2019年11月30日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2020年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2020年1月号、一昨日の続きです。

『恋する小惑星』。きら星チャレンジの選考に漏れたあお。ただみらのこと見送るだけじゃないんだ! なんと石垣島まで先回り。参加できなくとも見学だけでも、その一念でここまできて、準備は万端、そしてきら星チャレンジ会場にては直談判。すごい行動力だ。これを無下にしない主催者もいいですね。皆が皆、これをやれば破綻しちゃうけど、それでもこれだけやる気ある子を見ると放っておけないんだろうなあ。きら星チャレンジの参加者、友利飛鳥と蒔田史穂と仲良くなるんだけど、ふたりともにキャラクターが強いな! あお曰く、みらが普通に見える。そんな子たちと、電波望遠鏡を見学したり、さらには電波班、光学班とわかれて実際に観測してみたり。体験とはいえ、実践できるっていうのはいいよなあ。ここでちょっとあおとはわかれちゃうけど、この新しい出会いや経験の連続にはわくわくさせられます。

『アニマエール!』。謎の一年生、入部なりましたね! 最初は入部するつもりのなかった子。けれど母親の影響でチアには馴染みがあって、基礎もわりとしっかりしていて、チア部としてはのどから手が出るほど欲しい人材でしょう。でも、たとえチアに才能があったとしてもやりたいことが別にある。漫画に打ち込みたいというこの子、稲葉の希望。それを聞いたこはねの反応、それがね、本当にこはねらしいもので、真っ向から応援するって。頑張りたい誰かがいると応援せずにはいられない。そんな姿勢の真っ直ぐさ、やっぱり気持ちがいいなって思わされましたよ。最初は心を開かなかった稲葉も、こうした先輩たちからの応援、はげまし受けて、気持ちの動かされるところあったのでしょうね。入部するって! マネージャーとしてというの、確かに虎徹のリズム感とかね、いい指摘してました。なかなかにいい子が入ってくれたんじゃないでしょうか。また、稲葉にとってもここはいい場所になりそうですよね。

『あやしびと』。みぞれ、カバネと一緒に調べものにいこうとしたアヤの前に現れた裏返サカサ。やたら元気で明るい子なんだけど、アヤたちについていきたいという。警戒しつつも受け入れたアヤ。でも人間のこと調べてると知られるのはリスクがある。ということで、まずは一緒に買い物にでもっていうんだけど、いった先でカバネにフリフリ着せたりね、こういう展開はほのぼのと楽しくて、悪くなかったです。そう思っていたら、サカサ、アヤについてきたの、たまたまじゃないのか。ずっとアヤに興味があった。なぜ自分の種族を秘密にしているのか。サカサは天邪鬼の妖人。人の感情や心の動きを察することができる。なのでアヤのウソにも気がついた。これ、結構なピンチじゃなくて? この状況にアヤ、どう対応していくんだろう。きっとサカサはぐいぐいきますよね。でもこのピンチをクリアできたら友達増えますよね。サカサ、なんだかんだいってアヤと気があいそうなので、仲良くなったらきっと楽しそうです。

『RPG不動産』。ファーの疑惑、解明! 屋外に倒れていたファーを見つけた琴音。なんとかしてファーを守ろうと、ルフリアに嘘までついたというのに、ルフリアには見抜かれてしまった。さらには城勤めのセーラやモナまできてしまい、ファーが拘束されてしまう。琴音ひとりがファーのこと信じようとしていて、ドラゴンなんかじゃないって、絶対違うって、でもファーを取り巻く状況があまりに悪すぎた。連行されようというファーがねいったこと、自分が幽閉されて、それでドラゴンが出なくなったらみんなが平和になるって。みんなとあえなくなるのはつらいけど、誰かを傷つけるのはもっと嫌だっていうの、この優しいファーの気持ちがあるからこそ、疑惑を持たれている状況がより切ないものとなっていますよね。もし自分が街を襲っているドラゴンだとしたら。その疑いはファー自身が一番つらく感じているんだってことも伝わってくるから、本当にいじらしい。泣けるくだりでした。そして、ファーの疑惑晴れる! まさか、ここでドラゴン出現! あの嬉しそうなファーの表情! もうほっとさせられて、よかったなあ! って思ったんだけど、あれ? やっぱりファー、落ちたら危ないの? いやもう、ファーの疑いが晴れてなおまたピンチが続くっていうのね。これはもうどうしたらいいんだろう。琴音! 今度こそファーの助けになってあげて! 願うばかりですよ。

2019年11月29日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2020年1月号

『まんがタイムオリジナル』2020年1月号、一昨日の続きです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』。今回はもうひとりの東京に憧れる女子登場? いや、なんかコンプレックスをこじらせているだけっぽい。亜紀の姉、理菜。眼鏡の目元も涼しい素敵お姉様。でも、人見知りなのか。ひとりで映画にいけないからって妹を誘うんだけど、見事に断られる。ああ、妹よ、亜紀よ、君、好みがきっぱりしとるんだなあ。アニメならなんでもいいってわけじゃないんだ。この似てない姉妹。姉のSNSには友達いっぱいいる発言とか、もうめちゃくちゃ面白いし、亜紀の申し出、みなを紹介するっていうの、お、面白い広がり方するな! って期待したらですよ、姉、あかんのか! わがまま姉さんだな! ちょっと可愛い。映画館での攻防も面白くって、そうか職場の人に出会うのか! しかも何人もきてる。これ、田舎あるあるみたいな話なのかな? あの姉の狼狽、ほんと、大変だなあ、趣味を隠して生きるの。で、ここでまさかの八重と大河がからんでくる。見知らぬ縦ロール呼ばわり! 最高やな。その後の行列大好き八重とか、結局映画見ずに帰ってきた姉とか、いやもう面白い。最高でした。

『僕は女心なんて知りたくない』。基礎設定のおさらいみたいな回。スペシャルから移籍してきた漫画のファンにも嬉しいはからい。独身女性の心の声が聞こえてしまう春喜。その能力の範囲や限界など語られて、どれだけ彼がこの能力にふりまわされてるか。そして佐藤くんとの距離感! いいね、いいよ、ナチュラルに嫁候補。うん、春喜くん、どんどんいこう。春喜の周辺にいる女性についての紹介もあって、簡潔にわかりやすくぽんぽんと提示していくそのテンポ感も素晴しく、またその紹介に出てくる女性たちもまあ魅力的なの。いいですよ。この漫画のよさ、こうしたところにもしっかりあらわれています。で、今回の春喜の受難です。先日のハロウィンで出会った女の子。自分の魅力、可愛さで誰しもをとりこにするといってるこの子が、なぜか怯えて逃げていった春喜のこと、興味持っちゃってるのね。あの手この手で春喜にアプローチしてくる、しかも可愛い振舞いに隠された本音! 名を名乗れって君は武士ですか! それなりにチョロい子だったけど、それで春喜がお姉様方に誤解されて、いろいろ面白がられてという流れもよかった。これはこの子、今後もちょくちょく出てきそうですね。期待できる展開です。

『氷室君は板野さんの事が覚えられない』。バイト先でもらったウイスキーボンボンで酔ってひっくりかえっちゃった氷室。板野に介抱されて帰宅するも、もどしちゃって、板野の服汚しちゃって、大変なことになっちゃった。けど、板野がちょっと風呂を使っている間に、しゃっくり一発で板野のことを忘れてしまう。すごいな。隙あらば忘れちゃうんだ。脱衣場で板野と遭遇してからの反応も、これはつまりつきあっているのか? って、まあそうなるのかな。氷室の問いに、つきあってると答えてしまった板野の気持ち。それがね、ちょっと悲しいですよね。どうせすぐに忘れられてしまう。だから今だけでもって、健気だなあって思うんですね。そんな板野の気持ちに氷室が触れようかという瞬間、またしゃっくりか! すごいな、全部リセットされたよ。この最後の最後、全部がご破算になるの、一気に緊張が解放されて笑いになっちゃいました。ダイナミックリセットですわ。

『大奥より愛をこめて』。「感動の最終回」って、待って! 信じちゃうから! やめて! さて、潜入調査中に捕えられた蒔乃。そのピンチ、いかにして回避するのかと思ったら、いや、もう諦めちゃうの!? もう死ぬ気だよ! でも、大崎様の名前を出すと、みんなビビって解放してくれた。ここからの流れ、蒔乃、すっかり丸め込まれちゃうの? そして誘惑された菜々緒はどうなる!? こちらはこちらで大丈夫。かわいいと役者にいわれても頑として信じない菜々緒殿ですよ。すごいな、この揺るぎなさ。こりゃ本堂の芽も出ないわ。ともあれ今回、見事に情報引き出した菜々緒に、丸め込まれたように見えて実は情報的確に収集していた蒔乃、この企みを暴いていくくだりには興奮させられました。そして大崎の見せ場も素晴しく、自分の死でもって事件のいろいろを隠蔽しようとする女中にかける言葉の優しさよ。ほんと、こうした見せ方のうまさ。情にあふれて、思わず胸の熱くなろうというものでした。そしてラストにすごいこと投げ込まれて、マジか、大崎様、自身の進退をもって減刑を願いでてたって! 今の大奥に大崎がいなくなれば、松平定信に対抗できなくなるんじゃないの!? でも、それが大崎の選択ならば……。ほんと、これ、まったくもって穏かじゃない。動揺、さらに広がりますね。

2019年11月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2020年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2020年1月号、発売されました。表紙は『おちこぼれフルーツタルト』。メイド衣装のイノの膝に乗っているロコ。これ、赤頭巾っぽく見えるけど、マッチ売りの少女みたいですね。手にはマッチの入ったカゴを下げ、そして擦ったマッチから炎が立ち上る。そんなロコはというと、幻を見るでなく、フルーツ大盛りのタルトを持ったイノから、肩ごしにスイーツ食べさせてもらっているというんですね。見た目にちょっと重めの画面。若干ダークな印象も、またメルヘンって雰囲気させてくれますよね。悪くない、好みのテイストであります。

今月は新規ゲストが5本です。

『菓子工房メイモトとふたごのイモウト』。かつて親の反対を押し切りケーキ職人を目指し家を出た兄。その店に突撃したのがふたごのイモウト、蛍乃と風鈴。これ、最後に語れられた兄の本心からすると、最初、ふたりのこと気づかなかったというの、わざとってわけか。あえて気づかないふりして、さりげなく距離をとってというの、ふたりを置いて出ていった負い目とかなのかな。ともあれ、大きくなった妹ふたりを愛でる兄の姿。そこにケーキの知識もろもろが乗っかってくるって感じですね。また疎遠になっている実家、母との関係。それを埋めるチャンスを妹ふたりが運んできてくれた、みたいな要素もありました。ちょっと強引に、兄の店でバイトすることにしたふたり。今後、この甘い兄のもとでどんな風に振る舞うか。ふたりの活躍、兄の反応など、そこに注目集めます。

『No Color!』。主人公、魚住圭(たま)と幼馴染みのましろ。同じく友人のひなたと優月の4人でオンラインゲームに興じ日々クラフトに精を出すのだけど、たまとましろは無職。おっと、これ、読み進めるといろいろヤバいぞ。たまもましろも優月に寄生しとるのか。現実世界で仕事を持っている優月に、職探しの参考にするとだまくらかしてゲームソフト買わせるだけ買わせたたま。約束は不履行。日々いろいろとごまかしながら優月の家に暮らし、さらに食事の用意、家事その他もろもろも優月にやらせてるって、ほんとろくでなしだな。なるほど、優月は駄目な人にほだされるタイプなわけだな。そうした性格に付け込んでいるのがたまとましろ。とりわけたまがズルく立ち回ってる感じ。でも、この関係、ずっと続けるんだろうか。どこまでも、この関係続けて、いつか自立する時がこの漫画の終わり時? ともあれ、たま、この人、はやいうちになんとかせんといかんのではないか? そんな匂いがしますよね。

『のらくらメルヘン』。一人前のメルヘン。気になるフレーズが飛び出してきました。この学校で学ぶのは、皆なにかしらの能力を持った妖精の子たち。その能力を伸ばし、世界に夢と素敵を届けたい。けれど当座の問題は、この学校が統廃合の対象になってしまっていること。たしかに生徒も減ってさみしくなってしまったけれど、学校を存続させたい。そのために、皆で頑張って学校を有名に、人気にしようというのですね。ここで面白いと思ったの、主人公のメル、この子がまだ自分の特技がわかっていないってところ。これを無限の可能性ととらえるポジティブさ、そこにこの漫画のよさというのがありそうに思うのですね。実際これからメルの活躍? 成長? 描かれるなら、その行く先が知りたい。そんなこと思わせてくれるところありましたよ。

『ネコかぶネット』。動画サイトで配信やってるJKネットアイドルのみゃんたん。結構人気があるっぽいけど、本人は乗り気ってわけじゃないのか。そのキャラクター、口調、なにもかもが気恥ずかしい。なのに配信続けてるのは、仕事に疲れ果てた姉を元気づけるためなんだ。これ、健気な妹だなあ! というよりも、ヤベえ姉さんだな! って印象の方が強い。強引に妹に頼み込み、台本まで用意。お膳立てされたままに配信してみれば、人気は出たけど、本人はもう恥ずかしくてしようがない。しゃべってる途中で羞恥ゲージがマックスになってじたばたもがきはじめるところとか、面白いな。この、自分が自分の演じてるキャラに耐えられなくなる感じ。つりこまれるようにして笑ってしまいました。妹はわりと辛辣なところあるんだけど、それでも姉のためにと、自分を押し殺して頑張ってるところね、悪くないと思います。それでも踏ん切りつかない。まだまだ恥ずかしいってところ、いいアクセントになってると思います。

『パニッシュメントスクール』。漫画に出てくる学校では、生徒会や風紀委員会が絶大な権力有してたりすることありますが、本作はそのへんをさらに強調してみたって感じ。風紀委員ならぬ学校警察、学警なる組織があり、校則に違反すれば確保、牢につながれてしまうっていうんですね。落ち着きがないせいで、ちょくちょく投獄されてるっぽいのが主人公忍海木乃香。この子と友人たちが、学警から自分の領域を守ろうと抵抗する? そんな戦い描いた漫画、といったらちょっと大げさにいいすぎですね。生徒会長が、学内に、いや寮にかな? 文学ライブラリー(BL)を構えてるんですね。そこにガサが入って没収されてしまった。さあ、いかにして取り戻そうか、というんですが、学警は学警でそこまで強行姿勢ではないみたいなところも見せたりして、バランスとってる感ありますね。とはいえ、文学ライブラリーは取り戻せるんでしょうか。今のところ無事みたいだけど、この行方について語られること、ちょっとないっぽい雰囲気。できれば徹底抗戦。敵対まではいかなくていいから、うまく出し抜いたり出し抜かれたりみたいな動きあるとよさそうですね。

2019年11月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2020年1月号

 『まんがタイムオリジナル』2020年1月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、山下ナースがメインですよ。見事に着込なすサンタのコスチューム。堂々としたその出で立ち、涼しげなその表情、めちゃくちゃかっこいい! ベテランサンタの風格です。『らいか・デイズ』らいかは、お菓子のブーツもらったんだ! 頭上にかかげて、静かに嬉しさかみしめてるみたいな表情。ほほえましくていいですね。そして『小森さんは断れない!』しゅり、えらいかっこうしてますな! ギリギリですな!

