2024年7月31日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年9月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年9月号、昨日の続きです。

『ひよ&びびっと!』

なるほど、あやもりん彼氏事件の驚き、こうして冒頭のひよノートにちゃんと記録されていたんですね。

本当はこうしていろいろな感情を見せてくれていたひよ。でも、それがあやもりんには伝わってなくって、あやもりんのひよビンゴには笑顔と照れるだけが記録されるのみ。あまりに埋まらないものだから、咲にいろいろ聞き込みして攻めていこうというのですが、なにをやってもひよは表情崩さない! むしろ咲の表情ビンゴが埋まっていきますね。

あやもりん、さらに攻めるべくホラー映画鑑賞など企画するのですが、むしろこれで埋まるのはあやもりん表情ビンゴ!

あやもりんの目論見はまったくといっていいほど成功を見ませんが、でも咲にあやもりんの豊かな表情見られる楽しい最終回となりました。

そして肝心のひよです。なかなかに表情動かさないと思われてるひよですが、本当は表情豊かなんだ。ひよはそれを知っている。喜んで驚いて、そうした感情をあまさず記録したノート。それが嬉しかった。で、その上であやもりんからの大サービスでしょう? もう最高だと思う。なんならもっとひよのことちやほやしてほしい。そんなこと思った最終回でした。

『このままモブじゃ終われない!』

海にいこうと誘うピコ。エグい水着をダシにしてコモナを口説き落とすのですが、実際海にいってみたらスクール水着。そうか、今回はスク水大会か。コモナひとりが普通の水着。キリコにそよかぜ、ふたりもスク水。参加者75%がスク水、30代もスク水という、狂気のスク水回となりました。なお、私の好みは暴風そよかぜです。

しかし海の家の店員から変質者扱いされてるのがおかしくて、いやまあそらピコは馬やっとるもんなあ、まともなやつらじゃあない。でも通報しても法が追いついてない。この冷静なツッコミがまた見どころでした。

そして今回はラストが圧巻。7歳にナンパされたコモナをピコが助けるくだり。私のコモナ発言に一気にヒートアップするコモナが最高ではありませんか。さらには膝枕でしょう? ええ、ええ、こういうのがいいのですよ。もっともっとコモナをちやほやするのです。

『格ゲー乙女の極み!』

音譜のふりがな、ひきこもりプロゲーマーでいいのんか!? さて、委員長花沢の説得の甲斐あってか、学校に出てきた音譜。しかし見事に落ち込んでしまっていて、なんでなのかな? 聞いてみれば大会に負けたとのこと。なるほど、16位。5000人中だというからかなり上位ではあるんだけど、音譜が狙っていたのはさらに上なんだろうなあ。まさにアスリートでありますね。

会場はラスベガス。花沢にとお土産買ってきてくれていて、なにかと思ったらアケコンのボタン。これ、ちょっとしたアクセサリー扱い!? と思ったら、本命前のおふざけだったんですね。

本命のプレゼントはゲームパッド。上面に6ボタン配置はよいなあ。自分が使ってるのは8BitDo M30なんですが、花沢のもらったアナログスティックがついてるの、これいいなあ。

ここから語られる昨今のコントーラー事情ですが、アケコンって今や少数派なんですか? レバーレスが一時期話題になったのは知ってましたが、主流は今でもアケコンかと思っていました。こうした昨今の話題に触れられるの、いいですね。へーそうなんだと新鮮な気持ちです。

今回のよかったところ、ラストの花沢と音譜のやりとりですよ。コントローラーをもらった花沢、これはやく使ってみたいなあと、音譜に働きかけるところとかね、でもってもじもじしながら応える音譜ですよ。ああ、これは実にいい。ええ、素敵なシーンでした。

最後にもうひとつ。数字に強ければのコマ! ここの音譜、最高でした。最高かわいかったです。

2024年7月30日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年9月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年9月号、先日の続きです。

『ずんだもんTV!』

動画についたコメント相手に、交流禁止されてるから独り言で返事してるずんだもんがかわいいですね。と、平和なのはここまでで、異能力についてのコメントに交流禁止の約束をやぶってしまうずんだもん! いや、コメント蘭でのお話が禁止されてるから、直にお話すべく住所を相手に教えたのか! やるな、ずんだもん!

いや、よけいに悪いよ、ずんだもん!

住所を見てやってきたのが大江戸ちゃんこなる女の子。大江戸? てっきり水戸、茨城の人がくるものだと思ってた。でもってちゃんこ、ずんだもんのこといろいろ知っている? 異能力について、そしてずんだもんの過去についても? けれどずんだもんにずん子やきりたんという友達がいると知って態度を豹変させたちゃんこ。

自身の異能力、征服の塩でもってずんだもんを配下にしたがえてしまった!

さあどうなるずんだもん。これちょっとした大転換が期待されますね。

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

今回は海にいきますよ。その目的は、バカンス半分羞恥心エネルギーの貯蓄半分。なるほど海辺で開放的気分になり、開放的衣装でもって羞恥心も加算していこう。でも零の羞恥心は貝殻水着でも発動しなくなってるから、零にとっては完全に慰労ですよね。

海へゆく手段はチラ太郎の発明品。羞恥心エネルギーを使ってワープするのだそうですが、熱海が設定されているのは零の羞恥心でいけたのが熱海ってことなのかな? 真侑のエネルギーならさらに遠くが狙えるというので、いっちょ羞恥心発動させてみたらなんと沖縄。そこからの真侑のバカンス姿にいやされたと思ったら、続いてすぐにエネルギー貯蓄となって、そこで零が着ていた水着を真侑も着ることに。

この露出が多い水着、去年の零はこれで羞恥したということなのか。この1年でどれほど羞恥心が磨耗したのか!? さて、この水着を着てみせた真侑ですよ。この人、わりとおとなしめの印象あったのだけど、意外とグラマラス、まったくもって予想外でした。それこそ零とノクタンの間くらいに思っていたんですね。それが零に見劣りしないスタイル見せて、本当意外でありました。

今回は身内だけど終わりかと思ったら、バカンスにきていたノクタンと一緒に水遊びすることになって、そこでの楽しい大騒ぎ、かと思ったら、なお強化された真侑の羞恥心エネルギーで謎の無人島にワープ!? さあ、どうなる。皆は埼玉に帰れるのか。

とりあえず、チラ太郎の機械を修理しないといけなさそうですね。その間に、ノクタンとの仲が深まると嬉しいかぎりです。

『のけもののまち』

新たな情報? 獣人の世界に迷い込んだのがるいだけではなかったことが明かされた結構な重要回でした。

ネコヒトのサトが引き起こした騒動。気まぐれながらも意外や仕事に穴を開けないネコヒトたちなのに、このところ欠勤する仲間が増えて、配達の仕事がとどこおってる。

なぜなのか!? その秘密を皆で探ってみたらですよ、秘密の倉庫というキーワードが得られて、さっと顔色悪くなるサトですよ。急いで倉庫に向かってみれば、そこには薬物に溺れたネコヒトたちが! いや、薬物ならぬマタタビでありました。サトの密かに蓄えていたマタタビをネコヒトの皆が頂戴してしまっていて、結果仕事がはかどらぬことに。ええ、サトは問題の原因だったのかあるいは被害者だったのか。そのどちらともいえる状況に追い込まれちゃったんですね。

今回お気に入りコマは、ネコチャンの誘惑を見事振り払ったるいでした。そしてここからのるいの活躍、ついでにルフナのコーヒーの威力で問題は払拭されて、一件落着と思いきや、ネルが見つけた一枚の写真。そこに写っているのはネルの育ての親。なのですが、るいの祖父! おお、この新情報。この世界の謎。るいの謎。物語の核心に踏み込もうというような、そんな瞬間が訪れました。

2024年7月29日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年9月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年9月号、先日の続きです。

『お憑かれですね杏子さん』

アンブローズとの別れが近づいているのでしょうか。アンブローズの心残りが杏子の叔母、静音であったとわかり、となれば成仏までのカウントダウンはじまる! と、別れに向けての準備がはじまろうとしているのですね。

アンブローズとの別れは悲しくて残念だけれど、このままふたりの同居が続けば杏子の身に影響がある。この別れは必然、なされねばならぬものなのだと納得しているふたりなのでしょう。むしろ明るく前向きに成仏を捉えています。

そしてここで蔵前登場。アンブローズを知るひとりなんですが、この人、アンブローズの成仏を残念がっちゃって、しかもそこに若き日のアンブローズを紹介しちゃったでしょう。この見事な舞い上がりっぷり! ほんと、見たかったのはこれかもしれない。なんて思ってしまうシーンでした。

アンブローズがここにいたということ、杏子たちの記憶に残るのみかと思ったら、杏子の父の動画に映ってた! いつか寂しく思い出す日がくれば、この動画を見るとよさそうですね。

『沖浪荘202号の漫研部』

居酒屋で羽を伸ばす沖浪荘の3人。元同人作家と漫画家志望と中二病いや妄想家のトークが盛り上がる、と思ったら、むしろ妄想家の実力披露。そのデザイン力の高さが賞賛されたエピソードでした。

しかし本番はここからです。皆がどんな絵を描くか知りたいと久慈川の発案ではじまった絵しりとり。絵はうまくないという霞ヶ浦の産物に久慈川震撼する!

一目でなにが描かれているかわからない! 一口にいえばうまくないってことなのかもだけど、久慈川さん、すごいな、前向きな評価だぞ。奇抜なデザインセンスと評して、正直脱帽。稲敷をおいてけぼりにして、ふたりの絵勝負がはじまろうというのですが、これ、カオスな展開しか予想できないぞ!?

どんな絵が描かれたか気になるものの、見ることはできなさそうですよね。願わくば、その片鱗だけでもおがみたいものです。

『アイドルはお忍びchu♡』

レゼル、新メンバー決まる! 選考の過程で紗鳥を驚かせたのはなんだったのか? その核心は最後の最後まで隠されて、いやもうまさかこの展開がありましたかと思わされる展開。紗鳥にとっては芙蓉の分身と見紛うほどのそっくりさん。しかしてその正体はというと、芙蓉の妹、木槿! ああ、あらたに江戸の時代から令和に忍者がやってきたというのです!

木槿、いかなる経緯を経てレゼルのオーディションに応募するにいたったのか。この時代の知識、そしてアイドルについて、彼女に知らせた誰かがいるのか。謎に謎、謎、謎が積み上がるこの展開は、今後レゼルに、そして一花、芙蓉のふたりにいかなる変化、影響をもたらすのか!?

まさしくこうご期待といわんばかりの状況に、令和の世での姉妹邂逅など、胸踊らされんばかりです。

2024年7月28日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年9月号、先日の続きです。

『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』

今回は番外編。ということでサウナからはなれて、ルナの新境地開拓話であります。問題が解決して、大量に届くようになった炎魔法石。それはいいのだけど、運搬やらなんやらで腰をやってしまったルナに、料理長のアテリアが電気風呂をおすすめするのです。

なるほど、魔法の世界、稲妻、電気の魔法でもって電気風呂も実現できるわけか。電気のビリビリがどうも苦手というルナに、制御石でもって弱めてみればいいのではと、まずは最弱からはじめて心地がいいところまで強めていきましょう。

加減みながら調整したら、それはまるでマッサージ効果。心地よさに腰の痛みもやわらいで、これはいいとご機嫌だったルナが、うっかり制御石に触れてしまってさあ大変。って、そこまで強烈な電気が出ますのん!?

うっかり事故にしてしまったルナさん。そのおかげでより安全に配慮した設備配置にできましたね!

