強く押し出してくる、もちろんそれが売りでしょうから当然なのですが、それにしても魅力的だよなあって。マミのベストショットに親指ぐっと立ててるコトコとか最高でなくって? さらに続く編集中のコトコ、さらにマミのエプロン姿など見どころをがつんと押し立てて、いやもう目にも鮮やか、とてもいいんですね。

でも見た目だけじゃない、ちゃんとエピソードも面白くって、マミの得意分野とかね、まさかの私人逮捕。あの流れのコミカルさ、たまらんものがありました。加えてさらに、マミの特典映像にツッコミいれずにおられないココ。そしてラストのシビアなコメントまで、いやもう、こういうセンス、すごく面白かったです。

『テレパス皆葉と読めない彼女』

ほんと、素晴しいよな。首が寒いという皆葉を思い、ついついマフラーを買ってきてしまった澄花。でも急にプレゼントとか変に思われたらどうしよう。ちょっと自信の揺らぐ澄花がいるかと思ったら、皆葉は皆葉で女子から話しかけられて勘違い、舞い上がってつきまとってという事例を知って、これ自分のことでは!? と不安つのらせている。

ふたり、えらいタイミングで、それぞれえらいもん見ちゃったもんだなあ。

ここからのちょっとしたすれ違い。でもこの漫画がいいなあって思うの、ちゃんと人物が自分から動いて、問題事象の解決しようとするところ。今回だと、勘違いしてるかもと自信なくして澄花を避けた皆葉のこと、ちゃんと澄花は追って、話して、誤解や不安の解消に働きかけた。この、ちゃんと話せばこじれないでしょ! と思うようなところ、澄花はちゃんと話して問題をクリアしていく。素晴しい。素晴しいわ。でも、それだけちゃんと対話してなお心の底にくすぶる不安。自信の揺らぎがあると描かれるわけですよ。

これ、できることをきちんとやった上で、それでも解消できないものがあるんだってことですよね。ええ、言葉でのコミュニケーションを尽くして、それでも通じあえない不安が残ったとき、それをどうおさめればいいのだろう。

皆葉はテレパスで人の心に直接触れることができるけれど、澄花にだけは届かない。届かないからこそ届けたい思いのあること。わからないからこそ知りたくなって、そして時には不安にさいなまれることもある。そうした人の心の機微を丁寧に描いて見事だと思います。皆葉の、澄花の交す言葉が、そして澄花の言葉以上に切実に物語る表情、視線にしたたかに打たれて、もうまいってしまっています。

『午前0時のおねだりごはん』

今回はおねだりごはんというよりも、米沢兄妹の小さなパーティといった具合ですね。兄の小説がドラマになります。そのお祝いの食事会を開きたいと米沢からお願いされて、米沢さんちょっとツンデレ風味だ! でもそれも可愛いですよね。というのは置いておいて、兄も妹もそれぞれに相手を喜ばせたいと思いめぐらせているのが素敵なんですね。

兄貴は牛喰と一緒に街に出て、これ妹へのプレゼントを選ぶの口実にしてるけど牛喰のこと口説きたい、そんな思いもまじってますよね! そんな兄貴のくすぐりをかわしながらの牛喰。思いっきり距離置くところとかほんとに面白かった。兄貴さん、あんまししつこくしたら逆効果になりますよ!

兄と妹のプレゼント、それぞれがそれぞれに同じように思い、同じコンセプトで選んでくるところ、それもよかったのですよ。似たもの兄妹。感情そのままに出してくる兄と、基本クールに振る舞おうとする妹で、表現のタイプは違うんだけど、でも根っこのところは似てるんだろうなあ。そんなことがわかるプレゼントのチョイスとか、それから牛喰のご飯を食べてるときのあの顔! いや、気持ちの触れ合う、その様にあたたかみ感じさせるいいエピソードでありました。

ああ、そうそう。プレゼント選びに気合いを見せる牛喰の、先輩のためなら! って書き文字。いい字ですね! 線のかすれ、文字の配置。またその字形、書きぶり、踊るように高まった牛喰の気持ちをよく出していましたよね。こういう字が書けるの、ほんとすごくいいですよね。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

今回から登場の新人さん。浅井真由さん。めちゃくちゃ可愛いな! 気象予報士の資格はないけどカメラの前で伸び伸びと自分を表現する琴音と、予報士はじめ大量の資格を持ってるものの自信に欠ける真由。ふたりそれぞれキャラクターの持ち味、強みと弱みを対照的に配置して、そしてこのふたり、意気投合してそれぞれに影響しながらやっていくことになるんかな!? いいんじゃないでしょうか、素晴しいんじゃないでしょうか。ほんと、これ、わくわくの展開だと思いましたよ。

真由が大量に資格を取得しているの、これ、自信のなさの反映だったんですね。こういうキャラづけ、うまいなあって思った。資格があれば自分のやることに自信を持てるのではないか、そう思ったもののうまくいかなくて、それがコンプレックスになってる。でも、牧たちの話によれば、琴音も最初はこうだったんだ。それが現場現場で体当たりで自分の扉を開いていったんだなあ。その先に今の琴音の笑顔があるというの、これは胸に迫るものありますね。ああ、頑張ってきたんだなあ。

そして今回はというと、公開収録の前説に琴音と真由、ふたりで着ぐるみにはいって踊ってほしいって、奥田からのちょっとしたムチャぶりってやつですが、でもこれ、真由に成長のきっかけを与えたい、そんな気持ちも見え隠れしますよね。そして案の定、琴音が買って出ましてね、真由も引っ張られるかたちで参加することとなって、ああ、ふたり頑張ったじゃないですか。できなくってもどーんと飛び込んでいく琴音に、自信なくとも実は結構ちゃんとできる真由。ああ、いいペアじゃないですか。

かくしてミッション大成功。ともに達成感を味わうふたりの姿、その表情なんかも、素晴しいものありました。

真由さん、今回だけのゲストキャラクターじゃなかったらいいなあ。見た目といい雰囲気といい服装といい、正直完璧だと思う。狙い撃たれてるのでは、そう思うほどに直撃なのです。

2021年2月7日日曜日

『まんがタウン』2021年3月号

 『まんがタウン』2021年3月号、一昨日の続きです。

『立ち呑み布袋でもう一杯』

立ち飲み屋だからといっていいんでしょうか。ウチは間口全開ですからっていうの、この換気抜群の店構え、昨今のご時世にはよさそうですけど、もう単純に冬は寒い。この状態でエアコン全力っていうんですから、結構電気代とかかかるんかも知れませんなあ。お店も大変。というか、エアコン全力のコマ、この漫画でこんなダイナミックな見上げ構図、見る日がくるとは思いもしませんでした。

しかしこの店、なんか面白いシステムありますね。いや、システムなのか? たまたまそういう了解で折りあっただけかも。お客さんが持ち込んだお酒、店に差し入れて店はそれを販売するっていうの、うおお、独特! 持ち込み料とかとるところありますよね。いってみれば、これもそんな具合なんでしょうか。

今回のお酒はテキーラ。ロックでやってるの? あれ、めちゃくちゃキツいでしょう? 白瀬は一杯でとりあえず休憩。二杯たて続けはさすがにしんどいっていうんですが、店長はジョッキでやってるの!? ヤバい、ヤバい、この人どんだけ強いのか。でもって続けてジンとくる。この持ち込みのお客さん、強い酒、スピリッツ系が好きなんかな。ともあれ、こうしておごり? お酒をご馳走するっていうの、たしかに飲み屋なんかじゃ見る情景で、自分も昔おでん屋にいってた頃なんか、大将にビール一杯、みたいなことやったりありましたなあ。

そんな飲み屋のノリ思い出させてくれた今回の立ち呑み布袋。飲み屋というのはただ酒を飲むだけの店ってわけじゃないっていうの、こういう交流があるから楽しかったりするんですよね。

『君と銀木犀に』

葉介と泉。ふたり、性格というか好みの傾向というか、その現れ方というか、それが結構対照的だったりするから面白いのか、なんて思わせてくれた今回。勉強は好きじゃないけど、自分の人生の選択肢を増やせるから頑張って取り組む、そうした考え持ってる泉と、好きなことに打ち込みながら勉強はぼーっと過ごしちゃうみたいな葉介と、ほんと対照的。けど、その違いから自分自身を振り返ってみたりするのがね、自分自身の模索をおこなう年頃にいる彼らにとっていい刺激になってるんだろうな。いい友人関係を築けているなあって思うんですね。

そしてもひとつバレンタインの話からね、おいしいものを食べた時にこれを食べさせたいなあって思うのが好きな人なんだって話になって、葉介が泉のことを思ってるのがわかるようになってる。このね、BL的な意味じゃあないよ? 葉介が泉のことが好きで、大切な友達と思っているのが自然にさらりと語られているわけですよ。そのさりげなさ。沸き立つような好きではなく、自然と心のどこかに大切に息づいている、そんな好きが描かれたのだなあ。

読後感が素敵です。

『夜明けのふたりごはん』

正社員になったすばる。夜勤だけでなく日勤の日もできて、それですれ違うほたるとの生活? ってほど大げさな話じゃないんですけどさ、これまでのリズムが噛み合っていた生活から、また違った暮らしのパターンができて、それですばる、ルームシェアをする理由がなくなったって?

いや、でも、気遣いなく暮らせているなら別にルームシェアを解消する必要もなくない? 手狭になったとか、一緒に暮らせない理由ができたとか、そういうのでもない限り、このまんまでも問題なくない?

そんなこと思っていたら、ああ、すばるにちゃんと存在価値ができましたよ。いや、本人もつっこんでますけどさ、そんな即物的な価値でいいのんか!? いえいえ、起こしてくれるから、コーヒーいれてくれるから、それが価値じゃないんだよ。一緒に暮らして、おかえりと迎えてくれて、その関係の、つながりのあるからこそのふたり暮らし。ええ、これこそが理由っていうの、ほっと安心させてくれて、ああいい関係ですね。ラストの情景も、そんなふたりの距離感がほのかに浮き立つ、とてもよいものでありました。

2021年2月6日土曜日

『まんがタイム』2021年3月号

 『まんがタイム』2021年3月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』、愛妻弁当でありますか。桜でんぶで描かれたハートマークに相好を崩している部長代理、ほんとうにしあわせそうでいい表情なんですね。今回のテーマは弁当である模様。『レーカン!』天海さんはエロ猫のキャラ弁、『花丸町の花むすび』花子は頭くらい大きなおにぎりであります。『冷めないふたりのひとりご飯』夫編開始の告知カットもございます。

『茨城ってどこにあるんですか?』

まだ鈴子が茨城に慣れていなかった頃が語られて、このお出かけスタイル、すごく可愛いですよね。で、このおしゃれお姉さんを自転車に乗せて全力疾走させる多恵ちゃん! このへんもまだ互いに馴染みがなかった感があるというか、多恵が容赦ないよな! で、ちょいウソ、冗談でからかうのね。ここでの素直そのものな鈴子から、続く現在のちょっと調子にのってみせる鈴子、変化の度合いが見えて実によかったなあ。

で、驚かないといってた矢先にどえらい驚く鈴子。ほんと、いい感じに振りを回収していってくれますよね。

今回、鈴子も茨城に住んじゃえば? そういわれてね、どんどん勝手に話を進められてしまってね、そこに多恵がどーんと助け船出すじゃないですか。おお頼りになる! この時の多恵の、鈴子お姉さんが近くに住んだらきっと楽しいという気持ちと、やっぱり東京の風を運んできてほしいって思いが戦う瞬間、この子の素直なところ出ててほんとよかったと思うんですね。

しかし、多恵の鈴子に対する憧れバリバリなところ。素晴しいと思う。この子の素直に気持ち向けてくれるところ、可愛いんですよね。

『瀬戸際女優!白石さん』

映画に挑戦する白石。本気で恋してる表情が出せていないと指摘されて、あー、ちょっとショックなんですね。その時の白石の心情を冷静に指摘する岬、このシビアさ? クールな感じあっていいですよね。続くふたりの反省会もいい。というか、今撮ってる映画について原作ファンが話してるの耳にして、自分はイメージ違うといわれてる白石ね、ショック受けてたのが、中性的じゃないっていうの、女性としての魅力あるじゃん、スタイルいいじゃんかってことだとわかって嬉しそうになるんな。この時の表情、最高にチャーミングだったと思います。

岬の家に訪れてふたりで役を詰めていくところもすごく面白くて、子供にわいわい話しかけられて、というかままごとの配役決められておさかなやさんにされてるのに揺らがない岬よ! ほんとおかしい。で、ここからやはり役者という仕事に入れ込んでいる岬のシビアさからの踏み込みがかっこよかったんですよね。ええ、ふたり、以前は仲がどうこうみたいにいわれてたけど、ともに戦う同志って感じになったじゃないですか。

この意気投合したふたりの、役づくりを超えた仲良さ見せてくれるところ、すごく面白かった。というか、白石さんは真島監督のこと眼中になくなっちゃったみたいだけど、それでいいんですか!? いや、私的にはオッケーです。

『秘密のお姉さん養成ノート』

すごいもの見せられた気がする! 主任が家では眼鏡をかけてると知ってテンションあがる蛍。今度つけてきてくださいはいいとして、そして叱ってください!? わからんでもないけど、そんなへきが!? いや、この子についてはこのくらいは今さらですよね。すごかったのはここからで、斜めうしろから見るレンズを通して見る景色、そこに視界の共有を感じるという蛍のガチさ加減。いやもう、この子の癖、いっぱいいっぱいいろんな方向に広がりまくってるよな。

この子が訪れた眼鏡屋の情景もすさまじかった。素敵な眼鏡お姉さんに大興奮するのはいいとして、耐久フレームですよ。座っても壊れない? 試してみていいですか? からの、眼鏡かけて横になって、座ってみてください!!  って、すごい! 顔に座れって!? 自分にはこんな発想出ないわ。いやもう、お姉さんも困るよな。いやもう、蛍のこと、その発想、ちょっとすごいと仰ぎ見る思いがしました。

眼鏡に興奮する蛍。眼鏡を買って嬉しい蛍。そして店でね眼鏡の試着してる蛍、どの蛍も素晴しく可愛かったですよ。自信持つがいいよ。そして自宅でくたびれてる主任。その姿もチャーミングですよ。自信持つがよいですよ。

『良倉先生の承認欲求』

めちゃくちゃ面白い。上枝先生と、同人誌即売会の打ち上げもかねて? 映えるカフェにいくんですけど、ここで度々出てくる美少女変換良倉! 最高だと思う。でも、上枝良倉でのペア行動、これもまた最高で、いやもう、ナイスカップリング反応です! 美少女化なんてなくてもいい!? あの、上枝のとなりでウキウキ高揚してる良倉とか、もう絶品だったですよ。

さて、今回の面白いの、ここからですよね。いった先で、まさかの生徒と遭遇ですよ。しかも水元と氷高。先達て仲なおりしたふたりですけど、もうほんと氷高がすごい。今回ふたり、ぶんちょー紳士オフ会しているっていうんですが、氷高がぶんちょー紳士の訪れた場所を特定してるってのは以前にも語られてましたけど、そこから行動範囲を推測。さらに過去の傾向から訪れそうな店を先読みして、実際このカフェにきたっていうんですよ。

やべえ、そろそろ先生、身バレしそう。あまりのアグレッシブなファンを前にして、嬉しかった気持ちもふっとんでしまった良倉。それにしても極端だよ、先生! もうこのカフェでは撮影できない。ほんと、ちょっとした対決じみた展開になってきましたね。先読みする氷高に、その裏をかく良倉。いいライバルができましたね! って、ライバル? 本当、この新しい関係性、面白かったです。

2021年2月5日金曜日

『まんがタウン』2021年3月号

 『まんがタウン』2021年3月号、発売されました。表紙は『新婚のいろはさん』。あざなわはカウンター席にてラーメンを食べるふたりなんですが、あのいろはの様子、すごいですよね。割り箸を元気にぱっと割りました。その大きく開かれた手、勢いよく割りましたね! ってのがわかるわけですが、これすなわちラーメンを前に高まる気持ちってやつですよ。その見開かれた目も、口もとの様子も、すべてがラーメンに対する期待を物語る。素晴しい、そんな瞬間が切り取られたイラストだと思います。となりでチャーシーに箸をつけるはじめもいい、そしてそんなふたりの様子に目を走らせるあざなわ店主。ええ、このバランス、見事です。

今月は新作ゲストが1本です。

『食欲しか勝たん!』

タイトルからまったく内容を予想できない系の漫画だ! まさかこのタイトルでアイドルものだとは思いもしない。3人組のアイドルの、末っ子ポジションの女の子、相守こころ。デビューコンサートのステージにて、満員の500人を前にして脳裏に浮かぶはハンバーグ。

ああー、そういうこと! なるほど、食欲がなによりも勝ってしまう、そんな子の食欲に抗いつつも抗いきれない、そんな様子が描かれて、ふと口に出してしまうハンバーグへの思いも、ファンたちには好意的に誤解してもらえて大成功! これではいかん、ステージに集中しようと思っても、まるで集中は続かなくって、まさか歓声がハンバーグを焼く音にしか聞こえないって!

