2022年8月31日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年10月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年10月号、昨日の続きです。

『うさパン焼いて悪いかよ!』

これまでタイトルを見ては、ハチがパンを焼くみたいだなあ。実際に焼いてるのはクマなのにな。なんてこと思っていたのですが、おおお、タイトルに偽りなしだ! まさかハチがパンを焼くことになろうとは! いやもう予想もしない展開、というか、ただの客からパンのデザイン案提供にステップアップしたかと思ったら、もう成形にまで関与することに!

厨房にてハチデザインを実際に作ってみようとなってから、クマの母に認められ、というかバイトとして引き込まれるまでのはやいこと! しかも試しに作ってみなよといわれてやってみたらば、クマよりも成形の技術が優れてる!

で、今回は試作だけで終わるのかな、みたいに思ったら臨時開店! 形成して焼いて陳列して販売してと、ものすごい勢いで店の都合に、というかクマ母の思いつきに巻き込まれ翻弄されていくハチ! いやもう、ちょっとした災難だよなあ。でもって、ハチ、客商売に向かん! まだ慣れてないだけといえばそうなんですけど、客の行動を待てない! でもって友達がきたら身バレを怖れて奇行に走る!

いや、まあ、その気持ちはわかるんですよ。バイト中の姿とか、友人にはあんま見られたくないよね。家族にもかな? 心の準備もできていないのにこんな局面に追い込まれただけに、その気持ちはひとしおでしょう。

なんとか突発のバイトを乗り切ったハチ。しかしクマ母の口車、わざとらしい演技に乗せられ、つっぱねてもよかったのにバイトの継続を決めてしまう。でもその決定に、自分の作ったパンが褒められたことがかかわってるの、よかったよなあ。やりがい搾取みたいになったらかわいそうだけど、自分の仕事が認められる喜び、憧れていた仕事を経験できる嬉しさが見えるところ、よかったなあハチちゃん! そう思わないでおられませんでした。

でも、クマの母、おそろしい人だな! 翌朝からまたえらいこと働かされる! ほんと、ハチはクマ母の攻略、打倒をなんとしてもすべきですよ。

『ばっどがーる』

林間学校の移動中、サービスエリアに置き去りにされた優。大変なことになってるわけですけど、バスに乗る時に点呼とかしなかったの!? 連絡しても通じない。というか、バスに乗ってるみんな、優が不在なの気づいていない!? 亜鳥の妹が姉の不在に気づいてないのは、まあ、そんなもんかなとは思う!

この逆境。亜鳥が一緒だから優にとってはラッキーともいえるのかな、と思いきや、そんな余裕ぶっこんでる場合じゃなくなっていく。最初はちょっとうきうき気分もあったのに、亜鳥のあまりのマイペースっぷり? そのあまりの飛びっぷりにドキドキよりもツッコミが増えて、さらにはハラハラ、羞恥も加わってくる? でもそんなシチュエーションにおいても優のゆきすぎた亜鳥愛のおかげで状況打破がなったこと。これ、あまりのミラクルだけど、ほんと亜鳥は御釈迦様かなんかなの!? ともあれ結果オーライ、よかったなあといわざるを得ない顛末でした。

そしてやっぱりのお叱り。いや、まあ、そらそうよね。でも亜鳥と一緒ならこの困難も楽しい青春の思い出に? からの一緒にお風呂ボーナス!? これ、次回に描かれるのか、あるいは感極まって優昇天にて終了なのか。ええ、優の精神がいろんな意味でもたないかもですね。

『ごきげんよう一局いかが?』

千星との仲を深めていく冴? いや、クラスメイトの前だとどうしても自然に振る舞えないのか。それで変な顔して逃げてったと千星から責められる始末。うん、冴はまずは無理せず普通に学友と接する、そこから頑張るのがいいのかも知れません。

さて冴と千星の昼活動。麻雀やってることを秘密にしたい冴と、そのあたり頓着しない千星の温度差ですよ。麻雀というとおっさんがやる遊び。そういうイメージ持ってる冴と持たない千星の違いですよね。

今回ふたりで麻雀を打ちます。ただ独特なルールが付与されて、お淑やか口調で打ちましょう。お嬢さ麻雀だそうですが、これが冴に結構なハンデ負わせることに繋がって、そうか、恥ずかしくってお嬢様口調できない! そのせいでポンにせよなんにせよ、口にできないから鳴けないっていうんですよ。

いや、待って? 冴さん、それだとロンですわ、ツモですわも無理だから、あなたアガれませんことよ?

しかし今回の対戦見てるだけで、ふたりの性格見えてくるのが面白いです。目標のためには挑発も辞さない千星に、どうしようもなく負けず嫌いな冴。このへんは以前も描かれてましたよね。加えて考えなしに不用意に鳴いていく千星。すぐさま問題に気づいてしおれるとかね。勢いまかせで打たれ弱い。このしおれるところなど、ここでくじけちゃうの! 驚きと面白さが一気にきましたよ。

対戦中も結構煽ってくる千星。あまりに悔しいからと、ついにお淑やか口調でのチー宣言する冴。ここで見せたやっとこさの思い切りと続くバレバレの手に涙目強がりとか、ほんと勝負事には性格が出るとはいいますが、ここまであからさまっていうのがおかしくてたまりませんでした。

そしてふたりの勝負の行方! ここにまた意外な展開があって、というか、ふたりとも初心者だから手が遅くてCPUに打ち負けるんだな!

点数で見れば冴の負けなんですけど、この対戦でふたり随分打ち解けたと思う。勝ち負けをこえたいい勝負だったんじゃないかな、そんなこと思わされたのでした。

2022年8月30日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年10月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年10月号、先日の続きです。

『紡ぐ乙女と大正の月』

思いつめた唯月から渾身の告白をされた紡。私のものになってください。その意味するところはもはや明白。あとは紡が受け入れるかどうかだけという局面で、紡、悩んでしまうんですね。

軽はずみに受けていいものなのか。卒業までという約束、2年の刻限。相談する相手も限られて。そんな紡の様子になにかあったと察した七緒が話を聞いてくれなかったら答を出せず、あぶないところでしたよこれ。

紡の気持ちはどうなのか。そう問い掛けられて決断するに至った紡。唯月の部屋を訪ねて、唯月の気持ち、不安を知って、そして自分の思いを唯月に話す紡。この選択が今後にどういう影響を及ぼすものか、それはわからないながらも、今こうして不安や寂しさに揺れている唯月にとっては心強い、安心を与えてくれるものだったのではないでしょうか。さらには続く紡の行動!

あー、紡さん、遠慮して加減したつもりが、唯月の想像を遙かに上回ってしまっちゃいましたか!

思った以上に純情だった唯月さん。ええ、紡さん、これは責任とらないといかんですよ。

『RPG不動産』

火竜の子とともに琴音たちが閉じ込められていた洞窟に向かったセレニア。そこには亜人たちの生き残りと火竜の母がいて、まずは和解、そして極力を得るにいたり、こちらは問題なく先へ進めそうです。

そして別働隊、琴音とアリス、ラキラはというとノームたちと交渉中。ノームたちの所有する大きな鉱石、強大な力を有するそれを貸してほしいというのですが、あまりに大きするぎるためにやすやすとは削り出せない。移動させることもままならない。

この鉱石があれば状況を打開できるかもしれない。その希望がついえたと思われたその時に、琴音の帽子に咲いた星の雫。鉱石の持つ植物を成長させる力が、この窮地を脱する道を開いてくれるかも知れない!

からの酒をありったけ用意するという流れ。これは琴音復活までのくだりを彷彿させますね。これまでに知り合い、関係を深めてきた人たちの力が結集して問題を解決させる。その第一歩が示されて、さああとはその先へと進むだけ。その行動の果てになにが待ち受けるのか。

これまでずっと劣勢を強いられてきた琴音たちの逆襲なるか、ですよ。これはもう期待なんてもんじゃありません。

『ササエルの中には誰もいない』

ササエル、新たな局面にチャレンジですね。

駒蔵家を訪ねてきたクジベェくん関係者ふたり。うっかり恥ずかしいところを見られてしまった小依が荒れたりしますが、状況はそんなにしっちゃかめっちゃかになったりせず、概ね落ち着いた会話が続きます。いや、落ち着いてるか?

まずはクジベェくんの中身、常子が隣に引っ越してきます。自立させるためとかいってますが、その真意はクジベェくん、ササエルという二大ご当地キャラをユニットとして売り出すためだっていうんですね。って、いや、それはいいとして、アパートの概観、そんなにいじっちゃっていいんですか!? というか、事務所がここにありますよっていうのはいいとして、こんなに目立たせたらササエルの中身、身バレの危険があがっちゃわないですか!?

いや、ササエル身バレを怖れてるのは小依ひとりだけか。

ユニットで売り出すというのは当初から予定されていた、とはいうものの、ササエル、クジベェで組むことは、ササエルどころかクジベェくんにも知らされていなくて、って、いいのか、どんだけ無茶ぶりなのか。しかも知らされたその翌日に大都会仙台にて仕事がというんですから、その状況待ったなし!

いや、少しは説明とかしてしかるべきだったのでは!? だって概観リフォームしてるってことは、少なくとも工務店とは打ち合わせするだけの時間的猶予があったってことでしょう!? ってことは、これ、最初からあえて突然知らせようって算段だったわけですよね。

そのサプライズ、はたしていかなる結果に繋がることか。いやね、さらなる混乱、渾沌を引き起こす、そんな予感しかしないのです。

2022年8月29日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2022年10月号

 『まんがタイムオリジナル』2022年10月号、先日の続きです。

『敷金礼金ヤンキー付き』

近所の子供がアパート敷地を遊び場所にしているので、しっかり排除するように。とのお達しが大家からなされたわけですが、その理由が、事故があったらいけないとかじゃなくて、ご近所や他のヤンキーにナメられてはいけないから。独特ではある。で、取っ捕まえてこらしめることにしたというのですが、その当番表。七恵と佳の当番時間は子供にとっては当たりかも知れない。反面ハズれなのはたえ、大家ペア。たえは優しくさとしてくれそうだけど、大家はガチこらしめが発生するかも知れん。子供たち、要注意だ。というか、ちょっとした肝試し感出てくるな。

今回はたえの強さが際立ってましたよね。七恵と佳、なんとかサボりたい。あの大家に楯突いてでもサボりたい。ああー、無謀すぎるよね。と思ったらやっぱり瞬殺。からの、たえに当番押しつけよう作戦ですよ。

しかしさすがのたえ。笑顔でお断りします。芯が強いというか、大家で慣れてるのか? ヤンキーを怖れる様子がない。さらには引ったくり装って罠にハメようとするも、たえの脚力! っていうか、顔! 顔! かつて見たことのない表情になってますよ、たえさん! これ、栃木の山育ちゆえって説明されてますけど、実際のところ、大家の血族ゆえのポテンシャル、香織里に変わらぬ素質ありってことだったりしませんかね!? だとしたら、このアパートでたえにかなうやつ、大家以外にいなくなっちゃうぞ!?

余裕で追い上げてきて、確保からの姫子に突き出そうとするたえ。ああ、よかった、このあたりはさすがに常識的。これが大家ムーブなら、すぐさまシメられるところでした。命拾いしましたね、七恵さん。

日中を全力疾走して、それでも全然へこたれず勉強に打ち込むたえ。その強靭さもさすがの一言。若さ? あるいはやはり大家の血族がゆえ!? いやもう、本当に七恵も佳もまるでかないませんでした。

今回の話、おとなしく当番してたらそんなにくたびれずにすんだのにね! というくたびれ儲けで終わるのではなく、最後の最後、友達を心配するたえのために当番引き受けるところね、七恵と佳の人柄出ててよかったですよ。サボりたい! それは本音。でも困ってる友達がいれば一肌脱ごうってのも本音。気持ちに素直ですよね。その素直さ、真っ直ぐさ、単純ともいえるかも、それがふたりの美点、よさだと思いました。最後のコマで、当番言い出しっぺの大家がきっちり役割果たしてるのもよかったですよ。

『通勤通学クエスト』

幼児向けアニメのキャラクターが好きっておかしい。小学生が話しているのを聞いてショックうけてるウメコですよ。いや、気にすんなよ! なんなら女児向けアニメをリアタイしてる大人もゴロゴロいるぜ! といいたいけれど、おそらくは同年代女子のタケちゃんがいってくれたからこそ、ウメコもすんなり飲み込めたのだろうなあ。

問題のキャラ、アンマンネコが好き。タケちゃん答えて、私も好き! その力強さよ! 今でもアニメ見てるよって。小さな妹と一緒に。ウメコも見て感想をいいあおう! うん、健全だ。ウメコも心配から解放されて生き生きしてきたぞ!

しかしまさかここでタケちゃんからの駄目出し! オヤジも見てるし! でもオヤジが見てるのはやばいって、そうか、ウメコは大丈夫でもおっさんはやばかったか……。やっぱりかわいくないからなんだね……。

今回はタケちゃん、大活躍でした。ウメコを元気づけて、さらにはウメコはかわいいと連呼! ええ、すごくよかった。最高の情景でした。

『オネェの恋のはじめかた』

翔人が落ち込んでましてよ!? なにごと!?

はあ、なるほど、スマホ水没でありますか。しかしなんでそんなことに? と思ったら、さすが時宗、翔人のことならなんでもお見通しですね。風呂でながらで落として水没。というか、風呂入りながらゲーム! それもガチャ! なんでそんなこと! 落ち着かんでしょう! というか、ジップロックとかに入れとくもんじゃないんですか!?

残念ながらスマホは死亡。データもいくつか失われて、ああ、そりゃあショックよね、わかるわ……。でもゲームなら、運営に相談したらアカウント復旧させられない?

と思ったら、すごいよ、ちゃんとやってる! 運営に問い合わせて、でもフレンドIDを要求されたんか。本人確認が厳しい、ってそうだろうなあ。でも課金してたっていうのなら、購入記録で本人確認できるかも! と思ったら、そうか、失われたデータにメールがあるのかも知れんな……。わりと万事休すなのか?

