2018年1月31日水曜日

藤井旭の天文年鑑

 『まんがタイムきららキャラット』にて連載されている四コマ漫画『恋する小惑星』を気に入ってるのは、私自身、天文に興味を持っているからだったりします。なんかね、同好の士っていうんですか? 私なんかはそんなに熱心じゃないから、ちょっと目立った天文現象があれば空を見上げる、その程度でしかないんですけどね、でも一応は雑誌やら年鑑やら買って、その年の見どころとか簡単にチェックしてたりはするのです。さて、本日1月31日は皆既月食が見られます。というか今まさに皆既の真っ最中。これ、きっと、みらやあおたち、地学部の皆もどこかで空を見上げてるんだろうなあ。そんな風に思われて、そういうのがなんだか面白いなって思うのでした。

今夜の皆既月食、曇りだったら見えないなと思っていたんですが、ちょうど欠けはじめるくらいの時間帯は雲がほとんどなくてですね、欠けていく様を見ることができました。けれど、皆既直前ってところくらいから雲がうっすらと出はじめて、ついには全体を覆うまでになって、ええ、皆既になったら月なんてちっとも見えやしない。ということで、残念ながら撤退、テレビで眺めるはめになってしまいました。

さて、さっきいってましたね。雑誌やら年鑑やら買ってるって。天文関係の年鑑というと、ざっと2系統3種類って感じだと思うのですが、『天文ガイド』の系列と『星ナビ』の系列。『恋する小惑星』のあおの買ってる雑誌は『天文ナビ』。両方のいいとこどりっぽい。両方の読者にとってもありがたい配慮ですね。

さてさて天文年鑑です。私の買ってるのは『天文ガイド』の系列、『藤井旭の天文年鑑』であります。多分ね、アマチュアなんかだと『星ナビ』系列の『アストロガイド』の方が嬉しいんじゃないかな、なんて思うんですが、カラーページ多いし、DVDもついてくるし、映像やコンピュータのソフトウェアなど、多様なアプローチで天文に触れられる。でも少々お値段高めで、だからというわけではないのですが、私は『天文ガイド』系列の『天文年鑑』。しかも内容がコンパクトにまとめられて手頃な『藤井旭の天文年鑑』を買っています。

『天文年鑑』はですね、ええと分厚いやつね、すごいですよ、内容が盛り沢山。というか、専門的すぎて、正直手にあまるんですよ。でもね、小惑星見つけようとか思ってる彼女らだと、これくらいのが必要なのかも知れないなあ。でも、自分にはそこまでの情報は必要ない。コンパクトにわかりやすく、毎月の見どころが提示されている、パッと開いてパッと知る、そんな手頃なので充分だ。そうした要求満たしてくれるものだと前述の『藤井旭の天文年鑑』が最適だと思います。イラストでもって簡潔に解説されている天文現象もわかりやすくて、ありがたい。ポケットサイズで場所をとらないのもすごくありがたい。ここ数年、毎年買っては、折りに適当に眺めておりますよ。

と、こんなこと書いてるうちに、すっかり皆既どこか月食も終わりにさしかかろうとしています。

2018年1月30日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年3月号、一昨日の続きです。

『NEW GAME!』、2本立てです。一挙2話掲載といった感じですね。1本目では、皆に内緒でゲーム制作していたことがついに上司にバレてしまう。そして2本目では、そのゲームを商品化への軌道に乗せるべく会議にて奮闘するといった具合なんですが、最初仲間うちではじめたことが、叱られながらもうみこ、りんを味方につけて、そしてその気持ちを出資者にまで届かせる。やっぱり努力の報われる話というのは見ていて気持ちがいいな、そうしたよさがまずあったところに、さらに加えて、その時々に例えばりんの過去の思い出がリフレインする、あるいはしずくとクリスティーナの情感が染みてくる。こういうのもまたよかったなって、重さ、確かさを感じたように思ったのですね。説教や交渉といった、わりと地味めになりそうな描写の合間に、別チームによる試遊の様子なども描写されて、話に動きができるところもいいし、皆の作ったゲームがどういうものなのか、それが明確に示されることで、その目指す方向性を同じく共有するような気持ちも得られて、こうした構成もよかったと思います。でもやっぱり、一番の見せ場は、主人公たちと、彼女らをとりまく様々な立場の人、皆の気持ち、思い、屈折も悔しさもね、ちゃんと描こうとしているところ、それだったなって思います。

すわっぷ⇔すわっぷ』。大変なことになった。入れ替わりを堪能した春子、夏子がもとに戻ろうとしていたところ、ばっちりそれを目撃されてしまったというのですね。見ていた人、千夏先生、なんだけど中身は入れ替わったパートナー、金田一美春さん。千夏先生よりもしっかりして、ちょっと厳格、そんな印象のあった人ですが、実際にその身体と出会ってみると、って、微妙な表現だな! ともあれ、その身体と出会ってみると、中身がふわふわの千夏先生だからでしょうけど、ずいぶん予想と違って、いやあ意外でした。先生、人の体で酒飲んでるんですね。それを無理矢理入れ替わって、一瞬で素面になる先生、反対に一気に酩酊状態になる美春。これ、なかなか体験できないことだよなあ。このふたりの登場、そして春子、夏子たちとの交流の描かれたのは、若いふたりに彼女たちの関係のモデルケースを提示するためだったのかな? そんな風に思いました。これまでは自分たちの便利のために入れ替わってきた春子、夏子。けれどこれからはまた違った可能性もあるよというのが、この先輩ふたりの関係によって匂わされた。そんな感じ。ええ、期待がふくらむってやつですね?

まちカドまぞく』。豪華2本立てであります。こちらはお話を2話分一挙に見せますよというより、趣旨の異なる2本をそれぞれ楽しませようといった風でありますね。1本目はへたってる桃の回復を図ろうという話なんですが、小倉さん……、あなた、あやしすぎやしませんか? 天井裏に潜んでいる。でもって、千代田桜の手記をもとに、霊泉のありかを桃、シャミ子に教えてくれる。便利なんだけど、すごく助かるんだけど、この人、まともじゃないよなあ! 霊泉があるの、山は山だけどちゃんと桜の私有地なのか。踏み込んでも問題ないというのはいいですね! と思ったら、罠がしかけられてるとか。しかも、桃ばかりかかるとか、ほんと、桃、調子崩してるんだな。ここで、シャミ子が小さくとも達成感を得るとかね、それは実にいい感じ。でもって桃の回復も果たして、ああ、なかなかにめでたしめでたしじゃないですか、そう思ったら、小倉さんがまたなんか暴走気味で、ああ、シャミ子、勝利の記念物が砕かれちゃった! ほんと、さすがに気の毒な表情でした。

そして2本目は、1本目ではほぼ出番のなかったミカンの出番ですね。荒れた部屋に虫が出現。そうか、ミカンは虫が苦手なんだ。それでシャミ子に頼ってみれば、ああ、シャミ子、さすがに苦労人。虫程度では動じない。見た目云々じゃなく、実際の危険度で脅威判定してるシャミ子、あれ、いいですね。たくましいわ。頼もしいわ。途中で加わってきた桃です。この子も虫は苦手なんだ、そう思ったら、ああ最近できた心の傷が……。虫避けの策、これが魔法少女ならではで面白かったですね。そうか、直に退治するとかじゃなく、結界でもって虫を近寄らせないんだ。で、この結界の魔方陣作りがおかしくって、まんま漫画家の作業って感じになってまして、ゴムかけとかベタ塗りとか、およそ魔法云々って感じがしなくって、ほんとこの感触、面白い。そしてシャミ子が魔力を吹き込むんだけど、その効力、よくもって半日いかないのか……。ここからの、シャミ子のさながら締め切りに追われる漫画家然とした様子。これがまたおかしかったです。魔法なんていう不可思議に関わってるように見えないってのがいいですよね。

『花降り宿のやどかり乙女』。またも蔵の話!? いや、そこまでじゃなかった。夏になって、学校の制服も衣替え。そういえば九条屋の制服には夏服ってなかったな。そこから、制服の衣替えを模索しようという話になるんですね。カラーページを活かして、洋装扉絵のイメージみたいなの示されてたの、面白かった。完全に別のお店じゃない!! ってつっこみ入ってますが、漫画としてはこの方向性でもいけそうでありますなあ。そして本編。月子さん、物置きにいろんな服があるから探してみたら。そうおっしゃるの聞いて、あれか? あの蔵か!? と思ったら、今回はそこまでの渾沌はありませんでした。仮装パーティ用の衣装だったんですね。それはいいとして、西洋、日本の甲冑完備って、仮装にしても本式すぎない!? そこからの衣装も、くノ一あり、チャイナさんあり、さらにはナース、教師に警察官まで、多彩な衣装がまさしく見せ場になっていました。でもって雪、六花の大正女学生風装い。あ、これはいいんじゃない? これ、いけてるんじゃない? そう思ったけど、チョイスはされなかったかあ。で、結局およそ採択されないだろう方向にいっちゃって、めでたく衣替え計画は頓挫するんですけど、その影で虫干しも頓挫していたというのが、ほんと、これ、迷走の果てといった感じでした。虫干しどころか洗濯が必要になっちゃいましたね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第3号(2018年3月号)

2018年1月29日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2018年3月号

『まんがタイムオリジナル』2018年3月号、一昨日の続きです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』。八重ちゃん、可愛いよね。新しい傘を買ったから雨が楽しみ。傘立てにおいてあるの、誰かが間違えて持っていっちゃったりしたらどうしようと授業上の空で、かといって手元に置いたら嬉しくてまた上の空。困った子だわ! わかってたけど! 雨が楽しみだったはずの八重だけど、大雨、大風ともなれば話は別っていうの、うん、それはちょっとわかるわ。で、大河さんがうちの傘で送るで、って、八重ちゃん、ときめいてるやん! 今回は都会話少ないのかな? と思ってたら、ここからが本番ですか!? 近道とか地下街があったら楽なのに。そういった大河の言葉、とりわけ地下街に都会を感じちゃうってわけですね。地下街はないけど近道はありますよ、そういう八重だけど、いや、待って? それ、水路ちゃうん? 傘を守って水路を進む八重。かっこいいでとか大河さんゆうてるけど、いや、それかっこいいか? ともあれ、八重の反省しながらの帰路。ずぶ濡れになってね、けど風邪はひきませんでした、って、それ、八重ちゃん、アホってことでいいんかな。

『コスプレ先生の絵画教室』。前回、まなちゃんを描いた絵が納品されたんですね。ななみ、まな、ふたりで見にいったのはいいんだけど、まな、身バレを怖れてフード装備か。目深にかぶって、減量中のボクサーみたいよ? ここから現代アートに話題が向かうのはまったくの予想外。これなら自分にも描けそう、まながすかさず画廊の娘に指摘されてるわけですが、これね、ほんと、そう思いがちなんですけど、じゃあと実際やってみたら全然できないものなんですよね。ななみの絵画教室、今回のテーマは現代アート、っていうんですが、なんだそのチューブ巻き付けただけみたいなのは! まなちゃん、ひいてる。美大時代の友達、服飾科の子の作品だっていうんですが、まなちゃん、服!? って思うってことは、やっぱりこれ服って感じじゃないんだな。露出が多いとおっさん連中に大人気。いや、まあ、美術、デッサン教室にはこういう傾向ありますからなあ。ほら、裸婦とか。でもって子供たちからも好評で、そうか暖房目当てか……。小難しく、意味とかテーマとか考えるんじゃなく、もっと素直にかたちや色が好きとか面白いとか、それでいいんだよっていうところに落ち着いたの、これがなによりでしたね。ええ、ほんと、そんな感じでいいのだと思います。

『ゆとりの町長』。選挙ポスターの写真を撮ります! それでゆとりもいつになくやる気なのか。写真はかなめが撮ります。そうなんだ。なんか選挙に勝てる写真とかいって、全国から依頼がある写真店が話題になってたりしましたけど、そういうの出てくるのかと思ったら、あー、なるほどなあ、小さな町の、それこそ有権者皆に直に会えてしまうようなケースだと、むしろ逆効果になるのか、って、かなめさん、ポスター詐欺って、ストレートですな。奇跡の一枚使うのは駄目、奇をてらったようなのも駄目。求められてるのはダサくて普通のものだっていう、この塩梅、説明、説得力ありますよね。ほんと、タメになるわあ。いや、出馬する予定はないのだけど。写真を撮る際のゆとりのいろいろおかしくて、未来に希望を持ってないのか、君! 私もさ! で、犯人(西洋)と(日本)の2本立て続けにくるのも面白くて、いや、高校の卒業アルバムの写真、可愛くていいじゃん。選挙には向かないと思うけどさ。キャッチフレーズ決める際のかなめのシビアなつっこみ、これ、ゆとりのみならず多方面に突き刺さるもので、実に痛快でした。でもってゆとりの衝動。ほんと、この人、変な方向に思いきりがいいから、この衝動は危ないですよね。

『部屋にマッチョの霊がいます』。前回のクレーマーの続きですよ。ネットのことには疎いからと、いまいち響かない店長に、木葉は被害者だって、うちの店みたいな業態だとそこまで影響はない、ビビらずさっさと削除要請出しなさいって、涼さん、日頃は見せない姿ですよ。しっかりしてる、いうべきことはいう、いい先輩だなって思いましたよ。この一連のもろもろで木葉、ショック受けて、仕事にも身が入らないでいたのだけれど、そこですかさず筋トレに入るんだ! すごいな、木葉さん。悩んだら筋トレ。教えが生きてるよ。でも、これ、いいことだと思う。マネしよう。そして木葉、涼さんと食事にいくことになる。アッコと出会って、それからのいろいろが、本当にこの子を変えて、それが可能性を開いていったんだなって、よかったなあ木葉って、そう思える展開でした。ところでアッコが問題のストーカーを発見しちゃったみたいですけど、アッコ、関わってくるのかな? とはいえ、今のアッコになにができるのだろう、って、ああ、ここでポルターガイストの特訓が生きてくるのかい!?

  • 『まんがタイムオリジナル』第37巻第3号(2018年3月号)

2018年1月28日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年3月号、発売されてます。さてさて、表紙ですよ。『アニマエール!』アニメ化決定だそうですよ。おお、これは朗報です。チアという華やかで動きのある題材です。きっとアニメ映えするだろうなあということ予想できて、これは楽しみですね。さて表紙のイラストは、こはねを胴上げするチア部4人でありますよ。皆、いい笑顔してましてね、こはねもポンポンをえいやと突き出して、いい表情。高所恐怖症は大丈夫なのかい!? なんて思いもするけど、いやいや、それどころじゃない快挙なのでありますよ。

『アニマエール!』。皆でバイトをしますよ。それはいいんだけど、ひづめが喫茶店でのバイト許してもらえなくて不参加。それでいきなりやる気失ってるはなわですよ。前途多難だ、これ! 喫茶店、ロングメイド服なのだそうですよ。それで宇希が感極まっちゃって、いやいや、待って、ほんと、先が思いやられる感じだぞ。大丈夫か、君たち。その心配、バイトの許可を出した先生もしてたとかね、でもって元気なこはねの自己紹介に不安を感じとる店長とかね、ほんと、誰も彼も先の心配ばかりしてるじゃないですか。しかもこれ、わりとそこそこ当たってるのがアレですよね。チアの経験がまじってくるの面白かったです。いらっ! しゃい! ませ! ありがとう! ござい! ます! ポンポンをパニエにしてたりね、ほんと、どういう発想なのか。尋常じゃないね、こはねさん。そう思ったら、すごいな、虎徹の追い討ちでさすがのこはねも大ダメージだ。宇希のこはねガードや、こはね突然の声出してこー!! に応えてくれるお客さんたちとかね、こまったバイトさんだけど、なんかこういうのが面白かったです。今回のバイトでね、いろいろ不備もありながらも、皆それぞれ互いのこと知って、近しくなっていくというのが描かれたの、おお、お金を稼ぐだけじゃないんだ。これもまたよかったところだと思ったのでした。

『mono』。すごいな、これ、結構な掟やぶりっぽい気がするぞ? 山梨が舞台のキャンプ漫画がアニメ化するから、そのロケ地探訪の話にしませんか。ハルさん、そうした申し出受けて、っていうんですけど、待って? ちょっと待って? そのキャンプ漫画、なんか知ってるかも。というか、すごいよね、ひとつの取材でふたつの漫画だ! というか、これ、作者自ら明かしていく、キャンプ漫画のロケ事情じゃないのかい? いや、でも、主人公の家が実際にはまるでなかったり、そうした配慮のそれとなく触れられるところとかね、それから本栖湖までの道のりですよ。自転車でその距離はないだろう。ヘンタイなのかあるいはサイボーグなのかっていうのが、ほんと、結構なツッコミになってておかしかったです。面白かったの、山梨民は富士山見飽きちゃってますか! とくに写真とろうともしないっていうのがね、なるほどこれがリアルってやつか……。しかし、つっこみが面白いよなあ。あと、この漫画の登場人物、相当に変わり者だわっていうのがね、ほんと、よくわかったように思います。いや、この作者の漫画としては、ずいぶん普通だというのはわかってるつもりですよ! これ、次回に続くとのこと、こいつは楽しみです。

『怪盗メイドはかまってほしい!』、ゲストです。アンリエッタなるお嬢様、探偵なさってるんですね。怪盗に出し抜かれてお怒りの模様ですが、このお嬢様についてるメイドのサチ。この子が怪盗その人なんだ。お茶とお菓子でお嬢様のことなだめてみたりね、その関係は友好そう。で、このお嬢様、探偵なんかやってるんだ。実績とかあるのかな? それとも財力とかなんとかで、無理矢理現場に出張ってる? このへんはいろいろ謎ではありますね。しかし、この怪盗やってるメイド。なにが目的かって、タイトルのとおりお嬢様にかまってほしい、自分のこと考えてほしい、その一心なんですね。このふたりの関係、これがお嬢様には不利に働いてる。どこに罠をしかけるとか、うきうき話しちゃって、筒抜けなんだもの。気になったのは、アンリエッタとサチ、ふたりは最初からお嬢様、メイドの関係で、探偵やってるお嬢様に気にしてもらいたいばっかりに怪盗はじめたのか、あるいは怪盗だった彼女が探偵のお嬢様に惚れ込んで、メイドになったのか。どちらでも結構ありな感じですね。

