2021年3月31日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年5月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年5月号、昨日の続きです。

『しずねちゃんは今日も眠れない』

保健室に寄ろうとしたしずねが聞いてしまった、日奈野先生がやめちゃうという話。ああ、これはきっと誤解だな、先生を、学校をやめちゃうと誤解しちゃって、それで騷ぎが大きくなってみたいなパターンだ。しずね、ちゃんと確認するんだ、そうしたら誤解は解けるから!

と思ったら、しずねはえらいですね、ちゃんと先生に確認しましたよ。そうしたら先生がそれを肯定しちゃって……。

いや、いやいや、一番肝心ななにをやめるのか、聞けてませんよ! ほんとこれでしずねがすっかりショック受けちゃって、思い出されるのは転校初日から保健室にお世話になった思い出話。ずっとプレッシャーに思っていた転校、さらには不眠も続いていてというしずねに安心できる場所を、空気を提供してくれたのが日奈野先生でした。

今回の話は、やっぱり結局全部は誤解だったというんですけど、それでも先生に感謝の気持ちを感じていたというしずねの気持ちは本物だったなあって。それだけに別れはさみしく、けれど悲しむばかりでなく先生にきちんとお礼をしたい、そうきっちり気持ちを固めるこの子を見れば、ああ、成長してるんだなって思われて、そこからあかりと一緒に作った寄せ書き、そこでも先生のこと、なにが好きだとかちゃんといろいろ考えてるの、ほんといい子だなって思いましたよ。

そうしたしずねたちの心の優しさ、それがとても美しい話だったと思います。これはそれだけ先生が、この子たちの気持ちのよりどころになってるってことでもあるのでしょうね。

『恋する小惑星』

面白いことになってきましたよ。

みらが部長に選任されました。満場一致というのがよかったですよね。でも、皆がそれぞれ、自分以外はあおに投票するんじゃないかって思っていたの、これが面白くて、安定と信頼のあお、対して希望と可能性のみらって感じがしますよね。そうかあ、みんなみらが引き起こすかもしれないなにかに夢を見たかったんだな。

そんなみらが最初に提案したのが、部内の班分けの廃止でした。ああ、これいいなあ! そう思ったのだけど、瞬間部内に走る動揺! そんなに!? そんなにか!? 君ら、それぞれ得意はあるけど、一緒に活動するうちに他分野にも興味持って、ぐんぐん活動の幅を広げていってたじゃん。

みらは、きっと自分自身のこれまでを振り返ってみて、広がっていく興味、繋がる気持ちと気持ちを知って、その可能性をもっと押し広げたくなったんだろうな。いやもう素敵な提案だったと思います。

そしてまた素敵だったのが、結論を出すまでの数日で皆がいろいろ考えて、みらの提案を受け入れるにいたったということ。やっぱり可能性に期待するところあったのでしょうね。ナナチカちゃんふたりの会話なんかもね、変わりゆくことへの期待が見えてとてもよかったのですよ。

『紡ぐ乙女と大正の月』

ああ、唯月が寂しそうにしています。紡がですね、このところ雪佳にかかりっきりで、きっとあの子は意地悪でやっている、それはわかっていながらもあえて雪佳に関わっていこうとするのは、その先に雪佳と唯月の仲直りできるかもしれないという望みがあるから。けれど、これがはたして唯月のためになっているのか。それがなんともわからないからもどかしい。

けれど今回は、雪佳が決して悪い子でないということがうかがえて、またそれが紡にとっての希望ともなっているのだけど、それを雪佳本人に話してしまったのはよかったのか悪かったのか。軟化していたとは思えない雪佳の態度が、より一層にかたくなになってしまい、ついには唯月の楽しみにしていた舞踏会のその日に、それこそ唯月のずっと感じ続けていた寂しさを乗り越えるためのよすがであったろう、一緒に踊ろうという紡との約束、それを目の前で反故にさせようとするにいたっては、ああ、ああ、あんまりじゃありませんか。

あまりのことに言葉もない唯月。ここで次になにかをなそうとするのはいったい誰なのか。雪佳のあまりの狼藉に旭が出るのか、紡が出るか。あるいは唯月その人でありましょうか。

この苦境を越えればきっと日の目を見ることもあるだろう、そう思っていただけにこの状況たいへんに心苦しく、ああ唯月の気持ちを思えば傷ましさここにつのり、胸苦しくもあろうというのです。

2021年3月30日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年5月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年5月号、一昨日の続きです。

まちカドまぞく

シャミ子のダイエット、見事に進んでなくて、こりゃ大変ですよ。ウォーキングマシンで2時間歩いて450キロカロリー消費。ってそんなにいく!? と思って自分の記録から計算したら、いきますね。いきますわ。でも1キロ落とそうと思うと7200キロカロリーを消費しないといけない。一気に痩せるのは無理ですね。摂取カロリーを気にしつつ、ゆっくりじっくり取り組んでいきましょう。224時間歩くとか、死にますから!

強さを求めてジムに通うことにしたのに、まったく方向性を見失っているシャミ子。これは意思の弱さなのか。それとも自分に殺意を向けた相手、那由多誰何を意識しつつもすっかり忘却してしまった鈍感力、強さであるのか。今回はそうした強さとはなにかという問を立てて、その時その時での答を模索していくのが楽しくて、ミカンの答、チームワークとかね、それで小倉とリコを呼び出して、一緒に銭湯いってお茶してと、こういうのが楽しいんだけど、ああ、シャミ子、リコの甘言に惑わされてヘビー級魔族への道を辿っていきそうだ!

今回描かれた中にシャミ子の強さがあったと思うんです。スイカという危険人物を目の当たりにして、あれだけの出来事を追体験してなお、そのスイカという人物を思いやることができるという、この心根こそがシャミ子の強さだと思ったのです。ああ、優しい子だな。それに強い。いかにすれば、あの歪んでしまったスイカを救うことができるのか、あるいはそれは救いといえるのかと、スイカに心を寄せていく。ああ、本当に強い子だと思うのです。

『RPG不動産』

魔王軍残党を追うべくやってきたサトナの軍隊。その規模の大きさ! しかし逗留先が見つからず、ええと、天幕とかじゃあきませんの? 駄目みたい、というので今回のRPG不動産の仕事は兵士たちの滞在する家の用意です。

でもね、好奇心から貴重品たくさんあるというサトナの部屋に潜り込んでしまって、こともあろうか魔法の鏡にあてられて、さあ大変です。ああ、これ不動産メンバーの中身が入れ替わってしまうんか。とつぜんじたばたわがままいいはじめたルフリア見て、子供に返ったの!? と思ったら、これ、中身がファー。いやでもこの無垢なルフリア、新鮮で可愛かったですよね。

で、ルフリアは琴音の身体に入ってるんですね。いつになくシリアスな琴音。おお、かっこいいじゃん。そう思ったら、アリス、琴音も同じ感想持っていて、すごいな、琴音、まるで他人事だ!

今回の仕事風景、バリバリ仕事をこなしていく琴音(中身はルフリア)、サポートするファー(中身はラキラ)、その様子がですねすごく新鮮で、もうこの見た目だけでおかしいよなあ。そしてでもって、不動産を訪れたサトナに、琴音が成長したと褒めてもらってね、いや、その時点では入れ替わりが解けてたからさ、ルフリア、褒めてもらえなかったってすねちゃうのね! ルフリアは大人っぽいと思ってるのに、こういうところに違った印象見えてきて、なんか可愛いよね。でも、琴音、香り付きの消しゴムあげますからって、この発想がもうおかしい。

そうそう、入れ替わりが解けた理由がセーラとモナの失敗なんですけど、ああ、ふたりどんな目にあわされてるんでしょう。石抱きの刑ですか……? うん、相当な被害ですよ。ちょっとふたりにもいい目を見せてあげてください!

『mono』

モキュメンタリーを撮ったつもりが、謎の状況にハマりこんでしまったシネフォト研究部の面々。はたして彼女たちの前に現れた田島なる人物、それはなにものだったのか。あるいはそもそも存在していたのか。

残された謎に翻弄されながら悶々と過ごした一週間と、そして唐突な種明かし。いやあ、やられましたね、これ、今読んでる漫画、これこそが彼女らの撮ったモキュメンタリーなんじゃないの? みたいなこと思いながら、ちょっとした緊張感をともに読み進めていたんですけど、そうか、君ら、騙されていたんだ! ほんと、自分たちの撮った動画の続きに田島改め映研OG猪俣の種明かし編が続いて、ええ? ええ? なにこれ!?

この瞬間、劇中の彼女らに気持ちが重なった思いがしましたね。

しれっと騙してくれていた桜子に、いやもう人が悪いなあ! 確かに映研の田島について知っているの、この人しかいない! でもこのドッキリがね、知らない先輩と交流するちょっとした機会になったりね、そして自分たちの直接の先輩、牧ノ原先輩とも映像とはいえまた会えたりと、こうした繋がりが見えたところ、またよかったと思ったのでした。

終わってしまえばささやかなお話。けど、そこに人の気持ちや繋がる思いが感じられて、胸いっぱいですね。残る余韻がとてもよかったです。

2021年3月29日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2021年5月号

 『まんがタイムオリジナル』2021年5月号、一昨日の続きです。

『通勤通学クエスト』

今回は松島の周辺、友人事情でありますね。人付き合いが苦手な子がいる。誰とでも屈託なく話せる松島は当然その子とも親しくて、でもその子にとって松島はたったひとりの友達なのに、松島にとって自分はたくさんいる友達のひとりでしかない。

このちょっと感じる引け目、こういうこと思ってしまうがゆえにさらに動けなくなるジレンマ。それが切なくて、ああ、クラスの輪に入るというクエスト、発生しかかったと思ったら自分で消しちゃいましたね。うん、無理してる。無理して、自分はひとりでいいって思い込もうとしてる。

そんな彼女に松島の方から働きかけてくれたのが嬉しかったんですね。皆におすすめした漫画、ウメちゃんが教えてくれたの。ほんと、屈託なくぽんと自分と皆を繋げてくれて、ウメちゃんにはいいところがあるんだよって、松島がわかってくれてて、そしてそれを皆に知らせてくれて、ああ、その上松島はちゃんとウメちゃんの不安もわかってくれているんですね。この、自分のことをわかってくれている人がいるということの心強さ。ほんと、今回のクエスト共同クリア、すごくいい話でした。

『とびだせT.O.Z』

学年別大会に出場することになったマナ。スパイクを持ってないので友達、カトリンと一緒に買いにいくことになるというんですが、まさか兄貴がこっそりついてくるとは! というか、そのマスク! 不審者度合いが尋常でない。ほんと、こんなあやしい男が女子ふたりをつけてるの見られたら速攻で通報案件じゃないですか。兄貴よ、自分の身を守ることも覚えるんだ。

スポーツ用品店でのやりとり。初心者のマナにとカトリンがすすめてくれたシューズが兄貴には気にいらない。とにかくコッチだ、全面プレートで高反発超軽量! って、それ、筋力がしっかりついてないと靴に走らされて故障するやつやん! と思ったらカトリンが見事に抗弁、妹の脚こわす気っスか!? いやここのやりとり、丁々発止、カトリンの本気、ここで兄貴を止められなかったらヤバいってのもあるかな、見事に熱くて素晴しかったです。

けど、ここでいったん兄貴を突き放したマナだけど、兄のこと、どういう考え方してるとかね、そういうのちゃんと理解してるんですね。そして兄貴は兄貴で、この出来事からちゃんと学んで、学んで? 学べてるかな? ないよねえ。とりあえずカトリンのことは覚えたみたいですけど、ぼっちゃん刈りからボーズになったの? うん、学べてなかったと思います。

ところでカトリンのぼっちゃん刈り、可愛かったじゃんね。いや、イメチェン後もいいですけどね!

『オネェの恋のはじめかた』

百戦錬磨怖いものなしに見えるのに、時宗、あなた、ほんと桜子相手となるとあかんたれになってしまうのね? ホワイトデーのお返し、渡せてないんだろうと翔人に指摘されて、違うと、渡せてないのはバレンタインデーのチョコレートだって……。時は3月27日。ホワイトデーどころじゃねえ……。しかもよほどの心残りか、あるいは往生際が悪いのか、毎朝トリュフをこさえてきてるのか。しかもなんでそんなに勝ち誇ったような顔? 渡せなかったチョコレートはどうしてるのか、自分で食べてるとなるとお肌に影響するわよ、時宗さん。

ほんと、どんだけ好きになっちゃったんでしょうね。ここまで動揺? 思うようにコトを運べないのは時宗にとってもはじめてのことなんだろうなあ、きっと。どうしたらいいか、自分でもわからない。いや、どうしたらいいかはわかってるんだけど、わかってるそれができない。それで毎朝チョコ作りとか、迷走してちゃあどうしようもないんですけどね。

そんな不器用な少年少女の恋模様? 助けを求めて桜子の友人にコンタクトするも、むしろちょっと面白がられている? でもよかったじゃん、背中を押してくれたというか退路を断たれたというかで、ちゃんと渡せることができました。しかも桜子側にもプレッシャーかけてくれたりしちゃって、ほんと、ふたり素直に気持ちを表せられたらうまくいきそう、そんな予感ばかりさせてくれてね、でもそれができんからややこしいよな。

今回は、あまりに追い詰められて方言が出ちゃった桜子。九州出身なんだ! いいじゃん、方言女子! とか思ったら、時宗と思いが通じてしまいました。うん、いいよね方言。でも死んでる場合じゃないよ時宗。ほんと頑張るんだよ、時宗。

2021年3月28日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年5月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年5月号、発売されています。表紙は『NEW GAME!』。ついに決意を固めた青葉、その真っ直ぐに見つめる瞳が印象的な表紙に仕上がっています。白い背景に落ちた影。青葉を照らす斜光がその表情に陰影をつけて、それもまた印象を強くしているのでしょう。キャプションに「もう、迷わない。」の文字。キービジュアルのコンペに臨む、その気持ちを表して強い誌面となっています。そして本編を見ればこの表紙の意図がわかる! ええ、すごくうまいと思いましたよ。

今月は新作ゲストが3本です。

『ポンポコタヌキとへっぽこ王子』

扉絵が一枚絵! そのインパクトにまず驚いたのですが、なるほど、ワイド四コマなのですね。舞台上から観客を魅了する王子様。あまりに素敵、かっこいいと、失神する女生徒までいるというのですが、この王子様の正体は実は内気なお嬢さん。講堂裏口からうつむきがちに出てきたロングヘアの女生徒、亀梨玲音こそがさっきの王子様だというのですが、出待ちするファンにもまるで気づかれないという違いっぷり。いつも会えない、そのミステリアスさも人気を後押ししているっていうのですね。

そんな玲音こそが王子様であると見抜いたのが渡貫豆子。いや、見抜いたわけでなく匂いで判別したんだそうですよ。というのも豆子の正体は化け狸。見事に王子になっていた玲音のこと、自分と同じタヌキと思って接触してしまった。弟子にしてください! しかもタヌキであること信じさせるために玲音の目の前で変化を解いてしまって、ああ、人にタヌキとばらしてしまった!

豆子、ちょっとしたピンチですか? 人に正体ばれたら鍋にされて食べられると思ってる。でも玲音はそんなことしないよと、さらには演技を教えると約束するにいたって、かくしてふたりは師弟の関係に!?

