2012年8月31日金曜日

うぽって!!

 『うぽって!!』BD、買いましたよ。鉄砲擬人化漫画、そのアニメ化でありますね。webでの先行放送時に話題になって、それが今夏BS日テレで放送します、っていうので、じゃあ見てみるかあ、そんな軽い気持ちで見たんですが、第1話で、自分には無理かも知れない……。そんな気分になりまして、でも見始めたからにはと試聴継続したら2話でがらりと評価が変わりました。いや、やっぱり面白いですよ。銃の個性をキャラクターとして与えられてる女の子たちが、自分のモデルとなった銃を手にフラッグ戦を繰り広げる。敵陣へと進軍する、その背後から狙うスナイパー! いや、もう、燃えるシチュエーションに、すっかりやられてしまったのでした。

バトルライフルで構成される高校生3人と、アサルトライフル中学生4人のバトル。もちろん、それもよかったのですが、この展開、描写がなければ決して買おうと思うほどにははまらなかっただろうと思うのですが、同様に購入を後押ししたもの、それは音だったんですね。発砲音。銃ごとに違えてあって、FALとM14が射撃場にて練習している場面なんて見事に対照的。冒頭シーンでのSG550は、近距離、中距離、遠距離、それぞれで全然音が違ってる。近距離での、ずどんと響く低音の深さ、あれは魅力的だった。何度も何度も見返して、発射音、弾の通過する音、命中音、などなど、実に楽しんで視聴したものです。

けど、これ、ちゃんとしたスピーカーをつけたからこそ、だったのかと思います。あんまりにテレビの音に不満があった、音がよくないことよりも筐体が共振して音をたてるのが我慢ならなくて、ホームシアターパッケージを導入していた。だからこそと思う。低音が低音としてちゃんと出る。銃ごとの音の違いなんてのもばっちり聞き取れて、ということは、あのホームシアター導入してなかったら『うぽって!!』BDを買うこともなかったのだろうなあ。そう思っています。ええ、このアニメは外部スピーカーあるいはヘッドホン推奨です。ちゃんとした音響機器でもって聞きたい、そんなアニメであります。

さて、その銃声ですが、BDにですね、収録されていたメイキング、これを見ればよくわかる。おお、グアムにいって実銃から収録してたんだ! 廃番になっていたため同メーカーの別銃を使わざるを得なかったFNC、そもそも民間に出てこないL85A1などは同機構の銃をもって代用してたとわかる。けれど大半は劇中に出てきたもの。いろいろ制限がありながらも、可能なかぎり同じ銃を実際に撃って、記録して、それを使っていたんですね。なるほど、そりゃ魅力的な音に仕上がるわけですよ。またこのメイキング見れば、銃の実際の感じ、それがよくわかる。可能なら撃ってみたいな、なんてすぐに思っちゃうものだけど、実際その機会があったとしても、怖くてなかなか試せないかも知れない。そんなこと考えさせられるビデオでした。いえね、結構ながたいの人でも押さえ込めなかったりするみたいなんですね。慣れてる人、アドバイザーの方なんかはさすがの一言なんですが、華奢な人だとかなり持っていかれてる。あれは怖いなあ。変な方向に向いちゃうと、人死にが出たりするわけだから、何発か試して、まだ撃ち切ってないですよといわれても、もう充分ですと断わってる人の気持ちはよくわかる。いやもう、フライパンを貫通とか、うへえ、あんなの持って撃ち合わないといかんとか、兵隊さんは大変だな。いやもう、想像を絶するビデオでした。

ネットやなんかで実銃ビデオとか、簡単にいろいろ見られる時代ですけど、解説ありで、かつ普通の人がライフルに触れるというビデオ、それはちょっと珍しいように思えて、ええ、いいものを見たと思いますよ。もちろん本編も面白かった。第1話はずいぶん久しぶりだったんですが、苦手に思ってまったく見てなかっただけで、そんなにも悪くなかったなあ。印象はずいぶんと違っていたようです。

  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第1巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,2010年。
  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第2巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,2011年。
  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第3巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,2012年。
  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第4巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,オリジナルアニメBD付き限定版,2012年。
  • 以下続刊

BD/DVD

CD

2012年8月30日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2012年10月号

『まんがタイムオリジナル』2012年10月号、先日の続きです。

『お仕事にペットはいかがですか?』、ペットフードを扱ってることから、ペット同伴出勤OKという夢のような会社で働く大森さん。猫と心をかわし、けれどそれが人となると難しい。英語が苦手、日本語でも大変。あの、焦ってあっあっあっあってなっちゃってるところが可愛いです。そんな大森さんが、唯一心を許せる人、小泉さん、って、ひとりだけなのか! 人生ハードモードだな! 小泉さんのメールアドレスをゲットしたいっていうんですね。その努力、それが面白くて、悩んでるところに犬の俊夫が散歩おねだりとか、公園で俊夫にメルアド交換してくださいって練習してるとこ見られちゃったりとかさ、ほんとおかしかったですよ。最後には猫のジェニファーのおかげで? うまいことメーアルアドレス交換することができて、こうやってちょっとずつ進んでいくところなど、実によいと思うのです。

『女子高生かんさつ日誌』、よいですよ。シンプルで整った絵柄。キャラクターも可愛く、そしてコミカル。あの先生のこと好きなの? 文化祭委員をひきうけた彼女、名前は出てこないんだけど、アクティブでとても魅力的、行動言動でキャラクターをいっぱいに表現して、涼やかな目、クールでさっぱりきっぱりしていて、ちょっとおばかで、純情? ほんと、こんなこんな娘さんに腕とられたりしたら大変ですよね。ええ、大変ですよ。

『より道!ダーツバー』、ゲストです。ダーツを嗜む女子高生。思わずしてしまった素振りを見られたのをきっかけとして、クラスの子をダーツバーに誘うんですね。これまで話したことのなかった相手。小中高と一緒なのに、気付いてくれていなかった相手。って、近所でかつ保育園も一緒なのか。ふたりとも人見知り? ちょっとずつタイプの違う人見知り? そんなふたりがダーツを楽しみながら仲良くなっていくのは悪くなさそうね。ちょっと独特な絵柄、可愛いんだけど、あの輪郭線にはちょっと驚かされる。でも、いずれこなれるだろう、こちらも慣れるだろう。となれば、後は問題なく楽しめそうだな。そんな感触です。

  • 『まんがタイムオリジナル』第31巻第10号(2012年10月号)

2012年8月29日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2012年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2012年10月号、昨日の続きです。

『ぷらいまりィずむ!』、連載になりましたよ。小学生の集団登校風景を描いた、って、実際、この漫画のメインは登下校でありますよね。班長の水橋ニコ、夢に見るはお母さんのおはぎカレー。って、ニコ、ココの姉妹ともに、あんこカレーが亡きお母さんの思い出なのか。さて、登校班の面々、変わった子ばかりで、ニコのスカートを新技とやらで狙うさゆらと、今日はスカートの日だと観察結果から予想していたしずの。きっとさゆらの新技でスカートがどうにかなったりするのを楽しむつもりだったんだろうなあ、しずの。おとなしそう、優等生っぽいのに、実は一番の変態的お嬢さん? 大変に素晴しいと思います。可愛い絵柄。変で大変そうだけど、楽しそうでもある彼女らの登下校風景。面白いです。

『ふかふかの大地』は、いよいよマナの畑デビューですよ。冒頭で雨とてるてる坊主。なるほど、雨で足止め、自然屋内で大人しくするしかなくなって、そこで作業着やら道具やら渡される、また専用の畑を作るにあたり育てる野菜を決めるなど、導入が穏やかな雰囲気の中おこなわれるのですね。放課後には雨もあがって、いよいよ畑と思ったら、荒地だ! まさに開墾ですよ。まったくの最初から畑を作る。雑草があるのはよくないだろう。石があると根菜がきれいにできない。また土も作っていかないといけない。そうしたことがぱぱっと、けれどわかりやすく説明されて、ああいよいよですよね。モカ、エリのふたりに教えられて学んでいくマナ、そのファーマーとしての成長も楽しみですが、実際に畑ができて、そして野菜、トマトが育っていく、そうした様も楽しそうだと思うのです。しかし、およそ3頭身のこぢんまりキャラクターが一生懸命取り組んでる、その可愛さはかなりのもの。それに、この全身を無理なく小さなコマに描けるという特性、これは他のリアルな頭身の漫画では表現できない、しにくいものを可能にする有利がありますよね。世界が広がっていて、そこに彼女らがあるということ、その感覚がいいなって。扉もそう、本編、マナが畑を耕して、そして畑がかたちになって、その情景なんかもすごくいい。地面があって、空には雲。そこにマナ、エリ、モカ。小さな世界、けれどずうっと奥行もある、彼女らを取り巻く世界を見つめる、そうした気持ちがするのですね。

『もこもこBOX』、こっちも楽しいなあ。マメとその同級生がいっぱい出るようになって、にぎやかになって、ともないカッチがちょっとお姉さんになったのは嬉しいような寂しいような。そんなこと思ったりもしたりする。贅沢なこといってますね。さてさて、マメたち。ヒマワリの種のくだり、面白かった。グリリンの目、顔を隠すコウ、意識せぬままに食べちゃったのか。マメの説明にダメージを受けるコウの様子に、全然悪気なんかない、むしろ真面目といっていい彼の失敗を悔いる様が表れて、ほんと面白かったです。さてさて、カッチはヘイジとサッカー。負けん気の強いカッチ、素敵でありました。

『かためで』は、みづきが制刀を紛失? まのを中心に、さやかも加えてみづきの刀を探すことになるんですけど、刀でダウジングとか、刀を持たせるとさやかは最強だな。ミステリー仕立ての今回ですが、特に推理というわけでなく、ひとつのイベントとして探索やミステリー風味のやりとりを楽しんでいるといった感じ。あの、こゆりが見付けてくれていて、そこからはじまる小芝居とかね、楽しくて、またにおい、罠の記憶、ダウジングの威力などなど、これらも面白みを引き出していました。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第8巻第10号(2012年10月号)

2012年8月28日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2012年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2012年10月号、発売されました。表紙はGAでありますね。水の中、ええとこれは如月か? 本体がないから一見わからない。熱帯魚泳ぐ海の中、こちらを見ているその笑顔、実に素敵な表紙であるのです。しかし青基調の美しいイラストです。魚は被写界深度の外にあって、ぼやけた姿からおぼろげにそのかたち、色を判別できるといった次第。となると、やっぱり、ばっちり中央にいる如月に意識は集中するというわけで、ええ、まるで人魚のよう! 素敵なお嬢さんです。

Aチャンネル』は、トオルとるんがすれ違い。るんに会えないトオルが限界で、ユー子が気をきかせたら裏目というのはいつものごとし。しかしこれでもって、なかなか普段見られない組み合わせが成立するというのですから、なんだか楽しくなってきますよね。るんを見付けたら引き止めてくれるよう頼まれたユタカですよ。誰がるんかわからないまま安請け合いするんですけど、この子がるんと出会うまでに、佐藤先生鎌手先生の駄目さが開示され、そしてユー子と鬼頭先生魅惑のペア成立。素晴しい。しかし、これらを上回って面白かったのがユタカとるんの会話。通じてるようで通じてないよね。しかし、ユタカに確保された時のるんの表情反応は新鮮で、いやもう、いつも以上に奔放なるんちゃん? 素敵でした。ユタカとミポリン、上級生たちと知りあって、面白さの幅が広がった、そう思わされるエピソードでした。

『さくらティーブレイク』、今回は菊華の真実描かれて、おお、社長令嬢になるのが夢だったっていうんですか! って、そりゃ無理だ。まるで不可能ってこたあないだろうけど、まず普通に考えたら無理だよ。ってわけで、菊華さん、令嬢と思わせていろいろがっかりな女の子です。ずぼら、だらしない、眼鏡、片付けられない、同人誌作ったりしてる、って最高じゃないか……。しかしもう、秘密がばれて落ち込む菊華、いいわけしても桜が追い討ちをかけてくれるとかね、素晴しかったです。そして即席の茶席。いやあいろいろ微妙なんだけど、微妙さの中にわびさびがある? まあ、それはよいとして、気取らないお茶の会、これは悪くないですよ。こういうのが生活の中にあると、潤いますよね。

『P.S.リスタート』は、残念な元お嬢様、白鷺千華がヒロインであるわけですけど、暴走キャリーバッグに先生がひかれたり、倒れた先生をとっさに人工呼吸で助けようとしたり、ほんと、残念、がっかりなお嬢さんです。しかしこの困った人、あの特別に許可、というか、理事長に強制されてるっぽい短いスカート、そのせいで初日からパンチラしてしまって、それを指摘してくれてるめぐみ、それに対する千華のこたえ、あの噛み合わなさは面白かったです。見えてる見えてるに、私もめぐみさんが見えますって! いや、そりゃ見えてるだろうよ! しかし、千華という人、お嬢様だから世間知らず、どころではなく、もう単純見事に残念、出来がよろしくないという次第で、この徹底されてる感など、実によかったです。

『もぐもぐドロップ』、ゲストです。ヒロイン倉永あおいが出会った、というか、見付けたのはエネルギーが切れて座り込んでいる女の子、橘はみでありました。たまたま持っていたクッキーを提供して、このはみって子は糖分が切れると動けなくなる、そんな体質なんですね。かくして、初対面ながらはみを助けたことになってしまったあおいが、お礼といってお店につれていかれる。奥住果歩と瑠奈の双子姉妹が働くお店、なんですが、特になんのお店ってわけでもない? 喫茶店っぽいんだけどなあ。お冷やをティーカップで、ケーキをお碗で提供する。なんだかいろいろ困ったお店? あおいもそこで働くことになりそうな予感。それと、つっこみ役になりそうですよね。常識ありそうなの、この子くらいなんだもの。振り回されたり、大変なポジションになりそうですね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第8巻第10号(2012年10月号)