『ネコかぶりアンコール!』

中学時分の友人、皇木朋美と会うことになった音子。ネコかぶりの秘密を隠すため、昔の友人との連絡を断つまで徹底した音子が、ここにきて朋美と会うと決めたのは、浦垣の動画を朋美に知られてしまったため。ここで無視などしたら、さらに広められてしまうかもしれない、との危機感から会うことになったのだけど、まさかこれがさらなるピンチを引き起こすことになろうとは!? いや、まだピンチというほどではないのですけど。

問題が生じたんですよ。ふたりのいったカラオケ店でまさかの浦垣に遭遇。よりにもよってバイト先だったというのですが、ここでネコかぶってると知られるわけにはいかない。しかし朋美は音子が別キャラを演じているとは知らない。朋美に不審に思われないように演じつつ、秘密もバラされないようにしないといけない。

そのためにさらなるウソを重ねることとなってしまった音子。というか、これ、悪い流れだなあ! ひとつウソをついたら、そのウソを守るためにさらにウソをつかなければならなくなる。高校でのネコかぶりを守るために、浦垣を好きというウソをついた音子。まさかこれが今後、ふたりの関係をややこしくさせることとなるのかどうなのか。

とりあえず、朋美と浦垣がこれ以上接近することはないだろう。というところで今回はクリアできたものの、今後文化祭やらなんやらで朋美他、昔の友人と会う機会もできてしまった!? さあ、どうなる音子。ちょっとピンチの予感ですよ。

『オールドヨコハマラジオアワー』

オルヨコ終了を画策する燈台ミサキの情報、ルールーも掴んでいたんですね。いろいろな妨害を受けている。って、これ、確実な情報があるなら業務妨害で訴えたら!? とはいえ、ここでなぎさからの情報、オルヨコを終わらせようとしている。しかしルールーの熱心なファンってのを知らされて、状況はよりややこしいことに? と思ったら、もうひとりのオフ会参加者、角貝がさらに状況をややこしく!

なんと、角貝は燈台の家でメイドをしているとな! 角貝の見るミサキの姿。それはなぎさの知るミサキともまた違っていて、はたしてどちらが真実のミサキなのか!? って、まあそりゃなぎさの知ってるミサキの方なんでしょうけど、その真偽、ミサキの真実を知るために、ルールー発案でメイドとなって潜入する!

って、ルールーはバレるでしょ! 

ルールーはともかく、なぎさの目指すところ。ミサキと友達になれたらという目標、これが達成されたら問題はいくつもいっぺんに解決しそう! おおいに期待させられるところなのです。

2024年7月27日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年9月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年9月号、発売されました。表紙は『たくあかっ!』。紗音と燎子が水着で登場です。これはリゾート? 大きな浮き輪にふたりで乗って、ゆったりたゆたっている様子です。紗音の手には小振りな水鉄砲。そこから吹き出した水がカメラのレンズに散っている!? ふたりを囲むように水のしずくやしたたりが見えて涼しげなイラスト。そこにふたりの溌剌とした姿がビビッドに映えて、眩しさ感じさせてくれます。

今月は新規ゲストが4本です。

『あのっと』

不思議な夢に目を覚ますも、目覚めたらすべてはおぼろげで、はっきりと思い出すことができない。なんとか思い出せたのは、羽根をはやした生物。蛾? と思った瞬間、目の前を通った蛾!? を叩いてしまったら、それがなんと妖精。ああ、まさに夢に見た君、ではあるのですが、夢の内容は思い出せないうるみであります。

思い出せないながらも介抱、ちょっとずつ妖精と交流を深めていく(?)うるみなのですが、というか妖精に有無をいわせない強引さ。けれどそのおかげで、うるみと妖精、ふたりに関わる手掛かりが見つかったというのですね。

どこで知ったのか思い出せない曲。それを吹いて聞かせてみれば、涙を流す妖精。妖精の粉のおかげか、うるみに記憶が戻ってきた? かくしてことは真相に踏み込もうとして、この続きはまた来月。ああ、どういうつながりがふたりにあったのか。それが語られることとなりそうですね。

『あい・らぶ・鬼姫!』

鬼姫と怖れられる鬼島莉子。しかしその実際は、あれが怖い、これが怖いの小心者。ビビらされる前にビビらせることで防衛しようという、その目論見の結果がヤンキー鬼姫なのでありますね。

しかし、ひとり鬼姫莉子に臆することなく接近してくる女子があった。それが愛原える。異常に分厚いラブレターを押しつけるように手渡し、殴ると脅されるも喜んで受け入れるネジが外れた子。ずっと以前から莉子のこと監視していて、見られたくない姿を知られてしまっていた。

これはヤバい距離をとらねばと思うも、もう自宅には侵入されてしまっており、しかもここで一番知られたくない小心者としての正体を知られてしまってさあ大変。莉子を守るといってもらえるも受け入れられず、だったら極めつけの脅しですよ。死んでやる! って、それはヤバい!

かくしていらぬ責任感じてえるを一部受け入れた莉子。しかし莉子、心労が絶えなさそう。いつまでもつのか、心配です。

『オシデシ』

友達、福代に告白に付き添ってほしいといわれて戸惑う律。いったいなにをすればいいんだと問うたら間の手要求されて、それ必要なのかと疑問に思いながらもちゃんと間の手いれる律は律儀といっていいのかどうなのか。しかも告白というのが恋愛イベントではないというサプライズもあって、なんと弟子入り。なるほど、推しの先輩に弟子入りするからオシデシなわけですね。

かっこいい先輩、亜莉奈に弟子入り志願はいいものの、この先輩、実際どこまでかっこいいのかが疑問なんですよ。話を聞いてみれば、推しキャラに全力の人。生活のすべてを推しに投入。生活の指針が、ガチャの徳を貯めること。ああ、ちょいとわかる気はせんでもないけど、これ、福代の憧れ、まったくの空振り。弟子入りしようとも、なんら福代の今後には寄与しないやつじゃありませんか。というかタイトルのオシはむしろ亜莉奈のことだったかと、ここにきて発見気分がぐらりと揺らぐんですね。

今回のクライマックスは、推しキャラの出るガチャに全力の亜莉奈。全力からの爆死、そして無欲の福代が無事ゲット。でも、たとえ物欲センサー回避できるといえど、この幸運が常についてまわるかは不明よ? でもそれでもいいのなら、ふたりの関係を邪魔することはありませんよね。

『推しがあなたであなたが推しで』

人気のVtuber、天使天子の中の人、田中周は地味な人。学校ではぼっちで、誰の苦になることもなく、ひとりぽつんと過ごしている。そんな周が憧れるのが、隣のクラスの五十嵐紅。華麗絢爛、そんな彼女に急接近してしまった周。ちょっとしたことから天使天子の中身ではと疑われて、なんとかごまかそうとするも、紅の麗しさに圧倒されて失敗。むしろ焦った様子が天子と一緒で、墓穴を掘ってしまったんですね。

天子が自分でがっかりさせたかもしれない。そう思った周に、天子への愛を語った紅。さらに周はかわいいと、思いもしないこといわれてちょっと舞い上がる周。

この互いが相手の推しであるという関係。これはもう進展待ったなしですね。

2024年7月26日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2024年9月号

 『まんがタイムオリジナル』2024年9月号、発売されました。表紙は『可愛い上司を困らせたい』。大団円の最終回、との惹句が背後に踊るイラストは、恵と青木、ふたりが密接、いちゃついている様子ですよ。これまで、なんと9年間の連載。紆余曲折ありのずっと秘密の関係を続けてきたふたり、それがこうして皆から祝福されてのラストに漕ぎつけることができたのですね。表紙を開いた巻頭には、同じくカラーでふたりからのお別れのごあいさつ。ええ、長い旅路でありましたね!

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

今回は椎奈と賢太、ふたりの出会いの頃が描かれて、その記憶を思い出させたのは賢太が自宅に導入したマッサージベッドでありました。凝った体をほぐしてくれる。その発端は、痛みのとまらない右腕。整体にいこうと思うも、どう説明したものか。事前に想定問答組み立てて臨んだ椎奈だったけれど、ひょっこり出てきた賢太に驚いてしまいしどろもどろに。

でも、そんな椎奈を受け入れて、どうしたら緊張なくやりとりできるか、工夫してくれた賢太のホスピタリティに感心する椎奈。ここからも丁寧に応対し、説明もわかりやすく、そして肝心の整体もソフトでやさしい。

こうしたことのすべてが、椎奈の気持ちもほぐしてくれて、つきあうまでに至ったというわけなんですね。

って、どっちからいったんだろ。職業としてお客に接する賢太からではないだろう。ということは椎奈から!? だとしたらちょっと意外な積極性。いや、賢太にしてもそういう積極性見せそうな感じではないから、このふたりの関係はちょっとした奇跡が関わってるような気がするんです。

『となりのフィギュア原型師』

アクリルフィギュア、はやってますよね。私もいくつか持ってますよ。持ってるだけで飾ってないのでありますが……。

さておこめ代表がいつになくシリアスです。アクリルフィギュアはフィギュアなのか。疑問を呈しましてね、というのも商売敵だからなのかな? いずれにしても、ここに半藤がうまいこと説明しようとしてくれて、あんまりうまいこと説明はできてない気もするんですが、推し活の入門を担うのがアクリルフィギュア、すなわちアクリルスタンドだっていうんですね。

なるほどー! って、アクスタはゲートウェイドラッグなんじゃん! 危険な世界にいざなう甘い罠なんだよ。ほら、半藤の説明にも、そこかしこに底無し沼が結構な広さで点在しておる!

後半に入ってからのはぐちゃん、その飛ばしっぷりがしびれますよね。わけのわからんフィギュアのアクリル封じ込めシリーズがどんどん出てくるのもわけわからんのだけど、そこから輪切りにしていくとか、ゴア表現だーっ! そうか、アクスタはゴアへのゲートウェイドラッグともなりうるのかーっ! って、ならんよね。こんなのはぐちゃんだけだ。

そしてラストにアクスタと融和してみせた代表。なんだかんだで遊んだら楽しい。楽しければそれでオーケー、みたいなこの人のわかりやすさ。実にすばらしかったです。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

勇者としてのチートパワーに溺れているジュローをわからせる系女子の出現ですか!?

いやね、ジュローはいま必死でしょう。レベルが下がってしまった後の生活をどうしよう。なんとしても自分の価値を示しつつ、レベルダウンの秘密を守って、自分の暮らしを守りたい。この保守的でかたくなな態度の根っこにある社会への不信感。ああ、ジュローのステラとともに歩む旅路は、心を開き自分のありのままをさらけだせるようになることをゴールとするのかもしれませんね。

実際、これまでステラがジュローを評価したのは、チートパワーに頼らずに、手ずから苦労してなにかをなしとげたときでした。けれど、ジュローはそのことにまだ気づけていない。このわかっていないジュローがわかる機会を与えてくれるのが、今回登場した素朴系女子、ミル=カルアーなのでしょうね。

しかしジュローはミルがなそうとしていることを理解できるのか。ステラの気持ちに近づくことができるのか。まだその旅ははじまったばかりではありますが、今のジュローには、スーパーチートパワーを持つ勇者としての驕りがある。その驕りを捨ててこそ、ミルにわからされてこそ、ジュローの最初の一歩が踏み出されることとなるのでしょうが、それまでどのような経験を経る必要があるのでしょうね。

2024年7月25日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年9月号、昨日の続きです。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

ときこを訪れた紗菜。とんでもなく緊張してしまっているのですが、ときこの用を聞かされてそれどころではなくなってしまった? ロゼについて聞かれたんですね。この世界の人間じゃないでしょう。必死でごまかそうとする紗菜ですが、まったくといっていいほどごまかせてない。

月渚から聞かされているという秘密も明かされて、紗菜も観念してロゼが異世界からきたことを白状したのですが、ここにさらなるときこからの情報曝露です。佐渡と異世界の関係が示唆される本の存在。かつて流刑地であった佐渡は、異世界からの流刑地でもあった。同じ言葉を使いながらも、現代日本についてまるでしらない月渚との出会いで、異世界の存在を確信するときこと、そしてふたりの来歴に対する疑い。

これは、今の佐渡が流刑地ではないように、ロゼも月渚も罪人ではないということが判明するんじゃないかと予想するのですけれど、それ以上に気になるのが、紗菜の不調と肩にあらわれた痣。ああ、これまでそこまで深刻なことのなかったこの漫画。これからは深刻の度合いを高めていくという予告なのでありましょうか。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

美都の妹、幸町が本格的に登場してきましたよ。姉、美都の様子に不審を抱く幸町。忙しそうにしているのに、楽しそうだし疲れてる感じでもないし。はたしてなにを隠しているのだろう!

ここで本格的に幸町が美都の周辺をかぎまわるのかと思ったら、そういうはしたないことはなさらないのですね。むしろ姉の労を軽減しようとしているようにも思われて、中等部高等部の合同交流会では、中等部の実行委員長を買って出て、それは姉の力になろうとして!? だとしたら、いい妹さんだなあ。

しかし幸町さん、いろいろ張り切ってらっしゃる。その雰囲気から怖れられるカンナにも物怖じすることなくいろいろ申し出て、いやここは幸町の勇み足だったんですけどね。でもこうして迷惑かけた幸町のこと、その金髪の先輩は助けてくれた! ああ、これときめきポイントですか? 王子様ポイント獲得ですか、カンナさん?