見た目に可愛いタヌキと内気少女の交流もの。タヌキに振り回されながらもそれが玲音にいい影響及ぼしそうですね。

『うわさの妖怪ちゃん』

額に角を生やした酒井ちひろ。この子は鬼の子? と思いきや、鬼に見せるため作り物の角をくっつけてるっていうんですね。いわゆる中二病的なアレなのかな? と思ったら、妖怪アパートに入居することになったから鬼に擬態しているっていうんだ。しかもこの妖怪アパートっていうの、建物が古いとか薄暗くて気味悪いからそういうあだ名がついてる系ではないんだ。本当に入居者が妖怪だというのですね。

ちひろが最初にあったのが猫又の子、ゆづき。アパートの前で出会った猫ちゃんが、尻尾が2本、目の前で人に化けてみせたから驚きです。さらにもうひとりの入居者あやめは雪女で、白い着物が雪女っぽい! と思ったら、雪女ぽさ出すために着物着てるんだ。

ちひろの鬼設定、すぐさまバレてしまうんですが、それでも別にとって食われるとかそういうことはないんですね。またこの社会では妖怪がいるのも別に普通。その存在が公になって、市民権も獲得? 学校にも通えるようになっているっていうんですね。

そんなわけで、ゆづきもあやめも同じ高校に通う学友です。もうひとりいるという入居者、人間の女性だというのですが、この人が一番の曲者なのだそうですが、はたしてどんな人物なのか。それはまた次回の楽しみであります。

『シュガーインシュガー』

雇い主とメイドが近しくあれる時代にて、わがまま奔放なお嬢様と、そんな彼女のことを慕い、その世話に精を出すメイド3人との関係が描かれる、そんな漫画でありますよ。

しかしお嬢様、紅茶には山盛りの角砂糖、さらにミルクも投入と、なかなかに加減を知らないタイプであるようですよ。ピーマン苦手で牛乳で薄める、さらにはホワイトソースにも砂糖を大量投入。こうした狼藉働きつつも、メイドからは大切に思われている。でも、料理を手伝ってた、いや? 邪魔してた? 場面ではメイドのチリからつっこまれまくってましたけどね。こういうメイドが気安くあれる環境、それがこの漫画の舞台というわけですね。

優しくお嬢様、シュガのことを見守るバニラ。容赦なくつっこむチリ、そして怒ると怖いミント。3人それぞれにお嬢様への態度に違いがある。こうしたところにメイドたちの個性も見てとれます。

そんなメイドたちはシュガと同年代、お嬢様同様に学生で、家ではファミリー、学校では同級生? そんな関係も描かれそうですね。

2021年3月27日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2021年5月号

 『まんがタイムオリジナル』2021年5月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』がメイン。山下さんに関口さんが肩組みましてね、頼もしげなるその姿。ああ、今月の表紙は今我々の置かれている状況下、最前線にて戦っているドクター、ナースに対する感謝であるのですか? 『らいか・デイズ』らいかがありがとうの手紙、『小森さんは断れない!』しゅりはしめやかに黙礼。榊医師と影山医師はこつんと肘と肘をあわせて、最新の挨拶のスタイルでありますね。

『となりのフィギュア原型師』

びっくりの代表可愛い回でした。とはいえ、代表首を患って、結構なピンチ回でもあるんですけれども。

首が回らなくなった。借金!? いやいや、痛くてというんですが、もしかして寝違えた? とか思っていたら状況はもっと悪くて、頚椎ヘルニア一歩手前! やべえ。これ本当に洒落にならん事態でした。

頚椎ヘルニア未遂と判明するまでのやり取り。原型師の職業病なんですかね、作業に集中しすぎて前のめり、猫背になって首肩に過負荷とか、それから椅子にだらーっと寝そべるやつ、あれは腰椎ヘルニア一直線らしいですね。猫背に関しては、自分の経験からも、運動だな、背筋僧帽筋三角筋を鍛えるといいよ代表! とか思ってたら、まさに半藤が代弁してくれた。そうか、筋肉信仰か。でも、いきすぎた信仰は駄目だけど、ある程度は鍛えとかないといかんと思っとるんですよ、自分の経験からも。

翌日動けなくなった代表。いやもう、うら若き乙女の危機なのでは!? でもこれをチャンスと半藤に甘えまくる。いや、はぐの入れ知恵なんですけど、最初は躊躇していた代表が、どんどん調子に乗っていくのが面白くって、半藤に甘やかされて嬉しい恋心とかじゃなくて、なにもせんでも家事がクリアされていく、食事も出てくるって楽さに病みつきになっとるな!? とか思ってたけど、しばらくたってからの起こしてほしい発言、この時はちょっと楽だからとかじゃない、そんな感情がほのかに香りましたね!

ともあれ、これを機に半藤との距離を縮めたり!? とはならないのがこの漫画。ええ、半藤、見事に世話に徹しましたね。さすがの半藤、安心安全、安定の半藤です。

『Dr. こよりの美味カルテ』

学生時分、こよりと同期だったという新里優樹奈。臨床よりも研究優先、こよりとはまったく違う考えを持ったドクターなんですが、それゆえに対立、しわよせが生じたりもする。

でも、ユキナの考えは、それはそれで正論だったりするようにも感じられて、自分の住んでいる地域でも、総合病院はクリニックを経てからじゃないと初診料がめちゃ高とか、そんな風になってるんじゃなかったかな。これ、ユキナもいってる医療法でのレベル分けってやつですかね? 家から一番近いのがその総合病院だから、昔は風邪でもなんでもそこにいってたんですが、もうずいぶんいってない。でも、ユキナの説明するような地域での医療の分担? なかなかそううまくいかないみたいな、こよりがしわよせ受けてるみたいなね、そんなこともあるのかななんて思ったエピソードでした。

ユキナは正論でゴリゴリ押してくるタイプなのかな。正論ゆえに自分に理ありと、自信満々? それがこよりとの関係に波を立てて!? 叩かれた肩をはらったその手をこれでもかと洗うあの姿、鬼気迫るものありましたよ。

同期というなら、こよりも自分の考えてること、しっかり主張していったらいいのに。そう思っていたら、ああ、ちゃんとそうなりましたね。食事に出た先で、はっと思わされたことがあった。それをきっかけにして、自分の中で思ってること、それがしっかりと足場を固めた、確かなものになったわけですね。ユキナに自分の考えをしっかり伝えるこよりの屈託ない表情が、ああ気持ちが固まったんだなってばっちり伝えてきましたよ。それと同時に、ちょっと憎まれ役っぽいユキナ先生? この人、こよりのこと好きやな? 結構、その能力? もろもろ? 買ってるんやなってのがわかったようにも感じられて、そういうところもよかったです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』

八重が皆を花見に誘うのだけど、ええっと、実際に咲いてる花を見にいくんじゃなく、旅行誌? 桜特集をさかなに仮想の花見紀行でありますか!? と思ったら、私と同じ感想持ってたはずの大河が見事に陥落させられて、まあ確かに名所の桜をプロカメラマンが撮った渾身の見開きとか、見るだけでもっていかれますわな。うん、八重の楽しみ、馬鹿にしたもんじゃないと思いますよ。

でも、八重、やっぱりちょっと偏ってるよな! そうか、知識披露したかったか! この特集誌をどれだけ読み込んだのか、ここという名所、東京限定ですけど、その説明がすらすら出てくる。それ聞かされて感心してるみなちゃんは素直ないい子やね! 八重の嬉しい気持ちを隠せないところ、そのわかりやすさ? はこの子のチャームポイントかと思います。実際、自分で読んだ方がはやいねと、ちょっと落ち込んでみせたところとかね、ああー、そんな顔せんといて! って思いましたもの。八重は知識情報にまみれたり、憧れの都会に振り回されたりしている時のテンション高めのその様子こそに魅力があると思わないではおられませんでした。

そしてラストに付箋をやぶいて花吹雪気分? あれもまた可愛かった。その後の、すぐさま現実に引き戻されて風情もなにもあったもんじゃない、そういう落差に渋い顔するのも、なんか珍しい感じがしてよかったです。

『敷金礼金ヤンキー付き』

大家、エナドリにハマったっていうんですが、その量はヤバい! 大量に飲むと身体に悪いよそれ! ああ、今回は飲み過ぎて大変なことになるのかな?

なんてこと思ってたら、まったくもって予想だにしない展開が待っていました。発想が尋常じゃないな。エナドリ大量買いするも冷蔵庫が故障。速攻購入するも、アパート前の道路工事がはじまって車両通行禁止! いや、さすがに全面禁止は無茶ですよ! と思ったけど、その後の大家の無茶の前にはなにもかも霞んだなあ。店子を集めて工事を終わらせるべく介入させるとかね、いやいや、いやいや、警備の人の代わりをやっても警備の人が工事に参加できるってもんじゃないから! とか思ったら、仲間集めて率先して他の場所の工事やっちゃう!?

と思ったら違うんか。アパートに続く道、増設しちゃった! 無茶すぎる! しかも配達のドライバーさん、よくこの無茶につきあおうと思ったな! ダートより酷い! とか思ってたら渡りきったよ! ほんと、なんだこのミラクル。たえ渾身のつっこみ、「正気じゃないでしょ!」にはうんうんうなづく思いでしたけど、この勢いの前には笑わんではおられんかった。絵面が悪いよ。こんなん、笑わないのは無理ですよ。

しかし、大家、策略こそはうまくいったけど、目論見は外れちゃいましたね。ええ、作戦成功にいい気分になっちゃって大盤振る舞いしちゃいすぎましたね。でも、こういう気っ風のよさがあるから、こうして仲間も集まってくるんだろうなあ。間違いなく親分肌ってやつですね。

2021年3月26日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年5月号、先日の続きです。

『球詠』

新越谷、まだまだ課題は残るものの調子をあげてきているヨミ。楽しそうに伸び伸びと投げるところは、この子の持ち味が十全に発揮されている感じがあるし、さらにはいろいろ掴みかけているというさらなる伸びを感じさせる要素も。タマが冷静にヨミのこと見ている、その対照的な様子に、互いに持ち合わせた異なる素質が相乗していると思わせてくれて、とてもいい感じです。

また希が調子を取り戻して、というか絶好調? 光との対決、あれが見事にこの子の不振を吹き飛ばしてくれましたね。

と、こんな具合で今後の活躍が期待される新越谷。心配が払拭された。さらなる成長が見られるなどなど、次こそはさらに上位を狙えるかなあと思ったら、そうは問屋がおろさない。去年とは違ったスタイルで戦う梁幽館の強さを目の当たりにした。他チームにも有望な選手がいることも示唆されて、ああ勝利に通ずる道は平坦ではないんですね。それでも勝ち目を見出していこうという姿勢、絶対勝とうという皆の意気込み、それが本当に楽しみでならない。どんな戦いが繰り広げられるのか、はらはら少々、わくわくはそれ以上! 気持ちが先走ります。

『観音寺睡蓮の苦悩』

紫陽花、椿ペア、鈴、欄ペア、それぞれにぶつかって別行動するに至ってしまった遊園地。友情のピンチを前にして、急遽結成された睡蓮、四葉、牡丹の特命チーム。いや、表面的にはそれらしくつくろってるけど、四葉は本気で面倒臭がってない?

今回は、鈴と行動をともにする紫陽花、椿と同行する蘭。それぞれが、いつもと違う立場に立たされたことによっていろいろ気づいていくところが面白くて、とりわけ紫陽花ですよね、いつも椿を振り回しているこの子が鈴相手となるとまったく太刀打ちできない。思いっきり振り回されて、どんだけ鈴はエネルギッシュなの!? もうへろへろの紫陽花。さっきまで自分が椿を振り回してしまっていたこと、それを反省するっていう流れがね、本当に面白かったです。

蘭は蘭で、子供時分の鈴との思い出に喧嘩したこと悲しくなっちゃったりね、こうして皆がそれぞれいつも一緒にいる相手のこと思って、仲直りしようっていう気運が高まっていくところは気持ちのあたたかくなるようなよさがありました。で、そこに睡蓮の暴走としかいいようのない過剰な介入と失敗が差し挟まれてくるのが面白い。しまいには遊園地買収にまでいたって、ええーっ!? 別にそこまでやらんでも自然と仲直りできたんじゃなくて!?

いや、まあ、あのシチュエーションができあがったのは、睡蓮の暴走あってのことではありましたけどね!

今回、これよかったよなあ、そう思ったのは上級生組3人が、そうと自分たちでは意識していないでしょうが、あんなにも仲良さそうになってたこと。全然違う方向見て、全然気持ちなんて揃ってなくて、でもひとつ同じ目標を達成できた、それがこの関係を作り上げたのでしょうね。

それはそうと、蘭つば、最高だと思います。

『ねことちよ』

高尾山に登ったふたり。階段のきつい男坂と緩やかな女坂。しんどいの避けたいちよは女坂を選びたいんだけど、ねこは階段に興味津々なんですね。ずっと階段階段っていっていたんですけど、うまいことちよに丸め込まれて女坂。あっち見てこっち見てと、目移りしながら登っていくふたりでしたけど、ああ、もうちょっとで頂上ってところでねこのエネルギー切れちゃったか。子供ってこんな感じですよね。つい今し方まで普通に遊んで、むしろ元気だったのに、なんかのはずみか、ぱたりとエネルギー切れたみたいになって停止してしまう。ああ、ねこがちょうどそんな感じだったんですね。

一口のチョコレートでエネルギー少し回復して頂上まで辿り着いたねこ。ちよに抱かれて、その眺望を楽しんで、よかったね、ちょっとした達成感。それからお弁当を食べて、ちよと一緒に記念撮影して、それで次に気がついたら帰りの電車、ちよの膝の上でした。

こうしたの、本当に子供らしいなあって思って、ほほえましい。ほのぼのとした気持ちにさせられて、ああ、なんだか癒される思いがします。そしてここでねこが気にしたの、ケーブルカー! ねこ、ねてたの? いやもうほんと可愛らしい。ちょっと困ってるちよもまたチャーミング。ねこったらすっかりすねちゃって、でもこういうの、いいんですよね。ラストの余韻も

『あいらいく俳句』

えらい展開きましたね。凛花のおうち、没落ですか! 大のつくような豪邸に住んでいた凛花。お迎えも運転手つきの高級車、とかだったのが、あれー、ママチャリになっとる!? しかもお家はボロアパートで、いったいなにごとか。あー、パパの会社、倒産しちゃいましたか。

いうてはなんですが、漫画ではよくある情景。凛花のパパさん、微妙なキャラクターに社運をかけすぎちゃいましたか。おかげで倒産って、どんだけ入れ込んで、どんだけつぎ込んだの!? そうした無茶さもこの漫画らしいと思うんですけど、今回のエピソード、なにがよかったかって基本凛花がくったくなく、明るく、この逆境においても自分らしさを失っていない。その自然さ、ほがらかな様子に、この子のよさを再認識させられる思いがしました。

あのインスタント麺を皆でわけあって食べる場面、すごくよかったですよね。それだけに、続くあいの父の場面の酷さが極まるというか、いやまあ結果オーライというか、これが凛花のためにはなってるんですけど、あまり美しいとはいえないよなあ! すごいよ、この微妙感の出しかた。

最後に凛花の家族仲のよさもしっかり描かれて、しかしこの逆境、ずっとこのままなんですかね? 次回、なにごともなかったようにしれっとリバイバルしててもおかしくないのがこの漫画だと思うんですよね。今後の推移、要注目です。

2021年3月25日木曜日

2021年3月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年5月号、発売されました。表紙は『ちょっといっぱい!』。晴着に袴をつけたちゆりがメイン。春、袴とくればすなわち卒業。やっぱりバイトでの年長者だから? と思っていたら、なんとまあ本編でも卒業なんですか!? 満開の桜の下、桜の髪飾りもよく似合って愛らしい。手にしている三色の団子もまたチャームポイントでありますね。ちゆりの後ろで団子食べてるもみじ、その嬉しそうな様もまたチャーミングでいい感じです。

今月は新連載が1本です。

『最果てのともだち』

廃校舎にてひとり誰かを待っている女の子。4年生の教室ですね。待ってたのは黒髪おかっぱの女の子。友達なのでしょう。アサヒとキヨちゃん。明るく、時に物騒なこと口にするキヨと、引っ込み事案? 思慮深くおとなしいアサヒ、対照的なふたり。キヨが物騒なこというのは、アサヒがクラスでいじめられているのを知ってのこと。キヨ、優しい子なんですね。

この校舎は、30年前に教師が自殺したといういわくつきの建物で、それ以来怪奇現象に見舞われるようになった。新校舎ができてその役割を失っても、解体しようとすればまた事故なりトラブルが起こる。かくして取り壊されることもなく今もこうして残っているというんですね。

アサヒがこの校舎に入っていくところを見たいじめっ子たちが、この校舎に踏み込むんですね。かくしてこの子たちは幽霊と出会うこととなり、恐怖とともに逃げ出すにいたるのですが、あれ? その幽霊、自殺した先生? 登場の場面こそは怖ろしげだけど、物憂げな表情見せながらも決して誰かを害しようという感じではない? また怖ろしげな表情浮かべていじめっ子たちを見送るキヨ。これもアサヒを守るため、物騒なことはなしで、ちょっと仕返しをしたって感じなんですね。

先生も、そしてキヨも幽霊。他にも幽霊はいるようで、もしかしたら一クラス分くらいいたりするんですか!? 見た目に怖く、けれど優しい、そんな幽霊たちなのか。続きを楽しみに待ちましょう。

『さよなら幽霊ちゃん』

こっちも幽霊だけど、だいぶ雰囲気は違うよね! 夜の学校に響くうめき声……。なにかといえば、幽霊ちゃん、ゾンビものの映画見とったの……。その声が漏れて用務員さん怖がらせちゃったの! いやもうこちらの幽霊は見た目もなんですが、いかにも怖さが足りてない。ほんと、極端なコントラストがついてきちゃいました。

幽霊のゆーちゃんがゾンビ映画見て思ってること、ゾンビより自分の方が制約少ないとかで優越感感じちゃってたんだ。さらには、ゾンビはお腹すいたままさまよい続けてかわいそうとか、結構ズレた感想漏らすとうことかも面白い。なんか、こうちょっとズレた感覚盛り込んでくるの、うまいですよね。

今回彼女らの話しあっていた、これから作ろうという同好会の名前。名前より先に活動内容考えるべきでは? とか思っていたんですが、なんか唐突にやさぐれて物騒なこといいだしてるみきがですよ、まさか知らぬうちに先生をビビらせてしまうことになるっていうの、めちゃくちゃ面白かったです。それこそ幽霊ちゃんよりもダイレクトにやらかしてるじゃん。

反社会的活動を志向してると勘違いされてしまった彼女ら。はたしてこれ、次回以降に後を引いたりするんでしょうか。だとしたら同好会設立の障害になっちゃったりせんですかね、これ!

