2014年12月31日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年2月号、先日の続きです。

『カスタムメイド!』、いいなあ。マサキが実家に帰省。ユウ、理由をつけてマサキの家にいくっていうんですね。マサキの忘れものを届けにっていうんだけど、家の前で固まってるってんですね。1時間で戻ると運転士にいった、その1時間を立ち尽して過ごしてしまうという。そんなユウを見付けたのがマサキの姉。うお、可愛い。モトキっていうのか。ユウのことめちゃくちゃ気にいっちゃって、しかしこのお茶目なお姉ちゃん、グッドですよ。そして弟カツキも登場。可愛がられてるのだなあ。あの沈黙、あの間がたまりませんでした。しかし、ほんと、ユウとマサキ、いい関係築きましたね。ええ、ふたりとも、泣くこたあない。ちょっとの間じゃないか。と思うのは、自分の淡白さゆえなのかも知れませんね。

Aチャンネル』、扉のお姉さん! 素敵! って、ちょっと待て。なんか入れてるだろ。ありのままで、ありのままでいこうよ! ねえ! めちゃくちゃ面白かったですよ。るんちゃんが兄の部屋を襲う! お兄ちゃん、私には怒らないし。もう、思いっきりのびのびと兄の留守中に踏み込んで、あっちをこっちを捜索。探してるのはドライバーなんですけどね、違うものが出てきそうとトオルが心配してるのがおかしくて、そして変なもの出てきちゃうから、困ったな、これ。兄貴、ギャルゲーマーなのか! いや、ゲームじゃないかアニメっぽいな。猫耳少女への愛が押し入れに詰まっていて、るんちゃんがね、なんかいつものるんちゃんじゃないみたい。自由なんだけど、好き放題なんだけど、けどちょっとなんかお姉さんっぽい? あるいは、これが妹としてのるんちゃんの姿? なんかすごく可愛くて、ちょっとハマるかも。あの抱き枕のくだりとか、最高でしたよ。しかし、兄貴さん、どういう反応なさったのか、ちょっと気になりますよね。愛しの妹が猫耳よ!?

『まちカドまぞく』、もう、本当に、滅茶苦茶面白い。シャミ子、その才能については母も疑問に思っているレベル。そんなシャミ子の面倒を見てくれるのが魔法少女である桃で、けどなんでなんだろう。単に可愛いと思ってるから? それとも舐めてかかってる? そう思ってたんだけど、違う、違ったんですね。そうか、魔族として覚醒したシャミ子のこと、監視してたのか。けど、あんまりにいい子だから、なのにあんまりに弱いから、心配して、気を揉んで、ああ、この桃って子も、すごくいい子だなあ。魔法少女には容赦のない人もいる。シャミ子がそういう子に出会ったら、もう目も当てられないことに。だから、シャミ子の力を引き出そうと、ちゃんと魔族としての能力が使えるようにと、レクチャーまでしてくれるんですね。自分のステッキを貸す。アドバイスもする。桃のキーワードはフレッシュピーチハートシャワー。あまりのギャップに笑っちゃったんだけど、シャミ子のはもっとすごかったなあ。みんなが!! 仲良く!! なりますようにー!!! なんていい子なんだ。もう、思わず泣けてきちゃうくらいにいい子で、ほんと、これがシャミ子の本心で、シャミ子の真実なんだろうなあ。ほんと、桃とも仲良くなって、しあわせな明日を掴み取って欲しいなあって思ったんですよ。

『ばーどすとらいく!』、これも面白かった。ひたき、クリスマスの雰囲気に当てられて、バイトの稼ぎをもらった尻から使っちゃう。自分のためにじゃんじゃん使って、それで最後にあとりとクルのプレゼントを買おう! なんていい子なんだ! けど、金がもうない。あとりのプレゼントを買うか、それともクルのを買うか、悩んで悩んで、いや、しかし、ほんと、そこまで思い詰めることないよ。ほんと、いいやつだなあ。ウートカ、せっか組が面白かったですよ。そんなひたきを見掛けて、策を巡らせる。ほんと、あとりもしあわせ。クルもしあわせ。ひたきは微妙? 本格狐狩シミュレーション? ギャルゲー渡されて、怖ろしいな。人外ヒロインが超かわいいってやつか。クルのいう贈り物の習慣、なるほど鳥の習性をそのまま引き継いでるようですが、さすがにあれはきついな……。御勘弁だ。かわりに生え変わった冠羽を髪飾りにしてプレゼントして、ええ、このプレゼント交換の風景、そのさいわいさ、実によかったです。総統も浮かれて、けど総統は残念でしたね。なんか、ちょっと可哀想かも、でしたよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第2号(2015年2月号)

2014年12月30日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年2月号

『まんがタイムオリジナル』2015年2月号、先日の続きです。

『あかるい夫婦計画』、やっぱりはなこがいい感じですよ。夫だいすけのストレス発散は鍋みがき。というので、汚れた鍋を前に、夫のストレスがたまるの、期待して待ってるっていうんですね。ほんと、この人のこういうちょっとしたたかな感じ、すごく魅力的だと思うんですね。「本能で生きる人々」、これはほんと難しいですよね。不幸に向かってる人、止めたいなあと思って、止められたためしがありません。うまいこと、ハタから見た感じっていうのが提示できたらいいんだろうなあ。うん、是非このイメージを広めていきたいところです。そしていつものOLさん。ああ、爪かみ防止用マニキュアとかあるんだ。はじめて知りました。いろんなの、あるんですね。

『よゆう酌々』、のっけから怒ってる戸田君。女将はなにをしてるのかと思ったら、ああ、パズルやってるのか。12月30日の昼なんですね。戸田君はこれから帰省するというので、店には女将ひとり。そこに来客があって、京都からやってきたというその人、戸田君にご用というので、戸田がやらかした娘さんのお父様? まあ、女将が早合点するんですね。そっからの女将の行動、おかしかったですよ。すすめたお酒を断わられたら、自分がぐーっといっちゃう。ほんと、行動がいちいちおかしくて、あの料理をすすめるのもね、14時で寝起き。もう自由すぎる上、お客様にご飯まで作らせて。で、そのお客さん、戸田君の師匠っていう。やあ、いかします。女将、やらかしてますけど、なんとなくうまくまとめた感じでもあるんでしょうか。ほんと、この人、最高です。

『かでん屋さんの基礎知識』は初夢の話題から。なるほど、一富士二鷹三洗濯機。仕事が夢にまで出てくるようになってきて、けどそれでも三笠の昔の夢よりマシという。夢の中でも洗い比べとかやっていて、やだなあ、夢でまで仕事とか。草薙の初夢がいかしましたね。なるほど、コミケの戦利品の影響ですか。うん、穏当な路線に落ち着いてる、そんなラインナップ。って、あ、これ、キッチンちゃんじゃん。今回は夢がテーマということで、夜に見る夢から宝くじなど、いろいろ広がりを見せて、へー、ネット口座で自動的に購入するとかできるんだ。こういうの知らないなあ。そして最後に布団に落ち着く。夢見る睡眠フェア。久しぶりの仁井原さんですね。なんか、ぐっといい男になってて見事ですよ。しかしこの布団、園宮はやらかしちゃうんじゃないかな? そう思ったら案の定。安定の展開、見事に期待を受けて見せてくれます。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第2号(2015年2月号)

2014年12月29日月曜日

『まんがホーム』2015年2月号

『まんがホーム』2015年2月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかが振袖着てましてね、なんだか小さな羊にとりまかれておりますよ。他にも『いぬにほん印刷製版部』紙谷も振袖、足元にはロール紙が門松みたいに! そして『孔明のヨメ。』孔明が、巫女の装束つけた月英さんの御神籤引いて大吉でありますよ。

『敗者復活戦!』、月穂サマ、いい味出してらっしゃるなあ。猫と遊んでる。ああ、店頭のワゴンの下に陣取ってるのね。けど、猫と遊んでるとは決していわないんだ。通販をメインにしていきたい月穂と、店頭販売を重視したい社長。その気持ちが対立してるとか、いろいろ知れて、そんな社長は機械との相性が悪いといって、月穂の仕事に手を出さない。どうも、これ、機械のせいだけじゃなさそうですよね。そしてくたびれている月穂サマ。ああ、大変だなあ。猫で癒されようとしてるのかな? 夕記が、ほんといいですよね。ちょっと辛辣で、ほんとこういう子、大好き。そして猫好きとばれて赤面する月穂サマ、麗しく、ほう、猫アレルギー。確かに猫と遊んでる時、口元をガードしてましたよ。

『警戒少女いちごちゃん』、めちゃくちゃ面白いな。夏休みの間に108冊読みました。それを報告した時の得意満面、ほんと素晴しい。めちゃくちゃ可愛いじゃんよ。いや、ほんと、今回はいちごちゃんの表情、それが見事でした。本を読む速さに自信のあるいちごちゃん。そこに、るいが速読できるなんていうから、いちごちゃん、超シリアスな顔で勝負を挑むっていうんですね。いや、面白かった。あきらかにページをめくるパラの文字の数が違う。いちごちゃん、どんどん焦っちゃって、ついには爆発、って、おおーう、オマールーッ! 感情が外に向かわない分、こうして自分と戦わないといけないのか。ほんと、意外ないちごちゃんの姿に、なんかわくわくしちゃいました。うん、もっと好きになったですよ。

『200年の夜と孤独 — おひとりさま吸血鬼』、月夜野さんが吸血鬼だっていうの、バイト君は自然と信じるようになってしまってたっていうの、なるほどフォローされましたね。ああ、やっぱり吸血鬼ということ、なんとなくのっかっちゃってる、そんな具合で、決して明確な証拠などあって、とかじゃないんですよね。そうだ、そうだ。そうなのか。しかし今回の、神社? 初詣? もろもろに憧れてる? 月夜野さんがおかしかったです。お正月の風物ですね。お正月特有のいろんなこと、興味はあるっぽいんだけど、いろいろできないことがある。って、福袋、並ぶのはめんどくさいのか。いや、日中は並べないか、この人。しかし、バイト君と月夜野さんのやりとり、面白いなあ。ふたりともに、なんかちょっとズレてる感じがあって、バイト君もけっこうなもんだと思います。ほんと、いいペアだと思いますよ。

『孔明のヨメ。』は郭嘉がついに孔明たちの策に気付いた。最初はゆったりと余裕もっていたのが、思ったよりも動き出すのがはやかったと知ってからの様子、明らかに様子が違って、いったい誰がこれをやったのか、それがわからない。その郭嘉の様子、その緊迫感が伝わるようで実にいいと思ったら、おお、この表現、素晴しい。郭嘉に対して、やはりシリアスな孔明のコマが向き合うように配置されてるんですよ。孔明さん、人の暮らし、豊かさとそれを守る備えが必要と思い知って、それが国と軍事の関係にも波及する。ああ、孔明の軍師としての資質が花開こうとするかのようですよ。それで、模擬戦をしてみたい、そう思うのだけど、月英は寝込んでる。だから、訊ねてきた徐兄と士元を相手に模擬戦をする。領地は不均衡にしてみよう。いろんな要素を塩梅して、そしてダイスで勝敗を決めていく。ああ、まさに三国が争う、その未来を予言するかのような局面がここに見えて、いやもう、しびれますね。しかも月英のいう天候の要素! おお、軍師孔明の未来に繋がる、まさにそんな瞬間が一エピソードに凝縮されて、ほんとしびれましたよ。

  • 『まんがホーム』第29巻第2号(2015年2月号)

2014年12月28日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年2月号、発売されました。表紙は『ひだまりスケッチ』です。ゆのと宮ちゃんが、着物で羊でお正月です。ゆのの着物が割と挑戦的ですよね。襟や裾にファーがついてたり、それから足元はブーツ? 宮ちゃんの着物もファーはついてるなけど、こちらはゆののものとは違ってミニ丈ではないっぽい? 足元も下駄のようです。なんか鼻緒がえらくモコモコしてますけど。そして特筆すべきは、ふたりの頭についてる角、それから羊耳。なんだろう。妙に調和して、おかしいんですね。ゆのも宮子も、やたら似合っている、そう思える可愛さであります。

