2024年11月30日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年1月号、一昨日の続きです。

『ずんだもんTV!』

ずんだもんときりたんの授業参観ですよ。派手派手目立つ格好で応援するイタコがはずかしくって、ひた隠しにしていたきりたんですが、ゴミ箱からお知らせのプリントを発見されてしまって、もう逃げられない。そのうえ、ずんだもんが、ママも姉もいないからと、見にきてくれる人はいないのかと、泣きそうな顔でいうんですよ! ああ、もうこんなの、それが誰であろうと私がずんだもんのママよ! っていわないではいられないですよね。ええ、私もずんだもんのママですよ!

しかし、この選択、ずんだもんにとって正しかったといえるのか。イタコが参観にきてくれて嬉しいずんだもんの笑顔、プライスレス! まではいいのだけど、調理実習でまさかのイタコが頼りにならない! ずんだもん自身も料理に不慣れ。そこにイタコがそのナイスバディで邪魔をする!

キレるずんだもん! でもこれもしかたないと思う。でも怒られるイタコはちょっとかわいそう。でも邪魔されるずんだもんもかわいそう。このダブルかわいそう状況、どちらに肩入れすればいいのか、どう見守ればいいのか、右往左往するような気持ちで読みましたよ。

けれど最後にはイタコの能力でピンチを切り抜け、そして先生の暖かい評定。こうしたまわりの皆のずんだもんたちに注ぐ愛情もまたよいものですね。

『のけもののまち』

人の世界に戻ってきたるい。なんかけも耳がないと物足りなく感じるようになってる! いや、これはこれでかわいいんだけど! ともあれ、気がそぞろのるいです。けもみみだらけのあの世界に、心の一部を置いてきたままなんですね。

そんなるいにですよ、この世界で事情を理解してくれる唯一の人間、祖父がアドバイスしてくれたのですね。このところのるいの様子に勘づいて、るいをあの異世界につながる列車までつれていったのですね。そしてネルの話をする。かつてあちらの世界にいって、戻ることができなかった理由。さらに、ふたつの世界を越える方法。

かくして今度はネルが向こうから扉を開けてくれて、ああ、るいとネル、ここに再会を果たしたのですね。

同じくネルと再会したおじいちゃん。そしてるいは向こうの世界に戻ることを選択して、でもこれからはふたつの世界を自在に行き来できることになるのでしょうか。るいがよりよい選択をした、そう思える未来がこの先に広がると思いたい、そんなしあわせなラストでした。

『格ゲー乙女の極み!』

花沢の誘いをムリと断わる音譜。なにごと!? なに? 友達の家にいくですって!? 自分以外に友達がいたのかと、失礼なこという花沢です。音譜についていくとまでいいだして、実際同行するのですが、その友達というの、同じ学校の電気科に通っている堀田風路、音譜のコントローラーをカスタマイズしてくれているというのです。

しかし風路、困った子だな! ギターコントローラーを持って待っていたのはいいとして、音譜の依頼を無視し、自分のこだわりでアケコンに無茶な改造をほどこしてる! ボタンいっぱいのレバーレスにされてしまった音譜。これ、もとに戻してもらわないことには、音譜のこの後の活動に関わるのでは!? ええ、これはやり直しを要求せねばなりませんね。

さて、一番の友達の座をかけて花沢と風路が激突ですよ。花沢は音譜にもらったパッド。風路は自作でしょうか、レバーレスのアケコンでプレイする。これ、10年選手という風路に分があるんじゃないのかなあ。そう思っていたら、まさかの花沢の逆転勝ち! ここに、花沢の適性が指摘されて、さらにいえば今後の伸びについても語られるのですね。

まだ初心者の花沢。でも初心者とは思えない活躍してみせて、となれば音譜にはかなわないとしても、この先、この子の格ゲー世界がさらに広がる、そんな展開も期待できそうでありますね。

2024年11月29日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年1月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年1月号、一昨日の続きです。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

賢太の失言! 近づかないでといわれて、緊張が走る椎奈です。スッと立ち上がり、ここから威嚇のポーズに移行するかと思いきや、即深々と頭を下げる賢太のおかげでふたりの危機は回避されました。

素直さ大切! 話しあえる関係ってすばらしい!

でも純朴な椎奈には賢太のたぎる思いは伝わらず、さあここからどうするか。焦ってしまってしどろもどろになるところを、肩ぽんぽんで落ちつかせてくれる椎奈ですよ。かくして穏やかな雰囲気のなか、自分の気持ちを伝えることができた賢太。椎奈もその意図を理解して、さらに先へ進むことになるのか。自分の気持ちをしっかりと確認して、そして続く行動やいかに!

ほんと、椎奈さん、その行動が読めない! これ、賢太も想像するように、読者も想像するように、そういうことなんですか!? いやもう、どうなるんだかわかりません!

『アイドルはお忍びchu♡』

時を越えた姉妹が、ここに再会! 芙蓉と木槿、ふたりの邂逅が引き起こすもの、それはなんなのか。固唾をのんで見守ろう、そう思っていたらば、久しぶりの昔の仲間に駆け寄る一花のテンションが一気に雰囲気ひっくりかえしてしまうんですね。

あまりのことに、気をきかした紗鳥。仕切り直しの再会の情景とあいなりまして、ああ感動の姉妹愛が見られるか、それとも里を抜けた姉を抹殺しに現代に!? この問の答は、打ち合う苦無の殺伐とした響! ああ、ふたりは対立しあう運命なの!? と思ったら、いやただのあいさつがわりの腕前拝見でした。

木槿と紗鳥が親しかったことに安心しました。思えば木槿が姉芙蓉の存在を知ったのも紗鳥の存在あってのことだった。SNSの写真で知った姉の存在。一緒に写っていた紗鳥から姉の消息得ようと接触してきた。しかもそのままアイドルとしてデビューすることになるというのですから、木槿もすごい行動派。でも実際メンバー全員の振りつけを覚えてくるというのですから、その実力もまた本物だったのでしょう。忍び、あなどりがたしです。

芙蓉と木槿の性格の違い、それも際だっていましたね。木槿、ものすごい自信家! 姉のことをずいぶん見下しているみたいですが、でもそれも素直にあらわせられない姉ラブゆえのこと? 自分そっちのけで一花と親しくしている姉が気に食わない! でも、そんな姉の自分を案じた行動知ってちょっとは気が晴れたでしょうか。ええ仲睦まじい姉妹の姿、見られると嬉しいなと思います。

2024年11月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年1月号、発売されました。表紙は『ごきげんよう、一局いかが?』。クリスマスイメージの表紙、ろうそくを手にクリスマス礼拝に臨む冴さまが凛々しくそして美しい。ろうそくの火にほのかに照されたその表情は、清らかにして静謐で、その空間に満ちる荘厳な空気をも感じとれるように思われて、とても素敵なイラストであります。冴の両隣には千星と乃々花の姿があって、ふたりともに瞑目し祈っている姿が美しい。シンメトリー構図の強さもあいまって、はっと心に触れる、そんな印象に心奪われます。

『ごきげんよう、一局いかが?』

校内新聞が引き起こす反響! それまでずっとネガティブ一色だった冴がですよ、最後にはあそこまで輝きにあふれる好結果。いやもうおもしろかったし、冴の内向きがちな世界も広がった。ほんと、すごく素敵なエピソードだったと思います。

なんせ最初にあらわれたのが、どんな漫画から麻雀を知ったのか、とにかく麻雀に悪印象を抱いた生徒会長、藤原真白さんですよ。冴が千星に悪い影響を与えるのではないか、心配して冴を見極めんとやってきたのですが、四角四面なこのお嬢様、麻雀を知ってもらうには遊んでもらうのがはやいと一緒にアプリを開いて、見事懸念は払拭。真白さん、千星の強火のファンかなと思ったんですが、冴のことも認めてもらえたようで、ええこれは新たな扉が開いたのかも知れません。

そして冴と千星に憧れるお嬢さんたち! 校内新聞に感動しちゃって涙目で、その上、麻雀が好きだって。フレンド登録してくださいって。こうして冴の不安は消えさって、そうなったらあとは笑顔ばかりですよ。

ほんと、冴さん、よかったなあ。これからはいつもの4人以外の面子で麻雀する機会が出てきそうですね。夢が広がりますね。千星は嫉妬しそうですね。

『mono』

イスズスズコからの連絡は、自分の車も車中泊仕様にしたい、というものでした。細道、田舎道でも大丈夫なよう、小さい車に乗っている。作業するスペースは大丈夫でも、横になるには狭い車内。それをいかに改造していくかというのが話のメインになっていきます。

春乃だけではわからないこと多すぎる。ということでカコも呼び込んでのアイデア出し。助手席を外すところまでいきそうなんですけど、そうなんだ! そうなると車検受け直しになるんだ! ああ、知らないことがいっぱいですよ。

車内スペースの確保はなった。あとは快適な車内空間を、ということでカーテンに換気用ファン、そして灯りの確保へと話は進んでいくんですが、LEDライト、自作に向かいそうな流れなんですか? ほんと、必要なものは自分で作る。そうした精神が光る、DIY精神が楽しい漫画ですよ。

今回はアイデア編。となれば次回は工作編でしょうか。またいろいろと試行錯誤することになるかもしれませんね。

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

おお、新たな展開ですよ。黒金平糖を作りあげたノクタンの逆転劇。敵側、チラ太郎サイドに魔法少女がいるならば、自分の側にも魔法少女を確保すればいい。それで候補者を探すんですが、誰も黒金平糖を口にしてくれない。らいむが軽率に食べてくれたものの、マズいと吐き出された上に不適合。もうどうにもならんのか。諦めかけたところに現れた少女、ゆず。とにかく物事を悪く考えがちなこの子が、一発逆転に賭けて黒金平糖を受け入れてくれた!