『ちょっといっぱい!』

びっくりしました。この導入から、まさかのちゆり卒業に展開するだなんて! 最初はね、衣替えだ、夏服だと興奮しまくってたエリカが面白おかしい、そんな雰囲気だったのにね。さらには、夏のお通しをどうしよう、皆でアイデア出しあって、これからの夏シーズンもまた楽しくなりそう!

そう思っていたら、なんかちゆりがしみじみと語りはじめるの。去年とは全然違う、人が増えるとこんなに変わるんだ。もみじのおかげ、凪もエリカも頼もしくなった。皆がいてくれてよかったと、これからも頼りにしてると、なになにこの雰囲気、まるで退場フラグじゃないのん!?

退場フラグでした。うそーっ、マジかーっ!

もうすぐ受験、勉強に打ち込むために今月いっぱいでこはる屋をやめるというのです。この発言受けた時の皆の様子、店長は知ってましたよね。真澄はここではじめて知ったけど、卒業かあと、感慨覚えながらもむしろ前向きに捉えている。しかし年少組は明らかにショック受けていて、凪とかほんと大丈夫なのかな?

ちゆりの決意を応援すると前向きに受けたように見せるもみじ。ああ、この子はこんな感じだよね。そう思って、頼もしく思いもしたのだけど、最後の最後にちらりと見せた不安? ネガティブな様子。それがすごく気になって、実は一番ショックを受けているのはこの子なのかな。ほんと、これ、どうなるのだろうと、無理しちゃうんじゃないだろうかと、心配が立つんですね。

『スローループ』

今回は大人組の釣り紀行だ。行き先は東京湾。クリスマスの夜、船を出してシーバスを釣ろうっていうんですね。

大きさは40cmサイズなんだ。水門の明かりやレインボーブリッジのライティングがスズキを引きつけたりするのかな? 船のすぐそこにまで寄ってくるので、フライフィッシング初心者でも問題なく釣れるというのは実際楽しいだろうなあ。投げて、釣る、その描写のダイナミックなこと。スズキのヒキの勢いよさに、バラさないよう注意深くラインを引いていく楓の表情など、これはほんと名シーンだわ。ものすごく魅力的な画面の連続にまいっちゃうんですね。

見上げれば冬の星空。釣りから意識を離してみれば、夜景に星空、美しい景色が広がっているのに、釣りに夢中のふたりはそれどころではない。この違った時間の流れが同居している、そんな感覚もまた素敵でありました。

釣るのも楽しい。そして釣った魚を調理して食べることもまた楽しい。けどただそれだけでなく、そこに生じる交流の情景が気の置けないふたりの近しさ感じさせてこれもよかったんですね。一花がね、めちゃくちゃ嬉しそうな顔してるの。楓に、どうだーって見せたかったんですよね? その気持ちの溢れかえってるところが可愛くって、ふたりいい友達だよなあ。かけがえのない、そんな関係に気持ちもほぐれます。

2021年3月23日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年5月号、昨日の続きです。

『しょうこセンセイ!』

翔子を研究所に招き入れるべく、所長自ら来日、翔子に働きかけようというんですが、どうも雲行きあやしいというか、この人、説得のスキルとか、それ以前に対人のスキルとか、わりと、いやかなり? 低めな感じではないですか? 同行している助手のミネギシーの方がずっとフランクに、翔子との距離も一気に詰めてと、いやいや、ここで助手を責めてもだめですよ所長さん。

サクラバ所長の語るかつての翔子像。クールで孤高な天才少女。あー、今の翔子を知ってるとまるで別人みたい。実際サクラバがくると知って緊張している翔子のね、うろうろ? まごまご? しちゃってる様子とか、ほんと孤高とはかけはなれてるでしょう。所長を前にしてからも、お茶菓子に喜んで駆け回ったりね、子供だ! まるっきり子供だ!

いや、子供だからしゃーないんですけど。

所長、口下手なんですね。頭の中ではいろいろ考えてるのに、緊張なのか単に苦手なのか、口から出る時にいろいろすっとばしちゃう感じ。いきなりのお仕事をしてください発言とかね、翔子が無職のようないいかた! って抗議されてますけど、遠くでリベットが流れ弾食らってるのもおかしくって、所長、もう少し落ち着きましょうよ。助手ミネギシーを介しての交渉でも、途中途中にお菓子にぬいぐるみ、懐柔策が見透かされている!

ネゴシエーションとか無理なタイプなんですね。そういうの得意な人に頼めばよかったのに。いや、それでもあえて翔子とあいたかったと見るべきか。

かつて翔子を研究室に呼び戻したいといっていたリベットが、もうすっかり考えを変えてるの。復職をちらつかされても翔子説得を即答で断るのが、もうこの子の中でいろいろ決着したんだというのがよくよくわかって、ほんとよかった。最初は翔子のことをわかってなかった、自分の中の翔子像だけで決めつけてかかっていた。そんなリベットがここまで変わったように、きっとサクラバも変わるのだろうなあ。

と、次回描かれるであろうオープンキャンパスでの公開授業、いったいサクラバはなにを目撃し、なにを経験するのか、楽しみであるのですが、なんか誤解も生まれつつある? ああ、矢野さん、不確かな情報を拡散するのはよくないですよ。まずは確認ですよ。かくして重要な局面にちょっとした混乱も投げ込まれそうな予感であります。

『いのち短し善せよ乙女』

デモニカに助手がついた! 一向に果たされない乙女抹殺指令、この状況に業を煮やしたサタンが送り込んできた使い魔、あっくん。見た目可愛いけど結構物騒。デモニカのサポートをするというんですが、はたしてどこまで有能なのか。とりあえずデモニカよりも乙女の秘密に迫っていますよね。彼女の生存に欠くことのできない善行アイテムの存在も知っているし、つまり善行の妨害さえすれば乙女の命は風前の灯火、もはやながらえることはかなわない! うん、結構乙女ピンチなのではないでしょうか。

学校にまで乙女を追ったふたり。乙女がパンをつかむトングを持ってるの見て、これが善行アイテムか!?

パンの存在を察知して俄然やる気を出すデモニカ見て喜んでるあっくんが、さすがにちょっと不憫でしたよね。もうこの段階で、デモニカの目的は乙女抹殺ではなくパン食べたい! だもの。この認識の齟齬。きっとパンに目をくらませたデモニカがあっくんのくわだて、乙女の善行妨害の邪魔することになるんだろうなあ。そう思って、さあいつトングは出てくるのか、ああ、熱いパンに手を出せずにいたデモニカの役に立って善行達成か!

と思ってたら全然違うじゃないですか! うわー、すっかりやられたわ、トングが善行アイテムとまるで疑うことなく思い込んでしまっていた。やられたー。

ほんと、このしてやられた感、むしろ清々しささえ覚えました。でもってエリカの勝ち誇った顔! 悔しさ恥ずかしさに真っ赤になるデモニカも最高にキュートで、そしてあっくんに迫るエリカの魔の手……。

めちゃくちゃ面白かったです。それと今回の一番可愛いは、パン作り調子どう? の首かしげ乙女でした。最高です。

2021年3月22日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年5月号、一昨日の続きです。

『六条さんのアトリビュート』

アパートに住み着いている幽霊、六条さんについて気になりはじめているこのみです。シャーロットとはコミュニケーションがとりづらい、というので双石に六条さんのことを聞くのですが、双石も詳しく知っているわけじゃないんですね。聞くならシャーロット、それから大家というのですが、そうか、六条さん、大家公認の幽霊なのか。アパート自体も非公開とくれば、物件そのものが訳有りのいわくつき? 理由なり縁なりがないかぎり入居するにいたらない、そういう感じでやってるみたいですね。

今回、このみと双石が六条さんについていろいろ知っていこうという流れになるのかな? わずかでもその来歴などわかったりするのかな? なんて思ったのですが、いやもう、わからんですな! むしろ双石のかつての思い出、不幸のあまり食事をとれずにいたら、六条さんが心配してサンドイッチを作ってくれた。ひどいできだったらしいけど、こうやってご近所さんの心配してくれる幽霊ってのもありがたいものですね。

六条さんのサンドイッチはいびつだったそうだけど、羊羹はさまってるのっていわゆるシベリア? 野菜がなければ普通においしいお菓子系サンドイッチでしたね。でも双石がこのことを忘れていたというの、ただ記憶に蓋をしていただけなのか、あるいは六条さんにまつわるなにか理由があるというのか、ちょっといろいろひっかかる部分を残してくれてるんですね。

『初恋*れ〜るとりっぷ』

学校から充分離れて、これでもう他の生徒に見られることはないとなったら、先生、見事に開き直りましたね。制服を大エンジョイ。水族館でも学生気分を満喫していて、あの大騒ぎはなんだったのかとつっこまれてるのも面白いです。

そらが、先生との制服デートといってこの状況を最大活用しようとしてるのが、いやもう強くなったというか、やるときはやるというか、大変いい感じでした。で、ここに割って入る妹みかげ。同級生のまひろちゃんの大人気ぶりがうかがえるってものですよ。でも本人はあんまり意識してないの。このナチュラルさも魅力であるのか、それともふたりを惑わす罪深さであるのか。そのどちらものような気がしますね。

今回の舞台となった水族館は、本当にある水族館を取材したものなんですよね? 地元、東北の海を再現するためにホヤの水槽があったりっていうの、面白い。水族館はこうして、各地の海や河川の様子を知ることができるようになってるのが面白い。いくつか水族館にいったことありますが、身近な自然を知るコーナーとか必ずといっていいほどありますよね。ここもきっとそうなんでしょうね。

さて、今回のラスト、まひろ先生の意味深な言葉、なにか別れを予感させる? いつにない寂しげな感じ、距離感など感じさせたのですが、それがまさかあの演出のため!? ほんと、先生は皆を惑わして罪深いですよ! でも、水族館も久々の女子高生気分もおおいに満喫なさったようでなによりでした。

『のむラリアット!』

すげえ、青井先輩、いいとこなしだ!

前回ラストの行き先違うバスに乗りそうになってたの。ぎりぎり乗らずにすんだのかと思ったら、本当に乗ったのか! しかも停留所3つ分皆を走らせることになった。この大目玉からですよ、木六本との初戦、リングにあがってポーズを決めるところなんかはすごくよかったっていうのにね、いざ試合がはじまったらですよ、あわー、ほんとにいいところがないじゃないですか。

一方的にボコられる桃。あー、青井先輩、冷たいなあ。タッグは組んでてもまるでチームになってないんですけど、いいのんか!? ほんま、これでいいんですかい!? うん、よくはなかったですよね。

いやしかしすごいなって思ったのが、ピンチを持ち前の柔軟さで乗り切った青井ですよ。お、ここから逆転ですか!? そう思ったら、ほんと、いいとこなしだった!

びっくりしましたよ。まさかの自滅コース。た、立ちあがって、青井先輩ー! と思うもそのままリングアウト負けしてしまって……。うん……。これ大変だ。

次の試合はみるくと星ペアなんでしょうけど、このふたりもチームとしてはまるでできあがっていなかったですよね。うまく戦えるのでしょうか。あるいは、リングの上でなにか気づける、そんなきっかけなどあるのでしょうか。まだまだ発展途上、まだまだ不安なタッグ戦。桃、青井ペアが散々だっただけに、次こそはと期待したいのですが、はたしてどこまでやってくれますか。不安が結構な割りあいでドスンときていますよ!?

2021年3月21日日曜日

『鬼滅の刃』を見たので休みます

『鬼滅の刃』を見たので休みます。

2021年3月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年5月号、昨日の続きです。

『ななどなどなど』

小町ちゃん、休みのあいだ、ほんとどんだけ動いてなかったの!? 茶々の分析によれば食べる量はさほど変わっていない。だから体育の授業に少しプラスしたくらいで元に戻るはず。というんだけど、そうだよなあ、小町ちゃんには体育の授業もつらいよなあ。なんか遊びのような感じで取り組めるアクティビティがあればよかったんだな。

ななどとばあやさんが取り仕切るダイエット、もうほんと面白い。秒で挫折するプランクとか、ばあやさんの私物のルームランナーで、走って! ってやつ、最高やった。ばあやさん、輝いてたわ。テレビっこやったんね、ばあやさん。楽しそう、にこにこ、めちゃくちゃ可愛いやないですかー。でもやってることは拷問に近い。ななどビームとか、やばいですよ! でも、充実なさってるばあやさん、素敵でした。

萌にプランクを勧められてる時の小町ちゃんとかすごかった。なんかでっぷりとしてるだけでなく、存在に重みが出ているというか、自信に溢れているというか、そのキャラクター維持できたら不登校とかならんでもばっちりいけるよ。それにちょっとイケメン感出てるのもおかしいよなあ。でもって夏休みの宿題の追い込みで右腕だけムキムキに!? いったいどういうことなの。ほんと、ななどもいってたけど精神的にもタフになってる、そのイケメン感!? すごいな、なんか新しい魅力を切り開いた感ありますよ!