2012年8月27日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2012年10月号

『まんがタイムオリジナル』2012年10月号、発売されました。表紙は、これは涼をとろうとしてるんですね。中央に山下ナースがナース姿で、これは氷まくらというか、アイスノン? そうしたものを頬にあてて、冷たそう。『らいか・デイズ』らいかはかき氷で頭を痛くして、そして『よゆう酌々』は余裕のビールであります。背後にいる榊先生、首、腋下、鼠蹊部と、冷やすポイント、完璧ですね。

『満開!Sister』、今回は武士の母の思い出取り上げて、しかしあの最初のがっかり感ですよ。灰色で固いって、それ、墓石。白くてひらひらしたエプロンで固いって、父、なんてことなさってた!? ここにも偽装男子なのか。偽装母なのか? 見るも怖ろしい状況、実にしびれます。で、母さんの思い出の座布団。母の着物で作られて、それが武士のお気に入りになってという話は、やっぱりちょっといい話で、ああ、武士、よかったなあ。でも、そのせっかくの思い出をうまいこと利用されてしまってる。あの姉妹はしたたかで最高です。

『よゆう酌々』は、戸田君、いろいろあかんなあ。不毛な恋愛。不毛な妄想。間違った説明。女将に付け込まれたりして、ああ、ここの決して優しくない女性たち、大好きです。さて戸田君、義姉への不毛な思いを断ち切らんと一人暮らしを企てて、もう、この紆余曲折。不動産屋は頼りないし、ほんといろいろうまくいかないなか、お店に住むことになるっていうんですね。ああ、これは女将との恋愛状況が進むのか!? とか、まあありえないですよね。そういうところ、大好きです。

『小森さんは断れない!』、カラーですよ。今回はまさ子の話。扉のまさ子の、ちんまりとした可愛さ。素晴しいな。スカートにさりげなくひまわりあしらわれてたり、素晴しいな。しかし、いつもクール、ひょうひょうとしてるまさ子がちょっと照れたり、いい感じ。学級委員長に選ばれて、有能! 目立たないながらも、そつなく仕事をこなして、皆から認められていくのね。そのことをちょっと寂しく思う? 自分だけの知ってたまさ子なのに、みんなのものになっちゃった? みたいなこと思ってそうな小森さんと、やっぱりそんな小森さんのこと一番に思ってる、まさ子の交流、あの仲、距離感、実によかったのですよ。

『先生のたまご』は、学園祭での文芸部出展。先生はじめ皆があらゆる手段で宣伝してる、そんな感じがあって、いいですね、やる気が感じられます。しかし、これまで長い時間をかけて描いてきた学園祭の準備。その手間をかけて、少しずつ積み上げてきただけのことがある展開、引退していく文芸部部長、紙織文子の花道でしたよね。皆が部長のこと慕っていて、花を持たせよう、よい思い出を残せるようにと、いろいろ工夫していた後輩たちの気持ちがね、じんわりと伝わってきて、しんみりしつつもはなやいで、とてもよかったわけですよ。教師が主人公、時間は刻々と流れて、生徒たちは卒業していく。これまでもそうだったわけですが、今回の引退も、その流れていく時間を感じさせて、たっぷり、見事でした。

  • 『まんがタイムオリジナル』第31巻第10号(2012年10月号)

2012年8月26日日曜日

Heavy rain, taken with GR DIGITAL

CloudGR BLOGの毎月恒例トラックバック企画、今月のテーマは「」であります。オリンピックのあった月だから動なのか、それはわかりませんが、写真に動を捉えること、これは非常に難しいことだと思います。実際自分はじっと待って撮るタイプの人間だからなおさらで、けれどなにか動きのある、そんな写真があったらよいなあ、なんて思って探してみました。トラックバック企画「動」に参加します。

選んだ写真は、先日の雨でした。といっても、あの電車がとまって身動き取れなかった日ではなく、その数日前、まだ電車は動いていた日のものです。しかし、この数年、降れば土砂降り、尋常ではない降りになることが多くて、まいります。

Heavy rain

Heavy rain

Heavy rain

2012年8月25日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2012年10月号

『まんがタイムきららフォワード』2012年10月号、昨日の続きです。

『せなかぐらし』、見事なクライマックスじゃないですか。菓奈に追い付いた巡。今さらと話を拒む菓奈、聞いて欲しいと迫る巡。菓奈はもうこれ以上傷つきたくない、傷つけられたくない一心で、巡はここで手を離せば二度と会えなくなってしまうのではないかと怖れて。しかし、あの菓奈の嬉しかったといって語るこれまでのできごと、それを受けて楽しかったという巡。ふたりの気持ちは同じだったのに、すれ違ってしまってた。素直に気持ちを出せなくて、すれ違ってしまった。それを今、こうして再び結び付けようとして、勇気を振り絞って、ああ、素晴しい告白でありました。心なしか、あんなに情けなかった巡も、なんだかいろいろたくまく感じられて、いやあ、男の子でありますね。見事でした。

はぢがーる』は、紗江がどえらく可愛くなっちゃって、待ち合わせの情景、菊花に手を引かれているところも、最初のころはもっと固い表情だったこの子が、もう本当に豊かに感情表すようになって、いやもうどうしたらいいねん? 映画、恋愛ものを見て、ヒロインに感情移入しちゃったりして、で、奥手の子の恋がやぶれたのを受け、一緒にへこむとか。ほんと、どんだけ感情移入してたんだろう。しかし本当に佳境です。最後の課題、期限は明後日、自分の気持ちを確かめてから、そんなこといっていたら、翌日、先に真木に告白されてしまって、さあどうなる! 期限は明日! いや、ほんと、もうほんと、クライマックス間近ですよ。

少女素数』はぱっクンと有美ちゃんがメインでありますね。船で沖に。釣りをしてるぱっクンに、有美ちゃんがいろいろアドバイス。いい雰囲気じゃないですか。ふたり釣竿手にして並んでいるところとか、あのぱっクンを見る有美の表情、その目の雄弁なことよ。このふたりの時間というのを大切に愛おしく感じているのだろう。高校に入れば船舶免許をとるという、お父さん抜きで乗せてあげられるよ。ええ、押していく子ですね。恋を前にして、自分に揺らぐぱっクンにすみれ、しかし有美ちゃんは意外といってもよいものか、強い、攻めていく子なんですね。さあ、どうするぱっクン!? ですよ。

2012年8月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2012年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2012年10月号、発売されました。表紙は『魔法少女かずみ☆マギカ』でありますね。かずみと海香、カオル、三人が楽しそうに並んでいる、涼しげでさわやかな表紙であります。このさわやかさは、本編が陰惨陰鬱を極めているからなのか、こうあって欲しいという願いがこめられているのか、その落差の大きさがあるために、見ているとなんだか切なくなる。そんな表紙に仕上がっています。

夢喰いメリー』は、いよいよ決戦、火蓋が切られちゃいましたよ。勝利条件も示されて、タカと繋がっていることから、エルクレスもろともタカを葬るという手がある。門番であるメリーを始末することで幻界の門を消滅させることができる。タカを死なせるなんてできるわけがない。タカからエルクレスを切り離し幻界に追い返すには、メリーがその拳でぶん殴るしかない。ええ、エルクレスとメリーが激突するしかないという状況にあるっていうんですね。しかし強烈な強さを見せるエルクレスですよ。メリーやエンギ、ジョンが束になってかかってもびくともしない? ほんと、これでジョン、死んじゃうの!? なにか策があるのか? なにもないなんて思えない、思いたくない。かくして、次号刮目して待てですよ。ええい、ほんと、どうなるのか、先が気になってしようがないですよ。

以下、ちょっと前後させて、新連載とゲスト掲載取り上げます。

『ふたりの恋愛書架』、ゲストから連載に昇格です。古書店を営む女性と高校生男子の夫婦もの。連載第1回は、ふたりの出会いからが描かれて、これただの夫婦ものではすまなそうな感じですね。ヒロインカナコ、彼女の過去にはなにかがあったのか? 糺の森での古本まつり。そこで、叔母になるのかな? 花緒の出店の手伝いをしていたら秋生と出会った。好きな本の傾向が似ているからか、すっかり意気投合して、けれどそこになにか寂しさ? 失ったなにかを思い出してる? 父のこと? 母のこと? なにか意味深で、それゆえになのかなあ、北海道、自分の店で再会した秋生に結婚を申し込む。エキセントリック、唐突だけど、その理由、カナコの欲しいというもの、その正体ってなんなのか、ただ彼の記憶、朗読だけではあるまい。なんとも不思議な話なのであります。

『わたゆめ』、ゲストです。野中夢乃16歳。両親が仕事の都合で海外にいくことになって、夢乃はというと、ひとり日本に残ることを選んだというんですね。かくして寮にはいることに。さくら寮。北の大地ということは北海道? 迷っていたところを寮生美月に拾われて、無事到着。やたら明るい先輩や、ちょっと怖い先輩? まだ状況説明、導入といった感じです。しかし気になるのが、夢乃、女の子のはだかといって、やたら動揺してたけど、つまりはそういうことなん? いや、わからんですけどさ。いずれにしても、次回待ちですよ。話が動くのを楽しみに待ちたく思います。

『スパイしちゃうぞ大作戦!』、ゲストです。ええと、これは四コマですね。妹のもとに諜報員、谷暮エルをむかわせる社長。しかしなぜ妹に諜報員を? ボディガード? かと思ったら、姉の会社から妹姫堂ゆまが持ち出した機密の数々、それの回収だっていうんですね。ほぼ全自動ペンとか、秘密道具っぽいものを作ってる会社。その秘密を守るんだ! っていうんですが、だったら妹の前にあのラボの面々、あいつらをなんとかしませんと。秘密保持契約結んで、それに違反しているから云々、やりませんと、って、まあそういうこというとつまんなくなるのでいいとしまして、このスパイ、エルにはもうひとつ目的があるみたいです。どうも妹の部屋に盗聴器がしかけられている。他にスパイがいる模様。そいつをあぶりだし、そいつをなんとかしようっていうのも任務みたいですね。かくして、スパイ大激突となるのかな? それとも、もっとぐだぐだな展開に? わかんないけど、今回読んで面白かった、悪くなかった。だから、どんな展開だろうと楽しみに読みたく思いますよ。ゆまに勉強を教えている中岡頼子、彼女が実によかったです。倒置法とか体言止め、のっけからよかったです。

2012年8月23日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2012年10月号

『まんがタイムスペシャル』2012年10月号、昨日の続きです。

『趣味じゃない園芸』は、ああ、意図せぬタイムリーな話といいましょうか、暑さでいたんだお弁当ですよ。梅干しのまぜご飯、我が家のご飯は夏場になると基本これになりますね。おにぎりにして持っていくにしても、いたみにくい。手間もさしてかからない、よい工夫だと思います。といった具合に、保存の工夫。ドライカレーもそうなの? 酢飯は実際そうですよね。で、シソやハーブとなるわけですか。そうか、シソって抗菌作用があるのだっけか。と、ここから植物園のネタに繋がるのは、うまい展開させかただと思わされるものでした。近未来弁当は、あれはあれでありなのかも。災害時にも強そうです。

『でりしゃすガールズ!』、ゲストです。丘の上に建つ一軒家、カフェだっていうんですね。借金を返せなくて両親が蒸発、って、酷いな! 娘、売り飛ばされちゃう! とまあ、どこかのんびりして危機感のない娘味里と、その幼なじみ薫子ふたりが、このはやらないカフェを担うっていうんですね。味里はおかし作りで、薫子はコーヒーでがんばって、という細腕繁盛記? 店をもりたて、借金を返せるか? ちょっと夢みたいな話ですけど、ほのぼの喫茶店もの、面白くふくらんでいくとよいなと思います。

『だんつま!』、おおう、次回で終わっちゃうのか。この他にも、いろいろ終わっていくものあって、ああ、誌面、雰囲気変わっていくのか。こういう趨勢、わからないでもないけど、やはり好きな漫画、好きな作家の漫画が終わるというのはさみしく、残念に思うものであります。さて、『だんつま!』、今回は奥様がた集まって家飲みっていうんですが、場所は英理子ん家。普段かたづいてない家なのに、先日の大掃除以来、その状況を保っている、奇跡だ! っていう、そこから膨らませたネタ、よかったです。いつも真ん中のひなよの家に集まるところが、端の家にいる。その慣れない状況ゆえに、違う家に戻ろうとするとかね、こういうところ面白く、またユキさんも登場。ひなよたち、綺麗なベランダを見て出会った頃を懐かしむなど、ええ、この楽しい皆の様子、これがよかったんです。で、次回最終回。引っ越し? いったいどうなるのか、誰がどう引っ越すのか、楽しみというか不安というか、いずれにしても心待ちでありますね。

『21時のシンデレラガール』も完結して、これ、うまい終わり方だと思いましたよ。とみ子の東京暮らしがはじまった矢先に父ちゃん倒れる。今は夜、戻るに戻れず、心配ばかりが先走るという状況。夜が明け、父ちゃんの病室に駆け付けたら、寝不足だったとか。ええ、不安を一気に楽天的に回収する。そうやって落差作って見せたけど、本当は胃潰瘍、病気だったというんですね。ああ、娘を心配させまいとする親心だったのか。で、この出来事をきっかけにとみ子の心配性が発現してしまって、立場逆転というラスト。これ、実にうまいと思ったんです。あの父の娘、そう思わせて、かつコミカルさをしっかり保ったまま、親父さんのこれまでが因果応報的に返ってくる。よかった。親子愛ですよね。いいラストでした。

『一本釣りロマンス』、ナントカのゲストです。扉に可愛いお嬢さん。ああ、こりゃ人魚だろう。ぴんときまして、で、ナントカの描く人魚ということは、ばりばりの肉食の、大喰らいの、危険生物だろう……。そう思ったら、ああ、そこまで危険じゃありませんでした。舞台は現在。男三人で海にきた、そのうちのひとりが人魚に出会うんですね。派手な柄の海パンを狙われている。で、この人魚、オンディーヌ、海産物らしい子沢山設定とか、やっぱり貝はまるかじりとか、期待どおりのお嬢さんでして、そして解せぬ。あれは面白かった。いや、もう、ほんと、魚類顔とか、人をパンツで覚えてるとか、あと、溺れて死んでも、そして匂いのかぶるの、最後まで苦笑爆笑、笑いの連続で、やっぱりこの人は面白いなと思わされるのでした。いやもう、最高です。

  • 『まんがタイムスペシャル』第21巻第10号(2012年10月号)

2012年8月22日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2012年10月号

『まんがタイムスペシャル』2012年10月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、虫カゴに赤とんぼ、それを持つマキとエノのふたりは浴衣姿。しめやかなマキに、ぱっと目をひく美少女エノ。ええ、魅惑の表紙であります。他にドラマCDリリースの『笑って!外村さん』のカット、そして新連載『ナースドールまりあ』の告知カットもございます。

わあ、ナントカの漫画が載ってる!

