2015年11月30日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年1月号、一昨日の続きです。

『まちカドまぞく』、前回登場のミカンさん。さっそくシャミ子にコンタクトしてきて、しかしシャミ子、本名の優子で呼ばれても気付かないとか、すっかりシャミ子に慣れてしまってますね。ミカンさん、ちょっと素直じゃない感じ? でもすごくいい子で、親切で、けどなんか呪われてるんだ。近くにいる人に困難がふりかかるのか。動揺したり浮かれたりすると発動する。だかクールにクールに振る舞ってるのか。なんか気の毒だなあ。本当は素直で感情豊かな人みたい。けどほんと、そんな子が呪いのせいで感情抑えないといけないって、大変だなあって思わされたんですね。しかし今回のシャミ先の受難。ほんと、この人はなにか大変な目にあうよう運命づけられてる感がありますね。

『カスタムメイド!』、扉のアサヒさん、なんというセクシー。あの表情、眉がいいですよね、眉。うん、眉。今回は体育祭。ユウ様頑張ってるけど、家族は誰もきておらず、と思ったら、ヘリで中継か! すげえな! うん、これくらいやってくれると、いっそ清々しくってよいよね! 選手宣誓、頑張った後の舞台裏、とても素敵。お昼の様子などもとてもよい。ユウ様、マサキのコスプレ応援も素敵で、そして今回面白かったの、保護者参加競技ですよ。アサヒ対モトキ。やっぱりモトキには勝てないのか!? と思ったら、ちょっと待って、そんなに長距離じゃないよね、これ? 勝ったアサヒさん、拍子抜けっぽいけど、いや、ほんと、よかった。表情豊かな皆。その頑張る様、魅力的でした。

『すわっぷ⇔すわっぷ』はソフトボール? 野球? ともあれ、頭部にボールを受けて昏倒した春子。保健室に連れていって、そして試すは入れ替わり。いやもう、なんだろうね、とてもドキドキの展開。もういっかいってね、いやもう、やる気感じさせてとてもよいですね。出来の悪い夏子。それはいいんだけど、普段出来の悪いはずの夏子、中身は春子ですね、普通に数学の問題答えちゃって、これはこれで問題。わざと間違えようって話になるんだけど、それがまさかの下ネタ駄洒落ときたもんで、後からからかわれる夏子、そのうなだれよう、なかなかにおかしかったです。しかし、春子、とてもよいですよ。

『おちこぼれフルーツタルト』、いい感じに盛り上げてきてますね! いよいよライブ本番ですよ。もうね、みんな緊張しちゃって、というか、イノが一番大変な感じなんですけど、って、トイレいきたいのか。はやくいこう。膀胱炎になるよ! そして廊下でのへもとの会話。ああ、ファンがいるというのはありがたいことです。憧れて、憧れられて、そして気持ちが座る。夢に向かって歩みだす、その足取りも軽く、しっかりとして、そしてステージ、最後のジャンプからのキメ! ああ、いい場面でした。ああ、ぐっとくる、そんな場面描かれて、これ、ほんと、よかったですよ。絵に、見せ方に、力ありましたね。渾身です。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第1号(2016年1月号)

2015年11月29日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年1月号

『まんがタイムオリジナル』2016年1月号、一昨日の続きです。

『あかるい夫婦計画』。「知らない幸せ」、これ面白いなあ。どんなことでもポジティブに受け止めてきた人が、食べたサラダに虫! これで大ダメージを負っていて、ほんと、なんだ、わかるというのか、うん、でも、それも蛋白質と思おう。人間、気付かず食べてるものだよ。庶民派芸能人の節約料理に対する違和感とかも面白くて、そうかあ、そういう視点があるか、そう思わされるところ大きくて、そして「人生の選択」、スッピンの方がかわいない? 占いなんていいかげんなもんだけど、ここは占いを信じて、成功を勝ち取っていただきたい! 強くそう思わされましたよ。バッチリゴテゴテ、こういうのが最近の流行なんでしょうか。スッキリスッピンの方が素敵ですよ。

『ぎんぶら』、これ、べらぼうに面白いなあ。その星に住む人達が正体不明。人に見られることを極端に嫌い、というのだけれど、すりガラスごしにシルエットが見えている! と思ったら、外から見える足は偽物。すりガラスに見えるシルエットも偽物。いや、これ、徹底した欺瞞工作に逆にわくわくさせられて、偽情報で攪乱とかね、最高に面白かったです。実力を行使しようとしても、ニンジャめいた体術で姿をくらまし、そして口頭にて説明される特徴もまた謎に満ちている! ほんと、面白かったなあ。情報隠蔽の基本みたいな話。というかバモヌラにデラトーってなんだー!

『北斎のむすめ。』、ほんと面白い。将軍の御前にて絵の腕前を疲労することになった北斎。って、この人、めちゃくちゃマイペースで、ハーイ ショーグン ナイスツーミーツー。なんだこりゃ! ほんと、おかしかったです。でも、そうした話の合間合間に、北斎の絵師としての機微、それが語られたりね、またそうしたところにお栄との来し方語られたりね、あの娘のてがたのもみじ。いや、イソギンチャクだかタコの足だからしいですけど、それが鶏でもって再現されて、その風流! って、ヒトデなのかよ! そのヒトデといわずにすませた理由がまた酷い。これは史実だったりするんでしょうね。いや、ヒトデがじゃないですよ。娘の、親のもとで学び、親のもとから出ようとして、そして自分の絵を見出そうとする、そうした姿もまたよいと思ったのですよ。まあ、落ちがあれなんですけど……。あと、まだ幼なさの残るお辰。ああ、お辰さん!

『どす恋!りきしー女』。相撲からちょっと離れてますけど、おかしかったですよ。先生に誘われてドライブ。なんか怪しすぎるくらい安い車でもって、ずっとペーパードライバーだった先生の運転でドライブ。おおお、怖ろしい、というかこの先生、ハンドル握らせると駄目なタイプだな。迷い込んだ森で熊に出会うんですね。まさか、熊を相手に相撲の稽古!? 相撲で撃退しちゃうのか!? そりゃ無茶だよ! と思ったら、全然そんな展開にならなくって、うおう、驚きの普通の対応だ! 猟師さんに犬が駆け付け、かくして無事助かりました! いやもう、あまりに普通で、逆に意表をつかれました。うん、これが正解です!

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第1号(2016年1月号)

2015年11月28日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年1月号、発売されました。表紙は『GA — 芸術科アートデザインクラス』、教室に集うGAの面々であります。和らいだ光のもと、皆が楽しそうに課題に取り組んでいる? その表情は和やかで穏やかで、そしていつもみたく楽しそうで、これはいつまでも続いて欲しい、そう思えるしあわせな今であるのか、それともいつか懐かしく思い出す、ありし日の情景であるのか。なんてことを思ってしまったのにも理由があるというのですね。

GA』、次回、最終回! うわー! えらいことになったー! いや、いつかは終わる日がくると、それはさすがにわかっていたのです。けれど、このタイミングで、ああ、三年生の卒業をもって最終回になろうとは。驚いたのかも知れない。残念と思うのかも知れない。けれどそれは、同じく劇中でもよおされた卒業式、その日を経験する彼ら彼女らの感じていた気持ち、それに近しいのではないだろうか。などと思ったりもしたのですね。しかし、三年生、美術部の皆の情景、驚かされたり、切なくなったりと、やっぱりいろいろあったのですが、そこに関わりをもつ如月の、受け継ごうというもの、あるいは芦原の誰に渡そうかと迷っていたもの、その繋りの生まれるその瞬間が描かれようとするその直前のできごと、そこに辿り着くまでのこと、豊かに描かれていたと思われて、そして読み手である自分の気持ちもまた彼女らの気持ちの動きに誘われるようにして揺れ動いたと、そんな思いがしたのでした。次号、『GA』最終回! ああ、如月の、そしてGAの皆のその後はどうなる! いったいなにが描かれるというのでしょう。

『ブレンド・S』、今回は夏帆と麻冬が描かれて、なんだろう、面白いなあ。それにちょっとめずらしいとも思われて、いえね、麻冬さんがね、夏帆の勉強を見てくれるっていうんですよ。バイト先では、その見た目を最大限に活用して妹キャラを演じている麻冬さんだけど、プライベートだとちょっと大人っぽいアクセサリーなどつけまして、年相応のお姉さんだっていうところがですね、もうね、最高ですよね。コーヒーはブラック、シンプルなのが好きなのよ、そうしたところも大人の女性で、ああ、なんて素敵なんだろう。そんな麻冬さんのスパルタ勉強会。というか、夏帆が駄目駄目で、勉強に対する基本的なところとかね、まったくもってできてなくってね、それを指摘してくれるお姉様の素敵なこと。また夏帆もね、麻冬が自分のためにシフトの時間まで動かしてくれていることや、わざわざ時間を作ってくれていることを知って、頑張る、そしてちょっと憧れちゃったりしてね、そうした様子、本当に可愛らしくて、ああ、とてもいい。そして、そんな夏帆に対する麻冬さん、その笑顔も魅力的、最高によいエピソードでした。

『トモダチヅクリ』、ゲストです。高校一年生、犬見麻乃は、人付き合いの苦手さがたたって、友達がひとりもおりません。友達の作りかたがわからない。勇気をしぼって話し掛けにいくも、その表情、その物言いの物騒さが災いして、ちっとも結果につながらない。そんな彼女にできた友達。なんかちょっとずれた子? 涼野静。クール? な女の子。物怖じせずマイペースで、麻乃のことも怖がらず、いや、怖いとはいってたな。でもなんだか仲良くなったみたいで、って、静、ほんと変な子だな! 同じ学校、同じアパート。今後のふたりのつきあい、どうなるか面白そうですよね。絶対、静のペースです。

『ゆーま!』、ゲストです。これ、面白かった。出足はゆっくりめかと思ったら、いきなりハイテンションに移行して、学校で出会った白いゴリラ。UMAらしいんですが、驚いてあたふたしてたら、いろいろ親切に教えてくれたりする、いい人、いやさ、いいUMA。瑞穂ですね。この子の突っ込み、その畳み掛けるかのような勢い、とてもよく、そしてちょっとナンセンスなやり取り。DNAのなんたらの、みたいなネタもおかしくて、これ、地味ながらも結構いいなあ、なんて思ったんですね。

『ねこのペンも借りたい』、ゲストです。なるほど、マンガ学科。課題の締め切り目前にしたひかり、彼女にアシスタントとして紹介されたのがねこちゃんなる小さな女の子だったんですね。アシスタントだっていうんだけど、それっぽい働きをしてくれない。背景を手伝ってもらおうと思ったら、そこは見た目どおりの年齢レベルで、ちっとも役にたたない、まったくもって駄目かと思ったら、おお、ベタがうまいのか。なるほど、ぬりえが好きだから、って、ちょっと待って、その髪の表現、ツヤベタ、それ、ぬりえのレベルじゃないよ! ともあれ、ねこちゃんのおかげで原稿、締め切りに間に合いました。セリフが、ねこちゃん好みに書き換えられちゃって、それが皆に面白がられて、と、そうした落ちがつくんですけど、やっぱり肝はねこちゃんのいたいけさなんだろうって思ったんですね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第1号(2016年1月号)

2015年11月27日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年1月号

『まんがタイムオリジナル』2016年1月号、発売されました。表紙は、クリスマスの情景。『ラディカル・ホスピタル』、山下さんが赤いサンタカラーのドレス、けれどしっとりと大人の雰囲気でエレガント、と思わせて手にはチキン。うん、このちょっとしたミスマッチにこの人らしさが見えますね。『小森さんは断れない!』小森さんもサンタコスチュームで、大きな袋、プレゼント入ってるんですかね? サンタクロースに頼まれた? 持っています。『らいか・デイズ』らいかは、ダイナミックにケーキを食べてますよ。これもまたこの子らしい感じがありますね。

『スズちゃんでしょ!』は、姪の梨乃、この子のしっかりしてるというか、こましゃくれているというか、そういう側面が子供らしさの合間合間にちょくちょく出てくるのが可愛かったり面白かったりで、ほんと、この子供のリアルさ、ありそう感、すごいなって思います。もちろん、このまんまの子供っていないだろうって思うんです。けれど同時に、こういう子、いるいる、いそう、そう思えてしまうんですね。今回の鈴ちゃんのミッションは、この子からクリスマスに欲しいもの、サンタさんへのお願いを聞き出すこと、なんですね。ああー、親御さんも大変だ。この、子供の要望を知るというの、世のお父さんお母さんの悩みなのかも知れませんね。あのツリーの短冊、ああいうのもあるのかって感心しましたよ。

『かでん屋さんの基礎知識』、今回は掃除機なんですね。しかし、掃除機売り出すためのスペース、確保するために暗躍した草薙。うん、草薙、とてもいい。この人はすごくいいです。って、園宮、嫉妬をあらわにしてますね。今回は掃除機がたくさん紹介されて、いや、驚きますよ。ほんと、いろんな機能があるんだなあ。自動掃除機があるのは知ってます。ですが、拭き掃除に対応してるやつがあるとは知りませんでした。掃除機ではないけど、自動窓拭きもある。自分の集めたゴミを自分で外部タンクに移すやつもある。へー、紫外線で殺菌するのとかもあるんだ。なにかしら差別化はかるため高機能を志向するのかも知れませんね。そして最後に、園宮、しれっとさんちゃんにプロポーズ? 全然通じてないっぽいですけど、うん、自分も草薙の反応がなかったらわからなかった。遠回しすぎるよ! 園宮さん!