『ラボメイト』、ゲストです。レコラボなる研究室に集まって、いろいろやってる女の子たち。プログラミングしてるのかな? そう思わせといて、実際には効率のいい経験値上げの話とか、わりと自由にやってる感じ。ゲーム好きの杏。アニメ好きの由梨。天才肌ながらも中二秒的な姫。寝てばかりの麻友。そんな彼女らのこと、いろいろ気にかけてるみさきの5人ですね。研究室というのだけど、誰も研究にはとりくんでない? やるべきことはあるけど、全力で逃避してるのかな? みさきが研究は進んでるのか? 研究どうなってるのって皆にいってまわるのだけど、みさき本人もどうもちゃんとできてないようで、この人に関しては、やろうとはしてるけど成果があがってない感じでありますね。この研究室、レコラボ、Recomender System Laboratoryということは、いわゆるレコメンドの仕組みを研究してるのかな。それよりも、サブカル愛好会という張り紙、こちらが主になってるみたいですね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第3号(2018年3月号)

2018年1月27日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2018年3月号

『まんがタイムオリジナル』2018年3月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。冬らしく、暖かな過ごしかたがテーマかな? と思ったら、これ、猫なんですね。山下さん、暖かい格好してリラックス。飲み物手にしてるその肩には猫がのっかっていて、猫に向ける視線の優しさ、とてもいいですね。『小森さんは断れない!』しゅりは、おお、なんだ、これはそういうサービスなのかい? 猫耳に尻尾までつけておりますよ。対照的なのが『らいか・デイズ』らいかで、三毛の着ぐるみなんですが、正座して、お茶飲んで、色気もなにもあったもんじゃないけど、この子らしいなあって思えます。『ねこにまたたび恋ばなし』ぱるはもとから猫なのでそのまま、手に持ってるのはバレンタインデーのチョコレートでしょうか。『ひとりで飲めるもん!』、巻中カラーをアピールするカットもございます。

『北斎のむすめ。』。ああ、やっぱりそうなのか。先日、匂わされていた江戸の大火。まさか吉原の大火ではあるまいか。いや、一般に吉原の大火といわれるのは明治に入ってからなので関係ないのですが、どうしてもね、なんか繋げて考えちゃう。というか、江戸時代、火事、多かったものなあ。で、火が出ると大火事になる。画業に打ち込むお栄、高尾の身請けを出世と捉えて、負けちゃあなんねえと自分のはげみにしてるんですね。しかし、こうした日々の暮らし、江戸の平和を描いて、吉原でもね高尾のためにサプライズお別れ会を開くとかね、そうした気持ちの安らぐような情景見せてね、それで最後にあれでしょう。ああ、揚巻が熱を出して寝ている。これ、どうなるんだ。お栄が助けに走りますけど、栄がきたからといってどうにかなるもんじゃあないでしょう。ほんと、ずっといつぞやの振りが気にかかっていた。それがついにやってきて、ほんと、雨でも降って消えてくれたらいいのに!

『スズちゃんでしょ!』。梨乃ちゃん、サンタに兄妹、イトコを頼んでたの……。いや、それは叶わないわ。というか、イトコといわれるとスズちゃんにダメージ入っちゃう……。兄弟のいない子といる子で、その感触全然違いますよね。ひとりっ子とかだと、兄弟欲しいなあとか夢見ちゃう。兄とか姉とか、優しくて甘やかしてくれるとか思っちゃうし、弟、妹だと懐いてくれて可愛くてみたいにね。でも、ここに描かれた弟を疎ましく思ってるお姉ちゃん。ほんと、邪魔だようって、心底邪魔そうにしてね、ああ、そういえば辻灯子さん、リアル姉……。これがリアル姉の姿、思いというやつか。おおお、テリブル……。梨乃、スズと一緒にいる時のやりとりも面白く、スズちゃんの出会った若旦那との会話見て、彼氏じゃなかったね。よくおわかりで。で、スズちゃんもスズちゃんで、カッコ良かったね着物きてさ、っていう梨乃ちゃんの言葉に、着物人口が増えれば仕事も増えるねっ! まったく恋愛云々の範疇に入っとらんのかい! あの破顔一笑、ふたりいい笑顔でした。

『きっと愛され女子になる!』。キャストの仲裁、人間関係の調整が大変といってる伊勢崎ですが、ああ、この人、向いてないよね……。デリカシーみたいなのに欠けるというか、女心がわからないにもほどがある感じで、というか、この店の男連中、伊勢崎もそうなら、社長もそうだな……。いや、キャバクラみたいな女職場だと、ある意味、これくらいとぼけてる方がいいのかも知れないなあ。しかし、伊勢崎とぼけすぎというか、妹からのアドバイスを受けて志摩の会話に共感で応えるんですが、それはわざとだろう! それくらい誤った共感してみせて、いや、志摩に惚れられても困るだろうし、立場的にはある意味正解なのかもなあ。今回、バレンタイン時期というのでチョコレートを手作りするかどうかみたいな話になってたんですけどね、志摩、結局手作りしちゃってさ、いや、それがすごいの。本気と気づいてもらえないどころか、志摩の料理の腕も手伝って、まさかの嫌がらせ、というかチョコレートと認識してもらえてない! まさかのジャンボタニシの卵……。いや、ほんと、えらいもんと間違えられたもんですよ。すごいわ、すごいインパクト。

『委員長の愛はちょっとおかしい』、ゲストです。校内で皆から怖れられている少年、佐渡。好き勝手、あることないこといいやがって、ということは、佐渡君、皆が噂するほど危ないやつじゃないのかも知れませんね。そんな彼の前に現れたのが、クラス委員長の九条美里。よかった、佐渡ときたから、こちらはマゾさんじゃないかとか思ったんだけど、違った。とか思ってたら、いや、名前こそそうじゃないけど、マゾさんなのかー。ぶっきらぼうな言葉づかいに、憤慨するどころか、興奮するじゃないの!!! これまたエキセントリックな展開してみせて、佐渡君も災難だな。これ、誰を相手にしてもそうだっていうんじゃなくて、好きな相手、佐渡限定なんですね。好きな相手の前だと挙動が不審になるとかままある話だけど、それにしても不審すぎるよ! しかし現段階ではなぜ美里が佐渡のことを好きになったか、それがわからんわけですが、そのあたりいずれ語られたりするのかな?

  • 『まんがタイムオリジナル』第37巻第3号(2018年3月号)

2018年1月26日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年3月号

『まんがタイムきららフォワード』2018年3月号、昨日の続きです。

『にじいろフォトグラフ』。楽しい日々を記録しようとカメラを買った葵。それで皆で動物園にいこうという話になって、ええ、イベントを創出してきますね。クマ舎でサラの写真を撮ろうとした時の、遠くにいた時はコロコロして可愛い印象だったクマが、そばまできちゃうと相当な迫力出しちゃうとかね、いやそれにしたって、葵さん、驚きすぎじゃないっすか!? ふれあいコーナーや、ゴリラの着ぐるみとのコミュニケーションなど、大きな話じゃない、ささやかな日常のイベントが描かれて、でも、それがすごく生き生きとして愛おしい。そう感じさせてくれるのが、素直にこの漫画のよさであると思うんですね。最後に皆で噴水で遊ぶ、こうしたところもいい。ただ写真を撮るだけでなく、一緒に遊びの輪に加わって楽しんでる葵がね、本当に素晴しいと思った。こうやって楽しい思い出をアルバムにしていく。そのアルバムを作るところなども、一緒に過ごした時間を愛おしむように感じさせてくれて、とてもよいものでありました。

夢喰いメリー』。急を告げる、まさにそういう他ない状況になっていますね。頼まれていた紙芝居を完成させた柊。レンと一緒に届けにいこうというその途上、夢魔らしきものに遭遇したというのですが、これがどうも普通の夢魔とは様子が違っている……。しかもこれ、あちこちで出現しているようで、ケンや勇魚も襲われている。これ、まだ夢魔になる前の存在なのか。銘無し、エンプティと呼ばれるそれらは、名前も役割も持たない空っぽで、だから中身を埋めようとケンたちに迫り、さらには食おうとしている? これ、食われてしまったらどうなるんでしょう。銘無しが空っぽじゃなくなって、なにものかになる? ただの食われ損? しかし、状況は末期的、物語としては佳境でしょう。門が壊れ、この世界に留まることも苦しいメリーに、お互い正念場と声をかける夢路。本当、このふたりもいずれ別れる運命にあるのだろうと納得している、しようとしている、そんな状況においてメリーの人には見せようとしない心情が切なくてたまらんものありますね。

『ブレイキンガールズ!』。華、伊織、葵たち、マジェスティックスのフミカとソラに教えてもらうことになりました。フミカは伊織に、ソラは葵に、そして先生は華について教えることになるんですが、各自、目標を定めて、それに必要なものを身につけようと頑張っていく、その過程がちょっとずつ違っていて、面白かったり、そしてなにより伸びゆく予感をさせてくれて、よかったのですね。伊織はまずは倒立できるようフィジカルを鍛えることになって、バレエ経験者の葵は気持ちを切り替えるやり方を学んでいくことに。それぞれに違う個性、得意、苦手なところを、またそれぞれ違ったタイプの教師に導かれるという構図。距離感なんかも違ってね、その違いがまた面白かったと思います。そして、華。華の踊るソロパートを教えようとする先生から、手本の踊りを見せられて尻込みしてしまう華なのだけど、先生のいう華の克服すべき弱点、それってこの気弱なところなのかな? なんだか高いハードルを設定されてるようにも見えるのですが、これを華が超えていくのかと思うと、それは相当な見物。わくわくさせられますね。

『まんが家cherry!』。今回の話、すごくよかった。ギャグ漫画で賞に挑戦した春香。惜しくも結果は2位だったのだけど、1位をとった漫画家、とっとこぴょん太郎、略してとこぴょんから声をかけられて……、それからの会話が本当によかったのですよ。賞の結果としては上回ったものの、内容では負けていた。春香の漫画のおもしろさに笑って、そして自分のふがいなさに泣いたという、とこぴょんの、こうした自分に厳しく向き合おうという姿勢もよいと思ったのですが、なぜここで春香と話そうと思ったか。とこぴょんの根底にあった気持ちがまたよかったのですね。恋愛漫画を描いてきた春香のギャグ転向第1作に、ここまでやられてしまったということ。その焦りがさきにあった。そしてここで春香への問い掛けが、とこぴょん、春香の漫画の書き方、発想、組み立ての違いを明確にして、これ、素晴しかった。計算、論理でギャグを組み立てていくとこぴょんと、実体験から組み上げていった春香。漫画を描くと一口にいっても、全然違っているんだなあ。この違うということ、自分の持ってるものと相手のそれが違っているということを知らされて、それがとこぴょんのうちにあった焦り、不安を溶かしたのかもなあ。こうしたいろいろを違えたふたりがこうして出会って、話して、近しくなって、友人でそしてライバルだっていう関係にいたった。そのすとんと胸に落ちるように丁寧に描かれたプロセスが、とても魅力的であったのですよ。

2018年1月25日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年3月号

『まんがタイムきららフォワード』2018年3月号、昨日の続きです。

『なでしこドレミソラ』。おお、これは珍しい。プール回、水着回が入って、ちょっとした箸休め、彼女らにとってもささやかな休息となるのかな? なんて思ったら、ああ、全然違いましたよ。プールで監視員をしている千草と出会った。演奏活動して、CDもリリースして、けれどそれだけで生活できるわけじゃない。そうした現実が突き付けられるフェイズでありました。しかしそれであわゆきさんにちゃんとお稽古代を払おうとする美弥、いい子ですよ。今回の重みは、ここからの話にあったと思っています。あわゆきさんが謝礼を受け取れない理由。名取の資格を持ってない、その理由が語られて、ああー、伝統音楽ってのはめんどくさいね。私は友人に琵琶や三味線をやっているのが何人かいるから、いろいろ聞かされてはいて少しは知ってはいるんだけどね、やっぱりいろいろあるんだねえ。とはいえ、ここに描かれたのはあんまりじゃないかね、そう思われて、実際これくらいにまでなることあるんでしょうか。あわゆきさん、気の毒に。そんな感想が先にたってしまったものだから、それでもと語る美弥の言葉にほっとする思いがしましたよ。しかし、これで美弥、大きな課題を与えられちゃいましたね。ほんと、これ、大変だ。けど、頑張りどころでありますね。

『こじらせ BOY meets GIRL! 』。素晴しい、素晴しいぞ亨。柚貴のいう結婚の約束をした相手。それが自分だということを確認して、そしてその約束についても思い出したというのですが、いや、いや、待って? これ、柚宇の騙し討ちじゃん! うちのおむこさんにといわれて、なると答えた。これ、亨からしたら柚宇との結婚を意識してたけど、向こうからしたら柚貴との結婚をいわれてたってわけだ! 策士だ、策士ですよ、柚宇。しかし、この柚宇の策、無理強いをしようというのではなく、むしろ亨には好都合? 柚貴のこと好きだよねって、この柚宇の、静かに多くを語らないながらも、いろいろに気付き、そっと働きかけるというの、ほんと、ものすごいと思いますよ。でもって、亨です。柚貴のいう結婚の約束してる相手はいるが恋人はいないというその意味に気づいてですよ、おお、一歩踏み込みましたね、そして関係を更新しましたね! そこのくだりが素晴しい。もう、このふたりには曖昧さとかないのだなあ! 誤解もなにもないように、真っ向からいく亨ですよ。男女交際を申し込む! うおお、すごいな、ロマンティックのかけらもないが、最高だ! しかも柚貴、これに対し、受けて立とう! この子もまた最高だ。告白なのか果たし合いの約束なのか、さっぱりわからん感じにはなったけど、このふたりらしくてとてもいいやりとりでしたよ。

2018年1月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年3月号

 『まんがタイムきららフォワード』2018年3月号、発売されました。表紙は『ゆるキャン△』。表紙にドーンとなでしこですよ。TVアニメ絶賛放送中!! の惹句がですよ、全然嘘でもなんでもないというのがいい。ええ、アニメ『ゆるキャン△』、話題ですよね。これが一番好きといってる人も、何人も確認してて、ええ、これは嬉しいことでありますよ。さてさて、表紙のなでしこ、キャンプ道具一杯に抱えて背負ってね、すごく嬉しそう。ほんと、これ、わくわくしてる気持ちがわかる。わくわくが伝わる。いい表情でありますよ。

ゆるキャン△』。冬キャンプ初心者3人のチャレンジ。さっそく買ったアウトドアチェアを組み立ててね、冬キャンプをエンジョイですよ。あきがですよ、コンパクトローチェアをふたつ使ってハンモックっぽいの実現してますよ。前回の買い物でのいわば目玉でしたよね、これ。ハンモックっというよりデッキチェアっぽいんだそうですが、それにしてもあの得意気な表情! よっぽど嬉しいんだってわかりますね。そしてキャンプ場をひとめぐり。岬へと向かうんですが、その途上で出会うもの、目にするもの、なんということのない情景のはずが、そこに確かに存在する実感がすごくてですね、これはもう物語を見るというよりも、体験型の漫画といった方がいい感じ。ほんと、独特ですよね。そしてルーキー組、大ピンチ! キャンプ場、どんどん気温が下がって、なんと氷点下! マグカップの中身が凍るんだ。すげえ。というか、死ぬ! リンから多めに薪を買うようアドバイスもらってましたけど、はたしてこの子たちの未来は!? いや、ほんと、これ、ハラハラするな。この漫画、あるいはアニメで冬キャンに興味持った人には、いい注意喚起エピソードになったんじゃないかなって思いましたよ。ああ、そうそう、リンさん、自宅だとなんかシックでエレガントなのねえ!

