2021年3月3日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年4月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年4月号、先日の続きです。

『RPG不動産』

これまた話が大きく動きました! 姉とともにRPG不動産の皆を洞窟に閉じ込め、ファフニールすなわちファーを手中に収めんとする!? アリス、皆を裏切ったの!? これまでの琴音に対する憧れの言葉も、皆と築いてきた関係も、全部嘘だったの!?

いやあ、すっかりやられましたよ。琴音たちを洞窟に閉じ込めたと思わせたその行動。姉を足止めして時間かせぎするための策だったんだ! そうか、入り口を塞いだ大岩は、琴音たちを閉じ込めるのではなく、姉の進攻を遅らせるためのいわば扉で、しかもその洞窟の先には人に友好的な種族、そしてアリスの姉、セレニアにとっても大切な種族、ノームたちの街があったっていうんですね。

今回は核心に迫る情報、てんこ盛りでしたよ。アリスと姉の関係。以前のファーのドラゴン化に姉セレニアが関係していたこと。でもそれ以上に驚かされるのは、アリス、あなたファーの従姉妹だったの! いやもう驚きの展開。でも、ほんと、人間と亜人が自然に仲良く過ごしてきたRPG不動産。ファーだけでなくアリスもまた亜人であり、大切な仲間として不動産の皆と良好な関係を築いてきた。こうした彼女たちだからこそ、いまだ緊張をはらむ人間と亜人の架け橋となれるのかもと、期待高まるばかりです。

『mono』

ものすごいもの見せられてるな。モキュメンタリーを作ろう。カメラ持って、夜の能泉湖で撮影をするのだけど、迫真の演技を見せる田島さん。やっぱりうまいななんて感心してたら、あれ? なんかおかしいぞ。打ち合わせとは違う行動をして姿を消すんですよ。

これ、モキュメンタリーを作るという体で話展開して、まさしくこの展開そのものがモキュメンタリー的な流れになっとったってわけですかい。姿を消した田島。その後電話も繋がらず、翌日学校にいけば、そこには皆の知らない田島の姿が……。

あの田島とはいったい誰だったのか。

いやもう、すごいもの見せられてます。はたしてこの展開、これ自体がモキュメンタリーフィルムそのものなのか、あるいはまさしくこれこそが彼女らの経験している現実そのもので、次回なにか種明かしなどされるのか。いやもう、傍観者のつもりでいたらすっかり巻き込まれちまった、そんな感覚。こいつはしてやられました。

『しずねちゃんは今日も眠れない』

安眠のためにいろいろ工夫をするしずねが導入したもの。香りでもって安眠効果を得よう、リードディフーザーを買ってみたっていうんですね。精油かなにかに吸い上げて揮発させる芯をボトルにさすのですかね。精油ではないのかな? 電気とか火で香りを広げるものとは違い、安全なのはポイント高いですね。

でも、これをねねがひっくり返してしまう。うん、なんか期待どおりというか、なんかやらかしそうな気がした。それでごめんと謝るだけじゃなく、なんとかして新しいものを買ってこよう、町に出て、お金がないのに気づいても、諦めることなく、人助けして商品券入手してと、このちょっとした冒険は楽しげでもあって、ええ、ねねもこの経験でちょっと成長できたかも知れませんね。

ここで終わったらいい話だったのにな! ラベンダーのボトル買ってきたの、それ、そのままでいいのに無駄にアレンジしたんだ! ほんと、懲りないねねです。ねねにも変なにおいがついてると、しずねに距離置かれてショック受けてるねねがおかしかったですよ。

『まちカドまぞく』

桃の来歴を知って、シャミ子、えらく燃えていますね。桃を守れる強い魔族になるんだって意気込んで、でも桃に特訓を願い出るも協力は得られなかったのか。

このくだりの、桃を守りたいシャミ子、シャミ子を労る桃、互いに相手を思っているのが素晴しかったですよね。あとちょっと体重を軽く申告する桃が可愛かったです。意外や気にするんだな。

シャミ子がジムに体験入会するところとか、もうほんと、ただそれだけでおかしかったのに、リコとしおんまでいるってんだからなおさらに面白い。しおんも桃の過去を知って鍛えるつもりになったんですね、って、シャミ子とは違い逃げるための体づくりか! でもってリコは痩せてマスター好みの体形になるんだって、このそれぞれの方向性の違い、微妙に同じ方向向かない感じ、これがおかしいよなあ。

でもって、この話、単発のコミカルエピソードかと思ってたら続くんですね。思いもしないことが本筋に絡むこの漫画。これもそんな感じなんですかい!? いやほんと、たるんだお腹を気にするシャミ子とか、めちゃくちゃ面白かった。全コマ同じサイズです!! いや、そうだ、ほんまシャミ子のいうとおりですよ。

『紡ぐ乙女と大正の月』

紡、雪佳からお姉様と慕われて……、と思ったら、これ唯月の前だけなのか。唯月への面当て? 紡を振り回して、唯月との時間を奪おうっていうの? 唯月の前ではしゃいで見せる雪佳。でも、唯月は少し寂しそうな表情見せて、そりゃそうですよね、紡に対する振る舞いと唯月に対するそれ、まるで違うんだもんな。やっぱ面当てだよなあ。

しかし、こうした雪佳の本意にまるで気づいていなかった紡ですよ。放課後呼び出されて待ち合わせ場所にいってみれば、雪佳ったら厳しい厳しい。実際雪佳がいうように、紡、おめでたいのだと思う。でもこんな紡だったからこそ、唯月は救われたんだと思うんだよなあ。なればこそ、いつかこのおめでたい紡が雪佳の気持ちをほぐし、唯月との関係も改善させて、みたいなことにもなるのだろうなあ。しかし、今の様子見るかぎり、はたしてそんな日はくるのだろうか。なかなかに険しい道となりそうなんですね。

雪佳とともに暮らしている久我千歳。この人が大きな役割担いそうですよね。侯爵家の令嬢だけど、すごく気安く紡に接して、そして雪佳のことも気にしてくれていて、そんな場で雪佳、ひとりぽつりと本音もらしていましたね。自分はいい子じゃないって、その真意やいかに。この子の抱えている問題、それは本当にいかなるものなのでしょうね。

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