2019年7月31日水曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2019年7月30日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年9月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年9月号、先日の続きです。

『まちカドまぞく』。桃が新フォームをお披露目っていうんですが、あの掛け声から変身バンク。5秒の壁が切れないとか、アスリートみたいなこといってるのがおかしいんですが、ほんと、今回はつっこみどころ多めで楽しい回でしたよ。そしてそのつっこみどころ、劇中においても同様の模様、ごせんぞからミカンから、桃のフォームにダサいと物言いがついて、ああー、桃、へそまげちゃったよ……。すねて闇堕ちした桃のフォームを調整したらいいんじゃないかって、小倉さん、ほんと底知れない人……。今、ジキエル、どんな状況にあるんだ? ほんと、この人、ただものじゃなさすぎます。

『恋する小惑星』。あおがみらの家に引っ越してきます。みさがなんかかっこいい感じに佇んでると思ったら自分の引っ越し準備でダメージ受けてたり、なかなかしまらないですね。イメージとは違う意外性、これまで知らなかったところ、これからみらとあおも互いにそうしたところに触れていくことになるのだろう。今回はそうした話でしたね。距離の近すぎるみら問題なのか? いや、この子はこの子でハイになりすぎていたとか? ちょっと仲違いしちゃって、でもこれ、初日で逆によかったですよね。トラブルが根深くなるまでに解決できた。互いの距離感の確認、ルールのとりきめなんかもちゃんとできて、ああ、雨降って地固まりましたね。みさがいてくれてよかった。そして、ラストのまたも知るみらの知らなかった側面。いやあ、糖分とりすぎはよくなくない? しっかりテーマ、まとめてくれました。

『アニマエール!』。チア部、進級。新入生を獲得しようとポスター作ってるんだけど、さすがの虎徹もひづめのイラスト、はっきり指摘しかねるんだ! このポスター、こはねのがいいですよね。あれ、可愛いし面白いわ。さて、今回のメインは新入生歓迎会ですね。部活動紹介、どうしようかというの、普通に舞台上で部の説明して演技してじゃ駄目なの? そう思っていたら、意外なところに待ち受けて、予想外のタイミングでアピール! これ、こはねのもっと近くから応援したいっていう気持ち、それを受けてなんだけど、確かに、こんなところから素敵なチアガールがっ!? って感じになってましたね。でも長時間のアピールに取り乱したりね、いや、お得情報の提供? いつもクールなひづめもチア経験者を見れば目の色かわる! おかしかった。この作戦、大正解だったね。そう思ってたら、こはね、やらかしちゃったか! これ、新入生くるのかしら。こないと困るよね。

2019年7月29日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2019年9月号

『まんがタイムオリジナル』2019年9月号、先日の続きです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』。そっと厄介払いされてる千秋、すごいな。全然気づいとらん。おしゃれ観光特集という言葉にあらがえず離脱する八重。残された大河さんが、亜紀、千秋のふたりを前に尻込みしてて、いやほんと、アホの子千秋と得体が知れない亜紀。特に亜紀、大河の中でどんな扱いなんだ。で、実際、亜紀の行動、突拍子もないというか、突発的におかしなことするんね。ああ、大河が手を焼くわけだ。なにしでかすかわかったもんじゃないから、羽交い締めして抑えるのね、めちゃくちゃ面白かったです。そして八重。椎奈と一緒にテレビ見て、仲良さそう? と思ったら、めっちゃスムーズにクビにされてるやん! ほんと、みんなおかしいなあ。でもって最後にやっぱり千秋が締め出されるのね。ほんと、椎奈、この子、強いわ。

『僕は女心なんて知りたくない』。春喜、独身女性の心の声が聞こえる能力があるっていうの、ああ、確かに大変だなこれって強く思わされた今回のエピソード。だって、女子から遊びに誘われても、自分は本命を釣るためのエサだって即座に思い知らされるわけでね、そりゃこの子が女子苦手になるのも仕方ないよなあ。ほんと、春喜くん、涙目だよ。佐藤になぐさめてもらいな、ね? デート? 当日、佐藤との待ち合わせを望美に見られた時の様子、最高でしたよ。春喜には望美の心の声は聞こえてないのに、でも自分たちのことをどう思ってるか、まるわかりになってるの。素晴しかった。そして佐藤目当ての女子、姫谷が登場。さらに佐藤の幼馴染み高瀬も加わって、ここからの厳しいやり取り、おそろしや。表向きはそれなりに穏当に振る舞ってるのに、内心ではめちゃくちゃ敵対してるの。で、そんなふたりに挟まれて、佐藤はというと春喜大好きってんだから、なんだこの関係性。これまで火花散らしてた女子のベクトルが一気に春喜に向くの、ああおそろしい。もうほんと、春喜、大変だ。佐藤の心の声が聞こえない、彼の本心がこれと明確に示されない。ここだなあ、これがこの漫画の面白さの核を担ってるところかも知れません。

『大奥より愛をこめて』。江戸城から出ましたね。そうなんだ、大奥の女中って里帰りできるんだ。そうか、女中だからか。蒔乃は菜々緒の付き添いだったんですね。菜々緒の家に招かれて、あの嬉しそうにしてるところ、とてもいい。菜々緒がよく蒔乃のことを家族に伝えていたらしい。お花に似てるって、妹のうち、どの子だろう? と思ったら犬かい! でも、この犬、可愛いな。しかも蒔乃にめっちゃ懐いて、ふたり一緒にいるところ、めっちゃくつろいでるお花の様子も実にいい。可愛いよな、お花。そして菜々緒のやり残したこと。本堂殿への詫び、蒔乃に手紙を託したのですが、ここで語られた武士の体面? なんだか本堂殿の生きづらさみたいなもの感じさせて、この時の空気感、よかったです。そして蒔乃のお願い。この子、はたしてなにをやろうというのか。事件になる? 大事になる? ほどほどで落ち着いてくれたらよいなあ。

『氷室君は板野さんの事が覚えられない』。合コンに誘われた長谷川と板野。合コンなんて苦手だ、はじめてだ。緊張してきた、っていうので、氷室を呼び出して練習台にしようっていうんだ。今回、いつもとちょっと違う展開。普段なら板野のこと、例のノートで思い出させるでしょう? それが今回は初対面での会話の練習だからって、思い出させないようにするんだけど、板野がぽろぽろボロをだしちゃうのね。いや、でもまさか肉じゃがの味でバレそうになるって、氷室、味覚においても記憶力抜群なのか。しかし今回、不機嫌にしている氷室。なぜなのか? 長谷川にキスを迫るようなこといって、これどぎつい冗談なのか、なにかの仕返しなのか。ここで板野が思っていたこと、ラストのモノローグ、コミカルで楽しい話が基本であるこの漫画に、人の気持ちの機微がのっかってきて、よかったですよ。ちょっと切なさ感じさせる、そこに気持ちがひっかかって跡を残すんですね。

2019年7月28日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年9月号

『まんがタイムきららフォワード』2019年9月号、先日の続きです。

夢喰いメリー』。夢路が開いた新たな可能性、纏魔明晰夢。武装明晰夢が夢魔の装備、攻撃手段を借りて使用するものだったのに対し、纏魔明晰夢は夢魔の能力、いや夢魔の存在そのものを自身に映して、自身が夢魔そのものになるという技。夢路の命を削る危険な力といわれても、自分は不死身だから使い放題だという夢路。この人はいったいどこまでいってしまうのか。いきついてしまった先に、戻ってくる道はあるのだろうか。しかし、夢路、この人の夢を見る力は別格ですよ。ヤエの殴打を受けても、斬撃を受けても、その攻撃に負けない自分の夢を見ることで無効化してしまう。時間もなにも、因果もなにもぶち壊しにして、強引にすべてを自分の進む道を開こうとするかのようなその能力。これ、よっぽどの揺り返しがあるのではないか。夢路の進撃こそはすかっとするほどに爽快ではあるけれど、一抹の不安を拭えない。ヒリヒリさせる活躍。おそろしいですよ。あと、膨れヤエは可愛かったです。

『おなクラの幽霊さん』。ほんとに葉一にバレてしまったかあ。呼び止められて、問い詰められて、誤魔化すこともできず、あろうことかそうだと肯定するほかなく、きっと怒らせてしまっただろう、失望させてしまったろう。きさら、自分の価値、低く見てるところあるものなあ。逃げてしまって、避けてしまって、まあこれまで描かれてきたこの子の性格からすれば、そりゃそうなるよな! ってなもんなんですけど、それでもあえて決着つけようとするのが葉一なんですな。でも、この葉一の選択、正しかったのか。あの幽霊さんがきさらだった。すでに亡くなってしまった人でなく、今生きて目の前にいる人であったということ、これは葉一にとってはむしろよいことなのではないか。しかし、きさらには罪悪感があって、もう関わらないとまでいいってしまった。それをいわせてしまったのは葉一が決着を急いだからなのか。今は葉一の本心が知りたいなあ。葉一は幽霊さんがきさらと知って、あの子はどこにもいなかったと思って、それで、それからどう向き合いたいと思ったのか。今の状況、あんまりだもんね。ここは葉一に動いて欲しいところです。

『あいらいく俳句』。ほんと、フリーダムだな。俳句をたしなむ女の子たちの漫画だったんじゃないのかい? それが今回はベリーダンスにとりくむことになって、いや、唐突やな! でもこの唐突感がこの漫画の醍醐味なんだと思う。うさこがやってる習い事、それがベリーダンスだったっていうんだけど、部室で練習しようと思ったらバレてしまってさあ大変。皆もやってみたいと盛り上がるんだけど、万能すぎる演劇部とか、いろいろ残念なあいとか、こうしたデコボコな話の流れがやっぱり面白いんですね。あの、大の字になってるあいとか、ほんと残念感ものすごい。満面の笑顔なのがなおさら残念感を強調して、さすがでした。しかしこうしてできないながらに取り組んで、踊って、動いて、皆で気持ちあわせてっていう、そうした見せ場はほんとによかった。楽しそう、面白そう、それが伝わってこちらも楽しかったです。

2019年7月27日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年9月号

 『まんがタイムきららキャラット』2019年9月号、発売されています。表紙は『まちカドまぞく』。シャミ子が、おお、なんか可愛いぞ。タピオカドリンクにハンバーガー! 贅沢してるね、シャミ子! こうしてなんだか楽しそうに、いきいきと、ニコニコと、ほんと楽しそうで、嬉しそうにしてる、なんかその格好もはずんじゃってね、ポップでね、ああ、嬉しいなあ。この、ずっと苦労してきたこの子がこうして楽しそうにしているの見ると嬉しくなってくるのですよ。

今月は新規ゲストが2本、1本目は二本立てで登場です。

『紡ぐる乙女と大正の月』。ちから入っていますね、二本立てで登場です。高校デビューをはかった藤川紡。けれど友達がなかなかできなくて、今日も図書室でぼっち飯。そこで見つけた昔のアルバム見ながらの食事、と、そのアルバムにはさまっていた真っ黒に煤けた写真? それを手にとったら、グラグラと周囲が揺れて、気づいた時には図書室にいたはずが学外に。しかも街の様子も人々の格好も見慣れないものになっていて、聞けば大正10年の東京。珍奇な服装、珍奇な言動が見咎められて警察に連れていかれそうになったところを助けてくれたのが海老茶式部の末延唯月。行き場のない紡を自宅へと招いてくれて、記憶喪失の嘘に、記憶が戻るまで使用人として置いてくれるとまでいってくれて。さて、この出会い、これはどういった縁であるのか。煤けた写真の謎も。時は大正10年、ということは2年もすると大震災。そのあたりも関わるのかどうなのか。いろいろと思いをめぐらせる、そんな余地たくさんある漫画でありますよ。

『熊猫はねこでなし』。転校生の笹山笹子は人にバケたパンダだというんですね。バレないように気をつけないと、といいながら、自己紹介でうっかりポロリとバラしそうになってしまって、そんな笹子の登場にやきもきするのが、同じく人にバケている猫の娘、猫町。人の姿でさっそく笹をむさぼる笹子をとがめて、自分の正体明かしながら、気をつけるようさとして、というんだけど、そんな猫町もあやうくボロ出しそうになってしまってるのは、笹子の行動に振り回されて? いや、普段から結構あやうかったりしたのかな? 本人は完璧に身元を隠してる、そんな感じのこといってるんですけどね。日向ぼっこしてパンダに戻る笹子。すごいなマスコットみたいなパンダだ。そして猫町もマスコットめいた猫に戻ってしまったりして、この失敗が繋げるふたりの友情? いや、まだあんまり繋がってる感じはしない……。でも、今後仲良くなりそうな雰囲気もちゃんとあって、漢字でパンダは熊猫だから猫の仲間という笹子の理屈、それを否定しながらもなんだか受け入れそうな猫町とか、悪くなかったですよ。