しかしここからの急転直下! 桜子がいうんですよ、このゲーム、凪ちゃんもやってる。しかも翔人をフレンドにしているって!

翔人! 凪と縁ができたな!

ユーザー名を知らないながら、しっかりそのアカウントが翔人と見抜いている凪のすごさよ。裏アカとかやってたら、身元割れんように気をつけててもしっかり見抜いてきそうや。

でもってラストに明かされる翔人の趣味嗜好? と思ったら、まったくの性能志向! いや、わかるよ、わからんでもない。これ、凪がいってたという、翔人をフレンドにした理由、強いからって根拠だよな! そうか、凪は翔人のこういう性格、傾向も見抜いていそうですね。

油断すると趣味やら嗜好やら丸裸にされかねない凪さんの眼力。ええ、凪さん、最高だと思います。

2022年8月28日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2022年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2022年10月号、先日の続きです。

『先輩、ちょっといいですか?』

ついに決着しましたね。意識するあまり先輩から逃げ続けている不知火零。それがあまりにショックであるわけだけれど、その苦境にふたりの後輩、東雲と夕霧が力を貸してくれた。

自身ショックを受けながらも、その理由に無自覚的だった先輩に自問をうながし、かつさらに零に対しアクションを起こすべく奮起させた。ああ、いい後輩たちだと思います。さらには零が逃げられないようにと、スイカ割りをダシにして目隠し装着! 先輩から逃げず向き合える、そんなシチュエーションづくりにも協力してくれたというのです。

ここからの展開は、まさに望まれたものといっていいのだと思います。というか、こうならなくてどうなる? みたいな真っ向展開。恋を自覚する零に先輩、このふたりのこれから知り、教えていくことは、ふたり一緒に切り開き理解していく、そんな未知の冒険の先にあるのでしょうね。

しかし、いつしか零もいろいろ知って、理解して、とりわけ先輩のことなど理解して、理解るっすよ、先輩、私には理解るっす。なんて立場の逆転などあってもいいなあ! などなど思ったりもしてました。いつかそんな未来もくるかも知れない。その時には、ちょっと先輩に優位な立ち位置見せたりして、ああ下剋上、それもぐっときますよね。

『最果てのともだち』

ああ、本当にはらはらさせられる展開。けれど、このぎりぎりの状況を越えることができて、本当にほっとさせられました。

旧校舎にキヨちゃんを訪ねたアサヒ。先生はもうくるべきではない、逃げなさいとアサヒをとめるのだけど、間一髪、キヨに腕を掴まれ、教室に引き込まれてしまうアサヒ。ここからの問答。もうすっかり悪霊となってしまったキヨにはアサヒの言葉は届かないのか? いや、キヨとの約束の押し花のしおり、これがキヨを引き戻すきっかけとなるのではないか。そう思っていただけに、あのしおりをめぐる顛末には驚かされて、いやこれもう駄目なのでは? ここからどう決着に導こうというのだろう。本当に不安にさせられたのでした。

けれど、その不安があったからこそ、キヨのネガティブに沈む思いを前にしてアサヒをかばい、守ってくれた先生とその言葉が胸に迫って、そしてそれからのアサヒのキヨに対し語り掛ける言葉。だんだんといつかの優しかったキヨに戻っていくそのくだりがよかった。自分みたいな悪霊と友達になってくれる人などいない、そう叫ぶキヨへのアサヒの返答。続くやりとりで、ずっとキヨが欲しかった帰る場所、その願いが叶うところなど、ああこの物語がこれまで辿ってきた道筋、それが繋がったんだという思い、感慨でいっぱいになりました。

もうじきしたら終わりを見そうにも思えます。けれどきっと悲しい終わりにはならないだろう。そう思わされるところがあって、ええ、これからも彼女たちの物語、追っていきたいと思います。

2022年8月27日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年10月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年10月号、発売されました。表紙は『紡ぐ乙女と大正の月』。我らが紡と旭ふたりがチャイナドレスでご登場。しかし、こうして見ればふたりいかにも対照的で、量感ある旭に対し、すらりとつつましやかな紡。表情も同様に、つんとすました旭に笑み浮かべている紡といった具合。ふたりともに、それぞれ素敵で、ええ、衣装の白に紺が背景の赤に映えて美しくまとまって鮮やかです。

今月は新規ゲストが3本です。

『翡翠ソーダの泡に乗せて』

メロンクリームソーダの思い出を今も大切に胸に抱いている杏華。仕事を放って逃げる生徒会長、務を追っていった先で出会った喫茶ロカビリー。務の親戚の店なのだけれど、今は務が切り盛りしている。まだまだ不慣れ、人出も足りない。そんな状況で急遽店を手伝うことになった杏華。手伝いのお礼はクリームソーダだというのですが、おお、杏華にとって合格点出せるクリームソーダだったというのですね。

務が生徒会の仕事を抜けていたのは、喫茶店の仕事があったからなんですね。だったら最初から話しておいてくれれば、そういう杏華の正論、いやまったくそのとおりですよ! こんな具合で、どこか抜けてる? 先輩と、しっかりしつつもクリームソーダの誘惑に抗えない杏華、ふたりの喫茶店ライフがはじまります。半ば無理矢理にバイトすることになった杏華ですが、これ、店長格の務より、杏華の方が店の実権握ったり!? みたいなことになりそうな予感も?

ええ、どこか自然とイニシアティブとってしまう、そんな杏華が強いなあって思えた初回でした。

『しんこうのすゝめ!』

パンの配達を任されたラン。最後の配達先についたのはいいけれど、そこは化け狸の噂がある神社? ランを出迎えたのは、化けてはいないただのタヌキ、と思いきや、続いて出てきた巫女さんは、頭に葉っぱ乗っけた不思議な子。けも耳にシッポと、いかにも化けてる雰囲気かもしだして、いや、実際タヌキなんですね!?

あ、タヌキではないのですか。ムジナの神様なのだそうです。名は千狸。信仰を失うとともに力も失ってしまった、というのですが、ここであえて皆に信仰心を取り戻させようとするでもなく、ただただ興味の赴くままにたまたま見たチラシのフルーツサンドを取り寄せただけだというのですね。

ある意味、達観している千狸。いや、神様だけに達観しててもおかしくはないな。対し、ある程度、この危機的状況に抗おうとしてくれているラン。ふたりともに知恵と工夫で、千狸は祠の知名度アップ、ランはパンで町おこしをはかることにあいなりました。

うまい具合に利害が一致してまずは一件落着。といいたいけれど、千狸からフルーツサンドのお代を回収できなかったランのしどろもどろの言い訳! いや、まあ、嘘はついてないんですけど、なにせ理由が化け狸では説得力が、ねえ……。ともあれ、パン屋の店長さん、リエもいずれは巻き込まれたりするのでしょうか。

『女装男子校のXX』

これまた、えらい特殊な学校が出てきましたよ。ヒロイン山斗が入学した学校は、一見すると女子校。しかしその実際は男子校。いかな理由あってなのか、生徒皆が女子制服を着ているという、ちょっと不思議な決まりがあって、でもなぜそんな特殊な学校に、あえて女子である山斗が入学することに!?

入学式で隣りあった生徒、翼木和に触れられて動転するあまり手をあげてしまった山斗。ぶったおれた和をおぶって保健室に急行。そしてここで、山斗が女子であるとバレたこと、さらには山斗がこの学校にきた理由が語られることになるんですね。

特待生として入学が決まったものの、この学校にきたがらなかった弟の代わりに入学した山斗。でも、これ、弟はこの学校の特殊性に馴染めなかったのでは? というか、弟はまず第一にこの学校への入学を希望していたの!? というところから謎ですが、いや、弟は弟で部屋にぬいぐるみ並べてたりして、この学校に入る素養自体はあったのかも……。

ともあれ、弟のために苦手な男子の集う学校へとやってきた山斗。男性恐怖症だって本人いってますが、あまりにも無茶すぎない!? 冒険にもほどがありすぎない? なんて思ったりもしたけれど、山斗、この学校に馴染めるものでしょうか。とりあえず秘密を知り時に助けてくれる、そんな仲間をひとり得ることができて、まずは山斗も安心ですね。

2022年8月26日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2022年10月号

 『まんがタイムオリジナル』2022年10月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。浴衣姿の山下さん。愛でるのは月夜に鳴く秋の虫? いつもよりもしめやかで、落ち着いた色気ある風情、出で立ちが素敵です。『おひとり好きの富士宮さん』、富士宮さんも浴衣で登場。手には扇子、そしてワイングラス。悠々としたマイペース、ひとりの時間の楽しみを知っている、そんな雰囲気が健在です。『小森さんは断れない!』しゅりも月のもと、手には短冊、夏の思い出? そうしたしっとりとした雰囲気の続く仲、ひとりサンマに興じる『らいか・デイズ』らいか。ええ、この子もまたマイペース、自分の楽しみを知るひとりですね。

今月は新規ゲストが1本です。

『アイドルはお忍びCHU♡』

役目の途中、敵に追われる女忍者。なんとか逃げ果せようと川に飛び込むも、気づいたら異世界!? 現代日本でアイドルをやっていた。

これは、忍者の娘がアイドルの子に憑依したってこと? と思ったら、ああ、違いました。この世界にやってきた忍びの娘を元アイドルの一花が救助。かくして一宿一飯の恩を返すべく忍者の芙蓉は、知らぬ世で知らぬ仕事、アイドルに挑戦することになったのでした。

さすが忍びだけあって体術はお手の物。見ただけで曲の振りつけを覚えてしまうのは心強い。歌についてはまだ不明だけれど、まずは地元の小さなイベントに二人組アイドルとして出演すると決まって、しかし人前でのパフォーマンスに緊張を隠せない芙蓉。本番を前に引っくり返ってますが、これ、大丈夫なのかな!?

できれば続きを読みたい。だって、せっかくだからステージシーンは見たいじゃないですか。そう思わせた第一話であります。

『おしかけツインテール』

入試に臨む花梨。落ち着き持って取り組めてるようでなによりですね、と思ったら、なんかあらぬこと思い出してるな。というか、ちゃんと問題は解けていたのかな? いや、この子に限ってそうそうしくじることはあるまい。と思わせて実際どうなるかはわからんからなあ。いや、まあ、大丈夫だろうとは思うんですけどね。

試験を終えて、ポップカルチャー研究会に顔を出した花梨。先輩たちへの挨拶もすませて、これから住むことになるかも知れない町へと繰り出すのですが、そこからの花梨の物思い。大学合格したらいよいよ新生活が始まる。この街に母とふたりで暮らすことになる。慣れ親しんだ街や家への別れを予感しているその様子。ええ、こうした花梨の思いに同じく、この漫画の終わりに向かおうとしていること感じとってはわびしさを覚えたのでした。

変化というものは時に避けがたく、そこに期待や希望もあらば、反対に切なさ悲しみも同居する。そうした思いをともに味わっていた、そんな風に思ったのでした。

『となりのフィギュア原型師』

イスカを見事降した朝倉ゴーレム。その覆面の向こうに隠された素顔、それはおこめの父なのではないか!? おおお、I am your fatherってやつかっ……!

いや、残念、その予想は当然はずれて、けれどイスカがゴーレムにおこめとの繋がりを感じとったのにも、ちゃんと理由があったのですね。

ゴーレムの造形に滝舘おこめに通ずるものがある。これは半藤も認めるもので、ここで代表がいってた心当たり。これって本当に当たっていたのか。

滝舘おこめを前にして覆面を脱いだ朝倉ゴーレム。その正体はおこめの学生時代の先輩! おこめに造形はじめ、いろいろ教えた男だというのですが、いろいろという言葉にいろいろ思ってしまっているのかい半藤クンっ! さらには学生時分の代表の話を聞かされて、そのただならぬ雰囲気にあらぬ思いを抱いてしまったというのかい半藤クンっ!

いやもう、大好きな代表の過去に動揺をきたした半藤と、半藤の反応に失望されたと感じ落ち込む桐山と、ほんと、このふたり、それぞれにベクトルの違う不器用もんだな本当に! でも、ここから描かれたもろもろ、朝倉からいろいろ代表に聞かされる半藤と、心配ごとの払拭、それで得られたさらなるリスペクト。ほんと、半藤は代表のことが大好きだな! そして、半藤から真っ直ぐダイレクトな好意、賛辞を聞かされて戸惑う代表。いや、これは半藤の引き起こした惨事がためか……?

いずれにせよ、おこめ、これで自信を取り戻せたんじゃないでしょうか。かくして次回は師弟対決!? 見事、かつての師、先輩を超えることができるのか。滝舘おこめ、渾身の対決に期待もみなぎりますね。

『カントリー少女は都会をめざす!?』

今回の八重の興味はかき氷? 暑いからっていうんですが、え? あれ? なんか変だぞ。かき氷を食べるんじゃなくて見るの? それも実物じゃなく、スマホで写真を見るの?

最近はおしゃれかき氷とでもいったらいいのか、大きく盛られて、かつフルーツやらなんやら豪華な映えるかき氷が人気です。で、そいつに挑戦するのかと思いきや、ああ残念、お金がないのね。なので自宅でかき氷を作りましょう。

出してきたのが、ペンギンのかたちのかき氷機! あった! ハンドルぐるぐるまわすやつ!