さらにはカンナ、空腹の美都をも救って、さらなる王子様ポイントゲット。しかし、そこからの接近を幸町に見られて、さあ大変。これ、幸町に誤解されたのでは!? ふたりはつきあってる!? 姉様が私の恋敵!?

なのかどうかはわかりませんが、ちょいと面白くなってきそうな展開です。

『ウクレア!』

これまでずっと描かれてきた空子の素直な性格、誘われたり促されたりしたら断らず受け入れちゃう定番展開は、今日のこの日のために積み重ねられてきたものだったのですね。

ウクレレライブ、次こそはお客さんを楽しませるんだと、練習にも余念のない空子です。少しずつステップアップしていく舞帆の演奏を活かすために、自分と空子が歌えばいい。灯火の発案に空子も新たな境地に踏み出していくのです。

より魅せるステージにするために、アレンジにも余念がない。こうした皆の努力、がんばりがさあ実を結ぶかと思われたそのとき、空子が発熱。なんと38度を超える熱を出してしまって、でもこれ本人は気づいてないよね? あまりにもいつもどおりの空子の異変を即座に見抜いた姉の愛。実際、姉、空美は妹大好きお姉さんだったわけですが、言葉少なの空子のちょっとした振る舞い応答の変化から、その気持ちを深く知る。

それを深く知ることのできる姉だからこそ、なにを置いても譲れない妹の思いに応えようと思ったのでしょう。空子の身代りとして家に残り、妹をウクレレ部の皆のもとへと送り出したのですね。

空子の寝室には、空子を見舞った皆のお見舞い。それが律儀に、全部口がつけられていて、ああ皆の気持ちに応えたい空子の思いと、皆の心遣いを受け取ろうとしたこの子のいじらしさがあらわれているようで、小さいコマながら染み入るものありました。

しかしお姉さんは心配ですね。かわいい妹になにかあったらどうしよう。でもなんでも肯定する妹の、めずらしく自分の我を通そうとしたこの局面。ないがしろにはできなかった。そうした姉の思いにもまた揺さぶられるのでした。

2024年7月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年9月号、発売されました。表紙は『花唄メモワール』。ぽっぺんを手にした浴衣姿の藤野であります。藤野の後ろでまわる屋台の風車が、夏に涼をはこんでくれる風の存在を感じさせてくれる、夏らしくも涼しげな表紙にしあがっています。しかしぽっぺん、赤青黄色の意匠もかわいいそのガラスの風合いが、きらきらとしてまた涼やかで、暑い日の続く令和の日本にも涼を届けてくれますね。

『花唄メモワール』

イセの口から語られるイネの母、斉藤ハツナの物語であります。

花瀧屋の女将となるべく、長男連に嫁ぐハツと義妹イセの若き日々。天真爛漫ほがらかに、未来の夢を語るハツのまぶしさ。しとやか、おだやか、柔和なこの子が、しいたげられていたイセのいとこ、チル、後の椿を守り通したそのときのエピソードが鮮烈で、男にまじって武芸をふるうイセが感じたハツの強さ。凛々しくも毅然とした態度、物言い、普段の姿とはまるで違ったその様子にこそ、イセは憧れを感じたのかもしれない。

そんな描写があったからこそ、この思い出語りは悲しいのでしょうね。

重い病に身をむしばまれたハツは、イネを産んですぐに亡くなってしまった。女将として守り立てようした花瀧屋の未来を見ることもかなわず、幼子の育つ日々に添うこともできず、けれど命だけは繋ぐことができたと、そのいじらしくも切ない夢を代わって背負おうとした女将イセの決意と、いずれその夢を継ぐイネの未来と。

イセは知ることのない未来の花瀧屋を、女将のその後を梅は知っている。その梅に託された、ハツナの髪留め、そして名の意味。そのどれもが胸に迫るものあって、涙を絞る物語でした。

『球詠』

斉藤小町は面白いなあ。先輩相手となっても、なんら臆することのない小町。この子にとっては先輩後輩とか関係なく、勝負したくなる相手かどうかだけが大事とわかるエピソード。対照的なのが、球威に自信がないからこそのテンポでもって打者を翻弄しようという東條蘭々。対照的な一年生投手を軸に展開していく試合の模様。そこには小町の、ララの、思いや意地が宿って、そしてそれが先輩たちにも波及する。

ああ、この話、面白かったなあ。前回描かれたヨミと珠姫の対話を深めるかのような勝負。それを引き受け、さらにその先へと歩を進ませるような展開が見えたのもまたよかった。

本当、あちらに、こちらに、ドラマやその芽をちりばめ、魅せるのがうまい作者と思わされました。

『スローループ』

風邪にふせっていた恋先生、すっかり回復なさいました。ということで、恋の希望にそったシイラ料理。ガッツリしたのを作るため、ひより、小春が恋のもとへとやってきました。

大歓迎する弟たちが面白いですよね。最初はニッコニコだったのに、釣れたシイラがもう捌かれちゃったと知ってがっかり。そして肝心のシイラ料理。なにができるのかと思ったらハンバーガー! それ知って恋もがっかり。

それほど!? それほどなの!? バーガーなら肉がいい? 釣り好き一家の子供は魚食べ飽きてるっていうんですが、でも小春の腕の確かさですよね。できあがったシイラのバーガー、マヒマヒバーガーを食べた恋の、虹虎兄弟の表情! これがもう抜群で、兄弟からもプロみたいとすこぶる好評だったのが、もうなんだか見てて嬉しくなるほどだったんですね。

このいっときのしあわせと、そしてリアリスト恋に対する楽観主義者小春の未来予測が心地よかった今回。ああ、こうして皆のつながり、今後も変わらず続けば、それはそれは素敵なことだと思います。

2024年7月23日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年9月号、昨日の続きです。

『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

ころもロスから脱出できずにいるこむぎ。なんとかして元気づけたいと思うも、なかなか簡単にはいかない。そんなこむぎをすくいあげたのは、来店してくれたクラスの子たち! ひやかしなのかと思いきや、忙しくしているこむぎを見兼ねて急遽突発でバイトにはいってくれた。

いや、しかし、未経験の子たちが増えてもそうそう楽にはならんでしょう? と思ったもののさにあらず、警戒する零を攻略し、接客調理においても見事活躍してみせて、なんだなんだ有能じゃありませんか! からの、まさかの零とこむぎふたりの名前呼びイベントをプロデュースするにいたるっていうんですから、ああ本当に有能でありました。

しかし零とこむぎのイチャイチャ。すばらしかった。そして店の皆との仲間意識を再確認するにいたって、ああこむぎ、ひとつ悲しみを乗り越えましたね。

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

険しい顔で店内を見まわすアルール。なにごとかと思ったら、MSチェックがあるのだという。MSチェック? MSというのはミステリーショッパー。客を装ったスタッフが接客その他をチェックするというのですが、なんせ覆面調査だから誰が審査してるのかわからない。わからないなら、いつものように気負わず気取らず、真摯に取り組めばいいんじゃないかと思うのだけど、どうしても意識してしまうアルール他が緊張したり無理してみたりと、そうしたわたわたした感じが面白い。というか、あのおにぎりびっしり積みは駄目じゃない!? 本部ももうちょい店のキャパを考えるべきなのでは!? って思わされた案件でした。

しかし、MSとやらは本当に来店していたのか? という話でもありましたよね。というか、それどころではない話が持ち上がって、まさかのアルール引き抜き!? 近場にできたライバル店舗から、店長自らクルーの引き抜きにやってきた。白羽の矢が立ったのがアルールというわけなのですが、アルールってバイトよね!? そこをあえて引き抜きって!?

もしや時給があがるのか。どうするどうなるアルール。その判断やいかに! というところで次号最終回。アルールの判断いかんで最終回の雰囲気が決まってしまいます!

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

今回は海で親睦会! はじめて見る実際の海に、テレビで見たやつほど綺麗じゃないと不満をあらわにするアーシャ。慣れない水着を恥ずかしがって、けれどクロエに褒められて機嫌よくするところ。アーシャが素直なのかチョロいのか、いずれにしても不機嫌が持続しないのは長所でありますよ。

ここからの海での遊び。なんだかんだいってアーシャたち、エンジョイしているのがとてもよかったです。そして定番のスイカ割り。一番手のアーシャなんですが、嘘情報に惑わされることなく、スイカの青臭さを頼りに一撃必殺。と、ここまではよかったのだけど、いざ食べたスイカがおいしくない! ぬるいしあんまり甘くないっていうのですが、これ、そだちがいってた出来がよくないスイカだから? だったらせめて海のあとには、冷たく甘い、よくできたスイカも味わってもらいたいところですよね。

一日遊んで、すっかり日焼けしてしまったアーシャ。痛くて風呂にもつかれないというのですが、まさかここでクロエの治癒魔法が役にたつとか!

日焼けのダメージからすっかり脱したアーシャですが、明日はまた早起きして野良仕事。遊びでくたびれて、仕事でもくたびれて。ほんと、毎日が大変ですね。充実です。

2024年7月22日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年9月号、昨日の続きです。

『ななどなどなど』

小町ちゃん、美容室にいきます! って、そんなにも!? 涙目で震えるほど!? しかもここにるるが火に油を注ぐような発言をして、ああ、本当にこれ大丈夫なのか。萌のいきつけのお店を紹介してもらうも、ひとりではいけない、つきそい3人で来店。ほんと、美容室ってここまで危険な場所でしたっけ!?

しかし美容室でのやりとりで、小町ちゃんの基礎力の高さ、いやこれもお金持ちパワーなのか? が判明しましたね。超美麗なキューティクル。黒髪の美しい小町ちゃんですが、それはもう本当に本当の上質な髪質だったんですね。でも本人は特に気にしていない。お屋敷そなえつけの威力でありました。

髪質のよさが判明するも、コミュニケーション力の弱さは健在。いわんでいい嘘なんてつくから、さらにコミュニケーションに困ることになるんですよ! 普通に、わからないことはわからないと、できないことはできないと、知らないことは知らないと、素直な応対したらいいんですよ。でもそれが小町ちゃんには難しいんだろうなあ。いろいろとハードモードなお嬢さんです。

『ラスボスは逃げ出した▽』

金欠の魔王様。邪龍からバイトを勧められ、しかたなしにパン屋で働くことになりました。って、この漫画らしいといえばいいのか、とにかく個性的、とにかく変わった店長さんが面接。とりあえず採用されたはいいけれど、訪れるお客も変わった人ばかりで、本当、魔王に魔王城に魔族たちどころか、この世界レベルで大丈夫なのかと不安になってくるのですよ。

さて、いきなりの接客ピンチを持ち前のかわいさ、いじらしさでもってクリアした魔王様。ここからが本領なのでしょうか、来店するお客を次々と愛らしさで攻略していって、いや魔王様、チャームかなんか常備されてるの? ともあれ、この人気を利用して荒稼ぎを画策する店主。でもまさか魔王城に魔王がいないと魔物たちが暴走すると判明して、バイトは断念、城に戻ることになりました。

ですが、この露出が新たな展開を招いた? 魔王の写真を見てポップルと呼ぶお姉さん。さあ、魔王の秘密が判明することに!? ちょっとした急展開ですよ。

『スポチャン!』

ももの弱点克服回じゃありませんか! どうしても攻撃を当てることのできないもも。その理由は目をつむってしまってるからなのですが、どうしたら目を開けていられるようになるのか。落ち込むももがアメリアに連れていかれた場所はバッティングセンター。ここでボールに向きあったことで、よく見て引きつけて打つ! 大切な一歩を踏み出すことができたというのですね。

しかしこれびっくりですよね。ももは自分が目をつむってしまってること、気づいていなかったんだ! この簡単な事実に気づくまで、これだけかかった。でも今こうして気づきさえすれば、新たな一歩を踏み出せる。まだまだ微力ながらも、しっかり相手を見据えて打ち込んでいくもも。その真骨頂は、受けならぬ受け流しからのカウンター。

薪との勝負でひらめいた技をこうして自分のものとして、さあ迎えるは大会です。って、明日!? 急だなあ! でも、この技を活かせれば勝ち目もあるかもしれない。ももの活躍に超期待です。

『わからせろ!ナマイキツネ様』

桜子の母が経営する保育園の手伝いに駆り出される壱与です。桜子は凝りてないなあ、壱与が関与して無事なわけないじゃん! と思ったのですが、申し訳ありませんでした壱与様。今回ばかりはわたくしが間違っておりました。平に、平にお詫び申しあげます!

