2012年6月30日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2012年8月号

『まんがタイムオリジナル』2012年8月号、先日の続きです。

『小森さんは断れない!』、人気あるのでしょうか、4色カラーで登場ですよ。扉の小森さん、どえらい美少女で、これはいかん。私もクール教に入信するしかないのか? そう思わされる勢いでした。さてさて、めぐみとまさ子、ふたりの友達とのやりとり、これがいい感じです。って、まさ子ちゃん、色薄いな! 人からよく頼みごとされる。そしたら断れない、そうしたところがベースにあったわけですが。人のいい小森さんがあって、また友達と一緒にいるときの、ちょっと気を抜いた、あるいはマイペース、そんなところも描かれて、実にいい感じです。また、人に頼られて、そしてちゃんとお礼があって、一番の楽しみは自分がもらっちゃう。こうしたの、消しゴムの角とか、ささやかな楽しみなんでしょうけど、そのささやかさを楽しむ。この人の個性、見えて、すごく気持ちが近しいと思えるんですよ。ええ、この人、この雰囲気、また彼女の眺める世界の風景、それがよいんですね。

『女子高生かんさつ日誌』、悪くないですね。期末テストを目前とした状況。駆け込みで勉強教えてという生徒があれば、クールにそれを引き受ける生徒もいて、って、この子もそんなにクール一辺倒じゃないんだ! なんだか可愛いな。基本女学生に振り回される男教師でありますが、翻弄されるばかりではないんですね。これという名前があるわけではない、そんな生徒たちですが、個性はよくよく見えてきて、こうなればどんな名前なのだろう、ええ、名前を知りたいと思うのは、この人たちの存在を確実なものとして把握したい、そうした気持ちがゆえなんでしょうね。

『恋は地獄車』、千歳がもう素晴しいな。就活の相談にのって一丁釣り上げてやろう、そんな男の誘いを軽くいなす。もう内定とれてますっていう千歳が、もう、驚きのクールで、けどこのクールな千歳が高橋くんのために女神コスプレをするっていうんだから、またも驚きです。今回は本当に千歳回。後藤さんとの関係にも決着がついて、いや、気持ちの区切りを自身でつけたのか。千歳からしたら感慨もある、そんな瞬間。それをことごとく台無しにする高橋くんがいかします。けど、これ、千歳、高橋くんと付き合ってるの? いや、それはないよなあ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第31巻第8号(2012年8月号)

2012年6月29日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2012年8月号

『まんがタイムきららキャラット』2012年8月号、昨日の続きです。

『セカイ魔王』、本当に面白いなあ。大きな魔物が出た。それで周辺の人、皆が避難してしまって、なにが問題かといったら、ここにあったお店が出すおいしいパイが食べられない、だったりするんですね。もう本当にマイペースの旅です。誰がマイペースかというと、魔王のマオ、魔物のニッカ、そしてこの騒動の発端となった魔物のモグラさん。緊張感に欠けたやりとり、そののんびりさについていけない警備してるっぽい人間のお兄さんとかね、もう本当に面白かったです。しかし、この話、読み進めるほどに、魔物の面々、悪いやつじゃないよなあ、なんとか共存の道が見えたらいいなあ、そう思わされるわけです。ほのぼのなのか、適当なのか、それはよくわからんですが、このゆったりした感覚、とてもよいです。

『ひとより××』、ついに超能力に目覚めたのか? ひより。一目見て下着の色がわかる!? いや、しかしこの一発ネタみたいなのが、しっかり落ちにまで繋がってくるとは思いませんでしたよ。下着の色をあだ名がわりに使うひよりから、あれこれ用意がいいひより、そういう小さいと思われたネタが最後にしっかり組み合わさるところ、うまいことやったなあ! もう見事でしたよ、大変に面白かったです。いやほんと、サテンブラック、最高の落ちでした。

『このはなさくや』、面白かったです。みんなでお弁当持ち寄ってお花見、っていうんですが、みんな見事にお弁当がメインになっていて、生徒会の5人、みなそれぞれに個性的なお弁当。すごすぎたり逆に素朴だったり、おにぎりばかりの卵ばかりの、こうしたお弁当をもって、作った人の個性、そして食べるときにも見えるキャラクター、それがね、にぎやかで親しみあって、見ててとても楽しいと感じられたのですね。しかし、この漫画、油断すると普通の女の子の寄り集まりと思ってしまいますけど、そうだ、そうだった、こまきの特殊能力。甘酒飲んで暴走して、いやもう華やかで面白かった。ここはわたしがと桜のつぼみに狙いつけている、あの表情など、とてつもなく魅力的。いや、もう、大変によかったです。

『地球の休日』、お久しぶりです。新学期、最初の日に着ていく服に迷っている琴弥と話してその気になって、子供服を着る、さらにはランドセルまで背負う海。写真に撮られて、それがお母さんと時雨に送られてしまうっていうのがね、実におかしかったです。そういう趣味なのか、なにか悩みがあるのか、時雨に母に心配されて、けど写真を送られてるなんて気付いてないから、海はもうなにがなんだかっていう、そのやりとりのちぐはぐなところが楽しかったのですね。メインの4人、めちゃくちゃに個性的、ってこともないんだけど、なのに面白い。いい感触であります。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第8巻第8号(2012年8月号)

2012年6月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2012年8月号

『まんがタイムきららキャラット』2012年8月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』。ユー子とトオルふたりが水着で、ダイナマイト! いやほんと、ユー子、すごいよね。驚くような肉感で迫るユー子。対し、やせっぽちのトオル。けど、どちらもその描かれた身体の訴える魅惑、はんぱではないな、大変に危険であります。しかし、鮮やかな花輪を首に、そして浮き輪、見事な笑顔で正統的美少女の魅力際立たせるユー子と、対し右に焼きイカ、左に焼きもろこし。美少女、けれど花より団子的トオルン。この対比、よいですよ。いろんな対比、よいですよ。

Aチャンネル』はナギさんメインのエピソードでありますよ。お風呂上がりにうっかり眼鏡を壊しちゃったっていうんですね。そんなわけで、扉にキュートな眼鏡ナギさん、これを見納めに、本編では珍しい裸眼ナギさんであります。しかし、面白かった。踏んだはいいけど、レンズが割れるというのはものすごいな、というのはよいとして、ナギ父の狼狽ぶり、可愛い愛娘渚になにがあったのか!? いや、ほんと、気持ちはわかります。そして、ユー子。友達を前にしてわからないとか、どんだけ目が悪いのか。もうほんと、腕組んだり、るんに引き回されたり、先生に呼び出されたり、その度々に珍しいナギの表情いろいろ見ることができて、実によかった。ほんと、可愛い、可愛いお嬢さんであります。

『ボドゲde遊ぶよ!!』、ゲストです。海外からボードゲームを取り寄せてまで遊ぼうという、一種マニアでしょうね、リオ姉が、さほど興味のない妹アミをまきこみ、その友達ツホも呼んで、みんなで遊ぼうって漫画です。いや、しかしね、こないだの連休くらいからボードゲームというものに興味を持っていたものだから、なんというタイムリー、興味を持って読みましたよ。このゲーム、いかにも元ネタがありそうだな、そう思ったので調べてみたら『NAVEGADOR』というものみたいですね。プレイ人数は2から5人。コンピュータとか使わない、完全人力の経営力やらがものをいうゲームみたいですが、いや、ほんと、こういうのやってみたいと思いますよ。自分がこのジャンルに興味を持ったのは、友人をなくすゲームという触れ込みで紹介された『ディプロマシー』からなのですが、多様な行動とその結果、実に面白そう。けど実際に遊ぼうにも、同好の士を集めるだけでも一苦労、こういうのは高校生とか大学生とか、そういう時間があって同年代の人間が集まる、そんな時代にやらんといかんなあ。そんなこと思ったわけですよ。なので、この漫画が、見事ボードゲームの魅力を描いてくれたら嬉しい。その楽しさ、面白さを間接的に味わわせてくれる、そんな漫画になってくれたら嬉しい。なので、応援したいと思います。

『ネガ→ポジ』、実によいですよ。今回は服の話。綾乃が少ない服を着回してる。おしゃれとかよくわからない、だからTシャツとズボン、それでいいんだなんていうんですが、残念、それではよくなくなってしまった。黒瀬先輩ですよ。ワンピースを誉められる知沙、ショートパンツを誉められる音々、ひとり蚊帳の外といった感じの綾乃。これでは駄目だ、先輩の期待に応えるべくスカートをはかないと! なんていうんですよ。ああ、ところであのパンツの用法、私も一向に慣れません。さて、衣装持ちの真白の力を借りて日頃着慣れない服を着て、それで先輩に見てもらおうとする、その時の緊張、もじもじなど、非常に面白かった。ちょっとしたことだけど、それがこの子には大冒険だったんだなあ。そう思われて、そのどぎまぎなどが大変によかったのです。

『ぷらいまりィずむ!』、大変おかしいですよ。しずのちゃん。大人しくていい子、そう見えるけど、実はいろいろやばい人。過去のデータをもとに、愛しいニコの行動を統計的に予測。待ち伏せするなんていうんですね。いや、ほんと。ストーキングから妄想にいたる、実に見事、しびれました。思えばこの漫画、まともなのはニコだけ? やんちゃなココは普通の子供って感じですけど、中二病などといわれる症状発しているめいふとか、ほんと、逆上がりできないってとこから出発して世界の滅亡まで辿りつく、もう大変、ほんと、面白いですよ。けど、こうした変わった友達とのボケつっこみのどたばたの中に、お母さんの思い出や、友人姉妹の仲のよさなど、ちょっとしみるエピソードなども見られて、うまいことバランスとってる。悪くないなって思うんですね。好きだなって思うんですね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第8巻第8号(2012年8月号)

2012年6月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2012年8月号

『まんがタイムオリジナル』2012年8月号、発売されました。表紙は、30周年のお祝いでありますね。『ラディカル・ホスピタル』の面々、タキシードにドレスを中央に、そして周囲に『らいか・デイズ』、『あねぐるみ』、『満開!Sister』、『よゆう酌々』、『かがやけ!工学女子』、『そこぬけRPG』、『オトメシュラン』、『ゆらゆら薬局プラリネ』。ずらり人気作のキャラクター揃って、この30周年を喜び祝っています。

『あねぐるみ』は弟にスポットライトですよ。姉の、いや違った、今回は北見課長が悪い。楠木姉に対抗したいばっかりに、姉ではなく弟が重要なんだと取材相手に嘘ついてしまった。そのせいで取材うけることになって、すなわち有能のふりをしないといけなくなった。ほんと、年上の女性に酷い目にあわされるんですね、タケローってやつは。むしろご褒美じゃんか。しかし、タケローの取材対応で見える北見課長の有能さ。また、企画二課の面々のしたたかさ。実に面白かったです。落ちは結果オーライ。タケローがこれ以上の酷い目にあうわけでもない。いい感じです。

『かがやけ!工学女子』は新入生歓迎のパーティ、って、こういうオフィシャルっぽい感じのパーティってすごいな。居酒屋の2階借りて大騒ぎとかじゃないんだ。乾杯の挨拶とかね、オフィシャルっぽいといっても、なんだかゆるい感じで面白そうですよ。食べ物なんかのチョイス、それからも人柄感じられるとか、いろいろ、三人娘をメインにしながら、それ以外の人たちとの交流や関係性なんかも描かれるところ、ちょっと広がりが感じられてよいなと思うわけですよ。しかし生協の人、この人も工学部出身だったりするんでしょうか。いや、たまたま実地で機械とつきあって慣れたって感じでしょうか。いずれにしてもなんか今後も関係してきそう、そんな感じがしましたよ。

そして、30周年のお祝いのページです。創刊号から10周年、20周年、1周年、5周年、100号といった記念号の表紙紹介して、ああ、時代の変化、その時々の流行、人気作など伺えて面白いですね。そしてお祝いのイラストですよ。現行の作家があれば、もう引退なさってたりするのかなあ、お懐かしいお名前の数々。ああ、お元気でいらっしゃるのかな、いろいろ感じるところありまして、これも歴史ですね。自分が読みはじめたのは、どれくらいからだったのかなあ。ただひとりの読者にすぎない自分ですが、それでもなにか感慨深いものがあります。

『お仕事にペットはいかがですか?』、『アサヒ』の吉田仲良の新作、ゲストです。ヒロインはアルバイトとして入社、パソコンを用いた事務作業に従事する大森優。マウスをクリックしようとのばした手が触れたものは、マウスならぬハムスターだったっていうんですね。ペット同伴出勤可という会社での仕事もの。動物がもふもふ可愛くて、そして人間関係ほのぼのやわらかで、面白いですね。『アサヒ』はちょっとシニカルな笑いもあって、それが好きだったんですけど、こちらではあまりそういう色は出さないみたい。どういう展開していくのかなあ。ずっとほのぼのでいくのかなあ。なかなか楽しみでありますよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第31巻第8号(2012年8月号)

2012年6月26日火曜日

Moonshine Ceramic Slides

 リゾネーターギターが欲しいなあ、そんなことを以前いってましたが、いまだ入手にはいたらず、けどリゾネーターじゃないと絶対駄目ってわけでもないのがギターってやつです。弦が6本張ってありゃなんとでもなるわね。そんなわけで、最初に買った安ギターひっぱりだしてきて、オープンDにして、スライドバーは持っていたから、ネットに公開されている教則を頼りに練習しているんですね。ということで、私の使ってるスライドバーはといいますと、それはBlues Bottle Slide、ではなくて、Moonshine Ceramic Slidesであります。

最初に買ったスライドは、メディシンジャータイプ、薬瓶ですね、Blues Bottle Slideであったのですが、そのころはあまり熱心にスライドをせずに、ただ持ってるだけだったんですね。だからスライドを買い足す必要もまったくなかったんですけど、ある時、弦を買いにいった楽器屋で投げ売りされていたのがMoonshine。陶製のスライドで、ちょっと肉厚、そして丈が短め、ええ、自分の買ったのは244という、背の低いタイプだったんです。って、それしかなかったから、なんですが、今はこれをメインのスライドにしています。というのは、全部の弦をぎゅいーんとスライドするなら、Blues Bottle Slideみたく背の高いやつの方がいいんでしょうが、複数の弦といっても2本くらい、ベースは開放モノトニックでキープ、なんて場合には背の低いものの方が使いやすい、そういう理由でMoonshineを使っているんです。