というのは置いておいて、頭から。

『銀河系女子高生ありすちゃん』、再登場で新キャラ投入であります。ありすに視線投げかける女子、転校生っていうんですが、黒乃ゆせ、どうにも不思議な雰囲気です。宇宙人じゃない、っていうんですが、なんでか妙にそれを強調して怪しい。まあ、実際宇宙人なんですけどね。ありすを監視するためにきたらしい。でもってブラックホール? らしい。机が動いたり、トイレの扉がいきなり開いたりと、結構派手な動きをしてしまうんですが、これ、自分で制御してるとかいうわけじゃないみたいですね。またやっぱり常識が違うようで、コーヒーメーカーを自在に出し入れする。大量にご飯食べる。なんだかやっぱり面白い人みたいです。

『ゲキカラ文化交流』、林くんはみゆきのことが気になってしかたないんだなあ。実際、カレー大好き、エキセントリック少女ですけど、見た目にも可愛い。悪い子でもないって感じ。そりゃ林が好きになってしまうのもしゃーなしですよね。しかし、新たな俳句、あれは面白かった。唐突なんだけど、この唐突さ、いいですよ。まあ、この漫画は、あれもこれも、あちこちで唐突なんですけどさ。アイのコスプレとかモノマネとかもやたら唐突で、でもこの感じ、慣れたというか、いつしか癖になってしまっていました。

『ナースドールまりあ』、新連載です。大学生三上四郎のもとにやってきたナーススタイルの女の子まりあ、って、あ、球体関節だ。四郎の大切にしていたドールだっていうんですね。大学入学まで、孤独な魂を癒してくれたドールたち。一番のお気に入りだったまりあが、四郎を追ってやってきたんですね。まりあ、さすがドールだ、可愛いことは間違いなく、でもって常識がない。家事を手伝ってもらうとか無理っぽいね。でも、たとえ役に立たなくとも、そばにいてくれるだけでいい、みたいな話になるかと思ったら、なんか違うよ? いや、きっとそういう方向に向かうはず。わかんないけど!

『どろんきゅー』は、おお、アキの姉さん登場か。マリさんとおっしゃる。うん、妹もかなり酷いけど、姉さんはさらに上手だな。さて今回は体育祭。佐倉さん、意地でもオバケを見ないぞ、黙殺すると心に決めて、っていうか、確かに見てないかも知れないけど気付いてるじゃないか! いや、しかし、いつもオバケに振り回される。そんな佐倉さんのささやかな願い、それが叶った今回。なんだかよかったなあ。うん、いつものパターンを崩して見せる面白さ、とてもよかったです。というか、お姉さん、酷いです。

シュガービーチ』、お母さんたちがすごい! いや、ほら、ねえ、みなとのお母さん、可愛いね! しかし、お母さんたちをコーチに特訓だっていうんですが、現役選手5人を一度に相手しても、まったく揺るぎない実力者。しかし、よくいえば天才肌、というか超人ビーチバレーだよな。およそアドバイスが有効とは思えない。特訓で漫才、砂浜で生活、鎖で繋いでみたりと、独創的で、けれど有効なのかこれ? 疑問に思える試練を課して、って、これら全部思いつきか! いやもうこのいい加減な特訓風景。ほんと、試合にどう生きてくるのか。全然予想もつかないんですが、楽しかったからオッケーです。あと、エミさん、彼女の嫉妬がいいですね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第21巻第10号(2012年10月号)

2012年8月21日火曜日

『まんがタイムきららミラク』2012年10月号

『まんがタイムきららミラク』2012年10月号、先日の続きです。

『桜Trick』はカラーで登場。ああそうか、なるほど、美月会長の髪の色もこうなりますよね。マフラーにネックウォーマーを重ねて、覆面状態。ひとつはマフラー持たずに出た妹のためなんですね。で、このネックウォーマー、美月から優へのおさがり、それがさらに春香にさがって、いやもうこれがまさかの大落ちに繋がるとは。素晴しかったです。さて本編は優の買い物ですよ。欲しいマフラーがある。ところが、その最後の一本をしずくに買われてしまってた。いやあ、しずく、可愛いですよ。優と春香の、いろいろ買い物しながら目当てのマフラー探す、そのやりとり、顛末も大変楽しかったです。しかし優も春香も、そして美月も皆可愛いなあ。危険な領域です。

『幸腹グラフィティ』は暑気払い? 扉を見ればうなぎのお重で、なるほど定番と思わせてそうはいかないその展開。なかなかに見事でした。動物園でのデッサン実習、頑張りすぎてばててしまったふたり。なんとか元気をとりもどそうと、鰻の踊り食い? 生の鰻は毒があるから駄目よ? かくしてうな重、ああ、やっぱりおいしそう。高値の乱獲のレッドデータの、なかなか食べにくいものになってしまいましたけど、ああ、残念ですね。ほんと、そう思わされました。そしてうなぎからアイスキャンディに流れて、いきついた先がぜんざい。ああ、でも、夏にぜんざいもいいかも知れません。暑い時に暑いものを食べる。小豆に餅、しっかりとした食事。それもまたひとつの解答なのかも知れません。けど暑い最中にぜんざいを食べる、ちょっと躊躇する感じ。ひとつの英断ですね。大汗かいて、また風呂にはいらないと落ち着かん感じになりそうです。

『TEI OH-!』、桜子さんメインですね。花壇に水をやっている。似合わないでしょう? なんていうんですが、それにすっかりやられてる葵と雪乃がよいですよ。さて、事件発生。桜子の花壇が壊されてしまって、それで桜子の実力行使ですよ。忍者登場から、犯人確保、収集した情報でもって脅すまでのスピーディさ。さらには調教完了まで。あまりに見事な桜子さん、完璧でした。面白かったですよ。

『スイートマジックシンドローム』、テスト明けで打ち上げ。みんなでバーベキューをしにいきましょうっていう話であります。クレーム姉様ダウンは残念ですけど、みんなが車内で、あんなの食べたい、こんなのおいしいと話すところなんて、実にかしましくて楽しそう。よかったわけですよ。調理の場面になっても、米の洗い方わからないショコラ。なるほど、主食じゃないからか。お母さんの分を取り分けておいてくれる甘子。マシュマロ焼きのクラッカーはさみなども。食べること、それもいいんですけど、それ以外のこと、その周辺のやりとりなどがいきいきしていてよかったです。最後のお母さんの言葉、これからも仲良く、それもよかったなあ。ほんと、仲良くしてる、それがいい漫画です。

『ももいろhoney』、よい扉じゃないですか。さてさて本編は、あきらにうざがられるリオ。まさにこれが基本のパターンですよね。絵本の試練は、あきらはリオに奉仕するなんだけど、それを実現させるため、あきらのバイト先、メイド喫茶にいってみたら、やっぱりうざがられる。あきらの友達もたいがいだし、この困った娘さんたちに囲まれたあきらの苦労、つっこみ、けど根は優しいというの、いい感じにまわってる。これってあきらのクールさ、それもいいんだろうけど、リオや友達の駄目さというか、あの憎めない甘えぶり、みたいなものもあるのだろうなあ。そう思っています。いや、身近にいたらうざいと思いますけども。

  • 『まんがタイムきららミラク』第1巻第8号(2012年10月号)

2012年8月20日月曜日

『まんがタイムファミリー』2012年10月号

『まんがタイムファミリー』2012年10月号、先日の続きです。

『かしこみかしこみ』、これ、やっぱりよいですよ。初葉神社の狸と狐がお手伝いにきてくれる。狸のムクはのんびり、狐の山椒はてきぱき有能。今回は山椒を中心に描いて、なるほど山椒、コスプレ、格好から入るのか。庭掃除には小僧の格好。本堂の掃除には小坊主の格好といった感じで、けど、ここ神社……。働きものの山椒、なにかしてないと落ち着かないみたいですね。で、仕事するにはなにか着ないと落ち着かない。風船配りで猫の着ぐるみやら自分の着ぐるみやら、有能だけどいろいろ大変な子なんだなあ。けど、ほんと可愛らしい。あの、のんびりするための衣装、ムクの着ぐるみ、あれは面白かった。着ぐるみだから、ちょっと大きいんだ。いや、ほんと可愛くて面白いですよ。

特別企画であります。「あのコと同じクラスだったら」。参加者は、香日ゆら、しめ子、あろひろし、おーはしるい、安堂友子、矢直ちなみであります。漫画の登場人物が皆、セーラー服やブレザー、学生服を着ましてね、さすがによねちゃんは違和感ないです。めんどくさいおなごなのか……。違和感ないのは平成のかなたさん、そしてヒタキと雪ですね。でも、丹沢さん、うん、大丈夫だ。で、こういう子いたなあ。赤星さんも須藤さんも、こういう感じの人はいて、なんだろうこの身近感。うん、赤星さん、実にいい感じです。なんだかんだいっても世話焼きなんだな。違和感というと、やっぱりフェアリーズなんじゃないかと。人外だものなあ。ある意味、なんでもありかも知れない人たち。いや、人じゃないか。ろくなことしない。けど、こういう人がいる学校っていうのは、楽しくまた風通しもいい、いい学校かも知れません。

『ひよっこシスターの安息』。なんと綺麗なカラーでしょう。シスター雛形が綺麗可愛いのはいつものことですが、シスター根津もシスター栗栖も素晴しい。なんて綺麗なんだろう。見事、素敵なカラーです。で、本編はというとシスター雛形、力が強いよねっていう話。握力がある。腕相撲も結構やれそう。てなもんで、商店街主催の腕相撲大会に出るはめになった。最初は断わったのに、故障者の穴埋めで出ることになって、そうなったら優勝狙いなのか。すごいな、雛形さん。争いごとの前にお祈り。決勝戦前にはCM。意気込みとは無縁で、けどそれでも優勝は狙う。相手はラーメン屋の大将。純情をもてあそばれてしまいましたね。いや、ほんと。シスター雛形のまったくその気のないところが実によいですよ。

『ヒタキあやかしゆき』は、笹目さん、すっかり馴染んでるな。ヒタキの周辺に自然に溶け込んでる。で、雪はというと、お化け屋敷ですってよ。癒やしになるんじゃないか、ヒタキの甘言、カモがいるのか? わくわくと喜んでる雪が可愛いです。でもって、お化け屋敷。幽霊は駄目なんか。生きてないから駄目なんか。なるほどなあ、いわれてみればそのとおりかも知れん。しかし、怖がって、騒ぎになって、冷気を失って、それでアイスクリームを知って。ちょっとヒタキ、酷いことしちゃって慌てちゃってたけど、でも最後にはちゃんと落ち着いて、落ち着かせて。いい少年だなあって思いますよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第30巻第10号(2012年10月号)

2012年8月19日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2012年10月号

『まんがタイムきららMAX』2012年10月号、昨日の続きです。

ふわふわ科学』はもうじき台風の季節、ということで台風のできるメカニズムやコリオリの力についてでありますよ。コリオリの力、渦がどちらに巻くか、そいつに影響する力だっていうんですが、洗面所の渦くらいに小さいものだと関係ない。ええ、高校の頃、地学の教師にいわれました。赤道でやってる手品ってレイナもいってますが、実際、ここが赤道といって、ちょっと北にいって左回りの渦を見せ、また南にいった右回りを見せ、そして赤道では渦を作らせずすとんと落とす。そういう見世物があるんだそうですよ。さてさて、コリオリの力、それを体験させるための仕組み、なるほど人の方が回ってるから真っ直ぐのボールもすごい変化球に見えてしまう。これが見掛け上の力というのが、なるほど、よくわかります。実際に実験できれば一番ですけど、こうして漫画として可視化されるだけでも違うものなんだなあ、実感させられましたよ。