『となりのフィギュア原型師』。今回ははぐさんにスポットライトですね。仕事終わりに無茶な頼みごとしてくるんですよ。ハロウィーンの準備っていうんですが、あ、いや、これ劇中でももう過ぎとるんか。でもやりたい。で、なにやるのかと思ったら、ライフマスク!? 顔を石膏で型どりするんか。この無茶さ、強引さも面白い。あ、前髪おろしてる代表可愛いな。こうしたちょっといつも見られない格好、スタイル、新鮮でよかった。昔の毒キノコはぐもグッドでしたよ。しかしほんと、はぐを工房にスカウトした頃の話。この人のバックグラウンド見えて、ああ、面白い。そしてできあがった人面疽持ってあらわれたはぐさん。めっちゃいい笑顔! さらに他のスタッフも仮装させていって、ヤベえクオリティだ! 呼ばれたせっちゃんの絶叫。もうめちゃくちゃ面白い。ほんと、これちょっと路上に出しちゃ駄目なやつですよ。

『コスプレ地味子とカメコ課長』。エルフちゃんコスでイベントに出ます。メイクはすませてきてるんだ。見た目はいつもどおりなのに、眼鏡の向こう、片目がカラコン入ってるの、なんか不思議な雰囲気です。コスプレ中に課長のこと意識したり、けど自分の姿を客観視してからは見事ふっきれてキャラクターになりきるのね。この表現に際し中途半端にはしたくないという紫ノ井のスタンスいいですね。こういうところが課長にも刺さるところなんでしょうね。今回は、海辺でふと見せた自然な表情、あれよかったですよね。エルフちゃんになりきれてなかったとリテイク出すわけだけど、じゃあ課長の琴線に触れたのは紫ノ井の自然体だったのかな? そして今回のラスト。突然の強風に交通機関がとまってしまってさあ大変。どこかで風をしのごうとしてラブホテルに入ってしまった。さあ、ふたり、この気まずい状況、どうのりきるんだろう。紫ノ井はどうかわからないけど、課長は普通になにもなしにクリアできそうな気が。でも、これ、どんどん外堀埋められていってる感があるんですが、埋めてるのが紫ノ井のうっかりってのがおかしいですね。

『ネコがOLに見えて困ります』。ミコトが見てしまった怪奇現象。というか、この子の動物が人に見えてしまうっていう能力、これがもう怪奇現象じゃんか! みたいにも思うんだけど、ともあれ、パンを落として姿を消した謎の女性。この謎を追うことになるんだけど、いや、きっと動物だよね。野良猫かなんかじゃないのかな。その謎に迫るまでの過程が面白くてよかったです。オカルト大好き岡道さんと、推理ゲームにあてられてる名探偵リコが絡んでくるんですが、岡道さん、ミコトの秘密に気づいてる? いや、それでも現場にいくまではオバケの可能性を考慮にいれてたってことは、OLさん連れてけってアドバイスはたまたまか。そしてポンコツっぽいリコ、まさかミコトの秘密に迫ろうっていうのね。これ、なんとかなくうやむやにはなったけど、かなり無茶な収束。いや、もしかしたら岡道さんの助け船? やっぱり彼女はわかってるってこと? など、いろいろ意味深? その思惑の向こうなど邪推してしまいたくなる描写がぽつぽつあって、実に面白かったです。

『おしかけツインテール』。3人でお花見に出掛けます。と、これ、俊郎にとってはアウェイなのか。人がたくさん、それだけでもうキツい。ずっと緊張してて、なんとかやりすごそうとスマホで映画でも見るつもりだったのが、まさかの没収。花梨さん、スパルタです。緊張のあまりお茶飲みすぎてしまう俊郎。ほんとに苦手なんだなあ! 普段、家での姿見てると、わりと頼りになる大人だったりするじゃない? だから忘れてしまってましたよ。その俊郎も、お酒飲まされて帰ってきて、こうなると多少は大丈夫なのかな? と思ったら、今度は酔っちゃって駄目なのか。酔い覚ましに水を飲ませるところね、アルハラと勘違いされてるってあのくだり、めちゃくちゃ面白かったです。でも、あんまり水ばかり飲ませるのもよくないよ。ほどほどにね。今回のお花見。俊郎には大変な一日だったけど、楽しかったって、人混みちょっとは慣れたって、そういって手をひかれながら帰るあのシルエット、素敵でしたよ。余韻と情緒と、そして俊郎の気持ちのほころんだこと見えるところ。なんだかじんとさせられるよさありました。で、ラスト! 冒頭のスマホ没収がこんなところに繋がるの! ほんと面白かった。赤面の花梨。ほんと、たまらん面白さでした。

2019年11月26日火曜日

amiibo ロボット

 このところロボットがいいよなあって思っています。『スマブラSP』で使ってるから? といわれると、まあそのとおりではあるのですけど、それだけじゃない。見た目に愛嬌のあるこいつの風貌。実際3Dモデルになっていろいろ動くところ見てみれば、可動フィギュアとかでロボット出ないかなあ! なんて思ったりしちゃうわけで、いや、欲しくない? 欲しいよね? 頼むから欲しいといってくれ。実際、どこかから出ないものかなあ、出ない場合はどう働きかけたら出るようになるのかなあ、なんてこと思ってしまったりしているのです。

とりあえず立体になっているロボットというと、まずはオリジナルがあるでしょう? それから、amiibo ロボット。以上? みたいな感じで打ち止めですよね。今入手するには、オリジナルはあまりに困難かつ高価で、となるとamiiboで手を打とうってことになるのかも知れませんが、できればなあ、動いて欲しいんだよ。

Splatoon』くらいになれば可動フィギュアが出てたりするわけですけど、残念ながらロボットはそこまで人気がないのだろうなあ。新作ゲームも出ないしなあ。

子供の頃、鋼鉄ジーグのおもちゃを持っていました。手足の関節部分が鉄球になっていて、磁石の力で接続されているの。このおかげで柔軟な関節可動が実現して、かつ動かしているうちにゆるくなるということがない。素晴しいですよね。さらに両手足外して自由に付け替えることもできるという、知育要素なの? ともあれ、あのギミックが好きだったもので、ロボットの脊柱を磁石で継いだらフレキシブルな可動が実現しない!? いや駄目か。鉄球が露出しちゃうもんな。

みたいなこと時に思ったりして、その実現可能性に思いを馳せたりしています。

模型の技術があれば自作できるんだけどなあ。なにかいい手はないものでしょうか。

2019年11月25日月曜日

2019年11月24日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2020年1月号

『まんがタイムきららフォワード』2020年1月号、昨日の続きです。

『桃ノ木家の四姉妹』。ほんと面白いな。委員長、紗月、留年の秘密がニノにバレてしまった! 大いに狼狽するのだけど、ああーっ、ニノ、バカだから、誕生日が一年違いっていうの気づいてなかったよ! というか、普通そのへん気にせんもんな。ニノじゃなく自分でも気づかなかった自信があるわ。ということは自分もバカか! ともあれ、番台まわりでの大騒ぎから面白く、留年してたことニノが理解したら敬語になっちゃうのも妙にリアルで、おかしかった。この時の、紗月が感情の起伏云々っていってたのも後でねちゃんっと回収されるの、あー、そういうこと。クールに見える紗月さん、無理してクールにつとめてるんだ。本来はむしろ感情過多でお調子者で、それで骨折しまくりましたか! 年間5回、長期入院、かくして留年! 気の毒だー。でもね、今回、ニノと急速に仲良くなって、勉強会後の桃ノ木家でも、ミツ、シキとめちゃくちゃ仲良くなって、このコミュニケーションの成立、ニノとの関係もね、紗月にはきっと嬉しいことだったんだろうなあ。翌日のふたりの関係、紗月の変化ももうほんとまぶしかった。いい笑顔! 眼鏡はないけど可愛いです。

夢喰いメリー』。夢路と白儀、激突ですよ。出し惜しみなし、身を削ることもいとわず能力全開、全力でぶつかっていく夢路と、ものともせず受け止め、痛烈な攻撃を返してくる白儀。これね、どこか余裕を感じさせる白儀と違い、夢路はいかにも痛々しい。とはいえ、夢の世界に命を置いている夢路は死ぬことはなく、それゆえに無茶ができるわけだから、より痛々しくもあろうっていう話ではあるのですが。しかし夢魔の力を自身に宿し戦う夢路のその姿が、夢魔のそれを写して変わるというの、かっこいいよねえ。夢魔の武器を、能力を、多様に借りては使い、変わっていくその連続は、この戦闘がいよいよ後がないということを語るかのようで、そしてついに夢路はあの夢魔の能力を借りようというのですね。ええ、この時がくるのはいつだろうかとずっと思ってきた。メリー、夢喰い。本当にこの戦い、出し惜しみなしではないですか。

『ひまりのまわり』。面白いな。ひまりの新しい友達、すずちゃんがやってきましたよ。この子、なんかいろいろ含みがあるよね。悪い子じゃない。でも、いろいろたくらみがある? ひまりのことも、クラスのトップにもってくとかいってるし、さらにはケイのこともニヤニヤ見守ってるしさ、いやあ、この子、よいですよ。むしろこの子を見守りたい。いろいろなにかやらかしてくれそうですよね。そんなすずの今回の活躍は、ひまりの敬語をなくそうというもの。ゲームをやります。グループの仲間はずれを見抜くゲーム。その際、ひまりは敬語を使わないようにっていうのだけど、それ、ひまりだけハンデついてない!? というのは置いといて、最後にはもうすっかり言葉づかいがくだけて、兄にも素直に自分の思うところ、いえるようになったっていうんですね。これ、すごい進歩? ええ、ほがらかで、ちょっといたずらっぽい笑いなんかも見せたりしてね、ああ、よかったね。なんだかそんな風に思えたのですよ。

『あいらいく俳句』。めちゃくちゃ面白い。今回は、皆で凛花の家に押し掛けます。どんな家だろう? という前に、迎えがいるはず、なんかちょっと日常聞かないようなこといいはじめまして、そしたらなんとリムジンでお迎え!?  待って!? そんなものすごいことしてて、これまで噂にもならずにいたの!? というか、凛花はてっきり庶民派だと思ってた。そうかあ、庶民派お嬢様だったのか。御屋敷についてからも面白い。ご両親は? というと、父は海外に、そして母は……、普通にいます。紗衣と書いてしゃいと読む。シャイなお母様、っていうんだけど、なんか怪奇現象じみてるんだけど!? そんなお母さんのこと、ちょっと内緒にしてみたり、そうかと思ったら、いたるところにこっそり出てくる凛花母。怪奇現象だよ……。夕食もね、せっかくじいやが手料理作ってくれてるっていうのにジャンクフード食べるとかね、足りない栄養素はサプリで補うとかね、もういろいろちぐはぐで、ああ、こういうところが凛花なのだね。でも、やっぱり母がおかしい。まさかの血文字!? いや、ケチャップですか! 奇行が目立ちすぎる! あまりのことに凛花が母が生きてることカムアウトするんだけど、皆、それ、信じないんだ! もうほんと、ずっとおかしくて面白くて、かと思ったら、皆がきてくれたこと嬉しいっていって泣く凛花が可愛くて、最後にちょっといい話でしめたね、って思ったら、また母が怪奇現象じみたマネを! でも、母も嬉しそう、そして皆も寄り添って楽しそう。いい話でしたね。ほんと、この漫画、底知れないです。

2019年11月23日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2020年1月号

『まんがタイムきららフォワード』2020年1月号、昨日の続きです。

『SA07』。めちゃくちゃ面白いなあ。なんと、運動会ですよ。のっけからやさぐれている茉愛とりんこ。その気持ち、めっちゃわかる。さて、今回の見どころ、ビジュアル的にはメイドコスプレ。茉愛とりんこがメイド衣装着せられるのだけど、ノリノリの茉愛はまあそれでいいとして、りんこですよりんこ。ビジュアルショーック! 最高だ。国宝にしてもいいと思う。その後のやけくそ二人三脚での活躍もいいよ。オラーッ! ってや。ほんと、この人の魅力、大爆発でしたな。そしてもうひとつの見どころ。『ひまわりのくに』! カガリの罠にハマる伊藤! ふいをつかれて、隠していたエロゲ趣味をあらわにされて、しかもそこからのエロゲ熱弁! いや、伊藤がじゃない、カガリが。最高だったと思う。めちゃくちゃ面白い。この人もなんだかんだでどっかタガがはずれてるよねー。しかし今回、伊藤との会話の中で見せたカガリの「!」、あの表情。なにに気づいたというのだろう。ちょっと意味深。なにか今後、動きありそうですよね。