いや、でも満場の拍手はね、天ぷらあげてる音に聞こえるんですよ。ほんとですよ。なるほど、それのバリエーションだなあ。今度、そう思って聞いてみたいと思います。

しかし、この子の内心わかって見れば、わりと酷いあの表情も、ファンからすれば感極まって涙をこぼす、そんないじらしさになってしまう。そんな誤解が生み出す美しい表層の物語と、その向こう側にある食に突き動かされる少女の姿。皆にすまぬと詫びながら食べるハンバーグ。なんかこれ、にやりとさせる、そんなラストでした。面白かったです。

『部長と2LDK』

菜々と暮らすようになっていろいろ変わった部長。よく変わったところもあれば、駄目になっちゃったところもあってという、その悪い方が今回のトピック。そうかあ、自堕落になっちゃいましたか。部屋が荒れる荒れる。そんなこといわれて、私のせいですかと抗議する菜々のその気持ちはよくわかります。でも気合いいれて片付けようとしたところに『おでん戦士』流されて、思わず見ずにはおられない部長。なんだよう、ほんと、可愛い人だよなあ。

菜々の妹、葉子が遊びにきます。ここからの葉子の大活躍! なんとか、自分をちゃんとした人間と思ってもらいたい部長の悪あがきが可愛くて、そしてよくよくわかってくれる妹葉子。相手が姉だもんだから、ほんと、容赦がないよなあ。そんなこんなで、部屋の片付け主導してくれて、さらには常備菜についても指南してくれてと、すごく頼りになる葉子なんですが、対照的に姉! 部長と一緒に脱線しちゃったりしてね、いやもう、やっぱり部長変わりましたよ! でも、この気の抜けたようなところ? いい変化だと思いましたよ。

今回、妹葉子に対し部長の気持ちが揺らいだんじゃないかってちょっと嫉妬しちゃう菜々がよかったですよね。どんだけ部長が好きなのか。そして妹への対抗心からか、ちょっと頼れる菜々になってみせるところ。ああ、掃除のとこでも妹が姉の操縦についていろいろ示唆していましたよね。これも、そうした姉の一側面。まだまだ知っていくべきところ、多そうなふたりです。

『新婚のいろはさん』

はじめくん、スーツだ。なにかと思ったら、専門学校でマンガについて教えようというんですね。しかし割りと自信がないっぽいはじめ。専門の生徒なんて絶対自分よりうまいとか、謙虚なのか卑屈なのか、しかしそんなでもいざ教えるとなれば、なにをどう語るべきか自分のなかにひとつ芯のように通ってるところがあって、しかもそれを余すところなく伝えようとする熱意が見える。

これ、いろは相手のリハーサルだからなのかな? 結構余裕があって、自信もしっかりあって、頼もしさ感じさせるはじめですよ。だからこそでしょうか、思ったようにいかなくて落ち込んでるその姿、落差が大きくて面白く感じられて、いやはやいろは相手のしっかりしたはじめは位置エネルギーを高めている、そんなプロセスだったのかも知れませんね。

でも、落ち込むはじめとそれをなぐさめるいろはと、ふたりのその様子は気持ちの通いあっている、そんな風に感じさせてくれて、こりゃもう理想的というか、ほんとうらやむような関係です。でもってはじめ、ちゃんと回復してね、しかも次にはこうしようって反省からの躍進感じさせるそんなラスト。素晴しいじゃありませんか。で、これがほんとに立派だからこそきつねうどんも映えようってもんですな! いやもうこのナンセンスなきつねどんの表情。いかしますよ。素晴しい。

『あの世で猫になる』

不動産屋のせいで猫扱いされている地縛霊。なんだかんだで同居する朝倉さんとはうまくやっているようで、人間扱いはされないけれど可愛がってもらえるのは悪くない? そんな様子のタマが可愛くて、そしていろいろと朝倉のこと気遣ってるところもね、すごくいいって思うんですね。だって、猫好きだけどアレルギーがっていってる朝倉のこと気の毒がって、精一杯猫のふりしてるんですよ? 身を削って奉仕する。その様子、その表情、胸を打ちましたよ。

さて今回はさらなる秘密の同居人。それはなんとネズミだっていうんですが、もうめちゃくちゃ面白いよな、ネズミはそれ実体なんだ。しかも人の言葉を操って、なにもの!? と思ったら、ここでもまたあの不動産屋か! 部屋についてる悪霊をネズミの中に封じました。2年ほどで寿命がきますよって! ほんと、あの不動産屋、大島、ろくなやつじゃないな。ほんと面白い。こういうところ、作者の持ち味、よくよく出ていたと思いますよ。大好きです。

このネズミ、なんだかんだでタマのいい相棒になりそうですね。悪霊だとかいってますが、今回のやりとりしてる感じではそうそう悪いやつではない模様。というか、大島が一番悪辣に見えるよな! ともあれ、いいキャラクター加わって、さらに面白くなりそうとわくわくさせられます。

2021年2月4日木曜日

『まんがホーム』2021年3月号

 『まんがホーム』2021年3月号、昨日の続きです。

『歌詠みもみじ』

ああ、電車で寝過しちゃいましたか。目覚めたら見知らぬ駅。しかも、もみじに千恵、ふたり揃ってというからめずらしい。うっかりしちゃいましたね、千恵さん。でも、ふたり身を寄せあいながら眠る様子、ほのぼのとして、これもまた青春の一ページ? 無軌道が許される若い日の小冒険、そんな感覚が悪くないエピソードでした。

というか、高校生でこういうのあるのかわからないけど、大学の時分、寝過ごしたわけじゃないけど、電車に乗って延々乗って、海を見て帰ってきたこととかありました。特に意味もなく不意に日常から外れたかった。でももみじたちはちょっと違いますよね。寝過ごした、遅刻確定だ、これはこっぴどく叱られる! というので、もういっそ休んじまおうって! もみじさん悪い子だなあ! でも、そんなもみじが好きなんですよ。

真面目な千恵と、いつもいろいろやらかしちゃってるもみじ。ふたりの性格の違い、日頃の行動の違いが結果に影響してくるのが面白かったんですよ。サボってのびのびしてるもみじと、えらいこと罪悪感に苛まれる千恵。この対比よ。さらに、千恵のことはみんな心配してくれるのに、もみじときたら、サボりだろう、ずる休みだろう、夜更ししたな、などなど、あー、きっともみじさんには実績があるのだね? ほんと、面白かったです。

ちょっとした小冒険。リフレッシュしましたか? このもみじの笑顔、最高だったと思いますよ。千恵は身が細る思いだったみたいですけど。そしてラストにふたりの親の反応ですよ。ああー、千恵よ、愛されてますね。うん、日頃こうしたことやらない子だから、むしろ逆に心配が先に立ったのでしょう。そして対照的なもみじの結果! いやもうあんなに怯えるもみじとか、はじめて見た気がします。でもこれもまた親の愛ですよ。もみじさん、しっかり怒られておきましょう。

『うちの秘書さま』

バレンタインデーがやってきました。はじめは憂鬱。きっと七瀬が手作りするからって、もうめちゃくちゃ面白い。我が身可愛さから市販でいいよといったらね、心配してくれてありがとう、きっと手作りしますとやる気を出させる始末。そしてこの絶望クッキングに田中さんも参加して、これは大丈夫かと思ったら、どっちもどっちか! なんでそんな煙があがるの? なんか直火にかけた? いやもう、おそろしい顛末ですよ。

今回、メイドがめっちゃ頑張ってて最高でした。いっちょまえの口をきく七瀬にめっちゃ圧をかけてくる! 最高では? しかもメイドのクッキングレッスン、一番最初がキッチンの掃除っていうの、もう笑いがとまらない。で、マカロン作ろうとしてたと聞いてめっちゃ圧。思いつきでアレンジしようとする七瀬に100年ほどはやいとめっちゃ圧。いやもう素晴しいの一言でした。というか、七瀬、まずは基本に忠実にですよ!

田中さんは、料理こそは苦手だけど、手先の器用さ、造形の確かさ、こちらはほんと間違いがないようで、チョコレートで作った造花! すごいな、これは才能だ。と思ったら、ここからのメイドたち! ほんと面白い。譲れないポイントだったんでしょうね。チョコの城づくりに燃えるその姿、最高に素敵でした。

2021年2月3日水曜日

『まんがホーム』2021年3月号

 『まんがホーム』2021年3月号、昨日の続きです。

『恋はリベンジのあとで』

否応なしといったらいいんでしょうか、泉と石田、むしろ積極的に会いたくない、そう思っているはずなのに、こうして出会ってしまう。石田は恋人から距離を置かれ、かつ仕事の都合で長期出張、静かに暮らしている(?)というのですが、ふと必要なもの、ゴミ袋を買いに出てしまったら泉と遭遇ですよ。それですぐさま身を隠すんですけどね、泉に気づかれてしまっていて、泉いわく最近誰かにつけられている気がしていた。いや、それ本当に石田なのか? いや、まあ、なんか泉の職場でもあやうく出会っちまうところでしたよね。実際、石田なんだろうなあ。

これ、泉が恋の予感とかいってますけれど、本当か? 本当にそうなのか? 少なくとも石田はそう思っているのか? 復讐の序章とかゆうてもいますが、いずれにしても難儀なことになりそうなふたり。とりあえず、静けさに耐えられなかったのが災いした石田。墓穴を掘るのが定番になってきていますね。

『座敷童子あんこ』

今回は鍋がテーマなのか。幸太になに鍋が好きかと聞いたら、返ってきたのがねこ鍋。いや? その質問に、それ答える? ってところも疑問ではあるんですが、あんこがヤバいこと想像していて、いやほんと、このコミュニケーションの成立しているようでしていないところ。すごく面白かったです。

鍋の具材の買い出しのはずが、海であんこうを獲ってくるというあんこの奇行があったけど、それを霞ませる幸太の親父さんのパワーがすごい。鍋と聞いて、具材の可能性に妖怪が勘定されるとか、ちょっと普通じゃない。さらにはあんこう鍋というの、幸太へのメッセージであんこ鍋とか打っちゃったもんだからまたまた誤解が広がって、でもってここでねこ鍋が絡んでくるとかね!

ほんと、面白かった。今回は読みごたえある系でした。

『2年B組オネェ先生』

ああ、最終回ですよ。これ、夢の学校生活だよなあ。みたいなこと思いながら読んでいたのですが、今回、ラストには生徒の進級を祝ってのサプライズパーティを開きますとか、ほんと、こんな学園生活、ちょっと経験できるものじゃありませんよ。でも教師を集めての企画会議では、もっと奔放なアイデアがどしどし出ていて、ああー、教頭が抑えちゃいましたか。ドレスコードとか鬼ごっことかは別にいいとして、執事エスコートはなかなかにちょっと惜しい企画だったと思います。

このサプライズ。教師側はパーティを仕掛けたわけですが、宗次郎の受け持つクラスでは、浩介が中心となって宗次郎へのプレゼントを用意していたっていうんですね。ああ、これすごくいいですね。クラスの皆のメッセージが添えられたアルバム。そこには自分たちの変化や楽しかった経験が綴られて、そして感謝の気持ちも。

姉崎先生はちょっと風変わりな先生。でもこうして皆に受け入れられて、皆と一緒になってクラスを守り立ててきた。それが見事むくわれたんですね。ええ、いい最終回でしたよ。

2021年2月2日火曜日

『まんがホーム』2021年3月号

 『まんがホーム』2021年3月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、らいかがですよ、バレンタインデーですよね、チョコレートの入っているだろうラッピングされた箱を差し出しているんですね。これ、すなわち渡す相手は竹田くんでしょう。ちょっと頬に赤みのさして、けれどどことなく自然さ感じさせる表情は、こうしたことが特別で、だけど素直に気持ちを伝えられる、そんな関係であること感じさせてくれるのですね。他に『孔明のヨメ。』、『天国のススメ!』、『ヲトメは義母に恋してる』のバレンタインイラストがございます。

『孔明のヨメ。』

劉備軍本隊と別働隊が合流を果たし、疲れきった兵たちも船に収容されてようやくの休息でありますね。同盟を申し入れるためやってきた孫権の使者、子敬も見事にダウン。劉備の奥方、糜夫人を守りきれなかったことを悔やみ、甘夫人と阿斗に付き添い続けていた趙雲も月英の交代を受けて即ダウン。

みんなどれだけ限界だったのかってのがわかりますよね。ようやっと一息つけた、というのでどことなくのんびりとした雰囲気もただよいはじめているわけですが、あちらこちらに負傷者があって、誰も彼もが疲れ果てていて、そして甘夫人の糜夫人を惜しむ嘆きなど、命からがらの逃走であったこと、いやおうなく感じさせられる思いです。

そして、この局面にあって劉備、どことなく甘さのあった劉備が、覚醒を果たしているというのですね。江夏を差し上げていもいい、そう申し出る劉琦に対し、それはダメだと即答するところ。これまでの劉備と同じ反応かと思わせて、その後が違ってくる。的確な情勢把握から、次へと繋がる提案まで、ああこうして方針さえ決まれば、それをいかに実現するか、孔明の出番となるわけですね。

で、ここで孔明がダウン。ほんと、みんな限界なんだなあ。と、ここで劉備の超人っぷりが光りますよね。この人、どんだけ元気なのか。

『スナックあけみでしかられて』

バレンタイン目前にして、スナックあけみでは節分で盛り上がっています。そんな中、乃里が来たるバレンタインに向けて力をたくわえているんですよ。いやあ、末おそろしいといっていいのか、あるいはこれだけ年若くしても女子とはこういうものなのか、鈴木先生を出し抜きたい、店で使ってもらえるものじゃないとマウントがとれないと、この物言い! おそろしい。いやはやテリブルな女子であります。

これ、他の誰かに差を見せつけてやりたい、そういう思いもありながらも、基本にはあけみに喜んでもらいたい、そういう気持ちがあるからいじらしいですよね。なにがなんでもあけみが大事。そんな様子が、策を弄するこの子を嫌味には感じさせないっていったらよいのでしょうか。そして乃里の辿り着いた結論が、おお、いちごサンド! あけみさん専用と宣言することで、おお、皆にマウントだーっ!

