昨日の続きです。
『まんがタイム』2025年8月号、『オフィスにラブコメはいりません!』
セクハラパワハラなんでもありのオフィスラブコメ漫画の世界に迷い込んでしまった苗木わかば。漫画のお約束に馴染みつつある自分がこわい。この世界に紛れ込んだ先輩、千堂からも釘を刺されるのですが、この千堂からしていろいろ危うくなってきている。油断すると飲み込まれる。なかなかに剣呑な世界なのですね。
そんな千堂とわかば、今夜は居酒屋で飲み会です。でも飲み会って危ないのでは? 危機感抱くわかばに、今日の相手は大丈夫だ。猫田さんと薔薇園さんだ、と太鼓判押す千堂ですが、薔薇園は決して安全とはいえないのでは!? むしろ千堂に安全ではないのでは!?
いやもう、なかなかに剣呑な世界なのです。
でも猫田には期待しましたよね。ラブコメが生じない貴重な人とか千堂がいっていますが、それは千堂にとって安全なだけでは? わかばにとっては確実に作用する受け的キャラだったりしない? と思ったら、それも違うのか。なるほど、いろいろアドバイスくれるサポートキャラポジションに猫田はいるというのですか。
ことあるごとに、誰かを誰かとくっつけようとする猫田。わかばを千堂にくっつけようと思ったようだけど、千堂はいろいろわかってない! 今このときにわかばに芽生えた恋情も、そして薔薇園がいう恋愛に興味がないの意味もわかってない! いやもう本当に危険だよ千堂さん! そのうち薔薇園とくっつきますよ!?
『星月夜工業高校ルナ同好会~38万キロの奇跡~』
いつもひかりと一緒にいる素直。クラスでも話題になっていて、つきあってるのではないか!? しかも素直はいろいろと高スペック!? 勉強もできる。作図だって得意だ! 誰よりもはやく、きれいに、課題を仕上げて、そしてひかりにレクチャー。クラスの皆、素直のこと神格化!? もう遠巻きに見るばかりになっているんですよ。
ふたりの会話が洩れ聞こえるのを廊下で聞いていた男子どもが、つきあってるのかなあ? 漏らした疑問を聞き及んだのが輝夜。たまらず教室に突入、素直、ひかりに問い質すわけですよ。あんたたち、つきあってたの!? からの追求に、ネガティブ方面から否定する素直に、月一筋とポジティブに否定するひかり。こうして見事に気になる噂は払拭されたのでした。
でもね、ふたり、普通にあのまま親密になってもよかったのではないか? と思ったけど、別にああして互いに否定したとはいえ、あの距離感が変わるふたりでもないだろう。ええ、やっぱりあのまま親密になっていくのだろうと思います。そして少なくとも輝夜とはちょっと親密になれた。ええ、これは実にいいことだと思うのです。
『良倉先生の承認欲求』
ぴえんぴえんと泣く女生徒を見つけてしまった良倉。どう見てもかまってほしそうにしている! 1年生の宇佐くるみ。いろいろ問題ある子だそうだけど、困ってるなら手を差し伸べないと。こういう実直で誠実なところ、良倉の美点ですよね。
くるみは良倉が苦手としているだけあってというべきか、実に相性悪そうで、でもね、やっぱり良倉はいい先生だと思うんです。いじめられてるというくるみの言い分に、真摯に耳を傾ける。暴力振るわれて……、とはいうけれど、デコピン? いや、実際のところを確認せずに判断することはできない。とにかくきちんと話を聞いて、痴話喧嘩? いや、DV? とにかくきちんと話を聞いて、ことの真偽を確かめて、そのうえできっちり指導するんです。
良倉、生徒からは苦手にされたりしてるというけど、実際に接した生徒からは評判よかったりするのかなあ。実際、神センコーだとかいわれてますけど、ほらちゃんとわかってくれる子はいるんですよ。
と、いい感じにまとまってはいたけれど、一番良倉のことわかってくれているのは、やっぱり星畑だと思う。
ストレス発散の映え活動を見て、ストレス溜まることでもあった? 心配してくれるっていうんだから、ほんと、いい子!
いやね、良倉、いい人たちに囲まれてる。ほんとですよ、人に恵まれていますよね。
- 『まんがタイム』第45巻第8号(2025年8月号)
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