で、職場でもギターを弾いているんですが、そちらはスタンダードチューニングでやっていて、これもベースはモノトニックで4分をキープ。ということは、やっぱり短いスライドがいい、ということで、昔クリップ入れに使われていた風邪薬、ルルの瓶を使って弾いています。で、これが結構使いやすい。でも、最近って風邪薬がどんどん紙箱で個別包装で、みたいになってるでしょう。だから買えるうちにルルの瓶をキープしとこうかな、なんて思ったりして、ええ、将来的にどうするかはわからない。けど、ルルないしMoonshineはかなりの確証を持ってメインスライドの座を争いそう、そんな予感があるので、だからスペアを持っとくのが重要かな、なんて思ってます。

2012年6月25日月曜日

Gray herons, taken with GR DIGITAL

Gray heronsGR BLOGのトラックバック企画、締め切り日がやってきました。今月、6月のテーマは「日常」であります。といわれても、難しいなあ。当たり前のもの、いつも身近にしているもの、それらを撮ってみるのもいいんじゃない? っていうのですが、なにしろ自分は部屋の天井に吊り下がってる蛍光灯を撮ってるような人間だからなあ……。さて、そんな自分の日常とはいかなるものでありますでしょうか。トラックバック企画「日常」に参加です。

珍しく今日撮ったばかりの写真です。今日の帰りの道々、小さなお子さん連れのお母さんが、田んぼの方を指さしてなにか話しかけています。なんだろう、そう思ったら、あれれ、見たことのない鳥がいるよ! アオサギだそうですよ。

日常の風景に、ちょっとした非日常。楽しかった。またきてくれるだろうか。定住してくれたらよいなあ、なんて思います。

Gray herons

Gray herons

2012年6月24日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2012年8月号

『まんがタイムきららフォワード』2012年8月号、昨日の続きです。

『せなかぐらし』は、結構な緊迫した状況ですよ。いつだって失敗続きだった巡。しかしその失敗の度ごとにいろいろ学んで、少しずつ菓奈との距離を埋め、信頼を勝ち得てきたというのに、最後の最後でしくじってしまった。ああ、巡よ、自身の思いを頑にしすぎてしまったなあ。ああ、巡よ、相手がどう思っているか、そこに思いをいたらせず、頑な思い込みによって、結果気持ちを離反させてしまった。最後の失敗だったんだろうなあ。同じ思いを共有していたのに、その気持ちを隠してしまった。誤解を解きたい、その機会も失って、ええ、これはもう巡、すぐさま駆け出して追い掛けるしかないですよね。いや、もしかしたらまだもうちょっとぐずつくのかな。けどいまにもクライマックスですよね。

『麻宮さんの妹』、このところ、麻宮さんの父親、宗太郎のことが描かれているわけですけれど、強烈な天才、ただし非人間的な振る舞いが目立つ、そんな男。なにか純粋で、ゆえに危険、そうした匂いさせている宗太郎、ついに娘たちとの別れまで描かれて、これはぐいぐいとひきこむ展開でした。実をいうと、『麻宮さんの妹』、いまいち状況が把握できなくなっていた、そんな感じで、今彼女の置かれている状況ってどんなだっけ、今彼女を捕えてるの、どういう組織だったっけ、混乱したりあやふやなまま読んでいて、けどこういうの見せられると、読み返さないことにはいかないなあ。そんな風に思ったりしているのですよ。最初のうちは、ほのぼのな漫画? そう思ってたんだけど、全然違いましたよね。ほんと、予想しないほどの広がり見せて、すごいなあ、そう思ってるのです。

少女素数』。あの事故にあった犬、ずいぶん元気になりましたね。すみれを見て、嬉しそうに飛び付いてくる。それはとてもしあわせな情景なんですが、交通事故にあった大型犬に不用意に近付いてはいけないという獣医師からのアドバイスに、的確な答を返すすみれさん。なるほど、どうぶつオタクモードであるのか。犬の名前はマロンではないか。気付いていたすみれと先生、現在わかっている状況、それをもって捨てられたと判断するあんず、そうでない可能性を検討しようとするすみれ、ふたりのスタンスの違い、それが描かれて、なるほどすみれのそれは信念、こうしたことをなおざりにはしたくないという、そうした思いのためかも知れませんね。あんずはより情を重視し、すみれは理を重んじる。そう思えば、前回は情をもって覚悟をなしたすみれが描かれていた。今回は、すみれのその選択を冷静に受け入れるあんず。ふたりの違い描かれながらも、ふたりともに一面的ではない、どちらの面がよいとか悪いとかではないんですね。ふたりともに理も情も合わせ持っていて、その表れ方が違う。そうしたところが見えて面白い、そう思わされたのでした。そしてぱっクン。彼もまた自分の目標、だんだんにしぼっていって、ああ、皆、自分のゆく末、それを思い、見つめているのですね。

2012年6月23日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2012年8月号

 『まんがタイムきららフォワード』2012年8月号、発売されました。雨の季節、ですね。足元は水につかって、学校の机、その上にふたり腰掛けるハナとなる。不思議な雰囲気。ハナのさすカラフルな和傘の下、雨をさけているのだけど、ふたりともに素敵な表情。ハナ破顔、なるもちょっとメランコリー? けれど不機嫌そうではない。穏やかないい表情です。なるのローファーの足元、水につかっていて、なんだろう、面白い、いい味のあるイラストです。

『がっこうぐらし』、状況はいまだよくわからないものの、ええと、ゾンビものなのかい? 学校に寝泊まりしているゆき、くるみ、りーさん。前回の荒廃した学校の風景。人の死体のようなものも見えて、これはいったいどういうことなのか。そう思っていたら、なんと、死体どころではなかったのか。人のかたちをしたものが徘徊している。セーラー服を着ている、ということはもとこの学校の生徒だったのか? およそ生きているとは思えない、そんなものを見付けて破壊するくるみ。くるみの好きだった人も、こうなってしまった? その理由や原因などは今後語られるのかも知れない。今はただただ描かれた状況についていくばかりであります。

『はじおつ。』、めちゃくちゃ面白いな。やらしい向日葵とか! いや、ほんと、甲斐くんと手を繋いで、落ち着かなかったのは自分だけなのか? それがわからないから、今度はこちらから手を繋いでみたらどう? なんていうんです。ええ、新たなチャレンジですね。しかし、やえと柊子の反応の違いとか、面白かった。片やガッツポーズ、片やオーマイガー、すごい対比です。また、向日葵の方が甲斐くんよりひとつ上だったんですね。これも面白かったです。そして、ついに向日葵が意を決して、手を繋いだ! その流れはたっぷりとして圧巻で、ああ、なんという充実。そう思ったからこそ、向日葵の自己分析、あれには笑った。あんたは、大ゴマでなんてこといってるんだ。最高でした。そして、今後の展開を期待させる出来事。どうやらばれた? 波乱が予想されて、向日葵大丈夫かな、いろいろ思わされるわけですよ。

はぢがーる』も新たな局面に踏み込んで、本田くんにキスしないといけない。あ、いや、別に彼じゃなくてもいいんだけどさ、彼女の気持ち的にね。前回の自分の言葉の意味するところ、それを自覚して、また自分の行動のパターンそれも反省して、その上でひと工夫、投げキッスでどうだ! 試してみてという、この試行錯誤、というかなんとかイベントを回避しようと四苦八苦って感じですけど、面白かったですよ。というか、あの投げキッス、あんなダイナミックで勇ましい投げキッス、はじめて見ました。挙句のはてには外国人に変装したり、けど見事に見破られたり、って、そりゃそうよね。でも、その過程で自分が本田くんのこと好きだって自覚するんですよね。ああ、山場だ。ここからの流れ、圧巻。見事でしよ。

2012年6月22日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2012年8月号

『まんがタイムスペシャル』2012年8月号、発売されました。表紙は、ええと、これはなんだろう。お祭りなのかな? さらしを巻いて片肌脱いだリコさん。手には扇、頭には鉢巻? 非常に色気のあるイラストです。最終回告知のカットもあって、都と直人ふたり並んでこちらに手をふる、これは『えすぴー都見参!』。そして『放課後のピアニスト』。レミさんがマラカス持って、って、いや、違うよ、これリンゴ飴か。両手にリンゴ飴。ひとりでふたつ食べるの? 元気があってよろしいなあ。

『カブルモン』、味のある漫画ですよ。一二見さんをエヴェレッタちゃんにして、さあこれから職員室にいこう。カブルモンの奇人変人ぶり、なのかも知れませんが、中の一二見さんは落ち着いていて、と思ったら、そうでもないのか、不思議とハイで、面白いなあ。そして職員室で顧問を募る。なかなかうまくはいかない、そんな状況に加えて伏見先生が立ち塞がる! 頭ごなし、話も聞こうとしない、そう思われたその時、高沢懸命の説得。あのおどおどしてる子が、こんなにもはっきり主張して、その様子に折れた伏見先生。なんだあ、いい先生じゃない。正面から熱意持って体当たり、それをしっかり受け止めてくれる教師。なんだよ、青春ものかよ。ええ、そうなのでしょうね、きっと。

『どろんきゅー』、カラーです。青空の下、海でキャッキャッと遊ぶ女の子ふたり。ああ、いいイラスト! 足元に真っ赤な、真っ赤な、手が、手が! ほんと素晴しいですよ。カラーともなれば、幽霊さんたちの威力も増して、けどそれでもいいやつらだなあ。試着室幽霊、あのフレンドリーな様! 海で出会うやつらもそう。でも、あのうねうねの手、砂山の手、怖いわあ。で、怖がったりにこにこしたりの果歩が可愛いですよ。イルカフロートでの御神輿状態。ナイスでした。しかし、このお化けに好かれる子が無事なの、あのお母さんあってのこともあるんでしょうね。ワイルドな母。お化けも退散する。一種のお守りなんでしょうね。

シュガービーチ』は文化祭。ビーチで水着喫茶、あるいは部長の売り出し。いろいろ案は出たけれど、なんと、劇に落ち着くのか。ビーチバレーの力でビーチの平和を守る『浜辺の妖精シュガービーチ』。なるほど、このタイトルはこの日のためのものであったか! で、部長、やる気なのね。もうノリノリで、で、ここからの展開、酷かった。ビッチパワーでビッチを守るシュガービッチって! ビチビチビッチで変身シュガービッチって! もう、たまらん面白さでした。もう、これ、いいんか。ところで、部長のセーラー服ってはじめて? なんか、ものすごく意外な感じ、不思議な雰囲気です。

『童話の森の女子会』は、ナントカ、ゲストでありますよ。童話、メルヘンのお姫様たちが集まって女子会だそうです。於いばらの城、主催はオーロラ姫、って、やあ、やっぱりナントカだけあって一筋縄じゃいきませんよ。きゃっきゃうふふとか有り得ない。シニカルでちょっとブラックな話。めちゃくちゃ面白かったです。というか、オーロラ、歯、歯はちゃんと磨いてくれ! お願いします。しかし、ほんと、もともと怖かったメルヘン、でありますけど、この人にかかると、なんともいえん味わい、シンデレラの価値観とかさ、あの庶民の庶民でしかありえない発想の悲しさよ、もう素晴しい。またメルヘンの男親への視点。逃げ腰、見て見ぬフリ、腰抜け、いいたい放題、それが素晴しい。この人、健在だ、まさにそうした感想。女子集まっていろいろ話す、そんだけのことがこんなに面白く、そしてラストのまとめ方。ああ、これは現実でもありそうだわ。メルヘンを、ちょっとすれっからしに、現実的な視点で見たといった味わい、大変によかったです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第21巻第8号(2012年8月号)

2012年6月21日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2012年8月号

『まんがタイムきららミラク』2012年8月号、先日の続きです。

『みかりんバイトデイズ』、ゲストです。女の子ふたりのバイトもの。ヒロインみかんはどうしようもなく存在感がなく、すでに到着してるというのに店長にも友達にも見付けてもらえない、そんな子であります。ちょいちびっこ風。基本真面目、働かせてみれば有能。けど、あたかも見えないかのように存在感がない。対して友人木下りんごは、なにをしても目立つタイプといっていいのでしょうか、美少女、オメガがつくくらいの美少女なのだそうです。ただ、ミスが多い、接客態度も悪い。でも集客に繋がるからクビにならないのだそうですよ。やたらお金に細かい店長やりんご、ちょっと常識はずれな人たちの中、みかんがやたら常識的、これはよいなあ。そう思います。ちょっと可哀そうかもしれない? けど、健気なみかん、この子はよいと思います。

『わたしと姉は正反対』、これはすごいな。ヒロインなずなのもとにやってきた魔女せりな。無理やり姉として居座っている。その魔女せりなが酷い。なずなの魔力を欲してるという。それだけならいいのだけれど、人の常識を知らないせりな、人の気持ちを理解しないせりな、彼女のやることなすことの酷さ。これはきついわ。しょせん漫画、どうせ漫画、なのだけれど、これまでになずなが暮らしてきた環境、それがずたずたにされる。1年生だったのが、無理矢理に3年生にされ、友達もいない、そんなクラスの中、せりなが無神経に振る舞う。自分の元いたクラスに戻れば、クラスメイトは自分を先輩として扱って、さらには友達りかは自分のことを忘れている。残酷な話、ほんと、これはきつかった。けど、これだけ強烈な違和感を叩き込まれていたからこそ、屋上でのなずなの気持ち、あの苛烈な怒り、それが強く響くのだろうな。そしてせりなにも届いた、過ちだとかいっているけれど、ああ、この人もこうして学んでいくのでしょうね。この先にも厳しい、そう思える状況は出てきそう。でも、それでも今回のラストを見れば、安心して読んでよい、そんな風に思わされます。