『花ノ森そらいろフィルム』、ゲストです。おお、写真部もの。部員3名、はいいとして、一年生近藤いたるだけが真面目なのかい? 部長東城真白と副部長犬飼敦士はなんやらかんやらイチャイチャと、しかもいろいろ酷い! 副部長は脱ぐし、部長は盗撮とかゆうし、そして副部長、いたるにセクハラ。ああ、いたるさん、女子ね、女子。カメラの写真のというよりも、部活そっちのけでイチャイチャあるいはセクハラにいそしむ部長、副部長の羽目を外すさま、それを楽しむのがよさそう。と思っていたら、いたるさん、ちゃんとふたりに活を入れてくれて、しっかりしてるのはいたるだけ?  最後に部長もちょっといいこといいそう? と思ったら、やっぱりアレだったりして、いたるの苦労は続きそうですね。

『天才・水谷くんの友達』、ゲストです。水谷陽太16歳。学業優秀ながら友達はいない。そんな彼のこと、最近いろいろ構ってくれるのが隣の席の檜山俊一郎。人懐こくって、そんな彼と一緒に遊ぶ? 一緒になんやかややってる、それが陽太には楽しいみたいで、それが普段の表情にもあらわれている。そして赤面。人づきあいが苦手な彼のはじめてできた友達。慣れなくて、いろいろ戸惑いながらも、素直に好意を向けてくれる俊一郎にひかれていくんですね。ほのぼの男子の友情もの。友情? いや、それ以上はないのだろうと思うんですが、段々に和らいでいく陽太、それはとてもいいことなのかも知れませんね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第1号(2016年1月号)

2015年11月26日木曜日

アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ

先日、スマートフォンの機種変更をしまして、iPhone 5sからiPhone 6s Plusに更新されました。iPhone 6s、なんか、すごいらしいですね。CPUがいいのかメモリが潤沢なのか、詳しくはわからないんですが、マシンパワーをやたら要求するゲームでも、普通にプレイできるとかなんとかいいます。そうなのかー。でも普通に使ってるかぎり、そんなの使いきるようなことなんてないよなあ。というわけで、はじめてみました、『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』。このゲーム、なんかね、めちゃくちゃマシンパワー要求するらしいですね。3D CGで表現されたアイドル5人が歌い躍る。その分マシンには負担がずっしりかかり、まともにプレイできないくらい遅延が発生したりするとか? いったい、このゲーム、どんな環境を前提に作ってるんだ? とかいう話がなされていたのを思い出します。そして、iPhone 6sが出てみたら、あ、iPhone 6sなら遅延なくプレイできるわ、みたいな話を聞いていて、だからやるならこのゲームかなあ、なんて思ったんですね。

本日、はじめてのイベントを終えました。とにかくプレイを重ねてポイント稼いで、それで順位を競います。10万位にはいったらSレアのカードをあげますよ。というので、結構頑張ったつもりなんですが、あー、無理かもー。多分、10万位には入れてません。

ビギナーズラックってあるんだと思います。先日、スタージュエルっていうんでしょうか、あれが10連ひけるだけ溜まったので、試しにと思って、ぽいっとひいてみたんです。そうしたら出たんですね。SSレア鷺沢文香さん。ブライトメモリーズ。喫茶店で本を読んでいる、そんなイラストで、ああ、この人、なんかよいよね。というわけで、それ以来、鷺沢文香さんのファンです。

ゲームとしては、『SHOW BY ROCK!!』よりもシビアだなあっていう感触を持ってるんですが、たしかにSB69はカジュアル音ゲーを売りにしてますから、デレステはちょっとハードル高めなのかもなあ、とか思うんだけど、音ゲー全体からしたら、これでもカジュアル志向のゲームなんですってね。ってことは、シビアなやつはどんだけ厳しいのか、なんて思うんですが、ほんと、高難度の曲とか、対応していけるのかな。心配になりますよ。

シンデレラガールズはアニメで見てたので、ちょっとキャラクターには覚えがありまして、けど知らない人の方がずっと多いという印象です。鷺沢文香さんってアニメに出てました? ほんと、全然印象になくって、そうしたアイドルの中から、この人いいなあ、そう思えるキャラクターを見出していくのがよいのかな、なんて思っています。

今日までのイベントは、パッション系アイドルのイベント、ということでプレイしてきて、あの、ごぜーます、っていう子。あの子いいなあ、なんて思ってます。面白い、ちょっとかわってる、だけじゃなくて、なんか健気ですよね。そういうところに弱いようです。

2015年11月25日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年1月号

『まんがタイムきららフォワード』2016年1月号、昨日の続きです。

夢喰いメリー』、夢路、ヒーローですよ。ついに武装明晰夢を発動せしめました。レンの狩人の能力を借り、しかしそれでも氷で足を縫い付けられているメリーの危機には届かないのではないか!? そこで繰り出された能力がですよ、ああ、こうくるのか! 夢路のあの言葉、見た瞬間にわかった。そうだよな、能力発動の時はいつもそうだった、ということで、親分がただの猫ちゃんに! って、あれ!? 能力借りるだけじゃなくって、本人取り込んじゃってたの!? 武装明晰夢もバージョンアップですよ。超!! 夢現位相合体!! ああ! あんた! レンの変身見てから、ずっと構想練ってたな! 追跡者ジョンの武器を借りるばかりか、その能力までも身にまとい、メリーを助け、そして夢魔を圧倒! ジョンとの対話、これがほんとかっこよくって、ジョン、ほんと、いいなあ。と、敵を撃退して一安心、かと思ったら、なんだ、またなんかえらいおどろおどろしさ感じさせる人、というか夢魔だよね、出てきましたよ。まさか味方とは思えないんだよなあ。

『鬼が出るか蛇が出るか』、うおおお、今回面白いなあ。アイスクリーム食べたくなった優。彼の前に手作りのアイスクリームを持ってきてくれたのが霞でありますよ。今回、優とすごくいい雰囲気で、一緒にお菓子を作ろうって話になって、家に招く。女の子の家に招待されたのなんて初めて、なんていわれて、舞い上がっちゃう霞が可愛くてしかたないですよね。もう、ほんと、今回はいかに霞を可愛く描くか、それに特化したみたいな話で、そしてしれっと紹介される優のお菓子の才能! 霞を凌駕するのか! けど、お菓子を作り始めたきっかけ、それで霞と優、意気投合して、ほんと、なおさらにいい感じ。同じ境遇におかれた男女。趣味も近く、わかりあえることもたくさんあって、ほんと急接近、霞、優のこともう完全に意識しちゃって、ってところで、優くん、それは台無しだよ! 今月のフラグブレイカー。けど、霞、見事に本気になったみたいで、これは面白いことになってきました。ここのところ、女子連中の気持ちが盛り上がっていく、そんな展開たてつづけですよね。

『そこテストにでます!』、ええと、先月のフラグブレイカー。ぶち折りデート事件から2週間たちました、というわけで、試験の結果も出たころです。もみじが赤点山盛りのテスト結果を持ってくるんですね。あの、><みたいな目をしたもみじがなんだかもう可愛くて、これ、恥ずかしくって、笑って誤魔化さないではもう身がもたないんだろうなあ。そんなもみじの置かれた状況、時間がない、2学期の中間考査で学年80位をとらないとベルギーいきが確定してしまう! 今は160人中158位。ああ、つらい! ほんとつらいな! もみじがですね、ちょっとしたこと、折々に見せる感情の揺れ、思いのたけ、それが伝わってないのがなお悲しい、なのですが、ずっと素直になれずにいたもみじの生の感情が数馬の前にあっても表現されている、そんな風に見えますよね。そしてもうひとりのヒロイン、かえでの気持ち。結構本気、結構思い詰めていて、さて彼女の決めたこととは? 次からはかえでのターンなのでしょうか。

『ルイは友を呼ぶ』、おかしいなあ。エリスの抱える悩み。演技の仕事でツノキスをすることになりました。ほう、この世界ではこういうのんがはやっとるのね。けれどもレイナは、そのツノキスとやらを知らない。それをアイリから教えられて、って、アイリの勘違い、面白いなあ。恋愛漫画で知るツノキス。それでその気になったレイナの暴走がもうおかしくって、その漫画のモテ男子のヒロインに対する態度、それをルイルイに実践しようというんだからたまらない。本気で焦って、本気で逃げて、本気でおびえるルイルイがおかしくって、そうか、これがレイナのなんか怖い時か。レイナの妄想にいちいち入る心のツッコミ、それももうおかしくって、で、ルイを助けてくれたネル。もう、ほんと、ややこしいことになってる! よくできたコメディ。レイナも、おかしいばかりでなくて、最後にちゃんとかっこいい見せ場もあって、ほんと、皆によい、読んで楽しいエピソードでした。

2015年11月24日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2016年1月号、発売されました。表紙は、お、独立創刊100号ですってよ。というわけで、ヒロイン3人揃い踏み。『ハナヤマタ』なるに『がっこうぐらし!』ゆき、そして『あんハピ♪』の杏が、祝100!! の連旗持っているんですね。って、あれ? メリーさんは? ともあれ、ついに100号、フォワード独立創刊からもうそんなにたつんですね。

『はるかなレシーブ』、いい感じに追い詰められておりますよ。ついに再戦、リベンジマッチがはじまるっていうんですが、試合前は結構ななごやかさでしてね、あんまりギスギスしない、そういうところが好感持てるなあ、なんて思ったんですね。成美、かなたの間には、なにかありそうな感じなんですけれど、ともあれ試合開始でありますよ。遥、特訓の成果、出るか? ええ、いい感じに滑り出して、これはいけるかな? なんてさすがに思わなかったんですけど、成美、彩紗組がちょっと本気を出したら、もう敵う気がしなくなる。頼みの策、これをいつ出すか、どう隙をつくか、その勝負になる? と思わせて、それも通用しないっていうんですね。ああ、いい感じに追い込まれてますね。さすが元相棒、その傾向とかすっかり読まれてしまって、また焦りが見られないなどなど、ええ、この読みあいがビーチバレーの肝であると、しっかり見せてくれますね。このピンチにおいて、遥のとろうという策とは!? ええ、こいつは期待ですよね。

『ゆるキャン△』、わーお、温泉回だ! って、あんまり色気とかなんとか、ないのがいいですよね。ほのぼのだわー。ゆるいというだけはあります。なでしこたちから、温泉に入ったとメールが入れば、自分もと思うのが人情。でもその頼みの温泉がですよ、10月をもって閉店致しました。って、おいまじか! めちゃくちゃ面白かったー。もうね、完全に淡々とした語り口なんですけど、それがマッチしてるんですよね。最高ですよ。そして情景。ああ、この広がりの素晴しいこと! もう、見事に心とらわれますね。そしてキャンプ飯。今回はスープパスタ。おお、手軽でしかもおいしそう。夏場は危ないなどなど、注意もしっかり書かれてるの好感度高いな! ほんと、ゆったりとした時間を楽しんでいる、ほんと、贅沢を描いた漫画だと思うんですね。で、なでしこたち、思いっきり寝過ごす。ああ、こっちも時間を贅沢に使ってる! ほんと、おかしいわあ。

『ロジック&ジーニアス』、ゲストです。トレーディングカード扱ってるショップでバイトしている女の子の漫画なんですね。ということは、トレーディングカード使ったバトルものになるのかな? 漫画で学ぶトレーディングカード、みたいになるのかな? と思ったんですが、そういう感じじゃないみたいですね。タイトルにあるロジックとジーニアスというの、理詰めで組み立てていくタイプのりょうと、感性でもって対応しちゃうあまの、その対比であるみたいですね。今回の対戦は格闘ゲームだったんですが、そのゲームの内容が、絵でもって描写されるでなく、ゲームしてるふたりの表情と主にセリフで説明されるのが惜しかったかなあ、なんて思っています。うまいこと見せてくれる、そういうところがあると、ぱっと光る、そんなところもあるかも、とか思ってしまいました。

『すべて3人は事もなし』、ゲストです。彼氏が欲しいという一条織絵。友人の二ノ宮江麻と三森まりあ。興味津々で、織絵の彼氏獲得に向けて、改造などもろもろ手をつけはじめるんですが、いや、色気押し出すんじゃなくて、男子を近付かせないその完璧さ、そこに綻びをいれたらいいんじゃないかしら? 織絵のこと応援してるまりあ、けれどこの子は、告白されて、それを断わったことがある。江麻が見てたんですね。今は友達3人と一緒にいる時間が大切だから。それを知って、織絵も考えをあらためて、もちろんこの3人でいる時間が大切だというんです。ちょっと思い付いたみたいに彼氏が欲しいといったけれど、誰か好きな人がいるならともかく、そうでないなら今は3人でいよう。ええ、3人で事もなし、なんですね。このタイトル、『赤毛のアン』のラストを想起させることで、アンとダイアナがそうであったように、よい友達であろう、そういうテーマを伝えようとしているのかもですね。

2015年11月23日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年1月号

『まんがタイムスペシャル』2016年1月号、一昨日の続きです。

『光れ!メシスタント』、扉の先生がすごく味わい深くて最高です。いや、しかし、光くん、火がつきましたね! 先生のお供で参加した出版社のパーティ。食べ放題だーっ! って先生が、あんまりに山盛りにしてくるものだから、こうしたらどうですか、いろいろお洒落に盛り付けてさしあげてたら、料理研究家と思われてしまった。いやもう、彼のセンス、ここに発揮でありますよね。以前出会ったユズミ先生と再開し、そして同い年の連載作家、須田行人と出会って、話して、そしてちょっとした疎外感。ああ、自分は彼らとは違うんだ、それを実感してしまって、ちょっと落ち込んで、悔しいと、皆と対等になりたいと、やる気出して、ああ、光くん、頑張れー! って思っちゃいますよね。ほんと、いい青年です。

『アテナの初恋』は、ヴィーナスとヘラ様がなんだか戦っています。うおお、エリス、争いの神の仕業であったのか! でも、アテナは影響を受けていない。普段からちょっと引いているから、その性格がゆえに影響を受けない、みたいな話なんですね。ヴィーナス相手と誰かを取り合うとかね、もう最初から自信喪失。他の誰かが相手なら! といっても、アルテミスにヘスティア、みんなネガティブで、けど、三人が三人、自分なんて自分なんてといいあっちゃって、そんな彼女らはとても魅力的だと思います。でも、そんなアテナが、ヴィーナスにちょっと張り合っちゃった。その気持ちのぐっと前に押し出される様、これ、よかったなあ。ほんと、焚き付けられたとはいえね。恥ずかしいっていってますけど、いやいや、問題ないですよ。ほんと、とてもよかったですよ。

『うぶコメ!』は、かなで、つばさが力斗を奪い合って、なんと睨み合いですよ! とはいっても、そこまで険悪にはならない。深刻にもならない。うん、いい友達になればいいんだよー。かなでは、つばさのコミュニケーション力に引け目感じて、対してつばさは、色気云々いわれるのに弱い。あと照れ屋で、ぐっと距離をつめられない。でも、本当はうぶなのかな? とかいってるかなでですけど、この人もそんなにかわんないじゃん! ねえ! 奥の方まで見えたとかで、そんなに照れちゃううぶカップルなのにねえ。状況は明らかにかなで有利の恋模様。というか、かなではスタート切ってるけど、つばさはスタート位置に立ててない。少なくとも力斗にそうと認識されてませんもんね。といったところで、つばさ、かなで、なぜかわかりあう。ああ、力斗くん、紳士なんだかどうなんだか! 今月のアーサー案件でしたね。

メェ〜探偵フワロ』、おお、ミスレモン、快挙ですよ。ホウ・ブーン社の新人賞、上から3番目っていうんですが、とりまして、おお、これでフワロ氏と同業者か! と思ったけど、ああ、ちゃうちゃう、フワロ氏はあれやった、なんちゃってやった。もう、ほんと、フワロ氏、鬼の形相。もうね、心中、ものすごい嵐が吹いてるんでしょうなあ。ラウールも驚き喜ぶ事態。ああ、そうか。書いてみるといいっていったの、この人だった。ちょっとした時の人、そんなミスレモンを支えるアーサーの有能さ、これが素晴しい。お祝いの段取り、取材のセッティング、その他もろもろ、人手の確保などなど、もう本当に有能で、このところ沈みがちだったアーサー、見事に大活躍です。そして最後に明かされる今回のギミック。うおー! ミスレモンじゃないのか! 新人賞、その大賞をとった人ですよ。グリーンさん。けどレモンさんじゃない。ああ、なんと、ミスレモンのひいおばあちゃん! 驚きのW受賞。100歳の新人作家! 老い先短いといいながらも、5冊立て続けに刊行。ほんと、この村の御老人、そのバイタリティ、すさまじいです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第1号(2016年1月号)

2015年11月22日日曜日

『まんがタイムファミリー』2016年1月号

『まんがタイムファミリー』2016年1月号、先日の続きです。

『航海王子の優雅な船旅』は、王子、更紗負傷の穴埋めで、なんとフラ講座の講師をするというんですね! でも、王子にはどうにも無理っぽい。いや、不用意な発言で、更紗の機嫌をそこねちゃったりしたのも失敗なんですけどね。ともあれ、フラは無理。男性のフラ、それもちゃんと知ってるんだけど、男性は勇壮な踊り。うん、無理っぽい。それでボールルームダンス、社交ダンス講座を開くことになって、いやあ、かっこいいじゃありませんか、王子。更紗は昔、学校の先生やっていた。それで、教育の目的の変化に納得がいかなかった。課題をマスターするのではなく、いわば可能性を見付けるためのカタログ。その考えになじめなかった。その更紗さんが、今はもう学校じゃないから、カタログでいいという。そのかわり世界一のカタログ! ええ、この表情もまた凛々しくて素敵でした。

