『まんがタイムオリジナル』2022年7月号、一昨日の続きです。
『カントリー少女は都会をめざす!?』
衣替え、初日から夏服を着るかどうかで悩む八重。え? そういうの悩むものなの? こういうのでいろいろ考えてしまうのは、流行に聡い女子特有の悩みなのでしょうか。いや、八重はなんかこじらせた自意識みたいな感じもしますよね。
同じく悩んだみなだけど、八重と悩みの質が違ってるのも面白かった。八重のそれは駆け引き感じさせるものなのに対して、みなは不安に突き動かされていて、ああ、みなちゃん、君に幸あれ……。
これが大河ともなれば、とにかくマイペース、まわりを気にしないどころか衣替えそのものに気づいていないレベル。ほんと、皆がそれぞれに性格、行動もろもろ違えているのが面白いんですね。
亜紀がまさかの衣替え者でした! みなをそっと呼び寄せて、パーカーの下を見せる。流行の最先端……、って、いや、みなちゃん、八重に毒されすぎてるよ!
ここからの八重もまじえたパニック風展開。ほんと、そこまで大変じゃないことを大事にしちゃう八重、面白いわ。この子の無闇な盛り上げ、才能を感じます。そして亜紀のパーカーアピール。うまくいかなくてしょんぼり亜紀も可愛かったけど、アピール成功した時のハイテンション亜紀、そのアップダウンの激しさ! いやもう、たまらん面白さでした。ここまで興奮している亜紀っていうのも珍しいですよね。
『通勤通学クエスト』
タケちゃん、おそるべき交友関係持ってるなあ。朝ご飯ができたと父に呼ばれて食卓にいったら、なんとタケちゃんが飯食ってた。なぜかと聞けば、遊びにきたと。きくちゃんと友達だからという、そのきくちゃんっていうの、お父さんなのね。将棋仲間。ほんと、タケちゃん、交友関係も謎だけど、趣味もまた幅広ですよね。
この息子さん、タケちゃんの父、竹重の同僚よね? というより、柏木と一緒にいることが多い彼よね? その人が家だとお父さん大好き感丸出しにしてて、いやもう面白いな。タケちゃんと父を取りあうその様子。親離れしてない子供か? タケちゃんがすごい的確なとこ突くのね!? 君、中学生よね。すごいな。大人を前にして負けてないぞ。
そのタケちゃんときくちゃんの交流、そして負けっぱなしの息子。ほんとおかしい。でもなんだかんだで息子とも仲良くなってたよね、タケちゃん。ほんと、この子の交友関係の広がり、その勢いたるや! ええ、よほどの巧者ですよ。
『オネェの恋のはじめかた』
時宗の背後から迫る怪人!? いったいなにごと!? と思ったら、ゲームをしてるんだ。桜子もくるからと誘われて、慣れないゲームにほいほい参加した時宗だけど、ゲームは苦手なんだ。携帯機でもPCでも同時に遊べるゲーム。ゲーム内で、桜子そっくりのアバター見て卒倒しそうになってる時宗がおかしい。ほんと、どんだけなのか。
このゲーム、鬼ごっこといいますが、追い掛ける側、鬼すぎませんか? これね、てっきり鬼NPCかと思ったら、鬼の中身は翔人なのか。おどろおどろしい仮面をつけた殺人鬼。ゲームに慣れてない上に、桜子と一緒で注意力散漫になってる時宗がいいターゲットになって、えらいこと追い詰められるのな!
思いっきり捕われて吊られてる桜子、とか思ったら、捕えられてるんじゃないなこれ! かなり猟奇的な情景よ!? 胴体にでかいフックが突き刺さってるよ!? で、ピンチの桜子を助けて好感度アップ? と思ったら、速攻で一緒に吊られてるじゃん、時宗!
いや、まあ、同じ経験をすることで育まれる好感っていうのもあるからさ……。元気出せよ……。
桜子と一緒でデート気分。水面に見透かされてる時宗だけど、肝心の桜子は気づいてないのね。ええ、時宗、ちょっとは言葉にして伝えた方がいい。でもそれができないんだろうなあ……。すなわちこれが慣れぬ恋ってことなんだろうなあ……。
- 『まんがタイムオリジナル』第41巻第7号(2022年7月号)