『ゆめおいドミトリー』、ゲストです。田舎から都会に出てきた女の子、藤原ゆめ。彼女がはいった寮は、ビルの谷間にある木造一軒家。獣医志望の女の子増川千歳に案内されて、自室にいけば、同室の遥佳、漫画描くのに必死で、けど一度にゆめのとりこになって、って、なるほどちょい百合っぽい流れです。遥佳には妹があって、優佳、お姉ちゃん大好き、だからお姉ちゃんを奪おうとするゆめのことが面白くない。けど終始ギスギスではなく、だんだんに親しくなっていきそうな雰囲気持っていて、そして皆がそれぞれに目標を持って頑張っている。ゆめだけは、その夢というのがないんですが、これから見付けていこう、そうした成長が描かれるのでしょうね。

『月曜日の空飛ぶオレンジ。』、これ、驚きましたよ。なんと、ヨシノの兄、行方不明、その理由、彼のゆきついた先、それがどこだったのか。ついにそれが明らかになって、なんとそういうことだったのかあ。ほんと、驚かされました。これまでの展開は、むしろ理解しながらどうこうというよりも、なんだろう、よくわからないな、どういうことなんだろう、ただただ後からついていく、そんな感じで読んでいた。けれど今回こうして状況が整理されて、ああ、そうなのかあ、納得して、しかしこれ、こうなると再読したく思えてくる。状況が見えてきた今、読み返せばなるほどと思うこともあるのだろう、その機会が楽しみです。

  • 『まんがタイムきららミラク』第1巻第6号(2012年8月号)

2012年6月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2012年8月号

『まんがタイムきららMAX』2012年8月号、昨日の続きです。

『ソラミちゃんの唄』、なんかよいですね。だんだんとわかってきたソラミちゃんのこと。大学受験に失敗して、浪人生活しながらひきこもり。お母さんとはちょっと疎遠、けど友達には恵まれてるみたいで、安心しました。友達、さっこ、フミリン、そしてネモ。さっこはソラミに出歩きなさいよ、お母さんとちゃんとしなさいよ、勉強しなさいよ、いろいろ面倒見てくれて、フミリンは漫画が好きだったりゲームが好きだったり、そしてネモ、この子はソラミの作る音楽が好きっていうのですね。それぞれ違う興味でソラミと繋っていて、けどみんな仲良しなの、それがいい雰囲気を作っていると思います。さて、ソラミ、ひきこもり。勉強は嫌いっぽい。いろいろと駄目っぽさ感じさせる女の子なんですが、それでも音楽となると熱心に取り組める。これ、もしかしたら一種の逃避で、音楽が主に取り組まねばならないことになったら、打ち込めなくなる、そんなことにもなるんじゃないか、我が身振り返ってそう思ったりもするんですが、でも熱中できるものがあるというのはよいことだ、興味を持って取り組める、それはやっぱりよいことだと思うんです。むしろ彼女を見て我が身を反省する、そんなくらいです。音楽以外に関して、今は落ち込みを見せているソラミですけど、お母さんとのこと、お父さんのことも、そして社会との繋りなど、いろいろ。全部の問題をきれいに片付けて、なんてのは望みすぎかも知れないけれど、少しずつでも回復? 復帰? して、よい明日に向きあえればよいなあ。みたいに思ったんですね。

放課後せんせーしょん!』は、浴衣でお祭りでありますね。冒頭のカラーページで浴衣の魅力しっかり描いて、柄、模様のあしらいなど、実に美しいです。しかし、コモモさん、着付けできるんですね。また髪のまとめ方、これも皆それぞれで、大人っぽく落ち着いた雰囲気にもなれば、まとめて流して、それがすごく素敵だったり。髪にも浴衣もいろんな表情が見られるところ、細やかで華やかで、目にも嬉しいです。さて。あんず飴のルーレットとかあるんだ。いや、私、お祭りの屋台とか全然知らんのですよ。今回は、にぎやかなお祭りから、ゆかり先輩が倒れたのをきっかけに、5人だけになって、そのこと申し訳なく思うゆかり先輩、よいなあ。この人のちょっと個性的、謎キャラでありながら、基本生真面目というの、大変よいと思うのですよ。皆で花火で遊ぶ、あの場面は葵の元気さ見事に発揮されてすごく楽しい。で、この子、ほんと愛されてるなあ。パラシュートをとろうとうろうろ走りまわる葵、スナオのふたり、目が大なり小なりになってるのがいいなあ、スナオさんには珍しい感じ。で、座り込んでたゆかり先輩の手元に落ちるとか、このにぎやかさが、すとんと落ち着きに落ちる感覚、このまさにすとんといった感触、面白みを後押ししてました。そして最後は静かに、しめやかに? そう思ったら、そうでもなかった。あの、最後にわっとにぎやかになるの、彼女らの年代に特有の華やぎ、あるいはかしましさ、それを感じさせるんですね。

『▲コンプレックス』は円と鋼音たちが生徒会の助っ人に。っていうんですが、あのいきなりの物騒な発言、生徒会長か。めちゃくちゃ面白いな。内巻姫子、いろいろと危なそうな人。あの、病院行ってくださいとか、冷静なのか酷いつっこみ、笑ってしまいました。さてひのりや円の予算削減案、なんというちょろさか。そして遅刻対策。これは見事に逆効果、というか、鋼音さんの威力たるやものすごい。今回の見どころは鋼太くんですよね。鋼音を助けたい一心で、いや? 頼りになるところ見せたかったのかな? いずれにしても裏目に出てる。けどそんな鋼太のこと、ちゃんと見てくれてる人がいるんですね。ちょっと安心しました。彼が彼女の気持ちに気付く日はくるのか、それはわからないけど、このふたりの関係、悪くないなあ。けど、ちょっと切ないよね。好きと思いを告げず側にいる。なにかしみじみしますよね。

『青春帰航』、ゲストです。ちょっと癖のある絵柄。味があっていいな、基本そう思うのだけど、ちょっといきすぎて可愛さを損ってるところがあったりするのが残念に思ったり。さてさて、帰宅部作ろうという話です。いいだしたのは春咲緑。つきあわされるのは今野悠。ただただ帰宅したり、帰りたがりの子らを支援したり、なんだそうですよ。申請は通って、4人そろえばいいらしい。かくしてポスター作ったりなど募集活動したら、さっそくふたり入部。坂上茜、水瀬洋子。春咲水瀬組は運動が得意らしい。バスケ部の助っ人を見事に全うして、ここでは活躍できない坂上茜、この人は文化系方面で活躍する、みたいですね。基本帰宅部。たまに助っ人。みんなで帰る、このいつものふたりだけじゃない帰宅の情景、そこに、また助っ人活動なんかにも楽しみ見出すところ、よいじゃないですか。好きな感じですよ。

○本の住人』、ひゃっはー、たまらんなあ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第9巻第8号(2012年8月号)

2012年6月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2012年8月号

『まんがタイムきららMAX』2012年8月号、発売されました。表紙は『カレーの王女さま』。さすがカレーだけあって、見事な黄色であります。最前面にヴィッキー。見事に乙、そして見事にたわわな、いや、以前飛んだボタンを安全ピンでとめている、その豊かさ、見事にど真ん中です。そして後ろには乙カレー! を決めているつかさ。なんだかシュール、けどそれが実にこの漫画にはマッチしている。ええ、見事に仏さんじょ的であります。

ところで、ページめくったところ、プレゼントのC、『カレーの王女さま』のコミックス表紙、あれは本当なのか!? これ、どう見てもタイトル『乙カレー!!』だよね。いやほんと、これは大丈夫なのか? そう思うと同時に、よくぞやってくださった、そんな感動に打ちふるえます。

ご注文はうさぎですか?』、扉を見れば、おや? 新キャラ? いえいえ、チノちゃんの友達、マヤとメグであります。学校からの帰りが遅れたココアとリゼ、彼女らの穴を臨時で埋めてくれていたっていうんですね。ココアにはメグが、リゼにはマヤがそれぞれ懐いて、あのココアの株のもりもり上がるところ、チノが後ろで青い顔してるのが、もう本当に面白かったですよ。さてさて、チノの友達が出てきて、チノが取られた気分になってココアが寂しがる、そんな展開を予想したら、逆か! ココアとリゼがふたりと仲良くなって、なんだか寂しがるチノが可愛くて、いや、でもわかりますよ。こういう気持ち。いつでも誰かの一番、それはさすがにないとしても、それでもやっぱり気持ちが他の誰かに向いてるの見るのは寂しいことです。こうした気持ちを持て余してしまうチノ、そして同様に自分の知らないチノを彼女らは知ってるんだって寂しさ感じるココア。でも、ココアの方が落ち着いてる、これはそれだけココアがお姉さんってことなんかも知れないですね。そして、あのラスト。チノを取り巻くラビットハウス、そして学校での様子。みな、チノをちゃんと見てくれていて、ちっとも置いてけぼりなんかじゃない。チノもまたちょっと成長していることが感じられて、大変よいものでした。ところで、青山さん、すごく意味ありそうな感じ。楽しみ、なんて思うけど、あんまり話が進んで欲しくないな、ゆっくり進んで? みたいに思ったりもするんですね。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』は文化祭当日ですよ。うん、扉、大変可愛らしい。可愛い衣装と、おいしいあんみつ。人気の店に椿のお父さん、妹来店ですよ。あのお父さんの娘大好きっぷり、大変よいですね。椿を狙うカメラを椿を狙う浅見さんが阻止する。いやほんとよいですよ。菫のお姉ちゃんばかりじゃなくて私も気にしてというアピール、あれも実に効いていました。さてさて、他の出しもの、軽音部、アクアリウムっていうのは考えすぎ? となると占いは……? そして最後に晶という子が登場。陸上部なのでしょう。安食先輩がこちら側という、その真意はわからないけれど、今後ライバルになっていったりするのかな? これは期待されます。可愛いし、ショートだし、ショートですし。

ワンダフルデイズ』が最終回! ああー、きららMAX創刊号からずっと続いてきた、そのタイトルが終わりを迎えて、これはひとつの節目なのかも知れないですね。最終回といっても、これまで準備されてきたこと、それがきっちり消化されたとでもいうべきでしょうか。皆の来し方、それが語られ、今や今後の展望が語られて終わった。それは大きな盛り上りこそなかったけれど、落ち着いてしみじみと読んだ、そんなラストでありました。新作も予定されてるということ。それは嬉しいなあ。なにしろ私は、この人の漫画があったから『まんがタイムきらら』及びその系列誌を読むようになったんです。きっとまた読める、それがありがたいです。

『今いる世界をログアウト』、ゲストです。2回連続の第1回。コンピューターに不慣れなヒロイン睦がSNSやBlogやりたいと、詳しい友人に頼んでPCを選んでもらった。したらそれがやたらとごついもので、ハイスペックなそいつをもって、友人しはせは睦をネトゲに引き込もうという魂胆だったというんですね。友達作るのが苦手、でも睦がいればなんとかなりそう、そんな理由。けど、睦は睦で楽しそうだから、あんまり振り回されてる感じがない、それがいいですね。新人だからルールやマナーを知らない。それで生じるトラブル。けどその物怖じしない性格、しはせもいってますけど、こうした性格が友達作るには重要なんでしょうね。さて、導入を終えて、次回、睦はいかなる活躍してくれるか。楽しみに待ちたく思います。

ふわふわ科学』は、科学の力で犯罪捜査。ドラマを見てその気になったミソラがいろいろやらかしてくれる回でありますよ。お母さん、美人だなあ。さて、私のイチゴまみれケーキが消えた、その犯人を探そうというミソラ。いつもの面々、次々とらえて犯人扱いしてみせて、ちょっと悪ノリ。それでウソ発見器やら足跡写し取るシートとか、って、このシートは知らないなあ! 指紋を採取したりなど、こうした捜査にて定番? いろいろなことが楽しくて、思えば小学生の頃購読していた科学雑誌の特集、これが科学捜査だ! みたいなものにわくわくさせられたものでした。懐かしい気持ち、思い出させてくれますよ。科学のトピックにからめてレイナやサツキのキャラクター、うまいこと対比させられたり、チエの秘密兵器によってミソラが追い詰められたり、その表情のいろいろなど、大変面白かった、楽しかった。わくわく含めて、ほんと、よかったです。

『グレーゾーン』、これはすごいぞ! 『もっかい!』の4224氏ですよ。かつて怪物退治をしていた家の末裔エミリちゃんが、怪物退治やってみたいとホオズキちゃんに持ち掛ける。ちょっとファンタジー? そう思わせる内容ですが、いやいやそれ以前にですよ、すごいね、この誌面。最初、扉だけがこうなんかと思ってた、いやいや、違うねん。ページめくってびっくりした。本編がまるまるそうなんだ。コマ割りのない四コマ漫画。シームレス、ひと続きに繋がったイラストレーションが四コマのテンポで進行する絵物語として機能しているのですね。いや、もう、これは驚いた。すごい労力なんじゃない? 日頃読んでいる四コマ、それらと同じように読むのは難しい、すたすたするするとは読めないんだけど、この絵のかもしだす雰囲気、魅力は特筆すべきものがあります。思えば、こうした絵で見せる漫画、漫画というより絵物語といいたいようなもの、昔はいろいろ見た、読んだこともあった。しかし、そうしたものを今また、しかも四コマ誌にて読めるとは、本当に驚き、しびれました。これは読み切りとあるけれど、本当に一回こっきりなの? 毎月の連載ともなると死にそうな気がするけど、でも、これ、とてもよかった。ハシラもない、アオリもない、次回の予告も、地底ちゃんのつぶやき載せるスペースもない。まさに破格で、しかしその破格のうちに四コマの流れ、テンポを抱えている、それが破格ながらも様式を尊重している、そんな風にも思われて、大変によかったです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第9巻第8号(2012年8月号)