『純情乙女骨董店』、ゲストです。骨董品店ねじまき堂にて店番をする女の子、つむぎが接客をする漫画でありますよ。店主は姉なんだけど、世界中をめぐって買い付けしている。なのでひとり残された妹が、ぬいぐるみのくまちゃんと一緒に店番をしているってわけです。品物には全部姉による解説がついていて、和綴じの冊子になってるんだけど、結構なカタログだなあ。今回のお客さんは、これもまた女の子、青っていう子なんですね。硯を探している。祖父が墨を残してくれた、ってこれもまた結構な古墨だったりしそうだなあ。それに合う硯が欲しい。ピンときたのが陶製の硯、陶硯。青の記憶にあるお爺さんの湯呑み、それに似た模様が青の気持ちをつかんだんですね。この硯、つむぎによると200円。安いけれど、安いから駄目だと、値段だけで決めてしまわないで欲しい。この時のせりふ、表情、とてもよかった。ものとそれを持つ人、それがぴったりとするのがいい。そうしたモットー、実によく、けどつむぎ、店番としてはあんまりよろしくないっぽいですよ。いやあ、POSがあってよかった。その硯、なんと20万円。買えない、けれど欲しいので、この店で働いて買います。そうした流れがあって、そして青、硯を使ってみる。ああ、すらっと書いてみせた自分の名前。その筆の流れ、よいじゃないですか。ええ、次回からはつむぎと青のふたりで店番でありますね。あ、くまちゃんもいるのか。

『マリアの林檎』、これ、おかしかった。ボランティア部員のまりあさんにお願いが、そういって屋上にやってきたのは生徒会長の林檎。とにかく非のつけどころのないお嬢様なんだけど、それがどうにも不安らしい。だからまりあに罰して欲しいという。罵ってほしいという。と、ここまではいいんだけど、客観的に見る限りにおいて、罰とかどうとか別にして、そういう性癖なんですよね、林檎さん? 意図せざるまりあに、じっくり言葉で責められて、思わずぞくぞく。辱めでまたぞくぞく。うーん、変態だ。ふたりの友情ものなんですよね。まりあのこと気にいった、友達、そういう林檎だけど、まりあと友達だなんて恥ずかしい。その言葉にちょっとまりあは傷ついた。けど、林檎の真意は違うんですね。ああ、はじめての友達がまりあなのか。その事実が恥ずかしく、また嬉しくて、それで会長、思い余って、全校生徒の前で大好きな友達、まりあさんだなんていっちゃうんだ! まりあ赤面、林檎はぞくぞく。変態だーっ! 罰だなんていってるけど、いや、ほんと、不思議でおかしな読後感。これはちょっと癖になっちゃいますよ。

『いろはよしなに』、これとても素晴しい。伝統深き白鳥女学校。そこに入学してきたいろはは、育ってきた環境のせいで女性が苦手だっていうんですね。なのにこの女の園。出会う人出会う人にドギマギして、逃げ出して、けれどお嬢様にしつこく言い寄る不埒な男性、男だったら怖くないと、ずいと前に出、撃退してしまうんですね。なるほど、これが一条美代といろはの出会い。優しくたおやかなお姉様で、まあいろはは逃げちゃうんだけど、なるほどこの人との友情なのかなんなのかをいろいろ深めていく漫画なのね。そう思っていたら、あらあら、早合点。まだあるんだ。さらに上乗せしてくるんだ。ええ、もうひとりお姉様がいるんですね。下級生の振る舞いに毅然と注意する、凛々しくも気高いお姉様、それが仁科鏡子。本来なら上級生、下級生、ふたり一組となるはずが、手違いで美代、鏡子、いろはの三人が同室になってしまった。さあ、ここからですよ、ここから。この一年で、ふたりの上級生から、ひとり、お慕いするお姉様を決めなさい。そうなって、ああ、いろはの争奪戦? ああ、これいいよ、これ素晴しいわ。この状況を成立させる展開の見事さ、そしてお姉様、ふたりともに素敵で、わあ、これはいい。見事に期待の第一回でした。

『フタリグラシィ』、ゲストです。あ、『ボドゲde遊ぶよ!!』の人! こいつは嬉しいなあ。女の子ふたりの同居ものなんですね。物静かで黙々と本呼んでるりなと、なんだか落ち着きのないしぇるのふたり暮らし。ほんと、しぇるのキャラクターがたまらんですよ。ひとり、わーっとなんか盛り上がったと思ったら、たいしたことなかった、すっと沈静化してみたり、なんか思い付いてヒゲとか作り出して、こうとやる気出したら熱心なんだけど、出るゴミはあたりかまわず放置して、それをりなが片付けてくれてる。この盛り上がりそうで、全然盛り上がらないコミュニケーション。腕立て伏せどころか腕伏せになってるりなとか、夕食のおかずのリクエスト、聞くだけ聞いて関係ないの出すしぇるとか、微妙に噛み合ってるんだかどうだかわからない、その合間、遊びとでもいったらいいんだろうか、そこに不思議とおかしみが湧いてきて、いやあ、面白かったです。ふたりの関係いいですよね。自由すぎるしぇる、りなもか。家事は分担してる。しぇる、ご飯作る。りな、片付ける。基本的にアクション起こすのがしぇるで、それを片付けて安定させるのがりなって感じ。仲良くて、あのプレゼントのくだりとかね、わお、りなが高揚している。うん、よかったですよ。ふたりとも可愛い。チャーミングなのです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第2号(2015年2月号)

2014年12月27日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年2月号

『まんがタイムオリジナル』2015年2月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、テーマは雪合戦でありますね。真ん中に山下ナース、右手に雪玉持って、けどこれは今まさに喰らったってところみたいです。あの肩にのった羊がいいですね。参加してる皆、それぞれに羊モチーフつきなんですね。他には『らいか・デイズ』らいかが雪玉いっぱい抱えてたり、そして『小森さんは断れない!』小森さん、雪玉を作っています。『北斎のむすめ。』お栄も雪玉手にしておりますね。

『満開!Sister』、突然知らされたカンナの留学に狼狽するたけしでありますよ。たけしが慣れてくれるのを待っていた。まさか一年以上かかるとは……。けどようやくうちとけて、安心して旅立てるよ。ええ、カンナ、イギリスにいっちゃうんですね。ああ。けど、たけし、寂しいとかないとかいっちゃうんだけど、どう見ても強がりで、サツキにばっちり見抜かれてるのがいい感じ。しかし、サツキがたけしのことをどう思ってるかとか、さっぱりわからぬままに最終回むかえちゃいましたね。対して明確になったのがさくらで、カンナで、いやもう、カンナ、帰ってきちゃったよ! いや、なんだって? 2週間のショートステイ? そんなこったろうと思ったよ! いや、ほんと、けど、この展開あってなおたけしのカンナへの気持ちもはっきりとなって、いやもう、ナイス最終回でしたよ。最後の最後の展開も、もうね、いやもう、ここでこう先に進めてくるとは思いませんでした。カンナエンドだけれど、最後のさくらの妖艶さ、いやもう大変に素晴しいものがありました。

『迷走乙女の文学会議』、ゲストです。もと文学少女の倉野さんと、チーム長の松島さん。松島さんに問われて、倉野さんが答える、そんな展開見せるのですけれど、今回の題材は『走れメロス』。世間話? それともなにかのテスト? 混乱しながら答えたのが、結論からいうとメロスが全裸です! おおう。確かに全裸だけど、それは結論じゃないよ! 日本文学イベントの企画を請け負っての質問。それを理解した上で倉野さんが答えるのはいいんだけど、なぜそれをサラリーマンにたとえる? だって、メロスってもともと 無茶な話じゃん。それをサラリーマンにしたら、それはそれは酷い話になるのは当たり前で、いやもう、酷かった。こんな同期、困るよねえ! ほんと、つっこみどころしっかり明確に描かれて、面白かったですよ。けど一番面白かったのはラストだと思う。この展開、この落ちは予想さえしなかったもので、ええ、ここに面白さは集約されていた、そう思います。

『北斎のむすめ。』、ゲストです。あ、『春雨平安日記』の人か。いきなりカラーとか、期待されてるのかあ。タイトルのとおり、北斎の娘が主人公なんです。ということは、応為なのかな? そう思ったら、ああ、やっぱりそうでした。ただし名前はお栄で登場です。さっぱりきっぱりとした娘。同時代の絵師たちの奇行なんかもまじえつつ、豪快でちょっと横着なお栄のキャラクター、うまいこと表現されています。いや、とりあえず自分はお辰が気に入りましたよ。引っ越し魔だったという北斎の話なんかもうまいこと折り込んで、あの親父探しの顛末やら版元さんのしたたかさとか、やっぱりしっかりいい感じ。ええ、伝説に今風のくすぐり、ナンセンスなんかも加味して大変面白くしあがっていたと思います。

『お手紙、あたためますか?』、ゲストです。郵便局ものなのだそうですよ。舞台は北海道。なので雪掻きなんかも必要で、帰りが遅いと見にいったらかまくら作ってた。それがののちゃん。ちんまくて可愛くて一生懸命、そんな子で、ちょっと頑張りの方向が違っちゃったりするけど、女性3人の郵便局で、町の皆と交流しつつ、毎日の仕事に頑張る。そんな様子がほのぼのと描かれているんですね。郵便局、今はもう分割されちゃってゆうちょ銀行とか、そんな風になっちゃってますけど、雰囲気としては分割前、民営化される前の郵便局に近いものがあって、懐かしく感じました。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第2号(2015年2月号)

2014年12月26日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年2月号

『まんがタイムきららフォワード』2015年2月号、一昨日の続きです。

『怪獣の飼育委員』、この漫画、すごく気にいってますよ。今回は、前回飼育委員長、月子に懐いて車に貼り付いてた小さなあいつが再登場、すごく大きくなって、校舎にぺったり貼り付いてるんですね。で、なんとかしないといけないんだけど、なにをどうしたらいいものか。怪獣使い、テイマーの技能は暴れそうな怪獣をおとなしくさせるものだから、もともと貼り付いてるだけでなにもしてないこいつには役立たない。主人公唯音と仲のいい、あの大きなやつ、そいつを呼んでも一緒にお昼寝。うん、このシーン大好き。なんだろう、すごく平和です。しかし、怪獣が石になるというの、ああ、確かにそんな話がありました。けれど、これ、死んだわけじゃないというのがわかる。唯音の歌によって脱皮? さらに姿を変えて飛び立つ怪獣の姿が堂々として、そして月子との静かな交流。月子が本当によかった。責任感があって、けれどそうした態度の向こうに情を隠している。その情のほろりと現れて見えた時に、どきりと心が動かされる。ええ、月子、本当にいいキャラクターでした。

『オンリーロンリーヴァンパイア』、ついに、ですね。純の正体がばれてしまった。灰城睦の血を吸ってしまったんですね。自分のやってしまったことにショックを受ける純。ひとり残された灰城の戸惑いと自問自答。ああ、彼は純が吸血鬼とは疑ってなかったんですね。そんな彼のもとに現れた静流、彼女にゆさぶりをかけられて、揺らぎながらも、純のことを、本心を知りたいと思うのが灰城という人なんですね。なるほど、静流の昔話。これを聞けば、吸血鬼である彼女が決して人と相容れない存在というわけではないとわかる。また純に対しても暖かく見守ってる、そんなスタンスであるみたいですね。さて、静流と対峙する里田先生。純のもとに現れたお姉ちゃん、さあまだなにか動きそうな予感がしますね。

『トリガーハッピーウィッチ!』、うおう、扉が超可愛いぞ。さて、マサムネが教員となって学校に潜入し、対アンの作戦を練るんですね。頼りは、アンの姉、メイ。乏しい情報を頼りに、いかにアンの攻撃を回避するか策を講じるのですが、けれどその間にアンの手はどんどん進んでいたっていうんですね。いやいや、怖いよ。どんどん浸透していく。その術でもって、どんどん手駒を増やしていく。その姿は妖艶で、そして語られる魔女の炎を狙うアンの動機。ああ、認められたい、その一心であったんですね。そして五十鈴さん、ああ、この人、すごいな。ここまでの動き見せるの、はじめてじゃない? しかしアンには及ばず敵の手に落ちて、さあ、どうなる。五十鈴が軸となって開始されるアンの作戦。いや、ほんと。チーのピンチ、これをどう切り抜けるのか。どう決着させるのか。そのヒントと思えるものはもう提示されてるようにも思うのだけど、いや、けど、わからないですよ。ほんと、どうなるんでしょう。

愛しの花凛』、最終回でした。めるんちゃんの卒業式からはじまって、ああ、彼女の一年、それを総括する挨拶が本当に素敵で、その言葉に集約される彼女と豊の物語を見てきただけに、ぐっとくるものあったのですね。そして豊の逡巡とめるん、いやさ花凛の決意。豊は最後まで自制する理性を緩めることがなかったなあ。責任というものをそれだけ強く感じているんだろう。その彼の気持ちを露にさせるのは花凛の決断で、踏み込みで、あの素直で真摯で真っ直ぐな目。凛として美しい、この人のらしさ、美点というものが集約されているような描写、展開にやられてしまいました。あの、花凛に向き合う豊が、自分の気持ちを言葉にしようとするシーン。コミカルで、チャーミングで、本当に愛らしい。そして最後の最後までやっぱり理性的であり続けた豊。ああ、これは理性の人と思いの人、対照的なふたりの、出会って、引かれあって、そして結ばれる、そんな恋の物語だったんだなって思わされたのでした。