『はるかなレシーブ』。夏希、沙都子組に動きが出ましたね。はるかなにリードされた最終セット。いよいよここまでかと追い込まれたその時、夏希が気迫を見せるんですね。ああ、一度は駄目かも知れないと諦めかけた沙都子にも火がついた。そして夏希の傷付くことを心配している姉、美夏にも、もう弱い自分じゃないんだって、もっともっと前へ進んでいる、変わったんだって証明してみせて、ああ、動きますね。はるかなの攻勢にも対応し、じりじりと点差を縮めていく。その追い上げ。さらにこれをうけようとするはるかな。この対峙し、その果てに互いを知り、自分を知り、パートナーを知り、先へと進んでいく。見事でしたよ。

『スローループ』。海釣りですよ。恋の親父さん。暑くて釣りもできないというひよりに、じゃあ海釣りだ! って、その勢い。ほんと、導火線が短すぎるというか、即着火だよね。これ、一花も同じらしく、さそわれたからといってほいほいやってくる。船宿も忙しいっていうのに、まるでかまいやしない。その姿勢に恋が諦めの極地になってるっていうのね。この子も大変だったんだなあ。ちょっと同情です。恋の父がひよりに渡したロッド。ひよりの父に贈るつもりだったのをずっと眠らせていたのか。ロッドも行く先を得て、ああ、皆嬉しいよな。父のことも偲ぶよな。そして船出。小春がめっちゃ動揺しとる! そうか、揺れるの苦手か。沖では、トビウオに感動し、疑似餌での釣りに生き餌を撒くその矛盾? チグハグさにぽかんとしてみたりと、こうした気持ちの動き、面白かったですよ。疑似餌の釣りに生き餌を使うっていうの、そうだな、いわれてみたらそうだわ、生き餌で釣ったらええやんか、みたいになりそうなもんだもんな。この発想、実に面白い。なんだかニヤニヤさせられました。

『ねことちよ』。お、新しい登場人物だ。ちよの家のインターホン、ピンポンと押したらはいと答えるねこの声。吹き出しに猫耳がついてるのが可愛いですよね。この子、まき。思いっきりねこに拒絶されて、いったいなにごと? と思ったら、そうか、まきがくるとちよが帰ってこないから、まきを追い返そうとしたのか。これ、因果が逆で、帰りが遅くなるからとちよに頼まれてきてくれてるんだ。まきがねこのこと、ねこすけって呼ぶのいいですよね。で、ねこはすけじゃないってねこがいうの、なんか決まりになってて可愛い。ちよがいなくてぐずるねこをうまいこといいふくめてなだめるまき、頼りになるお姉さんって感じでいいですよ。さらに、カップメン、夜のお菓子、濃いカルピス、お風呂でアイスとか、悪いことばかり教えてるよ! でも、まき、面倒見いいよね。カップメン、熱くて食べられないねこのために違ううつわに取り分けてくれたりね、でもって最初はあんなに拒絶してたねこが最後には離れがたくなってるのね、いやもう可愛い。とてもよかったです。

2019年11月22日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2020年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2020年1月号、発売されました。表紙は『がっこうぐらし!』。すっかり廃墟然とした校舎に、手を繋ぎ明るい笑顔を見せてくれる学園生活部の4人ですよ。それはさながらカーテンコールのようで、ああ、物語は終わったんだ。果たして大団円か!? 不安はあれど、かつての不穏さ感じさせる開幕の情景からこの屈託ない笑顔がまぶしい状況にいたるまでのいろいろ。苦難も不安も乗り越えた今だからこその笑顔、なのでしょうね。ほっとさせてくれる、そんな表紙であります。

今月は新作ゲストが1本です。

『れっつえくすたしー♡』。おお、フォワードはこういう方面でいこうというのかな? サキュバス候補生の女の子ふたり。なんと、種族ではなく職業なの? 間違えて進路表のサキュバス欄にチェックいれてしまったせいで、向いてないふたりが一人前のサキュバスになるべく夜な夜な頑張る。というんだけど、向いてないというだけあって、ちっとも成功しやしない。体つきこそは豊満でも、どうにもがさつで色気のないめありと、いい感じに攻めるもその体つきがゆえにうまくいかないサヨコと、というけど、サヨコいいじゃんよ。ともあれ、どうにもうまくいかないふたりが、互いに支えあいながら、なんとか合格目指そうという流れ。最後の打開のチャンスがネットはSNSに打って出るっていうのが今風なのかも知れませんね。自信のなかったサヨコもこれでポジティブになれたみたいで、ふたりの今後やいかにって感じですが、やっぱこれ反則なのか。なかなか実らんわけですね。

『がっこうぐらし!』。完結しましたね。時は過ぎ3年後。少し成長した学園生活部の皆のその後が描かれるのですが、この顛末にほっとさせられました。美紀とリセの対話によってことの顛末と皆の近況が伝えられるのですが、ランダルの差し迫った状況。そこに割ってはいったゆきからの通信。最後の最後、ぎりぎりで踏み止まらせたきっかけが、あの時のあの通信だったというんですね。まだ生きている人がいるということ。そしてこのことが世界に希望を残させることに繋がったということ。けど、ここにいたるまでが本当にハードでしたよね。美紀は助かった。ゆきも健在。なら他のふたりは? ああ、りーさんは復興にあたってるんだ。そしてくるみは医者を目指しているというんだけど、そうか、よかった、一番あやうかったこの子がこうして助かっていること。それは、きっとぎりぎりで助かった人が他にもいるということなんじゃないか。これもまた希望ですよね。そしてゆき。廃墟になった学校に子供たちを集めて青空教室しているんだ。この情景見れば、あの一連の事件でどれだけの損害があったかわかろうというもの。そこからまた踏み出そうという、その一歩を、皆が皆、それぞれのやり方で実現させようとしているのですね。最後の、少し大人になったゆきの言葉。これは感動的でした。長くこの漫画を読んできてよかった、そう思える最終回でした。

『球詠』。いやもうピンチの連続でまいっちゃいますよ。見抜かれているヨミの強直球の癖。そしてエラーの恐怖をひきずっている守備。そして息吹の不調。ここで先制点がはいって、さあこれからどうこの1点を取り返すのか。そう思ったら、続いてヨミの強直球を見事に打ち返されて追加の2点が入るっていうんだから、大ピンチも大ピンチです。はたしてこれだけの点差、どう取り返していくのだろう。頼みの強直球も絶対ではないとはっきりした今、なにか打てる手は、あるいは状況を動かす策はあるんだろうか。まさかここで敗退はないだろう、そう思うからこそ、今後の展開から目が離せないですよね。しかし今回は、戦っている相手、柳大川越の面々にぐーっと接近して、いいやつらじゃないですか! 倒れた息吹を気遣って飲み物持ってきてくれたりね、そして一年生たちも、自分たちにできること、それがなにかと見事に示してみせた。ああ、なんだよこのドラマ。柳大川越のこと、応援したくなるじゃんか。でもどちらかが勝って、どちらかが敗退するんです。だからこそ、この両チームに情の入る見せ方、これが憎い! 当然新越谷には勝って欲しい。でも、こんなの見せられたら柳大川越負けろー! とは思えないじゃないですか。ああ、この板挟み。そうだよ、前もそうだったよ。もう、こいつはたまらんですよ。

『ちょっといっぱい!』。力感たっぷりではないですか。これまで語られてきた皐月店長の過去。そこから今のこはる屋に戻ってきてですよ、ああ、なごやかで和気あいあいとして、この雰囲気、この店のあり方! これ、今までこれがこはる屋の普通なんだな、個性なんだなって思ってきたわけですけれど、皐月の経験したきたこと、それを知ってしまった今となっては、ちょっと景色が違って感じられるのですよ。ああ、かつての皐月の思いに発して今にいたる流れの先にこの店はあるんだ。ひとつなにか動けば呼応して皆それぞれに自分の思うところを伝えあうその様子。また皆がそれぞれの居場所をここに見いだしているというところにも、この店のあたたかさは感じられて、そしてこれこそが皐月のみずきに見せたかったものだったのだろうなあ。ええ、みずきがこの店で過ごしたひととき、そこで感じたもの、思ったこと、それが伝わってくるようで大変に豊かでした。情感あふれる、いいエピソードでした。

2019年11月21日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2020年1月号

『まんがタイムきららMAX』2020年1月号、昨日の続きです。

『私を球場に連れてって!』。新たな野球ファンが登場してきましたね。なんと、英語の先生。レオナに日頃厳しい視線を送る、その理由はというと、贔屓のチーム、千葉アルバトロスの悪口をとがめてだったっていうんですね。川崎まりん。見た目もクールな先生で、けど服の下にはユニフォーム。タマに子供みたいとレオナがいわれてたもんだから、さすがにバツが悪そうですね。ちょっと可愛かった。応援歌歌うのも、生徒の前だと恥ずかしい。と、この先生、めちゃくちゃ屈折してるのがおかしくって、そんなにアルバトロスって打てないの? チャンスだけは作るけど打てないって、目が、目が死んどる。さとりの域といっていいのか、期待することに疲れてしまったというべきなのか、ほんと、この負けること、打てないこともすべて受け止めて、それはまさに諦観の域。これ、子供のころからじっくり築きあげられたものなのか。業だよ、これは業ですよ。かわいい顔でエグい偏見、タマに対する先生のつっこみ面白く、そしてレオナに対する厳しい評価。そうか、レオナ、悪い部分を煮詰めたような人間か……。こうした交流もまたよかったですよ。というか、この漫画、みんな極端ですよね。

『魔王城ツアーへようこそ!』。こちらの世界に戻ってきたつむぎ。魔王城での2ヶ月はこちらでの3日に相当して、失踪扱い、あまりのことに周囲が気づかうことになったというの、逆にそれでよかったんじゃないかって、だってねえ、魔王城に呼ばれた頃、ボロボロすぎたんだもの。そんな彼女、こちらの世界でも仕事に打ち込んで、古城の再建など立ち上げて、けど心はまだあの魔王城に置いたままというのが悲しいですね。そんなつむぎのメロウたちとの再会。ああ、つむぎにとっての半年は魔王城では10年の月日。その間、貯めた魔力でもってつむぎを呼び戻した。ああ、こうして再会できるチャンスはあるのか。けれど、これ、つむぎが現世に居場所を見出してしまえば、もう会えないってことでもあるよなあ。なんだか悲しい話ではある。こちらの皆とは会いたい、けど現世にしあわせを見出せないのもつらいではないですか。ここらに落としどころがあればどんなにか嬉しいだろう。でも、そうそう便利にはいかないからこそ、此度の半日の再会、その価値もあろうというのでしょう。魔王城の10年は、つむぎが築いたもの、それを見事に引き継いで、発展させて、そして皆のその後も知ることができて、ああこの情景、よかったです。メロウとの空の旅も、ふたりの対話も、今という時、ふたりの時間が限られていることを知りつつ、もう会えるかわからないことも折り込みつつ、それでも未来を語るんですね。しみじみと心に沁みる、そんなよさがありました。会いたい時に会いたい人と会える、そのしあわせと、会いたい時に会いたい人に会えない、そのさみしさ。さみしさの滲む今のしあわせな時。このしあわせを別れた後も大切に胸にしまおうとする、そんなふたりの気持ちが感じられるようだったのですね。

『ももいろジャンキー』。美耶の正念場ですよ。ももの誕生会にちびっこたくさん集まって、そのお世話をすることになった美耶。また怖がらせてしまうのか!? いや、これまでの頑張りがいきましたよ。怖がられてない! しっかり懐かれて、でもそれでももがキレそうになっとるやん! と、そんなももを察知したらさりげなく皆の興味を誘導。おお、頑張ってる! 美耶、頑張ってます。その後もね、バイト先のお弁当屋さんからからあげとポテトを提供してもらったりね、大活躍。でもって、今回ももものブタ発言健在で、ポーク、ブタのおなか。そのたびに笑ってしまうんですけど、はなさん、真顔ですやんか! 怒りたくてしかたないのに、ももの誕生日だからととめる美耶がまたグッジョブです。会の最後にね、皆で手をつないで踊る。子供たちのパワーに思いっきり振り回されてるふたりだけど、その時間の充実したこと、ふたりの表情でばっちりわかりますよね。ええ、美耶、いいお姉さんになりました。頑張って、苦手を克服して、いい表情。ありたい自分に近づくことができて、ええ、この成長、その成果。とても素敵なお話でした。

2019年11月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2020年1月号

『まんがタイムきららMAX』2020年1月号、昨日の続きです。

『初恋*れ〜るとりっぷ』。東京遠征最終日。皆で横浜にいこうって話になるんですが、肝心の鉄道要素は今回薄め? だって、乗り換えなしで元町・中華街に直通だっていうんですよ。でもここで都会の満員電車、その過酷さしっかり描かれたりね、そしてそらと琥珀、ふたりがはぐれちゃった!? おお、ここからが鉄道要素ですよ。はぐれたはずなのに、琥珀がめちゃくちゃ嬉しそうでね、そらの手をとって別経路での横浜行きを目指すんですけど、これは面白いわ。まさかのドレミファインバータ。目当ての列車がくるまで待つ、待つ、待つ! おお、濃い電車話だったよ今回も。念願のドレミファインバータ、その音を録音して感極まってる琥珀がいい。そして、ここからの展開もよかったのです。列車の話、電車の話、それを軸に置きながら、同時に友情を育む彼女らの物語も大切にしている。ひとり上級生である琥珀がこれまで感じていた距離。それを埋めたい、これを機会にそらと、そらたちともっと仲良くなりたいというの。ああ、この遠征、いい旅になったなあって思わされた。ほんと、実にいい話でした。