しかし、冒頭のまっちゃアイスを食べる壱与、めちゃくちゃかわいいですよね。と思ったら、もっとかわいい壱与様が! ジャージに上履き、エプロン装備の壱与、ものすごいかわいさ。桜子が喜ぶのもわかります。

で、ここからが問題なのですが、保育園児たちを前にして同レベルでやりあう壱与! ああー、やっぱり駄目じゃないですかー! と思ったのはここまでで、七夕の夜、天の川を見るために神社の裏山に登る途中、蛍に気をとられてはぐれてしまった男の子を見事見つけてみせた壱与でありますよ。

ああ、やればできるんじゃありませんか。かくして今回、しっかりばっちりお役目はたして、桜子、壱与ふたりで見上げる夜空、天の川の美しさも格別。いやあ本当に、めずらしい、素敵な回でありました。

2024年7月21日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年9月号、昨日の続きです。

『神絵師のおしごと』

金欠にあえぐもみじに届いたダイレクトメッセージ。イラストの依頼だというのですが、成功報酬という極めて依頼側に都合のいい申し出に、さすがに頭にくるもみじです。ですが、指定された打ちあわせ場所が神社というのが気になって、思いきって会ってみた。

そうしたら、依頼主はなんと神様、美美霹靂だったというのですね。しかし読めん。ビビヘキレキかと思ったら、ビビシハタタと読むのだそう。神様の名は難しい。

雷の神様。電気をあやつるので、電子機器にも干渉し、インターネットにも接続できる。しかしツバキと同様に信仰不足にあえいでおり、そこで目をつけたのがもみじの活動。アバターのデザインを依頼し、Vチューバーとしてデビュー。信仰を集め、ついでに収益もゲットしてもみじへの支払いにあてようというのですね。

しかし、この活動、今はまだ皮算用の域を出ない。はたして成功するのかどうなのか。とりあえず成功を見ないことには困る。それに成功したら、コラボやらなんやらでツバキの信仰集めにも弾みがつくやもしれません。

『魔法柴犬★はなまる』

愛犬はなまるの魔法少女活動、面白いな。なんせもとが犬だけに、非常にいろいろ難儀するのですが、気ままというか自由というか、マーキングしそうになったりと、人の姿じゃマズいことがいっぱい! 実際、敵ニャンダーズを前にしてもちっともじっとしていなくて、これちゃんと戦いになるのかな!? と思いきや、さすが犬というか、闘争本能お持ちでいらっしゃる? 噛みつき、ひっかき、なんでもありのバイオレンス。いやあ、日曜朝にはちょっと流せない戦いかたしてらっしゃいます。

はなまるの活躍。敵の攻撃を遊びと思ってエンジョイしつつ受けとめたりと、実際優秀だったのですが、じゃあいざ戦うとなるとどうしたらいいのか。というところで、魔法のおて、おかわりが炸裂するというこの流れ! ええ、ちょっとファンタジックでファンシーな、これなら日曜朝にもおじゃまできそうな感じのバトルになって、いや、そうかな、ちょっと鬼気迫っとるよね……?

ともあれ、こうした見せ場。見せ場に辿りつくまでが紆余曲折うろうろですからね、だからこそ決まったときには締まるのだと思いました。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

メイメイ、カワイすぎる……。と、それはいいとして、つくしが単発バイトで、メイメイたちの働くメイド喫茶にやってきましたよ。つくしさん、メイドになりますの!? と思ったらさにあらず、なるほど裏方、事務でありますか。

しかし今回の仕事、つくしにとっては大きな意味がある、そんな経験得られたように感じます。聖誕祝いの特別衣装を破ってしまった。そんなピンチに、自分ならなんとかできる。メイメイの後押しを得て、前に出ることのできたつくしの活躍。その修繕のできばえは皆からも大好評で、褒められて嬉しい、そんなつくしの意外な一面。いやもう、こうした方面で才能を伸ばしていくのもアリかもよ!

と、つくしの照れてみせたりしちゃった表情。こいつでもってさっそくユーリを煽っていくメイメイ。この必死なユーリもまたカワイイ。ええ、ほんと、この漫画に出てくる人たちはみんなカワイイなあ! そう思わせてくれた一編でした。

『エイティエイトを2でわって』

自信を持って美弦が紹介するのは、奏さんの怖ろしげなるお姿! 血糊にまみれた白ワンピース女子が扉のむこうから這って出てくる! いやもう、それはもう迫真で、でも文化祭のお化け屋敷でそこまでやらんでいいのでは!? いや、奏が乗り気なのか。この人、怖いの大好きなのか。そして怖がらせるのも好きなのか。ほんと、どこまでヤバくなっていくのか、ちょっと楽しみになる奏さんです。

来夢、ゆずたちのクラスは喫茶店をやるのだそうですよ。いわゆるコンセプトカフェ、というのですが、それぞれやりたいことがあるだろうからと縛りがめちゃ緩い。コンセプトあってなきがごとしという、自由仮装喫茶であります。なんせ裸じゃなければなんでもいいって、縛りゼロといっていいくらいの自由さです。

来夢は男装するのだそうです。楽しみですね、きっと似合いますよ! そしてゆずはといいますと、まだ決まっていない。ああ、これはまた文化祭当日が楽しみですね。どんな格好をなさるのか。すごく気になるやつであります。

2024年7月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年9月号、昨日の続きです。

『SAN値直葬!闇バイト』

太陽に灼かれるあかり! ついに日の光のもとで活動できない、身も心も闇のものとなったのか! と思ったけれど、普通にここ数年問題になっている酷暑の話題でした。

こよもへとへと。闇バイトに向かう途中、合流したなごみは大量のセミにまとわりつかれていて、3人それぞれの基本のところを再度確認するような流れができてしまっているのですが、ええと、これ3巻冒頭にくる回なのかい!? だとしたらとても親切です。

先日のあかりとアメンパイン店長の命のやりとり含めた抗争。ちゃんと和解できたんですね。とはいっても、あかりには暗黒ぬい33匹、いや100匹のノルマが課されているのか。ということは、これだけの数を狩るまではお話は続きます! いや、どうなのだろう!? しかしあかりならきっとやりとげてくれる。そんな信頼もまたありますよね。ただの人間にしておくには惜しい人です。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

今回の舞台は代々木公園。暴風西風ふうからの挑戦状を受けて、ひぐれはじめすかい、マリンの3人で公園は日本航空発祥之地へと向かうのですが、ここですかいが驚きの活躍です。日本の航空史、その来歴についてやたら詳しいすかいさん。なぜかと思えば、なるほどすかいは航空一家の娘。曾祖父につれられて、この場所によくきていたというのですね。

こうしていつもは聞き手にまわりがちなすかいに出番があったかと思えば、続いてはマリンにも出番が! ポトマック河畔の桜から100年、アメリカから贈られたハナミズキについてマリンが語る。すかいが、マリンが、そしてもちろんひぐれが、それぞれ知識を持ち寄って披露しあうというのが本当に素敵な回であったと思いました。

そしていずれはふうもこうした仲間になれるといいですね! というか、もう半分くらい仲間になりかけてるって思うんですけどね!

『さうのあっ!』

期末テストに向けて勉強会をします! 場所はホットパラティーゾ。なぜなら、集中力を高め勉強の効率を上げるサウナがあるから! って、なんでもかんでもサウナに結びつける芹香です。我らがヒロイン、こかげが果敢にツッコミを入れるも、またもというべきか、いつもどおりというべきか、多勢に無勢で押し切られてしまう。サウナで勉強もしかり。サウナの時間が余計なのでは? もしかり。こうしたつねにサウナアウェイなひかげの様子が、また面白いところなんだと思うのでした。

しかし実際、サウナってどれほど効果をあげるのでしょう。単純に疲れない? リラックスしちゃったりしたら、勉強どころでなくない? 実際にこの子たち、サウナ室の中で英語の勉強なんてしちゃって、必死のこかげ! けれどすっかりくたびれて、と思ったら、槇もくたくたやありませんの。やっぱりサウナと勉強はわけたほうがよいのかもしれません。

リューディアから聞くフィンランドの学生事情も面白い。職業訓練校は結構たくさんの国にありますよね。ドイツとか、フランスもそうだったかな? 高校受験のテストがないというのもまた面白い。でも内申点のみでとなると、こかげみたく苦境に陥る人もいそうですね。ええ、こればかりはこかげに共感でありました。

そしてテストの結果は良好。さすがはサウナ効果! といいたいけど、ただ単純に勉強会効果なのでは? ともあれ、結果良好はめでたしめでたしです。みなさん、お疲れさまでした。

2024年7月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年9月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。虹夏と喜多ちゃん、ふたりでナイトプール。さすがにこの場に後藤ひとりは参加できなかったのか……。きらびやかな光の中、虹夏と喜多ちゃんの笑顔がまぶしい。はねる水、魅せるべく飾られた装い、プールを、そしてその雰囲気を楽しんでいるふたりが、これでもかとかわいい表紙です。

今月は新規ゲストが3本です。

『セーラー服と関西弁』

河内長野とか、そのへんはよう知らんのです。なんせ河内と聞いて思い出すのが、一番に『河内のオッサンの唄』。オー良う来たのワレの歌い出しで有名な名曲ですが、次に出てくるのが河内音頭のえんやこらせーどっこいせー。これくらいで、もう後はなにも出てこない。遠いもんな。箕面もそれなりに遠いけど、乗り換え2回の阪急のみでいける場所。対して河内はいきかたがそもそもわからない。

そんないまだ知らぬ地である河内長野から一時間半かけて箕面の高校に通うことになった女子ふたりのお話。中学時代は不良に揉まれてきた彼女らの、箕面の学舎にて味わうカルチャーギャップ。ふたりの柄が悪いのか、あるいは箕面がおとなしすぎるだけなのか。一口に大阪といっても、地域地域でまるで違ってくるカルチャー。そいつを描いてくれようとする漫画のようですよ。

でも実際、河内のふたりは今後箕面に馴染んで、落ち着いた風になっていくのか、あるいはなかなか地元の個性は抜けきらんのか。なんだか後者じゃないかなと思われる初回。

ところでふたりは通学に1時間半かけてるの? それはきついよ。ほんと、大変だと思います。

『もぱがうらっ!』

当たり前みたいに魔法を使いまくっている先輩。この子がメインで話がまわっていくのかと思ったら、魔法は単なるフリだったんだ。いうならばコントの舞台を用意するための装置でしかなかった! メインはあくまでも後輩の女の子。妙なテンションで角やら尻尾やら生やしてもらったり、そして魔法で出したコンビニで体験バイトさせてもらったりと。いや、ほんと、これ体験でよかったね。これ、実店舗でやってたら、店にも客にも迷惑かかってたやつだ。

ほんと、それくらい無茶なことしでかすんですね。

基本的にはコントのノリ、勢いですよね。次から次にボケでもって畳み掛けていく、そんな感覚は、息つく暇なく次へ次へと進行する前向きのエネルギーに満ちていて、この流れに逆らわず一緒になって転がっていく、その疾走感が面白いと思える漫画でした。

でも、体験用コンビニに客としておとずれた後輩。いつもこんな風に生活してるの? 魔法で便利に暮らす先輩も特異と思いましたが、後輩のほうがもっと変。日々の暮らし、ちょっと心配になるほどでした。いや、普通の店だと普通にやってるのかな?

