『まんがタイムオリジナル』2016年1月号、一昨日の続きです。
『あかるい夫婦計画』。「知らない幸せ」、これ面白いなあ。どんなことでもポジティブに受け止めてきた人が、食べたサラダに虫! これで大ダメージを負っていて、ほんと、なんだ、わかるというのか、うん、でも、それも蛋白質と思おう。人間、気付かず食べてるものだよ。庶民派芸能人の節約料理に対する違和感とかも面白くて、そうかあ、そういう視点があるか、そう思わされるところ大きくて、そして「人生の選択」、スッピンの方がかわいない? 占いなんていいかげんなもんだけど、ここは占いを信じて、成功を勝ち取っていただきたい! 強くそう思わされましたよ。バッチリゴテゴテ、こういうのが最近の流行なんでしょうか。スッキリスッピンの方が素敵ですよ。
『ぎんぶら』、これ、べらぼうに面白いなあ。その星に住む人達が正体不明。人に見られることを極端に嫌い、というのだけれど、すりガラスごしにシルエットが見えている! と思ったら、外から見える足は偽物。すりガラスに見えるシルエットも偽物。いや、これ、徹底した欺瞞工作に逆にわくわくさせられて、偽情報で攪乱とかね、最高に面白かったです。実力を行使しようとしても、ニンジャめいた体術で姿をくらまし、そして口頭にて説明される特徴もまた謎に満ちている! ほんと、面白かったなあ。情報隠蔽の基本みたいな話。というかバモヌラにデラトーってなんだー!
『北斎のむすめ。』、ほんと面白い。将軍の御前にて絵の腕前を疲労することになった北斎。って、この人、めちゃくちゃマイペースで、ハーイ ショーグン ナイスツーミーツー。なんだこりゃ! ほんと、おかしかったです。でも、そうした話の合間合間に、北斎の絵師としての機微、それが語られたりね、またそうしたところにお栄との来し方語られたりね、あの娘のてがたのもみじ。いや、イソギンチャクだかタコの足だからしいですけど、それが鶏でもって再現されて、その風流! って、ヒトデなのかよ! そのヒトデといわずにすませた理由がまた酷い。これは史実だったりするんでしょうね。いや、ヒトデがじゃないですよ。娘の、親のもとで学び、親のもとから出ようとして、そして自分の絵を見出そうとする、そうした姿もまたよいと思ったのですよ。まあ、落ちがあれなんですけど……。あと、まだ幼なさの残るお辰。ああ、お辰さん!
『どす恋!りきしー女』。相撲からちょっと離れてますけど、おかしかったですよ。先生に誘われてドライブ。なんか怪しすぎるくらい安い車でもって、ずっとペーパードライバーだった先生の運転でドライブ。おおお、怖ろしい、というかこの先生、ハンドル握らせると駄目なタイプだな。迷い込んだ森で熊に出会うんですね。まさか、熊を相手に相撲の稽古!? 相撲で撃退しちゃうのか!? そりゃ無茶だよ! と思ったら、全然そんな展開にならなくって、うおう、驚きの普通の対応だ! 猟師さんに犬が駆け付け、かくして無事助かりました! いやもう、あまりに普通で、逆に意表をつかれました。うん、これが正解です!
- 『まんがタイムオリジナル』第35巻第1号(2016年1月号)
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