庶民的というみなの評に複雑な思い抱く八重ですよ。でもかき氷機、ペン丸への愛着も本物。この子のこういう時に見せる素朴な側面もまた可愛いですよね。そして同時に無理して背伸びしようってところもとてもいい。

今回はグラスを使ったおしゃれかき氷への挑戦ですが、そのグラスっていうの、また庶民感あるガラスのコップで、いやあ、なんだろう、昭和を感じる。昭和レトロみたいな方向性がいいんじゃないかしら? と思うのですが、きっと八重としてはそういうレトロ路線にはのれないのだろうなあ。

そんな八重のかき氷作戦、失敗しちゃうんですが、紅茶とかね、悪くないって思ったんですよ。濃い目に煮出して、紅茶シロップにしたらいけそうやん! と思ったら、そのまんまいっちゃったんですね。かくして薄いアイスティーができあがって、このがっかりした表情。ほんと、八重のこの空回り。今回はいつにも増して盛大に空回っていたと感じます。

2022年8月25日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2022年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2022年10月号、昨日の続きです。

『スローループ』

船の漕ぎ手と釣り人をシャッフルしてみた今回。恋のことないがしろにして怒られてるおじさんに、うまいこと情報統制しながら謝るよううながす小春を見るに、ほんとこの子は人の扱いがうまい。以前、本当の自分を隠しながら人によく思われるよう演じてるんだ、みたいなことをいっていた子ですが、ある意味自覚的にそうしたことを武器として行使できる。基本、悪気のある子ではないから、こうしたところも処世術ですよね、ほんと頼りになる、いい調整役になれそうな資質が光ります。

いや、まあ、それで自分の本音をなかなか出せないみたいなところもあって心配は心配なんですけれど。

ひよりサイドでは、小春のことをふたり心配していて、キャンプしたいがばかりに家出したことを思い出しながら、自分の思いを貫き通そうと行動したことをむしろ好感持っていたと語る父の姿。その話に呼応して思い出されるひよりと小春の思い出。そうした要素に、小春を見守り支えてくれる人たちの存在を確かに感じられて、ほっとさせられるところあった。ええ、全段と後段で噛みあってバランスのとれるこの感覚。素晴しかったと思います。

そして釣りですよ。小春の父、見事にブラウントラウトを釣り上げて、って、ブラウントラウトって日本にいるんだ! てっきり北米の魚だと思っていたから意外! と思い調べてみたら……、おおう、やっぱりか、外来種だったよ……。しかも北米においても外来種! 驚いたな。そうか、本来はヨーロッパからアジア、すなわちユーラシア圏に棲息する魚なんですね。

今回の舞台は芦ノ湖。こないだ釣りゲームで実装された日本DLCで遊んでたのがここだったよ!

海賊船でピンときて、しかもこれすなわち『ラブプラス』の旅行先でもあって、驚いたな、予想外に芦ノ湖って身近に思えてくる……。

さらに続く描写、湖に突き出している鳥居とか描かれているのを見て、おお、VRで見たやつです! ちょっとなんだか興奮させられるものがあって、ええ、小春やひよりの釣り旅行がより一層に親しみ感じられる思いがしたのでした。

『ちょっといっぱい!』

すずめ亭への出店交渉がなされていると知って内心穏やかでないもみじ。その後、感情を隠してしっかり接客をしていたのですが、そんな彼女を見守り不安げな表情をしている凪です。

今回、凪が大きな役割を果たすんですね。思えば、もみじのことをずっと心配していました。もみじとすずめ亭のこと、それをずっと心に留めてくれていて、その気持ちがついに凪の背を押すにいたった。

突然、涙目でもみじに抱きついた凪。その行動の真意やいかに。ああ、すべてはもみじへの思いが強くなりすぎたがため。大切な思い出の場所が失われるかも知れない、そのことを知りながらも心に蓋をしているもみじの気持ちを誰よりも強く受けとめて、その思いを解放させるきっかけを開いてくれた。

溢れるもみじのすずめ亭への気持ちを知った店長がその後を役目を引き継ぎ、落ち着いた話しあいを経て、もみじに動き出すための決意させるにいたる。

ああ、ついにこの時がきたんですね。これまで語られてきたことは、この時、これからの展開のためだった。そう思っていいのでしょうか。この展開がくる、いややっぱこないのか? そう思いながら追ってきた数ヶ月でした。いよいよ動き始めたもみじ。とりまく環境はいかに彼女に答えるのか。たとえ困難が待ち受けるにしても、もみじ、それを乗り越えて先に進んでくれると嬉しい。これまで経験したことすべてが、ともにあった仲間が彼女の助けになってくれれば。そう願う気持ちでいっぱいです。

2022年8月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2022年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2022年10月号、発売されました。表紙は『魔法使いロゼの佐渡ライフ』。たらい舟でいいのかな? 大きなたらいに舵のついた乗り物。これに紗菜とロゼが乗り込んで、ロゼの足元にはトキに似た謎生物がおりますね? これ、トキでいいのかな? あるいはロゼの故郷のなにものかとトキの概念が合体融合した、そんなのかも知れませんね。

今月は新連載が1本、新規ゲストが3本です。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

王の圧政が続く異世界。王から追放された王女、ロゼスタリアは国民から信頼を得ていない、それどころか疎まれていることを知って絶望。復讐と称し、持ち前の魔法でもって異世界への出奔を図る。いや、どうせ復讐というのなら一発世界を焼き払ってからでも遅くなかったのでは!?

そんなロゼが辿り着いたのは、私たちの暮らす現代日本。しかも佐渡島というのです。たまさか助けられたその家で見たテレビ。映し出された大都会に、異世界熱も高まるロゼ。しかし表に出てみればビルディングは影もかたちもなく、むしろひなびた木造小住宅の密集する様が印象的だったというのです。

そんなロゼの日本ではじまる生活。彼女を助けた娘、紗菜は少し対応を誤ってしまったものの、誤解も解けたようで、まずは安心。というか、かんずりってそんなてんこ盛りにせんよね? 相手の嗜好もわからん時点で無茶な食べさせ方させたものですよ。

ふたり和解を果たして、ともに誰かのためになりたい、思いを同じくしたふたり。この先、ロゼの魔法が役立つ、そんなシチュエーションもあるのでしょうか。どんな活躍が見られるかが楽しみですね。

『君がまた私に恋してくれるまで』

予想したよりも切ない物語。同性の同級生、凪に告白しては袖にされ続ける八重。それでもまるでくじけることもなく、冗談みたいに、茶化すみたいにしている八重だけれど、時に見せる真剣さ、そして凪に背を向けたその時の、打って変わってシリアスな表情。

表に見せている態度とは違い、なにかしら思いつめたものを抱えているようなんですね。

ふたり、一緒に街に出ることになった日。八重は、凪がガーベラが好きということを知っていて、なぜこんなにも凪のことを知っているのだろう。そうした謎も八重の思いも一緒に判明する終盤。かつて恋人としてつきあっていた、その記憶を失ってしまっている凪のこと。ひとり凪の思いがふたたび自分に向くことを信じ、アプローチし続ける八重の思いの切なくも一途な様は、ふと引き込まれるもののあったように感じました。

そんな八重の願いの成就するかも知れない予感? 今はまだわからないものの、いずれは思いも果たされ、凪の記憶も戻る。そんな未来がくればいいですね。

『ささ姉はめいパートナー?』

大好きなママとふたり一緒に暮らすはずだったのに、叔母の紗々音と暮らすことになってしまって消沈している愛唯。そんなふたり暮らしの、文字通り前日譚が語られるのですが、姉妹だけあって母ににている紗々音だけれど、その生活はだらしなく、少し荒れていて、そんな叔母に反発しながらも、一緒に過ごすうちにだんだん打ち解けていく様子はほのぼのとした楽しさがありました。

とりわけよかったのが、愛唯にとっては絶対で、完璧なママ。そんな母の過去、いろいろ無理して頑張っちゃうところとか、小さい頃、一緒に寝ていたことだとか、愛唯にとっては見知らぬ側面、時に子供っぽかったり、ちょっと意地っぱりだったりする姿を知るにいたる一連のくだりでした。自分も似ているといわれてドギマギしたりね、それでいて素直になれない愛唯の反応など、確かにキッズセットのおまけを無理して我慢していた幼い頃の母に似たもの感じさせる、なんて思わされたのでした。

そうして打ち解けた叔母、紗々音だけれど、まさか母の都合で一緒に暮らすことになろうとは!? しかも母は仕事でひとり家を離れて、まさしく晴天の霹靂ってやつですよ。ママの前では素直だった愛唯も、紗々音を前にすると素直さが引っ込んじゃって、ええ、まだまだなかなか本音を出していくのは難しい? というか、ママと離れて暮らすのがショックだよね!

『ふたごなうぃっち』

小さな頃は双子の姉と一緒に魔法使いごっこをしていたらいら。すっかり大きくなってしっかり者に育った今も魔法に対する憧れは続いていて、そんなところを姉、ももこからからかわれたりしているんですね。

そんならいらがももこと一緒に魔法使いになるというお話。木から落ちてきた黒うさぎ、みぞれ。人の姿になったその子に頼まれ魔法使いになるというのですが、なにか不思議な力があったからとかじゃなくて、たまたまそんな話をしてるところを耳にして話がはやそうだったからとか、ふたりが選ばれたのも、一度にスカウトしたら手間が半分になるからとか、妙にドライで合理的? そんなところがおかしくてよかったです。

魔法使いになることを承諾してからも、いきなり変身して魔法を使ってとかじゃなく、特訓やらされるとかね。しかも体力づくり、走り込みからはじまるというのだから、予想をはずしてくれます。さらに変身も、自分たちで衣装のデザインして、その衣装に着替えるという、DIY的展開ですよ。その衣装っていうのも、ただ見た目を変えるだけで、普段着のままでもなんら問題はないという。うん、ドライだ。でもこういうの結構好きですよ。

かくして魔法で人助けをすることとなったふたりの初仕事。新しいレインコートと傘を持って雨を待っている子のために魔法を使ったその顛末。変身あり、そして思いもしない落ちにまで繋がって、その子を笑顔にするという展開。罪のない、けれどひとくすぐりあって面白い、そんなところが大変によかったと思います。

2022年8月23日火曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2022年8月22日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2022年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2022年10月号、昨日の続きです。

『妖こそ怪異戸籍課へ』

次号最終回に向けて、大きく状況が動きますよ。

山ン本五郎左衛門のもとで暗躍する鬼一口。妖怪を取り締まる目障りな存在、妖異対策課を排除すべく動き出した。狙われたのが藤原夏生。周囲に被害が及ばぬよう善戦するも、まるで相手にならなかった夏生。このピンチに介入し夏生を救い出したフランケンとシュタイン博士。この場面こそはこの漫画の象徴的といえるシーンだったと思ったのでした。

人との共存を望まない妖怪がいる。対し、人と共存し時に助けあえる、そんな妖怪もいる。

妖怪に対し厳しい態度をとっていた夏生にしても、妖怪の皆と仲を深め、襲われたその日も伊織と会った帰りだった。妖怪と人という違いはあれど平穏にしあわせな日常を送る彼らの暮らしを脅かした鬼一口に対する睦子。鬼一口を圧倒するも、その姿を変貌させた彼女は、ふたたび穏かな日常に戻れるのか。

山ン本六ツ子と呼ばれている睦子、これこそが彼女の本質なんでしょうね。そして五郎左衛門の意味深なセリフ。とはいえ、テロリズムを主導した山ン本、彼が「あちら」、すなわち人の社会にいけるかどうかはかなり厳しいのではないか。いずれにしても、かなりの紆余曲折のあるだろうこと予感させるのですが、次号最終回。どのような収拾を見せるのか気になるところです。

『桔香ちゃんは悪役令嬢になりたい!』

めちゃくちゃ面白い。

突然桔香を訪ねてきた灰原灘。どれほどに唐突だったかは、桔香の髪、衣服が物語ってる! 白無地Tシャツ、髪も普通におろしてて、いや、こういう桔香も可愛いやん! はいいとして、灰原、いきなり遊園地に誘いますか!?

いつもは周囲を振り回しぎみの桔香だけど、今回ばかりは勝手が違うようですよ。唐突なお誘い。灰原灘、そんなに親しいわけでもない子なんだけど、なぜ自分に? その疑問に答えて灰原、50%以上だから。って、なにが? なにが50%以上? 多分好感度なんだと思うんだけど、ほんと、謎すぎるよ。

また呼び方についても、灰原さんは嫌、なだっちと呼んで。言葉少なに、けれどかなりの強引さで桔香に対応を迫るところね、すごいわ、大型新人やわ。なだっち、最高だと思いました。

遊園地についてからの行動も、なだっちのツボがわかりにくい! 顔出し看板であがる。メリーゴーランドでは、馬に乗る桔香のその後ろに自然に座って、おお、桔香の戸惑いよ! ここでも謎の数値、50%が出てきて、ほんと、なんの数値なんだろう。でもなだっち、すごくいい笑顔見せるんですね。

しかしなだっち、謎の多い子です。いきなり遊園地に誘ったり呼び方ほぼ強要といっていい働き掛けしたりする、そんな強引さの見える子なのに、あんまり自己主張はしないんですね。桔香と入ったお化け屋敷。ほんとは怖いの苦手なんだ、なだっち。それを知った桔香の反応がね、友達のこと思いやれること感じさせてくれて、これまたよかった。焼きそばもね、ほんと、最初にいってよ! のオンパレード。でもだからといって嫌そうな顔は見せない、終始ごきげんに見えるんですね、なだっち。

そんななだっちの足の怪我。かいがいしく手当てする桔香、ほんとこの子、言動こそは不穏だけどいい子ですよね。そしてこうした行動がさらになだっちの好感を引き出して、ついに80%以上に!?

ほんと、なだっち、想像を超えてくる魅力ある子でした。翌日の素足を桔香の膝に乗せてくるところとかね、不器用なの!? ほんとなんなの!? 私にとっては最高ですけど、周囲の子たち、わけわかんなくて戸惑ってるよ!? ほんと、イトちゃんとかどうなっちゃうの!?

