2016年1月31日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年3月号

『まんがタイムオリジナル』2016年3月号、一昨日の続きです。

『みつめるっ!上野さん』は、ほんと、根津さんのキャラクターが主役の上野さんを食ってますよ。さて、上野さんをともなって突然の海外ゆき。海外で待っていたのは、根津に惚れているっぽい美青年、フィルであります。この人との会話で出てくる、根津の萌えポイント。これがね、結構マニアくさくって、私はこの方面さっぱりだからよくわからんのですけど、熱量といいましょうか、そういうの感じられて、いいなあって思うわけです。そしてフィルの家が、代々日本の美術品を集めている理由が語られて、これもまたよかった。この漫画、いろいろナンセンスな表現、コミカルな展開あるんですけど、その根っこに美術や文化財に向ける愛惜の念とかあるように感じられるところあって、じわじわ好きになってきて、ええ、ほんと、いい漫画だなって思います。あなどれないですよね。

『北斎のむすめ。』、めちゃくちゃ面白かった。お栄と吉原の遊女たちとの手紙戦。お栄の手紙が酷い。私のことは遊びなのかと問われて答えて、仕事だよ。酷い。絵手紙とかどうかといわれて、よりによって地獄絵図とか、それにそえて、ありがとな。ほんと酷い。もう、めちゃくちゃ面白かったです。そして高尾花魁とのかけおち話。お辰に誤解などされながらの待ち合わせ。しかしこれが、もうね、高尾うわてですわ。もう全部お見通し。お栄の絵に惚れました。でもってこれが後のお栄の成功に繋るなんてね、ほんと、ちょっといいエピソードだったんじゃないでしょうか。面白くっておかしくて、そして実がある。いい話でしたよ。

『妄想乙女の文学会議』、ああー、なんだこれー、すごく沁みるよ。すごい。今回は更級日記扱って、最近よく聞く聖地巡礼。これ、千年前からありますよ。日記文学『更級日記』、平安貴族の娘の日記。その日常を見てみれば、今のオタク女子にそうそう変わらず、その説明に描写の巧みさ手伝って、もうね、ものすごく身近に感じてしまうじゃないですか。けど、古典をアピールしようという書店さんとの企画はもう終わっていて、だから、松島さんとのこうした時間ももう必要ないわけで、そして語られる倉野さんの少女時代のこと。それが今、こうして、『更級日記』に交差する。泣ける。千年前にも、同じ悩み、同じむなしさに苦しんだ、そんな人があったんだって、それを倉野さんが自分のことと引き寄せて、その背中のさみしさったらなかった! もうね、泣きそうになる。そうなんだと思う。倉野さんが菅原孝標女の思いを自分自身に重ね合わせたみたいに、私は倉野さんの気持ちを引き寄せるようにして読んでいたのでしょう。ええ、本当に、身に沁む話であった、そう思います。

『どす恋!りきしー女』はバレンタインデーのチョコレート話です。なんだろう、加奈子の母って魔女なのか? 人を恋愛に落とす惚れチョコなるものを作れるというんですね。試しに食べさせた父は大根を、弟は鏡に映る自分自身に恋をして、これはいけると惚れチョコ持って学校にいった加奈子の失敗ですよ。大野くんに食べさせたかったのに、茜とターニャに食べられてしまった。そのふたりのその後がですよ、いやもう、素晴しい。私はこれを待っていたんじゃないだろうか! 素敵世界が広がっていましたよ。チョコレート、大野くんにちゃんと届くんですよ、食べてもらえたんですよ、けどどうにも効いてる風ではなかったんですよ。加奈子はがっかり? それとも安心? けど、ほんと、加奈子にはよい未来が待ってそうですよね。シンプルだけど、こういう話好きですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第3号(2016年3月号)

2016年1月30日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年3月号、一昨日の続きです。

すわっぷ⇔すわっぷ』、夏子、春子宅訪問です。勉強しにいったんですけどね、どうもそういう風にはならなくて、というか、春子の母! 春子の目は母ゆずり! 性格もか! という、この母可愛くて、よいなあ。春子の一族。妹ちゃんもすごくいいです。さて、勉強しにやってきた夏子だけど、主に春子のせいで勉強はかどらず、はたしてこれであゆとの対決、勝てるのだろうか。240人中202位、って、これ駄目なんじゃないかな、そう思っていたら、あゆ、そうとう悪いじゃん! ほんと、夏子も思わずつっこむレベル。しかし、諦めるつもりのないあゆ、今後も夏子に絡んでくるそうですが、直接春子にアプローチした方がいいんじゃないかなあ。目的見失ってますよね、この子。ああ、そうそう、夏子との入れ替わりでまたもやショック受けてる春子ですが、どうか自信持ってほしい。ええ、美徳なのです。

『かすたむめいど!』、ついに漫画の祭典、マンケ当日ですね。マサキから注意事項もろもろ聞かされて、すっかり恐怖にとりつかれてしまったユウ様。のっけからすごいマイナススタートですよ。しかし面白かった。マンケというけれど、実際にはコミケネタというわけで、作家それぞれの視点が見えて面白い。今回はすれ違い通信とかね、ええ、これ、すごいらしいですよね。地方のイベントでしか経験していませんけど、ほんと、次々きて、すげえ! ってなりましたよ。今回、これは! と思ったのは、確定申告とかね、それからユウ様トイレの裏技。うん、これ、いい。大変によかった。そういうのあるんだ! と、恥じいるユウ様。着眼点のよさと、キャラクター性をうまく活かした、その双方からポイント高いと思わされました。ユウ様の列整理、これも面白く、そして同人活動の意義とか、搬出についてとか、そうかあ、搬出も大変なんだ! 大変に楽しく読むことのできたエピソードでした。

『ゆーま!』、この人を食った感じ、いいですね。UMA研究部、部室を獲得しました。増築とか地下室とか無茶なこといってるのがいると思えば、地下から顔を出してるやつもいて、あ、こいつか、後にUMAレーダーに引っかかってるやつ。レーダーの反応をうけて、互いに相手のことUMA扱いしてる3人がおかしくて、そして御本人の登場。これ、UMAの人よりも、部員の方が手つけられない感じですよね。後半のSNSのくだり、あれがおかしかったです。めっちゃバッシングされてる!! SNSって怖いんだなあ! しかし、高橋さん、この人、どういう受け取り方したらよいものか。ええ、人を食った漫画だと思いますよ。

『ばーどすとらいく!』、ああ、状況が動きます。地球侵略のため、地球人類を調査してきたクル。彼女がクロとともに、総統からの説明を受けるんですが、ここで知らされる総統の真意。侵略が目的でなく、地球人類が共存可能な存在であるか、その可能性を探っていた。クロの活動により、共存可能な存在と判断された。それで、地球人とダジョン星人との橋渡しが芽吹あいさに託されて、ああ、これどうなるんだ。次回グランドフィナーレ!? かと思ったら、どうもそうではないみたい。終わるのか、次の段階へのステップなのか。わからんのだけど、この動きに心動かされるものありました。あいさのね、あの表情がね、なんだろう、強く訴えるものあったんですね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第3号(2016年3月号)

2016年1月29日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年3月号

『まんがタイムオリジナル』2016年3月号、発売されています。一昨日発売だったんですが、ちょっとしたアクシデントで購入できず、今日にまでずれこみました。さて、表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下さんが元気に雪遊び、榊先生の雪だるま作ってVサイン。いい笑顔です! 後ろの師長雪だるま手にしてる榊先生もいい味出してます。他には雪玉持ち上げた『小森さんは断れない!』小森さんに、一緒にらいか雪だるまを作る『らいか・デイズ』らいかと竹田。この、皆のほのぼの感、いいですよ。

『秘書の仕事じゃありません』、部下くんが秘書に抗議ですよ。自分じゃなくて、別の掃除機使ってるって。ええ、こうやって部下ちゃん、活発に動くと、なんか楽しいですね。掃除機にせよ花柄の服でお飾りにせよ、自分の仕事全うしようとするその姿勢、素晴しいものあります。落ちてたクリップ差し出してくれるところなんてとてもいい。けど、この部下について、その存在のシュールさとでもいいましょうか、いろいろ含めて、その問題の大本はあの博士であるな、そう思わせるところたくさん描かれて、いやもう、ほんと、博士の発想、おかしい。けど、最後のローテク改造、あれはなんかいいですね。ちょっと可愛いじゃないですか。

『スズちゃんでしょ!』、姪と映画にいきます。って、そこまでする!? ってくらい、念入りに下準備するスズちゃんです。いや、ちょっと頑張りすぎじゃないかって思うかも知れないけど、例えばこれが自分でも、映画館を下見して、アクセスやトイレの場所、フードメニューの確認だけですませとくと思う。いやね、姪とはいえ人様の子供預かってなにかあったらって思うじゃない。だからスズちゃんの気持ちもちょっとわかるんです。自分も以前、小学生を映画に連れていくかどうかって話になった時、慣れてる映画館ならともかく、慣れてないところなら下見必要だなって思ったし、来場者プレゼントに前売り特典、子供が欲しがるいろいろ、なにがあるか、どうすれば確実か云々、調べたもの。けど、スズさん、座席の場所に関しては、その映画が何番スクリーンで上映されるか、それがわからないと確定はできませんことよ? ほんと、大きさも、中央席が何番かも、全然違ってくるから。単純に席数を半分に割ったらそこが中央ってわけじゃないから。まあ、たいていは席順割る2で中央になりますけどね。今回、スズさん、弟に引かれて、友人に引かれて、散々ですけどさ、子供は好きなアニメにせよなんにせよ、ほんとによく知ってるし、わかってるから、スズちゃんみたいな伯母のいる梨乃はしあわせだなって思います。うん、スズちゃんの気持ちはよくわかるよー。

『美軍師張良』、ゲストです。面白かった。張良子房という人を描いていく漫画なのですが、この人、全然知らなかった。三国志? と思ったら、もっと古くて、劉邦の時代なんですね。驚きの美形。名門貴族の御曹司にして、ものすごく利発なお子さん、って、なんだよ、完璧超人かよー。そんな彼の子供時分の話。街に出たい、そのための試みいろいろ、最初、壁に穴とか強引だなあ! と思ったら、どんどん巧みになって、その穴さえもオトリにするなど、ほんと、こういう知略というか、悪くない。楽しい。また、士毅がですね、スパイとして教育されてしまってるなどなど、ほんと、このやりすぎ感がまた悪くない。これ、本当に知らない話なので、この先がどうなるのか、どう転がるのか、さっぱりわからず、だからすごく先が楽しみ。読ませる漫画と思います。

『ゆらゆら薬局プラリネ』、なんと山内、インフルエンザに罹患です。薬局だから、体調にリスクを抱える人がくる場所だから、出てきちゃいけない。それをわかっている山内に、しっかりきっちり出てこないよう釘を指す上司にと、こういうのはとてもいいなあ。社長がね、すごい上司っぽいだろ、かっこいいだろってえらく盛り上がってるわけですけど、人前ではちゃらんぽらんを演じて、けど人の目のないところでも、しっかり部下に負担かけないよう動いてるとかね、今回は武蔵野社長の評価がばんばんあがる回でした。それと、山内氏、ちょっと弱ってるくらいがちょうどいい人なのかも知れませんね。その素直な感謝とか、素敵じゃないですか!

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第3号(2016年3月号)

2016年1月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年3月号、発売されました。表紙、いいですね! 『NEW GAME!』、青葉とゆん、ふたりそろって、なんだろう、この可愛いの。ちょっとお揃い、けど細部はちまちま違っていて、ジャケットがお洒落、ブラウスもお洒落。ゆんが蝶ネクタイなら青葉はネクタイ、ベストもニットだったり前ボタンだったり、スカートのチェックも、ベストのチェックも、それぞれ違って、けどふたりあわせて調和する、そんなマッチングが素晴しい。これ、ほんと、可愛いなあ。眼鏡も素敵ですよ! 本編で眼鏡で可愛さ半減とかおっしゃってる人いますけど、なんのなんの、3倍増しってやつですから!

ブレンド・S』、新しいバイトさん、入りましたよ。って、いきなり大泣きって、いろいろ困った子っぽいですね。神崎ひでり。苺香いわく、お人形さんのようで可愛いという、その人。どうにも感情をあらわにしがちな子。僕っ子。可愛い僕のアピールに余念のない、ちょっとウザい系キャラクター。お客さんにも人気っぽいです。でも、これ、男だな……。そう思ったら、いやはや、正解でした。これ、ある程度予測できるようになってましたよね。この人、店長を意地でもって攻略しちゃう? 頑張れ! がんがんいこうぜ! しかしほんと、見た目と中身にギャップありなスタッフ、いい感じに揃ってますね。麻冬さんは、素敵なお姉様だと思います。

まちカドまぞく』、面白かった。もうすぐ期末テスト。というので、ももとシャミ子、テストの点数で競い合います! もも、すごいですね。体力無双、勉強も相当じゃないですか。シャミ子もよく挑もうと思ったものだ。いや、もう、シャミ子、普通だもんな、というか、結構頑張ってない? 私の高校時分よりもずっと好成績よ? 今回はシャミ先のメソポタミア、エジプト時代の回想などもあって、それがまた面白い。シャミ先の、魔族らしい振る舞い、シャミ子に悪いことさせようと吹き込むところとかもね、いや、もう、よかった。でも、シャミ子、ももの真摯な言葉に打たれて、ばっちり正々堂々、曲がったことはいたしません。またその時の言葉がご先祖を感激させたりしてさ、ほんと、みんないい子たちばかりだよ! というか、シャミ先すごいな。全教科いけるのか。ももに認められたいシャミ子もまた可愛くて、ほんと、不器用可愛い彼女らの交流。実によかったです。ところで、みかんさんはどうだったんだろう? ダブり?