2014年12月25日木曜日

Rice plant, taken with GR DIGITAL IV

今年ももうちょっとで終わりますね。もう、あっという間ですよね。ついこないだまで昨年末だった、そんな気がしてならんのですが、そうかあ、もう一年かあ。GR BLOG、今月のテーマは今年の一枚だそうですよ。一年を振り返って、これというのをピックアップしたらいいのかな? というので、のっけから月蝕を選んだわけですが、これ、GRじゃなくてPentax MX-1で撮影したものだから、残念ながら評価対象外であります。テーマには一枚とあるけれど、いくつピックアップしてもかまわないというので、ざっと振り返って、印象に残ってる、そんな写真をがばっと選んでみました。トラックバック企画「今年の一枚」に参加します。

一枚一枚にコメントしていこうかな、みたいにも思いましたが、やっぱりやめておきます。ざっと見て、あーこういうのが好きな人なんだと思っていただければ幸いです。

2014年12月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2015年2月号、発売されました。表紙は『ハナヤマタ』でありますよ。お正月ですね、羽根つきですよ。着物を着てナルとハナが羽根つきしてるのはいいとして、おお、ナルは随分羽根を落としたようで、顔に墨のあとがしっかり描かれて、それもまたキュートです。向こうにははしゃぐハナの姿が、お、ハナは墨のあと、ないんですね。ナルの羽子板、柄がヤヤでして、そしてハナのは来年の干支、ひつじであります。めぇ〜とかいってんの。ほんと、可愛い羽子板ですよ。

2回に分けますよー。

『鬼が出るか蛇が出るか』、いい感じに発展してきてるじゃないですか。中学校で寒村にきて、はたして将来はどうなるのか。心配する優を見て、うわあ、すごい真面目だ! なんか感心してしまいました。こういう将来の進路とか、進学とか、そういうことがしっかり描かれることになろうとは思ってなかったんですよ。前回、ちょっと仲良くなった霞とさらに打ち解けた感じ、かと思ってたら、優は別に仲がいいわけじゃないみたいにいっちゃう。それで霞がなんか、ね、引っ掛かっちゃうんですね。やっぱり気になってるんですね。仲良くなった、そう思ったのは私だけだったのか、みたいな感じですよね。鈴だけに優しいのも腹たつし、と、ええ、いい感じに発展しておるわけですよ。うまいなあ。鈴のおつかいに優と霞も付き添って、それでこの村の状況、さらに少し知ることになって、ええ、孫を見たい、自分の子に相手がいないのは不憫だ、優の情に絆された瞬間ですよ。さあどうなる。霞の表情、意味深ですよね。

『そこテストにでます!』、新連載です。国真かえでとの高校生活を夢見て破れた数馬少年の物語でありますよ。ああ、かえでと数馬、そろって同じ学校を受けるも、数馬の桜は無常にも散ってしまった……。小学生の時分から思い続けていた国真かえでだけれど、学年トップ、優秀な彼女に告白しようというものはついぞ現れず、ああ、数馬もそのひとりであるわけですね。そんな数馬の転機、いや、この展開はびっくりしました。いえね、目にもショッキングな事件が数馬もろとも読み手を一気に引き込んで、そしてこの事件から数馬の身の振り方、さらにいえば、失ったと思われた縁や、さらには新しい関係を築くきっかけを得る、そんなことになろうって予感をさせるんですね。綺麗なお姉さん、社林胡桃に誘われて学習塾講師をはじめることになる。そこで出会うことになるのは、かえでの妹なのでしょう、いろはであると予告がされて、かつもみじなる女の子とも再会。って、ああ、もみじは数馬をよく知ってる、むしろ気になってる様子なのに、数馬の方はさっぱり響かない。ええ、数馬と女の子たちの交流、どのようになりますか、とりあえずもみじに関してはネガティブスタートなのが確定って感じ。最初はこの子がメインだったりするんでしょうか。クリップみたいな髪留めが可愛くていいですよ。

夢喰いメリー』はイチマちゃんとみなとの再会ですよ。わーお、イチマちゃん、すごく綺麗。いやほんと、イチマちゃん、読めないなあ。イチマちゃん、いったいなにがしたいのか。いや、もう、鼻血出してるイチマちゃんもエレガントだなあ。みなとと会いたかったんだろうなあ。人見知り、そんなイチマの執着と素直になれない性格と、けどその狭間にこの子の魅力というのはよく現れていて、ああ、イチマよ、頑張れ。そんな気分になったのでした。って、待て、イチマはとりあえずメインじゃない。現界に現れた夢魔たちのこと、段々と明かされてきましたね。なるほど、普通の人には見えない! かつて器になった者にしか見えないのか。そして白儀の色が語られて、戦いは一旦終了。仕切り直しになるのかな? メリー、夢路とイチマちゃん、再会する? ほんと、読めない展開に翻弄されっぱなしですよ。

『CROSSOVER』、ゲストです。前後編の前編。義賊を自称する蒼と、彼女を追う有馬宙。ふたりの捕物、追いつ追われつ? そう思ったら、どうやら一方的に蒼が逃げてる感じですね。蒼は盗みにポリシーを持っている? 単純に泥棒をして終わりという人ではないようで、また宙も、敵ながら蒼のことを信頼しているところがあって、けれどその信頼が揺らぐ? 人を傷つけるはずなんてない、そう思っていた蒼の前には負傷した警備員がいて、ああ、おそらくは第三者がいるのでしょうけど、このふたりの関係、ないしはこの事件の顛末、どのようにつくのか。気になるところで次回に続くでありますよ。

『ポジティブフェイス』、ゲストです。こちらは読み切りみたいですね。カメラにまつわるお話。そう思っていたら、どうも普通のカメラじゃないんですね。最初、普通の写真ものと思っていたから意外でして、なるほど、ポジフィルムで撮ればポジティブな、ネガフィルムで撮ればネガティブな気持ちを捕まえることができるっていうんですね。捕えた気持ちはフィルムを感光させることで開放できる、って、現像じゃないのか! このカメラでもってネガティブを捕獲する、そうした活動をしている女の子たちの話。そんな彼女らと、開放されてしまった自分のネガティブに立ち向かい、克服した摩依が、ひとつのチームになるというストーリーは、読み切りながらさらにストーリーが広がる、そんな余地を感じさせるものでありました。

2014年12月23日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年2月号

『まんがタイムスペシャル』2015年2月号、昨日の続きです。

どろんきゅー』、めちゃくちゃ面白いですよ。クリスマスの夜、人気のケーキ屋でバイトをするっていうんですが、ここからがすごい。まるでこれまでの総決算思わせる陣容で、いつぞやのガイコツ兄貴が出てきたかと思ったら、謎のおっさんが出てくるし、佐倉目当てに集まる霊たちを自転車でひく佐倉母のパワフルさもすごくて、ほんと、霊たちのあたふた、すさまじかった。水道から吹き出る暖かなワイン。血の涙流すストーカー幽霊。もう最高。強烈でした。そして最後に泣いてるおっさん。ああ、お父さん。ああ、なんだ、ちょっといい話なんじゃないですか。

『うぶコメ!』、活き活きしてますね。かなでとなかなか会えない力斗が、なんとかかなでに接近しよう。そう考えて選択したのがマッサージ。いやあ、これが面白かった。先輩の肌に触れてもドキドキしない力斗なんですが、これ、あくまでもマッサージという意識が強いからなんだろうなあ。母で練習。ボランティアで出会うお婆さんもシャキッと健康に。そしてこの技術がかなでに炸裂するんですね。もう、笑った笑った。かなではマッサージという言葉に下心感じているというのに、力斗は見事に職人の顔。あんまりにストイックにマッサージを追求したせいで、もうまるでお店みたい。いやもう、最初の目的見失ってしまってる彼がいかしました。それで、最後にはやっぱりいつもの力斗くんで、いやあ、ほんといかす彼です。

『銀河系女子高生ありすちゃん』、なんと、次回で終わっちゃうんですね。その前段階として、将来の夢を語りあう。人はただ大人になるだけじゃない。どういう仕事に就きたいか、どんな将来像を描いているか、そういう話をするんですね。そこでわかる、意外と世俗に馴染んでるありすちゃんとか、自分の正体隠してるつもりでいたゆせとか、こういうの面白くて、そしてありすちゃん、ついに自分の夢を見出すっていうんですね。銀河と人間、時間のスケールがまるで違う両者が折り合える、そんな可能性を見出したのでしょうか。そしてありすちゃんの髪飾りが光っているそのわけは? 次回最終回! もう必見じゃないですか!

『アテナの初恋』、これ、いかしましたよ。合コンの現場で不穏なことを思っている男。ああ、これ、ゼウスが化けてるのか。ということは、ちょいと遊ぼうと姿を変えていった先で、娘のアテナに出会ってしまったというのかー。と思ったら、ちょっと違いました。ヴィーナスに誘われる娘を見て、心配のあまりついてきちゃったっていうんですね。呼ばれてないのに、堂々とまざれば疑われんって、ゼウス様、さすがに慣れたものです。そして娘との会話、なぜか自分の妻のこととなって、ええ、ゼウスはちゃんとヘラのこと愛してたんですね。そしてはじめて知る娘の表情。それと卑屈さ。父としては、ほんと、なんとかしてやりたい、そんな気持ちになろうってものだろうなあ。けど、正体がばれて、妻にぼこぼこにされた父にアテナが加えた罰。ああ、嘘はついてないよね。ちょっと怒って、けど父のことは嫌ってはいない、そんなアテナのいい娘らしさが見えて、とてもいいラストでした。

メェ〜探偵フワロ』、もうたまんねえなあ。ミスレモンからのおさそいでオペレッタにいくっていうんですが、まさかそこでヴィヴィ孫に遭遇するっていうのね。なんだかレモンさんとアーサー、いい雰囲気になっちゃったりしてる? とか思ってたところにガシィッでしょう。もうたまらん。フワロ氏はというと、ヴィヴィアンにがっしり捕まっていて、そのサブタイトルが「絡みつく女達」。もうたまらん。最高に面白かったです。ヴィヴィ孫とレモンさんの駆け引き、鞘当てがもう最高で、ミスレモンの闘牛面。おお、闘う女性というのですか。そしてついには、男の方にイライラしてきた。ついに加えて、親戚の男性とデキてるんじゃない? いや、オペレッタの話なんですけどね、それが実はアーサーとその周辺がモデルになってる。ラウール作のオペレッタという落ちで、いやもう、これはもうマスターピースですよ。こんなに面白いものもなかなかないってくらい激烈に面白かった。フワロ氏がアーサーに、めちゃくちゃいい顔でするアドバイスの酷さもすごい。最後の落ち、おじさん捨て身の救済もたまらん。いやあ、ほんと、親戚のおじさんとデキてるんじゃない? もう、転げまわる面白さでした。

  • 『まんがタイムスペシャル』第24巻第2号(2015年2月号)

2014年12月22日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年2月号

『まんがタイムスペシャル』2015年2月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、リコでありますよ。お正月ですね。絵馬がデコレーションされてて、スワロフスキー? いっぱいついた派手派手で、その上巫女装束のマキ人形までついて、恋愛成就祈願でありますよ。コート着たリコ、これもとても可愛くて、ええ、すごく素敵なお嬢さんです。そして『みずいろミュージアム』から、ハッピ着て元気な沙夏奈のカットもありますよ。ペンギンが獅子舞、アシカが鏡餅、そしフグが迎春の札をさげてご挨拶ですよ。

『ごにんばやし』、ゲストです。のっけからバンドやろう! いいですね、バンドですよバンド。と思ったら、これまで楽器やってたとか、そういう話でもないんですね。私達帰宅部だから、放課後青春しよう。そういってるのが亜子。お調子者っぽいですね。さて、バンドやるとして、なにをやるのか。草笛吹けるよ、となったら、草笛バンド「Leaf」。いや、いいじゃん。これは新規性あるよ。いけるいける。リコーダーも吹けるよ、で縦笛バンド「リコーダー三人娘」。いやいや、リコーダーだってちゃんとした楽器で、古楽とかバリバリいけますから。やってみたいものならグランドピアノ、「フォルテッシモ」。ほかにも続々、アイデアだけは出るんだけどうまくはいかない。これで結局どういうバンドになるのかなあ、そう思ってたら、うわあ、全然決まらなかったよ! これ、次回には決まるんだろうか。あるいは決まらないまま迷走するんだろうか。タイトルのごにんばやしって、そのまま彼女らのバンド名になると思うんだけどなあ、って、あ、ふたり足りないですね。