『先生と星が教えてくれたこと』、天川先生、他の先生たちと一緒に飲み会でありますよ。生徒たちが先生を心配している。それをまた別の教師に相談したら、飲酒の理由にされてしまったっていうんですね。そうかあ、受験シーズンに飲んでるの見られると、やっぱり評判悪くなるのか。しかし今回、天川先生、飲み会いってよかったですね。他の先生からも、教師も日々勉強、そして一緒に協力しあいながらいこう。味方が増えた、そうした感触あって、ほんと、よかったと思います。でもって、天川先生、酔うと天文話がとまらない! いやもう素敵、とても面白い。ええ、楽しそうで最高でした。最高というと、キモがられる熊彦、そして我慢しなくていい天川先生。最高でした。

『パパとあそぼう!』、娘さくらの応答、これがほんとにおかしくって、モノによる。シビアなお嬢さんに育ちました! さくらと会えなくてすっかり落ち込んでるパパ。職場でも心配されちゃって、さくらが起きるよりはやく出社して、寝てから帰ってくる。そのせいで、パパが帰ってこないみたいにさくらが友達にいっちゃった。ああー、蒸発だか別居だか、そんな話にされちゃってる。ママさん、噂を打ち消さないといけない、ほんと大変です。そんなパパとさくら、さくらが早起きしたくなる理由ができて、久しぶりに会えました! いや、さくらにとってはテレビの方が重要か……。さくらは、かっこいいお兄さんが、とにかく好きなんですね。今はテレビの体操のお兄さんに夢中。ママもか……。パパ、かっこよくないっぽいからつらいね……。ほんと、今回はさくらがパパにサービス、そんなエピソードでした。

『かしこみかしこみ』、山椒たちの交換日記。南天はやさしくかっこいい、なんて山椒が書いちゃったものだから、ナツメ、すっかり誤解しちゃって、山椒に恋の相手ができたって思い込むんですね。って、待って、待って、まだ女の子と思われたままなのか。そういや、以前誤解がとけそうになって、やっぱりとけなかったんでしたっけ? そうだそうだ、やっぱりどっちかわからない、みたいな話になったんでしたっけ。ええ、ナツメ、山椒のこと、さらに誤解しちゃうわけです。最初ね、なんでしょうこのきもち? あ、もしかしたら山椒への恋心? とか思ったら、全然違ったー! 少女小説に学んで、その行動を真似てみる。恋の応援をするのでした。で、調査を開始したら、南天はムクのことを意識しているとの情報が。ここで三角関係! ムクは小山くんのことを、ポケットの彼ですね、かっこいいっていってる。四角関係! もう、どんどんややこしく勘違いしちゃって、ほんと、ナツメ、恋愛について興味津々です。でも、まずムクと南天の関係について誤解がとけて、師匠と弟子、次いで他のについても誤解がとけて、でも、山椒の性別、この勘違いは続くんだ! さらに、山椒、南天の関係、この誤解も続くんだ! いやもう、ほんと、おかしいですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第34巻第1号(2016年1月号)

2015年11月21日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年1月号

『まんがタイムスペシャル』2016年1月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、リコとマキが、クリスマス、サンタの帽子かぶって、ケーキをあーんってやってます。なんだろう、この本編との乖離。本編ではナギがヤンがってやってるのに、表紙ではリコ、マキでラブラブじゃありませんか! そして他には『光れ!メシスタント』、サンタ姿でローストチキン差し出してる光、『ローカル女子の遠吠え』、静岡おでんトッピングのクリスマスケーキ持ったりん子さんのカットもございます。

『なり×ゆきリビング』は、前回の続きですよ。篠峰さん、風邪をひきました。それでタクシー使って帰ってきて、もう佐藤さん、大活躍ですね。ちょっとハイになってるんでしょうか。献身的に世話焼いてくれて、バリバリ買い出し。篠峰さんはといえば、弱気になってるんでしょうか、失敗した、心配かけちゃった、いろいろ心配してる。あ、風邪はひいたことあるんですね。って、年単位でひいてなかったのか! うらやましいな。夜ね、きちんと面倒見てくれてる佐藤さん、心強いなあ。でもって、佐藤さんにうつったりする? そう思ったら、おお、素晴しい。完全防備じゃありませんか。そして翌日、回復に向かっている篠峰さんに、彼女のこと心配でいつも以上にパフォーマンスあがってる佐藤さん。おかしいなあ、面白いなあ。最後のね、おうどん食べてる佐藤さんが素敵でした。そして風邪ひいて体重も増やした篠峰さん。おお、さすがです!

『ざしきわらしと僕』は、裕貴くん、はじめての登校ですよ。内森小学校は全校生徒が7人なので、複式学級で授業を行っています。なるほど、科目によっては全員で授業受けたりするんですね。上級生と一緒というのでえらいこと緊張してる裕貴。実際には、瑠衣子ちゃんが頼もしくって、このお姉さん、とても素敵。あの奈津にいい加減にしなさいと、そういうところもとてもいい。体育では、裕貴、啓太君と急接近。おお、目にハートだ! ゆう君、けい君の素敵雰囲気。おお、大変素晴しいです。ざしきわらしたちは今回ちょっと影が薄いんですけど、とりあえずは田舎での生活、クラスの子たちの人となりも見えてきて、そして理緒の好意も抜群に発揮されて、いやあ、いい感じですね。魅力的な子たち、たくさんです。

『だけど温田さんはひとりでデキない』、札幌は恐ろしい所です……。朝の寒さで目が覚めたのです、っていうんですが、札幌もがんがん暖房たくんじゃなかったでしたっけ? そんな風に聞いてるんですが、違うのかな? あー、そうか、実家だと家の誰かがなんとかしてくれてたんだ! でも一人暮らしになったから、そういう暖房の世話、誰も焼いてくれなくなったんだな。いや、でも、これ本当に危ないな。なるたけ関わらないよう、みたいにやってる富崎さんが本気で心配してる模様ですよ。温田さん、電気カーペットに着る毛布を導入。それはいいんだけど、電気カーペットで寝ると、低温やけどが怖くない? ともあれ、状況改善されて、でも電気代が大変なことになって……。うん、富崎さん、ちゃんと教えてさしあげて?

『課長と私のおかず道』、いいですね。保志さんの歓迎会が開かれます。しかし、そこでの課長はなんだか難しい顔して腕組み。怒ってらっしゃる!? 自分のポカのせいではないかと怖れる保志なんですけど、いやいや、絶対そんなことないよ。絶対、飯の心配してるんですって。そう思っていたら、いやはや、そのとおりでした。考え事をしていた。焼き鳥について。すごいシリアスな顔で、焼き鳥について。すごいな、さすがの保志も面喰らって、これ、おかしいなあ。今回は保志アレンジが大活躍なんですけど、あの真面目にメモとってる課長がほんとおかしくて、いいなあ、課長。なんだろう、ほんと、頬が緩んじゃいますよ。さて、今回ラストに出現した影。この不穏な様子。あ、あれか、新たな飯仲間だな! 面白いものって、なるほど、私のアレンジ、とくと見よ! ってやつだな! 超期待しちゃいますね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第1号(2016年1月号)

2015年11月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年1月号

『まんがタイムきららMAX』2016年1月号、昨日の続きです。

『あいむあらい部!』、これ、想像以上に面白くなってきましたよ。真衣花、鋼鉄部に入ることになったんですね。友達は陸上部に入ることに決めました。しかし、バンドメンバーひとりひとりが、それぞれに違ったジャンルのメタルが好きっていうのがですね面白くて、この音楽ネタというんでしょうか、メタルネタでいいんでしょうか、これがいい感じに畳み掛けられて面白い。真衣花もコーラスやることになって、You! Must! Die! 友達のりいちゃんを怖れさせるっていうのがさ、ほんとおかしかった。おかしいのはまだまだこれからで、エアギターしてる先輩見て、自分もこう見られてるのかと絶望する真衣花。バンドはバンドで、リズムキープがめろめろで、そしてデスボイス? 上手かどうか分からない、ついでに歌詞も分からない。歌詞覚える意味ある…? ほんと、おかしかった、面白かったです。メンバー全員が走るので、もうえらいことになっちゃう。それでメトロノーム買いましょう! 真衣花がつっこみ役になってるのもおかしいですよね。

『はんどすたんど!』は、皆で買い物ですね。おお、ゆかちー、私服も可愛いです。で、みんな大好きななみさん。ほんと、この人、出てくるだけで面白い。着替えのシーンもなんかおかしくて、パンツ一丁になっても全然色気とかないのもいい感じ。ほんと、おかしいですよ。素晴しい。LINE? のくだりもおかしくて、ほんと、ななみ、なにやらせてもおかしくって最高です。そして、喫茶店で待つ三人、その表情、すごくさっぱりとして、美しくて、可愛くて、これもほんと素晴しい。さて、本題のレオタード。カタログ見て選ぶんですけど、そうかあ、やっぱりあんまりお店には売ってないんだ。って、いかがわしいから!? ほんと、ななみ、おかしいなあ。いちごが恥ずかしがっちゃって、いや、うん、その気持ちわかるよ。でも恥ずかしがると、本当に浮いてみえちゃって、より恥ずかしくなるんだよなあ。なんて思っちゃって、うん、ここはいちごさんの正念場ですね。って、待って待って、いちごの登録名、バラ科の多年草なんだ! わからん! それ、まあそうなんだけどさ、わからんって!

『魔法少女のカレイなる余生』、いい感じじゃないですか。元魔法少女の住まう寮に入ることになったしじまちゃん。案の定といいますか、お世話係みたいになっていて、ほんと、大富豪に誘われたり、使いっ走りさせられそうになったり、ちっとも思い描いていたような生活にならないっていうのがおかしいんですね。学校には、寮に関する悪い噂まで流れていて、それをなんとかせねばと、掃除を敢行しようとするしじまちゃん。寮母なのか、それとも皆のお母さんなのか。そんなありさまですが、ああ、自分はしじまさんに叱られる側の人間だわ。意味のないもの残してたりするものなあ、なんて思って、いやはや、耳に痛い、そんなエピソードとなりました。急ぎるぎるしじまに対し、リラがね、怒っちゃうのね、あれがなんかぐっときまして、心の叫びですよね。駄目人間の抵抗なのかも知れませんけど、でも、こうやってちょっとずつ距離が近付いていく。それがことによいなって思いました。リラがよいなあ。

ハナイロ』、みんなでお祭り、花屋さんはかき氷の屋台を開きます。みんな浴衣で華やかで、素敵な屋台ですよ。かき氷のシロップは、香料が違うだけど味は一緒。そのネタが、この店ではちゃんとシロップから作ってますよ、ちゃんと味が違いますよ、で、陽が、なにこれうまッ、でしょう。いいなあ、この表情。となりで静かに味わい堪能してるいち子さんも素敵です。今回は、適当なこといったりやったりしてる店長を、いち子が軽く怯えさせて、いやもう、いち子さん、最高です。仕事を終えた後、皆で屋台めぐりして、花火見て、それが本当に楽しそう、というか花火に感じるワンダー、それが素敵だなあって思ったんですね。そして最後に、いち子と来年の約束。これも素敵でした。本当に魅力的でした。

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第1号(2016年1月号)

2015年11月19日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年1月号

『まんがタイムきららMAX』2016年1月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。ちまめの三人、チノ、マヤ、メグがうさぎパーカー着ましてね、夜空の下、光を浴びて、これ、パジャマパーティー、夢の情景かなにかなんでしょうか。ちょっとおすまし笑顔のチノに対し、すごく素直な笑顔が魅力的なメグ、そしていたずらっぽい笑い方がキュートなマヤと、みなそれぞれのよさ、可愛らしさをたたえて、素晴しいイラストでありますよ。

いちごの入ったソーダ水』、月さん、なんてハンサムな女の子なんだろう! 演劇を見てファンになってくれた女の子たち、ひとりひとりをたずねてお礼をいうっていうんですが、なんという真摯さ、なんという王子様度! そりゃもう杏奈も恐慌状態に陥るってもんですよ。対し咲太郎の生き生きとした様、見事な対照! 杏奈、ワンピース、可愛いですよね。すごくフェミニンで、ほんと、愛らしい。でも、あの手紙……。ねえ。けど今回の見どころは委員長だったのだと思います。演劇のお礼に、月へ贈り物をします。それがね、カルピチュの詰め合わせで、それ見た月が委員長も庶民的なところあるんだっていったの、それで動揺してしまって、ええ、この子は成金であること、コンプレックスに思っていたんですよね。でも、月たちはそんなこと気にしない。わかってても気にする、だからコンプレックス、劣等感なんでしょうけれど、ほんと、その委員長の心情、切々として、感じいりました。

『きらりブックス迷走中』、書店を離れて、皆の日常でありますね。今回の主役はふわり? 目覚ましをついついとめてしまう。寝癖もなおらない。と、そんな彼女が書店に向かう道すがら、ここみと出会うんですけど、走ってるから同じく遅刻かと思ったら、走り込みしてるのか! すごいな、さすがだな、立派ですよ。きらりはきらりで、ヘリでやってくるとかね、この子、ほんと、別格ですなあ。ふわりが眠いのは夜更かししてるからなんですね。って、それはいかんよ。寝ながら歩いて電柱にぶつかったりするよ。うん、なんとかしないと、いつか事故で死にかねないと思って心配してます。そんなふわりに提案、スケジュール帳を活用しましょう。で、のっけから続かないやつだといわれてるのが彼女らしい。面白かったの、プリシーですよ。きらりのいうプリシー、それ違うっていうのね、ほんと、おかしかった。スケジュールどおりにいかないふわりの日常。うん、見事に回収しましたね。ほんと、こういうのはゆるめにしとかないと続きません。そしてボス! ええ、とてもお似合いです!