2019年7月26日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2019年9月号

 『まんがタイムオリジナル』2019年9月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、山下ナースが水着姿で登場です。手には三段アイス。ペロリとなめる、その表情、生き生きとして魅力的。この人は、こういう元気さがいいですよね。他に『小森さんは断れない!』しゅり、『らいか・デイズ』らいか、ふたりともに水着でアイス。なるほど、水着でアイスが今回のテーマなのか。しかししゅり、すごいな腹筋が。

今月、新規ゲストが1本です。

『通勤通学クエスト』。なるほど、これはちょっとした夢でありますな。通勤電車で毎朝出会う女学生。可愛くて気になる、けれど自分は社会人、声などかければ事案だ、相手も警戒するし敬遠だってするだろう。だから距離を置いて、遠巻きに眺めるだけでよいのだ。でも気になる気持ちはとめられず、読んでいる漫画、タイトルを見て同じの買ってしまった。おおう、ストーカーのムーブだ! けど、素直に漫画の面白さに感動して感謝してるの、あれはよかったなあ。翌日の車内での、彼女が漫画を読んでるの見て自分も読みたくなった。けれど警戒されてしまうのでは? 心配してしまうのは、ちょっと下心などあったりしたからだろうな。しかしこの漫画が彼女の縁をとりもってくれて、ああ、これは夢だ! こうあってほしいという夢想だ! こうした気持ち、願望に共感する人も多いのではないでしょうか。私はよくわかります。

『スズちゃんでしょ!』。おおう、スズちゃん、若旦那と進展しとるの!? 今回は梨乃ちゃんの話とスズちゃん、若旦那の話が交差して、まさかこんな展開があろうとは。梨乃の母、スズの義妹が産気づいた。それで梨乃が気難しさ爆発させちゃって、なんとかなだめたいと思ったら、梨乃、スズと一緒にいた若旦那にロックオンしちゃった。これ、若旦那が自分にモーションかけてる? まさかあ、みたいに思ってたスズが、まさかではないっぽいこと実感していくプロセスでもありましたよね。ほんと、このふたりの関係、このまま進んでいくんでしょうか。むしろ今は外堀から埋まっていってる感がありますよね。

『となりのフィギュア原型師』。めちゃくちゃ面白い。夏! 海! 水着回!? と思わせて、全然そんな展開にならんのね。いいわあ、この軽く期待をはずしてくる感。というか、のっけからシリコン型にレジン流し込んでるんだものなあ。立体物の展示即売イベントに出すため、出品物を作ってるところ。なんですが、この人はプロの原型師でかつ大手ディーラーなわけでしょう? てっきりそういう人たちはこういう作業、業者に出してるんだと思ってました。そうじゃないのかあ。地道だなあ。自分でもくもくとレジン流し込んで抜いて、流し込んで抜いての繰り返しなのか。おこめ先生が原型作るの天才的でも型作るのは苦手とか、そういうの面白かった。そうか、抜きやすい型、失敗しにくい湯道の通し方などなど、ノウハウやらいろいろあるけど、おこめ先生はこのいろいろ考えるっていうのが苦手なんだろうなあ。前回見せた原型製作の様子見ると、感性と情熱でガリガリいっちゃうタイプっぽいものなあ。そういう人となりが見えてくるのが面白いです。ひたきのマニアックなチョイスとかもそうだよなあ。しかし、今回、役にたたないおこめと、やっぱり役にたたないせつか、このふたりがべらぼうに面白くって、しかもシリコンに優しい言葉をかけたら丈夫になったりしないかな? って、いやいや妄言が飛び出してきてますよ!? ほんと、べらぼうに面白かったです。でも、最後の応援の付箋、誰に向けたものかは謎だけど、なんかいい話でした。いい味わい残してくれました。

『おしかけツインテール』。すごいタイムリー! でもって、これ感動的でさえあった! なにがタイムリーかというと、たまたま今日、ボードゲームが欲しいようっていってた、というだけの話なんですが、いややっぱりタイムリーよね。実際、ひとつ買ったからね。というわけで、今回のテーマはボードゲームです。俊郎がいくつか買ったというの、花梨と八重を誘って皆で遊んでみようっていう、そのプレイの情景が面白くって、だって俊郎の嘘がまるで花梨に通用しない! そうか、花梨、日々鍛えられているからか。駆け引きの妙にて勝ちを収める花梨があれば、酒の力? 酔って酔拳使いとシンクロしたから!? 謎の勢いで勝ってしまう八重とか、いやもうシンプルで楽しい回でした。そう思ったら、最後にプレイしたファンタジー世界での就職活動もの。あの展開、そのラスト。ああ、花梨にはお見通しなのか。これ、俊郎が作ったゲームなのか! これまで、FXとかトレードとかで収入を得る、そんな俊郎の姿はあったけれど、基本的に消費する側にあったこの人が、作る側に立ってみたんですよ。それを花梨にプレイしてもらって、そして感想もらうのね、勇気いったろう、頑張ったなあ、そう思わされて、いや、これ、感動的でさえあった! ほんと、素晴しかったわ。でもって、花梨の選択これもいい。友達と遊んでくれるって。そうしたら全然違うゲーム展開になってというの、ああ、これもほんと面白い。なんか豊かなエピソードでしたよ。

2019年7月25日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年9月号

『まんがタイムきららフォワード』2019年9月号、昨日の続きです。

『スローループ』。今日は皆でテスト勉強。そこに二葉も加わるんですが、この子、見事にひよりに懐きましたね。恋と小春の英語対決とか、おかしな脱線しながらも、話は無事釣りに落ち着いて、ああこれがこの子らしさですね。二葉が興味を持っているというフライフィッシング。これ、ひよりがらみだな。糸の重さとロッドの重さをあわせるとか、単位がフィートにグレインと馴染みのないものだとか、そうした情報、ただ羅列するだけじゃなく読んで面白くなるよう工夫されてるのがいいですね。そしてふたたび二葉の釣りに対する気持ちについて。そうか、友達の藍子、この子には釣りのこと話しておきたいんだ。それで皆で作戦考える。遊園地で遊んで、お昼にそこの釣り堀でというプラン。小春いわく詐欺だそうですが、身近なところから知ってもらおうというこの作戦、うまくいきますか。うまくいくとよいですね。釣り仲間が増えると、それだけで面白さの幅も広がりそうです。

『桃ノ木家の四姉妹』。今回は番外編だそうですが、この姉妹の対話、面白いな。珠川家の姉妹。妹が特にいい。クールというか、辛辣というか、写真のモデルを頼む父に的確にダメージ与えて退散させたかと思えば、姉に対しても実に厳しい。友達作りなさいよにはじまり、体重の管理まで。なぜそんなこと把握してるの!? 思わぬ情報流出に戸惑う姉を前に、すごくいい笑顔で教えない♥ すげえ、この子は悪女なのか? 体重計に記録されているデータを覗き見るどころか、姉の計測記録を自分のスマートフォンに連動させるって! 家族であろうと容赦はしない? いや、家族だからこそなのか!? 優位にたつために手段を選ばぬ? あるいはただそれが楽しいというのですか? ほんと、とんでもないクールビューティ。最高でした。

『ひまりのまわり』。大変だ、相沢の部屋に女子がいっぱいだ。たまたま書店で出会った美玲。この人、うっかり漫画好きだってことバラしてしまって、さあ大変。昔から好きだった漫画、あらためて読み返したいのに、どこの書店にも全巻揃っていない。それを相沢が持っているというので、急遽読書会? というか、押し掛けるようにやってきて、飲み物出せとわがままいって、そしてさらに相沢に話に加われと。漫画談義をせよという。そうか、美玲、クラスの友達とは話せないんだな。漫画好きだってこと隠してる。変に思われたらどうしよう。そうした美玲を前に、話につきあわされるのはかなわない、そういいながら、美玲の友人たちが漫画を読むか、聞いてやるっていう相沢。すごいよな。どうやって話を切り出そうっていうんだ。ともあれ、ここは相沢がどう出るか、どう動くか、期待すべき局面ですね。でもってこんだけ世話になっておいて、あいつはやめといたほうがいいんじゃない? 美玲、ひでえやつだな! どんだけドライなんだ! 最高ですよ。

2019年7月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2019年9月号、発売されました。表紙は『はるかなレシーブ』。はるかなのふたり、これはプール? 一緒に水辺にてたわむれる様子。二人の距離も密接で、それだけに仲のよさ、それ以上の信頼? みたいなものも感じさせてくれるイラストです。ふたりのポーズからして、これはもしかしたら水中なのかな? 勢いよく飛び込んで、みたいな元気さがより一層にまぶしく感じさせてくれますね。

今月は新作が1本です。

『SA07』、新連載です。イラストレーターを目指し、専門学校に進路をとった女子ふたり。けど、この茉愛って子、ヒロインなんですけど、いろいろヤバそうだぞ? なんて思ってたら、後で地雷認定されててめちゃくちゃ笑いました。茉愛の友人、りんこ。この子も危ういよね。すごく現実的、慎重そうな雰囲気ただよわせながら、茉愛の甘い言葉につられて同じ専門学校に進学しちゃうんだもの。いろいろ心配です。自分を強く持って? さて、専門学校で学ぶお友達。いいですね、濃いですね。女子と見て茉愛に声をかけてくるチャラそうなのいると思えば、え? 硬派なの? がたいのいい白シャツ君。なんと、チャラい薔薇シャツを助けにきたっていうんだよ!? やったー! ふたりの物語がここからはじまるのね! ワクワクがとまりませんよ! とりあえず、メインとなるキャラクター、その印象もともにしっかりと確立してきて、さらにこれから彼女らが目指すこと、学ぶこと、その方向性も示されてといった第1話。しっかりしてます。これは楽しくなりそうです。

『はるかなレシーブ』。八重、さくら戦、決着しましたね。ふたりの不和、そこに付け込む隙があるのではないか、そんなことを思っていたんですが、いやあ、よりもっと深く、物語を掘り下げてきまして、こいつはやられましたよ。不和はあってもその腕は信頼している。それゆえ任せるべきところは相手に任せて、けれどそれがまさか最後にあんな展開に向かうなんて、いやもうドラマでした。試合を通じて互いの理解を深める、そうした、普通ならより強くなれる、それこそ勝利の鍵となりそうな要素が、今回は裏目に出た、はるかの予測に捕まってしまったというの、これはもう見事としかいいようありませんでした。そしてはるかなの試合を見つめる彩紗。はるかの成長、その真価に思うところあり。これ、決勝戦につながる、そんな要素ですね。はたして彩紗が見つめるものとはなにか。種がまかれていきますね。

『球詠』。あいかわらず面白い熊谷実業戦。なにが面白いといっても、熊谷のノリのよさ、そしてその勢いに同調するかのように新越谷もいきいき伸び伸びとプレイしているところ。打席では精一杯に振り切って、そして伸びた打球を補れない熊谷外野陣のあの面白そうな様子! なんだよ、君ら、ほんと楽しそうだな! ピンチに頭を抱えることあっても、悲観的にはならない。どこか楽観的なポジティブさ見せる熊谷、すっかり好きになってしまいました。さて、そんな熊谷のエース、久保田の投球ですよ。そうか、梁幽館中田に当たること想定して用意していた球があったか。菫を相手に渾身の投球してみせる久保田。盗塁されようが意にも介さない、その豪胆さ。やっぱりこのチーム、選手たち、気持ちいいわ。そして久保田とヨミの対決。ここでもまた伸び伸びとしたヨミの投球冴え渡って、ああ、久保田、その投球に新越谷の真価を見る。戦いをへて相手知るというくだり、これは本当に熱くさせられますね。