『空色Aフルート』、ゲストです。きたれ、屋上。屋上でなにかやってる先輩がいる。その先輩に遭遇した吉野隆平、彼が主人公の模様です。中途半端な時期に転校してきたために、希望の運動部はどこも入部受付を締め切っていて、文化部あたりで手を打つしかない。そう思っていたところ、くだんの先輩に出会ってしまったというんですね。腰にいくつもペットボトルロケットを設置して、パンダーバード・アー・ゴー! の掛け声とともに空へ! は向かわないわけですが、この人、寺門美羽耶、 何でもやる部を作ろうとして不受理。天文部を名乗ることになったみたいな話です。まともそうに見えたクラスの学級委員、日野沢葵もここの部員。ペットボトルで飛ぶ案を出したのこの子で、なんと、意外な変わりもの。変わりものたちの部活に引き込まれて、吉野の学校生活がどうなるか。いろいろ振り回されることになるんでしょうね。

『三種のジンギ』は演劇部のお手伝い。部長、綾麟太郎さん。非常に濃い雰囲気の人。派手な顔立ち、って、これメイクもばっちりよね? ちょっとオネエ系? 押しが強く魅力的、カリスマのある人ですよね。って、学生に見えない……。顔立ちが派手といって演者に引き込まれる乙女。大変だけど楽しそうじゃん。しかし、この乙女の綾ちゃんへの質問。男が好きか女が好きか、それを聞いちゃうのもそうだけど、どっちだと思うという逆質問に、どっちでも素敵だと答えるなど、いいね、いいよ、このふたりいいよ。素敵な受け答え、偏見のない素敵な人たち。いいものを見られました。そういえばよくよく考えれば、この漫画はブルマ復活とか、マイノリティ漫画でしたね。ええ、マイノリティに優しい社会はいい社会です。

放課後せんせーしょん!』は外国人と遭遇。英語がわからない、ってことで、扉がアリスなんですね。英語で話しかけられて、とたんにフリーズする面々。頑張ろうとする人あれば、ゆかり先輩はさすがだな、真っ向から日本語を求める。で、ひとしきり失敗したところで葵さん登場。そうですよね、きっとこの子ならいけるはず、そう思っていたら案の定、期待にこたえて、あおいって天才! ああ、そうか、帰国子女だったんだ。そうじ当番なし、カフェテリアあり、向こうの状況に触れまして、実際海外の学校はそうらしいですね。日本と学校に求められる機能というか役割がそもそも違うんかも知れませんね。日本と海外の、というかアメリカとのといった方が正確なのかな? 違い、ギャップが語られて、ああ、車社会はつらい。自分も酔うんですよ。海外に憧れるところあり、って、食べ物ばっかりじゃん! 反面、なぜどうしてと思うことあり、こうした違い、面白いものだと思います。そして1ヶ月後、あの英才教育は面白かった。実際、こうしたジャパンのイメージって、どれくらいなのでしょうね。今やスタンダードなのかしら?

『スイーツどんぶり』は、いきなりすごいな。調理室の地下に拷問部屋!? 静香が実にとんでもなくていい感じです。LIFEのことを隠してる酒井を吐かせる、って、半端じゃないな。ばりばりですよ。でも、この地下部屋、老師にばれるのはまずいんだ。そして豚原再登場、名前も改め、豚花だそうです。静香のうちの料理人になってた。LIFEを出、LIFEに抗う料理人になった、っていうんですが、なるほど、静香は賢いなあ。匿えと。そして豚花に誰が主人か教える静香、素晴しいな。ほんと、今回は見事に静香が主役でした。いやほんと、お嬢、おそろしいです。

『うさマー。』、ゲストです。高校生になった姫奈多のもとに伯父さんからのプレゼント。ロボットの縞くんっていうんですね。見るからに幼児。姫奈多のこと、ママって呼んで、懐いてるんだけどいろいろ大変、めんどくさそう。けど、このロボット、見た目は子供、頭脳は大卒相当とのことで、勉強もすらすら。マッサージも得意、っていうんですが、非力でぜんぜん効かない。いちいち可愛いやつであります。ロボットの健気なところなど、なかなかにいい感じですよ。その健気にやられてしまってる姫奈多、それもまたよしであります。

  • 『まんがタイムきららMAX』第9巻第10号(2012年10月号)

2012年8月18日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2012年10月号

『まんがタイムきららMAX』2012年10月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎでしか?』であります。これは軍? 軍服というには可愛すぎる衣装に身をつつんだココアとリゼのふたりですよ。海軍なのかな。勲章たくさん、肩章ばっちり、ちょっと眉ひそめてるリゼさんと、こちらはどれくらいの階級になるんだろう、下士官? 兵? 凛々しく敬礼してるココア。いや、この表情がたまらぬ可愛さでありますよ。しかし、ちょっと『まんがタイムきらら』系列誌には珍しい題材、珍しい雰囲気の表紙に仕上がったと感じます。かっちりとした印象、文字やらなんやらちょっとSFっぽさ感じさせたりもして、意外にして実に魅力的。白をベースに紫、黄色をキーとしたイラスト、シンメトリーの安定感感じさせつつも、少し崩された対称性がくすぐる。実によい表紙だと思います。

と思ったら、本編扉はこんなにもフェミニン。華やかでやわらかな雰囲、皆それぞれの髪飾り、テーマカラーに沿ったフルーツ身につけて、おしゃれ、ビビッド、綺麗な絵ですよ。『ご注文はうさぎですか?』、ココアホームシック? そう思わせて、いや、違うのか……。しんみりいい話? 期待させてはずす、その落差、実にナイス。そうか、お姉ちゃんのスコーン、まずかったか……。というわけで、チノたちがココアのためにスコーン作ることにあいなりまして、チノ、メグ、マヤ、妹たちが頑張ります。スコーンをメインに、サブには青山さんの思い出話など絡めながら、って、なるほど青山さんの位置、わかってきましたね。最初からお客さんだったんだ。もっと深い関係かと思ってた。で、マスター、いっそうさぎになりてぇって愚痴ったんだ。その結果があの毛玉なんだ。冒頭から最後まで、きれいにうまく話を回して、ひとつひとつの四コマ、エピソードの繋がりも自然で、無理なくキャラクターを見せてます。しかし、ココアがくる前、最初のリゼとチノの様子、サー! それがちょっと描かれたことで、年下の子を思いやろうとするリゼ、お姉ちゃんが元気になって欲しいと思うチノ、表情も柔らかくなってさ、この気持ちが近くなっていっている。また触れ合うことで変わっていった。そうしたことが感じられる、伝わってくるエピソード群、もうほんとよかったです、サー!

『彼氏ったらどこにいったら買えますの!?』、素晴しいな! 今回は体力測定、護がやる気になってる。運動だったらまかせとけ、みたいな護に、柔軟以外はからっきしの亜梨香。得意の柔軟を得意になってやる、ハイテンションな亜梨香が可愛いです。しかし今回も亜梨香の想像力ですよ。みすずのカチコチについて、それからドッヂボールにマラソン。豊かな感受性といってよいものでしょうか。いや、でも、思春期なんてこんなもんよね。でもって、なにが面白いといっても、新番組リア充散歩ご期待ください!! って、あのテンション、あのインパクト、唐突に叩き込まれて、ああ、なんて面白いんだ。それまで穏やかに進行してたところに、これだもの。もう最高でした。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』は、ああ、椿さん、風邪でダウン。って、椿のお母さん、美人だなあ。豚のパジャマ、豚のカレンダーに置物、豚出没注意とかもいいなあ。ってのはいいとして、そうか風邪か。インフルエンザ流行中、1週間は安静にしてないといけなくて、焦る椿。ああ、そうだよな。わかるよ、その気持ち。なんでか風邪ひいたりすると、練習できない、どうしよう、遅れてしまう、すごく焦るんですよね。怠惰な私でさえそう。椿はいつも頑張ってたからなおさらでしょう。学校でも休む人が増えてきて、陸上部も心配やら対策やら、って、柘植ちゃんのあれは怪しいのか。しかし、椿休み明けの陸上部ですよ。大変なことになったな。浅見さんまでダウン。ほぼ全滅。補欠の椿どころが短距離の北川先輩、その上マネージャーまで走らないといけない? 駅伝当日までに何人復帰できるか。えらいことになってますよ。ところで、自宅で勉強中の椿さん、あの髪あげた椿さん、やたら可愛いですね。でもって、やっぱりこの家の娘ふたり、お母さんによく似てます。きっと美人になるんだろうなあ。

『Free!』、よいじゃないですか。アトリとミサキ、ふたりの昔の話。内気だったミサキ。小学生の頃は、ほんとぜんぜん違った雰囲気だったんだなあ。教室でひとりで本を読んでたり、友達も少なくて、そんなミサキをかまってくれたのがアトリで、いやそれがありがたかったかどうかはわかんないんだけど、けどミサキが困った時には助けてくれたんだ。振り回される、いつも大変な目にあわされる、そんななのにふたりの仲がしっかり長続きして今にいたってる、それだけの歴史があったんだなあ。いい話ですよ。けど、描かれたエピソード、それがよかったというのもあるけれど、それ以上にミサキの昔を思い出して、全然見えないや、あの言葉にこもる思い、どういうものだろうと思うほどにしみじみと感じいるものがある。それが実によかったんですね。

『ステラのまほう』、ゲストです。ヒロイン本田珠輝は新入生。高校にてどんな部活に入ろうかと、しおり見ながら部活PRいろいろまわって検討中。夢がありますね、希望がありますね。で、その希望の光に呪いの言葉を投げかける面々。同人ゲームを制作する部なんだ。珠輝と友達の優美音、ふたりでゲームをプレイして、ふたりの遊ぶ様子、それを見ていろいろ思う作り手の面々。この対比などよかったです。作り手は不安もいっぱい、いろいろ思いますよね。でもって、珠輝、何部にはいろう。まだまだ悩んで、振り返るのはこれまでの自分。なにがやりたかったんだろう? 多趣味あるいは興味が次々と変わっていく子? ちょっと変わった子でもあったのかな? けど、ついにひとつの答、興味の源泉をみつけたんですね。遊びを考える。遊びを作りたかったというんですね。だからゲーム制作、いけるんじゃないか。入部すると決めて戻ってきて、いよいよはじまるという感じ。夢や希望がありますね。最後の最後、あの落ちは、なるほど意外性! どうなるんだろう。迷走も感じさせて、期待させますよね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第9巻第10号(2012年10月号)

2012年8月17日金曜日

『まんがタイムファミリー』2012年10月号

『まんがタイムファミリー』2012年10月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』、カツ代が子豚着ぐるみパジャマでありますよ。動物コスプレ? 『ひよっこシスターの安息』ではシスター雛形とシスター根津が羊になっています。それと、告知カットですね、初登場ゲスト『祟られた小野くんが先祖の小町ちゃんと』のイラストが載ってますよ。

『博士の白衣女子攻略論』は、おお、カジュアル白銀くんであります。って、災難だな。変な人からストーカーにレベルアップさせられて、いやもう、丹沢さんはナチュラルに酷いな。赤星さんもだけどさ、ちょっと酷さの質が違ってて、いやあ、いい感じです。女性が、男から見た都合のいい存在になってないところが気にいっています。そして須藤さんの指摘、白銀くんとハカセ、キャラがかぶってる。いや、ほんと、単位について語るハカセと、くどい白銀くん。うん、本当だ。ばっちりキャラかぶってる。で、ハカセにも姉と妹がいる? 衝撃の引きでありました。

『祟られた小野くんが先祖の小町ちゃんと』、ゲストです。代々貴族の家系、小野家の末裔である小野くんのところに小町を名乗る女の子がやってきたっていうんですね。祟られて没落、なので先祖の小町が守護霊となって再興をもくろむ、みたいな話ですね。いろいろ小町に命じられるままに行動して酷い目にあう小野くん。おいしいもの食べたがるなどなど天真爛漫な小町。ちょっとえらそうで、けどいい子、そんな小町を大事にする小野くん、みたいなところ、喜んでる小町は可愛くてよいですね。

教師諸君!!』は水泳の話! っていうんですが、やっぱり一癖あって、へー、海水で沐浴とか遺跡にレリーフとか、そうなんだ。箱車はヴィクトリア朝のイギリスとかが、こんなだったっていいますよね。箱車の中で着替て待ってると、車が海に入っていってくれて、扉を開けばもう海の真っ只中。衆目に濡れた体を晒すことなく海水浴ができるっていうんですね。実際、この頃は男と女でわけられてたとかいいますね。さてさて、今回は水泳、っていいましたけど、実際のところ湯治養生ってことになって、うん、こういう真っ直ぐ進まず、変な方向に向かっちゃうってところ、いい味、実によいですよ。湯治かあ。汗疹ができやすい夏、肌にいい温泉とかはよさそうですよね。

『地味なコ、派手なコ』、大変にいい感じ。あの扉に立つふたり、あれだけで西條さん、千草のキャラクターの違い、ばっちりあらわれています。最初のネタ、導入も、なるほどうまく機能して、そして西條さん、地味を狙って足水っていうけど、それでもなにか優雅に見えるところ、それがこの人の個性だなあって思わされたのでありました。さて今回は私服でおでかけ。どんどん仲を深めているふたり。あの西條さんの、他の子には話せないけど千草になら話せるみたいなところ、ほんと、似てないふたり、全然違う性格のふたりだけど、それがためなのか、いい友達になれている。この違ってるからこその友達っていうのが、本当によいと思うのですよ。ところで、人の頭の上で求愛しないで、これには笑いました。確かにそのとおりですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第30巻第10号(2012年10月号)