これからの活躍に期待です。

2022年8月21日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2022年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2022年10月号、昨日の続きです。

『SAN値直葬!闇バイト』

この漫画、店長を信じないようにと親切にも教授が忠告してくれていますが、一番信頼ならないのは主人公であるあかり本人なのではないか。そんなことひしひしと感じさせてくれた今回。店長には心許していない、どう考えてもカタギじゃないどころか怪人呼ばわりするあかり。結局は金の繋がりと明言したとおり、なにがどうあっても金。金への執着があまりにも強すぎて、信用ならんのですよ。

今回も、目先の大金獲得のチャンスに教授を、店長を裏切ろうとしているし、さらにはバイト仲間のこよも小銭目当てで裏切ろうとしている。本人は悪ノリとかいってますが、いや、違うよね? 後に白状してますけど、本気ですよね? いやもう、読者にしてもどれくらいあかりの言動もろもろに気持ち預けたらいいものか、さっぱりわからんのですよ。うん、どう考えてもカタギじゃない。限りなく怪人に肉薄しているのがあかりだと思います。

そのあかり、大活躍ですよ。今回のターゲット、うるはの妹の炙り出しに成功。いや、怪我の功名ってやつなんですけど、まあ結果よければすべてよしだ。しかも人類滅亡の危機を知らされてからの瞬発力。あまりにも人間離れした怪異に飛びかかっていくわ、頭部拘束するわ、ネクロノミコン取り返すわで、うん、やっぱ人間離れしてる。怪人の域に達そうとしていますよね。

そんなあかりの、さらなる怪人化。思わぬ巡りあわせで、今度はあかりが教授と入れ替わっちゃったかー。これ、次回にはもとどおりなのかな? あるいは次回もこのまま? 普通のギャグ寄り漫画だったら次のエピソードで状況もリセットされるけど、この漫画だとどうなるかさっぱりわからんから怖いよな。ええ、次回あかりがこの姿で登場してきても驚きませんよ。

『今日の授業は恋愛です!』

合宿2日目のテスト。どうするのかと思ったら、時間帯でパートナーを交代していくことに決めたんですね。朝はこみねにはじまり、昼はなとせ、夕のりっかから最後にしらべ。このそれぞれと過ごす時間で明確になるのは、さがりの鈍感力!? 思わせぶりな行動しても裏に思惑まるでなし! とか、さがりとの関係に夢見る相手の気持ちにまったく気づかず、いい雰囲気になりそうになってもまるで進展するところがないっていうの。

ああ、りっかにはありのままでといわれてましたけど、それにしたってありのまますぎるよ!

でもきっとこの自然体がさがりのらしさで、自然に振る舞っているさがりだからこそ、なにかことが生じたときに働きかけてくれるその言動に嘘はないんだなって思えるのだろうなあ。

そんな彼女らの就寝の情景。さがりの発案で、5人一緒に寝ることに! 恋愛のなんのというよりも、楽しい修学旅行の思い出、みたいになっちゃってますけど、この距離感、この分け隔てのなさがさがり、ひいてはこの子たち5人らしいと感じられた顛末でした。

『ぬるめた』

エアコンが壊れて暑さにへばってるちあきたちですよ。素直にエアコン修理すべきでは? すぐに無理なら、さきなの家に避難すべきよ。

とか思ってたら、やっぱりこうなりますよね、ちあき、くるみを小型冷房家電に改造ですよ。いや、扇風機はすでに実装済みだった! でもこれでは不充分、エアコンになりたい、くるみの熱望を受けてさらなる改造に臨むちあき!

いや、でもエアコンって、集めた熱はどこに捨てるんじゃ。くるみは窓際に固定か? とか思ってたら、屋内でそのまま背中から排熱! って、意味ないじゃないか。集めた室内の熱を室内に捨てとる! 稼動に要するエネルギーの無駄だ!

いやもう、よほどちあき茹で上がっていたのか、考えがまともじゃない。これまでも役にたたない改造は多々あったけれど、今回のはトップクラスなのでは? せめて背負わせるのではなく、ダクトでもつけて室外に排熱できれば違ったのになあ。

最後に、エアコン修理でカタがついたってのも本当迷走回に相応しいオチだったと思います。そうか、ちあきなら別に業者に頼まなくとも自分で直せたんだな。暑さでどれほどポンコツの度合いを増していたのか。まさしく、夏にやられた回でした。

2022年8月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2022年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2022年10月号、昨日の続きです。

『リリカお嬢様に振り回される!』

今回、ほんとめっちゃいい話。

永野が飲むコーヒーに興味を示したリリカ。香りにひかれて試してみたけど、まだそのおいしさはわからなくって、いや、リリカさん、ちょっとずつ味見していきましょうよ。あの鼻水おたらしになっているリリカさん、その思ったところを素直に出されている感じがですね、なんかいいもの見たなあって気分になれました。そしてその後の牛乳砂糖多めにしてみたらおいしいって、満足げな表情見せるところもまた素晴しかった。

このリリカの背伸び? 大人の味がわかるって話からのピーマン攻略作戦に展開していくところ。ほんとに苦手なんだねえ、ってのはいいとして、結果的に永野と一緒に野菜たっぷりカレーを作ることになるじゃないですか。あの、普段なら絶対調理なんてやらなさそうなリリカが、わいわい楽しそうに一緒に料理するんですよ? 目玉焼きものせますか? のせる! のやりとりなんか、その表情が目に浮かぶようで、いやほんと、このくだりだけでも大満足でした。

カレーを食べてからの会話もいい感じでした。そう……、永野、生クリーム、胸やけ胃もたれするんだ。うん、自分もする……。はいいとして、あなたまだ24歳! ちょっとはやいのでは!? ここでのリリカとの対話も、気を使ってるんだかないんだかわからないようなそののり、感覚、お互いにね、自由な感じ、のびのびした気持ちの交流、そうした雰囲気がとてもよかったなって思ったんですね。

リリカ、リラックスしていいたいこといえてますね。ええ、とてもいいですね。

『こみっくがーるず』

いつになくやる気を見せるかおすですよ。なにかと思ったら、アニメ『暗黒勇者』第1話の上映会! 率先してプロジェクター設置して、万全を期そうと頑張っているんですね。よほどの入れ込みようだ!

ここからの寮生総出での鑑賞状況。めちゃくちゃ面白い。みんなめっちゃハイで、泣くものあり、えずくものあり、そして実況民の必死さ! からの翼いたわり組! みながみな、自分なりの感情暴走っぷりを見せつけてくれて、これ、寮生たちでこれなら虹野先生は!? と思ったら、ラストおまけでしっかり描かれて、うわー、尋常じゃない。大丈夫ですか、先生。いやもう、感情の発露がとどまるところを知りません。でも、そんな先生が好きです。

さて、今回の最大の山場、それはもう翼と母との和解でしょう。翼に厳しく接してきた母。対立もしたし、背を向け家を出るまでにいたった。その関係がこんなにも美しく改善するだなんて。寮の皆がそうだったように、母も娘の漫画の晴れ舞台、アニメを見ては泣いてを繰り返していたんですね。その姿を笑う息子に返す嘘のない言葉、娘への愛情が翼本人に届くくだりなど、もう本当、涙なくしては見られない。そんな情感に溢れていて、これまでふたりの関係が描かれてきた、それを追ってきたからこその感情の盛り上がり。たまらないものがありました。

素晴しかったと思います。ええ、これからのふたりの関係もまた見てみたい、そんなこと思ってしまいました。

『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

本当に、この世界の状況、かんばしくない!

当面の目的地であった大学に到着したアヤとリルー。生存者との合流を期待していたというのに、ふたりが最初に見たのはゾンビに襲われている二人組! しかも助けたふたりから得られた状況、これがまた絶望感じさせるもので、10人いた生き残りが今やもうアユムとミツハのふたりだけ。物資調達に出たところを、謎の敵に襲われほぼ全滅してしまったというんですね。

アイツと呼ばれるそいつは、おそらくはゾンビで今も森の中を走り回っている。そいつが不在のうちに、製薬会社の研究所から物資を確保しようとしていたところが、ゾンビに襲われさっきのありさま。で、そいつがいたら自分たちがやっつけるからと、アヤ、リルーふたりで駆け出していってしまって、いやいや、さすがに危ういのでは!? からの、ゾンビ羊との遭遇。押し寄せてくる大群を、うまく誘導していなすも、この時点でレサナの残数が1に!

なかなかのピンチという局面で、アユムたちがいってたアイツが出現するというのですよ!

ゾンビを感知して警告するペロが、これまでにないような怯え方を見せて、さらには前回出会ったサキたちがそのバケモノの姿を見て大学へと急行。明らかにこれまでに遭遇したどのゾンビよりも素早く、好戦的に見えるソイツの姿、リルーたちはどのように対処することになるのでしょうか。

今回、ミツハが口にした富良野教授という名前。これ、アヤのお母さんっぽいですね。もしこのふたりがアヤの母に学んでいたのだとしたら、なにかしらこの状況を打破しうる情報なり知識なり持ってたりするのでしょうか。あるいは、このピンチに駆けつけるサキが打開のキーパーソンに!?

いやもう、持てるリソース全投入の総力戦になりそうな気配。これまでを超える山場になりそうです。

2022年8月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2022年10月号

 『まんがタイムきららMAX』2022年10月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。ぼっちと虹夏、ふたり一緒のプライベート写真。これ、場所はゲームセンター? ぼっちが、いつになくはっちゃけた格好していまして、しかもおどおどした感じがないもんだから、まいったな、普通に美少女だよ、この人! 虹夏も、髪を細かく三つ編みにして、これ手がかかってる。ちょっとロック? パンク? な雰囲気ある格好。やはりいつもとはちょっと違う、そんな印象与えてくれるふたりです。

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

驚きましたよ、コンビニに幽霊が出るっていうんですよ。まさに夏の話題!? ここがコンビニになる前のこと、ここに暮らした家族が経済苦から一家心中! 今もこの世に迷う家族の霊が、霊障を、怪奇現象を引き起こす! っていうんだから大変です。棚の商品がぽとりぽとりと落ちるのにはじまり、誰もいない店内に響くすみませんの声。

いやいや、これはあれでしょう。散々幽霊だおばけだと怖がらせておいて、最後に気のせいでした、原因はこれでしたー、って種明かしする系の話でしょう? そう思っていたら、な、なんか変だぞ? 雲行きがあやしい。

棚から落ちる商品、その後フォローなし! どころか、無人の店内に響いた声についても、女の声だった、いや男だと証言の食い違いが見られるどころか、アルが対応したカメラに映らない人物から、さらには逆にカメラに映るあやしい影!

最後には極めつけの描写まで放り込まれてきて、そうでした、この漫画、悪魔が普通に存在しているんでしたね。だからそうか、幽霊一家がいたって別におかしくもなんともない、むしろいて当然の世界でした。

この幽霊一家について、ばっちり知ってて意にも介さぬ光野の肝の太さ、と思わせてからの弱点発覚! いったいなにが怖くてなにがヤバいのか。そのあたりがいろいろ曖昧になるラスト、これもまた面白さでした。というか、光野は祓ったりはできない人なの?

『瑠東さんには敵いません!』

和村ちゃんは罪つくりですなあ。

瑠東と約束していた、夏のお出掛けプラン。自分が用意するといっていたのに、それをすっかり忘れてしまっていた。でも思い出したからには、ちゃんとしたプランを組みたい。で、それで自分のいきたいところというより、瑠東が普通に楽しめるような、そんなスポットを調べて聞き込みして選んじゃったんですね。

これ、妹の百々の意見が正しかったんじゃん。いや、百々の動機は不純なんですけどさ、姉の好きな場所を選んで、姉に好かれたいと思った。自分のいきたい場所を答えたわけじゃなかったんですね。でもこれって思ってみれば、和村の選択と一緒なんですよ。自分のいきたい場所じゃなくて、おすすめの場所、瑠東が楽しめるだろう場所を選んでしまった。でも、瑠東が本当に望んでいたのは、和村のいきたい場所だった。

このミスマッチ! すれ違い! そうか、そうだよ、瑠東は、和村のいきたい場所にいって、和村をこそより知りたいと思っていたんだ。なのに和村は、一番の興味あるスポット、コミフェス、ネカフェを選択肢から追い出して、本当の自分の姿、オタクとしての自分を隠蔽してしまった。

この気持ちの、思いの向かう先の微妙に違ってしまっていたところ。そのことに気づいてしまった瑠東の落胆や、失敗したことを自覚した和村の気持ちの置きどころ。

ああ、ほんと、夏休みはまだ終わらないんだ。これからももっといろいろふたりの場所を模索していけばいい。と、それと同時に、ふたり、とりわけ和村はもっと素直になればいい。なんて思って、ええ、その挽回の機会がくればいい。今日の水族館も楽しい思い出になればもっといい。なんて思わされたエピソード。ええ、なんか悲しい気持ちで終わるのはもったいないって思ったんですね。

『お姉様のVな事情』

シズクの配信にちらっと写り込んでしまったマリナ。その髪から女子とバレて、それで微妙に荒れるシズクのコメント欄。って、いや、待って? 心霊現象と思われてる? それくらいシズクのイメージと女子って相容れないんだ……。うん、むしろ話題にならなくてよかったのでは?

と思っていたら、なったよ話題に、しかも騒動だよ。炎上系Vtuber、姫野ヒメに放火されて、でもこれね、マリナもよくないよ。わざわざ燃料を投下してるじゃん。と思ったら、花屋敷がすごいな! 5万円の投げ銭つけて反論しまくるんだ。これ、ほんと、反論にせよ煽りにせよ、毎回5万円がくっついてくるんだから、姫野にしてもどう反応したものか戸惑うよな、これ。

ここからもですよ、姫野にうながされるまま通話に出たりね、いやいや、あかんって。さらにはマリナのアカウントが発見されて、加えてさらに、気にしないといってるミユキに黙って、姫野の呼び出しに乗っちゃう!?

インターネットで知り合った人と絶対に会ってはいけません!

いやもう、マリナの行動にはらはらさせられっぱなしですよ。これ、ほんとに穏便に決着つくんでしょうか!?

