『まんがタイムきらら』2026年10月号、昨日の続きです。
『初凪ヒメリウム』
かつて作った素敵な世界、小さなひめのパルダリウムは今や水草の繁茂する手つかずの森。あまりの見た目にショックを受けるひめに、店長が手入れの方法をレクチャーしてくれますよ!
って、これ、自分の好きなパターンだ。おもしろくてためになる。学習まんがを読んで育ってきた私は、こういう知識が身につく系展開にすこぶる弱いのであります。
なかでもあのハサミの紹介のくだり。先が曲がったカーブタイプ。さらにはハサミ全体がカーブしたウェーブタイプなんかも、見るだにぐっときますよね。実際ひめが手にしたピンセットも、ええっ!? そんなに大きいもんなの!? 予想を違えるサイズ感に、もうこれだけで心掴まれましたからね。チョロいですか? いいんです。おもしろくてためになる。ほんと、読むだに心踊るのです。
市販のハサミで代用みたいな、教科書的でない実践の知識が得られるのもまた嬉しい。そして植物ごとの取り扱いの違いについても、なるほどなあ、いろんな増えかたするんですね。
今回とてもよかったのは、処分することになった水草についてですよ。野外に捨てず必ず処分。特に水草は外来のものが多いから注意するようにというこの言葉。そうですよ。外来種が問題になることの多い昨今。実際、手がつけられないほどに増えるやつが問題化しているでしょう? もしかしたら最初にこうした処分の手間を惜しんだのがきっかけだったかもしれない、と思えば、店長のこの教え、とても大切なことだと思わされるのです。
『ほうかごバスケット』
芳文校の2回戦は朱雀女子が相手です。応援の数も増え、また注目するかおるに子供たち、なかなかに見逃せない一戦となるかもしれない、なんて思わせる状況が作られていく。
しかしここに欠けている人がいる。それはつばさの母。見にきてくれるはずなのに、まだ姿を見せない。心が揺らぐつばさ? いや、それではいけないと集中しようとするその姿に、子としての気持ち感じさせてくれて、なんだかいじらしくもあるのでした。
試合がはじまってすぐの展開。ジャンプボールに勝ったるりから渡ったボールを、速攻で相手ゴール下にまで運ぶあかり。頼むはけいのシュート力。自分では気づいていないのか。確実性でいえばけいが一番。あかりの信頼を受け、得意のスリーポイントを決めるけいですよ。
思えば、あのときの突然の3on3からこの子のバスケははじまったのでした。あのときも決めたスリーポイント。それが、今ここにこうして存在感を放っているのです。
しかし、ここからは朱雀女子のペース。とわがもうえらいこと強い。あのとき同様にバスケットカウントで点差を詰める。さらにはスリーポイントシュートまで決められて、とわを抑えないかぎり、勝ち目はない?
と、ここでつばさの母の消息が判明! ここからだと女子の会場まで40分かかる? と会場間違えた青年のバイクを頼りに女子の会場に急ぐ!? 娘の試合が終わるまでに辿りつけるのか。いやもう、こんなところでとんだタイムアタックですよ。
『海のみちるごはん』
テスト勉強に打ち込む木苺を心配するこずえです。勉強を見てあげたいと思うものの、お姉ちゃん、勉強についてはからっきし。なんとか姉として妹の力になりたいというその思いを受け、みちるがヒントを出してくれるんです。しんどいときに差し入れしてもらった甘いスイーツ。
それだ! と飛びつくこずえですよ。でもって、ここから得意の他力本願!? 学校近くにキッチンカーでお店を開く。その場所の確保、交渉に、さらにはキッチンカーの運転までリサに頼る。そしてメニューは当然みちるの考案。いやいや、これは他力本願じゃなく、チーム力ですよ。こずえのチームリーダーとしての手腕が発揮されているってやつです。
学校近くにやってきたキッチンカー。提供するはおいしいスイーツ。これが話題にならないわけがありません。生徒の口にのぼるキッチンカーなるワードに、もしやと気づく木苺がいいですよね。姉!? そう、姉なんです。きーちゃんのはお姉ちゃんのおごりと、ちょっと強引にごちそうになったスイーツは甘くておいしい。なかなか素直にはなれない木苺ですけど、学校の子たちにも評判のいいお店にスイーツ。内心自慢に思ってるの、これがまたいい。
ええ、こずえさん、作戦は大成功ですよ。
- 『まんがタイムきらら』第24巻第10号(2026年10月号)
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