でも、ほんと、ほほえましい。いい子ですよ、この子。

『天国のススメ!』

笛の流派の次期宗家。家に伝わる伝説にいわく、家宝の笛から美しい音をきくことができたものは、一流の奏者になれるのだそう。しかしその若者が聞いたのは、笛の音どころか、きれいな音が出せないという嘆きの声。

ここで太一に相談が持ち込まれるわけですが、この声というの、笛を通じて自分の心の声? 思いが返ってきていたりするのかな? なんて思ったんですよ。伸び悩んでいる、その思いが笛から返ってきている。そんな話ね? でも、違いました。実際にこの家には笛の精霊がいて、その精霊の声が聞こえていたというんですね。

次期宗家、若様は自分がうまく奏でてやれないせいで、笛がうまく鳴らしてもらえないと嘆いている、そう思っていたんですね。だからなお落ち込んでいた。でも実は違っていた。笛自身も力を尽くして、よりよい音を目指している、その自分の力のなさにメゲていたというのですか。

いわば、若様が苦悩していたように笛もまた苦悩していた。このともに苦悩しつつ伸びていこうとする、笛と奏者とのパートナーシップ。その結び付きの描かれたところ。そうか、人と楽器がともに研鑽をつみ、ともに育っていくのだなあ。そうした様に、なにかすがすがしい、そんな思いさせられたのでした。

2021年2月1日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年3月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年3月号、昨日の続きです。

『魔王の娘からは逃れられない』

新パターンが続きますよ! 今回は、なんとルルがこっちの世界にきてしまってもう大変。ショーコの学校を自由きままに闊歩するんですが、見た目は可愛いちびっ子ですからね、ショーコの友達も当然警戒なんかせず、普通に当たり前に話しかけて、ヤバいよヤバいよ、機嫌を損ねたら死人が出ちゃう。ほんと、この冷や冷や、そうそうないスリリングな状況ですよ。

委員長も再登場。この人は、ルルのこと知ってるから、もうバリバリ警戒しますよね。でも傍若無人なルルにちょいとお小言めいたこといっちゃったものだから、ああー、機嫌損ねちゃった! でも拘束ですみました! ルル様、お優しい! いやほんと、空を飛ぶ、ドアをぶっとばす、気まぐれにそこらの生徒に怖ろしい能力を付与したり、野球部相手に魔球投げたり、これ見てるぶんには面白いよなあ。ただ、やっぱりいろいろヤバい。まかり間違うと死人が出るもんなあ。

ルルがショーコの世界にきた理由、ショーコのこともっと色々知りたかったって、この素直に懐いてる感じがすごくほのぼのと感じられて、ああ、いいじゃありませんか。一歩間違えると死人が出ますが。実際、ずっとショーコが災害級のルルの振る舞いに冷や冷やしてるの、死人が出なくてよかったって安堵してるの、知ってるからこそ怖ろしいってやつですよ。ほんと、なにも知らないまわりのみんなは気楽なもんだ! でも、なにごともなく、いやいろいろぶっ壊れたりはしたけどさ、取り返しのつかないようなことはなくて一安心。ルルも楽しかったみたいですしね。でも、ショーコ、これがせいでちょっと悪目立ちしちゃいましたね。

『あやしびと』

みぞれの姉、ふぶきが自己研鑽のためちょっと山にこもります。

というわけで、久しぶりにサカサとアヤ、ふたりでお出かけですよ。みぞれ抜きなの、ふぶきの留守中にこの子に接近したら命に関わるからなんですが、ほんと物騒な姉ちゃんだなあ。

今回、アヤがサカサと急接近? なんの気もなしに可愛いとかいっちゃうもんだから、サカサがドキドキ喜んじゃって、この気持ちをね、この子、それとなく誤魔化して隠しちゃうんですけど、ここで素直になったらちょっと違った展開もあるかもよ? でも、それをできないのがサカサの天邪鬼たる所以なんでしょうなあ。

サカサといる時のアヤ、サカサがあんな調子ですからね、いつも以上に無遠慮全開でいくじゃないですか。それがいいなあって思うんです。気張らない、飾らない、思うままにやりたい放題な感じがして、これ、逆にサカサに対する気の置けなさ、気持ちの近さというものを感じさせて、ああ、いい友達じゃないですか。アヤの無遠慮な言葉、そこにはきっと嘘なんてなくって、だから可愛いっていうのも、サカサにもらったぬいぐるみ? これを大事にとっとくっていうのもね、きっと全部この子の本心。サカサ、ほんと喜んじゃってるじゃん。もう、それを変に誤魔化しちゃって、素直に言葉にすりゃあいいのにさ! そんなもどかしさ!

ずっと隠されたままのサカサの本心。この子のアヤに対する気持ちと、アヤのこの子に対する気持ち、その擦れ違いがちょっと切ない。ええ、サカサを応援しています。いつか、天邪鬼としての生き方を超克し、その思うところをアヤに伝えられたらいいですね。そして報われたらば素晴しいですね。

2021年1月31日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年3月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年3月号、先日の続きです。

『紡ぐ乙女と大正の月』

まさしく急展開! 紡が告白のお手紙もらいました。でもそれが問題じゃないんです。これはあくまで前提となる状況説明のためのステップ。じゃあなにが急展開かというと、ほら、軽井沢で出会った唯月のかつての友人、一条雪佳が転校してきたっていうんですよ。あらー、なんでまた。もともとこちらに移ってくる予定でいらした? それとも、なにか唯月との関係あって? そのへんはまだわからない。少なくとも、雪佳は唯月と仲直りしようとは思っていないようで、でもそれがまさかね、条件次第ではふたたび友達になってもいいっていうんですよ。

でも、これ宣戦布告に似た、一種攻撃めいた作為ですよね。藤川紡を私のエス、お姉様にもらう、これを条件とする。いやもう予想外のことになっちまったなあ! これ、かつて友人と思っていた唯月から一方的に関係を断たれた、その復讐として、唯月に同じ思いを味わわせようと紡を奪う、そんな思いあってのことなのでしょうか。あるいは、もっと違う感情でもあるのでしょうか。なにかまだ胸中にわだかまりを残している雪佳。この子の今の思惑と、そして紡と関係することでなにがどう変わっていくのだろう、そうしたことが楽しみになりますね。

というか、これ、唯月の紡に対する思い、そこに働きかけるきっかけになりそうな気もしますですよ。

『RPG不動産』

こちらも、まあ、驚きました。急展開ですよ。いやもう驚きました。朝、アリスが姉と電話をしていたその内容。これから語られようとすること、そこになにか不穏を感じさせて、いやしかしなにがあろうというのか。アリス、この子は、ただ琴音に憧れていただけの女の子ではないのか。以前、ファーに働きかけ、あの大騒動を引き起こした、その勢力に連なるものだというのでしょうか。

いやもうほんと驚きましたよ。アリスがこんな行動に出るだなんて。本国で執り行われる建国記念の式典、そこに琴音やファーたちの幻影を出すことで魔王軍残党を誘き寄せ、迎え撃つ。この、サトナの策略がまるで裏目に出てしまったといえばいいのか。この孤島にて、なにも知らずにいた琴音たちを、こともあろうに仲間と思っていたアリスが罠にかける。そしてアリスの姉、おでまし。額には小さなツノが見えますね。魔王軍の残党、ファーを王ファフニールとしてあがめる、一党のひとりであるわけですね。

ただ、いろいろ気になることはあるんですよね。サトナのモノローグ、ファーは渡さないという言葉の意味。これ、以前に語られたファーもまたしあわせに生きる権利があるという、ファーの暮らしを守ろうという思いからの言葉ととっておいたらいいのか、あるいはなんらか魔王軍の残党と争奪する理由などあるのか?

わからないんですが、とりあえずは琴音たちが捕われてしまったということだけは確かで、これ、どう切り抜けるんでしょうか。また悲劇的なことが!? 今回はうまいこと脱して欲しいですね。

『しずねちゃんは今日も眠れない』

すごい展開してみせました。え? ねねって周囲の人間の記憶とかもろもろに働きかけてそれを改竄するみたいな能力ありましたっけ? ないよね、そんなのあったら、真っ先にお母さんの記憶改竄して、家の中だけでも普通に暮らせるようにするよね?

というわけで、こりゃあ夢オチ確定だな! って思いながら読むんですけど、しずねが疑ってるんですよ。元々一緒に学校に通ってた。そういうねねと一緒に登校して、そして教室では自分のまわりにクラスメートが集まって、普通に話しかけてきてってね。おかしいぞって、やっぱり夢でも見てるのかなって、自分の頬をつねったりして、でも目は覚まさない。

ここでわからなくなったんですよ。あれー、ほんとにこれ夢の話じゃないのか? ええっと、普通にこれが物語中の現実として受け取ったらいいのん?

このあいまいさとともに読み進むの、ちょっとスリリングでもあって、だってね、あまりに都合のいいクラスの皆の行動、これまさかねねの働きかけによるものなのかい!? だとしたら、ねね、とんでもない能力持ちだなあ。

結論からいうと夢でした。でも、このしずねとねねがともに過ごす学園生活風景。それはほのぼのとして楽しくて、ちょっとにぎやかさもあってと、とてもいい情景に感じたのですね。一抹の夢というのはちょっと残念かも、なんて思ったのだけど、この楽しさ、面白さはたまに見る夢ゆえのちょっとしたボーナスなのかも知れませんね。そしていずれ、本当のしずねの学園生活も、こうした楽しさに溢れるものになればいいですね。

『恋する小惑星』

文化祭のエピソード、継続中ですよ。桜とモンロー、卒業した先輩たちがきましてね、展示の説明をしたり、そして忙しくなったらふたりが来客への対応、手伝ってくれたりと、このふたたび出会いさえすればまた以前そのままの関係であれるというのが素敵であったのですよ。

けれど、今回焦点があたったのは、文化祭をもって3年生は役職を降りる、すなわちイノ先輩の部長引退でありました。思えば、今年の文化祭の展示は、イノの興味である地図をテーマとしたもの。まさに、これまでの来し方、イノの、部の皆の、一緒に過ごして、見てきた、そんな歴史をも内包する展示だったっていうこと。本編でも、モンローの言葉にイノが気づかされていましたよね。ここで涙をこぼしたからか、文化祭が終了し、地学部展示も閉じることとなって、そこでの部長からの挨拶。涙よりも笑顔の印象的と感じる、そんなものになっていましたね。イノの素直な気持ちのまっすぐにあらわれた、イノらしいと感じさせる、まさしくイノ・セントな、そんな挨拶になっていたと思ったのでした。

しかし、着実に時が過ぎていきますね。もう次はみらとあおの代が中心となっていくわけで、ああ、3年なんてあっという間だなあ! いやもう、ここからまたイノの受験があって、次の新入生を迎えてと、年中行事の繰り返しだけど、同じことの繰り返しとはならない、またなんらかのドラマがあるのでしょうね。

2021年1月30日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2021年3月号

 『まんがタイムオリジナル』2021年3月号、先日の続きです。

『敷金礼金ヤンキー付き』

悪の訪問販売員だ。半梅子。自身、騙し売りのウメという呼び名を受け入れているというの、結果的に騙し売りになってるとかじゃなく、むしろ確信的に自ら騙しにいってるガチの悪徳販売員じゃないか。そんな梅子も、最近はなかなか苦しいらしい。うん、でもだからといってサンライズ荘にいくのはどうだろう。だって、主力商品がツボなんでしょう? それ、ヤンキーが欲しがるようなもんじゃないのでは?

というか、それ以前の問題でしたっていうんだから面白い。七恵なんてほぼはなっから話が通じないし、通じるやつがいるかと思ったらゴリゴリのマニアとくる。まともに売り込みかけられないと思った次は、たえが当たり前に門前払いしちゃって、このくだり最高に面白かったです。いきなりの肩透かし、そんな感じでもろに食らってしまって、これを笑わないっていうのは無理。ええ、普通じゃないのが続いた後にいきなり普通って、逆に意外性でありました。

しかし、なにがこの人のプライドを傷つけたのか、水の早飲み勝負を挑むというの、いやいや、それ危険やから! とはいえど、危険をかえりみるような人たちじゃないよなあ。しかも罠にまでハマって、ってとこからの大家ご乱心。いやほんと、きっと酷い目にあうだろうなあとは思ってた、その酷い目に加えてラストの迷走。むしろこの展開こそが安心感。ええ、いい感じに暴れてくれてそうですよ。

『カントリー少女は都会をめざす!?』

八重はチョロくて可愛いなあ。亜紀がくれたバレンタインチョコ。有名高級店の袋だ! まではいいんだけど、袋だけか! これ、さぞやがっかりするのでは? と思いきや、八重はすごいな。普通の板チョコを袋効果でおいしくいただいてしまう。その目の輝きよ。驚きの憧れ効果。ネタがバレても失われないのは、ほんとすごいよな。この子のらしさ、それが全開です。

この、袋に対する話のふくらみ。それも面白かったんですけど、いつになくテンション高く感じられた八重の行動。袋に顔つっこんでスーハーとか、アホ可愛くて素晴しいとか思ってたら、まさかその袋の魅力が亜紀の投入したカレールーで台無しにされるっていうのな。いや、カレールー、開封されてるやんか! いやもう、この思いもしないオチ。涙目八重もまたキュートでした。

『氷室君は板野さんの事が覚えられない』

ものすごいエピソードがきたな。氷室を訪ねてきたのは二太郎の妹、三雛。兄が思いを寄せる板野のこと、ちょっと気になって探しにきたっていうんですけど、いやあ、それなら氷室を訪ねたのはマズかった。だって氷室は板野のことを覚えられない。それで、三雛が兄のこと、モテないあまりに脳内存在作り上げちゃってるなんて思っちゃうの、ほんと面白くって、三雛のあの顔ですよ。いやもうものすごかった。

しかもその後、脳内彼女疑惑を裏づけるような行動を二太郎がとっちゃってるの、信じてた二太郎に裏切られることとなった氷室のあの表情もまたすごかった。二太郎が話しかけていた木に向き合う氷室と妹。あまりのことに三雛ったら木に挨拶なんてしちゃって、いやもうめちゃくちゃ面白かったです。

これね、最後にちゃんと板野の存在を三雛は確認するんですけど、そこでふられる兄を目撃することにもなってしまってというの、やさしくしてやれよって、これもまたおかしくって、今回のエピソード内で提示されたことが、きちんと面白く回収されるの、もう見事、きれいな流れができていたと思います。

『通勤通学クエスト』

松島、竹重、ふたりともに水泳部なのか。応援にきてと誘われた柏木が、しっかり水泳に打ち込むふたりの姿を見てね、意外だ! かっこいい! って、なんだろうこのほのぼの。いいよな、この素直であれる関係といったらいいのか。というか、柏木よ、相当な傷を過去に抱えているのな。うん、君の気持ち、なんかわかるわ。