『まかろにエトワール』、ゲストです。おお、バレエですね。アン・ドゥ・トロワ、とても上手よ、とひとりレッスンであります。そこに現れた入部希望者がバレーボールと勘違いしてくるとか、ベタながらもとてもいい。いえね、この展開がなければ、この感想でバレーボールじゃないですよ、みたいに書いてしまうところでした。絵がきれい。ヒロインみゆのアラベスクも美しい。小さな体躯、短い手足。うまく踊れなくって、怒られてばかりで、だからバレエの楽しさを忘れないよう、部活で頑張りたい。ああ、なんという健気な子。でもバレエじゃ人はこなさそうだからダンス部にしよう。ゆきなさん、やりたい放題だな。でもってここに、みゆの昔馴染み、あいもやってきて、この子はバレエ経験者で、今はヒップホップやってるんだ。というか、この子についてくる、ちゅんっていう擬音、なんだろう。小鳥系美少女なのかな? 最後にベリーダンスやってるサフィがやってきて、なるほど、まかろにエトワール、世界のダンス! ですね。そして最後に現れたあやしい人。これ、先生? 顧問になる? ともあれ、味方でないとただの不審者です。

『しょうだうん!』、ゲストです。お、これは珍しいポーカーもの。しょーだうん、で、エースのワンペア。テキサス・ホールデムというルールがあるんですね。手札の2枚と、場の5枚で手を作る。意気揚々とエースのワンペアで打って出たのはひなたさん。なんだかふわふわした子で、家族仲もいいみたい。対するはりろん。ひなたのこと、どうにもこうにも好きみたい。と、このふたりがポーカーに興じる、のはいいんですけど、待って、ちょっと待って? ひなたのお父さん、FXで三百億の損失を出しちゃったって!? いやいや、それ、もう、無理だから。破産しよう。悪いこといわんから破産しよう。もう、ハラハラというかドキドキというか、なんか気持ちわるくなってきそう、そんな巨額の借金を、ひなた、ポーカーでもって返すんだっていうんです。世界チャンピオンを目指す。そういうんだけど、駆け引きは苦手なんだな。どうしても大きい役を狙いがちで、けどポーカーはそういうゲームじゃない。確率を計算して、効率よく役を作り、相手のチップを奪っていく。大勝ちよりも小さな役でコツコツと勝っていく、それが大事だっていうんですね。ゲームの雰囲気、シビアなゲームの駆け引き、それがメインになっていきそうです。ひなたも駆け引きについては意識していて、弱い手を強く見せかけてと策を練っている、その表情、シリアスでぐっときますね。けど、実力が伴ってなくて、ああ! 素直すぎるひなた。この子にはポーカーで勝ち抜くのは難しい。だから、りろん、一肌脱ぐと決意して、でもってひなた、この子もただただふわふわしてるだけじゃないっていう、りろんの手加減に気付いていたっていうのね、ええ、いいふたりですよ。ほんと、素敵なやりとりでした。で、これが重要。ああ、父上、そういうこと! よかった! シリアスな前提作りつつ、それはこういうことなんですよ、深刻になる必要ないんですよって、ほんと、安心しましたよ。勝負はシリアスに、けれど境遇についてはコミカルに。いい塩梅です。

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第1号(2016年1月号)

2015年11月18日水曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年1月号

『まんがタイムきららミラク』2016年1月号、一昨日の続きです。

ビビッド・モンスターズ・クロニクル』はちょっとした新局面迎えますよ。鈴木家の人々。妹、お姉ちゃんのこと千絵理ちゃんって呼んでるんだけど、これかわいいよね! 千絵理ちゃん! 仕事以外はゲームばっかりしてるのね、千絵理ちゃん。って、仕事してるからいいじゃん! ゲーム内ではあんこ先生のレクチャー、第二ジョブ開放についてボンちゃん、キャロに説明しているんですが、そこに突然様子を違えたチェリが登場。ああ、これ、中身が違うよ! 妹光理が入ってる。でもって、これはどうも気付いたな! キャロライン・チェンバー(ズ)。そうですよ、赤音がそこにいるって、わかられちゃったよ! かくして、光理、参戦!? キャロ親衛隊にいれてもらえないか、突然あらわれた謎のプレイヤー! はたして誰なのか!? これ、いずれ光理とキャロたちにもわかる日がくる? ということは、いずれ千絵理ちゃんにも!? ほんと、これ、わくわくさせられる展開になってきましたよ。ああ、そうそう、ベッドに寝そべるキャロラインさん、大人の色気ですね!

『かんきつパンチ!』、扉の実桜、これ可愛いなあ! 豹変した蜜柑、そのヒミツを解きあかそうと皆に呼び掛けて、とはいっても、実桜にとってはレクリエーションの一貫といった感じでありますね。次々提示される仮説。でもどれも現実味がない、っていうんだけど、うん、普通に考えると二重人格あたりで決着ですよね。でも希望は宇宙人らしい。このゆるい展開がおかしくて、でもって蜜柑の追跡もなんだかぱっとしなくて、でもこのゆるさが魅力なんでしょう。ええ、真相よりも、蜜柑をなかだちとして楽しそうにやってる、友達と一緒になにか楽しんでいる、そうした雰囲気がいいんですね。そのこと口にするすずも実によくって、あの表情! ほんと、魅力的です。でもって、黒蜜柑の謎、判明です。なるほど、そうでした、いってましたね、妹の柚について。蜜柑の作ったふたりめの人格? とか思ったら、もう死んじゃった妹なのか。5歳だったのか! ショック! あんまりに不器用な姉が心配で、ずっと側についている。もうね、普通にコミュニケーションとってる皆がびっくりですよ。柚さん、一歩間違えると悪霊っぽいけど、それでもなんだかいい子そうで、皆とも仲良くなりそうで、この対照的な性格の姉妹と、楽しい仲間たち。ほんと、すごくチャーミングです。

箱庭ひなたぼっこ』、ああ、終わっちゃいました。先輩の部屋で思うぞんぶんくつろぐ三人娘ですよ。蘭は勝手にテレビつけるし、陽向は勝手に漫画読むしで、ほんと、完全に自室みたいにしてますよ。そこで気になる、めくるめく植物同好会 — ワクワクスプリング、なる冊子。部の活動記録だというんですね。先輩たちのことが書かれている。そこではじまる、先輩話。どんな職業についた人がいるとか、そういう話から、皆の卒業後の進路についての話になるんですね。まだ夢みたいな話です。現実味なんてまるでなくって、こんなだったらいいな、こんな風になるんじゃない? って勝手な妄想、想像なんですけれど、それだけに皆の興味、その傾向反映させて、広がって、ああ、楽しそう。仲のいい子たち。これから先も一緒だったらいいな。そして皆でおもむく初詣。ほんと、この子たちの歩んでいくその先に、さいわいがあればよいなあと思わないではおられない。しあわせで、暖かな子たちでした。

『やさしい新説死霊術』は、この世界における死霊術についてのおさらい、そして新情報の提示、そういった感じですよ。本物の死者の魂を使うか精霊魂、ゴーストを使うかに大別されるという死霊術。人工の疑似霊魂なんてものがあるらしい。ソレイユのつれているゴース子、これが人工のやつらしいんですね。これの精度をあげるためには術者の血液を必要とするとかなんとか。それでゴース子、しゃべれるようになるんですね。このしゃべるゴース子がなんだかいい感じなんですよ。片言で、なんだかかわいげあるこという。あの、ごめんね? とか、ゆるしてね? とかね、まいったな、ちょっと可愛いじゃん。このゴース子、なんかダスク先生の秘密を知ってるみたいで、死霊術の禁忌とかなんとか? と思ったけど、先生が猫かぶってるとか、そういう話っぽいな……。けどそれだけではなく、ゴース子ないし死霊術ないし、あるいはダスク先生、ソレイユにまつわる謎、リンリに問い掛けられられた禁忌のこと、それが引っ掛かって、ええ、なにかありそうと思わされるんですね。楽しいばかりではなさそう、そんなこと思わされるんですね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第1号(2016年1月号)

2015年11月17日火曜日

『まんがタイムファミリー』2016年1月号

『まんがタイムファミリー』2016年1月号、発売されました。表紙、メインは『大家さんは思春期!』、クリスマス、サンタ帽子に赤いケープ着たチエちゃんがクラッカー鳴らしています。『月夜にカカオシガレット』、伊万里さんもクラッカーですが、格好は本編の方がトンチキで素敵です。『きみちゃんの味じまん』、メインのふたりもクラッカー。きみちゃん、元気よくって可愛いですよね。

『軍神ちゃんとよばないで』、姉上の件も決着ですね。いや、しかし、見事といいますか、さすがの虎千代であります。綾ちゃんがこわい、まではいいとして、正統性からしたら、虎千代の前に綾ないしその夫政景に順番がまわってくるはずだ。それを聞いて、虎千代、すごくいい笑顔。ニヤリって、綾ちゃん、ちょっと追い詰められたっぽくなってますけど、この余裕ある(ように見えるだけの)虎千代、素敵だなあ。しかし結果的に虎千代にとっていいように、いや違うかあ、虎にはよくないんだ、ともあれ、なんかね、うまいことおさまって、ほんと、これ、よかったのやら。こういった落とし所があるだろう、それは予想しますけど、それであってなお面白かったです。

ダ・ヴィンチ系女子高生』、レオナルドがのっけからえらいこといってます。女の体はもう飽き飽きなんだよ! メルツィいわく、レオナルドの女体絵はいまいちグッとこない。ああ、あかんですか。というか、メルツィ、なんか生々しく男を感じさせていいな。でもね、でもね、レオナルドもメルツィも、あかんですか、クロナカ。この子、めちゃくちゃ可愛いやないですか! って、まあ、好みやら時代のトレンドやらはあるってこたあ私だってわかってます。この時代はどうだったんだろう。ボッティチェリとかの絵を見るとわかるように、豊満、うん、豊満なスタイルが好まれたとかいう話ですよね。そして今回、トイレの話。ええ、この時代、トイレというものがなかったそうですよね。かの有名なベルサイユにもなかったとかなんとかかんとか。それで出てくるおまる。クロナカはというと、水洗のトイレをレオナルドに教えちゃって、それがしまいに女性画に繋がる、って、わかんないよ、こんな連想! ほんと、途中からモチベーション方面に話を振って、女体画の話はおわったのかと思ってました。すごい構成、まさしく脱帽でした。

『カフェ・ど・関西』、これ、いいなあ。のっけからのタイガース優勝ネタ、ちょっと面白かった。今回は引っ越しの挨拶とか近所付き合いの話題で、活躍するのは京都出身山科あかねさん。って、山科って京都って感じ、あまりせえへんなあ。このちょっとキツそうで、気位も高そうなお姉さん、素敵ですよ。もう、応援しちゃいますね。京都の、こういう人間関係。自分は京都市生まれの京都府育ちの非京都人だからいまいちわからないんですけど、ご近所で角つきあわせないですむようにする、そういう知恵なんだとかいいますよね。だから食事なんかも仕出しをとったりする。そうしたら、口にあわなくっても、相手のお宅のこと悪くいわんですむとか、うん、難しい。この漫画に描かれる大阪のフレンドリーさ。これがどこまでかわかりませんけど、確かに京都にいくより大阪に出た方が親しみやすい、気安い、そういう気持ちがあるっていうのわかります。たとえお店とかもですよ? この漫画は、そういうの可愛いキャラクターでほのぼの描いて、悪くないなあって思います。気にいっておりますよ。

『宅飲み残念乙女ズ』、素晴しかった。ゆみみがマウンティングに負けて帰ってきた! って、まってまって、具体的にボロボロじゃん! ここ数年、マウンティングっていう言葉、ネットでもよく目にしますけど、男のマウンティングがあれば女のマウンティングがある。その女性のマウンティングの手法描かれ、語られて、うおお、これ大変だなあ。女性としての魅力でマウンティング。また仕事のできるできないでマウンティング。苦労も全部自慢だったりするっていう、しかもそれを受けてマウンティングを仕返すというこの不毛! グリっちが、グリっちが、なんかえらいことになってる! ほんと、でも、気持ちはわからんでもないんですよね。けど、これを中和するてつ子の、中身ないはずの言葉。いや、そうなのかな? ともあれ、ゆみみ、素直な気持ちがその友達とのよかった時代思い出させて、和解にいたって、そのお互いの気持ちのやりとり、しみましたよ。ほんと、素晴しい。ほんと、すごく素敵でした。

  • 『まんがタイムファミリー』第34巻第1号(2016年1月号)

2015年11月16日月曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年1月号

『まんがタイムきららミラク』2016年1月号、発売されました。表紙は『桜Trick』、勉強している春香と優であります。というか、勉強してる、いやさせられてるのは優だけで、春香は教えている? そんな雰囲気なんですね。口もごもごさせて、なんか苦しんでる、悩んでる? 優に対し、なんだかすごく嬉しそうにして優のこと見ている春香の対比が面白い。ええ、春香、絶対優の様子見て嬉しがってますよね。

幸腹グラフィティ』は明さんの運転で、初日の出を見にいく町子家の人々。母、緑と娘、リョウがちょっとギクシャクしていて、その和解にいたるまでの、いや、和解ではないな、最初から対立なんてしていなかった。ただ自分の気持ちを、本心を、相手に伝えることに怖れを抱いていた。けれどそうした不安を、初日の出が、そしてお婆ちゃんとの思い出が背を押してくれるようにして、払拭してくれた。あの、リョウの、これまで飲み込んできたネガティブな感情も、それでも決して消えることのない好きという気持ちも、全部、全部伝えることのできたその様子には、すっかり感情を揺さ振られて、ええ、とてもいいエピソードだったと思います。合間合間の料理の、食べ物のシーンもいいアクセント。母と娘の関係の、もろもろ、いろいろを物語る、下支えする、そんなところがよかったです。

アンネッタの散歩道』、これはいったいどういう状況であるのか。いつぞやの女の子、ビビがアンネッタを訊ねてきましたよ。体調がすぐれないからと、心配してきてくれた。それでアンネッタと話していたところ、そのまま眠ってしまったアンネッタが自分の母と出会う。亡くなったはずの母と出会うというんですね。妖精を信じる、そういうアンネッタを連れ去ろうとやってきた黒い騎士、ここでアンネッタは、これもしかたがないと諦めようとしていたのか? しかしここでアンネッタに呼び掛けたものがビビとは、メイヴたちではなくビビとは、意外に思えたのでした。今、この話は、人の世界の物語として動いているのかも知れませんね。となると、メイヴはどうなる? 今、メイヴたちはどこでなにをしているというのでしょう。なんか、胸騒ぎがしますよ。

『モノクロお姉ちゃんの取扱説明書』、これは驚かされました。ええと、新作ゲストです。朝寝坊で、妹に世話をやかれている、そんなましろお姉ちゃん。できが悪いってことはないけど、できる妹ひかりに、家事からなにから助けてもらっていて、そんな凸凹姉妹の仲良いほのぼの生活、その日常が描かれます。だと思うじゃないですか。いえね、ちょっと気にはなっていたんですよ。モノクロお姉ちゃんというけど、名前はましろ。妹もひかり。黒の要素が出てこないなあって、ずっと思ってた。友達の名前もそう。ひかりの友達のはなちゃん、この子がその欠けている黒の部分なのかな? とか思っていたんですが、どうも弱いなあ。と、そう思っていたら、ラストでまさかの事件! 一足飛びだよ! でもって加えて、ましろを刺したのはだぁれ? なんと、この子はくろなお姉ちゃん。ましろとくろな、ふたつの人格が混在している。というか、人? いやもう、最後の最後に謎を投げ込んできましたね。もうね、すっかり混乱、してやられたー! って気分ですよ。

『はーどわたはーと』、ゲストです。この人の絵、覚えがあるように思う。そうだ、そうだ、『トルネードよんじ』の人だ。あの、真ん丸の目とか可愛いですよね。でもって、デフォルメされた時のやたら縦長になるあの目なんかも可愛らしい。ええ、覚えています。冒頭からヒロインの自己紹介。手芸部に入った理由は、コスプレイヤーとしての研鑽積むため! みたいなこといってるの、全部ひとりごとなのか! でもって、あの扉連打! いや、気持ちはわかるけど、扉はやめよう! すごい音だよ! この子、三猫りぼん。ぱっつん前髪が可愛いなあ。そんな彼女を部室に迎え入れたのは、広場ケイト。部室には、高根まち、橙ぼたんと部員が揃っていて、部長のぼたんがドンドンいう音のこと心配して、りぼんに声かけてくれたり、ええ、いい人なんですね。ケイトもいうように、叩いてたん、本人なんですけど。りぼんの、あんなに練習していた入部の理由、どうにも話せなくて、それでホラーめいた説明が飛び出すとか、こういう飛躍といいましょうか、インパクト、いいですよね。まちにケイトの入部した理由語られて、ああ、この部にまともな人はぼたんしかいないのか。いやもう、ぼたん、可愛いものな。海のように広い心。部長のこの広い心でもって、個性的な、ええと、えらいテンションの部員たちを包みます、そんな漫画っぽい感じですよ。可愛くってノリもよくって、いい感じに振り回してくれそうです。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第1号(2016年1月号)