2012年6月18日月曜日

『まんがタイムファミリー』2012年8月号

『まんがタイムファミリー』2012年8月号、昨日の続きです。

『ギュっとして!よねちゃん』、実にいい感じ。突然の雨、雨宿りした木の下で出会った女の子、迷子のマヨちゃん。おねいちゃんに会いにきたっていうんですね。よねちゃんがいいお姉さんしていていいですよ。で、マヨのおねいちゃん、美人で、こっちで素敵な友達ができたっていう。ああ、なるほど、あの人か。ええ、そのとおりでした。涙の再開。いやほんと、素晴しい。で、従姉のおねいちゃんとかかと思ってたら、ちがうのか! 実姉なのか! 驚きました。しかし、大好きなおねいちゃんをよねちゃんにとられたくない。その一心でよねちゃんに反発して、けど反発しきれなくて、そして対決から共同作業に決着する。いい話、楽しいわ、可愛いわ、ほのぼのだわ、ほんと素敵な回でした。

『地味なコ、派手なコ』、大変に面白いです。クラス一派手なお嬢さん、西條さんが地味になりたいと鈴木千草に接近する。西條さんのコミュニティと千草さんの反応の違い、それが面白いですよ。スキンシップが激しい、いいたくないことでもずけずけ聞く、でもそれらはそれで、相手に興味があると伝える、そんなサインでもあるっていうんですね。西條さんは千草の優しさとか気配りの細やかさに感心しつつも、それでももっと興味を持ってもらいたい。そうしたこと思うの、西條さんが千草のこと、ただ地味なスタイルを知るためのサンプルではなくて、人として興味を持って接してるってことなんでしょうね。だから、あの最後の好きな花のくだり、とてもよかった。普通の人の普通の漫画、いや西條さんはちょっと変わってるとこありますけどさ、でも普通の人たち、奇をてらっていない、それでこんだけ面白い。大変よいと思うわけですよ。

『レッスル・ミーツ・ガール』、面白いです。ヒールの先輩のマイクアピール、あれは面白かったですよ。基本的に短いスパンでネタをぽんぽんと見せて、だいたい2本くらいの連携に止めておく、そんなスタイル。そのテンポのよさが心地いい。ネタもプロレスネタにキャラクターの要素をからめてより一層の面白さを引き出して、腕の太さを気にする、髪形も気にする。その末路。プロレスラーで同時に女性なんだな。そんなテーマが全体に流れている、こういう見せ方もうまいですよ。あの、部長を男性と思ってなかったつかさ。彼女がちょっとそのこと意識してみたり、そしてまた部長も。いや、これ、そういう方向に進むのか? 進まないような気もするなあ。ともあれ、大変面白かったです。

『めがねのキミと博物館』は、またまた不思議な辞典が出てきて、岩本さんのことがえらい詳細に載っている辞典があったっていうんですね。このあたりの人のことがつぶさに記載されている、まさに謎の辞典であるわけだけれど、そこに載っていないといって気にする内藤さん。ちょっと落ち込む内藤さんをはげまそうと一生懸命な香坂さん。彼女はほんといい人だなあ。そう思ったら、実はその香坂さんのことが載っていない。この人、以前からいろいろ謎ですよね。いったいどういう人なのか。いろいろ気になる、ほんとなんだか謎が気になる人であります。

  • 『まんがタイムファミリー』第30巻第8号(2012年8月号)

2012年6月17日日曜日

『まんがタイムファミリー』2012年8月号

『まんがタイムファミリー』2012年8月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』ですね。トンカツを餌に、かじりん先輩に見事に釣り上げられているカツ代であります。ふたりともに水着、といっても競泳水着ではなくて、カツ代はワンピース、かじりん先輩はビキニで、というか、ツインテールでとってもいい笑顔、素敵であります。この他に『うのはな3姉妹』から三女桜が、あんま色気のないセパレート水着、手にはなんかかっこいい水鉄砲、この子は、こういう色気とかではない素朴な可愛さ、それが似合いますよね。

『博士の白衣女子攻略論』は、あー、須藤さんのこと、クールだとかハードだとかいい過ぎたのがまずかったか、こんなにも可愛らしいお嬢さんなんだよって、こんなにも見せつけられることとなって、ああ、しあわせだ。なにをやらせても、しっかりとそつなくこなす、そんな人だと思っていたら、カドミウムとカルシウムを間違えてしまうなんてミスをなさって、それからの動揺、失敗の数々。ああ、こういうの意外であります。かわいいもの好き、おしゃれにも気をつかう? って、なるほど白銀くんにはかわらず辛辣だなあ、須藤さんもそうなんだけど、みんな容赦ない。しかし、この髪形からはじまって、予断、研究上の判断ミスに繋げていって、有名なピルトダウン人、例を出しながら科学的なエピソードに繋ぐというの、たいへんによかった、そう思います。そしてラストの須藤さん。いや、ほんと、今回は須藤さんの魅力押し出しの回でありました。

『ひよっこシスターの安息』は、おお扉に見える鏡の中のシスター雛形、ミステリアスで挑発的、いつもの彼女と違う姿にどきどきさせられます。というわけで、今回は心霊について。心霊スポットと呼ばれて、妙に人がやってくるようになったシラクマ教会。七不思議とかお寺でおはらいとか、いやはや、シスターたちがそんなのいいのか? と思ったりもするんですけど、この人たちに関しては、これはこれでいいのかもな、そんな風に思えてくるから不思議です。しかしお寺で、ベールをぐいっとひっぱられたシスター雛形、あの驚いた表情、そして怒ったお顔、大変によろしいなあ。で、結局霊はいませんでした、そうなのかと思ってたら、いやはやまったく逆でした。面白かった。実は怖がりのシスター根津も大変によかったです。

『よめヨメかなたさん』は、おお、意外やシリアスな話でした。料理の得意な平成のかなたさん。対してお菓子が得意な昭和のかなたさん。双方お互いに引け目を感じている。そうしたところから、ふたりの協力、苦境に助けを求めるかなたさんが、これまでかなたちゃんと呼んでいた、その人をお義母さんと呼ぶにいたる。ああ、ちょっとしたライバル関係でもあったんだろうなあ。けど、そんなわだかまりもなくなりました、そうしたエピソード、大変よかったです。最初はわりとコミカルだったんですよね。ウェディングケーキを頼まれた。はりきるのはいいんですが、仕事でトラブルでどんどん追い詰められて、心の余裕もなくしてという描写、どんどんシリアスになったその後だっただけに、追い詰められたかなたさんの心が家族だからと助けを申し出る義母の手をとる。それが本当によかったと思ったんですよ。

働け!おねえさん』は、馬渡と来島さんの出張でありますよ。ネットにぽろりと書いた本音が原因で職を失ったり、また契約やら内定やらをふいにしたり、などなど、実際あるっていいますよね。ああー、ほんと、こわいなー、そう思うわけですが、ライバル社がネットでやらかしてしまって宙に浮いた契約、そいつを取りにいくぞという話であります。向かうは名古屋。メインは馬渡、来島さんはというとこれが初出張となる馬渡のサポートにつくっていうんですね。ネットのつぶやきで失った信頼があれば、電車の中で話していたこと、それで得られた信頼もある。そうした対比が、シンプルながらも実によかった。ああ、きっとこうだろうな、そういう期待をしっかり受けて展開しながら、来島さんに学ぶ馬渡やたまに奇跡をおこす来島さんなど、見どころいろいろ作ってくれて、たいへん楽しかったです。

  • 『まんがタイムファミリー』第30巻第8号(2012年8月号)

2012年6月16日土曜日

『まんがタイムきららミラク』2012年8月号

『まんがタイムきららミラク』2012年8月号、発売されました。表紙は『純粋欲求系リビどる』です。リビどる三人がしっとり濡れている表紙。色っぽいですよね。メインはこちらに背を向けたリク。その向こうにいる眼鏡のつるをくわえたレンも色っぽく、さらに向こうのルコ、髪をかきあげて、この人は色気よりももっとなにか清純なもの、感じさせますね。このしっとり感は梅雨時発売だから? そう思ったら、なるほど本編! であります。

『幸腹グラフィティ』は、なんと、面白い展開です。来週、予備校がお休み。かくしてきりんがリョウのうちに来ない。なんとか呼ぼうとあの手この手のリョウが可愛いなあ、そう思うんですが、三ツ星には勝てなかった。あの、高級中華に魅入られたきりん、次のコマ、謝るきりん、大変に素晴しいです。そして椎名さん。傘にカッパ、重武装だというのに、水濡れでダウン。徹底的にリョウをひとりにするというのですね。しかし、ひとりにしてどうするのか。そう思っていたら、ああ、おばあちゃんとの思い出。図書館で司書さんと会って、おばあちゃんんのこと、いろいろ聞かせてもらうっていうんですね。ずっと、おばあちゃんのこと、料理が得意な人なんだと思っていた。リョウがそういう、またリョウの視点でおばあちゃんを見ていた私たちにしてもそうですよね。けど、そうじゃなかった。苦手だった。本を参考にしながら、リョウがおいしいと思ってくれるように、そういう願いをともに作っていた料理だったっていうんですね。料理は愛情なんていうけど、それは本当なのか。それは本当なのですよ。この人のために作りたい、この人がおいしいといってくれますように。その思いがひと手間を変える、その人の好みに合わせる、そのひと工夫がより料理をおいしくするんですよね。そうした基本のこと思い出させてくれる。切なくもよいエピソードでした。

『桜Trick』は文化祭の準備。前夜、準備のために学校に泊まるっていうんですね。今回のメインは、春香優ではなく、コトネしずくでありますね。学校お泊まりに緊張するしずく。こうした経験はじめてだっていうんですが、それは中学では18時に下校しないといけなかったから。嘘なんですね。人の輪の中にはいっていけなかった。だから一緒に学校に泊まるとか、無理だった……。けど今は違う。その理由、告げられるコトネももうわかってて、このふたりの関係もまたよいですね。切ないなあ。なかなか素直になりきれない、けど、そうじゃない、思いはただただ溢れるといった様子。たいへんよいと思います。でもって、春香優、もうこのふたり、もうたまらんですなあ。どこまでゆかれるのでしょうか。もう、素晴しいです。

『なりきりイミテーション』、疑似姉妹のお話。今回は姉妹げんかですね。なんで向子はこの関係を秘密にしたがるの? その返事に機嫌そこねたお姉ちゃんみなり。学校でもそっけない態度して、それに傷つく向子、同様に傷ついてるみなり。公園で会ったまりと、まりの妹はなの様子見て、姉妹げんか、いつもどうしてるの? ひとつの解答を得て、そして実践するみのり。みのりが謝って、そして向子もあやまって、あの向子がみのりのこと思ってのことだったっていう、その理由とちょっと不器用なところなど、大変よいですよね。不思議な姉妹ごっこ。ふたり、少しずつ距離を縮めて、親しみを増して、理解しあって、そうした様子、すごくいい。糸に込められた思い、向子の気持ちなども大変によかったです。

『プリ魔ドンナ! — 現在魔王進行中』、面白いですね。サリーとパルフィでアイドルデビュー、というんですが、なかなかにうまくはいかない、さらには強面な兄さんまで出てきて、って、意外といい人だ! さとみの変態性、これがアクセントになってますよね。暴走する妄想。また魔王サリーちゃんへの聞き取りなど、面白い。あの和製RPG思わせる台詞の枠、いいですよ。話をはこぶテンポにいいアクセントを作ってると思います。そして新キャラ。なべ、フロシキ、フライパン装備の子供ですよ。男の子? そう思ったら、なるほど、勇者の妹なんだ。めちゃくちゃ強い。パルフェも容易には勝てない? そんな子が、こんなにも可愛いっていうんですね。お年寄りにモテモテのサリーがゲットしていた飴玉で、この妹も魔王の仲間になって、ふたりでユニット組む? 期待される展開であります。というか、パルフィもさとみの仲間入りするのか?

  • 『まんがタイムきららミラク』第1巻第6号(2012年8月号)

2012年6月15日金曜日

ONKYO 2.1chホームシアターパッケージ BASE-V30HDX

 先日テレビを買い替えたのですが、いやあ、最近のテレビってずいぶん薄くなってるんですね。バックライトがLEDになったこともあるのでしょうが、ほんとぺらっぺら。で、背面のパネルなんかも、ごつい箱のようになってる、なんてことはなくて、薄いのがネジでとめられてる、そんな感じなんです。もう全体に薄い、筐体からして華奢、そんな具合なんですね。こうなると、スピーカーの容積も小さくなるから、音質にはマイナスだよなあ。なんて思ってたら、それどころじゃなかった。筐体が共振するんですよ。なんか変な鳴り方するなあ。そう思ってた。最初は低音よりの中域で、で、その共振範囲はどんどん広がっていって、最近となると、低めの落ち着いた声音の女声で鳴るようになってしまった。ああ、これはきつい。いろいろ回避できないか、紙を挟んでみたり、錘をつけてみたり、工夫したけど、どうにも駄目っぽい。もう、どうしたものかなあ。

金で解決することにしました。

買いましたよ、ホームシアター。テレビの筐体が共振するんなら、テレビからではなく、別のスピーカーから音を出すようにしたらいいんだよ。単純な話です。ただ、そうなると、スピーカーやアンプの設置場所、そして費用などなど、いろいろ問題も出てくるわけで、どうしようかなあ。一万円くらいならさあ、まあいいやで出せるけど、そんなに安いシステムはないのね。と、どうしようか迷っているうちに、テレビの共振、なおさら耳につくようになって、それは状況が酷くなっているのか、あるいは神経質になりすぎてるのか、いずれにせよ我慢が限界を超えた。買った、買いましたよ。いろいろ調べて、アンプが小さい、そして5.1チャンネルにまで拡張できるやつ。ONKYOのBASE-V30HDX、買いましたよ。

届きました。設置は事前に説明書をダウンロードして予習していたから、まあてきぱきですよね。それでも一時間弱かかったんですけど、スピーカーの接続はともかく、テレビやBlu-rayプレーヤー、PS3との接続はケーブル一本、ものすごく楽。これは素晴しいなあ。テレビに関しては、ARCとやらに対応してるので、光ケーブルも不要など、さらに簡略化されていて、実にいい感じです。