2019年7月23日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2019年9月号

『まんがタイムスペシャル』2019年9月号、昨日の続きです。

『なごみ先生は職場のお医者さん』。社内コンペ編、ついに決着ですね。予選を通過した企画をその場でプレゼン、投票でもって大賞を決めるというのですね。ちょっとしたイベントですね。女性陣、ドレスアップしましてね、対して男性陣は普段とあんまりかわらんな。しかし今回、面白かった。最終選考に残った山田。過労ギリギリを攻め続けるなんて紹介されちゃったせいで、怒ると怖いなごみ先生がちらりと顔を出す。そこからも、各登壇者の健康状態を思ってついには涙ぐんでしまったり、受賞からの商品化決定、仕事が増えて過労になる、その想像でまたも涙を流したりと、感情ゆたかな先生、ほんと面白かった。あと、社長にプレッシャーかけるところもね。今回、いつものメンバー以外の社員も活躍して、そういうところも面白かった。社内の人間関係、もっといろいろ見られても面白そうですね。

『うちの可愛い掃除機知りませんか?』。社員旅行にきた智枝。ということは、もちろん宮原姉妹も旅行中。じゃあ、アプリさんも連れてきてるのかな? と思ったら、なんと自宅でひとりお留守番でしたか。長期の留守に対応できるか、テストも兼ねてるっていうんですね。今回、どんだけ智枝がアプリのこと気にかけてるか、それが見事に可視化されて、いやもう、それ依存だよ! Webカメラで確認したらアプリはなんか平気そうで、それがさみしい。ずっとさみしい。いやいや、折角皆で旅行にきてるんじゃん。今、ここにいる人のこと気にかけてあげなさいよ。なんて思うんだけど、いや、それだけアプリが智枝にとって大切な存在になってるってことなんだろうねえ。そしてそれはアプリにとっても一緒で、いつもはいる智枝の不在が気になる。それぞれのさみしさ、気持ちを持てあまして、気もそぞろになって……。だからこそ、あの再会の瞬間、あの表情、格別でしたね。アプリさん、ほんとにいい笑顔。

『この恋は深見くんのプランにはない。』。猫カフェ部にやってくる入部希望者たち。それをかたっぱしから振り落としていく深見。素直じゃないやつだなあ。とはいえ、不真面目ものとかこられても困るって、まあそれはわかるよね。でも、秋桜のいうように入部してから徐々でもいいじゃないかって、これもそのとおりだよね。深見、潔癖だもんなあ。そんな深見にふりかかるいたずら。背中に拾ってください、張り紙されちゃったりね、さらには弁当食われたり。その都度残される手紙? 猫のイラストが可愛いって秋桜が気にいってるのがちょっと面白い。さてこの犯人、新入生の女の子でした。猫に好かれない。だから猫に好かれてる猫カフェ部の先輩がねたましかった。それでつきまとった。変わりもんだよね。だからこそこの部には向いてるかも。あの、新入生の世話を深見にまるごと投げちゃってる秋桜が酷いというか、らしいというか、けどこれど深見、この新入生、月岡萌のこと面倒見ることになって、ああ、責任感が強いというか面倒見のいいやつだからなあ。今後、どう対処していくことになるのか見物でありますね。

『ワタシを欲しがる河野さん』。吉山内、河野と一緒に旅行にいくことになりました。危険! 危険よ! 吉山内さん! この旅行に港も加わって、ああよかった、吉山内さん、守られた。と思ったら、港、泊まらず帰っちゃうのか! 今回の小樽ゆきでは吉山内のプラン、レンタル着物で散策が採用されて、ああ、港、そりゃあ河野の着物姿には抗えないよね。着物着てぶすっとしてる河野がよかったですよ。港のみならず吉山内も陥落。く…っ、覚えてなさい…。この威力! いく先々でも好評で、でもほんと河野は自分に興味がないんだなあ。吉山内みたいな容姿だったらよかったのかなあ。それとも、ただのないものねだりなのかなあ。その日の夜、パジャマをすりかえられていた吉山内とか、翌日の着せ替え吉山内とか、港いなくなると見事に河野のターンでしたね。ほんと、どんだけ好きなのか。でも、今回は最後にちょっと吉山内が河野に逆襲しちゃうのね、これよかった。こうして互いに相手のよさ、引き出して、愛でる、そんなちょっと対等っぽい関係になるとより魅力的。うろたえてる河野もよかったですよ。

2019年7月22日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2019年9月号

 『まんがタイムスペシャル』2019年9月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』。スズがメインでありますね。ぱっと明るい笑顔を見せて、おお、この子のこんなにも晴れやかな様。どれだけ嬉しいことがあったんだろうって思わされますね。『ふたりが家族になるまでに』はジローとあさひが、ふたり浴衣姿で線香花火。夏の風物感じさせる一コマ。『うちの可愛い掃除機知りませんか?』アプリさんも浴衣姿で金魚帯。嬉しそうな表情。なんともいえない愛らしさです。

今月は新作が1本です。

『ぼくの上目遣い』。コマ割り漫画ですね。下駄箱あけたら女子からのラブレターがどさっと出てくる女の子、あづさ。彼女の横にはちんまり可愛いのがいて、生意気に俺のあづちゃんとかいっちゃってるけど、ええと、ボク? 俺っ娘なのか男の子なのか、先を追えば、おおう、男の子じゃないか。まほろ。自分の可愛さを全面に押し出してお姉様たちをグラつかせる魔性の男子。けど、あづさにはまるでその魔性が通用しない。あづさにぐいっといきたいけれど、あづさにだけはイニシアティブとれない、そんなやきもきボーイの片思いストーリー? ますはそんな感触でありますね。

『コスプレ地味子とカメコ課長』。のっけから牢にとらわれている紫ノ井ですよ。いったいなにごと!? と思いきや、これ、スタジオなのね。こういうシチュエーションがいろいろ用意されてるんだ。シーン再現とかにとっても便利。紫ノ井も課長も、いつもと違うシチュエーション? いろいろギミック用意されてるの見てはしゃいじゃったりね、そういうところ面白く、そして思わぬ急接近? いや、意識したのは紫ノ井だけなのかな。さて、こんな場所で泉谷と遭遇。まさかマズいところ見られたのでは!? 自分の正体バレたのでは!? 焦る紫ノ井。更衣室での会話もね、言葉のやりとり、深読みしちゃって、これはバレた? 会社であいましょう!? 泉谷、全然気づいてないのにね。これ、次回の課長との話し合い、その結果がどう出るかで会社での振舞い、変わってきそうですね。重要分岐点だ。

『吸血鬼さんは無職です。』。ニーナさん、やっぱり日中は苦手なのね。お花見さそわれても、長時間の紫外線はお肌に悪いからと断わらざるをえないのか。橙也の発案で夜桜となりました。おかげで? 橙也は昼の部、夜の部、両方出ることになってしまってというの、有李が楽しみにしてるからって理由にほだされちゃったか! ここで桃香じゃないっていうのが面白いよな。というか、桃香があんまり自覚的じゃないのがいいのかも、ですね。でもお花見の場、サンドイッチをめぐるやりとりで、桃香、ちょっと意識しだした? そして夜の部はにぎやかでかしましくて、けれどすぎゆく時間を思ってしんみりとしてみたりね、このニュアンス、とてもよかった。母の気持ち、それを見るニーナのうちに動く情感、それはいかなものであったろう。年をとらない吸血鬼。ちょっと意味深? あるいは素直に受け取ってもいいかも知れない。そんな感触がいいんですね。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。文化祭、はじまりました。閑古鳥の鳴く物理部イベントに、朝永は天使姿の部長とふたりきり? 辛辣な子供に厳しい言葉投げかけられてヘコんだり、かと思ったら思わぬアクシデント。あら、部長、想像以上に反応しちゃってますね。あの、ばっと離れる時の顔。そしてひとり部室で反芻している部長? 見事、キャパオーバーって感じですね。動かずにはいられない朝永、ストップしてしまう部長、なるほど対照的です。そして朝永、挙動不審から発電の協力者獲得。また物理部には兄と部長の関係疑う朝永の妹襲来。ああ、これはどうなる。このタイミング、この異常事態からの身内アタック、はたして兄は、部長は耐えられるのか。

2019年7月21日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年9月号

『まんがタイムきららMAX』2019年9月号、昨日の続きです。

『いのち短し善せよ乙女』。2話目にして、もうばっちり面白いですね。転校してきた天使、杏。この子のデータは神の力でもってすでに皆にインストールずみとか、そうか、人の記憶をいじくれるのか。おそろしいな。しかも、杏と乙女がラブラブとかいう設定。ここの神様は、そういう関係許容するのか! 懐ふかい神様だな! つうか、神様の趣味なのか!? 今回の一日一善、ドラゴンの血とか出てきてしまって、あまりの無理ゲーにシリアス顔になるふたりがおかしかった。けどそこからの展開の、自分のこと棚上げしてはいるんだけど、乙女の説得のくだり、あれ、よかったよね。なんならこの子と乙女たちも仲良くなったりしないかな、そう思わせるような愛らしさも良好。キャラがいい、動きがいい、展開もろもろいい。気にいっています。

『私を球場に連れてって!』。今回はファル子回だ。大宮球場にいきました。キャッツ対ファルコンズ戦。ほんとは誘ってほしかったのに、レオナに敬遠されて、ああ、この子、もうちょっと素直になったらね。とはいうけど、素直になったら今の面白み、減るような気もするから難しいな。さて、球場でのファル子、めちゃくちゃ面白い。自分こと誰も知らないと思ってハイテンションで応援してたら、キャッツドームの売り子さんだって、皆から認知されてるの、あれがおかしくて、さらにはビールの売り上げ気にしたり、それからビール売り子にかけられた声に思わず返事して恥ずかしい。わかる! めっちゃわかる! 今回、素のファル子がたくさん見られて、しかもそれがまわりのお客さんにも伝わって、今度ビール買ってあげようとかね、そういうポジティブな反応引き出すのが気持ちよかった。あとは勝ち試合ならではというか、レオナへの煽りですね。あの、鬼だ! って反応。もう面白い。そして最後のレオナとの対話。今後はもうちょっと互いに素直になるのかな? まあ、素直にはなりきれないんだけど、ほんと、こういうところも魅力的な子たちです。

『ももいろジャンキー』。皆で海ですよ。以前はももが迷子になって、美耶も落ち込んじゃってと大変だったんだけど、今回はちゃんとそのへんきっちり意識していこうという体勢築いて、でも卯月も迷子枠なんだな。埋めるはなに埋まるはな、これが実によかったです。頼りになりたいハムもよかったですね。ハム、いいキャラクターですよ。自分はもうしっかりしてる、頼りになる、役にたてるって気持ちが強くって、子供扱いされたくないという、その意識、うん、とてもいい。一人前になりたい年頃やね。そういうのよく出ていたと思います。この面々にさらに竜子が加わったり、それで皆で精一杯楽しんでるのがわかるスナップ写真連ねたページ、あれいい表現でしたよ。その時の気持ち、思い出としてしっかり残っていくんだって意識させられる、魅力ある描きかただったと思います。そして結構頼りになるうーちゃん。うん、なんだかんだでやっぱりお姉さんだな。でもってラストのもも。あー、これはそうだよね、子供はそうだよね。ほんと、よくわかる。ハムの自意識もそうだったけど、こういうところ、めちゃくちゃ実感あるよなあ。すごい説得力ですよ。

『ななどなどなど』。今回はななどの秘密に迫る!? メンテナンスで本家に呼び出されているななど。これ、ななどを送り込んだ妹、茶々の策略でもあったのか。平日にななどを呼び出したのは、小町に計画を知られないため。ななどが無理にでも学校にいかせること、見越してたわけなのか。信頼してるな。しかし、茶々のいう計画とはなんなのか。普通に考えると小町のひきこもり脱出計画ですよね。でもこの目的は、ななどが小町のもとに現れた時点ですでに説明されていなかったっけ? ということは他にも目的が……? なんて思わせるんですが、これ、やっぱりなんか秘密、あったりするんですかね。茶々、非常に自己愛の強い性格ぽいけど、同時に小町のことも大好きそうで、この屈折ぶり? 偏執的といってもいい? なかなかに今後を期待させてくれます。そしてななどの新機能。これ、よかったですね。小町との距離も、これまで以上に密接になりそうで、このあたりも期待させてくれます。