かくして出現した黒魔法少女。変身した自分の姿に戸惑うのは真侑と同じか。ということは羞恥心で戦う真侑同様の素質があるってこと!? 実際戦ってみれば真侑を圧倒しかねないほどの猛威を見せて、自暴自棄なこの子の猛攻、途中でエネルギーが切れなければ真侑も危なかった!

魔法少女活動もうまくいかず落ち込んだゆず。けれどふたたび変身するときがくるかもしれない。そのとき、ゆずは真侑にとっての脅威、ひいては世界をおびやかす存在になるのかも。となれば、真侑のさらなるパワーアップなども求められることになるのかもですね。

2024年11月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年1月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年1月号、発売されました。表紙は『となりのフィギュア原型師』。サンタの格好をした滝館おこめが笑顔でプレゼントを配っていますよ! って、そのでっかい梱包、プレゼントいっぱい入れた袋かと思ったら、違うじゃん! 等身大おこめちゃん像なの!? それ、もしや半藤にあげるつもり!? その周辺にあるえにぐまちゃんぬいぐるみ? もかわいいですね。と思ったら、足元にまさかのめんそくん! なんだか毛色が違ってきましたよ!?

今月は新連載が1本です。

『どうにも不器用な夫婦でして。』

植木賞を受賞した小説家、相川義昭は新婚さん。妻、真とは見合いで知りあい結婚したというのですが、その生活を見るに、なかなか相性よさそうなふたりですよ。物静かで内向きな夫。対し妻は元気で前向き、ぐいぐいくるタイプときているんですね。

違う性格だからこそ、互いの足りないところを補いあえる感じでしょうか。かと思ったら、真は義昭の小説のファンで、こういう相手の仕事を尊重できるというところもまたよい相性と感じさせてくれるポイントだったと思うのです。

しかし真さん、愉快でかわいい人ですね。素直に気持ちを表現できる、そうしたところも美点と見えて、考えすぎるきらいのある夫に、率直であっていいと思わせるくだりなんてね、いやもういい関係だなあ! って、こういう間柄って素敵だなあ! って、思わせてくれるところあったのでした。

『となりのフィギュア原型師』

ネガティブにはまりこんでしまっている半藤です。よりにもよってせつかに相談しちゃってるんですが、せつか、いい感じに責任を分散しましたね! 久しぶりの鳩居に、おなじみはぐちゃん、斉藤、代表をも巻き込んで、半藤を悩みから救い出す手立てを探るのですね。

そして代表がやってくれました! ちょうどいい案件がきている! 半藤に任せよう! これがですね無責任な無茶ぶりとかじゃなく、ちゃんと半藤の特性にあった仕事だったからすばらしい。プライズの仕事。手早さとローコストが重視されながらも、クオリティも求められる案件。しかも半藤が好きな『フルリモート在宅ちゃん』。その名を聞いて、やったあ! って、半藤、一気にネガティブから脱して、よかった! けど、超特急の仕事、本当に大丈夫なのかな!?

ここからの半藤のがんばりがすごかったですね。納期の短さをデジタルの力で解決する。これまでコツコツと素材を用意、整理してきた半藤だからこそできた仕事なのでは!? と思わせる説得力。ここに彼の強みというのがばっちり押し出されて、ああ、代表のいうとおり、この仕事が半藤の自信に繋がりましたね。

こうした描写、お仕事漫画として実によいと思う。ええ、一種異色な感じがしても、やっぱりまっとうなお仕事漫画なんですね。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

ジュローの魔法、ストレージは大量の物品を収納可能。これ、いずれレベルが下がったら使えなくなるの? その場合取り出せなくなるのか、あるいは一気に全部出てきてしまうのかどちらなんだろう。という疑問はまずは置いておいて、今回はそのストレージの棚卸をします。

もともとは生モノが傷んでしまっちゃってるのではという懸念からだったのですけど、続々出てくる様々な物品に興味が出てくるステラ殿でありますよ。そっとジュローに擦り寄るステラが実にかわいらしい。からの、ジュローの持ち物、その微妙さがまたなんだか面白くって、いやもうなんでそんなもの残しとるの? というか、ストレージに余裕があったらそりゃなんだって残しておくよなあ。なんて、いろいろ触発される設定、描写が楽しかったです。

けれど本番はこれから。ステラ殿、嫉妬でありますか!? ジュローを訊ねてきたふたり組、にあとベリコの存在がステラの心をかき乱す! 自分よりもずっとジュローに近しく親しい、その様子に羨む気持ちが駆り立てられて、そしてついにジュロー殿からジュローさんに呼び方を変化させるにいたった!

自身もより近しくあろうとする、その思いのいじらしさ! でもジュローには通じなくってですね、ステラ殿、ちょっとかわいそうなんですが、それでもステラと一緒に旅をしてたら云々、ジュローから嬉しいこといってもらえて、そしてその夜、その嬉しさのままにいい夢を見るステラ殿なのですね。

ああ、めでたしめでたしですよ。と思ったら、ジュローの荷物から転がり出たどんぐり? なにかの種が芽吹いて、ああこれはなにか波乱の兆しでしょうか。ジュローかステラか、あるいは他の誰かが、ろくでもないことに巻き込まれそうな予感です。

2024年11月26日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年1月号、昨日の続きです。

『ウクレア!』

ああ、よかった。お姉ちゃん、12万8千円の装備を見事活躍させることがかないましたね! そして最愛の妹、空子の舞台も見ることができて、ああ、感涙! ええいああ、空美からもらい泣きでした。

さて、フラダンスチーム、リペララからのお誘いですよ。自分たちと一緒に古町フラフェスに出場しましょう! 曲目はレペ・ウラウラ。そして本番は一週間後! って、そんなにすぐの話とは思っていませんでした! でもこの急の誘いを受けたウクレレ部。リペララの皆のダンスを見せられて、もうじっとしていられなくなったのですね。

それで練習がんばるんですが、今回面白かったの、カラオケボックスでの一連のできごとですよね。雨が原因でカラオケボックスを使うことになった。で、練習するより前に真帆が思いついちゃった! 『魔法ダンサー♡フラキュート』のオープニング、そいつで90点以上とろう!

時間のない状況でよけいなことしていられない、灯火が指摘するも真帆はとまらない。かくして真帆77点、里桜82点、空子75点、楓68点。で、これを情熱灯火98点先生のご指導で全員90点以上獲得する! ああ、このちょっとまわり道、寄り道にも思えるこの場面。楽しいだけかと思わせたこの場面。けれどそれが後にちゃんとつながっていく。

それは、情熱のオラパビートで歌いながらもなにか足りないと感じていた空子の、そしてリペララ翼から指摘された「自分を見て!」という主張の欠如がここに全部つながりそうな気がする!

ええ、空子の自覚。これがなにを引き起こすか、そしてこの子はなにを得ようというのか。このコラボが空子を一段高みに引きあげる、そのきっかけとなりそうでわくわくするのです。

『オールドヨコハマラジオアワー』

すごい搦め手できたなあ! 母親に邪魔されるミサキの趣味。大切にしていたルールーのグッズも破壊されてしまって、ああ、皆が気の毒に思うこの状況。なんとかできるとしたら、なぎさのタイムリープしかない!

ハラスに続き角貝の恥ずかしい秘密を握って過去へと戻ったなぎさ。ふたりをふたたびみたび味方として、ミサキの母攻略を開始するんですが、この方法がもうなんといったらいいのか、迂遠? でも元オタクであった母に誰かを推す気持ちを取り戻させるにいたったのだから、外堀埋めるようにルールーで、オルヨコで侵食していくこの作戦、大成功というほかないのではないでしょうか。

かくしてミサキの趣味は守られ、あるいはオルヨコを推す母パワーで娘ミサキのオルヨコへの恨みを滅却させる!? いや、ほんとこれどうなるんだ。母娘で対立するのか? ともあれ作戦が前へ進んだのは間違いない。ここからどんな軌跡を描くのか。まさしく見物です。

2024年11月25日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年1月号、昨日の続きです。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

カンナさん、ここのところの食べ歩きでお金が底をつきそうです。これでは美都とのお食事会、続けることはできないと悩んでしまいまして、そこで美都からの提案です。一度いってみたかった、コストパフォーマンスの高さで有名なあのイタリアンチェーンにいきましょう。

安価でボリューム充分。財布に優しいからと学生にも人気。生き生きと、というか鼻息荒く語る美都がかわいいなあ。そして注文した料理が届いてからも、その味わいにボリュームに大満足。またカンナもこれまで食べられなかったデザートに喜びを隠さず、しかしここで既知の問題が立ちはだかって気分が沈みます。

この夏休み、美都との会食をどれだけ重ねられるだろう。コストの問題でこの店ばかりというわけにもいくまい。カンナの煩悶。そこに美都がいうんですね、お食事会がなければ会ってはいけないのか。友達は用事がなくても会うものだって、ここに食事は建前として後景に押しやられ、互いに自覚していた、理由がなくたって会いたい、その思いが最前面に押し出されてくるのですね。

ここにともに同じ思いであることを確認したふたり。損得や利害じゃない、相手に向ける好意がこそふたりのともにいる理由とお互い知ることとなって、これは新たなフェイズに進みましたよ。これはすごいことですよ。

ところで、まちがい探しなんですが、美都さんがあとひとつがわからないと必死になってますが、私も残るひとつがわからない! いや、もしかしたらこれ? というのがあるんですが、自信がないなあ。ということで、以下に10こ、書き出してみました。どうでしょう。

  1. MEETSとMEATS
  2. 料理の上のバター
  3. 美都の口
  4. 美都の頭のリボン
  5. 美都の服のリボン
  6. カンナの目の光のかたち
  7. カンナのピアス
  8. カンナの後ろの花の有無
  9. SUGARのところのリボンの色
  10. カンナのふきだしのハートの色?

