2012年6月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2012年8月号

『まんがタイムきららMAX』2012年8月号、昨日の続きです。

『ソラミちゃんの唄』、なんかよいですね。だんだんとわかってきたソラミちゃんのこと。大学受験に失敗して、浪人生活しながらひきこもり。お母さんとはちょっと疎遠、けど友達には恵まれてるみたいで、安心しました。友達、さっこ、フミリン、そしてネモ。さっこはソラミに出歩きなさいよ、お母さんとちゃんとしなさいよ、勉強しなさいよ、いろいろ面倒見てくれて、フミリンは漫画が好きだったりゲームが好きだったり、そしてネモ、この子はソラミの作る音楽が好きっていうのですね。それぞれ違う興味でソラミと繋っていて、けどみんな仲良しなの、それがいい雰囲気を作っていると思います。さて、ソラミ、ひきこもり。勉強は嫌いっぽい。いろいろと駄目っぽさ感じさせる女の子なんですが、それでも音楽となると熱心に取り組める。これ、もしかしたら一種の逃避で、音楽が主に取り組まねばならないことになったら、打ち込めなくなる、そんなことにもなるんじゃないか、我が身振り返ってそう思ったりもするんですが、でも熱中できるものがあるというのはよいことだ、興味を持って取り組める、それはやっぱりよいことだと思うんです。むしろ彼女を見て我が身を反省する、そんなくらいです。音楽以外に関して、今は落ち込みを見せているソラミですけど、お母さんとのこと、お父さんのことも、そして社会との繋りなど、いろいろ。全部の問題をきれいに片付けて、なんてのは望みすぎかも知れないけれど、少しずつでも回復? 復帰? して、よい明日に向きあえればよいなあ。みたいに思ったんですね。

放課後せんせーしょん!』は、浴衣でお祭りでありますね。冒頭のカラーページで浴衣の魅力しっかり描いて、柄、模様のあしらいなど、実に美しいです。しかし、コモモさん、着付けできるんですね。また髪のまとめ方、これも皆それぞれで、大人っぽく落ち着いた雰囲気にもなれば、まとめて流して、それがすごく素敵だったり。髪にも浴衣もいろんな表情が見られるところ、細やかで華やかで、目にも嬉しいです。さて。あんず飴のルーレットとかあるんだ。いや、私、お祭りの屋台とか全然知らんのですよ。今回は、にぎやかなお祭りから、ゆかり先輩が倒れたのをきっかけに、5人だけになって、そのこと申し訳なく思うゆかり先輩、よいなあ。この人のちょっと個性的、謎キャラでありながら、基本生真面目というの、大変よいと思うのですよ。皆で花火で遊ぶ、あの場面は葵の元気さ見事に発揮されてすごく楽しい。で、この子、ほんと愛されてるなあ。パラシュートをとろうとうろうろ走りまわる葵、スナオのふたり、目が大なり小なりになってるのがいいなあ、スナオさんには珍しい感じ。で、座り込んでたゆかり先輩の手元に落ちるとか、このにぎやかさが、すとんと落ち着きに落ちる感覚、このまさにすとんといった感触、面白みを後押ししてました。そして最後は静かに、しめやかに? そう思ったら、そうでもなかった。あの、最後にわっとにぎやかになるの、彼女らの年代に特有の華やぎ、あるいはかしましさ、それを感じさせるんですね。

『▲コンプレックス』は円と鋼音たちが生徒会の助っ人に。っていうんですが、あのいきなりの物騒な発言、生徒会長か。めちゃくちゃ面白いな。内巻姫子、いろいろと危なそうな人。あの、病院行ってくださいとか、冷静なのか酷いつっこみ、笑ってしまいました。さてひのりや円の予算削減案、なんというちょろさか。そして遅刻対策。これは見事に逆効果、というか、鋼音さんの威力たるやものすごい。今回の見どころは鋼太くんですよね。鋼音を助けたい一心で、いや? 頼りになるところ見せたかったのかな? いずれにしても裏目に出てる。けどそんな鋼太のこと、ちゃんと見てくれてる人がいるんですね。ちょっと安心しました。彼が彼女の気持ちに気付く日はくるのか、それはわからないけど、このふたりの関係、悪くないなあ。けど、ちょっと切ないよね。好きと思いを告げず側にいる。なにかしみじみしますよね。

『青春帰航』、ゲストです。ちょっと癖のある絵柄。味があっていいな、基本そう思うのだけど、ちょっといきすぎて可愛さを損ってるところがあったりするのが残念に思ったり。さてさて、帰宅部作ろうという話です。いいだしたのは春咲緑。つきあわされるのは今野悠。ただただ帰宅したり、帰りたがりの子らを支援したり、なんだそうですよ。申請は通って、4人そろえばいいらしい。かくしてポスター作ったりなど募集活動したら、さっそくふたり入部。坂上茜、水瀬洋子。春咲水瀬組は運動が得意らしい。バスケ部の助っ人を見事に全うして、ここでは活躍できない坂上茜、この人は文化系方面で活躍する、みたいですね。基本帰宅部。たまに助っ人。みんなで帰る、このいつものふたりだけじゃない帰宅の情景、そこに、また助っ人活動なんかにも楽しみ見出すところ、よいじゃないですか。好きな感じですよ。

○本の住人』、ひゃっはー、たまらんなあ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第9巻第8号(2012年8月号)

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