『だけど温田さんはひとりでデキない』がすごい展開に! 来客対応していた温田さんが、この感覚と懐かしがる女性にそっと抱き寄せられて、いったいなにがあったのか!? このお世話してる感……、間違いなく小麦! 受けて温田さん、まちがいなくちーちゃん! おお、なるほど、高校時代のお世話役だったんですね。とにかくいろいろ頼りない温田を見兼ねて面倒見ていたちーちゃん。最初は気になった、見てないと危ない、そんな意識だったのが、自分がやらないとといった義務感が芽生え、登下校も昼休みも、いつも一緒。親密に、というか結構ベタベタしてたら、自然と男避けになりました。いや、ちーちゃんになら任せられるよ! ちーちゃん、ちょっと依存っぽくてあれなんですが、手紙を待った挙句、嫉妬に狂うとか、いかします。ほんと、いいお姉さんでした。山出千歳でちーちゃん。ほんと、この再会。はたして富崎くんにはよいのか悪いのか? これからの展開も楽しくなりそうです。

『なり×ゆきリビング』、面白いわあ。篠峰さん、意外と料理もちゃんとできる。あんまり積極的じゃないからできないのかと思ったら、なるほど、台所は女の人の聖域としつけられてきたせいで、なかなか踏み込めなかったっていうんですね。洗濯もそう、水回りもそう、一種遠慮してたっていうんですね。けどちゃんとしてるじゃない、そういわれて、ダラしないと、駄目だからという。決して謙遜とかじゃなく、本心でそう思ってるみたいですね。けど佐藤にしても、なんでもできるじゃない、完璧じゃないかといわれて、すごく困る。ズボラだし失敗だってするからと、そういう佐藤さん。なんかすごくあたふたして、追い詰められたみたいになってる彼女を見て、なにかあったらきちんと受けとめてあげよう、そう決意してる篠峰さん、ああ、いい友達じゃないか、そう思わされたんですね。けど、今回のエピソード。だんだんと、ちゃんとした自分だけじゃなく、駄目なとこ、だらしないところ、そういうのも互いに見せる、そんな段階になってきてるんでしょうね。気取った「わたし」じゃなく、当たり前の、普通のわたしで向き合いたい、そんなふたりになってきている、そう見えて、そして佐藤さんのお母さんに電話をするところなんてね、なんだろう、すごく気持ちが暖かくなる。ええ、ふたりの暮らしの模様。なんて素敵なんだろう。ほんと、最高に素敵です。

『大神主任はハナがきく』、ゲストです。営業部のエース、大神主任はハナがきく。いや、比喩とかじゃなくて、文字どおり嗅覚が鋭いっていうんですね。なるほど、誰かがクツを脱ぐと、悪臭にやられちゃうのか。決して便利ばかりじゃないなあ。人を覚えるのも匂い。あの、匂いで判断して人違いするのね、なるほど、違う人の匂いがする所以ってやつですね。いい感じ。体調の良し悪しもわかる。嫌な上司の襲来も察知できる。などなど、この設定ひとつで結構な展開のバリエーション描かれて、やっぱりうまいなあ。そう実感させられるエピソード。ちょっと恋愛の匂いなんかもさせましてね、ほんと、面白さに気になるを加えて、しかもキャラクターがチャーミング。やっぱりほんとうまいなあって思わされるのでした。

  • 『まんがタイムスペシャル』第24巻第2号(2015年2月号)

2014年12月21日日曜日

『まんがタイムファミリー』2015年2月号

『まんがタイムファミリー』2015年2月号、先日の続きです。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』は、レオナルドとミケランジェロ、そしてラファエロが勢揃い。あかんたれのミケランジェロが、消えてまた出てきたクロナカを怖れてるのがなんかいい感じ。さて、口の悪い、性格も悪そうなラファエロだけど、おや、決してそういうわけでもないのかな? フィレンツェでは大きな仕事は有名どころに回っちゃうから、いろんなところに出向いて、技術やトレンドの調査をしてる。なるほど、真摯なボーイなんですな。それに、レオナルドに結構心酔しちゃってたり? いやもう、いい笑顔でしたよ。そしてクロナカにラファエロ、レオナルドの仕事を手伝うことになって、ああ、クロナカもちょっとずつ技術を身につけてるんだ。いろんな工房でいろいろ見た、そういったら、手の平返したかのようなラファエロの変貌ぶり。うん、貪欲なんですよね。いかします。ここで問題になるのが絵の具の質。この絵の具だと流れてしまうということをクロナカは知っている。けれどいうべきか、どうしたらよいのか、悩んだんだけど、結局は強情レオナルドの性格のせいで、悩む必要なくなっちゃって、ええ、流れちゃう未来が決定ですよ。ほんと、レオナルド、いいおっちゃんだなあ。なんか可愛らしいわい。

『軍神ちゃんとよばないで』、虎千代、お馬の稽古ですよ。今川義元も乗れないんだからって、はなっから逃げ腰の虎千代がいかします。うん、そういう逃げの精神、大好き。面白かったですよ。柿崎の虎千代につっこむ、ヒマだろ、何の見栄だよ。うん、これはいいツッコミ。虎千代が乗ることになった馬は、暴れ馬と知られた放生月毛。けど、どうにもこうにもエロ馬で、フニャンやらピトッやらですっかり懐柔されちゃって、ほんと、知らぬが仏みたいな話。馬の稽古の風景も面白く、馬の脚は4本あるよ、柿崎はバカだなあ。お前の耳じゃねえ、馬の耳だ。ほんと、面白かった。そして落ちがいかします。ずしっ、ゴツゴツムキッ、でもって、馬に蹴られるってのね。ほんと、柿崎、ナイス笑顔でした。

『かしこみかしこみ』、ムク、面白いなあ。ちょっと不良っぽい少年のこと、かっこいいと憧れて、真似するってんですね。ポケットに手をつっこんで、気をつけろよ。真似をするにはポケットがないと。というので、なぜエプロン。かっこよさよりも可愛さに舵を切ってしまっていて、憧れの君、小山くんもエプロンのチョイスに驚くほどでありますよ。さて、小山くん、悩みがありまして、お母さんとの関係を改善したい。プチ祈願にいくのかな? そう思わせて、自力で解決するっていうんですね。きっかけとなったのは、ムクのエプロン。うん、この巡りめぐって、自分の親切が自分に報いる。そういう感じが実によかったですよ。そしてやっぱり人気になるエプロンムク。なんだか定番になってるみたいですね。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第2号(2015年2月号)

2014年12月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2015年2月号

『まんがタイムきららMAX』2015年2月号、昨日の続きです。

『ステラのまほう』、いいですね。夏コミが終わって、次をどうしようかという話。珠輝の、ゲームとはという疑義があり、うん、確かにノベルゲームはそれとしてジャンルを形成しているし、面白いものも確かにあるんだけど、ゲームらしさに関しては珠輝のいうこともわかるなあ、そんな風に思います。というわけで、珠輝が非電源系テーブルゲームオンリーイベントに遊びにいくという話。うん、これは面白かった。もともと、いろんな新しい遊びを考えるのが好きだった。そんな珠輝がイベントにいって、すごく刺激をもらって、遊んで、買って、そして作りたいと思う。ほんと、これ、新しい局面に到達しちゃうんじゃない? そんなステップアップの予感がする。ええ、これはいい振りであると思いましたよ。

『ももうさロール!』、久しぶりだ! ゆるキャラ、ももうさくんのテコ入れを考えるっていうんですね。なるほど、現在806位。さらに順位を押し上げようと、アイドル要素を取り込んでみないか。はやりのご当地アイドルに乗っかってみよう、っていうんですね。千夏が衣装を作ってきちゃってるとかね、なるほど、もともとこういうのが好きなんだね。けど、自分では着ようとしないんだ。春子に着せたらサイズが合わない。それで秋奈に着せるんですね。うん、似合ってるじゃないですか。しかもノリノリで踊っちゃったりして、すごくいい感じ。というか、冬のアイドル姿も見たかったです。

ホームメイドヒーローズ』、いよいよこの日がきましたね。悪の組織側には怪人が配備されて、って、おおう、着ぐるみか。なるほど、お父さんが入るんですね。こういうところは、イビルマ様、律儀ですよね。破壊怪人コブワース。デビュー戦はいつもの商店街で、って、おお、この商店街もタフでバイタリティ旺盛ですよね。悪の組織が出没する商店街として、お客を呼び込む気満々で、メール通知サービスなんかもはじめちゃった。ええ、このメールでもって麻凛、烈人に出没の通知されるんですね。まあ、今回はもう現場にいちゃってるんですけど。面白かったですよ。いつぞや大活躍のトーゴ・マスカラスも参戦しての乱闘。そこに真白がひとり、変身して登場。いやいや、面白くなってきましたよ。まさかの正義側のデビー、真白、いやさピュアホワイトのシングル戦になるんですね。なるほど、ジャンプにアシストがついている。またマスクの機能で、ガスにも強いときた。ジャンプアシストの応用で強力なキックも可能、って、仮面ライダーみたいだ! キック一発で怪人は爆発四散。それでもちゃんとお父さんが無事なのはいいですね。ええ、なんだろう、いよいよ面白くなってきましたよ。

ご注文はうさぎですか?』、なんとチノが和装で甘兎庵で仕事していますよ。いったいなぜ? と思ったら、なるほど職業体験なんですね。って、いつもとあんまり変わらん。マヤはラビットハウスで、メグはフルール・ド・ラパンで職業体験。さて、今回初登場の千夜の祖母。おお、怖いお婆さんだ。今回は甘兎庵の仕事がよく描かれて、給仕だけでなく、お菓子作りの現場まで。なるほど、こうして千夜もねりきりを作ってたりするんですね。また、お婆さんもちゃんと店に詰めている。なるほど、いろいろわかる職業体験です。しかし、今回のメインは千夜とシャロだったんですね。チノの着た色違いの着物。シャロのために作られたものだった。一緒に働きたい、そんな風にも思っているけど、なかなかそれを言い出せない千夜がいい感じ。手紙で気持ちを伝えたら、シャロが違う風に解釈して、フルールの制服持ってきた! わお、千夜、めちゃくちゃ可愛いじゃんよ! 黒髪も映えてすごく素敵です。ほんと、今回、キャラクターしっかりいろいろ登場させて、千夜とシャロのエピソードしっかり描いて、また、千夜、シャロ間の嫉妬、チノ、ココアの写真対決など、頭から最後までまさに充実でありました。

『みことの一手!』、最終回ですよ。なんと、血と囲碁が支配する闇の時代が!? って、のっけからすごい導入だな、おい。前回描かれたみことの対局。その様子を記譜から蛍が読み取って、ああ、みこと、勝ったんだな。1目半の勝ち。僅差に見えて実はそうではないということが対局者の様子からもわかって、そして少し前向きになったみこと。これまで俯きがちだったこの子が、しっかりと顔を上げて、囲碁に対し向き合う意思を見せるんですね。蛍とみことの対局。みこと、落ち着いて、しっかりと状況を見て、そして自分ならこう打つ、まっすぐに打ち込んでいく。その様子、晴れ晴れとして、そしてなによりも楽しんでいるその姿が美しい。蛍とみこと、ふたりの心の触れ合って、その対話にも似た対局の様子で終えるこの物語。芯に強いものを持った物語だったと思います。

  • 『まんがタイムきららMAX』第12巻第2号(2015年2月号)

2014年12月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2015年2月号

『まんがタイムきららMAX』2015年2月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』、ココアとシャロが綺麗な晴着姿で、お正月でありますよ。ココアの手には甘兎印の特製鏡餅。下からティッピー、あんこ、ワイルドギース。餅、餅、みかんでありますね。そしてシャロはお年玉を持っていて、いや、しかしふたりともに華やかな着物。模様は梅ですね。ピンク色のシャロに、ちょっとオレンジがかったココアの着物、ちょっとずつその雰囲気が違うのが、いいグラデーションになっていて、実に素敵です。

いちごの入ったソーダ水』、こひめのお母さん、尋常じゃないですよ。どんだけ娘が可愛いのか。ペンネームを考えた、すなわち作家になった、そこに茅が拍車をかける。なんだかどかどか話が大げさになって、おかしいなあ。私の娘すごい。がんもおいしい。こひめのママ、見た目にはかっこいいのに、こんなにも面白いだなんて。そして、海ですよ、海。おおう、なんだ、るーちゃん、めちゃくちゃセクシーじゃん! ええー! どうしたらいいのん? 狼狽するほどセクシー。健康的な美がありますね。そしてやっぱりぶっとんでる茅。というか、御代田がルールの島ってのもすごくって、そうかあ、ひめさまなのか。あの、月にいいところで育ったんだなっていわれて、そっかーと受け取るこひめの表情が、すっきりと、さっぱりと、なにか高くて広い空思わせるもので、実に素敵でした。そして先生。うおー、めちゃくちゃ可愛いじゃん。うわー、うわー。私はいったい、どうしたらいいのん?

