2021年12月18日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2022年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2022年2月号、発売されました。表紙は『ステラのまほう』。グランドフィナーレ! を迎えるということで、表紙&巻頭カラーに登場です。表紙には珠輝、水葉、乃々の3人が、手にそれぞれ色違いの星を持って、手渡そうとしている様子が描かれまして、これ、卒業しようという先輩たちに贈る星なのですね。タイトルにあるステラ、すなわち星を、こうして最後にまで先輩、後輩の思いを繋ぐシンボルとして取り扱うところに、この漫画における星の意味するところを改めて思い返させてくれる、そんな表紙であったと思います。しかし、この3人、それぞれの表情の違い、ここにこの子たちの個性の違いがまた見えてくるの面白いですね。ええ、微笑んでいたりツンだったり、けれどどこかしらに憂いがまじってるの、別れの寂しさ感じさせてくれてたまらないですね。

今月は新規ゲストが3本です。

『SAN値直葬!闇バイト』

黒ベタ制服に黒髪ショート。絵にメリハリがついて悪くないな。主人公の黒乃あかりは一家離散の憂き目にあって、若い身空で貧乏暮らし。そんな彼女の見つけたあやしい高級バイト。時給5000円! なにそれ! 自分がやりたい! 仕事の内容はオカルトショップの仕入れ。しかしなにを仕入れるのか。普通の仕入れ担当……、ではないみたいね……。

ええ、SAN値直葬。おおまかにいってクトゥルフのテイストちりばめられたこの漫画。同じく今日からバイトをはじめた明治こよと一緒に、店主アメンパインの開いた異世界への扉? いや、この星に到来している暗黒ぬいを捕獲せよとの説明からするに、向かう先は地球のどこかなのか。

オカルトショップの商品として、ぬいぐるみをという話が出た時、ふたりでぬいぐるみを作ることになるのかな? と思ったら、人の世界に仇なす脅威、暗黒ぬいを捕獲して無力化、そして商品化しようという計略。これ、返り討ちにあったりせんのかな? 安全は保障するっていってるけど、命にはかかわらないだけでそれなりに危険とかなんじゃないのかな?

かくして、暗黒ぬいとの邂逅は次回に続く。ほんと、どんなやつらなんだろう。見た目だけは可愛いのか、あるいは見た目からして可愛さからは程遠いのか。どんなのくるのか、そこからもう楽しみです。

『マグロちゃんは食べられたい♥』

おお、陸釣りでマグロってほんとに釣れるんだ! 確率は僅少、奇跡レベルのSSR魚種だけど、いずれはマグロを釣り上げて、丸ごと一匹食べるんだ! それを生き甲斐(?)として毎日マグロチャレンジを続けていたみさきがようやく釣り上げたマグロ! けれど、友達のなぎさを呼びにいってるうちにそのマグロは人の姿に変わってしまっていて……、なにもの!? 妖怪変化!?

しかし、釣り上げた元マグロのお嬢さん。自宅に連れてきたのはいいけど、冷蔵庫の中にはマグロしかないんですか! マグロって倫理とか気にする? なぎさがいろいろ気を使ってくれてますけど、多分彼女が本当のマグロなら、気にせずいっちゃうと思う。で、配慮の末におにぎりを食べさせたんだけど、具がまさかのツナマヨ! いやもう、この微妙なブラック加減。悪くないですよ。

しかし、みさきたち、マグロ子を人の姿からマグロに戻そうとしてますけど、そうなったらさばいて食べちゃうの!? それはそれでなにかちょっと抵抗あるよなあ。でもマグロ子は食べられる気満々!? いいのん、それで! この言葉の意味するところはなにか。まあ、マグロの掟にいう血肉云々からしても捕食されるってことなんだと思うんだけど、ほんと、この微妙に応答に困る発言。いやもう、みさきの判断やいかに! ですよ。ちょっとしたコンフリクト発生しそうでわくわくしますね。

『令和人妖街道』

姉と一緒に田舎に引っ越してきたゆず。家から遠くに見える神社にいってみたら、そこには背に羽根を背負った女の子がいて、コスプレ? いや、烏天狗だっていうんですね。

神社に住んでる? というわけでもないみたいですね。ふと気づくと周囲の様子ががらりと変わってしまっていて、昼間だったはずなのに夜? しかも出店、屋台がずらりと並んで、お祭り? 縁日? ゆきかう人たちも、額に角を生やしていたり、蛇のような姿をしていたりと、おおよそゆずの日常からはかけ離れた見慣れぬ風体。ああ、ゆず、人の世とはまた異なる世界へと迷い込んでしまったっていうんですね。

かくしてゆずは、さきほど出会った烏天狗の女の子、守日天、シュニの力を借りて世界を繋ぐトンネルを通り、もとの世界に帰りつくんですが、その途上でついついふたり買い食いしちゃうというのがね、しかもシュニがお金持ってないっていうので、ゆずのおごりですよ。あの、ホクホクのジャガバターにありつくふたりの様子、これがね、ほのぼのしていてよかったんですよ。

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