2021年2月25日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号、昨日の続きです。

『球詠』

希に勝負を持ち掛ける光。まさかの挑発から入るその流れ。おおおお穏やかじゃない!? けれど、この勝負を持ちかけた理由、あえて悪役にもなろうという光の気持ち、それが本当に切実で、自分がこのチームにできること、それを考えて考えて考えたすえの結論がこれだったんですね。

ずっと不調が続いている希。彼女に問い掛けていくんですよ。なんのために野球をしているのか。けれど、言葉を介して伝わるもの以上に、光の投球そのものが雄弁に語りかけていたように思われて、だんだんと開かれていく希の視野ですよ。これまで目に映っていながら、見過ごしにしていまっていたこと。それがひとつひとつ意味あるものとして希の前に現れてきて、敵かと思っていた、けれどそうじゃない。光が、芳乃が、そしてチームの皆が、自分のために動いてくれていると気づくにいたるその流れが本当に素晴しかった。

ふたりともに、野球に対して真摯ですね。そして仲間についても同様で、その真っ直ぐな眼差し。眩しかった。本当、素晴しいエピソード、胸が、目頭が熱くなりました。

『スローループ』

前回は船釣りでしたが、今回は持ち帰った釣果をさばいて調理していただきます。ああ、釣りは釣るという行為も面白い、魅力でありますが、その後の食べるというのもまぎれもない楽しみでありますね。自分はゲームで釣りをやってるっていってましたけど、この食べるというフェイズが永遠にこないんだよなあ! このあたり、リアル釣りが圧勝でありますね。

この漫画は、釣るということ、調理するということの魅力を描いて、ただその面白さに留まらず、人と人との関係、交流の妙も見せてくれるのが素晴しいと思うのです。今回は、ヒラメをさばくその時にひよりの思い出す父との日々があって、食事の場面でも家族の団欒があって、そして就寝のその前に小春とひよりの交わしたその内容。そこにひよりと父の思い出がリフレインしてくるんです。ひよりの見せた表情に気持ち掴まれるものありました。大切な家族との時間が、新しい家族に引き継がれて、今もこうして続いている。そんなこと、ふいに実感させられたのですね。

『ちょっといっぱい!』

そうでした、中華の店にいくっていってましたね。今日は店長のご馳走だ! と思った真澄が速攻でハシゴはずされるの、おかしかったですよね。

未成年組の帰り道。凪のお母さんが車で迎えにきてくれて、皆で一緒に帰ることになりました。そこでのね、娘に仲間がいっぱいといって母が喜ぶの、なんかいいですよね。ちょっと並外れて喜んでるわけですけど! そしてさらに車内での会話。今日はなにがおいしかったという話題から、思い出の中華料理店に話題が飛んで、そこでまさかのエリカとちゆりとの思い出話に! ああ、かつての父との交流が思い出されたちゆりの言葉、表情にしみじみとした懐かしさ、寂しさ感じられて、これは沁みますね。そして、おばあちゃんの店もこういう風に思い出してくれる人がいたらいい、もみじのその思いもまた沁みるのですね。

しかし、今回、餃子の話となったわけですが、ということは次回は餃子再現でありますか!? よかったですね、凪さん、みやはらさんのぎょうざたべられますよ!

『観音寺睡蓮の苦悩』

六本木四葉の気まぐれか、二子玉川姉妹に休暇が発生しました! 週末がフリー。それであじつばと一緒に遊園地にいくっていうんですよ。四葉は睡蓮のことライバル視してるわけですが、そういうのとは無関係に仲よくしてるこの子たちの様子、ほんとにいいですね。

と、ただただ下級生、妹分を見守ってればいいのに、自分も誘ってほしかったとか、自分の情報が漏れるんじゃないかとか、いらぬ思惑が上級生組に渦巻くの。ほんと、あなたがたは自重を覚えなさいな! といいたいところだけど、一番自重が必要なのはダブルデートと浮かれる睡蓮さんですよね。基本無干渉で見守るという点ではある種一番マシなんですけど、モチベーションの根っこがまんま欲望なんだものなあ。

遊園地での会話、睡蓮との思い出とかね、あるいは四葉に甘える鈴とかね、そういうのなかなかにいい感じでして、これが刺激となってそれぞれ上級生組との関わり方に変化がもたらされたりするのかな!? なんて思わされたりもしたんですけど、やっぱり紫陽花が調子にのってしまって椿を怒らせる。まあ、このへんは既定路線ですよね。いつもこんな感じですよね。比較的安心して見てられる流れなんですが、まさかの蘭のお怒り。ああ、鈴が蘭のことかまってあげられてなかったものなあ。

それで、蘭が椿の手をとって駆け出していってしまうんですが、わーい、新しいカップルの可能性だーっ! とか思ってたら、えらい動揺なさるのな上級生組。

おとなしい組、相当に好きなので、新しい可能性に期待する私とは違い、危機感あらわにする上級生たちですよ。当然介入をはかるというわけですが、これ、四葉、睡蓮から誤解されますよね。鈴蘭を愛でる目的でついてきたと絶対に勘違いされる流れですよね。ともあれ、これをきっかけに上級生組に新たな可能性が芽生えるといいなあ! 四葉にとってはたまらん展開かも知れませんが!

2021年2月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年4月号、発売されました。表紙は『球詠』。希と光ですね。バットを構える希に、遠くから希を見守る光。このふたり、本編では勝負だと、結構際どい状況にあるんですよね。それが表紙ではこんなにも穏やかな表情を見せて、ああ、このところ結果が出せず悩んでいる希。そんな彼女を心配し、苦境脱出のきっかけを作ってくれた光。はたして表紙のこのふたりは、そうした勝負のその果てに見ることのできる情景なのかも知れませんね。

今月は新連載が1本、新規ゲストが4本です。

『さよなら幽霊ちゃん』

いい味出してますね。空き教室に集まってわいわいやってる一年生たち。当初こそは、たまたまここに集まっただけといった感じだったんですが、一緒に過ごしているうちに、なんとなく自分たちの問題点とか課題とか、そういうのが見えてきた感じ? みき、めぐ、とうこ、それぞれに積み残しの先送りを抱えていて、もともと入っていた部活に、居づらくなって出席しなくなって長いのに、退部届を出すこともできずにいる。この、ぐずぐずくすぶってる感じ? でもなんかちょっとちゃんとしたい気持ちもあった? いや、それってみきだけかな。ともあれ、皆でぐだぐだと語ってきたその挙句に、名前だけ残していた部活をやめて、新しく部活動をはじめようというんですね。

ただ、この集まり、部活に居場所をなくした3人だけじゃなく、ひとり本物の幽霊がいるというのがおかしい。当たり前みたいに溶け込んで、当たり前みたいに交流して、このゆるさはいい持ち味であると思いましたよ。

ちんまりとして可愛らしい絵、ちょっとシュールさ感じさせるやりとりなんかもありながら、時に真摯に自分の気持ちに向き合う、そんな描写がまじるのがいいなと思いました。ゆるさだけでなく、悩みがあったり反省があったりと、うまいことつなひきするみたいにバランスとって進んでいく、そういうの悪くないテイストでした。

