2026年4月25日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2026年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2026年6月号、昨日の続きです。

『球詠』

バントを捨て、真っ向勝負に出る椿峰を相手に、全力で投球するヨミはより一層に調子を増して、球威は抜群、変化球も切れ味を上げているというのに、上位校の上位陣となると、そのヨミの渾身の球にあわせてくるというのですか。

見事に読みきって、あわせてきた打球はあわやヒット、得点に繋がろうというところ。しかし、野球は9人でやるもの。彩がしっかり捕球して、ここでゲッツー。2アウトに繋げたというのですから、いやあ、冷や冷やからの大快挙、ほんと読み手のテンションも乱高下するってもんですよ。

さらにここから、最後の打者、實松がその本領を見せてくる。代打を出されないということは、實松が実力者であるという証拠。強打者を相手に、さらに伸びてくるヨミを相手にどこまで食い下がるのだろう。空振りにファールと、2ストライクに追い込まれた状況で、ヨミの強直球。この勝負、まさか外野まで運ばれてしまうなんて、ここでまた冷や冷やでした。

野球はチームで戦うものだということを、これでもかと思い知らされたような試合運び。また、勝ち負けは本当にぎりぎりの鍔迫り合い、ほんの少しの傾きでその行方が変わる。試合終了後の椿峰の会話。今日の試合、10回やれば何回勝てるか。少なくとも半分という、その見立てには嘘も驕りもないのでしょう。データ重視の彼女たちには、新越谷がまさに実力伯仲した相手であったことが見えている。それだけに、勝ちを逃した椿峰。勝ちを得た新越谷。その分かれ目、勝負の厳しさというものを実感せずにはおられなかったのでした。

しかし、勝負はこれで終わらないからまた怖い。ぎりぎりで掴み取った一戦。これが終われば、もう気持ちは次の相手へと移り、それは柳川大川越か深谷東方か、その勝負の行方に目を向けていくこととなる。

どちらと当たっても再戦。強豪校同士の戦い。これもまた肝を冷やさせる試合となりそうな予感。そしてその勝者が次に新越谷と戦うことになる。ああ、緊張が続きますね。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

夜の展望台、美都の呼び出しを受けた甘那は、なにを話そうというのでしょうか。緊張をともに美都の言葉を待てば、まず最初に秘密を盛らしたことへのお詫びときましたか! なんとまあ、礼儀正しいお嬢さん。しかも甘那は、美都、渚から事前に報告受けてるというの、まさしく驚天動地の急展開!? でも、それでも美都のことを自分の友人たちは受け入れてくれるという信頼がある。これはすばらしいことだなって思わないではおられませんでした。

そして話題は本題へ。唐突に進路について切り出した美都。これはすなわち美都と甘那は卒業したら別れ別れになるという事実を突きつけて、甘那と過ごした楽しく素敵な時間、それが有限であること、そう遠くないうちに終わる、このつらい現実に苦しんでいるという告白に他ならなかった。しかし諦めることなんてできない。甘那ともっと一緒に過ごしたい。

自分の思いをはっきりと言葉にして伝える美都のいじらしくも切実、真摯であることよ。たとえ家に縛られる自分であったとしても、隣にいる人、甘那だけは譲るつもりはない。甘那こそが自分の決めた相手。その強い気持ちは、したたかに私の感情を打って、これが響かないなんてこと、ありえないでしょう。

だからこそ甘那の答えも、誰の目からもはっきりと変わりはじめたふたりの関係も、私の心を揺らし続けるのでした。

2026年4月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2026年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2026年6月号、発売されました。表紙は『氷舞のアウフギーサー』。サウナにて、力強く、そして華々しく、タオルを振り、回す葵が目を引くイラストです。白のTシャツにジャージという簡素なスタイルが、逆にこの人自身の華やかさとスポーティーさを感じさせる、そんなアクセントになっています。しかしこうしてアウフグースを披露する葵ですが、本編ではまだ全然そんなにきちんとした活動できていないアウフグース部。これは、ちょっとした先取りの情景なのかもですね。

今月は新連載が1本です。

『はれのひけのひ~はんなり女将大内さん~』

5月5日に、すさまじい形相で地面を打ち叩く面々。ここ京都では、こうして菖蒲で地面を打ち無病息災を願う風習があるのです。とはいうものの、自分自身が菖蒲打ちをしたことはなく、また見たことさえもなく、ああ、そういえば以前動画で渾身の菖蒲打ちを披露なさってた方がいらっしゃったなあ、と思い出していた、その人こそがこの漫画の女将、大内常商店の大内枝理子のモデルとなった方。しとやかな和服姿。しかしその雰囲気イメージをものともしない全身全霊の菖蒲打ちは、東京からいらしたお嬢さん、日日江萌映をどん引きさせ、さらには関東からの観光客をも当惑させる。

けれど、女将枝理子の説明を聞けば、その由来も意味もしっかり伝わり、さらには体験してみれば、さっきまでの印象もがらりと変わる。なんだかすっかり楽しくなって、思いがけない旅の思い出になったというのです。

端午の節句といえば京都ではちまき。そうか、あれ、関西独特のものなんか。でも中華風ちまきは551で売っとるよ。ともあれ、菖蒲にしてもちまきにしても、由来があって、意味がある。そうした行事を大切に受け継いでいこうとする。それが枝理子の活動の肝だというのですね。