2022年8月18日木曜日

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2022年8月17日水曜日

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2022年8月16日火曜日

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2022年8月15日月曜日

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2022年8月14日日曜日

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2022年8月13日土曜日

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2022年8月12日金曜日

『まんがタイムきらら』2022年9月号

 『まんがタイムきらら』2022年9月号、昨日の続きです。

『それでは、ステキなセッションを。』

ステージ崩壊のピンチに乱入してきたギター少女。その演奏でもって、見事にオーディエンスの心を掴んだのですが、度々の発言に中二っぽさ感じさせて、いやはやなんだか不思議な子です。呪文? 闇の儀式? 激しく特殊な雰囲気でもってステージを盛り上げていますが、やってるのは普通のタッピングだったりチョーキングだったり。でも、その演奏は抜群。ってことは、もともとがうまいのか。

でもこの子、加島宙子にはブラックてんちゃんがついている。黒てん、いやさ、その名はロノ。てんちゃんよりも星の多いアイテムを提供してくれる。そう、すなわち、加島は星5ピックでもって演奏をブーストしているっていうわけですね。

星5ピックに星5スティックを是沢、一色に手渡して、使ってみろというロノ。え? ガチャは? もしかしたら、ロノは星5アイテム確定で出せるのですか!?

てんちゃんからの乗り換えを要求するロノに対し是沢、一色はどのような答を返すのか。ともあれ、ロノ、加島の参入で状況大きく変わってきそうですよ。

『星屑テレパス』

実績を積み上げるべく参加したモデルロケット大会。瞬の気合いの入り方がえらいこと違っていて、ちっちゃい子もたくさん参加するというこの大会で、大人気なくトップを狙う! コスパよく勝てる大会を厳選、全員ぶちのめす覚悟。わりかし物騒なこといってる瞬が見つけたやばい相手! おお、彗先輩だ。この人が出るとなれば優勝は難しいのでは!? と思わせてからの、彗先輩不参加。ほっとさせられるわけですが、その不参加の理由。申し込み忘れだったの! あら、じゃあ申し込みできてたら最大のライバルになってたわけですね。

瞬の目論見、あぶなかった!

今回の大会は個人戦なんですね。エンジン指定の高度競技。レギュレーションの中、それぞれが工夫を凝らしていて、ぎりぎりの軽量化をはかったり、そうした自分なりのチャレンジが見えるところ、すごくよかった。わくわくさせられますよね。こういうの見せられたら、ぜひとも頑張って欲しい、少しでも高く飛ばして欲しい、そんな気持ちにもなろうものです。

で、結果ですよ! びっくりしましたよ。瞬が2位! ってことは1位は!? って、89歳の徳川源十郎さん! わあ、ものすごいダークホース! というか、大ベテランじゃんよ!

今回は瞬のエピソードでしたね。大会にかける意気込み。彗に見せた次こそは勝つという意思。そしてそれがあったからこそ、3位の子に見せた表情、言動も際立ってくる。

瞬も変わってきているんだ。他の部員たちもそれぞれに成長見せて、そんな中、独自路線を貫くユウですよ。そんなユウが最後に見せたシリアスな表情。自分のことが知りたい。その思いの切実と感じられる展開に、海果、響くものがあったようですね。

My Private D☆V

『リリカお嬢様に振り回される』のメイスです。

D☆Vポイントは「普段おバカな子のいつもと違った一面を見たい…」。

意外なのきた! いやね、てっきり車イスに乗った美少女にキツく当たられるとか、そういうのが萌えなのかと思っていたから、ほんと、いやね、リリカ好きなんす。

『リリカお嬢様〜』には出てこないタイプの女の子ですよ。なんかすかっとしたおバカ感があるお嬢さん。屈託のないいい笑顔で、いろいろ台無しなことやらかして、でもなんかそのキャラクターで許されそうな感じの女の子。悪い子じゃないんだー、ってオーラを全身から発している。

そんな子のいつもと違った一面というのがドーンと大きく描かれていて、これはこちらも普段そうと意識していない子の、けれど女子としての側面が強く現れてドギマギさせられている、双方からの意外さの交差して強く作用する、そんな瞬間であったように感じましたよ。

というか、この子自体が可愛いよね。黒縁眼鏡、色気に欠ける。そんな子、すごくいいと思います。

2022年8月11日木曜日

『まんがタイムきらら』2022年9月号

 『まんがタイムきらら』2022年9月号、昨日の続きです。

『しあわせ鳥見んぐ』

飛島めぐり、二日目の情景。鳥海山を望み、タブノキを分けカラスバト、アマツバメに接した後、休校した学校に集まるバードウォッチャーたちとともにアオジとノジコを観察する。

アオジとノジコ、よく似た鳥だけど旅の目的地が違っていて、アオジが日本国内を移動するのに対し、ノジコは海を渡り海外へと向かう。

この渡りをする鳥、海を超えていく鳥の習性に思いを馳せ、それを自分の思いに重ねていく翼。島を出ることを決心した翼にとっての理由、それはなにか、考えを巡らせているようなんですね。

鳥には鳥の理由がある。翼にも翼の理由があったのでしょう。鳥を見て、自分自身を省みる様に、翼の思いのいまだにすっきりとクリアになっていないことうかがえて、それだけにこの旅の果てに彼女がなにを見つけるか。気になるのです。

『蜂も刺さずばうたれまい』

あぶない。タイトルを『すずめ王決定戦』と勘違いするところでした。

学校にまで潜入してきた騎士滅悪チーム。すずめたちとばったり出会って、さあ大変。で、なんでここからクイズ大会になるのか。あ、蛍の提案か。絶対面白がってるな。負けるつもりがあるのかないのか、それはわからないけど、本人の意思そっちのけですずめを賭けたクイズ対決。テーマはすずめについての知識だ!

これ、騎士滅悪チーム、不利だな! すずめが騎士滅悪を抜けてからのこと出題されたら絶対わからないじゃん。対して、今の友人たちは騎士滅悪時代のことまったく知らないってこともないんでしょう? まあほぼ知らんわけですけど、蛍とかなにを知ってるかわかったもんじゃないじゃん!

双方、相手にわからぬすずめ知識をうまくピックアップして、勝負は一進一退。でも、朱音、すずめの好きな映画という問を受けて、自分がすずめのことわかっていなかったって思い知っちゃったんだ。それで、ここで、きっぱりとけじめをつけよう、謝ろうとするところにこの子のまっすぐさ感じられていいですね。そして、その詫びの気配を察知して、自分から謝るすずめ。ええ、ふたりともに、相手のことを思いつつも、どこかに負い目を感じていた。どこか無理をして仲間を信じきれていなかったすずめ。すずめの本心に気づきつつすずめを縛っていた朱音。

そのふたりの和解の情景には、それでも互いに相手を思っていたこと、その癖や心情についてもわかっていたことがよく描かれていて、ええ、やっぱりいい友達、仲間だったんだなあって思ったんですね。

これで朱音の執着も終わり、金輪際すずめには関わらない? と思ったら、妹分はこれからも交流する気満々みたいですよ! 朱音もこのままフェードアウトとはいかないようですね。ええ、無理しないのが一番ですよ。

『むすんで、つないで。』

お、終わるのか……。まさかそんな日がくるというのか。

高校2年生に進級したつなぐ。初日にうっかり寝坊してしまって、花ノ子たちに起こされるはめに! まずい、このままじゃ遅刻しちゃう! からの高級車横付け登校!

すげー、倉石つなぐ、かっこいい……。いやもう、まさしく伝説ってやつだ。

進路希望調査を受けて将来のことをおぼろげにでも考えはじめる高校生たち。小学生組は新しい担任の先生を迎えて……、迎えて? え? 山路之嗣? 充嗣の親戚かなんかか!? 充嗣と同様のキャラクターを備えているのか、之嗣? いやもう、不穏な自分登場に動揺きたしていたらですよ、最終ページ、驚きの展開!

ああああ、10年たっちゃったの!? いや違うか、まだそんなにはたってない。高校生になった花ノ子と白百合!? うわあ、めっちゃ美少女じゃん! 白百合髪を短くしたのか。憧れのつなぐお姉ちゃんの影響? というか、つなぐは大学生なの? それとも社会に出てるのかな? おぼろげに考えていたこと、それがかたちになろうとしているのかな?

いずれにしても、次回、最終回。つなぐの総決算!? いやもう、驚いた、やられた、苺はどうなった? ほんと、皆がすこやかであればいいなあ。しあわせであればいいなあと思います。

2022年8月10日水曜日

『まんがタイムきらら』2022年9月号

 『まんがタイムきらら』2022年9月号、昨日の続きです。

『ほぐして癒衣さん。』

突然、癒衣さんから渡されたプレゼント。いったい何故!? 困惑する夏鈴、そしてすぐに顔色真っ青に! 潤いもなにもないブラック生活、せめてクリスマスイブくらいは彩りを! その一心からプレゼント交換を持ち掛けた夏鈴。ああ、なのに言い出しっぺが忘れてしまった! このいたたまれなさ、申し訳なさ。しかも癒衣のプレゼント、絞りきれなくてふたつも! そのどちらもいたわりと気遣いの気持ちにあふれていて、ああー、夏鈴はもう謝るしかない!

ほんと、どれだけ癒衣さんをがっかりさせただろう。そう思わばこそのあの言葉なんでしょう。叱ってくださいお願いします…!

あ、なんか変な方向に向かいそう。癒衣さん、いつもと雰囲気違えてきて、おしり出しなさ〜い。

ああ、変な方向に向かった!

ここからのちょい気まずさ感じさせる描写。いやもうね、たまらんよね。でもって、夏鈴のあらぬ言葉よ。もっと強く! もっと強く! って、こんなとこ富美子に見られたらえらいことになる! いや実はちょっと期待したんですが、残念、富美子の関与はありませんでした。話がややこしくなるもんね。いや、もう充分にややこしくなってる気もするのですが……。

癒衣さんの言葉、気持ちよかっただろう…? あ、あかん扉が開いた気がする! からの、サンタクロースお面からのハグ展開。いや、もうこれ、癒衣さん、充分報われたのでは? ええ、ハプニング的突発イベントだったけど、癒衣にとっては嬉しいイブになった、そんな気がしましたよ。

『けいおん!Shuffle』

な、なにがおこっているのか。冒頭から熱いバスケシーン。困惑する読者、それ以上に困惑している紫。ああ、これ軽音部の合宿なのか! いや、厳密にいうと軽音部の合宿ではない。なんか、ちょっとややこしいことになってますよね。

しなののしくじりで果たせなかった合宿の夢。それがまさかのバスケ部との合同で開催できることとなり、この大逆転! 真帆様ありがとう、花梨様ありがとう、いや、むしろリサ様ありがとうの流れだったのか?

しかし、ほんと、花梨が結構頑張ってくれてた感あるんだけど、この花梨の扱いが残念で、花梨がバスケヘタなおかげでリサが活躍できただの、紫相手なら勝てると見込んでの1 on 1。なのに見事に負ける花梨とか! ほんと、花梨さん、この合宿で頑張って上手におなりね?

しなのの評価は地を這うかのよう。その状況はなおも変わらず、真帆のあのあしらい方! ほんと、しなの先輩も頑張ってください。合宿終盤にはしなのも合流してくる予定。そこではどんな活躍が見られるのか。と、それまで紫は筋肉痛で一回休み。なんとかしなのも合宿本番に間に合いそうですよ!

『スロウスタート』

おくさま、ものすごすぎる!

とその前に、たまてがやってるゲームですよ。これ、選択肢こそはアレだけど、モチーフにされているの、『誕生 — Debut』!? アイドル育成ゲーム。古いゲームなのでアイドルともちゃんと結婚できる。しかも重婚可能。で、たまてのギャルゲートークにぐいぐい突っ込んでくる果実ですよ!

意外!

やたら詳しいのみならず、過去版にあったアダルティなEDにまで言及! たいへんだたまちゃん! ギャルゲ知識で上回られてしまっているぞ!

ここからの展開も本当に面白くって、おくさまはギャルゲーが大好き。絵も描いたりしています、というその絵。可愛いんだけどなんか歪んでる。冠いわく、右下に謎の重力が発生している。姿勢がよくないのでは? からの、実際に描いてみた果実のマジやばい姿勢、そのものすごさ!

いや、あれ、すごいよ。なんだろう、その一コマだけ取り出されたらホラー漫画かな? って思ってしまうほど。なんでこんなことに? ほんと、友人皆総出で力づくの矯正しようとしてもまるで歯が立たない! もう、ほんと、尋常じゃない。でも、もう、この姿勢じゃないとイラスト描けないのかなあ。この姿勢長く続けると、きっと体に悪いよ? 心配しちゃうよ?

なぜ果実がギャルゲーに興味を持つにいたったか。そのエピソードにも感じ入るところがあって、ああ、たまて、もしかしたら? もしかしたら? そのまさかが明らかになる日はくるのでしょうか。こないと思う。けれど、こないにしてもこの果実とたまての縁、それが深まってくれればどんなにかいいだろう。そんなこと思わせてくれるお話でした。

なんかね、最後のたまちゃんが救われたみたいになってたの、それがよかったなあって思ったんですね。

2022年8月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2022年9月号

 『まんがタイムきらら』2022年9月号、発売されました。表紙は『それでは、素敵なセッションを。』。夏らしいスプラッシュ、水しぶきを背に受けながら躍動あるポーズを決めている是沢たち3人です。中央に是沢、その後ろに一色と、そして新たな登場人物、加島が居並んで、ああ、これからの音楽活動はこのメンバーで繰り広げられるのね! お助け妖精のてんちゃんに、ロノも一緒に活動していく。そんな感じ。まるで夏のイベント、グラビアかジャケ写か、そんな印象もあるイラストです。

今月は新規ゲストが3本です。

『異世界サウナでととのいましょう!』

剣と魔法、勇者と魔王のいる異世界にも押し寄せるサウナブーム。今や斜陽の魔王軍においても同様で、新人を待つ時間、寸暇を惜しんでサウナ。新人を迎えてからもまたサウナ。サウナでもってととのう。それを持って成長に変えようとする。それほど貪欲にサウナに入っているというんですね。

魔界のサウナは、マグマ吹き出す火山地帯での天然サウナ。それはいいけど、一歩間違うと死ぬなここ。サウナで暖まった後は、洞窟に巣喰う冷んやりスライムで体を冷やし、そして次は熱帯雨林式サウナ!? 転送魔法でもって、贅沢に多種多様なサウナを楽しめる? いや、そんだけの力があってサウナに全力って、ほんと、斜陽になるだけのことはあるな。

勇者との戦いをおざなりにしてるわけではないんですね。転送魔法によって勇者のもとに強襲かけるも、勇者もサウナ中。不意打ちしかけるにはいいタイミングだったと思うんですが、それでも負けるんだ!