とか思ってたけど、新学期はじまってすぐの抜き打ちテスト、これでまたもとの自信に欠ける小町ちゃんに戻っちゃうんだろうな……。うん、茶々のオーダーはクリアしてるからそれでもオッケーそう。けれど、このままでなくとも、若干たくましさの残る小町ちゃんも見てみたいです。

『エンとゆかり』

二刀でローネを圧倒するエンからすんでで剣を奪い取ったゆかり! やべえローネがとどめ刺されちゃう! からの、うおおゆかりのスキル習得修行の成果ここにこうしてかかってくるのか! この鮮やかな転換、読者にとっても意識の外側から飛び込んできて展開一気に全部持っていったゆかりが、本当かっこいい! と思った前回からちょっと落ち着いた今回。ええ、エンも止められたし、ローネも無事、ああゆかりはちょっと負傷しちゃいましたね。刃の部分、握っちゃったかー。まだまだ修行が必要ですねゆかりさん。でもほんとかっこよかったよ。最高だったと思います。

緊張の続いた前回までと違い、今回は全体にゆったりと進んでいきますね。まさかのゆかりのローネ撃退! お姉ちゃん、どんだけ弟から疎遠にされてるの気になさってたの! あんなに強くて自信に満ちているローネなのに、ロッソのこととなるとすかたんなんだなあ。ほんと愛らしいお姉ちゃんだと思います。

ゆかりの負傷も、ヒーラーの修行してるチリがいるから大丈夫なのかな。そう思っていたら、ああ、チリの手には余るのか。結構な負傷なんだな、と思ったら骨までやられとんのか。エンのあの瞬間に発した威力、よほどのものだったんだなあ。そこに飛び込んでいったゆかりの勇気もまたすごいよ。

ゆかりのおかげで取り返しのつかないことにならずにすみました。ローネの、ひいては国王の魔王復活の思惑は一端阻止されることとなって、ロッソ的にはいい展開。プロトにとっても安心ですね。と、このところのごたごた、ひとまずは落ち着きをみせることとなりまして一件落着、一端落着? といった具合ですけど、プロトに来客。またなんか動き出しそうな予感に、楽しみの気持ちがうずうずしそうですよ。

『今日の授業は恋愛です!』

恋愛科での授業、さがりにはなかなかハードルが高いというか、相性悪そうで、というかこの授業は自分にも相性悪そうだ……。持ち前の能力でもって座学系ならそれなりどころか結構こなせてるさがり。けれど実技となるとさっぱりというのが今回示されて、「落ち込んで帰ってきた恋人の励まし方」、提示された状況の中で実演して見せるんだけど、すぐさま点数がついて皆のコメントも出るの、落ち着かないな! でもって加えて、コメントへの反論がそのつど入るのが面白くって、とりわけなとせのがよかった。励ましダンスに負けたの、納得いかんかったかあ! だよなあ! いや、でも私も結構励ましダンス好きです。

こうして一通り描かれた実技課題の後で、励ますというテーマに実地で取り組むことになったさがり。この一連の描写がとてもよかったと思ったのですよ。用意されたシチュエーションで見せたものと、落ち込んでいる友達を前にした時のさがりとの差異。確かにさがりは不器用で、不用意な言い方で誤解させてさらに落ち込ませたりして、ほんといいとこなかったんですけど、でも元気のないりっか、傷つけてしまったこの子のことは放っておけない。一生懸命にりっかの気持ちをさぐるところや、たどたどしくもりっかのために言葉を探すさがりのその姿は、演技でもなく、テクニックでもなく、ただただ真摯に友達に向きあおうとする飾らない本音のさがりそのものだったんですね。

授業では51点だったかも知れないけど、りっかにとっては100点でしたか? ほんと、こうした気持ちに触れていこうとするようなところ、たまらないものありました。でもってここになとせが介入。必死だな、なとせさん! さがりに本気になっちゃったなとせ。気をつけてりっかさん、ライバルですよ。でもライバルあってこそ恋も物語も盛り上がろうというもの。友達でもありライバルでもあるというこの関係、まだ青さを残しつつ熟していこうという感を見せてとてもいいですね。

2021年3月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年5月号、昨日の続きです。

『私を球場に連れてって!』

野球に馴染みがないもので、クライマックスシリーズってのがどうもピンとこないんですよ。両リーグでペナントレースやって1位になったチームが日本シリーズで戦うことになってたのが、たしかはやくリーグ1位を決めてしまった方のチームがダレて日本シリーズで勝てないとか、あと消化試合になったら客入りが悪くなるとか、そういう理由でクライマックスシリーズができたんでしたっけ? 日本シリーズ進出を賭けて追加で試合を勝ち抜く必要ができてしまって、これ1位をとっても安心できないよなあ。実際のところ、2位3位チームは日本一になれる可能性が残るわけだから嬉しいだろうけど、1位チームにとってはいいところないよなあ。

なんてこと毎年思ってたのですが、ここにレオナ、猫子ふたりからの力強い言葉、クライMAX中止しろ! を聞くことができて、やっぱりなあ! そうだよなあ! 1位チームファンはそう思うよなあ。安心、じゃないな、なんだろう、納得感があったのでした。

ペナントレース1位はアドバンテージ1を得ることができます。というんだけど、全然安心できない展開に、思考がとまる猫子? 荒れるレオナに煽るファル子と、いつもどおりのような気もしますが、ほんと大騒ぎで面白い。

2戦目を迎えても皆の様子尋常でなく、そうか、レオナ、猫子だけでなくファル子も眠れなくなってるのか。でもって試合がはじまれば、腰が抜けるレオナ、放心しているファル子、いやまあわかるけどさ、ほんとこの気持ちの持っていかれ方よほどのことで、でも熱心なファンはみんなこんな感じなのかもなあ。

しかし謎なのはタマですよ。煽りあうレオナとファル子にわくわく? え? 殴りあうふたりが見たいの? 謎です。ほんと、ラストの一コマなど、めちゃくちゃいい顔しとるの! この子の嗜好、謎です!

『瑠東さんには敵いません!』

今回はめずらしく瑠東さんが受け身なのでは!? 瑠東の家にお呼ばれした和村が妹連れてやってきた。いつもよりちょっと可愛い和村、はきはき元気でちょっと見栄を張っちゃう妹の百々も可愛くて、いやしかしなんの集まりかと思ったら、瑠東の料理の予行練習、和村に試食してもらおうっていうんですか。

自作のオムライスの出来に納得できない瑠東のリベンジ戦に百々も加わるところ。エプロン姿を姉に可愛いっていってもらいたかったんだな、これ。うずうずしてるところとかいいよなあ。でも、ユメたんには勝てない! 泣くほどか! 泣くほど悔しかったか! この姉妹のやりとりおかしかったなあ。ほんと百々はお姉ちゃんのことが大好きなんだねえ。

瑠東が受け身もしくは劣勢って感じたの、和村と呼ぶと百々も対象になる。だから名前で呼ぶことに? ってとこで、どうしても千紘といえない! 照れるのか、いつもそんなのしれっとやってるじゃんか瑠東さん。一転強気に出る和村もおかしくって、なんか嬉しかったんかな。いい友達になってるんじゃないのかな。なんて思いながらも、和村は瑠東のいろいろ、その背景やら思いやらをうかがっとるんですな。

そしてラストに瑠東を妹扱いした和村。ここで攻守逆転じゃないですか。ここはしれっと名前呼びしてやりましょうよ。そうしたらきっとアドバンテージは和村のままだったのに。ここぞという時の一押しが弱いですね、和村さん。

『桔香ちゃんは悪役令嬢になりたい!』

うお、今回はイトちゃんがメインか。無表情なイトちゃん。無茶をいう桔香のこと、しれっといなして従属させている、そんなイトちゃんの普段は見せない表情が描かれて、ああ、素晴しい、とてもいいお話でありました。

ひょんなことから、桔香の姉とお出かけすることになったんですね。ショッピングモールいきまして、タピオカ初体験してみたり、いろいろ見てまわって、おしゃれして、遊んでと、その様子、ぱっと見には楽しんでるようには見えなかったけど、いや、イトちゃんはこれほんと嬉しかったんだな、楽しかったんだよ。

イトちゃんもお姉ちゃん。それでいろいろ遠慮したりしてるところがあって、でも桔香の姉と一緒にいたら肩肘張らず気持ちを緩められる? 最初は皇香に対しても遠慮を見せていたイトちゃんが、だんだん気持ちを開いていく様子がとてもよかった。気持ちの少しずつほころんでいくところ、表情こそは大きく変わらないものの、その感情の動きが細やかに描き出されて、ああ、この作家の面目躍如たるものを感じました。桔香に接する皇香を見て、こんな姉になりたいって思った? 憧れや羨ましさのまじったその眼差しに、この子のこれまで表に出してこなかったものが見えたと感じられて、より一層に好きになったのでした。

2021年3月18日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年5月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク Best wishes.』。アリスとしのがロンドンからメッセージでしょうか。ちんまりと座り込むアリスは手にエアメール封筒持ってましてね、そばに寄り添う忍は見事に着飾ってあたかも貴婦人であるかのよう。首飾りはじめ、ドレスの胸元に光る宝石とか、いやもうゴージャスでびっくり。普段着っぽいアリスとの落差がすごいことになっていますよ。背景にはビッグベン。季節は春、5月でありましょうか。ふたりにそそぐ光が素敵です。

今月は新規ゲストが1本です。

『小町いろどる桜かな』

おお、真田一樹さん。離島出身の女の子、言問小町が祖母の営む着物屋で働きながら過ごす日常を描いてみせるこの漫画。メインは小町に加え、蔵前ささらと吾妻一樹。3人ともに高校一年生、同級生だというのですね。

しかし、本当に洗練されて、絵柄、表情、生き生きとして魅力的な誌面を構成しています。さらに加えて、持ち味といっていいんでしょうか、軽妙なやりとり、そこに生じるおかしみのテイストは健在。そうそう、これこれ! 懐かしいと思うところもあれば、やっぱり以前とはまた違うニュアンス? 見せ方? なめらかさ? そうしたところが新たな楽しさ、面白さの予感させてくれるところあるんですね。

ところで、ささらさん、とてもいいのではないでしょうか。とてもいいのではないでしょうか。

『妖こそ怪異戸籍課へ』

おお、おお、手の目の伊織さんがご登場だ。扉絵にてはキッチンで朝食の準備をしようとするその様子。後ろ手に、けど手に目がついてるから、エプロンの結び目も楽々ですよ! でもって足元、背丈が足りない分を足台使っておぎなって、おお、おお、なんて愛らしいのか。伊織さんは最高だと思います。

この子の印象は、いつもつむってる目、これが決定づけてるところもあると思うんですが、これ、目は手にあるから顔にある方は使ってないわけですよね? つむった目が穏やかな笑顔、あるいは夢想するかのような表情作って、それが愛らしさに拍車をかけておりますな。でも手についてる方の目は、どんぐりまなこ、くりんと丸くて、こちらはこちらで表情豊か。この目が顔についてたらきっとこの子の印象はがらりと変わるだろうなあ。ちょっと見てみたい気もします。

怪異戸籍課課長の綾子さんと一緒に暮らしてるんですね。しっかりものに見える課長だけど、プライベートでは全然そんなことなくて、朝起きられなかったり、身支度も手伝ってもらいながらやっとこなしたりと、朝が弱いんですねえ。さらに加えて夕食その他、伊織にしっかり手綱握られてしまってて、わがままいうと晩ご飯作らない、晩酌も抜きですよって脅されちゃうんだ。しかもその効果! 覿面にもほどがありすぎない? めちゃくちゃ素直なの、どんだけ伊織の晩ご飯は素晴しいのだろう。このふたりの関係もまたちょっと面白いですね。

今回は伊織を描きながら課長や夏生、睦子や骨食もそうですね、皆のひととなり、個性を見せてくれたところも魅力的でした。夏生のやわらかな表情とか、よかったですよね。伊織のあたたかく優しい光が照らす皆のまた違った側面。素敵なエピソードにほっとさせられるようなよさを感じました。

『ホレンテ島の魔法使い』

空飛ぶ魔法使いを探しているあむ。まさか近しくあったかるてに詠が魔法を使えるだなんて、予想もしなかったよな。冒頭のあむによるモノローグにあった「あんにゃろ」という言葉がね、ふたりとの距離の近さと、秘密にされてて悔しいって気持ちを如実に表していて、面白かった。

さて、魔法使い探しにひとつの進展が見られたあむだけど、これ、魔法があるということは確定、けどそこから先はまだ不明というのがなかなかにすごい状況です。一歩は進んだ。けど全容はなにもわかっていない。そんな中、それぞれが集めた情報持ち寄ってみたり、伝承もろもろをヒントに考察を深めていくの、あむではないけれど、楽しい!! よね、これ。

違った視点から見ることで、これまでわからなかったことに気づけたりする。その違った視点が集まっている感がね、すごくよく出ていたと思うのでした。新しい発見は、この島の秘密に対してだったり、あるいは自分たちの能力の活用方法であったりと、この一気に可能性が開かれていく感じにもすごくワクワクさせられた。ええ、ラストに言及された同じくワクワクを感じている彼女らの、ワクワクに対する考察、これもまた刺激的、すごく響いてきたのですよ。

ところでさ、毛皮の男、これって帽子屋の先生ではないのん? もしや、これ先生では? と思わせる罠だったりする? 結末にいたる道筋、必要な要素はすでに提示されてるような気もするんですよね。この漫画、ほんと油断ならんです。

2021年3月17日水曜日

トミーテック リトルアーモリー LAL05 ニパ子 P285 プラモデル

 figma ニパ子の予約が締め切られてしばらくしてからでしょうか。ニパ子モデルのP285がリリースされることを知りまして、買うべきか見送るべきか、しばらく迷ったのですが、せっかくニパ子も届くのだからと購入することに決めたのでした。諸般の事情で「発売はできるけど再版はできない」というのが後押ししたところもありました。ニパ子の意匠に寄せた実銃ベースの特別モデルっていうのも面白いけど、ニパ子に銃がマストってわけでもないから、再版可能性があったら様子を見たかも知れない。でも、これが最後といわれれば、そうだよなあ、押さえとこうと思うのもしかたないですよね。

P285ニパ子モデルももう届いていますよ。届いたのならさっさと作ればいいんですけど、例によって積んでいます! まあ、そりゃそうですよね。本体(本体?)であるニパ子もいまだ箱入り娘なんですから。

これはプラモデルといっていいのかな? ランナーから切り離して組んで作るやつですよね。よしきた、となればアルティメットニッパーの出番だ! と思いきや、製品写真見るかぎり、どうもアルティメットニッパーだと切り離しにくいところにゲートがきてない? きれいに作りたければデザインナイフ使うか、あるいはゲート跡など気にしない方向でいくか。うーん、後者かなあ。

と、ここで問題があるんですが、これ、持ち手はないのか。どこから調達すればいいのか。なんせfigmaははじめてですから、この手の情報には疎い上、既存品からパーツを持ってくるなんてこともできなくて、ええ、この手のものは知れば知るほど、持てば持つほどできることが増えますよね。

私のニパ子ははたしてどこまでいろいろできるようになるのかな。とりあえず購入した銃くらいは装備させてあげたいものであります。

2021年3月16日火曜日

figma 究極! ニパ子ちゃん ニパ子

 先日のことなんですが、届いたんですよ、ニパ子さん。figmaの再版ニパ子を予約していましてね、はたしていつごろくるものか、全然意識しないでいたんですが、いつくるんかなあ、みたいなこと思ってたのは最初だけ、すっかり忘れた頃に発送スケジュールがメールで届いて、そうかあ、そろそろなのか! ええ、無事到着しました。パッケージも開けず、自室の高台に安置! もう、なんというかもったいなくて開けられないよ。気にせず開けて、遊んで、写真撮ったりなんかして、そうして活躍させるのが正しいと思うんですが、なかなかそうできないというのが自分という人間なのです。

これが私にとっての初figmaで、初可動フィギュアとなりました。単体で購入する、ほら書籍のおまけとかでついてくるみたいなフィギュアあるじゃないですか、そういうのじゃないフィギュアそれ自体が商品になってるやつ、買ったのもはじめてじゃないかな。いや、違うか、北方棲姫買ってたわ。

そもそもなんでfigma ニパ子を買おうと思ったんだったかな。もうよく思い出せないんですが、ニパ子が再版だぜ、色味も変更だぜ、プレイアビリティすごいぜとtwitterで話題になってね、うおー、ニパ子か、実は結構好きなんだよー、でもなあ、フィギュアとか買いはじめると大変なことになるっていうもんなあ。ほんとに迷って迷って迷った結果、予約締め切りのぎりぎりで飛び込むようにして予約したのでした。

その頃はニパ子のアカウントがまだ元気でね、それがしばらくしたらお別れだなんて思わないじゃないですか。あっちでこっちで、ニパ子figmaの予約したというtweetがなされて、それをニパ子がリツイートしたりコメントいれたりしてて、それすらも楽しかったと思い出されます。

ニパ子は惑星コウグに帰ってしまいました。だからもうニパ子の存在を懐かしさとともに思い出すことしかできない私でありますが、こうして手元にニパ子が届いて、それがいつまでも箱入り娘じゃいかんですね。遊ぶまでいかなくとも、せめて飾るだけでもいい、近いうちに箱から出してあげようと思います。