2019年7月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年9月号

『まんがタイムきららMAX』2019年9月号、昨日の続きです。

『初恋*れ〜るとりっぷ』。文化祭直前、準備も佳境に入ってという段階で、部の重要人物がどんどん連れていかれるっていうのがおかしかった。まずは先生、美術部員に連れていかれて、そして琥珀は生徒会に連れていかれて。鉄道喫茶の装飾、客席は食堂車のイメージだそうですが、もう食堂車とか覚えてないよ。でもって、ドアボタン押すと鳴るメロディっていうの、ああ、どんなのかわからない! これは地域性だなあ。そらのジオラマ展示。頑張って作ったけど、どうもこうも目立たないという問題、なんとか改善しようとするんだけど、どうにも決め手がなくって、そこへ先生が背景描いてきてくれたっていうの、ああ、ジオラマも先生に教えてもらって作ったとはいえ、これで先生とそらの見事な共作ですね。先生が好きなそらにとっては、きっと感慨深いものとなったろう、そんなこと思われまして、さああとは文化祭当日だ。どうなるんだろう。いい思い出ができるといいですね。

『社畜さんと家出少女』。ユキ、完全にナルの管理者になってますね。バレてしまった健康診断の結果。尿酸値でひっかかって要再検査。ガミガミしかられて、生活改善させられるというの、なにをいおうとユキに一蹴されるの面白かったです。ユキに酒量を突き付けられるナルとかね、徐々にダメになっていったのかな? それとも知らず目を背けてしまってた? どうしてもダイエットしないといけない状況に追い込まれたナルへのご褒美、ユキからの励ましの返信とかね、こういうところ、いい感じ。ふたり、仲がいいよね、というか、ナルがユキのこと好きすぎなのか。今回、最後にナルが目標達成しながらも達成感得られなかったっていう落ち、その物悲しさ、ひしひしと押し寄せてひとごとではなかったですね。このつらさ。ええ、これが共感っていうやつですよ。

『魔王城ツアーへようこそ!』。温泉探し、どうなるものかと思ってたら、予想以上に順調で、いやつむぎひとりがへばってしまって大変でしたね。ともあれ、フルフルのハードな食生活とか、最近激しい犬ムーブ? こういうくだりも面白く、そしてメロウと城のこととか、結構な重要情報だったりする? そして源泉で出会ったサラマンダー。なんだかんだで協力者になってしまうところ、実にこの漫画らしくてよかったです。というか、温泉卵に魅入られたかあ。こういうなんだかんだほのぼのとしたところ、それがなにより、いい持ち味です。

『ハルメタルドールズ』。連載になりました。連載第1回目でチズのやりたい音楽が改めて示され、そしてチズをつけねらうマコトとかね、この漫画の基本的なところ、きっちりおさらいさせてくれたという感触ありました。でも、やっぱり面白かったの、最後のチズだったなあ。ポップス志向なのにヘヴィメタル、どころかデスメタルをやらされることになったチズの歌唱ですよ。いや、だって、どんだけナチュラル・ボーン・デスボイスなの? ポップスにしてもふわふわセンスの自作曲、実際に歌ってみせたらですよ、あの強烈な絵面が飛び出してくるってんですから。チズ、基本可愛い系なのに、歌えばその表情になるの!? 轟音? 地響き? 見事にヒロインのキャラクターを押し出してきました。インパクト、素晴しいものありました。

2019年7月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年9月号

 『まんがタイムきららMAX』2019年9月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』。これはちょっとめずらしい組み合わせ? カレンと陽子、ふたり表紙です。ふたり着ているワンピース、レモン柄ですね。白地のカレン、黒地の陽子、その対照も面白い。カレン、陽子に抱き抱えられてるんですが、ということは陽子が王子様!? かと思いきや、そういうどっしりした感じじゃなくて、不思議と乙女らしさ感じさせる表情が面白い。対するカレンは、この子らしいからっと明るい笑顔でありますよ。

今月は新規ゲストが2本です。その両方が幽霊もの、心霊ものというの、はやりなのかたまたまなのか。けれどそれぞれ方向性が違うところ、個性の現れどころです。

『六条さんのアトリビュート』。こちらは、迷った先の雨宿り、橋の下で出会ったあやしい女の子。美術好き? いろいろ知識を披露してくれるのだけど、ゆきつく先が幽霊画。円山応挙の描いた幽霊が絵から抜け出してくるなんて逸話から、それに似た絵が主人公の引っ越し先、203号室に飾られていると教えてくれて、はたしてその幽霊の正体やいかに。なかなかしっかり前提作って、この意味深な出会いから、あとで種明かしされてびっくりという流れ。こういうのは、古典的といいましょうか、昔から怪談話やなんかでも見られるパターン思わせます。おおもとに怪奇譚の要素、発想があるのかも知れませんね。

『Horror Horizon』。こちらは実際の幽霊に出会うというよりも、できれば幽霊に出会いたいものだ。そう思って怪奇を探求する部活もの。とはいっても、部長がひとりやる気を見せて、今ひきこまれようとしている新入生は、ひとりはお菓子が目当て、もうひとりは怖いの苦手だけどその克服のために入ってもいいと思った、その探求に付き合おうって風じゃないんですね。心霊研究部、副部長は心霊写真をついつい撮っちゃう、才能なのかなんなのかだけど、そもそもこの人は霊が見えるのか。心霊をきっかけに出会った4人、というか、新入生はあんまり心霊には興味ないといった感じなんだけど、ともあれ部活は心霊一辺倒といった風ではなく、部活ものの皆で一緒にわいわいとしている、そういう面白みに向かおうとする、そんな傾向も見える漫画です。

ところで地底ちゃんのつぶやき、目次ページで梅雨明けといってるけど今年はまだ明けてないっていうの。いくらなんでも予想外だよねえ。

2019年7月18日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2019年7月17日水曜日

スーパーマリオメーカー 2

 無事、ストーリーモードもクリアした『スーパーマリオメーカー 2』。その後、全ステージクリアを果たして、コイン集めて作れるもの全部作って、もうストーリーモードでできることはないという状況になってようやくステージを作りを開始。現在はとりあえず試しに作ってみたものひとつと、テーマというのかなんというのか、こういうステージにしようという目標決めて作ったものひとつ、計ふたつ公開されています。というか、ふたつ目はついさっき公開したばかりで、評価されたら嬉しいけど思うようにはいかないだろうなあなんて思っています。

公開したコースは以下のふたつ。

コースID: C59-MSX-CMG

コースID: H1X-8YV-GSF

最初のものは、もう本当になにも考えず、適当に作りはじめたもの。基本的に一本道。水面が上がったり下がったりするジャングルステージを、敵避けながら進むだけのコースです。どれくらい行き当たりばったりで作ったかは、ゴール直前の余裕のないスペース、ここに現れてるんじゃないでしょうか。正直、こんなにコースが短いとは思わなかったよ! みたいな感じ。基本、難しいコースじゃありません。コインとか全部無視したら、ほぼすべての敵を回避できるようなコースです。

次に作ったものは、2の新要素らしい坂道を使ったコースです。すべりおりることで敵を蹴散らしたりできるのが楽しそう? それと、これはまったくの勘違いだったんですが、すべりおりからのジャンプで跳べる距離が伸びると思っててね、シャーッ! とすべって、ビューン! と大ジャンプしたら気持ちよいだろうなあ、みたいに思ったところが、普通にダッシュしてジャンプした方がずっと遠くまで跳べると作ってる最中に気がついて、いやもうまあいいや、気にせずそのままにしちゃいました。

このゲーム、作ったコースはほぼ「どこまでマリオチャレンジ」で遊ばれることになると思うんですが、このモードだと一度でも死ぬと、あるいはちょっとでも難しそうってなるととばされる傾向にあるんですよね。まあ気持ちはわかるんです。残機が0になるまでに、どれだけのコースをクリアできるかにチャレンジするモードですから、何度も死ぬようなコース、それこそ死に覚えが要求されるようなコースは忌避される。それはわかってるんだけど、わかってるからこそ簡単なコースにしてるんだけど、それでも駄目かあ。そこで死ぬ!? ってところで死んでたり、ということはここでキャンセルされたってことかあ……。遊んでほしいところまでたどり着くまえにキャンセルされてるのは、ステージ構成としては失敗なのかなあ、なんてこと思ったりするんだけど、あれ以上簡単にするのはちょっと無理。いや、際限なく簡単にはできるけど、それじゃ意味ないよね?

どこまでマリオチャレンジは、コースごとに3人までマリオ残機を増やせます。なので1upキノコをひとつ。すべりおりで敵を蹴散らして1up。あとはコインを全部で200弱ほど用意するなどして、それなりに残機を増やしながらクリアできるように気をつかってはいるんだけど、多分思ってるようにはクリアしてもらえないだろうとも思われて、いやあ、どうしたらいいんだろうなあ。ステージ作りの難しさに途方に暮れるわけです。

2019年7月16日火曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2019年7月15日月曜日

ゆるキャン△

 なぜかよくわからないのですが、うちにスキレットがもたらされまして、しかもみっつ。セットのなべしきもついてきて、どうしたん!? と聞いたらもらったという。新品、 未使用品、ということは、あれだ、火にかけて油塗ってまた火にかけてっていうのやらないといけない。やりかたは『ゆるキャン△』にあったな。とりあえずアニメ見るのがてっとりばやいな。というわけで、アニメ見ました。第8話「テスト、カリブー、まんじゅううまい」。BDで持ってるんだけどdアニメストアで見るという。ああ、やっぱり配信、便利ですよ。

確認してみて、そうそう、シーズニングでした。最初に錆止めを洗い落として、それから四五回ほど火で焼いてオリーブオイル塗ってを繰り返す。その後、野菜の切れ端でも炒めて、湯を沸かして、タワシで洗って、またオイルを塗って完了。ちょっとめんどくさいな、とは思うんだけど、鉄の調理器具をあえて使おうという人は、こういう手間も楽しみに変えてるのだろうなあ。はっきりって便利を優先するならテフロン加工のを使った方が絶対に楽だもの。

スキレット、みっつもたらされたといいました。ということは、手間が3倍! うわー、大変だー。これ、いつやったもんかな。ちょっと気合いいれないとやる気にならないな。あきちゃんと違って、テスト期間とかもうないからなあ。

久しぶりにアニメ『ゆるキャン△』を見て、改めて面白いなあって思いました。無理にテンションあげるでもなく、淡々と、タイトルにいうように、キャンプだけでなく普段の会話からしてゆるめに進行していく。その温度感がいいんだろうと思う。普通の生活している私たちの温度? テンション? そこから大きくはずれない、そんな感触がいいんだと思う。地続きな感じがする。同じ世界にいると感じられる。だからこそ、キャンプという趣味も、なんか面白そうだなあ、人ごとじゃなく、自分の延長線上にある楽しみとしてとらえてしまうのだと思うのですね。

というか、『ゆるキャン△』、母に見せたんですが、8話見終えて、キャンプも面白そうだなあって、いやいや大変やからね!? まさかとりわけアニメ趣味でない人が、聖地巡礼とかそういうの、まったく考えもしないような人が、軽くでも影響されるとは。『ゆるキャン△』、おそるべしです。

  • あfろ『ゆるキャン△』第1巻 (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) 東京:芳文社,2015年。
  • あfろ『ゆるキャン△』第2巻 (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) 東京:芳文社,2016年。
  • あfろ『ゆるキャン△』第3巻 (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) 東京:芳文社,2017年。
  • あfろ『ゆるキャン△』第4巻 (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) 東京:芳文社,2017年。
  • あfろ『ゆるキャン△』第5巻 (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) 東京:芳文社,2017年。
  • あfろ『ゆるキャン△』第6巻 (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) 東京:芳文社,2018年。
  • あfろ『ゆるキャン△』第7巻 (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) 東京:芳文社,2018年。
  • あfろ『ゆるキャン△』第8巻 (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) 東京:芳文社,2019年。
  • 以下続刊

2019年7月14日日曜日

『まんがタイムきらら』2019年8月号

『まんがタイムきらら』2019年8月号、一昨日の続きです。

『下を向いて歩こう』。おお、新キャラ登場だ。シエルが無邪気にもハンドメイドした貝がらのネックレス。それを見とがめるものがあったというんですね。穴の開いたアサリの貝殻にビニールひもをとおしてゆわえた、シンプル構造のネックレス。この見た目、まさか高校生になってこれを人にあげるっていうのか。そういってとがめたクラスメイトだけど、薄い貝がら、引っぱられても切れないビニールひも、ケガのもとだっていうの、ああ、口は悪いしぶしつけだけど、ちゃんといろいろ考えてくれてるってのわかるところがいい。でもって、シエルにはジャパニーズ親切なオバチャンっていわれて、悪気がないからこそ効くよなあ、この言葉。今回は、見た目ちょいヤンのこの子と一緒に貝がらアレンジアクセサリーづくり。いろいろ詳しいこの子の様子に、硝子もさざれも一目置いて、そして見事に素敵アレンジされた貝がらに皆言葉もないっていうの、ほんと、どんだけ衝撃受けてるのだろう。この子、周参見陶子。これまで交流なかったけれど、これからはきっともっとからんできそうですね。なんだかんだで人懐っこい。この感じ、きっとよくなりそうですよ。

