2022年8月6日土曜日

『まんがタイム』2022年9月号

 『まんがタイム』2022年9月号、発売されました。表紙は『レーカン!』。今月のテーマは夏の食事ですね。流しそうめんを楽しむ天海がメイン。器のつゆに浮かぶスダチが涼感あっていいですね。『六畳一間の憑き物石』こいしはかき氷を食べていて、ぱっと見、あんこ感じさせる色になってますけど、はじっこの方にさくらんぼがあるっぽいから、ほんとは氷いちごなのかも知れませんね。『大家さんは思春期!』チエはセーラー服でスイカ。『冷めないふたりのひとりご飯』武蔵はトウモロコシを食べていますよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『ウブなメイドもひと肌ぬぎたい!』

タイムにしてはめずらしいテイストの漫画がきましたよ。漫画家を目指す青年。このところボツが続いているようですが、どうも方向性がニッチすぎるからの模様。もっとメジャーなもの、例えばメイドとか描きましょう。

そういわれて帰ったら、なんと自分の部屋の前にメイドが待っている! しかもいきなりご主人様と呼ばれて、なにごと!? なるほど、家事雑事の労から解放すべく、実家の父が送り込んできてくれたというのですね。

有能なメイド。掃除も炊事もばっちりで、で、このメイドさんが主人公の描く漫画を見てえらいことに。なるほど、R18のエロマンガ家だったのですね。

パンツだけ見てもうまく描けない、そういってるところを見て、はいてもらう!? そんな展開になるの? タイム誌なのに!? と思ったら、翌日自分から見せようとしてきて!?

いやもう、タイム誌にしてはなかなかめずらしいテイストの漫画がきましたよ。これ、もっと過激にいったりするんでしょうか。

『ローカル女子の遠吠え』

穂垂主任と水馬の共通の話題。なんと、林道やらなんやらの情報交換。山登りする人、ダムを見に山に入っていく人、そんなふたりにとってのローカルな有用情報。静岡東部代表、西部代表で、それぞれ土地情報を持ち寄っているというんですね。

しかしダム好きの穂垂主任。この人、本当に面白い。というか、この漫画の人はたいていそうか。ある程度趣味や思考が偏っている。しかも若干過激派。富士山過激派とダム過激派が組んで、双方がエスカレーションしている。その相乗感。実によかったです。

そして穂垂主任の失敗? 気になる相手、小畑の誘い。どうも自分にはあいそうにない場とわかって、ダム優先ということで逃げる。その後のもやもや。その心の叫びが「我、障害普通河川」。すごいな、わからん! といいたいが、SNSに投げたその言葉を拾ってくれる人がいる。超重力式ダム子のリプライ。ああ、これはいいですね。ほんと、心が軽くなる、それでいいのかもと思わせてくれる、そんなよさがありました。

穂垂主任、なんとかうまいことダム子と知りあって、仲を深めるようなイベント起こらないかなあ。でもこのふたりの性格、状況からしてみたら、なかなかそれも難しそうです。

『この契約は恋まで届きますか!?』

八千代からの相談。人への贈り物を作りたい。それを聞いてちょっと動揺する野田ですが、ファンシーな手芸品、普通に考えたら女子向けの贈り物だよ! ええ、そのとおり、妹さんへの贈り物だそうですよ。

可愛くて見るだけで頑張ろうと思えるような、お守りのようなものを作りたい。

そう語る八千代の雰囲気、その後のやりとりからも、妹さん、ちょっと大変な状態にあったりするんじゃないかな。なんとかして元気づけてあげたい、はげましたい、そんな気持ちが感じとれて、それは過去に描かれた八千代の謎の部分、少し陰って見える、そんな部分に触れることにもなりそうな予感をさせてくれて、ええ、次回は大きくなにか動いたりしそうな気がします。

オリジナルキャラを作る。応援という要素をしっかり盛り込んでくる八千代、さすがですね! 妖怪っぽくなってしまったアイデアスケッチを野田がリファインするとこんなに可愛く! 名付けてポンの助。

毛玉を作って、それを組み合わせて作るマスコット。言葉を交さなくとも、その頑張りをうかがい察する野田、すごくいい! そして頑張って、完成にこぎつけた八千代。おお、すごくいい。アイデアスケッチ超えてきたじゃん! 

ということで、八千代、ポンの助を渡すため妹に会うことになるわけですが、ここで意外にも野田にも同行を頼んできた。妹さんも野田のSNSのファンなんだそう。ああ、あらゆる手段で妹さんを元気づけようとしているのかな。野田の同行、これがいいきっかけを与えてくれたらどんなにかいいだろう。そんなこと思いましたよ。

『黒曜ちゃんと白玉くんの変わった関係』

女子になってしまった白玉くん。見た目の可愛さから男子騒然だけど、一番動揺したのが白玉が好きだった黒曜ちゃん。可愛い女の子になるべく見た目から頑張って、願掛けして願掛けして、なのに本当の女の子になれたのは自分じゃなくて白玉なの!?

女子になってしまった白玉。クラスの皆が受け入れてくれたことで、不安だった気持ちが解消したの、本当によかったですね。でも、その日の朝のこと、女子になった弟を見た姉の対応力! 弟の変化を即受け入れて、制服の用意や関係各所への連絡など、てきぱきいろいろ動いてくれて、この平然とした様、白玉も疑問に思うほど。この疑問に対する姉の意味深な態度を見るに、お姉さん、もしかしたらかつてお兄さんだったりしたんですか!?

そうした謎を感じさせるこの性別転換。学校では、黒曜が白玉を男に戻すと宣言してみせて、あっちでもこっちでもなんらの思惑、動きはじめています。

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