つっこみ役の主人公が、サウナは意味ないんだよっていってましたけど、いや、ちょっと待ってほしい。魔王軍がととのっていたように、勇者もサウナでととのっていたのだとしたら!? 魔王軍が何度も重ねてサウナに入っていたように、勇者もより一層のサウナ修行を積んでいたとしたら。

ええ、一概にサウナが負けの原因とはいえないかもですよ。

『おててつないで』

かわいいパンダパンが売りのお店。そこによくくる小さなお客さん。ふと店の外で出会って声をかけたら、日曜に買っていくパンはひとり寂しく食べていると教えてくれた。そこでパン屋のバイトのお姉さん、高畑みのりは、その子山本リリと次の休日一緒に動物公園にいこうと約束をとりつけた。年の差友情もの、そんな感触あるお話ですね。

リリの寂しそうな様子に放っておけなかった。お弁当用意して、待ち合わせして、そして動物公園ではヤギやらウサギやら、ハシビロコウやらと親しんで、そして一緒にお昼。ずっとどこか沈んだ様子だったリリが、お弁当に表情を緩ませて、そして笑顔を見せるまでに打ち解けてくれた。

その様子、ほのぼのとして暖かで、友情の芽生え育まれていく様にほっとさせられるものありました。

『ペンステモンが咲いた』

髪で右目を隠していたクラスメイト。ふと、解けてしまったリボン、髪の下に隠されていた彼女の秘密。それを目撃してあかりの中のなにかが変わってしまった。

目のまわりの傷跡というネガティブな要素に、むしろ美を感じてしまったというあかり。その子、かえでにとってはあくまでもコンプレックスでしかない傷。隠したい、あかりにも黙っていてほしい、その一心でいろいろコンタクトとってきて、下駄箱の手紙にて懇願、ともに口止め料まで入ってる! さらには呼び出しの矢文。いやびっくりした、口封じかと思いましたよ。

放課後、空き教室に呼び出されたあかり。かえでの傷跡を改めて見せられて、そしてやはり言葉を失うほどに魅了されている。けれどかえではそんなあかりの思いに気づかず、ただただこのことを誰かに話されるのではないか、いろんな人に知られてしまうのではないか、怖れを抱いているというんですね。

そんなかえでを安心させようとするあかり。自分の秘密も教えるから、それで自分のことも脅してと。かえでの不安を和らげるような秘密、それを作ろうとするあかり。その内心には、かえでに知られたくない本当の秘密がもうあるという、そうした気持ちの鬱屈、揺れ動き。そこに見えるあかりという人の、普段は表に出さない一面。ここに見どころがあった、そう思わされるものありました。

ペンステモンというのは、小さな花をたくさんつける植物なんですね。その花言葉は「あなたに見とれています」。ああ、このタイトルの意味するところ。あかりの気持ちそのものがこうして示唆されていたというのですね。

2022年8月8日月曜日

『まんがタイム』2022年9月号

 『まんがタイム』2022年9月号、一昨日の続きです。

『瀬戸際女優!白石さん』

以前、共演したことがきっかけで、男性アイドルから憧れられている白石。知らぬは本人ばかりなりですが、その彼との再度の交流ですよ。アイドルオタク役を演じることになった白石。理解を深めるべく彼のライブを見にいって、それで認識を新たにしたというのですね。

パフォーマンスのレベルの高さ、ファンサービスの意識もゆきとどいて、そして幅広いファン層! 祖母みたいなファンもいる、って、祖母なの!? いやあ、これはちょっと笑わないではおられませんでした。

アイドルの彼、爽太は白石との仲を深めたいけれど、白石にとって爽太は事務所の後輩、可愛い弟分で、彼の考えるような関係になるとかまるで頭にないときている。そんな状況で、こうもしっかりアプローチしてくる爽太、すごいな! 小さな妹たちの他愛のないスタンプ送信がきっかけとなって、白石とのカラオケタイムを獲得! そこからのふたりの時間、アイドルが自分の持ち歌をたったひとりのために歌ってくれるたあ、なんと豪勢なことでしょう!

今回はなんとなくいい雰囲気になって、白石はなんだか爽太のこと、近所のおばさんポジションから接してる感じありましたけどさ、爽太はそうじゃない。以前のラジオでの回答、それをきっかけにして切り出していく。自分じゃ彼氏になれませんかですって!

やるなあ爽太くん! いやもう、白石さんモテモテではないですか。でも、なにかしら思い悩んで、身を引きそう。そんな白石を、爽太くん、どう捕えていくかが見物ですね!

『午前0時のおねだりごはん』

会社のエアコンが故障。暑さの中悲鳴をあげる社員たち。そこに下った、サーキュレーター始動の指示! それを受けた牛喰の行動! 舞い散る書類、対照的に気持ちよさそうに風をあびる牛喰のその表情よ! いやもう、今回のクライマックス、この冒頭だったのでは? ってくらい勢いある描写でありました。

熱中症対策に、いろいろサポートしてくれている牛喰。けれど米沢は暑さにも負けずさわやかさ演出して、けれどどこか無理している? 食欲もちょっとなくなってる? と、それで米沢からのリクエスト発生ですよ。サラッととれる栄養ある食事。快諾してみせた牛喰と、週末ごほうびに士気あげる米沢。ええ、ふたりは本当にいいコンビだと思います。

冷たいだしをご飯にかけた、サラッと食べられる冷や汁ごはんが出てきましたよ。これは実際おいしそう。流し込む感じになるから、気をつけないと消化に悪そうだけど、そこはつけあわせの具、薬味のチョイスでなんとでもなりそう。ええ、なにをトッピングするかで様々バリエーション作れそうなところもいいですよね。

そしてデザートのあんこ玉。これ、あんこから炊いたの? だし汁にしても火をつかって大変でしょう? 心配してくれる米沢に慣れと工夫と答えた牛喰だけど、実際は自己暗示だったの!? ほんと、暑さとのつきあい方、米沢にしても牛喰にしても、最後は気合いと痩せ我慢。ええ、文明の利器がないと本当大変です。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

今日は牧さん不在? 8月10日はハットで帽子の日。日射しの強い日は帽子をおわすれなく。熱中症予防のアナウンスした矢先に、風で飛ばされた帽子を追って木に登ってしまう琴音ですよ。でも今日に限ってはいつもと違って、牧からのお叱りがない! 不在だからというのですが、それがどうにも琴音には物足りないらしく、埋まることのない気持ちゆえ牧からの叱責を待ち焦がれて気もそぞろだというのです。

このところ忙しい牧。なぜか? その理由がだんだんと見えていくくだり。久しぶりに姿を見せた牧の落とし物。男物のトランクス!? それで、男か、結婚かと動揺を見せる琴音に真由。この時のふたりのリアクション、可愛かったですよね。

でも、その翌日にやってきた森涼くん。彼を見て真由も納得。ひとりわかってないのが琴音だけど、なるほど、牧が事務所に涼を引き入れたというのですね。涼を口説き落とす時に話されたという琴音のこと。不器用で人の何倍も時間がかかる、そういいつつも、決して諦めない、転んでも必ず立ち上がってくるって、ポジティブにとらえてくれていることがわかるの、牧不在が堪えていた琴音にとってはどんなにか嬉しかったろうなあ。そして牧からの叱責! ええ、その喜びの笑顔。素晴しかったですよ。

今後は涼も琴音たちの輪に加わってきそうですね。またなにか展開の幅も広がって、というか、タケちゃんが焦ることになるのか!? ええ、楽しみが増えそうです。

『良倉先生の承認欲求』

疲れ果てている良倉。なにかと思ったら、生徒指導の仕事が立て込んでるのか。年度末、どうしても気の緩む3年生など、校則違反が増えてくる。見回りを強化しつつ、通常の業務もあって、SNS映えの追求もままならない。

いや、でも私生活削ってるんだからそりゃあ大変ですよ。で、その大変にちょっと関わってる星畑が実によかった。反省文書かされてるけど、まるで反省してないのがまるわかりなのが最高でした。謝罪に心が全然こもってない。

星畑の、私にできることがあったらいってねっていうのにノータイムで校則を守ってくださいと返す良倉もまた最高でした。ほんと、このふたりのやり取り、最高だと思うんですよね。

さて、星畑が良倉を元気づけられないかっていろいろ考えてくれてるんですよ。いい子だよなあ。校則は守らないけど。それで、水元の調理実習で作ったパン、これから発想してぶんちょー紳士のパンを焼こう! 氷高先輩も呼び込んで、というのですが、ほんと、氷高が出てくると面白さに緊迫感が出てきますよね。良倉にぐいぐいいく。大ファンなんですね? 具体的にはいつ頃から? 私は去年の今頃、うさ耳帽子の写真から。って、具体的が過ぎるよ、氷高ちゃん!

この人はぶんちょー紳士で語れる仲間ができたのが嬉しいだけなんだと思う。でもそれが思いっきり良倉を追い詰めるのね。ほんと面白い。で、思うんですが、もし仮にぶんちょー紳士のOLさんの正体が良倉と判明したらどんな反応するんだろうって。あまりにぶんちょー紳士のことが、OLさんが好きすぎる氷高は、良倉がその正体であると知ってもすぐには認めなさそう。ええ、なんかすごい抵抗見せてくれそうな気がします。

そしてぶんちょー紳士パンですよ。ああー、ふくらみすぎちゃった! でも大失敗と落ち込む生徒たちとは対照的に、喜びを隠さない良倉ですよ。ああ、いい笑顔じゃん。で、そんな良倉の反応に対する氷高の反省と困惑を隠さない水元。もう、ほんと、すごいリアクションでした。最高でしたよ。

良倉からお礼をいわれて、ちょっと達成感感じてる3人の様子も素敵でしたよね。それだけに、いいねへの嫉妬がえらいことになってる良倉のコントラストが際立って、いやほんと、良倉先生、不安定すぎますよ!

2022年8月7日日曜日

『まんがタウン』2022年9月号

 『まんがタウン』2022年9月号、一昨日の続きです。

『押しかけギャルの中村さん』

久しぶりのバイトの情景。ずっと家の様子を見てきたから、外での雰囲気、その違いなどやっぱりずいぶん違うと感じられて、屈託なくやりとりしている中村と後藤を見てもやもやを溜め込んでしまう秋山とか。いや、これはふたりの仲に対する嫉妬とかじゃなくて、お高めの日本酒とかドデカいパフェの注文を成功させたふたりに対するもやもやか。

なんとか陽キャを装おうとするもどうにも無理がある秋山の苦難。注文をとるよりも、酔客に面白がられて困ってる様を肴にされてしまって、いや、こういうのわかるわ。でも実際うまくあしらえる人には、コミュニケーションからの注文獲得チャンスだったりするんでしょうね。

しかし困ったところを助けてくれた中村。いや、ちょっと嫉妬がありまして? 私には教えてほしいプライベートなことって、からまれてイジられていたあのことですか? そんなこと聞いてどないしますの? いや、なんかね、この子にはこの子なりの鬱屈があるんですね。気持ちの通じない秋山へのもやもやとか、どうにもこうにも煮えきらない秋山の態度とか、そういったことがわだかまりになっちゃってる。

ああ、でも待ってるだけじゃ一生ダメだと思うよ? 多分、秋山氏のような人間は、今のこの時の中村の気持ちに、数十年後、あれはもしやこういうことだったのでは!? と気づくのですよ。若い日々を、時間を無駄にしたくなかったら、さっさと言葉にしちゃわないと駄目ですよ。ほんと、あからさまなヒントを出しても、まあ絶対に気づかない。気づいたとしても、いや中村さんが自分「など」のことを、みたいに卑下するあまりなかったことにしてしまうのが秋山氏だと思うんですよね。

というわけで、今回の後藤氏。サラリーマンにからまれてる秋山のピンチに駆けつけちゃって、まあ! そうかあ、演技でも、嘘でも、秋山が誰かに告白しちゃうところ、見たくなかったんだね、後藤くん。強引な手を使ってでも秋山を危険なリーマンから引き離したかったんだね。おお、これも純愛。でも、さっさと言葉にしないと秋山は一生気づかないよ! 後藤氏、頑張って!

『食欲しか勝たん!』

こころん、本当にお仕事、休んじゃってるんだ! どうしても食べ物のことに気持ちが持っていかれちゃう自分に失望して、このままじゃ駄目だ、アイドル活動に専念できるよう、邪念、食欲を払うんだ!

その一心であったというのに、ふと気がつくとラーメン専門誌を手にして熟読。って、待って、そんな専門誌あるの? というか買っちゃってるの? いや、めっちゃ揃ってるね! アイドルの本棚がラーメンに支配されててもかまわないとは思うけど、いやもうこうなったら、ラーメンオタク系アイドルとして売っていこう。最近ならそういうのもアリだよ!

ラーメンの誘惑に混乱しながらも、なんとかアイドルとしての自分を取り戻そう。心を強く持とうとするも、テレビをつけたら即ラーメン特番! いやあ、これはしゃあないよ。回避不能攻撃ってやつだ。からの、涙するこころん、こころんを信じる仲間たち。エモーション揺さぶる描写が続いて、オチがラーメンめっちゃ食ってるところだよ、こころん!

いや、ほんと、とっとともうそんなもんだと認めちゃおう、こころん。食べたいものがあるのはしかたない!