『花々*ライフストーリー』。連載になるんですね。これは嬉しいです。さて今回、さくらが学園の皆、お嬢様にならってお嬢様ことばを披露するんですが、言葉は真似できても内容はいつもどおり。つくしにつっこみいれられて、そうしたらつくしの真似したりして、このやりとり、なんだかんだで仲よくやってますよね。いい感じです。さくら、つくしにしずくを加えた3人。とりたてて重要なこと話すでなし、なにか大きなできごとあるわけでもなし。でも、そのやりとりが楽しいから、この先、なにがあろうと安心、そんな感じがするんですね。そして今回は、つくしがさくら、しずくを名前で呼ぶにいたります。その前の、名前呼べなくて、あなたあなたっていってたの、新妻とかいわれてましたけど、こういう若干の人見知り、それも悪くなかったのだけど、ひょんなことから名前を呼ぶはめになったくだり。最初は誤解だったんですけどね。けどこの結果オーライに安心してるつくしの様子、これがとてもよかったです。この子にしても、きっかけが欲しかったのかもですね。

城下町のダンデライオン』。アンジェリカの取り戻した記憶。厳格な父の本当の姿。自分を救うために娘に大きな代償を支払わせてしまった。その悔いがアンジェリカを遠ざけさせてしまった。ああ、不器用な人だったのかも知れない。この愛のかたちは正しかったのか誤っていたのか。息子、アルヴィンの知る父の苦悩。アルヴィンには、父のおこないは正しいとは思えなかった。疑問を抱き続けてきた。けれど、それでも娘を、アルヴィンの妹を、父は愛していたことを知っているからこその、あの涙であったのだろうなあ。このエピソード、連載で切れ切れに読んで、これだけ胸に迫るものがあるのだから、単行本にまとまった時、ひと続きに読めばどれほどの強さがあるだろうか。そして、この流れの先に描かれる、茜との再会。それはどのような感情を呼び起こすのだろう。連載として読む時が楽しみです。そして単行本にて読む、それもまた楽しみです。

My Private D☆V、『みわくの魔かぞく』のごぼうです。D☆Vポイント、明確に言葉にしては語られなかったのだけれど、女の子ふたりのちょっと近しい距離感。普通に話してるように見えて、実はそっと手をつないでいたり、人のいないところとなるとハグにじゃれあい、よりいっそうふたりの距離は縮まる — 。ここに友人以上の関係を見出してしまうのは人の業なのか、あるいはそれで自然なのか。明確に語られないふたりの関係性。決め手を欠きながらも、そうかも、いやきっとそうなんじゃ? ふたりのふるまいから勝手に意味を汲み取って一喜一憂、その観察し意味づけるものの心の内にある感情こそがD☆Vを生み出す源泉に他ならない。そうした実感新たにさせる、そんな絶妙イラストでした。

2019年7月13日土曜日

スーパーマリオメーカー 2

 スーパーマリオメーカー 2』のストーリーモード、一応の決着を見て、エンドロールまで到達しました。とはいえ、用意されているステージ、まだ全部クリアしたわけではないので、まだもう少々遊ぶことになるわけですが、いやあ、難しいステージは難しいですね。だいたい、星3くらいならちょっとてこずりながらなんとかクリアできる。星4となると、何度もチャレンジしてパターン構築して、ようやくクリアにたどりつく。今は星4の謎解きステージにチャレンジしていますが、これが難しい。アクションの難しさじゃなくて、鍵をとるのに要求されること、それを理解しないといけない……。とかいってますが、このゲームのメインはストーリーモードじゃなくて「つくる」ですから! 作れよ。つたなくても作れよ! なのですが、もうちょい、とりあえず全部クリアだけはさせてください。

ストーリーモードを遊んでいて思うこと。それはいろいろあるのですが、なかでも強く意識させられるのが、これら用意されたステージが実によいお手本であるということでしょう。どのようにステージを組み立てればいいか。アイデアを盛り込むこと、難所の置きどころ、緩急のつけ方などなど、それぞれわりと短かめに、アイデアやギミックをシンプルに提示して、重くない、遊びやすいステージの見本になっています。なるほどなあ、レギュレーションがなく際限なく難しくすることも、長くすることも、これでもかとアイデア盛り込むことも可能なマリオメーカーにおいて、これらステージはひとつの指針、レギュレーションとして機能するものであるかも知れない。そんな感想を持っています。

そしてストーリーモードのもうひとつの役割。それは、マリオのアクション、それらのデモンストレーションです。私は普通に遊んだマリオは3で終わってるので、その後のシリーズで追加されたアクション、よく知らないのですよ。壁を蹴って反対側に跳べたりね、いつのまにそんなことできるようになったの!? ほんと、知らないアクションがたくさんあって、それらを知らないということは、すなわちステージを作る際にバリエーションが制限されるということです。

こういう、マリオのシリーズをこれまで遊んできていないというプレイヤーにも、ストーリーモードのステージは、ひとつのアクションを軸にした単ギミックのステージを用意してくれている。いや、それなりに難しかったりはするんですよ? でも、このステージではこのアクションを覚えて帰ってくださいね。こちらのステージではこのギミックを覚えて帰ってくださいね。そういったメッセージが実にわかりやすく提示されていて、ほんとありがたい。壁キックを繰り返しながら昇っていくの、マリオメーカー 2ではじめてできるようになった。あることは知ってたんですけど、きっちり身につくほどに試したことがなかったんですよ。ほんと、こういうアクションの、ギミックの練習もできるのは大変ありがたかったです。

といった具合に、いろいろ学び、知ることのできるストーリーモード。これ、本来は、「つくる」とストーリーをいったりきたりすることで、ちょっとずつアクションやギミックを知り、アイデアを広げていく、そんな構造になっているのだと思うのですね。だからストーリーばっかり集中してやっつけるのは遊び方としてはあんまりよろしくないようにも思われて、いや、けれど遊び方にルールはないのだから、まずはストーリーモードをしっかり試してみよう、その気持ちを曲げるつもりは今のところありません。

2019年7月12日金曜日

『まんがタイムきらら』2019年8月号

『まんがタイムきらら』2019年8月号、昨日の続きです。

『一畳間まんきつ暮らし!』。停電が原因? 空調が故障してしまってヘッジホッグはさあ大変。この暑さじゃ営業は無理と臨時休業することになったというの、そうか、これ、黒字が見えてきた矢先のことか。ショックだろうなあ。というか、この店、黒字とか目指してたのか。突然のトラブルだけど、お客さんの声、この店のファンが増えてきているというのうかがえて、こういうところよかったですね。この状況を夏イベント開催と勘違いしてくるみちか。浮き輪まで持って、もうやる気いっぱいというか、この誤解、どんだけ前向きなのか。さて、ここからの展開、まるで予想外。まさかのグアムに退避! 次回、みちかも交えての海外編! 驚いた。この漫画で店外展開がくるなんて、まったく思ってませんでした。こういうサプライズ。やってくれますね。

『さかさまロリポップ』。まさかの繋がり。前回、詩月と対決してた女の子、穂澄はなんと芽依の知り合い、隣同士の幼馴染みだったというんですね。穂澄が子役になったのは芽依の後押しがきっかけで、そうだよな、この人、そっち方面、かなり興味あるもんなあ。思わぬところで、いくつも繋がりができてしまってる天海姉妹と芽依、穂澄。穂澄は柚希のこと気になってるし、芽依は詩月のことが気にいってるしと、このからみあう関係性、悪くないですね。面白い。でもって、芽依、詩月のついてる嘘、ばっちり気づいてるのに騙されてあげてるっていうの、つきあいがいいというか、ほんと、いいやつだなあと思います。さて、芽依からすれば、妹分である穂澄を柚希にとられそう。対し、詩月からすれば穂澄に姉、柚希が狙われている。この妹争奪、姉争奪の状況。いいですね。自然と動きがでてきます。

『海色マーチ』。珊瑚をあおらないではいられないあまね。これは業なのか? 実力行使で制裁うけるのわかってても、じゃれつきたいのか、かまってほしいのか、ほんと困った子だと思います。今回、魚をさばくんですね。締めて、鱗とって、ハラワタとエラとってというの、こんな小さなナイフでちゃっちゃとすませちゃうんですね。これ、生きた状態で持って帰るわけにはいかんのかな。いや、ちゃんとした水槽とかないと、難しいのかな? 意外と手際のいい姫。やりますね。そしていろいろ危なっかしいあまね。でも、いつになくシリアスで、そうか、命を奪うという行為が、この子にしてここまでの気持ちを抱かせるのか。自然は偉大だなあ。でもまあ、珊瑚に頼んじゃうんだけど。釣ったオジサン、お母さんに煮付けにしてもらって、その写真撮って送ろうと思ったら、お母さん、見栄はるなあ! でも、この写真をめぐる珊瑚とのやりとり。ここでもあまねあおっちゃうんだけどさ、それでもなんか、ふたりのわかりあいに繋がる段差、ひとつ一緒に超えた、そんなこと思わせるエピソード。結構な重要回に思えますよね。

『魔法使いの取扱説明書』。これ、えらい漫画やな! いや、『桜Trick』を通過した我々には、これくらいはもはや朝飯前。むしろ、どんとこい! ってやつであります。魔法少女になったありす。変身をとくには星羅のキスが必要、っていうんだけど、じゃあ変身するには? ああ、なるほど、キーワード。「お金」という言葉に反応して自動的に変身してしまうっていうんですか。って、自分の意思、まるで関係ないのか! 他人の言葉でも、それが耳に入ると即座に変身? こりゃ大変。しかも悪いことに、国語の授業でいきなりキーワード、NGワードとかいわれとりますが、連発されてしまって、この身動きとれない時間に何度も何度も変身と変身解除をやらされる! って、これ、この漫画、テーマは魔法少女じゃなくありすと星羅のキス、ふたりの深まる関係、こっちだーっ! いやもう、ふたり、延々いちゃいちゃし続けて、煙幕につつまれてからの展開なんて、もうほんと、世界は君らふたりのためにあるのか!? いやもう、それくらい盲目的にふたり急接近。実に濃密。これはなかなかの威力でした。

2019年7月11日木曜日

『まんがタイムきらら』2019年8月号

『まんがタイムきらら』2019年8月号、一昨日の続きです。

『トールさんの通り道』。アーティ、すっかり馴染みましたね。トールの店を手伝ったり、でもってピー太もテントとして大活躍。このピー太の活躍が面白かったです。テントとして休息場所を提供したかと思えば、遠出する際には乗り物にもなってくれる。今回の目的地は温泉。ケイトの疲労回復が目的なんですが、この場所を知られたくないからトールはピー太を使ったのか。ほんと、ピー太、有能です。香水を買い求めるケイトの夜の活躍。あれ、ほんと面白かった。なんだよ、誰にも見せないのかあ、とか思ってたら、いやもう見事な罠ですよ。しかし、ケイトの夜の散歩スタイル、これ素晴しいな。今回のラストのやりとり。皆、それぞれに有能で、このまま出し抜いてもよさそうなところ、ちゃんと相手を尊重してる。そういう関係、いいですよね。

『佐藤さんはPJK』。先生、PJK佐藤よりも年下なのか! そりゃ、やりにくいよなあ。今回は進路面談。けど佐藤の進路は決まっていて、第三志望まできっちりPJK。留年確定してるっていうの、普通なら大変よなあ。今回のメイン、千春と先生の面談風景、これ、よかったですよ。先生が教師を目指した理由は、高3でであったクラスメイトがきっかけで、それが佐藤さん。って、PJKか! その時点で留年3年目。そりゃもう、皆、どう関わったものかわからんよなあ。けど、先生はそんな佐藤と関わりを持って、その結果、教師を目指すことになったっていう、ちょっといい話。そうか、先生、佐藤と友人だったのか? と思ったら、そこまで親しくはなれなかった。だから、千春と一緒にいるPJK、ちょっと感慨あるのだろうなあ。PJKもそうだし、そしてPJKを笑顔にさせる千春もね、ああ、私の“先生”ですか。先生、昔の同級生に先生として接しないといけないの大変だろうけど、この再会、そして彼女の変化を見守れるのは、先生の役得だろうなあ。先生のこと、もっと知りたくなる、そんなエピソード。よかったです。