今回の菖蒲打ちも、体験会、菖蒲打ち大会に参加者募って、そして萌映もそうしたうちのひとり。でも、なにかしら目的やなにかを持ってる人たちばかり。なのに自分はこれというなにかを持っていない。落ち込む萌映に、それでもいいという枝理子。ゆっくりでいい。忙しない生き方を求めてもいい。それを許すのが京都という街だという。

そのゆっくり進んでいこうという萌映の京都暮らし。知らないこともいっぱい。でもそれを知っていく過程で、萌映も変わっていくのかもしれませんね。

変わらない。そう思いがちだけれど、それでも変わっていく。あらゆるものが流れ去ってしまう。それを知る私たちだからこそ、少しでも残せるものは残し、偲べるものは偲ぼうと思うのかもしれないと、またひとつしんみりと思う機会をいただきました。

『氷舞のアウフギーサー』

これは脅迫というのではないのですか!? いや、違うか、部の発足に向けて部員獲得を目指すアウフグース部員たち。そんな彼女たちにとって僥倖? 謎のノートが天啓のように落ちてきたというのです。

素敵な詩のつづられたノート。葵に清香は、一目見て言葉を失い、しかし雲雀だけは前向きにしてきらきらとした目で、持ち主探しをしようとする。その心は、この才能が欲しいから。

葵と清香の心の声、全然欲しない、が最高だったと思う。このコマに心奪われてしまったことをここに告白します。

ともあれ、誰にも中身を知られないようにして、持ち主に届ける策が当たりました。アウフグース部部室まできてくれたお嬢さん。ちょっと不良ぽいといわれてるその子、篠原紗英に過酷な尋問が行われる! このノートには人の尊厳がかかっている。持ち主にしか渡せない。

ゆえにノートにつづられた一節を聞かせて、その続きを答えさせる。その過酷な責め苦は、紗英にして持ち主であることを自白させ、しかし関係は最悪にまで悪化!? と思ったら、雲雀の心からの賞賛が紗英の心を溶かす!

ああ、いい話でした。アウフギーサーがアイドルかどうかはようわからんですけど、とにかく紗英という逸材を迎えるにいたったアウフグース部。かくして部としてのスタートを切ることがかなってめでたしめでたしでした。

しかし、アイドルを夢見ながら、体力からっきしの紗英さん。いけません! それではいけませんよ! アイドルには、それこそ崖すらを登りきる、それくらいの体力が要求されるんですよ!

2026年4月23日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2026年4月22日水曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2026年4月21日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2026年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2026年6月号、昨日の続きです。

『プロジェクト・ユリフォーミング!』

マツバの乱心が収まって、めでたしめでたしかと思ったらまたもや地球の危機? いや、今度は地球ではなくリリーの危機の模様です。帰星したマツバが報告した、リリーの研究対象である「百合」物件。それが父の逆鱗に触れた。

即刻リリーを呼び戻すよう命じられたマツバは、地球に帰還。その頃、地球ではリリーのさよならパーティが開かれていたのでした。

とまあ、わりかし円満決着しそうな流れなんですけど、リリーはそうはいってられない。帰ったら怒られる。当たり前だけどこわい。さらには自分のライフワーク、百合の探求が続けられない! なんとか帰星を逃れようとするリリーだけど、その過程でマドンナとのラブイベントが発生してしまったり、さらにはリリーを探すイオリとルナもラブイベントに突入していたりと、なんだろう、驚くべき進展を見せていますよ。

というのも、次回で最終回! なんですと!? 終わっちまうんですかい!? かくしてマツバのもとに引き出されたリリーは泣く泣く帰星することとなり、さらにはスパイであるマドンナも連行。かくして愛しあうふたりは地球を離れ、裁きの場へと引き出されるのでありました!

そういう理解でいいんですか?

でも、なんだかんだリリーは戻ってきそうな気がするし、マドンナとリリーの恋も成就しそうな気がする。となれば、いかなる過程を経てそうなるのか。ええ、見事マドンナ、リリー。さらにはイオリ、ルナのカップル成就。見せていただきたいものであります。

『ななどなどなど』

いつか訪れる別れ。卒業し、それぞれの進路に向かう友人たちを思うと、胸が張り裂けそうになるななど? 小町ちゃんのためといい、るる、萌に地元愛を説く日々が続いています。それも、ふたりにここに残ってほしいがため。聞けば、ななどのわがままではない模様? 自分のボディが寿命を迎えるにあたり、新ボディへの換装まで不在となるとの由。その間、小町をひとりにしていられないと、るると萌に残ってほしい。

でも、小町はわりと平気そう。対しるるに萌は小町のこと心底心配するものの、だからといってそうした理由で進路を曲げることもできない。毅然としたふたりの態度に、ななど、心情ぽろりと垣間見せるんですね。

ああ、小町がななどを諭すじゃありませんか。ななどの気持ちはどうなのか。小町のためといってるななどだけど、ほんとはそうじゃない、小町のこと以上に自分のさみしさ、離れがたさに突き動かされたななど。その気持ちをはっきりと皆に告げて、それでようやく落ち着けたのですね。

とはいえ、卒業まではまだまだ時間がありますよ。その時間をいかに大切に楽しむのか。その様子を我々が知ることはかないませんが、というか、次回最終回!