『社畜さんと家出少女』。もう、めちゃくちゃ面白い。クールに見せているホドさんの本音ダダ漏れ、そのギャップ! ナルのことが大好きで大好きで、それだけにやけに親しげなユキのことが気になってしかたないんだけど、嫉妬しつつ、そんな自分にはげしくダメ出ししつつ、ユキの情報いろいろさぐりながらも、ナルにちょぼちょぼかまってサイン出すんだけど、さりげなさすぎて全然通じてへん! クールすぎる風貌、ふるまいが強すぎるんだ! いや実際ともに描かれるホドシマさんの本心、もうめちゃくちゃくだけてて、動揺するし、だだこねるしと、もうそれはそれは表情豊かなのに、それがまったく表にあらわれてこない。ほんと、このギャップにはすっかりやられました。めちゃくちゃ面白かったです。

『いのち短し善せよ乙女』。この漫画、神様と天使がヤバいよね。暇だから、退屈だからって乙女の人生がかかってる善行チャレンジでもって賭けなんてしちゃうっていうの。ルールが決まれば速攻で乙女に働きかける天使の強引さ、駄目すぎる! 乙女にめちゃくちゃなチャージかましてくるし、神様に対してもレギュレーションギリギリの攻めでもって、って、いや? ルール破ってるよね? これ、アウトよね? でも、それをセーフと押し込むその強引さ。もう、めちゃくちゃ面白い。時々に残り時間アピールする神も面白ければ、天使にいい負ける神の哀愁、これもおかしくって、ほんと、乙女は被害者といっていい。で、ラストですよ。ほんとに乙女、被害者じゃん! いやほんと面白かった。ブルブルふるえる面白さでした。

『ななどなどなど』。うわあ、これ、いい回だったなあ。るるも自己肯定感、ちょっと低いのか。なんで萌が構ってくれてるのかって、おかしいって、ちょっと悩んでしまってて、ななどが全力直球で萌の好意をるるに伝えても、素直に受け取れない。そうか、そうなのか。この子もちょっと大変なんだな。そこからの展開も最高で、小町とるるが仲良くなったきっかけのゲーム、それを小町が萌に伝えたらですよ、やっべえ、ひく。知らぬ間にゲームはじめてて、しかもレベルカンストって、驚きの行動力! さらにここからも面白い。ゲームやってることバラされたって、自分が根暗だってバレちゃったってとりみだするる。ほんと極端。だけど、この感情の揺れ動きまくり、いいですよね。まさかこの動揺がね、次の瞬間にはライバル認定。IDで始めた時期がわかるタイプって、これももうほんとおかしいよね。笑ってしまってしかたなかったですよ。で、ここでちょっと暗転。クラスの子たちの前で目立ちたくない小町にるる。その苦悩あらば、また最後の最後、ああ、萌、ただの下心じゃないのか。この展開が際立とうってものですよ。この子、るるを得るために小町に近づいたんじゃないんだ! 優子との対話。ちょっと泣けた。コミュニケーション力モンスターと思ってた萌もいろいろ悩んでんだね。そして隠された本心、その優しさ、これは嬉しかった。ええ、この漫画、折々に泣かされますよね。

2019年11月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2020年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2020年1月号、発売されました。表紙は『旅する海とアトリエ』。海とりえ、ふたりがなにか面白そうなもの見つけたみたいですよ。海に手をひかれるりえ。ちょっと駆け足で、こちらに向かってやってくる。あの、手をかざした海がいいですよね。黒髪の着物美人、派手な髪色とかが当たり前の昨今の漫画において、この地味さ、けれど逆にそれが美しいよなって。着物も質素で、りえも飾らなくって、でもこのふたりの自然体。その表情もまたこの人たちの素直さそのもの感じさせるもので、気持ちいいですね。すかっとして晴れやかな、そんな明るさのあるいい表紙ですよ。

今月は新規ゲストが2本です。

『ホレンテ島の魔法使い』。初回から2本立て。これ、面白いですね。魔法使いの伝説の残るホレンテ島に魔法使いを探しにやってきた貰鳥あむ。けれど会う人、会う人、魔法使いなんていないよって、この島でやっているのは、その伝説を観光資源にして訪れた人に魔法使い気分になってもらおうという、いわばテーマパーク的な運営ですね。毎日がちょっとしたイベント。島のスタッフは魔法使いモチーフの制服を着ていて、けどあむの問には魔法使いなんていないよって答える。なるほどガチの人にはこうやって真摯に対応するんですね。と思っていたら、どうやら島には本当に魔法があって、魔法使いもいてという、あえてこれを秘密にする理由なり事情なりがあるっていうわけですね。この島にあむが移住してきて、ここでいわばスタッフとして働くことになって、レストランで働く亜楽かるてとご近所になって、意気投合して。そのくだり、ギターでがなるところね、なんか愉快な気持ちになれる勢いありました。キャラクターの魅力もしっかりあって、島の秘密も興味ぶかくって、これはなかなかに期待できる新作だと思います。しかし魔法の秘密、いつまで守られるのかな。意外と長く秘密にされそうな感じありますね。

『月が綺麗だから盗んで』。噂の怪盗団。怪盗だけど正義なのか。中でも人気のノワール、その正体はふつうの高校生をやっている真緒。その子が怪盗の衣装を着込んで潜入した御屋敷で出会ったのが多々良ゆら。御屋敷のお嬢様で、見事な箱入り、けれど冒険を、刺激を求めていたというこの子にむしろ先導されるかたちで目当ての金庫へと向かうというのだけど、ずっと求めてきたドキドキに触れて、ただ待ってるばかりだったゆらが、ついに自分から掴みとろうと思ったのが、ノワールとの逃避行であるっていうわけですか。ノワールのピンチに、お嬢様、ノワールを抱えてジャンプですよ。ああ、新たな怪盗の仲間となるのでしょうか。この子がどんな可能性開くのか、その展開、楽しみになりますね。

『こみっくがーるず』。フーラ先輩、めちゃくちゃヤバいな! いよいよ卒業。寮に戻ってきたあすか先輩との生活にテンションあがりすぎちゃって、かと思ったらどんどん病んでいってない!? あすかと一緒にいられるしあわせと、反面またあすかが旅立ってしまうのではないか。私のことを放って! 年下の子ばかりかまって! って、ヤバいヤバい、ほんと不安定すぎてこわいよ、フーラ先輩! この鬼気迫る様子、おそろしくリアリティある生々しさが濃厚で、ほんとビビりたおす。けど、これ、このままじゃバッドエンド一直線じゃない? そんな不安がぬぐえなかった今回。だって、メンタルぐちゃぐちゃだし、肝心の漫画にも打ち込めてないし、と、そんなフーラ先輩、落ち着きどころ見つけましたね。寮母の仕事を手伝うことに。あのエプロン姿のフーラ先輩、美しいな! いろいろ不安は残るけど、当面はこれで安定しそうですね。ええ、先輩の抱えていた問題、とりあえずひとつ解決してよかったです。

『みわくの魔かぞく』。ハロウィンと文化祭、そしてミラの誕生日、全部が同じ日に一気にきちゃうのか。まいがあいかわらず自信なくしてるのがすごい。そんな震えるほどなの!? 選んだプレゼントっていうのが、ちょっと的外れっぽいけど、そこまで卑屈になる必要はないんじゃないかな!? フォローする周辺がほんと頼もしかった。今回、ハロウィンということで皆仮装している。だから魔界の人たちも、自分本来の姿で溶け込むことができてという、この特別な日ならではの一体感。そんな中でのまいとミラの特別な時間? プレゼントあげて、喜んでもらえたんだけど、まいはやっぱりちょっと気がひけてるのか。改めて別のものもといったところでの、名前で呼んで欲しいっていうやつね。すぐもとに戻っちゃうんだけど、それだけに、この特別な日の特別な魔法みたいな感覚があって、なんだか素敵だったなって思ったんですね。

2019年11月18日月曜日

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

 『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』、見てきました。話題の映画。なんか公開以来、地道に動員数を稼いで、なんと現在トータルで2位ですか? 2週連続邦画1位。『すみっコぐらし』の映画がかかっていることは、たまに見かけるSwitch版ゲームソフトのCMでそれとなく気づいていたのですが、まさかあの穏やかそのもの、ひっそりささやかつつましくといった雰囲気のキャラクターたちが堂々の大ヒット。SNSでの反響も穏やかじゃない! いや、しかし、いったいこれはどうしたことか。なにを見せられるというのだろうか。なんて具合に興味そそられたものですから、ちょいと駆け込みぎみに見にいったのでした。

ここからはネタバレありでいきますので、未見の方、気になさる方はお気をつけください。いやほんと、なにも知らない状態で見てほしい。

さて、私はといいますと、本当に「なにも知らない状態」で見ることとなりまして、キャラクター知らない、世界観知らない、それこそタイトルくらいしか知らないという、ほんとにほんとのまっさら状態。こんなに知らなくって大丈夫なのかな。若干の不安まじりで見はじめたわけですが、いやもうこれが大大大丈夫。主要なキャラクターどころか、登場キャラクター全員にていねいな紹介がついてきます。いったいどういう出自であるのか、なにを気にして、なにを夢見ているのかが、シンプルながらも充分に語られて、ああ、そういうコたちなのね!? その愛らしくもどことなくシュールなふるまいをともに、彼らの人となりを知ることで、随分近しく思えるようになる。この導入から丁寧にやってくれるの、非常にありがたかった。この丁寧さがあるからこそ、既存のファンを超えて広くリーチすることができたのかもと思っています。

ただ今回は失敗しました。映画を見る直前にうどん食べちゃいまして、おなかいっぱい、暗い劇場、そしてやさしくゆったりとした映像にやわらかい語りでありますよ。眠い! めちゃくちゃ眠い! けれど見逃したくないじゃないですか。なんとか起きていようとして音たてないように動いてみたりしたんですが、眠気に負けて、映像が瞬間瞬間抜けているところがある。音だけは死守したのでストーリーの把握に問題はないんだけどさ、この映画、語りは大筋を伝えるだけで、すみっコたちの感情? 気持ち? そうしたことは言葉によらず、その動きでもって表現される。ええ、この映画はアニメーションの魅力、描かれたものが動いて伝えて面白い、それをしっかり体現していたと思うのですよ。時にくすりとしたり、ほろりとしたり、それら反応を引き出したのは、間違いなく彼らのふるまい、行動によってだったのです。

この映画、あんまりはっきりといってしまいたくはないのですけど、だって言葉にするより実際に見てもらいたいですからさ。ともあれ、迷子になっているひよこ? のお家を探して皆でとびだす絵本の世界を旅していくという内容。はたしてこのひよこ? はなんの物語の登場人物なのだろう。そう思いながら見ていたら、あっと思わせる番狂わせがあって、悲しい別れもあったりして、けどそれはクライマックスじゃなかったっていうの、見事だったと思います。ああ、この場面は切なさを誘うね、ほろりとさせられていたら、まさかの大逆転じゃないですか。あの、ひよこ? のためにできることをしよう、なかまが欲しかったあのコを決してひとりにはしないという皆の行動、それはまさに驚きで、そんな手が! もうわくわくさせられて最高でした。

この、わくわくさせられる高揚感。たまらんかったですね。最後までが見せ場、見どころ、充実の70分。正直、また見たいと思っています。

今度はおなかをすかせて見ます。

2019年11月17日日曜日

JOKER

 『JOKER』、見てきました。話題の映画。なんかアメリカでは公開に際し軍が待機したとかなんとかかんとか、スキャンダラス、センセーショナルな情報が飛び交ったりして、また日本で封切られれば、鑑賞した人が自分こそがジョーカーと、映画のキャラクターを自身にぐいっと引き付けて他人事でないほどの共感を示してみる。はたしてどんな映画なんだろうかって思いましたよ。ネタバレというほどでもない情報だけからでも、おおよその内容は想像できそうな映画。なら、その描かれようが真に迫っているということだろうか。なんて具合に興味そそられたものですから、ちょいと駆け込みぎみに見にいったのでした。

ここからはネタバレありでいきますので、未見の方、気になさる方はお気をつけください。

なんでこんなことに。

映画に描かれたフィクションを自身にひきつけての感想は、この一言に尽きます。

神経、精神に疾患を持ち、いかにも人づきあいの苦手そうな青年、アーサーが、社会の理不尽に追い詰められた果てにジョーカーとして覚醒するまでが描かれている。この映画を端的に表現すればこうなるのでしょうが、それにしてもおこること、またそのタイミングがアーサーにとって間が悪すぎた。ほんの少しタイミングがズレてたら結果は違ったんじゃないか。ほんのわずかでいいから、悪意や不幸のかわりに優しさ、幸運が彼の身におとずれていたら、あんなことにはならなかったんじゃないか。みたいなことを思わないではいられませんでした。

そもそも、冒頭の事件からしてもわかるように、元来アーサーは暴力に訴えてどうこうするというタイプではなく、むしろ腕っぷしに自信がない、暴力でもっていいようにされてしまうような青年だったわけじゃないですか。なのに、望んでもいなかったのに銃がもたらされ、かと思ったらその銃のせいで職を失うことになり、しまいには発作のために巻き込まれたトラブルに銃が組み合わさることで、にっちもさっちもいかない状況に陥ってしまう。ドミノ倒しみたいに、ひとつの出来事が次の出来事を引き起こすのだけど、そのたびにアーサーを取り巻く状況は悪くなって、ほんと、なんでこんなことにの連続です。さらに悪いことに、市が財政難を理由に社会福祉削ったり、また自身の身の上にかかる喜ばしくない真実を知ってしまったりと、そうした気の滅入るようなことがどしどし押し寄せる。そりゃアーサーも歪むよなあ、知らず同情心などわいてこようというものです。