『夢見る!ルネサンス』。今回は思わぬ展開? 服についていろいろ知ろう、そんなリーチャの目的を知って、急遽ファッションショーを開いてくれる桃花ですよ。親切! 恩を売ってUFOに乗せてもらうとかいってるけど、なんだかんだで面倒見いいよね、この子。レンも巻き込んでの自宅ファッションショー。しかし、桃花、ものすごい衣装持ちだ。普通の服だけじゃなく、コスプレめいたのまで持ってるんだ。しかし、桃花、バニー衣装とか自分でも使うの? というか、宇宙服、なんのために持ってるの!? ドレス着せられて嬉しいリーチャもよかったですよ。リーチャの絵の勉強をだしに着せ替えして、それで記念撮影したりしてというこの流れ。他愛もない、みたいにもいえるだろうけど、ただそれだけのことが楽しい。ほのぼのですね。

2019年7月10日水曜日

ドクターマリオ ワールド

『ドクターマリオ ワールド』、配信開始されましたね。実をいうと、ドクターマリオはプレイしたことなくて、ウイルス相手に闇雲に投薬するゲームだということくらいは知ってるものの、細かなルールとか、さっぱりわからない。まさしくビギナー中のビギナーであるのですが、新作がスマートフォン向けアプリとしてリリースされるというので『パネルでポン』ばかりやってる母に、これをやってみるといいと勧めた手前、自分がやらないというわけにもいきません。どうせ、やりかた聞かれるし。というわけで事前登録しておいたのが、いつの間にダウンロードされていたので試しにプレイしてみたら、あ、これ、意外とハマるな。マズいぞ。結構、やめどきがわからんタイプのゲームです。

フィールドに配置されたウイルスに対し、カプセルを投入することで同色3マス以上の連鎖を作り、消していく。基本はこれだけのゲームです。投入できるカプセルは数に限りがあり、また少ない投薬量でクリアするとボーナスポイントが熱い。というわけで、いかに手早く、効率よくウイルスを退治していくか考えないといかんのですが、出てくるカプセルはランダムなのかな? パズル性が高そうだから、決まった配置に決まったカプセルが出るのかと思ったら、どうもそうではないようで、まいったな、どうしても高得点とれないステージがある。また時間制限ステージ、まるでクリアできない。これ、ガンガン投薬しながら、端数を発生させて、それをどんどん組み合わせて消していく、みたいなことしないと駄目なんだろうな。でも、今はまだそんな器用なことできそうにないなあ。

このゲーム、はたしてどこに課金要素があるのだろう? そう思っていたんですが、時間制限ステージなら時間延長のアイテムに課金とか、あとコンティニューにも課金要素がある。あとは、ドクターやサポートキャラの抽選に課金要素がある。とはいえ、これはゲーム内通貨でまかなえるから、必死に全キャラ揃えたいとか考えないかぎり無視できそうでありがたい。このゲームの課金要素は、限られたプレイ回数を増やしたり、さっきもいったようなゲームを有利に遊ぶためのアイテム買ったり、そのあたりにありそうで、わりかし健全? 振り回されずにすみそうで、このあたりありがたいです。

望ましいのは、なにかしらの買い切り要素なんですけれど、ほら、『TETRIS 99』にも買い切り要素が増えました。こういうのがあったらお金払いやすいんだけどなあ。みたいなこと思ってます。まあ、そうそう思うようにはいかないよね。

まずはぼちぼち遊んで、ルールに馴染んでいこうと思います。

2019年7月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2019年8月号

 『まんがタイムきらら』2019年8月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』。水着の季節ですね。万年さんに肩車されている水着花名がどーんと画面中央に。その向こうには、ビーチボールかかげてるたまてが元気いっぱいで可愛らしい。右奥に、猫2匹をともなってサーフィンしている冠がいて、なんだそのドヤ顔! ほんと、この子、面白いポジション築いています。サーフボードに栄依子が描かれてるのがまたおかしいです。

スロウスタート』。扉、これなに? なんかジュブナイル向けミステリーっぽいイラストになってるんだけど、ああ、なるほど、本編読めば納得であります。その本編、志温の部屋の鍵がかからなくなってしまって、さあ大変。志温は、チェーンはかかるから大丈夫と落ち着いているんだけど、どんどん不安になっていく花名。あんまりに不安がるもんだから万年さんが番犬になるっていってくれて、一安心かと思ったら、万年さんもどえらい怖がってるじゃん! あのガタガタブルブル震えてる万年さん、その絵柄もあってだけど、なんか可愛い。ここで花名と万年さん、安心させる係が入れ替わるのがおかしくて、そして花名、武器を探してさすまたを入手! さすまたの使い方わかってない花名の奮闘、おかしいやら可愛いやらで、そしてさすまたを万年さんに、そして翌日、冠に試してみるあのくだり! ほんとおかしかった。あの絵面、さらに志温の驚きよう。もう、たまらん面白さでした。

『むすんで、つないで。』。仕掛け、舞台づくり、完了しましたね。なるほど、同い年の友達で、けれど年の差をつけたい、そういう不思議シチュエーションを作ったんだ。けれど第2話冒頭はそんな仕掛け云々はまだわからず、そのせいでちょっと陰鬱。だって、6年経ったんだよ? 高校生になったつむぎは花ノ子のこと、ずっと心の底に抱えたままでいる。冒頭から笑顔が見られない。色褪せた花ノ子の情報を求めるポスターも悲しくて、そして花ノ子の妹、白百合の存在。ああ、これ、つらいな。どこかしら似てることもまたつらい。つなぐもそうだけど、花ノ子のご家族、その思いたるやいかほどのものだろう。思うだにいたましく、それでもいやおうなく風化していく花ノ子の記憶、それはつなぐにとっても決して他人事ではなく、だんだんに花ノ子のことを忘れつつある自身に傷ついて、その心情、確かな筆致で描き出されるそれが、ぐっと胸に押し寄せてきて、もう泣いてしまっていた……、ところへ花ノ子登場でしょう! もう、びっくりした。そうか、そういう仕掛けか、そういうシチュエーション作りたかったのか、納得しながらも涙はとまらんわけで、ほんと、この止まらない悲壮感とひややかな納得感と、そしてつなぐ、花ノ子のやりとりのおかしさと、全部がないまぜになって、もうわからん、いやもう、おおいに期待しますよ。でも、ほんと、いろんな感情が多層積み重なって、この複雑さ。今後、どうなるのか、なにが引き起こされるのかさえ予想ができない。でも、まずは花ノ子を連れ帰って、親御さんを安心させてあげて欲しい。6年前の姿で現れた花ノ子だけど、今はDNA調査でもなんでもできるから、本人であること確定できるのはいい時代ですよね。

『星屑テレパス』。新連載になりました。で、ここでまたひとつ、大きな要素を放り込んできましたね。明るく元気で超人的な明内ユウ。実は宇宙人というこの子の正体? バックグラウンドいろいろを知りたい海果が、紆余曲折ありながらも訪れるにいたったユウの住んでいる基地。古びた灯台に住んでるんですか。この地下に巨大な宇宙船発着場があったりするのん!? みたいに思っていたら、ああ、ここにユウの今の立ち位置示されて、実は地球にくるまでの記憶がないというのですか。宇宙航海日誌の記述が頼り。最後のページには地球への航路変更と宇宙船の故障が記載され、けれどユウ自身にはその記憶がないというのです。なぜ地球へ向かおうとしたのか。なぜ高校生の姿で倒れていたのか。すべては謎の向こう。自分のことがわからないユウの表情ににじむ憂いの影。冗談めかして元気にふるまうユウだけど、そんな彼女の姿に、自分のことばかり考えてた海果の悔いと、そしてユウを助けたいという思いのわきあがるところ。そして、それを伝えるおでこぱしー。ユウのふと見せた弱気に、一気に高まった海果の感情が、ふたりをつなぎ、むすびつけたあの場面。ドラマチックでロマンチック。美しくもあり、切なさに胸のつまるようにも感じる、そんな素敵な展開見せてくれました。

2019年7月8日月曜日

『まんがタイム』2019年8月号

『まんがタイム』2019年8月号、一昨日の続きです。

『午前0時のおねだりごはん』。休日、テニスに打ち込む牛喰さん。体力の落ち込みを実感しながらも、米沢先輩のこと考えてるんですね。自分のためのごはんより、先輩のためのって考えた方が頭がはたらくんだ。けど、わかるなあ。それで先輩からのおねだり。ほんと、ふたりの関係すごくいい。お願いされて嬉しい牛喰。返事もらって嬉しい先輩。牛喰からのメールの返信、飾っちゃうんだ。なんか可愛らしいよねえ。楽しみにしてるのがすごくよく伝わってきます。そして牛喰の用意した料理ですよ。おお、すごい。お湯を使わない豚しゃぶ!? レンジで加熱後水洗いとか、ちょっと自分にはない発想、びっくりでした。でこれをナスメインで盛り付ける。ああ、これはおいしそうですね。見た目もいい。このふたりの関係もいいけど、もうひとつの主役、料理もまた魅力的でこまります。

『瀬戸際女優!白石さん』。バラエティの仕事からつながった朝ドラ出演。だらしない女芸人役だっていうんですが、演じてみてもどうにもうまくハマらない。だらしなさ表現しようとしたらカツアゲするヤンキーみたいになったりしちゃって、あわや身バレ!? お嬢様ぽさが抜けないっていわれちゃうんですけど、その白石さん、たまたま出会った真島カントクと一緒にいったお好み焼き屋での会話、ほんとおかしかった。身近にいるだらしない人といわれて、とりあえず母をピックアップ。それ、だらしないの方向性がちょっと違うね!? 試しに演じてみたら、お好み焼き屋の大将お持ち帰り!? あの、妙にすっきりきれいな白石と、たまげてるカントク、大将のふたり、あのギャップ、最高に面白かったです。そしてカントクのおかげなのかい? ちょっと飲み過ぎちゃってというのが怪我の巧妙? うまく役に雰囲気がハマちゃってというの、これ、ほんと面白い。次回も朝ドラの撮影なのかな? どんな演技になるのか興味津々です。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』。留莉のレポーターデビュー。緊張してないかと心配してたら、あら、まったくもって動じていない。さらっとうまくこなしちゃうのかな? と思ったら、本番、カメラがまわった瞬間に全部とんじゃったんだ。このへん琴音とはまったく逆ですね。琴音なら、思いもしないことやらかしてくれる。違う方面へのやらかしになっちゃったんだなあ。失敗して落ち込む留莉に親身になって手助けする琴音がいいですね。かつてバイトしていたケーキ店のレポート。店長に晴れ舞台を見せたいという留莉の思いに触れて、身を張って降板の撤回と、そしてアガってしまってる留莉を飛び入りでサポート。ほんと、無茶するんだけど、これが琴音の自然体なんだっていうのがわかるエピソード。この伸び伸びしている様子が魅力なんだと思わされます。また復活した留莉のこれまでとは違う雰囲気、それもまたよかったと思います

『犬がいるので帰ります』。職場のイベント、合同プレゼン大会に気合いと不安のいりまじる社内です。会場となるのは俊のいる支社。そこに春奈もやってくる。俊の、つきあってることを内緒にしたいという要望受けて、元同僚としてのふるまいを練習したりね、それを恭が軽くかきまわしたりしてね、もうおかしい。うまくいかないんじゃない!? と思わせるところ。あまりにチョロくマロンの話題にもっていかれちゃう俊の様子など、本当に面白かったです。けど今回の見せ場は、職場にて、見事にさりげなくやりとげた再会の演技。これ、完璧だったんじゃ? リハーサルの甲斐があったなあ、なんて思ったんだけど、女子社員たちにはバレバレだったんか! 対して俊サイド、男子社員たちはまったく気づいてなくてっていう、この温度差よ。おおう、男連中は気が利かない、鈍感ものばかりだなあ。