でも、そんな仕打ちされながらも、今ここに素直に誘いに応じ、応援し、真摯に思ったところを述べる柏木の真っ直ぐな様。いやあ、松島、竹重ふたりの素直さ、くったくなさ、それがあってのことだろうとも思うんですけど、この漫画の主要人物、皆がこうしていいやつ、いい子ばっかりじゃないですか。柏木が今回こうして癒されたように、読んでる私にしても気持ちがすーっと楽になる? 気持ちのコリがとれるといったらいいでしょうか、そんな心地よさがありましてね、ええ、これ大好きな漫画です。

まとめて読みたいなあ。なんて思っちゃうんですよね。

『とびだせT.O.Z』

すげえ、ちゃんとしたスポーツものだ! 兄貴が出ないとこうなるのか? というか、協調性がないから兄はリレーの選手に選ばれないのか。とか思ってたら、選ばれてる男子連中、チームワークあるのはいいとしても、それはさすがに過剰では!? そんな彼らの歪み、見事に発揮されていた今回、いやもうめちゃくちゃ面白いな。兄貴とは現れ方が違うだけで、ほぼ同じベクレル持ったナイスガイ。リレーに勝てれば選手として喜ばしい、けれど負けても先生からのおしおきが心踊らせる。

あかん……。この漫画、とりわけ男子陣があかんやつらばっかりや……。

でも女子はわりかしちゃんとしていて、でも宇佐美、陸上アイドル路線を志向している子ですけど、この子はちょっといろいろありますね。ほんと緊張に弱い。バトンパスに失敗したりね、しかも悪いことに決勝で転倒。でも浅葉先輩がかっこいいんだよなあ。まず自らが結果を出す、それでいて勝ち負けにこだわらない。その真っ直ぐな心意気。ほんとにかっこよくて、転倒した宇佐美のこともまるで責めないでしょう? さわやかスポーツものとしての風格感じさせるじゃないですか。ええ、浅葉の言動も、そして自身の省みる宇佐美のことも、ちょっと感動してしまったんですよ。

で、この印象さわやかの帳尻を男子があわせてくれる……。うん、男子よ、いろいろあってそれでいい……。

2021年1月29日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年3月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年3月号、先日の続きです。

『今日の授業は恋愛です!』

ライバルキャラとか出てきましたよ。千代川ひいろと宇多野みあお。今年一番とささやかれるふたり。キラキラ飛ばしまくってるひいろがね、さがりを挑発するくだり! 顔が、顔が! 近い! ひいろのキラキラがさがりのキラキラで増幅されて、いやこのふたりいいな、もっともっと絡んでくれると私が嬉しい! とか思ってたら、ふたりの様子見て、りっか大興奮! そうか、死人が出ちゃうか! 死人が出るのは困るなあ!

りっかみたく、こういう興奮があらわにされるの、すごくいいですよね。

りっかと対照的にクールななとせ。素直じゃないだけかも知れないけど、まだ完全に心を開けていない、そんな彼女のためのエピソードは次回のようですね。昼、アスレチックでなにかなくしたのかな? それより、どうしてもさがりとふたりきりにならないといけない、そういっていた理由もいまだ謎のまま。この難局? さがりとふたりで乗り切ることになるんでしょうか。それとも皆で? ともあれ、なとせの気持ちが開いて、さがりとの距離が縮まるのだとしたら、それはとてもよさそうで、というかクールなこの人の本当のところを知りたい、そんな気にさせるようなところあるんですよね。

本当のところといいますと、ひいろの本当のところ、めちゃくちゃいいじゃないですか。みあおが方言でしゃべってるの見て、可愛いなあ、そう思ってたら、そうかひいろもそうなのか! 他に誰もいないところだと立場が逆転するふたり。ひいろの可愛さどーんと出て、これ、好感触でした。

『みわくの魔かぞく』

最終回を迎えましたね。たった一週間とはいえ、魔界に帰ることになったミラ。まいと離れるのが心底不安らしいんですが、いやいや、そんなにも? この冒頭一本目で、照れたり、ツッコんだりと忙しいまいがなんかよかったですよね。というか、物騒な友達が多すぎる。

ミラのお別れ会が開かれます。そこで挨拶したまいのその言葉。家族が増えた、友達もできた、親戚みたいなお姉ちゃんたちも、って、そうして話すこの子の言葉に、じわっとこもる実感がとてもあたたかみあって、ほんとこの子、変わったといっていいのかな。自信もできたのかも知れない。しっかりと、自分に向けられる気持ちの確かさ、それを確かめてきた時間がこの子をこうして変えてきたのかも知れない。そう思うと、これまでが思い出されて感無量でありました。

ミラからのまいへの愛情表現。まいが、ミラの自信に若干ひいてますけど、いやいやまいももっと自信持っていいんですよ。まいだって、ミラと、それから吸血鬼さんと、いろいろ積み上げて、信じあえる、そんな関係築いてきたじゃん。そんないろいろをきっちり最後に語ってくれたこの最終回。また、吸血鬼さんとミラとの関係の変化なども思わせるくだりなど、ああ、これからの彼女らの身におこること、経験すること、それはどんなだろうなあと想像が広がっていこうというものなのですね。

『しょうこセンセイ!』

これは、もう、翔子の行動が面白いよな。9歳になりました! その誕生会にサプライズで参加したミッショル。それ見てね中身が母だと看破するんですけど、翔子アイ発動! ってすごいな! なんかかっこいいぞ。さらに加えてスメルセンサーも。ああ、でも家族の? 身内の匂い? そういうのあるかも知れませんね。え? いや、薬品ですか!?

母からのプレゼント、これがおかしかった。梱包が雑! っていうの、ああー、母と子、めちゃくちゃそっくりだよ! 翔子もこれだよ、このタイプだよ、っていうの、ほんと面白かった。

そしてリベットからのプレゼント、自転車なんですが、速攻翔子が構造解析しようとするの、エンジニアの習性かなんかなんですか? 翌日の母とのお出かけもですよ、見て喜ぶのが大量のネジ! 電動ドライバー! いや、わかる、わかるけれどもさ、ほんと、このちょっとズレたところ。でも、母娘ともに同じもの見て、触れて、喜べるところ、それはよかったなあ。

そしてラストの自転車。ああー、これはあるんじゃないかと思ってた。こういう場合、どうしたらいいんだろう。成長を待つしかないか……。うん、こいつは将来のために置いておいて、今の翔子のための自転車を、っていうのはちょっと贅沢なんでしょうか。改造した方がはやいですかね!? 翔子だから大丈夫ですかね!?

『いのち短し善せよ乙女』

乙女、冷や冷やさせるなあ。そういや今日まだハンマー振ってなかったなって、危ない、危ない、それ命の危機に直結やから、忘れたらあかんよ。もー、ほんと冷や冷やさせますよ、この子。

エリカが食い散らかしてなくなっちゃったみかん、そいつの買い出しにいくことになるんですね。でもエリカは同道しない。これ、エリカのサポート抜きで乙女が善行できるようになってもらおうってことみたいなんですけど、いや? 以前にもあったよね、エリカ不在で善行完了させてるの。というか、わりと頻繁にやってなかった? というか、神様が声に出さずツッコミいれてるのがおかしくて、というか、あなた上司なんですから声に出してもいいのでは!?

乙女と弟の翔太ふたりでの買い出し。途中、喧嘩しちゃったりしてね、まあ姉ちゃんの一日一善設定とか、そうそう信じられへんよな。いや、違うんか! 一日一善やらないと死ぬってのじゃなくて、この姉ちゃんが善行できてるってとこを信じていないのか。弟よ、厳しい。うん、身内ならではの剛腕ストレート発現だと思いましたよ。

そんな弟との喧嘩? 売り言葉に買い言葉ですよね。馬鹿にされてムッとして、姉のBL好きを曝露したら、往来でスケベ呼ばわりされてっていう、この言い合いのエスカレート、なんかリアルさがあったな。と、ここからの善行に繋がる流れ、わりとこれまで見られたようなミラクル感は薄かったのだけど、姉と弟の情の実は深く大切に思っているということ明らかとなって、ええ、いい話だったと思います。というか、神様にめっちゃ直撃しとる! 神様ジャッジはいつもながら主観的だなあ。でも、それがいいんだと思ったんですね。

ラストが最高でした。姉ちゃんのBL趣味! まさかの弟もの! こいつが弟を不安にさせるの、めちゃくちゃ面白い。というか、部屋からはみ出とる! というか、姉ちゃんの応答、それ実にオタクっぽいというか、最高でした。ええ、乙女のこういう側面、大好きです。もっともっとください。

2021年1月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年3月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年3月号、発売されました。表紙は『ゆるキャン△』、ゆるキャン△!? ええっ!? 『mono』とのコラボ漫画が掲載されているですって!? いや、ごめん、知ってました。予告されてましたよね。でも、この表紙は予想をこえてきましたよ。『ゆるキャン△』からなでしこ、『mono』からはさつきが登場しまして、ふたり一緒にキャンプですか。あたたかそうな格好して、ワンコに猫を抱いて暖とりながら、ふたりスモアを食べているんですね。特に言葉をかわすわけでなく、けれどなにか通じあってる感のあるこのイラスト。とてもいいものでありますよ。

今月は新作ゲストが3本です。

『ちょこりき!』

これ、面白いな。切り口がすごくいいと思う。16歳になると超能力を授かる。そんな世界に暮らす女の子、奈乃が得た能力はなにかというと、プルタブを開ける能力。わざわざ超能力でやる必要があるのか? 手で開けた方が楽だったりせんのか? それにそもそも、プルタブに限定されるのか。

次々浮かんだそうした疑問、いや、ツッコミ? ともあれ、それらが本編中に回収されたのはすごくありがたかったし、こうした出落ちそのものの能力をうまいことひっぱって、展開して、キャラクターの個性もあわせて見せてきた。その広げ方がうまかったなって、面白かったなって思ったのでした。

ページをめくってすぐのエピソード。奈乃のメッセージがぷつりと途切れたところから察する友人っていうの、これがもう面白い。あー、よっぽど落胆したんだ! わかる、わかるわ。で、そこからも、応用きかないかといわれて試して、本当にプルタブ限定とわかって重ねて落胆とかね。いやもう、とてもいい感じでした。友人百葉さんの見た目に反した黒さとかも素敵。奈乃、りーちゃん、百葉、それぞれの個性、よく発揮されて、よくよく動いて噛み合って、このしっくりときて話の動いていく感覚、好感触でした。

しかし一番面白かったの、奈乃の能力披露の場面だと思う。あれ、笑ってしまうよ。ほんと、想像以上の威力でした。わかっていても抗えない、そんな強さありますよね。

『ドールがとーるっ!!』

ちんまりしたドール、というかデフォルメフィギュアといったほうがぽいのかな? 人になろうと頑張る話ですよ。というか、ちゃんとパッケージから出してもらえて、ホコリもこまめにはらってもらえて、ここのドールはしあわせものだな。私はこうして手をかけてやれないので、ドール、フュギュアには手を出せんのです。

ドールの神、ジョーカーの気まぐれ? で動けるようになったアイリ。これ、ドールの願い、その深さのためなのか、あるいはドールを大切にするオーナーの心掛けもあってのものなのか。前者っぽい、とは思うけど、やっぱり気まぐれ説が拭えない! だって、アイリの願いは人間になることで、そういう点では願い叶えられていないんよな。

一蓮托生? 同じシリーズのフィギュアの仲間、菱乃にミツバ、ツルギも動けるようになって、この4人で人になるべく修行することになる。別に人間になりたいなんて思ってない、そんな仲間を説得するのに、その性格に応じた働き掛けをするところ。これ、エピソードとしての面白みを加えながら、それぞれのキャラクター、背景などなど知らせることもできるわけで、このくだり効果的だったと思います。真面目すぎるよつるぎちゃんがいい感じにキャラ立ってましたよね。

人になるための修行というのがどういうものか、それはまだ手探りだけど、人と同じことができるようになればいいんじゃないか? ここにアイリのわりと無鉄砲な感じが出てましたよね。マグカップにインから、ティッシュ貼りついてミイラみたいの流れ、面白かったですよ。ああ、くっつくくっつく、みたいなの、このわかるわかる感、よく効いていましたよ。

『めがみさまのおねがいっ!』

学校の裏庭、七尾さんと恋人になれますように……、泉に願いを捧げる柚花の前に現れたのが、当の七尾さん。って、即バレやん! しかも願いもばっちり叶って、いや、これ叶ってるのか? むしろ、七尾とイチャつかないとその思いを消し去りますよって、バリバリの呪いやん。これ、七尾さんが協力的というか、むしろ柚花狙いだったからこそ無事ですんだだけで、そうでなかったら柚花、背水の陣で七尾を落としにかからんといかんかったんやん。

ふー、あぶないあぶない。女神がどこまでわかってやってたのかわからんけど、七尾の柚花狙いを知らずにやってたら、結果オーライでしかない。むしろ事故といっていい。そんな導入からの急転直下。むしろ柚花が引くほどに好き好きオーラ全開でぐいぐいガンガン迫ってくる七尾が頼もしい。うん、話がはやくていいね。もってまわって、くっつきそうでくっつかなくて、もやもやもじもじする話より、これくらいクイックな方がいいじゃんって人も多いのではないでしょうか。どうでしょう。私はこういうの好きですよ。

なにがいいかって、自分から言い出した話なのに、むしろ望んだ展開だったはずなのに、向こうからぐいぐいこられると腰がひけちゃう柚花の態度が、なんだかリアルというか、ありえる? わかる? そんな感じでポイント高かったんですね。もちろん嬉しい、けど当初のプランを上回る進展についていけなくて、いやもう意気地なしだなあと見るか、あるいは純情? ってのもちょっと違うかな。そういう気持ちのままならなさといいますか、よかったなって思いましてね、ええこのままどんどんいっていただきたいものであるななんて思ったのでした。

2021年1月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2021年3月号

 『まんがタイムオリジナル』2021年3月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。山下さんが、どーん、思いっきり豆をまいておりますよ。節分ですね。赤い裃つけまして、でも和装ではないっていうのがちょっとしたイベント感。左手に升、でもって右でえーいっと伸びやかに豆をまくその姿。元気いっぱい素晴しいです。他に、もりもり豆食ってる『らいか・デイズ』らいかと、オムカレーを食べようとする『冷めないふたりのひとりご飯』レイカのカットがございます。

今月は新規ゲスト、いや連載? が1本です。

『冷めないふたりのひとりご飯』

ダブルワークをしている夫婦。妻はデパート、そして夫は介護士として、片や昼勤、片や夜勤。生活のリズムが全然違っていて、それこそ家庭内すれ違いといった感じなんだけれど、それがすれ違い、疎遠にならないのは、ふたりを繋ぐものがあるからっていうんですね。

それは、晩ご飯。仕事で疲れて帰ってきた妻を迎えるのは、冷蔵庫にて待つオムライス。ちいさく添えられたメモに、おしごとオムカレとあるのがおかしい。そうか、このカレー、前日に妻の作ったカレーがアレンジされているんだ。妻の得意は洋食なのかな? 対して夫はバイトの経験活かして和食を得意としているという。このそれぞれの持ち味の違いが互いの食の興味の幅? それを広げてるみたいな感じありますね。ええ、こうしたところもいい夫婦なのだと思います。