2021年3月15日月曜日

2021年3月14日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年4月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年4月号、先日の続きです。

『恋する小惑星』

なんで扉絵がドリフなの!? と思ったら、なるほど今回皆で温泉にいくんですね。地学部の面々と、そしてすずちゃんも、というんですが、すずの言動予想してちょっと心配しているみら、あおがいい感じ。きっとテンション高くいんだろうなすず、と思ってたらすずちゃん絶賛落ち込み中。ああ、文化祭の出店コンテスト、優勝とれなかったのがショックだったんですね。

今回は温泉、ということで地学の話がちょこちょこ出てくるの、さすがの見せ方でした。非火山性温泉と火山性温泉の区別、海底に存在する熱泉などなど話題は多様に展開し、そのたびにすずがインスピレーションを受ける? いや、なんか迷走しているだけにも見えるんですが、すずさん、大丈夫ですかね。

天然温泉で青いのがあるの、レイリー散乱によるのもあるんですか。これは知りませんでした。ここで気象メインでやってるナナが解説横取りするの、ああ知ってることあると話したくなっちゃうよね。いい感じでした。で、メグが地震雲について触れた時のナナの瞬発力! ナナさん、頼もしいなあ。惚れ惚れします。

こうした地学トピック扱いながら、次の部長だとか進路の話だとか出てきて、イノも部長引退ですからね、この子たちの部活のいろいろも変わっていきますよ。そして元気取り戻したすず。うん、やっぱり迷走だと思いました。

『あやしびと』

夜の学校に幽霊が出るという噂。あー、妖人、あやかしの存在するようなこの世界においても、おばけ幽霊は怖かったりするんだ。

生徒会長ふぶきもともなって噂の調査にいくことになるんですが、みぞれがアヤにぴったりくっつくの相当に面白くないみたいで、めちゃくちゃに圧かけてくるの予想どおりというか期待どおりというかで最高で、で、みぞれがお姉ちゃんの手握っててもいいっていってきたの、理性保てないかもと躊躇したせいでまた誤解させてしまうんか。お姉ちゃん、ほんと、自分の役割まっとうすることに関しては揺るぎないものありますね。

学校に出る幽霊、本当に幽霊の子だったんですね。ちょっとお顔が怖い……。でも、高校生のお姉さんたちのそばにちんまりたたずんでるの見ると可愛く見えてくるの面白いなあ。この子、会話もできるんだな。騷ぎになってはいけないからとこの子のことは秘密にすることに決まったんですが、みぞれが今度一緒に遊ぼうっていった時ね、あ、これは笑ってる! 嬉しかったんだなって、気持ちがほのぼのしましたよ。でも、そのあとすぐさまみぞれのダジャレですんって! すんって! いやもう、表情変わるんだ! ということは、この子登場してからずっと笑顔でいたんですね。表情豊かな幽霊ちゃん、可愛いな。また登場してほしいですね。

『みこへんげっ!』

かつて幼少の頃、シロツメクサの指輪とともに変わした約束、るいなとらんの結婚を誓いあった思い出が、ふたり再会したことでつらい記憶となってしまう。るいなに婚約相手が決まったことを告げるらんが、もうすっかり心を固めたと思っていたのに、るいなを見て決意を揺らがせてしまった。そういって、見る見る悪鬼に巣喰われてしまうその場面が、また悪鬼に巣喰われて真っ黒になってしまったらんの姿が、見るだにショッキングだったんですね。

心につらさ悲しさが兆すと、すぐさまつけこんでくる悪鬼。るいなとらん、ふたり話しあって、結婚の約束をしたあの日の思い出をなかったことにしてほしいとえりかと蝶に頼むのですが、ここまでしっかり心を保っていても悪鬼を追い出すことはかなわないのか。なかなかに油断ならないハードな世界だと思わされましたよ。

そして改めて、過去に遡って記憶を書き換えてしまうえりかの能力の強力無比であることも実感させられて、なんせ問題の根本、前提に干渉し、問題発生の芽を摘んでしまうんですからね。その前提がつらい記憶であるならまだしも、今回などはしあわせな記憶、大切な思い出を変質させるにいたってはえりかも怖れを覚えてしまって、実際こんな能力ふうるとなれば責任感、その重圧は相当なものとなりそうです。

以前読んだ本に「完結の技法としてのデウス・エクス・マーキナ」が説明されていました。デウス・エクス・マーキナとは、劇の終盤に機械仕掛けの神が登場し、問題を解決し幕を引いてしまう、その技法であります。この本では、その類型として、突如劇中に持ち込まれた事柄が問題を解決する例をいくつかあげていて、その中に、問題の前提をなかったことにしてしまうものがあったのでした。

『みこへんげっ!』えりかの能力は、そのデウス・エクス・マーキナを劇中に内包させるものなのかも知れないな、なんて思いながら読んでいました。神ならぬ人ゆえに、その一種乱暴でありさえもする強力な能力は重荷となりうるのかも知れない、なんて思って、だからえりかのそばに蝶のいてくれたこと、よかったと思ったのでした。

2021年3月13日土曜日

2021年3月12日金曜日

『まんがタイムきらら』2021年4月号

 『まんがタイムきらら』2021年4月号、昨日の続きです。

『夢見る!ルネサンス』

終わった、終わってしまいました。空へと吸い込まれるように浮かび上がったリーチャがいうんですよ。16世紀に帰ります。帰ってしまうのん!?

これ、レンの見た夢だったというのですが、当たり前みたいに21世紀日本に順応しているリーチャ、今16世紀イタリアに帰ったら逆に大変だろうなあ。電気もない、テレビもなにも今当たり前に私たちが享受している便利なものがまったくない。夜はロウソクの光ですよ? 食事だって今みたいなんじゃない。いやもう、リーチャたち、もう生まれた時、場所に戻るのは不可能だと思うんですよね。

けど、そういう便利不便が理由ではない。リーチャがここに残りたい、この時代を生きたい理由は、友達のレンだっていうんですね。将来の夢を考えてるというレンがね、そばでずっと見ていてほしいっていったその言葉。絵描きを目指しているリーチャとともに、それぞれの夢を叶えて、時に協力しあったり、そういうことを夢見ているといわれて、もうね、リーチャが喜んでしまっているわけです。

リーチャの絶対帰らない宣言で終わったこの漫画。レンと出会って、これまで素敵なものを見つけてきたリーチャは、これからもレンと一緒に素敵なものを見つけていくのだろうな、そう思わせてくれるラスト、じんとくるものがありました。

素朴で素直なこの漫画、好きでした。素敵な笑顔でしめくくってくれたこと、嬉しく思います。

それはそうと、この世界に順応しているエマのあの葛藤、めちゃくちゃ面白かったです。ああ、この子もこの時代に生きるしかないようですね。

『ゆえに、アイドル革命』

こちらもいつかくる別れを思わせてくれて、ちょっと切ない感情、胸に兆しました。

祭典の打ち上げのためにケーキを作っているCHU♥IN GAMの皆。その材料の買い出しにリリノアと一緒に街に出るのですが、その帰りに聞かされたこの子のこと。100歳を超えるこの子は人間ではなく、それゆえに狙われてきたという。この子の父も母も、そうした理由でリリノアのもとを去らねばならなかったりしたのでしょうか。疲れて眠るリリノアの父を、母を呼ぶ声。それが聞くだに悲しげで、今となってもこの子が寂しさを抱えていることがわかる。それだけにこの子にとって今一緒にいるCHU♥IN GAMの皆がどれほどに大切かもわかろうというもので、しかしリリノアはいつまで彼女らと一緒にいられるのか。ええ、『夢見る!ルネサンス』がまれびとを迎えた側の物語とすれば、この漫画はまれびととして迎えられた人たちの物語。いずれこの世界を去り、もとの暮らしに帰ることを目標としている。別れが物語に内包されているんです。

それをリリノアも意識していたんですね。いずれCHU♥IN GAMの皆は自分のもとを去る。ニホンへと帰っていってしまう。誰もが自分のそばからいなくなる。その不安にさいなまれ続けていたリリノアに、ユメの言葉が力強かった!

おっさん、男前やなあ! いやもう、この世界に転生してしまったこと、もうすっかり受け入れてしまってるんだな。未練があろうとどうだろうと、この世界にいるしかない。腹を括ったからこそか、力強い発言にぐっと気持ち掴まれて、もう最高でした。ユメの株、わりと上がり傾向ですけど、今回もがんがん上がりましたよ。

My Private D☆V

『デスサイズぷるるん』のさふぁ太です。

めっちゃわかりやすいのきましたよ! やっぱり競泳水着女子が1番! とのこと、めっちゃダイレクトにくるやつだ!

イラストももちろん競泳水着女子ですよ。描かれたのは斜め後ろから見るプールサイドに腰掛けた女子と、そしてその向こうに見えるプールからあがってくる女子。ふたつのポーズ、角度と、見せるポイントをあまさず盛り込もうとするかのように工夫された構図、配置でありますね。なるほど、作者にとってクるポイント、それはここなんですな、というのがひしひし伝わってくる。その力の入りよう、見るほどにエネルギーの放射を感じるわけですよ。

回を重ねて、わりかしひねったものも多くなっているMPD☆Vですが、こうやってド直球くると、なんか清々しくさえありますね。ええ、すごいド直球。全力投球でありました。

2021年3月11日木曜日

『まんがタイムきらら』2021年4月号

 『まんがタイムきらら』2021年4月号、昨日の続きです。

『ぎんしお少々』

しろと一緒にいったリベンジ遠足の情景、母が写真に残しておいてくれました。その写真を自分のスマホにて眺め、しみじみ懐かしんでいるすずですよ。幼い頃の自分たちを見ようと拡大してみたところ、ふと目についたのが、どこかで見たことのあるような人……。まほろ? ほんまか。もしやと思ったら、ほんまにそうやったんか? いや、まだ確実な情報ではないですよ。

今回はすずたちから見たもゆるについて、みたいなエピソードでしょうか。すずと塾時代の先輩かなめとの会話にのぼるもゆるのこと。かなめ曰く、霊感少女なのだそう。あー、そういやそんなこといわれとりましたな。ちょっと皆とは違う、そんな雰囲気漂わせている子で、でも実際のもゆるはというと随分違うよね。

もゆるの姉、まほろと話してた時に、私の知ってるもゆると乖離がある! 姉がえらいこと驚いとるのが面白くって、でもって噂されてくしゃみしてるもゆるさんですよ。そこからのこの子の言動見れば霊感少女だなんてまるで思えないってのがね、ほんとおかしいんですね。バイト先にしろ来店で、もうぐいぐいぐいぐいいっちゃうの! ミステリアスのかけらもない、小さなワンコみたいなもゆるです。

『打ち明けごとジレンマ』

盛大に遅刻してしまったちーちゃん。夢の中ではいい雰囲気だったカホとの仲だけど、現実にはなかなか思うようにはいかなくて、それどころか目前に迫る学力テスト対策が喫緊の課題。カホに頼み込んで勉強を見てもらうも、どうにも集中できないちーちゃん。見捨てられこそしなかったけれど、真面目に取り組まないとこないだバレた中二病ノートを音読されてしまう。

やっぱ、秘密ってやつは知られてしまった時点で弱味になるんですね。

本題じゃないんだけど、返ってきたテスト結果。証明問題に食ってかかるちーちゃん、そら点数つかないわ……。と思いながら、昔、自分も似たようなことやったよなあと思い出すなど。生きるということは誤りを重ねることで、振り返るとそこには苦い思い出が死屍累々なのですよ。ちーちゃん、君はひとりじゃないよ。きっと、この雑誌の読者にはそういうのがゴロゴロいます。

さて今回は、ずっと優位に立っていたカホの秘密が明らかになりました。放課後、ちーちゃんと別れひとり行動をとるカホを追跡してみれば、駅のトイレにて変身、眼鏡、ハッピ、ケミカルライトを両手に装備。劇場前にて同じ格好をした女子たちから隊長と呼ばれるその姿は普段のそれとはまるで違って、いやあ、素敵ではないですか。劇場内ではステージに立つ推しに対して全力応援。いやもう、秘密ってやつは知られてしまった時点で弱味になるんですよ!

弱味握られてちょっと焦るカホ、なんだか可愛かったですね。ええ、これにて一勝一敗の引き分けイーブン? いい感じにバランスとれてきたかも知れないです。

『そらコミュニケーション』

朔の憂鬱。はたしてなにごとかと思ったら、お稽古が嫌なんだって。習い事? と思ったら、それどころじゃないな。朔の家、箏の家元で、いずれは朔も母の跡を継ぐことに!? お稽古が苦手すぎてじんましんが出るほどというのですが、ああ、朔、箏が好きじゃないのかな?

みたいなこと思っていたら、いやまったく違った朔の本音。今回、ほんといい話だったと思ったんですよ。

朔を迎えにきた母に連れられて、稽古の見学にいくことになったテンペスタ。はたして彼女が見た朔は普段の彼女とはまるで違った姿、振舞いを見せて、着物姿で現れたかと思うとその言葉も淑やかで、奏でる箏もしっかりとしたもの。おおいに混乱するテンペスタだけど、疲れ果てて眠ってしまった朔を休ませながら母から聞かされた娘のこと、ええ、朔は箏を嫌っているのではないのですね。それどころか、家元を継ぐということを自身受け入れて、むしろ自ら望んでさえいるというんですね。

この朔の境遇が、いずれ女王になるテンペスタには他人事ではなくて、この互いに共感しあえる相手を見つけたといえばいいのでしょうか。自分の感じていた重責を朔も同じく感じていた。そして朔からかけられた、自分の努力を認める言葉。ええ、テンペスタには心に残るいい出来事でありましたね。ソラにはせんりがいるように、テンペスタには朔が、理解しあえるいい友達となっていくのかも知れませんね。ええ、いい話でした。

2021年3月10日水曜日

『まんがタイムきらら』2021年4月号

 『まんがタイムきらら』2021年4月号、昨日の続きです。

『推しごとびより』

この子たち、肝が太いなあ! 自分たちのライブの日取りが決まりました。しかし運の悪いことに、自分たちにとっても大切なイベントとバッティングしていて、さあ、どうする? となった時に、なんとか時間を調整してでもイベントには参加する。見事決断してみせるわけですよ。それにゴーを出す心町の姉もすごいよな。なんとか時間を稼ぐといってくれるその頼もしさ。でも、本当に大丈夫かな。ちょっと心配でありますよ。

それぞれに参加するイベントは違っていて、同人誌即売会に参加する組があれば、アニメのイベント、そしてアイドルライブに参加するものもありで、それぞれの推し活動、充実してるのはほんと見ていて気持ちいいくらいなんですね。思えば前回描かれた柚葉と彩姫の同人誌修羅場の情景も、どうしてもイベント参加を見送りたくない、そんな彼女らの思い入れを下支えするとともに、あの頑張りが無駄になってほしくない、彼女らを見守る読者にもそうした思い抱かせる、そんな役割を担っていたのだろうなって感じます。

そう、見送ってほしくないんですよ。自分たちがアイドルであると同時に、好きなもの、好きなことに一生懸命であってほしい。その好きという気持ちをあきらめてほしくないって、そんな気持ちがあるからこそ、今回の彼女らが置かれた状況、なかなかにつらいものありました。イベントに参加した、充実したその様子とてもよかった、けれど時間が押している。

はたして自分たちのライブに間にあうのか、そんな局面。心町の姉、しっかり時間を稼いでくれるのかな。それでもなお間にあわないなんてことあるのかな。ほんと不安、心配のつのる展開です。

『しあわせ鳥見んぐ』

今回、なかなかに重要なエピソードでありますね。鳥の魅力を知ったすずが、あの鳥を描きたい、この鳥もいいと、目移りしているわけですが、そこには大切な視点が抜けている。すずの鳥が好きという気持ち、それはいいとして、ぐいぐいと迫っていくその姿勢。すりすりしたいというその言動に待ったがかかるんですね。

