『まんがホーム』2026年9月号、先日の続きです。
『彼女たちのツモる話』
身につまされる話、のようにも思うのです。
にゃん荘にこなくなってしまったしずちゃん。自室に籠って、漫画に打ち込んでいるんですね。警備の仕事も、無駄なくシャキシャキ働いて、日中外に出たかと思えば、街角の風景をスケッチしているというストイックぶり。
この人、ゆったりふんわりした雰囲気あったりする人だけど、これと定めて打ち込めば、ここまでシャープに研ぎ澄まされるのですね。
しかし、それがいいのかどうかはまた別の話。スケッチしていたところを紅愛に見つかって、にゃん荘に連行されたしず。皆から歓迎されるのを、頑なに固辞。優しくしないでというその言葉、気持ちが緩んでしまうことを怖れているのでしょうね。
半荘だけ打っていくことにしました。そこで、いつもならやらない手、流し満貫を狙っているのを見抜かれて、紗希に鳴かれてしまう。不成立になった流し満貫に、自分の心情話しはじめるしず。そこに溢れる切実さ。捨てることによって得るものがあるはずと考えていた。友達のいる毎日。恋だってして、でもそうやってうつつを抜かしているせいで、漫画にかける時間が減ってると思ってしまった。
それで、恋にも友情にも麻雀にも目をそむけ、脇目もふらず漫画だけを追おうとしたというのですね。
こういう考え、誰しも持ったことがあると思うんですよ。成しとげたいことがあるならなおさら。楽しいことも、嬉しいことも、目的のためにはなにもかも無駄として捨て去れば、目標に届くのではないだろうか。
でも、しずはそれではうまくいかなったんですね。だから、ここは紗希がいうように、欲張るのがいいのだと思う。しずも、紗希の言葉のおかげで、無理してた自分から脱することができたみたいで、ああ、よかった!
と思ったら、ここからさらにもうひとつ。しずの警備員仲間、恋い焦がれていた北山さんも漫画家志望! しかもしっかり評価され、新人として連載デビューしてるんじゃん。この展開、まさしくまさか。すっかりやられてしまいました。
『うちの秘書さま』
今日はお祭り。浴衣で縁日にいきたかったはじめだけど、用意されてたのは甚平。子供っぽくない? と文句おっしゃいますが、そうした言動もろもろ、さらにはお祭りでの行動見るに、甚平がよくお似合いでいらっしゃいますよ。
七瀬がすっかり昭和のお母さんみたいですよね。あれ食べたい、あれ欲しいと目移りするぼっちゃんに、スーパーの方が安いですよ。どうせすぐに飽きますよ。などなど、自分も嫌ほど聞きました。でも、大人になってみると確かに七瀬のいうとおりだなあって思うんですよねえ。不思議ですよね。
わがままが通らなくてむくれたはじめ。ひとり行動してみれば、見事に迷子。でも、はぐれてしまったはじめをどんどん体当たりでもって、七瀬のもとに誘導していくメイドの皆さん。すごいな、過保護だ! でも、その有能ささすがです。でもって、外出の白ワンピース。これが似合って本当に素敵。今回も、皆さん、輝いておいででした。
『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』
ついにレオくんの落ち着き先が決まったんですね。さくらば動物病院に正式譲渡が決まって、ああ、キョウスケとの関係もあのトラブル以来よくなりましたもんね、と思ったら、レオくん、すごい冷ややかな目でキョウスケのこと見るのね!
でも、むやみに吠えたり噛んだりはもうなさそうだから、やっぱり仲はよくなってるのだと思います。
さくらば動物病院のわんちゃんになるということで、名前も変わりました。そうか、こういうこともあるんですね。くまちゃんはラム、先生は部長。キョウスケはこめっとを推して、本人、いやさ本犬に選んでもらったら、散歩紐ちらつかせたキョウスケが勝利して、無事こめっととなりました。
めておが流星、こめっとが彗星。病院猫、病院犬ともに、宇宙由来。ちょっと素敵ですね。
この病院が性にあうのか、こめっと、穏やかに過ごしていますね。めておとも仲よくして、これからのこの子の毎日、よいものになっていくといいですね。そして早速、番犬としての能力を発揮。って、忘れ物取りに戻ってきたキョウスケじゃないですか。
やっぱりまだキョウスケのこと警戒してるのかい? でも、それくらい慎重なほうが、番犬としてよさそうです。
- 『まんがホーム』第40巻第9号(2026年9月号)
『まんがホーム』2026年9月号、
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