BASE-V30HDXはAVアンプとフロント2本、そしてサブウーファーの2.1構成なんですが、折角なのでセンターを追加して3.1にしてみました。で、最初に見たのは『君と僕。2』だったのですが、いや、もう、あの会話主体といったアニメでも全然違うんですね。というか、主題歌の時点で瞭然だったわけですが、実際比較にならない。あんまりに中低音が前に出るもんだから、落ち着かないくらいで、あとでまた改めて落ち着いて見よう。そんな感じ。

変化はニュースでさえ顕著で、NHKの男性アナウンサー、あんなに低域まで響く声なんだなあ。またドキュメンタリーのBGM、やたら前に出てきてわずらわしいなあ、などなど。BGM、中低音の存在感が全然違います。また、中低域の支えがあるからか、女性アナウンサーの声も落ち着きが出て聞きやすくなって、これはセンタースピーカーの威力なのかな? 実際、音の解像感が違っていて、ある程度聞き慣れてからテレビのスピーカーに戻してやると、すごくざらざらして聞こえる。ああ、こんなにもテレビのスピーカーって出てないんだな、そう感じさせられました。

アニメとニュース以外でなにかチェックするのにいいのはないかな? そう思ってたら、たまたま『香港国際警察 NEW POLICE STORY』やってたものだから、こいつを見てみたら、いや、もう、すごいね。音の迫力全然違う。アクション映画となると、やっぱり違うなあ。いや、ほんと、今度、5.1チャンネルのBDでも探してきて見よう。『サマーウォーズ』とか、そうだっけ? うん、いろいろ探してみようと思う。いや、ほんと、これはちょっと楽しみになってきましたよ。

そして今は録画してあるNHKの『Songs 長谷川きよし』を見ているのですが、いや、もう全然違うね。ギターの音、ぽーんと前に出てくる。あんなに豊かに鳴っていたのか。ほんと、全然違っていて、きっとロックなどでも全然違ってくるんでしょうけど、こうしたアコースティック、小編成の音楽でも歴然であるなあ。いや、ほんと、ちょっと生活が豊かになりそうです。

このアンプは、HDMIでテレビ等周辺機器と連動するので、電源オンオフが連動したり、音量のコントロールをテレビリモコンでできたり、そういうところも大変便利だと思います。気になってた、アンプ経由でPS3のHDMI連動可能なのかというのも、問題なくクリアして、ほんと、導入したのは正解でした。いろいろを試してみたい、そういう気持ちが湧いてきますよね。

あ、ひとつ問題があった。センタースピーカー置いたら、リモコンの受光部を隠してしまって、ものすごく不便! 低い位置からだとリモコンの赤外線が届かない! これはどうにかしてクリアしたいなあ。プリズムとか置いたらいいのかなあ。

2012年6月14日木曜日

天使の3P!

 天使の3P!』、読み終わりましたよ! 『ロウきゅーぶ!』の蒼山サグが贈る新作、小学生の女の子たちが主役の、いや主役は高校生男子か、バンドものであります。五島潤、紅葉谷希美、金城そらによるスリーピースバンド、ギター、ベース、ドラムの編成ですね。表紙の女の子が五島潤さん。ギターですね。バンド、というか、ライブをやりたい、そういい出した子でもあります。しかし、なぜバンドなのか、ライブなのか?

今回は前回と違い、ばりばりのネタバレ進行でいきたいと思います。これより以下はネタバレ御免、ゆえに未読の方はここらで引き返していただきとう存じます。

潤たちがバンドをはじめる動機、そこに工夫があったのだと思います。アイドルやロックスターみたいになりたいわけじゃない、音楽が好きだったとか、たまたま家に楽器があったから、そういう理由でもない。思い出作りだっていうんですね。潤たち三人は、リトルウイングという児童養護施設に暮らしている、その施設は教会に併設していて、しかし経済的事情から教会と今の施設を手放すことになった。好きだった教会とお別れするにあたって、父親代わりのマスター、佐渡正義の夢を叶えたい。それが教会でのロックライブ。音楽を自分たちの楽しみというよりも、より切実な願いを実現するための手段としているのですね。あるいは、ここを去る自分たちにとっての区切りとするため、そういう意味もあったのかも知れません。

ここで重要なのは、この物語が描こうとしているものが、彼女らのバンドの上達ではないということです。『ロウきゅーぶ!』では、ずば抜けたプレイヤーひとりを軸にしたバスケチームが、いかにして格上のチームに勝利するか。そうした視点も重要だった。けれど、『天使の3P!』においては、彼女らが音楽的困難にどう向き合うかはむしろ語られず、というかある程度クリアされてしまっているといってもいい。じゃあ、なにもかも円満円滑に進むのかといったら、当然そんなには甘くなくて、聴衆をどうするか、プロモーションこそを問題にしているんですね。無名の彼女らのライブに、いかにして観客を呼び込むか。この観客を呼ぶというのはライブ、コンサートをする際には当然重要で、そして難しい。知人友人を動員する。家族縁者のつてを頼ったりもするのですが、しかし、潤たちにはその頼れる相手がいなかった。そこで主人公貫井響に声がかかった、ネット経由で、会ったこともない相手に頼るしかなかった、彼女らはそこまで追い詰められていたのですね。

テーマは交流、人間関係、コミュニケーション、相互理解、そうしたものなのでしょう。学校で友人を作ることに積極的でなかった女の子たちに頼られて、自身人間関係の構築が得意でない少年が奮起する。だって、中学時代の失敗が原因となって、以来数年学校に通えていないっていうんです。登校拒否、なかばひきこもり。高校なんて、入学だけはしたけれど、まったく登校していない。この彼が、潤、希美、そらのために、苦手なこと、自身逃げていた問題に立ち向かおうとする。これは正直、感動的でさえありました。自分が否定される、自分の大切なものが貶められる、そうした恐怖や不安を乗り越えて、相手に一歩踏み出して、自分の気持ちを伝えようとする。傷つくこと、失うことを怖れて、距離を置いてきた。自分自身で決めつけ作ってしまっていた限界を踏み越える。あの、初めて登校した朝、教室でのゲリラライブは、それこそはじまるまでは、お願い、やめて、つらくて見てられない! なんて思いましたが、演奏がはじまるまでのプロセス、それが意外にありだなと思われたこと、けど、響もいってましたけど、翌日からの学校、針のむしろだったろうなあ。でもその思い切りが、彼の抱えていた問題を解決に向かわせ、そして潤たちの抱えていた問題の解決、彼女らの背を押す大きな力になった、それは素直によいなと思える展開でした。そして響や潤を影ながらサポートした潤たちの姉桜花や響の妹くるみの存在。人の縁の不思議、誰かと繋がっているということ、困難な時誰かがそばにいてくれるということが、どれだけ気持ちを強くしてくれるか。思いがけない人間関係の輪によっても充分に示されて、ああよいなと、問題を解決しながら人間関係を深めていくところ、そして自身を回復させていくところ、大変よかった、これが作者の持ち味なのだろうなと、素直に思ったのでした。

描かれたのは、物語内において一ヶ月にも満たない時間での出来事でした。導入としての人物紹介や背景及び問題の提示があって、当初は見えなかった人間関係、繋がりが描かれながら、問題解決の手段が講じられていく。それは非常にシンプルで、王道ともいえる展開を見せました。このコンパクトさ素直さは、キャラクターを見せながら、同時に読者にとって面白い楽しい、そう感じられる要素もいろいろ盛り込んで、文庫本一冊に提示、展開、解決をきっちり収める必要がある、とりわけ第1巻に求められる見せ方なのでしょうね。いきなり2巻に続くとはできない。だから、大きくではなく、小さく、けれど充分な盛り上がりも用意して、最初の目標をクリアさせた。エピローグにて、さらなる広がりを予感させるわけだけれど、最初の目標のクリアが、そうした広がりに対する起点としても機能する。そうしたところに、よく工夫されてるなあと感心したりもしたのでした。

また、キャラクター類型についてもなるほどと思えるところがありました。あるいはこれはワンパターンともいわれかねない、そうしたキャラクターの見せ方があったわけですが、しかし例えば藤子不二雄の漫画に見られるように、ヒロインの類型、ガキ大将の類型、その取り巻きの類型などなど、一目見てこれはこういう役割、こういうポジションというのがわかる。初見でもおおまかにその個性がわかるようになっていて、それはキャラクターの紹介に多く紙数を割けない場合に有効で、しかし読みつけてくると、それぞれのキャラクターの違い、ゴジラとジャイアン、ブタゴリラ、カバ夫の違いがわかってくる。なるほど、ライトノベルというものは、娯楽を提供するものとして、わかりやすさ、親しみやすさを前面に押し立て、伝えるべきところをコンパクトにそして確実に示していくものであるのだな。少なくとも蒼山サグこの人の作風とは、そうしたものなのだなと感じたのでした。

そうそう、読んでいる間に思っていたこと、潤たちは可哀そうな子ではない、それがきちんと伝わってきたのは大変によかったです。響が無神経でないこと、むしろ人を傷つけることを避けようとする、そうした優しさを持っているのもよかった。また、物語の展開、問題の解決に奇跡的な要素を持ち込まない。あくまでも響たちの身の丈にあった物語としている、それは非常に好感の持てるものでした。現実だったら無理だよね、けど物語だからいいか、むしろサービスだよな、そういうケレン味溢れる物語も面白い、嫌いではないのですが、できることのほとんどない、そんな状況に立たされた彼女ら、そして自身問題を抱えた主人公の物語としては、彼ら彼女らの身の丈の物語、精一杯頑張って掴み取れた小さな成功としあわせ、確かな実感のともなうコンパクトなものであった方がより一層に魅力的なものとなるな。そうした思いを抱かせた。ええ、これも蒼山サグという人の持ち味なのだと思います。

  • 蒼山サグ『天使の3P!』てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキー・メディアワークス,2012年。
  • 以下続刊(期待)

2012年6月13日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2012年7月号

『まんがタイムジャンボ』2012年7月号、昨日の続きです。

『桜乃さん迷走中!』は、なんと桜乃さんがキャンプに参加だーっ! 後輩の水沢さんと一緒に、といいたいけれど、そこに店長とおっさんがついてきて、桜乃さんからは不評。水沢さんからはもっと不評。しかし水沢さんの幻想、このサバイバルへの憧れなど、一体なにに起因するのか。キャンプでは自分で食べ物ゲットしましょう、そういうイベント発生するんですが、桜乃さん、素晴しいな、はなっからやる気がない。魚は釣らない、食料はバーベキューやってる人にまじってわけてもらう。けど、これもまた才能だよなあ。考えれば、この人はこうした才能でもって命をながらえたのだものな。けど、これ、サバイバル能力とはちょっと違う気がする……。いやでも、これは都会のサバイバルに必要。まさに生存の能力といっていい、そんな桜乃さんの人懐っこさ、発揮された回でした。

『かみおとめ』、とてもよい感じ。めしあの神社に活気が出てきて、そしたら思わぬ展開もあって、犬が捨てられてしまった。めしあ曰く、境内に落ちてた。もらってくださいとあったからプレゼント? いやいや、違うよ違うよ。神社が活気を取り戻して、犬の面倒見てもらえるって思った? そうしたこと推測して、責任感じて落ち込むめしあはいい子だなあ。けど、いざ飼うと腹をくくったら、元気元気で、そして犬小屋ですよ。和夏が建築学科だっていうんですね。あちこちから端材集めてきて、友人たちといろいろアイデア出し合って、大変な犬小屋ができてしまった。いかにも社殿、そうした雰囲気に人気が出て、そして力を取り戻しつつあるめしあが犬の思いを元の飼い主に届けようとする。今後、こうした神様としてのめしあ、いろいろ描かれていくことになるのかあ。それはちょっと面白そうだなあ、なんて思っています。

ボクの社長サマ』は驚いたな。秘書決定戦なる不思議イベントが終了して帰社、そこで待っていたのは驚くべき状況。なんと社長が解任されたっていうんですよ。ここ数年の莫大な負債、その責任を問われるかたちで、天女が社長の職を解かれることとなった、なんていうんですね。いやはや、驚きました。思いっきり自由、好き勝手、そんな展開をしてきて、けど漫画だから許されるのかと面白がっていたら、ここで常識的な判断とか! 音長専務もいい感じで、ああ、この人が手をまわしたのか!? そう思ったら、あれれ、違うんだ。社を追われる社長、その姿の悲しさ、そして小森君も秘書の職を離れ、一平社員として働くことに。見事に失脚といったところでしょうか。しかし、これからの展開、すごく期待しますよ。きっと返り咲くことになるんでしょうが、音長専務、ああ、今は社長か、彼の動きにも期待されますよね。

『おくさま作戦中!』、ゲストです。妻は花穂、夫は護。見合いでもって結婚したというのですが、この奥さん、女子校育ちで男性への接し方がわからない。だから、いろいろ考えて、いろいろ工夫して、で、それが思った風にはなってないっていうんですね。花穂、この人がちょっとネガティブ思考なのがいい感じ。退屈と思われてないか、浮気されちゃうんじゃないか、やりすぎたらそれはそれでうっとうしいけど、この人くらいだと、ああよくわかるわ、ああ、可愛いよね、そんな感じ。よいですよ。それと、頑張ってるんだけどちょっとずれてる、そのずれかたがね面白い。あの本の読み聞かせ、あれは面白かった。工夫があって、発展しそうな感じもあって、これはいい感じです。

  • 『まんがタイムジャンボ』第18巻第7号(2012年7月号)

2012年6月12日火曜日

『まんがタイムジャンボ』2012年7月号

『まんがタイムジャンボ』2012年7月号、発売されました。表紙は七夕テーマで浴衣ですね。メインに『じょしもん』美々が浴衣で短冊。後ろには『おねがい朝倉さん』、見返り美人的に短冊。手前には『レーカン!』天海さんが、なんだか女神様みたいになってて、そして『先生だって嘘をつく。』からもふたり、清楚と肉感的、対照的なふたりです。