ともに食事を作りあって、それで得意もちょっとずつ違ってと、似ていて違う、そんなところが円満のコツなのかも。ということで、今回は妻が食べる番。そして次回、『まんがタイム』においては、夫が食べる番であるのだそうですよ。そうかあ、二誌に渡ってそれぞれの状況描く連載とか久しぶりのような気がします。

『となりのフィギュア原型師』

はぐちゃん、太りました。というか、服のセンスも変わったの? シャツにハンバーガーのイラストと、添えられたEXTRA FATの文字! いやいや、EXTRA FATは駄目でしょう。変わってしまったその姿に、半藤が、そして代表が驚いて、と、驚くのはいいんですが、代表、もうちょっと言葉を選びましょうよ。言葉が脳直結やないですか。

正月に、こたつにあたりながら食ってばかりいたら太りました。じゃあこうして正月が明けて仕事も再開となれば、自然痩せていくのかな? なんて思ったら、痩せようって気、まるでないのか! というか、斉藤のわかってる感、あれおかしいな。バトルものの解説役みたいな存在感がある。そうか、斉藤氏はデブキャラであったのか。

Fatはぐちゃんのふくよかなる魅力に代表の落ちる様、これすごかったな。でも、このふくよかが仕事の支障となる。って、なるのか? なんで本人太ったらフィギュアもむっちり太っちゃうの? これを指摘されて即痩せることを決意するはぐ、これ、プロフェッショナルの矜持なのでしょうか。最初のうちはぐだぐだと潔くなかったはぐだけど、半藤の献身あってきっちり痩せました。とはいうんだけど、はぐちゃんってもともと筋力ある方じゃないですよね? プランクとかさぞやキツかったろうと思う。これ、筋力ないと腰をいわすよね。

『おひとり好きの富士宮さん』

富士宮さん、神出鬼没なのかあるいはたまたま内山と行動範囲がマッチしてしまってるだけなのか。

帰りの電車が事故かなにかか、トラブルあって運転見合せ中。帰れなくって困ったと思ったところで、ホームのそば屋に富士宮さんの姿を見つけてしまうっていうんですね。ビール、そしてコロッケ。そうか、コロッケをそばに投入するのか。こういう食べ方はしたことないなあ。でもって、富士宮さんがやたらおいしそうに食べるもんだからと、周囲の人がどんどん感化されていくのが面白おかしいんですね。

そばには揚げ物があうんですかい? 以前、大阪の駅そばがフライドポテトをどかっと添えたそばを売り出して話題になったりしましたよね。てんぷらそばは定番だもんな。コロッケなんかもそうなのかもな。と、そうした味の想像させるようなエピソード、ちょっと試してみたいかもと、それこそこういう食べ方は駅そばみたいな安っぽいといったら悪いけど、気取らずカジュアルなタイプのそばにこそマッチしそうに思います。

内山はこうした普段の飾らぬ富士宮さんを知っているわけですが、肝心の富士宮さんはそのことに気づいているんでしょうか。いや、あの乗り合わせた電車での様子見るに、意識してないようですね。あるいは、彼女もいつか内山の普段を知っていったりすることもあるんでしょうか。とりあえずしばらくは、内山からの一方通行が面白そうに思います。

『おしかけツインテール』

花梨は高校三年生。受験を控え、また目前の期末試験にも余念なく、それでもってお疲れ模様だというんですね。受験生ったら大変だ。けど、勉強ばかりでいいのかなと、親が心配するくらいに打ち込んでいるのかな? いや、八重さんのことだから、自分が楽しみたいだけじゃないのか? 俊郎の懐疑的な姿勢、ほんとおかしかったです。

夏に出掛けよう、皆で出掛けよう、海にいきましょう。それで夏らしさ感じさせるもの、海のレジャーに向いたもの、蔵から発掘していくっていうんですが、そうかあ、やっぱり花梨は受験優先かあ。最初はね、そんな感じだったのが、今年の夏をただ勉強だけで過ごしてしまうことにもったいなさを感じた? あの、夜、窓辺にて風鈴の音を聞きながら空を見ている花梨の表情。勉強の合間、ふとさした気持ちの空白とでもいえばいいのでしょうか、吹き込む風のようにこの子の心に、ささやかな気持ちの余裕、じきに迎えそして過ぎようとする夏への気配に、それを惜しむ思いの芽生えたようなんですね。

これ、まさに受験生としてその時にある花梨にとってはどうかわからないけれど、その時分をとうに過ぎて懐かしむ立場の我々にとっては、なにか郷愁に似た懐かしみ、切なくさえもあるそんな気持ちをさせる名場面だったと思います。

で、ここからの展開ね。思い直した花梨、と思ったら、お母さんが! お母さんが! 花梨が今度のテストで80点以上とったら海にいきましょうよって、逆! 逆! お願いする立場も出される条件も逆! お母さん、頑張る要素ないじゃん! ほんと、あの呆れかえる花梨が最高でした。

どうでもいいんですが、タイトル否定するみたいであれですが、ツインテールでない花梨もまた素晴しいですね。

2021年1月26日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年3月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年3月号、一昨日の続きです。

『観音寺睡蓮の苦悩』

今回は牡丹回でありますね。妹が欲しくって欲しくって、けれどその夢がかなわなかった牡丹の、変わりというわけではないけれど、妹のように可愛がって大切にしている子たち。それが紫陽花と椿だっていうんですが、最近はあまりふたりがかまってくれない。したってくれない。それで若干アンニュイだっていうんですね。

そうか、今回は『有明牡丹の憂鬱』か。243ページ情報によれば『観音寺睡蓮の〜』は完結らしいから、そこから先は『有明牡丹の〜』ってわけだな。斬新? な主人公交代劇を目撃した、気がします。

椿の家、和菓子屋で出会った睡蓮と牡丹が街を歩きながら思い出語りをするんですね。たびたび自慢気な牡丹が可愛いよな。というか、牡丹さん、物持ちいいね! その頭の飾り、あじさい椿が作ってくれたものだったんか。どんだけ大切にしているのか。どんだけ待望した妹分であったかわかろうエピソードでありました。

今回、少々寂しげだった牡丹が、あじさい椿からのサプライズプレゼントに一気に憂鬱から脱してみせるでしょう。あの笑顔な、ほんと、この人がむくわれてよかった。心底そう思いました。フラッシュバックする幼ないふたりの姿。あの瞬間、この人の胸中にはこれまでのいろいろが思い出されていたのかも知れませんね。そしてこの瞬間もまた、大切な妹分とのかけがえのない思い出となっていくのでしょうね。

それだけに、最後にやっぱりちょっとむくれる展開きちゃって、でもそれでいいのかも知れません。考えてみてくださいよ。睡蓮に贈られたのがあじさい椿とのお揃いのペンってことは牡丹ともお揃いですよ? ええ、睡蓮、牡丹でまた仲を深めていくことあらばそれはそれで嬉しい、そんなこと思ったりする私は、きっと睡蓮×牡丹(牡丹×睡蓮?)派です。

『ねことちよ』

いつぞやのタンポポの押し花、きれいにできました。しおりになってましてね、さっそく使ってみたいんだけど、本を読めないねこにとってはちょっと使いどころがなくってですね……、とここからの展開がほんとに面白い。ちよが夜に読み聞かせてくれる本、それに挟みましょう。一緒に買いにいきましょう。それでもうねこが待てなくて待てなくて、すぐ本屋にいこうって引っ張って、家に帰ってからもそわそわしどおしで、子供ってこうだよね! いや、大人だってこんなもんだよ! ほんと、ねこが可愛いんですね。

夜、ちよのねこに読み聞かせる場面も素敵で、枕抱いてるねこがいいよな。とか思ってたら早々に寝ちゃってね、ああ、なんだろうね、すごく罪のない感じ。このやすらぐ感じ。とてもよかったです。

『あいらいく俳句』

これはちょっとしたターニングポイントなんですか? グラビアアイドルやってるおにぎり。イメージ大切な仕事だというのに、撮られちゃいけない写真がネットに流出してしまった! って、いや別に撮られちゃいけない写真じゃないよ。友達の父親とホットケーキミックスをやりとりしてるだけの写真……、なんだけど、なんでこんなにもいかがわしく映ってしまうのか。凛花のパパさん、見た目おそろしげだもんなあ。いやもうほんと、これで記者会見やることになって、でもなんだかんだで危機は回避されるんでしょう? とか思ってたからですね、あのラストの展開、というかおにぎりの決断、驚いちゃいましたよ。

記者会見というけど、会場にいたのはファンばかりなのかな? 社長? にいろいろ聞かれて答えるおにぎりのそのアウト感! いやいや、部室でゆうてたみたいに素直にそのままいえばいいのに、なんでもってまわった怪しい言い回しばっかりしちゃうのん!? ほんとおかしくて、っていうかあの幻覚疑惑の場面ね、いい顔だったわ。

おにぎり、グラビアアイドル引退です! それで、ファンの前で、三浦ななこからおにぎりに変わってみせましてね、あのゆるくてふわふわなおにぎり、これはこれで大人気じゃん。っていうか、ファン、危ないヤツ多いな! ともあれ、わびさび部の皆と一緒に挨拶したところ、ほんといい絵でしたよ。そして最後に皆で打ち上げ。なんだこのアットホーム感。タレントとファンの距離感じゃないな。これ、オフ会か? でもこの楽しそうな感じ、いいですよね。

2021年1月25日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年3月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年3月号、一昨日の続きです。

『エンとゆかり』

この漫画、ものすごいな。こんなにもバトルを躍動感もって、なのにびっくりするほどわかりやすく描いてくるの、ほんとものすごい。四コマというのは一定のテンポ感でもってトントンと進む感あるわけですが、バトルには緩急ある見せ方が重要だったりするでしょう。だからそうした表現をするためにコマ割りの配分を違えたりするなど多様な工夫があって、ひいてはそれが漫画の個性ともなってくるわけですが、『エンとゆかり』の場合、その基本のフォーマット、全然崩さないのな。もちろんひとつのコマに、複数の動作を段階持って描くとかしてね、切り替わりをクイックに表現したり、一連の動作をコンパクトに描いたりはするわけです。でも、やっぱり基本は四コマのフォーマットでというの、まるで崩そうとしないというの、なのにこんなにも緩急もって展開する戦闘描写の連続するというの、ほんとすごいと思う。

バトル、戦闘でもスポーツでもなんでもですけど、急激にカメラ位置が動いたりして、引いた画面から一気に寄ってみたりね、また攻守の入れ替わりで前後関係も入れ替わったりする。でも、この漫画は、人物の配置がわかりやすく、視線の誘導もかな? 登場人物の動きやその目の動きでもって流れがスムーズに繋がるようになってるから、全然こんがらがらない。絵はシンプルと感じるほどなのに、実はローネのスカートとかめちゃくちゃはためいていて、その動き、躍動を端的に伝えてきてる、すごくさりげなくな!

これはシンプルじゃないなあ。よく整理されているんだと思う。無駄がないんだと思う。必要なものが必要なだけ、しっかり充分けれど過剰にならないよう抑制されているからこそ成立した誌面だと思いました。いやもう、すごいですよね。こんなん、そうそうできんのじゃないですかね。見れば見るほど、必要なところに注がれた手間、その密度に驚嘆させられます。なのに、その密度、これ見よがしじゃないから、さらっと当たり前みたいに読んじゃって、でもこの密度、描きぶり、それあっての充実ですよ。いやほんと、すごいもの拝見しました。

ローネ可愛いなあ! とか、強くて素敵じゃん! とか、そういうの書く余地なくなってしまいました。エンも可愛いです。次回、めちゃくちゃ楽しみです。

『初恋*れ〜るとりっぷ』

新入生がやってくる、そんな時期が近づいてきています。というので、新歓の準備をしよう。部のアピールのためにポスターも作ろう。それでそらの絵心のなさが炸裂する。みかげは辛辣だ。そういう絵はそういう絵で、なにかキャッチーだったりするかもですよ!?

写真を撮りにいきましょう。学校の近辺でいいスポットを、そういわれて、琥珀が教えてくれたのが仙台貨物ターミナル駅。貨物駅かあ! 陸橋から一望できるんですね! たくさんのコンテナ、多種多様に積まれていて、こりゃあ貨物系マニアなら一日中見てられる場所だなあ。でもって、歩道橋、300mとかあるのん? そんだけターミナル駅が広いんだろうなあ。たくさんの車両、コンテナ、そしてそれらを送り出し迎え入れる線路、線路、線路、いくつものポイント! ああ、見どころばっかりですね。ええ、テンションあがる琥珀の気持ちもわかろうものです。

と、今回、そうした鉄道のトピックをとりあげながらも、そらと琥珀、ふたりの距離の近づいていく、そうした様子を描いてくれて、ああ、鉄道にこうした関係の深まる様、二本の柱、どちらもに注力して描かれた充実、とてもよかったです。喜ぶ琥珀がね、本当によかったんですね。

『桔香ちゃんは悪役令嬢になりたい!』

この人の描く絵、ほんと魅力的だと思うんですよ。いやね、以前からネットで見てまして、めちゃくちゃ可愛いなあ、ものすごく魅力的だなあと思っていたから、この漫画が連載となったこと、ほんと嬉しいんですよ。ほら、今回の扉絵とかもね、めちゃくちゃ雰囲気あるでしょう? 描かれているイラスト、その場面までにどういう展開があったんかなってすごく想像がふくらんでいく、そうした物語性みたいなのよくよく内包して豊か、チャーミング。ええ、魅せてくれるんですね。

さて、本編は初詣ですよ。神様にしもべ100人を願う桔香、あいかわらずなわけですけど、そうか、布瀬繋ちゃん、奇特にもそんな桔香のしもべに、いやさワンコになりたいと自ら志願してくる子が現れてしまったっていうんですね。というか、犬になるのが夢って変わった子だな。いや、変わった子はこの子だけじゃない。桔香がそもそも変だった。

桔香の犬になるといったツナギ。でも犬だ、しもべだと卑屈になるんじゃないのが面白いなあ。むしろ、飼い主はペットに奉仕するとでもいいますか、桔香の責任感、面倒見? そういうのがよくよく発揮されて、ええ、なんだかんだで身を切っていますよね、桔香。あのたこ焼きのくだりね、イトちゃんだけでなくツナギにもご馳走することになっちゃって、それで帰りのバス代なくなっちゃったか……。イトにもいわれてますけど、飼い主は大変。保護者としての責任まっとうするその姿勢、見上げたものといいますか、この子の悪役になりきれない素直さ、純粋さみたいなの、こういうところにも見えてきちゃうんですよね。

終盤のね、ちょっとしたいさかいのはてにツナギを神社に放って帰ろうとしながらも見捨てられなかったところとか、ゆってることめちゃくちゃだったりするのに、なんせ悪役令嬢志望ですからなあ、でもやっぱり根が素直で優しい、悪くなりきれない、いい子だよなあって思うわけです。とかいってたら、イトちゃんが、イトちゃんが、この子もか、なんだかんだで可愛い子たちだなあ!

ツナギさん。この子はイトにとっても制御しきれない、そんな予測不能の存在になりそうな予感がします。

2021年1月24日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年3月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年3月号、一昨日の続きです。

『スローループ』

扉絵は食堂に向かう5人組。先頭歩く恋のこのサイズ感がたまらんですね!