『ネコかぶりアンコール!』

うわあ、ものすごいロングスローが今ここにキャッチされましたね! つい先日から匂わされていた、音子の昔の友達問題。これが現実のものとなってしまった今回。文化祭にやってくる! ひとりやふたりでなく、徒党を組んでやってくる! さあどうする、音子。なにが起こるかわからないから休むわけにもいかないし、昔の友達にあわせれば今の友達に猫かぶりがバレ、今演じているキャラクターを維持したら昔の友達からいぶかしがられるという、この板挟み!

さあ、音子よ、この危機をどう乗り越えるのか。こういうときに頼りになるのは秘密を共有する親しい友人、そして兄に部長です。部の決定事項も棚上げして、音子の危機回避のために知恵を出しあうというから助かります。

まずは印提出の、クラスの出し物コスプレを利用したキャラ替え案。ここにひとつの打開策が提示され、そこに部長が乗ってくる。ひとつの案が次の案をうながすというこの流れが躍動感あって胸踊らされて、その極めつけに、音子が素の自分でいてもおかしくない、校内でも知られたあのキャラクターが帰ってくるっていうんだから、はたとひざを打つ、そんな思いがしたものでしたよ。

さあさあ、次回は音子の正念場? どうでますか、どう乗り越えますか。ピンチを打開する、まさしく一世一代の見せ場でありますよ。

2024年11月24日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年1月号、一昨日の続きです。

『球詠』

神川・上里・長瀞合同チーム戦、めちゃくちゃ面白いですね。なんといっても相手の戦略。以前、気持ちよく見学させてくれたという、それからがもう作戦のうち? いやだって、マネージャーとして案内してくれた大場が選手として出場している。その上、相手を警戒させないよう3番に配置された他競技からの助っ人が、どんな競技にも対応できるスポーツエリートの上、野球経験者というからいやらしい。しかも悪いことに、この内村を強者と見極めた小町が大失投してホームランを浴びる! これで2点先制、逃げ切りのかたちを作られてしまうのですね。

で、これでまだ終わらないっていうから面白い。相手のピッチャーが長身からの投げ下ろし! 慣れない角度からの投球に苦戦する新越谷の面々。打球を丁寧に処理する相手にチャンスをことごとく潰されて、ああこのまま最終回まで逃げ切られてしまうのか!?

からの、逆転の目が出てくるという終盤。まさかこんなに苦しまされるのかという意外性に、期待される逆転劇。ああ、これはもう本当に面白いですよ。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

特別編の4コマ漫画。でもこれが面白い。

夏の終わりを迎え、まだ知らぬ秋の季節に期待をするロゼです。暑さがひいて涼しくなりますよ。そしてなにより食べ物がおいしくなると聞いて、もう今から楽しみにしているんですね。麻衣もいうんです、これからの季節、どんどん食べ物がおいしくなりますよ! なんだろう、このシンプルなおかしさ! 食欲に素直になっているロゼ! さらにブリ丼のシャツが面白さを引き立てる。いやあ、なんでしょう、最高ですよね。

この後も、食べても太らない麻衣、余剰なカロリーは魔力に変換しているロゼと、紗菜四面楚歌の状況! ここで我を失って逃げ出す紗菜ですよ。嫌われたとあわてるロゼに、かんずり焼きおにぎりで誘き出す麻衣というこの顛末がまた最後におかしさを追加して、いやもうこういうの大好きです。

『花唄メモワール』

竹子の問に藤野に向ける自分の気持ちを自覚した梅。今にも身請けされようという藤野のもとへ走る梅の脳裏に去来するあれこれが、この子の藤野に対する思いを描き出して、ただ危険から、決定的な瞬間から遠ざければいいのではない、なによりも藤野の心を守りたい。その一心が梅の背を押していると感じさせて、胸を打つのでした。

しかし、梅は間にあうのだろうか。藤野に身請けについて説明する城嶋氏の言葉は、むしろ藤野にとっては好条件といえるもの。しかし、その言葉よりも飛び込んできた梅の藤野に告げた淋しいという言葉、加えてともに話そうという藤野のしあわせのかたちが、藤野の心をより一層に揺り動かして、ああここに身請けの話は順延となるのですか。ええ、まだ藤野はここ花瀧屋にいることを許されたのですね。

その後の描写など見れば、城嶋氏と藤野との関係性、そこには藤野の知らぬ秘密などありそうで意味深。ええ、きっとこの人が後見であるならば藤野の今後は大丈夫そうだと思わされるものあって、一安心でした。

でもですね、まさかこの後ですよ、藤野の一件を解決してさらにここから藤野と梅のともに過ごす日々が重ねられると思いきや、まさかの令和に帰還するですと!? いやもう、この展開、ここからまだ何転もするというのでしょうか。まずは藤野のその後が気になります。

2024年11月23日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年1月号、一昨日の続きです。

『SAN値直葬!闇バイト』

へんりの探っていたUMAに暗黒ぬいの疑惑。というので捕獲かたがたへんりの救出に向かうこよたちです。が、旅行を楽しむのが最大の目的になっているあかり。今回はどうにも役にたちそうにないなあ、と思ったりしたけれど、よくよく考えればあかりはいつだってこんな感じでした。

へんりはとりあえずは無事? 厚着して椅子に深々腰かけたその様子は、やけにやつれて見えたのだけれど……。というか、これ、元ネタからしたらアレだよな。いや実際、こよたちが会って話したへんりは、頭部と手だけを残して姿を消してしまっていて、ということは、あれか、容器の中なのか!?

いや実際、ここからへんりの奪還、可能なんでしょうか。いろいろと手遅れになってしまってるような気がしてならないんですが、実際、この状態から生還できるのは銭ゲバあかりだけのような気がします。

『神絵師のおしごと』

同人誌即売会、コミチアに参加すべくイラスト集を作っているもみじ。残すは表紙と部数だけ、というのですが、その表紙に手こずっているというんです。思わず表紙買いさせてしまうようなイラストを! という気負いがある。ツバキの魅力を余すことなくこの一枚に表現したいという欲もある。迷いに迷うもみじは、ツバキにシロ、ソラからもアイデアを聞いてみて、それでも方向性を決めあぐねている。

堂々巡りのこの状況を打破させたのが、他ならぬツバキだったというの、ああ、さすが1300年、年月を重ねてきた神様だけはありますよ。他ならぬもみじのために描いてというアドバイス、さらにはその時見せた表情がもみじに筆をとらせ、そして一気に描きあげられた表紙イラスト。ああ、これで残すは部数を決めるだけとあいなったわけです。

強気にいきたいところだけど、まずは10部くらいが妥当だろう。冷静に見せたもみじがですよ、いわゆる発注ミスですか!? なんと100部刷っちゃって、さあどうするどうなる、これ、売り切ることができるのでしょうか。いやもう、神の奇跡にすがるしかない状況? いやさ、なんとしても売り切りたいところでありますね。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

アメリカに帰るというマリン。見送りのため、皆で羽田空港にやってきました。まずは旅路の安全祈願、というので第1ターミナルにある羽田空港神社で願掛けです。

いつもはひぐれにいろいろ教えてもらっているすかいですが、父も母も航空関係者。ゆえに今回はすかいが皆を先導します。

空港神社を出たあとは、マリンが好きそうな場所、江戸の街並みを再現した江戸小路、そしてはねだ日本橋を訪れて、もうマリン大喜びでありますね。さらにもうひとつ露天風呂にもいってみて、ここでマリンの語った自分の家系の話。世界へ旅立てをモットーとするシアーズ家は、新大陸を目指したイングランドの海運一族。ゆえに冒険心を大切にして、それゆえにマリンは日本にくることになった。

この出会いと日本を知るための旅、マリンにとっては得難いものであったことでしょう。と、ここまできて定番の一時的な里帰りだよっていうのが出てこないから、ほんとのほんとに帰国しちゃったの!? と思ったら、ああやっぱり来週末には戻ってくるんですね! ええ、ほんと、ひやひやしましたよ。

『さうのあっ!』

皆で海にいきました。なんと、こかげもですよ! 目的は遊びではなくバイトです。ホッパラの海の家を手伝うというのですが、やる気を見せる芹香さん。連日のサウナ通いにはお金がかかる。そのための資金を得ようというのです。

対しやる気のないのがこかげ、は予想どおり。そしてもうひとり、ルミがもじもじしちゃいまして、そうでした、人見知りっていってましたね。でもちんまりとした見た目の愛らしさから、お客さんからは寛大に見てもらえて、というかむしろかわいいと好評? で、もうひとりの人見知り、こかげはというと、ルミに共感するというよりむしろ逆。ああ、人見知りと一口にいっても、いろんなタイプがあるのですね。

暑さにへばるバイトたち。空のアイスボックスに冷水いれて涼をとるというこかげのアイデアがですよ、まさかの熱中症の子供を救うことになったりと、いやもうこかげさん、お手柄でしたよ。そしてルミ念願の本場の和食、ラーメンを楽しんだりと、いつもとはちょっと違うアクティビティが楽しめた今回。

と思ったら、最後にやっぱりサウナがくるというところ、間違いなく彼女らのアクティビティでした。そして最後に追加の花火。こうして夏を満喫したこの子たち。忘れられない思い出ができましたね。

2024年11月22日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年1月号、発売されました。表紙は『gg!』。優香とゲーム同好会のふたり、セシリアとマイが一緒にゲームをしているところ。チームを組んで、誰かと対戦? 少々焦りぎみ? 汗をかいている優香に、余裕ありそうなセシリア。クールにエナジードリンクを飲んでいるマイの三人三様。それぞれにキャラクターが違うからこそのチームかもですね。