Aチャンネル』、突発かくれんぼ。ユー子のネガティブ思考、とてもいい。掃除用具入れをしっかり片付けちゃうとか、そういうのもとてもいい。けど、るんちゃんが素晴しい。ナギを見つけるそのくだり。おお、君は名探偵か! ウィッグと化粧で変装してるナギも可愛いなあ。お父さんに写真を送ってさしあげたい。そしてトオルの隠れ方! おお、これも見事。るんと戦ってきた、その経験が彼女をここまでに育てたのかも知れませんね。今回は、トオルのちょっと寂しく思ってたその気持ちが言葉で示されて、そういうのも意外で面白かったです。

『あんじぇりっく・ましぇり』、ゲストです。面白かったですよ。運の悪い女の子、けどものすごく人気でというこの子の名前は間宮麻友里さん。まゆりの友達、山中真央は元気な女の子で、そんなふたりと友達になりたいという月影灰音。お金持ちのお嬢さんみたいなんですが、ものすごい札束持ってたりして、しかもボールに当たってぶったおれて、強盗殺人事件!? これ、面白かったなあ。先生はシスター。シスターエレナ、まゆりのこと可愛いからとどんどん許しちゃうのおかしくて、そして手が触れたら鼻血出しちゃう……。個性的、いろいろ振り切れたお嬢さんたち、それだけでも面白いなって思っていたんですが、なんとまさか、皆、それぞれに妖怪だったり吸血鬼だったり、そしてまゆりは天使なのか! アンジェリック! この人でない4人が、それぞれに見なかったことにしようっていうラストの、なんだろう、気持ちがすとんと冷めるようなところ、これもおかしかったです。

『黒髪巫女とマリアウィッチ』、ゲストです。おお、奇麗な絵! 美原頼子は神社の娘。黒髪緋袴、素敵な巫女さんなんですが、実は西洋の魔女に憧れている。そんな彼女が近所にやってきた魔女の娘と知り合って、ところがこの魔女子さん、奇麗な金髪オッドアイ、なのに日本の文化に憧れて、なるほど、双方それぞれないものねだり、隣の芝は青いとばかりに、相手の文化に憧れを抱いているんですね。この関係、悪くないと思います。そして魔女の娘、マリア・ノーザンライト、この子の魔法、染色の魔法でもって、素敵な柄のマントを作る。頼子のマリアを可愛くプロデュースする、みたいなところも悪くなかったです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第3号(2016年3月号)

2016年1月27日水曜日

雑誌の供給

いつもなら『まんがタイムオリジナル』でもってなにか書いているところですが、雑誌の取り置きお願いしている書店が閉まっていたため購入できず、よって今日は感想お休みです。

いつものように書店にいくと、シャッターがおりている。店内も電気がついておらず、けれどこないだ、『フォワード』を買いにいった時は、普通に営業していたし、アルバイト募集の張り紙もあった。これはどういうことなのだろうと、茫然、店の前をうろうろしていたら、後からきた親子ふたりづれも、同じように驚いたように店の前に立ちすくんでいた。

ええ、たいていこういう場合、都合により早仕舞いとか、店先になにかしら挨拶があったりするものですけれど、それがまったくなかったのですね。申し訳ないのだけれど、まさか夜逃げか!? いや、ここの社長は別に収入があるはずだから、そうそうそういったこともあるまい。などなど考えて、今日かぎりの臨時の休業ならいいのだけれど、違ったら困るなあ。いや、本当に、雑誌を継続的に買うというの、それだけのことがこんなに面倒になる日が目前に迫ろうとは、かつては思いもしないことでした。

だいたいにして書店が少ない。私の住んでいる町には、私鉄とJRの駅があって、その周辺には書店が7店舗くらいあった。過去の話ですよ? それぞれに特色というか、置いてるものの傾向が違って、高校生の時分はそうそう京都にも大阪にも出ていけないでしょう。だから、目当ての本を探して、いろいろ書店をめぐったりしたものでした。けれど、今はもうそんなの無理です。デフレが悪いんですかね。あるいはAmazonをはじめとするネット書店のせいですかね。書店はひとつ減り、ふたつ減り、今や2店舗しかないというのですから、もう本当になんでこんなことにと思わないではおられない。もし今利用している書店がなくなったら、ちょっと本を買おうにも、いやまあ10分も歩いたらいいんですけど、その10分が面倒じゃないですか。家とまったく逆方向ですからね。このちょっとの手間が、雑誌を買って読むという、長く続けてきた習慣を途絶えさせるのではないか。なんてことを心配しています。

通販で買うにしても、310円の雑誌を買うのに、送料はいくらになる? コストがかかりすぎるようだと、やっぱり買ってられないよなあ、なんてことになるわけで、私の、もう何年になるんだろう、四コマ道楽も、こうして供給を断たれることで終了するのだろうなと思わされるできごとでした。

なお、帰宅して家人に、いつもの書店のシャッターが閉まっとったよ、と報告したところ、昼間には営業していたとの話。ということは、店じまいではなく臨時の早仕舞いと考えてよいのかな。いずれにしても、明日、『まんがタイムきららキャラット』を買いにいけばわかることです。

2016年1月26日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年3月号

『まんがタイムきららフォワード』2016年3月号、昨日の続きです。

『怪獣の飼育委員』、このゆったりとした雰囲気の漫画。好きでしたよ。最終回、野菜泥棒を捕まえようと見張っていたら、その犯人が空飛ぶ怪獣だった。ものを食べない怪獣が野菜を盗むのはなぜか? いろいろもろもろの理由が明らかになるのと、コトと月子の問題の解消、それらが並行して展開して、この相互理解、素直になること、そうしたテーマの率直に伝えられるところなど、この漫画のよいところであるなあと、あらためて思わされたんですね。素直な漫画。そうしたところ、気にいっていたんですね。

『ルイは友を呼ぶ』、急展開だ! Eクラスに現れた女子2名。Dクラスに落ちたというふたりなのですが、ソフィアとクララ、考えるところがある。いやもうね、この角の美醜によってランク分けされるという、その制度、社会への反抗を画策する、いわば急進派だというのですね。Eクラスメンバーとの対話、これが結構スリリングでいかしました。散々これまでツノの美醜で差別してきたのが、自分たちが差別される側になってようやく制度の歪さに気づいた、ネルのその指摘の的確さ、実にいい。この漫画は、もともとから、差別を内包した社会を舞台として、いつかその差別の克服などあるんじゃないかと思ってきたわけですが、ここにソフィアたち急進派を登場させることで、描かれる社会とその理不尽に対峙する彼女らのありかた、際立ってきたと感じます。Eクラスの彼女らがね、自分たちの内面の問題をほぼ解決している、乗り越えている、それがあるからこその、急進派との決別、その説得力に繋ったのだと思っています。

そこテストにでます!』、数馬とかえでの件、解決といいますか、次のステージに進みましたね。これ、数馬はすぐに受け入れるのかどうなのか。というか、なぜそこで受け入れない。とやきもきしていたわけですが、数馬には数馬のプランがあった。かえでに見合う、そんな人間になって、そして告白しようという、その決意があるがため、かえでの告白にほいほい乗れなくて、けれど自分の考えてきたことをかえでに告げることで、ええ、応えるわけですよ。この漫画に描かれる恋愛の、気持ちの、そうしたもろもろは、ついつい考えすぎてしまう、そうした子らの、一種不器用な関係の構築を表して、ああこうした態度こそは青春ないし思春期の時期に特有の、青さ、若さ、そして苦さに発するものなのであるのかも知れないなあ、なんて思わされるのです。

2016年1月25日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年3月号

『まんがタイムきららフォワード』2016年3月号、一昨日の続きです。

『はるかなレシーブ』、夏休み終わって、いよいよ学校編。はるか、転校先で、さすがにビーチバレー部はないだろう、とか思ってたら、お、あるんだ。金髪のお嬢さんがトスの練習してる。誘われて部室にいったら、そこにはかなたの姿がありました。ああ、そりゃそうだよな。それが自然だよな。はるかの出会ったお嬢さん、名前はクレア。その双子の妹は眼鏡の真面目そうなお嬢さんで、こちらはエミリ。トーマス・恵美理にトーマス・紅愛。おお、漢字もあるんだ。クレア、エミリ組、チームの名前はエクレア。はるかとかなたのチームははるかな。面白いな。この二組で、とりあえず試合してみよう。はるかとクレアの性格、うまいことマッチして、ほんと、すごい相性よさそうですよね。とりあえずの試合でもって、新登場人物の個性もうまく表現して、そしてそこにビーチバレーのルールやそれぞれの得意など見せる。ちょっと試合の運び、追うの大変なんですけどね。情報量、多いですよね。

『手と手を合わせて』、さち、オーナーがベッドの下になにか隠しているところ見ちゃって、それがすごく気になって、というんですね。雪葉とモニカ、皆で興味津々で、探ってみよう! その話し合いの、だんだんに画角が広角に移行していく表現がなんかおかしくて、というか、誰もとめないんだ! オーナーの部屋の鍵を入手するための策略ともいえない稚拙なチャレンジ。けど、この隠せなさ、わざとらしさ、これがさちのチャームポイントなのでしょう。あるいは憎めなさ。今回は、プライバシーを暴く! という、お客じゃなくてオーナー相手だから大丈夫? 結構アウトじゃない? ってぎりぎりを突いてる話ですけど、さちの駄目さ、モニカ、雪葉のちょろさ、そうしたものがあるから免責されてる、微笑ましく読めるってところあって、いやもう、マブダチ隊員の活躍には、すっかりやられましたよ。オーナー、一枚も二枚も上手でした、そういう話だったんだけど、結果的に、さちの望んでいたもの、家族のような暖かさに辿りついた、そういうのんはですね、やっぱりなんかよいなあって思うんですよね。

2016年1月24日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年3月号

『まんがタイムスペシャル』2016年3月号、一昨日の続きです。

『うぶコメ!』、ヒロタカ先輩、面白いなあ。ついにつばさの策が効果を発揮しはじめた!? かなでが、ヒロタカに相談を持ち掛けたんですね。いよいよか、すごく悪い顔して笑って、いやもう、どうなるのか。ハラハラさせやがるぜ。でも、全然そんなことありませんでした。この漫画のよさなんだと思いますよ。誰もが見事にお人好しで、そのやりとり、どんなにシリアスっぽい様子見せられても、最後には全部ひっくりかえって和気あいあい。今回もそうでした。ヒロタカ氏、結構ちょろいよ! 力斗の体育会系コミュニケーション、先輩先輩とたてて、持ち上げてと、それですっかりほだされて、気持ち大きくなって、先輩風ふかしちゃって、大失敗! いや、もう、面白いわ。ほんと、みんなお人好しです。

『BONSAIガール!』、ももこと竹林マネージャー、デートですよ。バレンタインにチョコレートを渡そう。けれどももこもマネージャーも14日休みで、じゃあとデートに誘わせる。柏原、佐倉をダシに使ってマネージャー誘い出して、いやあ、マネージャー、佐倉がからむと心配でしかたなくなるんですね。デートの場所が全日本盆栽展ってのがらしいですよね。ももこの私服も可愛くて、ふたりの会話は盆栽一色。と、ここでまさかマネージャーとその父親との関係、それが明らかになるとは思いませんでした。ずっと秘密のまま? いや、いつかバレるとは思ってたんですが、それがこのタイミングとは思いませんでした。でも、これ、マネージャーにとっては痛手でも、ももこにはそうでもないんでなくて? この状況の変転、はたしていかなる結果となりますか。

『同姓同盟』、面白いですよ。優しい方のイトウユウキ、この子にラブレター渡すと、恋愛云々では発展しないけど、イラスト交換や写真交換でやりとりが続くとかなんとかで知られて、ほんと、不思議なお嬢さん。そんな希、勇の反応を見て、自分のこと気にしてくれてるんじゃ? すごくわくわくしてるのね。もう勇のこと好きで好きでしかたないんでしょう。勇ましい方の気持ちの聞き取り、これもおかしくて、勇ましい方なんていわれてるからマイナスイメージあるんじゃないのか? 優しい方とか優秀なとかいわれてるから、希は得してるんじゃないか、モテるんじゃないかって、そういってる勇のモテへの渇望、それも全部希に負けたくない一心っていうのがね、もう、ほんと、勇も希のこと好きで好きでしゃあないんじゃん。ねえ、ほんと、ふたり、不思議な関係ですよ。素直になりたまえよ。

メェ〜探偵フワロ』、ああ、フワロ氏! なんと出奔しちゃった。アーサーもミスレモンも慣れたもので、すぐに帰ってくるだろう、そう思ってるんですが、フワロ氏、結構シリアスなんじゃないの! でも、それでいつかのニワトリ、泥棒の彼とたまたま出会って、意気投合ではないけれど、いや、意気投合なのか? 一緒に喫茶店いって、話して、なんかアドバイスもらってって、仲よいなあ。めちゃくちゃ面白い。フワロ氏、レモンさんの小説の成功、あとレモンさんのひいおばあちゃんかな、そういうのんが全部ダメージになって積み重なって、ああ、探偵の夢も小説の夢も、全然花がつかない、実もならない。才能は実業にこそあって、そうした自分の夢を叶える方向にはさっぱりだったんだなあ。これ、なんという残酷なのだろう。才能と希望は違うのだ。夢と適性は違うのだ。もうね、泣ける。ほんと、フワロ氏、すっかりやけになって、けれどそれでも結構人望があるんですよね。まあ今回は空振りだったんですけどさ。これからが本当の独りだ。フワロ氏、泣けたよ。もう、なんだろう、この味わい。この胸に沁みる情感。もう、本当、素晴しかったです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第3号(2016年3月号)

2016年1月23日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年3月号

 『まんがタイムきららフォワード』2016年3月号、発売されました。表紙は『がっこうぐらし!』、学園生活部の面々、びしっと指を空向けて指したりしましてね、おお、かっこいいじゃんよ! その指差しポーズにも、それぞれの人となり、個性を感じさせて、そういうところがとてもいい。皆の着ているコートも実にいいですね。そして『あんハピ♪』のTVアニメ放送を告知するカット、『鬼が出るか蛇が出るか』のカットもございます。

『鬼が出るか蛇が出るか』、カラーですよ。なんだろう、扉絵、ばーんと一枚、井月悠理でありますよ。壺を小脇にかかえて、なにか舐めている。ブスじゃ! ブスじゃ! 扇げ! 扇げ! ではないっぽいんですけど、でも甘味ではあるようですね。本編素晴しかった。悠理が優をつれてババチャマに会いにいこうと誘う。断られる。しろに持ち込む。しろ、ハンモック! 超可愛い! しろ、ほんと、いいよなあ。年少なんだけれど、ちょっと達観したところあって、悠理はバカとかいわれてますけど、ほんと、そういう風にしか悠理のよさを表現できないしろの不器用さなんかも愛おしい。さて、ババチャマふたりとも、今回は調子に乗りすぎて、優と悠理に試練を課します。そのノリノリ、めちゃくちゃ面白くって、悠理は悠理で真に受けて、すごい悲壮感でもって試練に向かうんだけど、そこでですよ、ずっと俺の顔だけ見てろ、って、なにそのBL主人公っぽい優の顔! 吊り橋効果だなんだいって、ルート作るのに夢中になってたババチャマ、しろが突っ込みを忘れるレベルで、もうね、最高じゃない? でもって悠理! ああ、順調にババチャマの策にはまってますやん!