さて、今回は船釣りでありますよ。いきなり悲壮感溢れる小春の問いかけから始まるんですが、ひよりが黙ってるのは酔うのを怖れているからか。対し恋はというと、ちょっと呆れているっぽい。でも、あの防寒ばっちり恋、フードから目の周辺だけ出てて、マスコットっぽい可愛さがありました。

ターゲットはヒラメ。イワシを使った泳がせ釣りだそうですよ。これね、私、最近、VRで釣りゲームやってるんですけど、ターゲットにあわせて仕掛けから変えて、また魚種ごとに違う食いつき方に対応してあわせていくとかね、こういうのができないんじゃちょっとつまんないんじゃないかなあって思わされちゃうくらい面白く読みましたよ。

ヒラメは獲物の後ろから食いついて徐々に飲み込んでいくから、最初のアタリにあわせると逃げられてしまう。だから重いアタリがくるまでじっくり待てっていうのがね、面白そうだなあ! しっかりあわせていくひよりの確かな感覚と、ちょっとあやふやながらもえーいと元気よくいっちゃう小春と、この個性の違いよ! いやほんと、魚種ごとに性格や特性が違うように、釣り人もそれぞれ違った個性を持ってるよっていうのがよく見えて、いやもう楽しそう。でも釣れて嬉しいのはひよりも小春も一緒だ! ええ、ふたりそれぞれいい笑顔見せるんですね。

そして学校の友達、釣りをしないふたり、咲良と美月、このふたりとの交流もいい感じ。ええ、このへんの広がりも今後期待できるのかな? いや、期待しちゃいますよ。

『球詠』

不祥事からの部活動停止をきっかけとして、新越谷野球部を離れていったチームメンバーとの再会。最初は互いにどう顔をあわせたものか緊張も見られたけれど、すっかり打ち解けて普通に話もできるようになってという、そんな状況が不思議と嬉しくて、切なくて、ええ、いいエピソードだと思ったんです。

キャプテン岡田と姫宮所属の金子との交流。進塁した塁上でかつてのチームメンバーの消息を語りあったり、そして互いのチームについても話したりする、その様子はもうすっかり肩の力も抜けて、実感されるのはふたりの仲のよさ。くったくのない表情、素直な気持ちのやりとりにこの試合を特別なものと感じるふたりの思いが伝わって、ああ、少しでもよい試合にしたいという気持ちがある。少しでも長くマウンドに立っていたい、そんな金子の切実さに似た思いも胸に迫って、ほんと、岡田との再会、かつて所属していたチームへの愛情など、多くの気持ちが重なりあい溢れてくる。もう、こういう情感、たまらないものありました。

そうした旧友の再会とでもいえばいいのでしょうか、これをメインとしながらも、ともに語られる希と光の気持ちの擦れ合い。ああ、なにかある、なにかありそう。若干の不和、軋轢を予感させたところで、次回にその解消編? 展開を持ってくるんですね。ああ、これは気持ちが持っていかれますね。ふたりの関係の行方もそうなら、調子を崩している希のこともまた! ええ、気になりますね。

『ちょっといっぱい!』

今回、もみじ、凪、真澄の三人で遊びにいきますよ。遊んでストレス発散したいと駄々をこねる真澄にふたりがつきあうってかたちなんですが、いった先がカラオケ店。もう真澄オンステージ、水を得た魚って具合にはっちゃけているんですが、対照的なのがもみじと凪。もみじはこういうとこにきたのはじめてなのか。リモコンの操作からまずわからなくて、凪に教えてもらいつつ、とりあえず歌えそうなのをいれてもらって、というんですが選ばれたのが『チューリップのうた』! なかなかのチョイス! いやもう微笑ましさにあふれかえっちゃうわけですが、棒立ち赤面、恥ずかしくって歌えないもみじがまた素晴しい! おお、微笑ましい。

で、ここで凪が一緒に歌ってくれるのな! 素晴しいよな? ええ、素晴しいですよ。

凪、頑張ってますよね。もみじが真澄のストレス発散につきあうって立候補した時に、すかさず自分もって追随したでしょう? さらにカラオケ店でも、リモコンにとまどうもみじに、自分から手伝いを買って出たでしょう? 一緒に歌うっていうのもそう。ああ、今、凪、勇気出して前進しているよ。

これは、凪がもみじのことを好きということもあるんでしょうけど、もみじならきっと自分を受け入れてくれる、そんな信頼もあるからなんだと思ったんですね。ひっこみ思案なこの子にとって、友達とくるカラオケははじめてだった。自分には無理だと思っていたことを、自分から前に出て、実現させた。その直接のきっかけはもみじが与えたのかも知れないけれど、こはる屋での経験を通じ、変わってきた、成長した、そんな凪自身の歩みの果てに到達した、そんな場所がここだったんですよ。

ほんと、なんてまぶしいふたりなのでしょう。ええいああ、心持っていかれてしまいましたよ。ええ、正直凪にもらい泣きでしたよ。

2021年1月23日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年3月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年3月号、先日の続きです。

『ホレンテ島の魔法使い』

ユシャへの尋問! 公会堂のステージを起点にといっていいんでしょうか、この島をめぐるいろいろも変わりはじめているようですね。まずは、かるて、詠組によるユシャの尋問がありまして、まあ軽い聞き取りみたいなもんなんですが、わりとユシャがうっかりしゃべってしまうのな。かるて、詠が使える謎の力、その正体が魔法であるということのみならず、誰かから奪った!? そういうものなの!? いろいろ不明だったことが明らかにされていくこの過程。面白いんだけど、いろいろわかってそうなユシャが知らないこともあるんか! こっこの使用した魔法? ジさまがいうには宵句というらしい、そいつをユシャは知らなかったんな。

ああ、こっこもいろいろ隠していること当初から判明していましたけど、この島においても一枚岩ではなく、あちら、こちらでそれぞれ個別の動きをしている、そんな具合がよくよくわかるエピソードでした。

あむとかるてたちとの交流よかったですよね。女子力の危機におののく詠が最高でした。対照的なのがあむ、かるてで、「なるよ」、「いつもの」、すごいユニゾン! そしてこの島の今後を語り、魔法について語り。でも、最後になんかあむがすごい顔してますよ? なにか気づきまして?

いろいろ動きのある中、こっこが不審な? 動き見せていますね。この子の秘密にしていることはなんなのか。なにかシリアスな理由でもあるのか。ここにもなにか動きが芽生えこうとしてる、そんな感触。まだまだ目が離せない。とりあえず、単行本での一気再読、めちゃくちゃ楽しみにしていますよ。

『ななどなどなど』

小町ちゃん、知りあいに出会えてよかったなあ! 家来、って失礼だな小町ちゃん! 今にはじまったことじゃないけど!

宮前さんですね。迷子になってショックのあまり座り込んだ小町を見つけてくれて、で強気で出るんだけど、それはったりだったの! めちゃくちゃ面白い。嶺さんに連絡とって萌に迎えにきてもらおうかっていっときながら、嶺への直通連絡の手段がないんだ! とはいえ、クラスのグループに入ってるの、それすごくない? 私なら絶対入ってないところだよ? そもそもクラスの皆と一緒に花火にいくとかありえない。おお、小町さんもこのみさんも、私よかずっと社会的な存在ではありませんか。ふたりとも、自信持たれるといいよ……。

このみと小町のやりとり。ここに互いの共感あったり、そして小町のななどに対する感謝の気持ちだろうなあ、そういうの見られたりするの、すごくよかったですよ。またこのできごとがきっかけで、このみは嶺優子とより親密になれたしさ、萌からも覚えてもらってたこと判明したしさ、ええ、今後の展開にも影響しそうじゃないですか? 小町のこと、いろいろわだかまり抱えているこのみですけど、いずれそういうのなしに普通に友達になれそうな気がしましてね、これ、私の願望ですかね。でもそうなってほしいところですよね。

『のむラリアット!』

タッグペアが決まりましたよ。それはいいんですが、それぞれのペアごとに割り振られた仕事。翼&恵ペアはそつなく当たり前にこなすし、星&みるくもわりと普通にこなすし(主にありすが)、だからか! 必然的にでこぼこコンビ、桃&海音ペアばっかり目立ってしまう! っていうか、このふたり組ませちゃダメだろ! と思ったんですけど、いや、わりと普通にペア成立してる? 言葉の足りない海音にそれをポジティブに受け止める桃。うん、この桃のチョロさ? このペアを成立させる鍵かも知れない! ええ、なんだかんだダメなりにうまくやっていけそうなところ、安心しましたよ。

ふたりの個性というかがマッチしてるっぽいですよね。どっちも調子にのりやすい? 顧問とのやりとり、技を教えてくれるっていってもらえて、それだけでもう嬉しい! 調子のってるふたり、とりわけ桃、可愛いよな。ほんと、その様子見てみるくが驚いてるの、うんうん、よくわかるわ。でも、ほんと、いいペアになりそうです。

で、今回のラスト。顧問、やっぱりヤバい人だ! 技を見せてくれるんですが、人形相手にじゃなくて本人にぶちかましてしまうんだ! しかも二日酔いなのにあの鋭さ! いやもう、災難そのものなんだけど、翼のあのポジティブな捉え方にもまた驚かされて、このへんずっと笑いっぱなし。いやあ、いい感じでしたよ。すごく面白い。

2021年1月22日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年3月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年3月号、発売されました。表紙は『スローループ』。こちらに鍋をぐいっと差し出した小春が実にいい笑顔。これイワナのアクアパッツァ? いかにもおいしくできました、そんな感じが表情からも感じとれて、ああ、この笑顔の向こう、すなわちこちら側ですが、きっとひよりがいるんでしょうなあ。小春の向こうにはコーヒーを両手に持った恋。なんだろう、ちょっとなんか嬉しそう。この子も、ちょっと味のある、そんな表情見せますよね。

今月は新規ゲストが5本です。

『極彩色の花ことば』

導入を過ぎ、ページをめくれば見開きで都市の情景が圧倒するかのように迫ってくる。この扉絵、渾身のインパクトですよね。そう意図された衝撃、まともに食らってしまって、ええ、この導入の効果、抜群でした。

内容はSFなんですね。科学が進歩し、アンドロイドやクローンも当たり前に存在する、そんな時代。記憶だってバックアップできるしで、そうなれば不老不死も夢ではないのでは? そんな倫理に踏み込むような話をするのかなとおぼろげながら感じたところで、花屋を営む主人公のもとに現れたお母さんを探す女の子。ただの迷子ではない模様。祖父母との電話ごしの会話から、母の暮らす街の名前を聞き取って、それだけを頼りここまでやってきた。

この子の語った記憶の断片やらなんかから、この子は一度死んだのか? バックアップされた記憶をもとにこの子を復元できるまで相当な時間がたって、目の前の祖父母と思っているのが実の父母だったりするのか? などなど、いろいろ思っては新しい情報で否定されていくという体験はなかなかにスリリングで、この考えて読み進むというの、その余地を与えてくれるところ、いい感触でありました。

そしてなにが起こっているのか、だいたいわかってくる終盤。ああ、ここで次回に続く。やっぱり科学の発展と倫理のような話になりそうですね。ええ、こうして提示された前提がどういう決着を見るのか、それを楽しみにしたく思います。

『もみじコンプレックス』

シンプルだけどいい感じ。授業以外で声を発することのない無口な転校生、可部もみじ。クール、ミステリアスと評されるこの子だけど、なるほど、しゃべろうとしないのには理由があったか! この子、広島出身なんな。でもって、口を開けば方言が出る。饒舌に語るその広島弁、うっかり口にしてしまったの、校内に暮らす猫をかまってる、いわば仲間を見つけた嬉しさからか。その時の、クールなイメージが一気に転換する見せ方、目なんかほんとキラキラしてね、ほんとクールからチャーミングにがらりと変えてくるのね。これ、いいよ。うん、それに広島弁女子、可愛いよな。

皆も方言まるだしでネイティブトークするといいよ。

言葉がコンプレックス。バカにされたりからかわれたり、あるんだろうなあ。それを心配してる。自分が方言でしゃべったら教室の流行語が「じゃけん」になるって、その発想は面白かったなあ。

でも、猫仲間になった、友達になったアキとの出会いでちょっと勇気を出しました。クラスでは、心配してたとおりといおうか、傷つきそうになったもみじのことアキがしっかり守ってくれてね、この友達ふたりの関係。最後のふたりのシーンなど、広島弁がいい感じに気持ちの深いとこ語らせた、そんな感触ありまして、ええ、とてもよかったと思うんですよ。

『腐れ縁元同級生』

男女間に友情は成立するのか、みたいな映画が以前ありました。これもそういう感じなのかも。高校時分からの腐れ縁。つきあってるわけではない。けれどちょくちょく泊まりにきて、なにかあったら飲みに誘って、くだまいて、それでまた泊まり込んでと、そんな関係。はたして進展などするのか、あるのか、いやまるでないのか。そうした独特の距離感? それを描こうとしてるわけですね。

男側は、それなりになにかちびっとでも思うところあるっぽい、そんなニュアンス感じますよね。だとしたら女側にもなにか含むところあったりするのでしょうか。それがわからない。ありそうでなさそうで、近しくて、けれど一線はひいていて、なにかあればそのバランスも崩れたりするのかしないのか。でも今は少なくとも、ふたりともその一線を越えるつもりはなさそうで。

そんな関係。なにか発展するわけでもない、そんなふたりの今の状況、それをただただ描こうとしているってわけですね。

『私のママガール』

お姉さん、ダメな人だな! イラストレーターとして働いている人。亡くした母の面影を、泊まりにきていた小学生のいとこに見てしまう。見るのはいいんだけど、大人だっていいながら、子供あつかいするなといいながら、明日帰るといったお子様に不機嫌をぶつけるの、そりゃあいけないよ!