でもまあ、アーサーも悪いんだけどさ。なんでピエロの仕事に銃なんて持っていったの? とかさ。でも、彼の心情思うとね、ピエロの仕事してたらガラの悪いのに襲われた。その恐怖あらば、場違いな場所であっても護身用にとなっちゃうよなあ。そら悪手やでとは思いしも、そうせざるをえなかったろう彼の気持ちもわからんでもない。でも、もうちょいこの人が要領よかったり、うまいこと立ち回れるような器用さあればなあ、みたいに思わされるところもあって、でもそんなんだったら、そもそもこの映画、成立しない。

だからもう、ストーリーとしてはこうなるほかないよな、感情としては、なんでこんなことに。そもそもゴッサムがガラ悪すぎるちゅうねん。彼が暮らしていたのがこの都市でなかったら、いやでも不況下にある社会、しかも格差が広がる社会においては、あれこそが当たり前の情景だったりするのかも知らんなあ、ゴッサムであろうとなかろうと。みたいな具合に八方塞がり。あまりのどうしようもなさに、しまいにはなんだかおかしく、愉快な気持ちにもなっていく。

いやだってね、アーサーのことナメてぞんざいに扱ったり、粗暴に振る舞ったりした連中がアーサーにガツンとやられる場面見て、ざまあ見ろとか思いませんでした? 私は思いました。やっちゃいかんことでも、まあそれがフィクションであればこそでしょうけれど、理不尽、鬱屈が晴らされる、そんな描写が気分を高揚させるのは間違いないなって。これを否定したら、さすがに嘘になってしまいます。

この映画が、アーサーがジョーカーになるように仕向けるところ、的確に彼の行動を規定していくところ。それが最も顕著に描かれていたのはテレビ収録の場面だったと思っています。テレビから出演のオファーがきたアーサーがやったのは、テレビカメラの前で自殺してみせる練習だったじゃないですか。ノックノック、そういって、おもむろに取り出した銃で自分の頭を撃つ。公開自殺のリハーサルを入念にしていたというのに、そのタイミングを司会者につぶされてしまった。もし司会者がアーサーをダシにして笑いをとろうとしなければ、彼の笑いのとりかたが哀れなアーサーを観衆の前でからかってみせるようなものでなかったら、彼は公衆の面前で射殺されるようなことはなく、もちろんその瞬間がテレビ放送されることもなく、なればこそアーサーがジョーカーとして暴動の象徴的存在になることもなかった。もっと曖昧でかたちを持たない、ピエロの仮面というシンボルが繋いでいた暴動が、より一層の悪意をともなうものに膨れ上がる引き金は、直接にはアーサーが引きはしたものの、同時に社会がその状況を作り上げてしまったんじゃない? いやそれはあまりに社会、周辺に責任をおっかぶせすぎじゃない? いやいや、けれど貧困や格差を解消しえなかった社会が育てたのは確かだよね? などなど、心情的なもの、理性的なもの、いろいろがせめぎあう、そんな感想を持ったのですね。

用意周到にアーサーをカタにハメていく、そのプロセスが見事としかいいようのないシナリオでした。多分に気の毒。ちょっと爽快。ある程度他人事にして見るのがいい映画だと思います。

2019年11月16日土曜日

2019年11月15日金曜日

ゼブラ エマルジョンボールペン ブレン bLen

 ペン習字講座のボールペン課題、終了しました。今年の課題はゼブラのボールペン、bLenを使用。0.7mm、中字で筆記しています。ボールペン課題に取り組む前にも、試筆としてbLenを何度か使ってはいましたが、まとまった時間、集中して使ったのはこれがはじめてとなります。試筆時の印象、そして課題の、とりわけ清書時の印象、その違いも含めて書いていきたいと思います。

まずはボールペン課題の清書から。「楽聖と称される」からはじまる横書きがbLenで書いたボールペン課題の清書です。

試筆時のbLenの印象は、このペンの売りであるブレなさについてはよくわからない。ダマが出るかどうかもよくわからない、というものでした。ペン軸については少し細すぎるかなとも思って、とりわけ先に向けて細くなっていくところ、これは自分には向いていないのではないか。先に向かうにつれて若干太くなる、そんなデザインの方がペンを立てて書くボールペンには向いているのではないか。そうしたことを感じていました。

ペン字の練習および清書は、その数行の課題を書ききるだけでも結構な時間がかかります。その間、ペン先を紙面に押し付けて動かすことに集中し続けることになるわけですが、ペン先がブレないというこのペンの特性、それは確かにあるのかも知れないと感じました。これまで、意識してこなかった要素ではあるのですが、安価なものだとペンの芯とそれを受ける軸先端の部品に隙間があるため筆記時に動く。そのブレをなくすとペン先にロスなく力を伝えることができる、との売りですが、これは確かにありました。と、ここで改めて他のボールペンを使ってみたところ、書き味などを売りにしているもの、評価されているものは、このクリアランスの問題、かなり解決されていることにも気づきました。

bLenで解消された悩みもあります。ボールペンの書き出し時のインクのかすれ、ボールがある程度回転するまでインクが紙面に転写されないことがあってストレスに感じていたのですが、このペンではそれを感じませんでした。インクの質、特性なのでしょうか。この一点だけでもbLenを採用する価値はあるなと感じています。

油性ボールペンに特有といっていいでしょうか、ダマの問題は若干あります。ボールの回転で余ったインクがペン先にたまる現象です。同じ方向に筆記しているうちは問題にならないけれど、ひらがななどに多く見られるくるりと円を描くようなかたち、ここでたまったインクがべったりとつく実に困った現象でありますが、残念ながらbLenでも出ます。なので意識的にペン先にたまったインクを拭う必要があるのですが、普段ボールペンを使わないせいでしょうね、慣れてないので清書でも何度かやらかしてしまいました。ただbLenで使われているインクはダマがべったりとついても、インクの粘性が若干低いのかな? 糸を引いて紙面を汚すまでにはいかなくて、これは助かりました。

ペン軸の先細りに関しては、書いているうちに慣れたのでしょうか、最終的に問題とは感じなくなりました。ただ、まっすぐに立てて書くのはやりにくいかも知れません。どうしても若干の傾きがついてしまう。軸先端のアールが傾きを作ってしまうのかなと感じました。

bLenは軸のカラーバリエーションを増やす方向で商品展開していますが、1.0mmの太字など、ペン芯のバリエーションも増えればいいなと思っています。0.7mmでも充分かも知れないけれど、粒の大きな字を書く際にはもう少し太い線が欲しい。そんな需要もあろうかと思います。

2019年11月14日木曜日

2019年11月13日水曜日

『まんがタイムきらら』2019年12月号

『まんがタイムきらら』2019年12月号、昨日の続きです。

『さかさまロリポップ』。天海姉妹と芽依、穂澄の4人で一緒に水族館にいきました。意外に狭い世界というか、芽依の連れてきたのが詩月の仕事仲間の穂澄っていうの。おかげで一緒に遊びにいけるようになったんだけど、芽依がいいサポートして見せて、柚希と仲良くなりたい穂澄の希望をかなえるべく、いろいろ画策するんですね。柚希と穂澄ふたりを残して消えたりね、いや、これ偶然? イルカショーにペンギンに、興味にまかせて突き進む詩月につきあってたらはぐれたってのが真相っぽい。けど、穂澄は芽依の仕業とか思ってるしさ、そして柚希もお姉さんだけあるといいますか、余裕持って、穂澄を安心させて一緒に行動してくれる。そのふたりの様子、穂澄の詩月へと傾ける感情、それが実によかったですね。詩月との時間をいつくしむかのように寄り添う穂澄の姿、時間の流れがゆっくりになったかのように感じられた。素晴しかったです。

『佐藤さんはPJK』。PJKとはなにか。そして佐藤の過去についても、多くが語られましたね。かつて、留年する前の佐藤、PJKになる前の佐藤の思い出語り。そうか、PJKっていうのは、佐藤が考えたものじゃなかったんだ。吉田光、後に佐藤と友人になる子がいいはじめたのがPJK。すべてを完璧にこなすプロフェッショナル女子高生。けれどその実際は、懸命に今を楽しんで、充実させようということのようで、吉田いわく青春なのだそう。PJKが青春なら、なぜ佐藤は今もすがりつくようにPJKであろうとしているか、その理由が悲しくて切なくて、ああ、事故で意識不明のままにいる吉田光、彼女の帰ってくるその時までPJKであり続けようとしているってことなのか。そのやり方が正しいかといわれたら疑問だけれども、佐藤にとっては譲れないことだったのでしょうね。その佐藤の切実な思い。そして待ち続けていた10年の果てに、今こうして千春とともにPJKの本来に立ち返ることのできたという佐藤の見せた笑顔。なんだよ、この漫画、こんなにも泣かせるものだったのか。今回、かなりきてましたよ。もう、たまらんものありました。さて、次回が最終回だとのこと。ということは、佐藤の吉田光を待ち続けた時間、それが動きはじめることもあるのでしょうか。そうなれば、吉田光とともに、そして千春たちと一緒に、PJKを卒業することにもなるのでしょうか。この時を超えて育まれた友情、それが今後も続けばいい。そう願わないではおられない、そんな最終直前回。皆と花火に興じる、その姿も、その時間もまた美しかったです。

My Private D☆V、『アニマエール!』の卯花つかさです。さて、今回のD☆Vポイントはなにかなと思ったら、おおう、全部のせときましたよ! 全部のせ。ふわふわ髪、ショートカット、おでこ、手袋、主従にチャイナ。なるほど、そうした要素を、ぱっと明るい笑顔見せる小柄な女の子と、クールそうな長身女子、ふたりにそれぞれ盛り込んで、このふたりの関係性が主従ってわけか! ぱっと目をひく華やかさがあって、と思えばシックな赴きもあってという、なるほど多面多様にわたる要素をひとつの画面にこれと描いて破綻させないこの手腕。見事でありますよね。ハシラのコメントに、いくら詰め込んでも大丈夫とはあるけれど、それを大丈夫にしてるのは作者の腕ですよね。バランス感でもって見事に調和させてくれる。「全部のせ。」の文言も、イラストのバランス、倒れかかりそうと思わせる重心の不安定さを、この文言、書き文字の重みでもって中和させて、イラスト全体をかっちり安定させてくるっていうんですからさすがです。多様なD☆Vポイント、時に対照的でさえあるそれらを、ふたりの人物に割り振ることで、コントラスト強めて、さらに魅力を増さしめる。そうした技量冴えわたって、こいつは見事なプレゼンテーション。素晴しいですね。

2019年11月12日火曜日

『まんがタイムきらら』2019年12月号

『まんがタイムきらら』2019年12月号、昨日の続きです。

『トールさんの通り道』。アーティが連れてきた、勇者の仲間の魔法使い、サラ。魔物の棲む森に暮らしているトールの身を案じたりして、お、トールは当たり前みたいにしてるけど、やっぱりここは危険なのかと改めて実感させられたり、そしてそんな危険な場所にトールが住み続ける理由……。今回、サラと勇者そしてトールの関係や、トールが身をひいた理由など、このトールという人のいろいろに踏み込んでいこうという流れがあって、さらにはこの危険な場所にて生きるノウハウ持ってるはずのトールが、ブリをともなわず軽はずみに飛び出していくなど、わあ、展開がはやいなあ。ともあれまずはトールの危機。迫る影はなんなのか。仮に危機なら、いかにして回避されるのか。ちょっと緊迫のシチュエーションですね。

『下を向いて歩こう』。めちゃくちゃ面白い。憧れのオゴクダ浜へいこうという朝。待ち合わせの時間も惜しむように浜辺におもむく硝子なんだけど、今回拾うものってのがゴミ、ゴミ、ゴミ。あまりの状況に荒れてる硝子が面白くも、うん、わかる、腹立たしいよねえ。でも、いつも宝物みたいにして集めてるシーグラスももともとはポイ捨てのゴミだったっていう根本に立ち返ったりしてね、そうかあ、いずれにしてもゴミではある。けれどそこに生ずる意識の違い、なんかねここね、いい場面だったと思うの。で、硝子も自身そう思ったっていうのが面白くて、こういう素直さ? あけすけ? なところ、やっぱり好きなんですね。今回、串本でなにを見たいかというところで、さざれがあげた死滅回遊魚。へえ、そんなのがあるんだ。いろいろ知ることのできるの、やっぱり面白い、嬉しい。と、こうしてためになる? ところがよければ、電車の情景ね、こういうところも面白くて、なんでもないようなこと。でもそれがほほえましく、そして嬉しい。いい情景だと思うんですね。

『そらコミュニケーション』。遊園地に興味あり? 皆で遊園地に繰り出してみれば、ソラが面白がっちゃって、ガンガン、アクティブに乗り物乗りまくっちゃうっていうんですね。璃乃がリタイア、と思いきや、せんりに頼まれて無理して、完全にダウン。いやほんと、無理させちゃいかんよ、せんりさん。ソラのおつきのメイド、アトリアが登場です。ソラを星に連れ戻そうとやってきたのですが、このくだりで、ソラとせんりのかつての関係について言及されて、そしてせんりの両親のこと、飛行機事故にあったとはいうものの、アトリアの掴んでいる情報には亡くなったとの記載なし、なにか一縷の望みが出てきましたね。しかし今回で一旦ソラは母船に帰還するのかな? なんて思っていたら、不慮のトラブルで帰還叶わず、なるほどアトリアがだめだめメイドといわれる所以ですね。とりあえず救援がくるまで現状動きそうにないですね。