ということで、ここからどう決着するのか。ほんと、どんなラストを迎えるのか、皆目わからんですよ、この状況。

2026年4月20日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2026年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2026年6月号、昨日の続きです。

『エイティエイトを2でわって』

めずらしい。今回はさゆゆのひとりがたり回ですよ。ゆずにお呼ばれしたからと、水着にパジャマを新調したさゆゆ。お友達と過ごす夏休み。お泊りも楽しみでしかたないというこの子の高揚感が見てとれて、とてもいいんですね。

そしてピアノの作曲活動も続けています。だんだんと活躍の場が増えてきている。さらに活動の裾野を広げるにはどうしようか。前向き! 戦略的! 結構アグレッシブなさゆゆの側面が見えるのもおもしろい回でした。

そして連弾曲へのチャレンジ。弾くのではなく作る方ですね。4手ならではの響きの厚み。表現への関心と、4手ならではの難しさ。以前、美弦と奏もプリモとセコンドが入れ替わる曲を弾いたりしていましたが、パート、手が交差するとかもわりとよくある。とはいえ、さゆゆが危惧するように、手がぶつかるようだといけない。ましてや同じキーを叩くとかね、やはりいろいろ難しさがあるっていうんですね。

こうしたひとり問答に、なぜか脳内美弦が介入してくるさゆゆの世界観。これ、よっぽど美弦が好きなんだね!? いや、本当か? 美弦のアグレッシブに絡んでくる、あの行動あっての刷り込みではないのか?

そして最後にさゆゆが思い描いた美弦と奏の斬新連弾。ピアノを離れ踊り出した美弦が、ラストにピアノにズバーン! って、ピアノの底抜けてない? パクリだというのは、カーゲルのあれですか? あるいは内部奏法の一種? 実際こういうのもあるのかしらと、そうしたこといろいろ思うこの描写。なんかおもしろかったのですが、この曲、美弦はともかく、奏は敬遠しそうな気がします。

『ゲームセンターのこころ』

なつとハル。ふたりの生活の情景を垣間見るような今回。仕事が終わればとっとと帰りたいハルがですよ、せっせと閉店作業してたのに、なつが頼まれていた仕事を思い出した! 今日中にやっておいてといわれた作業があったんだった! かくして帰りは遅くなるのですが、それでもなんとか早帰りしたいハルがむしろ清々しいですね。ええ、私も断然ハルタイプ。1分1秒でも職場には残りたくない人間なのです。

でも、ハルはなつと一緒に帰りたい理由がある。というのは送迎ですね。ハル、車の免許をとってない。いや、免許とっても、乗らず名目だけになるってこともあるからなあ。ハルはきっとそういうタイプだと思う。ええ、私がそういうタイプです。

車に乗れないハル、なつと一緒に帰らなければ足がない。はやく帰りたいという気持ちが強すぎて、仕事が残ってるなつをあんまりに急かしたもんだから、ハルのこと両親同様追い出すかもね、なんていじわるいわれちゃって、ああ、ハルさん、絶体絶命だ。

そこからのハルの狼狽。なつに取り入ろうと仕事手伝おうとしてみたりするんですが、見事に空回り。さらには邪魔しちゃう始末で、いよいよ追い出されると凹みまくるハルです。そんなハルのこと、大好きなカレー作ろうかなって甘やかしてくれるなつ、ほんといい子ですよね。

今回は、ハルがなつに甘える回でした。駄々こねて、困らせて、でも一緒に料理なんてして、なつがいつもがんばってくれてることあらためて認識して、ちょっと反省もしたみたいですよ。

ハルを家から追い出したご両親。そばになつがいてくれたら安心ですね。こうしていろいろ学んで成長していくんだと思う。とはいえ、ハル、ただ便利だから、楽だからなつといるんじゃなく、なつのこと大好きすぎるきらいもありますよね。楽が好き、面倒が嫌い、でもなつと一緒ならがんばれそう。そんなハルなつの関係性。ちょっと前進、変化したみたいですね。

2026年4月19日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2026年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2026年6月号、昨日の続きです。

『魔法柴犬★はなまる』

自尊心を打ち砕かれ、弱々になってしまったクインス。いやはや、これは許されざることですよ? 親切心からクインスを助けてくれた瑠夏をですよ、魔法でもっていいなりにして、魔法少女の情報を聞き出そうだなんていうんです。ああ、なんという恩知らずでしょう。でも、これこそがニャンダーズ。

とはいえ、ちょっと気になる描写もあるんですね。瑠夏のこと、ポメルンたちが弱味でも握って脅してるんだろうとかいってるところ。なるほど、ニャンダーズからすれば魔法少女陣営こそが悪逆非道というわけなのか。とはいえ、今回のエピソードでやってることといったら、クインスの方が悪い。いやはや大変なことになりました。

ニャンダーズの魔力を察知して駆けつけてきたはなまるたち。保健室に飛び込めば、そこには倒れた瑠夏と、瑠夏に馬乗りになっているクインスの姿。よからぬことがなされていたと思しき状況に、愛莉さんはショート寸前!? ともあれ、パグコの機転、はなまるパワーで瑠夏の意識を回復させることに成功。となれば、あとはクインスの成敗。

というわけで、パグコのバリアに閉じ込められて爆破されるクインスですが、大丈夫なんかな。閉所での爆発はより以上に威力が増すけど……。

でもって、次号へのアオリがまたひどい! マジカル拷問、開始? って、マジカル拷問ってなんですの!? ほんと、魔法少女陣営、正義や愛のもとで動いてるんじゃないんですか?

