2019年11月11日月曜日

『まんがタイムきらら』2019年12月号

『まんがタイムきらら』2019年12月号、一昨日の続きです。

『海色マーチ』。珊瑚があまねにちょっと優しい回ですよ。本当はあまねが悪いんですけどさ、猫が怖い珊瑚を猫の鳴き真似で脅かしたら、思ったより大変なことになったので、本当に猫がいたことにした。そしたら、恩を感じてくれたんだねえ、いつも以上に丁寧で優しく対応してくれて、逆にあまねがとまどってるじゃん。今回は足ヒレつけてのシュノーケリングですよ。その指導もすごく丁寧。そうかあ、あまねがいい子にしてると、こんなにもスムーズなコミュニケーションになるんだ。ハリセンボン見つけて触ってみたり、けっこう今回海を満喫してるのが楽しくていい感じ。ハリセンボンがぎゅうぎゅう鳴くとかね、この時の絵がまた可愛くて、このくだりね、ほのぼのでとてもよかったです。でも、フグって歯がするどいから危ないよね、と思ったらちゃんと言及されてね、いやいや、だったら最初から注意するよううながしてあげて!? 今回、加えて面白かったのが、最後まで逃げきるかと思われたあまねがですよ、動物の声真似の特技、これを珊瑚にほめられて、調子のっちゃってバレるのが、ほんとやっぱりあまねはあまねなんだなあ! ふたりの関係もいつもどおりに戻って安心、というのはちょっと違うような気もするけど、懲りないあまね健在、なんかニヤニヤしてしまうような落ちでした。

『むすんで、つないで。』。この漫画、つなぐと苺の存在が強いな。自虐的なこと考えがちなつむぐに、掴みどころなくまた存在が謎めいている苺。ふたりの個性が強くて強くて、苺は人生2周目、親に対する見方もなんかヒネていて、こうした表情? 言動? はつむぐたちの前だけなのかな。親の前じゃ普通の小4を演じてるってことなのかな。でもってつむぐ。唐突に闇を押し出してくるところとか、ビビるよなあ。ほんとこの個性、めちゃ強い。あのにわか共って、そんな単語そうそう出てこないよ!? でも、続く言葉を見れば、この子、よっぽど悔しかったんだろうなってわかる。かのこのこと、さっさと忘れていく薄情者みたいに思ってたのかもなあ。でも、そんなつむぐのわだかまりをかのこが雪いでくれるのね。つむぐはそれで自分のことクズだなんて思っちゃうわけだけどさ、かのこの帰ってきてくれたこと、かのこの前向きで明るいところ、それらがつむぐの気持ちも明るくしてくれたらよいな。そうしたら、かのこ不在の6年間、つらかったり悲しかったりの年月もやわらいで、失ったり傷ついたこともいつか取り戻して癒されて、みたいなことにもなるかも知れない。なったらいいなあ、なんて思うのは、つむぐという人がよりよく安寧に生きていけるようになって欲しいなって願望が私の中にあるからなんでしょうね。それと、アイス食べきれない苺がべらぼうに可愛かったです。

『夢見るルネサンス』。まさかの展開だ。リーチャのイラスト発表をお祝いしようとモモカの家に集った皆。ケーキ作って、一緒に食べて、プレゼントなんかも貰ったりして、そうしたらリーチャ、まさかの再会。モモカの家の廊下にかけられていた絵画、見入っていたら、自分が描かれた絵を見つけてしまったっていうんですね。リーチャの祖父が描いたもの。リーチャと、そして祖父のもとでともに学んでいた女の子。ふたりの肖像、その思い出に、懐かしさにしみじみ感じいるリーチャ。ああ、リーチャがルネサンスのイタリアに確かにいたという証拠、その存在の証が出てきたわけですね。と思っていたらですよ、この展開はほんとに予想外でした。モモカに嘘をついていることに罪悪感覚えるリーチャが、いつか本当のこと話せればいいなってレンにささやいたその時、空が光ってさっきの絵に描かれていた女の子が降りてきた! って、この子、順応がはやいな! 降り立ったと思ったら、即お気に入りのポーズ、そしてリーチャ久しぶりとの挨拶! ひよりもモモカも、えらいもの目撃しちゃった。いつか話せればどころか、もうこれで全部秘密共有しちゃったも同じじゃん! 隠すのも誤魔化すのも無理。これ、どうなるんだろ。モモカの提唱する、宇宙人説、補強されてしまいそうですね。

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