夢喰いメリー』、ずいぶん確信に迫ったんじゃなくて? キョウの勇魚にいう二回目の意味。十年前、ジャングルジムから落ちた勇魚を助けたのは誰だったのか。それがキョウ。勇魚の記憶では夢路。しかし夢路はそのことを覚えておらず、覚えているのはキョウの側。この記憶の齟齬、チグハグがあって、そしてメリー、夢路サイドです。夢魔との戦い、窮地に陥ったところに現れたジョンたち。ジョンがいう、夢路はかつて夢魔の器であったことがあるという。これは、キョウがその夢魔だったということ? いや、どうなのだろう。エルクレスと夢路の関係も謎だった。キョウも謎。謎ばかり。ほんと、少しずつ、いろいろが見えてきて、けれどその先はいまだ見えず。その情報開示のコントロール、見事にやられっぱなしですよ。

ゆるキャン△』、キャンプを終えて、その旅の情景など思い出しているリンですよ。そのしみじみとした情景、とてもよく、そして鞄から取り出したのは、なんとなく渡されるまま持ってきてしまったコンパクト焚き火グリル。うおお、面白いなあ。買っちった。リンのその満足げなること! そして斉藤と一緒に妄想する野外焼き肉。ああ、面白い。夢が広がる! うん、こういうの面白いなあ。ちんまりとした焚き火で、ちんまりとしたひとり焼き肉。この漫画にいうキャンプっていうのは、仲間でわーっといって、ファイヤー囲んで、みたいなのじゃない、ほんとに自分ひとりとか、友人がいても少数とかの、こじんまりキャンプ。その楽しさ、面白さ、実に心地よく伝わってきます。そしてリンの悩みごと。なでしこへのお土産。はたして、いかにして渡すべきか。そう思っていたら、図書室の一画に倒れこんでいて、なでしこ、やばいな、この子! お土産渡したら喜んでくれて、それ見てちょっと微笑むリンの口元。いいな! とてもいいな! なんだろう、ひとりが好き、静かでいたい、そんなリンだけど、人が嫌いなわけじゃないよ、なでしこが、友達が喜ぶ姿見るのはむしろ好きだよ。そういったことが見てとれて、ああ、ほんと、実にいい。で、なでしこ、ぐいぐいきますね、今週の土日、焼き肉キャンプすることに決まったっぽい! はや! すごくはやいな! なでしこ、すごいよ、この子の行動力!

『スーパーあゆかちゃん』、読み切りですよ。作者は井上かーく。『JOB&JOY』の人! これは期待される! そう思っていたら、ええ、面白かった。のっけから驚きの展開。軽くドアをノックした、と思いきや、見事にドア、全壊。全開じゃなくて全壊。兄貴、怒るんですけど、このドアを壊した妹、あゆかはスーパーパワーの持ち主。生まれた時からそうだったらしい。このあゆかちゃん、学校でも友達が寄ろうとしない。危ないから! そんなあゆかのこと心配している兄だけれど、この人はこの人で、とんでもなく不運で、あやうく命を落としかねない、そんな体験はこれまでにもたくさんあって、そして今回、降り注ぐ鉄骨! ああ、走馬灯はじまった! あゆかがそれを助けてくれるというの、この妹の純真さというか、いたいけさというか、ちょっと子供っぽいというか、そういうのがね、この兄貴を助けてくれた、その場面に見事に効果的に発揮されてましたよね。ちょっと不注意かも知れない。そんな妹の、真っ直ぐな気持ち、それがね、なんだかすごく頼もしく思えたわけですよ。

2016年1月22日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年3月号

『まんがタイムスペシャル』2016年3月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、リコがですね、すごく真剣な顔してチョコレート作っていますよ。マキの、微妙なイラストの入ったレシピメモ見ながらですね、頑張って湯煎してる。うん、これ、できがどうなるかはわからないけど、いい結果出せるといいですね。『だけど温田さんはひとりでデキない』は、温田さんがチョコレートで彫刻してますよ。ああ、よかった。仏像じゃない。温田さん、自分の顔、彫ってるんですね。そして『ローカル女子の遠吠え』りん子さんは、さりげなく富士山チョコレート。ああ、よかった。仏像を彫るりん子さんはいなかったんだ。って、仏像彫るのは違うヒロインでした。

『光れ!メシスタント』、中辻さんお悩み中。そうかあ、この人はポジティブに考えるの苦手なたちなんだな。そんな中辻に担当の編集者がついて、それはそれは嬉しいこと。そう思っていたのだけれど、次々と入る直しに、またいろいろとわからなくなってしまう。ああ、難しいものだなあ。自分のやりたいこと、描きたいものだけじゃあ駄目なんだ。先生からは、「自分の描きたいものを描く」から「読者に向けて描く」にシフトチェンジするということ教えられて、プロには必要なこと、ああ、なるほどなあ。落ち込んでる中辻はなんだかすごく素直で、そんな中辻をはげますのは光の料理とその人のよさ。うん、よかったじゃん。うん、まわりにいい仲間がいて、中辻さん、ほんとによかったじゃん。ところで、中辻さんはいつだって可愛かったと思うんだよ。思うんだよ。

『課長と私のおかず道』、どんどん面白くなってきてますね。南条課長のキャラクター、それがだんだん掴めてくる。ずっと厳しいばかりの人だと思っていた保志。けどそうじゃないとわかってきた。課長のいとこである橘にさそわれて、お宅訪問。そこに現れた課長の目的とは、ああ、アスパラガスなのね。和風ダシがアスパラガスにあうという話。それを実践でもって教えてくれる。その過程でね、意外や冗談いうのがわかったりね、真顔なんだけれど、そして保志の提案をしれっと自分の手柄みたいにいっちゃって、それつっこまれて、目をそらして、いいなあ、南条課長! わかりにくい人かも知れない。けれどちょっとずつでもわかっていけば、また違った面も見えてくる。そういうのがね、なんだかいいなって思ったんですよ。

なり×ゆきリビング』はお昼の話。佐藤さんはお弁当持って外に出ます。篠峰さんは、同僚女子と一緒に休憩室で食べます。お弁当作ったのは篠峰さんで、けどいつも一緒にいるわけじゃないっていう、その距離感、面白い。どんどん仲がよくなっていくふたり。けれどべったりじゃない。それぞれが、それぞれの場所、スタイルを持って、大切にしていて、それを無用に侵害しない、そうした風がね、大人の関係とはこうあるのがとてもよい、みたいに思われて、ほんと、読んでいて、すごく魅力的と感じるんですね。佐藤さんはデパート屋上で食事。竹内さんもひとりで食事する系女子。一緒に暮らしてる佐藤、篠峰のふたりがね、お昼に外でたまたまばったり出会って、なんかすごくいい笑顔。ああ、なんだろう、この距離感。すごいね、もうぐっときますね。

『まちがいだらけの恋愛道場』、新作です。どんな話だろう、あ、コマ割り漫画だ、みたいに思って読み出して、あ、あの映画のヒロインに感情移入しすぎちゃうヒロインの漫画の人だ! うん、面白かったですよ。女子仲間との恋愛談義についていけない女子がある。男連中との恋愛話にどうにもノれない男がいる。ふたりともに、地団駄踏んだり壁殴ったりして気持ちリセットしたりして、なんだもう物騒だな。ともあれ知り合い、思いがけず出会って、ここから恋がはじまる!? なんてことはないのであって、この感触、素晴しいな。というか、お互いに評価しあうその言葉が酷いよ! この、人の恋愛話にノれないふたりが、自分の知識でもって互いに助けあおうという無茶話。いや、もう、酷い。そのエピソード、酷い。ほんと、ドメスティックプリンって! もう、これ、残念ヒロインがどうも好きらしい私には、びしびしきますよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第3号(2016年3月号)

2016年1月21日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年3月号

『まんがタイムきららMAX』2016年3月号、一昨日の続きです。

『ペンにまします神サマの』、突然の展開に、なんだこれはー! ただ学校にいったってだけの話じゃなかったのかー! 驚かされたわけですが、面白かったですよ。唐突な転換。宇宙空間に教室だけ飛ばされた? と思わせて、そうじゃない証拠をちょっとずつ見つけていっているというのね、すごいな、優秀だな。他の生徒は黙々と自習していて、ああ、これ、正常性バイアスってやつだ……。猫屋敷のピンチ、これが状況をよりスリリングにしていて、いやもう、ほんと、ペットボトルが希望。我らが主人公寿実には、委員長がぐっと踏み込んで、手なんか握っちゃって、うおお、これ、どういうこと!? と思わせたところで、一気に状況が改善する。面白かった。猫屋敷さんもドンマイ! ほんと、これしかしどうなるのだろう。学校編、まだ続いちゃう?

『はんどすたんど!』、とてもいい感じ。体操クラブにやってきて、いきなり卑屈な部員面々ですよ。優秀という子、小野寺あやちゃん、なんだかふわふわで可愛い子。いい感じに、まざりこんできて、ああ、楽しい。というか、ななみ、それはいろいろ反則でゲスよ。この子がやれば、なんでもおかしいのがずるいなあ。先生の秘密も判明。そして、先生あまねの姉、ことねコーチ、おお、結構優秀で、ちょっとのアドバイスでななみが蹴上がりを成功させる。いちごもね逆上がりを成功させて、待って、それにしてもその叫び声はないんじゃないか? これ、Dokidoki☆VisualきららMAXだよ!? 体操に向く体形の話とかも出てきて、ああ、ひなたが落ち込んでしまったんですが、ホルキナとか長身だったけど、すごくいけてたよ! そんなこと思ってたら、ひなたが段違い平行棒にチャレンジ。うん、いいね、なんかこれだって思ったんですよ。

『ぱぺっとコール!』は、和樹先輩が風邪。かじゅちゃんおバカなのに…おかしいですね、って、確かにヒドい! 栞の暴走おかしくて、かと思えば千冬の発想もいろいろおかしくて、いいですね。で、皆でお見舞いですよ。って、完全防備! 栞のそれは意味があるのん!? ほとりのお見舞いに見せる意気込み、和樹も戸惑うレベル、って、カエルの人形!? 栞は栞でやりたい放題、君、本当に見舞いにきたのか? いやもうおかしくて、そう思っていたら、和樹と千冬、ふたりの会話。なぜ人形劇をするようになったか、そして千冬の気持ち……。ここというところに、いい場面。決まってましたよね、ばっちりでしたよ。

『すくりぞ!』、どんどん面白くなってくって感じありますよ。にゅう先輩が部室にて、誰もいないと思ってモンスターだのダンジョンだのっていってたら、リンにそれを聞かれてた! それからのふたりのやりとり、仲間に…しますか? いいえ。あれは面白かった。枕バシーンッもよかったです。今回のテーマはカプセルホテル、とはいうものの、それで掘り下げるとか、そういうわけでもないんですけど、居場所を奪われていくにゅうの鬱屈、イライラ、その気持ちはよくわかる。早くもよおさないかな云々のくだりの駄目さ、にゅうの危機感、これも見事に決まってました。最後にはね、リンとにゅう、うまくうちとけてね、これはよかった。あと、ツバキヤマ。ああ、もう、この人は! ほんと、いい感じに小さな世界を広げていっていますよ。

ハナイロ』、クライマックスですよ。陽からの電話。いち子の家にいったら、そこはもぬけのから。突然の引っ越し、いったいなにがあったのでしょうか? 陽のもとに茉乃花、沙里、うるみが駆け付けて、しかし魔法を使えば、魔法がばれれば、彼女らの試験は失格になる。そうした局面において、まずは茉乃花がこっそりと、自分の花魔法、予言でもっていち子の消息を追う。そしてついには、陽の前で、沙里が伝言の魔法を使って……。これ、正念場ですよね、クライマックスですよ。陽といち子、そして三人の友情、それを大切にしたいがために、自分たちの試験をふいにするかも知れない行為に及んで、ああ、これからどうなる!? なにごともなければいい、しあわせな結末に向かって欲しい。そういう思わないではおられなかったんです。ところで、いち子の引っ越し、これは大山鳴動の予感がしますよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第3号(2016年3月号)

2016年1月20日水曜日

『まんがタイムファミリー』2016年3月号

『まんがタイムファミリー』2016年3月号、先日の続きです。

『軍神ちゃんとよばないで』。村上義清、いいですね。武田に追われて、上杉に助けを求めてきた。槍をよく使うことで知られる村上義清がきたと知って駆け付ける柿崎がおかしい。ほんと、勝手に四天王とかいってるし、外交問題になるとかいわれてるし、しかもなぜかオネエの義清に妙に気にいられてしまって……。義清と謙信、あ、もう虎千代じゃないんだ、謙信の会話もおかしくて、女の子です、わっかるー! アタシもよ。すごい! しびれる! ほんとにこの人がどうだったのかは知らんけど、信じちゃうよ? いいのかい? そして次回は川中島? おおう、なんか話が進んでいくなあ。結構大きな戦なんじゃないんですか?

ダ・ヴィンチ系女子高生』はボッティチェリの話の続きですよ。クロナカの考える芸術や芸術家というもの、それがまったく違っていて、見事に裏切られる。ああ、そうですよね、我々現代人がいう芸術なる概念は主に19世紀にできあがっていったもので、このルネサンスの頃にはまだそうした考えは存在しない。それが見事に説明されて、工房仕事とはいかなるものか、なるほど、カリスマ美容師に例えるとわかりやすくなるのか……。鋳物の裸エプロン! これ、嬉しくない! 天才と凡人の話、ボッティチェリのあの表情なんてね、相当な鬱屈、苦悩がありそうです。そう思っていたら、レオナルドの側ではまた違う悲劇があるって話になって、いやいや、サンドロ、それ誤解だから。ところで、クロナカがレオナルドの弟子になる!? みたいなことクロナカが思ってますけど、それは、それはないと思うんだけどなあ!