『炊飯器少女コメコ』は、新しい登場人物ですよ。コメコをRCG-001kと呼ぶ男。タケルの叔父さんなのかあ。マイペースな人。まあ、あの母ちゃんの弟だっていうんだからなあ。定位置を取られて怒るコメコ。名前を呼んでもらえないことに怒るコメコ。コメコとたけるをブジョクしマスか! はすごくいいなあ。で、コメが炊けてしまうっていうの、ほんと面白いなあ。この叔父さん、弁理士らしい。って、こんなところで意外や出てきた、タケルのアユへの気持ち。そうか、好かれてることわかってたんだ。それであえて距離を作ってるんだ。タケルの自分自身への評価、どうなっているのだろう。なにか秘密があるのだろうか。ちょっと思わせぶりですね。

『ちっこいんちょ』、面白いなあ。いいんちょ、迷子さんに遭遇。ハートディステニーピュアピュアの人形が欲しいとゴネて、ママに置いていかれたらしい。それでいいんちょがママ探しを手伝うっていうんですが、着せ替えセットが出てくる。人形サイズでぴったりだー、っていうんですが、それが縁となって森村さんとの距離がちょっと縮まる。ちょっといけず? そう思ってたこの人が、意外や親切で、可愛いもの好きでっていう、この展開、よかったですよ。

『乙女ほるもん』は、当初の地底人とかそれを退治とか、そういう話がふっとんでしまってますけど、けど今が面白いからそれでよい、なんて思っています。中間テストを前に勉強する良介を見て、地底人のミミも勉強をしたがるっていうんですね。しかし、それはなぜなのか。風波の家で勉強会、それにもついてきて、帰れといっても帰りたがらない。その理由、勉強したがってた理由でもあるのですが、同じことをしたかった、自分だけのけものになるのは嫌だって、その一心だったっていうんですね。いやいや、いじらしいといいますか健気といいますか、これはよかったなあ。大変に可愛かった。それもあるけど、そうした気持ちの描かれかた、それが素直によかったです。

『ゲキカラ文化交流』は、夏服ですね。冬服から夏服へ、その変化がわかるよう、扉は三人娘の衣替え前、本編では衣替え後と、服装それぞれ描かれて、キャサリン、すごくいいな。アイシャに関しては、申し訳ない、いわれないと気付かないレベルでした。内容はいつもどおりちょっとナンセンスなんですけど、このノリ、結構好きでして、あの梅雨からカレーに至る説明ゴマのみゆき、あれはいいなあ。やたらほがらかで、でも実際は災難だったのか……。しかし、今回はキャサリンの魅力、大前面ですね。あのレインコート、めちゃくちゃ可愛い。ほんと、素晴しい。ラストのみゆきのレインコート、あれもまたいいですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第18巻第7号(2012年7月号)

2012年6月11日月曜日

天使の3P!

 ロウきゅーぶ!』は楽しかった。小学6年生の女の子5人がバスケに取り組む話なんですが、まずはアニメからはいって、それから原作に遡って、なるほど、真面目なつくり。いろいろ耳目を集める、そんなギミックはあるけれど、根はちゃんとしたスポーツものなんですよね。となればやっぱり問題になるのが知識でありまして、わたし、バスケのこと、もうちっとも全然わからない。細かい試合描写、想像が追い付かないことがあって、残念だなあ、バスケの知識つけようか、なんて思ったりしたものでしたよ。というわけで、『天使の3P!』、『ロウきゅーぶ!』の蒼山サグ氏の新作なんですが、おお、これは大丈夫そう! 知識が追い付かないってことはなさそう! 大期待なのであります。

表紙を見ればわかります。ギターを持った女の子。これってストラト? それとも謎ギター? そういったら、デュオソニックだよと指摘されて、しかもふたりから! ああー、デュオソニックか! 全然気付かなかったよ! 表紙の時点で知識が追い付いてないよ! 左手の影になってるところにピックアップセレクターがあるなあ。と確認したところで、現行品のカラーを確認しにSquierのサイトにいったのでした。まあ、サンバーストはなかったんだけどな! しかし、あぶねえ、サンバーストがあったら危なかった。また一本増やしてしまうところだった。

タイトルにいう3Pというのは、スリーピース、ギター、ベース、ドラムで構成されるバンドでありますね。ひきこもっていた主人公が出会った女の子たち。彼女らがバンドをやるわけですが、ギターを担当する五島潤、彼女の楽器、デュオソニックの色がサンバースト、さっきもいったように、このカラーはSquierには存在しない、ということはヴィンテージか! 20万くらいするぞ、まったく、最近の小学生は贅沢だぜ! そう思ってたら、いやいや、全然違うよ。五島潤、紅葉谷希美、金城そら、彼女らの境遇、どう捉えたらいいのだろう、まだ1章を読んでいる途中の自分には詳しくはわからなくて、けど彼女らがヴィンテージ楽器を使っている理由、その前提は見えてきて、ゆえに主人公貫井響、彼がとらわれた気持ちもわかってきて、面白いなあ。自身経験があるわけでもないのに、彼女らのバンドに関わっていくことになった。『ロウきゅーぶ!』のすばるんとは違う、そんな彼の挑戦もまた興味深い。彼の復帰にも繋がる、そんな展開も予想されて、この人自身の物語と彼女らの物語、それぞれが進行し、関わりあっていくのかなあ。いろいろ思わされて、先が楽しみなんですね。

ところで、やっぱり葵ポジション、いや、これ以上はいいますまい。主人公が経験不足なだけに、きっと大活躍、キーパーソンになるに違いありませんよね。先が楽しみです!

  • 蒼山サグ『天使の3P!』てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキー・メディアワークス,2012年。
  • 以下続刊(期待)

2012年6月10日日曜日

『まんがタイム』2012年7月号

『まんがタイム』2012年7月号、先日の続きです。

『綾のかるた』、ゲストです。入学早々に補講を受けないといけないくらい古典が苦手な女の子、前田綾が主人公。補講の帰りに耳にしたお経のような声、ばしばしとなにかを叩く音、それに怯えてしまって、しかしその物音、なんだったというのか。ええ、かるたですよね。競技かるた。翌日、古典の教師にすすめられたこともあって、かるた部に顔を出す。それで入部するにいたるのですが、この時点で綾はかるた部の実態を知らない。顧問である古典教師は実質運動部であることをいってるのですが、全然伝わっておらず、文化部、それも雅な趣味性強い部であるって思ってるんですね。もと美術部。運動とか苦手そう。そんな彼女が現実をつきつけられてどういった反応を示すのか。それが最初の見せ場になりそうですね。

『居酒屋の姉妹』、ゲストです。今日から居酒屋でバイト。どきどきしながらのれんをくぐった先では、皿を割ったといってしかられてる先輩バイトがいたっていうんですね。このできないバイトが、ヒロインしずかを紹介した張本人。いや、ヒロインはこの先輩バイトなのか? あすか。年は28。失敗ばっかり、なにやっても要領がよくない。で、この人、しずかの姉だなんていうんですね。可愛い絵柄。あすかにしても、困った人だなあ、そんな感じももちろんするのですが、それでも憎めない、いやちょっと憎たらしい? とはいっても、悪い人じゃないなあっていうのがわかるのがいいです。

『田園の教授』、教授、面白いなあ。風邪ひいてしまった教授。一晩あけたら元気そうなんだけど、ほんとに元気かはわからない。送迎の車で乗り物酔い。頼りない人だなあ、そう思わせてからの大転換。たった一枚の写真から読み出せる情報の豊富さ。造りからサイズから、しまいには地階の存在までを予測して、マイペース、変わりもの、しかしおそろしく優秀。見事でした。けど、頼りなく見えて優秀というよりも、こんなにも優秀な先生の奇行の数々、それが面白い、あるいは可愛いとさえ思える、そうした漫画。面白い、魅力的、です。

『ジムメン!』、これも面白い。というか、風邪ですよ、風邪。主人公花巻、風邪をひいてダウン、と思いきや、食事を店屋ものに頼ったために二日で見事に太ってしまうっていう、ほんと、なかなか痩せる、しぼるという目標に達しない、どころか向かうことも大変な兄さんです。で、これから風邪談義になるわけですが、皆それぞれに一癖あって、征一など大変に面白い。確かに休みが長引くと気がひけるというか、なんか、ありますよね。まあ、私などは、二日程度じゃなんとも思いやしませんけど。慣れすぎたな。しかしやっぱり面白いのは、つぼみんの彼氏ですよ。つぼみん風邪で3キロやせる。って、まあ、つぼみんはこの人、痩せさせるつもりないものな。ナイスな落ちでしたよ。

  • 『まんがタイム』第32巻第7号(2012年7月号)

2012年6月9日土曜日

『まんがタイムきらら』2012年7月号

『まんがタイムきらら』2012年7月号、昨日の続きです。

スマイル・スタイル』、大変面白かったです。今回はブルマ回、というか、どんどん変態性を露にしていく人たちの話といった方がらしいと思います。ブルマの存続に尽力した人がいれば、女子校の通過儀礼から予約録画への華麗なる連携など、いやもう、勢いが素晴しい。というか、予約録画は反則だと思う。意味なんてないんだけど、そのインパクト、思いもしない単語に虚をつかれるように笑ってしまう。ほんと、すごいな。危険なポーズからあの人の暗躍、山咲百合の短パンを守ろう会、受理。最後の最後、馬場先生ご乱心までノンストップで、もうたまらん面白さでした。小休止もなしに突っ走ってますよね。

『プレフレ』は椿が可愛いなあ。ほんと、ちっこいんだなあ。しかしこの漫画、髪形を違えたり眼鏡をはずしたり、またデフォルメの表現あったり、いろいろするんだけど、それでもそのキャラクターのらしさがしっかりしている、それがとてもよいなって思います。今回は雨の日の放課後、傘がないからはじまって、いろいろわいわいやってるんですが、あの先生にやいやい講義する樹、椿のふたり、ものすごく面白い。このキャラクターのよく動いているところ、いきいきとしているところ、これが本当に魅力的です。あの樹と椿の身長めぐるやりとりの末、しれっと流す椿に、なんだよ乗ってよと文句いう樹のね、こういうやりとりが本当、ありそう感あふれるというか、ああ、友達っぽいよね、そんな風に感じさせてくれて、こういう細かいところに、その人たちのらしさっていうのが乗ってくるから面白い、魅力的、なんだと思います。ほんと、大変に好み、大変に面白いです。

『かいちょー』はプール回。プール開き、はしゃぐ生徒たち、そして先生も同様なのか、ジュースと明日のプールも自由時間、これを交換条件に競泳するっていうんですね。先生と里乃ふたり対生徒4人のチームっていうんですが、さすがは体育教師、圧倒的というんですね。しかし、この競泳の場面、水しぶきあげながら競う、その描写がよかったですよ。あの、水のいかにも流体といった感じ、力はいってるなあ。水をわけて進む、そうした感覚があって、あの広角的な遠近感の強調、先生の速さ、そしてナツの追い上げ、少ないコマ数でしっかり伝えて、見事でした。だからでしょう、里乃の遅さもよくわかる。とんでるしぶきの量、全然違うんだもの! つばめに追われて必死に逃げるも、かいてもかいても進まない。しっかり伝わるものがあるから、つばめの気づかい、そして巡先生のぶちこわし、これが落ちとして一層に効いてくるんでしょうね。面白かったです。しっかり見せられました。

『JOB&JOY』面白かったです。授業中居眠り、起こされて、いらっしゃいませ。夢の中でも働いて、レジがすごくはやい、キッチンも任されてと喜んでいる舞花に現実つきつける優也、大変によかった。そう思ってたら、レジが夢とちがう……、より以上によかった。これはほんと予想外で、面白かったです。しかし、ほんと、舞花、よいですね。表情が豊か。注文をさばけない舞花、綾奈をたたえる舞花。いろいろ駄目な子なんですけど、って、それに加えてめんどくさいのか。でも、頑張ってる、気持ちがストレートに表現されるところとかもね、実にいいなって思うんですね。綾奈に嫉妬する優也。この子も、ほんと、よいですよ。三人、皆、表情豊か、感情豊かで、それがすごく魅力と感じられます。

My Private D☆Vは『ミラク』から川井マコトです。「頭の形が丸くて可愛い女子学生のポニーテール姿」が好みとのこと。って、この絵! この人の絵は、漫画的にバランスを調整してても、そこにきちんと骨格、頭骨がはいってると感じさせるところがすごいですよね。一番奥のリボンのお嬢さんも、身体がしっかりしてる。骨があって、そこに筋肉がついて、その上に脂肪そして皮膚がある、リアルとはちょっと違う、けど身体を生々しく感じさせる。その生の感じがあるから、これだけきちんと衣服を着けてても、艶かしさ感じさせるんでしょうなあ。もし、これが本気でその方面に突き進まれたら、どんなことになるのか。いや、でも、自分はこの人の絵は、抑制された見せ方、その向こうに感じられる身体、その合間に引き合いせめぎあうバランスに魅力が立つのだと思ってる。あからさまにせずとも、むしろしないからこそ肉感的で魅惑的なのだと思います。

ところで、テーマとは関係ないんだけど、自分は正面向いてこちらを見つめる顔、それに強烈に反応するので、いや、もう、あのお嬢さんはすごい威力でした。あと、手前のお嬢さんの丸まった背の感じとか、そしてもちろん皆の頭骨感じさせる頭とか、しっかりと伝わる身体の確からしさ、その魅惑は容赦ないです。

  • 『まんがタイムきらら』第10巻第7号(2012年7月号)

2012年6月8日金曜日

『まんがタイムきらら』2012年7月号

『まんがタイムきらら』2012年7月号、発売されました。表紙は『けいおん!』、グランドフィナーレですね。ああ、最後の表紙はライブ衣装なんですね。2度目のフィナーレ。実際、高校卒業時で物語には終わっていて、それがアンコールを受けて再演、といった感じだったんでしょうか。こんなこといっちゃあいけないけれど、大学編、これも面白かった。だからこの最終回表紙には、晴れやかさとともに寂しさも感じないではないんですね。お疲れ様、ほんと、お疲れ様でした。

チェリーブロッサム!』は妹沙咲野の入学祝いでお花見、っていうんだけど、肝心の沙咲野が御機嫌ななめだ! いや、理由はわかるよ。きっとそうだよ。絶対そうだよ。そう思ってページをめくったら、ああ、やっぱりそうでした。先輩たちだってきてくれる、それが理由ですよね。素直ないもうと、いや、ぬもうとさんです。しかし、いもうと沙咲野と大倉山先輩のやりとり、実にいい感じですよ。沙咲野のことよく理解してる、かつターゲットは大咲だけじゃないよというこの攻防、先輩の貫禄、見事でした。しかし、なにがいいといっても、最後の沙咲野の感想ですよ。ああ、なんのかんのいっても、ちゃんと楽しいと思ってる。そうしたところに、沙咲野の気持ちの素直さやらよくうかがえて、いいじゃん! そう思ったのです。

実は、私は面倒くさい人間でして、新規の登場人物を嫌う傾向があるんです。こうした部活ものとかに顕著で、その小さなコミュニティがうまく機能していればいるほど、その楽しさに水をさすのではないか、危ぶんで、というより、もう本能的といっていい、新入のキャラクターに抵抗するんですね。けど、沙咲野みたく、最初から園芸部にこれだけ馴染みがあって、もうこんなにも仲良く、いやお兄ちゃんのこととなるとばりばり喧嘩腰ですが、そうしたやりとりも含めてうまく機能すること保証されてるだけに、ああ、園芸部はきっともっと面白くなる。そう感じたんですね。その予感あればこそ、沙咲野以外にも新入部員がいるかも、それが期待される。なんて思っているんですね。

さてさて、余興、あれ面白かった、ですが、沙咲野、なにをやったのだろう。気になります!