2015年11月15日日曜日

amiibo ガール(スプラトゥーンシリーズ)

 昨日に引き続き、amiiboについての話題です。ガールですね、ガール。ボーイと同時に注文して、数日遅れで到着したガール。今回のamiibo購入は、正直なところ、ガールが本命でありました。いや、女の子だからじゃないよ!? そうではなくて、チャレンジの内容ですね。ボーイはローラー、ガールはチャージャー。私は普段チャージャーの一種であるスクイックリンをメインのブキとしているのですが、動いているターゲットを相手に練習する機会が欲しいとずっと思ってきたのです。だから、amiiboガールのチャージャーチャレンジはずっとやりたいと思っていました。その機会をやっとこさ得ることができたわけですよ。そりゃ、嬉しいわけです。

でも、さすがに時間がたちすぎたなあ、っていうのがプレイしてみての感想でした。いやあ、チャージャー、めちゃくちゃ強いよ。敵の射程外から一方的に撃つことができる。amiiboチャレンジの敵は、タコゾネスをのぞけば、ほぼ動かないですからね、もうほんと一方的。こちらに気付いていない、そんな状況から狙える。正直、ボムなんかいらない。ボムがいるとしたら、盾もってるやつ相手にする時くらいで、あとはタコスナイパーかなあ。でも、タコスナイパーは、物陰に隠れてチャージ、半身を出して狙撃、それで充分対処できます。終盤のタコスナイパーがたくさん配置されてるステージ、あそこくらいかなあ、ボムで気をひかないといけなかったのって。

ボス戦がすごかった。敵の射程外あるいは遮蔽物ごしに敵のウィークポイントを狙い撃って、それで露出した触手を撃つんですが、シューターやローラーだと、なんとかして接近しないことにはダメージを与えられない。ところがチャージャーだと、接近しなくても、敵の上に登っていかなくても、地上からバンバン撃ち込める。すごい優位。もう楽勝だった。こんなに簡単でいいのか? それくらいに簡単。てこずったのって、あの魚のかたちしたやつ、わーっと潜って接近してきて、大きな歯をもった口でばくって噛み付いてくるやつ。あれでちょっと手間取った。歯を破壊してから、口の中にボムを投げ込む、そのせいでインクの管理がちょっと面倒になるんですね。あと、金色の歯がフルチャージで2回当てないと壊せない。でも、ミスはあっても、リタイアはせずに勝てましたよ。

心配していたのはタコワサ将軍だったんです。ミサイルを撃ち込んできて、敵が出てくるボール投げ込んできて、あとメガホンレーザー。これを迎撃し、かわしながら、ロケットパンチや、あの3連続で打ち返さないといけないやつ、あれを狙撃してやらないといけない。いやあ、チャージが間に合うかなあって思ってたんですね。

結果的には、楽勝でした。シューターよりもローラーよりも、チャージャーが楽なんじゃないかなあ。もうほとんどストレートで勝てた。もう余裕で勝てた。本当、あんなに優位もって戦えるとは思いもしてませんでした。うん、チャージャーは強い。めちゃくちゃ強いですよ。

ミニゲームはイカボールです。なんかバレーボールみたいなの。飛んできた、あれ、なんなんだ? 黄色いの、そいつをトスしてアタックしてクラゲをふっとばすの。これ、結構難しいんですよ。でもなんだろう、地味で微妙でなんかおかしい。ほんと、絶妙なゲームだと思います。

2015年11月14日土曜日

amiibo ボーイ(スプラトゥーンシリーズ)

 やっと買えました、amiibo。とりあえずはガールとボーイ、だったんですが、ちょっとガールが遅れまして、いやあキャンセルくらうんじゃないかってハラハラしましたね。けど、数日遅れでガールも届いて、ええ、一安心。これでやっとこさamiiboチャレンジ、ローラーとチャージャーでの攻略が可能になりました。待ちました、待ちましたね。どれくらい待ったんだろう。5月28日からだから5ヶ月、いや、発売日すぐに欲しくなったわけじゃないから、ざっと4ヶ月ほどですかね。ともあれ、待ったのです。

でも、待ちすぎたかなー、っていうのがプレイしてみての実感でしたよ。今回はボーイのローラーチャレンジについて書こうと思っているんですが、私はほとんどローラーは使ってきていない。にもかかわらず、一度もリタイアなしでクリアできまして、いやあ、ローラーの破壊力ったらすごいね。途中ボスのタコの腕、あれをドンと一撃でぶっとばせるんですから、ほんと、近接でのローラーの威力というのを実感させられました。

ラスボス、タコワサ将軍との対戦、どんなにてこずるだろうって心配してたんです。ほら、敵が打ち込んでくるミサイルやらロケットパンチやら、それからよくわからん3連続で撃ち返さんといかんやつ。あれをうまくいなせるだろうか。あんなに射程の短いローラーで。みたいに思っていたんですが、いやあ、なんだろう、しぶきでなんとかするんじゃなく、直接ローラーで打ち返す、そんなイメージでもって叩き返してやると、いけますね、いけますよ。

ローラーチャレンジでは、極力ボムは使わないことを心掛けました。いえね、ボム使ったら、ボムだけでクリアできてしまいそうじゃないですか。遠くにいる敵をなんとかしたい時、ボムを投げたらそりゃ楽でしょう。でも、そんなん面白くないじゃないですか。だから、ボムは敵の気をひく、それ以外では使わないと決めたのです。そうしたら、タコスナイパー、あいつが厳しい! とはいっても、ボムで気をそらして、じわじわ距離をつめて、ローラーの間合いにさえ入ってしまえば、もう勝ちは確定ってやつです。ほんと、amiiboチャレンジまで時間があいたために、戦い方のノウハウがたまりすぎて、対人ならともかく、CPUなんかには負けないぜ! ええ、負けませんよね。

でも、むやみやたらと難しければ面白い、なんてことはないんです。ほどほどに手強く、ほどほどに簡単、そういう風に調整されてるなあと実感させられるローラーチャレンジ。これからも、バトルにくたびれてきたら、気分をリセットするために遊んだりしそうな感じです。

あ、そうそう。ミニゲームのイカレース。これ、自分の知ってるドリフトと違う! ロケットスタートは、どうしたらできるのかなあ。一回だけ、なんかよくわからんけどできたんですよ。

2015年11月13日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年12月号

『まんがタイムジャンボ』2015年12月号、昨日の続きです。

『終活女子高生』、どんどん沙羅が可愛くなっていきますよね。今回はクリスマス。沙羅の家では特にこれまでなにもやってこなかった。そんな沙羅を思いやってか、いや、違うな、自分の欲望に真っ直ぐなだけだ、沙羅の母にも呼びかけて、律がクリスマス会をやろうというんですね。しかしそれでプレゼント交換会、ファンシーショップで真剣な面持ちで選んでる沙羅が可愛くて、あの店員さんの反応も、レジでのやりとりも最高ですよね。ほんと、これは、ちょっとクールぶってる沙羅の、ちょっとウェットで、それで人情味、思いやりに溢れている、そんなところを楽しむ、それこそ律と一緒に楽しむ、そんな漫画になっていると思います。ほんと、しかし、律、いい子です。

『最後から二番目の神様』、なんか終わりそうな予感がする。これからカルラがいろいろなんかやってきそう、そんな感じがしていたのに、なんか駆け足で仲良しになって、力の暴発を心配したり、それからテラスの神器のこと、カルラが返すべきかどうか、葛藤したりしましてね、ええ、なんのかんのテラスのこと心配してる。好きなんですね。そんなカルラの魅力があふれている、そんな回でした。さて、どうしようと思っているのはフルコトも同じで、父が帰ってきた、すっかり様変わりした娘に、なぜそんなことになったかと御冠。それでスイスに連れていく、なんていっちゃうもんだから、フルコト困っちゃって。ああ、これ、どうするんだろう。日本に残る、それは間違いなかろう、そう思うんですけど、そこにテラス、カルラがどう関わってくるのか。それが気になります。

『あかり先生の言うとーり!』、ちびっこたちが可愛いなあ! あかり先生になんかいけすかない男の影が!? というので、男の子三人が先生の警護を頑張る、ってんすが、なんかいろいろ大変だな。それぞれキャラクター違えた男の子が、それぞれのアプローチで先生にアタックする、それがなんだか可愛いんですね。杏太郎の壁ドン、いや、それ、ちょっと……。シュンタの怒り、これもおかしかったなあ。自分の気にいってるのは、ムッツリ智聡なんですけど、この子の妙にいい子なところ、先生を追わないといけないっていうのに、お婆さんを助けてる! ほんと、この展開ね、おかしくて、そして安定のラスト。いやあ、こうじゃないかなあ、なんて思ったんですが、でもちょっと逆に、あかり先生、この人に年下をダメにするパワー? そんなの感じたりして、ちょっと心配にもなりました。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第12号(2015年12月号)

2015年11月12日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年12月号

『まんがタイムジャンボ』2015年12月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんがクリスマスのプレゼントをお届けです。赤い服、と思ったけど、これ、サンタクロースではないんですよね。帽子だけ、服はいつもの制服であります。しかし、サンタ帽、ここにお化け模様が入ってるのがなんかおかしくも可愛くて、ちょっといいんですね。サンタ帽は『けいさつのおにーさん』、穂苅くんの肩にのった小さい手塚さんもそう。そして『保健室のつむりさん』つむりさん、『終活女子高生』律もサンタ帽ですよ。

『けいさつのおにーさん』、なんかすごく気合いのはいった、そんな話でありました。いえね、いつもよりシリアス度合いが高いというか、事件性が本気というか、お、おおう、現行犯逮捕だ……。ちょっとびびったんですね。最初はこたつの準備とか、ほのぼの案件からスタートしたというのに、自転車泥棒出現。男ふたりが、こいつが泥棒、いやこいつが泥棒と言い合いをしてるんですね。って、ああー、昔こういう経験した。お客さんがトイレでね、買い物の袋をさ、盗られちゃって、返してそれ私の、いやこれ私のって言い合いになっちゃって、どう考えても返してっていってる奥さんが本当のこといってるんですけど、証拠もなにもないわけで、もう困ってしまって、ってこと思い出しました。けど今回は自転車で、おお、防犯登録番号で照会ができる。ああ、ちゃんと登録しておくもんだなあ。ほんと、そう思わされる展開で、しかし、それにしても自転車盗、しれっと嘘ばかりついて、あー、なんか腹立つなあ。と、それだけに、現行犯逮捕にまで至ったというその展開にぎょっとして、けど、ざまあみろとかまでは思わなかったなあ。むしろ、実際にこうしたことはたくさんあるんだろう、ほんと、なんでこんなことやっちまうんだろう、そんな後味の悪さが残る、みたいな感じだったんですね。だから、それだけに、穂苅くんのこたつ話で終わったところ、それがありがたくって、ねえ、こうした普通のことがなんだかすごく価値あるものと思われたんです。

『ナデシコ!』、すごいことになってる! ついにですよ、イチカちゃんがエミのことを認める日がきたのかい! そう思ったら、いやいや、なんかちょっと違うよ? もっとすごい、たいがいな新人がきた。それにくらべりゃ、エミ、よっぽどちゃんとしてるって、もうね、なんだろう、世の中って悲しい……。しかし、あんまりにも強烈なキャラクターが出てきたものですよ。お客様相談センターの仕事を理解していない。感情にまかせて、お客と喧嘩しちゃう。と、そんな新人小田木亜弓の活躍。いや、活躍じゃねえよなあ……。そんな小田木が、エミにだんだん懐いていって、そしてずっと敵対的だったイチカちゃんの言葉もしっかり最後には届いて、それでも全然いたらないんだけど、わずかでも変化の兆しが見えるのはすごくいいですよね。ええ、いつか打ち解けて、いつか戦力になってくれればいいなって思いました。

『ペンタブと戦車』、新連載みたいですよ。コミケ帰りの青年、里見拓也。どうもタイムスリップしたようで、ビッグサイトにいたはずが、なぜか旧軍兵士の格好した男たちに89式戦車のいる戦地に投げ出されたんですね。あからさまに怪しまれて、けれど手持ちのエロ同人誌が兵士に好評、慰問と勘違いされて、とりあえず事なきを得るんですけど、そんな同人誌の中にあった戦車擬人化本の89式中戦車、ハクちゃんがとりわけ好評。というか、武田義三郎大尉個人に大好評ってところです。時は昭和14年、ってことは日中戦争なのかい? ほんと、こうした唐突な前提に投げ込まれて、里見も困惑、読者にしてもまだ導入が終わりましたというところ。これからの行く先、待つばかりであります。

『シコふんじゃえば?』、ゲストです。女子高生、杏子の家は相撲部屋。毎日食事はちゃんこ鍋、っていうんですが、量さえ過ごさなければ結構悪くないんじゃないかな。ほら、野菜も多そうだしさ、なんていうんですが、まあ、杏子はもう相撲とかもろもろ嫌んなっちゃってる。そんな彼女が登校途中に出会った、挙動不審の女の子。自撮り棒を駆使して、自宅内部を盗撮しようとしている、って、おい、こりゃ、事件性があるな。またも現行犯逮捕案件かい!? いや、違いました。相撲ファンの女の子、って、ファンなら部屋に迷惑かけるような行為はつつしもう! この子、東山舞、杏子と同じクラスになって、すっかり杏子のこと仲間と思っちゃう。相撲部屋がいやという杏子、普通の女子高生っぽい生活、行動に憧れてるんだけど、どうも東山に引き込まれるままに、自宅の家業を認める、好きになっていく、そんな展開になりそうな感じ? しかし、そうなると、東山も危ない橋を渡ることなく、相撲部屋に入り浸れるわけで、おう、一挙両得、ふたりによしだ! ええ、この先に期待してみたくなりましたよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第12号(2015年12月号)

2015年11月11日水曜日

『まんがタイムきらら』2015年12月号

『まんがタイムきらら』2015年12月号、昨日の続きです。

しゅばりえーる』、どんどん状況が動いていきますね。サリア侯爵のご息女、フリジア様が行方不明になった! 深夜城を抜け出すのはソレイユが悪い。星占いに凝ってるのはツバキの影響、とまあ、なんだか自分たちの撒いた種を自分たちで刈り取らなければならなくなった、そんな模様ですよ。いや、しかし、『しゅばりえーる』は優しい世界でよかった。いや、ほんと、マジで。フリジア様は敵の手に落ちていて、そして今そこにサツキも捕えられて! って、ほんと、これ、『しゅばりえーる』でなかったら、どんなに酷い展開になったものかわかりゃしないよ。ほんとね、サリアは特別法治都市、裁判もなしに処刑なんてできません、って話は出てるんですけど、そうして理性的な振舞いができる人間は、こと中世ともなればまずもってないわけで、いや、本当に、これが『しゅばりえーる』でよかった……。オルレアンの乙女、ジャンヌ・ダルクか! サリアに匿われてるのか! そしてサリアの憲兵騎士、いよいよ出陣となって、ええ、次回は大活躍が見られるのでしょうか?