『アイドルビーバック!』

あんじゅはすごいな。門前払い食らってるというのに、椿の危機となれば黙っていない! というか、なにを言い出そうというのか。この家を新しい事務所にするですって!? けんもほろろに追い返す母上を見て、なおこの発案力。こわいものないんですか、あんじゅさんは。いやもう、すごい打開を見せてくれました。

とりあえず、家には通してもらえました。ただし5分の約束で。でも、そんな約束あっという間に反故!? お腹をすかせたじうじう。冷蔵庫にはなにもない。このシチュエーションから導き出されるものは、ずばりオムカレーパーティ! ってマジかよ! 椿のお母さん、言葉もありませんやん。

でも娘の言葉に、しぶしぶ? 承諾する椿母です。でもって、調理中にあんじゅが歌うは娘椿の作った曲。その楽しそうな曲調に、娘の変化を感じた母は、すこし態度を軟化させました? いやわからん。でもね、あんじゅのフルスロットルについていけないながらも、娘の見せる表情、そこに思うところあり。なんとか受け入れてくれた模様です。

で、このお母さんがアイビバのファンになるまであと何話!? やっぱり娘がそうであるように、お母さんも熱狂的なファンになったりする? なったらいいな。なんせ、椿の父と結ばれた人よ。きっと、なにかしらの変化が母上にもあるんじゃないかと期待しちゃうんですよね。

『きみとボドゲが作りたい!』

めでたくボドゲ甲子園の予想を通過し、さらなる企画のブラッシュアップを図るボドゲ部員たち。3つのお題から選んだマーダーミステリーを作るはいいけれど、方向性が決まらず難航中。なんとかしようと思いながらも、雲野つきはまた違った問題を抱えていて、それはながらく一緒にいてくれた脳内友達が消えてしまったということ。

いったいどこにいったのだろう。あちこち探してはみるもの、一向にその足取りは掴めず、気もそぞろ、ひとり校内をさまようのでありました。

はいいけど、部室を追い出された理由、嘘とはいえミステリーのネタバレ行為は死刑ですよ!? ほんとらずぴが怒るのも当然です。

さて、つきの前に現れた会長。ボドゲ甲子園のこと知ってくれていて、そしてここからの会話。いなくなってしまった脳内友達の失踪を題材にしたつきの即興マダミスを会長に遊んでもらう。質疑応答を繰り返すその果てに、問題の答が明らかになるその流れ、とてもよかったと思う。つきは薄々でも気づいていたのかな? つきにリアルの友達ができた。脳内友達は自分たちの役割りは終わったと、つきとお別れしたのですね。

さらに重ねての会長からの質問。脳内友達がいなくなって困っていないか。つきの答は、困っていない。でも、寂しいという、そこにこの子の思いが溢れて、つきという子の心情、人となり、よくよく感じられた。そしてかつていたはずの大切な人のこと。それは会長だったりするのかな。でも、つきはその人のことまるで覚えていなくって、それが重荷になっている。

そのつきの心を、会長の手の温かさが救ってくれた。ああ、ここになにか思い出されたり、あるいはさらなる進展変化などあったりするといいのにな、と思ったところに、まさかの展開。自分たちの作るボドゲの手がかりが思い浮かんだ!

ここにいたるまでの流れ、すごくよかったと思う。流れに加え、つきの心の変化と情の深さの感じられる、とても美しい、そんなエピソードでありました。

2026年4月18日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2026年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2026年6月号、昨日の続きです。

『セーラー服と関西弁』

ミナミから箕面に通ってる女子高生。日本橋でバイトした後、まつり、楼蘭と待ちあわせ、ってことはキタあたりで落ちあうのかな? ともあれ、道行く薫が見かけた気になる人。それはまち代先生。喫茶店で暇でも潰してるのか、その姿見て即相席に入るっていうんだから、たいした懐きようであります。しかもまつり、楼蘭まで召喚。かくして先生は課外にても生徒と交流。しかもなんか嬉しそうなラストにこっちまで楽しくなってくるんですよ。

その前に、かわいい薫のかわいい姿が見られて祝着。頼んだスイーツにおいしくなるおまじないをしてと、無茶ぶりするまつりですよ。あれがめっちゃかわいいと、楼蘭からも好評。めるるも褒めてたと、ほんと、薫さん、いい表情見せてくださいました。

で、続いて先生も! ええ、いい表情見せてくださいました。

『子供部屋ドラゴン』

しめしあわせたわけでもないのに、皆で銭湯ですよ。ひまりの家の給湯が調子悪くて水しか出なくなった。なのでぎゃおを連れて銭湯にいったら、当然のようにみうとたまもいるっていうんですね。