『夢想のまち』

これはCOMIC FUZからの出張ゲストなんですね。

惹句にある、不思議な街「雲ヶ浦」というの、この世の世界なのでしょうか。あるいは、人の世を離れた、この世ならざる世界? ともあれ、そこで学生として過ごしているまよわと輝夜というふたりの少女。あやふやな世界? 雲ヶ浦を旅するようにあちらこちら訪ねながら、つぶさに街のいろいろを見つめ拾い上げていく。そうした詩情、叙情感じさせる物語が独特のタッチでつむがれていく。

これという向かう先のない、そんな漫画なのかも知れないけれど、そこにまよわたちがなにか確かさ? と思えるなにかを見つけていくように、気持ちにひっかかるものをすくいあげながら読むことのできる人には、ピィンとなにか響いてくる、そんな手触りある漫画なのかも知れませんね。

『宅配ガールズ』

自分から動いて、働きかけて。そうしたことの苦手な子、紗倉凛加。高校に入れば新しいなにかがはじまるのではと期待していたものの、なにもはじまる気配なく2年生になってしまった。いや、でもそんなもんですよ。クラスだ、部活だ、そこでうまく友人ないし作れなかったら、ただただ無為に時間ばかり過ぎてしまう。変わりたいという気持ちだけはあるけれど、人の目が気になる、誰かになにかいわれるかもと、くよくよ考えるばかりで動けずにいたからこそのこの結果。この状況が自分の行動に根差していること、本人も気づいているっていうのが物悲しいですね。

ずっとなにか変われるきっかけを待ってたこの子に、向こうからきっかけがやってきた。宅配を頼んだお弁当、それを運んできてくれたのがクラスの中心的な子で、その子が声をかけてくれた。変われずにいる自分を駄目という凛加に、その子が自分と一緒に働かないかと。自分も変わりたいからバイトをはじめたんだといってくれて、ついに凛加、動き出すんですね。

いうならば、この子の変わりゆく、その第一歩がいよいよ踏み出された、序章、導入といった感じの物語。ここから凛加はどのように変化していくのか。それこそに興味が向かいます。

『アクマちゃん注意報!』

きれいにまとまって、さらに次への広がりも感じさせる終わり方。絵柄も可愛さあっていい感じ。いい子一辺倒でやってきたみゆのもとに現れたアクマの子。ちんまりしたちびっ子ながら、不敵な笑みを浮べるその様子。驚くみゆの無垢な表情との対比もあって、なかなかに印象的。ちょっと昔の少女漫画誌に載ってたっぽい愛らしさあるといったらいいんかな、悪くない、結構好きな雰囲気です。

アクマの子、腹を空かせているこの子の求めるものは、食べ物ではなく人の悪事であるというのですね。なので、みゆも慣れぬ悪事に手を染めて、というんですが、いやいや、スカートが校則より2mm短いって、そりゃあ誰も気づかないよ! 廊下を走ってみたり宿題忘れてみたりと、このみゆにとっては思い切った悪事が、実際には小さな小さな、ささやかすぎて悪事でさえないというのがおかしかったんですね。

クラスのちょっと派手な子、秋山さんとお近付きになったみゆが、ゲームセンターに出入りしてみたり、メイクも教えてもらったりと、それを悪いことといってしまう、不良みたいといってしまうみゆの感覚がまた愛らしくって、でもね、秋山とのつきあいを通じて、悪いことってなんだろう、自分自身の判断で物事の善悪をはかろうとするようになってきて、ああ、みゆ、目が開きましたね。誰かの価値観に判断を委ねるのではなく、いろいろ経験して、自分の価値観を育てる、そんな時期を迎えたのですね。

悩みを抜けたみゆの見せた明るく自然な笑顔。それを見て安心したかのように去っていくアクマの子。人にかかわりを得て、その成長を見届けて去っていく。そんなひとつの成長のエピソード、きれいなまとまりもって、読んで満足感あるものにしあがっていたと感じます。

『ヤンキーVSロボ娘』

面白かった。と、それはいいんですが、彼女がロボットとか、一般にはナシなんですかい……!? カルチャーショックだ……。

学園最強を自認するヤンキー少年、猪鹿蝶太が売ってはいけない相手に喧嘩を売ってしまった。それがロボ娘メルカ。科学部が作ったロボットなんだそうですが、半端じゃなく強いな! むしろこれ兵器なのでは? それぐらい強いんだけど、学園最強であるためにと、くじけずメルカに挑み続ける蝶太。この単純明快な蝶太の価値観。これが結果的にメルカを救うにいたったその流れ。シンプルなんだけど、それだけに明解でぐっと迫ってきましたよ。

メルカ、少女漫画に触れて、恋というものに憧れを感じるんですね。しかしこの人と思って告白したらフラれてしまって、えぇ……、彼女がロボットとか無理ですか……!? カルチャーショックだ……、というのは最初にもういったからいいとして、人だロボットだと区別することなく自分に向き合ってくれる蝶太にメルカの心が解き放たれるあの描写は、実際見ていてぱっと気持ちが持っていかれてともに開かれた、そんな感覚あって気持ちよかった。で、その先があれでしょう! あれは面白かった。そうか、メルカが本気で応えるとそうなるんだ! もうその思いきりのよさに、がーんときましたね。あれはほんと、見事な見せ場でした。

2021年2月23日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、昨日の続きです。

『六条さんのアトリビュート』

前回登場のシャーロット。お騒がせしたお詫びにと大量のジャガイモを提供してくれたっていうんですが、そうか、この人の中のイギリスを象徴するもの、ジャガイモだっていうのか。しかし、それにしても深すぎない? ジャガイモ愛。日本のジャガイモ事情にも詳しそうなシャーロットですけど、それをジャガイモ知識で屈服させていく六条さんがおかしくって、いや確かにジャガイモは新大陸からもたらされたものでしたね。しかしそれでジャガイモがイギリス代表であること否定して、むしろチーズだろうと指摘していく流れ。これ、六条さん、シャーロットがチーズ苦手なの知ってていってますよね?

この六条さんのちょっといじわるなところ、いいですよね。人が悪い? そんなところ、すごく魅力的だと思います。

そして最後にカレー料理の話題。イギリスのカレー料理と日本のカレー、同じカレーといっても全然違うものだろうなあ。このみと六条さんは今晩カレーとのことですが、これ、たくさんもらったジャガイモがさっそく活躍ですね。

『社畜さんと家出少女』

ナルさん、ちょっと食事が荒れていますね! 夜中、残業帰りに買って帰ってくる夜食がですね、ヘルシー路線から程遠いもの。激辛焼きそばだったりね、そういうチャレンジャブルなものにどうしてもひかれてしまうナル。うん、気持ちはよくわかります。

コンビニがね、ポイント貯めたらニワトリキャラクターのお皿あげますよってキャンペーンやってまして、そいつにユキが興味示したんです。それでなんとかポイント貯めて狙えないものかって思い立っちゃったんですね。ユキのためにって、そう思ってしまうところにこの人のユキに対する気持ちが現れてると感じますよね。

しかし、これがナルをえらいこと太らせちゃって、しかもこの描写、妙なリアリティあって、あかん、あかーん! ビリィ! って! でも、ここまでやっても交換品、入手できなかったんですか。ポイントこそは貯まったけれど、どこもかしこも品切れでっていうの、ああー、こういうのの駆け引き、わからないと出遅れたりしますよね。

でも、自分のために行動してくれたこと知ったユキがね、あんな表情見せてくれたんですよ。入手こそは叶わなかったけれど、その思いが通じたこと、それが本当によかったなって。ええ、ちょっと赤面してるナルも可愛かったですよ。

『初恋*れ〜るとりっぷ』

みかげ、えらい提案してきましたね。お姉ちゃん、すなわちまひろに制服を着せたいっていうんですが、まさかその願望がとんとん拍子にかなうとは。というか、まひろ、自滅ですよね。誰もなにも画策してないのに、勝手に水入れの水ひっくりかえしちゃって、しかも頭からかぶっちゃって、着替えがない! どうしよう! ありますよ!