今月は新規ゲストが1本です。

『現代エルフの同棲日記』

異世界転生がたびたび観測されているこの世界においては、まれであるとはいえ異世界からの来訪者が存在する。主人公、佐流田イタルのもとにやってきた、メノウ・サンセフィアもそうした異世界からの来訪者。その年齢120の長命種、エルフであります。

母が知りあいから頼まれたという。それでイタルのメノウとの同居がはじまるのですが、イタルはひとりの時間が好き。いやむしろ、人間関係の軋轢が苦手で、人とのつきあいを避けている。ついつい口にしてしまうこと、それが人との不和を生んでしまう。しかしメノウとの出会いが、イタルにして変わってみようと思わせる。出会いが人を変える。自分とは違う誰かの境遇が、自分自身を振り返らせる。いわば異文化の出会い、他者との交流ものを描いた漫画でありました。

後半の、エルフを描いた映画を見にいきたいと望んだメノウ。映画の評判を見て難色示したイタルだけど、思いなおしてふたりで見にいった映画。予想よりもよかったと。そして、メノウのいう、エルフの描写が丁寧だったと。そうしたメノウの感想に、そうか、異世界からの来訪者がいるこの世界では、エルフの描写に専門のアドバイザーがついたりするのかもな、なんてこと思って妙に感心してしまったりしたのでした。

『gg!』

PCプラットフォームのFPS体験が優香に残したもの。負けて悔しい思い。ゲームは得意な優香ですからね、その悔しさはよほどのものだったのでしょう。苦手なはずのゲーム同好会にアクセスするのも厭わない。いやはや、よほどのことですよ。かくしてセシリアとマイに確保されてみた優香です。一緒にeスポーツカフェへと向かって、そして再戦してみるもやはり勝てない優香さん。パターンが常に違うから慣れないというの、ソロプレイ中心のゲームと対人プレイの差に苦しめられているみたいですね。さらにはエイム練習やらいろいろ、自宅の環境じゃできないという厳しさもある。

そしてここからゲームをするのに必要なPCのスペックの話になっていくのですが、快適に遊ぼうと思えば、どうしてもリソースに余裕のある高級機が必要になってくる。快適に遊べるイコール有利に戦えるであるから、少しでもスペックの高いPCが欲しくなってくる。となると、目の前にあるので40万円! スペックに妥協しても数十万単位は確定することに打ちひしがれる優香であります。

いや実際、学生の趣味にするにはかなり厳しいですよね、PC系のゲーム。自分で揃えるのは難しい。よほどの余裕があるか、親によほどの理解があるか。マイやセシリアはそうしたハードルを越えてきているのですが、さて優香はどうなるか。親に談判、土下座までして頼みこむのだけど、パパの理解があって助かった!? からの、恋人疑惑で保留!? さあ、どうする、どうなる優香の今後。しかしほんと、学生、とりわけ高校生以下には高いハードルです。

『スローループ』

前回釣り上げた鯛の調理をはじめる一花と楓。鯛の塩釜焼きを作るのですが、ここに参加するゲストがですよ、まさかの恋先生! うわー、もう登場場面からかわいいな! 恋先生というだけでテンションがあがります。

さて、鯛の下処理を終えて、次にやることは塩釜焼きの塩の準備です。泡立てた卵白に塩と小麦粉を混ぜる、ってそうなんだ、ただ湿らせた塩じゃなかったんだ! からの、恋先生がデザインする塩釜焼きの鯛細工。なんだろう、不思議とかわいいのができたなあ! こういうセンスもまた楽しい調理場面となりました。

そして一花と楓の友人が赤ちゃんつれてやってきました。赤ちゃんを抱っこする恋先生のベテランぶり! そうか、小さな弟がいるものなあ。からの、焼けた鯛を皆で食べるその情景。子供の成長を願うお食い初めについて触れられたりもして、そして一花が思う妹二葉のこと。帰宅してからのふたりの様子、これがまたすばらしかった。

こうした人と人が思いあう様子、これもこの漫画の魅力ですよね。

2024年11月21日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年1月号、昨日の続きです。

『エイティエイトを2でわって』

文化祭のステージで美弦の演奏に打撃を受けて撃沈された咲雪。しかし続く連弾では目当ての奏もエントリー。気持ちを強く持って立ち直り、その演奏に耳をかたむけます。

曲目はブラジルの音楽、ティコティコ。美弦の欠点を奏が補ってくれるおかげで、華やかで目立つ美弦の長所が生かされている。そしてなによりも楽しそうに弾いているふたりがとてもいい。美弦のことを暴走しがちなバカピアニストといいつつも、その演奏を、気質を受け入れ、ともに音楽を作りあげていく。その姿勢に誠実さと包容力と、そして演奏の楽しみを知る感性を見て、ただただ嬉しくなる、そんな場面が続いていくのですね。

しかし今回、咲雪がかわいかったです。奏を前にちょっと舞い上がってる? そして咲雪の曲が奏をモチーフにしているということを明かして、けれどもっといろいろな側面があると知った、だから次はもっと幅を広げていきたい。そういう咲雪がまた楽しそうで、いやもうみんな素敵でありました。

『セーラー服と関西弁』

中間テストを目前にして、ピンチなのはまつりです。当然のように勉強してない。頼るは友人、薫と楼蘭。けれどすぐには承諾してもらえなくて、三回まわってワンといった上に、ラーメン驕りまでつけてやっとこさ協力関係が成立。で、ここからすぐに勉強がはじまるのかと思ったら、勉強場所に選んだカラオケボックスが災いしたか、マイクを手に歌い出すまつりです。

このどうしようもないだらけた感じと、反面キビキビと差し挟まれるツッコミ。このコントラストがこの漫画の華だなと、改めて思わされたエピソードでした。

そしてそのコントラストは、不良を気取る先輩、二虎との間にも成立して、同じくカラオケボックスにいた二虎はというと、やっぱり勉強目的だというんですね。赤点が危ない仲間かとまつりが親近感を得たら、即座に赤点なんかとったことないと返答。これ以降も、見た目こそは不良っぽくしているけれど、中身は真面目、家族思いのいい子じゃんか! というのが次々露呈する。このテンポ感。ええ、気取ることなく、うまくテンポに引き込んで楽しませてくれる。そんなノリが光ります。

『マジガワ!〜魔法少女のきぐるみ〜』

魔法少女スイートピンク、ふたたびみたびの登場です。

今回は、前回前々回の状況をおさらいするような描写を加えつつも、そこにメノンの友人、ユッコの属性をこれでもかと押し出し、面白く見せていく、そんな工夫がありまして、だってユッコさん、ただでさえ本音ダダ漏れで、シキとメノンの関係に興味津々でいたっていうのにですね、加えてここに裸の魔女の力でもって、ありのままに本音を表すホンネーダーに脱衣させられてしまうというんです!

とはいうものの、ホンネーダーになったユッコ、女の関係性、女の関係性と連呼してますが、それがユッコの本音であることは重々了解しつつもですね、むしろ普段の言動よりも伝わりづらくなってない!? そんなきらいがありまして、だって友人すなわち生モノを目の前にしてバリバリ妄想スケッチを量産していく人なんですよ!?

ここまで内心、妄想を全開にしながらも、なおまだその向こうに隠された本音があったというのでしょうか! ああ、人というのはその奥に深くただただ広い宇宙を抱いているのですね!

2024年11月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年1月号、昨日の続きです。

『スポチャン!』

大会も終わって、今回は皆で海へと繰り出します。海、ということはめずらしくスポチャン抜きの息抜き回。かと思わせておいて、やっぱりスポチャンがないとはじまらないこの子たちの日常が描かれて、というか、過剰な身内贔屓と身内贔屓の戦いが幕をあける、とんでもないおとなげない回でありました。

そもそもは誰が悪いのでしょう。高校生4人だけでは心配と、同行してきたアメリアつきのメイド、櫻井きりえのアメリア愛が深すぎたのがいけないのか。あるいは妹レイにつきまとう、姉しずくが駄目すぎたのか。まあ、どちらもよくなかったよね、とは思うのだけど、おとなげないふたりがはじめてのスポチャン用具を手にぶつかる突発海のスポチャン対決は、なかなかに熱い展開となって、そしてしずくのポテンシャルの高さも判明するという、見せ場といっていいのか、残念度がより高まったといっていいのか、よくわからぬエピソードとなりました。

最後にはやっぱり皆で一緒にスポチャン。なにはなくともスポチャンというこの子たちの青春が光っていました。

『アイドルビーバック!』

すごいなあんじゅ。まさに私の望んだアイドルの姿がここにある、ような気がする。

今回は、夏の暑さに対策するアイビバの皆。じうさまがいきなり髪を切ってきたり、そんなじうさまに熱いアイドル愛を披露する椿が愛らしかったり、そして濃厚なあんじゅのコンタクトがたまらぬ!

ああ、あんじゅ、ここに私の望んだアイドルの姿がある! 気がします。

今回はとんちきなあんじゅの行動が面白い回かと思いきや、ちゃんと前へと歩みを進める、そんなエピソードだったのですね。

ここ最近の活動でもって得られた収益、20万円をどう使うか、皆で決めました。というか、それぞれ違うことを考えていそうに見せてからの、ワンマンライブ即決の流れ、この一体感は実に心地がいい。打てば響くといった爽快さがあって最高。そしてライブハウス、ナイスガイのスワちゃんとの折衝。あんじゅが勢いとノリで勝ち取った、9万円引き!

