『押しかけギャルの中村さん』、第85話を読みました。
『押しかけギャルの中村さん』
そうか、後藤氏は秋山とカリンがつきあいはじめたこと知りませんでしたね。
しかしそれにしても今回は名作回。深まる絆。恋が破れ、そしてそこには勝者も敗者もなく、ただともにその心を通いあわせるという。
なんてすばらしい描写だったのでしょう。なんて心に響く時間だったのでしょう。最高だったといわざるをえません。
秋山がね、カリンをカラオケに誘うんです。デート!? と思ったら、セリナがバイト先に遊びにきてですって! かくして秋山、カリンに後藤という音楽フェス時メンバーでカラオケ店にいきました。そしたらセリナったら、すっかりしっかりしちゃって! あの制服もかわいいですよね。生き生きと仕事がんばってて、それがもうまぶしいの。
と、このあたりもすごくよかったんですけどね、でもメインとなるのは後半でしょう。バイトあがりに合流するというセリナに、カリン、話すんです。秋山とつきあうことになった。いわば出し抜かれたかたちになったセリナですけど、私たちはうらみっこなし同盟。うらみなんてない、カリンのこと素直に祝福して、けれど秋山への断ちがたい思いがセリナに涙を流させて、ああ、セリナを元気づけようとするカリンのそのふるまい。これからもずっとセリナの友達だからという、そこに嘘はない。そこには、ただただ友人を思うカリンの気持ちが満ちていたというのですね。
そして寄り添う心がもう一組。ルームにふたり残された秋山が、後藤にカリンとの関係進展について報告するんです。このときの後藤氏の粋な返答よ! 言葉にはせず、歌でもって答えるというんです。歌いあげるバラード! 秋山は熱唱に心揺り動かされて、ああ、なんという素敵な関係なのでしょう。ここにもうらみもそねみもないんです。ただひとりの男とひとりの男が、ひとつの試練ともいえる瞬間を乗り越え、友として、いやそれ以上の関係に歩みを進めた。
友の名を呼ぶ秋山のその姿。もう名作といわざるをえない。まぎれもないマスターピース。最高でした。
『まんがタイムきらら』2026年4月号、
『まんがタイム』2026年4月号、
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