2012年8月16日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2012年10月号

『まんがタイムきららミラク』2012年10月号、発売されました。今月の表紙は『夜森の国のソラニ』でありますね。コミックス第1巻が発売、とのことでの表紙起用でありましょうが、しかしこの人のカラーは大変によいです。ソラニと夜森ふたりの表紙。座り込む夜森の膝から足先にかけての表情、あの足首とかね、超キュート。夜森の肩と頭に触れるソラニの手の表情もそっと優しく魅力的。ほんと、いい表紙。ふたりの笑顔、それもまた当然素敵なのでありますね。

今日はゲストを中心に取り上げます。

『寄り道ファミリ』、女子高生4人が家族ごっこ? 宿題をやっている子を中心に、妹に父母、その父でさえ女の子というのですね。主人公梁井史夏。海外に赴任するという父、ついていくという母、で当然史夏もついていくかと思えば、ひとりぐらししてみたかったんだー、いい加減なこといったら本当に一人暮らしするはめになってしまったと。で、親戚が校長やってる学校に転校。部屋も用意してくれる、って、宿直室に住むことになった。念願の一人暮らしだけど、家族が恋しい。というわけで、同級生を家族にしちゃったっていうんですね。妹役は妹尾さな子。さな子の紹介で母役に栂夕希、父役に斧田彩音が加わって、家族ごっこ。父役に戸惑う彩音が可愛い。家族ごっこ。ついつい出てくる史夏の地とか、こういうのいいなあ。明日の放課後を楽しみにしてる、そんなところがほんとよいです。

『アンノウン×アンティーク』、これは甘味処で働く女の子たちの話ですね。庵茶句と書いてあてぃーくと読ませる。この店には秘密があって、それは不思議な力を持ったアンティーク。こいつを手にいれると超能力が身につくの? なんでも望みが叶うとか? わかんないんですが、噂になっていて、それを求めて不思議な客がやってきたりするみたいです。今回の客はスプーン曲げ専門の超能力者。たいしたことはできなくて、スプーン曲げて因縁つけて、困ったお客なんですが、女の子4人、梨花、果林、林檎、桃、皆それぞれにちょっと外れた受け答え。本当にアンティークはあるみたい。けど、店員の子らは知らない? 問われて生じる擦れ違い、そこに垣間見えるその子らのキャラクター。可愛く、軽く、華やかで、見ていて大変楽しい漫画でした。

『飛ぶことを許された迷路』、これは遠未来ものっていったらいいの? 2428年の未来。人類は滅亡に向かっていて、世界人口64人。とはいえ悲壮感なんかはまったくなくて、ほのぼののんびり暮らしです。シロにアイに瞳。三人の女の子。植物は地下に向かって育つ。世界は200年ほど前に一度滅んだらしく、なにがあったかその後の世界では、自由気ままに過ごせる、そんな夢のような状況になった、とまあ不思議なのであります。憂いもなにもないのだろうか。ひたすらしあわせでいいのだろうか。不幸がない、そんな世界が楽しいままに描かれるのでしょうか。ちょっと続きを見てみたい、そんな雰囲気のある漫画です。

『エスパー女子高生さえか!』、超能力者ものですよ、といいたいけれど、えらく微妙な超能力。なにか都市伝説めいた出だしと思えば、なんと、これ、時間限定で申し込める通信教育とな。かくして超能力を身につけたエスパー伊藤冴華が、綾奈をめぐって森季節子と超能力バトル……。って、ほぼセクハラ対決じゃんか。ナンセンスな漫画、ナンセンスなやり取り。百合っぽいけど、なんかそんな感じがしない。綾奈にいいよる冴華の無理矢理さと、クールな綾奈のつっこみ。それがメイン。それとちょいセクハラでしょうか。シリアスには傾かない、そんな馬鹿馬鹿しさが楽しいです。

  • 『まんがタイムきららミラク』第1巻第8号(2012年10月号)

2012年8月15日水曜日

うぽって!! らいふる・らいふ

 先日、とらのあなでのこと。思い切って『うぽって!!』BD全巻予約だーっ! と思って予約票のコーナーにいくと、これがないんですよ。で、こういう場合はレジでもどこでもいいので店員氏に、予約したいので予約票を作って欲しいとお願いすると、しばらく後にできたての予約票が渡される、とまあそんな次第であります。で、その待ち時間、やることないからぶらぶら店内見てまわってたら、おお、『うぽって!!』のOP、EDのCDがあるじゃん。しかも初回限定でミニポスターもついてくる。買おう。で、まだできてこないのでさらにぶらぶらしてたら、ラノベのコーナーに、あ、『うぽって!!』あるじゃん。買おう。ええ、『らいふる・らいふ』がありまして、いやもう、衝動買い。いつか買うんじゃないかな、そう思っていたんですが、ええ、買っちゃったんですね。

で、読んだんですね。きっちりとした説明が丁寧で親切といった作風です。なるほど、そう頷きながら重火器や軍的話題を知ることができるというのは面白く、で、肝心のFNCやL85A1たちのキャラクター、それもうまいこと盛り込まれているから、さらに面白い。ええ、よかったですよ。もちろん内容はアニメないし原作を知っていれば、それだけしっかり楽しめる。アニメではオミットされているのかな? えるの金欠設定がばっちり生かされていたり、それからしぐのふんこラブ。これも、そんなに明瞭には描写されてないんですけど、うん、しっかりよくわかる。サービス精神旺盛、そういった感じの楽しませてくれる本であったのですね。

サービス精神は章立てからも感じられまして、ええと、この本は短編集なんですね。5本のエピソードが収録されていて、それぞれに小中高がメインになっている。1章が中学メイン、2章は高校、3章が小学生で、4章で中学に戻り、そして最終章が小中高みんな揃っての大運動会といった具合です。エピソードの主体は基本銃がらみなんですが、高校編ではレーション、戦闘糧食ですね、の話があったりして、で、ほんとにそういう店って存在するの? あるなら、そしてそれがおいしいなら、是非ちょっと試してみたい。なんて思ったりもしたのでした。いや、でもほんと、原作でもアニメでもそうなんですが、いろいろ紹介されているもの、まあ銃器が基本ですけど、そうか、いろいろ違いがあるのか、じゃあその違いとやらを試してみたい、経験してみたい、なんて思ってしまうのが非常にまずいです。いや、ほんと、楽しそうなんだもの。その対象に向けられた愛とでもいったらよいものでしょうか、いいかげんに取り扱っていないというのがよくわかる。その、本当に好きなんだなあという感触が私を引き付ける要因になっているんですね。

ノベライズからも確かに伝わってきたその感触。だからなんでしょう、漫画と文章というメディアの違い、そこから感じる手触りの違いこそあれど、漫画、アニメと同じく楽しむことができた、そんな感じに思っています。また原作者による四コマも2本収録されているんですが、それがうまいこと4章5章の内容を受けていて、いい番外落ちになっていました。原作から渡されたバトンを、ノベルが受けて、また漫画に返したとでもいいましょうか、そういったいい繋がり、連携が感じられたところもちょっと嬉しく思いました。

あ、そうそう。たまたまM16の取説漫画、見かけていたものですから、4章「LSA・パニック」、具体的なイメージ持って読むことができてラッキーでしたよ。実際、この漫画、アニメ、ノベルも、実銃やその周辺の知識があればそれだけ面白さも増しそうです。ほんと、自分も、急速に銃に関する知識を増やしていってる、そんな具合。危険な感じ。楽しいです。

  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第1巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,2010年。
  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第2巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,2011年。
  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第3巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,2012年。
  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第4巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,オリジナルアニメBD付き限定版,2012年。
  • 以下続刊

BD/DVD

CD

2012年8月14日火曜日

Leatherman Style PS

 昨日いってましたLeathermanのマルチチール、Style PSが到着しましたよ。お盆のうえに、大雨で電車が軒並止まるという悪状況の京都に、遅れなく普通に届けてくれる運送業。いやあ、実に素晴しいです。購入したのはAmazon。あの平べったくて大きな箱を開ければ、中には小さな黄色の紙の小箱。うわ、ほんと小さいな。開けてみれば転がり出てきたStyle PS、これもまた小さくて、しかし持ってみればずしりとした重みがあって、おお、さすがにツールであるな。ぱっと見、おもちゃみたいな大きさなんですけれど、この重み質感からは、おもちゃではないということがわかろうものです。

さてさて、写真に撮ってみましたよ。

Leatherman Style PS

自分の手はそんなに大きくはないんですが、その手にすっぽりとおさまるくらいのサイズです。こちら側からはツールの様子がよく見えて、左側にはハサミが、右側には爪やすりがはいっていることがわかります。他にピンセットも見えますね。ツール小指側のカラビナは栓抜きも兼ねているとのこと。とはいえ、栓抜きを使う機会はちょっとなさそうですよね。

このツールについて伝え聞く、ハサミのバネが折れやすいという不安な話。実際よく折れる、折れているということで、もし初期不良でハサミのバネが折れてたりしたらどうしよう、心配したのですが、この個体については問題なしでした。ハサミの噛み合わせも問題ないようで、薄いビニルも刃先でスパスパ切れます。手で固定しないでもこれだけ切れるのですから、結構な精度で作られてるという感じがします。

昨日もいっていましたように、このツールにはナイフがついていません。なので安心して持ち運ぶことができる。鍵を束にしているリングにくっつけて、キーホルダーみたいにして持てばいいか。使う時には軽くはずして、みたいに思ったら、ツール、たった51gなんですけど、思った以上に重いんだな。今はもう使わない鍵をはずしても、ちっとも追い付かない。正直、50g程度の重さ、たいしたことないと思っていたんですが、全然違った。想像以上の存在感でした。

持っているといっていた、VICTORINOXのクラシック。こちらは22gだそうですね。手に結構な質感はある、そんな感じですが重いという感じはまったくしません。20g台と50g台の差というものを思い知ったように思います。

さて、VICTORINOXはスイス土産でありました。

VICTORINOX Classic SD

VICTORINOX Classic SD

ええと、もうちょっと写りのいいのがあった。

Victorinox mini

小さなボディにナイフ、爪やすり、ハサミ、いろいろ入ってることがわかると思います。やすりが木、ましてや金属用でないというのが、これが日常のちょっとした不便解消のためのものということを表しているように感じます。カテゴリーというか、これが使われると想定されている状況は、Style PSに同じなのでしょうね。Style PSも工具というより日常の不便解消を目的としたツールでしょう。

というわけで、ナイフさえ問題にならなかったら、小さなVICTORINOX クラシック、あるいはプライヤーが欲しければStyle PS、みたいな住み分けになってくるのでしょうね。もっとちゃんとしたハサミが欲しければStyle CS、そんな感じ。まあStyle CSはナイフがあるので、日常に持ち歩くには不向きになってしまうわけですけれど、残念ながら。もし明確にナイフが必要とわかってる場合は、VICTORINOX併用かな。でも、その場合はカッターナイフの方が便利やも知れません。うん、やっぱりクラシックは普段持ち歩いてこそのツールだよなあ。なんて、やっぱり恨み言になってしまうのでした。

2012年8月13日月曜日

Leatherman Style PS

 先日、ぼさっとアニメ『うぽって!!』のサイトなぞ見ておりましたら、なんと、グッズとしてVICTORINOXのマルチツールが出るっていうんですね。メインの4人、それぞれのモデルとなった銃のシルエットがプリントされていて、ああ、これなかなかいいじゃん。ぱっと見、アニメのグッズとはわからない。わかる人間にだけわかる、そんなアイテムに仕上がっていて、うむ、ちょっと欲しいかも知れん。と思っていろいろ調べてみたら、ああ、これVICTORINOX Classicベースなのか。クラシック・カモフラージュですね。あの小さなやつですね。

まあ、考えたら当たり前ですよね。いくらミリタリー系アニメのグッズだからといって、本格的なナイフというのはちとまずかろう。ファンとしてはきっとその方が嬉しいけれど、事件になってもまずいし、それに最近の厳しい刃物規制。うかつに持ち歩いたりすれば、銃刀法違反やら軽犯罪法違反やらで処罰されかねない。となれば、小型のClassicの方が安心だろう。とはいっても、Classicみたいな小さな刃物でも処罰、没収されたりするらしいですね。

実はClassic SD、1本持ってるんですよ。ほんとに小さな、小指くらいのサイズの折り畳みナイフです。ナイフとハサミと爪やすり兼ドライバーと爪楊枝とピンセットがついてます。で、ハサミと爪やすり、これらがあればいいな、そう思うことがまれにあるから、じゃあこれを持ち歩いているのかというと、やっぱり持ち歩いてない。職務質問が怖いから、それにつきます。実際、マルチツールが欲しいな、出先で紐を切る必要があったり、あるいは開けにくい袋を開けたかったりすることってあるでしょう。こんな時にハサミがあったらなあ。また、自分の場合は爪を整えるのにやすりが欲しい、そう思うこともあって、けれどあんな小さなナイフでも職質にあえばただではすまない、そんな話を聞けば、ああ、もういらないよ。日常の小さな不便を取り除くためのツールが、多大な不便を招くとかどういうナンセンス!? そう思って結局使わずにきたんですね。

でも、マルチツール、やっぱりあったら便利だと思うものだから、新たに1本買ってみました。ええと、まだ届いてません。買ったのはLeathermanというメーカーのもの。ここの小型ツールがおすすめだっていわれまして、調べてみたらなるほどいろいろある。ここのツールは基本プライヤー(ペンチ)がメインになっているっていうのですが、Style CSというハサミメインのものもあって、たくさんツールがついてるわけじゃない。けど、日常で必要になりそうなものはついてる、そんな感じがあって、これいいなあ。そう思ったんですが、ああ、ナイフがなあ。いつ職質されるかわからない、だからナイフつきのツールは持ち歩けない。けど、いつツールが必要になるかわからない、だから持ち歩いてないと意味がない。ええ、職質リスクを考えると、こんな小型のマルチツールでも持ち歩こうという気にはなれない。となれば、結局宝の持ち腐れになってしまうことが容易に予想されます。