『はるかなレシーブ』。ああああ、決着しましたね。遥のスパイクがクレアのブロックを突破した! それを受けるエミリ。クレアが繋ぎエミリが打ち込んだボールが遥のブロックを抜け、あああー、と思ったらかなたが身を投げ出して受ける! 浮いたボールをクレアが渾身のスパイク。はたして遥のブロックはこのボールを受け止めることができるのか。冒頭から続くこの攻防。いや、もう、ハラハラさせられましたよ。全国で待つ成美とのことを思えば、はるかなが勝ち抜けるのだろう。そう思いはするのだけど、いや、ここでエクレアが勝っても全然おかしくない。もう、ほんと、息もつかせぬ戦いとその行方。もうね、これはたまらないですよ。そして戦い終えてからの彼女たちの描かれよう。勝負の行方ももちろん大きなトピックだけれど、今回はこちらの方が主眼といった赴きで、友人同士の対戦です。勝っても素直に喜んでいいのかどうか、揺れる気持ちあらば、負けてつらくて悔しくて、それでも悔やんではいないというあの泣き笑い。ああ、しみじみと胸に迫りますね。切なさ、つのりますね。

『球詠』。これもまた面白い。焦る影森ピッチャー、中山。続くファールにはやく前へ飛ばせとイライラしてるんですが、これ、息吹の物真似ピッチングが効いてるんだね。でも、こうして感情を表に出す中山、魅力的だと思いましたよ。こうして敵方、相手方の選手にも感情移入させる要素があり、だからこそでしょうね、我らが新越谷が点を重ねて圧倒した今回。勝った! という喜びとともに、負けてしまった、影森側の心情もともに得てしまうというのでしょうね。しかし、これが心理戦というものか。試合の序盤は冷静そのもの、機械のように試合を運んでいた中山が、真似されたことを発端にペースを崩していく。感情が強く出過ぎた結果が息吹へのデッドボール。そこから繋がる打撃に、どんどん追い込まれていくというそのプロセスは、あたかも中山こそがエピソードの主人公であるかのようで、かと思えばヨミの決勝打の影にあった努力。ドラマですよね。どちらのチームにも心情が乗る。だからこそ面白いのだと思います。届かなかった捕球に、立ち止まった息吹の告げるコールド勝ち。本当に魅せてくれる勝負でした。

『かな子スマイル』、ゲストです。これは、感触としては一本の読み切りというよりも、これからはじまるふたりの物語、その導入といった感じでありますね。勉強が好き、辞書で言葉を調べるのが好きという女の子、高田かな子が進学の準備、買い物にでかけたショッピングモールでスマートフォンなくしてしまってさあ大変。どこでなくしたのだろう、考えていたところに突然お困りですかと現れたのがやたら陽気な女の子、佐藤ひな。かな子と同い年ですね。かな子同様、高校で必要になるもの買いにきてるのか。なくしたスマートフォン、一緒に探しましょう、そういってくれるのはいいのだけど、あまりに自由というかマイペースというか、かな子の事情そっちのけ、かな子のきた道とか関係なしに、自分の興味の向くままに、楽しいところにいったりきたり。これね、この回り道がかな子にとっても楽しい時間となったのか。あるいは、ひなのペースに巻き込まれてるだけじゃだめと、率先して歩きだす。そこにきっと山があったのでしょうね。しかし、今回はふたりが出会って知り合って、そして記念のプリントシールが手元に残った。ではこれからのふたりは? きっと高校で再会するのでは? そんな風に思われるものだから、導入のエピソードみたいだなって思ってしまうんですね。

2018年1月23日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年3月号

『まんがタイムスペシャル』2018年3月号、昨日の続きです。

『なごみ先生は職場のお医者さん』。なごみ先生の自宅をたずねた山田。ちょっとテンション高くして、けどこれ、健康相談会の資料を作るためなんですね。あわててなんとか部屋をきれいに整えてたなごみ先生のほつれ。クローゼットから転がり出てくる見られちゃ困るもの。先生が慌てるのは当然だけど山田も焦っちゃって、ああ、下着……。これでふたり意識しちゃって、もしかしてそちら方面に方向転換しちゃうのか、と思ったら、山田くん、いいですね。この戸惑いを、このドギマギする気持ちを、全部仕事に振り向けちゃった。あの山田の姿! これだけで山田の生真面目さ、誠実さが見えようものですよね。いいやつだわあ。いいやつすぎて、なんも進展しないタイプだわ。最後の、もうこんな時間からのくだりも面白かったですね。残業扱いで労使協定を超えかねませんから! っていう、こうした真面目さ? このふたりのやりとりに感じる素朴さ、その根っこがよくわかるエピソードだと思いました。

『君のパンツに一目惚れ』。クマパン、結局刺繍部に入ったんですね。というか、あの流れからだとそうならない方がおかしいよな。でもって、朝早くから練習だっていうの、すごいよな、刺繍で朝練。なかなか耳にしない響きです。刺繍で朝練。部長が教えてくれるんですね。聞きたいことはなんでも聞いて! この頼もしさ。キラキラして、ああ、この部長、いい人だなあ。でもクマパンは刺繍と関係ないこと聞いちゃうんだ。五十嵐となぜ刺繍部をやってるか。ちゃんと答えてくれる先輩。いい人だ。しかしここでもまたなかなか耳にする機会のない響きが……。放浪刺繍。なんだ、なんだそれは。驚いたのが、五十嵐に声をかけたの、佐藤からだったんですね。で、重升先輩のことは? と思ったら、そちらは教えてもらえませんでした。うん、部長の怒るのもわかる。朝練での様子も面白い。もくもくと作業してる佐藤部長、見るからに楽しそう。で、クマパンが玉止めと思ったの、これ、フレンチノットってやつ。いいわ、このふたりのやりとり。面白い。で、この朝練に小桜も参加してくるんですけど、あれ? なんかおかしい。なんで腹筋しとるの? というか、小桜のこと、佐藤にちゃんと知らされてないんだ。やる気のある小桜。クマパンの特訓がバレないよう、部長が今さっきまで刺してた刺繍見せて気をひいて、と思ったら、針見せちゃった! 針見せると溶けます。そのための筋トレなんです。全っ然わかんないよ!? って、これは部長の感想が正しいと思う。ええ、クマパン、小桜の事情と引き換えに重升のこと聞き出せそうですね。

『お役所忍務のススメ』。おお、しのぶ、振り袖を見てちょっとハイテンションですよ。月曜が成人式でした。それで振り袖が素敵だっていうんですが、あら、袖に武器を隠しやすそうって、やっぱりしのぶの根幹は揺るがないなあ。先輩から聞く振り袖の大変さ。そして振り袖の豆知識も披露されて、へー、フる、フられるって振り袖由来なのか。でもって、ここでもしのぶの根幹揺るがない。ほんと、この子のすべては忍者に通じておりますね。市長としのぶの関係、これがいかしましたよ。市長も忍者好き。課長からそれ聞いた瞬間に全部を理解しちゃう先輩ふたりがいい感じ。そしてしのぶ、公務員試験の際の様子が描かれて、おお、面接で忍者愛を語ったんだ! 見事に面接官がひいちゃって、そんな中、市長がその熱意をしっかり受けてくれたんだ。面白い。そうか、しのぶにとって市長は恩人でもあるんですね。そして同志でもある。しのぶの好きを受けて、皆に君の「好き」が伝わるような仕事をしてほしい、そう答える市長はちょっとかっこよかった。ええ、しのぶの忍者課での頑張りの原点、ここにあるんですね。いいですね。

『課長と私のおかず道』。南条課長の過去が少し語られましたね。国際部で海外勤務経験ありとのこと。そのこと保志が聞いてみたら、不安があった、大変だったという、それが全部おかず道のことだっていうのが本当に南条課長らしくって、白米を入手できるかどうか、これが一番の問題! 課長のすごいシリアスな表情に、保志のあーハイハイ!! ってあいづちがおかしくって、なんだろう、漫才の域に達してませんか? 課長の心配はジャポニカ米が安定供給されるかどうかだったんですね。いや、でも、これわかりますよ。自分も以前スカウトメールきた時、海外で四コマ誌の入手とか可能なのか? いろいろ考えましたしね。四コマ誌とジャポニカ米なら米の方が難度は低そうだなあ。ともあれ、アメリカでも広がる日本食。溶き卵につけて食べるすき焼きについてね、これ、海外の人たちには卵の生食の習慣がないというの、それはいいんだけど、そうした生食前提にされていない土地で溶き卵をそのまま食べるの、ちょっと怖いなあ! 今回、保志が今の課長との関係、異動によって変わるかも知れない、そんなこと考えてちょっとナイーブになってますね。ええ、この子、それとなく自分の気持ちをわかってるのに、明確にそれと理解できずにいる。そうした状況、いつか抜ける日がくるのでしょうかね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第27巻第3号(2018年3月号)

2018年1月22日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年3月号

『まんがタイムスペシャル』2018年3月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』。マキが元気にバレンタイン活動してるんですが、うおお、胸像ができとる。しかもさすがのマキセンス。写真がないと誰かわからん! これ、本編にもからんでくるっていうのがいかしますよね。『ローカル女子の遠吠え』りん子はパックのココアを、あ、自分で飲んでる。色気にかける、あの目付き! 素敵だわ……。『ざしきわらしと僕』は理緒がチョコレート差し出してくれてるんですけどね、これ、仕方がない、義理だっていいたげなんだけど、絶対そうじゃないよねってわかるのがいいですよね。ええ、相手は裕貴で間違いなしですね。

『ローカル女子の遠吠え』。なんだ、今回はサービス回なのか!? 巻頭カラーで、女子高生りん子が登場。おお、真面目そのものといった雰囲気で、素晴しいな。バレンタインデーの話題なんですね。友チョコなるはやりもの。まだ目に光のあったハッチからチョコレートもらって、企業の策略に云々……。うん、高校生のころから大変りん子さんらしい発言。今回、本当にサービス回ですよね。水馬さん、油野さん、さらには江崎さん、秋津さんと続いて、すごい、相当な時代の幅をカバーしたぞ。この人の漫画の特徴といっていいものか、地味め女子が素敵ですなあ。秋津さん、最高やん。本編はいつもどおりですよね。実は紅茶にも力を入れている静岡。こうした静岡情景描かれて、なるほど面白くってためになりました。雲春の感覚と静岡支社の感覚、その差もまた面白い。雲春、なんだかんだ都会人だっていうの感じさせてくれます。

メェ〜探偵フワロ』。贅沢リゾートの結果が出ちゃってる! そうか、皆、贅沢に感化されちゃったか。ちょっとどころじゃないいい目を見ちゃったようで、フワロ氏の資産でもって贅沢三昧してみたい。ああ、まさかミスレモンまでこんなことになってしまうだなんて……。ひとり道を踏み外していないローラさんがね、ああ、そうか、この人の家もお金持ちだった。贅沢を知らなかった妹はあかんかったけど……。フワロ氏の対応がすごいですよね。サイン入りの小切手帳、ばさっと皆に渡しちゃう。でもって贅沢三昧させちゃって、いや、ほんと、まさか一番贅沢にくるっていったのがミスレモンだなんて! 贅沢が身にあっていないし! 財産、資産、贅沢に目のくらんだ女子たちの、それぞれ正気を取り戻していく過程がよかったですね。あるいはこれは、普通であり続けた男たちがよかったのかも。お金に、贅沢に揺らぐことなく自然体でいてくれたことで、その側にあった自分のこれまでを素直に取り戻すことができた。ええ、切ない話でした。自分を失ったこと、それを女性たちが深く自覚するものだからね、それがなにより切ない。でも、いいラストでしたよ。いや、ラウール落ちの方じゃなくってね?

『ちんまり経理のヒメ先輩』。ヒメ先輩、視力落ちちゃったんだ。なので眼鏡を作ります。お金かかるからってしぶるヒメがほんとおかしい。なんでもかんでも始末しないと気がすまないんだなあ。でもって、これが落ちにからむのね、うまかった。落語みたい。きれいな落ちでしたよ。お店でのヒメの様子もすごく面白くって、原価とかね、それからリースか割賦かとか、こうしてついつい経営者の視点で見てしまうのがこの子のらしさなんだろうなあ。そして眼鏡店のお嬢さん、ヒメと仲がいいんですね。しかもヒメのこともよくわかってるみたいで、最初地味めの眼鏡を選んだヒメに一押しして、おしゃれフレームに変えさせちゃうのね。いい仕事でした。真面目フレームも素敵ですけど、大人っぽいフレームのヒメも魅力的でありましたよ。お商売やってるお家のお嬢さんたちのね、ちょっといろいろ気づきどころ、考えどころが違うというその描写も面白かったです。ヒメに強く進学勧めるところとかもね、遠くを見通す目も必要ってね、眼鏡をテーマに視界を広げてみせる、そうしたところもとてもよかったです。

『先生んちのヒミツな家政婦』、ゲストです。先生の家の家政婦さんは、受け持つクラスの生徒さん。女子高生、遠藤フミさんが先生のこと、ぼっちゃま、ぼっちゃまってね。そういって、学校でもいろいろ世話焼いてくれる。しかし、先生、資産家なの? 住み込みの家政婦さんがいる。ばあやが引退したので、その後継にきたのがフミで、早起きして朝食作って、寝坊気味の先生のことも起こしてくれる。いたれりつくせりでありますね。先生の、先生でありながらいろいろだらしがなくて、抜けていて、ああー、世話されて育ってきたからそんな感じなの? フミのしっかりしているところが際立つ? あるいは先生のあまったれがバレちゃう!? なかなかに格好つかなくて、先生としても大変そうですよ。

『ふたりが家族になるまでに』、ゲストです。こちらも家事してくれる人との同居もの。なのだけれど、母ひとり子ひとりの母子家庭だったところが、突然決まった母の単身赴任。それで家のこと頼まれたのが従兄のジロー。おお、たいした人だな。仕事融通きく。家事だいたいできる。しかも栄養士の資格もあるってよ! この家のお嬢さん、あさひは反抗期なんでしょうなあ。女子高生と成人男性が同居するなんて認められない、そんなこといいながらもね、ご飯はおいしいし、家はきれいになるしで、反抗するに反抗しきれないというのが、この年頃らしいというか、微笑ましいとは思わないけど、自立したくとも自立できないジレンマ感じさせますよね。これね、反抗心、敵対心をあらわにしてたあさひだけど、自然自分の言動を振り返り、母に対しても同じだった……。反省して、これまで甘えていたって理解したんだろうなあ。自分も家事を手伝うって、行動に移すところとかよかったじゃないですか。ええ、これ、こうしてあさひの変化していく、ともないジローとの関係も変化していく、そういうところが主となりそうですね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第27巻第3号(2018年3月号)

2018年1月21日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年3月号

『まんがタイムきららMAX』2018年3月号、昨日の続きです。

はんどすたんど!』。今回、異色だけど面白いなあ。あまねの部屋に姉ことねが押し掛けてきました。いったいなにしにきたの? 私、忙しいんだけど。そんな感じのそっけなさ。人懐こいというか、ちょっと甘えちゃってることねがなんだか可愛くて、けどなんだかんだいって受け入れてるあまねもまたいいんですよね。今回のこのひととおりのやりとりでですね、ゆかちーはじめ、新体操部の皆がどんな感じに頑張ってるのか、それがすらりと整理されて、わかりやすく伝わるのがよかったです。自分の力不足を実感して練習に余念のないゆかちーとかね、でもってあまね先生、そんなゆかちーのこと、よくよく信頼している。それからもちろん面白3人組の成長についてもふれられていて、ほんと、今回は生徒たちにそそがれている先生の視線の暖かさ感じ入るところあるかと思えば、姉妹の距離感なんかもまたよくって、ほのぼのとした心地よさ。こんなに静かなのに、すごく面白く、豊かな話でしたよ。でもって、あまね先生、ことねのこともよく見てるのね。すごい。と思ったら、最後に防寒ダンス突っ込んできた! いや、ほんと、これ、楽しそう。ゆかちーもあやもすごく楽しそうで、めちゃくちゃ可愛いなあ。いいもの見たって思いましたよ。ことねコーチもやろう!

『TCGirls』、めちゃくちゃ面白い。現地派と通販派のしのぎを削る議論白熱! なんですが、なるほど、私はTCG、TCAGもですね、このあたりのことはよくわからないけど、本に置き換えてみたらよくわかる。昔は店舗、何店もはしごして、目当てのもの探したりしてましたっけ。新刊だけでなく古書店なんかも視野にいれて、でもってコンディションとか現物見てみないとわからんじゃないですか。今でこそ時間、手間を惜しんでネットショップ使うようになってしまってますけど、そうなるとはたしてコンディションはどうなのか、店舗の説明もわかりませんもんね。評価をチェックしたりとかいろいろ、ほんと、今回の話、違うジャンルのことながらも、わかるー、わかるーの連続でした。今回、通販派のニイナのなぜ通販を推すかの理由、それは私のそれとはちょっと違ったわけですけど、アンの方のもろもろね、ああ、これは若さだ。これ、ある程度したらね、ちょっとくらいコストかかっても手間かからない方がいいっていう風にシフトしちゃうんですよ。でもTCGだと吐血しかけるほどに価格差あるのか。そうなると、やっぱり実店舗に出向いた方がよさそうだなあ。今回のエピソードはほぼ情報系、店舗の利点、通販の利点を、ちょっと無理めのものも含めて次々戦わせていくって具合でしたが、これ参考になるだけじゃなくて、しっかり面白いのがすごい。ああ、そうそう、通販だと届くのが待ち遠しい。車の音がすると、届いた? 届いた? って思っちゃうって話ね、これもわかるー。一日千秋の思いで通販の荷物がつくの待ったりしてたものなあ! でもきっとこれも若さだと思う。最近、こんなに待ち焦がれるみたいなことなくなったなあ……。アン、君がまぶしいよ……。でもって、今回の決着、めちゃくちゃ面白かったです。メイ! ものすごい! ほんと、こんなん真似できない! 自引きできない弱運者である自分は、きっと通販を使ってしまうことにしました……。

『夢見るプリマ・ガール!』。最終回を迎えましたね。大会は惜しくも優秀賞に届かず、けれど特別賞を得て、ああ、この実績と、そして先生が呼び掛けてくれた卒業生の協力でダンス部、存続することが決まったんですね。今回、最終回は部員の皆のそれぞれの今が語られて、ええ、本当にこれで終わりなんだなって実感させられるものありましたよ。思えば、この漫画、不思議な感触ありましてね、なんだかふわふわしていて、現実感よりも夢みたいな感じがどこかしら漂っていましてね、かと思ったら、ここぞという時にぐいっと一気に踏み込んで気持ちを掴んで持っていってしまうみたいな強さがありましてね、思いがけない瞬間に、思いもしなかった世界につれていってくれる、そんな魅力にずっと心とらわれていたのです。美しい漫画でした。登場人物も愛らしく、はっとさせられるような瞬間、輝きがありました。ええ、今回、最終回にもその輝きは健在でしたね。最後の、踊りましょう、みゆのあの表情、さしのべられた手の伸びやかにして確かな存在感。最後の最後まで素敵を感じさせてくれました。