『ランキンガール』は、会長るりと、九城むつきのなれそめが描かれましたよ。というか、1年生でいきなり会長って、すごいよな。今年のランキング1位、といってもむつきはまったく興味を持ってなくて、その当時のむつき、ちょっととげとげしくて、それから自信がなくて。ああ、自信がないから攻撃的になろうってわけなのだな。そんなむつきが、るりに幻惑されてるのね。けど、そこからの展開。きれいな名前といわれて、キレイな顔といわれて、そして前髪に触れられて……。そしてむつきは、るりのそばにあって、ずっとこの子の複雑な胸の裡を見つづけてきてたんですね。自信を与えてくれた、そのお返しをしたいと、その一心でるりをサポートしてるんですね。けど、このるりの行く末、今のありかたが、まわりに敵を作るのではなく、そのランキングのライバルとも仲良くしている、そうしたところにいきついたというのがね、本当によくって、そして最後のむつきの笑顔。これも大変によかったって思ったんですね。

『こまったさん まめ』、めちゃくちゃ面白かったです。体育祭、リレーの選手に立候補した豆本、まめちゃん、なんと50メートル13秒。なんという無謀! というか、まわりもとめてやれよ! っていうか、もう勝負捨ててるよな! でも、ちゃんと特訓しようというところ、えらいですよね。というか、その特訓、まめちゃんのジタバタ走り、これはあかんわ、おかしいわ。絵面だけでも笑えてしまう。ほんと、最高でした。足の速い人と一緒に走ってみよう。走りかたを参考にしよう、って、それがあのスタートダッシュ! なんか創作ダンスみたいなんだけど! まめちゃん、本当は足速そうなんだけど、走ろうと意識するとなんかおかしくなってしまう。それで対策して、本番迎えて、いよいよこれはまめちゃん、ヒロインとしての面目躍如か! もう感動のパターン、しっかり押さえたその展開に、わくわくしながら読み進めたら、うわー! まさかの展開にすっかりしてやられましたよ。本当、こまったさん、まめ。ええ、本当、そのコンセプト、ばっちり貫いて、素晴しいです。

My Private D☆Vははんざわかおりであります。あばっば! 人が、人が死んでる! って、いやいや、おつかれ女子なのだそうですよ。机につっぷして寝る。電車で寄り添うようにして寝る、そして着替えの最中に倒れ込むように、いやこれはくつろいだかっこうで、友達とメールだかなんかしてた途中か、とにかく寝る。そうした女子の、無防備、力を抜いた様子にD☆Vが発生するのでしょうか。いや、けどちょっとわかるんですね。『こみっくがーるず』とは違ったタッチのイラスト。けれどこれが本来のタッチなのかも知れないんですね。まだそちら方面には触れていないので、興味深くありますよ。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第12号(2015年12月号)

2015年11月10日火曜日

『まんがタイムきらら』2015年12月号

『まんがタイムきらら』2015年12月号、昨日の続きです。

『担当編集ボツ子さん』、連載になって、なお面白いですね。ボツかれさまです! そろそろボツボツ頑張っていきましょうか。じわじわとダメージ与える作戦ですね! 妹ブームにのりましょう。と、ここでまさかの妹登場でありますよ。兄田中、妹のこと否定するんですけど、オレより後に生まれた女の子ならいる。斬新な表現だなあ。また妹からの仕打ち。まあ、兄のこと好きなんだろうなってのはわかる。兄が困ってるのもわかる。それで、ボツ子さんがやたらやる気出してるのもわかる。これ、妹とボツ子さん遭遇して対立するのかな? そう思ったら、そうした出会いからじきに仲良くなって、ああ、よく気のつく妹さんじゃありませんか。というか、兄田中にとって、二正面作戦を強いられる状況が発生したようですね。うん、気付いてないのは兄田中だけというのがいい感じです。

『オリーブ! — Believe, “Olieve”?』は、テスト期間中。もう明日でテストも終わろうという、そんな状況で、一年生たちがいろいろおしゃべりしています。スズの友達、サキにマイコにツバサ。いつもはなかなか描かれない面々の、他愛ないおしゃべりに彼女らひとりひとりの人となり表れて、とても楽しく読めましたよ。日本舞踊からダンスに転向したマイコとか、でもってこの子の見ているあおば先輩の姿とかね、先輩たちの普段は見えない様子もわかって、そういったところも面白かったです。あおばから渡された眼鏡、これ、テストの山がはれるんだ。けど、こんなの、他の子に見られてよいのかね? とか思ったけど、問題はない模様。でもってセクハラアイテムっていうのね、おかしくってね、最後に彼女らが手品部先輩3人と合流したりするのも、楽しさ増大っていう感じでした。セクハラの汚名、あおばが全部回収してくれるんですね。

『となりで。』は、えりなのお父さんが主役みたいな回でしたよ。っていうか、父上、光りすぎだ! というか、あれ、テンションで輝度がかわるのか! ひびきの個展が開かれるっていうんですが、ひよりがね、そっと自分の絵を混ぜてみて、それで見事に見抜かれてショック受けてるのがね、なんかおかしかったんですね。そうかあ、どれも落書きみたいに見えて、けれど本物と偽物、その差が歴然とあるってわけですね。えりな父、ひびきの絵のファンだったんですね。それで個展に一番乗り。でもって、えりなにもいろいろいうんだけど、ああ、あのえりなの冷たい表情! ぞくぞくしますね! っていうか、パパさん、つらいね! シークレット入りのグッズ、こいつに振り回されるお客さん、ほんと、これ、個数制限いれましょう! ほら、パパさん、また残念なことに! でもって、えりな父、ひびきの正体を知る! ほんと、あのラスト、とんでもない。なんか、ほんと、父の偉大さを知った回でした。

『ひなまるすまいる』、なんか楽しくなってきましたね。かすみ、うらら様と遭遇。なんかね、いろいろネガティブなんですけど、いやいや、まあ、大丈夫ですよ。ひながね、うらら様を洗濯の仕事にまきこんで、それで部屋からつれだすのに成功したり、ほすのを手伝ってもらって、ちょっとした達成感与えたりと、いいんじゃないでしょうか、ひな、いいんじゃないでしょうか。まあ、洗濯物は汚れちゃって、洗い直しすることになるんですけど、まあ、それもしかたないですよね。ぬいぐるみのゴンザレス、ネットに入れて、洗濯機に入れて、そのくだり微笑ましくて面白くて、耳のほつれで、かすみにもいいとこ見せるチャンスが与えられたと思ったら、最後のリボンの失敗ね。うん、ここでこういう展開を見せるとは予想外でした。うらら様、難易度高いですね。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第12号(2015年12月号)

2015年11月9日月曜日

『まんがタイムきらら』2015年12月号

『まんがタイムきらら』2015年12月号、発売されました。表紙は、『三者三葉』、アニメ化が発表されて飛ぶ鳥を落とす勢いの『三者三葉』であります。中央に双葉、その後ろに葉山ちゃんと葉子様なんですが、なんだ、葉山ちゃん、えらいことおすましじゃありませんこと? それぞれが食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋を表現しているんですね。え? 誰が食欲かって? いやあ、いうまでもないじゃありませんか。しかし、皆がそれぞれに可愛らしく魅力的。ほんと、葉山ちゃん、素晴しいな。なんだろう、初見の読者を絶望に落としていくスタイルなのでしょうか。

チェリーブロッサム!』は、妹沙咲野の決意でありますよ。兄に、兄に自分の気持ちを伝えよう。そう思って侵入した兄の部屋。三葉の介入もあって、なかなか話は進まないんですけど、三葉にね追い詰められて、逃げ出して、けど、そんな妹のこと、兄貴はちゃんと追い掛けて、見付けてくれるんですね。沙咲野ね、あ、三葉もっていっていいのかな、自分の気持ちを伝える前に、大咲が大倉山先輩のこと本当に好きなのか、ちゃんと好きなのか確認して、けどそれでその気持ちを確信してしまって、自分の気持ちは飲み込まざるを得なくなっちゃったんですね。沙咲野のね、表情のね、ちょっとした視線の流れ、そこからも彼女の心情感じとれて、本当、妹ふたり、ひとりは従妹だけど、つらさも全部受け入れて、現実に目を向けるその様子、なんだろう、思ったよりも穏やかで、冷静、けどこれは、あきらめやどうしようもなさ、その納得せざるを得ない、そうした理性がまさっているからこそなんだろうな。普段、感情を表に出している、そんなふたりだからこそ光る、そんな表情だったと思います。理性的で打算的で、けど限界もわかってる。人とは複雑で、同時にシンプルで、その狭間にいたふたり、素敵でした。

箱入りドロップス』、あれ? 台風? 沖縄で遭遇? と思ったら、ちゃんと帰ってきてからなんですね。台風に、昔の、家にひとり過ごしていた、あの頃のこと思い出している雫です。台風は嫌い、台風は怖い、そうした思いにうちのめされている、そんな様子で、ああ、雫、ほんと、この子はたいしたサバイバーでありますよ。その、台風に恐怖心持っている雫をね、思いがけなく救ったのが陽一。ああ、ほんと、なんでこんなことになったのかっていうんですが、上半身裸で、雫とふたり同じ部屋にいることに耐えられなくなった。それで、強風、横殴りの雨の中、庭に出て、台風に身をさらす。西森も遊ぼうぜ! 手にぎっててもらえますか!? この繋いだ手が、あんなに怖かった台風も楽しいものに変わると教えてくれた。好きって気持ちがわかりました! って、待って、陽一さん、なんかさらっと流しちゃってるけど、いいの!? つうか、キャパオーバーなのはいいとして、西森さん、結構核心に触れた発言なさってましたよ? というわけで、このふたり、どうなるのか。どうするのか。読者として、私はどうしたらいいのか。

『放課後☆Jasmine』、ゲストです。模擬店『喫茶アトリエ』がメニュー表をリニューアルするんだそうです。ここで明かされるみちるの才能。なんと、絵がうまいのか。春音、そうしたみちるの能力に、元オタクなのか、隠れオタクなのか、ひとり内心、思いが渦巻いて大変なことになってるんですけど、ああ、残念、特にそういうこともありませんでした。春音がおかしいんですよ。自分のこと元オタクとかいってますけど、スマートフォンに『ミナ☆ミライ』の画像をガッツリ保存してるとか、って、君、元やないやん、現役やん。ねえ。みちるの失敗、裏表紙を忘れてきてしまった。それを、春音がアイデア出してリカバーする。春音が結構有能で、オタクであること、ああ、元オタクでしたね、隠しながら、時にバレそうに、バラしそうになって動揺しながらも、しっかり模擬店の仕事に貢献する、活躍する、そんな様子が実にいい。魅力的な漫画、登場人物もみな素敵だと思うんですね。

『君の瞳に首ったけ!』、ゲストです。茶々さん、この人の絵、漫画、好きなんですよ。ガール・ミーツ・ガール、そんな漫画。小野寺小町が出会ったのは、前髪を長くのばした女の子。前が見にくくて、あっちで、こっちでよく転んでる女の子なんですが、なんでそんなに髪を目にかかるまでのばして? って、ああ、この子は目にコンプレックスがある。小町、目を見て、ついつい引き込まれてしまって、その目の力なのでしょうか。緑色の目だっていうんですね。その子と友達になりたい、それで保健医、養護教諭ですね、に相談したりして、一ノ瀬桜花、なんかこの人、ちょっとコアな人っぽいな。小町、ちゃんと目当ての子と仲良くなれそうなんですよ。そのコンプレックスに思っていた目、それがきれいといってもらえて、その子泣いちゃって、よっぽど嬉しかったんだろうなあ。堂々坂めぐり。小町、めぐりにさっそく膝枕をねだって、って、ええーっ! うつぶせか! うつぶせか! なんだそれ!

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第12号(2015年12月号)

2015年11月8日日曜日

『まんがタイム』2015年12月号

『まんがタイム』2015年12月号、昨日の続きです。

『さわらせてっ!あみかさん』は、まひろちゃんのお泊まりですよ。しかし、ほんと、この子、あみかさんのこと好きで、というか匂い……。あみかさんの服と思ったら、かがりのを渡されてがっかりしてるのね、最初は反発したかがりが、その意図知って理解者になるっていうのね、ほんと、ふたりはいったいどうした関係に突入していくんでしょうな。でもって、夜ですよ、マットレスの狭間に飲まれていくあみかさん。すげえな。すごい威力だった。そして例のモチ神サマの信者の彼女。ああ、この子もやばい領域に突入していってますね。いやもう、ものすごいです。

『だいじょぶ!?カナ先生』、これよかったなあ。いきなりクマの着ぐるみ、頭だけをかぶった女の子かかえてくるカナ先生とか、なにごと? なんですけど、ケガした生徒を担ぐ、その一心でのことだったんですね。しかも先生、生徒のケガを気にするあまりに、自分の手、ケガしたことにさえ気付いてないとか、この人の、こういうところ、実に魅力的です。今回は、カナ先生、いつもどおりのほんわかしたところもあるんだけど、演劇部の顧問、演劇の先輩としてばっちり活躍してみせて、いやもう、かっこよかった。カナ先生、ナイスですよ。

『ボンジュール!仲居さん』、サラとトモカ、ふたりで街にお出かけ、といっても遊びじゃなくて買い出しなんですね。私服のトモカ、なんか可愛くていいですね。サラは着物で街に出るのを楽しみにしてたというので、いつもどおりの格好です。ふたりの街での買い物や、喫茶店での情景、面白く、それに華やかでとても素敵。でも、どうしてもふたり仕事を忘れられないみたいで、喫茶店でいろいろやっちゃう。店員さんは困るだろうけど、どうしても気付いたらなおさないではおられないんでしょうね。そして街で出会ったお婆さん。自然に手助けするサラの着物から、金梅荘のものと気付いてもらえて、以前お泊まりになられたお客様。夫は残念ながらもう亡くなってしまって……。お客様の人生の一端に関わっている、そう感じられた今回のエピソード。しみじみとよい、サラの情、トモカの気持ちが伝わってくるって思ったんですね。サラとトモカの笑顔トレーニング、これもとてもよかった。いやもう、ふたりとも、とてもチャーミング。魅力的でした。ラストもまた素晴しかったですよ。

『もいんの高校野球日誌』、おお、ついに最終回。柴野高、ついに甲子園予選の決勝に進出して、もうね、これまでの努力が実ったじゃんって嬉しくなる。いやもう、学校も大盛り上がり。羽田さんがめったやたら声援うけて、ええ、日常があり、そして部活動があり、その充実が感じられる最終回だったと思いますよ。過剰な御百度があると思えば、縁側で友達と一緒に食べるスイカとかね、そういう情景がとてもいい。そして謙虚に見せながらも、野心いっぱい、勝つ気いっぱいの羽田さん。部員たちも彼女の気持ちに応えようとして、すごくいい笑顔見せてくれるじゃありませんか! 決勝戦プレイボール、それで終わった連載だけど、きっと彼らなら甲子園でも大活躍してくれる、羽田さんの采配が、甲子園を沸かせてくれる、そういう気がしてならないんですね。