まんまと制服着せられちゃうってわけですよ、素晴しい。

部員たちの前では、わりとまんざらでもない感じ、ノリノリなまひろでしたけど、いざ人前に出るとなると話は違うのか。妹に、帰り道自分を隠してとお願いするも、残念、琥珀と待ち合わせがあるという。それでまひろもついてくることになるというの、それ自滅する発想では!? 実際行き先は仙台港、電車に乗っていくわけで、駅にいったら生徒たちに出会すリスクが! というので、まさかバスも含めて遠回りルート設定するのか。ここでまひろの路線知識が大活躍するのね、しかも水族館経由でハッスルするみかげにそら、ほんと面白い。

今回は、ちょっとリスキーな移動情景見せながら、思い出の路線について語ったりと、そうしたのがいい感じ。思い出と今、ふたつの時間の流れがせつな交錯する、そんな一種ノスタルジックな旅かと思えば、まひろの持ち前の明るさが湿っぽさふきとばして、楽しい道行。ええ、この子たちらしさ発揮されてますね。

『桔香ちゃんは悪役令嬢になりたい!』

どんどん面白くなってくるなあ。今回は、クラスの支配を目論み、辻先生をシモベにするっていうんですが、桔香、この子は悪役にほんと向いてないよね? 大荷物に苦戦してる先生に、偉そうに上から目線で手伝い申し出るも、先生がもうおどろくほど腰が低いのね! 見事お手伝いすることになっちゃって、その後も蛍光灯交換したり掲示物貼り出したりと、あちらでこちらで大活躍。先生もにっこにこだ!

いやもう、桔香ちゃん、悪役向いてないよ。根がいい子なんだもん。

犬的思考が光るツナギがいうんですよ。クラスの皆の前で先生に勝負持ち掛けて勝つといい。これ、なんか破滅フラグの気がする。まんまと桔香、ツナギの発案に乗っかって、体育の時間400m走で先生に挑むというんですが、あー、これ先生は学生時代陸上部所属だったとかそういうんじゃないよね!? 桔香が負けて倍走ることになって、ぎゃふん、400m走はもうこりごりだー、みたいな流れになるんじゃないよね!?

なりませんでした。というか、先生、ものすごいな。思いっきり逆方向に予想外してきて、そんなに運動ダメだったんですか!? その見事なこけっぷり! いやもう、桔香も驚くわけですよ。というか、誰より自分が驚きましたよ。

保健室で辻先生と桔香の関係が深まるところ、最高だったと思います。そうかあ、最初のお手伝いの場面でね、先生が桔香の服を褒めてたじゃないですか、あれがここにかかってくるのかあ!

先生、まさかのロリータファッション好きで、小学生の頃、高校生の頃、そして昨日と次々写真が出てきて、ええっ!? 昨日!? いや、先生可愛いから全然大丈夫やけどさ! 桔香の悪役令嬢への憧れをロリータファッション好きと勘違いして、ああ、同好の士を見つけた先生のあの嬉しそうな表情! 最高だったと思う。もうめちゃくちゃ可愛いんな。

そして我らが桔香嬢、こうなると断りきれないのな! フリフリ登校を強いられることとなった桔香。もう最高だった。フリフリ桔香を見て先生がどんな表情を見せるのか、そいつが見られなかったのが心残りであります。

2021年2月22日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、昨日の続きです。

『ホレンテ島の魔法使い』

魔法が使えることをあむに秘密にしてきたかるてと詠。ついにあむに秘密を、魔法が使えるということを告げるつもりになったっていうんですが、その決意することになった思考の流れ、なかなかにひどくて笑いましたよ。もしあむが空飛ぶ魔法使いを見つけてしまったらどうする? 魔法の存在が明らかになってから、のこのこ実は私たち魔法が使えましたと告白するだなんて、いくらなんでもばつが悪すぎる……。

保身だ! ここに清々しいまでの保身を見た!

でも、魔法が存在することをあむに告げるとなると、なかなかにシリアスな展開になったりするのかな。ちょっと身構えるじゃないですか。そしたらまさかの告白イベント勃発!? ついにラブレターがとゲージ上げて待ち合わせ場所にいったらば、そこにいたのはまさかのかるて! かるてが自分にラブですか!? ここからの、勘違いしながらもなんとなく話がそれっぽく進んでいくのがおかしくって、この漫画ったらここぞという時にこれだよな! というか、ずっと前、詠が勘違いしてたこともあったよな。ほんとこんなにカオスなやりとりを経ながらも、けれど見事に目的果たされるという補正の妙、ものすごかった。

しかし今回、完全にターニングポイントとなる、そんなエピソードだったじゃないですか。いやほんと、あむとかるての恋が成就しないのが残念でなりませんが、三人、いいチームになっていきそうですね。

『ななどなどなど』

扉絵見てね、あー、これ小町ちゃん、太っちゃう流れだよねー。とか思ってたら、予想を超えた太り方してて、笑っちゃったんだけど、いやいや、小町ちゃん、気にしないの!? というか周囲もそんな適当に!?

小町ちゃん、身も心もすっかり丸くなってしまったっていうんですが、これ、太るとホルモンのいろいろが変わって気持ちが落ち着く、痩せるといらいらしがちになる、みたいな話なのかなあ、なんて思ってたんですよ。ところが実はそうではなくてというの、さすが小町ちゃん、期待を裏切らないぜ! って話ではあるんですが、いやまあそれはさて置いてもちょっとキナ臭い動きがありませんかい、これ。

妹の茶々にななどがしかられて、小町を痩せさせなさい、まではいいとして、小町に友情を感じている、自身、小町の友達を自認するななどに対してですよ、茶々ったら嫉妬でもしたんでしょうね、お姉様のこと一番に思ってるみたいなななどがうとましく思われたんでしょうかね、しょせん機械であるななどの感情はプログラムに過ぎないんだって、うん、結構酷いこといっちゃうんですよね。

続く茶々の様子見れば、この子はこの子でいろいろ抱えてる大変な子なんだなって思うんですけど、ななど、ちょっと悩んじゃいまして、でもそんなななどとばあやさんの会話がね、本当に沁みるんですよ。理屈でいえばプログラムなんでしょう、でも気持ちを通して小町とななどの関係を見てきたばあやさんの言葉、その真実味は重みをもって伝わってきて、ええいああ、もう…私も歳なので…すごしの刺激で…。

でもね茶々さんよ、人もホルモンだとか脳内物質とか、そういうのんで簡単に感情もなにも動かされちゃうんですよ。本能だかなんだか知らないビルトインされた思考や感情の枠組みでもって、自動的にそういう風に感じて動いてしまう、そんなところもあるんです。だとしたら、ざっくりと見てみればプログラムに突き動かされるななども、なんだかよくわからないものに突き動かされる私たちも、そうたいして変わらないのかも知れないですよ。

と、それはいいんですが、茶々さん、小町ちゃんからななどを取り上げないで、ふたりを引き離さないで! これはちょっと穏やかでない。覚悟して臨まなければならない、そんな局面に向きあわされることになるのかも知れませんね。

『のむラリアット!』

大会に向けて、気合いの入っているプロレス部の面々ですよ。トーナメント表も届いて、これからの対戦相手も明確になって、うまくすればベスト4も夢じゃないぞ! これ、皮算用ってやつじゃないですか、先生!?