『ルナナナ』

月での労働、一年ごとの契約更新時期がやってきました。残るか帰るか。それを話すのだけど、そこでメンバーそれぞれの月に対する思いや展望が明らかになっていくのは、これまでの月面暮らしとそこで培われてきたもの感じさせるものあって、なかなかによかったです。

月でアイドルプロデュースする日を夢見るようになったアキ。一番の常識人に見えるのに、アイドルが絡むと途端に加減がおかしくなりますよねこの人。そして謎多き女、ナオの過去が語られて、おおう、ナオさん、月生まれだったんだ。本来なら月では子供は生まれない制度になっている。ところが、ナオの母は送還制度を拒み、月で子を産み育てる決心をした。12歳まで月で暮らしてきたナオ。この生い立ちあらばこそ、月にて生まれ育つ子の未来を育みたい。そんな意識も芽生えたという。

おお、びっくりした、ナオさん、月にまつわる気持ち、すごくまっとうに見えるよ!? これまで描かれてきたどのナオよりも、今のナオはしっかりまともに見えますよ!

ひとりこれという理由も思いもなかったリコ。ひとり地球に帰ることを決意してというんですが、この人のいっていた月の暮らしをもっとよくするために戻ってくるといっていたその真意が最後に判明するの、めちゃくちゃ面白かったです。そうか、冒頭の慣れない合成めしがちゃんとフリになっていたんだ! この判明して納得の展開。うまかったなあ。いやもう、予想外で、でもなんか望んだものがそこにあった感がいい。

でもって、リコに加え3人の寮生が増えるって話ですよねこれ。ということは、次回からは登場人物増えて、さらなる騒動が!? いや、どうだろう。別の部屋で暮らしていることは示唆されるけど、あんまり出てこないモブになりそうな気もします。

『猫またはごはんを。』

サチ、ついに再就職のために動きはじめました。その理由というか心情をフクが聞くんですけど、世間体じゃない、職歴の空白はちょっとある、口座の残高はすごくある、そこからさらに失業保険の給付にまでつっこんで聞いていって、いったいどこでそういうことを知るのでしょう、フクさんは。

こないだからの、気づかぬフリしてさらっと流したい人の心の機微を読めないフクとは違い、おそろしく頼りになるフクでありますよ。と思ったら、獣医先生の仕事への熱意やフクも手伝いに入るということがまぶしいという、その比喩を言葉どおりに捉えるフク。ううん、フクの得手と不得手がなんだかだんだん見えてきた感じがする? 制度としてでも存在していることはわかるけど、人の思いや比喩表現のような、具体性に乏しくあやふやなものはわかりにくいのかも知れませんね。

さて、サチの再就職活動は履歴書作成からスタートです。って、ここでもうくじけそうに! いや、気持ちはめちゃくちゃよくわかるよ。いやもうほんとなー。サチの場合、あからさまなブラック職場の職歴がひっかかってくるのか。書きたくはない、書かないわけにもいかない。まったくの職歴空白は避けたい気持ちがにじんでいて、いやもう大変。でも実際、デフレ、不況期に世に出た人たちは、こういう感情にとらわれがちのような気がします。

そんなくじけぎみのサチ。フクの財テクに頼りたい。うん、気持ちめちゃくちゃよくわかる……。

今回の料理はすごく手が込んでましたね。じっくりと下拵えして、それをさらに時間かけて煮込んでというの、いやこれは絶対おいしいやつです。ブラックカレー! って、このタイミングで名前が悪いよ! と思ったら、黒を越えて前に進んだらホワイトにたどりつくというのがね、ああ、なにか沁みるものありますね。

とか思ってたのに、サチはきざみネギとか考えてたんだ。うん、フクさん、めっちゃ空振りしちゃいました。でも、ちゃんと読者は受け取ってくれてますよ!

2022年8月6日土曜日

『まんがタイム』2022年9月号

 『まんがタイム』2022年9月号、発売されました。表紙は『レーカン!』。今月のテーマは夏の食事ですね。流しそうめんを楽しむ天海がメイン。器のつゆに浮かぶスダチが涼感あっていいですね。『六畳一間の憑き物石』こいしはかき氷を食べていて、ぱっと見、あんこ感じさせる色になってますけど、はじっこの方にさくらんぼがあるっぽいから、ほんとは氷いちごなのかも知れませんね。『大家さんは思春期!』チエはセーラー服でスイカ。『冷めないふたりのひとりご飯』武蔵はトウモロコシを食べていますよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『ウブなメイドもひと肌ぬぎたい!』

タイムにしてはめずらしいテイストの漫画がきましたよ。漫画家を目指す青年。このところボツが続いているようですが、どうも方向性がニッチすぎるからの模様。もっとメジャーなもの、例えばメイドとか描きましょう。

そういわれて帰ったら、なんと自分の部屋の前にメイドが待っている! しかもいきなりご主人様と呼ばれて、なにごと!? なるほど、家事雑事の労から解放すべく、実家の父が送り込んできてくれたというのですね。

有能なメイド。掃除も炊事もばっちりで、で、このメイドさんが主人公の描く漫画を見てえらいことに。なるほど、R18のエロマンガ家だったのですね。

パンツだけ見てもうまく描けない、そういってるところを見て、はいてもらう!? そんな展開になるの? タイム誌なのに!? と思ったら、翌日自分から見せようとしてきて!?

いやもう、タイム誌にしてはなかなかめずらしいテイストの漫画がきましたよ。これ、もっと過激にいったりするんでしょうか。

『ローカル女子の遠吠え』

穂垂主任と水馬の共通の話題。なんと、林道やらなんやらの情報交換。山登りする人、ダムを見に山に入っていく人、そんなふたりにとってのローカルな有用情報。静岡東部代表、西部代表で、それぞれ土地情報を持ち寄っているというんですね。

しかしダム好きの穂垂主任。この人、本当に面白い。というか、この漫画の人はたいていそうか。ある程度趣味や思考が偏っている。しかも若干過激派。富士山過激派とダム過激派が組んで、双方がエスカレーションしている。その相乗感。実によかったです。

そして穂垂主任の失敗? 気になる相手、小畑の誘い。どうも自分にはあいそうにない場とわかって、ダム優先ということで逃げる。その後のもやもや。その心の叫びが「我、障害普通河川」。すごいな、わからん! といいたいが、SNSに投げたその言葉を拾ってくれる人がいる。超重力式ダム子のリプライ。ああ、これはいいですね。ほんと、心が軽くなる、それでいいのかもと思わせてくれる、そんなよさがありました。

穂垂主任、なんとかうまいことダム子と知りあって、仲を深めるようなイベント起こらないかなあ。でもこのふたりの性格、状況からしてみたら、なかなかそれも難しそうです。

『この契約は恋まで届きますか!?』

八千代からの相談。人への贈り物を作りたい。それを聞いてちょっと動揺する野田ですが、ファンシーな手芸品、普通に考えたら女子向けの贈り物だよ! ええ、そのとおり、妹さんへの贈り物だそうですよ。

可愛くて見るだけで頑張ろうと思えるような、お守りのようなものを作りたい。

そう語る八千代の雰囲気、その後のやりとりからも、妹さん、ちょっと大変な状態にあったりするんじゃないかな。なんとかして元気づけてあげたい、はげましたい、そんな気持ちが感じとれて、それは過去に描かれた八千代の謎の部分、少し陰って見える、そんな部分に触れることにもなりそうな予感をさせてくれて、ええ、次回は大きくなにか動いたりしそうな気がします。

オリジナルキャラを作る。応援という要素をしっかり盛り込んでくる八千代、さすがですね! 妖怪っぽくなってしまったアイデアスケッチを野田がリファインするとこんなに可愛く! 名付けてポンの助。

毛玉を作って、それを組み合わせて作るマスコット。言葉を交さなくとも、その頑張りをうかがい察する野田、すごくいい! そして頑張って、完成にこぎつけた八千代。おお、すごくいい。アイデアスケッチ超えてきたじゃん! 

ということで、八千代、ポンの助を渡すため妹に会うことになるわけですが、ここで意外にも野田にも同行を頼んできた。妹さんも野田のSNSのファンなんだそう。ああ、あらゆる手段で妹さんを元気づけようとしているのかな。野田の同行、これがいいきっかけを与えてくれたらどんなにかいいだろう。そんなこと思いましたよ。

『黒曜ちゃんと白玉くんの変わった関係』

女子になってしまった白玉くん。見た目の可愛さから男子騒然だけど、一番動揺したのが白玉が好きだった黒曜ちゃん。可愛い女の子になるべく見た目から頑張って、願掛けして願掛けして、なのに本当の女の子になれたのは自分じゃなくて白玉なの!?

女子になってしまった白玉。クラスの皆が受け入れてくれたことで、不安だった気持ちが解消したの、本当によかったですね。でも、その日の朝のこと、女子になった弟を見た姉の対応力! 弟の変化を即受け入れて、制服の用意や関係各所への連絡など、てきぱきいろいろ動いてくれて、この平然とした様、白玉も疑問に思うほど。この疑問に対する姉の意味深な態度を見るに、お姉さん、もしかしたらかつてお兄さんだったりしたんですか!?

そうした謎を感じさせるこの性別転換。学校では、黒曜が白玉を男に戻すと宣言してみせて、あっちでもこっちでもなんらの思惑、動きはじめています。

2022年8月5日金曜日

『まんがタウン』2022年9月号

 『まんがタウン』2022年9月号、発売されました。表紙は『新クレヨンしんちゃん』。せんべいを食べているしんのすけですが、その背後にはネギが? 手前にはラーメンときりたんぽ鍋。みさえの故郷、熊本のラーメンと、ひろしの故郷秋田のきりたんぽ鍋、それぞれの出身地にちなむ名物だというのですね。そしてしんのすけのネギにせんべいは、埼玉の名物。かくしてこの一家の縁あって、秋田県、埼玉県、熊本県が家族都市協定を締結したのだそうですよ。

『兎なりのウサギさん』

紅詩の友人、牧田美沙さん。いいですね。ちょっと眠そう? ゆったり穏やか? 語尾が波打って伸びる、その独特の語調にも個性が感じられる。そんな彼女と旅行の話。家族で一泊二日の旅行にいくという紅詩。みたらしは連れていけないからペットホテルに預ける、というのですが、そこで美沙から、青枝に頼めばいいのではないか。ナイスな提案が出たんですね。

そこからの青枝がいいじゃないですか。重責を担うことになった、気持ちが高まっているね! 凛々しくも頬を紅潮させた彼の表情。喜びが感じられるね! そして早速みたらしの世話をしにきた青枝。気持ちがはやっているね! より一層に頬を紅潮させて、もう気持ちが収まらない感じしますね。いや、実にいい。このやる気が素晴しいです。

そこからのみたらしとの交流。ちょっとよそゆき風のみたらしとかね、へえ、緊張すると気取った風になったりするんだ。

今回は青枝の揺れる気持ち? みたらしに対する思いあり、同時に紅詩の部屋に緊張? 高揚? するとかね、使命を果たさんと思う意識ありながらも、紅詩への思いもまた募る。ええ、多方面に気持ち高ぶらせる、若さ感じさせる青枝くんでした。

『新婚のいろはさん』

いろはが犬の散歩にいこうというんですよ。犬も飼ってないのに!? と思ったら、同じマンションの飼い主さんが足痛めちゃって散歩にいけない。そりゃ大変、私がかわりにいきましょう! 強引に散歩権を勝ち取ってきたんだ! でもこの熱意、わかる気がする。実にいろはらしいと思う。

ここで語られた興味津々オーラ、めっちゃ面白いな。オーラの圧が強すぎて動物をおびえさせてしまう。これ、あれだな、散歩中に同じく散歩中のわんこに出会った時にいろはのうしろに隠れたじゃん。興味津々オーラで追い払ってくれっていってるわけだな! いやほんと、向かいあうとビビるけど、その威力でもって脅威が排除されることを期待する。犬は賢いなあ!

それから徐々にいろはとわんこが打ち解けていく様。いろはのアグレッシブさが元気いっぱいの犬にマッチしてすごくいい感じ。そして早倉との遭遇。ここでの交流もめっちゃいい。マンションのまわり一周ときいて、人も犬も一緒にときめくのな! いやあの表情、素晴しかったわ。

この漫画のよさだと思いましたよ。人にしても犬にしても、すごく表情豊かでしょう? 気持ちがすごく伝わってくると感じる。ゆえに親しみも感じられ、より近しいと思えるのだと思ったのでした。

『あの世で猫になる』

朝倉さん、霊現象に慣れすぎてる! 勝手にテレビがついてたり、タブレットが知らないページを表示していたり。それをタマが楽しみでやってるのだろうと受け入れてくれていて、でもこれ、タマひとりの仕業ではない。あのねずみとのコラボレーションなんですね。

ねずみの中身が、元悪霊とはいえ人間だからまあ大丈夫なのかな? ねずみって病原菌を媒介したりするじゃないですか。でももと人というからには、衛生面は気を使っていてほしい。とはいえ、いろいろあかんっぽい予感もさせてくれて、朝倉さんが作ったホウ酸ダンゴを危なく食べそうになってたし、さらにはネズミ捕りの罠にも引っ掛かりそうになっていた。知能がネズミ並に制限されている!? あるいは思考や行動がネズミにどんどん寄っていってしまってる? でもネズミの野性的な防衛本能とかはすっかりなくなってるようで、思いっきり見通しのいい廊下を走って、カラスにさらわれていくとか!?