『神様生徒会部!』、タヂカラオがすごい過保護にされてる。朝ご飯作ってもらってるどころか、髪を洗ってもらって、お弁当用意してもらって、さらにはトイレの心配までされる。すげえ。それで自信なくしたラオをまりあがはげますんですね。いろんな部活の助っ人やってみよう。最初はソフトボール部で、一本釣り打法ってすごいな、なんだろう、笑みがとまらない。次いでバスケ部、そして水泳部。どれもうまくはいかなかったんですけどね、けどいろんなユニフォーム、可愛いですね。うん、実にD☆Vです。そしてラオの力、ちゃんと役立って、ええ、自信も取り戻して、大変よかった。テラス様の落ちも、ええ、完璧ですね。うん、誰かと違ってため息くらいですんでいる。ええ、完璧ですね。

『そらぷれいす』、ゲストです。やってきた転校生、七海そら。ちんまりとして可愛い子。ちょっと内気? どこに引っ越してきたのかと聞くと2階と答える。変わった子? かと思えば、なるほど、確かに2階だったわけなんですね。夢果が積極的にアプローチ、そらと仲良くなるんだけど、この夢果、ちょっと変わった趣味があって、空き教室が大好き。学校内の空き教室、なんでか合鍵を取り揃えていて、そして踏み込んだ旧館2階の第二図書準備室。なんと、そこにそらが住んでいたっていうんですね。姉とのふたり暮らし。わりと駄目な姉さんらしく、それでしかも無許可であがりこんでるのか! さて、この状況、どうなるのか。秘密継続? それともばれちゃう? 次号、刮目して待て、でありますよ。

『アイはぐ』は実穂の問題、解決に向かって一歩前進しますよ。家族に内緒で合宿にきた。きっと許してもらえないだろう、そう思っていた実穂だけど、その理由が判明するんですね。いやあ、びっくりしましたよ。きっと厳しいお家なんだろう。そう思ってたら、おやあ、お姉ちゃんはわりと緩い感じだぞ? ゲームしてる。なるほど、徹ゲー。しかも手にはイケメン抱き枕。なるほど、オタクのお姉さんであります。実穂の姉、茉穂がいうには、実穂の置かれている状況は自分のせい。小学生の頃、アニメやらゲームやらにはまっちゃって、成績も落ちちゃって、その分の親の期待も全部実穂に向かっちゃったという。姉は姉で、妹にすまないと思っていて、だから実穂のアイドル育成部での活動を知って、安心してたんですね。妹を支えてやってほしい、いいお姉さんだと思います。しかし、こうして実穂の問題解決に、部の皆も、そして実穂も動き出して、はたしてこの先はどうなるのか、それも気になるんですけど、まさかこの実穂の状況をひかりの状況に重ねて、その似ているようでけれど違うということを通じて、ひかりのテーマを深めていく。ああ、うまいな、そう思いましたよ。ほんと、この対照でもってひかりのストーリーを際立たせる。見事だって思いましたよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第12巻第2号(2015年2月号)

2014年12月18日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年2月号

『まんがタイムきららミラク』2015年2月号、一昨日の続きです。

城下町のダンデライオン』は、修と花のその後ですよ。奏の誕生日のプレゼントを選びたい。なので買い物に付き合って欲しいっていうんですが、なるほど、修は花の気持ちにちゃんと答えようと思った、その気持ちを固めたっていうんですね。この漫画、茜様をメインにしながらも、兄弟姉妹それぞれをきちんと描いて、その丁寧さが素晴しいと思ってる。王になること、積極的な子もいれば消極的な子もいるわけだけれど、そのひとりひとりの気持ち、思惑、やりたいこと、なりたいこと、それが王位争奪という大きなイベントを軸に展開される。今回の修の気持ちなんか、本当にそうだったと思う。好きになった子に気持ちを伝えたい。できればずっと一緒にいたい。当たり前の望が、けれど王家の人間である修には簡単には決められない。その簡単には踏み切れなかった気持ちを、今しっかりと前へ進める、その修の思いが本当によく描かれて、伝わってきて、素晴しかったです。父王と母に似てるふたりとかね、ああ、先日の父母の出会いのエピソードとか、すごくよく生きてる。またあるいは、宮殿が描かれたことで、父王の望んだものがなんであったか、わかる気がした。ええ、しみじみ沁みいるものがありましたよ。

ゆずりはコーポレーション』、ゆずりはたちがテレビデビューですよ。例の静流との対決番組。そこで現時点の売上を発表することになるっていうんですが、楽屋でのいざこざから、新たに発生した約束。ゆずりは、挑発に乗っちゃったなあ。もし負けたらなんでもいうことを聞く、なんていっちゃった。そして7月8月の売上が発表されて、あー、100万近く差があるのかあ。もちろんゆずりは達が負けていて、給料も払えてないでしょうって、ほんと、そうだよなあ。大変だよ。中間発表で負けて、それで追加された条件っていうのが、最終結果で負けたら社員を引き抜かれるというもの。ということは、静流たちはゆずりは側の誰かを欲しがってる? そうかと思ったら、最後の静流とジニーの会話が謎そのもので、あれ? 彼女らは最後で逆転負けをするつもり? となると、なにが目的なんだろう? うわあ、なんか一筋縄ではいかん感じになってきたよ。うわあ、静流の意図、全然わからなくなっちゃいましたね。

『ミソニノミコト』、面白かったなあ。ミソニノミコトとサンタクロースの出会いとか。けど、そこからまさか神仏習合に話が流れていくとか、まったく予想外でした。神道と仏教の混じり合い。まさかそれをうどん屋とカレー屋で例えるとか、それもまったく予想だにできない展開で、いやはや圧倒。でもって、なんだかためになる。うん、面白くてためになる、そんな漫画に極端に弱いのです、私は。もう、今回、めろめろでしたね。もちろん簡単に描かれることで、神仏分離の意図するところとかは明確にはされないんですけど(おそらくは意図的に)、でもまさかそこで落ちがカレーうどんになるとかね、この発想、ほんとしびれました。あと、ミソニノミコトが蚊帳の外とかね、うん、なんか楽しい感じでした。こういうノリ、好きなんですね。そして後半のアイス争奪、これも面白かった。キャラクター、よく動いて、その魅力が発揮されてますよね。そしてここでも神仏習合。うん、ミソニノミコト、なんか楽しい神様であります。

『きしとおひめさま』、つくよと速人の昔の話。子供の頃の夏休みの思い出が語られて、しかしここで印象的なのは、つくよの能力ですよね。つくよの本当と嘘を見抜く眼力? いろいろと見抜き見分ける力が仇になったと思える話に、迷えるつくよを速人が救った。ああ、なんだろう、この回想はつくよと速人の関係、その発端を描きつつ、さらにいろいろ、多くを語っている、そのように感じます。いや、ほんと、この漫画は、こうして語られた多くの中にこそ、次に繋がって生きるものがあると思う。だから追って、拾って、把握していくの大変なんですけど、きっとそれをしっかり掴めると、より以上の面白さを発揮するんだと思うんですね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第2号(2015年2月号)

2014年12月17日水曜日

『まんがタイムファミリー』2015年2月号

『まんがタイムファミリー』2015年2月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』、水泳部の面々がおせち料理のお重を皆で囲んでいるイラストであります。中央にカツ代、彼女を囲んではっつー、あゆたん、かじりんと、そしてえびちゃんもいるんですね。豪華なおせちがぐーっと押し出されるようで、けれどそれに負けないくらい豪華なお嬢さん方の表情、姿が魅力的な表紙であります。

『牧場OL』、新連載のコマ割り漫画であります。新社会人、野花南が配属されたのは北海道の牧場だったというんですね。食品メーカーが農業分野に進出する。なのでそのスタッフとして、元気がとりえそうな南が抜擢されたというのです。慣れない北海道で、慣れない仕事に臨むわけですね。軽トラで出迎えの鹿谷氏、その作業着の臭いに戸惑い、そしてトラックの荷台で農場へ。ああ、酪農かと思ってた。畜産だったのか。先輩社員糸魚沢、クールでいけすかない眼鏡男子かと思ったら、やたら動物に好かれてるのが面白い。そして南も、脱走した黒毛和牛に気に入られたようで、べろんってね、これはちょっときつい! でも、いずれこの子も慣れていくんでしょうね。

『宅飲み残念乙女ズ』、おお、すごいタイムリー。雪横殴りの寒い夜ですよ。うん、今日、めちゃくちゃ寒い。女3人で年越し酒。忘年会で飲み過ぎて疲れてるといいながら、目の前にビールがあると飲まずにはおられない。そんな彼女らの忘年会の話。グリっちはやっぱりハーレム築いてるし、ゆみみはというと、ちょっとした対決になってる。ああー、女だらけの職場だとそうなるんでしょうね。しかもコスメ販売員ともなると、なおさらなんでしょう。てつ子の忘年会も、店長とふたりで、なんて、なんか色っぽい恋の予感!? みたいな状況を発生させながら、わーお、さすがてつ子だ、さっぱりわやだぜ。てつ子の実家の話。父がゴミ扱いしてくるという切ない話、それが最後にちょっと雪解け感じさせる描写あって、ああ、なにがあろうとやっぱり娘、心配しているんですね。ずっと心配していたんですね。素直じゃない父ちゃんだなあ。

『先生と星が教えてくれたこと』、ちょっと恋の話でありますよ。琴音と昴、ふたりは付き合っているのか? 紗由が部室に駆け込んできて、そんな疑義を突き付けるんですね。焦る天川先生が可愛いなあ。紗由が酷い。琴音のこと、不良気味とか、わりといいたい放題。穏便にすまそうとした昴も、琴音のアイアンクローで撃沈。どうにもこじれるんですね。けど、ここから天文同好会創立の話などに広がって、そして天川先生の昔の話。仲のよかった人と仲違いしてしまった。そのことを詫びたい。そして感謝の気持ちを告げたい。そうした先生の様子、静かで、そしてとても美しいと思ったのですね。いやしかし、熊彦と琴音、ああ、特別なんだね。琴音もきれいで、そしてやっぱり天川先生は可愛いのでした。

『火消しなでしこ』、新機軸だ! 住吉さん、落ち着きがなくてアホみたい、そういわれたのがショックで、それで気持ちを殺して、淡々と授業を受けるっていうんですね。そうしたら、住吉、すごいの。いつもより冴えてる。いつもより優秀。三角巾を棒状に畳む、それもさくさくさっさとクリアして、冷静だと効率もいい、消防の仕事にはこの冷静であることが求められている。そう思いながら、全然楽しくないっていうんですね。教官がいいじゃありませんか。住吉にいう、今日楽しそうやなかったな。楽しいんが一番やろ。消防に長く残るのに一番大切なのは、消防が好きという気持ち。住吉が誰よりも資質があるという、その理由を告げるんですね。いやもう、いい話だと思いましたよ。好きで楽しんで、騒いで、効率は悪いんだけど、けどこうして取り組んでるのが一番身になる学び方なんだと思いました。うん、自分もかくありたい。

『パートのロハスさん』、ゲストです。ロハスな生活を提案するスーパーマーケット。その店で中心になっているのが、広浪純子、あだ名がロハスさんなんですね。ロハスというと、持続可能とか、自然志向とか、そんな印象がありますけど、このロハスさんは割といいかげんで、店内で生演奏をやってみたり、それから健康のこと考えてお菓子やら酒やら、売らなかったりする。好評みたいでなによりなんですが、漫画としては、いわゆるロハスを提案するというより、そういったものを過剰にやって見せてましょう、そんなノリでありました。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第2号(2015年2月号)

2014年12月16日火曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年2月号

『まんがタイムきららミラク』2015年2月号、発売されました。表紙は『幸腹グラフィティ』、おお、このふたりだけとは、なんか珍しい。リョウと椎名でありますね。なんかサンタクロースっぽい服をリョウは着てるんですけど、いや、けど、これサンタか? お腹出てて寒そうよ? 椎名は同じ衣装の色違い、青ですね。背をあわせて、ひとつの肉まんを分けあっている。その椎名の表情が、なんだかいつもと違う感じがして、いや、けどとても魅力的なのであります。

アンネッタの散歩道』は、迷子のメイヴ編、決着でありますよ。妖精たちの祭に参加することになったメイヴ。そのメイヴに好意を寄せているスナーシャが可愛くって、でもってスナーシャをめぐるネイルの思惑とか、実にいい。そしてお祭りでメイヴとモリーたちが再会ですよ。けど、メイヴはモリーのことを忘れてしまってる。矢なんか射掛けちゃって、しかしその姿、武人としてのメイヴはかっこいいなあ。モリーの突撃やらスナーシャの告白とか見どころいっぱいで、そしてやっぱり一番の見どころは、メイヴが全部を思い出すことになったシーン。それは君からの手紙だ。ああ、なんと強い言葉だろう。一気に持っていかれる、そんな強さのあるシーン。素敵でしたよ。