と、本人もそれがいけないことはわかってるんだよな。夜中、子供にあたってしまったこと詫びながら泣いている。母との思い出とともに、母を失なった悲しさ、それが拭えないほどに深く思い出されてしまったんだなあ。

しっかりものの小学生とちょっと駄目な大人という組み合わせ。そのバリエーションのまたひとつ。泣いてるお姉さんがほっとけなくて長逗留を決めた小学生。ふたりの暮らし、むしろ本番はこれから、といった感じがしますよね。

『あなたを手懐けたい』

動物を手懐けるのは得意で、じゃあ次は人間を! その考えはわるくないけど、あまりのあまりに人間というものを知らなすぎじゃあないですか!? というか、まず手懐けるという考えから間違っているといいますか、いやほんと、この人にマークされてしまった八木さん。気の毒というほかありません。

この主人公、富沢、人としてのなにかが決定的に欠けていて、それを自身が理解していないという厄介なタイプ。八木が富沢を理解できないように、我々読者も富沢を理解することはできず、また富沢も我々を理解することができないというこの不幸のトライアングル。いやしかし、人を人と認識しながらも、人の尊厳とかそういうのはまるで斟酌しないのな。あくまでも利己そのものといった存在が富沢で、交渉も不可能なら共感さえも阻む。

そんな富沢に目をつけられて、八木にとっては事故とか災難みたいなもんだな、これは。

この理不尽そのものといった、決して成立することのないコミュニケーション。いわばその不毛をこそシュールとして楽しむ、そうした類の漫画でありますよ。

2021年1月21日木曜日

アズレンイベントに必死だったので今日は休みます

アズレンイベントに必死だったので今日は休みます。

2021年1月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年3月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年3月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』

美姫とくりすのコンビ結成。それまでいろいろとごたごたして、ハラハラさせられて、みたいな展開が続いたわけですが、ようやく落ち着きました! ということで、寮母さんの仕事を追いつつ、寮に住まう子たちのいろいろも振り返ろう、そんな趣向が面白かった今回。ちょっと寮母さんの妄想が暴走したりもしがちなんですが、そうした趣味的ないろいろとは別にですね、寮生たちを親身に見守る優しげな気持ちもよく伝わってくるのが素晴しかったなって思ったのですね。

美姫とくりすの変転に触れ、その関係の変化を尊いと評するかおすに子夢を見て物思いする寮母さん。あなたたちもそうだったのよ。そういわんばかりの様子に、寮の子たちのこと、その過ごしてきた時間も成長もともに見守っているんだなって、ただ胸のうちに思うその様子にも温かみ感じて、素晴しいなって思ったのでした。

そして、フーラ先輩! なんだよ、めちゃくちゃ可愛いじゃん! 寮母の手伝いしているフーラさん。でも、まだ誰かを見守る、そんな境涯には立ちえていないみたいですね。けど、おそらくはこの人もこれから寮母の仕事を通じ変わっていったりもするんでしょう。楽しみでもありますね。

『妖こそ怪異戸籍課へ』

素晴しく面白いな。戸籍を取得し人間の世界に暮らすようになった彼ら、特殊戸籍者と呼ばれてるんですね。今日の睦子の仕事は彼らの見守り。個別訪問をするっていうんですが、そこで見える妖怪の皆の暮らしの大変さ? 暑さに弱い雪女とか、あと保険に入れないとかもあるんですか。そうか、よく考えたらシュタイン博士は元人間だな。そりゃあ病気や事故も心配だろう。いや、妖怪の皆でも一緒か。

保険に入れないと苦情申し立てるシュタイン博士に、まだ制度が追い付いていないという睦子の言葉、その「まだ」というところに今後の可能性思わせるところあって、すなわちこの特殊戸籍というものがはじまったばかりの制度であり、それはついにようやく人が妖怪の皆に門戸を開いたということである、そうなるまでにはどんないきさつがあったのだろう、そして変わりゆく社会のその様子、どのように描かれていくのだろう。おそらくこれから描かれるだろうこと、描かれないかも知れないこと、それら様々な方向、過去にも未来にも気持ちが向かっていくような広がり、ふくらみが感じられるのが素晴しいんですね。

想像が、気持ちが広がるということにかけては、冒頭、扉絵に描かれた働く皆の姿、これがまたよかったですよね。おお、シュタイン博士、いい感じに整備なさってるじゃん! みたいなね、戸籍を得たことで彼らの世界もまた広がったんだなって、できること、その可能性も開かれたんだなって、その一枚絵からも透けてくる。こういうのがたまらないって思うんですね。

『私を球場に連れてって!』

なんだこれ、面白いな。第1回おやつドラフト会議なんてのやるっていうんです。ドラフト会議、見るだけじゃあつまらないってんで自分たちでもやってみよう。それでおやつを選ぶんですけど、買いに買ったり、野原さん! 埼玉の名店から色とりどりだそうですが、なるほど、この買い出しからドラフトごっこははじまってるのか。スカウトだそうですよ! なんだこれ、面白そうだなあ、ちょっとやってみたくなる。

ドラフトの制度、うろ覚えでしか知らないんですが、とりあえずせーのでドンと希望を出して、被ったらくじ引き、被らなかったら交渉権獲得、ってやつですよね。で、一巡目でケーキ被りする年長組3人に対し、ひとりジェラートで出し抜いた猫子! と思ったら、ジェラートいないんじゃん! 得意気に語る猫子が生意気可愛らしい! で、申し訳なさそうにジェラートはいませんというタマがいい味出してきて、なんだろう面白いなあ。こういうアクシデントも楽しそうです。

しかし、この子たちのドラフト会議はなかなかにルール無用ですね。外れてるのに当たりを装うレオナがいるかと思えば、誰も指名しないだろうと決めつけてこっそり食べてしまってるタマとかね、ほんと、自由すぎるというか、抑えがきかないな、ほんと! めちゃくちゃ面白かったです。

でもって、落ちがもう完全にタマの独擅場で、大量の指名漏れをひとり責任持ってがっつりたいらげる! すごいな、どんだけ食えるねん、君。その数、32巡。しかもこれから育成ドラフトにかこつけておかわりいくってね! ほんと、タマ、大型新人っぷり発揮しています。いずれ、また体形も大型になりそうでおそろしいですね。

2021年1月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年3月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年3月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。皆、ドレスにて着飾って登場。髪型がいつものそれと違っていたり、また表情なども若干雰囲気違って感じられるのは、このドレスという特別感のためでしょうか。ハレの日の眩しく落ち着かない、そんな感じも伝わってくるのは、前列のチノの表情のためかも知れませんね。手には花束、後ろはお菓子でしょうか、風船なんかも飛びまして、この華やかな祝祭のムード。ああ、連載10周年のお祝いであるのですね。そうか、もうそれだけの時間が積み重ねられてきたというのですね。

今月は新規ゲストが2本です。

『すうぃ~とみざり~ず』

MAXは初心に立ち戻ろうとしているのかも知れない……。

かつて、MといえばMAX、MAXといえばMといった頃があったのですよ。ドMの兄が、国民が、麗しくもいたいけな妹姫に蹴り上げられることにおおいに悦びを感じる、そんな漫画が好評連載されていて、ああ、私も楽しみにして読んでいたものです。

かくして令和の時代を迎え3年とならんとする今、満を持して現れたのがこの漫画。MAXの根源に立ち返りながらも、時代を経たことで変わったところもあります。ええ、責める側も責められる側もともに女子となりました。おお、これが今のMAXであるか。生徒会長の相克院モララと副会長のセスナは、生徒たちからの憧れをその身に集める美人姉妹。タイプが違う、その雰囲気もまた違う、そんなふたりのそばにあって、信頼を勝ち得た我らが主人公、鳩間誓が相克院姉妹から告げられた秘密とは!

秘密とは!

それはいいんだけど、カムアウトするにあたって、まずは実践なんですかい!? やおら下着姿となったふたりは身を寄せあったかと思うと、セスナがモララの腹をこれでもかと殴打ですよ! 思った以上に激しいな、これ! あまりのビジュアルにおののいてしまったわけですが、殴打されたモララが悦び一辺倒なのに対し、殴打したセスナは悦びと後悔の狭間で苦悩するのが興味深かった。そうか、そうなのか、ただ一面的な感情ではないというんですか。ほんと、こうした苦悩のある分、妹の方が姉に比べまだ常識の領域に近いのかも。と思ったけど、誓を引き込もうと画策し実行に移そうとする際の様子見るに、ああ、姉も妹もそれぞれヤバいね? うん、大変ヤバいふたりであります。

この漫画の面白かったの、このヤバいふたりがですよ、許容量オーバーして暴走してしまった誓にふたりしてお仕置きされるくだりですよね。膝にのっけてお尻を叩くって、誓さん、あなた、お母ちゃんですか! ってな感じなんですが、プレイだなんだゆうていろいろやってる姉妹を完全におとなしくさせて、というか、ふたりのやってるのはたとえ過剰に見える暴力でも、互いの了解の上で与え受け入れられる、そういうものだったのだなあ!

なんか、学びのある漫画だったと思います。インパクトも充分、いい展開してみせたと思います。

『あぐりがーる』

農業高校舞台に、蕎麦の収穫? いや、収穫は先月にもうすませているのか。収穫して、二週間の乾燥の後に実の選別をして、そして今日は蕎麦打ちと、蕎麦に関するひととおりを経験する日向陽たちの楽しい学園生活を描いて、というか、陽は別段農業やりたくてこの学校入ったわけじゃないのだな。でありながら、できあがった蕎麦を食べれば、おいしいと、自分たちの世話した蕎麦と思えばより一層に味わいも増すと、そんな喜びが描かれるの、悪くない感じでありましたよ。

陽の友達の葵、この子は農業志望の農業ガチ勢なのかな? わりとチャラくて軽はずみで、心折れやすそうな陽とは違って、真面目でしっかり取り組んでデキもいい、そんな子かと思ったら、なんだかんだでどんぐりの背比べっぽいっていうのがいいじゃありませんか。蕎麦を打ってね、蕎麦切り包丁でもって麺のかたちにしますよ? ってところ。ヘタクソすぎてヘコむわーって苦笑してる陽に対し葵はというと、あんま変わらんのな! いいよ、すごくいいよ。みんな、こうしてヘコみながら成長していくといい! ほんと、苦笑する陽も、クールでそつなくなんでもこなしそうな葵の見せた赤面も、ほんと、すごくチャーミング、とてもよかったです。

なんか昨年末くらいから、にわかに農業に、稲作ですけど、注目が集まってたりしたじゃないですか。もうホットな時期は過ぎてしまったようにも感じますけど、ああいうムーブメントに乗って、この漫画もぐいっと伸びてくれるとよさそう。面白くなりそうだって感じたのですよ。ええ、いい出来でした。面白かったです。

『ぬるめた』

今回、いつもと違うテンポ、違う見せ方してみせて、おお、ちょっと気怠いさきなさん? 二度寝しちゃって、学校間にあわないって確定しちゃって、というかほぼ昼前じゃん、で、ちあきも同じくサボってるからってんで、昼飯をたかりにいきました。

きっとふたりはずっとこんな具合にして一緒に過ごしてきたんだろうなあ。

くるみがね、学校ちゃんといってるんですよ。でもってちあきに登校促す怒りのメッセージじゃんじゃん送りつけてくるの。学校でもしっかりお怒りで、なんか面白いな。いつもとちょっと雰囲気違うな。というか、しゆきもヤバいな。クラスの子に、全然打ち解けられていないんじゃん! この子、人間関係に苦労するな。

自宅でね、だらだらしているちあきとさきな。ちあきにじんわりぐいぐいいくさきなのいけない感じ、これもなんだかいい感じで、というか見てるの申し訳ないというか、こちらがいけないことしてる気がしてきますな! そんなふたりの関係の、とりわけさきなの意味深な感じ。面白がっていいものか。ともあれ、さきなのちあきに向けられる感情。これまでもちらほら見え隠れしていたものではありますが、ここまで露にして、なにかさきなの中で動いてやまぬ思いなどあるのかな。そして最後に落とされるくるみの小さな雷。ええ、なんでもない、そんな日常だけど、これまで見てきたものとはまた違った日常。これもまた彼女らの日常ですね。

2021年1月18日月曜日

アンケート書きたいので休みます

アンケート書きたいので休みます。

2021年1月17日日曜日

鬼滅を見ていたので休みます

鬼滅を見ていたので休みます。

2021年1月16日土曜日

2021年1月15日金曜日

『まんがタイムきらら』2021年2月号

 『まんがタイムきらら』2021年2月号、昨日の続きです。

『トールさんの通り道』

魔王代理のサイドが、魔術を使用する人間の根絶やしを企てたことで、あわただしさを増す状況ですよ。人間代表といっていいものか、トールに勇者のユウ、騎士のケイトに魔族のライムやアーティの祖母まで加わって、ここに予想もしなかった賑やかな共闘態勢ができあがったっていうんですよ。

いやもう、わくわくする。魔族に取り込まれたサラをなんとか助けたい。昔は無理だったことが今や可能になっているというアーティの祖母。いやはや、この人、ほんとに不穏だな。リセが巻き込まれてるというか、逃げられん状況に置かれてしまってて気の毒! でも、リセの存在が今後の展開を左右する、そんな鍵になってそうでありますよ。

アーティの祖母が魔族だったのも驚きなら、魔王がいざという時の助けとすべく人間に残した保険だったいうのも驚きで、魔王配下にして魔王の意に反して動いているサイドを押さえ込む切り札であるんですな。

今、サイドのもとには魔族化したサラがいるのみ。魔術をエサにサラを誘き出せれば、サイドは単独に。それでサラを救出し同時に孤立したサイドを叩くべく二正面作戦が開始されるというの、ほんと、この漫画がこんな熱い展開見せるだなんて、見事当初の予想を超えてきました。いいですよ、実にいいです。とりわけサラのために身銭を切るトールの本気。ここにこの人の本当の気持ちが見えるようで、心ひかれます。

『ゆえに、アイドル革命!』

ライブも成功させて順調に見えるCHU♥IN GAMだけど、そうか、資金面で苦しいのか。アイドル活動とは別にバイトでもしてお金を稼がないと。それでアルバさんの助けを借りようと、バイトで雇ってくれないか、お願いするんですけど、そうかあ、残念、そんなに人手はいらないっていわれちゃった!

でも、今回のエピソードね、アルバさんの心意気、それが光っていましたわ! もう、粋ってこういうことかね。仕事がしたいならギルドにいって探せばいいと一度CHU♥IN GAMの皆を突き放しておいてですよ、ギルドにわざわざ彼女ら向けの簡単な依頼を出しておいてくれてるんですよ。しかも破格の報酬! 最初はいぶかしがってたのがね、仕事を受けてみたらだんだんこのクエストの背景がわかってくる。ほんと、アルバさんったら素直じゃない。でも表立って助けるのではなく、仕事とその報酬として恩着せがましくならないようさりげない助力をしてくれている。いい人じゃありませんか。いやほんと、いい話でしたよ。

それだけに、離れて暮らしていた妻との復縁、それがかなったの、よかったですよね。情けは人のためならず、そんな言葉のとおりでしたよね。

My Private D☆V

『六条さんのアトリビュート』のセトユーキです。

って、怖い! 怖いよ! D☆Vポイントは「病みかわ」。闇のある感じっていうんですが、うん、イラスト見れば確かに感じる。闇がある、病んでいる。どこか思い詰めた、そんな気持ちが心のどこかに鬱屈しつつ、それでも願望を叶えないではおられない切迫感も内包している、そんな感じのお嬢さんでありますよ!

いや、ちょっと驚きました。いやね、『六条さんのアトリビュート』からはこういう感じ、あんまりしませんでしたからね。はじまった当初、六条さんがおどろおどろしく描かれたりしたことあったけど、それもその後の彼女のキュートさ、それを引き立てるためのめりはり、コントラストを際立たせるためだと思っていたですよ。いや、実際その効果のためのおどろおどろしさだったかも知れませんけどね!

でもなあ、なるほどなあ、そういうおどろおどろしさ、そこに浮き立つ危ない魅力。わからんでもないです! わからんでもないです! でもやっぱ、怖いっすよ!

