『まんがタイムきららフォワード』2026年7月号、発売されました。表紙は『6億年の博物旅』。記念撮影しているんでしょうか。イノチとアカリの背後には、今まさに獲物を捕えたスピノサウルスという絶好のタイミング。これを狙ったのでしょうか。あるいは、イノチのファインダーが捕えた、そんな瞬間であるのかもしれませんね。スピノサウルスが捕食するのは、オンコプリスティス。ノコギリエイに似てるよね。ほんと特徴的なシルエット。恐竜以外にも見どころいっぱいあるのが古生代に中生代です。
『はれのひけのひ~はんなり女将大内さん~』
なるほど、ぶぶ漬けのいわく。落語のネタが源流にあって、それがどうやら誤解されて受け取られたのが発端らしいというのですか。
京都にきたばかりの萌映。知人も増えて、毎日を楽しく過ごしているわけですが、そんな娘を案じた父がいうのです。京都はお前が思っているより恐ろしい街なんだよ。排他的で、嫌味な人間性。萌映がよかれと思って共有した菖蒲打ちの動画も、きっと裏であれこれいわれているに違いない。
そして父から教えられるぶぶ漬けの習慣。長っ尻の客を追い返すのにぶぶ漬けが振る舞われるというのですが、京都の人間がいうには、やったこともされたこともないってのが定番。実際には、いい時計したはりますなあ、みたいに遠回しに時間を気にさせるとかなんとかかんとか。
ともあれ、父からもたらされた知識のせいで、あれこれ気にしてしまう萌映。なんてことない言葉でも裏になにかあるのではと思ってしまう。あの裏表も屈託もなさそうな女将の言動にも、いろいろ勘繰ってしまって、そしてついに出てきたぶぶ漬けなる言葉!
ああ、いよいよ追い返されちゃうんだ。あまりのことに泣いちゃう萌映なのですね。
でもすべては取り越し苦労。ほんとにただお茶漬け、というか出汁茶漬ってやつですね、振る舞ってあげようって話なだけで、でもこの話題のおかげで、次なる一手が発想されたっていうのですね。
ベタないけずを実際にやってみよう。そのシリーズがまた話題になるという、この好循環。いや、でも、実際保守的と思われがちな京都だけど、パン屋の数が多くて、その消費量は日本でも一二を争うとか、そもそも日本で最初に電車が営業されたのは京都とか、新しいものが好きで、合理性大好きみたいな側面もあるっていいます。だからネットなんかの活用も案外京都っぽいのかもしれませんよ。
『球詠』
深谷東方と柳大川越戦を見守る新越谷の部員たち。その目当ては両校のエース、朝倉と松岡なのですが、今投げているのは両校ともに二番手。新越谷と椿峰のどちらが勝ち上がるか、その読みにおいて両校とも予想を外したというのですね。エースを温存しておきたかったが、当てが外れてさあ大変。この試合、点を取って取られてのシーソーゲーム。その行方はようとして知れず、5回にていよいよエースを切ってくる柳大川越。
その投球には目を見張るものあり、しかしそんな中、まるで打てないってわけでもないかもなんて見当も。そして実際、詰まった当たりながら深谷東方松岡はボールを外野まで運んで、ここにきて同点。なおも勝負はわからなくなるのでした。
深谷東方、柳大川越、どちらと当たっても新越谷にとっては再戦。以前からどう変わったのか、次はどう打って出るのだろう。こちらとしてもいろいろ思惑があろうといった状況。そんななか、芳乃がなにかやろうとしてる? よからぬこととか、イヤな予感とか、チームメンバーからも危険人物視されてますがな。
実際、芳乃がやらかすことはこの先なにかしらのかたちで生きてくるのでしょう。はたして! いやもう、なにがおころうというのか、楽しみにさせてくれる子たちです。
『魔法使いロゼの佐渡ライフ』
穂夏が耳にした町おこし応援隊なる気になる言葉。詳しく知りたかったけど、その機会を逃がしてしまった。ところが、それがまさか後々重要なキーワードとして浮上するとは。
この話題のかげに、ロゼの空間転移魔法で月渚召喚とか、とんでもないもの見せられるのですが、これが今後どう生きるかは別として、問題は我々の穂夏であります。
バイト先から帰りそこねて宿根木に一泊した穂夏。いっそのこと、ここに住めたらというのですが、なんと、宿根木憲章ってのがあって、そうそう簡単には住まいを借りられないんですか。ロゼは紗菜と同居だから、月渚もときこがいてくれたから、ここに居着いて、馴染むことができた。そうした背景、過程なしにいきなり宿根木に住むというのは難しいっていうんですね。
でも、町おこし応援隊となればちょっと違ってくる。地域への移住を後押しする制度。これを受けることができたら、少なからず信用もされる。ここに住むことも可能になるだろう。となれば、穂夏も町おこし応援隊にエントリーすることとなるのでしょうか。
そしてその応援隊のひとりがときこ。思わぬ人物が浮上して、ときこと穂夏、そして紗菜と、その縁はつながるのでしょうか。
なにかここにきて、一気に物語が動いている感じがしてきましたね。それぞれバラバラに動いているように見えたいろいろなものが、ひとつにまとまろうとしている。となればそのベクトルはどこに向かおうというのか。わくわくさせられますね。きっとなにかしらおこりますよ。
- 『まんがタイムきららフォワード』第20巻第7号(2026年7月号)
『まんがタイムきららMAX』2026年7月号、
『まんがタイムきらら』2026年6月号、
『まんがタイム』2026年6月号、