来たる試合に向けて、打ち合わせに、練習に余念のない皆の様子、それは本当に活力感じさせてわくわくさせられるんですけど、対して部活掛け持ちしている星と一緒に練習できないみるくの焦り、これが心配掻き立ててくれて、星は大丈夫というけれど、タッグとしての大丈夫ではない、自分は勘定に入っていない、そんな不和? 不信? みるくの心中、さざなみの立つその様子を見せられて、大丈夫なんだろうか、ふたり、リングの上で壁にぶちあたる、そんなことにもなるのではないか、ほんと心配させられるんですよ。

しかし、今回は黒龍先生、大活躍でしたね。投げられて投げられて、さらに関節技からドロップキック!? いや、関節技はかわせたのか。やる気のない、そんな様子の目立つ人だけれど、なんだかんだちゃんと練習にはつきあってくれてるんですから、面倒見いいですよね。いや、断りきれなかっただけ?

それはそうと、ラスト、驚かせないでくださいよ。きらら誌でこのパターンはなかったとはいえ、ええっー!? ネタと思ったところにアオリでもネタをかぶせてきて、一瞬どきりとしましたよ。

2021年2月21日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、昨日の続きです。

『ぬるめた』

2月のイベントです。というわけで、くるみ、ハイテンションで14日にバレンタインと節分を一度にやっちゃおうというの。いきなり鬼の面から入るのがおかしくて、というか結構いかつい顔よね、この鬼。ちんまりしたくるみと面の表情がミスマッチで、見るからにおかしいのがずるいと思いました。

クラスの皆にチョコレートを配っていくくるみの様子見れば、なんだかんだでこの子がクラスに受け入れられてるどころか、結構愛されてるっぽいの感じられて実にいい感じ。そしてお昼ご飯は恵方巻きでっていうんですが、食べてる間しゃべっちゃダメといわれて、くるみとしゆきがやたら緊張してるのな。4人の中ではこのふたりがビビりなんですな。

これでイベントやりきったかと思ったら、まさかのしゆきの誕生日、11日でもう過ぎてると判明してからのくるみの様子が、よっぽどショックだった!? そんなにお祝いしたかった!? まっしろになっちゃって、さらには泣いちゃって、もうこんだけ思ってくれてるだけで充分ですよね! しゆきの嬉しそうな様、これが素晴しかった。そしてまさかのくるみ加湿器モードでお祝いですよ。あの嬉しそうなしゆきのテンション。ハイテンションふたりだよ! いやもう、この楽しそうなの、見てるだけで笑みがあふれます。

『今日の授業は恋愛です!』

さがりに心を開いていなかった? これまでどこかかたくなさ見せていたなとせでしたが、そうか、5人カップルとかやめろと両親からいわれてたんだ。母親が学園の理事長、父親は恋愛推進委員会の会長。いわば今のこの風潮を主導するお家というんですが、その家の息女が恋愛おちこぼれはちとまずいのではなくって、なとせさん。きっとずっと気に病んでいたんだろうなあ。だからこそ、さがりの存在はひとつの希望だったりしたのかもなあ。両親の期待に応えたい。プレッシャーではあれど、無理に負わされた重荷ではなく、自分からそう望んでいるということはよく伝わってきました。なんかツンツンしてて、いろいろ素直じゃなさそうな娘さんですけど、実は結構情深い、そんな感じが意外で、そしてあるいはこの子らしいとも思われたのでした。

さがりに告げた、二人カップルになりたいとの言葉。それを影で聞いてしまったりっか。ああ、気持ちが動いていきますね。自分だって二人カップルになりたいと願うのは、そりゃありっかも同じだろう。なとせにりっかの思いと、さがりの決意、ここにちょっとしたコンフリクト生じましてね、こうした対立する要素は劇を盛り上げ前進させる、そんな力を生み出そうものじゃないですか。ええ、なとせ、りっかの心の動き、これはもうぐっと読者の気持ちもとらえて引き込み、物語を推進させる、そんな動因になろうとしていますね。

今回は、なとせがさがりに攻略されるエピソード。さがりはそんなつもりはなかったけれど、自分のピンチに助けにきてくれたどころか、その後の会話、シチュエーションも手伝って、ああ、なとせ、動いていますよ。

今はまだ状況が作り上げられていく、いわば個々の前提が作り上げられている段階だと思います。恋愛ゲーム的にいうなら、個別ルートに入る前に描かれる各ヒロインのエピソードみたいな感じ。ここでさがりが誰かに深入りすると、ヒロイン個別ルートに入るんだろうな。みたいな感じがありまして、ええ、なとせのヒロインとしての立ち位置、見事確立されましたよ。

『瑠東さんには敵いません!』

めちゃくちゃ面白いな! 授業中、瑠東さんから突然絵しりとりを提示された千紘。というか、絵が下手すぎてなにがなんだかわからないっていうの、うん、これ、自分が見ても絵しりとりだとは思わなかったもの! なんかの暗号かと思った。とか思ってたら千紘も同じこといっててもうめちゃくちゃ面白い。この、絵を見て、描かれたものがなにか推測して続きを描くという、推測フェイズが難度ナイトメアどころか無理ゲーになってるのがもうおかしくって、でもこの理不尽難易度に瑠東自身が気づいてないっぽいっていうのな! いやもうおかしかった。でも、ちゃんと難易度調整されるところなんか、温情ですよね。

千紘がね、なんか気持ちが抑えられなくなると瑠東のイスを蹴っ飛ばすでしょう、これがもうおかしくって、瑠東さんもちょっと災難だな! でもね、千紘の瑠東に対する独占欲みたいなの見えたの、これがやっぱりいいんだよねえ。自分だけが知ってる瑠東の秘密。絵が下手っていう弱点。誰にも知られたくないって思っちゃうの、でも自分で自分の気持ちが整理ついてないっていうのも千紘らしいのかも。この思わず思ってしまう瑠東をひとりじめしたい願望、それが意図されないことでより深く、本音に根差したものであると感じられて、たまらなくなるんですね。

2021年2月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』

めちゃくちゃいい話だった。かおすの連載しているプリプロスピンオフのるかにゃん漫画。それが次号最終回というのだけど、どうしてもネームが描けない。かおすが悩んでいるんですね。ちょっとブルーなんじゃないかな。小夢が共感示すも、小夢の例えがかおすにはピンとこなかったようで、寮母さんに相談してみたり、そしてさらにはかおすのお母さんに電話で相談してみたりと、そのかおすを助けてくれる人がこんなにいて、皆が親身で一生懸命で、この子のことをよく理解しようとしてくれているところが素晴しかったし、そして遠く離れて暮らしていても我が子のことをこんなにもわかってくれている、それこそ自身の気持ちに蓋をしてしまっていたかおす以上にかおすのことをわかってくれていたこと、もう、涙なみだではないですか。

