『まんがホーム』2018年2月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかが着物姿でありますよ。和傘のうち、ちょっとレトロと思わせるその装いは、落ち着いて、むしろこの子にはよく似合っているんだと思うのですね。なんか奥様みたいなんですけども! 『マツ係長は女ヲタ』マツ係長も和装でして、はなやかながらも落ち着いて美しい、そんな姿が素敵です。『孔明のヨメ。』、孔明、月英夫妻も和服を着てらして、いやあ、よくお似合いです。ふたりの間にいるワンコ、これがまた可愛いですね。ええ、今年は戌年であります。
『いじられ課長とギャル部下ちゃん』、ゲストです。42歳、課長、河原圭一。真面目を絵に描いたような男なんですが、ありゃあ、困っちゃいましたね、入社したての女子社員、ギャルっぽい見た目の三崎レナ、18歳のこの子がどうにもやりにくくて困っているっていうんですね。仕事の手があいて暇だからって仕事中にネイルの手入れしちゃうような女の子。課長としては困るっていうんですが、あれ? 常務は別にとがめたりしないんだ。だったらいいんじゃないんすか? いや、性格的に駄目なんでしょうけどさ、本当に仕事がなくて手隙なら、こういうのもいいと思うんですよ。このレナという子が今どきなのかどうなのか、それはちょっとわかりませんが、微妙に悪い目付き、ちょっと無愛想で、でもなんか憎めない、飾らなくって素直な感じ? それが悪くないなって思いました。これ、課長、なんだかんだで馴染んじゃったら面白い? いや、やっぱり課長だけは抵抗してくれないとってやつかも知れないですね。
『守った世界のその中で』。今回は、穴場といわれる公園に出向いて、桜を見ようっていうんですね。こうやって花を見るのも久しぶり。これ、しじみさんは、悪いのが出て、世界やら守るために戦って、みたいな毎日送ってたから、花どころじゃなかったんだろうなあ。今回の、散る桜の花びらをキャッチできたら願いが叶うという験担ぎ。これを、公園にいた子供たちと一緒になってやってる、その情景が実に幸いといった感じで、なるほど、こういう日常の平和、穏やかな様、そこに暮らす人々のささやかなしあわせといったもの、よいなあ、なんて思っていたんです。だからこそ、かな? 最後のしょうこの懸念。これがひっかかって、ああ、やっぱりなんらかの波乱があるのかも知れませんね。それが予感されるからこそ、この穏やかな暮らし、その魅力も引き立つ、そんな風に思っていいのかも知れませんね。
『天国のススメ!』。これまた変な気のまわし方したもんですよ。いつも太一には頼りっぱなし。今回ばかりは太一をわずらわせず、神社にお参りしてすませよう。暗い顔した少年見兼ねて、柘榴さん、太一のところにきちゃいましたよ。いい人、いや人じゃないけど、いや、でも、ほんといい人だなあ! どんな人かと問われて、さらさらと壁に似顔を描けば、即座にわかる桜沢。かくして柘榴さんも学校に赴いて、桜沢の問題にいろいろ対処してくれる。あれ、びびりましたね。ものすごい悪夢じゃん。しかも具体的に危機の迫ってくる、そんな夢に、太一答えてたたりだと。柘榴さんによると障り、神域の怒りを買ったんだっていうんですね。しかし、こうした振舞い、特にこれと意識しないでもしてしまいがちですよね。ほんと、この町には、学校には、太一という頼りになるやつがいてよかったなあって案件で、その上今回は、落ち込み反省する桜沢にかける柘榴さんの言葉の暖かさ。まあ、その後に、ぞっとするのくるんですけどね! いやもう、新年早々、穏やかじゃない案件でありましたよ。
『孔明のヨメ。』。見事に曹仁の軍を退けましたよ。曹仁の築いた陣を前に、いかに攻めるか、いかに崩すか、どうにもしかねて困っていたところを、徐兄の策で見事に出し抜いてみせたというのね。あるいはその策を実現させ、さらにはしっかり呼応してくれた孔明、月英のふたりの活躍も地味ながら光りましたよ。でも主役は、やはり軍場にて動いてみせる将軍たちで、単騎敵陣に向かい嚆矢を射る趙雲の頼もしさも素晴しければ、かぶら矢のたてる音に動揺する敵陣の動きからその陣容を見抜いていく関羽の眼力。すごいわ、かっこいいわ、ただ戦に長けているだけでない、その見る目も振舞いも立派であるなあ! その後、策にはまった曹仁も、ここが潮時と撤退を決断するその判断、これもなかなかに立派なのではないでしょうか。初戦にて劉備の軍がいつものそれと違うことをうかがって、だからこそ深入りはできないと思ったんだろうなあ。そして曹操が烏丸の討伐を果たしたとの報。いよいよ状況待ったなしって感じになってきちゃってますね。
- 『まんがホーム』第32巻第2号(2018年2月号)
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