『役職名はお嫁さん』、めちゃくちゃ面白いですよ。獅子本先輩が美如に相談があるという。恋人にバレンタインのチョコレートを、っていうんだけど、その男がどうにもこうにも酷い! ものすごい顔してる男性陣がおかしくて、いやおかしくないな、なんとかしないと大変なことになりそうですよ。チョコレートを作ろうという時の、何で犬野までここにいるの!? 俺の家だからだよ!!! このやりとり、めちゃくちゃ面白かった。ここからの犬野のツッコミ、それがほんと見事でして、そして獅子本撃沈。もうね、最高だったと思います。獅子本、おかしな人ですけど、なんだか憎めなくって、そして見事な自爆系。すごいキャラクターに仕上がってると思いましたよ。

『かしこみかしこみ』、チョコレート好きの男性は、バレンタインデーがちょっと苦手。この時期は売り場に入りづらい、というので山椒に買い物を頼むんですね。なるほど、山椒、お酒に酔うと人に変化しちゃうのか! それでナツメに気づいてもらえなくて、ちょっとショックうけてるのが、なるほど、いろいろいい感じじゃないですか。山椒、人にばけたら男の子。けど、それでもナツメには男の子とは気づいてもらえないのかな。というか、ばけてるんだから、男も女も自在なんだろうな。友チョコを交換します。それ聞いて、男も普通にチョコレート買えるようになるかと喜んでる件の男性、あれがよかったですよ。そして奏衣様、義理チョコでないチョコレートと聞いて思うところあった模様。でも友チョコ。うん、奏衣様、複雑ですね。

  • 『まんがタイムファミリー』第34巻第3号(2016年3月号)

2016年1月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年3月号

『まんがタイムきららMAX』2016年3月号、発売されました。表紙は『ステラのまほう』、主要メンバー4人がドット絵イラスト抱えてまして、そして背後にはTVアニメ化決定! の文字であります。これ、すごく控えめだなあ! ぱっと見て気づかないよ! 『ステラのまほう』に関しては、いろいろそれと思わせる動きなどうすうす感じていたものですから、テレビアニメ化も意外ではないですよね。そうかあ、やっぱりそうだったんだな、みたいな感じに受け止めて、ええ、どういうものになるか楽しみでありますね。

『こみっくがーるず』、よいですね。成長をテーマにしたエピソード。かおすちゃん、ひとり成長していないと気にやんでいて、あのくじけっぷりもおかしかったんですが、お母さんですよ、かおすちゃんのお母さん。そっくり! けど背は高いのね。お母さん、かおすちゃんのこと、親だというのにかおす先生って呼んでいて、変わった人だなあ。そう思っていたんだけど、その母が娘を薫子ちゃん、名前で呼ぶそのくだり、ああ、これは胸に迫るものありました。母は母として娘の頑張りを応援し、そうでありながら、娘の苦しむ姿を見れば、その苦しみから娘を救おうとする。その両面の母の心がよくよく描かれて、そして頑張ることを選ぶ薫子、いやさかおすのその決心もまたよくよく伝わって、ほんと、これ、いい話だよ。これ、小さなエピソードだけど、描かれていることは大きい。そう思わされるものありました。

いちごの入ったソーダ水』、ああ! 桔梗サマ! 今回もなんとお美しい! その桔梗様がですよ、制服にお向けになるまなざし、その真摯なることったら! そうか、正しく着てこそ制服のデザインが映える。わかる! 100%の魅力が引き出される。わかる! ついでにいうと私は着るより見る方が好き。って、だんだんあやしくなってきたぞ! 憧れの花泉月には、ちゃんと制服を着てほしい!! って、あなた月の魅力に制服の魅力をかけあわせようとなさってるのね! いかしました。素晴しかった。似合ってません! の一喝。見事でした。素敵でした。内心ではうろたえて、けれど決してそうとはさとられない。ちょっと不憫かもしれない桔梗様。ああ、桔梗さま。桔梗様ったら、桔梗さまです!

『どうして私が美術科に!?』、ゲストです。間違えて高校美術科に入ってしまった女の子。って、どうやったら間違えられるんだ!? ほら、受験で実技とかあるじゃない? って思ってたら、ちゃんと受けてしまってたのか。なるほど、実技の点数低くとも、学科でもって入学する。そういうこともあるのか。難しいな。酒井桃音。どうやら実技面で問題あるらしく、って、そらしゃあないよな、居残りしてたら、同じく居残り組、竹内黄奈子と知り合って、ああ、黄奈子も美術科に入りたくて入ったわけじゃないのか。って、間違えたわけではないのね……。桃音の間違えて入ったくだり、実におかしくて、そして描く絵がメルヘンチック。描いてる時の顔がね、一緒にメルヘン寄りになるってのがおかしくって、ほんと、この美術に向いてるのか向いてないのかわからん女子ふたりの今後、実におかしいことになりそう。この新天地で、新しい可能性、見出せるといいですよね。

『シンデレラはまだ子供』、ゲストです。おお、沙藤しおさん。おお、いいじゃないですか。最初に語られるシンデレラの話。私たちはシンデレラを大切にする家族になりましょう。って、義理の妹ができるのか。つまりお母さん、再婚? と思ったら、パパ、どうしちまったのか。再婚早々亡くなっちゃったのか、あるいはパパが亡くなったからその娘ルナを引き取ることになったのか。前者っぽいんだけど、このあたりははっきりとは描かれていません。ルナのですね、新しい家族に馴染めない感じ、そこにぐいぐいいく姉ふたりに母、そのやりとりがよかったのですよ。そりゃまあ、ぐいぐいこられて迷惑だし? いろいろかまわれるのもうっとうしいし? そう思いながらも、その言葉は決して拒絶しているばかりでない。そういうの感じさせるバランス、よく表現されて、ただ単純なツンデレのパターンから一歩抜けている、そういうところを感じさせるものありました。姉は、長女が生徒会長、次女はアイドル。無茶なこという次女すずねのこと、ぎゃんぎゃん怒るルナの言葉に、結構はげましとでもいいましょうか、そういうニュアンスがあるとかね、自然な感じで見せるその心情、それがよかったんですね。

『アルエない大発迷』、ゲストです。なかなかいい感じではないですか。楽しく読んで、くすりと笑う。そうしたおかしみ、そうしたくすぐりがとてもいい。学生にして発明家、アルエの夢は、コーラの海で泳ぎたい。いやいや、それ、ベタベタになりそうでやだなあ。ともあれ、夢を叶えるために作ったのが、コーラパラダイス。無限にコーラを排出する、って、すごいな。これで飲料メーカーはじめたら大儲けじゃん。けれどフウリにとめられる。大掛かりすぎるだろうと、ドリンクメーカーでいいだろうと。そうしてできあがってきたのが、人型ドリンクメーカービタンさん。これも無限ジュースメーカーなのか。無限、好きだな。授業をさぼる周辺のくだり、意外とチョロいフウリ、ビタンさん壊れて伏線見事に回収する、などなどね、しっかりうまいこと組み立てられていて、ふたり、いや三人か、そのやりとりも面白く、楽しく読めましたよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第3号(2016年3月号)

2016年1月18日月曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年3月号

『まんがタイムきららミラク』2016年3月号、一昨日の続きです。

ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、赤音が風邪ひいちゃいました。学校を休んで、ちょっとしんどそう。けど、この子、すごいな。普通に授業を受けていても遅れてしまう私が一日も寝ていたら! って、それ、すごくしんどそうな状況。もう、毎日が追い詰められてる、そんな状況。風邪ひいても、必死に自習する。泣けるなあ。ほんと、健気なこの子の頑張り見てるとね、ほんと、なんとかしてあげたくなる。きっとお母さんもそうなんだと思う。風邪なのにゲームするの? のくだりなんか、もうね、どうしたらいいのか。本当なのよ……。ああ! もうね! 赤音を、赤音さんを甘やかしてあげたい……。ちょっとビビモンにログインして、そこでのやりとりもとてもよくって、ああ鈴木先生いやチェリさんからの杖のプレゼント。赤音、嬉しかったろうなあ。ほんと、自然と感謝の気持ちが溢れてて、そしてあのセリフでしょう。もうね、泣けるよね。赤音よう、ほんとよかったなあ。今回、キャロラインとヒカリはゲーム中で出会わず、なるほど、出会うと風邪ひいて云々って話になりそうですもんね。なるほど、偶然のはからいです。

『かんきつパンチ!』、柚の可能性がいろいろ開けていってますね。なるほど、姉、蜜柑以外の体にも入れることが実証されました。他にも柚、瞬間移動できたりして、そんな柚がひとり校内を散策している時に見つけてしまったもの。図書室にあったヘッドフォンとポータブルプレーヤー、そして自習ノート。なにやってもそつなくこなす蛍さんですよ、なんとこの人、誰にも見せない側面があった。実は不器用、人の十倍頑張らないとついていけない。って、いやいや、赤音さんもだけどさ、その努力できる、こつこつ頑張れるというのは才能だから、卑下するものではないよ。誰にも見せたくない、そんなところを柚に見られて、けど恥ずかしいことなんてない、はげまされて、ああ、ふたり、距離が縮まりましたね。ほんと、蛍、ちょっとの弱点がこの人の魅力をより引き出したのかも知れません。でも、ほんと、不器用たって、うさぎとかめのたとえもあるぞ、頑張れる、継続できるというのは、なによりも優れた才能だと思うのですよ。

『カラフル・マキアート! — 魔法少女は戦わない。』、面白いことになってきました。昨日、掃除の最中に出会った人のこと、なんだかいろいろ気になって、いったいなにものなのだろう。そう思っていたら、ちゃんと向こうさんからきてくれました。変身してた姿しか見せてないから、変身前だと気付いてもらえない。さらには、みのりがこの子のこと気にしていたからと、栞、さっそく排除にかかる。素晴しいな栞さん。危機管理ってやつだ。赤峰花乃香、この子も不器用そうな子だなあ。みのりに用があるのは、みのりがカラフル・マキアートのリーダーだと思ってた。理由? ピンクだから。なんてこった! 地味にダメージ受けてる部長がおかしくて、そしてこのどさくさでみのりがリーダーやらされることになって、ほんと、なんだろう、このへんてこコミュニケーション。部長が方針を決める。リーダーは音頭をとるだけ、って、お飾りじゃん! ほんと、個性的な子ばかり集まって、どうなるものかでありますよ。

『しましまライオン』、おお、新しい登場人物が元シマウマのまこのこと狙っていますよ。いったいなぜ? カツアゲ? 違いました。なるほど、元動物の子なのですね。灰島えりな、元ハイエナというこの子、動物時代にライオンにはずいぶん煮え湯を飲まされてきた。取った獲物は横取りされ、ってところ、なるほど、ハイエナスカベンジャー説をはなれ、ハイエナハンター説でありますね。そう、ハイエナは意外や自分でも狩りをする。長く信じられてきたように、ライオンたちのおこぼれを貰う、というのは誤りらしいんですよね。むしろ、ライオンがハイエナの獲物を力で横取りしたりしているという話。ええ、そりゃえりなも動物時代の鬱憤がたまっているわけです。えりな、可愛い子ですよね。ライオンいおんはかっこいい系お嬢さん。ハイエナえりなは可愛い系お嬢さん。弱気のまこにとっては、怖い肉食動物かも知れないけれど、ちょっとあかんたれで不器用で、負けず嫌いで、ほんと悪くない。いいキャラクター揃えてきたなあって心底思わされましたよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第3号(2016年3月号)

2016年1月17日日曜日

『まんがタイムファミリー』2016年3月号

『まんがタイムファミリー』2016年3月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』、チエちゃんメインで、バレンタインデーですね、チョコレート作りの真っ最中。これはケーキですかね。苺飾りまして、そして、ええと、これなんだ、猫? 描いてるの。『牧場OL』野花南もチョコレート持って、ああ、この表情いいなあ。なんかたくらんでるっぽくって素敵です。『宅飲み残念乙女ズ』3人もチョコレートですよ、って食ってる! あ、ウイスキーとあわせてる! もう、ほんと、自分が飲むのがメイン、本当にこの人たちらしいバレンタインデーです。

『あまてる!』は温泉会ですよ。あんまり寒いから温泉に入りたい。女子高生の会話なのか? 温泉町ではこれで普通なのかも知れない。椿の家は温泉旅館。というわけで、空いた部屋を貸してくれることになった。おお、旅館にお泊まりって、なんとゴージャス。しかも食事もお着き菓子も8人分。椿の母、神様が見えてるのか。見えてる人と見えてない人、その反応の違いなど、いい感じでしたね。お風呂に入って髪形が変わると、雰囲気も全然違います。あのストレートひまわりがいい感じでした。若さがあるのかないのかわからない女子高生たち。旅館の好意は神様への供物、ほんと、この展開いいなあ。そして町のよさ、それを考えている舞。その気持ちが報われることになるといいなあって思いますよ。

『カラフルぶらぱん』、復帰です。もうすぐバレンタインデー、というので女の子の恋を応援しますよ。まずは苺。作谷のことが好き、というんだけど、どうにも伝わらない。子供なりにいろいろ頑張ってるのだけど、なんせ作谷氏、あれだものなあ。サヨに対する態度見て、すごい顔してる苺がナイスでした。そしてエリですよ。サヨのことが好き。本気のチョコレート作ってきて、もう、この人のいじらしさ。アキはめんどくさがってますけどさ、いいパス出しましたよね。エリのことは応援したい。そしてアキも。この子の恋心、確かに間違いなく育ってるんですね。

『カフェ・ど・関西』、今回は奈良の子、ほまれにスポットライトです。バレンタインデー、チョコレートを兄と父から期待されてつらいというんですね。家族は家族愛が深い。へー、そうなんだ。京都住まいですけど、奈良とはほぼ接点がないから、このへんよくわからない。ほんと、鹿とか大仏とか、そんなレベルなのですよ。だから、そうなのか、そうなのかと読んで、というか、娯楽が少ないからってのがグサッと刺さりましたよ。梅田みこの素直さ、ストレートさ、これはやっぱりいいですね。ほまれの家族の様子、これもよかったですよ。

『牧場OL』、いいですよ。南、帰省です! お土産は新巻鮭と行者ニンニク。都会につけばコンビニがある。なんでもないことがしあわせとか、ほんと、地味に面白いです。母からやたら心配されてたり、父からマタギみたいだぞっていわれたり、こういうのもおかしくて、けど弟からはうとまれました。いや、南が駄目よ。嬉しいんだろうなあ。いろいろかまっちゃって、いや、かまってもらいたいのか。しつこくしすぎてさ、しかも朝5時に突撃! あかんよ、南さん。いや、めっちゃ可愛いんやけどさ。友達とのやりとりも面白くって、いいぞ、もっとやれやれ! と思ったけど、全然その方面には進展しませんでした。南と糸魚沢の会話、南の反応がおかしくて、陰謀ってや! でもそれが弟の態度を改めさせる。このデコボココミュニケーション。実におかしかったです。

  • 『まんがタイムファミリー』第34巻第3号(2016年3月号)

2016年1月16日土曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年3月号

『まんがタイムきららミラク』2016年3月号、発売されました。表紙は『城下町のダンデライオン』、お、買い物袋を手にした茜様の前におわすその美しい、控えめなお嬢さんはどなたでありましょう。いや、茜様の方が素敵だということはわかっているんです! でも、この方、茜様の庶民的、普通のお嬢さんっぽい雰囲気に対し、実にえらそ、いや、高貴でありまして、ええ、新しい登場人物ですよ。今回から登場! であります。

城下町のダンデライオン』、お城の情景からスタートです。朝の食事はベッドにメイドが運んできます。ミルクが少しぬるいといえば、すぐに新しいものをお持ちいたします。この方、アンジェリカ・W・ローゼ。おお、正真正銘のお姫様。兄、アルヴィン・R・ローゼが時期国王? と、そのあたりはいいとして、あまりに世間知らずなお姫様に、庶民の生活をしなさいとの父からのお達し。それはいいんだけど、その庶民の暮らしって、桜田家逗留なのか。桜田家、王族なのに……。アンジェリカはアカネと仲良し。そうか、もう葵は大学進学して、家を出たんでしたね。その部屋を奪い合う光と遥。光はひとり部屋が欲しい。遥は、年頃の男女同室を気にしている。やんごとなきアンジェリカ姫、この方の生活、はたして庶民のそれに馴染むのかどうか。初日はとりあえず駄目そうですね。茜姫に本を読ませるとか、ほんとそれ駄目よ!