なので、Style PSというプライヤーメインのものを選んでみました。これ、ナイフがオミットされていて、代わりにハサミがついています。正直、ハサミと爪やすりが欲しいと思う時が多い、そういってた自分にとって、この小型のハサミを選ばざるをえないというの、本末転倒というしかないわけですけど、でも仕方ない。持ち歩こうと思えば、ナイフのないもの、ここは妥協するしかないんだろうなあ。というわけで、Style PS購入しました。

話に聞けば、ハサミも場合によっては危ない、とかいうそうですが、それに関しては、もう、どうにか切り抜けよう、って、さすがにこんな小さなハサミで処罰とかないよね? って、ほんとなんでこんな無闇やたらと厳しいんだろう。納得いかない、長いものに巻かれるのも面白くない、とはいっても、わざわざトラブルに巻き込まれるのも馬鹿馬鹿しい。ほんと、こんな具合に、やっぱり今回も嫌な気分になったのでした。

2012年8月12日日曜日

『まんがタイムジャンボ』2012年9月号

『まんがタイムジャンボ』2012年9月号、昨日の続きです。

『ちっこいんちょ』は、おお、砂漠化した大地、って、砂場? 砂丘? と思ったら海でした。いいんちょはじめ皆で海。って、生命の危険が!? いや、大丈夫ですけどね。けど、大潮を追い掛けるとか面白い。なるほど確かに、あの大きさとなれば無視できない距離になってしまうのかも知れませんね。いいんちょのバナナボート、あれは本当のバナナサイズなのかな? 巨大かき氷との格闘、ホタテのカラで一発芸。小ネタも大変面白く、そして最後の貝の中で眠るいいんちょ。こういうの好きですよ。

『炊飯器少女コメコ』、たけるに懐いたコメコの可愛さ。うむ、たけるも微妙にほだされてきている模様ですよ。そして今回は、よねちゃんプロデュース、お米パーティーなのだそうですよ。たけるの家に集まって、コメパーティー。米に合うもの持ち寄りで、おじさんは大吟醸、アユカは蜂蜜? いろいろ問題ある娘なのか……。で、よねちゃんが普通に飲んでて、ああそうか、大学生だったっけ。コメコがきてから増えた、こうしていろんな人と一緒になにかをするということ。ああ、たける、よかったなあ。そんな気もしてきます。ところで、よねちゃんのポン菓子。徹底してるなあ。ほんと、素晴しいです。なんだか懐かしい!

『ラン様の放課後遊戯』、こちらもバナナボート。バナナボートを見て、特大バナナの幻覚と思うラン様がナイスでした。今回はプール回。りらによる水泳特訓、有太が泳げないからっていうんですね。ただ、りら、教える才能が絶望的にない模様。で、ランがその気になって、スパルタなんだけど、25メートル泳げるようになるなど、確かに実力者であります。バナナだったらボートでも好き、そんなランがいい感じ。競争して有太に負けそうになって左手使うなど、手段を選ばないラン様も素敵です。

『日下部くんanother』、ゲストです。人格入れ替わりものですね。見た目に怖い青年日下部くんと、寡黙な眼鏡のお嬢さん星野さんが、階段での事故をきっかけに中身入れ替わってしまう。もう、このあたりは、定番になってますよね。しかしこの星野さん、かなりの変わりもの。マイペースというか、意外と物怖じしないというか、いろいろズレてるというか。入れ替わりという定番ネタを広げる、類似のものと差異化をする鍵はきっとこの星野さんなんだろうなと思います。どんだけこの人の魅力、あるいはぶっとんでる性格、いかにそれを押し出せるか。そこにかかってると感じました。

『テイクアウト!』、ゲスト、というか、チャレンジ!新人道場ですね。可愛いモノ好きな生徒会長楓と、おいしいモノ大好きなこのみ、ふたりの話であります。友人に餌付けされてるこのみ、その可愛さのあまり、餌付けしちゃった。なんていうのですが、このみさん、食べることを邪魔されると大暴れするってんですね。いや、これはいいな。いつもの可愛さはぶりっ子? いや、そういうわけでもないみたい。でも、あのナンパ青年たちを成敗するこのみ、あれが地であることは間違いないんでしょうね。しかし、このみを身近に置きたい楓。メイドとして雇うなんて、アニメじゃあるまいし無理だろう。で、起業…するかな…。この発想、これは実に面白かったです。ふたりともにただ可愛い、それだけじゃないって感じがよかったです。

  • 『まんがタイムジャンボ』第18巻第9号(2012年9月号)

2012年8月11日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2012年9月号

『まんがタイムジャンボ』2012年9月号、発売されました。表紙は、『レーカン!』天海さんメインで、わあ、エロネコ、えらいこと! と思ったら、これ風船か。本編ではなかなか見ることのできなさそうな、はじける天海さんです。この他に『じょしもん』美々、これはビーチバレーかな? そして『かみおとめ』めしあが浮き輪。めしあの水着の胸もとにつけられたリボンのデザイン、御幣になってて可愛いですね。

『桜乃さん迷走中!』、桜乃さんが夏バテですよ。って、好きなものは食べられるとか、そんなの夏バテとはいわん! しかしあの部屋のすみ、ぐったり座り込んでる桜乃さん、あれはいいなあ。というか、自分若干そんな感じかも知れません。夏でも元気な水沢さん、羨ましい、っていうか、まだ誤解は継続中なのか。で、プールにいく。わーい、水着回だーっ! みたいなノリは皆無。どころか、プールで寝て、日陰で寝て、しまいには水沢さんを泣かせてしまう桜乃さん。最高や、最高やな。で、大江さんを呼び出してお昼。水沢さんをダシに、うなぎをたかるっていうんですね。この飄々と人を利用する桜乃さん、酷いんだけどにくめない、それが味だよなあ。

『乙女ほるもん』、ああ、なるほどミミの目的、忘れてました。子供を作りにきたんでした。目的達したら、女子力の命がなくなるんでしたっけ? さて、それはよいとして、ミミは子供の作り方を知らない。で、学校に聞きにいく。ハナ、ちゃんと知らない。優はわかってるんだけど、それだけに激怒、女子力につめよるんですが、いやはや純情なお嬢さんじゃないですか。可愛いなあ、はいいんだけど、すみません、セクハラっぽいですよね。しかし、女子力とミミの仲、だんだんに深まって、悪くない。しかし、女子力、おそろしいほど枯れてるなあ。

半透明勤務薄井さん』はお盆で里帰り。って、この漫画、お盆となるとどうしても切なさがひときわ目立ってしまって、いえね、いつもは薄井さん、皆とコミュニケーションできるじゃないですか。けど、お盆での帰省、家族とせっかく会えたのに話さえできない、今、帰ってきていると伝えることもできないんですね。帰って嬉しい、そんな薄井さんだからよけいに切ない。でも今年の帰省では、普段頑張ってる薄井さんのこと、夢で伝えられて、ああ、よかったなあ。ほんとうによかったですよ。

『かみおとめ』、おお、プールですよ。水練池っていうのか……。さすが神様だ。で、和夏、めしあだけ誘えばいいところ、えみねも森村も誘おうとなって、えみねさんもがっかりだ。しかし、めしあの古式の水着。これで充分刺激的だな。ボーダーが細かいからか? 今回、見どころは洋装めしあとえみねですよね。めしあが可愛いわい。あのワンピース、肩から腕にかけての細さ、華奢な感じが素晴しいですね。よたよた走るふたりも最高で、冷房、バス、ピンポーン、ああなんてめしあは可愛いのか。しかし、楽しそうなめしあ。よろしかった。ずっと寂しそうだった姿を知ってるだけ、えみねは格別でしょう。いい笑顔でありました。

『先生だって嘘をつく。』、デートか!

  • 『まんがタイムジャンボ』第18巻第9号(2012年9月号)

2012年8月10日金曜日

『まんがタイムきらら』2012年9月号

『まんがタイムきらら』2012年9月号、昨日の続きです。

『桃色はうすキーパー』、ゲストです。一人暮らしする娘を心配するあまり、メイドを送ったという父。かくしてはるむのもとにやってきたメイド、ミルルであります。女の子大好き? しかし、このはるみという女の子、片付けをしない、教科書もろもろ全部学校に置きっぱなし、なかなかに残念なお嬢さんみたいで、怠け者のご主人さまに、変態のメイドが揃いましたという話です。友人たち、香織とマリ、ふたりの冷静なつっこみ。これが暴走するしかないはるみ、ミルルの関係にブレーキをかけるのでしょうか。あの、ヘンタイさん呼ばわりとか、よかったですよ。

『まどぎわクーリスト』、よいですね。クールに憧れる島元さん。ナチュラルに酷い寿子に振り回されてる。そんな彼女が面白いですよね。精一杯の背伸びに見える。遅刻とか、憧れるもんじゃないと思うんですけど、まあ憧れたらしい。けど、いざ遅刻するとなったら焦る、慌てる、そんなガラスのハートの女の子。対して寿子はちょっと変態はいってるなあ。いい対比。ほんと、かたちで入る、しかし成り切れない、そんな島元さんを、寿子と一緒ににやにや眺める、それがこの漫画の楽しみでしょうか。ひとつの楽しみのかたち、かも知れません。

『プレフレ』、よいなあ。扉がカラーだよ。椿が可愛いよ、楓も素敵だよ。さて、楓の買い物ですよね。服なんて買ったことがない。非常に残念な私服状況というのが露呈してしまってるわけですが、いやほんと、欲しいものがわからない、試着のしかたもわからない。うん、いい感じ。夏希も合流して、うむ、いい仕事だ。で、試着した服全部買うとか、ああ、金使わないっていってましたなあ。しかし今回の肝は、このショッピングモールに、知り合いがあらかた集合してしまってるってところですよね。そうかあ、ここが地元の娯楽の集積地なのか。知り合いだらけってのは、ちょっときついなあ。

少女公団アパートメント』、海ですね、海。七海がみごとに整えられて、芦花、負けちゃうんだ。負けと認めちゃうんだ。けど、この可愛い七海、中身はいつものとおりというのがいいですよね。お姉ちゃんはもったいないとかいってますが、けどそれはそれでエンジョイしてるっぽいですよね。しかし、海の家の水着で畳、帰りの車内、じゃりじゃりする靴の中、海の雰囲気、その感覚を肌身に感じさせる、そうした要素、描写、すごくよい。結局私たちは、理屈やなにかではなくて、身体に感じるもの、その肌の感覚でものごとを記憶してるのかも知れない。そんな感触を強く覚えました。そして夏、潮のにおい、ええ、それは確かな感覚なのだと思うんですね。

My Private D☆Vは『まんがタイムきららカリノ』にて『ぐだぐだスープレックス』を描いているPegであります。ブカツ少女のONとOFF。体育系と文化系、それぞれの女子が部活に打ち込む、そんな姿を中央に、けど授業中は寝ちゃってたり、そして帰り道、アイスを買い食い。そうしたメリハリ、ええ、わかるように思います。けど、ほんと、描かれてるふたり、すごく魅力的。ふたりの個性、そのコントラストも、それぞれの魅力をひきたてて、とても素敵なイラストになっていますよね。

  • 『まんがタイムきらら』第10巻第9号(2012年9月号)

2012年8月9日木曜日

『まんがタイムきらら』2012年9月号

『まんがタイムきらら』2012年9月号、発売されました。表紙は、『ゆゆ式』、アニメ化ですよ、アニメ化! というわけで、メインの三人中心に、ええ、Vサインであります。それと先生と相川さん。にこにこ、いい表紙だと思います。なんかこっちまで嬉しくなってきますよね。

チェリーブロッサム!』は、前回登場、大咲沙咲野の従姉妹三葉の話でありますよ。大咲にみっちゃんと呼んで欲しいと迫る。のはいいとして、なるほど、おみつ、ささのん。ああ、ささのん、可愛いなあ。しかし今回は、三葉とふたりの関係をより深く、そんな展開でありながら、結果的にささのんの可愛さ、それが際立つ流れであったと思います。バリアー! これいいなあ。あの連続写真風、雪崩れ落ちるような沙咲野の動き、たまらん面白さでした。で、あの唐揚げにレモン、オムレツにケチャップ、あれはふたりともわざとなのか? わざとかもな。仲良くけんかしなでありますね。あと、さっちゃん!