かくして決まったワンマンライブ。一ヶ月後のライブに向けて、というか全然日数が足りない強行軍! はたしてアイビバはこのライブをうまく運ぶことができるのか! いやあまさしくこうご期待の展開であります。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

ぬいぐるみの手直しとユーリのリクエストに応えるべく、ふたりで出掛けたショッピングモール。かつて出会ったころのことを思い返してみたり、そしてあのときとはずっと違ったふたりの距離を実感してみたりの楽しいおでかけ回になるかと思っていたら、まさかのつくしにアクシデントです。

かつてクビになった会社の同僚と遭遇してしまった。見るからに様子がおかしいつくし。激しい動悸にあわぬ焦点。恐怖に立ちすくでしまったつくし、すみませんすみませんとただ繰り返すばかりで、ついにはその場から逃げ出してしまって、ああつくしどうしてしまったのでしょう。かつての会社でなにを経験したのか。なにがつくしをそこまで追いつめたのか。

すべては謎のままながら、苦しむつくしを救おうと、料理に風呂にケーキにと、いたれりつくせり、かつて受けた恩、あたたかさを返そうとするユーリの姿に胸の熱くなる思いがして、そしてラストのユーリの言葉。無理には聞かない。今は自分に甘えておけという、その心意気になおも胸を熱くするのでした。

しかし、ユーリ、カワイいながらもかっこいい。頼りになる子でありますね。ほんと、つくしのヒーローです。

2024年11月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年1月号、発売されました。表紙は『スポチャン!』。スポーツチャンバラの用具、エアーソフト剣の棒を手に、するどく打ち込むももが凛々しい表紙でありますよ。白地に赤の勢いよくも曲りつつ前へと周りこむその軌跡は、ももの打ち込み、その流れでありましょう。そして筆文字でスポチャン! シンプル! けれどそれが鮮烈で目をひくイラストにしあがっておりますよ。

今月は新規ゲストが4本です。

『きみとボドゲが作りたい!』

自作のボドゲでひとり遊びをしている雲野つき。見つからないよう人の寄りつかぬ旧校舎のはじっこにいたというのに、つきを追って現れたとしか思えない一樺ちかに見られてはいけないところを見られてしまった!

なにをしてるのと、ぐいぐい迫ってくるちか。対しつきは、これをきっかけに友達を作れるのではないか。内心はそうささやくも、つき本人はなにを話したものかさっぱりわからず、うまい受け答えができなくて自信喪失。それでもちかは興味持ってくれて、つきのゲームで遊びたいといってくれたんですね。

このちかさん、つきのことどうもよく知っている模様。しかもつきの苦手な分野、イラストが得意ときている。ふたりで一緒にゲームをデザインして、そして作って、いずれはボードゲームのリアルイベント、ボードゲーム市場に出展しようという流れになるの。いや、つきは遠い未来の目的みたいに話していたんだけど、ちかがいきなり応募しちゃって、しめきりが半年後に設定されてしまった!

さあ、どうするどうなる。ふたりだけの戦いになるのかと思いきや、ちかの友人ふたりが参加しそうなこの流れ。このふたりもまたなにか特別な役割担ったりするのかもですね。

『寝させて夢喰さん』

全寮制の学校に入れられてしまった紫苑ハル。相部屋なんてありえない、早々に学校辞めてやると決意するのでありますが、その相部屋の相手、夢喰を見たら辞める気持ちが即固まった? そのまま部屋に入るまでもなく退学届を書きはじめるのですが、それほどに夢喰のビジュアル、衝撃的でした? 見たところ、緩いパジャマでくつろいでいるくらいにしか見えなかったのですが、ハルにとってはそれも相容れない要素だったのでしょうね。

しかしハル、ただ部屋着が緩い女ではなかった。なんと夢を食うバクだという。同室の寮生がいないと夢が食べられなくて困ると、ハルの意思など関係ないと、同居を迫る。

昼夜逆転しているから夜は眠れないというハルに対して一旦は失望するも、寝かしつけのプロの自分がハルを寝かしつけると豪語した夢喰と、そこからの体たらく。いやもうどうしようもないんだものなあ!

それでもすぐの退学は阻まれてしまったハル。夢喰にほだされたか!? というと全然そうではない。変な噂、自分の沽券にかかわりかねないハルの失態にやめるにやめられなくなってしまった。これ、結局は夢喰の作戦勝ちと考えていいのでしょうかね。

『うぉ~きんぐ・まい・えんじぇるっ』

江麻まりかが校舎裏で出会った天使。茂泉みみかと名乗った少女は、この学校の1年生。天使というからには神聖な存在なのかと思ったら、なんとそのへんの雑草食べてる。この天使がこの学校に通う目的は、ひとつには交換留学、人間の文化を学ぶため。そしてもうひとつは、この学校に通う悪魔を見つけることだというんですね。

学校に通っている悪魔。いったいどんなやつかと思ったら、なんだ、大丈夫か? 校内でビキニ着てる変な女子だぞ!? そしてどんな悪行をはたらくのかと思ったら、校舎裏でBBQ。うーん、草食ってる天使とどっこいどっこいというか、悪魔のほうがマシまである。

天使と悪魔、相容れない存在のふたりが勝負をはじめるも、目の前で落とした一万円札をまりかに拾わせ、善悪の葛藤をさせるというシュールなもの。しかも普通にまりかは悪魔にお金を返して、しかしこれ、勝負といっていいものなのかどうなのか。

この天使と悪魔に関わるかぎり、まりかにはシュールな日常が待っていそうですね。

『ギャルとオタクとTCG』

TCGが好きすぎるあまりに、周囲の女子から距離を置かれてしまっていた諏訪翼。翼と書いてたすくと読む。高校ではこれまでの失敗を繰り返さないと誓っていたのに、入学早々やらかしてしまったたすくです。ふたたび高校でも友達のいない生活を送ることになってしまうのでしょうか。

という導入から、突然ギャルの倉津アリサに声をかけられるという急展開。カードゲームが人を遠ざけていた。そのはずが、アリサに関してはカードゲームを教えてほしいと、カードが友達づくりのきっかけとなってくれて、そしてふたりはこのままカードショップいくことになるのでした。

アリサは中学時代のたすくを知ってるんですね。たすく、ずっと学年トップの成績を維持してたんだ。ゆえにたすくはアリサの憧れに? つまりは、カードゲームは憧れのたすくに接近する手段?

カードショップでTCGの基本のところを学ぶアリサです。構築済みデッキを3つ購入して、勝てるデッキを手にいれたアリサ。さっそくたすくと遊んでみるのですが、たすく、まるで容赦がない! 新人を潰すとそのジャンルは衰退するよ!? と心配になるのですが、たすくのアドバイスでアリサも勝つことができて、カードバトルの楽しさを味わうことができたようですよ。

こうしてふたり、カードをともに仲を深めていくことになりそうですが、その過程でどれだけアリサはくじけることになるのやら。でもいつかはたすくに伍するカードゲーマーになれるといいですね。

2024年11月18日月曜日

今日は休みます

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2024年11月17日日曜日

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2024年11月16日土曜日

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2024年11月15日金曜日

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2024年11月14日木曜日

『まんがタイムきらら』2024年12月号

 『まんがタイムきらら』2024年12月号、昨日の続きです。

『妄想アカデミズム』

東大入試、2次試験2日目に臨む未春たち。緊張を隠せないゆうに、同じく不安ながらも持ち前の性質、過集中に賭ける未春。それぞれに秘策をひっさげ受験に向かう。その心情、さながら決戦であります。

莉子、ゆうと別れ、ひとり、文系の会場にて試験を受ける未春は、孤独な戦いのなかで、しかし自分を見失うことなく試験に向きあっているのですね。得点の目安、時間配分などなど、いろいろなことに気を配り、そして英語のリスニング、インド英語という意地悪問題にも対策済み。これは、いける! そう思わせたときに鳴り響くアラームが未春の集中力を奪った!

ああ、これでどうなる。未春は立て直すことができるのか。途端に調子を崩した未春が、しかしだんだんに自身を取り戻していく、そのときに去来するのは仲間たちと一緒に過ごしてきた日々。その未春の積み重ねてきた時間。それがここに実をなそうとする。

さあ、あとは結果だけ。未春の未来やいかなるものになるのでしょう。

My Private D☆V

『ウクレア!』のMIDORIです。

D☆Vポイントは、「ひらひらスカートと膝枕が好きです!」。かくして描かれたイラストは、満開の桜の下、友人の里桜に膝枕される楓です。

ウクレレを胸に抱いた楓の髪についた花びらをそっととりのぞく里桜の目は、横たわり見上げる友人の目をやさしく見下ろして、そしてつなぐ手と手。ふたりの静かな時間がゆったりと流れていく、そんな雰囲気が素敵に広がっているのです。

この春は、今のウクレレ部ができる前の春なのでしょうか。大切に育まれたふたりの感情、互いを思う気持ちと気持ちが今にもあふれそう。なかなか素直になれない楓も、今このときは自分の感情のままにある、そんなこと感じさせてくれて、これもまた素敵でありました。

2024年11月13日水曜日

『まんがタイムきらら』2024年12月号

 『まんがタイムきらら』2024年12月号、昨日の続きです。

『ふたへん!!〜双子漫画家とひよっこ編集〜』

担当する作家、ゆらから呼び出しを受けたかりん。原作担当の姉、きらがネームを作成しているうちに、資料写真を集めにいこうと、その取材にかりんも同行してもらおうというのですね。

次の話で登場予定の港に到着。本当に使うのかどうかわからない写真も撮影しながら、必要になりそうな船やらなにやら、小さな背丈じゃうまく画角に収まらない、かくなるうえはかりんにおんぶしてもらって、と、ふたりならではの撮影風景が生き生きとしてすごく楽しそうだったのですね。

そしてこの取材のもうひとつの目的。剣神のコラボカフェにいくのですが、頼んでしまった激辛メニュー。からいのが好きなきらはここにはいない、しかたがないと死ぬ気で食べたゆらのライフがゼロに! こうしたアクシデントありながらも、そうしたいろいろがやっぱり楽しそうな取材行。ええ、いいエピソードでしたよ。

『ほぐして、癒衣さん。』

校了日に癒衣が不在。このピンチに駆けつけた富美子。また修正を持ってきたのかと夏鈴みるみる涙目に! ああ、なかなかに心は通じないものですね!