うらら迷路帖』、これは見事ですよ。九番占になるための試験。チーム棗屋はバラバラになって、時間は残り15分。もう駄目だ! あの小梅が気弱になって、もう駄目だ、諦めかけたところに、ノノ、紺のふたりが、かつて千矢に励まされた言葉思い出して、諦めないで頑張ろう、ああ、離ればなれになっていても、この4人はチームなのだな、そう思わされたところに主役登場。かつてない占いの冴え、その才能の開花を見せ付けて、罠また罠の迷路を駆け抜ける! ああ、ほんと、この展開、見事です。試練がある、それが仲間の、友達の気持ちを強く結び付けて、そしてついには障壁を乗り越えさせる。扉の開いた瞬間、その情景の一気に広がるその見せ方の贅沢なこと。ああ、素晴しいよ、よくよく頑張りました。よくよく力をあわせて、試練を乗り越えました。ぐっとくる、そんな一連の物語。最高にリッチな体験になりました。

『季原さんちはコンビニ』、ゲストです。季原柚夏さんは、今日からコンビニで働くことになりました。で、そのコンビニ、オーナーが柚夏のお母さんなんですね。店長は姉、冬葵。もうひとり妹がいて、彩桜春と書いていろは。このコンビニ一家のお嬢さんの初仕事。一緒に働くのは、クラスメイトの雨宮さん。先輩と呼ばれて戸惑う。これまであまり交流もったことないふたりが、バイトをきっかけにだんだん仲を深めていく。そうした相手には、ちょっと個性的な人、西倉さんや古賀さんがあって——、そういう話になりそうです。しかし、バックルームの扉が家に繋っている。これ、面白いなあ。って、柚夏、家の扉開けっぱなしとか! いろいろあかんそうなところが期待させますよね。

『Model Maker!』、ゲストです。自室にひきこもって、ネトゲしたりアニメ見たりの生活送ってるっぽい女の子、梨乃。ご飯はお母さんが部屋まで届けてくれていたれりつくせり、と思ったら、なんとメインのおかずが美少女フィギュア! なにごと! ああ、友達弥生が一緒に学校にいこうと誘い出すためにフィギュアをよこしたんですね。これ、いいかもと思ったこと、ひとつめ。梨乃はひきこもりじゃないんだ。通信教育コースを選択、つまり登校しなくていい。けど、母いわく、どうせなら一緒に通えばいいのに。弥生も、毎日道に迷って遅刻してしまうからと、梨乃の登校を歓迎。って、不安な子だな、いろいろ。フィギュアは学校で先輩にもらった。抱き枕ももらった。なんだそれ、ということで、梨乃、その先輩に文句いいにいくって学校についてきてくれるんですね。あの耳つきパーカー、可愛いなあ。模型部、魔法少女のコスプレしてる女の子と激写してるやばそうな先輩。ああ、写真とってる方が梨乃の訊ね人ですね。常識人っぽいけどいろいろ丸めこまれやすい雛。いろいろあかんそうな花。そして部員の琴子です。琴子、いかすなあ。この登場、見事なインパクト。塗装中だから、エアブラシ使うから、顔面覆うマスク使ってるんですね。うん、健康のためには重要です。でも、見た目が激烈に悪い! キャラクターをうまく見せて、それぞれの個性を際立たせてくれるから、この子はこういう性格なのか、いろいろ面白いななどなど、引き付けられるところあります。弥生の嫉妬とかもね、ズサーッて、見た目がもうすでにあかん。すげーわがままだなお前。ほんと、こんな子とは予想してなかった。瞬間接着剤で傷口塞がなきゃの花も最高で、我々の業界では常識ですよ? って、いやそれは正しいんだけど、ほんと、あの絵面! 酷すぎる! この漫画、期待の一本だと思いますよ。是非ともに続きを読みたい、そう思わせるものありますよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第3号(2016年3月号)

2016年1月15日金曜日

Splatoon(スプラトゥーン)

 Splatoon』も一段落、なのかも知れませんね。明日1月16日に追加されるハイドラントカスタムこれが最後のブキ追加となる、そんなアナウンスがありまして、いよいよこれをもって『Splatoon』の完成と見るか、ここからまた任天堂の新たな挑戦がはじまるのではないか、そう思って期待すればいいのか、正直わからないのですが、新しい要素、ブキの追加されることを楽しみにして、試して、といった体験はこれで最後かあ、と思ったんだけど、まだ新ステージが残ってたよな。うん、ちょっとフライング気味に懐古しはじめてしまっていました。

昨年末、クリスマスのプレゼントでWii U、『Splatoon』を買ってもらった人がたくさんいたんじゃないか、またお正月、お年玉を軍資金に参入してきたプレイヤーも多いのではないか、なんて思わせられる環境の変化など見られたりして、ひとしきり話題にもなりましたが、そうしたプレイヤーももうそろそろ慣れてきたところみたいで、ランクが低くてもアグレッシブに攻めてくるプレイヤー、ちらほら見られる頃合いのようですよ。でも、時間帯によってはマッチングがかなり乱暴で、一方的に攻められて負けるみたいな展開も多い多い。あれ、ほんと、もうちょっと調整お願いしたいところであります。

最近は以前ほどは遊んではいない私ですが、発売日に購入し、それ以来継続してプレイし続けているのは、やはりそれだけ面白いから、遊んでも遊びつくせない、そう思えるところがあるから、なのだと思っています。ブキは、たまに違うの使うけど、ほぼ一貫してスクイックリンα。まだ、使い込なせている、そんな気にはなれないブキでありますよ。どういうプレイングをすればいいのか。強い、あるいはうまいプレイヤーとはどういったものであるのか。考えながら、迷いながらプレイして、いつかその答なるものが出たりするのだろうか。いや、そんな求道的にプレイする必要なんてないんですけど、根がそういう質でありまして、でもやっぱり一番は楽しいという気持ちがくる。だから続けて遊んでいるんだと思います。

「Wii U」国内300万台突破 「スプラトゥーン」は115万本、歴代3位に」なんて記事も話題になっていました。おお、ミリオンですね。売上2位が『マリオカート8』だそうですが、これ、私の買ったWii Uが『マリオカート8』同梱セットなので、多分、自分も『マリオカート8』の売り上げに貢献してます! ともあれ、じわじわと時間をかけて売上を伸ばして、長く遊ぶプレイヤーがたくさん残ってくれると嬉しいなと思います。新規の人あり、長く遊んでいる人あり。新鮮味はだんだん薄れていくでしょうが、それでも新しい戦術や戦法が編み出され、開発されて、新鮮さ、驚きを感じられる場であり続けてくれたらいいなと思っています。

2016年1月14日木曜日

『まんがタイムきらら』2016年2月号

『まんがタイムきらら』2016年2月号、先日の続きです。

しゅばりえーる』、最終回です。夢枕にお告げを聞くジャスマですよ。でも、全然聞く耳もってない! そんなにセリーゼが大事か!? まあ、大事なんだろうなあ。わかるよ。うん、わかる。女子騎士を目指していた4人、ついに上級にあがりまして、そんな彼女らに与えられた任務ですよ。ジャンヌ・ダルクの守護人として、護衛して欲しいというもの。サリアを発つ皆。そこでね、屈託ない笑顔でもって、皆にお礼をいうセリーゼの愛らしさ。ほんと、これはセリーゼはじめ4人の娘たちの青春であるのだなあ。周辺の皆のその後も面白く、そしてジャスマに与えられたお告げ。ああ、これはなにかありそう! けど、最終回。単行本でこの先がちょっとでも読めたらきっと嬉しいなあ。

『ヴぁるばいと!』も最終回。皆の進路が決まっていく中、つばめの決めたその行く末。ああ、ヴァルハラノート。皆と一緒に働いてきたこれまで。いろいろあったという、それが記録されているノート。その完成をというんですね。メンバーは、それぞれが自分の未来を考えて、それぞれの道に移っていく。アルバイトは「何かをする」ための準備期間というのは、本当にそうなんだろうって思いました。人によっては、その場に長くとどまったりもするのだろうけれど、学生ならなおさら、自分の進路を見出せば、ここから旅立っていく。けれど、つばさはここでバイトを続けるよ。って、ええっ!? フリーター!? ってわけじゃないんだろうけれど、ここで働き続けます。いろんな選択肢が提示されて、いろんな考えがあって、そうして今の場は変化していくけれど、そこに残したいものもあるというの、なんだか自分のこれまで振り返って、そういう局面あったかもなあなんて思えて、なんだかセンチメンタルになったりもする、そんなラストでありました。

『君の瞳に首ったけ!』、雨の日、髪の話ですよ。なるほど、小町は湿気でうねる。対しめぐりはサラサラ。保健室にいけば、髪ボサボサのエイミが待っていて、この子のボサボサは湿気じゃなくて寝癖。めぐりの膝に座って、ここがいい! いいですね! 髪、といてもらってる、そういうのもよくって、ほう、この子の髪は染めているんだ。小町の金髪は自毛とな! やくたいもなく話しして、そこに垣間見えるこの子らの個性、人となりがよいのだと思います。そして話した末に、そのままのめぐりの魅力にぐっとやられる、そのくだり、とてもよかったと思います。この素朴な子の魅力、とてもよいです。

『放課後☆Jasmine』、いいですね。番外編ですよ。新しい模擬店ができますよ。ライブハウスですよ。と、ここで宣伝の需要が生まれるはず、となれば印刷やってるうちに発注あるはず、そうした発想がぽんぽんぽーんとくる真理香の商才。でもってそれが、お試しで聞いたバンドの演奏にすっかり魅了されて、仕事よりもライブ優先するっていう、その転換! 最初の、仕事に打ち込む彼女の様子があるからこそ、入れ込み様もより際立つってものですね。今回、番外は春音ではなく真理香にスポットがあたって、それがとても面白かった。また春音のオタクカムアウトね、それがあったから、大っぴらにその話展開することができて、イラストのくだり、PN堕天使に、コミックバンドか、めちゃくちゃ面白く、またさらに春音の逆襲、個人的にグッズを作りはじめたり、やめて、その萌えを……、やめて、あのやりとり素晴しかった。テンポよく、ひとつのエピソードをうまく展開して纏めて、楽しい。最後の真理香にもしびれましたよ。

My Private D☆V、君と子音であります。おお、これはとてもいい! おんなのこの首まわりが好き、なのだそうですよ。そのイラストの数々、なるほど、首から肩、鎖骨あたりにかけてがいい。華奢な肩、か細い肩、背中の骨もとてもいい。それを物語るイラストの説得力、訴える力ときたら、かなりのものでありますよ。私としては、華奢な肩、スレンダーな体、それはもともとからして弱点なのでありますから、もうね、見事に食らってしまっておりまして、素晴しいなあ。幼なさ感じさせる華奢さもよければ、大人びたお姉さんのライン、シルエットも魅力的。ああ、そうです、シルエットがね、シルエットが美しいんですよ!

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第2号(2016年2月号)

2016年1月13日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年2月号

『まんがタイムジャンボ』2016年2月号、昨日の続きです。

『終活女子高生』はお正月の情景です。いきなり自宅を攻められてる沙羅ですよ。律、着物着ましてね、それはそれは奇麗、なんだけれど、いろいろ残念なことには違いなく、ああ、着付け教えてくれたのみよっち。ああ、みよっちかあ。今回の、沙羅のいった来年もという言葉に対する律の答えですよ。来年はありませんよ? ああ、これ本当に? この子の、どこまでが本当なのかわからない、そうしたとらえようのなさ、余命一年、それははたして本当なのか、そうしたことがね、この終活をおかしくも、また切なくも感じさせる、そうしたところあるんですが、このところ切なさの方に振れていて、だから沙羅の絵馬に託した願いがですね、ちょっと泣けるんですよね。

『あかり先生の言うとーり!』は、シュンタが喧嘩だ! 仲直りさせないと、そう思って話を聞いた相手というのが杏太郎で、いや、今回は杏太郎じゃないんだ。先生、ポカですな! 智聡が怒ってる。いや、ほんと、この子の怒りはもっともだって思うんですけどね、シュンタ、いやもう、酷いよ。ってなもんで、そりゃもう大っキライくらいいわれますよ。でも、智聡の怒る理由、それはシュンタの思い出にあって、というのね、これはちょっと予想してました。あの、大切なもの、それを失ってしまったと思った智聡の涙、それがね、ほんとぐっときましたね。最後にはちゃんと仲直りできて、でもシュンタはもう一度くらいちゃんと怒られた方がいいと思いましたよ!

『でっかいんちょ』は皆でスキー学習です。そうか、この子らには雪が珍しいんだ。もうはしゃいじゃってはしゃいじゃって、けど雪をカバンに詰めたりしたら、べちゃべちゃになっちゃうよ! 先生、早々にリタイアして相見が皆の面倒見てくれるんですね。でも育だけはまったくもって全然うまくならなくて、その不器用さ、おかしかった、ちょっとほのぼのな人ですよね。先生除いてケガ人ゼロ。それはよかった、と思ったら、まさかの相見負傷。驚きの展開でした。もっと、ほら、こう、もっといい感じな展開になるんかな、とか思うじゃありませんか。

『ペンタブと戦車』、困った、どんどん面白くなってくる。あの渋い大尉さんがですよ、あの可愛い可愛い89式(擬人化)を描いたのが里見と知って、いうにことかいてお義父さま。真面目な顔でお義父さま。でも今回のクライマックスはここじゃない。内藤軍曹ですよ。かつて、大尉がまだ中尉だったころのこと、大切な人の前で、かっこいい自分でありたいと思えと、心の中のその人の前で、かっこよくやるべきことをやれと。それを大尉も実践してるんだろう。そして同様に、内藤軍曹も実践しているのだろう。ここですよ。軍曹の大切な人って誰よ。胸に秘めた一枚の写真。そこに写る美しいその人は、女装した大尉だよ、これ! 名言出ましたね。中隊長殿の女装が好みだっただけで、中隊長殿に興味はないんです!! しびれた! 胸に響いたね! いや、もう、素晴しいと思った。ほんと、どうした方向に向かっているのか、なんともあれですが、自分にはかなりきてますよ。目が離せませんな。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第2号(2016年2月号)

2016年1月12日火曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年2月号

『まんがタイムジャンボ』2016年2月号、発売されました。表紙は、もはや節分、豆まきでありますね。『レーカン!』天海さん、晴着で手には豆。この人の豆は、なにやらご利益ありそうだなあ。『けいさつのおにーさん』、手塚さんが制服に裃、なんだこれすごいかっこだな、手には豆。その升にちっこい穂苅くんが鬼の面に金棒装備してるのが可愛いです。『終活女子高生』のふたりは、虎縞ビキニでありますよ。『でっかいんちょ』育も虎縞でありますよ。

『ナデシコ!』、ミス小盛、まだひきずってるのか。容赦ない小田木、だけどはげますならば合コンのセッティングしますよと、ああ、この人のキャラクターがどんどん見えていきます。なんだかサバサバしていて、なんだか強引で、あのイチカちゃんに対する決め付けとかね、実にいかしました。怖れを知らないなあ。で、集められた男性陣がみんな微妙に瑕疵ありで、ほんと、小田木の言動の酷さ、振り回されるメンバー、残念さ際立つ男連中、その残念さの見せ方見事で、ほんと、おかしかったです。化粧室での女子会議、ミス小盛、ずいぶんちんまりしてるんだなあ。あの全身のカット、とてもよかったです。そして最後に全部もっていく小田木。さすがだなあ! ほんと、さすがだよ!

