『まんがタイムスペシャル』2016年3月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、リコがですね、すごく真剣な顔してチョコレート作っていますよ。マキの、微妙なイラストの入ったレシピメモ見ながらですね、頑張って湯煎してる。うん、これ、できがどうなるかはわからないけど、いい結果出せるといいですね。『だけど温田さんはひとりでデキない』は、温田さんがチョコレートで彫刻してますよ。ああ、よかった。仏像じゃない。温田さん、自分の顔、彫ってるんですね。そして『ローカル女子の遠吠え』りん子さんは、さりげなく富士山チョコレート。ああ、よかった。仏像を彫るりん子さんはいなかったんだ。って、仏像彫るのは違うヒロインでした。
『光れ!メシスタント』、中辻さんお悩み中。そうかあ、この人はポジティブに考えるの苦手なたちなんだな。そんな中辻に担当の編集者がついて、それはそれは嬉しいこと。そう思っていたのだけれど、次々と入る直しに、またいろいろとわからなくなってしまう。ああ、難しいものだなあ。自分のやりたいこと、描きたいものだけじゃあ駄目なんだ。先生からは、「自分の描きたいものを描く」から「読者に向けて描く」にシフトチェンジするということ教えられて、プロには必要なこと、ああ、なるほどなあ。落ち込んでる中辻はなんだかすごく素直で、そんな中辻をはげますのは光の料理とその人のよさ。うん、よかったじゃん。うん、まわりにいい仲間がいて、中辻さん、ほんとによかったじゃん。ところで、中辻さんはいつだって可愛かったと思うんだよ。思うんだよ。
『課長と私のおかず道』、どんどん面白くなってきてますね。南条課長のキャラクター、それがだんだん掴めてくる。ずっと厳しいばかりの人だと思っていた保志。けどそうじゃないとわかってきた。課長のいとこである橘にさそわれて、お宅訪問。そこに現れた課長の目的とは、ああ、アスパラガスなのね。和風ダシがアスパラガスにあうという話。それを実践でもって教えてくれる。その過程でね、意外や冗談いうのがわかったりね、真顔なんだけれど、そして保志の提案をしれっと自分の手柄みたいにいっちゃって、それつっこまれて、目をそらして、いいなあ、南条課長! わかりにくい人かも知れない。けれどちょっとずつでもわかっていけば、また違った面も見えてくる。そういうのがね、なんだかいいなって思ったんですよ。
『なり×ゆきリビング』はお昼の話。佐藤さんはお弁当持って外に出ます。篠峰さんは、同僚女子と一緒に休憩室で食べます。お弁当作ったのは篠峰さんで、けどいつも一緒にいるわけじゃないっていう、その距離感、面白い。どんどん仲がよくなっていくふたり。けれどべったりじゃない。それぞれが、それぞれの場所、スタイルを持って、大切にしていて、それを無用に侵害しない、そうした風がね、大人の関係とはこうあるのがとてもよい、みたいに思われて、ほんと、読んでいて、すごく魅力的と感じるんですね。佐藤さんはデパート屋上で食事。竹内さんもひとりで食事する系女子。一緒に暮らしてる佐藤、篠峰のふたりがね、お昼に外でたまたまばったり出会って、なんかすごくいい笑顔。ああ、なんだろう、この距離感。すごいね、もうぐっときますね。
『まちがいだらけの恋愛道場』、新作です。どんな話だろう、あ、コマ割り漫画だ、みたいに思って読み出して、あ、あの映画のヒロインに感情移入しすぎちゃうヒロインの漫画の人だ! うん、面白かったですよ。女子仲間との恋愛談義についていけない女子がある。男連中との恋愛話にどうにもノれない男がいる。ふたりともに、地団駄踏んだり壁殴ったりして気持ちリセットしたりして、なんだもう物騒だな。ともあれ知り合い、思いがけず出会って、ここから恋がはじまる!? なんてことはないのであって、この感触、素晴しいな。というか、お互いに評価しあうその言葉が酷いよ! この、人の恋愛話にノれないふたりが、自分の知識でもって互いに助けあおうという無茶話。いや、もう、酷い。そのエピソード、酷い。ほんと、ドメスティックプリンって! もう、これ、残念ヒロインがどうも好きらしい私には、びしびしきますよ。
- 『まんがタイムスペシャル』第25巻第3号(2016年3月号)
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