2019年11月11日月曜日

『まんがタイムきらら』2019年12月号

『まんがタイムきらら』2019年12月号、一昨日の続きです。

『海色マーチ』。珊瑚があまねにちょっと優しい回ですよ。本当はあまねが悪いんですけどさ、猫が怖い珊瑚を猫の鳴き真似で脅かしたら、思ったより大変なことになったので、本当に猫がいたことにした。そしたら、恩を感じてくれたんだねえ、いつも以上に丁寧で優しく対応してくれて、逆にあまねがとまどってるじゃん。今回は足ヒレつけてのシュノーケリングですよ。その指導もすごく丁寧。そうかあ、あまねがいい子にしてると、こんなにもスムーズなコミュニケーションになるんだ。ハリセンボン見つけて触ってみたり、けっこう今回海を満喫してるのが楽しくていい感じ。ハリセンボンがぎゅうぎゅう鳴くとかね、この時の絵がまた可愛くて、このくだりね、ほのぼのでとてもよかったです。でも、フグって歯がするどいから危ないよね、と思ったらちゃんと言及されてね、いやいや、だったら最初から注意するよううながしてあげて!? 今回、加えて面白かったのが、最後まで逃げきるかと思われたあまねがですよ、動物の声真似の特技、これを珊瑚にほめられて、調子のっちゃってバレるのが、ほんとやっぱりあまねはあまねなんだなあ! ふたりの関係もいつもどおりに戻って安心、というのはちょっと違うような気もするけど、懲りないあまね健在、なんかニヤニヤしてしまうような落ちでした。

『むすんで、つないで。』。この漫画、つなぐと苺の存在が強いな。自虐的なこと考えがちなつむぐに、掴みどころなくまた存在が謎めいている苺。ふたりの個性が強くて強くて、苺は人生2周目、親に対する見方もなんかヒネていて、こうした表情? 言動? はつむぐたちの前だけなのかな。親の前じゃ普通の小4を演じてるってことなのかな。でもってつむぐ。唐突に闇を押し出してくるところとか、ビビるよなあ。ほんとこの個性、めちゃ強い。あのにわか共って、そんな単語そうそう出てこないよ!? でも、続く言葉を見れば、この子、よっぽど悔しかったんだろうなってわかる。かのこのこと、さっさと忘れていく薄情者みたいに思ってたのかもなあ。でも、そんなつむぐのわだかまりをかのこが雪いでくれるのね。つむぐはそれで自分のことクズだなんて思っちゃうわけだけどさ、かのこの帰ってきてくれたこと、かのこの前向きで明るいところ、それらがつむぐの気持ちも明るくしてくれたらよいな。そうしたら、かのこ不在の6年間、つらかったり悲しかったりの年月もやわらいで、失ったり傷ついたこともいつか取り戻して癒されて、みたいなことにもなるかも知れない。なったらいいなあ、なんて思うのは、つむぐという人がよりよく安寧に生きていけるようになって欲しいなって願望が私の中にあるからなんでしょうね。それと、アイス食べきれない苺がべらぼうに可愛かったです。

『夢見るルネサンス』。まさかの展開だ。リーチャのイラスト発表をお祝いしようとモモカの家に集った皆。ケーキ作って、一緒に食べて、プレゼントなんかも貰ったりして、そうしたらリーチャ、まさかの再会。モモカの家の廊下にかけられていた絵画、見入っていたら、自分が描かれた絵を見つけてしまったっていうんですね。リーチャの祖父が描いたもの。リーチャと、そして祖父のもとでともに学んでいた女の子。ふたりの肖像、その思い出に、懐かしさにしみじみ感じいるリーチャ。ああ、リーチャがルネサンスのイタリアに確かにいたという証拠、その存在の証が出てきたわけですね。と思っていたらですよ、この展開はほんとに予想外でした。モモカに嘘をついていることに罪悪感覚えるリーチャが、いつか本当のこと話せればいいなってレンにささやいたその時、空が光ってさっきの絵に描かれていた女の子が降りてきた! って、この子、順応がはやいな! 降り立ったと思ったら、即お気に入りのポーズ、そしてリーチャ久しぶりとの挨拶! ひよりもモモカも、えらいもの目撃しちゃった。いつか話せればどころか、もうこれで全部秘密共有しちゃったも同じじゃん! 隠すのも誤魔化すのも無理。これ、どうなるんだろ。モモカの提唱する、宇宙人説、補強されてしまいそうですね。

2019年11月10日日曜日

『まんがタイム』2019年12月号

『まんがタイム』2019年12月号、昨日の続きです。

『俺のベッドはヨーコのもの!?』。陽子が家を引き払って、それでまさかの陽子ロス。帰宅したら陽子が待ってないかなって、思うばかりか、具体的な想像するまでにいたって、ああ、こんなだったらずっといてもらったらよかったのに。後悔先に立たずってやつだなあ。そんな洋介、陽子と再会を果たすっていうんだけど、数週間、ずっと陽子ロスに苦しんでたんだ。こちらはページめくったらすぐ再会だけど、洋介、この様子だと使いものにならんかっただろうな。言動もちょっとおかしくなってしまってて、陽子がめっちゃとまどってる! この温度の違いがおかしかったです。そして陽子の今を聞いて、そうか、うどん屋で住み込み。でも絵は描けてないって聞いて、ああ、洋介、長男モードっていってるけど、頼られたい気持ち全開になっちゃったよ。しかし、今回、面白かったの、陽子の働いてるうどん屋が自宅から徒歩3分とかね、なるほど、これなら洋介の家から余裕で通えますね。というか、そんな近所で全然であわずじまいだったんか! そして洋介にライバル出現? うどん屋でバイトしてる高校生。ああ、陽子のこと好きなのか。あからさまに洋介と対立して、陽子さん、知らず知らず好かれちゃうって感じだな! 生意気ざかりといった感じの少年。どんな風に関係してくるのか、どんな展開があるのか、こいつは面白くなってきました。

『良倉先生の承認欲求』。ほんと、めちゃくちゃ面白い。先生がためいきついたりして、落ち込んでる姿見せてるの、その意図というかをズバズバ星畑につっこまれるところ、辛辣! ほんと、この子、優しさはあるんだけど、その優しさとは別にシビアな感覚持っていて、しかも先生にはそのシビアさ割と全開でいくでしょう。もう最高だと思う。さらに部長登場で話が込み入って、SNSのいいねを欲しがる気持ちについて、古岩がガシガシ正論を投げ込んでいくのな。彼の背後で先生がどんどん弱っていくところ、もう最高に面白い。今回、先生はズタズタ回でしたなあ。結局は先生は動画で新境地を開くんだけど、しかもその動画、星畑にも好評、いい出来だっていうんだけど、背景知ってる星畑の感じてる気持ちがもう面白くって、こういうの、ほんとうまい。さらにラストの雄弁な星畑の表情。最後までみっちりばっちり辛辣さが詰め込まれてて、見事に最高でした。こうした人の心の機微とでもいいましょうか、匠の技ですよね。

『犬がいるので帰ります』。うわあ、終わっちゃうのか。びっくり。好きだったんですよ、この漫画。仕事に打ち込もうと俊断ち、マロンちゅん断ちを決意した春奈の頑張り。けどフラフラになってしまって、そんな彼女を俊が呼び出すのね。煮詰まるとよいアイデアも出ないって、マロンちゅんと一緒に公園で会う。息抜きも大事。そんな俊は、マロンちゅんに会うと頭が切り替わるのだそうで、ということは、毎日帰宅するたびにリフレッシュか! 今回、春奈をはげます俊、その言葉がねどれだけ春奈にとって力になったかというのがね、すごく伝わってきて感動的。私は駄目なんじゃないかっていう春奈に、そんなことないと、自分にできないことをやったんだっていう俊の言葉、それが全部本音でいってるってわかるのね、それだけに春奈の気持ち、それもすごくよくわかる。どれだけ俊のはげましが助けになったのだろう。素晴しかったなって。その元気でもって仕事もばっちり成功させて、その皆のしあわせそうにしてるところ、最高だったと思います。この漫画、なんらかのかたちでまとめてくれないかなあ。続けて読むと、きっと皆の変化、関係の変化、それがすごくよくわかると思うんです。

2019年11月9日土曜日

『まんがタイムきらら』2019年12月号

 『まんがタイムきらら』2019年12月号、発売されました。表紙は『あっちこっち』。伊御とつみきのふたりの様子。寒い日、登校中の情景でしょうか、ふたりコートにマフラーつけて、ちょっと密着? 伊御がつみきのつむじらへんにそのあごを乗っけましてね、照れるつみきの頬の赤さ。対し伊御は余裕かと思いきや、ちょっと頬が赤くなってる。これは寒さのせいじゃないですよね? と、こうして互いに意識しつつも、ぐっと寄っていく伊御の強さです。

今月は新規ゲストが1本です。

『みつかると!』。高校に入学、どんな部活に入ろうかという話をしていたら、生徒会長からの頼みでオカルト部を作ることになってしまったふたり。夜中の不審な物音、それが怖くて警備員がすぐ帰ってしまう? いや、警備員ならちゃんと警備しようよ! ともあれ、その物音、不思議な現象を解き明かしたい。という生徒会長からの依頼を、突発で作ったオカルト部が受けるんですね。ストーリーというか展開というかは、わりと単発、ぽんぽんとネタを出して都度こなしていくといったタイプ。夜中の怪奇現象というのも、学校に勝手に住んでる女の子がお湯わかしてたりと、このナンセンス風味。しかしこの女の子、有木れい。ええと、ゆうれい? この子もオカルト部に入部することになって、無事部員が3人に。3人のオカルト部だからみつかると? あるいはゆうれい見つけちゃったからみつかると? 名前になにか仕込まれてるように思うのだけど、考えすぎかも知れません。

『けいおん!Shuffle』。1年生組、頑張ってますね。しなのから持ち掛けられたバンド対決に向けて作戦練ってるんだけど、いや、むしろ迷走しているといった方がそれっぽい。そんな中、破天荒な姉、胡桃がちゃんとしなのの意図を汲みとって、1年生たちに考えさせようとするのがね、ああ、ちゃんと見守ってるんだって、いいお姉さんだなって思わされたんですね。そして1年生たち、紫、思うところはあるっぽいけど、皆でそれぞれの強みや得意、それから苦手も確認しあって、その得意で苦手を埋め合わせたり、助けあったり頼ったり、チームとしてのシナジー高めていこうとする流れ、本当によかったと思います。そして1年生組に答えて先輩ふたりの演奏。ああー、このセッション、なんかよいなあ。莉子のボンゴ、すごく様になってるじゃん。今回面白いの、ギター持ってるところに飛び込んでこられて超焦るしなのとかね、ああー、わかるわかる。こういう共感要素、すごくいいよね。そして軽音部をうかがう人影? この人、しなのとぶつかって出ていった部員さん? だとしたら、2年生組もバンド成立しそう。ここからの展開もまた期待ですね。

『星屑テレパス』。素晴しいな。雷門瞬からキツくあたられて消沈していた海果。心配してたんだろうね、ユウがですね、海果のこと元気づけるためにきてくれるんですよ。って、寝てるうちにベッドの中に!? テレポーテーションしてきたの!? すごいな、宇宙の人。そしてそこからの展開、ふたりの対話。海果に語りかけるユウの言葉の強さ、素晴しかったと思う。海果を元気づけて、海果はきっと瞬に言葉を届けられるって、確かな言葉で海果に伝えていく。その一連のこと、実に豊かで、ユウの語りかける言葉もそうなら、その時の様子、描かれようも同様。よっつのコマの区切りを時に超えて、時にあいまいにしながら、ふたりの距離が近づき重なっていく様が描かれる。ユウと海果という異なるふたりの人格の、けれどその境界を超えて声も言葉も、そして思いも伝わるように感じられたのは、一連の場面にほどこされた工夫の数々、そそがれた技術、その力あってのことなのだと心の底から感じさせられた数ページ。見事、心奪われました。そして、これからの海果と瞬の関係。ああ、海果が自分の中のゆずれないこと、それを言葉にしはじめましたね。これはきっと変わっていく。その確かな予感が彼女たちのこれからを彩って、それは期待であり、希望であるなって思うのです。きっと明るいだろう未来へと、気持ちがひきつけられるのです。

2019年11月8日金曜日

『まんがタイム』2019年12月号

『まんがタイム』2019年12月号、昨日の続きです。

『テレパス皆葉と読めない彼女』。皆葉と矢ケ崎、すっかり噂になってるんだ。付き合ってるのかと問われて、認めようとした皆葉と、慌てて否定する矢ケ崎。否定されてショックな皆葉、皆葉の人気が出たら困ると皆には彼のいいところ内緒にする矢ケ崎と、このふたりの互いに相手のこと気になっちゃって意識しちゃってる距離感。よいですね。そんなふたりに注がれる視線。皆葉と矢ケ崎がつきあっていないと知ってよかったという男子、笹本ですよ。まさか矢ケ崎が好きなのか。皆葉はそう思ったわけだけど、いや、まさか、これは皆葉のことが好きなんですよね……? と思って読み進めてみれば、あれ? 違うっぽいな。なんかクラスの女子全員の下着の色を知るのが野望とかいってるヤバいやつで、しかもこいつ、それを可能とする能力持ってやがんのか! なんとまあ、透視能力。皆葉にそれを指摘されて、いや、なぜ皆葉がそれを知っている!? ああ、この流れは皆葉の能力がバレるのか。この人、誤魔化してうやむやにするとか苦手そうだもんな。きっと真っ向からバレるんだろうなあ。

『午前0時のおねだりごはん』。なんと、米沢先輩、風邪ですか。商談までに根性でなおす。そういう米沢ですが、いやいや、無理しちゃいかんよ。体調不良、病気のたぐいを根性とか気合いでなんとかしようとしちゃあいかん。伝染性疾患だったら広げちゃうよ? とか思ったんだけど、おねだりパワーでなんとかしちゃったよ。あのおねだり力説する時の米沢、めちゃくちゃ可愛かったですよね。普段はキリッとしてかっこいいこの人が、牛喰の前ではすっかり表情ゆるめちゃう、そのギャップが魅力で、あの豆乳入り豚汁を食べる時も、まあ可愛い。ほんと、このギャップ。そして素直さ! 牛喰との特別な時間、他の誰も知らない関係っていうのがね、見ててドキドキする? この秘密を共有してる感じがいいのかな。いいですよね。

