昨日の続きです。
『まんがホーム』2025年8月号、『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』
スミレさん、のどを痛めて声が出ないんですか。それでスケッチブック使って筆談です。ちょっとまどろっこしいコミュニケーション。でもスミレにとっては懐かしい手段でもある。変声期の頃、声変わりする自分に違和感を感じて、声を出さずにすませられる手段として筆談を導入した。
でもそうしたら、同級生から字が女子っぽいといわれて、周囲から浮くのを怖れて当たり障りのない字を練習することになった。男子らしくなっていくことに違和感を持ちながらも、御仕着せの男らしさに身を隠した日。自分を偽る生き方が、苦しかったりつらかったりしたのでしょうね。
でも、そんな擬態の中に、自分らしい自分が今も残っていることを、うずとのやりとりから意識させられたスミレ。もう偽らなくてもいい。今もなおもがきながらも、追い込まれているとはもう感じない。そんなスミレの取り戻していく自分らしさ。より気持ちを楽にしていける、そんな隣人との関係。素敵だと思います。
『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』
職業体験でさくらば動物病院にやってきた中学生たち。歓迎しようとするキョウたちだけど、ひとり獣医にやたら敵愾心抱いている子がいる!
大人気なく問い詰めるくまちゃんがあれば、名誉毀損での訴訟をちらつかせる先生も! でももちろん本気じゃなくて、いやむしろその子のことを理解しようとしている。そうしたら、その子が動物好きなこと。かつて他の動物病院で嫌な目にあったことなど知ることができて、となればここで病院への信頼を取り戻してもらおう!
キョウががんばりを見せてくれるのですが、おや? 手強い患者さんがきちゃって、いいとこ見せられそうにない?
ほんと、苦戦苦闘しながらもわんちゃん、ゴンザレスに懸命に向きあうキョウスケですよ。もう本当に必死で、でもそうしながらもゴンザレスとの信頼関係をだんだんに築きあげていっている。そうした姿、中学生の彼にしっかり伝わったみたいですね。キョウスケ、いい仕事をしましたね。
『はなまるゲーセン飯!!』
あがいんにやってきたカズ。彼が持ってきたのは、海のパイナップル。その見た目のインパクトから恐慌におちいるのえるですよ。オレンジ色のごつごつ。のえるいわく、エイリアンの卵。これ、なにかといいますと、ホヤ。樺恋の大好物というのです。
田貫はあまりいい経験がないみたいですね。ホヤは鮮度が命。とれたてのホヤが手にはいる宮城ではポピュラーな夏の味覚。様々に調理されて食卓に並ぶのですね。
新鮮なホヤが剥けました。どうやって食べるかというところで、もう多様な楽しみかたが見てとれる。刺身に天ぷら、炊込みご飯! でもここですぐに食べられるとなると刺身一択? と思ったら、パ宮が大量のきゅうりをゲット! なんと、クレーンゲームの景品にきゅうりがはいっとるのか! しかも大放出台!
かくして、パ宮提供のきゅうりとあわせて、ホヤの酢の物を作ります。樺恋大絶賛。からの、のえるに田貫もおいしく食べてくれて、ああやっぱり鮮度が命なのですね。
と、こうして描かれると興味も出てこようというもの。ホヤ、ちょっと食べてみたいですね。今は輸送の発達で新鮮なホヤが全国どこでも手にはいるとか。となると、ねえ、ちょっと試してみたくなりますよね。
- 『まんがホーム』第39巻第8号(2025年8月号)
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