富美子に杏南に副社長。富美子はちょっと直接の戦力にはなれていないのですが、頼れる仲間のおかげでピンチを脱した夏鈴とクマちゃん。ああ、よかったと、この山場を乗り越えた先に描かれるもの、それは癒衣と夏鈴、ふたりの関係についてなのですね。

自宅に帰った夏鈴、癒衣とふたりきりの対話の時間かな? と思ったら、そこに会社の皆が集結。ひとしきり飲んで話したそのあとに、杏南がふたりの関係についてダイレクトアタックですよ。

この問に答えて夏鈴、そしてこれは皆がくる前に話していた癒衣への答でもある、癒衣にハグして私も大好きと答えるの、ああこれはまさしく大団円。こうなるべきふたりの関係が、ここにこうしてなるべくなった、そう思わされたクライマックス。とてもよかったです。

ふたりの関係成立の影に泣く人などもいるわけですが、それでも祝福されたふたりのその後も、とてもしあわせそうに続いていて、なおさらによい、とどめを刺された気分です。

2024年11月12日火曜日

『まんがタイムきらら』2024年12月号

 『まんがタイムきらら』2024年12月号、一昨日の続きです。

『ばくちぬぎ!』

廃部を賭けた最終勝負。ミクルと美天が対決することになりまして、対戦するは美天の得意な花札。というので、急遽着物、袴に着替えたふたり。ああ、なんという華やかさでしょう。最終戦にふさわしい、そんな情景が素敵です。

しかし花札、かけひきなんかもあるとはいえ、運の要素も多分にある遊びですよね。初心者とはいえ持ち前の強運でミクル優位に運ぶんじゃないか? そう思ったら、美天の特性、ヤバいな。花札の得意に加えて周囲に振り撒く不運がミクルを苦しめる。ああ、ミクル、負けてしまうのか。そして裸体を皆にさらしてしまうのか!?

でもこのピンチを部のみんなが救ってくれた。幻の助言を受けて、身近な生きた化石を調達してきた氷央。その生きた化石が美天に作用し、ミラクに強運を取り戻させる! これ、遊びのかけひきやなんかを飛び越えて、まったくもっての能力者バトルになってない!? ともあれかくしてミクルの勝利。賭博部は存続できることになって、よかったよかったなんですが、ミクルの秘密が美天にバレてしまって、どうする、どうなる、もうこれは口をふさぐしか!?

でも、秘密を共有するお友達とかいいじゃありませんか。これをもって、より仲を深めることになるといいですね。

『魔女まじょS-WITCH』

学校からの帰り道、不思議な生物を見つけたまなです。もっ、もっ、と鳴くピンクの毛玉。なにものかと思ったら、小夜が妖精だと教えてくれました。妖精はどこにでもいるけれど、魔力がない人には見つけられない。だから、まなが妖精を見つけられたのは、まなの魔力が強くなったということ。魔女としての成長なのですね。

夜、川にいくともっと妖精に会えると川掃除にまなを誘った小夜。魔力を集中すると、夜の川は妖精たちでいっぱい。まったく知らなかった世界が広がっていたんですね。妖精は川を使って、山から山、町から町に移動する。こうした世界観が垣間見られた今回。こういうの、すごくいいですよね。なんだろう、不思議な町魔女のいる世界が身近になっていく、そんな風に思えてなんだか嬉しいんですね。

今夜の川掃除、これも町魔女の仕事だったのですね。そしてほしいもと名前をつけた妖精と仲よくなったまな。この出会い、なにか今後にかかわったりするのでしょうか。

『かみねぐしまい』

ツギノの秘密を知った神様。知っちゃいけない、知られちゃいけない。なのにちょろっとまえなに話しちゃったものだから、なんとしても知りたいと。その知りたいと思う気持ちもお願いになっちゃうからと、いろいろ葛藤する神様、いろいろ動き出しちゃって、けれど今回に関しては神様よりもまえなよりも、ツギノが一枚上手でしたね。

秘密を知られる。でも、もともとが秘密なんだから知られた秘密が本当の秘密かどうかなんてまえなにはわからない。というので、偽の秘密を神様経由で知らせたツギノ。やるなあ! 感心したのですが、この嘘の秘密曝露でもまえなは満ちて、それが神様に力を与えるの!? わあ、なんだかいろいろとシンプルではないのだなあ!

そしてもうひとり、願いを叶えてもらう人の話に移ります。ほこちゃん、ツギノの秘密を守るかわりにツギノとデートをするんですね。もっと仲よくなりたい。その願いについて、神様にいろいろ教えるまえなです。今も仲よしだけど、もっと仲よくなりたいと思っている。それは性的なニュアンスも含むかもしれない。

このまえなの助言、いろいろとヤバい結果を引き起こしたりしませんかね!? 神様がですよ? 生殖したいんだって理解しちゃったよ? どうする、どうなる? ほこちゃん、ツギノのデートに介入して、そしてどんな結末に向かわせる!? これ、きっと、ろくでもないことになりそうな予感です!

2024年11月11日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年11月10日日曜日

『まんがタイムきらら』2024年12月号

 『まんがタイムきらら』2024年12月号、昨日の続きです。

『異世界魔王ごっこ』

この世界にも海水浴はあるんですね。エメラルドグリーンに光り輝く海! アヴァとヴィンにともなわれての海は、泳げない魔王にしても楽しい時間となりそうですよ。ウキウキと浜辺を楽しんで、ヤドカリなんかとたわむれて、けれどまさかの大波にさらわれそうになったところを助けてくれたのが、ニコニコお姉さんリュグズール。

この人、いや悪魔か、人間を魅了するんですね! 海には人が集まるからと、魅了しまくって楽しむという。その楽しみやいかなるものなのか!? 怖れる魔王乃々でありますが、リュグの楽しみ、アレではあるけれど、血なまぐさくはないんだな!

人を魅了し、自分を姉と甘えてもらうのが好きなんだ! 次から次へと魅了して甘やかして、けどこれ人を堕落させてるから結構な悪魔の所業ではある! そしてリュグは魔王をも甘やかそうと!?

アヴァが思いっきり警戒してるのは、この甘やかし体質と相性がよくないからなのかな? 次回はリュグの特性が見事に花開いたりするお披露目回になったりするのでしょうか。

『星屑テレパス』

すばらしい回だったなあ。いやもう、海果の成長の見られた終盤はまさしく見せ場で、あまりに美しく、心を打つものだったから、最終回ではあるまいな!? これ、ちゃんと続くんだよな!? どこにもグランド・フィナーレの文字がないことを確認したほどでした(本当)。

そう思わされたのは、まさしくこれまでの集大成と思える、そんな雰囲気に満ち満ちていたから。ロケットを持ち寄っての打ち上げ会。彗と楽しく会話し、リロードエンジンについての説明を聞き、とここまではわりと普段どおりだったのだけど、ユウの言葉、小さいロケットを飛ばすのもたくさんのパーツ(努力)の積み重ね。その言葉にはっとさせられ、そして集まる友人たちに、さらには教頭先生。

見せたい人、知ってほしい人がこうして集まって、その先に海果の打ち上げ前あいさつ。友人たちに見守られ、ユウに背を押されて登る壇上。ここに海果のこれまで積み重ねてきたことが一気に去来して、ああ、胸が苦しい。そう思ったときに海果の眼前に広がる人たちの表情。ああ、なんてすばらしいのだろう。

とどめの海果のすばらしい笑顔。ああ、なんてすばらしいのだろう。

『ほうかごバスケット』

今日は部活のオフ日です。でも集まってしまう部室。待ってたあかりが嬉しそうに表情ほころばせるところ、かわいいなあ! からのけいとつばさのやりとり。つばさのバスケ着を試しに着てみることになって、まずやることが匂いの確認!? けいいわく、いいにおい。あかりもかぎたいっていう、ほんとこの子たち仲いいなあ! ほんとうにかわいいエピソードでした。

ここにるりも合流。ものすごく重い鞄の理由! あかり、持ち上げることすらできないのか! 思わず出ちゃう関西弁。あかり、かわいいなあ! 

そして最後に皆でクレープ食べにいく。ほんと、最後までかわいいエピソードでした。

2024年11月9日土曜日

『まんがタイムきらら』2024年12月号

 『まんがタイムきらら』2024年12月号、発売されました。表紙は『好都合セミフレンド』。ルカとすうながピンクな衣装で、密着しながらの登場です。いたずらっぽく挑発的に笑ってみせるルカと、対し汗をだらだらかきながら、微妙な笑みをうかべるすうな。なんともいえぬ好対照。この状況だとルカがイニシアティブとってるみたいに見えますよね。そんなふたりの見せる関係性の妙。本編ではどうなのかというのがあるから、よけいに面白く感じてみえる表紙です。

今月は新規ゲストが2本です。

『ほくおう』

最終戦争、ラグナロクのおきなかった世界では、力を失いつつも北欧の神々は今もながらえています。アースガルドの王、オーディンも見目こそは子供のそれになっているけれど健在。しかし元気を失ってしまっていて、そんなオーディンを元気づけようと戦乙女ブリュンヒルデはレッサーパンダ見物に誘うのですね。

そのレッサーパンダ像がおかしい。性格は凶暴で人を襲う。討伐しても百年周期でよみがえる魔獣。というのですが、なんでそんなヤバいのが動物園におるの! でもって、原産地の中国、インド周辺ではなく日本に出現する。北欧の神様、日本くんだりまできてくださるのか。変なことに感心したりしたのですが、ともあれ問題のレッサーパンダ、オーディンの力をもっても退治することはかなわず、というかまるで力を失ってるからしかたないんですけど、いよいよ窮地に追い込まれたか! と思うも、大丈夫、パンダは悪神ロキが化けたニセモノでした。

これ、ロキがオーディンを元気づけるため力を貸してくれたってことなのかな? と思ったら、この漫画はここからが本番? 宇宙からやってきたレッサーパンダたち。故郷の星を失った悲しい地球外生命体というのですが、動物園に安住の地を見出した。そんなパンダたちが最終的にアースガルドに移住希望してくるという落ちまで、ライトでコミカルなナンセンスが楽しい漫画になっていたと思います。

『ヴィランになりたくて』

子供のころからヴィラン、悪役に憧れてきた少女、牧村リマ。ヴィランの邪悪さにこそ魅かれるというのですが、いかなる屈折があるのか、いかなる鬱屈があるのか、と思いきや、なんとまあ素直に育った娘さんじゃありませんか。

そんなリマに力を貸そうという悪魔が現れた。悪魔から怪力に飛行能力という超常的な力を与えられたリマだけれど、じゃあそれでどんな悪事を働こうというのか。口を開いてみれば、驚くほどに小粒なバイトテロレベルの悪事しか出てこない。悪魔にダメ出しされて再度提案してみれば、今度はお菓子の街という楽しそうなのが出てくる始末。ヴィランに憧れはしても、根は全然悪じゃないってのが見え見えなんですね。

そんなリマのヴィラン活動。街に繰り出してみるも、実際に力を行使するよりも設定考えることに夢中。さらには目立って恥ずかしい。そんなリマと悪魔の喧嘩が漫才と思われ人気になって、でもこれヴィラン活動ではないよね!

