『まんがホーム』2026年9月号、先日の続きです。
『ごちそうさまは二丁目で』
大村とミト、ふたりの釣りデート。思いきってミトが告白しようとしたら、ネコちゃんが乱入。告白こそは水がさされてしまったものの、ふたりの話題は広がって、昔飼っていた動物の話。ミトのうちにいた猫はあまり懐かなかった。そうした様子が大村に似ていて、でもミトはその子が大好きだった。
これ、間接的に告白してるようなもんじゃん! とは思うけど、さすがに大村もこれを自分への告白とは思わないでしょう。
雨に降られたふたり。出会いの頃を思い出して、そしてミトは大村の豚汁に救われたことを語りはじめる。大村のご飯で元気になれた。自分のために、毎日あの豚汁を作ってくれませんか!
って、なんとまあ迂遠なプロポーズよ! さすがにこれも大村には通じず、と思ったら、ここから大村の番? こちらはもう真っ向からごまかしなしですよ。ミトの手をとって、愛の告白、そしてつきあってほしいと伝えたのです。
ああ、両思いだったふたりは、こうして一歩歩みを進めて、ああ、これからどういう日々を過ごすことになるのか。とりあえずタケちゃんになんといって冷やかされるのか。ちょっと楽しみですね。
『サレ妻お江戸リコカツ録』
江戸の名物、火事に遭遇してしまった麗と早苗。早苗さん、いけませんなあ。迷子を保護したのはよいことだけど、自分の身もちゃんと守らねばなりません。崩れてきた建材の下敷きになってしまって、気づいたらふたたび現代日本。麗はどうなったのか。麗も現代に戻ってきたのか。まるでわからず、連絡しようにも住所の書付が手元にない。
八方塞がりか!? と思ったところに浮気夫が浮気相手を連れてご帰宅。夫はまるで以前どおりで、早苗のことを甘く見て、ないがしろにする。その目つき。自分が怖れていたその目の向こうに見える夫の感情。ああ、早苗も江戸でいろんなこと経験しましたものね。洞察力? 人を見る目、もろもろ育っているんですね。
でも一番育ったのは、早苗の内面にある早苗の心だと思う。以前みたいにいわれっぱなしにはならない。次の手を考えて動くことができる。自分自身の価値を知って、自ら自分を粗末にすることはやめた。自立ですよね、いやもう、いい傾向だと思いましたよ。
今回の帰還では、以前より早い時間に戻ることができた。どうせならこの勢いで、こんな不良物件と結婚する以前に戻れたらって思うんですよね。それこそ麗のいっていた、不良物件と出会う前に麗と会えていたら。その可能性を考えてしまう展開見せています。
『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん 』
雑誌の悩み相談ページを見ているスミレ。人の悩みに答えられるのは人生経験あってのものだろう。そう思うこの人のかつての思い出、オネェであるということから、同学年の子たちから、さらには教員、近所の大人から相談された。
でも、こどもだもの、ちゃんと答えられたためしがない。って、仕方ないよね。でもスミレにはそれが重荷で、ついには人と距離を置くようにまでなってしまった。
その重荷、まだ心のうちに残っていたのですね。でも、テスト勉強に悩むうずの話を聞いて、うずからスミレさんに聞いてもらえてよかったといってもらえて、そして続くうずの言葉がスミレを重荷から解放するのです。
悩みは聞いてもらうだけでも楽になる。答えなんてもらえなくてもよかったんじゃないか。なればスミレであれば話を聞いてくれるという信頼感、安心感があったんですよって。
悩みの相談は人生経験かもしれないけれど、話しやすさはもともとの人柄。スミレは誰の力にもなれなかったと思っていたけど、そうじゃない可能性をうずからもらえて、ああ、ほんとこのふたりの関係。互いに相手の気持ち、思いに触れて、そっと慰撫する。そんな優しさあるのが素敵なんですね。
- 『まんがホーム』第40巻第9号(2026年9月号)
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