いちごの入ったソーダ水』。こちらも最終回です。ほんと、これもすごく印象変わったなあ。最初はね、ヤンキーっぽい少女、月がお嬢様学校にて戸惑いながらも過ごしていくそのちぐはぐが面白いみたいな感じだったのに、こひめと出会って、一緒に生活を送るうちに、ふたり一緒に変わっていった。月はもともと面倒見よかったわけですけど、それでもすごく落ち着いて、優しげな雰囲気を全面に押し出すようになっていった。中学時代の後輩たちも、月への憧れ、あるいは月をとりまく環境への思慕? からその雰囲気変えていって、これね、序盤と今と並べてみても同じキャラって気づかないかも! それくらい変わって、でも、その変化さえ愛おしい。こひめがね、成長したなって、しっかりしたなって、なんか見てると泣きそうになってくる。ああ、杏奈に、咲太郎に入学祝い贈って、いいお姉さんになった。最初は、着替えさえも満足にできなかった子がね、頼りなくって、あぶなかしくって、いろいろ心配させられたあの子がね、もう月と同じ視線の高さで、対等の友達になってるんですよ。近況をふたり語りあうあの姿、「そうだね」 — 、こひめの言葉に、その表情に、もうたまらないもの感じた。過ぎた1年を振り返り、きたる1年を思うこひめの様子など、言葉にならない……。自分のこともままならなかったこの子が、友人を、後輩たちを思って言葉をつむぐ。ああ、こひめの世界は広がったんだ。もうこひめはひとりで歩いていけるんだ。そんなこと思わされたのですね。そして新学期。これはもう、これまでこの漫画を読んできた読者へのご褒美だと思う。ともに学んできた、過ごしてきた皆がどうしているか、その決意や変化や、もう、いろいろね。風紀委員長いいよね。おはようございます同志!! って、同志にその気持ち通じてないよ! この子も変わりました。そして関口さん、この子もずいぶんやわらかくなった。変化したもの、変わろうと思う気持ち、そして変わらないもの。変わらないものに安心を覚えながらも、それでも変わりゆくこの子たちの姿に、静かに熱く胸にこみあげるもの感じるのでした。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第3号(2018年3月号)

2018年1月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年3月号

『まんがタイムきららMAX』2018年3月号、昨日の続きです。

『サジちゃんの病み日記』。メロの秘密を知ったサジの顔、これ、面白いな。メロのコスプレ、そして配信、それがあんまりにいつもと違ってて、だもんだからサジもこの顔。それはいいんだけど、すぐさまこの秘密をおさえて有利な立場をとろうとするの、さすがですよね。イベントにまでいく。マジか! 行動派だな! でもって写真撮影。見事な連射。へー、ちゃんとしたカメラ持って、しっかり使えるんだねー、とか思ったけど、それ普段盗撮とかしてるやつやろ! さすがやわ、サジちゃん。でも、これね、お前の秘密を知ってるぞといわんばかりに写真、そして動画でメロに攻勢をかけるわけですけど、一方的にメロがやられることになる? いや、それはあるまい。もしかしたら、制服コスと勘違いして撮られた写真が伏線!? わからんのだけど、今回のこのやりとり。面白かった。というか、メロがこれで開き直ると面白くなりそうですね。

『私を球場に連れてって!』。博多どんたく、可愛いなあ。ファルコンズドームにやってきたのはいいけど、バスのダメージが残ってるレオナ。そんなレオナを煽るファル子。しっかり方言が出てて、いやあ、いいですね、方言女子。でもって、まさかの寝子が合流。お母さんと一緒だ。おそろいでおめかし。いやあ、いいですね、ユニフォーム女子。球場で二手に別れてからのこと、レオナのことなんだかんだいって心配してるファル子とかね、この素直になれないけど優しいところがとてもよかった。で、すごいのね、レオナが寝落ち! マジか! まさか球場で、しかもキャッツが優勢の試合で寝てしまうなんて、すごいな、ありえない! 信じられない! 今回の福岡強行ツアー。結局球場で観戦、いつもとそんなに変わらないんじゃない? なんて思ってしまうのは、私の野球愛が薄いゆえの感想なんだろうなあ。少なくとも、皆が楽しそうにしてる、これがなによりってやつですね。ところで、疲労しきったところで再びの長距離バス。疲れてたら眠れる? それでも駄目? なんかまたまたつらそう、というかファル子、タフですよね。

『ぼっち・ざ・ろっく!』。いつもひとりでギターを弾いてる、そんなひとりが欠けたメンバーの代理として抜擢されて、というか、ぶっつけ本番は無理だろう! そう思ったら、やっぱり無理でした。いつもの環境と違う。人とあわせたことがない。それでうまくいかなくてっていうの、いや、まあ、そうだと思うよ。でも、漫画でこのへん全然盛ってくれないっていうのね、ひとりにはつらいよね! ヒロインなのにね! で、人前で弾くのも困難、すっかり落ち込んだひとりをステージにあげる秘策が酷い。ダンボール箱に入れちゃうんだ! でも、まあ、ひとりがいいなら、それにバンドのメンバーもそれでいいならいいっかあ。そう思いはしたんだけど、あの絵面、ステージの絵面、酷い! でも、これでひとりがやる気を出せたのならよかったのかもなあ。でもほんと、あのステージ。お客の反応を知りたい。最初は何あれって思ってた人たち、演奏聞いてどう思ったのか、すごく興味あります。

『ももいろジャンキー』。新連載! 応援ありがとうおどりー! いや、面白かったもんなあ。そうかあ、しっかり連載になりましたね。連載になるにあたって、再度一番最初から仕切り直しなんですね。ただし今度はみやちゃん視点で話が進みます。子供好きのこの子のコンプレックス。顔が怖いって泣かれるし、さらには警報ブザーまで鳴らされてっていうのね、つっぷして泣くほどにショックだったんだなあ。そんなみやのはなとの出会い。校舎裏での接近も見事に描かれて、ああ、落ち込むみゃーちゃん。そしておかえりなさい踊りも! これ、ゲスト第1話を覚えていれば、より面白みが増すよなあ。でもって、ぶーッ! やっぱり笑っちゃいましたよ。これ、ここでくるの知ってるはずだったのに、でもやっぱりすごい破壊力! ああ、もう、面白い。最後にみゃーちゃん泣いちゃうところまで、ばっちり堪能できました。ところで、ゲスト掲載時の話。なかったことにはならないですよね? あれもすごく面白かったので、単行本になる時にはぜひ収録されますように。お願いしますよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第3号(2018年3月号)

2018年1月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年3月号

『まんがタイムきららMAX』2018年3月号、発売されました。表紙は『こみっくがーるず』。小夢とかおすちゃん、ふたりのイラストです。かおすちゃんのこと、なんか着せ替えしてるみたいにマフラー巻いてる小夢が実に楽しそうで、しかし、されるがままのかおすちゃんもいいですね。髪のリボン、髪飾りもいくつもあって、手袋、イヤーマフ、そして帽子も? 窓の外には雪が降っていて、ああ、これからお出かけなのでしょうか。暖かくしていきましょう。その暖かさ感じさせるのがね、実にいいと思ったんですね。

『こみっくがーるず』。あばっば! いい話やった……。翼をあの家から救い出さんがために、本来描きたかった漫画の方向性を変えてでもデビューを果たした琉姫ですよ。翼の話を聞いて、嫉妬のあまり耳ふさいじゃってる美姫がほんとおかしくて、なんだその顔! いや、それだけお姉ちゃんのこと好きなんだろうなあ。でも、お姉ちゃんは翼のことが大切だから、そう思ってしまってる美姫にかける翼の言葉、あの強さ、もう、あの時点で泣けるものありましたよ。妹のためにTL漫画家をやめる、そう思ってる琉姫のこと、編集さんがよくよく理解してるのもおかしかったです。あのファンレターの山、たまたまじゃないわけね。そして姉と妹の和解。今度は翼が嫉妬する番! 面白くてね、ちょっと切なくて、最後にはほっとさせられて、充実、渾身の一本でした。一緒に絵を描く姉妹の姿とか、素晴しかったです。

『魔法少女のカレイなる余生』。今回は、しじまという人物がいかにして作られたのか、それが描かれたといっても過言でない回でした。姉、登場! しかも行き倒れ。この人、たまたまミミに拾われたからよかったものの……、と思ったのだけど、ミミに拾われること想定していた? いろいろと言動に問題のある人っぽい。ああ、しじまは引退魔法少女たちといい、こういう困った人たちに囲まれてしまうさだめにあるのかな、なんて思ったんだけど、なんとまあ、この姉、とばり、無茶な言動とはうらはらに、本人は優秀なのか。自分たちのこと棚にあげてとばりを批判するリラがいいですよね。そしてリラ筆頭に、次々破れていく引退魔法少女たち。なるほど、しじまの有能さもわかる気がする。さらに加えて、しじまのしっかりしてるところや面倒見のいいところ、よくよく理解できて、ええ、しじまのこと、もっと好きになった。そんなエピソードでしたね。しじまのこと思ってブーメラン投げるリラもよかったですよ。

『わたしたち遊んでます。』。なるほど、高校デビューならぬ、引っ越しをきっかけにイメージチェンジ、でありますか。夏村佳央は、髪も見事に金髪に染めちゃって、いまや校内一番の注目株。噂もとんでもないのが飛び交って、それでまんざらでもないのかと思いきや、あれえ? 引き返せないって冷汗かいてるね!? そんな彼女をたずねてきたのが、やっぱり校内で一目置かれている? どうなんだろう? 冬崎悠と春田育子。ふたりして見た目派手にして、ああ、本物にあったらバレちゃうって怖れてる佳央がおかしい、というかヤバい。目が、目が、船橋市のナシのゆるキャラみたいになっとる! これ、結局は似た者同士なんですね。なるほどふたりも引っ越しデビュー。それとなく格好装ってるけど、どうにも中身がついていけてないところ、とりわけ悠が残念で! っていうの、ああ、見た目ばっちり中身残念が好みだったりしたら、この漫画、ぐいぐいきそうだなあ。ええ、かなりいい感じにきましたよ。あのアホアホなやりとり、ええと、あんごうっていうのん? 方言もええね。楽しく読めてナイスでした。

『メスネコ輪廻』。おお、猫から人への転生もの。今号は犬から人、猫から人と揃いましたね。でも、それぞれにテイストが違うのが面白い。こちらは元雄猫の、いわば恩返し? 命を助けてもらった、その子に思いを伝えるんだ、その願いがかなってか、猫としての生を終えて、今これからは人としての生を歩みはじめるっていうんですね。けど、この猫、玉雪、去勢ずみだったせいで性別取り違えられちゃって、女子になった。しかも転生がおざなりで、耳と尻尾が残ってる。この子が、恩人春好ひざしと一緒に暮らすことになるという、これ、すごいな、ものすごいスピーディな展開。間のいろいろ全部すっとばして同居までいっちゃった。いたれりつくせりな転生だなあ。でも、このスピード感、描きたいものはなにか、見せたいものはなんなのか、それを考えれば、むしろこうでないといけない。序盤でもたもたなんてしてられませんもんね。しかし、こうして同居がかなって、しかも猫耳、尻尾つきというのも秘密にしてくれるって、この関係。発展するのかどうなのか。少なくともひざし側はユキの思惑、そのままに受け入れる態勢にはないっぽいのですよね。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第3号(2018年3月号)

2018年1月18日木曜日

『まんがタイムファミリー』2018年3月号

『まんがタイムファミリー』2018年3月号、昨日の続きです。

『役職名はお嫁さん』。うおお、大きく動きました。正直、驚いた。うわあ、扉の獅子本さん、可愛いなあ! とか思ってたら、本編、それどころじゃなかった。すごい。行き場のなくなった獅子本チョコをゲットしていく卯月。しかし彼は獅子本のこと好きなんじゃなくて? 鹿沼がそう指摘していたことですけど、それを獅子本にも告げるんだ、鹿沼! でも、灯台下暗しの時の鹿沼、獅子本、あれちょっとよかった。鹿沼ちゃん、可愛い、と思ったその瞬間に心底嫌そうなあの顔か! なんだかんだで獅子本の背を押したんですね。でもって獅子本、卯月にそれとなくほのめかしてみたら、ダイレクトに返球があって、そこからの挙動不審獅子本、これもまた面白くって、マウスにモシモシ。すごいな、これは笑う。しかし、ほんとにこのスピード感。交際0日即結婚だよ。でもこれ、交際こそはなかったけれど、これまでに積み上げてきたふたりの歴史、それあってこそでしょうなあ。でもって、心底驚いてる美如、陽大のふたりの表情。ありゃあすごかったです。

『感染!ウイちゃん』。おお、これはかつてないほどの危機かも知れない。あつしがうっかり開いたファイル、それがいわゆるマルウェアで、おお、セキュリティーソフトを最初に無力化してくるタイプか! というわけで、セキュリティーソフトがウイルス落ちしてしまいました。いつもと違った服装に、あつしドキドキ? いや、それでいいのんか? セキュリティーソフトがウイルス化して、じゃあウイはというと……、いつもどおりで、すなわちあつしは2対1の攻防に勝利しなければならない! とはいうけど、ふたり協調しないから、ああ、これはなんとかなりそうですね。このライバル感というか、ふたりともに方向性見失ってるというか、この雰囲気、むしろいつも以上にダイナミックさ感じるぞ! でもって、あつしさん、ダイナミックセクハラ。これ、セキュリティーソフトの方が圧倒的に効率とか優れてますよね。迷惑メール、ウイが手書きならセキュリティーソフトはPCで大量にプリントアウトなんてしちゃって、って、待って? そのタイミングで破壊工作には及ばなかったんだ。やっぱり方向性、失ってるなあ! ともあれ、今回はあつしの作戦勝ちでしたね。でもって、勝負でずいぶん勝たせてもらったウイがご機嫌で、ラストにいい子になってるっていうのがね、実によかったですね。

『ウチが古武道宗家』。なんか癖になる。しかも今回は、ずっと見てみたかった古武術の立ち会い、たくさん描かれていたものだから、いやあ、よかった。薫効果ですよね、武者小路とくるみが入門したいといってきて、そうか、ふたりともに薫に憧れましたか。しかし、この道場、余裕あるのかい? 入門希望者を断る余裕があるようで、でもご飯には勝てないのか……。構えがね、それっぽいなと思わせるものと、薫のいうようになんか変なのがいりまじってて、でもなんかそれが面白い。突如父が薫に向けて放った天竜! それを受けて伏竜! 暁天、斜陽の掛け声に、即反応する薫渾身の虚空とかね、ああ、最初に見せてたあの技、こんな風に使うんだ! おかしかった。ほんと、これ、薫とくるみの関係に期待が集まりますね。

『かしこみかしこみ』。うおお、続いた! バレンタインデーが近い、というので相談にきた女子ふたりですよ。告白? 皆に配る? いやどちらでもなくて、ふたりで作って食べるチョコレートパーティーを開くっていうんですね。それでムク、山椒も興味持つのがいいですね。お菓子作り、料理のこととなると、山椒が本当に頼りになりますね。ふたりの技量、経験を聞き取りして、使える道具からチョコホイップホットケーキを導き出す。でも、今回、これだけじゃなかった。バレンタインデートに話題が移った時、ふと山椒の脳裏にうかんだナツメの姿。それはなぜなのか。女子ふたりの発言も加味しながら、一晩考え続けたんだ! ほぼその理由が絞り込めたというそのタイミングで、ムクが介入? なんかちょっとずつ勘違いしながら話を進めていくの、いい感じですよね。でもって、その勘違いがふたりをハッピーエンドに導いちゃう!? いや、わかんない! でも、これ、相当な前進ですよね。ええ、次回が待たれるってやつですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第36巻第3号(2018年3月号)

2018年1月17日水曜日

『まんがタイムファミリー』2018年3月号

『まんがタイムファミリー』2018年3月号、発売されました。表紙はスケート? ウィンタースポーツがテーマ。『大家さんは思春期!』チエちゃんは、フィギュアスケートの衣装着て、今まさに滑走前の準備中といった様子。『シロクマはシェーカーを振れません』。花はカーリングやってるんですが、隣りで転んだの? つっぷして滑ってるシロクマいい味出してますよね。

『おしかけツインテール』。まさか前回からそのまんま続くとは思いもしてませんでした。まさに花梨が帰ってきたその夜のこと。大人ふたりが正座させられて、いや、足くずしていいといわれてるけど、あまりの花梨おそろしさに、それさえできんというのか。いや、それでも俊郎は関係ないこと想像して、まじめに聞いちゃあいませんよね。さすがだ。大掃除と片付けをします。でも、この家、いいよね。でかいし、蔵とかあったりするから、不要だからと捨てなくていい。当面使わないものがあれば、蔵に移してしまえばいいというのは、本当に理想的環境だと思います。いいなあ、なぜうちには蔵がないのか。これ、蔵の以前の持ち主の所蔵品がカオスというの。なんでそんなものが? というものから、多彩多様な趣味の品までと、これ、結構掘り出しものがあるんじゃ? この多方面への興味について俊郎がいうの、なんかいいですね。優柔不断とかいわれちゃうけど、それでも多方面に興味が広がるのは悪くない。でもって、蔵から出てくるお宝! うん、これ、整理の醍醐味ってやつですね! というか、屋敷も広いんだから、趣味の部屋、作っちまいましょうぜ。

『妹のおシゴトは時給2000円』。よっし、衣々子、強引に環境のリセットに成功したぞ。ミエ子が口走ってしまったということ、記憶もあいまいで、なにをいったかとか覚えてないんだ。反面、そのあたりよく覚えてるのが只野のやつで、おお、これは兄妹ごっこからまた違った関係を意識しちゃったりするのかい? なんて思ったら、おおう、只野、重症やな。ツンデレのデレだけではものたりないとみえる……。この一家のおかしなドタバタ健在ながら、妹ミエ子に向ける只野の思い、これまでのものから少しずつ変化しているのは確かなようで、ああ、父に向けられた嫉妬! これ、重大な変化であることは間違いないっぽいですね。

『広島さん、友達になってください』。キミちゃんのお母さん、なんかこのごろ変だっていうの、そうか、娘の恋模様など知りたいとお思いか。いや、そっとしておいてあげようよ! というか、キミちゃん、まだそんな感じないんですけどね。もうすぐバレンタインデーだからというので、キミちゃんがというよりお母さんが舞い上がっちゃってる感じ。このギャップ! 母からしたら、娘のそうした恋心など、いろいろ夢見ちゃったりするものなんでしょうか。しかしキミちゃん、このほがらかさ。恋とかなんとか、チョコレートあげる相手がどうこうとか、もうまったくこれと意識したものなくってね、すごくニュートラル。すごくほのぼのとしたその様子、見ていてとても安心できる、なんかほだされて、こちらも笑顔になってしまうようなよさがあったんですが、おお、豹変してしもうた! どうしたの? どうしたのキミちゃん? って、友チョコかー! 憧れだったのかー! これね、ほんとよかった。お母さんも憑き物落ちたみたいになっとる。でもって、秋中、真理もね、あんまりに初々しいキミちゃんの様子に赤面しちゃって、照れちゃって、いいねえ、この友人たち! もう、ほんと、ほのぼの。いい話でした。それと、鬼武先輩。結構な扱い! まさか出てくるのがガムテープとは、しかも学校の備品とは、思いもしなかったですよね!