鳥を見るというのは鳥からも見られているということ。適性な距離を保てなければ鳥に恐怖を与えてしまう。ほんと、とても大切な視点で、岬は鳥との適性距離を掴むため一週間とかかけて観察しているという。

ああ、これコミュニケーションなんだ。人と鳥との言葉を介さないコミュニケーション。自分の好きを押しつけることなく、そっと遠くから、脅威ではないことをそれとなく伝えながら、鳥にとって安心できる距離感を共有していこうとする試み。それが鳥見なのかもなあ。

岬の言葉がすずに動揺与えたか、ちょっと心ここにあらずですね。迷いが出ている。自分の鳥への向きあい方、そこに揺らぎが生じて、ああけれどすずはこの局面を越えることで、さらに鳥とのよりよい関係を築けることになるのではないか。とりあえず翼に相談してみるのがいいんじゃないかな? と思うけど、すずはどうした行動とるのでしょうね。

『むすんで、つないで。』

苺、圧がすごいな! 通りがかったつなぐにですよ、ベンチの隣りに座れともんのすごいアピール! しかも表情ぴくりとも動かさずにな! いやもうとにかく癖の強い子らの中、輪をかけて癖の強い物件、薗部苺の本領でしたよ。

こうして無理に話し相手にしておきながら、話すことはというと特になにかあるわけでなく、どうにも間がもたないってどういうことなのか。でもそれでロースカツ食べはじめるつなぐもつなぐで、まあしゃあないよね、つなぐの気持ちはわかります。

このカツをめぐるやりとり。いまいちこれと向かう先のさだまらない、そんなあやふやな感じではじまったというのに、最後に着地したつなぐの思い出の話。おばあちゃんとの思い出がこのカツにはこもっていて、そしてそれを受ける苺のあの表情、含みがあってとてもいいものありました。そして季節はもう秋になろうとしている。

この時の過ぎていくということ。これこそがこの漫画の中核をなすテーマであるのかも知れませんね。このささやかなエピソードに、流れる時間とそこに確かにある人と人との繋がりの尊さ感じさせられた思いがして、なにか鼻がつんとしました。

2021年3月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2021年4月号

 『まんがタイムきらら』2021年4月号、発売されました。表紙は『一畳間まんきつ暮らし!』。これがまあきれいなイラスト、表紙でしてね、芽衣子と音緒のふたりが揃いのワンピースで、花びらの散る中、花弁を手に受けようとしていたり、振り向くように頭を動かすその動きに見える表情もまた素敵であります。ハイキーで表現されたその画面、真っ白に飛んだ背景、まぶしい光の中に浮き立つように立ち上がってくるふたりのその姿が本当に綺麗な絵となっていて、いやもう素晴しいの一言。それだけに巻頭カラーのその冒頭、ギャップが効いてこようというものですね。

今月は新作ゲストが1本です。

『ウサうさ! —Rabbit To Bunny—』

ボスを自認する女の子。その名はMr. R、というんですが、あれ? 女の子じゃないの? と思ったら、本編でいきなり同じこと指摘されていました。本当の名前はローズちゃんなのか。しかもこの子、小学校で飼われているうさぎなんですね。

多くのうさぎは、安全が守られてかつご飯も安定供給されるこの小屋に不満もなく暮らしているのだけどローズ、いやさMr. Rはちょっと違う。外の世界を、限りない自由を求め、いつか小屋からの脱出を、うさぎが自由に暮らす島への逃亡を夢見ている。この子のこうした野望、まるで周囲に理解してもらえないでいるのがちょっと不憫で、けど面白くて、とにかく草食べるのに一心不乱なうさぎたちの絵が途中はしばしに挿入されるのがおかしくって、もぐもぐもぐもぐ、これいいアクセントになっててよかったですよ。

Mr .Rに同調するでなく、むしろつっこみ入れるのがクールなT。そして怖がりなBは脱出否定派で、ほんと、Mr. R、劣勢だ。しかもモブうさぎたち、終始一貫してご飯に一生懸命! RにBにと付和雷同しながらも、結局はご飯優先で意思決定される。で、あのもりもり草食ってる顔。めちゃくちゃ面白いんですね。

今回のMr. Rの脱出計画。まさかのドア内開きで失敗しちゃうんですけど、結局うさぎを大事にしてくれている飼育委員の子にやさしく懐柔されて、逃亡は先送り。このなんだかんだで小屋の中に安住してしまう、そんな弱さもおかしみになっていました。

『星屑テレパス』

つらい展開が続きますね。モデルロケットの大会、中部予選にいよいよ参加します。ああうまいことロケットも完成にこぎつけたんだ! でも、ここにきて不和? 不安があちこちに顔を出して、瞬はライバル視する彗に対してとにかく挑発的だし、そして海果もスピーチを前にして余裕を失っている。

しかし、歯痒いとはこういうことをいうんでしょうか。瞬も海果も誤った目標に囚われて、周囲を見られていない、自分自身さえも見られていない。誤った選択、比較しないでいいものを比較して、まずは手の届くところから実績を積み上げていくのではなく、一足飛びに完成完璧に手を伸ばそうとしては、届かないことに失敗の評価をくだし、まるごとすべてを投げ捨てるようにして省みることをしない。

ここからのリカバーがひとつのテーマを描き出すのでしょう。それはわかるのだけど、つらい場面が続きますね。この子たちの活動を導き助言できる、そんな人がいないのがいかんのかな。遥乃が重要な役割り担いそうに思うのですが、まだそうした兆しがないですね。不安な状態でサスペンドされた気分でありますね。

『えるくえすと! ~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~』

銭湯からの帰り道、突如モンスターと遭遇してしまったエルたち。そのピンチに現れたのが、エルの仲間であるルチア。モンスター多数を前に魔法で対抗しようとしたところ、レベルもMPも足りなくて、なるほど、エルと同様、この子もレベルがリセットされているわけですね。

この子、魔法使いかと思ったら僧侶なんですね。魔法を使い、かつある程度の物理攻撃能力もあるといったところでしょうか。レベル低下で魔法が使えないことに戸惑いながらも、モンスターをポコポコ杖で退治していたらレベルも次々上がっていく。これ、エルがやってるみたいにこの世界でいろいろお手伝いするよりも効率いいんじゃない? 実際、あのちんまいモンスターは自然湧きならぬ異世界から続々送り込まれてくるみたいだから、あのちんまいのをエルとルチアふたりで倒しまくってレベル上げるのがよさそうだなあ。

なんて思ってたら、翌朝店の周囲にあふれかえってるモンスターたち。ジャンク箱から見つけたソードコントローラー手に大活躍するエルとルチア。ふたりの戦いがゲーム販促のショーと勘違いされて好評博すのはいい感じでしたね。この誰も不幸にならない感じ。なんか安心できるものあります。

そしてモンスターがやってくる穴が発見されて、エルたちの帰還の希望が、と思った矢先に穴が消失? ともあれ、なぜか完了していないイベントを知識として知っている、その後の展開まで知っている謎とかね、いろいろ気になる要素ちりばめながらの連載決定。ええ、これからのエルたちの活躍、楽しみでありますよ。

2021年3月8日月曜日

『まんがタイム』2021年4月号

 『まんがタイム』2021年4月号、一昨日の続きです。

『テレパス皆葉と読めない彼女』

皆葉、能力を失ってしまった? いつもは聞こえる妹たちの心の声が突然聞こえなくなってしまった。それが本当か試す妹たちの行動が面白くて、この子たち、茶目っ気があるといいましょうか、こうしたノリのよさ、すごく可愛いんですよね。

皆葉、テレパシーを失うとほんといろいろ大変になってしまうんだな。困ってる人がいるのはわかる。けど、なにに困ってるのかわからない。手にしてるリードから、犬が逃げたと澄花は推測するわけだけど、皆葉、道に迷いましたか? 見当違いなこと聞いちゃって、これ、皆葉の察しの悪さがゆえなのか。でも、考えてみれば、テレパスであれば察する必要もなかったわけで、それゆえに育まれなかった領域なのかも知れませんね。

能力を失ったかも知れない。それで焦りを見せる皆葉だけど、取り柄がなくなってしまったなんて考えちゃうのか。友達が離れるのではなんて思ったりしてないよね? 基本朴念仁の皆葉。きちんといってくれないとわからない。いや、でも、こういうのやっぱりきちんと言葉で伝えてくれると安心ですよね。こればかりはテレパスであるなしに関わらず大切な姿勢だと思うんです。

この試練、はたして一過性のものなのかどうなのか、皆葉にとっては自分のまわりにいる皆のこと考えて理解する、いいチャンスなのだと思うんですね。澄花は皆葉が超能力持ってるから特別に思ってるんじゃないよ? そうしたこと、皆葉にも気づけるといいですね。自分の気持ちのさざなみ立つことについても、見通しつくといいですね。

『良倉先生の承認欲求』

文化祭の展示、星畑の提案で映えることすることになるんですが、おおっと、案の定良倉がめちゃくちゃ乗り気だ。しかも自分の望みを果さんと、星畑を誘導している!? かつて撤去されたラブリー映えルーム、限定復活させるんだ。しかも美術教師の肩書を盾に、自分好みの新たな映えルームを作ろうとえらいこと前のめりで、あまりの熱に古岩、水元から疑念の目で見られちゃうというのな。ほんと、この人、自分の好きを隠すのがどエライへたですよね。基本全開といっていいものか。ほんと、これでぶんちょー紳士が身バレしてないの、奇跡を感じてしまいますよ。

でも今回、自分の案が採用されて嬉しい良倉がね、めちゃくちゃ可愛いのよな。おっさんが可愛くていいのか、という気もしないではないですが、この漫画、一番めんどくさいのが先生で、一番可愛いのが先生で、なるほど上枝先生の妄想もはかどるわけです。今回なんか、星畑が手のかかる子供の面倒見るお姉さんみたいになってましたよ。

『ご主人様!確保します♡』

のっけから面白いな。メイドさんの手作りオムライス。実はレンジで温めてるだけ! 夜中に思い出したん? マミが跳ね起きて詐欺なのよッ!! って、ほんと、いったいなんでまたそんな夢見てしまったのか。お客さん、ご主人様に嘘ついてるのがつらかったんかな? 良心の呵責というやつかもですね。

それでお店で手作りを提案。そこまではいいんだけど、メイドの皆、調理スキル酷いな! 得意料理と聞かれて、レトルトカレー、カップ麺、たまごかけごはんって、それら料理というにはちと足りてないのでは? あっけにとられるマミの顔。でもマミも常識はずれの行動したりして、米の研ぎ汁にいきなり顔つっこむとかね、いやあ衝撃の描写。しかも、友達のママが実際やってましたって、サブタイトルに二度びっくりです。

今回面白かったの、ココが騙されてキャベツ入りシュークリーム食べていたこと発覚するとかね、禁断の3秒ルール、一瞬の間からさすがに止めにはいる皆の本気度がうかがえるところ、それからココの料理を見抜くキーポイントなどなど、いろいろ楽しく読んだわけですが、ここでふたたびの衝撃、全員ポットの使い方がわからない、って、ほんまに!? 実話とか、これ家事経験とかいうレベルじゃなくない!? 電気ポットとかじゃなく、素早く沸かしてくれる電気ケトルみたいなの使ってたのかな。いやもう、そ、そんな、まさか!? の世界でした。

こうした驚きの描写のいろいろ、基本作者の経験から発していたりするんでしょうけど、ポットに関してはさすがにないと思われそう、そんなおそれがあったからかキャプションがついてきた。それがまたおかしさに拍車かけていましたよ。

2021年3月7日日曜日

『まんがタウン』2021年4月号

 『まんがタウン』2021年4月号、一昨日の続きです。

『部長と2LDK』

社員旅行を目前にしてお酒の特訓することにした部長。いや、飲み方は学べても強化特訓は無理ですよ! やることといったら菜々と家飲みなんですけど、どんなお酒がいいかと買い出しするところからはじまって、まさかのテキーラに興味が!? すごくいい笑顔で小瓶を差し出してるけど、無理無理、ほんと、知らないというのはおそろしいことです。もうまったくお酒の場にもお酒自体にも興味なく過ごしてきたから、種類についても、度数といった知識についても、まるでないんですね。

こうした特訓しようとするの、皆と楽しく飲みたい、そんな気持ちが芽生えてきたからというのですね。菜々と暮らすようになって、ほんと部長変わってきている。今回の家飲みなんかも、昔の部長だったらやろうとも思わなかったはずで、そんな部長の初家飲みの情景。初々しくて、梅酒のおいしさにすごくいい表情見せてね、でもやっぱり一口でえらいこと酔っちゃうんだね! いやあ、無理しない方がいい。薄めよう、水なりお湯なりで割ろう。ほんと、菜々のいうように無理しちゃあいけません。

しかしこの部長のお酒に酔ってぽろりと出しちゃう甘えん坊の素顔ですよ。菜々の膝にポスンと収まって、菜々さんって呼んでいい?

うわーっ、きましたかーっ!?

ほんと、いろいろ感情のアップダウンが制御不能になっちゃってますけど、菜々のいうように可愛い人だと思います。そしてこの時の言動もろもろ、醒めた時に覚えてるんですかね? 覚えてそうな気がするんですよ!

『立ち呑み布袋でもう一杯』

おお、知ってますよ。せんべろ、せんべろは知ってますよ。千円でべろべろ。お得なセット、流行ってるというの、そんなになんですか? みんな金がないんだろうなあ。安くて酔いたい。お酒で酔いたい。世知辛い世の中の一端がここにも垣間見えるように感じられて、いや、別にそんな社会、世相を描こうって話じゃないから、気にせず楽しくいきましょう。

安くて酔えるテクニックというと、ストローで飲むとか、そんなのばっかり聞いてますけど、せんべろはそういうんじゃないんですね。なるほど、この店のシステムは面白そう。千円でコイン5枚と引き換えて、メニューからお酒、つまみと交換していく。決まったセットメニューがあるわけじゃないというの、自分の好みで組み立ててもいいし、コストパフォーマンス追求してもいいしで、このいろいろ考えるのがまた楽しみになりそうです。

お客からは、一杯ひっかけて帰る、そんな手軽さがあって、店からは客の回転数をあげられるメリットあってと、それぞれによさがある感じですね。コスパ派熊田氏チョイスの日本酒、いつもより100円安いというのも、回転数あげられるからこそ実現する価格だったりするのかも。でも、せんべろといいながら、2せん3ぜんと重ねていく、そんな飲み方もあるんですなあ。いや、ルール違反じゃないからいいけど、発案者舘さんからしたらせんべろの楽しみを理解しない無粋者、そんな具合に低評価っぽいですよ?

『君と銀木犀に』

小学生の頃の友達と久しぶりにあった時のこと、同じ学校にいった同士でわからない話をするもんだから、ぽつんと取り残された気持ちになってしまって、それからなんだか胸のあたりにもやもやが残ってしまった泉。ああ、それは疎外感だよ。そういって気持ちを言葉で整理するのは簡単だけど、それだときっと泉のそれは晴れないのだろう。自分でその気持ちに向き合って、そして葉介のくれたアドバイス、勢いよく走って身体より重い心を振り払っていくの、こうして実地で取り組んで確かな実感をともに知っていくのが大切なのでしょうね。

思えばこの漫画は、誰しもに起こることを描いて、だからこそ共感も得られようというのですが、そのできごとで動く心とその描きよう、そして泉が、葉介が、その気持ちをどう扱っていこうとするか、そこに独特の視座、タッチが見られるのがよいのです。今回でいえば身体よりも重い心を振り払うなんて考えの、自分にはない、はっとさせるようなものの見方、捉え方と、なによりそれが、ほんとそんな感じだとしっくりくる手ごたえが素晴しい。知ってたつもりでいたことが、実はそうではなかったかもと、新しい光が知らなかった姿を受かびあがらせた、そんな思いにさせられるのです。

2021年3月6日土曜日

『まんがタイム』2021年4月号

 『まんがタイム』2021年4月号、発売されています。表紙は『おとぼけ部長代理』部長代理がチャーハンを作っているんですね。これ、家事かな? と思ったら、春、新年度、新生活のはじまる季節、ということで、新しい生活の一コマを切り取ったといった感じなのですね。『六畳一間の憑き物石』こいしは掃除グッズ大量装備しています。『花丸町の花むすび』花子も掃除でしょうか。不要物をダンボール箱に詰めて片付けてるようですよ。『テレパス皆葉と読めない彼女』澄花は料理ですね。花柄のエプロン似合って素敵です。

『ローカル女子の遠吠え』

今回、驚きました。静岡、石油がとれたんだ! 石油掘ろうといわれた雲春が、油田とかここらにないっていって笑っていたら、りん子がいうんです、あったんですよ牧之原に。って、マジかーっ! すごいな。新潟くらいしか知らなかったよ。というか、日本初の機械掘りとか、しかも結構な規模だった? すごいな静岡。知らないものいっぱいですよ。

今回は、いつもなんだかんだいって静岡に詳しいりん子が知らなかった静岡が語られて、これがまた意外な展開でした。雲春が、湧いてるところを見てみたいというんですが、あるわけじゃないじゃないですか、ばっさりりん子は切って捨てたものの、実はありました! という話。すごいな! 今も湧いてるんだ!