  • 『まんがタイム』第35巻第12号(2015年12月号)

2015年11月7日土曜日

『まんがタイム』2015年12月号

『まんがタイム』2015年12月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』、ダンスがテーマということで、課長と奥さんは社交ダンスで、ちょっとおすましであります。『秘書の仕事じゃありません』中田さんも豪華なドレス、『さわらせてっ!あみかさん』、あみかさんもそうですね。『まりあ17』まりあは、口に赤いバラなんてくわえましてね、情熱の赤いバラ、情熱のフラメンコ、といった雰囲気。真っ赤なドレスに負けてませんよね。

『秘書の仕事じゃありません』、なんだろう、のっけからこのアクション。椅子に乗せた社長を、椅子ごと押して、すごい勢いで逃亡する社長秘書中田葉子。この椅子が自走できるのは、まあ、あの人の仕業だろうなあ。ミカちゃんがやってくるというんですね。書類持って、ハンコだけ押してくれたらいいからって。しかし、あの人のこと、きっと大変なことになるだろう。というので、ミカと社長を会わせないようにするっていうんですが、そのあの手この手がおかしくて、けど社長ひとりがわかってない。まあなあ、この社長だもんなあ。主任がですね、てきぱき、あるいはピリピリしてて、ちょっと怖い。ここで中田さんが頑張りきれなかったのは、この人の経験のなさゆえなのかも知れませんね。というか、この社長の下で、ろくに仕事させてもらえてないものなあ。今回は、話に動きがあって、したたかな人たちの攻防あって、そういうところ実によかったです。

『おひとり食堂』。誠一郎、やっぱり店の評価とか気になるんですね。って、当たり前かあ。自分の店が雑誌の女性ひとりでも楽しめるお店特集に載っていないことに傷ついて、と思ったら、すぐに一読者になって、どの店がよさそうとかきゃっきゃと楽しんじゃう。誠一郎の魅力なんですけど、食堂店主とギタリストの二足のわらじってとこよりも、実は女子なんじゃないの? ってその性格、そこにありそうだなあ。ええ、実感させられましたよ。誠一郎、気になる店の偵察にいくのはいいんだけど、心からその魅力にとらわれる。うん、この素直さも誠一郎の魅力ですよね。しかし今回の話、素敵だったのは、自分の店に帰ってきてからの展開。いつぞやのアイドルおっかけのお客さんが来店して、ほんと、この人、大好きですよ。でもって、いろいろ工夫する誠一郎の顔色なんて伺わず、しょうが焼きくださいの一点張り。しょうが焼きが食べたいって言ってんじゃん!! うわあ、めちゃくちゃいいな、このお姉さん。最高だと思う。他の店の工夫、それを意識するのもいいけれど、食堂せいちゃんにはせいちゃんのよさがある。それを伝えてくれたお客さん。ええ、雑誌とかじゃなく、お客さんからのお褒めの言葉が嬉しい。そんなエピソードにすっかりやられました。ああ、そうそう、靴ぬいで椅子にあぐらかいてるお客さん! ほんと、この人、最高に魅力的だと思う!

鉄仮面のイブキさん』、久しぶりのドロ助! というか、久しぶりの喜多くん、伊吹さんメインの話でしたよ。うん、初期はこんな感じだった。そしてこの味わい。とてもいい。魅力的なキャラクター多いから、たくさん人が出てきて、わいわいとやってる、そういうのもすごく面白いんですけど、表情の読めない伊吹さんと、その伊吹さんに振り回されたり空回りしたりの喜多くんっていう構図もすごく面白くって、ええ、今回は後者の魅力、ばっちりでした。しかし、喜多くん、お姉さんにも、さらにはドロ助にさえも負けてるんですね。内気なお姉さんと伊吹さんの、ノンバーバルコミュニケーション。あ、ごめん、間違ってたわ。メールやりとりして言葉は介してた。ほんと、ほのぼのとして、そして伊吹さんの表情読むことに関しては、ドロ助に完敗。いや、もう、最高じゃないですか。しかし、ほんと、喜多くんの思い通じず。最後のね、姉さん、伊吹さんの間にぽつねんとしてる彼の悲哀、しみじみと感じいりましたよ。

『ゆとりノベライズ』、最終回でした。ああ、都ゆとり、ついにクビです! って、まあそうだろうと予想してました。クビになったのはバイトだったんですね。しかし、都がなんかやらかしたんじゃないかって思っちゃう里美さん、地味に酷いですよ! この漫画、いつも自信のない、なんかくよくよしてる都がですね、それでもちょっとずつ自分の足元しっかりと固めて進んできたんだっていうことが意識された今回です。ひきはらうことになった部屋。その引っ越しの準備中に、都と里美が会話している。その内容ですよ。この部屋を出るのは一人前になったときだと思っていた。そういう都だけど、今の都は3年書いているプロで、昔の都からすれば、立派な作家であることに違いない。きっと都ゆとりは、売れようとどうしようと、どこか自信なく、悩んだり苦しんだりして、その時には里美に相談して、そうしたこれからのふたりの関係の長く続くだろうこと暗示させて終わった今回。ええ、これまでの都や里美の道のり、それがあったからこその説得力で、すっと腑に落ちて、しみわたる、そんな読後感あるラストでありました。

  • 『まんがタイム』第35巻第12号(2015年12月号)

2015年11月6日金曜日

『まんがタウン』2015年12月号

『まんがタウン』2015年12月号、昨日の続きです。

居間には今外国人がいます。』、最終回ですよ。扉は、大人になった万希と、皆の若かりし頃? って、ミヒャエル、なんも変わってないじゃん! 居候しているみんなが、万希のためにお別れ会を開いてくれるんですね。って、これ、予行練習なのか。それで連日のパーティ。ご馳走食べられるからって、マッキー、それでいいのか。いや、いいんだろうなあ。あのマッキー人形がいかしましたよ。なんだろう、ほんと、ただのぬいぐるみというには一種呪術的な雰囲気まとわせて、いかすなあ。最終回は、万希、ついにちゃんと家族と日本で暮らせるようになりました。そういった話になるのかと思ったら、そこからまだ二転三転させて、万希の本音に、ずっと一緒に暮らしてきた皆の本音、それがね、本当に彼ら彼女らの親しくなっている、そうした様子、感じさせてくれて、ねえ、みんな本当は寂しかったんだねえ。最後に出てきた万希の、ちょっと大人びた様子もよかったですね。ところで、ミカイール、彼女の様子もまたちょっと見たかったです。前回でミカイールは決着だったんだなあ。

『ポジティブ先輩ネガティブ先輩』、なんと、社内対抗マラソン大会ですって。余裕あるなあ。上位には賞金が出る。天使ゆりあが去年一昨年と優勝していて、って、この大会、42.195キロ、走らせるの? 無理! 無理だって! 今回ばかりは神農まつりにネガティブ巫女川、走ってる最中、楽しいことをしていると思い込むとか無理っていうね、その意見に同感する人の方が多いんじゃないかと思います。しかし、細かいネタが面白い。中学の体育でのトラウマ。これは男子連中にはわかりにくい話かも。でもって、ウェアの末路。これはいかすなあ。けど、あのウェア、可愛かったですよ。今回はポジティブ寄りの巫女川とか、めずらしいもの見られて、そうしたところも得した気分。ラストの展開も、定番だけれど、ゆりあのあっけらかんとした表情とかね、見ていて気持ちよかったです。

『ど先端ナース』は、なんかちょっと珍しい展開。なんかボーナスステージ感あっていいですね。とがりとまるみが衣装交換ですよ。どちらも実に可愛い。なんか得した気分。でもって、とがまるコンビの漫才の、なんともなりたたないところね、なんでだ! なんでなのか! なんでなんだろう! 一連のとがりのツッコミの機能不全、それだけでおかしいんだからさすがです。ナース山関と泉の女神も面白かった。あのオノの行く末、なんとなくわかったんだけど、それでも面白いのだから見事です。ナース山関の、あの様子、表情が効いているんだろうなあ。最後の、制服の真実、あれもグッド。グッドなんだけど、とがりさんのあれは貧相じゃないですよ、そういうスタイルなんですよ。素敵だと思いますよ。もっとちゃんと褒めたまえ、井坂育郎。

  • 『まんがタウン』第16巻第12号(2015年12月号)

2015年11月5日木曜日

『まんがタウン』2015年12月号

『まんがタウン』2015年12月号、発売されました。表紙は『あいたま』メインでありますよ。樹里に蓮、アイドルふたりをですね、両手に花ですね、こう、両腕に手とりまして、見事に笑顔のあいであります。ぐいって引きこむ、そんな魅力ある三人。これは、やっぱり、あいの魅力が大きいのだろうなあって思います。そして他に『新クレヨンしんちゃん』、『若林くんが寝かせてくれない』、『居間には今外国人がいます』、『派遣戦士山田のり子』のカットがございます。

『ママはパートマスター』、お、なんか前の方に出てきていますよ。このシンプルな漫画。夏季の母、麻冬さんはパートマスター。どんな仕事だって超一流の腕でこなしちゃう。という、このシンプルで、時に強引なネタでもってもう23回になろうというんですが、こういう昔ながらの四コマ漫画みたいなのがね、最近ちょっと減ってきてる感じあるでしょう。だから、もうね、貴重で貴重で、いつも楽しみに読んでいるのですよ。さて、今回、ちょっと珍しい展開ありましたよ。あの、お面屋さんでパートって、そんなとこでパートとか募集してるの? ともあれ、夏季の友達が夏季のお面を注文する。それで翌日のソフトクリーム屋台で、娘に化けて麻冬さんを出し抜くわけですよ。おお、こんな展開、なかなかにレアで、いかしました。こういうひねりも、すごくいいですよね。

押しかけ時姫』、時姫、扉にて甲冑に身をつつみ弓を射ている、その様子、すごく凛々しくてかっこいい。ええ、この人はかっこいい姫なんだと思うんですね。で、なにやってるのかと思ったら、文化祭なのか。的当ての遊戯があるらしいというので、いやいや、そんなに本格的な。この人、弓の名手だから、弓道じゃなくて実践弓術ね、学校の的当てなんてレベルが低すぎてつまらないって、まあ、そりゃしゃあないですよ。時姫のクラス、メイドなんだそうですよ。というのだけど、スカートを嫌がって、時姫だけ着物。いや、でも、これ、すごくいいじゃないの。手加減のない肩叩きとか、実にものすごい。ああ、時姫、実にいいな。文化祭でやりたい放題。楽しんでるってのがよく伝わる、そんな描写。ああ、時姫よかったなあ。ほんと、よかったなあ、ですよ。

『若林くんが寝かせてくれない』。ゲストかと思ったら、『漫画アクション』に連載されてる漫画が出張してきてるんですね。四コマじゃなく、コマ割り漫画。これがなかなかに面白い。いつも寝不足の須住先生が、漫画喫茶にいくって話なのかな。いや、いつもなんらか、どこか静かな場所で睡眠とろうと思うものの、若林くん、生徒さんね、この子が乱入、干渉してきて、眠れやしない。そんな漫画っぽいんですね。面白いですよ。漫画喫茶の個室にて、寝ようと思えば、すぐ横に若林くんが漫画を持って待機している。若林くん、先生のことが好きなのか。ちょっと変わりもので、ちょっと怪しくて、ぐいぐい迫ってくる、そんな若林くん。いや、なんか、可愛いじゃん。ちょっと無表情? そんなところも実にいい。ちょっと続けて読んでみたいかもって思ったら、おお、再来月号にも掲載されるんですね。こいつはちょっと楽しみですよ。

『恋するヤンキーガール』、ナギとアヤメちゃん、偶発デート? と思いきや、なんかちょっと違うな。おお、今回のメインはあんずなのか。って、うおー、すげー、なんだ、めっちゃ可愛く仕上がってきてるじゃんよ。小柄で純情、ちょっと男の子っぽい言葉遣いもチャーミングなあんず。けど、この子、あのパーマかけてモコモコになってる髪形、あれ、天然パーマなのか。で、ストレートパーマかけたら、ウェーブがかったセミロング、えらいこと可愛くなる。って、すごいな。あんず、大山先輩が気になるっていうんですね。なんだか爽やか系男子? 告白してデートに誘うというんだけど、すぐさま受け入れられて、やった? うまくいった? かと思ったら、あれ、グループデート? というか、これハーレムデートなのか? おい、こいつ、いつか刺されるぞ。純情あんず、思っていたデートと違ったことに当惑して、その気持ちを先輩に伝えるも伝わらない。ああ、あんず、なんかかわいそう。でも、アヤメちゃんが代わりに怒ってくれて、連れ出してくれて、ほんと、傷付きながらも、自分がいけなかったんだって、そういうあんずは気丈で健気な女の子だと思います。って、おい、ストレートパーマ、午後には落ちるのか。コストパフォーマンス、悪くて大変だ!

  • 『まんがタウン』第16巻第12号(2015年12月号)

2015年11月4日水曜日

あん

 映画を見にいくと、本編の前に予告編が流されますでしょう。私、あれ見るの、結構好きでして、これからどんな映画やるのかなあ、楽しみにしているんですよ。先日見にいきました映画、『あん』との出会いも、その予告編でした。なんかね、樹木希林さんがね、個性的でチャーミングな役を演じられるっぽいじゃありませんか。ちょっと興味をひかれましてね、けど最初は、これは見にいかないと! とまでは思っていなくて、ところがそうした気持ちが一気に反転、見にいかないと! となったのは、この映画の肝となるテーマが提示されたから。ええ、びっくりしたんです。えええ! そんな話なのかい!? いや、しかし、これ、ううむ、見にいかんといかんな。ええ、かくして映画『あん』は、必ず見る映画のリストにはいったのでした。

この映画、今年の5月に封切られて、それからロングランを続けている、とのことで、未だソフト化の話がありません。というわけで、ここで紹介しても、ぜひ劇場に足をお運びくださいね、でしかないのが難しいところ。でもって、この映画、ストーリーとか知らない方がきっといい。はっとさせられる、驚きをもってそのテーマの提示される瞬間を迎えることができる。ええ、ほんと、これもまたすごく難しい問題で、だって、私は、そのテーマを、話が深化するその瞬間を、映画本編ではなく、予告編で見ちゃってしまってた。だから映画館では、驚きもなく、普通にその瞬間を迎えることとなって、ああ残念だ。テーマの提示に、しったと打たれる、そんな体験を私は得られなかったんですね。でも、なにが難しいって、そのテーマのあることを予告編で見ていなかったら、きっと私はこの映画を見ようとは思わなかった。ほんと、すごいジレンマですよ。知らずに見たかったが、知らなかったらきっと見なかった。なんだろうこの背反。ほんと、ままならぬものであります。

映画の感想は、書こうと思えば書けるのですが、あんまり書きたくない。ほんとなら、そのテーマのなんのというのも、書きたくなかった。そうした仕掛け、仕掛けというのはちょっと違うようにも思うけれど、はっとさせられる、そんな瞬間があるんですよー、みたいなほのめかしさえもしたくなかった。そういうのなしに見たかったという自分の思いあってのことですよね。そういうのなしに見て欲しい。とはいっても、もう書いちゃったから遅いですよね。ほんと、ままなりません。