『瀬戸際女優!白石さん』。今回の白石さん、水泳にチャレンジなんだ。競泳選手役に抜擢! はいいとして、泳げないんだ。ミスキャストじゃん! でも、なんとか泳げるようにと特訓するところね、そのやる気? 克服しようという意気やよし。泳げない理由は、昔男子にバカにされたのがきっかけでっていうんですが、スイミングスクールにてインストラクターやってるその男子とまさかの再会を果たして、そこからのやりとりですよ。その男子は、白石が登校拒否になっちゃったって罪の意識抱えちゃってるし、しかもこの後悔がもとで水泳インストラクターになったとか、どんな流転なの? 白石の水着姿に熱い視線送っちゃってる!? と思ったら、筋肉のつきかた見てるとかね、ばっちり筋肉優先になっちゃってるというのも面白かった。今回ね、ふたり、なんかいい関係になるのかな? みたいな雰囲気出しといて、ふたりで食事にいった時のあれがもう面白くっておかしくて、マジ筋肉優先なんですな! でも白石は筋肉優先とはいかなくて、酒を選びましたとさ。その落ちも見事。白石という人をよく表して最高でした。

2019年11月7日木曜日

『まんがタイム』2019年12月号

 『まんがタイム』2019年12月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』をメインに、秋の味わい? 音楽がテーマでありますよ。部長代理はウッドベースを弾きまして、『瀬戸際女優白石さん』はサックスを、『花丸町の花むすび』花子はシンガーであります。見た目にジャジー、大人でシック。そこに、楽しそうにラテンパーカッション叩いてる『茨城ってどこにあるんですか?』多恵ですよ。君だけなんかムードって感じじゃないよ!? でも、なんか楽しそうだからオッケーです。

『ご主人様!確保します♡』。警官からメイドに転職した愛未の、どうしても前職の癖が出てしまうっていうところ。敬礼とかね、いや、これ結構ありじゃない? 一緒に働く娘の心子のこと心配してるの面白くって、あのトレーを握り潰すところね。砂時計みたいになったっていうその表現が面白かったです。愛未のやらかし? サバゲーはじめたというお客さんに見せてもらったアサルトライフル、テキパキと操作して見せるその姿。いやいや、これ、かっこいいって。これ、絶対人気が出るって。人に向けないし、指をトリガーにかけてないし、その方面の人からも評価される扱い方ですよ。今回登場のランク1位のメイドさん、神松寺琴音桜子、長い名前だ! 略してコトコの天然パワーにあてられながらも、愛未が自分の持ち味をしっかり出せるようになるという流れね、ええ、これ、よかったですよ。自然体、自分のよさを自信持って出す、それがいいのかな。ええ、本当に魅力的でした。でもって、ラストの落ち。ポーズが90年代ですか! これも笑わされましたよ。

『茨城ってどこにあるんですか?』。今回は多恵の高校の体育祭、っていうんだけど、やべえ、加藤が見にきちゃってる! 君、ついに一線を超えたか! と思ったら、ああ、よかった、母公認。運動得意で輝く多恵と、対照的に運動苦手でボロボロの森戸と。いや、でも、森戸、可愛いよ。加藤のこと思いっきり警戒してたりね、多恵との接近を狙う加藤に立腹、多恵をかっさらっていくところとか、本当に可愛い。多恵のこと好きなんだよなあ。でも、その頑張りがたたって体力使い果たすのか。君、どんだけ運動ダメなのか。借り物競争で友達の札引いた多恵、森戸はぶったおれてるし……、というピンチを救った鈴子ね。ほがらかで、元気で、あのふたり一緒に駆けているところ、ほんと素敵なペアでした。多恵のクラスメイトからも好評で、ええ、この子たち、鈴子とも打ち解けて、そうしたところも素敵なエピソードでしたよ。

『ハニトラなんか怖くない!』。水木部長、あのブラウスのボタンの人、綾小路といい感じにコミュニケーションとれてる? と思ったら、ああ、結構ぐいぐいくる。ええと、綾小路のいうハニトラ的なのじゃなく、押しが強い、わりと無茶なスケジュールを押し込んでくる。強敵だ! 今回、結構重要回だったように思います。水木部長の要望をクリアするため、残業、いや山田さんと一緒に残業はマズい! 持ち帰りで資料を作るっていうんですが、いや、今どき持ち帰り仕事はコンプライアンス的にマズい! というのはいいとして、家までやってきた山田さん。そこでね綾小路、失敗しちゃったね。警戒するのはまだいいとして、言葉の選択を間違えた。信じられないのは自分自身の価値なのに、それをまるで山田さんが信じられないみたいにいっちゃった……。あの、見るからにしょぼんとした山田さん。あの心に空虚が吹き込んだとでも表現するほかない様子は、見ているこちらにしてもショックで、そして綾小路にとってもショックだったようで、ああ、この埋め合わせ、それがなにか事態を、関係を変化させたりするのだろうか。ともあれ、自分の失敗に落ち込む綾小路の悩みが水木部長にダメージ与えるのちょっと面白く、この人も悪い人じゃないよね。そして山田さんも、ショック受けたろうけど、いつもと同じに振る舞ってくれている。そんなところが健気で健気で、ええ、私はすっかり山田さんにほだされています。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』。琴音、気象予報士の試験、落ちたんだ。見た目には明るくふるまっているけれど、気にしているのは間違いない。落とした、すべった、そんな言葉に表情硬くしちゃって、ああ、落ち込んでしまってるんですね。そんな琴音と、ロケ先で出会った女の子、広島弁のエイミーとの交流。エイミーは逆上がりできないのが悩みで、そこに共感する琴音。ああ、なぐさめの言葉とかよりも、こうして同じ思いを共有できるなにか、それが琴音には効くんだなあ。しかもそこでの琴音の行動。エミリーの練習につきあって、アドバイスして、この子の助けになろうとして、そしてこのことが自分自身も力づけていく。この、誰かになにかしてもらうのではなく、誰かのためになにかしようとしたことが、結果的に自分を強くするというのがね、この人のよさ、この人の魅力なのだと、改めて思わされました。ほんと、最後の元気取り戻した琴音。輝いていましたよね。この元気でもって、いつか見事試験を突破してほしい、なんて思ったんですよ。

2019年11月6日水曜日

『まんがタウン』2019年12月号

『まんがタウン』2019年12月号、昨日の続きです。

『部長と2LDK』。憂鬱な部長とは対照的にやたら陽気な菜々の対比。のっけから温度が違いすぎちゃってるわけですが、ちょっと浮かれてる菜々にひっぱられて、昔のこと思い出したり、それでかつての心残りを取り戻したり? そうした描写が見えるところ、ああ、この人の人となり、どういう人でなにを本当は求めてたのかっていうのがわかるの、よかったです。今のところは振り回されてる感が強いけど、菜々がハート型に折って渡してくれた手紙、それを受けて鶴でチャレンジしてみたり、そして頑張ってウインクですよ。ああ、可愛い。まだ同居にいたる前だというのに、こうして変化が見られる。この可能性。実にいい。ええ、この同居、部長さんの変化が楽しみでならんのです。

『夜明けのふたりごはん』。深夜、ひとり仕事をしているほたる。でも、このひとりの時間が怖い。仕事に集中できる大好きな時間だけど、物音したりするととたんに怖い。幽霊とかそういうの? と思ったら、うわあもっと具体的にこわい! ストーカーにつきまとわれたことがほたるの心の傷になってる。ちょっとした物音に、ちょっとした気配に、かつての恐怖がよみがえる。その具体的な被害の列挙。うわあ、これはほんと怖いよなあ。ひとり、こわさに耐えながら、いや怖さをまぎらわせようと朝ご飯を作るんだけど、その時々の心境ができに影響するっていうんですよ。強くにぎりすぎたおにぎりとか、びっくりしちゃってくずれた卵焼きとか、ほんと大変。そして上手にできたおにぎりのその理由。ああ、ほたるの心の安寧! それがどこに発するのか。そっと触れられて、ああ、これ、いい話ですよ。

『珈琲と猫の隠れ家』。今回は猫視点? 新入りの子猫。そうか、野良の子か。大雨でひとりぼっちになってしまったこの子を、店長が見つけてくれたんですね。ひとりぼっちで、慣れない場所で、ケージにいれられて、出してくれーって大騒ぎ。そしたら先輩猫たちがいろいろ教えてくれて、というか、みんなもよく自分たちの状況、ここがどういう場所かとか、わかっとらんな。そのわからんながらもなじんでいく様子が可愛くて、おじさんはぼくのままですか? って、ほんと面白かった。そして、そのなついている様子を見てですよ、店長がひきはなさないでいてくれるの。赤字っていいながらもね、どうするのがこの子たちのためになるかって考えてるのがわかる。その心意気がねまた嬉しいじゃありませんか。子猫のままがわりになってくれてるトラ柄の子もまたいいやつなんですよね。ほのぼのとしたあたたかみ。実によかったです。

2019年11月5日火曜日

『まんがタウン』2019年12月号

 『まんがタウン』2019年12月号、発売されました。表紙は『部長と2LDK』。主役ふたり、東藤子と西菜々が揃ってお出迎えといった風なんですが、いや出迎えちゃあいないか、ともあれふたりのタイプの違いが表紙イラストからもビシビシ伝わろうってものですよ。ほがらか? 笑顔がぺかっと可愛い菜々と、どこまでもクールな東部長。このふたり、同居でどんな風に変わっていくのかってのがもう楽しみでなりませんよね。感化される部長、そいつを見たいのですよ。

今号は新規のゲストが1本です。

『わが家デイズ』。3号連続ということで、まずは導入といった具合。田舎に暮らしている一家、そこの息子、末っ子長男が家を出て東京にいくっていうんですね。これに父と長女が動揺するのか。家を継ぐと思ってたって、ということは家業があるのん? 農業? 父母祖母姉ふたりそして弟の6人家族。その末っ子が家を出る。さらには次女も結婚で家を出る。その刻限は半年後。このギリギリまで黙ってたの、大騒ぎになるからっていうのがおかしくて、そうか、母も祖母も知っとったのね。けど、こうしていろいろいってくる父。なんだろう、過干渉かなあ、みたいに思っとったら、最後にはちゃんと背を押してくれるのな。こういうところ、よかったよな。なんだかんだで認めてくれている? その気持ちも尊重してくれている。ひとしきり騒いだ後、月下穏やかに語りあう様子。これは本当によかった。いい関係が見えてきたって感じです。

『新婚のいろはさん』。今回は早倉哲子回とのこと。友達と一緒にアイススケートやりにきて、でも滑れない。そんなこの子の、人との関係、それをちょいと見ていくといったエピソード。部の友達ともどう接したものか、そんな不器用さ? まだこなれてない感じもあるんだけど、たまたま同じリンクに遊びにきていた始いろは夫妻に出会って、気づかれて、挨拶して、そこまでの課程、友達といろいろ話したり、勇気出して夫妻に挨拶したり、それがね確かにこの子を変えた。ちょっと一歩、踏み込みが、これまでできなかったことを可能にする。そんなことをスケート滑れるようになった早倉でもって描いていたと思うのですね。これはほんと、いい話でした。その後の話も、この子のまだまだ変化していく余地、踏み出していく領域はあるんだよってな様子がね、いろいろ期待させてくれるじゃないですか。こうして変化していく、伸びていく様、やはり見ていて気持ちがいいんですよね。

『平日休みの堀出さん』。いやあ、ほんま振り回された回でしたよ。人類滅亡ごっこやりたさに、平日、人の少ない遊園地を攻めたふたり。しかし少ないにもほどがあるというか、ほんとにお客ふたりだけ? あまりに人がいないから、なんだか物足りなく思ったり、かと思ったら年齢制限あるアトラクション、ちびっ子いないからと交渉して思う存分遊んでみたりとかね、ああ、なんだ、楽しそうじゃんよ。そうか、あれ、エグい筋肉痛になるのか。知らなかった事実だ。でもね、この楽しかった気分がね、ついてくれていた遊園地スタッフのお爺さんの言葉、もうあまり長くやれないっていうの聞いてね、一気に切なくなっちゃった。なんとかして金使うぞって、つぶしたくないなってその思いにね、ほんと共感する。そう思う場所ってあるよなあ。なんて思ってたら、なんだよその落ち、さすがだな! 台無しにしてきたよ! この読後感。ものさびしさはなくなったけど、すごく微妙な気分だよ! ほんと、ふたりの感じてる思い、それが読者にも押し寄せて、これはすごかった。さすがです。

『レトロゲーとかマジウケる!』。最終回なのかーっ! っと、え? なになに、単行本売れたら復活するの? ああー、売れて欲しいなあ。この漫画、結構面白くって好きなんですよ。で、最終回というか第一部のしめくくり、すごいゲームを取り上げてきましたよ。『星をみるひと』と『マインドシーカー』。美咲とゆかりが買ってきた福袋に入ってたっていうんですが、いやもうそれが酷い罠で、でもこれ、現実にもある罠ってのがまた複雑だよなあ。ここぞという局面で、ここぞというのぶつけてきたって感じですが、そのどちらも、話には聞いたことあるけどプレイしたことのない筆頭みたいなゲームで、筆頭がふたつもあるんかって感じですが、超能力開発するゲームとか、ほんと常軌を逸してるよなあ。そして、ゲームシステムがこの上なく酷いやつ。あのゲーム、こんなだったんだ! ってのけぞって、軽く検索してみたら、この漫画に描かれている以上に酷い模様……。すごいな、ほんと、すごいな……。でも、これでもなんか楽しそうに遊んでるのがいいですよね。まあ、福袋のおまけだもんな。これら、真面目に当時、正札で買ってたりしたらこうもいかんよな、とは思うのだけど、こうして時がたてば、酷いものでも酷い酷いと楽しめるものなのかもなって、そんな感想。いや、でも、こうして一緒に挑戦できる誰かがいるから楽しいんだろうなって。そんなこと思わせてくれるのは、美咲やゆかり、そしてよしおじといったキャラクターが、まるで一緒に遊んでる、そんな近しさを感じさせるからだろうって思うのですね。