水馬に教えてもらって、知らなかった、ないと決めつけてしまっていた、弱ったところをつけ込まれて富士登山の外堀埋められてしまうりん子もほんと面白かった。そして、この地元民も知らなかった油田。現役で採掘はしとらんの? ともあれ、こんなところもあるんですね。静岡、ものすごいです。

『茨城ってどこにあるんですか?』

温泉につかる森戸、めちゃくちゃ可愛いな。なんかのマスコットキャラみたいだ。

いつものことなんですが、ヒカルにほいほいノセられて、奥久慈まで取材にやってきた多恵たち。冬季には凍結することもある袋田の滝が見物というんですが、その前に温泉入って、名物のしゃも料理を食べて、もちろんそのレポートも仕事のうち。撮影となると緊張してしまう多恵、この子、なかなかなれないんだねー。でもこういうのがこの子の持ち味のような気がする。

今回、思わぬ女子会? ガールズトークが勃発したりして、鈴子は早寝したがってるのに、このテンションの違いよ! 違いというと、ノーメイクで写真撮られて焦る鈴子。そうか、そうなのか。やっぱ気になるんですか。きっと問題ないんじゃないかなとか思うんですけど、いや、加藤はきっと鈴子は目に入らないとかそういうのじゃなくて……。

ガールズトークで夜更かし寝坊の大失点が、まさかの加藤の行動でリカバリーされるというのがすごかった。横浜からすっとばしてきたんだ。でもおかげで乗れなかったバスの損失穴埋めできて、加藤さん、ヤバい寄りの人だけど役に立つなあ!

この物事がうまいこと噛み合っていくの、実に面白かったです。袋田の滝が凍結しているか、実際に見なくてもじわじわわかってくるくだりも面白くて、そして最後の階段ですよ。登るの嫌がってる森戸を強引に引っぱって、それでもって感動させる多恵がほんと王子様みたいですよね。かっこよかった。ええ、素敵な展開、いいラストでした。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

虹がかかってることに気づき、生放送中に駆け出してしまう琴音。牧には怒られちゃうんですけど、こういう突拍子もない行動? 天然自然の感情の動きを見せてくれるのがこの子の魅力だから、もうこれは仕方ないよなあ。

と、今回は、飾らず無理せず、自分のらしさ自分の思いそのもので行動する琴音が素敵というエピソード。その顛末に、琴音とは違うスタイル持った真由が関わって、ほんと、ふたり、全然性格というか違ってて、天然自然の琴音と少しずつ積み上げていくように作り上げていく真由。でも、そのどちらもがそれぞれに良さ持っている。無理して自分にないもので勝負する必要なんだよというようなところがよかったと思ったのでした。

琴音が自分の持ち味、自然と吸収してきたことがこの子のベースになっているというのに気づけるくだり。夕焼けを見ながら琴音、真由ふたりが語りあっていたでしょう。これが本当情感あって素晴しく、こうしたところに思いの確かさなんていうのが伝わるのでしょうね。ええ、これは琴音という人の言葉、語りもそうでしたけど、この漫画を通じて伝わるものでもある。ほんと、素敵なエピソードだと思いました。

最後の琴音の自然体をほめる真由の笑顔も素敵でしたね。そして、真由の言葉なら素直に受けとると、若干の嫉妬を見せる牧も可愛かったです。

『瀬戸際女優!白石さん』

白石の映画、好評なのか。白石のファンも増えていって、そうなると注目もされるようになる。普段の私服、ジャージ姿で飲みにいくところ見られて、運動してるんだ! ファンに誤解されたら、その期待を裏切らないように走ってみせるとか、白石のこの基本真面目なところ、こういのがいいんですよね。

でも白石にはプレッシャーになってる。自分に向かないだろう仕事、ワイドショーのコメンテーターなんて仕事依頼なんてのも舞い込んで、そんなの自分にできるだろうか。迷った時には昔の仲間に相談にいくのがね、この人と仲間との確かなつながり、仲というの感じさせてまたいいし、仲間たちの白石に向ける信頼、それもいいんですよ。合間合間にちょいちょい出てくるヤンキー由来のもろもろは愛嬌ですよね。ほんと面白い。この姉さんたち、怒らせちゃあいけないなあ。

ワイドショーでの顛末も、期待には添えなかったかも知れない、白石には苦い経験となってしまったようなんですが、にらまれてると思った人が実は白石のファンでしたっていうの、あの頬を赤らめながら色紙差し出すあの姿、なんだろう、このおじさん、可愛いなあ! いやもう、結果オーライなんですが、足りないところ自覚してさらなる成長をと考える白石が、やっぱり基本真面目! いいんですよね、こういうところが!

2021年3月5日金曜日

『まんがタウン』2021年4月号

 『まんがタウン』2021年4月号、発売されました。表紙は『派遣戦士山田のり子』。昨今の時世を反映してテレワークでありますね! のり子がノートパソコン手にweb会議の途中であるようですよ。でも、この人しゃべらないけど、ちゃんと会議できるのかな? この他に『新クレヨンしんちゃん』、新連載の『淑女の笑顔は崩れません』、『意味がわかると怖い4コマ』のカットがございます。

今月は新連載が2本です。

『淑女の笑顔は崩れません』

その生い立ちから感情努力その他もろもろを笑顔の下に隠すようになった鳳来寺歩華。なにがあってもニコニコ。誰になにを頼まれても、どんなに仕事が忙しくても、また同僚がへばって手がとまってしまってても、常にニコニコ。これは果たして優れた特性なのか。歩華は社内では評価高く、人気もあるみたいですが、なに考えてるかわからないとか、一線引いて心を開かないとか、そういうこともいわれたりしそうなタイプではありますよね。

こうやっていつもニコニコして、つらさとか表に出せないでいると、メンタルヘルス面で問題発生しそう。そんなこと思っていたら、本人もある程度意識してるようで、会社の人にも深入りしないとか、苦手は苦手とちゃんと意識してやんわり距離を取るようにするとかね、自衛している感じ。やっぱりしたたか? 新しく異動してきた同僚、林聖との関係も、向こうはわりとぐいぐいくる感じではあるけれど、歩華はあくまでも一線引いてますよね。

今回は顔見せみたいなエピソードでした。実は意外と自分を守って他者とは一線画している歩華と、他者のプライベートに踏み込むことも躊躇せず問題解決能力高く社交的な聖。タイプの違うふたりの出会いを描き、そして今後名物コンビとなっていく、そんな予告をした初回。このふたりの関係の変わっていく様、これ序盤の見どころになりそうです。

『意味がわかると怖い4コマ』

これは、すでに単行本も出て人気を博している漫画が『まんがタウン』でも連載することになったってわけですね。内容はタイトルのとおり。さらっと、けれど意味深に描かれた不穏さ匂わせる4コマの、その匂わされた不穏をいかに読み解けるか。その読み解こうとする行為が漫画の面白さを引き出すタイプの4コマであります。

読み解けた瞬間に、ああなるほどとなる、ちょっと昔の流行語だとアハ体験みたいな感覚を得られるので、欄外の作者による解説を極力読まず、しばし考えるみたいな読み方をしてるんですけど、一般に皆さんはどんな読み方をされてるのでしょうね。さあ読み解きのお題を用意したよ、君にはわかるかな!? みたいな作者の挑戦に、ライフで受ける! みたいな感覚で読んでるわけです。これってこの漫画の趣旨には反してたりするんかな。

あ、わかった、ゾワっときたわ! みたいな感覚じゃなくて、あー、そう? やっぱり!? この解釈でよかったんやね! みたいな感じになってて、なんだろう、ちょっとした読み解きチャレンジみたいな楽しみ方しています。

『食欲しか勝たん!』

なにを置いても食い気の勝るアイドル、通称こころんが今回渇望していたもの、おでんなんですね。三人組のMVを撮るため、雪の積もるゲレンデ? にやってきたというんですが、とにかく寒い、寒いとどうしても温かい食べ物が欲しくなって、ああー、おでん食べたい。そこからずっとおでんに支配され続けるのこころんがおかしくって、なんとかしておでんを頭から追い出したい。でも油断するとおでんに屈してしまう自分がいる。雪玉作るつもりが雪おでんを黙々と作り続けていたことに気づいた時のあの表情。無意識なのか! いやもう、この子、重症です。

みかみーが作った雪だるま、土がちょっとまじっちゃったりしてね、それうっとりと見るこころん。雪だるまが可愛いからじゃないのか。がんもどきに見えるのか。それをぎゅっと抱き締めるその様子、ほんとすべてがおでんになってるこの子。いやもう、この調子で毎回なにかしらの食べ物に支配され続けるわけだな。大変だ! でも、なんだろう、こんなでもいいように誤解されて、結果オーライでうまくいっちゃうのが面白いと思います。

いつかこころんの胸のうち、正しく理解する誰かが現れたりするのでしょうか。もしそんな人がいるとしたら、きっと同属だと思います。

2021年3月4日木曜日

『まんがホーム』2021年4月号

 『まんがホーム』2021年4月号、一昨日の続きです。

『座敷童子あんこ』

あんこのルーティーンが、基本寝て食べて食べて食べて寝るみたいな生活じゃないですか。これ、太るよなあと思ってたら、次のページで丸々太ってるっていうの、もう信頼と安心の展開ですよね。そら太るよなあ、と思ったけど、よく考えたらあんこはしょっちゅうこんな感じだった。

しかし今回の最大インパクトは、卒業式の情景ですよね。胃毛面くん、相当なイケメンっぽい。その彼が第二ボタンもらった、第四もらったから、右袖、左袖となんだか不穏な話になってきたぞと思ったところに、ナイスボディさらしながら登場してくるの。うおお、なんだこのシュールそのものな情景。めちゃくちゃ面白かった。この絵面のインパクト、加えて胃毛面くんの揺ぎない表情がすごい。いやもう、歴戦を感じさせる勇姿でした。

『スナックあけみでしかられて』

ホワイトデーのお返しですね。果物屋さんの値引き攻勢につられて買ってしまった大量のイチゴ。ワインに漬け込んだサングリアは店では出せないからと、ホットワインにしてみたり、お酒が駄目な乃里ちゃんには大人っぽさあしらったイチゴメニューを提案してみたりと、このお客さんにあわせたアレンジしてくれるの、このお店の人気の理由なんだろうなって納得させられるものありました。

乃里ちゃんのちょっと背伸びしたい気持ちがいいですよね。でもって、自分用のメニューを皆にもというところね。気持ちに余裕ができましたか!? それで皆からチーママと呼ばれてるのがおかしかったです。

鈴木先生にはちょっと厳しい乃里ちゃんだけど、やっぱりお酒が駄目だった鈴木先生のこと心配して、これまで疑ってたのを悪く思ったりね、でもって帰り道での会話、この子の垣間見せる大人びた言動、それがねなんかよかったなって。なんか相互に理解をかわした様子。それがなんかよかったんです。

『歌詠みもみじ』

中学生の頃の受験模様描かれて、ああ、まりなさん、今通ってる学校、必死で勉強して受かったんだ。みんなと同じ高校にいきたい一心で、D判定からA判定まで、がっつり上げてきたんだなあ。

中学生の頃の皆の雰囲気、今と結構違うのが新鮮でいいですね。まりなは肩あたりで髪を切り揃えてるし、千恵は結構なショートだし。でもあんまりもみじは変わってないんですね。

頑張って、模試で結果を出しつつも決して油断することなく積み上げて、それでも体調という要素がまりなの頑張りをふいにしそうになったところ。ああ、受験は厳しいなあ。どれだけ準備に余念がなくとも、こうした不調がつまづきとなることもある。一回限りのチャンスというのがあかんのだろうなあ。なんか救済などあればいいのに。なんてこと思って読んでいたのだけど、まさかここでまりなが受かっていなかったとは思わなかった。ここからの、現実を受けとめようとつとめて振る舞うまりなの健気さ、同情は求めない強さ、それはとても美しかったです。

今回は、まりなの努力の軌跡がしっかり描かれていたからこそ響いた、そんな風に思います。今も当たり前みたいに一緒にいる3人だけど、こうしたドラマもあったんですね。だからこそのいい友達なのだと思わされたエピソードでした。

『うちの秘書さま』

ホワイトデーのお返しですよ。はじめは御曹司だからって金にあかして高価なものを買うなんてことはしないんですよね。ちゃんとお返しする相手のこと考えて、背伸びせず自分のできる範囲でプレゼントを選ぶんです。考えた末に辿り着いたハンドクリーム。その匂いに相手のこと思い出して、これにしようと決めるくだりなど、はじめの相手への思いやり、普段からしっかり見て聞いて匂いまでも覚えて、この人にはなにがいいかきちんと選べるの。素晴しい細やかさだと思いました。なんか御曹司のわりにケチくさいみたいな感じで、クラスの女子からは不評なはじめですけど、この人は実家抜きにしても結構な優良物件だと思うんですよね。ええ、ほんと、いい子だと思うんです。

で、それだけに山田が残念賞! 見た目はまともそうなのになあ、愛が重い! というか、加減がない! それ、はじめもドンびきするレベルなんだ。あと発想が変態チック。選んだプレゼントとそれにした理由を聞いたはじめの感想がきもいですよ!? でもまあ、そんなに発想は悪くないとも思うんですけどね。実用品で、実際無駄にならず、かつ大げさすぎない。発想が変態っぽいのはいわなきゃわかんないしな。とか思ってたら、メッセージカードで自爆するってんですから山田くん、残念賞!

いやほんと、ホラーを感じます。山田は加減を知らないといかんタイプだけど、愛が暴走しちゃうんだろうなあ。見た目、雰囲気は常識人っぽいのになあ。ほんとすごかったです。

2021年3月3日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年4月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年4月号、先日の続きです。

『RPG不動産』

これまた話が大きく動きました! 姉とともにRPG不動産の皆を洞窟に閉じ込め、ファフニールすなわちファーを手中に収めんとする!? アリス、皆を裏切ったの!? これまでの琴音に対する憧れの言葉も、皆と築いてきた関係も、全部嘘だったの!?