箱入りドロップス』、真骨頂だな。この漫画の魅力、それを中心に据えて、ぐーっと押し出してくる。これは、もう、たまりません。もう、ほんと、なんといおうとも追い付かない、素晴しいです。しかし、ほんと、面白いですよね。パターンとしては、誕生日のサプライズパーティの一バリエーションになるのでしょうが、その準備の過程が最高でした。なんてったって、当日に誕生日を知る。準備ゼロだよ! それからの皆の奮闘ぶりが、ああ、雫は愛されてるのだなあ、見事に物語っていて、普通の人が送ってきた日常、普通のイベントを知らない雫に、いろいろ知らせたい、多く経験して欲しい、そんな皆の暖かさがあふれかえっていて、たまらない。ほんと、雫ですよ。皆、サプライズにするつもりなんてなかった。雫の誕生日と知って、急遽パーティやろうぜ、その一心で動きだすんですが、それを見ても、自分のために動いてくれてるとわからないんですね、雫って。祝われて当たり前とか思ってない。それどころか、誕生日を祝うという概念がないのかも知れない。そんな彼女が皆からお祝いされて、感極まって、内心を吐露して、もう、もう、たまらぬ。相ノ木、お前さんが落ちをつけてくれんだったら、あまりのことに死んでしまっていたかも知れぬ。ほんと、たまらぬ、幸いにあふれた屈指のエピソードでした。

『女子大生生活様式』、面白かったです。202号室、こよの部屋に集まるふたり。なりゆきでカレーとハンバーグつくることになって、って、すごいな、なんて豪勢なんだろう。どっちも一品でメインディッシュじゃんか。なんていう私は、ことねに似たところがあるのかも知れません。しかしことね、邪魔ばかりする。そんなことねを邪魔にして追い出したりせず、邪魔ながらちゃんと相手するとか、ねねはいい子だなあ。面白かったのは、ねねとことねがわいわいやってるのに今さら加われなくて、けどそれがさみしいもんだから、台所のすみで本読んでるこよい。わからんでもない。いや、ほんと、楽しい話、大変よかったです。なんでもない、夕食用意して皆で食べる、それが楽しい。よかったです。

『まどぎわクーリスト』、ゲストです。クールな女の子ふたりのやりとり。クールぶりたい島元さんと、実際クールな寿子さんですね。寿子にいわれて、やりたいことをリストアップする島元さんが可愛いですよね。基本真面目で小心者。だけどなのか、だからなのか、クール系不良に憧れたりなんかして、悪いこといわんからやめときなさいな、なんて思うんですが、その島元さんの寿子に相手してもらいたがったり、けどサボるとかできない、そんな真面目さ発揮させたり、いい感じではありませんか。どうも島元は寿子に甘えてるのかな? いいですよ。すごくいいですよ。

『コドクの中のワタシ』、おお、触手少女に名前がついたぞ! もう、ほんと、この子、可愛いなあ。さてさて、ぐれ子ちゃん、この子の不思議ないし奇妙な行動と、それを全部、そういうものなんだと肯定し納得させてしまうキャラクター、うまいこと動いてる、機能してるなあ、なんて思ったりしているところです。吸血鬼のリズもまたいい感じで、役割といってもいいのかも知れない。それをちゃんと全うしてる。エピソードを次へ次へと進める動因となり、またそのキャラクター性が発揮されることで、魅力を増し、読み手のうちに踏み込ませていく。そうした感じ、生きているという感じがするんです。この繰り返しがうまく彼女らの世界を色付けていっている、そう感じたんですね。

  • 『まんがタイムきらら』第10巻第7号(2012年7月号)

2012年6月7日木曜日

『まんがタイム』2012年7月号

『まんがタイム』2012年7月号、発売されました。表紙のテーマはオリンピック目前ということで金メダル。中央に、スポーツウェアを着て金メダルかじるおとぼけ課長。左肩には金メダルを手にするらいかと同じく金メダル首にかけた木の葉。この他に、『あいすべきものものどもへ』の告知カットもございます。

『すいーとるーむ?』は、いろいろ動きが出てきてますね。いや、永井くんの机の位置の話じゃない。以前の会社の先輩、古川先輩との関係についていろいろ勘繰られているっていうんですね。秋さんの反応がいい感じ。あの見た目まずそうとか辛辣な御言葉、素晴しいです。でも、なんだかんだいって、秋さん、ゆかりさんよりも永井さんに傾いてるっぽくて、面白いですね。彼女の気持ちのゆくえ、どうなるんでしょうね。

『あいすべきものものどもへ』、面白いなあ。今回は五つ子五男が主人公。彼と付き合いたいという女の子があらわれて、優秀な兄たちが嫉妬する。これからの展開、面白かった。入れ替わりで彼女のもとに向かうっていうんですが、それが通じない。なんと、そのラストには感心して、ああ、あの真ん中の怒ってるみたいな顔がこの子か。魅力的じゃん。ほんと、これ、なんで読み切りなの? 一回きりなの? 前回もそんなこといってましたけど、ほんともったいないというか、続けて読みたいと思わされてしまうんですよ。

『大家さんは思春期!』、面白いですね。大家さんが中学生。はたして何年生なのか。確認したら一年生。なるほど、こないだ3月末に出会った時は小学生。なのに制服だったのは? その理由、シンプルなんですけど、よかった。チエちゃん。しっかりもの。あの店子の面倒見ようとしてくれるところとか、ほんと、なんてこった、好きになってしまいそうだ。で、麗子さんも参加。前田さん、麗子さん、そしてチエちゃん、皆の思惑、それから勘違いがいろいろすれ違いを生みそうで、なかなかに面白そうな状況が成立しています。

ニッポンのワカ奥さま』。すげえや。可愛さ増量の和華さん。もう慣れてしまったのか、以前とまったく同じに感じる! より可愛らしく、そして面白さは変わらない。違和感ゼロで楽しめる、これはよいことです

『ノコひけ!工業娘。』、これ面白いですね。ゲストなのかな? 工業高校は男ばかり、と思ったら、インテリア科は女子クラスといってもおかしくない、そんな様相を呈してるんですね。こんだけ女の子ばかりとなると、強い強い。主人公杉口蓮は姉ちゃんたちに鍛えられてきた、そんなやつだというのに、負けてますねえ、勝てないですね。あの出口なしとか、ほんと、あれは勝てないですよ。で、インテリア科を出た神菜先生。なるほど、I科はこうした人を育てるのか。あの鉋の技術、って、なるほど、鉋だから神菜か! 準備室に作られた街の模型とか、杉口先生もなかなかの変わりものっぽいんですが、それが実にいい感じ。強くて個性的な女性たちと、気弱? ながら頑張る先生。面白くなりそう、っていうか、面白かったです。

  • 『まんがタイム』第32巻第7号(2012年7月号)

2012年6月6日水曜日

アルゴリズムを学ぼう

 『アルゴリズムを学ぼう』が刊行されたと聞いて、早速買ってきたのでした。この本、もともとは雑誌に連載されていたもので、『ASCII.technologies』、それまでは職場で定期購読されていたものを読んでいたのですが、『アルゴリズムを学ぼう』をはじめとする連載、それが魅力的だったものだから、自分でも購読しようかな。そう思ったら震災の影響をうけて雑誌もろともなくなってしまった。ああ、残念だ残念だ。あまりに残念だったので、雑誌全部をPDFにしたの、『ASCII.technologies the DVD Complete』、これ、買いまして、けど、これはあくまでも既刊分が収録されているだけで、期待した『アルゴリズムを学ぼう』、この続きが読めるわけではないのです。当たり前ですね。ええ、だからずっと待っていたんです。単行本として書き下ろされる、そう聞いていたので、待ったんです。

この本、どういうものかといいますと、表紙の惹句、そいつを引いてみればわかりやすいでしょう。

アルゴリズムとその考え方をストーリー仕立てで基礎の基礎からたのしく学んでみよう。

ええ、プログラムを書くにあたって重要になってくるもの、アルゴリズムについて知り、学べる、そうしたところに期待したのですね。

とはいうものの、ああ、難しいわ、めちゃくちゃ難しいわ。とりあえず読み始めの段階で、もうつまづいて先に進めない。理解しながら読むというのがもう困難。この本の登場人物、勉強は滞りがちという伯方涼子、もうほとんど初心者みたいな扱いされる人なんですが、この人が学んでいくのと同じスピードで学んでいけたらいいなあ、みたいに思ってたら、いやいや、無理だから! 最初からぶっちぎりで置いていかれてるから! (a * b) mod m は ((a mod m) * (b mod m)) mod m に等しい、って、ええーっ、そうなの? もうあかん。さらにこれは再帰的に書ける、tを0以上の整数とすると次のことが成り立つ、って、すみません、もう駄目です。わかりません。

これ、まだ第1講「まずは肩慣らしの問題」の内容です。まあ、ここで重要なのは、そうした数学的な考え方ができるかどうかというより、計算量というものがあるということを理解する。効率を高めると比較にならないほどプログラムは速く動くようになる、ということを知ることなんでしょうけど、とりあえずへこたれそうになった、その気持ちは事実です。

私はいろいろプログラムを書いてきたとはいえ、そのほとんどないしはすべては、澤戸ういよりしく力技のゴリ押しでやっつけてきたんです。けど、いやだからこそといった方がいいかな、少しはエレガントに書けるようになりたい。あるいは、今はどうしたらいいか正直よくわからないこと、それら問題を解決できる力を身につけたい、そうした気持ちが常にあるんですね。だから、冒頭でつまづいてるわけにはいかない。つまづいたとしても、それでも進んでいかないとな、そう思っています。まずはわからんなりに読む。それを目標にしたいと思います。それで、Javaで書かれているプログラム例、これを自分の慣れた言語に書き直すなどしながら、リハビリするみたいに学んでいけたらなあと思っています。まあ、思ってるだけじゃどうしようもないので、実際に読む、わかってもわからんでもいいから読む、そうするしかないんですけどね。

思えば、オブジェクト指向ってやつ、あれを理解するのに何年もかかったっけ。というか、理解できてるか自分でもよくわかってないんだけど。そんな風に、数年かけて学ぶ、それくらいの気持ちでいようと、焦らないでいいや、そういうスタンスでいようと思ってます。

引用

  • 川中真耶,杵渕朋彦,椎名俊輔『アルゴリズムを学ぼう』(東京:アスキー・メディアワークス,2012年),表紙。

2012年6月5日火曜日

『まんがタウン』2012年7月号

『まんがタウン』2012年7月号、発売されました。表紙は『新クレヨンしんちゃん』と『ぼくの奥さん』。正装したしんのすけが、これまた豪華な御召のキャロリーヌ姫にバラを贈っている。それを見て慌ててるルイが可愛いですね。この他に『水平線にヒコーキ雲』の告知カット。『SHIN-MEN』のカットもございます。

『ぼくの奥さん』、キャロリーヌ攻略の秘訣が理解されて、娘に愛されたい父の必死さが素晴しいです。古着のルイの方が好き。そういうキャロに動揺を隠せない父伯爵が実にいい感じ。しかも、お婿さんがおしゃれでかわいいと嬉しい、そういう妻の様子にもやきもきして、ああ、ルイ、頑張れ、頑張るのだぞ。そしてルイとキャロ、遊ぶというんですが、キャロのきらきら瞳にワンコ思い出して、最初の勝負で負けたらそのまま関係が固定される! あの必死さ、最高でした。なるほど、ちゃんと狼のような娘、ここに繋がる設定だったんですね。なるほどです。

『水平線にヒコーキ雲』、ゲストです。コマ割り漫画。ヒロイン鈴木花子は自分の地味でダサい名前が嫌で、田中誠二くんからの告白も、鈴木でもあれなのに、さらに田中なんて受け入れられない! そういってつっぱねるような女の子なんですね。で、この名前のことでお母さんを傷つけて、けどその名前の由来語られて、なるほど、花子を身籠っていた時の父と母のエピソード。それが由来だったっていうんですね。なんだかいい話。絵の独特なクセ、雰囲気も暖かみを添えていて、シンプルで素朴な話かも知れない。けれど、その素朴さがよかった。しみじみと感じられる、そんなよさがありました。

『かしこみっく』は、なんとヒミコの父親が登場。って、いたんだ! 父が神社を離れていた理由、それが語られて、いや、ほんと、びっくりの展開でした。なんと、国の未来に関わるなんて話になってるんですね。かつて神社に封じられていた龍神、人の運気を喰らう二柱の龍神、不運を喰らう龍と幸運を喰らう龍、そのいい方を父さん退治しちゃったっていうんですね。で、いつも神社にやってきては酷い目にあってるヤンキーの兄さん、あの人がキーパーソンなのか! いったいどうなってるのか。いったいどこに向かおうというのか。なんともいえん味わいで、突然のもりあがりです。

『ケイくんとアヤメさんがルームシェア』。今回は雨ですね。雨に降られてずぶぬれの莉理を、風邪ひいちゃいけないとうちへ招くんですね。って、それ莉理の策略か。しかも、その計略考えたの宮本君か。君、不憫やなあ! さてさて、雨イベント、雷イベントで急接近したんの、莉理ではなくてむしろアヤメさんで、半裸を見られる、抱き締められて柔らかいなど、いやもうケイくん、大変なことになってますが、この状況に莉理とアヤメさんがいいあって、いや、莉理さん、いい感じですよ。けど、アヤメさんはケイくんを意識して、ケイはアヤメさんを意識するんですね。莉理さん、悪い星のめぐりですわね!