『箱庭ひなたぼっこ』、いいですね。ゴールデンウィークの話題。旅行にいく人あり、家の用事がある人あり、と、そこで鈴谷だけは予定がなくて、だから皆と遊びたい。最終日に千堂さんの家に遊びにいくことになるんですが、一度は困ると断られたのを、どうしても許可しないではおられない、そんな心理に追い込む先輩のあの言動、いかしました。千堂さん、和服。というか、やっぱり先輩だけ反応がおかしい。そして生け花の話となって、なるほど、生け花には見る向きがある。生け方にも、天地人? ちゃんとバランスをとるためのルールなりセオリーがあるんだそうですね。今回はそうしたところまでは語られなかったけれど、部員ひとりひとりの自由すぎる生け花が披露されて、それを自由すぎといいながら、面白いと受け入れる千堂さん、とてもよかったです。皆、それぞれ個性的すぎる子たちだけど、そこに面白さがある、そうしたことにも通じる話だったと思いました。

ハルソラ行進曲』は、寒さに弱い朱莉が素敵。一番普通そうなのに、寒さとなったらここまで弱るのですね。しかし、寒さよけにも好き嫌いがある。タイツ、似合わないことないと思うんだけどな。さて、今回は冬の水泳部の活動ですね。体力づくりをする。たったひとりの女子なので、男子には負けたくない、自主練を増やそうというんですね。やなぎ提案の息を吹く練習、その様子を写真に撮ってたサヤの真意が知りたいでござる。若乃の発明あり、そしてサヤの密着。ああ、必然性があるから無下に断れない。いつもと違って工業要素は少なかったけど、面白かったなあ。そして最後のプールの落ち。うん、よかったですよ。朱莉の嘆きが最高でした。

『ビビット・モンスターズ・クロニクル』、よっしゃー! 連載だーっ! 冒頭のあずき、今日はたくさん喋っちゃったなぁ、って充実感じてる様子がほんと最高で、そこから即一人反省会。そこに届く、夢子からのメール。あんこ先生ヘルプミー! それにさくっと初心者FAQで答えるのか! あんこ先生、クールだな。大好きだ。ボンちゃんが出会ったプレイヤー。えらい敵対的、そう思ってたら、おおっと、なんだかうまいこといきそうじゃないですか。最弱モンスターに苦戦する彼女を助けて、ちょっと仲良くなったの? その顛末を翌日学校であずきに話したら、なんかあずきが黙ってる。いや、夢子の思ってるようなんじゃないみたいなんですけどね。でも、ゲーム世界でのボンちゃんとあんこの会話。気持ちのすれ違いと、その解消される様。ああ、いいですね、いいじゃないですか。今まで気持ちをあらわにしなかったあんこが、その思いの丈をぶちまける。ほんと、すごくよかった。なあ、あんこ、よかったなあ。なあ、あずき、よかったなあ。ええい、ああ、ちょっと貰い泣きでしたよ。いや、ほんと、あんこの表情がじわじわと変わっていく、その様子がすごく沁みたのでした。そして、例の子がボンちゃん、あんこの仲間になりそうで、って、いや、うさぎのヘアバンドを装備させるのか! ネタ装備大好きだな、この子は!

『優雅な人と機』、ゲストです。なるほど、お嬢様の生活のお世話をしているお手伝いさん。お嬢様が作ったメイドロボに仕事を奪われかねないと、対決姿勢で挑む、そんな話であるんですね。メイドロボ、美少女アンドロイドかな? そう思ったら、いやいや、でっかいロボット。なんか戦いそう。けど、自分の方が可愛いと主張する、そんなロボなんですね。意固地になるお手伝いさんと、ライバル心全開で対抗しようとするロボのやりとりはちょっとナンセンスでおかしくて、けど共闘したりもする。そんなデコボコのバディもの? 今はちょっとこなれてない印象だけど、こなれていったらどうなるか、気になる感じでありますよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第2号(2015年2月号)

2014年12月15日月曜日

劇場版 アイカツ!

 いってきました、大スター宮いちごまつり! いやね、早起きできない自分が朝一番の上映をネットでもって押さえて、階段から落ちながら早起きして急いで劇場に向かったら、なんと、まだ開いてなかった。それはいいとして、まさか上映機器トラブルで映像が出ないとか、そんなことになろうとは思いもよらぬことで、いや、けど、しっかり見てきましたよ、『劇場版 アイカツ!』。でもその後、立て続けに『ヒューリー』と『楽園追放』を見たらば、もう疲れはてちゃって、いろいろ気力がわきません。ということで、軽く、軽く感想をば。ネタバレも避けたいところでありますしね。

まず、冒頭のライブシーンですよ。うわ、やっぱりこれ、テレビよりも高画質? 手がかかってる? 靴下や胸元のレースが緻密に描かれていて、あれー、テレビでもこうだっけ? すごくよく質感が出ていて、いやもう、のっけから持っていかれたんですが、これ、もちろんまだ本編なんかじゃありません。本編は、このシーンが終わってから。いちごが学園長からソロイベントの打診を受け、いよいよ始まろうというわけです。

見どころはいっぱいありましたよ。これまで、特番やCM、テレビシリーズの特別エンディングでもってちょい見せされてた見せ場シーン、あれ、ほとんど序盤に出尽くすんですね。びっくりしましたよ。あれ、きっと全編にわたりちばらめられていたものをピックアップしてるんだと思ってた。けど、いや、それが違って、いやあ、もう、いいところは全部隠していたんだなあ。

ぐっときましたよ。そう思った人はきっと多いんじゃないかと思います。とりわけ、『アイカツ!』の物語を1年目から追ってきたような、あるいは1年目に提示され、それ以来ずっと通底しているテーマ、それに引かれて見ているような人にこそ訴える物語だったと思います。テレビシリーズであれだけ描いてきて、けれど描かれていなかった、けれど描かれるべき物語がこうして描かれた、そう感じられて、ええ、これは番外編や特別編なんかではなく、まさしくメインストリームのその先に辿り着く地点であったのだなあ。それが素直な感想であります。

テレビシリーズを見ている。継続的に見られていなくとも、『アイカツ!』のストーリーが好きだという人は、ぜひ見た方がいいのではないだろうか。そう思いますよ。

2014年12月14日日曜日

Du-Du-Wa DO IT!! / Good morning my dream

 封切られましたね、『劇場版 アイカツ!』。3年目にして初の映画化。1年目からの主人公、星宮いちごをメインにして、2年目のライバル、ドリアカメンバーも取り上げ、さらに当然として3年目メンバーにして新主人公である大空あかりも登場する。そしてもちろん美月さんもといった具合に盛り沢山な内容が予告されていて、さあ大スター宮いちごまつりはいかなるものになりますでしょうか。ええ、てなわけで、私、明日見にいきます。

さて、実は私は『アイカツ!』のCD、いくつか買ってるんですが、いつの間にかたくさん出てまして、もうなにを買って持っていて、なにを持ってないのか、これからなにが出るのかとか、もうさっぱりわからなくなってしまってましてね、いや、まじで、ほんと全然わからん。だって気付いたら増えてるんだもの、よっぽど熱心に追ってたら、そりゃ当然わかるんだろうけど、ということは私はそこまで熱心には追っていないということなのでしょうね。でも、このあいだ店頭でずらりと4枚面陳されていた『アイカツ!』CDを見て、全部買ってしまったくらいには熱心なんですよ。

その時、購入した中に『アイカツ!』3年目オープニング/エンディングテーマ曲である『Du-Du-Wa DO IT!! / Good morning my dream』がありまして、いえね、私、この『Du-Du-Wa DO IT!!』、かなり気にいっています。3年目に突入したその回のオープニングを見て、お、随分と雰囲気を変えてきたな。そう思ったんですね。主人公も星宮いちごから大空あかりに交代した。主要メンバーも当然がらりと変わって、その変わりましたよ、これからはこの子たちの物語になりますよ。そうしたことをオープニングテーマからしっかり伝えてきている。そう感じたんですね。

ドゥーワップっていう音楽ジャンルがありますね。もちろん『Du-Du-Wa DO IT!!』はドゥーワップってわけじゃないんですけど、けど曲のはじまり、Du-Du-Wa DO IT!! を聞いて、ドゥーワップ思い出したんですね。ポップでキュートで、それでちょっと昔のはやりの雰囲気なんかもエッセンスとして取り込んで、すごくキャッチーに仕上がってる。いやいや、これ、すごくいいよ。しかも、それにつくアニメーションがめちゃくちゃ可愛いんですね。あれは目をとらえます。あかり、スミレ、ひなきの三人が向こうから近付いてくる、それがもうすさまじくチャーミングで、何度見ても飽きない。いやもう、素晴しいですよ。

さて、もう明日の映画に備えて寝ようと思っているところですが、この記事を書くためにちょいと調べたら、おおう、劇場版のボーカル集にサントラも出てるのか。ああ、そりゃそうだよなあ。あったりまえだよなあ。

というわけで、また自分がなにを持ってなくて、なにを買わないといけないのか、わからなくなってしまいました。うう。すごくこまります。

2014年12月13日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年1月号

『まんがタイムジャンボ』2015年1月号、昨日の続きです。

『お隣さんゲーム』は、舞子不調でありますよ。圭介とマネージャー北沢さんの関係を思えばどうにも気はそぞろ。元気はないし、行動もなんかおかしいときました。圭介にその関係を確かめようとしても、どうにも聞けない。なので楓に確認して、なお楓との噂を強化していくというんですね。しかし、一度はマネージャー北沢さんのこと、圭介に好意を持ってるのではなく、後輩全員に対してそうなんだ、みたいに思ったのだけれど、いや、それが違ったのだよ! さあ、どうなる、舞子。圭介の鈍感で事態こそ停滞しているけれど、はたしてどうなるものか、でありますね。

『きつねとパンケーキ』はお正月ですね。おお、みんなおめかしして綺麗。ユメは可愛いし、昴は綺麗だし、高尾さんも綺麗だし、そして結人はかっこいい! 高尾さんと結人さん、こんなにも敵対的だったんですね。ビシバシ駄目出しされて、あの結人が和巳の背に隠れるとか。いやもう、実にいい感じでした。さて、今回は獣娘たちがどうしてやってくるのか、それが語られて、なるほど、恵那って人が預けてまわっている。そうして出会って、この子のことを大切に育てなければ、そう決意した。ああ、もしかしたらそうやって大切に思ってくれる人を選んで預けているのかも知れませんね。ああ、そうそう。高尾さんのがっかりお年玉、素晴しかったです。

『事件です!シャーロッ子さま』は、新たな登場人物が加わって、なお状況は変化していきそうですね。仮面の男性。鷲丘藍里なる人物で、穂華の婚約者なのだそう。穂華は嫌がっている? 真っ向から否定してかかるんだけど、さてさて、どうなんでしょう。鷲丘氏、初等部の臨時教員になったっていうんですね。ということで茂里緒樹莉との関わりがありそうですよね。実際、樹莉と出会って、樹莉、一目惚れしてしまったようで、いやもう、美少女全開じゃないか、樹莉。はたして穂華、それが面白くないのかどうなのか。ええ、いかにも波乱がありそうです。しかし、私としては、一部マニアの噂どおりでよかったのだ。いやはや業が深い。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第1号(2015年1月号)

2014年12月12日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2015年1月号

『まんがタイムジャンボ』2015年1月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんをメインに、これは冬の暖かな飲み物がテーマなんですかね。ホットの缶コーヒーを頬に当てているんですね。『けいさつのおにーさん』穂苅、手塚ペアは缶しるこでありますね。『ナデシコ!』エミは、おおう、着物着て缶じゃないおしるこだー! おしるこ食べたくなっちゃいますねえ。

『でっかいんちょ』、今回のテーマは、なるほど、育の女子力といったところですね。どーんと大きく育ってしまった育。他の女子からは、少し肉をわけて欲しいとか、いかにもおいしそうに食べる姿見ると自分もついつい食べちゃうとか、なるほど元気にほがらか、大きく育ったわけです。そんな育のお弁当。おにぎりだけ自分で作って、おかずは夕飯の残り。あの育のいいよう、よかったですよ。面白い。そして転校生、相見のこと心配して、大きなおにぎり握ってくるんですが、おお、相見の手の込んだ弁当、自作なのか! かくして女子力で相見に負ける育。というか、意外な相見の趣味特技、といったところでありますね。

『人魚嬢ルリ』、新展開ですよ。なんと、ルリのヒレが見える人が新たに出てきましたよ。隣りのクラスの眼鏡女子。ミカミさんでよいのかな? メガネを外すとヒレになる。メガネをかけると足になる。だから確証持てなくて、けどSNSでの存在感獲得のために、ルリの秘密を写真にとって、拡散したい。ああ、今風ですね。いけない子だ。この子の行動力にコミュニケーション力がついてこないところとか、またルリと江頭の仲をいろいろ勘違いしたり、いじめと思ってみたり、そしてさらには盗撮ですよ。ふー、いけない子だ。しかし、この子、ルリの秘密を探りに今後も活躍するのかな? というか、ルリがピンチ! ではないですか。

『ナデシコ!』、エミ・スマイリー、朝から元気ですなあ。ヒナを巻き込んでのジョギング。災難だなあ、ヒナ。会社でもやたら元気で、お客様相談室で、商品の苦情以外の相談も受けてしまってるとかね、また、百井の不機嫌にもまったく動ぜず、むしろ百井の悩み、お客様相談室の改善をブラボーブラボーって応援して、それで最初の壁、巨大な壁、渋皮営業部長に立ち向かおうっていうんですね。まあ、瞬間に玉砕ですけど。ほんと、これ、どうなるんだ。勝目はあるのかなあ?