  • 『まんがタイムファミリー』第36巻第3号(2018年3月号)

2018年1月16日火曜日

パネルでポン

 いやあ、なんとかなるものですなあ。『パネルでポン』、昨日の続きです。どうしてもクリアできる気がしない。そういっていた6-1、クリアできてしまいましたよ。しかもその後、ポンポンポンと6-2、6-3、6-4とクリアして、もしや、これはいけるか!? と思った6-5。いや、これは駄目だわ。なんか、こう、運とかいろいろ手伝わないことにはクリアできる気がしない。そもそも開幕で4個消し、5個消しを見つけられなかったらもう終わり。ちょっとでも考えたりモタついたりしたら終わり。速攻かつ無窮動で4個消し以上、そして連鎖を続けないことにはクリアできない、そんな過酷なステージでした。

やってるうちに、なんとなくでもわかってくるものですね。とりあえず4個消しでいいから時間を稼いで、連鎖を狙えるなら2連鎖でいいから拾っていく。ぱっと見て、ここいけそう、そんな風になるまでやり込むのが、きっとこのゲームの基本なのだと思いました。というか、ここをああして、こう持ってきてー、みたいなこと、ちょっとでも考えたら追い付かない。あっという間に持ち時間消費して、がんがんせりあがっていくブロックを前に、あかん、あかん、もう駄目だー、ってなる。考えなくとも気づけるくらいまで慣れていかないといけないゲームなのだと実感しました。

しかし、これね、アクティブ連鎖がひとつの売りになってるゲームですけど、これ、わかっててもできないことが多くって、タイミングがつかめてないんでしょうね。落ちてくる前に横からひとつ押し込むというの、遅れてしまって連鎖にならないということがよくあるんですよ。じゃあ連打すればどうだろう、そう思って連打したら、押し込んですぐに戻して、結局連鎖にならないみたいなことも多くって、どうもこのあたりの勘がいまいちつかみきれていないのです。

オリジナルパネポンとパネポンDS、パネポンDSの方がずっと簡単だっていってましたけど、実際遊んでみるとそれがよくわかります。ゲームとしてやりがいがあるのはオリジナルかなあ。パネポンDSはアシストがあって、連鎖可能な場合ヒントをくれたりするんですよ。なるほど、ここでアクティブ連鎖ができる。さらに次に繋げられる。みたいなのがわかる。もちろんオプションでオフにするのも可能なんですけど、オリジナルに疲れたらパネポンDSで連鎖の練習みたいに使いわけて遊ぶのもまたよさそうです。

というわけで、最新のパスワード、拾い上げておきます。これは、昨日のパスワードの続きじゃないんですよね。ちょっと最初からやりなおしてみるかあ、どうせ6とかいけないし、とか思って気楽にはじめたらいけてしまったのでした。

2018年1月15日月曜日

パネルでポン

 『パネルでポン』、再燃です。以前、母に託した『パネルでポンDS』。最近はiPadでゲームやってることが多かった母ですが、ひととおり落ち着いて飽きてきたのか、またDSを出してきましてね、『パネルでポン』で遊んでいるんですね。ああ、『パネルでポン』、懐かしい。といっていいものでしょうか、実は少し前から『パネルでポン』再燃の予感はあったのです。というのは、ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコンでありますよ。これにですね『パネルでポン』オリジナルが収録されているっていうのです。そして私は、昨年12月に運よくこれを買うことができて、ええ、オリジナルパネポンで遊べる環境を見事手にすることができたというわけなのであります。

じゃあスーパーファミコンでパネポン遊びまくりなのか? といいますと、実はちょっと違いまして、遊びはじめたのは本当にごく最近のこと。やっぱりね、Switchあると、そちらで遊んでしまいます。昨年末には『ゼルダの伝説 BotW』再燃もあったわけで、このところはゼルダメイン、それからたまに『Splatoon 2』、そして『ARMS』といった感じでした。

だからやっぱり母が遊んでるのを見たのがきっかけですね。ゲームってのは、人が遊んでるのを見ると、ものすごく面白そうに見える。自分でもやりたくなる。ということで、まずは『パネルでポン』を遊びやすくする環境を作るところから始めたのでした。え? スーパーファミコンは? いやね、やっぱり手軽に遊ぶには携帯機ですよ。けどパネポンDSのロムは母が持ってる。ということは、中古でもいいから、パネポンDSを買うべきか? そう思って調べてみたら、DSiウェアで『ちょっとパネルでポン』なんてのが出てたのを知って、これはうってつけ。まずはこれを買いました。またこの検索で、オリジナルがVCで出てることも知って、翌日これを買いました。ゲームを続けるには遊びやすい環境を準備する、これがマストだと思います。

しかし、『パネルでポン』。DS版が出た時に、ずいぶん簡単になった、ブロックの速度が遅くなった、それがちょっと不満だと、パネポンをすすめてくれた人がいっていたの、ここにきて改めて思い出されましたよ。DS版ならね、ずいぶんブランクがあったわけですけど、それでもコンティニューしながらステージクリアでエンドテロップを見るところまではいけました。じゃあ難しいというオリジナルならどうだろう。挑んでみたら、いやあ、これが本当に大変で、ほんとにこれ、クリアできる日がくるのか!? ステージ1とか2とかならね、なんも難しいことないわけですよ。ほいほいクリアして、そうしたら魔王とかいうのが出てきて、まあ中間ボスっぽいから、こりゃあ瞬殺だろう、とか思ったら、逆に瞬殺されました。あれ? おかしいな。なんか様子が違うぞ? ええ、パネポンはここらあたりからが本番なんだと思い知りました。ステージを進むごとに、最初に詰まれたブロックの量と、そしてせりあがる速度が増していって、4個消しや5個消し、そして連鎖を駆使し、せりあげを停止させていくことを覚えないと、クリアできなくなってくる。ステージ4あたりからあっぷあっぷしはじめて、ステージ5はクリアしたらその都度パスワード控えて、そして今はステージ6。あと1個、あと1個ブロックを落とせたら突破できたのに! というところまで追い込んではみたものの、なんせそれが6-1の話。残るステージ、クリアできるのか? ほんと、これ、尋常ではないですよ。

画面が表示されて動き始めるまでに、どこで4個消し、5個消しができる、連鎖が狙えると当たりをつけられなければ、なにもできないままに終了してしまうのがステージ6でした。これ、上級者だと、どれくらいの率でクリアできるんだろう。とりあえず私は全敗ですけど、苦戦している6-1とか、5割くらいでクリアできるよ、みたいなこといわれたら、もう引っくり返ってしまいますよ。初期配置によっては、どうやってもクリアできないですよね、これ? あるいは、どんな配置でも、クリア不可能な積み方はされてないとかあるのかな? だとしたら、クリアに繋がる可能性をほぼ見過ごしにしてしまっているというわけか! ああ、なんという節穴であることか!

スーパーファミコン版、当時不評だったの、遊んだ記録、クリア状況がロムカセットに記録されず、パスワードを書き残しておかないといけないところだったんだそうですね。確かに、昨日の続きからと思っても、パスワードをピコピコ打ち込んでやらないといけないのは面倒です。でも、これ、便利なこともあるんですよ! というのは、私、さっきもいいましたように、スーパーファミコンミニとNew 3DSのふたつの環境で遊んでいます。すなわち、『パネルでポン』がパスワードを採用してくれていたおかげで、手持ちの2環境をまたいで継続プレイできるっていうわけなんですよ。パスワードはTwitterにでも投げておけば、いつでもどこでも参照できます。ああ、これ、なんて便利なんだろう!

最新のパスワード。いつまでもクリアできそうにないので、過去tweetsにまぎれてしまわないよう、ここに拾い上げておきます。

2018年1月14日日曜日

『まんがタイムジャンボ』2018年2月号

『まんがタイムジャンボ』2018年2月号、一昨日の続きです。

『偏食女子は恋でおなかを満たしたい』。いや、実にいい感じですよ。甘酒のコップ手にして美味しーッなんていってるアキですが、その表情が今の感想の嘘であることを雄弁に物語ってる。それを今野に指摘されて、じゃあ美味しい顔ってどうしたらできるんだろう。平岡が巻き込まれて、できもしない演技をさせられるという悲劇がおこるというのがおかしくって、いやもう、この3人とも、いいコミュニケーションしてますよ。平岡が演技が下手なら、今野はあざといくらいにやっちまう人で、さすがの平岡もそのブリッ子ぶりには引くんだ! 新たな知見が得られましたね。この美味しい演技、藤井に見せるために頑張ってるわけですが、いや、よかったですよ。その藤井の前で甘酒飲むことになって、苦手な場合はこれっていってアレンジしてくれた、それが本当に美味しかった。演技いらずで美味しい表情して見せてっていう、ああ、これ新境地だ。自然と出た本当の表情に、藤井、すっかりまいってしまった感じですよ。でも、アキ、そのことに気づけてない! なかなかに前途多難な恋でありますなあ。

『きつねとパンケーキ』。完結しましたよ。紺乃のことを思い出し山へと分け入ったパパ。遭難してしまった彼を助けようと寄り添っていたのが、もとのキツネの姿をした紺乃だったというのですね。そうか。あの最終試験は、母と父、どちらを選ぶかで、その住む世界を決めようというものだったのですね。そして紺乃は獣の世界を選んだ。選んだはずが、獣の暮らしに徹しきれなかったというのです。これ、温情ある決着だと思いましたよ。恵那、人にも獣にもなりきれなかったとして、紺乃を獣の印を残した半人前として、もとの姿に戻してくれて、ああ、望んでいた次のステップには進めなかったけれど、もとの暮らしを取り戻すこと叶ったのか。そしてそれを挫折としてではなく、ふたつの世界の架け橋となりうる、そんな存在であると位置づけてみせたというのがまたよかったと思います。この一連の流れで、獣娘から鹿としての生き方を選んだ紗恵との再会が描かれたこともまた嬉しいことで、ひとつの伏線として機能しつつ、心残りをここで溶かすことができた。ええ、それが嬉しいと思ったのですね。

『あの日の海と16歳の夏休み』。先日来店した東京のモデル、アイルちゃん。この人、本当に人気者なんですね。さきの友達ばかりか、桜葉先生までちょっと浮き立ってしまって、そうか、先生世代までリーチする、そんなモデルさんなんですね。さて桜葉先生。さきたちの、中学時代の国語の先生。黒髪眼鏡の素敵なお姉さんなんですが、婚活市場で勝てる髪形にしてほしいだなんていっちゃって、待って? それ、元生徒の前でいっちゃっていいの? 先日いった結婚式で焦ってしまった。しかも新婦が元教え子で、って、そうか、それはつらい。しかも噂の恋人、数学のウッチーとやらは、桜葉先生のこと30直前にしてフッたのか。酷いやつだ! 先生の婚活、いろいろチャレンジしてもうまくいかないというの、男性の求める理想から外れてるからじゃないか、今もしている黒髪ストレート、これもおしとやかというよりサバサバとした、そちら寄りになっちゃっててっていうんですが、いや、サバサバの方がいいじゃん! おしとやかだった先生がサバサバになってしまった理由というのも面白かった。うん、それくらい飾らないのが本当だったら魅力的だと思うんだけど、婚活市場じゃあかんのかあ。世の中、つらいね。そして先生、イメージチェンジ。ああ、素敵になりましたね。もとの先生もいいけど、こちらもいい。なにより、先生が次へと進んでいけそうな、そんな気持ちになったっていうのが伝わってくるのがなによりで、ほんと、この変化が逃げではなく、次へのステップになるというの、この漫画の魅力であると思うのですね。でも、猫はあかんくない? 猫飼うと結婚とかすっとんじゃうって聞きますよ?

  • 『まんがタイムジャンボ』第24巻第2号(2018年2月号)

2018年1月13日土曜日

『まんがタイムきらら』2018年2月号

『まんがタイムきらら』2018年2月号、一昨日の続きです。

『まいにちハロウィン!』。好印象ですよ。校内案内を頼まれたランたん。早起きしてうるふを待ってるんだけど、そうか、うるふちゃん、校内で迷ってしまってたのか。あまりに広い学校にうるふの不慣れが手伝って遭難。といいたいけど、不慣れだけじゃないよね、これ。でもって、この子の発想おかしくて、ヒッチハイク方式で教室まで案内してもらおうっていうのね。こうやって捕まえたのがヴァンパイアの女の子、晩羽イア。この子、なんかマイペースでいいですね。校内ヒッチハイクしてるうるふ見て、夢の中かな? って。でもってヒッチハイクにもノッてくれて、送るから助手席に乗って〜♪ この時の表情、とてもよかったですよ。ここからの記憶の話とかね、面白かった。自分は昨夜の夕食とか、まず思い出せませんね! 駄目だ……、駄目になった……。いつまで待ってもうるふがこないことに業を煮やしたランたんの裁判、イアが説明してくれて無罪勝ち取れたりね、こうした会話のセンスも悪くなかったです。しかしこの人の漫画、絵が、表情がいいですね。とりわけイアの目、とても魅力的だったと思います。

『佐藤さんはPJK』。佐藤さんのブートキャンプだ。千春と一緒にシェイプアップ? これ、身体測定を前に少しでも絞ろうっていう話なんですが、それにしてもおかしい。佐藤さん、空気イスで授業受けてたり、自分もなにかやってみようか、そういった千春を乗馬型フィットネス機器に乗せてみたりと、奇行に次ぐ奇行ですよ。授業中、佐藤はプルプル小刻みに震えていて、千春はウィンウィンとあやしげに揺れている。千春がね、案外先生にはバレないもんだねとか気楽なこといってますけど、いやいや、バレバレですから。あまりの奇行にひいてしまって、つっこみさえできなかっただけだから! この先生がひいてしまってたのと、そのことに千春が気づいてないこと、セットになってる面白さ、よかったですよ。基本的には常識人寄りの千春だけど、佐藤に付きあってトレーニングしてるうちに、すっかりハイになって、取り込まれてしまいました。いや、でもそれくらいでいいのかも知れません。いや、いいのか? でもって、ちゃんと結果が出てるっていうのね、これはなかなかにいい感じでしたね。

『おとめサキュバス』。大変なことになった! キュリアがですよ、キスをすればいいとかいっちゃってますよ。キュリアにあった吸精の方法を考えてたわけですが、キュリアにとって一番ハードルが低かったのがそれってこと!? 意外だ。意外だわ。これ、キュリアの家庭環境に理由があったんですね。姉たちから毎日されていた。挨拶だってキュリアは思ってるけど、同じサキュバスのルナがもう戸惑ってる。大丈夫か? いけるのか? しかも男性相手にしていけるのか? しかしこのキスのアイデア、どこから出たかと思ったらプレーリードッグなのか。罪がないなあ……。今回、面白かったの、王子ちゃん、涼香についてる過激なファンの話ね、キュリアにも過激なファンいたっていう切り返し、これ、本当によかったなあ。今回のキス作戦。キュリアが日本の風習、価値観を調べてみたら、はい、やっぱり駄目でしたー。というか、恥知らずとまでいっちゃいますか、キュリアさん。この落差、すごいですね。じゃあ、この話はなしになるのかな? そう思ったら、おう、涼香、手伝ってくれるんだ。しかし、その一連のシーンね、涼香、見事にキュリアに幻惑されてますよね。ええ、キュリアさん、あなた女子専門でおゆきなさい。きっとそれがいい、そう思わさてくれる一本でしたよ。

My Private D☆V、『ネコじまにゃんだフル』の御北きぬであります。おお、これはストレート、とてもわかりやすいテーマです。スポーツ少女ときましたよ。イラストも見事、体操着着た女の子が描かれまして、これは陸上? 上はノースリーブにパーカーを、下はショートパンツというオーソドックスなスタイル。さわやかさ感じさせてくれる、そんな格好でありますね。長い髪を後ろでまとめようとしているところ。口に髪ゴムくわえましてね、頬をはじめ、玉になって流れる汗が今まさに運動をして一段落ついたところというのを表現しています。上気した頬も、そして髪も少し汗ばんでいるのかな、こうしたちょっとしたところに、質感、ともない情感が現れてきてますね。

  • 『まんがタイムきらら』第16巻第2号(2018年2月号)

2018年1月12日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2018年2月号

『まんがタイムジャンボ』2018年2月号、発売されました。表紙のテーマは、あれ? これ、月に代わっておしおき……? 『レーカン!』天海さんが美少女な戦士っぽい格好してますけど、ああ、なるほど、これ、フィギュアスケートのプログラムだ! なるほど、メドベージェワのアレなのか! 『モンスターだってうまい飯がたべたい!』葵もスケート、ですが、この子はフィギュアとかじゃなく普通にカジュアルに楽しんでる、そんな感じですね。『中の人に恋をしました。』紬は見事にしっかりフィギュアって感じでありますね。ええ、衣装もポーズも美しいですよ。