いやもう、結果的に助かったからいいけど、この漫画で人死にが出るところでしたよ。いや、もうすでに死んでるのが何人もいたっけな……、この漫画……。

ねずみ、タマとそれなりにいい関係築けていたとは思ってましたけど、今回の騒動がもとでより仲が深まった感ありますね。とはいえ、やはり朝倉にねずみとのつきあいを知られるわけにはいかない。やっぱりこそこそしながら、時には助けあって、そんな関係が続きそうです。

『もくもくもくのキャン』

ひとりキャンプを楽しむ木野さん。どこまでもマイペースで、どこまでも自由。そんな雰囲気もあるのだけれど、折りに彼女の思い出でしょうか、かつて一緒にいた誰かの記憶がふと顔を出してくるのが気になるのですね。

今回なら、温泉施設で横になっていた彼女に聞こえた声。思い出の友達? もちろん現実にはそんな声はしていなくて、はっと声に目を覚ますも、そこには自分ひとり。こんなちょっとした描写にも、かぎりない寂寥感を感じさせるのです。

ホームセンターで鍋を見ていた時も、同じスーパーで働く原田と出会って、少しばかり会話をかわすのですが、原田に恋人のいることを知って、なにか距離を感じてしまった? いずれ壊れる関係を思ったからか、自分には立ち入れるなにかを感じたか、そそくさと別れる木野はやはりどこか寂しくて、ええ、この人になにがあったのか、それが気になってしまうのいうのですね。

ひとり餃子で回復した木野だけど、どこか無理しているのではないか。そんな感触もあって、本当にこれで大丈夫になれていたらいいのですが。やはりどこか気になる木野なのでした。

2022年8月4日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2022年8月3日水曜日

『まんがホーム』2022年9月号

 『まんがホーム』2022年9月号、昨日の続きです。

『天国のススメ』

妹、杏に助けを求められた桜沢。杏の友達、ゆみちゃんにも泣きつかれて困ったところに我らが太一があらわれた。すごいな、太一。町の有名人、一目も二目も置かれている。太一、まさしく安心と信頼のブランドです。

杏とゆみちゃんの困りごと。学校でお化けが見えるっていうんですね。すごく見えちゃう。って、どれくらい!? ああ、一瞬、人の姿が見えちゃう。この時の太一周辺の反応、めちゃくちゃ面白かったな。だってな、太一だもんな、すごく見えちゃうどころじゃなく見えちゃう。そんな太一が乗り出してくれた学校の怪異。鏡から出てきた手が服を引っぱる。って、これガチで怖いやつでは? 引き込みこそはしないけれど、そりゃこれは怖いでしょうよ。ましてや小学生。大人でも怖いよ!

この怪異について、推理めぐらせる太一。結構どころじゃなく鋭いな。卒業生の桜沢が知らないってことは、最近うまれた怪談だって判断して、そして服を掴みはするものの引き込まないその理由についても、くだんの手にしっかり掴まれながら、沈着冷静に解説、しかもその後、すんなり解決しちゃうんだもんなあ!

学校への立ち入りを許可してくれた先生も、太一のこうして見事に問題解決してくれたこと、きっと喜んでくださっていることでしょう。そして怪異と思われていたイタズラ子狸も、しっかりおしおきされて反省して、それでお母さん狸のもとに帰れてと、皆がそれぞれ安心できる結果に終わった今回。ええ、やっぱり太一は安心と信頼のブランドでありましたよ。

『歌詠みもみじ』

海外には飽きたというまりな。ディスカバージャパン、日本の田舎再発見。というわけで、もみじの帰省にくっついていくっていうんですね。

そしたらのっけから田舎の洗礼を受けて、今のバス乗り遅れたら次は3時間後! あの驚いてるまりな、ちょっと可愛かった。お婆ちゃんの家に連絡いれたら、もみじの従姉妹、琴音が車を出してくれて一安心。この車っていうのが軽トラなのね。いや、すごくいいな、めっちゃいい。

それでさっそく荷台に乗り込んだまりな。ああ、きっとこれやるだろうな、そう思ったとおりにやってくれて、しかも道交法違反だからとおろされるの、いやもう望んだ展開そのものでしたよ。あれ、ほんとは駄目なんだよねー、と思ったところに、そう、それそれってのがきてくれる。打てば響く、まさしくそんな感触ありました。

もみじの祖母の家でのこと。まりなの想像する田舎とリアル田舎の違いが面白く、お風呂の薪割りを体験したいというまりなに対し、さすがにお風呂はガスだよ。電話も黒電話ではなくて、というか普通に琴音ちゃんスマホ使ってたでしょ! ええ、田舎といっても普通の現代的な暮らしが営まれています。

でも、近所のコンビニが車で40分。その感覚の違いよ! さらに琴音のPCはガチのゲーミング仕様とか、思わぬところに感じられる都会との違いや、あるいは都会よりよほどリソースつぎ込まれてる趣味とか見えて、田舎大変だなあと思ったり、田舎も案外悪くないのかもなと思ったり、みたいなところ、すごく興味深く読みました。

夜、縁側で語らうもみじとまりな。この情景もとてもよかった。カエルの声がうるさいな、そう思いながら読んでたら、やっぱりまりなも思ってたんだね! ええ、打てば響く、そんな展開でしたよ。

『うちの秘書さま』

おお、思い出のぼっちゃんですよ。夏休みの宿題をきっかけに思い出されるはじめの幼少期。夏休み初日に絵日記を全部終わらせた! って、嘘にっきじゃなくて願望にっきだ! ある意味素直なのかな? こうしたいああしたい、なにを食べたいあれを食べたい、そんな気持ちがしこたま盛り込まれているわけですね。

幼ない日のはじめ。こうして見ると可愛らしいというか、美少年よね? それにどことなく利発に見える。いや、やってること無茶だったりはするんだけど、算数とか完全に回答拒否しちゃってるし、でもセミをとろうと炎天下の庭をかけまわる元気さよ。今のはじめには見られない積極性では!? と思ったら、原動力はお金なのね! いやもう、こうしたところ知ると、今と違わない感じがしますよね。

今回の話、嬉々としてセミとりをしていたはじめがトラウマを植え付けられることになったエピソードなのか。虫嫌いになってしまった原因がしれっと語られて、ええ!? そういう話でしたっけ!? でも、当の原因を作ったメイドさんがその因果にまるで気づかず、あたかも美しい思い出のように語ってるの、めちゃくちゃ面白かった。

そして今のはじめ。ええ、なんだか安心感ある姿でしたね。だらけてますよね。気持ち、わかります。

2022年8月2日火曜日

『まんがホーム』2022年9月号

 『まんがホーム』2022年9月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。らいかが夏を満喫中? 夏と書かれたシャツを着て、左にうちわ、右にアイスキャンディー。前髪をクリップであげて、涼しさに一息ついている様子です。『天国のススメ!』太一は、麦わら帽子姿、スイカを抱いて座り込んでいます。『魔界の愛されCEOは元勇者』魔王とソヴァンがトロピカルなドリンクにスイカと、リゾート感あるアイテムで飾っています。『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻は、空を見上げて、その先には中秋の名月でしょうか。手にした杯に月が映って風情感じさせます。

今月は新規ゲストが1本です。

『オオカミさんと大魔導士』

狼の要素を身につけた存在、狼族は人に、獣に嫌悪される孤独な存在。だというのに、森に足を踏み入れたゆるふわ女子はなんら躊躇なくコンタクトとってきて、むしろ可愛いといってぐいぐい接近してくる始末。

ペースを乱された狼族の娘、その女子を脅そうとするも、尋常でない魔力を行使する大魔導士であるがゆえに、まるで怖れない。怖がられるはずが、興味を持たれ好感も持たれ、さらには傷を癒されるほどに親切にされて、こうした関係に狼族の娘もかつてこれまで経験のなかったこと、これから先もまた知らぬ感情、抱くことになったりするのかも。そんなこと思わせてくれるエピソードでした。

『孔明のヨメ。』

緒戦を勝利で飾った劉孫同盟軍。陣地も沸き立ち、孫尚香のふるまった酒もあって、祝賀ムードに包まれていたのですが、その灯火からうかがえる曹操軍の陣容に徐々に士気も落ちてゆく。

孔明の見立てでは、陸路を移動している兵も今後合流し、曹操軍はより一層大きくなる。その見通しの暗さ。これをいかにして打破するか、それこそが見どころになるわけですが、まだその手立ては明らかではない。ええ、ここはまずは待ちの状況といった具合です。

対し曹操はというと、こちらはこちらで御冠。緒戦の敗退。しかし、そこで負けた理由を明らかにし、その対策に動き出す。この判断と決断。また配下の進言を重んじ、具体的な対策をとらんと大きく動こうとする荀攸の策に即断で乗っていく。

こうした曹操の姿見せられると、この漫画の主人公、表のそれは間違いなく孔明と月英であるわけですが、裏の主人公は曹操なんだろうなあって心底思わせられて、その人柄、実力のほど、見せつけられるごとに、悪辣というよりもむしろ魅力的と感じさせるのですから! ええ、ここからの孔明の動きに対し、曹操はいかに対峙しいかな反応を見せるのか。双方並び立つからこそ際だつ、そんな感じがいたします。

『座敷童子あんこ』

農家スタイル、めちゃくちゃ似合いますねあんこ。本編でも農業ですよ。家庭菜園に目覚めたというんですが、野菜はそんな好きじゃないの? でもなんか興味本位で珍しいのを育てるつもりになっていて、そのうちのひとつがマンドラゴラ。やべえな、どこから入手したんだ。と思ったら、幸太の父か……。相変わらずヤベえな。

今回はマンドラゴラの煮物とか危険物もあったけど、わりと実りの喜びを満喫する、そんな普通の楽しみがよく描かれて、ゴーヤのくだりとか、ほんとに普通の収穫風景だもんな。でも、それでもなんか面白いのはあんこのキャラクターがあるからだろうなあ。どことなくとぼけた感じ? ゴーヤの熟れた種が甘いと聞いて即食べて、言う程でもないな。このテンポなど実によかった。

そしてラストの傘のまじない。それ、傘の柄に「呪」とか書いといたら盗られない、みたいな話じゃなくって!? いやもう、確かにその傘は手にしたくない、そんな感じがバリバリしてますよね。

『スナックあけみでしかられて』

夏ならでは? 怪談話がスナックあけみのみならず、町のあちこちでささやかれて、いわく、ぬいぐるみを抱いた髪の長い女が、手に刃物のようなものを持ってずぶ濡れでさまよっている。まさしく怪異思わせる様相の女が目撃されているというのですが、ゲリラ豪雨では? わりと冷静に受け止められてるのがおかしいところです。

で、問題の女性、にゃーにゃーいいながら歩いてるところが目撃される。いったい何者なのか。その理由がちゃんと判明するんですね! いやもう、全然怖い話じゃなかった。むしろこの人、困ってらっしゃる。飼ってた猫が逃げちゃって、ずっと探してるっていうんですね。

刃物というのはまったくの誤解で、猫のおやつのパッケージが銀色。あー、なるほど。全然危険な話じゃありませんでしたね。

ここからの迷い猫捜索。張り紙にて情報を広く伝えることで、怪異扱いされていた女性の名誉が回復。猫探しの猫女の人とか、いろいろこじれた呼び方されてるんですが、怪談扱いよりずっといいですよね。そして張り紙の結果もたらされた有力情報。ここからの決着。あの、泣いて喜んでる猫女の人の姿が、よかったねえ! ほんとに心配してたんだね! って思わされるもので、ええ、ほんとによかった。皆が猫のゆくえを気にしていて、猫に興味も持っていてというところもとてもよかった。心暖まる、そんなお話でした。

2022年8月1日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年9月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年9月号、昨日の続きです。

『ひよ&びびっと!』

ひよにとって、あやもりんは聖なる存在!? 日曜に握手会があるというのですが、そのために塩をまいて清めている。って、塩なんてまいたら、あっちこっちの金属が駄目にならない!? しかも今日は月曜日。この時点から塩まきまくるというのですから、よっぽどの入れ込み具合です。

ひよ曰く、握手会とは推しにアピールできる場。学校では同じクラス、家は隣り同士、でもあえて日常ではなく、握手会というハレの場でファンアピールをしたい。ひよのこだわりなんだね。いや、握手会バフがないと緊張に負けてしまって、立ち向かえないのか。

ひよが緊張するように、あやもりんも緊張してる。なんとかしてあげたい、その一心で握手会当日、緊張をほぐすべくひとネタ仕込んで一番乗りを決めるひよですよ。帽子にマスク、サングラスという風貌があやもりんを怯えさせたものの、装備解除で見慣れたひよが登場。しかも顔には謎の落書き!

ひよの精一杯、これがしっかりあやもりんに通じたところ、とてもよかった。あやもりんにファンであること、思ったようにではなかったかも知れなかったけど、ちゃんと伝えることができて、そしてあやもりんもしっかり応えてくれて、ほんと、いい話。と思ったところにあの落ちでしょう!? いやもう、この不意打ちにはすっかり笑ってしまいました。

『魔法少女はやめさせない!』

新たな登場人物、青山怜が陽と瑠奈の戦いに参戦ですよ。青山怜、かつて陽とともに魔法少女に変身し戦っていた人物。その名も、ラブ・レイン。もうひとり加えてトリプルウェザーというのですが、ラブ・シャイン、ラブ・レインときて、3人目はラブ・クラウディ? ともあれ、これ、いずれ近いうちに登場してきそうな気がする。シャインが赤でレインは青、ということは3人目は黄色。期待されるポジションではありませんか。

ともあれ、レインの参戦、めっちゃ面白い。もともとは見学のつもりだった。でも、陽と同棲いやさ同居している女が現れて穏やかでない瑠奈の心情見透かして、めっちゃ煽る、これでもかと煽る、大人気ないぞラブ・レイン!

けど、ラブ・レイン、めちゃくちゃ可愛くないですか? トリプルウェザー時代はいうに及ばず、大人になった青山怜もかなり好みな感じ。で、クール系に見せてこの人、子供相手にめっちゃ口撃してくるっていうのね。黒いよ、ブラックだよ、ダークだわ。健気に悪を振る舞う瑠奈と違い、なりふりかまわぬ大人の汚なさを装備している……。

そんなふたりの陽をめぐる戦い。ジャンルは「陽ちゃんガチンコクイズ」。クイズというけど、これ、単にどれだけ自分が陽のことよく知ってるか、どんだけ近しいかのマウント合戦じゃないかよ。いや、ほんと、怜、どんだけ大人気ないの!? ふたりの歴史を武器にして、ぽっと出は引っ込んでなさいとばかりにマウントとりまくる。

めちゃくちゃ面白かったけど、ここからの若い娘の逆襲、見事改心の一撃加えて、どんだけ悔しかったの怜さん! ほんと、最高の展開見せてくれました。

そして面白いのはここから。なんとまあ、怜、小学校の先生だったの。しかも新学期、瑠奈のクラス担任になって……、ここで繰り広げられるギスギス会話! いやもう最高なのでは? いやほんと、最高なのではないでしょうか。