『まめこ★COMIC!』

よくいえば中二病ということでいいのかな? 漫画家をめざしているまめこが、あっちでこっちでしくじる話でありますよ。

持ち込みにいけば誌風と違うといわれるまめこ。絵の専門学校に通うも真面目にやってるというより、好き勝手にやりたいことだけやってる感じ。この自分が見えてない感にイタさとつらみを感じるのが正しい読み方なのかな? いやね、誰しも若いころっていうのは自分を客観視できていないところがあって、そうした記憶がうずうずと目を覚ましそうになる描写が続く。ああ、これは人によっては共感性羞恥ってのを発動させてしまうかもしれない。

そんな危険な匂いのする漫画なのであります。

まめこの好き勝手が個人の範疇でおさまればまあ無害だけど、いろいろ騒がしくて周囲の生徒に迷惑かけたらそりゃあいけません。まめこの隣に座ってた子とのちょっとしたやりとりで、うずくはまめこの嫉妬心? あるいは敵愾心なのかもしれないけれど、いくつも先にいっているその子に対し、いろいろ思うところはあれど、また手厳しくも的確な批評に対して感じるところはあれど、それでも自分の気持ちは曲げない。いや、曲げたほうがいいと思うんだけどな……、はいいとして、そんなまめこの今後はどうなる。

いやあ、少なくとも授業の課題はちゃんといわれたとおりにやるのがいいと思うよ、といいながらも、どこか胸に昔のイタミを覚えてしまうのであります。

2024年7月18日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年7月17日水曜日

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2024年7月16日火曜日

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2024年7月15日月曜日

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2024年7月14日日曜日

『まんがタイムきらら』2024年8月号

 『まんがタイムきらら』2024年8月号、昨日の続きです。

『こもれびシュトラーセ』

人と人をつなぐ街道。そのつながりはあたかも糸が布に織られるように広がりを見せて、今回は、第1話での市場を中止せしめたクースの市長にまでおよびます。といっても、我らが主人公ニコルが関わりを得るのは、市長の奥方、マルガレーテ。問題を抱える市長のために祈るマルガレーテの時祷書が、破損してしまった。困ったマルガレーテは時祷書をモニカのもとに持ち込み、モニカが修道院に修復を依頼し、という流れでニコルも時祷書をめぐる物語の一端に触れるにいたった。そして私たち読者も、ニコルとともに、時祷書、この時代における書物について知る機会を得るというのですね。

破れたページを修繕する。今だと補修テープで破れをとめて、といったところでしょうが、この時代の本は違います。破れたページを新たな羊皮紙に書き写し、差し替える。そっくりそのまま写すこともあれば、書写した人の個性が出たりすることもあるのがこの時代の本ですが、今回はあくまでも修繕が目的なので、丁寧にもとどおりにします。

こうした修繕の工程見れば、この時代の本というのは手工芸品であったとわかる。いや、大量生産時代を迎えるまでは、本に限らずあらゆるものが手工芸だった。本もまたしかり、であったのでしょうね。

ヒルデとモモの手による写本、そのクライマックスは、彩色工程における色でした。もとのページのような鮮やかな青が出ない。私たちが使ったのはアズライト。もとの本はラピスラズリが使われているのではないか。この青を再現するために、もとの絵から青の顔料を削りとるという手段をとる。これもまたこの時代の、あるいは後の時代においても、容易に入手できない画材が必要となったときの手法だったのでしょう。

かくしてなった本の修復。依頼主のマルガレーテの喜びようもまた鮮やか。こうした人と人の関わりが生み出す物語は、さらなる遠く、見知らぬ人、土地、風物、文化をつないで、時に助けあい、理解を得て、深まりゆくのですね。

『スミレとリリィ』

スミレに恋するリリィは、美術の授業、その課題にて、スミレを題材に選びます。課題とは「世界で一番好きな物」。となると、一も二もなくスミレ。そこに迷いはないのですが、スミレはというと躊躇なくラーメンの出前をとって、そいつのスケッチを開始する。

って、のびちゃわない? ってのは置いておいて、くやしいのはリリィですよ。ラーメンに負けてしまった。最初はスミレがなにを画題に選ぼうがかまわない。そう思っていたのに、自分だけがスミレを思っている、一方通行の気持ちに耐えがたさを覚えて、スミレではない、別のものをえがこうか。

この気持ちの揺れ、惑いと、教師の言葉にふたたび自分の好きという気持ちを確かなものに変えていくリリィの姿。精緻にして繊細な描写にて伝える心の機微が美しくて、これは本当にすばらしいなと、言葉を飲むほどの感慨に打たれたのでした。

そして最後に描かれた一幕。リリィの気持ちに対するスミレの意図せぬ返歌ともいえるその絵の楽しさ、明るさに、ああ、リリィ、初志貫徹してよかったねと、心の底から思われて、ええこの感慨もまたリリィの思いをめぐる描写の華やかにして清冽、それでいて確かに跡を残す切実な様あってのものだったのだと思われたのでした。

My Private D☆V

『しゅがー・みーつ・がーる!』の白野アキヒロ。です。

D☆Vポイントは、「制服のデザインを考えるのも見るのも大好きです!!」。特にセーラーベースが好みという、その制服を『しゅがー・みーつ・がーる!』の美都とカンナで描いてみせて、ああスタジャンなしでのカンナの制服姿、ちょっとの照れもあって非常にかわいらしい。それでもこうしたイラストだから、がんばってポーズを意識しているのがなおいいですよね。

となりの美都はといいますた、夏服を召しまして、その表情、照れというよりも高揚に見えます。カンナと一緒に登場する、それが嬉しいと思われるようなうきうきとした感情が、そのポーズもあってか感じられて、こうした気持ちの機微もまた彩りであり楽しさ面白さであると感じさせてくれる、いいイラストでした。

思うんですけど、MPD☆Vのイラスト。ここだけじゃもったいない。なんかどこかに収録、再見できるような仕組みなどないものでしょうか。

2024年7月13日土曜日

『まんがタイムきらら』2024年8月号

 『まんがタイムきらら』2024年8月号、昨日の続きです。

『ばくちぬぎ!』

運に優れるミクルは賭博においては相手なし! かと思いきや、そうでもないのですね。今回のシチュエーションは、漫画でよくある体育用具倉庫に閉じこめられるというやつ! 紅音が部室の鍵を落としたというので、倉庫に入って探していたら、うっかり? 紅音とともにミクル、氷央が閉じこめられて、さあピンチ、どうするか、というシチュエーションだというのに、脱出そっちのけで脱衣ギャンブルで勝負するっていうんです。

こういう目的を見失うところ、これこそが賭博部の部員らしさと思っていいのでしょうか。ともあれ勝負はスマホで対戦する7ならべ。運が絡むなら負けないと思いきや、紅音と氷央が結託してミクルひとりを狙い撃ちしてる!

ああ、こうなるとミクルの運も形無しというわけですね。なるほど、といっていいのかわからんけど、とりあえずミクル、脱衣のピンチです。

と、ここで勝負の方向性が変わったの、ミクルにとってはよかったのではないでしょうか。尿意に襲われる3人、ということで急遽オムツ装備のおしっこ我慢勝負に変更。ああ、全裸にむかれて男子とバレるミクルはいなかったんだ……。はいいけれど、勝負どころではない用具倉庫内。どんな手を使っても漏らさせれば勝ちなのだと取っ組みあいがはじまったかと思ったら、ここでもまたミクルひとり狙いが発生して! というピンチで介入、妹幻は救いの神となるのか!? と思わせて、ミクルに土をつけさせるにいたるという。ええ、思わぬミクル一敗に、こうした勝負の行方もあるのかと感心したのでありました。

『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』

魔王にもたらされた悲報です。なんと、敵国の姫が近々結婚式をあげるという。これ、姫が結婚と理解していいのですか? ともあれ、ショックを受ける乃々であります。最推しのシエルが結婚してしまうだなんて! 魔王軍においては対応策を考えるべき局面かも知れないと、敵国の意図や今後の展望睨みつつ、まずは式に介入するかどうするか。いろいろ考えるというのですね。

でも乃々は消極的です。なんだかんだ理由をつけて、式に武力介入はしない。でも結婚は妨害したい。なら参列者に変装して潜り込んでしまうのはどうかしらと、乃々をはじめ、皆のドレスアップ作戦が提案されて、いや、いいですね、こういうフォーマルな御姿、アヴァじゃないですけれども、盛り上がるものありますね。

そして敵情視察する魔王軍幹部たち。毎回乃々が参加してるの、責任感からなのか、幹部を放置できないからなのか。いずれにしても、毎度毎度自ら存在をバラしてゆくスタイル。ああ、確かに放ってはおけないかもしれませんね。けれどジェロは一味違う? きちんと潜伏して、そしてシエルの結婚相手というエルフの情報も魔王に報せて、ええ、有能なんですね。

しかしこのエルフさん、女性ですよね? ということは、女性同士の結婚か! そういうこともあると思います。魔王を動揺させる作戦とかでなかったら、このままいっちゃうのもアリだと思います!

『ふるえるアイドル』

ミュージカル部に入部したかっただけなのに、まさかのアイドル事務所に通された赤坂サチカ。アイドルなんてと戸惑うも、あの手この手で説得されて、その気になって契約書にサインしてしまいました。

この子、緊張しい(関西ではそういう)だというのに、結構調子にのってやらかしちゃうタイプなんですね。とはいえ、いきなりアイドルだなんてのは荷が重い。明日のライブには、とりあえず参加するだけ参加して、手拍子だけやってくれればいいからと。さらには、お客さんを前にして緊張しないようにと紙袋かぶせられる始末。

いや、これでいいのんか? どう見ても不審人物ですよ?

ライブの目的は、耳掛けマイクの宣伝なのだそうですよ。入場も無料。だから紙袋の手拍子要員が立ってても、お客さんは怒らないだろう。ちゃんと算段があるんですね、と思ったら、広告の依頼主が怒るかも知れない。そのときには土下座で対応だ! って、いやもうなんだ、こういう修羅場には慣れてるのかな? 頼もしいのだか心配なのか、ちょっとわからないやりとりでしたよ。

紙袋のサチカに対するお客さんの反応はかんばしくなくて、いやそりゃそうだろうなあ。不審だし、なにものかわからないし。というところで、カリンがアドリブで、次のライブで発表予定の新メンバー。だから今回は存在をほのめかしてるだけ、紙袋もそのためだよと、うまいこと丸めこもうとするの、なかなかの巧みさで、やるじゃん! と感心しました。

でも、うまくまわらないステージに居合せておいて、なにもしない自分が許せなかったサチカ、皆のピンチに紙袋脱ぎ捨てて、見事トラブル回避からの、ステージに参加。しかも確かな実力を感じさせるパフォーマンスしてみせるというんですね。

いや、この展開、してやられました。ええ、この瞬間に立ちあったお客のみならず、読者である私もサチカの今後に期待をしてしまう。印象的なデビューでした。

2024年7月12日金曜日

『まんがタイムきらら』2024年8月号

 『まんがタイムきらら』2024年8月号、昨日の続きです。

『キミはあくまでも。』

風邪をひいてしまったヴェネル様。それを見舞うエクールカなのですが、どうも風邪がどういうものかをよくわかっていない? 悪魔は体調不良にならないし、そもそも死ぬということがない。だもんで氷嚢がわりにタコを捕まえてくるなど、病床のヴェネルにツッコミ連発させる奇行を繰り広げて、でもちゃんとヴェネルのことを心配はしているんですよね。

ヴェネルに寄り添い、その手を握るエクールカ。陽気に振る舞うエクールカの、けれどその胸の奥に渦巻く思いやいかに。自分よりも先に老い、旅立ってゆくヴェネルの生を思うエクールカの振る舞い、それはヴェネルへの思いやりであるのか。あるいは愛だったのか。

自分には愛である、そう見えてしまったのですね。

そしてエクールカの身におこる不調。これはなんなのか。人に思いを寄せたがゆえか。心配の兆す展開に、エクールカの、そしてヴェネルの今後を思わずにはおられませんでした。

『ほうかごバスケット』

ついに同好会立ち上げにいたりました。体育館も使えるようになる。部室ももらえるといいことづくめなのですが、やるべきこと? 守らなければならない決まりもたくさんある? いや、それはいいんです。それより会の発足、それがめでたいではありませんか。

体育館の使用は明日から。今日はもらった部室を開けてみて、その散らかり具合に驚き。そして掃除とあいなりました。

今回はバスケをするにはいたらなかったのですけれど、掃除の過程で見える各人の個性。あかりがことのほかまじめで、るりはがんばりやだけどちょっとお調子者? こうしてそれぞれの顔が見えてくるとより魅力が増しますよね。あの、セーター着る時にお団子がひっかかってるるりとか、かなりくるものがありました。

続く見どころは、屋内バスケ初体験とバッシュ買い物。これは2回にわけられますかね。どちらもまた楽しそうですね。

『魔女まじょS-WITCH』

夜、公園にて落ちあったまなとこよる。これからのことを話す予定だったけど、急遽町魔女の仕事がはいってしまった。かくして、まなはこよるに同行し、町魔女の仕事を見学することに。

現地へと向かう途中のふたりの会話。日常のこよるをまなが守るという約束、それを断わろうとするこよるの頑なさがここでこれだけ描かれたからこそ、町魔女の仕事を知り、この町の秘密を知り、そしてこよるを守る町魔女になるといったまなの言葉とそれをついに受け入れたこよるの横顔、それが際立ったと思うのですね。

町魔女の活躍というのも、予想以上に重要そう。いえね、普通に町の人の困りごとを解決するとかだと思っていたんです。ところが、そんなどころではなかった。町のちょっとした山に沸く溶岩を鎮める! 魔女でないと、魔法でないと対処できない、町の不思議を追うことになるこよるとまな。ああ、これこそが町魔女としての仕事なのであるのですね。

2024年7月11日木曜日

『まんがタイムきらら』2024年8月号

 『まんがタイムきらら』2024年8月号、昨日の続きです。

『妄想アカデミズム』

東大受験を決意したゆう。すでに東大合格に向け準備をはじめている未春たちに追いつくことはできるのか!? と思ったら、予想以上に大丈夫そうですね。自己流? マイペースに勉強している未春たちとは違い、得点計画を掲げるゆう。時間あたりの、労力あたりの得点を効率化させるべく、重点を置く科目を見極めていく。こうしたリサーチ、まるで以前から東大受験を志していたかのよう!

