『まんがホーム』2018年2月号、先日の続きです。
『スズちゃんでしょ!』。ほんと、スズちゃん、梨乃ちゃんのこととなると一生懸命ですよ。梨乃ちゃんが集めているというシール。着せ替えシール? 最近はコーディネイトっていうみたい。これ欲しがってるからっていって、梨乃ちゃんと別れてからも探し歩くこと3日っていうのね。ほんと、この頑張りよう! ついに見つけたシール、あの喜びようがすごくって、ほんと、どんだけ浮かれちゃってるのスズちゃん。でも冷静になったらいろいろ考え出して、次会うのいつになるのかわからないからと郵送する。たくさんおもちゃを貰って宿題やらなくなったって子供の話聞いて、お母さん宛に送ろう。でもって送ってからも、いろいろ考え過ぎちゃっって、ええ、ほんと、スズちゃん、梨乃ちゃんのことで一杯いっぱいじゃないですか。このスズちゃんの右往左往、ほんとおかしくって、ラストの自分の目論み失敗も、なんだか喜んじゃっててっていうのね、ほんと、梨乃ちゃん中心すぎるの徹底してて、スズちゃんもまたすごーい! ですよ。
『マツ係長は女ヲタ』。マツ係長、えらいこといいだしました。仕事辞める。日曜にカラワン握手会があるからと頑張ってた係長の心がポッキリ折れた。その理由というのが、よりによってその日曜に社内コンペが入ってしまったからだっていうんですね。タケ専務が主催するコンペ。社長の息子、いずれは社長。この逆境に仕事をやめるというのね、マツ係長、転職雑誌まで買っちゃって、どうにか止めたいウメ君だけど、今回ばかりは無理? そんなウメ君の起死回生の一策、タケ専務に抗ってみせるっていうんですが、この時の文言がマツ係長にもしっかり刺さるというのがおかしかった。しかしタケ専務、話がわかるなあ! というか、この人、心が広い! 役職もない社員にここまでいわれて、彼のいうとおりだって、趣味を楽しんでおくれって、どんだけ度量があるんだ。すごいよ、タケ専務。しかし、ウメ君、ここまでやってマツ係長に対する自分の気持ち、わからないの? そんな展開ですよね。いいかけたその言葉、自身の胸に問い直すべきなんじゃないですか!?
『マチ姉さんの妄想アワー』。本当に面白いですよ。ツルのシリーズ、今回も絶賛継続中なんですが、朝にツルの姿で寝こけてたり、はっと目覚めて、無理矢理シリアス展開に持ち込もうと思ったり、かと思ったらあの時のツルとは違う、スーパースゴイツル、略してSST! なんてのが出てきてしまったり、これ、ツルだけでほんとここまで広げちゃうんだ。正月だから、戌年だから、そのへん考えた干支のネタなんてのもありますね。十二支に入りたいという猫に謝ってくれたのが虎とかね、ほんと、これすごい。でもって、なにがすごいって、その一本前、桃太郎が自分のお供に熊が参加するかもって思ってるやつね、まさかこれが続・十二支の話のクッションになってるだなんて! いや、クッション? いや、わからんけど。この他のネタも全部面白い。ほんと、『マチ姉さん』に外れなしですよ。
『うちの秘書さま』。庭に雪が積もったというので、はじめったら喜んじゃって、それ見て子供は風の子だっていってる七瀬。いや、確かに子供だけど、そこまでじゃないですよ! ともあれ、最初に足跡つけるのは自分だってはしゃいでる時点で子供であること間違いなんですが、おや、庭にはじめ以外の足跡が!? 怪しい木を蹴飛ばしてみれば、落ちてきたのが庭師の田中さん。ああ、不審なことあればきっちりこうやって守るというの、七瀬、有能でありますなあ。こんな雪の日にまで田中さんが出てきたの、なぜかといえばぼっちゃんが心配でっていうんですが、田中さんのいうぼっちゃんって、庭木アートのぼっちゃんか! 人見知りで、面と向かえないというこの人、わりとはじめに対してはぞんざいで、花壇に入りそうになったらシャベル投げつけて制止したり、庭木アートとはじめの髪形違うとなれば、庭木ではなくはじめの髪を整えてしまうなどなど、この本末転倒な感じも面白かったです。基本的に器用なんですね。七瀬の雪像作ってみせたりね、でも、これ、七瀬には面白くなかったか。田中さん、はじめと少し打ち解けた感じでありますね。庭の記録なんて見せてくれて、と、危険な拾得物が記録されてるし! でもって、メイドの彼女との打ち合わせ。おお、はじめの庭木アート、この人たちと相談した上で作ってるんだ。このはじめ愛。見上げたものありますねえ。ありますか?
- 『まんがホーム』第32巻第2号(2018年2月号)
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