2021年1月14日木曜日

『まんがタイムきらら』2021年2月号

 『まんがタイムきらら』2021年2月号、昨日の続きです。

『そらコミュニケーション』

ソラとテンペスタ、無事小学校に転入できたようですね。すごいな、宇宙人の力。小学校には璃乃の従妹がいるというの、璃乃曰く妄想過多のちょっと困った子らしいんですが、それ聞いたせんりの感想、璃乃と似てるんだっていうのが地味に致命傷与えかねないものだから、ほんと面白かったですよ。

小学校では、八雲朔という元気な子と、そして羽白那由多、璃乃の従妹が、ソラ、テンペスタのふたりと仲良くなれそうで、ともあれ朔とテンペスタの関係が面白い。テンペスタは最初ちょっと苦手にしてたっぽいんだけど、可愛いっていわれてその気になって、おお、なんとチョロいのか、テンペスタよ。こういうゆるくて罪のない感じ、いいですね。とか思ってたら、那由多の妄想、じわじわ発現してきて、おお、確かに璃乃似なのか。璃乃はせんりに、那由多はソラに、それぞれ執心することになりそうですね。

そうそう、最後の宿題のくだり。意外とデキるテンペスタ。基本真面目なところ見えたりして、なるほど、こういう側面が見え隠れするの、新しいシチュエーションのおかげですね。

『夢見るルネサンス』

即売会に参加したリーチャ。売り子で参加するはずのレンはわけあって遅れるというのですが、レンの用事、これがよかったんですよ。

ひとり、即売会の会場で、本も売れず、しょんぼり伏し目がちに自信失いかけているリーチャが切ないんですよ。かつてフィレンツェルネサンス時代にそうだったように、この時代でも自分の絵は通用しないんだろうか……。そんなリーチャのもとに現れたレンがですね、いやもう、西部劇でいうところの騎兵隊ですよね。絶体絶命の状況に駆けつける頼もしいヒーローってやつですよ。

リーチャの絵に即発されて、その衣装をこの日のために手作りしていたっていうんです。すなわちコスプレなんだけど、レンにとっては大きな一歩、これまでのレンならばこんな思いきったことはしなかったろう。リーチャのおかげでレンも変わった。そして、そのリーチャが変えたレンの行動が、まわりまわってリーチャに勇気と自信を与えることになるっていうんですよ、素晴しい。

レンが目をひいたことでリーチャの本も売れはじめ、またリーチャのファンもきてくれるなど、いい即売会デビューとなりましたね。リーチャの活動、より広がっていくといいですね。

『推しごとびより』

空が浮き足だってます。なぜかというと、推しの声優のミニライブに当選したからっていうんですね。しかし、こんなにも気合い入れて参加するんですね。美容院で髪整えて、ファンレターには3日かけた。すごいな。よほどの気合いですよ。

今回のエピソードは、アイドルとしてではなく、観客として一ファンとして推しを応援する、そんな空が描かれたわけですが、この経験がいつか自分も同じように素敵なライブをできるようになりたいって、そう思える、さらには言葉にできるきっかけとなったっていうんですね。

アイドルとしては発展途上の子たち。それが、こうしてアイドルとしての自分に目覚めていく、気持ちが変化していくとともに伸びていく、そういう姿が描かれていくのは魅力的だな。そんなこと思いながら読みました。空のこれから、ちょっと目を離せないって気持ちになっています。

2021年1月13日水曜日

『まんがタイムきらら』2021年2月号

 『まんがタイムきらら』2021年2月号、昨日の続きです。

『むすんで、つないで。』

すごい強いシーンぶちこんできましたね……。素晴しい、とても素晴しい。

子供たちとともに語らうつなぐに戸惑いながらも輪に入っていく鳥居ですよ。苺からパンの人呼ばわりされて、内心抵抗しながら自らパンの人を名乗ってしまう悲しい人。この人がですよ、花ノ子の発案でつなぐとあだ名で呼びあうことに! 子供たちの考えるあだ名は酷いのになりそうで、苦しまぎれに、呼び捨てはどうかな! ふたたび花ノ子の発案に、つなぐ、つなぐがですよ!

「七色」

すごい……。すごい……。

つなぐを呼び捨てにしている花ノ子とつなぐの関係に考えをめぐらしている鳥居に不意打ちだーっ!

いや、ほんと、すごかった。なんていろっぽいの。なんて素敵なの。ああ、つなぐのこのポテンシャルよ。普段、子供たちの間では鳴りを潜めるこの素敵パワー。たまらない、たまらないですね。

これ、額装とかできないものでしょうか。読者プレゼントにこのコマを額装しましょう。

『ぎんしお少々』

離れて暮らしている姉妹ふたくみ。連休には一緒に遊びますよ、そういってるすずに対し憂鬱なまほろさん。なにごと? と思ったら、あー、もゆるはバイトみっちりで時間がとれないんだ。でもこのバイト、きっとフィルム代と現像代をまかなうためだよ? 姉の与えた新しい世界、それがもゆるをオトナにしたんですよ。胸張っていこう、お姉ちゃん! それに、なんなら、もゆるのバイト先に押し掛けたらいいんですよ!

その寂しさを埋めようというのか、すずとしこたま遊んだその情景、よかったですよ。山にいきました。紅葉がすごいです。え!? おみくじの自販機って珍しいの!? 活動的なすずに置いていかれまいと頑張るお姉さん、ふたりの見せる親密さ、これはとてもいいものですよ。そして夜? いや、朝か。あんなことになっちゃって、それ、すずにとってはひとりじめしたい、そんな経験だったんですな。

ずっと一緒だった姉妹? けど離れて暮らすうちに、それぞれ自分の世界なんてものを見出しちゃってるんですよ、みたいなこと思わせた今回です。しろもちょっとそんな感じになってますよね。

『星屑テレパス』

おおー、瞬がなんか危ういなあ。モデルロケットの課題、卵を割らずに着陸させるというのがうまくいかなくって、それでイライラを隠せない瞬ですよ。思ったようにコトが運ばない。なにが悪いのか、どうしたらいいのか。悩むのはいい、考え込むのもいい、けど、ちょっと背負い込みすぎなのでは?

と思わせてくれた今回。瞬が無駄にたくさん割った卵でシフォンケーキを作ることになるんですが、そこで見せた瞬の思い詰めた一言。宇宙にロケットを飛ばす夢、その実現には自分が頑張らなければいけない。その意識が勝ちすぎて、他の皆に頼ることができない。他の誰かの発案を受け入れるどころか、耳に入れることさえも拒否させる。仲間とともに活動すること、それを瞬ひとりができていない、孤軍奮闘になってしまってるんですね。

勝つことにしか価値を見出せない瞬。優勝劣敗ですなあ。これ、つきつめると駄目なんだよ。その駄目なルートを邁進しちゃってるように見える瞬は、自分とは異なる考え、遥乃の価値観を尊重できず、キツい言い方しちゃってね、これを遥乃はどう思ったのだろう。

今回はまだ火種くすぶるも大事にはならず、うやむやのうちに収まって、でもこれはいずれ着火するのではないか。そんな予感させられて、ええ、不安と同時に、火の着いた遥乃の動向、そこにも興味が向くのです。いや、そういう話にはならないかもですけどね!

2021年1月12日火曜日

『まんがタイムきらら』2021年2月号

 『まんがタイムきらら』2021年2月号、先日の続きです。

『スロウスタート』

今回の趣向、面白いなあ。ひとりひとりにキャプションがついて名前学年が表示されるの、なるほどこれミステリ仕立てだから! 榎並先生の飴がなくなったというところから始まる推理ショー。というか、たまてによる妄想炸裂、栄依子をいかに悪役にするかショー、みたいなのが本当に面白くって、というか冠は妖精ですか。妖精の力で怪盗に変身して盗みを働くのですか。ファンタジーですね、怪盗ヘアピン。

最初は先生への恋慕からの盗み。飴の出どころが栄依子とわかってからは、嫉妬にかられての犯行。この恋が叶わぬならいっそひと思いに先生を! からの会長つっくん巻き添えで薬殺されたときた。ほんとか? 物騒だな。

この一連の推理、皆がさらっと冗談で流してたところに披露された花名の推理が最高でしたよね。一番生々しくてかつ物騒! 虫も殺さぬような優しい子なのに、その心の裡にはこんな殺伐とした世界が広がっているというのですか!? その推理聞いて、思いっきりひいてる皆が最高でした。

今回の話、たいした事件でもない、あまりに普通のできごとではあったんですけど、それだけでこれだけ盛り上がれるのは楽しくっていいですよね。たまての魅力、再確認でした。

『けいおん!Shuffle』

おおお、思わぬゲストキャラが! 紫の使ってるドラムスティック、結構傷んできてるから交換した方がいいといわれて、やってきました楽器店。皆の都合がつかなくてひとりできたものだから、店員にも話しかけられず。ああ、紫さん、人見知りなんですな。

ここで出会った小さな子。って、小学生じゃないよ! この子、中野じゃないか! 中学生時代の中野と出会って、ついつい話しかけてしまった紫としばし楽器談義? 中野梓はエフェクタ買いにきたんだそうですよ。そんな梓に紫、相談することとなって、このスティックがいいんじゃないかって、材とかチップのかたちとか、アドバイスもらうんだけど、すごいなあずにゃん、あんたギタリストなのにドラムのこととかわかってるのか。自分はスティック選びとか、床に転がしてまっすぐかどうか確かめるみたいなのしか知らんかったよ!?

中野梓は中学3年生。ちょっとした出会い。これでなにかが変わる、発展するということもない、ささやかな交差ではあったんですが、なんかちょっと嬉しく思えるできごとでした。

『しあわせ鳥見んぐ』

前回ラストに現れた猛禽、その正体が判明ですよ! とりあえず最初にいっておきますと、私の予想は思いっきりハズれていました。そうか、オオタカかあ、大物だったよー。

基本的な流れは、前回やった種類の識別、その応用編といった感じでした。焼き鳥屋にてね、すずの見た鳥、猛禽の特徴を聞き取りながら絞り込んでいくんです。でも、すずさん? てんで頼りにならない。大きさどれくらい? に対して、めちゃくちゃデカかった、存在感が! ときたりね、具体的なこと、特徴がほんとなかなか出てこない。

で、これをかげながらアシストするのが、焼き鳥屋のバイトさん。すずが猛禽を見たとき、すぐそばで鳥の写真を撮ってた人が、たまたまこの店でバイトしてたっていうんですよ。大きさはカラス程度、それをすずに教えるために、このお皿、からっすか? さりげなく介入してくる! この調子で大きさから翼の形状、さらには模様までこれと目立たないかたちでアシストしまくって、いや、目立たなかったか? あのキャベツ盛りサービスはかなり強引だったよね。ほんと、このあの手この手、手段を選ばないやり口が最高におかしかったです。

でも、最後の最後、オオタカかハイタカか絞られてからの一押し、ここで表立って介入しちゃうんですよ。

それ、オオタカ。

写真、撮ってあるから!

おお、いい表情なさいましたな! いやもう、こんなにすぐさま知りあいになっていこうとは、予想外のスピード。この子、岬さん。またちょっと面白そうな人が出てきましたね。これまでいなかったタイプのキャラクター加わって、しかも写真の技能持ってるときました。ああ、さらに鳥見のバラエティ、視野が広がりそうでいいですよ。

2021年1月11日月曜日

『パラサイト 半地下の家族』を見たので今日は休みます

『パラサイト 半地下の家族』を見たので今日は休みます。

2021年1月10日日曜日

『まんがタイム』2021年2月号

 『まんがタイム』2021年2月号、先日の続きです。

『瀬戸際女優!白石さん』

白石、役のために髪をバッサリ切っちゃいましたよ! それもこれも共演するライバル岬涼子に負けたくない一心。嫌いだったといわれて、それで互いに気まずい思いしながらも、演技となるとしっかりやってのけるんだ。このあたりは、ふたりともにプロってやつなんですなあ。

なんだかんだで素直な白石が面白いんですよ。岬が弁当のおかず残してるのを見て一度は好感度下げるも、子供の好物だからと聞かされて好感度上げる。いろいろ境遇の差に打ちひしがれながらも、岬のことを知って、だんだんその距離が近づいていくんですね。

これは岬にしても同様だったのかも知れない。共感できる悩みがあったりね、キライといってたけど、距離の近さ見せてきて、これ既婚者の余裕なの? わからんのだけど、なんか当初の敵対してた頃の刺々しさみたいなのはなくなったように思う。

こういう、自然と仲良くなるという展開、それがこの漫画のよさだよなって。それはひいては白石さん、この人のよさだなあって思ってるんですね。ええ、今回のエピソードにもそのよさが充分に発揮されていましたよ。

『ご主人様!確保します♡』

ついにマミがココを抜いて、メイドランク2位をゲットしましたよ。喜びを隠せないマミ! ココはというとまるで気にしてないな。こういうクールさがこの子の魅力だよなと再確認させられた思いがします。

今回はちょっとしたミステリ仕立てでしたよ。棚から消える高いお酒。事件だ! 盗難だ! というので、元警察官のマミの血が騒いでいるわけですが、この謎解きに、途中差し挟まれた昭和を思わせるズッコケ! こいつが効いてくるったあ、まるで予想だにしませんでした。

今回のお酒盗難事件は元メイドの仕業でした。それで事件解明編なんですが、元メイドのマリアンヌのこと、コトコがすっかり忘却していたり、マリアンヌの動機が語られるところで、グッサグッサとマミにダメージがはいりまくるところとか、とにかくもう面白い。テンポがいいよなあ、面白いよなあ、とか思ってたら、そのタイミングで明かされるファンのあだ名がクソムシ!

こんなん、笑うって! しかし酷い。ご主人様はそれでいいんですか!?

今回、最後までダメージ入りまくりだったマミ。さらにはクソムシご主人様も砂になって! いやもう、この容赦のないラスト。ほんと、最高でした。クソムシご主人様にはしあわせになっていただきたい。しあわせチケット、発行してさしあげて!

『良倉先生の承認欲求』

水元と氷高、ふたりの仲直り編ですよ! 今回も星畑が大活躍、というんですが、この子の臆さずぐいぐいいくところ、強みだよなあ。さらにはクールと見えた氷高さん、この人の抱えてる悩み? いや、苦手といった方が妥当かな。それが本人から語られるくだり! ああ、こうしてちゃんと聞いてくれる星畑ですよ。いい子だわ。ちゃんと聞いて、その悩みを受けとめてくれるの、ちょっと強引だったりはするけれど、決して急かしたりはしない。相手の言葉を待ってくれるの、ほんと、この子にそなわる美点だと思います。まあ、ちょっとたまに失礼なこといっちゃうけど!

氷高、この人、今後も出ますね! 水元と仲直りするくだり、涙をこぼす水元にちょっとズレた反応返しながらも、ずっと水元のことは考えていたし、今でも一番の友達だってきちんと伝えられたの、すごい前進だと思ったんですよ。ほんと、これ、すごくいいシーン。でもって、ここでまさかのぶんちょー紳士大活躍! いやもう、よかったじゃないですか先生! と思わせてからの、氷高の思わぬ才能発覚ですよ!

氷高の能力、SNSに公開された写真から店舗を特定する! いやはや、先生の身バレリスク、めっちゃ上がりましたね! 氷高さん、クールで美人で可愛いくて面白いから、今後もちょくちょく出て、先生を脅かしてほしいものです。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

おお、琴音の成長ですよ。アドリブに弱い琴音。突然のアクシデントに対応しようとするも、焦っちゃって失敗しちゃって。でもそんなに致命的な失敗じゃないから、この子の場合、愛嬌ですよね。でも、本人は気にしてる。牧からも指摘されて、さて、この弱点を仕事で知りあった芸人さんからのアドバイスを受けて克服していくってわけですよ。

その場その場で、どうすればもっとも受けるだろう、最適なリアクションを考え、繰り出していく芸人さん。ツッコミのタイミングについてもシビアに指摘して、笑いに貪欲であるんですね。そんな師匠からのお言葉、冷静な状況判断と観客は味方だっていうの、師匠のステージでの振る舞いにただ言葉で教えられただけでない実感を得て、ああ、琴音、ひとまわり気持ちが大きくなった、そんな笑顔見せるんですからたまんないですよね。

この漫画は琴音の成長ものですよね。気象予報士の資格はまだまだ難しそうだけど、琴音自身は成長してる。その一歩一歩着実に進んでいく歩み、それが本当に魅力的です。