『最後から二番目の神様』、最終回でした。ああ、フルコトが置き手紙残して、ひとりスイスへと旅立とうとしています。その手紙にショックを受けて、岩戸に引き込もるテラス。その勢いに慌ててしまって、フルコトのもとに駆け付けるカルラ。必死にフルコトを引き止めて、そしてフルコト、気付くんですね。ああ、この漫画は、フルコトが、自分を省みて、テラスたちとの本当の友達になる、そういう話だったということ、よりいっそうしっかり語られました。フルコトの父の頑なさは、この場面のためのもの。フルコトの願い、タイトルにいう二番目の意味もわかって、充分にいろいろを伝えてくれる最終回でした。

『寄席ばいいのに』、ゲストです。友達みんながカレシとばかり遊ぶものだから、ひとり取り残されてしまって、ちょっと寂しい女子高生、銀子さん。この人が喫茶店で出会った男は、見た目はばっちり、けれど言動がなんだかおかしい。そんな彼のピンチを助けて、お礼にともらったのが落語の会のチケット。落語家だったっていうんですね。はじめての寄席、まったくもって知らない世界に戸惑いながら、演目、まんじゅう怖いに聞きいる銀子。これ、ただただまんじゅう怖いの内容に相槌うつばかりなのかな、そう思って読んでいたら、落ちを聞いてその趣向理解した銀子が思わず叫んでしまう、それを受けて落語家新橋答えて、ご名答! このくだりよかった。このくだりが、この漫画の全体を引き締めていたと思います。

『江戸の蔦屋さん』、ゲストです。江戸の本屋、蔦屋さん。主人の蔦屋重三郎が、自分の店のこと、いろいろ説明してくれるんですが、なるほどこれは江戸の昔の出版事情をしっかり伝えてくれると、そんな塩梅。悪くないなあ。蔦屋さんは、作家の才能見抜く眼力、そいつに自信があって、今はゴロゴロしているばかりの喜多川歌麿。こいつの才能の開花を支援しつつ待ちながらの出版稼業。その忙しさ、大変さ、ただ伝えるばかりでなく、面白みもって見せてくれるところ、そこがよいなと思ったのでした。こういう、面白くてタメになるタイプの漫画、好きなんですよね。期待しますよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第2号(2016年2月号)

2016年1月11日月曜日

『まんがタイムきらら』2016年2月号

『まんがタイムきらら』2016年2月号、昨日の続きです。

『担当編集ボツ子さん』、最強の登場人物が、どうやら妹に決定、みたいな感じですよ。刺子さん、来訪。いつものボンデージじゃないんですね。可愛い服装。そうそう、妹まなと一緒に買い物にいった、その時に服も選んだりしてましたよね。それが見事にこうして結実して、めちゃくちゃ可愛いな。兄が警戒するレベル。そこから家にあがるまで、ただそれだけでも麗しい刺子の所作。素晴しい。今回は妹と遊ぶためにきた。というんですが、ボツのフラゲとかあって、え? ボツのフラゲ? なんか斬新だ。刺子が田中兄のことを好いている、そのことが妹にもバレてて、普通を装おうとしている刺子素晴しく、そして兄をポカポカ叩きにいく妹、これもとてもよくて、ほんと、面白いことになってきましたね。兄には編集として接する刺子。そうした態度にこもるもろもろ、なんか魅力ですよね。

『はなまるすまいる』、おお、いい感じじゃありませんか。リリア様の思い出。うららにとって、リリア様とは、優しく愛おしい母であり、そして同時に、決して自分はそうあれないというコンプレックスの源でもある。そうしたうららの懊悩、それがひなとの会話に漏れいでて、うららはさらなる自己嫌悪。対しひなは、うららに対して失礼をはたらいたと自分を責めていて、そんなふたりの関係の修復される、その過程、そろいろいろ、しみじみと心に沁みる。とても素敵なものでありました。うららもひなも、母をはやくに亡くしていて、そんなふたりが素直になって、自分の母自慢しあってギャーギャーしてるコマの微笑ましいこと。ほんと、ふたりは主従の関係でありながら、同時に友達でもあるのかも知れませんね。

『きらきらスタディ』、扉のいいんちょー、可愛いな。あ、眼鏡がいつもとちょっと違って、おしゃれな感じ! さて本編、明後日の模試を前に勉強しないと、そういっていたら、なんと、まれーちゃんの様子が違う。眼鏡かけて、キリッとしてて、いや、ちょっとなんかよくできた小学生みたいだぞ。ともあれ、勉強もちゃんとしてる。身だしなみもちゃんとしてる。なにがあったのか!? 風邪だかなんだか熱を出してしまっていて、おや、原因不明の発熱、ゆえに知恵熱でいいかってことになったのか。正しい知恵熱の解説、さすがはいいんちょー。いいんちょー、なにが面白かったって、出来のいい真零を見て、自分のことからかってるんじゃないか? どういうつもりか聞いてくるっ!! なんか可愛かったのですよ。明後日の模試を前に皆で合宿をしましょう。各自がそれぞれ役割担って、楽しい合宿をしようと準備する。その情景もとてもよかったです。乙十葉のくだり、よかったですよ。

『サクランボッチ』、桜がほんと面白い。兄が心配してくれてるんですけどさ、その心配がほぼほぼ的中してる。友達ってなんだろう。その定義に悩み、その曖昧さに苦悩し、調べれば調べるほどにわからなくなると、その目からはどんどん光が消えていって、ついには好意の返報性……。君、学者になれ、学者に。翌日お昼のお弁当、一緒に食べないかといってもらえて、そこからのぎこちない会話がね、いやあ、なんだろう、ちょっと気持ちはわかるんだよ。考えすぎだよ、そういうのは簡単だけど、考えなしだと失敗するだろう? うん、気持ち、わかるんですよ。放課後の、ぼっち連中との会話でも、超能力、なにが欲しい? というお題に、上手なコミュニケーション能力でしょうか。ああ、桜にとって、それは超能力なのか。うん、皆で揃ってわかる。うん、私もわかるんですよ。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第2号(2016年2月号)

2016年1月10日日曜日

『まんがタイムきらら』2016年2月号

『まんがタイムきらら』2016年2月号、昨日の続きです。

三者三葉』、進級して、クラス分けがあって、その初日。双葉と一緒なのが辻と近藤。ああー、相性が悪そう。辻小芽は葉子様と一緒のクラスになりたかったろうなあ。けど、なったらなったとしても、うまくコミュニケーションできる気がしません。葉子様サイド、というか、葉山ちゃんサイドというか、こちらは葉山、葉子様に西山が加わって、いやもう、剣呑剣呑。西山と照の間に火花散るか、と思われたら、おおう、バイトがらみで共闘ですか! 葉子様組の担任教諭、里見菫が誰かを彷彿とさせる。照がめちゃくちゃ怪しんで、直接薗部に確認する次第。ああ、薗部の一族? 姓が違うのは、外の家に嫁いでいった、その家系? わからん! けど、絶対なんかアレな展開ありそうと思わせますよね。

『オリーブ! — Believe, “Olieve”?』、スズの父がお出かけです。定例会というんですが、誰と会っているのでしょう。いやもうびっくりしましたね。魔法の世界に出かけて、そこでいろいろと話し合って、ああー、スズのいろいろ、父の仕事も関係あるのか。魔法の国、カグヤノクニとスズたちの世界との関係も説明された。父の役割も説明された。けれど、これはなにか危機とでもいおうか、問題発生、みたいな展開あるんじゃないかと思わせる、そんなフリでもありますね。今は妹と、そしてオリーブの皆と、仲良く、無邪気にやってるスズ。彼女に、いつかなにか試練? そういったことありそうな気がしますよ。あんまり大変なことにならないといいなあ。ああ、そうそう、たとえどういう展開があろうと、オリーブの皆、悲しい別れみたいのはなさそうで安心しましたよ。

『神様とクインテット』、のっけからすごいな。銭湯の番台にいる大家さん、山田トメさんだそうですが、うららちゃんの人類のお友達…、えらいこと涙流して、って、待って、うららの友達、これまで人類はいなかったのか。銭湯の壁絵、それを皆に頼みたいっていうんです。それで、みんな乗り気になって頑張ろうっていうんですけれど、トーコの扱いが酷い。あかねは本人がいろいろなにかと酷い。壁絵を描く、テーマは自由、っていうんだけど、この子らは自由すぎていろいろあかん気がする……。とりわけこももの立体作品、これはあかんと思う。できあがった壁絵、熊はわりといけるじゃん、と思ったんですけど、肉、あれはあかんよな……。トーコさんのは……、コメントしない方向で。しかしこの漫画、美少女たちの和気あいあいとした日常を描く、そんな四コマのはずなのに、違う意味でドキドキ☆ビジュアル。いやもう、この無茶さ、癖になりますね。

チェリーブロッサム!』、火文の母、清火の真意、わかったようでわからんのですが、けど少なくともはっきりはしましたね。娘の将来を案じている。綱島の家を継ぐ、そういっている娘のこと、無理しているのではないか、気を使っているのではないか、そう思って、もっと自由になって欲しい。しかし、それがなぜ大咲との結婚になるのか。って、おおう、あのキスが、人工呼吸が関係してくるのか。そうか、そうだったよ。忘れてたよ。そうか、あれ、そんなに重要だったんか。というか、それをもって結婚云々と、無理に押し切る理由にしてるんじゃないのん!? しかし、この一連の出来事をきっかけにして、火文、ついに親に反抗して、勝てないんですけどさ、いや、ほんと、これ、どんな展開になっていくのか、まったくもってちっとも全然想像だにできないって状況に直面させられとるんですが、ほんと、こういう翻弄されよう、嫌いじゃないです。ほんと、えらいことなってますよ。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第2号(2016年2月号)

2016年1月9日土曜日

『まんがタイムきらら』2016年2月号

『まんがタイムきらら』2016年2月号、発売されました。表紙は、おお、『三者三葉』! 双葉さん、小田切が御節のお重手にしまして、おお、なんだ、この、素敵お嬢さん! ああ、小田切、小田切はよいなあ。お重には、おお、なんだこのでっかいエビ。蓋、しまらんやん! じゃなくって、ちんまりした葉山ちゃんと葉子様がこれまたちんまり座ってらして、皆着物召されてる、それがまた華やかで、可愛くて、葉山ちゃんなんて黒地とこれまたシックで、ほんと、素敵な娘さんたちですよ。ああ、ほんと、『三者三葉』、素晴しいです。

『スライムは起き上がれない』、ゲストです。田舎にやってきた沖田ユウキ、その子が出会った第一村人、それが水餅楠。なるほど、この子がスライム。頭の先がちょんってとがってて、なるほどドラクエのスライムであるわけですね。Wizardryだと泡立ってるもんな。楠、登校途中にユウキに拾われ、学校では同じクラス、というものの全然覚えておらず、クラスの子がいうには楠はHP6とかね、なるほど、やっぱりドラクエ的スライムなのか。後の方で、合体してキング楠、みたいなこともいってますもんね。勇者、スライム、賢者と、ドラクエの素養があるとわかりやすい、そんな感じ。だけど、なにかと駄目で緩い子、楠、この子の駄目さにそこはかとなく漂う愛らしさ? そこにひかれるものあれば、ドラクエわからなくても充分いける、って感じがしますよね。

『ハニカミしょこら』、ゲストです。海外留学から帰ってきて姉、響が連れてきたのがショコラなる女の子。お、フランスいってらしたの? ショコラだからチョコって呼ばれてて、その子がなるほどハニカミ、ちょっと人見知りだっていうんですね。奏と歌、この子らと会って、最初は打ち解けなかったショコラに歌がぐいぐいいくところとかちょっといい。でもってショコラの興味、それが着物だってわかって、ご近所さんの神前結婚式を見にいったりして、その描かれた着物の、結婚式の美しさ、華やかさ、とても見事で、ショコラの気持ちの盛り上がり、わくわくとして、人見知りとか吹き飛んじゃってるのね、そうしたところもとてもよくって、ああ、なるほど、これからショコラと奏は同じ学校に通って、もっと仲良くなっていくというんですね。ええ、よかったですよ。絵もいい、話の見せかた、展開もいい、とてもよかったと思います。

『3時半のおやつ』、ゲストです。小日向かりん、今日からはじまる高校生活。前の席の子がなんだかちょっと怖そうと、最初は敬遠していたんですが、安堂カエデ、好きな食べ物たまごボーロ、最近はまってるのはお菓子作り、ああ、可愛いと気になっちゃうんですね。話をしてみたら、カエデの作るお菓子はなんだかちょっと微妙そうで、そんなカエデとかりん、一緒に霜田夏乃なる先輩からおやつ部に入部しないかと誘われるんですね。面白いな、夏乃のライバル? 小雪ちゃん。ランドグシャ、フニャンシェ、ダックスフンドって! それを正しくクールに訂正するカエデが実にナイス。あのデフォルメがまたいいですよね。あの人は部員じゃないんスか。いえ、毎日ああして文句を言いにくるだけですわ。クソ迷惑だな、といった会話のコンボもいい感じ。小雪がいいなあ。ほんと、駄目な感じで、すごくいいなあ。駄目な子、好きなのかなあ。ほんと、小雪、素晴しいです。というか、夏乃さん、ひどいっすよ!