いや、実際そうなんでしょうね。はっきりと自分の気持ちを見極められなかったゆうに目覚めをうながした一葉、ナイスアシストでしたね。

と、勉強の話はここまで。ここから露天風呂タイムとかいうのですが、妄想にふける未春! 未春の妄想に飲まれる莉子! いやもうカオスとでもいうべき状況発生して、そして未春は目隠しして入浴するの!? 妄想でカオス、現実でカオス。と、こうもカオスが続いてみれば、夜もやっぱりカオスなの!?

この謎状況。なんともいえないおかしみでした。

『ほぐして、癒衣さん。』

新入社員、熊谷さん。就職フェアでマニィちゃん、いやさ夏鈴に射止められたあの人ですねが入社してきましたよ。

その実力は確かなもの。様子見に夏鈴から渡された仕事をきっちりこなしてみせて、頼りになる新人じゃないですか、といいたいけれど、緊張感がものすごい。なんとかリラックスさせてあげたいと、夏鈴が、そして癒衣が、いろいろアプローチするも失敗。あの自信たっぷりだった癒衣が消沈するところ、おかしかった!

と思ったら、ここでマニィちゃん、いやさ白岡副社長が登場! わあ、副社長大好き。めちゃくちゃかわいいですよね。で、副社長の仕切りで熊谷も緊張をわずかにやわらげることができて、頼りになるなあ副社長! と思ったら、ここは笑うべきところでしたの? あの赤面しちゃう副社長、本当にかわいかったです。副社長大好き。

さて、一緒にお昼にいった3人。マニィちゃんの生みの親が夏鈴と知ってヒートアップする熊谷。ほんと、この情報ひとつで一気に打ち解け、関係性も決まった! いやあ、いい展開、いい描写だったと思います。

しかし好きのベクトルを一身に集める夏鈴ですよ。ここに熊谷というライバルも加わって、どうなる癒衣の恋心!

『しあわせ鳥見んぐ』

岬のもとに、妹四季がやってきました! 勉強を迫る親から逃げてやってきたというのですが、姉は姉で友達づきあいがあるからと、妹の遊びにつきあってくれない! 四季、ピンチ、と思ったら、姉のお友達、四季の心もとらえて、ああ、実に楽しい鳥見になりましたね。

遠く干潟からシギ・チドリ類の映像を送ってくれる翼。一目で興味をひかれた四季の感想が面白い。猛禽専門の岬の写真と違い、ふわふわまんまるでかわいい。すっかりとりこになって、このリモート鳥見、さらに盛り上がるのがすばらかった。

同時に、シギとチドリの行動の違いなども解説されて、こうした鳥の知識も四季には面白かったのかな? 遠くの鳥から、近づいてきた鳥、いろんな見方、いろんな魅力に触れた四季。楽しそうでなにより。また姉妹仲もよろしくて、なによりでした。

2024年7月10日水曜日

『まんがタイムきらら』2024年8月号

 『まんがタイムきらら』2024年8月号、昨日の続きです。

『星屑テレパス』

モデルロケットで空撮! そのためにはお金が必要と、バイトをはじめることになりました。

そのバイト先、まさかの魚介販売。みんなやる気に満ち満ちて、でもまさかそのやる気が空回りになったりするまいな! 心配したのですが、よかった、杞憂に終わりましたよ。

市場での販売は陽気なユウには向いてる模様です。ニコニコ元気に呼び込みをして、市場のお姉さんからも好評。では我らが海果はというと、ああ、大活躍だ。観光のお客さんの素朴な疑問に、静かにけれど確かな口調で応対、しっかり受け止め答えていくのですね。こうした海果の様子、この子の成長が見てとれて感動的。自身の成長を実感する海果もまたすばらしかったです。

そして遥乃と瞬組の様子です。ふたりは食堂での給仕なんですね! とはいえ、表紙みたいな格好じゃありませんよ? もっと地味なかっこうで、でも瞬ちゃんはかわいいなあ!

向かいあって食事しながら、語りあう海果とユウが素敵でした。空を見上げ、宙への愛を口にする海果と、そこにユウのオデコパシー。ああ、ふたりの世界ですよ。なんてすばらしいのでしょう! ええ、瞬のやっかみに負けず、もっと頻繁にするとよいのです。

『かみねぐしまい』

ほこちゃんのお願いで、ツギノさん、大変なことになってしまった! いったいなにをイジられたのか、自我が抑制されてしまったツギノ。ほこちゃんの、足の裏見せてほしいという願いを叶えるべく色気も素っ気もなく足裏向けるツギノのヤバさ。

ええ、明らかに正気ではない。そんな姉を目撃して、まるで心配しないまえなも大変な子だなあ!

調子に乗っていろいろ命令するまえなだけど、思考力を失ってるツギノには難しすぎた模様。今ツギノにできるのは、秘密をしゃべることだけなのかも。ということでいろいろしゃべらせるのですが、なんだこれ、好感度しかあがらない! リーダーとか苦手だけどがんばってる、まえなのオヤツ食べちゃった。そして極めつけは、まえなのことほんとはかわいいっておもってる。

!!!!!

すごいこと聞きました。かわいい。ほんとにふたごでよかった。

すさまじい秘密に狼狽するまえなとほこちゃん。まさかここで記憶を消してほしいとかいいだすとか思わなかった。

しかし今回は、神様の尋常でなさ、人を人とも思わぬ振る舞いや、世界の理を凌駕する御力がこれでもかと描かれて、むしろ恐怖感が出てきてしまいました。この神様を前にして平然としてるまえなにほこちゃん、この子たちもまたただものではないのかもしれません。

ところでですよ、柱の人物紹介。ツギノは愚かなひとを可愛いと思うのだそうです。まえなは頑張っているひとに好感を持つのだそうです。そうです! そうですか!?

ちょっとまえなの素直なところも聞いてみたくなってきましたね。きましたよ。

『スロウスタート』

よかった、大会さん、元気を取り戻しました。憂鬱のもとである雪も、前向きパワーで次々排除。でも、この勢いを見て花名さん、自分なんてなんの力にもなれなかったなって気落ちしちゃって、ああ、あっちが元気になればこっちが元気なくなる。バランスをとるのは難しいのだなあ。

しかし溝端つっくんからはげまされて、たまて冠からも、いちのせ全肯定シスターズ(?)からも評価をされて、それで一気に立ち直る花名。しかも見事に調子にのっちゃって、なんてかわいいのだろう。そんな花名を見る栄依子たちの目が光を失ってるのが気にはなりますけれども!

でも万年を元気づけることができた、そこに花名のがんばりがあったのはまちがいないですよね。万年が花名のこと、実家の弟、未就学児を思い出すといっているのがちょっと気になるのですが、花名がきっかけとなって皆があつまり、そして万年が前を向けるようにまでなった。ええ、花名はほこっていいのだと思います。

2024年7月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2024年8月号

 『まんがタイムきらら』2024年8月号、発売されました。表紙は『星屑テレパス』。ポップでカラフルなイラスト、遥乃の笑顔が印象的でインパクト! 与えてくれる表紙です。パステルカラーの支配下にて、レトロSF感あるウェイトレス衣装着て宇宙人かたどったアイスフロートを配膳するその姿。ポップでキュートで、あんまりに無垢な笑顔がパワー大! そしてその背後にいる瞬! おお、瞬! ポップでキュート! かわいい、すごくかわいいよ瞬ちゃん! これは瞬ちゃん前面バージョンも欲しくなる表紙です!

今月は新規ゲストが2本です。

『おともだちドール』

おともだちドール。唯一のお友達は命の宿ったおにんぎょう、っていうからさぞやファンタジックなお話しなのかと思ったら、なんだろうこのひねたおにんぎょう! 寝転がってアニメ見まくってるその姿、あたかも休日のお父さんのごとし。いや仕事もしない、家から出ないから、毎日が休日、まさしく名実ともにニートなのか。

趣味は配信で見るアニメ。あと、それからソシャゲ、というのだけど、ソシャゲは楽しみというよりむしろ義務感でやっとるのか。この感覚、残念だけどわかるわあ……。はじめてしまった以上、やめるにやめられずなんだかずるずるだらだら続けてる。そんなゲームとのつきあい方は不健全でしかないんだけど、わかる、ものすごくわかるのですね。

でもこのおにんぎょう、シロはコミュニケーション強者じゃありませんか。SNSでは万のフォロワーを誇り、さらに持ち主結衣のカバンに潜り込んでいった先、学校では早速友達を獲得。おおお、人づきあいに関しては間違いなく持ち主超えだ。

そんなシロと新しい友達、葵陽菜、ふたりと結衣との交流がはじまります、と思ったら、陽菜も命の宿った人形、ノワールの所持者だったのか。ああ、なんだか一筋縄ではいかない、そんな展開が待っていそうな予感です。

というか、ノワールはニートではないのん?

『べんりやしがれっと』

お嬢、とりあえずシェアハウス契約を破棄して一人暮らし、あるいは新たなシェア相手を探した方がよいのでは? というのも、ギャンブルに、酒に、タバコに生活費の大半を浪費する同居人、先輩との生活が苦しい。あまりに不都合あるものだから、先輩の必需品、タバコを報酬に便利屋を立ち上げたというのですね。

初回の仕事は、誰かに見られている気がするという竹内さん。視線の主は誰なのか、そもそもストーカー事案であるのか。

やる気を見せない、本気に取り組んでるとは思えない、そんな先輩の挙動が目立った漫画でしたが、その途中途中の奇行にちゃんと意味があるところ。よくよく見れば、先輩がなにをチェックしているか、コマの中にヒントがあるところ。すごく誠実な漫画だなあ! という印象。しかし先輩も、ちょっとはまじめなそぶりをしたら、お嬢からあんなにおしおきされることもなかったのに!

お嬢が先輩と離れられない理由もちゃんと描かれていましたね。先輩がタバコとギャンブルに依存しているように、お嬢は先輩に依存しているんですね! ゆえにこうした策を弄しても、先輩との同居をやめられないってわけなんですね。

2024年7月8日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年7月7日日曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、今月分を読みました。第46話は半月ほど前に読んでいたのですけど、いやもう相当な大進展回だったのでは!? という盛り上がりを見せて、いやあこれからどうなるんだろうと思ったら、第47話がまた大きな動きを見せまして、ここにきてふたりの関係、どんどん進展しちゃうのだなあ! 驚くほどだったのでありました。

『押しかけギャルの中村さん』

第46と47話

あれ? 後秋消滅……?

と、その前に46話ですよ、46話。恋人ということにして、カリンの帰省に付き添った秋山です。いろいろ騒動あった大晦日も暮れたその夜のこと、カリンの部屋に通されて、そこで一晩を過ごすことになるんですね。

って、お家の方々、もう秋山氏のこと、まあ娘が彼氏といってるんだからそうなんだろうけど、すっかり受け入れちゃってるんですね! カリンも秋山と同室、布団も隣りどうしなの、ちょっと気にはするけど、拒否することもなく、このあたりはずっと一緒に暮らしてきたからこその信頼があるのでしょう。

それで漫画について盛り上がり、高校時代の話題なども飛び出して、このあたりの和気あいあいとした感じ、いいですねえ。とか思ってたら、夜がとんでもないことになった!

まさか、ふたり抱きあって眠るのですか! いや、恋愛的なイベントではなく、心霊的なイベントなんですけど。

その前日にはカリンのお父様から抱きしめられ、そして次には娘からとなると、続くはお母様!? いや、それともおばあ様!?