最終回を迎え、心血そそいで描いてきた愛しいキャラクターの別れを惜しむ、そんなかおすの気持ちも素晴しいけれど、今回は母の娘に向ける愛、それがもうたまらなかったですね。こんなに泣かされることになろうとは、まったくの予想外。マスターピースです。

『妖こそ怪異戸籍課へ』

帝華と睦子の関係、もうたまらんものあるな! ちょっと悪ぶってる帝華と、完璧に保護者モード入ってる睦子。というか、睦子、帝華の知人と見るや挨拶して、帝華に抗議されてぷんぷんとか、もうめちゃくちゃ可愛いな。睦子にとって帝華は妹みたいな感じなのかな。お母ちゃんっていうには若すぎるもんな。でも、帝華からしたらちょっと自分の社会的な側面、友人の前での自分とかね、そういうの見られると気恥ずかしい、そんな家族みたいな感覚あったりするんだろうなと思えるのが、微笑ましい? すごくチャーミングであったんですね。

帝華の学校の友達と出会ってぐいぐいいく睦子な。うん、これ、帝華からしたら困っちゃうよな。わかる、わかるよ。ほら、学校の友達に遭遇した母親がぐいぐいいく時のやめてくれよ感! ここでの帝華の気持ち、わかるわーって共感する人多いんじゃないですかね。逆に、わかるからこそ面白い。そんなにやにや感ありますよね。

帝華の友人、飯塚さんが強いな。帝華がいい子だって睦子に教えてくれるんだけど、悪ぶる帝華の裏をかくその手管がすごい。もうね、帝華のいい子ぶりも素晴しいけど、飯塚の帝華への距離感? ああ、仲いいんだね! ってすごくよくわかる。そんな遠慮のなさ、素晴しい。さらにお友達ふたり加わってね、もうみんな可愛いよな! 最高でした。あまりに魅力的なので、また出てきて欲しい、登場したばかりだというのにそんなこと思ってしまうくらいにひきつけられましたよ。

そして、饗子登場! うわー、読み返したらファミレスのひとコマ目からいたわ! すごいわ。これが、これがぬらりひょんの能力か……。しかし、妖怪ながら人の社会に暮らす彼女らの悩み、ビターな後味そえながらも、きっと大丈夫と思わせてくれる、そんな温かみ、信頼こそがより強く感じられた。いい読後感ですよね。饗子のつけた落ちが全体を軽くしてくれたところもあるけど、やっぱり睦子の帝華に向ける情や、帝華のまわりにいる人たちの気持ちの伝わってきたところ、それが大きかったって思うのですね。

『私を球場に連れてって!』

ファル子、なんだか切ないね。この子のレオナに対する気持ちのひっかかって、わずらわしくからみつくような感触。それがね、なんだか愛らしく感じられて、重い女なのかも知れんよね、でもそれは情の厚さでもあるのよ。大切なもの、この子はそれを毀損されたくないんよ。レオナに対する軽口も、自分の大切な気持ちを傷つけたくないからなんだろうなあ。そして、レオナを呼び出した手紙、さらにはこっそりしのばせたお礼の手紙。素直じゃないんよ。まわりくどいんよ。でも情の深さしこたま感じさせて、ああ、この子にとってレオナとの関係、今こうして過ごせる時間がどんだけ大切かわかろうもの。今回の突然の福岡行きも、少しでも大切な時間を、関係をいつくしみたい、そんな思いが感じられるじゃないですか。

ファル子、重くてめんどくさいけど、可愛い子だと思いましたよ。

対してレオナの、なに考えてるのかわからんくらいのあっけらかんとしたところ。軽く見える、なにも考えてないようにも思える、でもそうでもないんだよ。この子はこの子なりにファル子たちとの時間を大切に考えてるし、ずっとこの関係の続くことを信じている? そうした自信みたいなものも頼もしいよね。ええ、ふたりとてもいい関係だと思う。似てなくて、でもだからこそ噛み合うみたいな、そんな関係があるのだと思わされるふたりです。

2021年2月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。って、アニメになるんだ! これはまたちょっとしたサプライズ。これ、バンドものだから、劇中の曲が実際の音楽として表現されるわけでしょう、きっと盛り上がるんだろうなあ。期待させられるものありますよ。表紙はぼっち、ギターヒーロー後藤ひとりがギター抱えて熱演といったイラストで、背景の黄色に髪とパンツのピンク、シャツとギターの黒が強烈なインパクト持って迫ってきますね! ギター弾かせたら抜群というこの子のテクニック、表現、どんな風に映像化されるのだろう。こいつは今から楽しみですよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『おひさまポートレート』

本格的に写真に取り組もうってわけじゃないのに一眼とか買っちゃったのか! けれど上手に撮れない。ピントもあわない、おかしいなと思っていたなつみと公園で出会った女の子、ゆき花とのカメラを縁をした交流。動きながらじゃ駄目ですよ、オートフォーカスがオフになってるのではと、なつみの問題を無事解決してくれて、そこからなつみが自分の所属するピクニック部に入らないかと誘う、さらに交流を深めていこうという流れにはいるのですね。

ゆき花が落としたレンズフード。実は自分も落としたことがあって、家から最寄り駅の間で落としてしまったのでは? レンズに付属のおまけみたいなもんだけど買うとなったら高いな! もう、くよくよしながらの撮影となってしまったのですが、なんと家の中に落ちてました! いやまあ、レンズフードを落とすというの、結構よくあるんですよ。実際、その日の目的地、平安神宮の庭園なんですが、レンズフード落ちてましたからね! 落としやすい、落とすとくよくよする、見つかると嬉しい。ちょっとゆき花への共感させられるエピソードでした。

この漫画は、タイトルにポートレートとあるように写真が主題のひとつとなっていて、それと同時にピクニック部での皆との交流を描くこともまた大きなテーマでありそうですね。なつみが部長で、あきと遥という部員がいる。あきちゃん、活発そうだけどお菓子づくりが趣味なのか。いい感じだな。

四人の名前に、春夏秋冬、よっつの季節が織り込まれていて、季節をともに過ごす彼女らの一年、その情景、どのようなものになるのだろう。また、なつみの、ゆき花のカメラは、そんな彼女らの日々をどのように写し出していくのだろう。興味のわいてくる、そんな出会いでありました。

2021年2月18日木曜日

30MM eEXM-17 アルト[グリーン]

 ここ数日の話題をまとめてみたら、つまるところ私に向いているのはこいつなのではないだろうか。30 MINUTES MISSIONSというバンダイが展開しているプラモデルシリーズ。基本量産機で構成されており、そこにオプションパーツや武器セットを追加していくことで、自分好みにアレンジしていこうというコンセプトです。ロボットの見た目も実に地味というかシンプルというか、いわゆるヒーローメカ的な派手さを廃して、しぶめに、いかにも量産機好き向けにまとめましたよというメッセージが感じられるような仕上り。これ、狙い撃ちされてるんちゃうかな。