たまは悪くないよ! みうに連れられてきただけだから! みうは、なぜかしら突然銭湯にいくことを決意した。その理由はなんなのだろう。いやもう、みうさん、結構なあの手この手。ひまりのこと、常時監視なさってるのでしょうか。

今回ね、甘やかされまくってるぎゃおがメインに描かれていますけどもね、終盤にたまがひまりに話したこと。ひまりのことを大事に思っている。その感情の発露がすごく嬉しい! 戦いに明け暮れる人生を送ってきたために、この感情がなにかはわからない。それでも、ひまりへの気持ちを余さず伝えようとしたその真っ直ぐさはとてもよい。さらにひまりからも、たまのこと大事に思ってるといってもらえて、そしてひまりを名で呼ぶときのたまの表情よ。

いつになくやわらいだその表情から伝わってくる慈しみの感情。たまはこの世界にきて、ひまりに会えて、本当によかったですね。だからこそ、目の前で繰り広げられるぎゃおの行状には我慢がならぬ! とはいえ、銭湯で龍殺剣を呼ぶのはやめてあげて! あきらかにオーバーキルよ!

しかしひまりさん、罪作り。みう、ぎゃおにとどまらずたまの心までがっちり掴んで、いやもう、この漫画、主人公はひまりなのではと思うほどにこの子が中心で輝いていますよ。って、いや待って、やっぱりひまりが主人公ですのん?

『可愛いはすべてを破壊する』

そのかわいさで崩壊学級の秩序を塗り替える雛川ひよ。転校初日で負傷者3名、ドア1枚。さて、その翌日の様子はというと、あいもかわらず破壊のかぎりを尽しています。

一度ひなに負けたら、もう逆転は望めないの? クラスで怖れられる山門さんはひよの涙目にインスタント陥落。ひねてるユユさんは、かわいいかみかみご挨拶に、天地が引っくり返る始末。

さて、今日のターゲットは、こんな崩壊クラスでひとり勉学に打ち込む真面目そうなお嬢さん。ユユのお友達!? そう思ったひよに接近されたその子。お友達の輪にいれてくださいと懇願されるも、学校には友達なんていない。出席日数と卒業資格だけが目的というのだけど、ひよの言葉に気持ちも揺らぐ。ひよと自分がともだちとして並び立っているその様子を想像しては、いやいや自分はクラスメイトに名前も覚えられていない程度の人間。希望、期待を自ら打ち消しちゃうんですね。

でもね、ひよがですよ、わざわざクラス名簿もらってきて、自分の名前を確かめてくれていた。その子、小石倉こと子は、ひよから名前で呼んでもらえて、ああ、世界の色が塗り替えられたがようですよ。そしてひよの名を覚えんがために黒板にその名を書こうとして、うっかり、小石倉ひよなんて書いちゃったもんだから、私たち結婚しちゃいましたねっ!

ああ、こと子さんの新たな扉が開いてしまいましたよ!? というか、友達どころか、恋人すらもすっとばして婦〜婦!? ともあれ、ここにこと子はひよとの友達の縁を結んで、ああ、ナイスカップルです! というか、さりげにライバルから引き離そうとなさってる!? どうなんでしょうね。こと子さん、よくばりさんですか? いいことですよ。

2026年4月17日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2026年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2026年6月号、発売されました。表紙は『夢路あかりと魔法の本』。ランタン掲げた志帆とメイが、蔦の絡まる建物、重そうな木の扉押し開けてこちらを覗き込んでくる情景です。謎の世界にて冒険を続ける彼女たちですが、ある日、ある時、扉の向こうがこちら側、わたしたちの世界に繋がっていたとでもいうのでしょうか? 突然の地続き感に、はっと驚く親近感なのであります。

今月は新規ゲストが1本です。

『裏社会デビルズ』

怠惰な悪魔、デビコ・デビルゥは働きたくない、悪いことしたくない。って、わかる! 平和な暮らし、かわりばえのしない日常にこそ訪れる平穏がある。しかし魔界ってのは暇なのか、余裕があるのか、デビコの隠遁暮らし、田舎のスローライフに魔王自ら突撃してくるっていうんですか。

働かない悪魔は魔界から追放。いや、怠惰は悪魔にとって特筆される長所じゃないんですか!? ともあれ、人間の世界に追い遣られることになったデビコ。魔王の干渉あってこそか、あるいはたまたまの縁だったのか、人間界にて悪魔デビコを召喚しようとするものがいたというのです。

悪徳極まりし黒衣のシスター、渾沌を望みしマリアがおっさんを生贄に悪魔を呼び出し、世界に波乱を巻き起こそうとしている!

しかし、出てきたのがデビコでしょう? 生贄のおっさん、暴力団の組長の怒りをかわすべく、スローライフの望みを叶え、さらにはホストに搾取される憐れな女性の借金を肩代わり!

いや、踏み倒そうよ! といいたいけど、悪事に消極的なデビコにそれはできないのか。かくして悪徳ホストに値踏みされるデビコにマリア。まさしくピンチといった状況で、デビコ、ホストの美形になりたいという望みを叶えて借金はチャラに!

