『まんがタイムきららフォワード』2026年11月号、先日の続きです。
『球詠』
一回表を無得点に抑えた新越谷の攻撃。希が相手ピッチャー朝倉を迎え撃たんと果敢に攻める。その心理戦に魅かれます。粘り、打ち取られないことで、決め球を引き出す。望んだ球がくることを確信した希が見せる、あの表情! 一種、狂気さえ感じさせるものがあって、いやもうしびれますね。結果的にはアウトだったけれど、相手方にいろいろ考えさせる結果となった。そしてその成果は続く選手にて果たされて、一球目からヒットを打つ。さらに続く光も、狙い球を待って見事に捉えていく。
1アウト1、3塁。絶好のチャンスなれど、このままうまくことが運ぶのかな。あまりに好調と見える流れ、なんか心配もありますよね。でも、まったくの杞憂だった? 岡田が放つ長打に、3塁菫がホームに帰って1点先取。
あまりにうまく事が運びすぎる序盤。しかしこのまま打ち取られる柳大川越ではないと、もう出し惜しみはしない、好球を次から次へと投げてきて、ああ、すっかり目覚めさせてしまいました。
1点先取は大きな一歩ではあるけれど、はたしてこの1点を守れるか。あるいはさらなる加点を望めるか。ちょっとの油断が逆転を呼び込みそうで、なかなかに怖い状況です。
『魔法使いロゼの佐渡ライフ』
佐渡にやってきた穂夏。健康的な暮らしを手にいれて、さあ、今日もがんばるぞ、と思いきや、大変なことからは逃げがちな子なんですね。というわけで、トキを見にいきますよ! いやなんてったって、佐渡といえばトキですよね。
でも、トキがいない。まるで見かけない。それで、ときこに相談するんですね。そばで話を聞いていた月渚から、うちのまわりにたくさんいるよ。かくして、トキを求め、羽茂へとやってきた穂夏。定番のサギとの勘違いを経験してみたり、そしてはるかかなたに見ゆるトキの群に喜んだりと、今回の鳥見遠征は大成功でしたね。
しかしトキは臆病な鳥。そこに危険があるかもとなれば、二度と近づかなくなってしまいかねない。カメラのシャッター音でも駄目。フラッシュなんて当然御法度。こんなことなら双眼鏡でも持ってくればよかったですね。なんとかして見ようと、カメラのズームを駆使するも、当然そこまでは大きく見られない。
と、このトキがですね、ロゼ相手となれば、あんなにも警戒心を解いて近づいてきてくれる。ロゼの特別感、こんなところにも出ています。
『花唄メモワール』
藤野を令和の世に連れてきてしまった梅。さあ、これから藤野驚愕の令和体験記がはじまるぞ! と思っていたら、今回は特別編。大正の御代にて、藤野とともに舞を習う梅が描かれました。
習っても習ってもお師匠さまからキツく叱られる梅。なかなかうまく舞えない梅なのですが、水車の動きだけは褒めてもらえた。以前、藤野に教えてもらって以来、たびたび練習してきた成果が出たのですね。
その話を聞かされた師匠さんから、梅の先生に任命された藤野です。真正面に向かいあって、なんか照れてるところがかわいいふたり。そしてここでの会話にて、いつか未来の自分を語る藤野に、安心したり、より守らねばと思いを新たにしたりする梅が、またとてもよかったのでした。
今回描かれたのは、梅の着物の襟に刺繍された稲について。稲穂は花山の芸妓衆にとっての縁起物。本物の稲を渡すことはかなわなかったけれど、ならばせめて刺繍でもと、かつてのお守りのお礼として梅の豊穣、しあわせの願いを込めたというのですね。
藤野の未来を守りたいと思い、遙か時を越えてきた梅。同じく梅のしあわせを願う藤野。この時を越えたふたりの友情の厚さに、したたか打たれる思いのしたのでした。
- 『まんがタイムきららフォワード』第20巻第11号(2026年11月号)
『まんがタイムきららフォワード』2026年11月号、
『まんがタイムオリジナル』2026年11月号、発売されました。表紙は『はらぺこ母娘と元カレ家主』。キョウとみのりが、プールにてぷかぷか浮き輪で浮かんでいます。ふたりともにシックで落ち着いた水着。実は本編でもプール回なんですけど、そちらとはまた違う水着なのですね。違う印象、それがまた素敵と思われて、すぎゆく夏を彩ります。ほかに『もどかしコンプレックス』、『どうにも不器用な夫婦でして。』のカットもございます。
『まんがタイムきららMAX』2026年11月号、
『まんがタイムきらら』2026年10月号、