2019年7月7日日曜日

『まんがタウン』2019年8月号

『まんがタウン』2019年8月号、一昨日の続きです。

『はつくい転校生』。いきなりの時事問題? 初美ったら、米中貿易摩擦が気になるお年頃? とか思ってたら、冷やし中華なる耳なれぬ響きに、まさかの世界の動向を思い浮かべてしまっていたのかーっ! って、無茶! いつだって無茶めだけど、それにしても無茶すぎるよ! あの、得意気? いや、なんてったらいいんだろう、意味ありげに半目になってみせてる初美がなんか面白かったです。今回は冴え渡る初美の屁理屈がおかしく、そして冷やし中華を前にした瞬間に、謎の陰謀論が吹っ飛ぶ、その反転の鮮やかさ。しかし、どぴんしゃもなにも、君、ついさっきまで冷やし中華を知らなかったじゃない! 予想もなにもしてなかったじゃない! なのにどぴんしゃ。というつっこみはともかく、スープの酸味、麺の口当たりから具それぞれの味わにいたる感想、あれがもう強くて強くて、ああ、危険な、魅惑の漫画であります。

『レトロゲーとかマジウケる!』。今回は経営シミュレーション! 実は私はこの手のゲーム、やったことないんですよ。鉄道に遊園地にコンビニにファミレス? バーガー店? その時代時代の花形店舗? 憧れの店? そういうのがゲームになるのかなあ。あ、やったことあるのあったわ。『あの素晴らしい弁当を2度3度』。でも、なんか毛色違いすぎるよなあ。ともあれ、今回美咲たちが挑戦するのはバーガー店シミュレーション。序盤の展開、なかなかの攻めの姿勢を見せてくれて、これ、どうなるんだろう? 今回は大成功したりすんじゃないの? 期待させたのだけど、その後は順当に美咲の無軌道、ゆかりの堅実さ、それぞれのスタンスを明確にしながら、いつものようにドタバタワアワアとにぎやかに転がっていくんですね。でも、ふたり揃えばバランスとれてるんじゃないのかな? でもって、美咲の姿勢、それがよしおの漫画家としてのあり方、そこにヒントを与えて、ついでに勇気も与えるっていうのおかしい。ゲーム終盤の、赤字が見えてからの怒涛の展開もおかしくて、阿漕なことしたらちゃんとしっぺがえしされるんだ! ほんと、あれよあれよと転落していくの、これも定番展開? 期待を裏切らないというか、でもこういうのもゲームの楽しさですよね。面白かったです。

『珈琲と猫の隠れ家』。猫カフェにて、元気に走りまわる猫があれば、おとなしく静かにしている猫もあって、猫も様々ならお客さんも様々。相性があるっていうの、当たり前なんですけど面白いですよね。今回は、静かな猫と静かなお客さんの話。なかなか人に懐かないというその子が取り持つお客さんの仲。会ったこともないけれど、伝えきく人柄、また同じ猫が好きで、またその子も懐いているという、それらがきっかけになって、だんだんに気になる相手になっていくみたいな展開が、こんなことあったらいいなあ、でも現実にはなかなかないよねー、でもだからこそあったら素敵だよね、みたいに思わせてくれたのですね。店長が、理想はともかく人には事情があるんだからと、働きかけないように釘を刺すんですけど、なにもせずとも自然に距離の近づいていったふたり。ああ、やっぱり素敵でしたよ。

2019年7月6日土曜日

『まんがタイム』2019年8月号

 『まんがタイム』2019年8月号、発売されています。表紙は『おとぼけ部長代理』がメイン。海水浴がテーマですよね。浮き輪にのって、プカプカと漂う、その様子がとても心地よさそうなんですね。他に『茨城ってどこにあるんですか?』多恵がバナナボートをエンジョイしていたり、『花丸町の花むすび』花子はおにぎり柄のビーチボール抱えていたり、そして『俺のベッドはヨーコのもの!?』陽子はドーナツ柄の浮き輪に、猫耳あしらったゴーグル。シュノーケリングですか? こういうのもまた楽しそうですよね。

今月は新規ゲストが1本です。

『抜けだせ!ぼっち!!』。学童保育の漫画なんだ。家に居場所がない、そんな風に感じている八重樫明子。これ、明子の考えすぎだといいなあ。だって、兄や姉と違い出来損ないだからって、家で除け者にされてるってね、悲しすぎるじゃないですか。さて、その明子さん。転んだところを助けてもらった縁で学童保育に関わることになったんだけど、そうしたら子供からは大人気。ちやほやされて気持ちいいって! そうか、この子、人づきあいは苦手だけど、人との関わりが苦手とか嫌いとかじゃなかったんだな。人手が欲しい学童保育、原田先生と友達が欲しい明子、ふたりの思惑が交錯するところ。社会性の発達をダシに明子を引き込む、こうしたところ面白かったです。実際、ここで子供たちと関わって、明子、人の輪を広げていけるようになったらいいですね。

『良倉先生の承認欲求』。今回も面白かったです。今回は星畑主導ですよ。舞台は体育祭。体育祭でもスーツの先生に、TPO考慮した方が好感度上がるよってアドバイス。今回、ちょっと先生、悲しいですよね。好感度考えて普段からスーツをビシッと着てるのに、女生徒からはサイアク呼ばわりされかねない評価だってんだから。それゆえに、写真部の活動、校内行事の撮影でトラブルになりかかってた古岩部長を助けに入るのは星畑。悪化させてはならないと先生を制して自ら矢面に立って、部長も立てて、友達もうまくいなしてと、この活躍よ! 星畑、かっこいいわ。撮影の許可も、あっちで、こっちで、バンバンとりつけて、あの活動性! 頼りになるー! そのたんびに気落ちしてる先生もおかしい。部長も、自分のこと頼りないって落ち込みかけてるの、星畑、すぱっと元気づけて、最後には先生まででしょう? 最高だと思った。星畑、かっこいい。最高に気持ちのいい人ですよ。

『ハニトラなんか怖くない!』。最近、山田さんの描き方、新境地を目指してるかのようにバリエーション豊か。扉の表情も、これまでちょっとなかったような愛らしさありますよね。さて、綾小路、なぜ山田さんに狙われてるかわからない。そんな状況で、本社からきた佐藤。彼に注意をして欲しい、部長から頼まれるんですね。部長の本意はセクハラ回避。けど綾小路はハニトラ回避と受け取って、そこからの活躍ですよ。佐藤のこと監視して、女子社員にちょっかいかけようとするところを見事にインターセプト。佐藤のいう「俺いまフリーなんだ」に「俺もフリーです!」で被せていく綾小路。「今晩予定あいてる?」に「俺があいてます!」。綾小路、君が佐藤を狙ってるの? ほんとおかしかった。そして佐藤の魔の手は山田さんにも伸びて、それを綾小路、部長とともに見事にクリアしてみせる。この一連のできごと、山田さん、本当に感動してるよね。お礼をいってる時の表情、そこから見事に感謝と感動が読み取れる素晴しさ。女子社員からも綾小路、評価されて、ほんと、今回、綾小路、かっこいい回でした。そして最後に佐藤と飲みにいくのね。ふたりの仲が険悪になったりしないのもまたよかったですよ。

『茨城ってどこにあるんですか?』。海回だ! 水着回だ! 森戸が可愛い……。多恵の、鈴子と遊びたい一心なの、おまけ扱いにちょっと怒ってる森戸がいいですね。露出少ない水着を守りに入ったといわれて、口を3にしてる森戸も可愛い。さて、森戸可愛いだけじゃないですよね。多恵にとっての大洗海水浴場。家族の海、身近さ感じさせる場所で、へー、砂浜掘って貝とってもいいんだ、そういうレジャー情報もさりげなくあって、海の、海岸の楽しみ、よくよく出ていたと思います。そして多恵ファンの彼とも遭遇! あれーっ、つきまとい!? と思ったら、よかった偶然か。そっとタオルを首に巻いてくれるところ。紳士なの? キザなの? でも、これで多恵がちょっとグラついてみたり、そのタオルが彼の会社の広告いりだったりという落ちまで、いろいろな思惑のいったりきたり、面白かった、楽しかったです。なにより皆がチャーミングですよね。その愛らしさが最高です。

2019年7月5日金曜日

『まんがタウン』2019年8月号

 『まんがタウン』2019年8月号、発売されました。表紙は『恋するヤンキーガール』。花束を胸に抱え、目に涙を浮かべたアヤメです。しかし、表情は笑顔。花束と一緒に手にしているのは卒業証書を納めた筒。ああ、もう卒業の季節でありますね。物語はもう佳境。次回最終回を前にして、ナギと一緒に思い出の場所をめぐる。はたしてふたりの明日はどっちだ。同じ高校に進めるのか、あるいは……。そうした局面、じりじりたしたもの隠しているものの、この笑顔見せられれば、ああ、きっとよい明日がくるだろう。そんな気にさせられますよね。いい笑顔です。

『新婚のいろはさん』。自然にできていく家庭での役割。始は洗いもの担当大臣に就任してるんですね。今回のテーマは家庭でのルールでしょうか。すでにできあがったルール。そして、ふたり話しあって変えていく、そうした柔軟さも。そのやり取りが実によかったと思います。新しい食器を買いにいく。そこで、どれが好きとかね、私も気にいってるとかね、それだけなんだけど、自然と帯びる熱が面白い。ふたり、ほんと気があうよね。ふたりで決めていくルールというの、いろはにとってはちょっと新鮮なのかな? 実家では父が絶対だったんだ。そんないろはの、自分が始にとってのルール押し付ける絶対君主になってないかって気にするところ。むしろ助けられているという始。そのやりとりなんかも実に素敵で、ほんとあてられますよね。

『平日休みの堀出さん』。小坂俊史の新連載です。主人公は看護師をしている堀出つくし。家電量販店に勤める夫の堀出満吉とは休みが全然あわなくて、なので休みが重なった時は全力で遊びたおすというルールを作ってる。そして今日がそのふたり休みの日。準夜勤明けた直後、深夜1時からスタートするのか! でも、どこにいくのか、なにをするのか、それを秘密にされるのはたまらない。だんだん頭にきて、言葉が荒らくなっていくつくし、いいですね。というか、夜勤明け富士登山とかやったことあるのか。よくついていったな、この人。今回は釣り。ちょっとゆっくりできる日にしようという夫のはからいなんだけど、つくし、それ、不満なんだ! なにをするにしてもアグレッシブにぐいぐいいく、むしろ無軌道に突き進む、そんなところが好きなのか。なるほどなあ、富士登山、それもまあ満更ではなかったのかい!? ふたり、語りあいながらの夜釣り突入。つくしの手管も苛烈で、それを受けて満吉もやる気出していくところ、ふたり、似たもの夫婦だな。いやもう、ナイスマッチングの妙があります。

『3人よればっ!』。いいのではないでしょうか。寮で同室の3人。それぞれ全然ペースが違っていて、朝昼晩、三食ともに個別に食べている。もっと仲良くなれないか、そう思いながらも、どうにも距離を詰められないミオ。ほかのふたり、サナとチカ、ふたりはお一人様主義なのだろうか、ひとり思い悩んでいたらサチから話しかけてきてくれて、この微妙な距離感。いいですね。ぐいぐいいけない、けれど近づきたい。その踏み込むに踏み込めない機微。ちょっとわかるよね。で、向こうからきてくれて嬉しい。そこで自分自身を省みて、今度は自分から一歩踏み込んでいくところ、ああ、変わっていきますね。ちょっとした成長ですね。ミオは気を使いすぎなのかもしれない。回さなくてもいい気を回して、自分から一歩引いて、そうしたところがこれまで距離を埋められなかった理由なのか、あるいは人づきあいでの失敗が、踏み込むことを怖れさせるようにさせたのか。どちらも、みたいに思えるんですね。でも、サナもチカも、そんなこと気にしないでいてくれる。ミオ、新しい人づきあいの距離、だんだんに知っていけそうで、そうしたところよかったです。あと、それで、ミオのギャップ。うん、最高だと思う。超キュート。

2019年7月4日木曜日

スーパーマリオメーカー 2

 まさか、『スーパーマリオメーカー 2』に手を出そうとは予想もしていませんでした。いえね、興味がないわけじゃなかったんですよ? なんか、みんなでコース作ってね、ネットに公開、共有してね、みたいなのが面白いってことは前作で充分理解していたんです。けれど時間もないしセンスもないし、そうそうゲームも増やせないし、みたいに思ってたんです。前作も充分に遊びきれなかったもんなあ。といった理由から、発売されること知っていながら横目でスルーしていたらですよ、思いがけない人がコース投稿しましたとかゆっちゃってて、マジかよ! もう、しゃーねーなあ、遊んでやるよ! カッとして購入してしまったのでした。

とりあえずナデガタさんのステージをプレイしてみて、というか、難しいよ。製作者が考えてる難度以上にプレイヤーは難しく感じるよ! とはいえ、何度かチャレンジして無事クリア。駄目押しでクリアタイム更新しておきました。

発売直後だから、また自分の周辺でマリオのステージ作りに興味持つような人がちらほらみえることもあって、twitterなんかでちょいちょい案内されるステージ、遊んでいくのは楽しそうだなって思います。こういうの、作ってみたよ! に対して、遊んでみたよ! そのやりとり、コミュニケーションが楽しいのだと思う。だから、ほぼ個として遊んでしまっていた前作よりも、今作の方が楽しめるんじゃないかなあ、そんな期待をしています。

さて、自分はというと、実に自分らしいというか、作るより前にストーリーモードメインでやってます。これね、いろんなギミックのお披露目、それから、こういうステージづくりすると面白くなるよって見本になってますよね。ほんと、プロの仕事、すごいわあ。心底そう思う。ええ、作ってみてはじめてプロのすごさがわかる。ステージづくり、面白いもの作るの、ほんとめちゃくちゃ難しいですからね!