『しかくいシカク』は、おお、夏だから幽霊。って、しかしはっきり見える幽霊だな。怖がりの茜が、自分の写真に写ってたというソレを意に介さない。そうした不自然があって、で、写真を撮った主、十子にその幽霊が迫る!? って、校内入館証をとってきてるとか、えらい常識的な幽霊だな。結果としては幽霊じゃなかったわけですけど、なるほど、妹。で、写真撮られるのが好きじゃないと。うん、そういう人いますよね、私もそうです。でも、レンズが向けられると小刻みに動いて被写体ブレを起こさせるとか、なんという特殊技能。最初はおどろおどろしく、また意外と思わせる要素も盛り込み、ぐっと興味引いておいて、最後にぱっと花を咲かせる。構成のうまさはさすがです。

『女子大生生活様式』、いいですね。ねねの部屋、ぬいぐるみが一杯。その部屋にことねを置いたまま講義に出て、もう不安でしょうがないっていうんですね。こよに見張りをして欲しい、けど起こすのは忍びないねねと、案の定やらかしてしまって、それで躊躇なくこよを起こしてしまうことね。ふたりの違い、見事にあらわされています。ぬいぐるみの目がとれた。それでクマにサングラスかけさせるんですけど、似合ってるな、可愛いじゃん。しかし、ねねのぬいぐるみ愛、わかります。無生物なんだけどさ、換えのきかないものでもあるんですよね。同じに見えるかも知れないけど、見れば一体一体個性がある。まあ、自分のそれとねねのそれは違うように思えるけど、ぬいぐるみ、あれはいいものです。ちらかるし、世話できないし、自分は買わないんですけどね。

『ごめんね。夏目ちゃん』、新連載です。いいですね。最初、ごめんねで許しあう、そんな友人関係、みたいな出だしに見せて全然違うのね。お前のごめんは聞き飽きた。うん、いいですね。この謝られているのが夏目ちゃん。で、このタイトルってことは、この子、毎回誰かしらに謝られるような状況に陥るのか? いや、どうも見てる限り、ちより、この子が問題の種を撒くっぽいですね。夏目ちゃん、ちより、桜子、しえちゃん、この四人がメインみたいですね。失くされたプソクラ、ええとプリントシールですね、それを探してゲームセンターいって、思わず遊んじゃったり。それでみんなで一緒にプソクラを撮る。この、一緒に撮りたいんだけど、ずっと言い出せずにいた、そんな夏目。結果的にちよりのおかげで夢がかなってるんですね。メインの子ら、とてもいい感じ。それぞれに個性があって、元気そうで、なんのかんのいって仲良し、屈託がない。で、あの最後の落ち、やっぱり絶対許さない。ええ、面白かったです。

スマイル・スタイル』。以前、天野祐吉がいってたんですよ。口開け状態でしたかね、お笑いの観客が最初から笑うつもりできてることを指していて、なにをいわれても笑う、それが面白い面白くない関係なしに笑う、そんな状況のことをいってたんですね。いやね、ふと思ってしまったんですが、自分は『スマイル・スタイル』に関して、その口開け状態に陥ってるのではないか? いや、もう、面白いんだ。めちゃくちゃ面白いんだ。止まらないわああぁぁぁ、で私も止まらないんだ、笑いが。あの唐突なしゃっくりも、シャクリーンも、面白いんだ。土下座ゆめとか、もうどうしようもないんだ。最後の最後まで面白くて、けどこれはそういうモードに入ってしまってるのでは? そう思うくらいに面白かったんですね。

思えば、これまでの連載、それを読むことで、一種そうしたモードにいざなわれたんだろうなあ。面白さの土台、パターンや小ネタ、その見せ方、勢いでもって笑わせる、そうした前提が少しずつ作られていった結果が今なんだろうな。この漫画を面白いと感じるセンス、あるいはリテラシー、そうしたものが涵養されてきた。そういう風に考えたら、それこそこれまでの積み上げが生きている、生かされてるんだろう、そういう結論になったんですね。ええ、面白かったです。素晴しい。ワールドスタンダードは、いつになるかわからないけど、今度試してみます。って、あの唐突さ、あれはびっくりさせられました。

  • 『まんがタイムきらら』第10巻第9号(2012年9月号)

2012年8月8日水曜日

『まんがタイム』2012年9月号

『まんがタイム』2012年9月号、昨日の続きです。

天子様が来る!』は素晴しいなあ。ヒャッハー!! こういうノリ、大好きです。先日登場した、必要以上に望みを叶える新妖精七星でありますけど、いい感じに大活躍して、うん、過ぎたるはなお及ばざるがごとしなんでありますね。なんだかいつもことがうまく運ばないユキジとの対比がえらいことになって、逆にユキジの魅力が増したように感じますよ。不憫で不憫で、けれどお人好しなユキジと、とにかく有能だけど辛辣厳しい七星。なかなかの好対照であります。

『ノコひけ!工業娘。』、いい感じに生徒たちのキャラクターがたってきてますよね。先生が好きな生徒がいれば、抜き身で工具のお嬢さん、この人いいなあ。相川ですよね。木目川。神菜先生の薫陶を受け、木材を見れば削りたくなる。いや、でも、工具を使えるようになって、綺麗に鉋がけできるようになったら、削りたくなるのは自然に思います。キャラクター性に頼るところの少ない漫画と思いますが、キャラクターの魅力もしっかりあって、これはうまく育って欲しいぞ、そう思います。実際、工具や規格の話など、面白い。あちらもこちらも楽しめる、それはとてもよいことですよ。

『綾のかるた』、悪くないですよ。思った以上に本気でかるた。本気で百首覚えて、それで先輩とハンデ戦。ちっとも歯がたたない。力の差、そこには努力があるからだ、そうしたことに気付かされて、いやほんと、真面目にかるた、しっかりかるたでありますよ。1枚しか取れなかった綾、けれどそれを得意札にしていけばいい、そうした札を少しずつでも増やしていって、100枚を得意札にしよう。このはげましはぐっときましたよ。予想していたもの、軽く超えてきて、ほんと、これは魅力です。

  • 『まんがタイム』第32巻第9号(2012年9月号)

2012年8月7日火曜日

『まんがタイム』2012年9月号

『まんがタイム』2012年9月号、発売されました。表紙は夏のスポーツ? ってわけでもないのかな。中央に水上スキーする『おとぼけ課長』。それ以外には、『ジムメン!』がちょっと競泳っぽい雰囲気を感じさせますけど、『みそララ』はばりばり遊びですよね。水着でビール。そして『だってあいちてる』は浴衣で盆踊り? じゃねえなあ。やっぱりスポーツだったのかな?

『ほめよめ』は音楽展開でありますね。ギターの練習してる智也。発表会の準備だっていうんですが、その様子に触発されてミュージカルソーを持ち出してくるかのんですよ。頑張らないと圧倒的多数の女子部員に場所を乗っ取られてしまう。だから、なんとかしないとっていうんですが、メンバーの気持ちがまとまらない。と、そこへやってきたのこぎり奏者がいい感じに気持ちをまとめて、ともない演奏もいい感じに。この、みんなが演奏することを楽しむ、縮こまるんじゃなく、のびのびとやる、そうすると当然出てくる音楽もよくなるというの、これはよい話でありました。

『もいんの高校野球日誌』、ゆるぎないですね。もいんの野球愛。チェンジの言葉に自然と体が動いてしまうという、あの話。シンプルで、けど大変面白かったです。授業受けてるもいん見てると、この人が美少女というの、納得いきますなあ。しかし楓を見るとバット材に見える。甲子園の土かどうかも2秒で判定。大変にいい。もう最高です。

はこいり良品』は町の名産品を作ろうと商店街が団結ですよ。市の町おこし企画にのっかるっていうんですね。で、大賞とったら、賞金でアーケードの補修をしたいって、いやほんと素晴しい商店街漫画であります。で、名物になりそうな食べ物を作ってみよう。商店街のお店がいろいろ試作して、人気投票して、それで人気のあった米粉パンとやきそばを合わせてみる。って、これ、普通においしそうだ。ちょっと食べてみたい。似たようなもの、作って売ってる店とかないものかなあ。結果的に佳作どまりだったのですが、この商店街を盛り上げようと皆で頑張ってるっていう、その様子が微笑ましくて、好きなんです。

『ジムメン!』は断食合宿ですよ。って、このジム、面倒見いいなあ。しかし、あの男ふたりの堕落していく理論。ああ、あれはわかる。駄目になった状態に慣れて、それが当たり前になると、さらに次の堕落に一歩踏み込むことになる。体重だけでなく、すべてのことがこうだと思います。自らを戒めないと……。そして断食開始。実際、断食ってどれくらい効果的なんだろう。わかんないんですが、自分のことだけど、どうしても誘惑には負けてしまうふたり、ああ、そりゃ駄目だよなあ。で、初芽の断食ですが、ああ自分はこれに近い気がします。でもこういう食生活は、代謝が落ちてからがやばいんだよなあ。

  • 『まんがタイム』第32巻第9号(2012年9月号)

2012年8月6日月曜日

うぽって!!

 Webで先行公開されていた時に既に話題だったわけですが、テレビ放送されるということで遅ればせながらアニメ『うぽって!!』見ましてね、あれれ、これ、めちゃくちゃ面白い。ゆるかわ美少女てっぽうまんがみたいなこといってるから、もっとのんびりだらだらと銃談義、いや、むしろもう鉄砲とか関係ないから! みたいな内容かと思ってたのに、いやいやいやいや、全然違うよ? しっかりした銃知識に裏打ちされたバトルものといったテイストもありまして、うへえ、こんな内容だったのか。面白くってためになる、読めば身につく銃知識。そこに加えてチーム戦でフラッグの奪いあい、ああ、これは面白いわ。2話で陥落。結局、漫画も買ってしまいました。

こんなことだったら、1巻が出たあんとき、迷ってないで買っときゃよかった。というのは、『ゆるゆり』もそうでしたっけ。ともあれ、アニメの2話、あれが素晴しかった。近距離、中距離、遠距離で変わる射撃音は、もちろん銃ごとに違っていて、これは実銃を収録したんだろうか、感心感動しまして、いやほんと、FAL先輩とか惚れ惚れする。後半、作戦に入ってからの様子。敵地に乗り込む算段をつけ進攻、安全と思っていたら突然のスナイピング。一気に緊迫する状況から、まさかの伏兵、予想しなかった加勢と、状況が二転三転させられて、ほんと素晴しかった。あの鉄扉にがつんがつんと撃ち込まれる弾、その打撃力もかっこよくって、もうほんと、最後まで気持ち鷲掴みでありました。

で、この作戦、決着ついた時にふわふわ空にのぼっていった風船、あれは一体誰の風船だったんだろう? ずっと疑問だったんです。風船が割られていないのはFAL、G3、SIGの3人。FALは対峙したFNCを仕留めて、最後まで無事。ということはG3かSIGのどちらか? 結局SIGが負けたって理解でよかったのかな? でないと、下級生全滅にならなくて、ゲーム終了せんもんな。はっきりせぬまま、なんとなく流してしまっていたのですが、ああ、原作だとあの風船が誰のかちゃんとわかる。ふんこのかー! なるほど、ラストをちょっといい話に改変したことで、あののぼっていく風船が正体不明になってしまったのか。だったら残さなかったらよかったのに、そういう気もしたんだけど、バトル終了の雰囲気、それまでの緊迫した状況から一転のどかさ感じさせる日常への回帰を感じさせる、そんな効果があったから、風船、なくしたくなかったんでしょうね。こういうの難しいところだと思います。

原作よりもアニメの方が好みかな、そんな感じに最初は思っていたんですが、やっぱり漫画の方が時間の制約とかなしに、いろいろ書き込めますから、銃知識、解説などがわかりやすくていいですね。アニメではいまいちどういうことかわからなかったりしたことが、なるほどこういうことか、一発でわかったりして、このあたりはメディアの特性による得手不得手を感じさせます。またアニメではオミットされてる情報もありますし、双方のよいところ、得意なところをもって、相互補完するような感じで読む、見るといいように思っています。

しかし、キャラクターが魅力的ですよね。自分は上級生組ひいきですが、中学組ではしぐが、高校組ではふぁるが、といいたいんだけど、なぜこんなにもいちよん先輩に心ひかれるのか。ええ、いちよん先輩、いいですよね。冷静に考えるとふぁる姉ちゃんしかないと思うんですが、どうしてもいちよん先輩に気持ちは傾きます。それから、驚いたの、じーすり先輩ですよ。原作だとあんなに可愛い人なんですね。アニメだとハードで、ちょっといっちゃってる人なのかな? そんな風に思ってたんですが、いやもう、全然違いました。原作というと、スノーエンジェルからもっちもっちへの流れ、最高でした。

  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第1巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,2010年。
  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第2巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,2011年。
  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第3巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,2012年。
  • 天王寺キツネ『うぽって!!』第4巻 (角川コミックス・エース・エクストラ) 東京:角川書店,オリジナルアニメBD付き限定版,2012年。
  • 以下続刊

BD/DVD

CD

2012年8月5日日曜日

『まんがタウン』2012年9月号

『まんがタウン』2012年9月号、発売されてます。本来なら5日発売のところが、日曜日にあたるというわけで1日前倒しされて4日発売。表紙は『新クレヨンしんちゃん』、しんのすけが麦藁帽子、虫かご持って、手にはソフトクリーム。背景のひまわり畑、空には積乱雲、実に夏らしいと感じさせる表紙であります。しんのすけの他には『鎌倉ものがたり』、そして『ふたりのマドレーヌ』のカットもございます。

『偽装男子』は、あやか、見事にみずきの作戦にしてやられてますよね。以前プールで痛い目を見た。どうやっても避けられないんなら、より被害の少ない状況にて待ち受けよう。浴衣でお祭りっていうんですが、もうみずきが来ることは折り込みずみなんですよ。で、しかもみずきがミニ&レースのアレンジゆかたで登場ですよ。しかも、めちゃくちゃ似合ってる。思うように策が通用しないあやかを冷静に観察する恭子。それもおかしくて、しかし恭子も順調に被害にあってます。あの雄どもをひきつける囮として利用され、あやかに、しかしそれでよく友達やめねえなあ。いやもう、恭子、とてもいい友達です。ところで最後にあやかとみずき、浴衣を交換。ああ、アレンジ浴衣、みずきの方が断然似合ってるなあ。

