『まんがホーム』2024年12月号、昨日の続きです。
『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』
満員電車で出会ったうずちゃん。この子、かわいいなあと思っていたら、まさかのスリをとっつかまえる! すごいな、うずちゃん。でもさすがにちょっとびっくりです。
うずちゃんとスミレのこの遭遇。スミレの目立ちたくない気持ちとか、ちょっとネガティブ、内気な部分がよく描かれていたと思います。しかしうずちゃんの行動、いろいろ変わってる! ワンピースを返すために毎日持ち歩いていたの!?
そのワンピースをめぐるやりとり。返さなくてもいいというの。けれどまた着たくなったらいってくださいね! こうした気持ちの変化も受け入れてくれるうずの発想がスミレの心を慰撫するところ、本当によかった。決めつけられる窮屈さからも、あり方をはっきりしなければならないプレッシャーからも自由になれるスミレ。
うずとの対話の場は、スミレにして発見の連続なんですね。
『ガチ恋カウント2.9』
プロテストを目前に、将来についていろいろ考えるリコ。プロになればファイトマネーで生活できるんじゃないか? そうした甘い展望に釘を刺していくえれめんつリーダーにしてチャンピオンの虹光リズム。ルルにいい影響を与えてくれたリコのこと、気になって会いにきてくれたんですね。
ファイトマネーだけでは暮らせない新人時代。けれど、えれめんつなら育成に人気獲得など、いろいろサポート、メリットがあるという。デビュー直後のリコを支える、そうした約束をしてくれているようなものなんですが、けれどリコにはメイデンしか見えていない。メイデンとタッグを組みたい!
でも、今のメイデンは様々なことに一線引いている。王座争奪戦、仲間との連携もそう。そうした変化の影にかつてのタッグパートナーの存在があると聞いて、穏やかでないのがリコです。しかもリズムがメイデンの元タッグパートナーのこと、忘れられない恋人みたいだなんていっちゃったもんだから余計ですよ! リコ、リズムの肩をつかんで迫っちゃって、それを見たメイデンが、また誤解を招く一言を!
この誤解が誤解を、さらなる勘違いを広げていく状況。本当におもしろかったです。リズム、メイデン×リコと勘違いしちゃった!? そしてメイデンの山田さんに対する誤解の行方は!? ほんと、あらぬところで大混乱です。
『うちの秘書さま』
お絵描きセットを買った七瀬。これから絵をはじめるんだっていうんですけど、ああ、この人、かたちからはいるタイプなんだ! 実際に描かせてみると、すごく微妙なのが出てきてしまった!
今回のおもしろポイントは、皆の描く絵ですよね。メイドたちの描くはじめの絵。あの、もこふわはじめ様はかなりよいのではありませんか!? さらに田中さんのリアルタッチ動物! 植木造形だけでなく画力もあるというのですか! 実際、七瀬の似顔もかなりいい雰囲気出していて、さすがですよ、田中さん!
七瀬の絵は残念。残念美人としてのポイントを増やした七瀬でしたけど、静物画、あれはよかったのではないでしょうか。不得手がある。なら、得意を伸ばしていけばいいんですよ! だから七瀬は絵をあきらるんじゃなく、静物、抽象メインでがんばってほしかったなあ! と思ったエピソードでした。
- 『まんがホーム』第38巻第12号(2024年12月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