いやあ、すっかりやられましたよ。琴音たちを洞窟に閉じ込めたと思わせたその行動。姉を足止めして時間かせぎするための策だったんだ! そうか、入り口を塞いだ大岩は、琴音たちを閉じ込めるのではなく、姉の進攻を遅らせるためのいわば扉で、しかもその洞窟の先には人に友好的な種族、そしてアリスの姉、セレニアにとっても大切な種族、ノームたちの街があったっていうんですね。

今回は核心に迫る情報、てんこ盛りでしたよ。アリスと姉の関係。以前のファーのドラゴン化に姉セレニアが関係していたこと。でもそれ以上に驚かされるのは、アリス、あなたファーの従姉妹だったの! いやもう驚きの展開。でも、ほんと、人間と亜人が自然に仲良く過ごしてきたRPG不動産。ファーだけでなくアリスもまた亜人であり、大切な仲間として不動産の皆と良好な関係を築いてきた。こうした彼女たちだからこそ、いまだ緊張をはらむ人間と亜人の架け橋となれるのかもと、期待高まるばかりです。

『mono』

ものすごいもの見せられてるな。モキュメンタリーを作ろう。カメラ持って、夜の能泉湖で撮影をするのだけど、迫真の演技を見せる田島さん。やっぱりうまいななんて感心してたら、あれ? なんかおかしいぞ。打ち合わせとは違う行動をして姿を消すんですよ。

これ、モキュメンタリーを作るという体で話展開して、まさしくこの展開そのものがモキュメンタリー的な流れになっとったってわけですかい。姿を消した田島。その後電話も繋がらず、翌日学校にいけば、そこには皆の知らない田島の姿が……。

あの田島とはいったい誰だったのか。

いやもう、すごいもの見せられてます。はたしてこの展開、これ自体がモキュメンタリーフィルムそのものなのか、あるいはまさしくこれこそが彼女らの経験している現実そのもので、次回なにか種明かしなどされるのか。いやもう、傍観者のつもりでいたらすっかり巻き込まれちまった、そんな感覚。こいつはしてやられました。

『しずねちゃんは今日も眠れない』

安眠のためにいろいろ工夫をするしずねが導入したもの。香りでもって安眠効果を得よう、リードディフーザーを買ってみたっていうんですね。精油かなにかに吸い上げて揮発させる芯をボトルにさすのですかね。精油ではないのかな? 電気とか火で香りを広げるものとは違い、安全なのはポイント高いですね。

でも、これをねねがひっくり返してしまう。うん、なんか期待どおりというか、なんかやらかしそうな気がした。それでごめんと謝るだけじゃなく、なんとかして新しいものを買ってこよう、町に出て、お金がないのに気づいても、諦めることなく、人助けして商品券入手してと、このちょっとした冒険は楽しげでもあって、ええ、ねねもこの経験でちょっと成長できたかも知れませんね。

ここで終わったらいい話だったのにな! ラベンダーのボトル買ってきたの、それ、そのままでいいのに無駄にアレンジしたんだ! ほんと、懲りないねねです。ねねにも変なにおいがついてると、しずねに距離置かれてショック受けてるねねがおかしかったですよ。

『まちカドまぞく』

桃の来歴を知って、シャミ子、えらく燃えていますね。桃を守れる強い魔族になるんだって意気込んで、でも桃に特訓を願い出るも協力は得られなかったのか。

このくだりの、桃を守りたいシャミ子、シャミ子を労る桃、互いに相手を思っているのが素晴しかったですよね。あとちょっと体重を軽く申告する桃が可愛かったです。意外や気にするんだな。

シャミ子がジムに体験入会するところとか、もうほんと、ただそれだけでおかしかったのに、リコとしおんまでいるってんだからなおさらに面白い。しおんも桃の過去を知って鍛えるつもりになったんですね、って、シャミ子とは違い逃げるための体づくりか! でもってリコは痩せてマスター好みの体形になるんだって、このそれぞれの方向性の違い、微妙に同じ方向向かない感じ、これがおかしいよなあ。

でもって、この話、単発のコミカルエピソードかと思ってたら続くんですね。思いもしないことが本筋に絡むこの漫画。これもそんな感じなんですかい!? いやほんと、たるんだお腹を気にするシャミ子とか、めちゃくちゃ面白かった。全コマ同じサイズです!! いや、そうだ、ほんまシャミ子のいうとおりですよ。

『紡ぐ乙女と大正の月』

紡、雪佳からお姉様と慕われて……、と思ったら、これ唯月の前だけなのか。唯月への面当て? 紡を振り回して、唯月との時間を奪おうっていうの? 唯月の前ではしゃいで見せる雪佳。でも、唯月は少し寂しそうな表情見せて、そりゃそうですよね、紡に対する振る舞いと唯月に対するそれ、まるで違うんだもんな。やっぱ面当てだよなあ。

しかし、こうした雪佳の本意にまるで気づいていなかった紡ですよ。放課後呼び出されて待ち合わせ場所にいってみれば、雪佳ったら厳しい厳しい。実際雪佳がいうように、紡、おめでたいのだと思う。でもこんな紡だったからこそ、唯月は救われたんだと思うんだよなあ。なればこそ、いつかこのおめでたい紡が雪佳の気持ちをほぐし、唯月との関係も改善させて、みたいなことにもなるのだろうなあ。しかし、今の様子見るかぎり、はたしてそんな日はくるのだろうか。なかなかに険しい道となりそうなんですね。

雪佳とともに暮らしている久我千歳。この人が大きな役割担いそうですよね。侯爵家の令嬢だけど、すごく気安く紡に接して、そして雪佳のことも気にしてくれていて、そんな場で雪佳、ひとりぽつりと本音もらしていましたね。自分はいい子じゃないって、その真意やいかに。この子の抱えている問題、それは本当にいかなるものなのでしょうね。

2021年3月2日火曜日

『まんがホーム』2021年4月号

 『まんがホーム』2021年4月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかが、卒業ですね、アカデミックドレス着ましてね、手には卒業証書。この落ち着きある風貌、すごくらいかという子にマッチしていて素敵なイラストであると感じます。『孔明のヨメ。』、孔明、月英夫妻も同様にアカデミックドレス。ガウン越しに見える月英の華やかな着物、それが素敵です。『ぼくの上目遣い』あづさは着物に袴です。あの右手に持った卒業証書の筒、その持ち方にもこの人のらしさが現れていて、すきっとした凛々しさ、よいですよ。

今月は新作、ゲストが2本です。

『若王子主任は後輩ボイスに抗えない!』

見た目に凛々しい若王子凛。仕事もばっちり、誰からも一目置かれている、そんな人なんだけれど、心の癒やしはイケボイスなんですね。スマートフォンにイケてるボイスを詰めて、休憩のたびにエネルギー補給をしています。

そんな若王子に訪れた出会い? 岸川なる若手を指導することになったのだけれど、この彼がこれまた美声の持ち主で、見た目にはおとなしそうな青年だというのに声が最高。一発で落ちる若王子のあの表情。すごかった。

でもわかりますよ。大学の頃の友人で、すさまじく声の美しい女性があって、声がいいっていうのはただその声質ではなくて、空間に響きが満ちるのね。あまりの声のよさに、話してる内容が入ってこない。今まさに若王子はこうした状況に置かれているわけか。

しかしこの漫画、恋愛ものみたいに捉えていいんかな。若王子は岸川の声に翻弄され、そして岸川というと見目麗しく振り向き横顔もかっこよくキマる若王子に心打ち抜かれてるやんか。

ふたりともに、ちょっと理由は違うけど、自分の気持ちを隠そうとしているわけですが、これいつか漏れるんだろうか。声が、見た目がバリ好みというの、どれだけ隠し通せるものか。いやもうこいつはちょっと面白そうです。

『ウメボシオニギリ』

飼ってる犬の名前がオニギリなんだ。ひとり暮らしの大学生、イナホの飼い犬オニギリは、イナホのこと大好きで、イナホが実家を出るとなったときにくっついて離れず、ついにはついてきてしまったというんですが、だからといっておとなしくイナホのいいつけ守るわけでもないんだ! これ、犬の犬らしさってやつなのかな。飼ってないからわかんないんだけど、服をボロボロにしちゃったりして、怒ろうと思ったら必死で逃げようとして、ああー、ウメボシっての、これなんだ。散歩から帰りたくない犬がなっちゃうアレでしたか。オニギリに関しては、ちょっと違う理由でなっちゃうみたいですけど!

絵、いい感じですよね。きれいにまとまって、わかりやすく、丁寧に人好きするキャラクターにしあげてきている、そんな感じがします。第1回といっていいのかどうかはわからないけど、ばっちりキメてきてるキラキラご近所さんとか、いかにも今後イナホに関わり持ってきそうな人とか出てきてるじゃないですか。

今回はイナホとオニギリの関係や、大学でのイナホの様子、イナホのひととなりですね、それを主に伝える内容。けどさっきいってたご近所さんとか、いろいろ話を、あるいはイナホの人間関係を広げていく余地を見せています。ここからどういう発展見せるか、ちょっと続けて読んでみたいかもと思わせるゲスト回でありました。

『天国のススメ!』

いい話ですね。幽体離脱したまま戻れずにいる女子高生。太一いわく、幽体迷子っていうんだ。バレンタインデーに思い人に気持ち伝えるつもりが、ええと、事故? 自室で転んで頭打ったのか。たいしたことなくてよかった、といいたいけど、自宅での転倒がもとで亡くなる人多いからね! この人、結構ヤバい状況だったのでは!?

ともあれ、このお姉さんの好きな相手。背が低いのを気にしていてというのがね、太一の状況とかぶるのですよ。背の低い男子として、背の高い女性から気持ちを向けられて嬉しいものなの? 参考にと太一に聞くんですね。

遅々として進まないように見える太一と十子の関係。十子が太一のこと好きなのはもうあからさまじゃないですか。対し太一は十子のことどう思ってるの? その答が、言葉としては明確にされなくとも、耳打ちされた幽体のお姉さんのあの表情でありありと伝わってくるの、これはすごくよかったわあ。

さらに後にお姉さんと再会。おお、進展してるやん! この後日談見られたのも、またよかったと思うのです。

『恋はリベンジのあとで』

おおう驚いた。泉は石田からつけまわされてると思ってる。石田からしたら、うかつにも遭遇しちゃってるだけだっていうのに、泉はもしや好かれてるのではとちょっと浮かれちゃってたんだろうなあ。だからといっていいものか、地に足つかぬ泉はいつだって間が悪く、石田の気持ちを斟酌しないまま地雷を踏み抜いちゃう。はたしてこの関係、進展などするのか? 話の立て付けとしては、石田と泉の関係に収束していくんだろう?

今回、石田から泉に、むしろ距離を置きたいと明言されましたね。楽しい思い出があったわけじゃない。改めて親交を持ちたいとは思えない。これ、かなり強めの拒否ですよ。それで泉、ストーキングも誤解と理解して、それで泣くのか。驚いた。泉がここまで気持ちを石田に傾けてたというの、正直意外だったと思ったんですね。

確かに少し前からそんな風だった泉だけど、石田にはちょっと疎遠になっているとはいえ恋人がいる、だというのにそこで自分と石田との関係が好転する可能性を夢見てたんだなあ。

で、ここで、お前のそれは都合のいい夢想にすぎないと現実が突き付けられた。はたして泉はここからどう考えどう動くことになるのか。いや、まだ夢想に片足つかってるぽいところ見せてますけど、これまでどおりではいかんということがわかって、少なからず今後の行動に影響するんじゃないかなあ。いや、しなかったらどうしよう。泉はほんと、予測不能ですからなあ。

2021年3月1日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2021年4月号

 『まんがタイムオリジナル』2021年4月号、先日の続きです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』

今回の八重の心配? 不安? いや、不安にかられているのはみなちゃんか。都会の駅が怖いというのね。怖いとまではいかなくとも不安なのはわかります。普段乗らない路線だと、どの電車が目的の駅に停まるのかとかね、わかんなくて冷や冷やするでしょう?

でもこの子たちの場合、乗る乗らない以前の問題なのか。駅の並ぶ場所、どのマークを頼りに並べばいいかとかわからなくて不安におののく。いや、そこまで!? そこまでなのかい!? それこそ亜紀の姉ちゃんのエピソードみたくね、始発前に並ぶのならそんなに人もおらんだろうし、気にせずそこらにおったらええんとちゃうのん? いや、これ、すでに田舎者の意見なのかな? 都会中の都会だと、始発のホームにも人が並ぶほどにいたりするのん!? ああ、こうした実情がわからないでまごまごしてる自分は、まさしく八重やみなちゃんの体験に気持ちを重ねてるってわけですよ!

はっ、ちょっと八重っぽい思考になってる。危ない人に寄ってしまってる!

この子たちの面白いの、あの想像力の豊かさですよね。八重とみなが都会のホームの情景を思い浮かべながら、シミュレート? するとこね、亜紀が不安になるようなこといってきて、それでみなちゃんが見事に不安に打ち震えるのね。ちょっと気の毒なんだけど、ほんと面白い。で、助け船出すみたいに参加してくる八重が、基本なんの役にもたってない! いやもう面白かったです。

この情景を面白がって見ている大河、これも心の余裕ですね。そして、ラストの地元の電車について語る八重。すごい顔しとる! ええ、これも心の余裕ですね。こういう多様な表情、いいですねえ。

『通勤通学クエスト』

柏木の運転練習。会社の先輩に車を出してもらってというの、つきあいのいい先輩だなあ! ふたりとりあえず車に乗ってからのくだり、本当に面白かった。先輩に見本を見せてもらうっていうんですけど、眼鏡似合いますねにはじまり、すごいですね、うまいですね、素直な感想に気分よくしてる先輩がほんといいんね。この先輩も褒められて嬉しいという気持ち、素直に表してくれるじゃないですか。この漫画は、こういう素直な気持ち、素直な感情が心地いいのだと思う。ええ、男ふたりのドライブ、すごくチャーミング、いい情景でした。

柏木にプレッシャーかける先輩もよかったですよね。かと思ったら、このあたり俺の敷地だから安心してって、ほんと適当なこというの! プレッシャーかけたのも意地悪からじゃない。運転気をつけるようにって注意喚起ですよね。そしてちゃんと気持ちをほぐしてくれる。のろのろでもちゃんと走らせられたら褒めてくれる。

今回のクレスト、クリア判定がめちゃくちゃ甘かったようにも思うんですが、こういうノリもよかった。ええ、楽しそう、自信持たせてくれましたよね。ふたりいいコンビでした。

『とびだせT.O.Z』

宇佐美、青春ですね。リレーで失敗してしまったこと悔やむ彼女。なんとか次の200mでは結果を残したい、落ちつこうとするも、気持ちはどうにも騒がしくって、ああ、どうにかして集中しないと。

そんな時にマナのアドバイスが宇佐美の助けになるの。マナとしてはかなり身を切った発言ではあったけど、それが宇佐美に自分のこれまでを振り返らせたところがよかった。初心に返らせたのだろうなあ。まあ、勝つとちょっと邪念も出てきちゃうわけですけど、これはまあしゃあないかな。でもあの全然思い切れていないウサミポーズ、あれは笑っちゃった。ほんと、この人、可愛い人ですよ。

決勝まで残れたの、快挙じゃないですか。でも強豪とあたる。200mじゃ負けなし、みたらしの亀田と、そして浅葉先輩。このシチュエーションに緊張する宇佐美のために、兄貴が応援してくれるのな。ああ、これも結構身を切る応援だと思うんですが、この人はそういうダメージまるで気にしちゃあいないだろうなあ。むしろ周囲がドン引きだ。

今回の宇佐美の、試練と自覚。勝敗の向こうにある自分自身との対話。自分を知っていくということ。とてもいいエピソードだったと思います。いいキャラクターが揃っていますよね。

『オネェの恋のはじめかた』

胡桃沢時宗、試練が続くよね。好きになった女子、八神桜子の好きなタイプ、とりあえずその外見のポイントが自分とはまるで逆だったっていうから大変だ。この人、自分の見た目、ルックスには自信があるのね。だからこそ自慢の外見で勝負できないのがつらいのかな? いや、翔人にいった言葉、自分だって自分の顔を好きになってもらいたい、それ至言だと思う。そらそうだよな。好きな相手には好きになって欲しいよな。自分は相手の顔、大好きなんだもんな。いやあ、時宗、その発言、心が震えました。

で、それはいいんだけど、実際翔人のはからいで桜子と話すことになってからの時宗、さっきまで自信満々だったじゃない、なんか揺るぎない感じだったじゃない! なのに、それがもうまるで桜子に圧倒されてしまってね、渾身のキメ顔アプローチが純真笑顔に返り討ち! ほんと、この人、桜子にまいってしまってるんだなあ。

でも、時宗が都度、自分の感情の動きにきっちり向きあってるの、すごいと思う。時宗は今は未体験の領域に踏み込んで自分のペースつかめずにいるけれど、落ち着いて物事よく見て、自分のことも省みることのできる、そんな人なんだというの、感じとれるように思うんですよね。大人びた、けどまだ若さも残る、そんなアンバランスさが魅力になっていますよね。