実は結構前からちらほら目にしていたんですよ。ただ、どういうものかよくわかっていなかった。けれど、なんかプラモデル作りたいなーって気になって、調べてみたら今ってガンプラのラインナップ、結構しぼられてるのね! ジムとか欲しいなと思っても、今普通に流通してるのストライカーとインターセプトカスタムとビームマスターくらいなんかな。店頭にいけば在庫が積み上がってたりするかもは知れませんよ。でも、いやほんと、ざっとネットで見るかぎり、こんなに買えないものだとは思ってもいませんでした。

と、そんな感じにがっかりしてたところに30 MINUTES MISSIONSが顔をのぞかせるわけです。

狙い撃ちされてるんちゃうかな? いやほんと、狙い撃ちされてるのだと思います。

2021年2月17日水曜日

VE-1 エリントシーカー

 ジムならスナイパーカスタム、ザクなら強行偵察型とマインレイヤーが好きだった。昨日はそんなことをいっていたわけですが、よくよく考えてみれば私は量産型とそのバリエーションが好きなんだなってことでして、思えば見てもしないアニメのプラモデルを買っては作って遊んでいたっけなあってことも思い出したりしまして、なにがいいたいのかといいますとVF-1バルキリーの話です。

VF-1バルキリーは強烈な印象を与えたメカニズムであったと記憶しています。戦闘機から人型に変形するというのはバルキリー以前にも多々見られたコンセプトで、子供というのはこういうギミックが大好きですから、変形する、合体するってだけで心ひかれたりしていたわけで、でもどうしても変形トイっていうのはどこかに無理が出るわけです。人型のプロポーションが残念とか、飛行形態がどう考えても飛ばんよなとか、そういう感じの無理ですね。

ところがVF-1はものすごかった。どう見てもこれは飛ぶ! どこからどう見ても戦闘機そのもののフォルムからですよ、無理のないプロポーションの人型メカに変形する! これはもう完璧だと思った。しかも途中形態のガウォーク。最高ですよね。こんなの見せられたらもうたまったもんじゃない。イマイから出ていた1/72の可変プラモデル、買っちゃいましたからね。当時の価格で2500円くらいしたんじゃないかな。今だとわりと安いと感じちゃうけど、その当時2500円のプラモデルといったら、しかも子供にとっては、高価格の高級品ですよ。いやあ、これ、そうだよ、お年玉で買ったんだ。

イマイの変形バルキリーは一部差し替え変形で、バトロイドとファイター/ガウォークで機首部分を差し替えます。超合金可変トイも出てましたよね、タカトクでしたっけ? あれは脚部を機首に接続することなく保持する部品があったんでしたっけ。いずれにしてもバルキリー系のトイは当時からかなり気合いが入っていた。そんな記憶があるんですね。

実はこの時点で、アニメ『マクロス』を見たことがありませんでした。ただの一度もありません。テレビシリーズもそうなら『愛・おぼえていますか』も見ていない。もう純粋にバルキリーのかっこよさだけでプラモデル買ってた。これ、なかなかないことですよ。

その後もマクロスはシリーズを重ねて、そのたびに新型の可変戦闘機が出てきたわけですが、VF-17ナイトメアなんかも嫌いじゃないんですよ。でも、どうしてもバルキリーを超えるやつが出てこない。なにがどうあってもVF-1、これこそが自分の中でのベストであり続けているんです。

子供の頃はVF-1Jが好きでした。一般的にはS型が人気だったりしたのかなあ。頭部に機銃が4本ついてるやつ。でも私はS型は好きじゃなかった。今でも好きじゃないです。ええ、ぶっちぎりでJ型推しでしたね。

バルキリーは機体にバリエーションがあるのもよかったし、追加兵装でがらりと雰囲気を違えてくるのもよかったです。重武装のアーマードバルキリーとか、スーパーパックにストライクパック。また複座型とかもあったりしてね、プラモデル売り場でそれら眺めては、かっこいいなあって、欲しいけど買えないなあって、箱の説明とか読んで夢膨らませていたものでした。

当時はJ型が好きだった私ですが、順調に量産型好きをこじらせて、今では断然VF-1A贔屓になりました。

そして、VF-1以上に好きなのがVE-1 エリントシーカー。こればかりは今も昔も変わりません。

2021年2月16日火曜日

HG 1/144 ジム・スナイパーカスタム(ミサイル・ランチャー装備)

 ダイソーで売ってるプチブロックシリーズにロボットが登場といって興奮していたのは昨年末のことでした。最初に手にしたのはスナイプというライフルにシールドを装備したもので、いや、初日に全8種購入してるんですけどね、それでもやっぱり私に一番働きかけたのがスナイプだったのは事実です。ところで、こいつはスナイプという名前なのに持ってるのはどう見てもアサルトライフル。なので後でスナイパーライフルを自作して、そのままじゃライフルを構えられないので腕を延長したりして、ああ、スナイパーカスタムだ。そうなんですよ、私、子供の頃、ジム・スナイパーカスタムが大好きで、こうしてアサルトをスナイパーにカスタムしてしまうのは、今なおどこかに残る子供の私がささやきかけたからなのでしょう。

そんなわけで迷っとります! たまたまなんですよ、たまたま。プレミアムバンダイがHGジム・スナイパーカスタム(ミサイル・ランチャー装備)を再版しとる!

ミサイル・ランチャーを背負っとるのは、厳密にいうと子供のころに憧れたあいつではなかったりするんですが、いろいろ調べるとランチャーなしのキットに新規パーツを追加したものみたいだから、もしかしたら余剰パーツにランチャーなしランドセルとかまるまる入ってきそうだな。となると、このキット買うとランチャーつけたりはずしたり、はずしたりつけたりを楽しめそうだぞ……。

などと考えてしまうんですね。

このエントリーの先頭につけた書影は『MSV-R アクショングラフィック編』。たまたまね部屋にあってね、ぱらっとめくってみたらまさしくそのミサイル・ランチャー装備のジム・スナイパーカスタムのエピソードが収録されとってびっくりしたやつです。

このシリーズ、たまたま模型店の店頭で見かけてほいほい買っちゃったやつだと思うんですが、今だとやけに高値がつけられとるんですなあ! いや、Amazonマケプレのみのぼったくり価格かも知れませんけど、でも数が出てないからだろうなあ、やけに強気で、こういうのこそ電子で復刊して欲しいなあ! って思います。

しかしスナイパーカスタム、どうしよう。ちなみにザクで好きだったのは強行偵察型とマインレイヤーです。

2021年2月15日月曜日

Apple Watch Series 6

 Apple Watch、買いました。Series 6。スペースグレイの44mm、バンドはスポーツバンドのプラムを選択しました。ちょうどといったらいいのか、AppleのWatchトップページに限定盤Black Unityが紹介されていてちょっと心が揺らいだのですが、黒緑赤という強い色使いは自分にはさすがにあわないんじゃないかと思ったので踏み止まりました。

Apple Watchを買ったのは、運動時の心拍数や消費カロリーをモニターしたいなと思っていたからなんですね。正直Apple Watchはちょっと高価で、なのでもっと安価なスマートウォッチを買おうかと思ったこともあったのですが、つい先日、日本でも心電図が利用できるようになったというのが後押ししました。正直、そんなに心電図をとるようなことないとは思ったんですが、まれに胸が苦しくなる時があって、そういう時にさっと心電図がとれればなにか異常に気づけるかも知れない。保険と一緒ですよね。なにもないなら無駄だけど、なにかあった時には大事になる前に手を打てるかも知れない。そのもしもに賭けてみようかなと思ったのでした。

