『まんがタイムオリジナル』2019年9月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、山下ナースが水着姿で登場です。手には三段アイス。ペロリとなめる、その表情、生き生きとして魅力的。この人は、こういう元気さがいいですよね。他に『小森さんは断れない!』しゅり、『らいか・デイズ』らいか、ふたりともに水着でアイス。なるほど、水着でアイスが今回のテーマなのか。しかししゅり、すごいな腹筋が。
今月、新規ゲストが1本です。
『通勤通学クエスト』。なるほど、これはちょっとした夢でありますな。通勤電車で毎朝出会う女学生。可愛くて気になる、けれど自分は社会人、声などかければ事案だ、相手も警戒するし敬遠だってするだろう。だから距離を置いて、遠巻きに眺めるだけでよいのだ。でも気になる気持ちはとめられず、読んでいる漫画、タイトルを見て同じの買ってしまった。おおう、ストーカーのムーブだ! けど、素直に漫画の面白さに感動して感謝してるの、あれはよかったなあ。翌日の車内での、彼女が漫画を読んでるの見て自分も読みたくなった。けれど警戒されてしまうのでは? 心配してしまうのは、ちょっと下心などあったりしたからだろうな。しかしこの漫画が彼女の縁をとりもってくれて、ああ、これは夢だ! こうあってほしいという夢想だ! こうした気持ち、願望に共感する人も多いのではないでしょうか。私はよくわかります。
『スズちゃんでしょ!』。おおう、スズちゃん、若旦那と進展しとるの!? 今回は梨乃ちゃんの話とスズちゃん、若旦那の話が交差して、まさかこんな展開があろうとは。梨乃の母、スズの義妹が産気づいた。それで梨乃が気難しさ爆発させちゃって、なんとかなだめたいと思ったら、梨乃、スズと一緒にいた若旦那にロックオンしちゃった。これ、若旦那が自分にモーションかけてる? まさかあ、みたいに思ってたスズが、まさかではないっぽいこと実感していくプロセスでもありましたよね。ほんと、このふたりの関係、このまま進んでいくんでしょうか。むしろ今は外堀から埋まっていってる感がありますよね。
『となりのフィギュア原型師』。めちゃくちゃ面白い。夏! 海! 水着回!? と思わせて、全然そんな展開にならんのね。いいわあ、この軽く期待をはずしてくる感。というか、のっけからシリコン型にレジン流し込んでるんだものなあ。立体物の展示即売イベントに出すため、出品物を作ってるところ。なんですが、この人はプロの原型師でかつ大手ディーラーなわけでしょう? てっきりそういう人たちはこういう作業、業者に出してるんだと思ってました。そうじゃないのかあ。地道だなあ。自分でもくもくとレジン流し込んで抜いて、流し込んで抜いての繰り返しなのか。おこめ先生が原型作るの天才的でも型作るのは苦手とか、そういうの面白かった。そうか、抜きやすい型、失敗しにくい湯道の通し方などなど、ノウハウやらいろいろあるけど、おこめ先生はこのいろいろ考えるっていうのが苦手なんだろうなあ。前回見せた原型製作の様子見ると、感性と情熱でガリガリいっちゃうタイプっぽいものなあ。そういう人となりが見えてくるのが面白いです。ひたきのマニアックなチョイスとかもそうだよなあ。しかし、今回、役にたたないおこめと、やっぱり役にたたないせつか、このふたりがべらぼうに面白くって、しかもシリコンに優しい言葉をかけたら丈夫になったりしないかな? って、いやいや妄言が飛び出してきてますよ!? ほんと、べらぼうに面白かったです。でも、最後の応援の付箋、誰に向けたものかは謎だけど、なんかいい話でした。いい味わい残してくれました。
『おしかけツインテール』。すごいタイムリー! でもって、これ感動的でさえあった! なにがタイムリーかというと、たまたま今日、ボードゲームが欲しいようっていってた、というだけの話なんですが、いややっぱりタイムリーよね。実際、ひとつ買ったからね。というわけで、今回のテーマはボードゲームです。俊郎がいくつか買ったというの、花梨と八重を誘って皆で遊んでみようっていう、そのプレイの情景が面白くって、だって俊郎の嘘がまるで花梨に通用しない! そうか、花梨、日々鍛えられているからか。駆け引きの妙にて勝ちを収める花梨があれば、酒の力? 酔って酔拳使いとシンクロしたから!? 謎の勢いで勝ってしまう八重とか、いやもうシンプルで楽しい回でした。そう思ったら、最後にプレイしたファンタジー世界での就職活動もの。あの展開、そのラスト。ああ、花梨にはお見通しなのか。これ、俊郎が作ったゲームなのか! これまで、FXとかトレードとかで収入を得る、そんな俊郎の姿はあったけれど、基本的に消費する側にあったこの人が、作る側に立ってみたんですよ。それを花梨にプレイしてもらって、そして感想もらうのね、勇気いったろう、頑張ったなあ、そう思わされて、いや、これ、感動的でさえあった! ほんと、素晴しかったわ。でもって、花梨の選択これもいい。友達と遊んでくれるって。そうしたら全然違うゲーム展開になってというの、ああ、これもほんと面白い。なんか豊かなエピソードでしたよ。
- 『まんがタイムオリジナル』第38巻第9号(2019年9月号)
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