『人気マンガ家になるための15の法則』。弟が万能すぎて逆に笑えてきますね。喜多村に代原を頼まれた相沢。けどその期日が問題で、なんと3日後。3日で40ページやっつけないといけないという、どう考えても無茶な状況で、でも相沢、それを引き受けてしまうのか。これ、チャンスだからというよりも、喜多村が困ってる、こちらが本音でありますね。あの喜多村の無表情に見え隠れするほのかな感情。あれ、なんかよかったなあ。しかし豪華な漫画制作環境ですよ。看板作家の綺羅星がアシスタントしてくれるって。でも、背景とか描けないんだ。どうしたものか、そう思ったら、弟ですよ、背景、ばっちり描いちゃう。製図系の仕事を志望してるからっていうんですが、いやもう、すごいよ、この弟。姉ちゃん、弟を手放しちゃあ駄目だ。今回は、相沢がチャンスをものにした、それもひとつのテーマであるのでしょうが、むしろ喜多村の心情、そちらにこそ光が当たっていたと思うんですね。ええ、喜多村、よほど嬉しかったんじゃないでしょうか。

『おにいちゃんと呼ばないで』。心と悟、ふたりの出会い、あるいは縁はずっと以前からあったのですね。お菓子作りが好きだった悟。なのになぜ菓子職人ではなく、研究開発の道を選んだのか。そこに心との出会いがあったんですね。小さな心、ひとりで母親を待ってるこの子のこと放っておけなかった悟がお菓子をあげようと思ったら、駄目だっていうのね。アレルギーがあるからって。でも市販のお菓子、きらきらしたのに憧れていて、今はそれを我慢してる。その、当時は誰とも知れなかった子供の夢を叶えてあげたい、それが悟の最初のモチベーションになったんだ。普段、表情にあまり心情を表さない、そんな彼の優しさ伝えるいいエピソードだったと思います。そして特別編においてもその悟の優しさは健在で、会社の懇親会で当てた商品券。それで心になにか好きなものをと思ったのだけど、この子、いろいろ遠慮してしまうというか、自分の贅沢とか考えない子なんですね。この子の欲しがってたテディベア。でも高いからと遠慮してしまったのを、心の負担にならないやりかたで手に入れる。悟、強運だな! 嬉しそうな心がね、この年相応のもの感じさせて、よかったなって思える、そんなラストでしたよ。

『モンスターだってうまい飯がたべたい!』。今回はブギーマンが登場です。ブギーマン、名前だけは知ってましたけど、なるほど、特定の姿を持たないモンスターなんだ。そんなブギーマンの子の悩みがおかしくて、そうか、怖くないんだ。そうか、怖くないとちゃんとした職につけないんだ。モンスター界も大変なんだ……。このブギーマンの子を怖くするためにっていって、紬、店長、いろいろやるんですが、紬の策はあまり効果がないっぽいし、店長は私欲に走るしで、まったくもってよろしくない。けど、今回のご飯、チキンカレー、これを食べたら怖くなった!? いや、なってはいないのか……。このなんとも怖くないモンスターたちとの交流。今回のブギーマンがそうだったように、いかにもほのぼのであるのがいいですね。

『ペンタブと戦車』。拓也、生存! 里見拓也の曾祖父、鶴之助も父親になった。武田大尉も健在。うみねこ先輩も遠い空に下、独ソ戦に参加して、というんですが、これほんと大丈夫か。たとえ未来を知るもの、事態の推移を知るものがあったとしても、一個人が干渉できることには限界がある。でも、拓也は武田の命を救ったんだものなあ。限界、突破してるケースですよ。拓也の絵は軍部に受け入れられず、結果描いても描いても仕事にならず、そんな彼の不器用と幸運。ひょんなことから挿絵画家としての職を得たっていう、それがまた嬉しかった。この時代に根を下ろそうとしている、そうした拓也の意思をよくよく感じさせてくれると思うのですね。あの時代には帰れない、だからこの時代に生きようとする、それも消極的な、しかたがないからという理由ではなく、積極的にこの時代のものとなるべく頑張っている。この、自分の手の届くことに頑張るというのが、生きるということ、暮らしていくということなのかもなあ、そんな風に思わされたのでした。拓也の手は、たまたま大きなことに届いてしまったけれど、それはちょっとしたボーナスですよね。そしてそれは私にとっても嬉しいボーナスだった。けど、こうして一介の個人として生きる拓也、これもまたいいものであります。

  • 『まんがタイムジャンボ』第24巻第2号(2018年2月号)

2018年1月11日木曜日

『まんがタイムきらら』2018年2月号

『まんがタイムきらら』2018年2月号、一昨日の続きです。

『スロウスタート』。ちょっとハラハラしました。栄依子がですね、指定の上履き、お母さんが色を間違えて買ってしまいまして、3年生の学年色。榎並先生にたしなめられるんですが、先生、微妙に説得下手だな。というか、説得しようという気があるのかさえあやしい。今日一日だけ3年気分。それでちょっとふざけて遊んでたら、2年生に見咎められちゃった! この2年生、勇気のあるいいお姉さんですね。3年生にも果敢に注意しにいく。そんなこの人は兆野綴。そうか、花名にとっては複雑だ。学年としては先輩で、上級生で、でも同い年。受験を風邪で失敗しなければ同級生だったんだって、そう思って、並んでも違和感ないかなって近づいていく花名がいじらしくて、でもって綴さん、1年生が雛鳥の如く震えながら私の側にって! ほだされちゃった! これ、いい出会いだったのかも知れませんね。花名にとっては、自分のもしかしたらそうであったかも知れない、そんな可能性をうかがわせる、そんな出会い、関係になっていくのかも知れない。そうそう、なんでハラハラしたのかっていうと、この綴さんが花名のこと知ってたりしないかってことで、いやいやそれがないように、知り合いのいない遠くの学校に入ったんでした。ええ、大丈夫、大丈夫でした。

『放課後すとりっぷ』。林檎さん、うっかりさん、あるいは迂闊です。ゲームに夢中になっていたところ、誰ともわからない相手と次の土曜に出かける予定を入れちゃった。かくして白石さんとのお出かけになったわけだけれど、まさかの下着店。白石の下着店での振舞い! これがいろいろアウトで、ヤバげな言動、あやしげな言動繰り返すわ、ここバイト先なんだそうですが、フィッティングサービスと称して林檎に過剰接近してみせるわと、わりとやりたい放題。でも、これはこれで林檎も楽しかったのかな。はしゃいでしまったっていってる白石のこと、ちょっと嬉しそうに思ってる? で、ここでまた林檎がやたら意味深な発言しちゃって、これ、大丈夫なのか。お店の先輩にお客にめっちゃ誤解されてるっぽくない!? 今回は美術室を出ての活動でしたけど、こういうのも話が広がって面白いですね。でもってお店の先輩七瀬さん。あらー、ななのお姉さんでしたか。これは今後もいろいろ深く関わってきそうな感じですか?

三者三葉』。扉の葉山さん、ものすごい美少女。世界が根底から変わってしまうくらいの美少女。ああ、照さん、美しい。さて本編ではいつもどおりほがらかな照さんからスタートですよ。そんな葉山ちゃんのびっくり。なんと葉子様がスマートデバイスの一種を所有しているっていうね! って、そこまで驚くことですか!? って、まあ、驚くよなあ。でも、これ、いい変化ですよ。今回、皆のスマートフォンの使いぶり、それがちょっと語られて、双葉は作った料理の写真、葉山ちゃんは猫写真、それぞれの個性、楽しみが垣間見られて嬉しかったのですが、葉子様はというと、うおお、貧しい食卓写真だ……。これ見て、黙ってられなかった双葉がいかしましたね。ずずいと葉子様の部屋までまかりこしたかと思えば、ささっと保存のきくおかず大量にこさえてくれて、ああ、なんていい子だろう。しかし、このいろいろが伝わっていく様子、IT革命ですわ。小芽もまたいいですね。葉子様のアドレス知りたい。でも……、ってしりごみしてたら、近藤がさっさと聞いてくれちゃって、さらには連絡もしてくれちゃってと、あっちゃんは軽いよね……。この時の小芽、この子には珍しい、そんな雰囲気で、でもこんな小芽もいいですね。でもって、最後! ああ、葉子様、成長なさいました。

『ぽんこつヒーローアイリーン』。純ココア、めっちゃやばい。メロンの部屋に千夏がいる。それはなぜかと責めたかと思えば、千夏にはこれまで見せたことのないような表情、テンションでもって話しかけて、メロンからはロリコン呼ばわり。純、面白いなあ、やばいけど。実はフリルとかリボンとか、大好きなんですって。でもって、それを千夏に着せまくるんだ。千夏、その着せ替え人形状態が嫌なんだね。必死でメロンにすがって、そしたらメロンを責める純がまた怖い! すごいわ、純ココア。純、子供がではなく服が好きなんだって真面目な顔していうんですけど、それが全然持続しないところがすごいわ。これ、お姫様みたいなの好きな子相手だったらしあわせなマッチングしたんだろうなあ。ただ千夏はそうでなかった。互いに不幸な関係になってしまってますなあ。千夏が退散してからも面白い。メロンが自作のコスプレ衣装見せたらね、うおお、純、フル☆ルズガチ勢だ! オタバレしてゴロゴロ転がる気持ちはわかるけどさ、過剰な悲壮感が逆に怖いよ! でもって、ここからがマズい。胸でかいくせに貧乳キャラのコスプレしないでください!! シルエットが悪いんですよ! マズい、共感しそうだ……。でも純、なんだかんだでメロンに心開きつつありますね。雪解けだ。いい感じ。でもって、アイリーンを着せ替える! いいじゃん! この漫画、アイリーンの誤解とメロンの秘密、コンプレックスに、今後は純のめんどくささが乗ってくるのか。うん、面白い。いい感じではないですか。それとフリルリボンアイリーン、可愛かった。シルエットが美しかったです。

  • 『まんがタイムきらら』第16巻第2号(2018年2月号)

2018年1月10日水曜日

『まんがタイム』2018年2月号

『まんがタイム』2018年2月号、先日の続きです。

『ボンジュール!仲居さん』。バンタインのキャンペーンなのだそうですよ。チョコ作り女子会プラン。フランス人サラには日本のバレンタインデーの風習が意外だったり不思議だったり。しかし今回のイベント、企画したのはサラなのかな? なんて最初思ったんですが、まさかの康弘で、オンナゴコロがわかってル! ってサラから褒められてますけど、女心がわかるとサラに気持ちを伝えるはまったくもって違うミッションなんだなあ。ようく理解できました。お菓子づくりは宮原さんが、ラッピングは康弘がそれぞれ担当して、ふたり、大活躍ですね。そんな康弘に、お礼ですか? 義理ですか? サラが康弘に手作りチョコを贈ります。宮原さんも女心のわかる人か! サラの気持ちをそれとなくうかがって、でもってそのサラからのチョコレートを朋香が、フランス人は義理チョコ渡さないっていって焚き付ける。この朋香がいいですよね。この子もほんと可愛いです。

『見上げればいつも妹が。』。遥の受験目前にして、会場の下見にきたというのですか。そうかあ、そうやって当日に備えるのか。寒い寒いと震えるツブテのこと、しょうがいないなあって笑顔で抱きしめてくれる遥。いや、これ、お兄ちゃん大変だな。紙の地図持って試験会場に向かうのだけど、迷ってしまう兄。そこでスマートフォン取り出してナビに頼るっていうんですが、おお、遥、ナビがあっても迷うんだ。今回ばかりはツブテが頼りになりますね。ふたりで会場までの目印、写真で残していくその行程がすごく楽しそうで、素晴しかった。今回、ただ下見というだけでなく、遥の誕生日というイベントでもあるんですね。いや、遥、自分の誕生日、忘れてるのか。そんな遥におめでとうといいながらプレゼントを渡すツブテ。ああ、お兄ちゃん、いいお兄ちゃんだね。その表情がね、とてもいいの。ほんと、ふたり、いい兄妹だって思わされましたよ。

『おかわり自転車』。コトコ、自転車の専門店でバイトはじめたんだ。趣味を活かせていい感じじゃん。まだまだ勝手がわからないコトコだけど、接客頑張って、でもちょっと熱意に押されすぎてお客さんひいちゃった? コトコ、落ち込んじゃって、いや、でも接客って難しいよ。元気出して。このあと、皆でミトの家にいくんですけど、サイクリングのスケッチがね壁にたくさん貼られていて、ああ、思い出の軌跡でありますね。これを見るだけでいろんなことが思い出されてくる。ミトとコトコが出会ったころの思い出にまで遡ってね、ほんと、これはいいわ。そしてコトコの似顔、その屈託のない笑顔ったら、ああ、この子の魅力がよく出てる。漫画か自転車の話してる時かあ。好きなこと話してる時は、感情がわっと出ちゃうんだな。でもって、この笑顔に自身救われている。さらにバイト先でも笑顔見せて、ええ、やっぱりこの子には笑顔、元気が似合います。あの時のお客さんも再来、ああ、自転車の楽しさ、しっかり伝わってたのですね。ほんと、今度仲間を紹介しますっていっちゃってね、なんだろう、すごく嬉しくなるエピソードでした。

『友ちゃん』。新年、明けましたね。年明けすぐの初詣は修とじゃなくお父さんとなのか。修とは改めてまたいきます。優と東川君とでいきます。そういったらお父さんが東川くんに引っかかっちゃって、彼氏か!? っていうんだけど、待って? 修一君はいいのん? お参りでも、ものすごい勢いで娘に恋人ができませんようになんてお願いしてるわけですが、お父ちゃん、必死すぎるよ! 娘に嫌がられるよ? 翌朝の優ちゃんとのお出かけ、福袋を買いにいったんだ。そこでも修優先で選ぶ友ちゃん。ほんと、修のこと好きなんだなあ。これね、たまたま同じデパートにいってた修が友ちゃん見つけて、合流しようとしたりね、そんなとこ見ても、修も友ちゃんと一緒にいることが嬉しいんだなってわかって、ええ、ふたりいいですよ。合流してからも、優がですねすごく友ちゃんのために頑張ってくれて、友ちゃん、修といい雰囲気になれて、でもその後、ロマンチックな雰囲気壊しちゃう修ね、これ、自信がなくてちょっとはぐらかしてるのかな? 友ちゃんと修、優へのお礼でジュース買っていくっていうのね、ふたりの気持ちが集まっちゃって特大サイズ! これ、優ちゃん、飲みきれたのかな?

  • 『まんがタイム』第38巻第2号(2018年2月号)

2018年1月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2018年2月号

『まんがタイムきらら』2018年2月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』。花名はじめ、メインの4人が揃ってこちらに笑顔を向けてくれていて、と思ったら、冠は栄依子のうしろに隠れちゃってますね。そんなところもこの子の魅力だと思います。明るさ一杯のたまて。穏やかな表情にほっとさせられる、花名。皆、その表情からもそれぞれの性格、個性感じさせてくれる。晴れやかないいイラストであります。

『ちっちゃなピアノ教室』。今日からピアノ教室をはじめます。体験入学の生徒さんもくるというので、張り切って服装しっかり、ピアノもピカピカにして待ってたんだけど、そうか、ここすごい田舎なのか。いや、違うか、ただ迷ってただけか。面白い仕掛けのある漫画でしたよ。先生は小学生みたいに小さな鳴沢藍。知り合い以外の前だと緊張するのでピアノ弾けないという椿つばめに、私のことをお母さんだと思って、っていうんですが、ええと、年だってゴニョゴニョというの、つばめの表情を見るに思ったよりいってるの!? 友達の前ならピアノを弾ける、そういうつばめに先生が渡したのがおともだち帳。自分の名前を、それからプロフィールも? 書いてこれで私はつばめちゃんのお友達というのね、なるほど、こうしてつばめの苦手意識を克服させようっていうんだ。初対面の鳴沢先生の前でピアノが弾けたこと、つばめにとっても手応えあったみたいですね。もらったおともだち帳、これを沢山の名前で埋め尽くしたら誰の前でも弾けるようになるかもと、希望持って帰宅するつばめのその様子とてもよく、ええ、ただピアノを習うっていうだけじゃない、ピアノを通じて友達を増やそう、自分を変えていこう、そうした前向きな気持ち、モチベーションを描いたところ、この漫画、とてもよかったと思いました。俄然、面白くなる。そんな感じがしたのですね。

『あっとほーむベース』。学童とそこで指導員のバイトをしている高校生たちの話であります。これ、おっちょこちょいで人の話聞かない森モモの存在が、迷惑ながらも面白さを生じさせ、話を展開させる動因として機能していますね。そうか、子供なら誰でも学童の子に見えてしまうんだ。それで背丈の低い倉敷マヤ、高校1年生まで無理矢理連れてきちゃって、自分は違うっていっても、高校生だっていっても聞きやしない。森とは対照的に落ち着いてる瀬川、この人、森の行動にはもう慣れっこって感じですね。そうか、本物の小学生を連れてきちゃったりしてるのか。森のことを、絶対指導員やっちゃダメな人だっていう倉敷、面白かった。でもって瀬川も、学童ではないものの森の被害者だったんだ……。子供に好かれる森。子供好きで小学校の先生になりたいのだけど、自分の背丈を気にして迷ってる倉敷。そうした背景見せながら、瀬川の得た達成感とかね、学童で指導員として働くそのやりがいが描かれたの、大変よかったです。しかし、森、この人は本当に困った子です。けどしっかり落ちも担当して、いい感じに話を動かしてくれますね。

『ワンタイム!』。強権持った生徒会ものですね。いや、むしろ強権というよりも、生徒自治が機能してるっていった方がいいのかな? 常に人材を求めている、そういう生徒会長、三廻部静から抜擢された一年生が里中萌。生徒会体験会議の名目で呼び出されたのだけど、その会議で厳しいことビシビシいってしまって、なるほど、萌とはこういう人なのか。いわゆる空気を読むことをしない人。周囲を敵にまわしても、自分の思うことを貫く人。こういう人材が求められていたわけか……。そう思ってたらですよ、ええ、この漫画、見誤ってましたよ。生徒会ものじゃないじゃん! 生徒会長が萌を抜擢した理由、静会長が自身の特殊な癖を満足させたい、その一心だったんじゃん! 私はねこう見えてMなの、ってすごい自己紹介だ。それで萌にご主人様になってもらいたいって、この笑顔。ニコニコしながら萌のこと追い詰めて、自分のご主人様にしようという、そのやり取り、ちょっとスリリング。こうした関係、実はSこそがMへの奉仕者なんだというのは聞いた話でしたが、まさに静と萌はそんな感じになりそうですね。あの手この手で自分への奉仕者を確保し、繋ごうとする。静、危険な香りのする人ですよ。

