昨日の続きです。
『まんがタイムきらら』2025年8月号、『スロウスタート』
やけっぱちの明るさ披露する果実です。クラッカー大量に買ってきて、鳴らしまくり、笑いまくる。心配して、皆が聞くんです。なにがあったのか。わたしたちじゃ頼りにならないかもしれないけれど話してほしい。
コミカルなやりとりもあったけど、真面目にやりすぎると重さに潰されかねない読者への配慮でしょう。ぽつりぽつりと語りはじめた果実に、別れるのが嫌だと駄々をこねてしまう綴。逆に落ちつく果実が悲しい。
大人の都合にどうしても振り回されがちな子供時代。でも、これはダメだという花名の言葉もまた重く、だからこそか、果実は悲しみも悔しさも噛み締めながら、それでも皆と仲良くなってよかったと、それが嬉しいといってくれたのですね。
でも、このまま果実は別れてしまう運命なのですか!? そうではない。冠が、花名がいうのです。大学に入ったら一人暮らしする、ここに帰ってくるという果実に、それは今じゃだめなのか。このアパートに、あるいは花名と一緒に暮らして、学校に通うことはできないか。
希望が! 希望が出てきましたよ! 今のこのタイミングこそ、父親の弱みを突いて、一人暮らしを実現させるんだ、果実さん! ええ、花名との暮らしもまた素敵! 近所づきあいでも素敵! ええ、望まれる展開が見えてきました。
『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』
魔王軍の幹部、イラが帰還。怒ると相手を子供にしてしまうイラのせいで、幹部の皆が次々ちびっ子に! 手を焼いた乃々が助けを求めてジェロの部屋にいったらですよ、ちびっ子たちもついてきて、発明品の箱に興味津々! 触っちゃダメと大声あげたら、ああ、ああ、アヴァちゃんが泣いてしまいました!
ここからがまたカオスですよ。遠征をサボってこっそり潜んでいたベルにイラがおかんむり! 魔法が発動して、まったくもうとばっちり、ジェロが子供になってしまいまして、そうしたらまあなんてかわいいの!?
ああ、もうジェロちゃん泣かないで。もう、ついつい甘やかしてしまいそうな愛らしさです。
このままだと混乱が収まらない。魔王乃々の危機に、最後の幹部が登場。その名もビーファ。ちびっ子たちを魅了して、でも魔王に取って代ろうなんて言葉を聞けば、黙っていられないのがアヴァですよ。ほんと、アヴァは乃々が大好きなんですね。
さて、ビーファの帰還で幹部が全員揃いました。となれば、いよいよ次のフェイズに進みます。すなわち敵国への侵攻が現実のものに!?
乃々にとっては青天の霹靂。これからどうしたらいいのか、というその時、力の暴走? またも予想外のことが起こりそうです。
『ほうかごバスケット』
ベスト4をかけた試合を観戦にきたつばさたち。我らがとわっちの所属する朱雀女子の試合を見るのですが、肝心のとわっちが出ていない!? ということは、とわっち以上の選手がいるということ。おお、おそろしい。あれだけうまくても、まだまだ上がいるということなんですね。
試合は朱雀女子のペースで進行していきます。7番、神殿まといのロングシュートにまで繋いだ一連のプレイ。その流れが試合の状況を支配して、相手校、千早高校を萎縮させてしまった。試合の空気を変えないと負けてしまうという局面。ダブルスコアで前半戦が終了して、残る後半で追いつくことはできるのか?
実に厳しい状況なんですね。
後半では主力を下げてきた朱雀女子。ついにとわっち、17番が登場。からの見事なシュートを決めて、ああ、後半も朱雀女子のターンなのか!? と思わせてからの、とわっちが意識する選手の存在が意味深! ああ、ここからまだ状況の変わる余地があるというのでしょうか。
- 『まんがタイムきらら』第23巻第8号(2025年8月号)