2019年7月3日水曜日

『まんがホーム』2019年8月号

『まんがホーム』2019年8月号、昨日の続きです。

『孔明のヨメ。』。襄陽に赴いた劉備一行。景升から状況によっては荊州をとり、治めて欲しいといわれて戸惑う劉備。はたして景升の意図はいかなるものか。そこで語られたことが、まさに孔明の計略に繋がるというの、ああ、景升にとっても曹操は無視できぬ脅威で、対抗するとなればおよそ普通の手段では及ぶまい。それで辿りついた結論が孔明の策と重なるというのですね。ここに、孔明の見立ての正しさ、あるいは実際にこの地を治めてきた景升ゆえに辿りつける確かさといったようなもの思わせられるところありました。そして孔明はというと趙雲から蔡家との因縁を聞き出していて、ああそうか、これ、孔明は知らんかったのな。そうだわ、確かにそうだわ。軍師として働くには知らぬ情報があってはならない。そこからぐいぐいいく孔明、これが頼もしいやらおかしいやら。でもって、景升の息子のこと相談されて、即座にお断りいたします! すんごい。見事な切り落としでした。

『歌詠みもみじ』。お母さんがテレビに感化されてDIYとやらに興味持ってるんですが、もみじもお父さんも早々に逃げたい気持ちになってるのがおかしい。こうなること予測してたというか、その予想どおりになるわけだけど、ほんと、このお母さん、すごいよ。まったく自分は動かないのかい!? このDo it yourselfを根底から揺さぶるお母さん。使われてくたびれてるもみじがなんか可愛いです。でもって、またもお母さん、目的と手段が入れ替わってしまっとるみたいなんですが、いや、でも、安く抑えるのが目的じゃなくDIYをやりたかったわけだから、これでいいのか。今回はお母さんに振り回されっぱなしって感じではありましたけど、ちょっとヤバい風になってるお母さんも、無口なもみじも、なんだか表情豊かでよかった。もみじ、いい表情、たくさんでしたよ。

『うちの秘書さま』。はじめがプールにいきたいといえば、七瀬それに応えて、水着を買いにいきたいと。それを受けてメイド長、ぼっちゃんとふたりでデートですよ、そういうんだけど、いやいや、七瀬、まったくそんなこと思っちゃあいないよねえ。即座にレモネードでごまかすメイドが最高でした。そしてデパート。即座に姿を消す田中さん。いかす! そして、田中さん捜索のためだけに呼び出される山田。ほんと、ここからの展開もおかしくて、七瀬が自由すぎたり、ばったり出会った高倉も自由すぎたり。ほんと、警備員に連れられていくくだり、最高でした。はいはいカメラとらないでとか、いい臨場感出してましたよね。しかしこの高倉の退場が最後、大落ちに繋がってくるとはまったくの予想外でした。送られてきた赤ふんどし。七瀬は嫌がってるけど、メイド連はなんか嬉しそうですよね。ええ、ぜひともぼっちゃん、ふんどし姿、ご披露いただきたいところです!

2019年7月2日火曜日

『まんがホーム』2019年8月号

 『まんがホーム』2019年8月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかがメイン。最近はやりのスイーツ、タピオカミルクティーを飲むらいかですよ。なんか、この子、こういうはやりもの、ちょっと意外な感じもしますね髪をまとめるヒマワリの髪ゴム、季節のらしさあって、また似合って、とてもいいと思います。『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻は、ええと、これなんだろう、器に盛られた涼しげな菓子と、月英さんのはかき氷と果物の盛り合わせ? 知らないわあ。中国のお菓子? 『天国のススメ!』太一は、何段重ね? ふんわりパンケーキでありますよ。太一、いい表情してるなあ。

『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』。驚きました。事態、急展開。池田にしつこくされていたところを高瀬に助けてもらって、けれどそれがきっかけで高瀬のこと好きになってしまった!? いや、最初はそうと気づいてなかったのだけど、野見山チーフに問われてそうと自覚してしまった。この漫画、恋愛方面に全力でいくと決めたのかな? そう思ったらですよ、ああー、次回最終回ですか。チーフも驚くほどの急展開! これ、ふたりデートするとなって、これで決着なのか!? まさしく急転直下ってやつですね。

『河原課長とギャル部下ちゃん』。職場にやってきた崇子さんの息子さん。小学2年生かあ。真っ向から張り合う三崎が面白い。息子、翔太の面倒をみると志願した三崎。シュレッダー仕事をこんなにも魅力的に紹介してみたり、いや、確かにCDの破砕とか、子供にはきっと面白いよな。いつもよりもテキパキと働いてるように見える三崎。その姿を憧れの目で見つめる翔太。ふたりいい関係というか、ちょっと感覚が近いんかな? でもって、ちょっとやる気見せる三崎。翔太にかっこよく見せたいのか。動機としては弱いかも知れないけど、どんなでもステップアップの機会になるならいいじゃんか。このモチベーションが続くといいですね。

『僕のパパになってください』。わりとこういうの嫌いじゃないんだけど、ホームに載ってるのがなんだかすごく不思議で、ほんと誌面、誌風、変えていこうとしてるんだなあというのがひしひしと伝わります。さて、今回、春樹から僕のパパになってほしいといわれた灰田、動きます。名刺を頼りに春樹の会社を訪れ、そしてふたりで食事。ふたりで語らって、それでどうなるのかな? って思ったら、まさか酔っぱらっちゃうんだ! 落ち着きあるダンディおじさまだと思ってたのに、子供みたいにはしゃいじゃってさ、でも、それが春樹の人となりを見るための演技だったとかってね、ほんと、やられましたよ。あの、酔ったふりから素面にもどるところ、あの視線には色気すら感じた。パパになってもいいと春樹に告げるところ、絵になるわあ。そしてふたりの約束。春樹の、そして灰田の、得られなかったり失ったりしたもろもろが、この出会いと約束で埋められていくことになるんだろうか。さらにその先には、ふたりの変わっていく、そんな未来があるのだろうか。この奇妙な関係、けれどなにか目が離せない、そんな気持ちにさせられる導入編でした。

『私の姫は王子様』。ミナの服を買うために外出、はいいんだけど、湊一は女装での外出に落ち着かんですね。でも、知り合いにあってもバレないのでは? というか、よっぽどのバケっぷりだもんなあ。ミナの、雨笠もいろいろ試してみればというところ、あの素直な気持ちと、雨笠の全力拒否、あの打ち返しのはやさ、なるほど興味深い。雨笠は自分の価値に気づいてないのか。もう全力でミナを押し上げる、それしか頭にないっぽいですよね。ほんと極端。でもこの極端を追求する先に、この人の自分との折り合う瞬間があったりしたらいいなあ。その時には、理想の推しであるミナも、ただの偶像からひとりの確かな存在になったりするんじゃないかって期待があるんですね。ほら、前回、そういう振りがあったじゃないですか。さて、湊一の友人、沢田です。ミナの動画を見て、すっかりのぼせてしまいましたね。これ、面白いな。ミナとなった湊一がどう沢田をさばくか、見物でありますね。

2019年7月1日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年8月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年8月号、昨日の続きです。

『mono』。夏休みもいよいよ終わり。夏の終わりに出かけようという話になるんだけど、これ、春乃の仕事次第? 計画はしたけど締め切りまでにあげられなくて断念、みたいになったりしない? いや、きっとしないんだろうな。どうやって春乃の仕事、後押しするのか、そのへんも知りたいなあ。今回、アンのいきたがったところ、乗鞍岳、自動車通行禁止の道路とかあるんだ。山岳道路、ずっとくだり。それを、だーっと自転車とかスケボーでくだっていく、そんな動画がちょっとした人気? ということで、忘れかけていたアクションカメラ、再始動ですよ。しかし、スケボーでくだるにしても、誰がそれを撮影するの? という問題から、まさかの桜子のスケボー技術が披露されるにいたる、このくだり、ほんと面白かった。これ、アン以上なんだよね? うん、うまい人にこそカメラをまかせた方がいいかもですね。しかし、桜子、飛びすぎです。

『メイドさんの下着は特別です。』。びっくりの設定、明らかになりましたよ。蘭子の里帰りに同道することになった面々。ランジェリーメイドとか家族にバラすのやめてよねと、そうした蘭子の隠したい気持ち、よくわかる。というか、普通、隠したいよな。というか、家族にランジェリー姿回覧されるとか、どんな罰ゲームなの。みたいなこと思ってたらですよ、蘭子の母、この人もまた豊満であった。なんかさっぱりおおらか? 肝っ玉母ちゃんっぽい人なのかな? みたいなこと思っていたらですよ、クラウン様、見抜いてしまった。蘭子の母は、伝説のランジェリーモデル、モモコだったという。いや、ほんと、こうした母の過去もそうだけど、まさかの蘭子の名前の由来、これ、ランジェリーのランで蘭子なのか! 知って驚き、むしろ衝撃? えらい展開、無茶なことやってくれたもんだと驚きましたよ。

『古くて新しい思い出』。今回は時を遡ってやってきた女の子、えまの視点から物語られるのですが、そうか、発端はお母さんの墓参り。高校入学の報告にきたその帰り、ふと見つけた神社? の鳥居をくぐったら、時を飛び越えて平成初頭にたどりついてしまった。見慣れぬ風物、慣れない時代。そこで若かりし日の母、舞佳と出会って、というのは前回語られたとおりですね。ここからの情景、ふたりで出かけて、そして語らうそこに、ただあっけらかんとしているように見えたえまの切なさ、会いたい人に会えた、一緒に思い出の水族館にいけた。あの、舞佳にお礼をいうところ、あそこはほろりとさせられる、そんな感情の揺らぎがあって、大変よかったです。続く、もとの時代に戻ってからのえま、その様子もね、多くを語らず、けれどしっかりと伝えてくれるものあった。いい漫画でした。

『NEW GAME!』。2本立の後半戦、まさかの同人誌即売会ですよ。というか、これ、オンリー? デストラクションドッジボールが、本来のターゲットをはずれ女子に着弾、かくして同人誌即売会にて一ジャンルを築いてしまったというんですが、紅葉が同人文化を解さないのが意外! 描かれた内容を柔軟に解釈することで、本編の設定を超えて広がっていくキャラクターの関係性を目の当たりにしつつも、疑問を口にしないではおられない紅葉。おお、危険じゃ。カップリングの最前線でゆうてはならんことゆうてしもうとる。これ、ただの一般人と思われてるから、睨まれる程度ですんでるけど、キャラデザ紅葉おまんじゅう神の言葉と知れたら、きっとネットで炎上しちゃう! ああ、おそろしい、くわばらくわばらです。とはいえ、同人誌、ざっと見て、あ、これいいじゃないかと思ったらくださいと。紅葉のこういう柔軟性はいいですね。でもって、ひふみ登場。コスプレだ。そうだった、コスプレが趣味でした。しかし、ひふみを眼前にして気づかないはじめとねね、君ら、すごいな。でもって青葉は普通に気づくし! あの不意をつかれたひふみ、めちゃくちゃ面白かった。なんだろう、今回はいつもとはちょっと違うテイスト、それがいかしてましたね。