悪事という点では問題ありありだけど、人の望みを叶えて生き抜くということにかけては、わりかし優秀なのでは、デビコ? でもこのままでは魔界には帰れない。さあ、デビコ、いかにして生き抜くのか。どうせなら善行を積みまくって、堕天ならぬ昇天なさいまし。

『わたしにプールは狭すぎた!』

しずくぬいがないと泳げなかった。小波の秘密がしおばあにバレて、まあそうですよね、場合によっては大きな事故になってたかもしれんのですから、当然のことくキツくしかられて、かくしてしずくにごんちゃんも伴って、おしおきの海の家送りとなったのでありました。

海の家では、しずくのいとこ天野じゅんが待ち受けて、しかし優しそうなお姉さんではありませんか。でもいろいろこじらせている。わりかしギリギリなメイドアレンジ水着を3人に着せて、海の家にて給仕をさせる。さらにはなにも知らないうぶなしずくに、萌え萌えきゅんなんてことやらせる。もちろん小波にも伝授されていて、ああ、小波さんは恥じらいを知ってるから、しずくみたいにのびのびできないんだなあ。

さて、今回、カオスな萌え萌え回かと思ったら、年若いいとこ、しずくのことを心配するじゅんの情など見えてよかったですね。フィジカルモンスター、しずくの泳ぎについてこれる友達がいなくって、このところずっとひとり、寂しそうにしていた。それが小波が一緒に泳ぐとなってからすっかり変わって、毎日が楽しそう。そんなこと聞かされて、小波もちょっとまんざらではなさそうですよ?

と、さらにここにごんちゃんがOWSに挑戦するっていうんですからね。ああ、これは嬉しいね。友達と一緒になにかできる。一緒にがんばれる。それは本当にしあわせなことだと思う。よりもっと楽しくなるしずくの毎日。その喜びをわかちあえる友達、仲間がもうふたりもいるんですよ!

『ぬるめた』

こごめに呼ばれてお家を訪れたしゆき。出会って即抱きついていくっていうのですが、部屋には見知らぬ人物、坂本ハルなる人物が! これは、これは! 人見知りのしゆきにとっては大ピンチ。いかにこの状況を乗り切るか。悪いことにこごめが母に呼ばれて不在に! かくして部屋には見知らぬハルとふたりきり。この逆境をいかにしてやりすごすのか、しゆきよ!

この子、会話デッキとか、そういうの考えちゃうタイプなんですね。だからこそ知らない相手となるととっかかりがなくなって手も足も出なくなる。って、こういう場合はふたりの共通項こごめについて話せばいいんだよ! なのに相手の趣味で話そうとか思うから、野球観戦とかいわれて戸惑ってしまう。そうなったら、野球観戦について語らせればいいんだよ! 自分はしゃべらず聞き役に徹するぐらいでいいんだよ!

でも、それができないのがしゆきなんでしょうね。

それでも結局話題はハルとこごめの出会いなんぞに着地して、いい傾向ではありませんか。それで、それでいいんですよ、しゆきさん! とか思ったら、ハルとこごめは会話デッキとか共通項とかじゃなく仲よくなってるんだ、ってことは親友じゃんとかいって、自分で勝手に自分を排斥しちゃってね、でも、ハルはそれ以上の手練でしたか! しゆきに、シューちゃんなんてかわいいあだ名をつけちゃって、敵愾心はどうしたしゆきよ、即陥落じゃん!

かくしてしゆきに新しい友達ができました。よかったね!

2026年4月16日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2026年4月15日水曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2026年4月14日火曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、第87話を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

秋山、カリンがつきあってること、なんとまあ、たまたま居合せたウテナさんに聞かれてバレちゃいましてね、しかもなんかギクシャクしてることまでバレちゃいまして、でもふたりはまだバレてないつもりでいるんですよ。

久しぶりにログインしたゲームでも、カリンは秋山のこと意識しちゃってウテナと行動するっていうでしょう? なんとか関係をよいものにしたい秋山にとっては、その足掛かりさえもないという悪状況。でも、頼りになるウテナお姉さんですよ! きっとこの人がなんとかしてくれる。そう思っていたら、実際、うまいことお膳立てしてくれたじゃありませんか!

秋山、カリンの恋の問題には、ウテナさん頼りが鉄板! ええ、カリンの恋の相談を、親身に聞いてくれるお姉さん。相談料はいりません。その状況知らされるだけでもうお腹いっぱい。お釣りを用意しないといけないレベルだっていうんですから、ほんと、カリンにとってもウテナにとっても、まったく損はありません。むしろ身を削ってでもふたりの進展に手を貸してくれそうな勢いなんですよ。

さて、今回のエピソード、すごくよかったなっていうのは、ウテナのアドバイスを受けたカリンの決断ですよ。男の子が大きいのは女の子を守るため。秋山の男らしさはカリンを守るためなんだって、ウテナにいわれたカリンがですよ、はいそうなんだ守られていますってところに落ち着かない!

ウテナが決死で削った巨大な敵に追われるカリンを助けるべく現れた秋山。カリンのこと、守るといってくれた秋山相手にときめきながらも、自分も戦う、私だって秋山のこと守りたい!

すばらしいわ。こうでないといけないわ。ただ守られるだけのヒロインの時代は終わったんだ。アクティブでポジティブで元気快活な、魔法少女に憧れるカリンならではの解答は、まさにパートナーと手をとりあってともに歩む、理想的ありかただって思わされたのですよ。ええ、秋山、カリン、ふたり実にいいパートナーだと思う。一緒にこれからを歩み続けるといいよ!