Apple Watchが届いてから、充電時以外は常時身につけています。正直、なにか腕にくっついてるのは好きではなく、腕時計をほぼ使ってこなかったので鬱陶しく感じるのではないかと心配したのですが、準医療機器と思ったら我慢できないこともなく、心配は杞憂でした。ただ、時計の裏側がドーム状になってて、それが腕にしっかりとくっつくような設計になっている。そのせいで時計が触れているところがちょっと痛くなってくる。なので運動時以外はバンドを緩めにして、時計の位置をちまちま変えながら、一箇所に負担が集中しないようにしています。

Apple Watchにはアプリも入れられるんですが、今のところなにも使っていません。ねこあつめが対応していたのはびっくりしたんですが、最近は開いてもいないものなあ。PayPayも使えますが、私の決済系アプリのメインではないので、ちょっと使いにくい? これ、アプリからだとPayPay経由のクレジットカード支払いとかできないですよね? PayPayにはチャージしてないから多分使えないんですよね。

Apple Watchにはアクティビティのリング? っていうのがあって、消費カロリーとエクササイズの時間、そして1時間あたり数分立って動くことで達成されるアチーブメントなんですが、これ割とむきになるやつだ! エクササイズが、Fit BoxingRFAやってるでしょう? 50分とか設定してるんですが、普通にクリアできています。消費カロリーも標準だったかな? を選んだら530kcalとかになっちゃって、でもこれもクリアできています。運がよかったのは、2月14日になる前に時計が届いたので、2月14日に60分エクササイズをすることで獲得できる心臓月間チャレンジに間にあったことでしょうか。

ええ、私は限定ってのにとにかく弱いんですよ。

エクササイズの記録、心拍数や消費カロリー、さらにはウォーキングだと辿った道とかも残るんですね。ペアリングしているiPhoneからより詳細に確認することができるようになっていて、一日の心拍や血中酸素濃度もヘルスケアアプリからチェックできます。ただ、同じ確認するならiMacの大きな画面で見たいなあと思うのですが、それは標準ではできないみたいなんですね。

ああー、AppleにとってはもうMacが中心ではないんだな。今や中心はiPhoneであって、そこにWatchや、もしかするとMacも繋がるようになってるのかも。そうしたことを強く意識させられたのでした。

Apple Watchに期待していた、iPhoneに届く通知をWatchで確認したいというのは、使ってみてよくわかりました、たいへん好調であります。ただ理想としては、ペアリングしてるiPhoneだけでなくiPadの通知も拾えたらなあって思ったりしましてね、実際iOSデバイスであるのにiPadがこんなにハブられてるのがさっぱりわからない! さっきいってたヘルスケアも、Macの画面で確認できないならiPadでって思うじゃないですか。でもそれも無理っぽい!

うーん、ちょっと残念。なんでもかんでも思うようにはいかないものです。

2021年2月14日日曜日

『まんがタイムきらら』2021年3月号

 『まんがタイムきらら』2021年3月号、昨日の続きです。

『ゆえに、アイドル革命!』

プロデューサーの城戸氏、慣れない土地でもCHU♥IN GAMの売り込みに一生懸命なのですが、どうにもアイドルというものが理解されなくて、むしろ喋れるオークとして城戸自体に興味を持たれてしまう始末。CHU♥IN GAM、ちょっとまずいですね。アイドルとしての活動よりも、クエストこなしてお金を集める、ちょっとした冒険者? そんな状況に陥ってしまってるっていうんですね。

ああ、これ、あれか。アイドル活動では生活なりたたないから、生活費はバイトで稼ぐみたいな。うーん、異世界も世知辛いですなあ。

今回のエピソード、なんだかんだで異世界と美少女転生を満喫しているユメが光っていましたよね。しかしこの人のバイタリティというか適応力というか、ものすごい。いつのまにやら、お色気踊り子として名を馳せていたっていうんだからただものではありません。しかもNo.1なのか。このユメの才能がCHU♥IN GAMにも大役立ちするというのも面白くて、ええ、ユメはユメで複雑みたいだけど、自身の才覚能力でもって自己実現しつつ推しにも貢献できるっていうの、よかったじゃないですか。ファンから関係者にステップアップですよ!? といいたいけど、ファンだからこそファンとしての領分を弁えたかったのかもなあ! あのひきつってる笑顔、なんともいえない味がありました。

My Private D☆V

『あいらいく俳句』の骨抜きチキンです。

いいですね、イラストからがほのぼのだ(五七五)。しかも素直なご挨拶。この人の漫画もといいますか、ちょっと素朴な感触が心地よくて、でもってここにあの波乱といえばいいのか不条理といってもいいのか、ぶっとんだ展開が加わってくるんだよなあ。いやもう読んでみたらわかります。なんだかわからず引き込まれて楽しくなってくるんですよね。

今回のイラストはおとなしめ? 素直に可愛く好きなポイント盛り込まれたものでして、これ見てますと、ああ、『あいらいく俳句』にはこの好きポイントがたくさんちりばめられてるんだな! ってわかって、ちょっと嬉しくなってくるんですね。

たくさん列挙されている好きポイントに、メロンソーダとか、それから骨抜きチキンとか、妙に具体的なのあったりしましてね、メロンソーダ、緑色で透明でシュワシュワなの、確かに可愛いアイテムかも知れませんね! といった感じに伝わる感覚がいいと思うのでした。

2021年2月13日土曜日

『まんがタイムきらら』2021年3月号

 『まんがタイムきらら』2021年3月号、一昨日の続きです。

『えるくえすと!』

ゲームの世界からやってきたエル。こちらの世界でいろいろ経験を積むことでレベルアップできるというのですが、わりとポンポンあがってますね。でも、これまだレベルが低いからだよなあ。レベルが高くなって、そうそう簡単に上がらなくなった時、どういう経験積んだらいいんだろう。レベル2から3までに数日がかかってるところからしても、相当な日数や経験を必要としたりするかも知れませんね。

魔法も使えるようになりました。初歩的な回復魔法、その効能はささくれの治癒か。もとの世界の効能よりも細やかになっとるのかな? でもちょっと役立ちそうなところがいい感じです。

エルがこちらの世界でも堕落したりせず、地道に努力しているのこれもいいですね。この努力あって、その上でまたこの世界のことを知ることで成長していくのかな。そして今回のエルの経験はお風呂です。そうか、異世界には風呂がなかったか。いつモンスターに襲われるかわからんから、常にフル装備でいるというのも気が休まらないなあ。そんなエルの銭湯初体験。しっかり気持ちも落ち着いて、こうしてこの世界に馴染んでいったりするのかな。そう思ったらですよ、なんとモンスター出現。

エルがやってきただけでなく、いろいろとこの世界に変化が持ち込まれているみたいですね。まずはモンスター? ギャースゆうわりになんか可愛らしいやつだけど、そいつを一撃でふっとばしたエルを知る少女。冒険の仲間? ゲームショップの周辺、まだまだにぎやかになっていきそうですよ。

『推しごとびより』

今回は漫画の締め切りに追われます。柚葉の原稿が終わらない、というので授業中もこっそり作業しているっていうんですが、タブレット時代にはこういうのも可能になるのか。実際、小さな画面で足りる作業だったら、細かい時間をやりくりして進めていくのもありなのかも知れませんね。

ところで、扉絵の柚葉、最高でしたね。ええ、最高でした。本編でもこのスタイルでよろしいんですよ?