こうしてまったく結果の出せないリマの活動。ほんとポンコツ、罪のないヴィランであります。

2024年11月8日金曜日

『まんがタイム』2024年12月号

 『まんがタイム』2024年12月号、昨日の続きです。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

大御所俳優、伊達家水鏡が演じる敵の大ボス。孫が見ている番組だからと、ただでさえやる気に満ちてるこの人が、黒いエヴォリューザーに変身するというので、さらなるやる気を見せています。孫が見るのにだらしない演技はできないと、ノールック変身にも寡黙に取り組み、それどころかスーツも自分が着るですって!?

それはさすがに無茶ですよ!

ここぞという見せ場にやる気もみなぎって、ただでさえすごい演技にさらなる磨きがかかる。その演技の重厚さ、迫力がタダシに役者としてのさらなる自覚をうながすの、いい流れだったなと思わされたのでした。

しかし水鏡さん、孫大好きのおじいちゃんというチャーミングさと、大俳優としてのシリアスな両面がこうして同時に描かれて、その相乗効果たるやなみなみならぬものありました。ほんと、おいしいポジション、役柄です。

『良倉先生の承認欲求』

後輩教師に恋されてしまったOLさんこと良倉。目の前でガチ恋発言を繰り広げられて、内心いろいろ複雑な模様です。そんな良倉と落安、親睦会を開きます。横から完全に面白がっている上枝がイニシアティブとってるのもおかしい。完全にネタ収集が目的。さらにここに明戸が参加することによって、良倉不安の真っ只中に追い込まれるというのです。もう最高だと思う。実際、親睦会の様子、めちゃくちゃ面白かったです。

なにがいいといっても、エプロン持参の明戸。それ、全部男連中のために!? フリフリのを!? で、筋肉質落安がエプロン着用したことで一気に広がる明戸の夢。最高だ……。残念なことがあるとしたら、この絵面がただ明戸の想像の中だけというところでしょうか。ええ、皆気にせずメイドになればよいのです!

良倉、落安から慕われてよかったですね。とはいえ、あまり私生活に踏み込まれると身バレの危険が出てきます。ギリギリのところで一線引きながら、それでも親しくなっていくところ、これはとてもよかったです。でも、もし落安にOLさんの正体がバレたらこの関係はどうなるのでしょう。

  • まんがタイム』第44巻第12号(2024年12月号)

2024年11月7日木曜日

『まんがタイム』2024年12月号

 『まんがタイム』2024年12月号、発売されました。表紙は『レーカン!』。色とりどりの毛糸を抱えた天海さん。これからいよいよ冬本番。寒くなることを見越して、編み物でもって暖かく過ごそう。そんな冬支度の情景であります。この他にも、『坊ちゃん、困ります!』七実のニットをほどく透、『おみくんちはね』ニット帽と手袋を喜ぶおみくんとスズちゃん、『おとぼけ部長代理』懸命に編み物をする部長代理のカットがございます。

『ローカル女子の遠吠え』

同期との距離感に悩む天道のお話です。同期の小繭とうちとけられない。それでりん子に相談するんですが、りん子も割と壁を築くタイプだものなあ! そうしたところが相談相手にうってつけ? かと思ったら、なかなか天道、苦戦してます。結果的に、同じ事務所の先輩、水馬に助けられた、そんな感じになりましたね。

小繭、天道にコンプレックスがあったんですね。さらには同じ伊豆でも南伊豆と熱海の差もひっかかりになっていて、って、熱海って伊豆だったのか! いや、ごめん、関東の土地勘ないもので。ともかく、南伊豆のコンプレックスが熱海出身の天道に屈折した気持ち抱かせていて、けれど南伊豆にも詳しかった天道の歩み寄りがすべてを解決させた!

これ、いい話なのかな? でも結果オーライだったと思いますよ。

『跳べないウサギと神の島』

夏休みにはいって最初にすることは、月兎神社での禊行。天啓祭のラッキーくじつき参加券を持って神社にいくのですが、その神社のいわく、いわれがいろいろ変わっているんです。

狛犬ならぬ狛兎。まあ、京都には狛猪とかもいるから、兎がいてもおかしくない。兎絵馬なんかもあったりして、と普通なのはここまでで、兎船灯籠にウサ土偶。このあたりから、月兎神社、ひいてはこの島にまつわる伝説のおおもと、それは宇宙人がらみ!? ということは、リンコたち巫女の超能力もそこに由来する!?

いずれレオが直面するものの片鱗が語られたのかもしれませんね。

そしてさらなる秘密がレオの手のうちに? 先生から託された形代。包みを開けると洒落にならない祟りがあると伝えられる代物。さあ、これをレオはどうするのか! いや、どうもしなくていい! ヤバそうだから! でも、なんかこの島の秘密に関わっていそうなんですよね。

『まほろば小町ハルヒノさん』

十津川にやってきたまほろば部。谷瀬の吊り橋で吊り橋効果を実感するちあき、ハルヒノであります。

十津川というと山深いところ。そういう印象があります。イスズもいうように水害や土砂崩れが多い。何年か前に、ものすごい山崩れがあったような覚えがあります。

今回の旅の目的のひとつは、果無集落。果無山脈を見渡せる尾根にある集落。日本の里百選にも選ばれた場所。その土地の由来、所以が、歴史に詳しい3人の口から次々語られるの、このいわれの数々は、それだけこの土地にまつわる人々の思い、記憶の積み重ねがあるということなのでしょう。これもまたひとつの土地に関わるロマン。この漫画はそうしたロマンをよくよくすくいあげてくれていると感じます。

そして最後に温泉です。ちあきに迫る男体イスズ! 見せてくっつく男湯の様子はいかなるものだったのか! ぜひよく見せてもらいたかったものです。

  • まんがタイム』第44巻第12号(2024年12月号)

2024年11月6日水曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年11月5日火曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年11月4日月曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、今月分を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

第54話

中村の、秋山のことお婿にもらってあげる発言その後ですよ。

秋山もわかってるんです、この状況を利用すれば中村と新たな関係に進めることを。今なら抱きしめたとしても拒否されることはない。中村に思いを寄せる秋山としては、絶好のシチュエーション。普通だったら、強気で押してゴールイン。ふたりはつきあうことになりましたで、ハッピーエンドにも持ち込める。

でもそうはしないのが秋山なんですね。この自制心よ! 中村に手を伸ばしたい、その気持ちを自身自覚しながら、圧倒的な優位を理解しながら、それでも関係を前に進ませない。でもそれは秋山に意気地がないからではなくて、第一に優先するのが中村だからというのがすばらしいなって。ほんと、こんなにできた人間いやしないでしょ。自分を優先しない。今後の気持ちの行方も考慮にいれて、中村を一番に考える。流されない、つけ込まない、後悔させたくない。

秋山がこういうやつだから、この同居を安心して見ていられるんだなって思わせられました。

で、ここから思い悩む中村のターンですよ。よりにもよってウテナに相談もちかけた! 大人の冷静で公平な意見を求めてというんですが、気をつけて! その人はただ大人なだけで、冷静でも公平でもないよ!? あくまでも友達の話という中村だけど、ウテナにはまるっと全部バレていて、駄目だ! 速攻で1キャラロストしてる! さらには通話に気づかず秋山乱入。必死でごまかす中村だけど、やっぱり駄目だ! 2キャラ目ロストしているぞ!

ウテナは二度死ぬ!

でもウテナの穏当なアドバイスのおかげで、中村にはいい指針が得られたようですよ。たとえそれがウテナの状況引き伸ばし策だったとしても、状況に流されてではなく、穏やかな気持ちで確かなこたえを中村が見出す、その一助になったのだとしたら、たいしたグッジョブだったと思います。

2024年11月3日日曜日

『まんがホーム』2024年12月号

 『まんがホーム』2024年12月号、昨日の続きです。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

長いのは病院の待ち時間。それは動物病院でも変わりなく、と思ったら、診察が長引いてるのではなくおしゃべりが長い飼い主さんがいたためなのか。先生の会話下手がゆえに、うまくおしゃべりを切り上げられない。これは問題だなあ。どうやって解決するのだろう。

やる気を見せるキョウスケに期待するも、問題の永田さん、キョウスケにはまったくなびかないんですね。そのあたりの状況、飼い犬のペコちゃんがめておに説明してくれて、そうか、永田さん、夫を亡くして息子も家を出て、さみしいんですね。でもそれで先生をずっと独占ではたくさんの人が困るから、なんとかキョウスケに乗り換えてくれへんもんかなあ。

と思ってたら、まさかのあおいが救い主となってくれて、よかったよかった! はいいんだけど、まったく状況が飲みこめていないあおいよ! ほんと、めでたしめでたしなんだけど、誰かはやいことあおいに説明してあげてください。

『座敷童子あんこ』

うわー、幸太、学校ではモテモテなんだ! 弁当を忘れた日のことですよ。たまたま偶然弁当を多めに作ってきていたクラスメイトの飯作が幸太にわけてくれるっていうんです。その弁当にはKOUTAの文字! いつ幸太が弁当忘れてもいいように、毎日準備していたというのですか!