『タヒチガール』、校内でタヒチアンダンス踊って見せて、ええ、公開練習するっていうんですね。いやあ、面白かったですよ。ルカの笑顔の威力とかね。女子には可愛いと評判で、さらには男子の心もがっつり掴んで、おおう、すごいな。しびれます。ミャーのダイナマイツボディにすっかりリンが負けちゃってたりとか、そしてマハナの魅力。それらがあってこそ、マイの問題。笑顔が怖いというそれが際立ったのだと思います。自然に笑えない、そんなマイの理由。いつから笑えなくなったのだろう。昔のことを思い出して、ああ、姉との思い出があるのか。無理して笑顔を作ってみせる小さな頃のマイ。ああ、そして朝に姿を消していたマイ。彼女はどうするというのだろう。なにか取り戻せるのだろうか。ほんと、あの複雑な笑顔のマイ、心わしづかみでしたよ。

  • 『まんがタイムジャンボ』第21巻第1号(2015年1月号)

2014年12月11日木曜日

サンタクロース・オフ!

 季節のものでありますよ。『サンタクロース・オフ!』。タイトルからもわかるようにサンタクロースものなのでありますが、おお、これはまた独自のサンタクロース像を打ち出してきましたよ。サンタクロースというと、赤い衣装を身につけて白い大きな袋を担いだ白髭の爺さまが思い浮かぶところでありますが、この漫画においては、小さな、妖精を思わせるような女の子として描かれて、しかもプレゼントを届けないときた。ええ、まったく新たなサンタクロースを創出してきたというのですね。そんなサンタクロースたちと、人間の女の子たちの交流を描いたクリスマスもの、というか、クリスマスが終わっても普通にいるし! ええ、とにもかくにも一般的なサンタクロースものとは一線を画している漫画なのであります。

サンタクロースのありよう、それがなによりまず違うんですね。最初にいいました、プレゼントを届けない。爺さんでもなければ、そもそもひとりでもない。じゃあ、なにをやってるかというと、人にサンタクロースの気持ちをもたらす、そんな儀式をやっているというんですね。だからプレゼントをくれるのは、たいてい親です。それで子供の夢を壊しちゃってね、けど、こうしたサンタがいる、っていうことがまた別の夢なのだと思います。

鳥に追われて逃げ込んだ先が、睦月の部屋だったんですね。サンタクロース、雪降る子の日雫湖と同化せし頃夜明けと共に生まれし光、略して、雪の子の日、さらに略して雪日がベッドで寝入っていまって、それを捕獲されてしまうんですね。人に触れられると、その力を失ってしまう。また三年ほどを人の世界で謹慎? させられることとなって、すなわちここで睦月と一緒に暮らすことになるってわけなんですね。

雪日の目的は、サンタクロースの備える4つの力を取り戻すこと。けどなんだかのんびりしてましてね、人の世界のいろいろを経験して、楽しんでいる、そんな様子が悪くないのですよ。睦月と雪日、サンタはこのひとりだけかと思いきや、他にもいろいろ出てきまして、おやおやこの世界には結構サンタがいるんだ。人と一緒に暮らしているのがあれば、結構気ままに出歩いてるようなのもいるようで、人との交流あり、また人と人との交流もあって、そのコミュニケーションに面白みを、あるいはほのぼのとした優しげな感触を得るのですね。

登場人物、最初は睦月と雪日だけだったのだけど、サンタも人も増えていきます。それに伴い、彼女らの行動、気持ち、感情もぐーんと広がるようで、それはやっぱり個性と個性の出会い、その関わりあうところに発するものなのでしょう。ええ、コミュニケーションに発する面白み、であるわけです。

2014年12月10日水曜日

『まんがタイムきらら』2015年1月号

『まんがタイムきらら』2015年1月号、昨日の続きです。

スロウスタート』、クラスの皆が栄衣子の誕生日を祝って続々やってきますよ。はい、プレゼント。と渡されるのはヘアピン。この子もその子もあの子もみんなヘアピンを用意してきて、ああー、たまてもヘアピン。そしてもちろん、花名、ひろえペアからのプレゼントもヘアピン。ええ、これ前回の落ちでしたよね。栄衣子にヘアピンをつけてお願いする、そんなことになってるのもおかしければ、花名の願ったこと、それを受けての栄衣子のハグ。いいですよ、これ。しかもここから、たまて、冠と続く、これほんと最高でした。さらにですよ、先生とのからみがあって、最後に冠のプレゼント! やってくれますね。いやもう、実によかったです。

『Mixこ〜る』、いいですよ。バラエティ番組に出演。なるほど、ゲストふたりで、料理を作る人、食べる人にわかれるっていうんですね。当初はひかりが食べる側、そう知らされていた。ところが実際は逆。ひかりの作った料理をもうひとりのゲストが食べるんですね。その人が園崎キキ。プライベートはちょっとツン系? けど、仕事となると見事な笑顔見せて、ええ、ひかりの料理の顛末、面白かった。作る様子からおかしい。できたカレー、見た目は悪くないんだけど、味のギャップがすごいのか。それでもおいしいと花を飛ばしてみせるキキ、そこに彼女の真価がばっちり示されてるわけですね。キャラクター、皆、個性がよく出ているし、そしてばっちり可愛くて、すごくいいと思っています。ひかり側ペア、キキ側ペアそれぞれの個性、実にいい。そしてキキ、ひかりといい友達になれそうですよね。

『コドクの中のワタシ』、びっくりしました。前回あんこが倒れて、それで今回はまさかの小柴先生。モルモットに思うところがある。そして後日、あんこが小柴先生の危機を察して駆け付ければ、まさに毒を飲もうとしていたところなんですね。なるほど、あんこの記憶から自分の秘密を知ってしまった。なるほど、自分もまたコドククラスのための実験動物だったのだ。自身の価値に疑問を抱いてしまった。それが、あんこが取り戻した記憶を語ることで、自身の、望まれて生まれ、愛されていたことを知ってという展開。そして、あんこに名前を呼ばれた時に、自分を愛してくれていた博士のことを思い出す流れ。ええ、いい描写だったと思います。しかし、こういうの見ると、まさか、終わっちゃう!? みたいに思ってしまうのでした。いやいや、もっと続いてくださいよ。楽しみに読んでますからね。

三者三葉』、光がすごいな。あの薗部でさえも、抗えないのか。無理矢理といっていいと思う。カップになみなみと青汁つがれて、しかも照の分といってもうひとつ。元メイドの自負が一発で砕ける、あの瞬間がおかしかったです。それで薗部、制服に着替えるんですね。うん、とても素敵。双葉と小芽の不毛な口論に割って入り、そして塩で御祓い! って、葉山ちゃんがやたらノリいいなあ。文化祭の顛末、ほんと面白かった。最後の、ちょっと黄昏れた感じもまたよかったですよ。

My Private D☆V、阿部かなりでありますよ。最初、最初ね、脇かと思った。女の子が、これ、シャツっていっていいのかな、一枚で、こう右手をぐっと持ち上げている。恥ずかしそうにね。その上げた右手、脇じゃなくて、二の腕の方、そこに魅力を感じるのだそうですよ。たぷたぷとかではなく、ぽちゃぽちゃとかでもなく、必要最小限の筋肉でふっくらスラッとしたラインに魅力がある。それを語るこのイラスト、確かにその二の腕の色気感じさせている。のだけれど、この絵は、人によってそれぞれ違った自分のD☆Vを見出し得る、そうした魅力を湛えている、そんな風に感じましたよ。ええ、あなたのD☆Vはなんですか?

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第1号(2015年1月号)

2014年12月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2015年1月号

『まんがタイムきらら』2015年1月号、発売されました。表紙は『あっちこっち』、つみきがメインで、皆がサンタクロース。つみきの頭につけた大きなリボン、あのベルもいいですよね。実に可愛い。そしてつみきの周囲には、ちんまくデフォルメされた面々が、サンタクロース衣装でケーキだったりプレゼントだったり、いろいろを持ってそれぞれにいい表情。見るに楽しげな表紙に仕上がっています。

箱入りドロップス』、いいですね。雫と陽一が微妙な雰囲気です。互いに意識しちゃってるのかしら? というわけで、陽一がなんとラブについて相談ですよ。相手は委員長。ところが委員長はゲームのことと勘違いしていて、いやもう、いかすなあ。ヲタトークだと思って、すごく張り切ってる委員長がグッド。けど、なんとなく陽一にいいアドバイスして、なんとなくいい方向に向かいそうっていうのがおかしいんですね。そして雫は雫で、いろいろ思うところがありそうで、ああ、これはなにか動きそうな予感です。そして相ノ木。ああ、お前、なんだよ。いいやつだなあ。もうわかっちゃってるのな。ああ、お前、いい兄貴だな。

チェリーブロッサム!』、お祭りですよ。ということで、みな浴衣着て、集合。前回の、つばきとのエピソード、その続き、後半戦です。ゆうがですね、大咲と顔合わせるの、ちょっと気まずく思ってる。風邪の時の話ですね。ゆうにとっての友達の意味、重み。それが恥ずかしい。と、その時つばきはつばきで、大咲の気持ち、恋をしたいという言葉の意味するところを妙蓮寺たちと話しあっていて、そして運命の瞬間、つばきとゆうが出会ってしまうんですね。大岡先輩が、大咲の恋の相手と疑っていた大倉山先輩その人だと知って、ショックを受ける。いやいや、もうもう、大変な感じ。急展開。一気にきましたね。しかも、つばき側に現れた助っ人。誰や、このマスクヒロイン! 最高だな、三葉。しかし、これでつばきの気持ちは決まった。腹は括った。となれば、あとは大咲がどう受けるか。ああ、もう、つばき編、クライマックスじゃないですか。

『ギタ×マン』、うわあ、おいらもゆもちゃんに指先チェックされたい! うるるの家でクリスマスパーティするっていうんですね。うるるの姉、滴もいわばギタマン部関係者なのか。以前、応援団団長をやっていて、やまなんの保健室に足湯入りにきてた。なるほど、似たもの姉妹なのか。って、いや、うるる、ずいぶん違うぞ。着ぐるみパジャマにうさぎのぬいぐるみ抱いて出てくるうるる。もう、ほんと、この人は、こういう方が普通になってきましたね。しかし、面白かった。あめりの用意したケーキと、るっかの決断力。微妙に鬱陶しいやまなんの酒癖。さらに加えて、酒飲んで豹変するゆもちゃん先生ですよ。って、やまなんに馬乗り! って、後ろから見たら昭和の小学生みたいですよ!? 先生!? そして最後のゆもちゃんサンタ。マサがですね、ゆもちゃんにがばっとハグされたことじゃなくて、隣のるっかばかり意識しちゃってましてね、うわー! ゆもちゃんのなにが不満か! やまなんのいう、マサもたまにはなってのがおかしかったです。普段はどんだけ不遇なのか、マサくん。

『神様とクインテット』、うらら、最高じゃんよ。美大はオシャレな人が多い。けど自分は……。いや、美大ってオシャレな人、多くない印象よ? マジでマジで。音大は華美な印象あるけど、美術系は作業があるからさ、今のうららみたいのとか、もうとんがっちゃったマイペーススタイルとか、そんなのばっかりな印象ですよ。さて、うららのワードローブ、パーカー、Tシャツ、スカートが各7枚ずつ。お前はアニメかマンガのキャラなのかというつっこみが最高に効いていました。ポルコで着せ替え、予算の問題からシルクスクリーンでデザインTシャツを作る。この流れは実によかった。幾何学模様、花柄ときて熊出没注意。しかも2色刷りか! さらに加えて駄目押しの7枚、あれは見事でした。やられましたよ。