2019年11月4日月曜日

『まんがホーム』2019年12月号

『まんがホーム』2019年12月号、一昨日の続きです。

『週末親子』。いい終わり方したなあ! 3年かけてご両親と和解して、そうしてこぎつけた結婚。その、ふたりの式でこれまでの物語をしめようというのですが、式の、しかも三島のスピーチでこれまでをつづっていくその見せ方に、この人のこれまでと、これからのこと思う気持ちも感じとれるように思われて、そしてまわりにいる人たちに向けられた情、感謝の思い、それらがしみじみ伝わって本当にいい式、いや最終回でした。これまで彼らのこと見守るようにして読んできた読者にはもう感慨無量といっていいんじゃないかな。後日譚をつづるようでありながら、間違いなくこれは門出で、皆で新しい生活に向けて歩きだそうとする、その様子は間違いなくこれまでの総決算。スピーチのラストで三島がユカに語りかけるところなんてね、もう最高でした。そして最後の乾杯。ああ、素晴しいよ。このわあっと盛り上がって終わるところ、このお祝い感。見事、つりこまれて、これは嬉しくなる、そんなラスト。とてもよかったです。

『うちの秘書さま』。今回、最高じゃないですか。はじめが、文化祭で執事&メイドカフェをやるというので七瀬たちを誘うというんですが、おお、メイドカフェにプロメイドを呼ぶのか。すごいプレッシャーだな。しかしなにが最高といっても、はじめ様ですよ。衣装が足りなくてメイドをやることになりました。そしたらめちゃくちゃ可愛くて、山田が! 山田がまんざらでもない感じだぞ! 田中さんはいいのか。はじめでもいいのか。胸がないといわれて憤慨するはじめのくだり、これもまた素晴しくって、もう大好き。しかし今回、ほんとにはじめが可愛くって、前髪とかいつものまんまなのになあ。たまにはまたこの路線で見てみたい。七瀬にバレてからもいい。ふたりのあの近しさ、張り合うメイドたち、もうどこをとっても最高だったと思います。それと、リボンがバレて罪をきせられた山田。あれも本当に面白かった。マスターピースですよ、これ。

『歌詠みもみじ』。これもまたいい話でしたよ。面白いし、もみじの成長も感じられるし、ほんといい話。両親不在でのびのびやるもみじなんだけど、行儀悪くても怒られないし、好きなだけ遊べるしって、それでやりすぎちゃうのがもみじなのな。こうしたはしばしに、もみじの感じる親のありがたみ。それがほんとちょっとずつ蓄積されていって、友達いっぱい集まって騒いじゃった後の片付け、一度はほったらかしにしようと思ったのに、そこで日頃の母のこと思うじゃないですか。ああ、もみじよ、これは泣けるシーンでしたよ。その後もいい。部屋も風呂、トイレもピカピカ、もみじ頑張ったんだ。母をいたわるもみじの様子、表情もなんかすっきりしてさっぱりして、ひとつ大人になったと思わせてくれるところ。母との情景も美しく、本当によかったです。

2019年11月3日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号、一昨日の続きです。

『精霊さまの難儀な日常』。皆で花火大会にいくというのですが、浴衣のくだり、サラがまたおかしな情報に振り回されていたり、そしてともりが知識だけだと駄目だということ体現していたり、こういう日常情景とでもいいましょうか、楽しく読みました。ルカのサラに褒めてもらいたがるところとか、サラのいう銅というの、炎色反応ですね、それがまったく通じなかったりするのも面白かったのだけど、ああ、これ、最後の場面、サラとともり、ふたりの関係を描こうというところにかかってくるのですね。降りはじめた雨。強くなったら花火は中止になるかも知れない。それを聞いてひとりなんとかしようとするサラと、そんな彼女の思いを察して、苦手な暗い道もひたすら超えて駆け付けるともり。このふたり、本当に感動的で、ああ、そこにあの大ゴマ、一気に心を持っていかれました。そして炎色反応。赤は優しい精霊さんの色。もう、ぐっとくる瞬間でした。

『先パイがお呼びです!』。ああ、終わってしまうのかあ。その直前の回、マヨの下駄箱に入っていた手紙ですよ。いたずら? と思ったらきなこ先輩からのもの。なにかと思っていってみれば、ただレターセットを使ってみたかっただけ? でも告白? そのたびに気持ちがいったりきたりするマヨが可愛くて、けどその告白というの、マヨを呼ぶための笛をなくしちゃったって、その話する時のきなこのマヨに対する気持ちのかいまみえるかのように思えるところ。それを受けたマヨの心の動き。とてもよかったんですね。言葉によって表現されること、言葉によらず描かれること、そのどちらもが雄弁と感じる。ついやされる言葉よりもずっとおしゃべりなふたり。そんな様子がとてもチャーミングでよいのです。

『あやしびと』。体力テストで勝ち負け競おう。みぞれに誘われてほいほい乗ってしまうアヤ。いやいや、まずくない? だって、いろいろ人智を超えた能力持ってる妖人たちと競うっていうんだよ? いくらなんでも勝ち目なくない? そう思っていたら、案の定だよ、初っ端からみぞれ遠投82メートル。さらにカバネも能力見せつけて、立ち幅跳びで砂場を飛び越えてくるってんだから、こりゃあ勝ち目ないよね。と思ったら、カバネ、故障してるじゃん! これ、アヤひとり負けじゃないのかな、とか思ってたら、上体起こしとか反復横飛びみたいなのだと普通に勝っちゃうんだ。こいつはわからなくなってきたな。ほんと、やりすぎて途中リタイアするとか、みぞれ、なにやってるんだ。これ、勝負以前に体力測定だから。ぶったおれるほどやらないでいいんだよ! そして最後は持久走。へろへろのカバネと伴走するアヤ。アヤがカバネのこと気にしてるのかな? 無茶しすぎたカバネを心配しているみたいな感じでね、ええ、これ、実際そのとおりだったみたい。みぞれが、こうしたアヤの気づかい、わかってくれてたのよかった。勝ったからと、カバネに調べ物につきあってとお願いするところ、カバネの反応も本当によくて、皆、仲良くなってるんだって、すっかり友達だなって、こういうところ嬉しく思いながら読みましたよ。

2019年11月2日土曜日

『まんがホーム』2019年12月号

 『まんがホーム』2019年12月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。秋の行楽、山に登ったのかな? 丸木にロープで作ったブランコに乗ってるらいか、膝の絆創膏がこの子の元気さ感じさせていいですよ。他に『孔明のヨメ。』秋の味覚、柿に栗を収穫して嬉しい孔明、月英夫妻が可愛い。『河原課長とギャル部下ちゃん』の巻中カラー告知カットもございます。

今月は新規ゲストが1本です。

『吸血鬼くんと死体ちゃん』。吸血鬼エドガーの傍らに仕える死人、ゾンビのニナ。血を吸いたいというエドガーに私のをどうぞというんだけど、防腐剤の味なのか! 生前の記憶のないニナ。その記憶を取り戻したいとエドガーは思ってるのだけど、最初はニナに同情してるのかとか、あるいは単純にニナのもの知らずがいろいろ迷惑だからなのか。そんな風に思ってたら、ああ、最後にそんなに切ない感情が。それまでの、いろいろふわふわしたやりとり、すべりっぱなしのジョークネタとか、ゾンビの顔縫うネタとか、飄々とやらかしてたそれらの感触が一気に転倒した。これ、やられた! 素直にそう思いました。うまいところ突いてきた。感服です。

『天国のススメ!』。兄心とな! キリがないからと見ないよう、気にしないようにしてる太一も、兄心を刺激されると見て見ぬふりなんてできないっていう話。そうだよな、麦のこととか一生懸命だもんな。今回は狐の子を助けることになるんだけど、行方不明になった兄を探している。柘榴を頼って一帯の狐に聞き取りするも、そもそも行方不明の兄狐が存在しない。そこからの展開ですよ。ああ、その兄狐というのが、そもそも狐ではなかった。霊狐、お稲荷さんで、ということはこの妹も神様のお使い? いや、そうではないのか。ここからがすごかったですよ。これまでの疑問を全部きれいに拭って、それどころか妹のために命を捨てた兄の献身。その献身が神の目にとまって、魂だけでもこの世に留まって、妹を見守ることもかなってという、これ、本当にぐっと胸に迫ってものすごかった。こういう人の気持ちにうったえる力。確かな力がこの漫画にはあって、毎回毎回、しっかりやられていますよ。

続く特別編、太一の十子に向けた優しさ、気づかいと、それを静かに噛み締めている十子の様子などね、これも素晴しかった。こうした細やかな心の動き、その描きよう。本当に素晴しいです。

『孔明のヨメ。』今回は月英の活躍が光って、ああ、この漫画の主人公は月英だったよな! その実感しっかりさせられて、でもほんと、ひかえめなこの人の、けれど劉備をもうならせる策をばっちり提示してという展開。わくわくさせられて、もう、してやったりですよね。月英が抱えていたふたつの仕事。夫人の助けになるものを作り、そして城の防衛について、その両方をこなして最高。ただ最低限、目標を満たすだけでなく、民のこと、日常の生活のこと、多方面に気を配って、その視野の広さ、思考の柔軟さ、そして大胆さは劉備にとどまらず関羽、張飛、趙雲までもうならせる。かっこよかった。最高でしたよ。しかも罠と兵器の全力、これ、関羽、張飛は食らってるわけだものな、その威力たるや実証済みではないですか。そしてこの爽快の後に、徐庶について触れられて、ああ、これもまた胸に迫る。この、人の情の機微、その向けられる気持ち、思いのひたむきなるところ。これまた素晴しいなと思わされるばかりでした。

で、続く定軍山レポートですよ。孔明の墓所に参って、そして定軍山に登ってというのですが、孔明の墓所、武侯墓はこれで3回目って、だよなあ、この人がまだ参ってないとかあるわけないよなあ、感心させられるばかり、というかほんとすごい情熱です。しかもこの旅のきっかけが国立博物館の三国志特別展の展示を見てって! この撒き菱、本編でも触れられてましたけど、なるほど、こうして縁のあるものだったというのですね。このレポート見れば、なるほどと納得させられるところがあって、この多面的なるところ、すごいですよ。

2019年11月1日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年12月号、昨日の続きです。

『アニマエール!』。新入生の影、見えてきましたね。高い場所のもの取ろうとした子をアシストしてリフトアップ。そのあまりのチア丸出し感にダメージ受けてるひづめがおかしくて、さらに追い討ちをかける虎徹よ。この意図しない虎徹の打撃力、鮮かすぎて最高です。今回、待望の新入部員が入りそうで入らないって話なんですけど、姿は見えず、カリカリとメモする音? だけさせてるところとか、この不穏? 不思議? 内気? 怪奇? みたいな展開、宇希が怖がったりね、面白かったです。そしてなんとか謎の人を確保。おお丸出しの人! って、ひづめさん、語弊がありすぎる。ともあれ、この子、可愛いなあ。一年生の稲葉さん。メモしてたのはなんなのだろう。スケッチ? スタンツや構成のアイデア? この謎が明かされるの、楽しみです。

『紡ぐ乙女と大正の月』。面白いですよ。ついに紡の猶予期間が終わってしまった。小間使いとしての仕事をすることになるっていうんですが、その描写、よかったですよ。七緒の役職は老女っていうんだ。へー。なんだか感心させられて、それからの唯月の過密スケジュールとか、こういう当時をうかがえるような描写、見ていてとてもよかったです。万里小路さんからの手紙もね、この頃は集配配達が日に何度もあって、今よりも頻繁に手紙のやり取りしていたみたいな話を聞いたことがあります。この2日で4通というのも、今では多く思うけど、当時だとわりとありうる数だったりする? のかも? 畳で正座に慣れていない紡の苦労あり、そして唯月のちょっとしたいたずら心? 紡のセーラー服を着るんだけど、めちゃくちゃ可愛いな! この人の、きっちりしてるところと年相応なところ? その幅、揺れがとてもいい。こうしてふいに見せる素直さ? いたいけさ? それがぱっと目立って、光る。そんな魅力がありますよね。そしてこの人の紡に対してどう思ってるのかというような面もね、すごく魅力と思います。

『かぐらまいまい!』。皆で海にいくの、先生がすごく楽しみにしてったっていうの、面白い。先生も生徒も、皆、それぞれにこの合宿を楽しみにしているというのが見えて、そうした姿などとてもチャーミングでした。カンナの家に泊まるにあたって、気を使う美夜とかね。なるほど、神様のお下がり。その後もやたら緊張してる美夜と、まるでそんな素振り見せないこふくと、この対照! いいコンビです。海で遊んでいる時の楽しそうな様もいい。忘れてた舞の練習も、海に足元がつかってる鳥居を眺めながら。このちょっとしたところに彼女らの神様との縁? 描かれるのも悪くなかったです。そして夜、こふくが海で出会ったあのお姉さん。そしてこの人と話すこふくの姿を遠くから見る美夜。ああ、お姉さんのこと、なにかわかるかも知れません。神様なのか幽霊なのか、そうしたことはわからないけど、なにか手掛りになりそうなこと、美夜は知ってそうですよね。