ところどころにしたたかな柚葉の嘘泣きが差し挟まれるの、面白かったですよ。えらいことしおらしいと思ったら、しれっと素に戻ってくる。速攻でバラしてくるところ、本気で騙すつもりがないってのがおかしい。ほんと、これ、ちょっとした持ちネタですね、ここぞという時に決めてくる、そんな定番ネタにしてる感あって本当におかしかった。

柚葉と彩姫、ふたりで迎えた修羅場。明日朝までに20ページという強行軍であるのですが、作業の合間のふたりの会話に見える、柚葉の同人活動をはじめた理由、憧れが背を推しているというのがしみじみと効いてくる、そんなよさかもしだしていまして、彩姫のはげましに、そしてファンたちの期待に応えようとする柚葉の姿勢もあいまって、とてもいい盛り上がりを作り出していたと思います。

そして、落ち! まさかの入稿後寝過ごし学校お休みエンドとな! これ、前日休んで余裕持たせた方がよかった感あるな! でもまあそれだとこの気持ちの高揚? そういうのはなかったわけで、結果オーライですよね、ええ、きっとこれでよかったのだと思います。心町となるどころか、柚葉彩姫でナイスカップリングでありましたよ。

『そらコミュニケーション』

習い事に忙しい那由多。なかなか一緒に遊べないというので、急遽お泊まり会をする運びとなりました。やたらめったらテンションあげてくる那由多。暴走系といったらいいのか妄想系といったらいいのか、自制しないといけない想像っていったいどんなのなのか。頭がいいというか、ちょっとおませさんでありますね。

しかし那由多の家、ものすごいな。宇宙人センサーとかついとるんだ。しかも的確に働いてるっていうの、ソラかあるいはテンペスタか、いったいこの子らのなにを検知しとるのか。あまりに謎のシステムもすごいけど、那由多父の宇宙人解剖の夢、その根本がわからない。いやはや物騒なお父様でいらっしゃいますな。

しかし那由多、のびのびというか、やりたい放題に振る舞うの、自宅すなわちホームであるがゆえの傍若無人!? お風呂でテンペスタを好きにしたり、と思ったらソラもやりたい放題だな。この子の場合、ホーム、アウェイ関係なく自由奔放だからってやつですね。

そんなソラの那由多への命令。それが自由奔放なソラのものだからこそ、素直に心の赴くまま発されたものだとわかる。心根からのまじりっけない友情、親愛の情、こんなの向けられたらどんなにか嬉しいだろうなあ。と思うのだけど、那由多さん、限りないものそれは欲望でありますなあ! そんな那由多の素直さもまたいいものですね。

2021年2月12日金曜日

2021年2月11日木曜日

『まんがタイムきらら』2021年3月号

 『まんがタイムきらら』2021年3月号、昨日の続きです。

『むすんで、つないで。』

つなぐ、パン屋でのバイトを通じて成長しているんですね。ちゃんとした生活のリズムを保てたといってますけど、それ以外にもコミュニケーション方面にも伸びが出て、夏休み開けての学校にて、皆にいい笑顔ふりまいているっていうんですよ。

これ、好評っぽいなあ。さらにファンが増えちゃうぞ。

つなぐと七色、ふたりの交流、学校でも続いていって、つなぐがななって呼ぶのね、いいよねえ。でも七色からはなかなかつなぐのこと名前で呼べなくて、タイミング見計らっては失敗しての繰り返しの果てに、出たのが、倉石ぃぃぃ!! これ、『三者三葉』初期のエピソード、わかったよ小田切!!を思い出させてくれました。あれ、好きだったんですよ。なので、なんだかちょっと懐かしく、でも以前とは違った味わいあって、いいよなあ、面白い。

しかし、七色、ちょっと災難でしたね。服がバリィッって! しかもそれ、つなぐの回想だとものすごい猛者っぷりに変化してしまってて、これビジュアル的にもすごい。いやもう、かなりきましたよね。いやもう、世紀末覇者ですか、救世主ですか。ほんと、七色、いいキャラクター。ほんとは可愛いのに、ネタキャラになっちゃってるのが不憫というかおいしいというか、なかなか複雑な立ち位置です。

『しあわせ鳥見んぐ』

飲み屋でのオオタカ談義をきっかけに知りあった、知りあった? 荒砥岬さん。この人、ただ趣味で鳥の写真を撮ってるわけじゃなかったんだ。むしろ職業ともいえる。すずと同じ大学にて写真を学んでいて、しかも実績抜群じゃんか。ちょっとした有名人?

今回はすずがそんな荒砥さんと親交を深める話。岬がネットに公開していた鳥の写真に触発されて、自分の次のモチーフはこれと鳥を求めて飛び出していった先で、ふたたび岬と出会うんですね。空には猛禽。はじめて見る姿に興奮しているすずだけど、これ、トビなのか。イヌワシと誤認して大騒ぎしちゃってるところをうるさいと岬から叱られて、でもはじめて見る鳥、しかもこんなに近くでとなれば興奮してしまうっていうのもわかります。

先日のオオタカの写真、岬にとっては失敗だったというの、その理由を聞いていく先に、まさかのトリさん動画が浮上してきて、あらー、翼ったら知らないうちに有名人ですねえ。鳥が、野鳥がふたりを引き合わせ、そして翼の活動がふたりをさらに結び付けていくというそうした流れ。なんだか微笑ましく見てしまいますね。ええ、ちょっと恥ずかしそうにしている岬が素晴しく可愛かったです。

『ぎんしお少々』

今回はしろとすずの子供時分の思い出が語られて、しろが病欠した遠足の代わりにとふたりで訪れた公園のエピソード。すずとしろ、ふたりが本当に仲のいい姉妹で、一緒が楽しい、楽しかった経験を分かちあいたい、そんな気持ちのあるのが美しかった。ちょっとずつ個性、感性を違ええているふたりの、けれど根っこの方にしっかり通じあっているものがあると感じさせるところも素敵で、ほんとこのふたり、今は離れて暮らしているけれど、決して仲違いしたりしたわけじゃない。今もあの頃と違わず仲のいい姉妹であるんですね。

昔のふたりの小遠足。のびのびと過ごすふたりの様子が楽しそうで、ほんと冒険ですよね。で、ふたりの後を追うお母さん! 眼鏡に帽子が可愛いね! じゃなくて、元気な子供についていくのも大変そう! でもって、この日の思い出が、この母の隠し撮りした写真に残されていたというのがね、ああ、そうでした、この漫画のテーマは写真です。写真が思い出させてくれた懐かしい日々。ええ、写真というのはただの記録に留まらず、こうしてその時感じた気持ち、心の動きも生き生きと思い出させてくれる。そのままにしておけばただただ流れ去ってしまう時間を、たとえひとひらに過ぎなくとも手元にとどめておいてくれるものなのだなあ。改めてその機能に思いをいたらせてくれたように思います。

すずの、あの日のことを覚えていてくれたと知ったしろの見せた表情。嬉しさ、喜び、懐かしさにわずかにセンチメンタルもまじって、これはいい一枚の絵だった。いいショットだったと思ったのでした。

引用

  • 荒井チェリー『三者三葉』第1巻 (芳文社,2004年),24頁。