色めきたってしまったのですが、その翌日の正月元旦ですよ。家族を前にして、カリンに対する気持ちをきっぱりしっかり言葉にして告げた秋山、女性陣から大人気に! 右におばあさん、左にお母さんと、両手に花じゃないか! からのお父さんとの関係も悪くなくて、いやもうフランクでつきあいやすさ感じさせるご家族だなあ! ええ、もう秋山くん、このままこの家に住んじゃいなさい!

からの、カリン秋山の着物でデート。初詣にいった先でたまたま出会った後藤弟に、秋山、カリンへの気持ちを告白! と思ったら、後藤氏、知ってたのーっ!?

ああ、ここに後秋の終幕描かれてしまって、いやでもライバルに宣言、ご実家にはご挨拶済み、カリン秋山の恋愛イベント、もうこのままエンディングにまでいってしまうんじゃ? という進展具合。あとは秋山、カリンのふたりの間がクリアされたら完璧ですよね。

2024年7月6日土曜日

『まんがタイム』2024年8月号

『まんがタイム』2024年8月号、昨日の続きです。

『ローカル女子の遠吠え』

マジか、りん子さん、ついに富士山に登るのか。ずっと水馬から誘われていた、ちょっとずつ外堀埋められてきた。その苦労がついに花ひらき、こうしてともに富士を望むまでに!

装備もばっちり、事前確認もばっちり。準備運動までして、なお不安の拭えないりん子。これ、この人の基本の性質なんだろうなあ。ハッチからも学生時分のことバラされて、ほんと心配性だなりん子さん。

しかし今回、ハッチのトラウマ話多くって、大丈夫なのか、山登り。山がいけないじゃなくてブラック企業が悪いのはわかってるんだけど、このブラック企業と山との親和性!? まずい。ほんとまずいです。

りん子の初富士山は無理しない方向でいきましょう。頼りになる、なりすぎる? ガイドもいるから、本当に安心して登れますね、とか思ったらガセネタぶちこんでくるのか。手強いな。そしてベテランクライマーが感じる天候の変化? これ、今日は快晴だけど一夜明けたら雨とかあるのかな。それにりん子の体調の変化も気になる。

もしや、これ、頭頂断念も念頭に置いたほうがいい展開かも知れません。

『良倉先生の承認欲求』

雨に濡れる良倉、めっちゃ色男! こら上枝も惚れるわけだよ。

さて、今回のテーマはアジサイですよ。花言葉が、高慢、移り気、冷酷、嘘つき。上枝から、OLを自称してる良倉にピッタリだとかいわれちゃってますけど、SNSのフォロワーにわずかでもネガティブな印象を与えたくないと気をつかう良倉です。すべてはいいねを減らさないためとはいえ、こうした気づかいは大切なことかもしれませんね。

アジサイとその花言葉に翻弄される良倉と、上枝とのトークは続きます。そこに現れる明戸。もうほんとこの人大好き。アジサイそして花言葉というキーワードをもとに良倉のSNSアカ特定を目論むも失敗。さらに良倉の失言から得られたヒント、妙齢の女性??? と疑問を抱きはじめるの。ほんと、これ、どう結びつけたらいいものかさえわからぬ、謎謎謎のキーワードでしたね。

そして最後の星畑との対話です。贈られたアジサイに喜びを感じる良倉。ああ、やっぱりこの人、色男ですよ。上枝も惚れるわけです。

『黒曜ちゃんと白玉くんの変わった関係』

いよいよ佳境なのでありましょう。神様、アコヤ様に会いにいった小太郎。夢の中では女に戻っており、そして目の前にはアコヤ様。アコヤ様に女に戻りたいと懇願するもにべもない答。もう駄目かと思ったら、そこに黒曜が参入。アコヤ様も予想外だった黒曜の闖入でしたが、ここでの会話がもとでいろいろとわかりはじめるのですね。

アコヤ様が小太郎を女子に変化させることができたのは、黒曜の千日参りが与えた力ゆえ。じゃあその力があったら小太郎でなしに黒曜を女子に変えることもこともできたのでは!? と思ったら、今のアコヤ様にはそれだけの力はもうないというのかあ。

黒曜にさんざん文句をいわれて、そして今の自分の立場をもって自己嫌悪におちいったりと、このへんいろいろ神様も大変なわけですが、それでもここにいる3人、わかりあうことができて、そして小太郎からの感謝の言葉ももらえて、ああ、とりあえず今の世代においてはアコヤ様、信頼に信仰を集めることができたようでなによりでした。

そして目覚める黒曜と小太郎。小太郎は女の姿になっていて、ああ、これであとはエピローグ? いよいよラストが近いと感じさせられたのでありました。

2024年7月5日金曜日

『まんがタイム』2024年8月号

『まんがタイム』2024年8月号、発売されました。表紙は『レーカン!』。浴衣姿で見返りの美人。手にはうちわ、夏のお祭りに繰り出したにしては、あまりにあでやかな姿に表情であります。他に『ローカル女子の遠吠え』、イカ焼き食べてるりん子さん。手元のスーパーボール、ひとつ富士山がありますね。そして『ギャルはキンツリ男児が好き』。こちらはお祭りデートですね。テレ隠しでしょうか、ココが先輩にブルーハワイを食らわせています。

『秘密のお姉さん養成ノート』

今回はお化粧の話題! なんと、熱い日射しのもと、ばっちりメイクのひまわりさんに遭遇。あまりにかわいい、あまりにきれいと、自分の惨状比較して焦ってしまうくらいにかわいい。でも、あの下乳にまきこまれる布っていうの、あれはあえてそうやってるのではないのですか? 誤解? そのまま布をストンと落とすと太ってみえるから、立体に作り上げるものなんだと思っていました。

ここからはじまるお化粧話。このがっかりお嬢さん蛍も、化粧となるとなかなかやる口なのか! 朝ゴミ出しのときも薄く化粧するという蛍。がっつりメイクだってお手の物だぜ! というの、予想を超えた! すまぬ蛍さん、侮っておりました! 思わず謝ってしまうほどでした。

さて今回のだりあちゃん。七五三のおめかしをほたるお姉様にも見てもらいたい! これ、ちゃんと蛍に届くのか! 届いてほしいなあ。それで蛍の絶賛がだりあちゃんに届いてほしい。ええ、喜ぶだりあちゃんが見たいのです。

『跳べないウサギと神の島』

島から出たら死んでしまうリンコ。あまりにあまりな運命を背負わされているというのに、学校では明るくふるまって、その笑顔にリンコの本心がわからなくなってしまうレオなのでありました。

てっきりですね、今のこの学校生活を愛おしむようにリンコは楽しんでいるのだと思っていました。そしてレオはそのあまりに短いリンコの青春に、忘れ得ぬかけがえのない思い出を添える、そんな役割りを担うものと思っていました。

ですが、雨宿りする不跳兎神のバス停でのこと、理不尽な運命を受け入れるリンコに、レオ、敢然と宣言するのですね。いつか自分がリンコを月兎島から出してみせる。

どれほどの苦難があるのか。そもそもが神懸かりの超自然的な事象が相手です。どこから取り掛かればいいのかさえわからぬ現状。レオはどう出るのか、なにをなしうるのか。けれどそれほどの難事だからこそ、レオの宣言にはしたたか打たれました。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

ワリィナ様、いやさリナさん、ちょっとしたピンチです。

お隣の敷島さん。そのお子さん、壮太くんが鍵をなくして玄関前に座り込んでいるのを見兼ねて、自分の家に通したのですね。もしやこれでバレてはいけないものがバレてしまったりするのでは!? そう思ったら、まさしくそのとおり。壮太がさっそく見つけてしまった、リナのDVD? いや、それは別に問題ない。むしろもっとささやかで、壮太にはそれがなにかの秘密に絡むとは気づけなかったようなもの。

ああ、敷島さん、リナとアツシの同棲に感づいたかもしれない。壮太がリナの部屋で見かけたTシャツ、それと同じものを公式ブログのタダシが着ていた。その情報から、もしやと思いはじめた敷島の、これから打つ手やいかなるものか!

いや、この人が演者の迷惑になるようなことをするわけがない。そういう点では安心なんですよね。あるいはこの秘密の共有者となって、今後、なにかしらの共闘、手助け、キーパーソンになったりしたりなんかする? しない?

もしそうなったら、意外性あって面白い展開も期待できるかも! なんせ今回の壮太とリナのごっこ遊び、そこでかわされた会話など、大変よかったものですから、この母子とのからみが増えるのは、ちょっと歓迎したいくらいなのであります。

2024年7月4日木曜日

『まんがホーム』2024年8月号

 『まんがホーム』2024年8月号、昨日の続きです。

『ガチ恋カウント2.9』

職場で倒れたリコ。傷だらけ、アザだらけ、ケガだらけのとどめに転倒。心配しまくる職場の同僚たちなのですが、ここでプロレスラーを目指し特訓中とリコから語られて、ようやく安心できた模様です。しかも早退まですすめてくれて、これ、よほどリコの状態がよれよれだったからなんでしょうね。

自宅で休んでいるリコを訊ねてくれたのがメイデン芽生子です。リコのことを心配してくれて、そんな芽生子に自分の気持ちをぶつけるリコ。はたしてどうなるのかとハラハラさせられたのですが、ここから語られる芽生子の本心。そしてその言葉を受けて深まるふたりの絆!

ああ、これ、本当によかった。再テストの現場でも、リコと芽生子の絆パワーが宙返りの成功を後押しして、さあ、このテストの結果やいかに! 本当、ここで見事に合格して、リコ、芽生子のさらなる進展期待の展開ですよ。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

ぎりぎり出勤のキョウスケにきびしい言葉をかけるあおいです。でも、着替える前にタイムカード押すのは別に大丈夫よ? というのは置いておいても、しっかりもののあおいにどんどん追いつかれ、一部は負けはじめているっぽいキョウスケですよ。立つ瀬がないとはこのことか。と思いきや、本人はまだ負けていないと気を張っておりますよ。

そんなキョウスケが、ついつい野鳥を保護してしまったあおいに、先輩としての助言です。野生の鳥獣のいとなみに、極力人は関わるべきではない。その原則を説明されて、ショック受けるあおい。でも、こういうときに助けたくなる気持ちに共感してくれて、自分がこのことを知ったときのこと教えてくれるキョウスケ、いい先輩だと思います。これがいい感じにあおいをフォローしてくれていますよね。

一晩、羽根を休めて飛び立っていったハト。その後はどういう生をまっとうするのか。それはわからないけれど、この出会いが学ばせてくれたこと、きっとあおいもキョウスケも、大切にして今後も活かしていってくれることかと思います。

『歌詠みもみじ』

高校でも家庭訪問ある地域があるんだ。ということで、先生、張り切って生徒の家庭をまわります。で、もみじの家、山城家はといえば、なぜか家庭教師の咲子がやたら張り切っている。なにごと!? と思ったら、もみじの交友関係、とりわけ異性関係を心配していたのか。あまりに熱心すぎるものだから、先生も戸惑ってらっしゃいますがな。

この先生のこれからですよ。まりなの家で、えらいこと歩かされてタイムアップしたかと思ったら、バーベキューありオタトークあり、さらには親公認カップルにアテられたりと、大変な目にあいまくり。それで千恵に安らぎを見出すんですけど、平凡呼ばわりで失礼働いたりと、先生どうも頭が煮えている模様です。

家庭訪問は大変、そうした一幕。プチ打ち上げのお菓子会。先生たちにとっての安らぎになるといいですね。

2024年7月3日水曜日

『まんがホーム』2024年8月号

 『まんがホーム』2024年8月号、昨日の続きです。

『はなまるゲーセン飯!!』

ひとつのことに熱中したら、他はみんなすっ飛んでしまう園香。今日も授業中にあがいんのメニューを考えていて大失敗。今度のお祭りでなにを出すかなんですが、授業中失敗しながらもしっかり結果を出していて、それはなにかといいますと、くるくるお好み焼き。この名前、園香のオリジナルかと思ったら違うんですね。箸に巻きつけたお好み焼きのことなんですが、東北ではそう呼ばれてる。私ははしまきで覚えていました。こういうのもまた地域性でありますね。

片手で持って食べ歩きできるからか屋台でも人気なんですね。スナック感覚で7本いけちゃう、ってのは園香くらいかも知れませんが、実際これ主食ですよね。けれど、しょうゆ味にソース味、あがいんオリジナルの味噌味と、バリエーションもたせて展開されたら、1本ならず2本3本といきたくなる気持ちはわかります。

