『まんがタイムきらら』2015年12月号、昨日の続きです。
『しゅばりえーる』、どんどん状況が動いていきますね。サリア侯爵のご息女、フリジア様が行方不明になった! 深夜城を抜け出すのはソレイユが悪い。星占いに凝ってるのはツバキの影響、とまあ、なんだか自分たちの撒いた種を自分たちで刈り取らなければならなくなった、そんな模様ですよ。いや、しかし、『しゅばりえーる』は優しい世界でよかった。いや、ほんと、マジで。フリジア様は敵の手に落ちていて、そして今そこにサツキも捕えられて! って、ほんと、これ、『しゅばりえーる』でなかったら、どんなに酷い展開になったものかわかりゃしないよ。ほんとね、サリアは特別法治都市、裁判もなしに処刑なんてできません、って話は出てるんですけど、そうして理性的な振舞いができる人間は、こと中世ともなればまずもってないわけで、いや、本当に、これが『しゅばりえーる』でよかった……。オルレアンの乙女、ジャンヌ・ダルクか! サリアに匿われてるのか! そしてサリアの憲兵騎士、いよいよ出陣となって、ええ、次回は大活躍が見られるのでしょうか?
『ランキンガール』は、会長るりと、九城むつきのなれそめが描かれましたよ。というか、1年生でいきなり会長って、すごいよな。今年のランキング1位、といってもむつきはまったく興味を持ってなくて、その当時のむつき、ちょっととげとげしくて、それから自信がなくて。ああ、自信がないから攻撃的になろうってわけなのだな。そんなむつきが、るりに幻惑されてるのね。けど、そこからの展開。きれいな名前といわれて、キレイな顔といわれて、そして前髪に触れられて……。そしてむつきは、るりのそばにあって、ずっとこの子の複雑な胸の裡を見つづけてきてたんですね。自信を与えてくれた、そのお返しをしたいと、その一心でるりをサポートしてるんですね。けど、このるりの行く末、今のありかたが、まわりに敵を作るのではなく、そのランキングのライバルとも仲良くしている、そうしたところにいきついたというのがね、本当によくって、そして最後のむつきの笑顔。これも大変によかったって思ったんですね。
『こまったさん まめ』、めちゃくちゃ面白かったです。体育祭、リレーの選手に立候補した豆本、まめちゃん、なんと50メートル13秒。なんという無謀! というか、まわりもとめてやれよ! っていうか、もう勝負捨ててるよな! でも、ちゃんと特訓しようというところ、えらいですよね。というか、その特訓、まめちゃんのジタバタ走り、これはあかんわ、おかしいわ。絵面だけでも笑えてしまう。ほんと、最高でした。足の速い人と一緒に走ってみよう。走りかたを参考にしよう、って、それがあのスタートダッシュ! なんか創作ダンスみたいなんだけど! まめちゃん、本当は足速そうなんだけど、走ろうと意識するとなんかおかしくなってしまう。それで対策して、本番迎えて、いよいよこれはまめちゃん、ヒロインとしての面目躍如か! もう感動のパターン、しっかり押さえたその展開に、わくわくしながら読み進めたら、うわー! まさかの展開にすっかりしてやられましたよ。本当、こまったさん、まめ。ええ、本当、そのコンセプト、ばっちり貫いて、素晴しいです。
My Private D☆Vははんざわかおりであります。あばっば! 人が、人が死んでる! って、いやいや、おつかれ女子なのだそうですよ。机につっぷして寝る。電車で寄り添うようにして寝る、そして着替えの最中に倒れ込むように、いやこれはくつろいだかっこうで、友達とメールだかなんかしてた途中か、とにかく寝る。そうした女子の、無防備、力を抜いた様子にD☆Vが発生するのでしょうか。いや、けどちょっとわかるんですね。『こみっくがーるず』とは違ったタッチのイラスト。けれどこれが本来のタッチなのかも知れないんですね。まだそちら方面には触れていないので、興味深くありますよ。
- 『まんがタイムきらら』第13巻第12号(2015年12月号)
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