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第2号(2016年2月号)

2016年1月8日金曜日

『まんがタイム』2016年2月号

『まんがタイム』2016年2月号、昨日の続きです。

『前を向いてみよちゃん!』、いいですね。朝起きたら、妻がチアガールの姿で応援してくれた。その格好で応援にきちゃダメだよ!? おお、夫の人、常識があるのか、あるいは妻の可愛い姿を人には見せたくないのか。どうやら、その両方みたいだなあ。この妻の、素朴で、ストレートな可愛さ、それがいいなあ、そう思っていたらですね、夫である学の姉、眼鏡の素敵なお姉さん、この人のもうひとつの顔が出ましてね、スナックのママ! うおー、こちらも和装で可愛い。この漫画は、女性たちの愛らしさと、そして夫との関係もなんだかよくって、誤解される学さん! みたいな面白さもあって、とてもよいと思います。

『おひとり食堂』、またまた面白いお客さんですよ。食べるごとになにか書いている。グルメ誌のライターさん? と思ったら、ああ、川柳! けど、そのできが悪い! できの悪さ、そいつが見事に読者に伝わるのもまたすごい。そして誠一郎、ちょっと感化される。川柳っていうか標語だな、これ面白かった。オトコならよりどりみどりモテるオレ、最高だった! そしてメンバーにたきつけられて、その気になって、そして恋破れる誠一郎。心の一句、しあわせな親子を背にしひとり泣く。いやあ、泣くなよう。ほんと、誠一郎、いいですよ。

『ボンジュール!仲居さん』、トモカ、ヤスヒロが喧嘩ですよ! ちょっと康弘がいいすぎて朋香怒らせちゃうんですが、おお、朋香さん、怒りがMAXになるとしゃべらなくなるのか。これ、困ったな、もうどうしようもないじゃん。口きいてくれないことには、関係の修復も簡単じゃない。困ったなあ。いや、私が困ることじゃないんですけど。怒りパワーで掃除でもなんでも、やたら頑張っちゃう、いや、頑張りじゃないな、こういうのなんていったらいいんだ。そんな朋香、仕事には真面目で、でもちょっと心に影がさしてる。うん、サラならずとも、なんとか仲直りさせたいなあって思いますよね。兄もね、妹もね、互いに相手のこと思っちゃいるんですよ。けど、それを言葉にしない、そうしたことがすれちがいの原因で、けどちゃんと相互理解も進んで、悪いところ謝って、無事仲直り。よかった! サラのね、いう、日本人の悪い所、ええ、ほんと、そう思いました。サラさん、よいですよ。

天子様が来る!』、「通報案件」、あれめちゃくちゃ面白かった! あの絵面のヤバさ! 加えて救急車呼ばれたのオチ。素晴しいわ。ほんと、野菜だけにね、うまいコト言った? めちゃくちゃ面白くって、すごい威力。ほかのも面白いんですよ。でも、「通報案件」、ものすごかった! いやもう、なぎはらわれる勢いでした。

『マコトの愛の見つけかた!』、あらら、最終回なのかあ。残念。好きだったんですよね。最終回では、大戸マコトもずいぶん成長したようで、けど仕事をやめるとかいっちゃってる!? 中桐課長の誤解なんですけどね、そこからの面白さ、おかしさったらなかった。中桐課長!? 男子トイレの前で何を…!? おかしかった。そして小石川さん大活躍。小石川さんの策略、パワーでもって、マコトが中桐課長のことどう思っているか聞き出せて、それを聞いてた中桐課長、その表情! 課長のこと見てる小石川さんの様子もね、すごくよくって、いやあ、ほんと、すごく魅力的な一コマになってました。そして、とんだ茶番、かわいさの無駄遣い…。小石川さんの、こういうところもとてもいい。悪い人じゃないんだけど、見た目どおりじゃない小石川さんの強かさ。ああ、見た目どおりじゃないのは中桐課長もそうですよね。そんなふたりがとてもよかったのです。

  • 『まんがタイム』第36巻第2号(2016年2月号)

2016年1月7日木曜日

『まんがタイム』2016年2月号

『まんがタイム』2016年2月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』、あったかくしておでん食べてますね。なるほど、冬の食べもの。『まりあ17』まりあはあんまんですね。『さわらせてっ!あみかさん』あみかさんはたい焼きを食べていて、『おひとり食堂』誠一郎はそばであります。決して豪華とか、そういうのじゃない庶民の食。でもその暖かそうと思えるところが、強く心をとらえるんですよね。ええ、いい表紙です。

『秘書の仕事じゃありません』、おお、いいですね。バレンタインの話題。主任がどうしようと悩んでいるの、誰にあげるとかじゃなく、禁止すべきかどうであるか。ああ、組織を纏める立場の人は悩みごとが違います! 高いチョコレートをあげたい相手、中田葉子の本音がなかなか面白くって、うん、わかります。高いの、すごくいいの買っても、それこそ10円とか20円のとかと同じ感じで、ひょいぱくっとかね、やめてくれよ、あげた価値ないなあ、って思いますよね。さて、チョコファウンテンに心揺れる主任ですよ。おお、この人のこんな表情はじめて見た気がする! 素敵! なんてキュート! 主任! 主任! ほんと、楽しそうなバレンタイン当日。そして残る後悔。ああ、主任も……。主任、今回はなんかめずらしいですよね。

はこいり良品』、読み手によって視点が変わる。視点が違えば感想も変わるというの。そもそも違う人っていうのももちろんあるけれど、同じ人間でも、その経験の差によってまた感想が変わってくるっていうのがなかなかによくって、しかし今回はケンジが不憫。あんまりにストレートに受けすぎて、鈍感とか姉にいわれちゃうマキのこと、本の感想があわないとかね、加えて子供の頃のマキの方が想像力が豊かとかね! この子も、いずれいろいろ経験して、また変わっていくのかなあ。というか、ケンジくん、まっすぐストレートに投げ込まないと絶対通じないよ? 同じ問題は青空書店さんにもあって、ほんと、この漫画は男性陣があかんたれで、いや、お爺ちゃんはそうじゃないか。なんかね、青空書店さんのいい相談相手になってますよね。

鉄仮面のイブキさん』、しゃっくりに苦しむ伊吹さん。喜多くんに驚かしてくれというんですけど、喜多くん、どうもその方面の才能がないみたい。その才能に長けた人、登場。演劇部部長、哀原先輩ですよ。伊吹さんと、伊吹さんのしゃっくりうつっちゃった相楽さん、ふたりいっぺんに驚かして、しゃっくり無事とめて、おお、素晴しい笑顔で、君が好きだ! なんというどさくさ! 作り笑いだっていうけど、気持ちは本当ですよね。ほんと、それからの相楽さん、ほんとこんな相楽さん見たことなかった。ほんと、相楽さん、照れちゃって、可愛くって、ああもう、ちきしょー、青春だなあ。ほんと、複雑な乙女の恋心。素敵でした。

『見晴らし良子さま』、高台のお屋敷に住んでる高橋さんは、みんなのあこがれの的。けど真実は違っていて、高橋良子さま、住んでるのはお屋敷の隣の小さな家なんですね。誤解されてる、お嬢様だと思われている。けど実際には貧乏で、ばりばりの庶民で、いろいろやりくりしたりして、結構な苦労人。でも、それでも、溢れる高貴さのせいで、なにもかもいいようにとられちゃうんですね。ライバルの金成エリカさん。シャンプーのやりとり、あれはうまいなあ。小さなネタにも気がきいて、面白く読めました。男子はなにもない、弟がうらやましいっていうのもね、なんだろう、切実でおかしかったです。あと、セミはやめたほうがいいんじゃないかな。

  • 『まんがタイム』第36巻第2号(2016年2月号)

2016年1月6日水曜日

『まんがタウン』2016年2月号

『まんがタウン』2016年2月号、昨日の続きです。

『ちょい能力あゆむ』、従妹のあかね、面白いですよ。歩がね、なんだか王子様みたいなせりふいってのけてたりね、いやあ、とてもいい。あかね、兄と仲違いした、嫌われたと思って、歩の家に転がり込んできたんですね。口の中の食べものを硬化させるという、なんともいえない能力を持った彼女の活躍、それがもうほんとおかしくって、歩のいよいよ食べようとするカニが大変なことになる! カニの身を抜いたりするの、歩の能力は、結構役立ってますよね。あかねの兄、最後に判明する彼の真意。そして妹に対する過剰な愛! いやもう、あかね、確かに美しいものなあ。

『照子ちゃんは恥ずかしがり屋』は眼鏡の話。あの色黒の眼鏡男子、光雅、眼鏡がきたない……。友理の眼鏡講座、とてもよかった。また、友理の眼鏡かけはじめたころの話、これもよくって、いい話じゃないですか! いや、別におちがなくってもいいよね? 漫画だけど、いいよね? ゲームセンターで出会った一葉くん、彼の恥ずかしがって素直になれないところとかね、はたして照子はちゃんと理解してくれていたのか。可愛いネコニャンのぬいぐるみとってくれて、しかもプレゼントしてくれて、その言い訳は本心なのか照れ隠しなのか。いやもう、なんだか恋の予感でありますよ。

『ど先端ナース』は、リパ子君再登場。この子、いいですよね。死神、なんだけど、魔法で患者たちを全快させまくる。だもんで、病院がはやってはやって、いいじゃん、よかったじゃん、けど治療費、どう請求するんだろう。保険、きかんよな。ともあれ、育郎のめんどくささ、さすが。そしてMPを消費しながら患者を癒す、いやもう、ナースの鑑! いや、それ、医者の仕事じゃ? まるみさんのMP消費したところ、ちょっと見たかったなあ、と思うのだけど、これは叶わぬ願いなのでしょうか。しかし育郎、変態だ、マニアだ、なんだ、いろいろ面倒なやつだけど、リパ子にもとがりにも好かれて、なんだよ、お前ばっかりいい目みやがって、ですよね。

『あいたま』、雪乃の兄がスランプ。スランプに陥ると、壁と壁の間に挟まるのか。めんどくさい兄だな。その兄を、皆が手をつくして立ち直らせよう、元気づけようとするんだけど、樹里は元気どころか火をつけようとするのな……。酷いアイドルだ……。思わず知れた兄の好み。オレ貧乳派だから。でも幼女は駄目なのか。うん、わかる、わかるよ兄さん。今日から友達だ! 最後のね、雪乃大事で立ち直る兄、そのあたりたいそうよくて、と思ってたら、あいに雪乃をとられまじと本気を出す。ああ、兄よ、兄よ。この人も相当に駄目な人だなあ。

  • 『まんがタウン』第17巻第2号(2016年2月号)

2016年1月5日火曜日

『まんがタウン』2016年2月号

『まんがタウン』2016年2月号、発売されました。表紙、メインは『野原ひろし昼メシの流儀』であります。天丼ですね、そいつを豪快に食べている、そんなひろしがドーンと描かれて、そのかたわらには『新クレヨンしんちゃん』しんのすけが小さく、焼き芋ですね、食べながら歩いているイラストがそえられています。他には、今回からの新連載、『魔法少女は笑わない』、『スタジアムガール』カットもございます。

押しかけ時姫』、佳境であります。月を眺める時姫が、元の時代に帰るというんです。戦国時代から伝わる書に書かれていたことを真に受けて、いや、その書ってもともとは姫の書いたものだったりするんじゃないのか? だとしたら、ほぼ予言の書みたいなもんじゃないか! 姫を海斗が帰したくないんですよ。姫の身を案じている、それは本当に彼の本心、姫のことを大切に、大切に思ってるから、姫のその後を知っているから、ねえ、ほんと、海斗、切ないその胸のうち、誰とも分かち合うことができず、ついにその思いをわかってくれるものがあったかと思えば、それが当の時姫で、ああ、姫はもう覚悟の上。泣ける。姫の冗談めかした言動も、そして毅然とした態度にも、海斗に伝えた恋心にも、本当にもう泣かされて、いや、もう、姫、どうなるのだろう。またこの時代に帰ってきてくれないものでしょうか。

『魔法少女は笑わない』、新連載です。街に出没する魔法少女が、引きつった笑顔でもって街の人たちを怖れさせているというんですね。いや、ちゃんと怪物からは守ってくれてるんですよ。でも、どうにも怖いという。笑うのが苦手な鬼道イオリ、この子が魔法少女の正体なのだけれど、変身するには笑顔でもってジュエルにエネルギーをチャージしておかないといけないのだけど、なにせ笑わない人だから、とっさの場面で変身できない。そこを魔法少女の仲間、エミに助けてもらって、って、無理矢理笑わせてもエネルギー溜るんだ。この、なんともおかしい魔法少女ふたり、この子らの活躍しつつ街の皆をその表情で怖れさせる、そんなところが笑わせてくれますね。

『若林くんが寝かせてくれない』、これ面白いなあ。暖房の故障した保健室。この寒さじゃあ眠れない。と思ったら、若林くんが着る毛布を貸してくれた。おお、これ、ほぼ熊の着ぐるみじゃんか。若林くん、写真とったり、それからギューっと抱きついたり、って、おっさん、なんか腹たつぞ。自慢か、このー。保健室の楠木先生、この人もなんかマイペースでおかしいですよね。しかし、このふたりの関係、本当に恋でいいんでしょうか?

『恋するヤンキーガール』、ナギくん、まだ恋ってなんだかんだと、素直になれないでいるの! もう恋でいいじゃないか。アヤメちゃんと手をつなぎたい、それでドキドキするって、もう、それ、恋でいいじゃないか。恐怖とか、そういうんじゃないって、ほんと、恋だって強く信じるんだ! 手をつなぎたいのか? っていってるアヤメちゃんがなんか素で可愛い。手をつなごうとして震える手にあせっちゃうアヤメちゃんが可愛い。そんなアヤメちゃんを、ナギったら、もう、あんなにも、こんなにも! ねえ、ほんと、誤解ばかり広がるけれど、いや、もうそのままでつっぱしっちゃおうぜ!

『スタジアムガール』、新連載です。アホ毛に眼鏡の大人しそうな女の子、高城さんはプロ野球が好きで、ひいきのチームは横浜ムーンナイツ。普段は寡黙なのに、野球のこととなると熱く弁を奮う! そんな彼女のもうひとつの顔が、ムーンナイツの公式チアガール、KAGUYAのメンバー、だっていうんですね。決して運動の得意でないこの子が受かったの、将来性? 野球に対する情熱が評価された? ともあれ、選手、チームに対する視線がマニアックでいかします。クラスの友達ふたりには内緒にしている高城スズ。これは、一種の秘密のヒロイン、みたいに思っていたらいいのでしょうか?