ゲームセンターの話題としてプリントシール機、食事はくるくるお好み焼きと、しっかり定番展開をこなしつつ、この土地に注がれる園香の愛情に触れた田貫のドキドキなどもまた一味添えていましたよ。樺恋のジェラシー、パ宮の可憐さと、微笑ましくも楽しい交流もまたよかったです。

『天国のススメ!』

驚きました、終わるのですね。

ハニワに入ってしまった尾上さんをキャッチした太一。成仏することに怖れを感じ、逃げ続けていたという尾上さんの悩みに触れて、まずは尾上さんへの心配とそして成仏することへの明るい展望をアドバイスするくだり。これは太一の優しさだなあと感じ、そして私も含むすべての人がいずれ迎えることに対する灯火のような言葉だなと思ったのでした。

生前の尾上さん暮らしぶりと、亡くなろうとする時の感情と、その時々で違ってくるその思いを受けて、ああ自分もそうなるのだろうか、あるいは自分の身近にあった人もそう思ったのだろうか、いろいろと思うことある場面だったと思います。だからこそ、怖れや後悔なく、しあわせだったときの思いや、大切で愛しい人とともにあの世へ旅立ってくれているといい。そうした思いがあらばこそ、この漫画に描かれた尾上さんの道行。その様子に、かくあってほしい、思いを寄り添わせたいと思わせるものあったのでした。

そして十子の思いのゆくえ。これ、太一は無自覚でしたが、決していいかげんにいったわけじゃない。それが十子の望む将来に導く約束になるのかどうかはわからないとはいえ、少なくとも十子はこれからも太一に大切にされること間違いない。そしていつかは、十子の望むしあわせにたどりつけるとよいですね。

『うちの秘書さま』

夏バテして食欲がないはじめ。七瀬は、田中さんも、夏バテ知らずの健啖家っぷり見せてますけど、このへんはじめは繊細なのですなあ。なので食事はさっぱりして食べやすいものにしましょう。そうめんとか。

となったら、すぐに流しそうめんに発展していくのはこのお屋敷ならではですよね。めずらしいもの好きの七瀬に、本格派の田中さん。どんどんスケールアップしていって、ついには待てども流れてこない長距離流しそうめんができあがってしまうのでした。

でもこのイベント、庭の木陰とかでやったら暑気もはらえて楽しそうですよね。はじめの減退した食欲も回復したようで、メイドさんたちもお喜び。そこからちょっと方向性見失ってしまうのもこのお屋敷っぽくあるのですが、そこにメイドさんたちのはじめを大切に思う気持ちが感じられて、ああはじめ様よかったですね。こうした慈しみをうけて育まれてきたのが、この甘えんぼうでけれど優しくもあるはじめという子なのですね。

2024年7月2日火曜日

『まんがホーム』2024年8月号

 『まんがホーム』2024年8月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。まとうは野球のユニフォーム。バットを手に、ヘルメットかぶっていざバッターに対峙しようというシチュエーションです。この他の面々は、グラウンドのらいかを応援するのですね。『天国のススメ!』太一がラッパを吹き鳴らし、『独りじゃない一人暮らし』からはチアリーダーが参戦です。そして『孔明のヨメ。』は学ラン姿の応援団。これからはじまる夏を思わせる、そんな表紙であります。

今月は新連載が1本、新規ゲストが1本です。

『かわいいユミくんとオドオド尾堂くん』

冒頭の妄想、てっきりクラスの女子に対するものかと思いましたよ。

ボーイッシュ女子が好みという尾堂。夢見るのは、ボーイッシュ美少女に言い寄られ迫られるシチュエーション。もちろんそんなシチュ、現実にあるはずもなく、と思ったら、そもそもの話として美少女にあてがあるわけでもないのか。

と思ったら、放課後の教室、居眠りしていた尾堂を起こしたのが、まさに夢に見たキミ。これは夢かと思いきや現実で、まさかここから尾堂に春がくるというのですか!?

とはならないんですね。尾堂の前にいるのは、弓野龍之介と名乗る美少年。けれどあくまでも女子だ、そうに違いないと決めつけている尾堂と弓野の噛みあわぬ会話。それどころか、無礼をはたらき、そのせいでぶたれて、でもそれで開眼しちゃうのか、尾堂氏!

ここからはじまるのか、弓野と尾堂のラブストーリー。もちろん弓野にその気はないわけだけれど、勘違い尾堂の勘違いラブが性別の壁も超えていくがいい。そう思わないではおられない導入でした。

『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』

まいったな、へなちょこお嬢さん、めちゃくちゃかわいいな。

都会に出てきたオネェのお兄さん、角田英樹。アパートに暮らす彼女のお隣りさんは、いろいろ抜けてて心配なお嬢さん、伊東うず、なのですが、このうずちゃんがかわいい。素敵な笑顔、でもその頭はものすごい寝癖で、袖はほつれてる。しかも角田という名前をなかなか覚えてくれなくて、スミノだスミヤマ、スミヨシだと、会うたび違う名前で呼ぶ。

普通だったら失礼な話ですよね。でも角田にはそれがむしろ心地よいという。過去、田舎に暮らした少年時代、そこでつねに感じた周囲の視線と、そして同性愛者に対する興味と嫌悪。そうした重苦しさを忘れさせてくれる、うずの呼び間違い。角田の心情を描くタッチが丁寧で軽やかで、それが素敵だと思われたのでした。

そしてうずの世話を焼かずにはおられない角田。彼女にうずが贈ったかたちになった、スミレという呼び間違い。それをキレイと気にいって、ああ、これから彼女はスミタではなくスミレとして暮らしていくことになるのですね。

これ、思い違いだったらアレなんですけど、スミタがミスターのアナグラムで、そこから抜け出してスミレになる、そうした流れだったらそれも素敵だなと思った第1話でした。

『孔明のヨメ。』

趙雲が桂陽を攻略。その活躍に続くは猛将張飛であります。

しかしあんまり凝った策はとれない張飛です。なので、戦いは勇ましく、戦い終われば優しく、その一点だけ覚えてもらうことにしたのですが、本人はそのつもりでもなかなか思うようにはいかないっていうのが面白かったです。

また戦にしても、まったくもって張飛の思うようにはいかない。怒号のような名乗りを受けて、一発で崩れる武陵の軍勢。泡を食って逃げ出し、張飛が追えばその目前で射ころされる太守! もうまったくの不完全燃焼からの、笑顔見せたら死ぬほど怖がられるというダブルパンチ。ほんと、張飛にとってはがっかりしどおしだったことでしょう。

次は関羽の出番ですよ。長沙に向けて出立するのですが、迎えるは曹操がその実力を買った男、黄忠。ああ、弓の名手として知られる! これは大きな動きがありそうですよ。期待が持てますね。

2024年7月1日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年8月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年8月号、昨日の続きです。

『ひよ&びびっと!』

だから、ひよはちゃんとあやもりんと話をするんだ! 今回は、校庭で男子生徒と話をするあやもりんを見て、告白と勘違い。言葉のやりとり、その断片を遠くから聞いて、告白を受け入れたとひとり合点してしまってさあ大変! とはいうけど、今回は咲も一緒にいたものな。ひよだけの問題じゃあなかったね。

とはいえ、あやもりんのセンシティブ情報をよりによってプリンの耳にいれたのはマズかった! 結果的に今回のあやもりん交際疑惑はひよたちの勘違い。問題の男子生徒はあやもりんの動画のファンだったし、あやもりんの新パートナーというのも飼いはじめた子犬だった。

かくして疑惑は晴れ、あやもりんとひよの関係もまた元通り、かと思いきや、プリンがこの疑惑をすでにリークしてた! あわや、これは炎上か!? からのひよ出動。

というところで次号最終回なんですけど、この交際疑惑の顛末がラストにきたりするの!? もしそうなら、プリンは生きのびることはできるか! まさに危機的状況迫る、です。

『ずんだもんTV!』

ずんだもんのポテンシャル、花開いちゃってますか!? いえね、寝惚けてきりたんの制服を着てしまったずんだもん。かわいさが再発見されてしまいましてね、着せ替え動画なぞを配信してみましたらね、そのかわいさが周知されてしまいましてね、ああー、ずんだもんかわいいなあ!

いえね、自分はずっと戸惑っていたのです。きららキャラットではじめて知ったずんだもん。連載当初の言動見て、小学生男子っぽいわんぱく、いたずらっ子と認識していたのですが、ネットやなんかでちらほら見聞きするずんだもん評と自分の印象に食い違いがある気がする。ずんだもん、かわいい。そんな声が少なくなくて、ちょっと待って? きららキャラットの外ではずんだもんはかわいい枠なの? 愛されキュートキャラなの? 疑問に思っていたのですが、今回のエピソードで確信しました。

ずんだもん、かわいい枠の愛されキュートキャラだった!

かわいいずんだもんが話題になって再生数も急上昇。それで収益化やらなんやでやらかしてしまうのかな? と思ったら、そうじゃなかった! ずんだもん、ちゃんと配信の目的、忘れていなかったんだ。自分の過去を知る人が現れないかコメントを追うずんだもん、いつにない不安さ感じさせてくれていじらしい。からの、ちょっと方向性がズレていくのがこの子のらしさなんでしょうけど、気ぐるみマスコットもかわいかったよ、ずんだもん!

そして最後に描かれた謎の人物。プロジェクトの誰か? あるいは、ずんだもんの過去を知る重要人物!? 気になるのはアイコンの藁苞納豆でありますね。

『のけもののまち』

慰安旅行で温泉にいきました。ですが、皆ににんげんと知られてはならないるいは、ひとり風呂にはいることに。そこにせんちゃんが一緒にはいりたいとお願いしてきて、はてさてそれからどうなりますことか。

というのが今回だったのですが、よかった、るいの正体がバレる心配は回避されましたね。けれど秘密があるのではと思われていて、ずばり聞かれたるいの決断ですよ。隠し事があると認めたうえで、それでも皆のことが好きだからと、心苦しいよりももっと好きな気持ちが上まわってるからと、自分の心のうちを言葉にして、秘密を無理にあかす必要はない、それで嫌ったりするヒトはあの店にはいない、信頼できる人たちだって伝えるのですね。

ここからはもう不安も心配も消えさって、皆で一緒に枕投げ! まさかここでるいに枕があたって、耳が吹っ飛んだりはしないよね!? そうした心配も杞憂。皆、こうして打ち解けて、でもるいは胸のうちに違和感感じて、それは自分は違うという思いゆえか。いずれにしても、せんちゃんの問題はひとまずは解決。完全解消までは長い時間が必要そうですけどね。

『うさパン焼いて悪いかよ!』

ヤヤとネムの中学時代を描いた番外編。なんと、まったくのマイペースで人目気にせずいたネムは、目をつけられてイジめられてたのか! イジめっ子たちの顔色うかがいながらも、そんなネムのことを気にしていたヤヤ。たびたび気にかけていたのだけど、それがついにイジめっ子の不興を買って、ヤヤもイジめられることに!

この悲しい過去があって、けれどだからこその結びつきができてのヤヤとネム。ふたりの仲はこうして育まれたというのですね。

度が過ぎるヤヤへのイジメに、自分への仕打ちにはまったく抵抗を見せなかったネムが矢面に立って抗議する。そのくだりは圧巻で、切なさと悔しさとふがいなさが一緒くたになったヤヤの心情、胸に迫ってたまらなくなる。

この日のできごとがきっかけになって平穏を取り戻したふたりの日常のかけがえのなさ。そして高校受験の日、ヤヤとネムに暗い怨念をぶつけるイジメっ子にふりかかった悲劇! 暗澹たる未来の予感を一気に粉砕してみせた鉄拳の持ち主、チリミ・ヤツフサ降臨にはもう拍手喝采。いや抱腹絶倒? でした。

この日出会った3人が高校で仲間となるの、わかる気がする。ボス猿の顔色うかがって思ったこと口にできなかった中学時分のヤヤが、何度ぶっとばされてもちりみ相手には思ってることそのまんまいい続けていたの、それはこの子のちりみに向ける信頼があったからこそだっんだなと理解させられたエピソード。ラストといい、ヤヤ、ネムの心情といい、本当にすかっとさせられる掌編でした。

それはそうと、このエピソードは単行本に入りますよね? それでもって、中学時代のヤヤ、めちゃくちゃかわいかったです。