『ふるーつぴんち!』。身を隠しての友達活動といったらいいのでしょうか、アイドル、ももに一目惚れしてしまったいちごは、ドルオタがバレることを怖れつつ、もものライブに、イベントに熱心に参加する。そんないちごの活動、ももファンたちからも認知されるほどで、他ならぬももにとっても印象的で……、いつしか気になる相手になっていた。そんなふたりが同じ学校に通っていることが判明。ももは学校ではアイドルであることを隠していて、髪形も全然違う、地味に、物静かに振る舞うそのせいでまわりからも気づかれてない。この子が、アイドルではない普段の自分として、いちごに接近していく。モモヲタであることを隠したいいちごと、アイドルということをついつい隠してしまったももの、不思議な関係。いずれ互いにそれと気づいた時にどうなるか、そこにいたるまでの道のりもまた見どころになりそうですね。

  • 『まんがタイムきらら』第16巻第2号(2018年2月号)

2018年1月8日月曜日

『まんがタウン』2018年2月号

『まんがタウン』2018年2月号、先日の続きです。

『新婚のいろはさん』。海回でありますよ。始の運転できたというんですが、あの少し高台の道から見下ろす夕暮れの湾、砂浜と海、その向こうに見える灯りはじめる街の灯り。これ、見開きを利用して、絵で見せてくれるのですが、これだけでもういつもと違うものを見せようとしている、そうしたことがわかろうもので、わくわくさせられます。しかし面白いのは始のいうことで、いつか海にいこうという話を今回果たしたわけだけれど、まさか海と一緒にきれいな夜景も達成されるとは。一回ですんでよかったじゃなくて、その逆。ショック受けててね、いやでもわかるんですよ。特別なんですよね、一緒のおでかけが。水着についてもおかしくて、自分は見たい、よその人には見せたくない。これもわかる。ほんと、始、こんまいこの男がすごく身近と感じられるんですね。でもって、始、ロマンチスト。自分の海の思い出が全部いろはの色に染まってるなら、他の色はいらないってね、ほんと、ロマンチックで、こんな時にいろはが「彩葉ブルー」とかいいだしたの、そのロマンチックに耐えかねたからなんじゃない!? それからのふたりやりとりも実に素敵でありました。ほんと、いろはは始のことお見通しっていうのね、あのサプライズも見事でした。

『俺の生徒は神メイド』。文化祭でメイド喫茶をする。それで仕事を分担するんですが、見事にうまいことわかれて、自分でやってみたい組と、料理好きな組と、いろいろめんどくさい組って感じですかね。各班のリーダーは先生が決めて、ああ、企画班は知世子がリーダーと決まりまして、その理由として親戚が喫茶店を経営していると、それっぽい話にしてくれたわけですね。夏川も企画班。クラスに溶け込めてないこの子をうまくクラスの子たちに紹介して、みたいな配慮が見られますね。知世子もいれば、うまくサポートしてくれるだろう。今回は先生の先生らしいふるまい、よく描かれて、それがよかったですよ。いや、それと同時に、微妙に知世子にあきれられてたり、メイドMOOK熟読して知世子含め生徒から引かれちゃったりっていうのね、バランスなんでしょうけど、先生、いろいろ試されてます。夏川、クラスの子たちと交流して、うまいこと長所を役立たせることができて、ともない評価もあがっていってというサイクル、ほんとによかったですよ。この子も知世子も相当頑張ったみたいですけど、頑張った甲斐あったって感じがしますね。

『あいたま』。前回少し匂わされていたバニラの長野行き、今回しっかり見せてくれるわけですか! ひとりで県外に出たことのないバニラの大冒険。切符の買い方さえわからない、というところにはみちゃん登場。そうか、蓮ちゃんから頼まれたんだ。しかし、はみちゃん、可愛いな。あまり乗り気でないようなはみちゃんですけど、バニラ、ものすごく頼りにしてて、ああ、よっぽど不安なんだなあ。電車内での交流もね、ほんと、なかなか素直になれないふたりの距離、不器用さ感じられて、これも悪くなかったです。現地についてからのはみちゃんの失敗とバニラの誤解、それが後々解消されて、ああ、これがバニラに対する雪解けのきっかけですか! 今回はファンに徹するあいの姿あり、そして不器用ながらも互いに距離を縮めていくふたりの様子あり。バニラのこと誤解してたと気づいた時のはみちゃんの表情、これがよかったんですね。ええ、本当に素直じゃないんだけど、全然険悪じゃなかった岐阜への旅。口を利かなかったってのは本当だったけど、言葉がなくとも伝わったもの、確かにあったのですね。

  • 『まんがタウン』第19巻第2号(2018年2月号)

2018年1月7日日曜日

『まんがホーム』2018年2月号

『まんがホーム』2018年2月号、先日の続きです。

『スズちゃんでしょ!』。ほんと、スズちゃん、梨乃ちゃんのこととなると一生懸命ですよ。梨乃ちゃんが集めているというシール。着せ替えシール? 最近はコーディネイトっていうみたい。これ欲しがってるからっていって、梨乃ちゃんと別れてからも探し歩くこと3日っていうのね。ほんと、この頑張りよう! ついに見つけたシール、あの喜びようがすごくって、ほんと、どんだけ浮かれちゃってるのスズちゃん。でも冷静になったらいろいろ考え出して、次会うのいつになるのかわからないからと郵送する。たくさんおもちゃを貰って宿題やらなくなったって子供の話聞いて、お母さん宛に送ろう。でもって送ってからも、いろいろ考え過ぎちゃっって、ええ、ほんと、スズちゃん、梨乃ちゃんのことで一杯いっぱいじゃないですか。このスズちゃんの右往左往、ほんとおかしくって、ラストの自分の目論み失敗も、なんだか喜んじゃっててっていうのね、ほんと、梨乃ちゃん中心すぎるの徹底してて、スズちゃんもまたすごーい! ですよ。

『マツ係長は女ヲタ』。マツ係長、えらいこといいだしました。仕事辞める。日曜にカラワン握手会があるからと頑張ってた係長の心がポッキリ折れた。その理由というのが、よりによってその日曜に社内コンペが入ってしまったからだっていうんですね。タケ専務が主催するコンペ。社長の息子、いずれは社長。この逆境に仕事をやめるというのね、マツ係長、転職雑誌まで買っちゃって、どうにか止めたいウメ君だけど、今回ばかりは無理? そんなウメ君の起死回生の一策、タケ専務に抗ってみせるっていうんですが、この時の文言がマツ係長にもしっかり刺さるというのがおかしかった。しかしタケ専務、話がわかるなあ! というか、この人、心が広い! 役職もない社員にここまでいわれて、彼のいうとおりだって、趣味を楽しんでおくれって、どんだけ度量があるんだ。すごいよ、タケ専務。しかし、ウメ君、ここまでやってマツ係長に対する自分の気持ち、わからないの? そんな展開ですよね。いいかけたその言葉、自身の胸に問い直すべきなんじゃないですか!?

『マチ姉さんの妄想アワー』。本当に面白いですよ。ツルのシリーズ、今回も絶賛継続中なんですが、朝にツルの姿で寝こけてたり、はっと目覚めて、無理矢理シリアス展開に持ち込もうと思ったり、かと思ったらあの時のツルとは違う、スーパースゴイツル、略してSST! なんてのが出てきてしまったり、これ、ツルだけでほんとここまで広げちゃうんだ。正月だから、戌年だから、そのへん考えた干支のネタなんてのもありますね。十二支に入りたいという猫に謝ってくれたのが虎とかね、ほんと、これすごい。でもって、なにがすごいって、その一本前、桃太郎が自分のお供に熊が参加するかもって思ってるやつね、まさかこれが続・十二支の話のクッションになってるだなんて! いや、クッション? いや、わからんけど。この他のネタも全部面白い。ほんと、『マチ姉さん』に外れなしですよ。

『うちの秘書さま』。庭に雪が積もったというので、はじめったら喜んじゃって、それ見て子供は風の子だっていってる七瀬。いや、確かに子供だけど、そこまでじゃないですよ! ともあれ、最初に足跡つけるのは自分だってはしゃいでる時点で子供であること間違いなんですが、おや、庭にはじめ以外の足跡が!? 怪しい木を蹴飛ばしてみれば、落ちてきたのが庭師の田中さん。ああ、不審なことあればきっちりこうやって守るというの、七瀬、有能でありますなあ。こんな雪の日にまで田中さんが出てきたの、なぜかといえばぼっちゃんが心配でっていうんですが、田中さんのいうぼっちゃんって、庭木アートのぼっちゃんか! 人見知りで、面と向かえないというこの人、わりとはじめに対してはぞんざいで、花壇に入りそうになったらシャベル投げつけて制止したり、庭木アートとはじめの髪形違うとなれば、庭木ではなくはじめの髪を整えてしまうなどなど、この本末転倒な感じも面白かったです。基本的に器用なんですね。七瀬の雪像作ってみせたりね、でも、これ、七瀬には面白くなかったか。田中さん、はじめと少し打ち解けた感じでありますね。庭の記録なんて見せてくれて、と、危険な拾得物が記録されてるし! でもって、メイドの彼女との打ち合わせ。おお、はじめの庭木アート、この人たちと相談した上で作ってるんだ。このはじめ愛。見上げたものありますねえ。ありますか?

  • 『まんがホーム』第32巻第2号(2018年2月号)

2018年1月6日土曜日

『まんがタイム』2018年2月号

『まんがタイム』2018年2月号、発売されました。表紙は、今年の干支、犬がテーマでありますね。『おとぼけ部長代理』は老いたシロの手をとって、今年もヨロシクな! って、これ、ちょっと泣けるいい情景じゃないですか。シロ、長生きしてほしいなあ。『見上げればいつも妹が。』遥はハスキーの小犬を抱いて、あのガオーってやってる表情と手もまた可愛いですね。『まりあ17』まりあと、『さわらせてっ!あみかさん』あみか、ふたりそれぞれ違ったやり方で犬のコスプレ? そのどちらもいい感じ。いい対照、いいコンビネーションでありますね。

『瀬戸際女優!白石さん』。白石さん、今度はドラマですね。その宣伝で朝の番組に出てるんですが、朝の6時、いつもはどうしてますかって聞かれて、起きてますよ。おお、早起き! かと思ったらそうじゃなくて、2件目で酔っぱらってるんだ! って、せいちゃんの店だよ! 共演者の渋谷順との仕事。この渋谷さんがおかしくって、娘の反抗期、これが悩みなんですって。白石さんも反抗期ありましたかって聞くんですが、白石さん、かつての姿、レディースだものなあ。この時の冷汗かいてる白石さんがおかしかったんですよ。ここからの白石さんのモノローグ、父のいなかった子供時代や大人になってわかった親のありがたみ、そうした心情を見せるところ、ささやかなんだけど、とてもよかったです。でもってこの渋谷さんがまた面白い。娘さん、反抗期っていうけど、パパのこと好きすぎるよ! ほんと、この親子関係に地味にダメージ受けてる白石さんがまた面白い。これ、ほんと、いいキャラクターが揃ってますよ。

『ウレ漫とガケ漫』。これ、また面白いなあ。少女漫画家、神木茜の女子高生としての生活がちょっと見られて、これが面白い。学校にはめったにこないっていうこの子、ちょっと孤立気味なんだけど、漫画はみんな読んでくれてるんだ。でもって、最新巻がよかったっていってるの聞いてね、この嬉しそうなこと。ええ、いいですよ。また、持久走で倒れちゃって、それが王道展開だっていって喜んでる。これも面白い。意外と感情豊かなんだなあ。意外性が好感度高めますよ。そして白井サイド。連載が終わっちゃう。アシスタントさんにどう切り出そう、そう思ってたら、ああ、アシスタントさん、デビューしちゃった! よかったじゃん。そう思ったんだけど、そりゃ複雑ですよね。ラストのね、新刊がよかったっていった白井に感情解放しちゃう神木もまたよかったですよ。ハグしていいすか! おお、自制する白井氏、立派です! うん、このふたりの関係も面白くなりそうです。

『秘書の仕事じゃありません』。中田さんの転職話が進んでいきますね。途中、途中、転職すべきかを思い悩むんですけど、家族にまでスリット好きと誤解されてるとか、また周辺が勝手にどんどん話を進めていくとかで、断われなくなる。でも、これ、よかったんじゃないでしょうか。中田さんの転職を怖れる理由、これがね、すごく共感できるんですよ。親会社でも秘書の仕事をすることになる。それはそうなんだけど、これまでやってきたの、どう考えても秘書の業務ではなかったでしょう。大会社ならきっと要求が高いだろう。自分に務まるのだろうか……。この煩悶ね、すごくよくわかる。自分も転職考えるのだけど、まさに中田さんの直面しているこの悩みで立ち止まってしまう、足踏みしてしまう。ほんと、これ、すごくよくわかるんですよ。しかし、結果オーライ、というか、あの社長、お父さん似だったんですね。仕事のスタイルも、また秘書への要求もまた似ていて、よかった、ちゃんと務まったじゃん! そう思ったら、おお、そういう意図でありましたか。結局はもとの鞘に収まる、そんな感じではあったんですけど、スリットはなくなったし、また仕事も充実してきたし、回り道だったけど本来の仕事に立ち返った、そんなラスト、中田さんにはよかったんじゃないかって思いましたよ。

『さわらせてっ!あみかさん』。かがりの運動会、応援にいきますよって話なんですが、あみかさん、ほんとおかしくって、あのお弁当の量。大量のお弁当、ほとんど自分の分なのか。かがりに8割割り当てられて、当惑してるあみかさんに当惑です。当日の沙織のガチ撮影スタイル、これがあみかの肉のためっていう思い切り方にも当惑だったんですが、あみかの応援の準備も、また折りたたみレフ板のデカさも、ほんとおかしくってしかたない。でも一番笑ったのは、手ぶれの理由、あれですよ。いや、もう、お姉ちゃん、落ち着いて! 借り物競争での活躍と、あみか、沙織が目立った理由、これがまたおかしかった。がんばりすぎて並ぶ屍。ビジュアル的にも面白い。でもって駄目押しのバス子! 心当たりって! ほんと、持てるリソース全部面白さにつぎ込んだみたいなよさがありました。

  • 『まんがタイム』第38巻第2号(2018年2月号)

2018年1月5日金曜日

『まんがタウン』2018年2月号

『まんがタウン』2018年2月号、発売されました。表紙は映画『クレヨンしんちゃん爆盛!カンフーボーイズ』をメインに、おお、皆、カンフー映画でよく見る服を着て、見事に構えを披露してくれてますよ。他にもいろいろカットがいっぱい。とりわけ今回は新連載が2本スタートですよね。『小春さん、ずれてない?』、微妙に半目の小春さんと、『喪女が勇者と暮らしたら』、純子さんと勇者アクセルの凸凹コンビ、表紙に登場であります。

『小春さん、ずれてない?』、新連載です。これは、ほら、あれですね。小春さん、彼氏が欲しいってんなら、その目の前にいる男、冬樹でいいじゃないかって、やきもきしながら見るやつじゃあありませんか? 小春、女子大生。友達が彼氏できてずいぶん変わったからって、自分も欲しいと、まるで彼氏を開運グッズか生活改善のきっかけか、なんかそういうのと勘違いしてる節があって、いろいろ危なっかしいなあ。小春さん、タイトルにもあるように、いろいろずれてる。対話はどこかしらとんちんかんだし、その服装もなんかちぐはぐで、服が変な柄なのもそうですけど、洗濯バサミで髪とめてるのはアウトのような気がします。あ、ノーメイクはむしろポイント加算です。友達に紹介してもらった男の子とデートするっていうんですが、おしゃれもするっていうんですが、よりによってインナーのおしゃれからか! 見せる機会があるならともかく、まずは外からだろう。というので見事玉砕なんですが、いや、そのありのままを見せられて、そのありのまま、素材を評価してくれる、目の前の男でいいじゃないか。小春がその選択肢に気づくまで、そうとうやきもきさせられそうですよ。

『喪女が勇者と暮らしたら』、新連載です。イラストレーター、34歳、いわゆる喪女ってのに突入してるっぽい角野純子が同居してるのは13歳の勇者アクセルだっていうんですね。自称勇者とかじゃなくて、異世界からやってきた本物の勇者なのだそう。魔法なんかも使えちゃう。けどまだまだ発展途上? そんでもって常識に欠けていて、うん、これはまあ異世界育ちだから仕方ないのかな。親が純子に結婚だなんだって迫るのか。大ダメージなんだそうですが、うん、こういうのうまくあしらえないの、つらいよなあ。しかしこれは、喪女となった純子が喪女を脱する話? あるいはアクセルといい感じに? といいたいけれど、年齢が離れすぎてるよなあ。いろいろ自信のない純子のことを、ちょっと的外れながらはげましてくれる勇者という組み合わせは、案外悪くなさそうですね。なかなかいいパーティになったりするのでしょうか。

『中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます』。ああー、仕事ってのはつらいんだねえ。とりわけ人間関係ってやつが厄介で、今回勤める先である特別擁護老人ホーム。ここではリーダーが険のある人で、感情的な当たり方に無理なこといってくるという、ああ、この職場、しんどそう……。そう思わされちゃってさあ、つらいですね。これ、介護とか福祉の現場、人不足で多くの仕事が少ない人員にのしかかって、身体的にも精神的にも消耗させられてしまって、だから人にも優しくできない。それは入居者相手にも、もちろん同僚にも、同じなのだろうなあ。あまりにあまりといっていいのか、人間的な扱いをされないと、人はその人間性を磨り減らしてしまうのかも知れませんね。しかし、今回も結構なピンチで、ひとりで8人の認知症のある入居者を世話しないといけなくて、こちらにかかると、あちらに手がまわらない。ほんと、大変ですよ。しかも夕暮れ症候群。帰りたい、出掛けたい、徘徊の傾向が伝染して、入居者それぞれが自由に動きまわっちゃうと、そりゃもう追い付かないよなあ。これ、今までの経験も活かせない、その現場のノウハウが必要になってくるってやつだ。ええ、見ていて本当に心配になるんですよ。

