『まんがタウン』2018年2月号、先日の続きです。
『新婚のいろはさん』。海回でありますよ。始の運転できたというんですが、あの少し高台の道から見下ろす夕暮れの湾、砂浜と海、その向こうに見える灯りはじめる街の灯り。これ、見開きを利用して、絵で見せてくれるのですが、これだけでもういつもと違うものを見せようとしている、そうしたことがわかろうもので、わくわくさせられます。しかし面白いのは始のいうことで、いつか海にいこうという話を今回果たしたわけだけれど、まさか海と一緒にきれいな夜景も達成されるとは。一回ですんでよかったじゃなくて、その逆。ショック受けててね、いやでもわかるんですよ。特別なんですよね、一緒のおでかけが。水着についてもおかしくて、自分は見たい、よその人には見せたくない。これもわかる。ほんと、始、こんまいこの男がすごく身近と感じられるんですね。でもって、始、ロマンチスト。自分の海の思い出が全部いろはの色に染まってるなら、他の色はいらないってね、ほんと、ロマンチックで、こんな時にいろはが「彩葉ブルー」とかいいだしたの、そのロマンチックに耐えかねたからなんじゃない!? それからのふたりやりとりも実に素敵でありました。ほんと、いろはは始のことお見通しっていうのね、あのサプライズも見事でした。
『俺の生徒は神メイド』。文化祭でメイド喫茶をする。それで仕事を分担するんですが、見事にうまいことわかれて、自分でやってみたい組と、料理好きな組と、いろいろめんどくさい組って感じですかね。各班のリーダーは先生が決めて、ああ、企画班は知世子がリーダーと決まりまして、その理由として親戚が喫茶店を経営していると、それっぽい話にしてくれたわけですね。夏川も企画班。クラスに溶け込めてないこの子をうまくクラスの子たちに紹介して、みたいな配慮が見られますね。知世子もいれば、うまくサポートしてくれるだろう。今回は先生の先生らしいふるまい、よく描かれて、それがよかったですよ。いや、それと同時に、微妙に知世子にあきれられてたり、メイドMOOK熟読して知世子含め生徒から引かれちゃったりっていうのね、バランスなんでしょうけど、先生、いろいろ試されてます。夏川、クラスの子たちと交流して、うまいこと長所を役立たせることができて、ともない評価もあがっていってというサイクル、ほんとによかったですよ。この子も知世子も相当頑張ったみたいですけど、頑張った甲斐あったって感じがしますね。
『あいたま』。前回少し匂わされていたバニラの長野行き、今回しっかり見せてくれるわけですか! ひとりで県外に出たことのないバニラの大冒険。切符の買い方さえわからない、というところにはみちゃん登場。そうか、蓮ちゃんから頼まれたんだ。しかし、はみちゃん、可愛いな。あまり乗り気でないようなはみちゃんですけど、バニラ、ものすごく頼りにしてて、ああ、よっぽど不安なんだなあ。電車内での交流もね、ほんと、なかなか素直になれないふたりの距離、不器用さ感じられて、これも悪くなかったです。現地についてからのはみちゃんの失敗とバニラの誤解、それが後々解消されて、ああ、これがバニラに対する雪解けのきっかけですか! 今回はファンに徹するあいの姿あり、そして不器用ながらも互いに距離を縮めていくふたりの様子あり。バニラのこと誤解してたと気づいた時のはみちゃんの表情、これがよかったんですね。ええ、本当に素直じゃないんだけど、全然険悪じゃなかった岐阜への旅。口を利かなかったってのは本当だったけど、言葉がなくとも伝わったもの、確かにあったのですね。
- 『まんがタウン』第19巻第2号(2018年2月号)
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