『まんがタイム』2016年2月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』、あったかくしておでん食べてますね。なるほど、冬の食べもの。『まりあ17』まりあはあんまんですね。『さわらせてっ!あみかさん』あみかさんはたい焼きを食べていて、『おひとり食堂』誠一郎はそばであります。決して豪華とか、そういうのじゃない庶民の食。でもその暖かそうと思えるところが、強く心をとらえるんですよね。ええ、いい表紙です。
『秘書の仕事じゃありません』、おお、いいですね。バレンタインの話題。主任がどうしようと悩んでいるの、誰にあげるとかじゃなく、禁止すべきかどうであるか。ああ、組織を纏める立場の人は悩みごとが違います! 高いチョコレートをあげたい相手、中田葉子の本音がなかなか面白くって、うん、わかります。高いの、すごくいいの買っても、それこそ10円とか20円のとかと同じ感じで、ひょいぱくっとかね、やめてくれよ、あげた価値ないなあ、って思いますよね。さて、チョコファウンテンに心揺れる主任ですよ。おお、この人のこんな表情はじめて見た気がする! 素敵! なんてキュート! 主任! 主任! ほんと、楽しそうなバレンタイン当日。そして残る後悔。ああ、主任も……。主任、今回はなんかめずらしいですよね。
『はこいり良品』、読み手によって視点が変わる。視点が違えば感想も変わるというの。そもそも違う人っていうのももちろんあるけれど、同じ人間でも、その経験の差によってまた感想が変わってくるっていうのがなかなかによくって、しかし今回はケンジが不憫。あんまりにストレートに受けすぎて、鈍感とか姉にいわれちゃうマキのこと、本の感想があわないとかね、加えて子供の頃のマキの方が想像力が豊かとかね! この子も、いずれいろいろ経験して、また変わっていくのかなあ。というか、ケンジくん、まっすぐストレートに投げ込まないと絶対通じないよ? 同じ問題は青空書店さんにもあって、ほんと、この漫画は男性陣があかんたれで、いや、お爺ちゃんはそうじゃないか。なんかね、青空書店さんのいい相談相手になってますよね。
『鉄仮面のイブキさん』、しゃっくりに苦しむ伊吹さん。喜多くんに驚かしてくれというんですけど、喜多くん、どうもその方面の才能がないみたい。その才能に長けた人、登場。演劇部部長、哀原先輩ですよ。伊吹さんと、伊吹さんのしゃっくりうつっちゃった相楽さん、ふたりいっぺんに驚かして、しゃっくり無事とめて、おお、素晴しい笑顔で、君が好きだ! なんというどさくさ! 作り笑いだっていうけど、気持ちは本当ですよね。ほんと、それからの相楽さん、ほんとこんな相楽さん見たことなかった。ほんと、相楽さん、照れちゃって、可愛くって、ああもう、ちきしょー、青春だなあ。ほんと、複雑な乙女の恋心。素敵でした。
『見晴らし良子さま』、高台のお屋敷に住んでる高橋さんは、みんなのあこがれの的。けど真実は違っていて、高橋良子さま、住んでるのはお屋敷の隣の小さな家なんですね。誤解されてる、お嬢様だと思われている。けど実際には貧乏で、ばりばりの庶民で、いろいろやりくりしたりして、結構な苦労人。でも、それでも、溢れる高貴さのせいで、なにもかもいいようにとられちゃうんですね。ライバルの金成エリカさん。シャンプーのやりとり、あれはうまいなあ。小さなネタにも気がきいて、面白く読めました。男子はなにもない、弟がうらやましいっていうのもね、なんだろう、切実でおかしかったです。あと、セミはやめたほうがいいんじゃないかな。
- 『まんがタイム』第36巻第2号(2016年2月号)
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