『恋するヤンキーガール』。おお、ナギとアヤメちゃん、お別れとな! うん、そんなことだろうと思ってた。冬休みで毎日会えなくなるんですってよ! しかもナギは親戚の家にいってしまって……、って、親戚の家、隣町なの? 近所じゃん! ともあれ、ナギと引き裂かれてしまって傷心のアヤメちゃんを慰めようと、いつもの女子の面々がお泊り会をやりますよ。アヤメちゃん、パジャマパーティに憧れてるんだ! 皆の私服、いいですよね。アヤメちゃんのソーメンTシャツ、そんなん、どこで買ってるの? ナデシコがいいわ、めちゃくちゃ可愛いよ。今回は、そんなナデシコの気持ち揺れ揺れの回でしたね。一緒に風呂に入るというので、アヤメちゃんと一緒に入って無事ではすまないって騒いだりね、しかも夜、天蓋がわりに蚊帳を吊った、その下での打ち明け話ね。全然色っぽい話にはならない? と思ったら、そうでもないなあ。ぼたんにはユズキの告白のこと聞いちゃうし、でもってそこでね、アヤメちゃんが告白には勇気がいるんだって、ほんと、この子、いろいろ成長しましたなあ。ナデシコですよ。告白なんて自分には一生無理って。でも、眠ってると思ってアヤメちゃんに好きだよって、ああ、精一杯の頑張りじゃないですか。これね、アヤメちゃん起きてて大騒ぎなんですけど、いやもうほんと、今回はナデシコの純情がとりわけ魅力的でした。この子もしあわせになってほしいけど、やっぱむつかしいんかなあ。

  • 『まんがタウン』第19巻第2号(2018年2月号)

2018年1月4日木曜日

『まんがホーム』2018年2月号

『まんがホーム』2018年2月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかが着物姿でありますよ。和傘のうち、ちょっとレトロと思わせるその装いは、落ち着いて、むしろこの子にはよく似合っているんだと思うのですね。なんか奥様みたいなんですけども! 『マツ係長は女ヲタ』マツ係長も和装でして、はなやかながらも落ち着いて美しい、そんな姿が素敵です。『孔明のヨメ。』、孔明、月英夫妻も和服を着てらして、いやあ、よくお似合いです。ふたりの間にいるワンコ、これがまた可愛いですね。ええ、今年は戌年であります。

『いじられ課長とギャル部下ちゃん』、ゲストです。42歳、課長、河原圭一。真面目を絵に描いたような男なんですが、ありゃあ、困っちゃいましたね、入社したての女子社員、ギャルっぽい見た目の三崎レナ、18歳のこの子がどうにもやりにくくて困っているっていうんですね。仕事の手があいて暇だからって仕事中にネイルの手入れしちゃうような女の子。課長としては困るっていうんですが、あれ? 常務は別にとがめたりしないんだ。だったらいいんじゃないんすか? いや、性格的に駄目なんでしょうけどさ、本当に仕事がなくて手隙なら、こういうのもいいと思うんですよ。このレナという子が今どきなのかどうなのか、それはちょっとわかりませんが、微妙に悪い目付き、ちょっと無愛想で、でもなんか憎めない、飾らなくって素直な感じ? それが悪くないなって思いました。これ、課長、なんだかんだで馴染んじゃったら面白い? いや、やっぱり課長だけは抵抗してくれないとってやつかも知れないですね。

『守った世界のその中で』。今回は、穴場といわれる公園に出向いて、桜を見ようっていうんですね。こうやって花を見るのも久しぶり。これ、しじみさんは、悪いのが出て、世界やら守るために戦って、みたいな毎日送ってたから、花どころじゃなかったんだろうなあ。今回の、散る桜の花びらをキャッチできたら願いが叶うという験担ぎ。これを、公園にいた子供たちと一緒になってやってる、その情景が実に幸いといった感じで、なるほど、こういう日常の平和、穏やかな様、そこに暮らす人々のささやかなしあわせといったもの、よいなあ、なんて思っていたんです。だからこそ、かな? 最後のしょうこの懸念。これがひっかかって、ああ、やっぱりなんらかの波乱があるのかも知れませんね。それが予感されるからこそ、この穏やかな暮らし、その魅力も引き立つ、そんな風に思っていいのかも知れませんね。

天国のススメ!』。これまた変な気のまわし方したもんですよ。いつも太一には頼りっぱなし。今回ばかりは太一をわずらわせず、神社にお参りしてすませよう。暗い顔した少年見兼ねて、柘榴さん、太一のところにきちゃいましたよ。いい人、いや人じゃないけど、いや、でも、ほんといい人だなあ! どんな人かと問われて、さらさらと壁に似顔を描けば、即座にわかる桜沢。かくして柘榴さんも学校に赴いて、桜沢の問題にいろいろ対処してくれる。あれ、びびりましたね。ものすごい悪夢じゃん。しかも具体的に危機の迫ってくる、そんな夢に、太一答えてたたりだと。柘榴さんによると障り、神域の怒りを買ったんだっていうんですね。しかし、こうした振舞い、特にこれと意識しないでもしてしまいがちですよね。ほんと、この町には、学校には、太一という頼りになるやつがいてよかったなあって案件で、その上今回は、落ち込み反省する桜沢にかける柘榴さんの言葉の暖かさ。まあ、その後に、ぞっとするのくるんですけどね! いやもう、新年早々、穏やかじゃない案件でありましたよ。

『孔明のヨメ。』。見事に曹仁の軍を退けましたよ。曹仁の築いた陣を前に、いかに攻めるか、いかに崩すか、どうにもしかねて困っていたところを、徐兄の策で見事に出し抜いてみせたというのね。あるいはその策を実現させ、さらにはしっかり呼応してくれた孔明、月英のふたりの活躍も地味ながら光りましたよ。でも主役は、やはり軍場にて動いてみせる将軍たちで、単騎敵陣に向かい嚆矢を射る趙雲の頼もしさも素晴しければ、かぶら矢のたてる音に動揺する敵陣の動きからその陣容を見抜いていく関羽の眼力。すごいわ、かっこいいわ、ただ戦に長けているだけでない、その見る目も振舞いも立派であるなあ! その後、策にはまった曹仁も、ここが潮時と撤退を決断するその判断、これもなかなかに立派なのではないでしょうか。初戦にて劉備の軍がいつものそれと違うことをうかがって、だからこそ深入りはできないと思ったんだろうなあ。そして曹操が烏丸の討伐を果たしたとの報。いよいよ状況待ったなしって感じになってきちゃってますね。

  • 『まんがホーム』第32巻第2号(2018年2月号)

2018年1月3日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年2月号、先日の続きです。

『花降り宿のやどかり乙女』。今回は柚の休日ですね。ひとりお休み。だから皆で遊びにいくってわけにもいかないんだな。ひとりでお出かけ。町をぶらぶら、といきたいところが、迷子の女の子を拾ってしまって、そうか、旅行者なのか。親御さんとはぐれちゃったんだな。その子の泊まっていた宿を探すっていうんですが、柚、さすがですよね。超能力とかいいかげんなこといっちゃって、これで見つかんなかったらどうすんの? と思ったら、あー、わかりやすい特徴が示されました。って、六花か! 六花の髪か! よくそんな、ランドマークでもない特徴、すっと出てきたもんだ、というか、それでわかるんだからたいしたもんだ! 今回は柚のとんでもない発想の連続に面白みを重ねながら、同時に雪との思い出を回想するという二重構造になっていて、ああ、この子の皆との関わり方、それがささやかにうかがえる、そんなところ、よかったと思いました。なんだか突拍子もなくて、けれどそれを雪もよくわかってる。そうしたところもよかったなって思ったのですね。

トモダチヅクリ』。最終回でした。劇が無事に終わって、さて皆の状況はといったら、秋先輩はやたらめったら照れてるし、演じられて恥ずかしく、書いたのが自分だって皆に知られてるのがまた恥ずかしくっていうね、その様子。ほんと、ここにきてまた見えるこうした表情、とてもよかったですよ。逆に落ち着いてるのが麻乃で、と思ったら、今度は静が恥ずかしがる番か! 最終回は順番に恥ずかしがるお話ですか? もう物語の山場は過ぎて、この子たちがやってきたこと、頑張ってきたこと、その結果が語られるといった様子。麻乃にはファンクラブができてたり、あ、麻乃が照れる番がきたよ。これね、途中途中に麻乃と静の誤解されてる関係とか、静に対する周囲の視線の話とか、面白い要素盛り込みながらも、皆で協力して友達を作っていこうっていう、その頑張りが報われたことをしっかり見せてくれて、本当によかったって思ったんですよ。この子たち、本当はいい子なのに誤解されて、だからこそ欲しいと思っていた友達、できるといいなって、その気持ちが叶ったのが本当に嬉しい。芽衣が感慨に涙をこぼしたように、見守ってきた読者、私にしても万感の思いあったんですよ。ほんと、いいラストだ。そう思っていたら、最後の最後にもう一段あって、ああ、ただの振り返りでも後日談でもない、ここにこそ、この漫画の山場、大きなステップがあったんだって思えるあの展開、麻乃の笑顔、素晴しかったと思います。本当、この子たち、いい表情するようになりました。ほんと、いいラストでありましたよ。

『はやしたてまつり♪』。SNSで大失敗!? そんな話が続いちゃって、ああ、なんだかヤバそうな人に煽られちゃってるじゃないですか。これはマズいと月が対処してくれるというんですが、ああ、さなみがさっそくやらかしちゃってた。煽りに受け答えしちゃった。そしてリアル拠点をバラしちゃった。アカン! そう思った矢先ですよ。ああ、やってきちゃった! ヤバい? どうする? どうなる? と思ったら、あれれ、なんかいい人っぽいっていうんですよね。まずは手土産だ! って、ほんとに手土産だ! なんと、この人、入会希望者だったんだ。ドラム経験者で、いろいろこじらせてるっぽい言動こそアレですけど、根は素直なようで、ああ、さなみさん、よくぞちゃんと受け答えなさった。ほんと、結果オーライかも知れないけど、このなんとかなった感。ほんと、よかったですよ。この子、名前はすずめっていうんですね。可愛いといわれて照れたりしてね、こういうところ普通の女の子だ! そうか、この子が加わることで、三人で太鼓を叩く、本来のお囃子の演奏が可能になるんだ。これ、真としらべ、締太鼓の基本だったりするのかな? こうやって、SNSを活用して、演奏動画も公開して、それがこの子たちの、そして演奏の可能性を広げていくというの、とてもよかったです。その広がっていく様、楽しみにさせられます。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第2号(2018年2月号)

2018年1月2日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2018年2月号

『まんがタイムオリジナル』2018年2月号、先日の続きです。

『あかるい夫婦計画』。これの閉店したそば屋さんの話、こういうの結構あるあるの話なんでしょうか。以前、人気のあったお好み焼き屋さんがですね、おんなじような理由で店じまいなさってまして、キャベツの刻みすぎで腱鞘炎になっちゃったんですって。なるほどなあ、なかなか難しいもんだって思いましたよ。「今日のお酒」なんかも面白くって、いつもやってるゲームがいつものようにいかないって病院いったら脳梗塞だったみたいな、そんな話、思い出しました。ほんと、こういう現実に肉薄するようなネタの展開がいい。淡々と普通の人の生活を描いて、そこにある暮らしの愛おしさみたいなものが見えるのがいい。ええ、やっぱりこの漫画、好きなんですよ。

『部屋にマッチョの霊がいます』。どんどん話が広がっていって、アッコの正体や成仏といった流れと、木葉の書店を中心とした人間関係の構築と、それぞれに面白くて、このふたつの流れ、いつか合流する日がきたりするのかな? 今回はその後者、書店でのできごとが扱われて、店に現れる迷惑なお客ですよ。そっと木葉が様子をうかがいに出てみたところ、ちょっと他のお客の対応したその隙をついて、悪い噂を立てられてしまった。って、実際、これ、書店の口コミサイトとかどれくらい影響あるんだろう。結構なピンチに、よりによって木葉が巻き込まれてしまって、これ、この子、気に病みそうだなあ。ほんと、ちょっと心配になる。これ、アッコが助けになったりするのかなあ。木葉も強くなってきているけれど、まだまだいろいろ心配でありますよ。

『歌詠みもみじ』は映画の話。漫画の実写版に「次こそは」を期待して撃沈した宇賀神からスタート。これはどうもいい方向には転がらないんじゃ? そんな予感をさせて、いやもう、まさにそんな感じでありました。私たちも映画いこうか、『ムーンウォー』の後編やってるよ。これを見にいこうということになるんですけど、過去作全部で7作あるという。それ全部予習するっていうもみじがおかしくて、徹夜か! もう嫌な予感しかしない! この、ひとつ映画といっても、それぞれにこだわるところが違っていて、予告編から見ないと気がすまないまりなとかね、ええーっ、そりゃ確かに予告編、楽しみにしているところもないではないけど、そこまでですか!? のっけからのカルチャーショック。やられました。いかしましたよ。字幕、吹き替えを選ぶ基準が好きな声優とかね、パンフレット買って読む読まないみたいなね、ああ、読んでないのあるなあ。でもって後ろの邪魔になる千恵の髪! そうだ、確かにこの子の髪はそうだな。映画を見る人のタイプも例示されて、ええと、自分だったらどれかなあ、と思ったら、もみじ、やっぱり寝てるじゃん! そして最後に、この映画、もう一度見たいという話になって、こういう複数回見るというの、ポピュラーになりましたよね。ひとむかし前ならよほどのマニアでないとそんなことしなかったのに、こういう女子高生とかでもやるようになったという。もみじたちもそうしたトレンドに乗っているんですね。というか、もみじは寝ていて全然見てなかったんですけどね!

  • 『まんがタイムオリジナル』第37巻第2号(2018年2月号)

2018年1月1日月曜日

Minecraft

 『Minecraft』、人気なんだそうですよね。しかも小学生の間で人気だっていう話、ずっと以前にそう聞いて、へーそうなのかあ、すごいなあ、最近の小学生。どういうゲームであるか、だいたいは知っていたんです。なんか、穴掘って、素材集めて、もの作る。建築とかもできる。そんな印象なんですが、かと思ってたら、なんか敵と戦ったりもするの? よくわからんな。この、建造という要素と戦闘という要素が交差するところがわからない。ずっとそう思っていたらですよ、YouTubeでですね、よゐこのふたりが任天堂と組みまして、マインクラフトを知るのにうってつけの動画をですね、公開している。見てみたらこれが面白い。ええ、ちょっと興味が沸いたという次第でありますよ。

もともとはGoogle Homeが発端なのです。Google Homeに声掛けすれば、YouTubeの動画をテレビでもって流せますよという話を聞きまして、どれがいけるか、どういったらいいものか、試してみた時に、ふと思いついたのが「よゐこのマインクラフトの動画」でありますよ。Nintendo Switchのゲームニュースにて、動画が公開されるたびに紹介されてきた、その動画を試しにと流してみたら、これが面白い。ってんで、年末、妙に時間の余っている、そんな風に感じられる時期でありましょう? 一気にですね、シーズン1からシーズン2の最後まで、見てしまいましたとさ。リビングのテレビで流しっぱなしなので、なんかうちの年寄りもまばらに見ていて、この人たちは笑い方がいいねとか、なんかゲーム自体も面白そうだとか、ええ、この動画の宣伝効果、ものすごいと思いますよ。まずリーチするか、そこがネックになりましょうが、一度見せれば、あ、ちょっとやってみたいかも? そう思わせる力を持っている。ええ、実はちょっとやってみたい? いやあ、でも仮に買ってみたとしても、遊びつくすようなところまではいかないんだろうなあ。というか、かなりの確率で積むような予感がある。

マインクラフトってひとつの世界に複数のプレイヤーが参加して、協力して生産したり戦闘したりできるみたいですが、ということは、あのフィールドのデータはSwitchはじめ各プラットフォームにではなく、サーバに保存されているって理解でいいんでしょうか。だとしたら、なおさらありがたい話で、だってね、でっかいフィールド保存するとなったら、結構な容量食いそうじゃないですか? でも、そいつがサーバにあるってんなら、各端末にはクライアントソフトさえあればすむって話で、ええ、だとしたらクライアントに優しいなあ、なんて思ったんですね。

以前、ネットだったかな、多分Twitterあたりだと思う、で聞いた話。マインクラフトではプログラムを実行できて、例えば石積みして壁や床なんかを作るって時に、ちょちょいとループなんぞで書いてやれば、あっという間にずらーっ、どばっと壁も床もできてしまうんだよっていう話。うそー、そんなことできるの!? なんて思って、マイクラ動画で興味を持ってから調べてみたら、なるほど、そういうプラグインがあるんですね。なのでPC版のみの機能。しかしプラグインでいろいろできることが変わるというのも驚きで、古いゲーム観で生きているものですから、時代ってのは変わったなあ。

ということで、Switchエディションについてちょっと調べてみたら、やっぱりセーブデータは本体に保存されるっぽいですね。まあ、そりゃそうでしょうね。ということは、複数人で同じワールドで遊んでたのは、ホスト機が稼動してる必要があるってわけですね。なるほど納得です。さらに今ざっと調べてみたら、マイクラには荒らしが存在して、結構派手に無茶な荒らし方してくるっぽいの、動画とか公開したりして、うわー、胸くそ悪いもの新年早々見ちゃったよー! なんて思ったのですが、Switchとかだと、こういう荒らしを呼び込む心配はなさそうですね。だから小学生とかは、PC版でサーバ立ててとかでなく、Switchとかで遊ぶ方がなにかと安心そうですね。