『ケイくんとアヤメさんがルームシェア』、順当にケイくんがお色気担当になってきてますね。アヤメさんがパンツ披露、けど別になんとも思わない。胸元がちらり、ふーん、それくらい。けどシャワールームからこんにちはのケイくん、ああ、なんというキュートさだろう! プール回で味をしめましたよね。あの腰! そりゃアヤメさんも可愛い服、着せたくなるだろうさ。そりゃもう、莉理さんもご満足でありましょうよ。しかし、順調に倒錯的方面に進行中です。おおいに応援したいところであります。

『かしこみっく』、最終回でした。大凶龍の出現で大変なことに。そのせいで人々から信仰が失われてしまって、ともない神様たちもその姿を消してしまったっていうんですね。普通の人達どころか、ちとせやさらにはヒミコの母までもが、神の存在を忘れてしまっている。でも、ヒミコひとりが信じていた、そのおかげでなった神様大復活。あの、神様満載で宝船がやってきたコマ、あれなぞは大変によかった。この、神様いっぱいでにぎやか、こうしたお祭りっぽい雰囲気、それがすごく楽しいんですね。そして最後にイナリ様。なんだか悲しいような、けれどさいわいな感じもあって、最後にはやっぱり元気なイナリ様。ああ、よかった。なんか変で癖があって、でも好きな漫画でした。ヒミコも相変わらずのようで、ほんと、いいラストでありました。

『コドモの味方』は、ダイダロンのオヤジ、もう名物の域に達してるんですな。娘を応援したいがために祭太鼓を強奪。もう、困ったおっさんだなあ、そりゃもう萌も大変だ。そう思ったんですが、いやいや、萌さん、あなた間違いなくシンドーマンの娘ですよ。そういう回でもあったんですね。いやあ、面白い。お祭りで浴衣、ああ素敵なお嬢さんだ、そう思っていたら、金にあかせて金魚掬いやってるぼんぼんに、正しい出店の楽しみ方を教えてやる! いや、もう、シンドーマンの娘だわ。しびれるのでありました。こうして見れば、なるほどふたりはいい親子なんだな、そう思えて、まあ萌はこれからも親父に手を焼くんでしょうけど、いつかわかりあえる日がきたりする? ええ、でも今はちょっとすれ違いながら、わいわいやってる。いい親子です。

  • 『まんがタウン』第13巻第9号(2012年9月号)

2012年8月4日土曜日

西洋音楽の歴史

 本当なら、今日は『まんがタウン』の発売日、ということで、その感想なんぞを書いていたはずのところなんですが、いやいや、ちょっと断念です。ネットでですね、西洋音楽史の勉強会なんぞしておりまして、思った以上につらかった……。1時間半ほどのつもりで、まあ長くとも2時間もありゃあ終わるだろう。そう思ってたのに、なんてこったい、3時間だよ。グレゴリオ聖歌が発展してトロープスやセクエンツィアが生まれました。それだけの説明で3時間!? 長い。いくらなんでも長すぎる。もう頭がくたくたに疲れてしまって、感想はちょっと書けないなあ……。そんな具合なのです。

で、その勉強会で使ってるテキストが『西洋音楽の歴史』。これは、1996年の発行で、比較的新しい本っていっていいのかな。これより後にも西洋音楽史の本は出てるとは思うんですが、自分にはこれが使いやすいので、これを使っています。

自分にとってこの本が使いやすいのは、ちょうど自分が音楽学を学んでいた時期に出版されたから。つまり自分が学んでいた頃の問題意識、あるいは価値観っていってもいいかも知れませんね、それがこの本の根底にもあるからなんですね。社会史といってもいいでしょうか。偉大な音楽家がいて、彼らが牽引するかたちで音楽は発展してきた、そういう列伝的な捉えかたを反省し、時代時代の社会が持っていた意識、価値観、それらが音楽にも反映されている、作曲家個人ではなく、一歩引いて社会全体を俯瞰する、そういう視点が共有されるようになった時代の本だというわけです。

でも、そうした感覚も今では普通に浸透してたりするでしょうから、これを見ても画期的とか新しいとか、そこまでいわずとも、ああ一味違うなとか、そういう風に感じることは難しいかもなあ、そんな風にも思います。おそらくは他の学問領域においても、音楽学がそうだったように、意識、視点は違ってきていて、またそれは学問に限らず同様なのだろうと思うのですね。そしてそれは、やはり時代が持つ意識や価値観、そうしたものなのだろうと思います。

  • 高橋浩子,本岡浩子,中村孝義,網干毅『西洋音楽の歴史』東京:東京書籍,1996年。

2012年8月3日金曜日

『まんがホーム』2012年9月号

『まんがホーム』2012年9月号、昨日の続きです。

『桜乃さん迷走中!』、面白いですね。単行本発売で告知含めたゲスト掲載なんですが、めずらしくやる気のあるっぽい桜乃さん。バイト先のキャンプ用品店、キャンプといえば怪談、肝試しが定番だから、そういう本を置いてみたらどうかななんていうんですよね。で、作る。怪談本を自分で作って、ってなんだかいきなりいいかげんな創作話みたいなんですけど、とにかく作って、無料配布。需要があったらちゃんと仕入れるとか、うわ、なんか、すごいぞ、やり手じゃないですか。と思ってたら、やっぱりいつもの桜乃さんでという落ちなんですが、けど、この人はやる気になったら結構すごいぞ、そんなところが垣間見えて、これは面白かった。すごい意外性でした。

『恋に鳴る』は、やっぱりなんかいい話だなあ。小柄な女の子、枝元さんの小さなお弁当箱。料理作るの得意で、頼めば作ってくれたりするっていうんですね。バリエーション豊富な料理。気立てもよくて、気さくで、とてもいい人で、でも外食は駄目。ええと、これはなにか深刻な話? そうかと思ったら、いやあ、ほのぼのでよかった。で、いいのはですね、辰巳くん、彼が枝元さんのために料理の特訓して弁当作るっていうんですね。いやあ、恋ですよ。この誰かのために料理を作りたい、そう思う気持ち。たいていは女の子がその役割にはめこまれることが多いのに、これが男子、ああ、とてもいいよ、すごくいい。そう思ったんですね。健気ですよ、その考えて思って、あなたのために、そういう気持ちが、ちょっとコミカルで、けれどすごく沁みたんですね。

『一番星のそばで』、新シリーズだそうですよ。ヒロインのもとにやってきた幽霊。悪いやつではないみたい。なんだかひょうひょうとして、いろいろあきらめてる? なにか大きな悲しみを抱えているっていうみたいなんですね。弟もなにか悲しさ抱えてる? ちょっとメランコリック、寂しげで儚げな、そんな印象の残る男どもの話でありました。続きものということは、この悲しみ、幽霊のものと弟の、それが繋がったりするのか。あるいは癒されるなどもあるのだろうか。いろいろ思わされるのですね。

  • 『まんがホーム』第26巻第9号(2012年9月号)

2012年8月2日木曜日

『まんがホーム』2012年9月号

『まんがホーム』2012年9月号、発売されました。表紙は、夏の風物詩でありますね。『らいか・デイズ』らいかはラジオ体操、『まりかちゃん乙』は暑い中、宿題に苦しんでるまりかとゆな、いや、ゆなは苦しんでないですね、別に。そして飲み物手にリゾート気分? の『ただいま独身中』楓であります。

『天国のススメ!」は、いよいよ夏、いよいよあやしい夏期講習ですよ。草間君が持ち込んだオカルトグッズの数々。太一を参加させてなんか呼び出そうじゃないか、太一がいるから大丈夫だろう、なんていってるんですね。でもそれ以前の問題で、猫又にインネンつけられて猫目になってる太一。また、向こうからやってきた天狗の末っ子。いやもうほんと、大変な状況。天狗の子は皆からも大人気。でも、十子には見えないのか! 隠されてた三つ目を出せば十子にも見えて、それからの大人気ぶり。そして人に化けたら驚きの美人。かかしじゃもの。これ、まだまだ話広がっていきそうだな。ほんと、楽しいです。

『シネマちっくキネ子さん』、ÖYSTERの新作ゲストです。突然やってきたキネ子さん。手にはカメラ、映画カントクなんだそうです。宮川大八。彼の人生にドキュメンタリータッチで迫る、なんていうんですが、ええ? 爆笑なのか! キネ子に情報を漏らしたのは、他ならぬ彼の母。低予算人生の彼の生活、わびしい。けれど、そこにカワイイキネ子さんがきただけでもちょっと華やいでよいじゃありませんか。いや、まあ、変わりもんですけどさ。いつもながらといってもよさそう、なんだかナンセンスで、人を食った感じが大変に面白い。ええ、間違いなく楽しくなりそう、そんな予感のする漫画です。

『ただいま独身中』は新オフィスの話から。ああ、男の視点。ちょっとわかる気がする。でもこういうの、振り回される側としてはたまったもんじゃないよね。さてさて楓さん、職場では桂さん、私生活では姫川さん。ええ、いろいろ恋愛的な状況、芽生えてきてる感じもするんですけど、なんだかいまいちこう盛り上がらないのが楓さんという人なのかも知れないですね。後半には母に聞くリフォームの理由。なるほど、このさっぱりというかざっくばらんというか、辻灯子的女性らしさが出ていてたいへんよいですよ。こういう人たち、大好きです。

『キミの後ろで恋してる』は、危ない娘梅子のライバルとやらが出てきましたよ。青桐真理。なるほど、彰光を取り合うのか、と思ったら、違うのか。家業の和菓子屋の関係で、ライバルなのか。しかし、どちらもできない子。いろいろいろいろ残念で、けどそんな残念なふたりの、争いになってるんだかなってないだかといった関係。そしてなんのかんのいって梅子に優しい彰光。悪くないなって思いましたよ。

  • 『まんがホーム』第26巻第9号(2012年9月号)

2012年8月1日水曜日

純粋欲求系リビどる

 『まんがタイムきららミラク』発の漫画、『純粋欲求系リビどる』であります。リビドーほとばしる純情少年枕井リヒト君のもとに現れた女の子三人組。伊沼レン、空羽ルコ、咲馬リクは、リヒトのリビドーが生み出した化け物を倒し、そのもととなったリビドーを摂取、つまり食べてしまうというんですね。いうならば悪夢を食べるというバクのようなことをしてる。ただ、バクと違うのは、普通なら夢の中にしか現れないリビドーが、リヒトのリビドーのあまりの強さがために、夢の外にまで出てきてしまっているってところ。このままじゃリヒトが危ない! というわけで、リビドーを倒しリヒトを守るために、リビドル三人は今日も戦うのであります。

しかし、昨日の『Good night! Angel』といい、今日の『純粋欲求系リビどる』といい、見事に戦うヒロインでありますよ。このふたつがまず単行本化されたのは、最初にページがたまったのがこのふたつだった、というだけなのかも知れませんが、ある意味、『まんがタイムきららミラク』の性格あるいは売りを明確に色付けておこうという意図あってのものなのかも知れないな、なんて思ったりしたのですね。なにせ戦うヒロイン、しっかりとアクションを描写できることが重要です。四コマという、コマ割りの工夫で動きを見せることができないフォーマット、縦によっつ並んだ小さなコマに、複数人詰め込んで、それでもきちんとどういう動作をしているかわからせないといけない。ええ、この2タイトルにおいては、これら課題を見事にクリアして、アクション成立させながら、コメディとしての面白さもしっかり伝えてくるというんですね。『まんがタイムきららミラク』創刊時のキャッチフレーズは、ドキドキ☆ヴィジュアル進化型、FreeStyle 4komagazine。これまでの四コマとはちょっと違うよ、アクションだってこなしちゃう、実際誌面からもそうした意気込みが感じられたものでしたが、その『ミラク』において売りにしようとした進化、新たな感触をこの2タイトルをまずリリースすることで世に問おうとしたのかも知れない、そういった印象を受けたのでした。

さて、『リビどる』ですよ。可愛い女の子。リヒト憧れの女の子井戸川しずく、この子は純情可憐な感じでありますが、リビドルの三人は、包容力あるお姉さんタイプのレン、優等生タイプのルコ、元気活発な年下タイプのリク、いろいろ取り揃えまして、でこの子らが皆魅力的。見た目に可愛い、きれいということもありますけれど、戦うとなればきわどいコスチュームに身を包み、その身体の躍動、また思わせぶりにリヒトに迫ったりしまして、いやいや、これはもうリヒト君が大変なことになっちまうのもしかたないよなあ。ほんと、目にも麗しく、見るものの気持ちもひきつける。そうしたビジュアルの力を持った漫画、コケティッシュな魅力、色っぽさも際立つ漫画なのです。

でも、見た目だけじゃないのですよ。リビドーの出現するきっかけから、出現、解決にいたるまでのエピソードの流れ、しっかりと作って、意外性や山場での盛り上がり、飽きさせないのですね。短期のネタに関しては、ここでも思わせぶりが効いていて、まさか? と思わせる際どいもの、予想させておいて実は違う、その誘ってかわすといった見せ方にリヒトともども翻弄されるのも楽しいものです。そして長期には、複数のエピソードをまたいで描かれるものもあって、ちょっとシリアス、リビドルの三人に以前彼女らと一緒に戦っていたという里々森ロカ、過去の因縁など関わってくるというのですね。決して重くはなりすぎないよう、けれど大事なことはいいかげんにはしない、そうしたバランスがよく考えられていることがわかる。そうした見せ方、大きなストーリーも含めて魅力的と感じさせる、幅広さ、奥行もちゃんとある漫画であります。

  • 眉毛『純粋欲求系リビどる』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2012年。
  • 以下続刊