こうして巨大な敵を見事打ち倒したカリンと秋山。その後の会話で、自爆したカリンがゲーム仲間にふたりの関係バラしちゃって、ああ、ウテナさん、またしても報酬ゲット。身を捨ててまでふたりにチャンス与えた、その分の見返りは充分、どころかお釣りが発生しそうですよね。

2026年4月13日月曜日

『まんがタイムきらら』2026年5月号

 『まんがタイムきらら』2026年5月号、昨日の続きです。

『なーんもうまくいかん!』

授業中になにかもっちゃもっちゃと食べている菜子。なんだろう、めっちゃくちゃかわいいなあ。でも、これはいけません。先生に見つかって、その場では指摘されなかったけれど、職員室への呼び出しを受けてしまって、ああ、かわいそう、震えてるじゃありませんか。

菜子、呼び出された理由に心当たりがないんですね。というのも、前提に齟齬がある。先生は、菜子がガムだかグミだか食べてたもんだと思ってる。でも、菜子はそんなことしていない。具体的になにか食べてただろうといわれてはじめて理解する。あれはガムじゃありません。はがれたくちびるの皮を食べていました。

ああ、なんかかわいいなあ。うん、なんら先生が気に病む話ではなかったわけですけど、だいたいにして菜子は間が悪い。なんでもないこと、ちょっとしたことでも、ちょびっとだけ大事になっちゃう不運の人。今回はくちびるの皮。以前は紙飛行機。このふたつの不運が噛み合って、先生から非行一歩手前のレッテル貼られちゃった!

で、翌日さっそく水びたしの菜子でしょう? いや、これ見て先生が焦ったのは別に変じゃなかったよ? すわいじめか、なにがあった!? と聞けば、鳥のフンが頭に当たって、洗ったからこうして水びたしに。ああ、菜子の不運よ。でも、この不運が先生に増強されてさらなる騒動に!? 鳥居なるいじめっこが先生のなかで誕生して、大音声で呼ばわるものだから、菜子、いたたまれなくてしかたない!

でも、菜子、先生が親身になろうとしてくれてること、わかってるんですね。ほんと、ちょっとかみあわないだけ。全部理解してるとこ、この子のちょっとできたとこだなあって思います。

『ほうかごバスケット』

合宿が続きます。練習試合にて、リバウンド合戦に負けるるりであります。当たってこられると、どうしても押し負けてしまう。つばさとしては、リバウンドでこそるりに活躍してほしい。リバウンダーをヒーローに例えてみるも、ヒーローという響きはさらなるるりの重荷となります。

リバウンドは花見に似ている。そのこころはポジション取りが大切。るりの体格、長身はリバウンダー向け。けれどそれでも取れないのは、るりに欠けているものがあるから。

その欠けたものをるりが獲得するまでの展開がすばらしい。強い言葉でるりに詰め寄るあかり。るりは自分にないものを全部持っている。勝負もせずにあきらめないで。がんばって、挑戦して、それでも失敗の続くあかりの悔しさ。一度はあかりの言葉を拒絶しようとしたるりが、あかりの本心からの悔しさを知り、そして強い言葉の裏にあるるりへの信頼、るりへの期待、るりを応援しようという気持ちを受け取るというのですね。

るりに欠けていたもの。それは自分が絶対に取るという気持ち。これまでの試合では単なるボールだったものが、今はもう違うんですね。皆の想いが詰まった、大切なチャンスなんだ。そう思えば、もう負けてはいられない。自然に背筋も、手も伸びて、まるで気持ちに引き上げられるようにしてボールに向かう跳躍の高さ。その先に掴むのは、るり自身も含めた皆の夢なのでしょう。そして、つばさにうながされるままに放ったシュートは、見事リングを捉えて。

これは小さな物語なのかもしれないけれど、確かな実感をともに一歩歩みを進めたるりの成長を感じさせてくれる良作。るりの目にした景色、それをともに見ることができた。そんな風に思わせてくれる素敵なお話でした。

My Private D☆V

『あまねくシグナル』のはうあゆです。

D☆Vポイントは「大人しくオドオドしてる子がフリフリの服を着ているのが好きです!!」。

わかる! そういうジャンルといっていいのか、需要といっていいのか、確かにありますよね。気弱、弱気な子はなかなかそこまでフリフリの服を着るってことないように思うんですけど、だってフリフリはわりと戦闘服みがあるから! でも、こうして上から下まで気合いはいったフリフリに、背を押されるように気持ちも高まったというのでしょうか、紅潮した頬、かすかに笑みを浮かべる唇もまたキュート。本当によいものだと思います。

着せられたのか、自らこれと選んできたのか。そこまではわからないイラスト背景ですけど、これがもし自身の選択であったなら、それはより一層によきものがありますね。ええ、ぐっと前に出てくる気持ちのかたち。それがフリフリというものだと思うのです。

2026年4月12日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2026年4月11日土曜日

『まんがタイムきらら』2026年5月号

 『まんがタイムきらら』2026年5月号、昨日の続きです。

『星屑テレパス』

夜の灯台に現れた突然の来訪者。まさか遥乃の祖父、アキカズ!? 亡くなったはずの明一が遥乃に、そしてユウを探す海果たちに助言を与えるために、こうして現れたというのです。

幽霊というには、あまりにはっきりとした姿、受け答え。この奇跡を成し遂げたのは、他でもない遥乃と明一、ふたりの願いの同調と、そしてこの灯台に隠された秘密。海に記録された情報を集め、復元する。祖父があのラジオでなそうとしていたことと、果たせなかった願い。しかしその願いがために、今こうして遥乃と祖父はふたたびあいまみえることがかない、そしてさらには、海果とユウというかけがえのないふたりの出会いを生み出すことにもなった?