  • 『まんがタウン』第17巻第2号(2016年2月号)

2016年1月4日月曜日

なり×ゆきリビング

 『なり×ゆきリビング』、これ、最高だと思う。いや、もっと違う書き出しを考えてたんですよ。今日から仕事始め、だからお仕事繋がり、社会人の女子ふたりの生活描いて面白い四コマ漫画の紹介がどうたらこうたら。でもね、読んだら、もうこれしかないわ。素晴しいよ、『なり×ゆきリビング』! はじめて雑誌で読んだ時も思ったんだよ。これ、すごいな! 女子ふたり、明るく元気でお調子者でおっちょこちょいで粗忽者の篠峰奏莉と、クールできっちりエレガンス感じさせる佐藤雪。ふたりの際立って対照的なその個性と、その噛み合って、不思議と調和する様子、素晴しい。最高だと思う、とか思ってたら連載になって、単行本も出て、いやあ、もうね、読むがいいよ! 読まないと損だと思う。それくらい素晴しい。いや、もう、なんだろう、いろいろふっとんじゃった。

女子ふたりの同居ものであります。酒の席、勢いで決まった同居。いや、それがもう、本当に勢いとしかいいようがなくて、本気なのか冗談なのか、佐藤さんちに住まわせてよー、篠峰がいってみたら通ってしまった。翌朝後悔。反省してるふたりの様子おかしくて、そうか、まだこの段階では友達といえるような関係じゃなかったんだなあ。けれどそんなところから同居がはじまって、ちょっとずつ相手との距離をはかりながら、これまで知らなかった一面を知ったり、意外と近しい、そう思えるところ発見していったりして、ああ、その仲良くなっていく感触が素晴しいよ。

ふたりともに、相手と違う自分を自覚していて、だからこそ大きくは踏み込まないでいる。ずけずけとね、いったりはしないんだよ。けれど、それは距離を保つとか、他人行儀とか、そういうのとは全然違って、ウェットすぎない、自分の重さを全部相手にかけたりしない、でも、心地良い距離感でもって、ドライすぎず、互いの温度を感じあえる、そんな具合に、もたれあって、くつろいで、ああ、単行本表紙がそんな感じじゃん。女子ふたりの、気のおけない家飲み風景。肩なんか軽く触れ合ったりしちゃうような距離感。けれど、過剰にもたれかかったりはしない、その、お互いを尊重してね、ちょっと気を使う風でもあってね、でも近しいって、こういうの、理想的といっていい関係なのではないかって思うんです。

ふたりのね、打ち解けてからの生活がとてもよくって、クールに見える佐藤さん、この人の可愛いところが垣間見えるその瞬間、ぐっときますよね。飲むと王子様レベルが上がるとかさ、ほんと、可愛くてかっこいい、そんな佐藤さんはすごく魅力的。かと思えば、おっちょこちょいで、多少騒がしい篠峰さん、こちらもそのおおらかな人となりに知らず引き込まれて、気付けばなんだかくつろいじゃってる。人の目を、心をひきつけて捕えちゃう、そんな魅力あるのが篠峰なんですね。

ええ、ふたりの魅力がすごいんです。絵になるふたりだと思う。性格も雰囲気もタイプも違うふたり。ところが、ふたり揃うとすごくよくマッチして、なんだろう、この色気。ねえ、普通に暮らして、お酒飲んだり食事したり、食事の用意とかもかな、どんなだっていいんだけど、このふたりを画面に配置して、魅力的に描くことにかけては、かなりの力量感じさせる、そういうところありまして、ほんと、かっこよかったり、可愛かったり、色っぽかったり、しかもその魅力もろもろ、すごく自然体と感じさせてくれる。よそゆきの格好してたとしても、彼女らの魅力には、彼女らの人柄、その本質に発するようなところがあって、それは連載を重ねるごとに際立って、ふたりの関係が深まればなおさら! いやあ、この漫画、よくよく人を描いている、そう思わせてくれるところあるのです。

人を描いているといえば、職場の情景もいいですよね。上司ふたりに同僚の個性、これもよくよく表れて、なんだろう、憎めないですよね。班内のいじめっこ? 竹内女史がいい感じ。上司にだって容赦ないぜ! 隣人の木村さんもいい感じに人柄見えて、お隣の猫もチャーミング。いやあ、ふたりの周辺、その魅力にもずいぶんやられておりますよ。

ああ、そうそう。描き下ろしのですね「ゆきだけリビング」、「しのみねリビング」、これもよかった。最後にね、ふたりのベースとでもいおうかな、なんだろう、やっぱり人柄なんだろう。見えましてね、すっごくチャーミングでした。もう、完全にやられてしまってます。

  • 乃花タツ『なり×ゆきリビング』(まんがタイムコミックス) 東京:芳文社,2016年。
  • 以下続刊

2016年1月3日日曜日

amiibo イカ(スプラトゥーンシリーズ)

 昨年末のことです。ずっと懸案となっていたamiibo、最後の一個、イカがですね、在庫復活していたのですよ。おお、これはありがたい。新年明けたらイカのお題に取り組むことになるのかな? そう思っていたら翌日、すなわち31日大晦日に到着しまして、いやあ、課題、楽しかった。思えばamiibo、『Splatoon』を購入したのが5月28日、それから数えて7ヶ月というところでありますね。ボーイガールはおよそ半年、ああ、時間がかかりましたが、それでも発売の年、年内に入手がかないました。

さてさて、お題ですよ。これ、2種類あるんですね。ダイオウイカでのタイムアタック。そしてインク制限ミッション。インク制限が地味に厳しかった。回復できない。インクタンク2本分とか、最初からインクの総量が決められていて、使いきるとそこで終了。途中でミスしてチェックポイントに戻されても、使ったインクは回復しないから、ひとつのミスが致命的。敵を倒そうとは考えず、最短ルートを、敵を避けながら、必要な分だけ倒しながら、安全に安全に進めていく。見えないブロック、あれをインクで色付けていくとどうしても後で足りなくなるから、ちょこっと塗って、あたりをつけて、そろそろそろそろ進んでいくのがスリリング。いやあ、高所は怖いですよ。ともあれ、時間だけはありますからね、ゆっくりゆっくりでも進めていければいいんですよ。

インク制限ミッションは慎重さが要求されて、それがストレスにもなるから、最初のうちに一気に片付けてしまいました。そして残したダイオウイカタイムアタック、こちらはというと、もうね、爽快爽快。だって、こちらはZLでイカならぬダイオウイカに変身できる。敵のインクどころかメガホンレーザーも平気で受けてピンピンしてる。塗られていない壁でもなんでも、ズバーッと勝手気ままに進むことができて、敵? そんなん、キリモミジャンプで一発よ! いや、たまにてこずるんですけどさ、てこずったとしても、しつこくやったら勝てるし、なんなら無視しても、あるいはヒーローシューターで撃ってもいい。もうね、楽勝楽勝。ガール、ボーイ、イカとあって、一番簡単、爽快なのがこのダイオウイカタイムアタックでした。

ミニゲームはイカラジオ、ゲーム中の音楽を再生したり、それにあわせてボタンを叩く、音楽ゲームみたいなことができるモードですね。けど、これはほぼ音楽聴くためのモードと思った方がいいですね。ボタン叩いてると、クラゲが謎の生物(あれなに?)に置き換わっていったりするんですが、クラゲを全部置き換えたからといってクリアになるわけじゃない。さっぱりわからんのだけど、なんか楽しいので、たまに鳴らして遊んでいます。

2016年1月2日土曜日

Microsoft Universal Foldable Keyboard

 昨年末に欲しいな、けどどうしようかなと迷っていたのが、iOSデバイスに繋がるキーボードでした。iPad Proで、また外出した先でiPhone 6s Plusで、それぞれある程度以上の長文を入力したいとなったら、Bluetoothキーボードがあった方がいいに決まっている。いえね、普段文章書くのはiMacでやってるんですけど、メインPCの前に座らないと文字入力できないのも不便だよなあ、iOSデバイスで場所を選ばず入力できた方が便利な場合もあるだろうしなあ。そう思って、物理キーボードが欲しいと思った。といった次第なのです。けど、なにが障壁になったかというと、キーの配列だったりしたのですよ。

私は、キーボードはUS配列、ASCIIとかANSI配列と呼ばれるやつですね、それを使っておりまして、iMacを買う時も、Windows PCを買う時も、メーカー直販でもってUS配列を選択しているくらいです。なので、iOSデバイスで使える外部キーボード、これも当然US配列を選びたい、と思ったんですが、これが不思議と買えない、売ってない、選べないというんだから不便だったりします。

いろんなメーカーのいろんなキーボード比較してみまして、やっぱり日本で一般に流通しているキーボードはJIS配列、これが一般的なのだなと実感させられます。iOSはJISキーボードを接続してもUS配列で認識される、記号がUS配列の並びになる、などという情報も出たりしたのですが、そのあたり企業努力なのでしょう、JISキーボードと同じになるよう工夫されたものがほとんどで、またせっかくUS配列のものを見付けたと思っても、なぜかControlキーとCaps Lockを交換しましたという、自分にとっては使いにくいものになってしまっていて、結局は選べない。どうしたものかと思わされてきたんですね。

そんな中、これよさそうだなと思えたものがありました。Microsoft製品なんですね。Microsoftはキーボードやマウスの出来に定評があります。中でも、Universalなんとかと名前のつけられている2種類、それがよさそうで、iOSデバイスに使えるよう最初から作られている。複数のデバイスを切り替えられる、ええと、Mobileの方が3台でFoldableが2台ですね。iPad ProとiPhone、切り替えて使えるのは便利だな、そう思われた次第で、ああ、このどちらかが欲しいな、持ち運ぶならFoldableだろうか、などなど思いながら、結局買わなかったのは、やっぱりキー配列の問題があったからでした。

Microsoft通販だとJISキーボードしか売ってないんですよ。国内流通しているのはJISのみの模様。調べてみれば並行輸入品をAmazonはマーケットプレイスで販売している業者もあるので、買うのならここらあたりからになるのかな、など思ったりして、けどどうにもふんぎりがつかなくて躊躇したまま年を越してしまいました。試しにAmazon本国で注文してみたところ、お前の国には送れないっていわれてしまいまして、日本に送ってくれるショップを探したり、また送料やかかる日数を考えると、並行輸入業者から買うのがよさそうです。

Foldable Keyboardは、キーボードがふたつ折りにできて、携帯性に優れているキーボードです。そのため、ちょっと打ちにくいともいいますが、どれくらい打ちにくいか、あるいは許容の範囲であるか、試したくとも試せないというのももどかしい。こうしたところ、やっぱり広く使われているものを使えるようにした方が、結果的に利便性が高い、そういわざるをえないところです。

2016年1月1日金曜日

ミラクルガールズフェスティバル

 『ミラクルガールズフェスティバル』、略してみがる。これ、とても素晴しい。正直なところ、こんなによい出来とは思いませんでした。ゲーム、リズムアクションゲーム。音楽にあわせてボタンを叩く、もう定番ですよね、ことさら説明が必要なジャンルではないでしょう。セガのゲームで、『DIVA』のシステムを流用していて、みたいな話は聞いていたんですが、残念ながら『DIVA』のシリーズはプレイしたことがなく、まるでわからない。けど、まあ、ゲームとしてはずれはないだろう、セガだし、みたいな安心感はあったんですが、それにしても、ここまで素晴しいとは思いませんでした。いやね、ちょっと中途半端な感じになったりするかな? みたいな不安があったんですよ。でも、全然そんな気がしない。むしろ、感動のあまり泣きそうになるくらい。ほんと、知ってるアニメ、好きなアニメが使われてるなら、買って間違いなし、そういいきれるゲームに仕上がっています。

収録されているのは、以下の11タイトル。

  • ゆるゆり
  • 這いよれ!ニャル子さんF
  • ビビッドレッド・オペレーション
  • きんいろモザイク
  • 蒼き鋼のアルペジオ ‐アルス・ノヴァ‐
  • てさぐれ!部活もの あんこーる
  • Wake Up, Girls!
  • GO!GO!575
  • のうりん
  • 未確認で進行形
  • ご注文はうさぎですか??

私の見ていたのは、『ゆるゆり』、『ニャル子さん』、『きんいろモザイク』、『アルペジオ』、『Wake Up, Girls!』、『のうりん』、『未確認で進行形』、『ご注文はうさぎですか?』。8タイトルですね、って過半数どころじゃないな! BD買ってるのは3タイトル。主題歌CD買ってるのは4タイトル、かな? これくらい見てる人なら、プレイした方がいい、どころじゃなく、絶対プレイするしかない! それくらいいいきっちゃう、ほんと、それくらいよかったんですよ。

基本的に主題歌がピックアップされまして、各タイトルごとに2曲ずつ。この2曲ずつというのが、2曲しかないと見るか、2曲ちゃんとあると見るか、それで評価も変わりそうなところですが、いやあ、最初、少ないと思ってた。プレイしてみたら、いや、これ、充分だって思えるようになった。ショートがある。そしてフルがある。このフルね、今までフルバージョン聞いたことのなかった曲、ちゃんと聞くことができて、うわあ、素敵、とてもいい! そう思うこともしきり。また、見たことのなかったアニメの、知らなかった歌、これを聞いて、また歌い踊っているキャラクターを見て、これ、なんでアニメ見てなかったんだろう、そう思うこともしばしば。ほんと、知ってるアニメ、知ってる歌はより楽しくプレイでき、知らないアニメ、知らない歌も、その魅力に気付くことができるというんです。素晴しいわ。音楽の、歌の魅力、よくよく引き出してるわ。そう思わされるんです。

『WUG』がすごいですよ。WUGの7人が、ステージ狭しと踊り歌う。そのモーション、なんとWUGメンバーによるものだっていうんですよ。もうね、泣きそうになった。うわあ、これ、素晴しい。ほんと、WUGを見ていた人、好きだ、面白い、いいなって思っていた人には、きっとぐっとくるものがあると思う。WUGの桧舞台ですよ。もうね、こんなにくるとは思わなかった。しかも、どうも、収録されている歌、新録じゃない? みたいな話もあって、ほんと!? マジで!? もうね、なんだろう、胸に迫りましたね、迫りましたよ。

歌にあわせて3D CGで描画されたキャラクターが躍る、というのは、今ではもう珍しいものではないわけですが、このゲームの場合、1ステージに最大7人が登場し、それぞれ個別に違った振り付けがなされているというのがすごい。これくらいは当たり前の時代に入ったのかなあ、そんな風に思ったりもするのだけど、ともかく、これでもかと魅せるステージがてんこもりで、ほんと、素晴しいよ。キャラクター、それぞれの個性が演じわけられている。しかもそのステージだけを鑑賞できるモードまである。もうね、作り手、よくわかってる! ありがたくて仕方がありません。

ああ、そうそう。コールですよ、コール。このコール、開発の面々がみずからいれたって聞いたんですが、ほんと!? いやね、最初苦笑しちゃったんですけど、やってると癖になるのね。あれ、なんだろう、魔力というか、そういうのありますよ。