おお、幸太、モテモテじゃなあ。つまりはこれからは、飯×幸を期待していいというのですか!

そして続くお弁当。重箱三段重ねでお弁当を持ってくる小娘! いつもこんなに食べるのかと思ったら、いつ幸太が弁当忘れてもいいように、って、用意周到な連中が多いな!

かくして弁当をあんこに食われても問題なかった幸太です。さあ、ここでどちらの弁当を選ぶのか。それが問題ですね!

ところで、マッスルあんこ(★ノーマル)大好きの彼。はいいとして、★★レアのあんこ、これまで出てましたっけ!? 全然記憶にないんですけど!? 私が忘れただけですか!?

『歌詠みもみじ』

もみじ、金欠です。すべてはもみじのおこづかい管理がなってないのがいけないのですけど、お昼ごはん食べるにも事欠くのは問題です。

現在の手持ちは252円。これで10日をしのがなければならない。この苦境をまりながまったく理解しなかったりするところ。さすがは上流の人だ! 対してもみじはすっかり取り乱してしまっていて、千恵がいろいろ確認してくれたら、やっぱり悪いのはもみじのむだづかいと判明する。

もう完全にもみじ立つ瀬なしです。

おこづかいの前借り、あのママさんだけあって相当に厳しいってのがおかしくって、利子もそうだけど、手数料めちゃくちゃ高くない!? このお母さんの娘なのに、もみじは浪費家というの、最後までなおってないのが実にらしくって、こういう部分はお父さん似なのかも知れませんね。

2024年11月2日土曜日

『まんがホーム』2024年12月号

 『まんがホーム』2024年12月号、昨日の続きです。

『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』

満員電車で出会ったうずちゃん。この子、かわいいなあと思っていたら、まさかのスリをとっつかまえる! すごいな、うずちゃん。でもさすがにちょっとびっくりです。

うずちゃんとスミレのこの遭遇。スミレの目立ちたくない気持ちとか、ちょっとネガティブ、内気な部分がよく描かれていたと思います。しかしうずちゃんの行動、いろいろ変わってる! ワンピースを返すために毎日持ち歩いていたの!?

そのワンピースをめぐるやりとり。返さなくてもいいというの。けれどまた着たくなったらいってくださいね! こうした気持ちの変化も受け入れてくれるうずの発想がスミレの心を慰撫するところ、本当によかった。決めつけられる窮屈さからも、あり方をはっきりしなければならないプレッシャーからも自由になれるスミレ。

うずとの対話の場は、スミレにして発見の連続なんですね。

『ガチ恋カウント2.9』

プロテストを目前に、将来についていろいろ考えるリコ。プロになればファイトマネーで生活できるんじゃないか? そうした甘い展望に釘を刺していくえれめんつリーダーにしてチャンピオンの虹光リズム。ルルにいい影響を与えてくれたリコのこと、気になって会いにきてくれたんですね。

ファイトマネーだけでは暮らせない新人時代。けれど、えれめんつなら育成に人気獲得など、いろいろサポート、メリットがあるという。デビュー直後のリコを支える、そうした約束をしてくれているようなものなんですが、けれどリコにはメイデンしか見えていない。メイデンとタッグを組みたい!

でも、今のメイデンは様々なことに一線引いている。王座争奪戦、仲間との連携もそう。そうした変化の影にかつてのタッグパートナーの存在があると聞いて、穏やかでないのがリコです。しかもリズムがメイデンの元タッグパートナーのこと、忘れられない恋人みたいだなんていっちゃったもんだから余計ですよ! リコ、リズムの肩をつかんで迫っちゃって、それを見たメイデンが、また誤解を招く一言を!

この誤解が誤解を、さらなる勘違いを広げていく状況。本当におもしろかったです。リズム、メイデン×リコと勘違いしちゃった!? そしてメイデンの山田さんに対する誤解の行方は!? ほんと、あらぬところで大混乱です。

『うちの秘書さま』

お絵描きセットを買った七瀬。これから絵をはじめるんだっていうんですけど、ああ、この人、かたちからはいるタイプなんだ! 実際に描かせてみると、すごく微妙なのが出てきてしまった!

今回のおもしろポイントは、皆の描く絵ですよね。メイドたちの描くはじめの絵。あの、もこふわはじめ様はかなりよいのではありませんか!? さらに田中さんのリアルタッチ動物! 植木造形だけでなく画力もあるというのですか! 実際、七瀬の似顔もかなりいい雰囲気出していて、さすがですよ、田中さん!

七瀬の絵は残念。残念美人としてのポイントを増やした七瀬でしたけど、静物画、あれはよかったのではないでしょうか。不得手がある。なら、得意を伸ばしていけばいいんですよ! だから七瀬は絵をあきらるんじゃなく、静物、抽象メインでがんばってほしかったなあ! と思ったエピソードでした。

2024年11月1日金曜日

『まんがホーム』2024年12月号

 『まんがホーム』2024年12月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。柿を集める孔明、月英夫妻です。秋といえば柿。ということで、この柿にまつわる話題、目次横の四コマでも語られておりまして、さあ今ふたりが持っている柿は渋柿でしょうか甘柿でしょうか。きっと現代の柿ですね。他に『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』、『かわいいユミくんとオドオド尾堂くん』。鍋に焼き芋、秋の味覚を楽しむカットがございます。

今月は新規ゲストが1本です。

『幻のファイブスター』

サブタイトルに異世界ケーキ店。人間だけでなく動物に似た異種族の住まうこの世界で、ケーキ店を営む主人公です。けれどその立地がよろしくない。皆は口を揃えていうのだけど、ケーキ店の店長にはこの場所でないといけないわけがある。それは、ここがかつて店長の両親が営んでいたケーキ店だから。はやくに亡くなった両親の後を継ぐべく、パティシエとしての修行を積んで、ようやく同じ場所にケーキ店を開くことができた。

そんな店長の意気込みとは裏腹に、お客がぜんぜんこなくてこのままだと潰れそう。かつて繁盛していた店なのに、愛嬌がないのが悪いのか、あるいは知られていないせいなのか。まずは知ってもらうべくチラシ配りをするものの、誰もチラシをもらってくれず、うちひしがれる店長の前に、手伝いを申し出る若者が。

この愛嬌ありそうな青年が店長のピンチを救うのか。まずは店が軌道にのる、そのための一歩になればいいですね。

『孔明のヨメ。』

周瑜を激怒させた劉備の人事。いったいなにごとだったのか。抗議のために公安へと向かう魯粛ですが、なかなかガツンと強気に出られない状況が次々と明かされて、すっかり出端をくじかれています。けれどいうべきことはいわねばならぬ。どういう了見かと劉備、孔明に問えば、すらすらと答が返ってくる。

いわく、曹操対策。さらには、周瑜の立場を守るため。すっかり魯粛の怒りはいなされて、むしろ気づかいに感謝するほど。

でも、こうしたやりとり、今回の怒りも和解も、すべて荊州に劉備陣営の拠点を確保するため。むしろこうした揺さぶりがゆえに、無下に劉備たちを追い立てることもできなくなったように見える。となれば、一度は怒らせ、その後なだめるこのすべてが、孔明の策だったのでしょうね。

そう考えると、今は同盟のかたちをとりながらも、いずれは荊州すべてを掌握しようと狙う周瑜の思惑など、決して簡単にはいかない他勢力とのバランスを際どいところで保つ。そうした労の思いやられる顛末でした。

『はなまるゲーセン飯!!』

得意のはずのリズムゲームが不調で悩む田貫くんです。簡単なところ、なんでもないところ、普通にできてたはずのところで失敗してしまう。それですっかり落ち込んでしまって、それはそれは沈んでしまっていたのですが、そんな田貫を元気づけたのが園香の父でした。

エアホッケー台の修理が完了。テストプレイに落ち込んでる田貫を誘って、そうしたら見事にボロ負け。そうか、田貫は動体視力がいいだけに、エアホッケーも得意なんですね。で、ここからが樺恋の見せ場です。自信たっぷりに登場して、田貫に挑む樺恋。けれどやっぱりボロ負けして、ああ田貫に勝てる人はいないのか! と思ったところで、大量パックモードの発生!

こんなのあるの!? と思って検索してみたら、ほんとにこういうギミック搭載してる台があるんだ! 大量のパックが投入されたカオスなフィールド。ピンボールでもマルチボールとかありますけど、高速にパックが滑るエアホッケーだとそれどころじゃない大混乱でしょうね。実際田貫もこの尋常じゃない状況には対処しきれなかったみたいで、樺恋、ついに勝利を収めました。

こうしてエアホッケーを楽しんで、ミニカツサンドで腹ごなし。これがちょうどいい気分転換、リフレッシュになったみたいですね。数日後にはすっかり調子を取り戻して、ああこの状態を維持したままサウンドビート全国大会に挑むのでしょうか、田貫くん!

ぜひとも、好成績を収めてほしいですね。そして園香もがんばってほしいですね。

そうそう、検索といいますと、イカの動画ってこれですか? これすごいですね。イカくん、このままイソギンチャクになってしまうのでしょうか!?