  • 『まんがタウン』第13巻第7号(2012年7月号)

2012年6月4日月曜日

Apple Magic Trackpad

 Magic Trackpad、買いました。いえね、以前から欲しいなって思ってたんですが、いずれコンピュータを買い替えるその時に一緒に頼もうと、オプションでマウスをトラックパッドに変更しようと、そう思っていたんですね。ところが、なかなかコンピュータを買い替えようという気にならない。まだ当面は現状維持だなあ、そう思っていたところ、トラックボールがいよいよ駄目になってきたんです。ボールが転がらない。汚れをとってみたり、いろいろ試したんですが、トラックボールの優位である慣性、これがまったく得られなくなって、もう駄目だな、潮時だなとMagic Trackpadを購入することとなったのでした。

かくして到着。そんなに大きなものではないというのは、使ってるキーボードからしてもわかってた。とはいうものの、箱が小さくてですね、ちょっと驚いたくらいで、ほんと、トラックパッドがぴたりとおさまる、それくらいの大きさでした。

電池はすでにセット済み。だから、電源ボタンを押せばすぐにコンピュータに繋がりにいって、あとはコンピュータ側でそいつを登録してやれば、もう使えます。発売当初はドライバをアップデートだかインストールだかしないといけなかったと聞いてますが、Lionともなると、なにもせずとも問題なく使えるんですね。

トラックパッド環境設定では全部のチェックボックスをオンにしました。シングルでのタッチ、これに慣れてるのでやっぱり使えないと困ります。他にもトラックパッドで使える機能、使えるものなら使いたい。いずれ使わないあるいは逆に不便ともなれば、その時にオフにすればいいや、そんな感じ。しかし、具体的にどんなジェスチャーをすればいいか、それが映像で流れるのは素晴しい。非常にわかりやすい。いい工夫だと思います。

トラックパッドはiBook時代に普通に使ってたので、慣れたものです。タップも、2本指のドラッグ、スワイプもクイックに反応してくれて、職場のWindowsノートPC、それよりも快適に使えて、さすがと感心します。いえね、職場のトラックパッドは2本指スワイプの反応遅く、タップも結構強く叩くようにしないと反応しない。なのに、タイピング中に触れてしまっただけで拡大縮小が反応するとか、ポインタが画面のあちこちに飛ぶとか、なんかバランス悪いなあと思ってた。けれど、Magic Trackpadのスムーズさは素晴しい。問題なく使えそう。今はまだ慣れてないところも多いけれど、じきに慣れるだろう、そんな予感がしています。

ただ問題があるとしたら、中クリック、マウスでいうとホイールを押し込む動作ですが、これが使えないんですね。これ、Safariで新規タブでリンクを開く動作で使うので、なくなると不便なんですが、コマンドキー+クリックで代用できるとはいえ、実際不便です。サードパーティのユーティリティを導入することで中クリックも使えるようになるらしいですが、あまりたくさんユーティリティとかいれたくないので、使えない状態で慣れてしまうしかないかなって思っています。

2012年6月3日日曜日

『まんがホーム』2012年7月号

『まんがホーム』2012年7月号、昨日の続きです。

『マネーちゃんず』、当初に予想していた以上に面白く、一円玉、五円玉、十円玉などなど、キャラクターがうまいこと機能しているのがよいんだろうなあと思います。ビンに貯めこまれた一円玉。邪魔だなんていわれて傷つく一円玉のプライドっていうのも面白いですけど、一円と同じように扱われることに抗議する五円玉、彼女も微妙に酷いですよね。一円玉も五円玉も、いつもなんか不平いってて、ゆえにいがみあうことも多いんですが、これって少額貨幣ほど器も小さかったりするのかな? と思ったけど、十円ちゃんがやたら人間できてるんですよね。額面と器は関係ないっぽいです。しかし、銅イオンの効果を期待されて、大変な目にあわされて、それでも文句いわない。いや、そんなことないか。あの、いつもほがらかな十円ちゃんの陰の一面、実によかったです。

『リフレク』、ゲストです。青井空、足ツボ師見習いの彼女が主人公です。いつか自分のサロンを持ちたいと夢見ながら、リフレクというお店で修行をしている、みたいですね。元気でハイテンションな常連さん、桐島冴子が今回のお客。押されて痛いところで悪い部位がわかる。胃腸、肩、目、頭が悪いとわかって、って、空は言葉の選び方が間違ってる子なのかあ。桐島さん、愚痴の多い人。いろいろたまってるみたいなんですね。そうしたことを受けて、足ツボのマッサージではなく、お茶をしましょうと誘う空。オーナーには適切な距離をとるようにと釘をさされるんですが、この親身なところ、新人ならではなんでしょう。危なっかしいながらも、どこかほっとさせてくれる、そんな人が空なんでしょうね。

仙石寛子読み切りが2本立てです。『イカとタコ』と『女の子の下着』。タコの方は、以前イモムシとの恋愛ものがあったくらいですから、もう驚きやしませんが、シュールですよ。イカを食べたいという青年に、タコを食べろとすすめるタコ。いや、自分を食べてくれっていってるのか。愛してるから食べられたい? 情が移って食べられなくなった? へんてこな漫画です。そして下着の方は、胸の小さな店員さんと、胸の大きなお客さん。そのやりとり。見せる人もいないしといえば、私に見せればいいですよ。小さな胸にコンプレックスがあると聞けば、よく似合ってる、今のあなたのままでかわいいと答える。ちょっと百合っぽい。スレンダーな店員さんも、眼鏡でおとなしそうなお客さんも、どっちも可愛いなあ。

『腐女子主婦がゆく!』、まさかの終わりでした! 0勝3敗。こうなってようやく古くさいという指摘を受け入れるというの、いや、でも、昔から温めてきたものだっていうんですから、そりゃその温めていた時間分古びてしまうのは仕方ない。それを今風にアレンジすれば、自分の好きなものでなくなる。だから、あえてアドバイスも振り切って、自分の好きを貫いて、討ち死にしました、ってことなんでしょう。しかし、ここでストップ。続けられなかったかあ。しかたないようにも思うんですが、いったいどんなものができあがるか、楽しみにしていたので、残念だなあ。素直にそう思います。

  • 『まんがホーム』第26巻第7号(2012年7月号)

2012年6月2日土曜日

『まんがホーム』2012年7月号

『まんがホーム』2012年7月号、発売されました。テーマは雨、のようですね。蕗なのかな? 大きな葉を傘のかわりにしてる『らいか・デイズ』らいかは、なんというか、小学生っぽくって悪くない感じです。他には色とりどりのてるてる坊主になってる『東京!』の三人、そして袖で月英を雨から守る孔明が凛々しい『孔明のヨメ。』であります。

『孔明のヨメ。』、今回からヤング諸葛孔明でありますね。月英、よくできた妻。徐庶と徐母が聞くふたりの馴初め。そして、孔明の若かりし頃のエピソードが語られるんですね。学なる学問所に入ってきた孔明。齢15にしてふてぶてしいという。それで徐庶が面倒見ることになったというんですね。しかし、この頃の中国、こんな風にして学んでいたんですね。で、孔明の特別扱いをやっかむ先輩と衝突することになって、なるほど、孔明は叔父の威光といわれるのが嫌なんですね。あと、馴れ合いも嫌いだという。そんな孔明を変えたのが徐庶? 続きは次回、気になります。

『キミの後ろで恋してる』、ゲストです。ヒロイン鬼ヶ原梅子は、向かいに住む幼なじみの少年、桃川彰光のことが好きで、半ば付きまとっているっていうんですね。これ、なかなかの片思い状況です。梅子は彰光が好き、それはいいんだけど、彰光は梅子に憎まれてると思ってる。友人は梅子の気持ち察してるんですなあ。見守るばかりで、気持ちを言葉にしないのがいけないんだろうなあ。実は双方思いあっているのに、気持ちはすれ違い、みたいなラブコメは多いけど、ばりばりの片思い、むしろ迷惑に思われてるみたいなの、珍しいような気がします。いやね、ここまでっていうのはなかなかないように思いまして。こうした状況、極端なんですが、面白かったです。可哀そうに思うかな? そう思ったんですが、いやいや、大丈夫でした。梅子が健気でいいですね、全然通じてませんけど!

『はっちぽっち』、メープル、大きくなったなあ。でも、まだまだ大きくなるんだよなあ。コーギーとのミックスなんですね。なので脚が短かい。可愛いですよ。で、大型犬が怖いねね子、この大きさなら大丈夫なんですね。皆でドッグランにいく、その先でのメープルの様子。ハチに懐いているとか、他の犬に挨拶してるところとか、見ていて、もうほんと可愛い。これはよいなあ。他のワンコと仲良くしてるのを見て飼い主店長が寂しく思ったら、ハチも同様だったり、見ていて楽しい。犬もいいなあ、そんな気持ちになれるエピソードでした。

『そよ風そよさん』、思いがけない展開でした。佐野さんの様子がおかしい。原因は……、あの時の手紙という。宛先は山田さん。たまたま雨宿りにきた山田さんに、そよさんが手紙を渡そうといろいろ試みる。その様子、いつもどおりといいましょうか、非力なんですけど、うん、一生懸命さは伝わってるから大丈夫だ! 結局、そよさんの頑張りは無駄に終わるんですが、結果的にちゃんと山田さんに届いて、雨に濡れて字が読めないんですが、それでもかろうじて山田さん宛てとわかって、いや、もう、佐野さん頑張れ。佐野さんの恋、成就するのかなあ。なんかうまくいって欲しいなあ、そんな感じなんですね。

  • 『まんがホーム』第26巻第7号(2012年7月号)

2012年6月1日金曜日

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!

  存在は知ってたんです。書店新刊の棚に平積みにされていて、『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』、なんかネガティブなもの感じさせるタイトルです。かと思うと、表紙には可愛らしいお嬢さん。ああー、これはモテない私、なんで私モテないんだろう、とやってる彼女を、いやいや、お嬢さん、君は可愛いよ、君の可愛さは僕が知っているよ! と、あたかもその可愛さをひとりじめするようにして楽しむ類いの漫画だな。そう思ってた、思ってたんだ……。

一旦は見送ったこの漫画ですが、それを一転買うと決めたのは、tsawada2さんの記事がきっかけでした。ほう、なんだか楽しんでらっしゃるようだ。この様子ならきっと私も楽しく読めるだろう。そう思って買ってきた。それで、なにはさておき、一気に読んでみたんです。

こ、困った姉ちゃんだな……。読んでる途中はそんな思いでいっぱいだった。いや、だってさ、ヒロイン、智子、姉なんですね。モテない女の子。けれど、私だって女子高生になれば、きっと! そう思っていたのに、まったくなんにもない。ああ、まるで人生の真空地帯にいるみたいじゃないかね! ああ、そうだよ、私と社会の間には、すべてを拒むような真空地帯があったのだよ — 。いや、私のこたあどうでもいいんだ。智子です、智子。モテない。それどころか、友達だっていない。学校で話さない。それでどんどん卑屈になって、弟相手に会話のリハビリをしよう。それこそ毎日つきあわせようとか思ってて、しまいにはお姉ちゃんってかわいい? ですよ。いや、もう、うちの姉ちゃん、こうじゃなくってよかったなあ。心底思ったものでした。

智子のデザインは、入れ物こそは女の子だけれど、中身は思春期の男のそれ、そのものだよなあ、なんて思いまして、いやいや、今の自分からしたら、そんな時代もあったねと笑って話せる過去ですが、いや、ごめん、笑えない。自分だってモテたりしないかな、そんなこと分不相応に思ってた時代があったわけで、ああ、実に智子の行動思い込み、私もまさしくこうした様相呈していたのだろうなあ、感慨深いというか、むしろ痛ましさに自分の胸もずたずたになるというか、うん、この本は読者を試しているのだろうか。読んでいれば、自然と心が鍛えられる、気がします……。

智子は、自意識過剰なのかも知れない。人に好かれたい、そういう思いはあれど、アプローチのしかた、学ぶべき情報源を間違えてるのかも知れない。すっかり自信をなくしてしまっている。いいところ、なかなか見付けられないなあ、そんな女の子なんですが、それはそう思われるように仕向けられてのことでしょうから、見付けられないのも仕方がないのです。それでもまれに、いいじゃん、そう思えることがありまして、本当に報われてるかといわれればわからない、けれど、智子自身は報われたと、そう感じてるんじゃないかなあ。嬉しそうにしている、楽しそうにしている、そんな彼女を見れば、よかったじゃん、そう思えるんですね。それは、報われなかった自分を哀れんでなのか、いや、そうではないと思いたい。ただただ、この困った女の子が、それでもちょっとでも生活の中に楽しさを見出せたなら、それはとてもいいことだと思う。なにかほっとけないんですね。だからなんですね。

引用