ユウの正体はなんなのか。それはまだ謎の向こう。しかし祖父の残したこの灯台が、ユウとの再会への希望を繋いでくれた。これから問い掛ける相手は、いつぞやのラジオの宇宙人? そして彼の物語るものとはなんなのか。

遥乃の思いはここに果たされ、そして次は海果の番。はたして奇跡は起きるのでしょうか。いや、きっと起こる。その奇跡の果てにかなう再会、そしてそこからふたたびはじまるだろうふたりの、皆の物語。そこに愛も含まれることを願いながら、これからの進展、待とうと思います。

『ウイニングアンサー!』

構成に演出、極まっていましたね。

9○4×の早押しリレークイズで、ゼロ正答3×で脱落した香奈。その後を引き継いで解答席に立つ亜衣は、これから無誤答で6正答を重ねなければならない。

これがただのクイズなら、気楽な遊びであったなら、ここまで亜衣も追い込まれなかったのかもしれない。けれど、勝負の場に立たされた香奈が、自分のせいで亜衣たちが負けてしまうと取り乱し、心くじけてしまった。香奈のために勝たねばならない、負けるわけにはいかない。クイズの勝ち負けを超える重荷を背負っての亜衣の奮闘が描かれて、熱く、息詰まる好勝負に、勝負を超えて息づく友情の物語、ただただ圧倒されるままでありました。

ただ1度の誤答も許されない。そのプレッシャーに手が鈍る亜衣。祝福高校の先行を許し、相手は7○。こちらは3○。追い込まれた中、無謀にも打って出た勝負に、一か八かと勘で答えるのではなく、これまでの経験、西納の言葉に助けられ正答を得た亜衣。ここからの追い上げの凄まじさ。鬼気迫るとはこのことかと、死地にあって希望を捨てず、わずかな望み可能性に飛び込んでいくかのごとき姿に、片時も目を離すことができない。

そして、決勝の問題の読み上げに、祝福聖と亜衣の読みあい。知識で勝るがゆえに迷いの生じる聖に、わからない中から可能性に手を伸ばさんとする亜衣のひらめき。わずかの差で勝ち得た解答権に見事正解を掴みとる亜衣の勇姿、喜びの声に、一度に緊張も解放されて、ああ、これこそがカタルシス。見事なクライマックスでした。

でも、ここはまだ登り途中だったんですよ。勝負に勝って、なお元気のない香奈。亜衣、千代のふたりに遅れ、横断歩道の向こうに取り残される。ダメだった自分。ふたりと違って、なにも答えられなかった。これからもきっと足を引っぱるだろう。自分なんていない方がと、身を引こうとする香奈に必死に呼び掛ける亜衣の言葉、その思いの強さ。この子の思いの香奈に届いて、そして香奈の手は信号の押しボタンにかかる。

そのまま亜衣、千代のもとに駆け出していく香奈の答えはもう聞くまでもなく、そして3人はここにまぎれもない固い絆に結ばれたチームとなったわけですね。

すばらしかった。すばらしかったです。

『スロウスタート』

たまてが母から託されたギャルゲー部屋。この感動をわかちあうのはこの人以外にありえない。果実にこの顛末を伝え、そして我が家、ギャルゲー部屋へと招くのでありました。

しかしたまてさん、用意は万端ですね。あえて家人が留守にしているタイミングでお招きですよ。ちょっとくらい騒いでも大丈夫。この配慮あれば、果実も安心して歓喜の声をあげられる! って、ページめくったら即3コマぶち抜きのキャー!!!!!! ですよ!

はじめての据え置き機タイトルに感嘆する果実。あらゆるハード、あらゆるギャルゲーがふたりの前に開かれている。まさにパラダイス!? という状況にとどまらない異常事態が発生だ! 果実が拾った謎の鍵。それが開くは、禁断の年齢制限、まだ見ぬ、見てはならない世界の扉であったのです!

好奇心には勝てないふたり。扉を通れば、そこはお宝の山! 高値がつくレアものざっくざく! でもって好奇心に背を押されるままに、禁断のゲームに手を出したふたりは、まさかのゲーム世界に転移させられ、そこには現実にはありえない豪華派手派手な制服を着た花名に栄依子、冠の姿。しかもたまても同じ制服。さらには色違い制服の果実がやってきて、これはいったいいかなることか。突如はじまる謎の歌に、ああ爽井沢、母の教え、ディスクの入れ違いが生み出すカオスがここに現前して、たまてはエンディングにたどりつくことかなわぬままに彷徨うこととなるのでありました。

いや、実際、どういう話なの? あの部屋でたまてと果実どうなったの? ほんと、謎のお話、世にも奇妙なエピソードでした。