『まんがタイム』2019年12月号、昨日の続きです。
『俺のベッドはヨーコのもの!?』。陽子が家を引き払って、それでまさかの陽子ロス。帰宅したら陽子が待ってないかなって、思うばかりか、具体的な想像するまでにいたって、ああ、こんなだったらずっといてもらったらよかったのに。後悔先に立たずってやつだなあ。そんな洋介、陽子と再会を果たすっていうんだけど、数週間、ずっと陽子ロスに苦しんでたんだ。こちらはページめくったらすぐ再会だけど、洋介、この様子だと使いものにならんかっただろうな。言動もちょっとおかしくなってしまってて、陽子がめっちゃとまどってる! この温度の違いがおかしかったです。そして陽子の今を聞いて、そうか、うどん屋で住み込み。でも絵は描けてないって聞いて、ああ、洋介、長男モードっていってるけど、頼られたい気持ち全開になっちゃったよ。しかし、今回、面白かったの、陽子の働いてるうどん屋が自宅から徒歩3分とかね、なるほど、これなら洋介の家から余裕で通えますね。というか、そんな近所で全然であわずじまいだったんか! そして洋介にライバル出現? うどん屋でバイトしてる高校生。ああ、陽子のこと好きなのか。あからさまに洋介と対立して、陽子さん、知らず知らず好かれちゃうって感じだな! 生意気ざかりといった感じの少年。どんな風に関係してくるのか、どんな展開があるのか、こいつは面白くなってきました。
『良倉先生の承認欲求』。ほんと、めちゃくちゃ面白い。先生がためいきついたりして、落ち込んでる姿見せてるの、その意図というかをズバズバ星畑につっこまれるところ、辛辣! ほんと、この子、優しさはあるんだけど、その優しさとは別にシビアな感覚持っていて、しかも先生にはそのシビアさ割と全開でいくでしょう。もう最高だと思う。さらに部長登場で話が込み入って、SNSのいいねを欲しがる気持ちについて、古岩がガシガシ正論を投げ込んでいくのな。彼の背後で先生がどんどん弱っていくところ、もう最高に面白い。今回、先生はズタズタ回でしたなあ。結局は先生は動画で新境地を開くんだけど、しかもその動画、星畑にも好評、いい出来だっていうんだけど、背景知ってる星畑の感じてる気持ちがもう面白くって、こういうの、ほんとうまい。さらにラストの雄弁な星畑の表情。最後までみっちりばっちり辛辣さが詰め込まれてて、見事に最高でした。こうした人の心の機微とでもいいましょうか、匠の技ですよね。
『犬がいるので帰ります』。うわあ、終わっちゃうのか。びっくり。好きだったんですよ、この漫画。仕事に打ち込もうと俊断ち、マロンちゅん断ちを決意した春奈の頑張り。けどフラフラになってしまって、そんな彼女を俊が呼び出すのね。煮詰まるとよいアイデアも出ないって、マロンちゅんと一緒に公園で会う。息抜きも大事。そんな俊は、マロンちゅんに会うと頭が切り替わるのだそうで、ということは、毎日帰宅するたびにリフレッシュか! 今回、春奈をはげます俊、その言葉がねどれだけ春奈にとって力になったかというのがね、すごく伝わってきて感動的。私は駄目なんじゃないかっていう春奈に、そんなことないと、自分にできないことをやったんだっていう俊の言葉、それが全部本音でいってるってわかるのね、それだけに春奈の気持ち、それもすごくよくわかる。どれだけ俊のはげましが助けになったのだろう。素晴しかったなって。その元気でもって仕事もばっちり成功させて、その皆のしあわせそうにしてるところ、最高だったと思います。この漫画、なんらかのかたちでまとめてくれないかなあ。続けて読むと、きっと皆の変化、関係の変化、それがすごくよくわかると思うんです。
- 『まんがタイム』第39巻第12号(2019年12月号)
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