樹木希林という俳優はものすごい、私はつねづねそう思ってきたのですが、この映画を見て、その思いをより強く抱くことになりました。ああ、樹木希林はすごい。その深み、その愛らしさ、そして苦悩も悲しさも、言葉ではなく、表情でもなく、その居ずまい、佇まいから溢れてくる。ああ、その目よ。その息の流れよ。すさまじいと思った。映画のテーマ、その強さもある。けれど、そのテーマを十全に表現する樹木希林という人の凄みもある。大仰ではない語り、けれどそのしみじみとした言葉ひとつひとつに、命が宿っている。語りかけが、美しい映像とともに、自然、胸に、心にしみわたる。その実感はあまりに豊かにすぎて、言葉で説明されて知るのではなく、経験によって得て欲しい、そう思わずにはおられないものだったのです。

ところで、映画館ですよ。もう、満員。ええーっ! こんなに混むものなの? 立ち見、出てたんじゃないかな。もう、びっくりして、こんなに人でいっぱいの映画館って何年ぶりだろう。驚いて驚いて、あぶなかった、もう一本電車を遅らせてたら、あるいは運悪く、ど真ん中の空席、これが残ってなかったら、万全の鑑賞はできなかったかも知れない。ほんと、映画ファンってこんなにいるんだってびっくりした。というか、平日ですよ、平日。もうね、入るところには入るんだなあって、意識ががらっと変わりましたよ。

けど、これって、それだけの人が、この映画に期待して集まったってことなのでしょうね。映画の力なのでしょうね。

  • ドリアン助川『あん』(ポプラ文庫) 東京:ポプラ社,2015年。
  • ドリアン助川『あん』東京:ポプラ社,2013年。

2015年11月3日火曜日

『まんがホーム』2015年12月号

『まんがホーム』2015年12月号、昨日の続きです。

『宇宙ファラオ☆パトラちゃん』、これ、扉でカップラーメン食べてるのあ、本編にも関係ある絵だったんですね。冒頭のパトラちゃん。食玩の動物フィギュア。見ないようにして開けてるところね、なんかわかる気がします。なんか、見ると駄目になりそうな気がするんですよね。おまけつきお菓子とか、くじ引き、ガチャ、ゲームのドロップ、気にすると駄目なの出そうな気がするんですよね。でも、パトラちゃん、これ、箱になにが入ってるか書いてあるやつで、ああ、よく見よう! ということは、ペンギンは人気がなくて売れ残ってるってことなのかな。うん、そういうのあるよなあ。今回のテーマは、子供のころに集めていたもの。のあはカップ麺のフタとか集めてる。感想までちゃんと書いてる。これ、パトラ、ひどいこといいますけど、ワインのラベルで似たようなことやってる大人、いたりしますよね。最後のね、お母さんのね、子供時分を思い返して話してくれたこと。それも思い出になるんだっていう、そうした言葉、その時の表情、すごく雄弁で、ええ、しみじみと感じいるものあったんですね。

『敗者復活戦!』、おお、なんだかちょっと事件ですよ。ニーナと夕記の通う学校にて文化祭やってさいて、そこに奥様と月穂様がきてくださったっていうんですよ。と、本編はいる前にちょっと気になったんだけど、やる気ないから一致団結して不参加とか、ありなの? 許されるんだ。いい学校だなあ。しかし、なにが事件なのか。月穂サマと桑原先生がカチ合っちゃった? いや、そうじゃないんですね。夕記に連絡が入る。弟が怪我したらしい。というので病院に駆け付けるんですが、父は仕事で携帯がつながらない。成人の身内は叔母頼み。なんだか、あたふたとさわがしい叔母さんだなあ。という中で、夕記、頑張って、哀れなんていわれても、悔しい気持ちぐっと飲み込んで、大人の対応に徹して、その張り詰めた気持ちがですよ、夜、心配して電話をかけてきてくれたニーナの声を聞いたら溢れちゃうんですね。もう、ほんと、素晴しかったと思う。ニーナの健気さに、思わず涙でしたよ。

『マチ姉さんの妄想アワー』、もう、この一家、姉も兄も、とんでもないのが揃ってますね! 荒廃した未来から来たような格好の不審者って! それで集団下校って! しかも、これ、姉さんなのね! のっけから、無茶なインパクトにやられました。集団下校というリアリティ、こいつが効いてくるんですよね。そして本編。「カチカチ未来」、えらい続編がきたな! 微妙なイケメン化に、どこ層のニーズよ! しびれるツッコミ入ってますが、ほんと、これが未来の「カチカチ山」かあ。まだまだ我々の未来には可能性が広がってるんだ! 織姫と彦星、これね、天帝の仕打ちに対しムゴいっていう声あがってますけど、いやいや、いやいや、本来、ふたりが引き裂かれるハメになったのって、本来の仕事をサボってしまってたからで、だから現在のこの有り様見れば、天帝のこの判断も仕方ないですよね。いや、ほんと、やられた方はたまらんでしょうけど。キビ団子の真実も強烈で、ああ、この団子の依存性、こいつにイヌサルキジはやられてしまったわけか……。『鍋島の化け猫騒動』とかなんか懐かしくて、これもいい。微妙に、いろいろマイナーなものにまで手を広げながら、けれどこれがまた面白く、目の付け所がよいんでしょうね。ほんと、今回も光ってましたよ。

『凸凹ガールズ』、新人展拡大版です。ドジで恥ずかしがり屋の深沢亜菜。ああ、穴に入りたがるから、名前もアナなんですね。けど、恥ずかしがってるの、それ、しれっと流してしまった方が傷が浅くてすむと思うよ? いや、そういう冷静な判断できるんだったら、そもそもこんなことにはなってないとも思うんですけどね。そんな彼女と対照的な友人、目立ちたがり屋な彼女は大滝美咲。学校では、ふたりセットで凸凹ガールズって呼ばれてるとのことです。こうした対照的なキャラクター配置は、定番といったところなんでしょうけど、それだけにしっかりかたちが整うのが強いなあと思います。とそうしたところに、手近な穴を探した亜菜が美咲の鼻の穴に潜り込もうとするコマのね、美咲の心からの叫び、何が今だけだよ!! こうしたところにキャラクターが強く押し出されてきて、面白かった。定番や王道は、時にありきたりといわれがちだけれども、そこに独自の味、見せ方、キャラクター性が加わると、がらりと違ってくるんだな。そう思わせてくれるところあったのですね。

  • 『まんがホーム』第29巻第12号(2015年12月号)

2015年11月2日月曜日

『まんがホーム』2015年12月号

『まんがホーム』2015年12月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、らいかがメインで、今回のテーマはリンゴなんでしょうかね。通学途中にリンゴ食べてる、そんならいかが、なんだか不思議と面白いんですね。これ、むいて、切って、それで持ち歩いてるのかな? あ、あいつか! 『主任の一ノ瀬さん』は、一ノ瀬さんがリンゴの被り物かぶって、手には大きなシードルのボトル。なるほど、リンゴのお酒。販促でありますね。『孔明のヨメ。』月英は、リンゴをうさぎにむいて、そのまわりには本物のうさぎがピョンピョンしていて、あ、月英さん、手、ずいぶん切っちゃってるんですね。そして『のちの真田幸村である』のカットもありますよ。

『孔明のヨメ。』は徐兄がメインでありますよ。ああ、ここでも就職難。なかなか仕官の先が見付からず、ちょっと腐っている模様です。焦ってるんですなあ。わかる。母に苦労もかけてるしという。ああ、親孝行もの! その母の気持ち、学問を欲した息子に対する期待と信頼、それ聞かされる場面とかね、いや、かげでこっそり聞いてるんですけどね、それがしみじみとよかったのですよ。そして、思い付いた仕官先。その相手方でも事務のできる人間を欲していて、ああ、これはうまいマッチングですね。といいたいけど、ああ、どんどん歴史が動いていく! 動いていきますよ!

『いぬにほん印刷製版部』、教育さんから仕事を引き上げられて、いよいよ大ピンチの犬日本印刷ですよ。会社の行く末がいよいよ心配になる。社員一同に話があると呼び出され、狭い3階にぎゅうぎゅうになって話を聞くんですが、もう駄目だ! って感じになりかかったところに会長からのお話ですよ。ああ、会長のこれまでの苦労や経験、それが今に活かされて、会社も存続するとかそんな話か!? と思ったら、違うよ! そんないいもんじゃなかった! 教育さんとの関係、そこに積み上げてきたもの、って信頼とかじゃねえんだ! そして、残業がやたら多い理由って、これ、あ、これでブラックさが緩和されるのかな? とか思ったら、全然違うじゃん! ちょっと! ちょっと! いやまあ、元の鞘に収まるみたいな話ではあったんですが、ブラック存続! ああ! なんかわりきれないわ! ええ、すごいラストをぶちかまされた、そんな気持ちに困惑! いや、面白いんですけどさ!

天国のススメ!』は打出の小槌。えらいもんでてきたものだ。翡翠が持ってきたんですけどね、最初はヤバイと警戒した太一なのに、背が大きくなれる、その誘惑に負けてしまったってんですね。しかし、これで大きくなったのは、なんと麦。ああ、うわあ、すごいな、驚きの美人さんだ。だけど、これはなんとかしないといけない。それで柘榴に謝って、戻してもらおう。その待ち合わせの神社にいく途中ですよ、太一の人助けを、あ、猫も助けてる、その様子を見てね麦の思ったこと、それがよかったんですね。太一みたいになりたい。それで、太一のことを助けたい。その妹の思いを受けて、喜ばしくも思いながらも、妹には頼ってもらいたい、その兄心。なんかね、よかったんですね。ええ、なんかね、わかるんですね。

『となりの宇宙人』、ゲストです。人には見えないものが見える女の子、あかねがですね知ってるお隣さんの秘密。宇宙人らしいんですよ。庭にはUFOが墜落してる。お兄さんにもおばさんにも、頭にアンテナがついてる。そうした不思議に当惑しながらも、なんかうまいことコミュニケーションを維持している模様です。とりあえず、今回の話では、あんまり宇宙人っぽさ、ならではみたいな展開はなかったんですが、宇宙人、なんかすごい? と思わせて、特段そういうわけでもないっていう、その落差。お兄さんが犬になめられてるってとことか面白かった。天真爛漫なお姉ちゃん、あき。いろいろ考えがちな妹、あかね。このふたりの関係からも面白み引き出されそうに感じました。

  • 『まんがホーム』第29巻第12号(2015年12月号)

2015年11月1日日曜日

そこテストにでます!

 あれ? この漫画、メインヒロインは国実かえでだと思ってたんだけど、もしかして英椛? いや、もみじも可愛いんだけどさ、主役である数馬柊の憧れる女の子、国実かえでこそがメインヒロインで、冒頭こそは数馬との接点の弱さから出番も少ないものの、きっと最終的には、様々なコンプレックス、弱さを克服した数馬が、精神的にかえでに並び立ち、その恋を勝ち取るのだー! と思ってたんだけど、1巻表紙を見て、その気持ちが急速に揺らぎはじめている次第です。いえね、私、この作者のファンでありまして、これまでも、いろいろその著作を読んできているわけですが、ま、まさかそんな展開に!? そんなラストになるのー!? みたいに驚かされることしばしばで、ああ、もしかしたらこの漫画も同様に、最後には、あっ! と思わされるのかも知れません。ええ、私、もう覚悟を決めました。

カバー下の登場人物一覧。これ、いろいろとわかることありましたよ。まず、登場人物の姓が学校の教科に由来してる。社会、国語、数学、英語、理科、音楽。ああ、音楽があるのは嬉しいなあ。そして思ったんですが、あれ、椎夏ってメイン寄りのヒロインってことでいいのかな。最新話だと、数馬のこと、なんたらかんたらっておっしゃってましたけど、あれはもうただ単純にもみじのことけしかける、そうした役割を果たそうとしているのかと思ってたんですが、いやはや、はてさて、どうなりますことやら。

先生を入れたら6人のヒロイン。いや絞られて4人、さらに絞って3人、本命でふたりのうちのどちらか、になるとは思うんですけど、それぞれが違う学校に在籍しているんですね。なので、学生の恋愛ものでありながら、基本舞台は塾に絞られる。それ以外で会うとしたら、約束して待ち合わせするとか、あるいは偶然に出会うとか、そして偶然を装って出会うとか……。こうしたシチュエーション、舞台設定も、彼、彼女らの思惑、あるいは行動を複雑なものとするのではないかな、なんて思っています。だって、メインヒロインと思しきかえでにいたっては、その塾に通っとらんのです。普通にしとったら会う機会がないんです。ほんとだったら、数馬、同じ学校に通う腹積もりだったのになあ。ええ、この冒頭においてすでに、思惑とその挫折があるってわけです。

この漫画がはじまった時、おや、今までのものと随分違うスタートだぞ、なんて思ったんですね。例えば『HR — ほーむ・るーむ』。この漫画は、女の子三人の学校での生活のもろもろの面白さ、それを描こうとしてスタートしたんじゃないかな。ちょっとね、知略に長けた子がいたりしてね、その能力の高さ、確かさが第1回目にばっちり描かれたの見てね、うわ、これ、なんかすごい! すっかり引き込まれたの覚えていますよ。けれど、おそらくは中盤から終盤にかけての恋の気持ちのすれ違い。あそこまで思いの深まり、からまる様を描こうとは予定されてなかったんじゃないかなあ。なんて思ったことも覚えています。そして『少女素数』。こちらは双子の女の子が主人公で、彼女らのかわいいを描きます、みたいなことが第1巻にて語られて、私もすっかりその気でいた、いや、ちょっと嘘、きっといずれか彼女らの気持ちの深く掘り下げ描かれる時がくるんじゃないだろうかなあ、なんて思っていたのですが、はたしてそれは実際のこととなって、いやあ、すみれさんね、彼女の心の揺れ動き、それはもうたいしたものでありました。

『そこテストにでます!』では、冒頭から主人公の挫折、恋のつまづき、そして屈折した気持ちなんてものがとんとんとんと提示されて、そこから一種、女の子に囲まれる魅惑の状況、クラスの男子にいわせればリア充シチュエーション、しいな曰くハーレムに突き進んでいくことになるわけですが、数馬自身は自分のことをモテ要素ゼロだと思っている。いや、思っていた。それがこんなことになったものだから、心底困惑していて、それが事態をよりややこしいものにしているのですが、いやね、だって、もし彼が自信満々で、オレ様モテ男! みたいなやつだったら、もう話は終わってしまっててもおかしくない。けど、数馬はそうじゃない。気持ちは内に向かう。陰々滅々として鬱屈したものを抱えている。それゆえに素直に受け取ればいいものを拒んでしまう、拒絶してしまう。ああ、お前、めんどくさいやつだなあ! 自分もそうだったよ! ああうもう! ええいああ!

この漫画の登場人物は、いや、長月みそかという人の描き出そうという人物といった方がいいのかも知れません。誰もが、ひとりひとり、その裡にその人の気持ちをしっかと抱えていて、それゆえにただ役割りを演じるだけのものとはなり得ない。自分の気持ちに揺れて、ときには持てあまし、翻弄される。そして我々は、おそらくは作者自身が、そうした彼、彼女らの心の裡を覗き込まずにはおられない。これまでが、そうだったように。ええ、そのいずれ覗き込み、深く深く分け入ることになりますよということが、冒頭から、のっけから、これほど明確に提示されたことに、その覚悟というかを感じとったのでありました。ゆえに私も覚悟を決めたわけです。

  • 長月みそか『そこテストにでます!』第1巻 (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ) 東京:芳文社,2015年。
  • 以下続刊