『しゅばりえーる』はセリーゼの誕生日ですよ。ぽつりとつぶやくお姉様という言葉。ホームシックなんですね。そんなセリーゼをはげまそうというのか、パーティーをやるんですね。テンプル騎士団の手先退治記念&セリーゼ誕生パーティー。皆がおめかししましてね、ヴィオレットはドレスに剣をおびて、ああ、かっこ可愛いじゃないですか。セリーゼはわりと地味目なんですが、うん、可愛いと思います。4人の活躍が学校で話題になってるんですね。サリアのフルールっていうんだ。なんかかっこいいなあ。けど、調子に乗り気味のサツキにお叱りもあって、なるほど、勝てた理由は相手の武器との相性があったと。曲刀だったからよかったけれど、槍だったら危なかった。戦術についても駄目出しがあって、ええ、いい反省会ですね。そしてセリーゼには姉からプレゼントが届いていて、喜ぶセリーゼ、けど落としちゃって涙目なのか。なんだろう、このほのぼのな風景。ほんと、見ていてすごく安らぐものありますよ。

『夕暮れのモノクローム』、ゲストであります。本が好きなヒロイン。この子にとって、現実は色のない無味乾燥な世界に過ぎず、唯一本だけが彼女に喜びや嬉しさといったものを与えてくれる、カラフルな世界だというのですね。なので、ずっと本を読んでいる。読み終われば、ふたたび世界は色を失う。だからずっと本を読んでいるんですね。そんな彼女が出会った人。花の香りをさせるその人との出会いが一気に世界の色を違えて、ええ、丁寧にヒロインの心象を描いて、そしてふたりの出会いにドラマの始まりを予感させた。まさしくプロローグ、幕の開く、そんな感触を与えてくれるエピソードでした。

『千眼探偵レイコの犯人録』、新連載です。CASE0-0、まだまだ序章ですね。探偵レイコとその助手美紅。助手になって一ヶ月という美紅がいう、全く依頼人がこないというの、本当にひと月の間、まるで仕事がなかったのかな? 給料も支払われていないというこの事務所、はたして大丈夫なのか? レイコの昔からの知り合い? 警察官のさと子がやってきて、仕事を依頼する。麻薬密売人が隠した麻薬を探して欲しいというんだけど、証拠やなにかをもとにして推理するんじゃないのか。対象と会って、それで記憶を読んだ? そして気になるキャプション。助手はレイコの見ているものを知らない、これはわかる。けど、レイコは自分と同じという誰かを探している? 謎をぽんと放り込んできましたね。はてさて、この意味するところが語られるの、いつごろになりましょうか。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第1号(2015年1月号)

2014年12月8日月曜日

OS X Yosemite

ずっとぐずぐずと先送りしていたOS X Yosemiteへのアップグレード、やっとこさ実施しました。記録を見ると、特にこの日と決めていたわけじゃないんですが、12月1日にアップグレードしてたみたいですね。同時にiPhone 4s、5sともにiOS 8にアップグレードしていて、iPadはというと、ゲームの関係でまだアップグレードしていません。さて、アップデートを遅らせていたのは、アプリが動かなくなったり、不安定になったりしたら嫌だなという、その一心だったのですが、iOSも8.1に、Yosemiteも10.10.1になって、そろそろ頃合いかな? アップグレードに踏み切ったのでした。

さて、アップグレードして1週間使ってみての感想です。ほとんどフィールが変わらないんですね。アップグレードした当初こそは、文字入力時にもたついたりすることもありましたが、今ではもうそんなことありませんし、使っていたアプリケーションも問題なく動いています。

アップグレード後に必要だったのは、日本語入力に使っているAquaSKKへのパッチ適用と、Dreamweaver CS3用にJava 6のインストール、それとFastTrack Proのドライバを更新しましたかね? それくらい。それくらいのことで、あとはあっけないくらい普通に動いています。

大きく変わったところといったら、フォルダとかのアイコン。あとウィンドウの見た目、くらいでしょうか。他にもちょこちょこ変わったところはあるんですけど、普段目にすることがないから、ほとんど気にならない。見た目なんてものは翌々日くらいには慣れてしまっているので、つまりもうなにがどう変わったのとか、正直もうわからんのですよ。けど、これはいいことだと思います。アップグレードで変わりすぎてしまうというのも、ちょっと困りそう。慣れるまで、不便に感じてしまうでしょうしね。

iPhone用のFlickrアプリが起動しなくなってたのでした。けどこれは特に問題ない。iPhoneを繋ぐとiPhotoが起動して、写真を取り込んでくれるようになったんですね。これってiPadでも同じだから、iOS8での変更ではなさそう。iTunesはYosemiteにアップグレードする前にアップデートしてたから、これでもなさそう。ということは? Yosemiteだからってことはないと思うんですけど、多分アップグレード時に設定を変更したとかそんなところなんだろうと思いますが、iPhotoに写真を取り込んで、iPhotoからFlickrにアップロードできるので、むしろこの方が楽かも、なんて思っています。

とまあ、こんな感じ。iCloud Driveはまだ使ってないんだけど、これ、便利なのかな? けど、これはiPadのiOS8アップグレード待ちかなと思います。はやくアプリが対応してくれないかなあ。

  • OS X Yosemite

2014年12月7日日曜日

『まんがタイム』2015年1月号

『まんがタイム』2015年1月号、昨日の続きです。

『さわらせてっ!あみかさん』。柱にある、ぷにょぷにょ体形っていうの、実に怖ろしい語感であります。さて、そのぷにょな人、あみかさん。友人の沙織をもとりこにしているんですね。ちょっと痩せた? そう思って、けれどほるほる揺れる二の腕に安心する。あのお腹に対するアタックもね、ほんと、どれだけ気にいってるのか。妹も友人も、あみかの余ってる肉が好きだっていうんですね。あみかと沙織が夜、食事に出かける。なるほど、黒タイツとか、いろいろ考えてはみたけれど、結局着物に決着したのか。見合いかっ! から、あの一角だけ小料理屋という流れが最高に面白かったです。あみかさん、しっとり、素敵なお姉さんだなあ。

『ちょっと舞って!ふわこさん』、夜のコンビニにいくふわこさん。見事に地に足がついてないんですね。すごいな、ひとり宇宙船内にいるみたいだ。コンビニはレジにて出会う鬼塚くん。テスト前なのに大丈夫? そう問われて、ああ、まだ36時間ある……。きびしいなあ。このふたりの関係、なんかちょっとずつ親密さ増しているようで、見ていてとてもいい感じですよ。ふわことあゆむがいったファミレスでも、鬼塚、バイトしてる。完徹すればあと17時間ある。もう、諦めるべきなんじゃないか? 大変だなあ、勤労学生は。テスト当日、透子の工夫もいい感じ。フェアな人なんだな。そしてテスト中、鬼塚が眠っていて、大丈夫だったのかな? ええ、ハラハラ心配ですね。

『ノコひけ!工業娘。』、いきなりのミュージカルシーンにびっくりですよ。ほんと、これ、余計なスキルなのか。そうか、そうだよなあ、余計だよなあ。今回のテーマは製図ですね。3階建ての商業施設の図面を引くっていうんですが、いったいどういうテナントを入れるかなどなど、そこに生徒の個性が見えて、というか、植原桜がさすがです。男子のロマン、プリティーの強迫観念、などなど面白かった。シャープペンシルを回しながら線を引く、それで万年筆をやっちゃうのか。大変だな。クルトガなんかなハイテク文具も紹介されてて、へー、面白い。クルトガしかわからなかったですよ。そして最後に知らされる現実。もう世の中はみんなCADなのかあ。けど、CADって、いいのがフリーであるって聞くよ? そういうのは学校では使わないのかな?

『もいんの高校野球日誌』、「危険な時間」、めちゃくちゃ面白かったです。この時間に公園で素振りは危ない、って、周囲に危険なんじゃなくって、もいんに見付かって指導されるから危険なのか。あの震えてるおっちゃんとか、もう最高ですよ。野球に関するネタから外れることなく、基本高めで安定して続けている、この持続力は実によいと思います。そこに、「幸せな時間」みたいな変化球とかまじえて、ええ、ずっと楽しみにして読んでいます。吉野ゆゆはじめ、マネージャーの皆がいいアクセントになっている、そう思います。というか、もいんって結構勉強できるんですね。

  • 『まんがタイム』第35巻第1号(2015年1月号)

2014年12月6日土曜日

『まんがタイム』2015年1月号

『まんがタイム』2015年1月号、発売されました。表紙、テーマは大掃除ですね。メインに『おとぼけ課長』がガラスの拭き掃除中。『まりあ17』まりあはホウキを使って、『ゆとりノベライズ』都ははたきをかけてます。『さわらせてっ!あみかさん』あみかさんは雑巾掛けでありますね。うん、あみかさん、確かに太めなの、このカットからでもわかります。

大家さんは思春期!』、体育祭のシーズンですか。しかし、どの競技に出たいかといわれて補給要員を希望するチエちゃん。いやいや、マラソンじゃないんだから! 森ちゃん、陸上部なんですね。50M走、100M走、男女混合リレーと、立候補するごとにハイになっていくあの様子、とても素敵。チエは騎馬戦と二人三脚に出るんですね。しかし、チエ、苦手なんだなあ。二人三脚、全然進めない。って、これしきで筋肉痛!? おばあちゃんか、君は! 自宅でね、練習してね、前田はラッキー、チエちゃんは都市伝説を残す。この塩梅も面白かったです。

鉄仮面のイブキさん』、うおお、めちゃくちゃ面白いな。教室に怖いおっさんがいる。誰!? と思ったら、なるほど伊吹さんのお父さん。にしても怖い。けど怖いのは表情だけで、中身がけっこうお茶目ですよ。ポーズがお茶目。しゃべり方もお茶目。うん、なるほど伊吹さんのお父さんと納得いきます。お、伊吹さん、えみちゃんって呼ばれてるのか。というか、この強面で娘をえみちゃん。しかもめちゃくちゃ仲がいいぞ。ほんと、いいお父さんじゃないですか。父娘で互いの表情がわからないとか、大変だな。じゃあ設楽さんはというと、伊吹さんはわかるけど、お父さんはわからない。ああ、これは愛の差なのだろうか。お母さんは父も娘も、ちゃんとわかる。それを聞いて感動する喜多くん、そんな彼に良い奴だなキミは、お父さんも心を許した? そんな様子がすごくよかった。うん、表情が読めなくたって、その時のお父さんの感情ははっきり伝わってくるものあったと感じます。しかしこのお父さん、ものすごく気さくで、授業参観して、クラスの皆と打ち解けて、一緒になってホウキで野球してるとか、まとめて女子に怒られるとか、ほんと、おかしいなあ。最高ですよ。あの記念写真も素晴しい。もう惚れ惚れしましたね。いいクラスだなあ。楽しい! そしてあの落ち。ああ、もう、似たもの父娘でありますよ。

『おひとり食堂』、クリスマスですよ。誠一郎、なんだか嬉しそうで、リースなんぞ店の入り口にかけてみたら、風に吹かれてぶーらぶら。落ち着かんですなあ。クリスマスには定食屋、はやらんのですか。大変だなあ。そんな時にやってきたお客さん。いろいろクリスマスを盛り上げようとする誠一郎の空回り面白く、うん、この人、基本的に微妙に噛み合わないところがあって、けどそれが愛嬌になってる。いいですよ。ちょっと慌てたりするところがいいんですよね。しかも惚れっぽい。Merry XmasのつもりでMarry meって! 結局恋は実らないんですけど、それもまたこの人のキャラクターを引き立ててると思います。そして最後にネットでギターライブ。ああいう、ささやかなしあわせ、コミュニケーションを楽しんでる様子もグッドでした。

『ゆとりノベライズ』。すげえ、里美さん、めちゃくちゃかっこいい! 都が信じられなくて、メール送って確認するとかね、ほんと、えらい変わりようです。なるほどなあ、新しいレーベルにチャレンジするんですかね。新しい担当さんとの顔合わせか。それでかしこまっている。来年は忙しくなるだろう。里美さんや都の周辺、そう大きくは変わってない。人間関係とかですね。けど、彼女らの状況は決して立ち止まってはおらず、里美は好評な連載を終了させ、新天地を目指すというし、振り返れば女子高生ラノベ作家、ミツヒがぐんぐん追い上げてきているしと、ほんとこの変化し移り変っていく状況に、ただただ流されるのではなく、しっかり自分で行き先を定め、漕ぎ出す。里美に対する都の切実な思いあれば、そんな都の先を進んでいたいと思う里美あり。そしてですよ、都、隠してきた自分を全開にして物語を書いてみようと決意する。それをどうするかは今は考えない。まずは書く。これ、ほんと、すごいな。なんかすごいことになりそうな気がするな。ほんと、都、目が離せない。

  • 『まんがタイム』第35巻第1号(2015年1月号)

2014年12月5日金曜日

『まんがタウン』2015年1月号

『まんがタウン』2015年1月号、発売されました。表紙は『新クレヨンしんちゃん』メインであります。カザマくんにぴっとり寄り添うしんのすけ。オラがあっためてあげるゾとのことですが、それを嫌がるカザマくん。後ろから興味津々で見ているネネちゃんがいかします。そっちもいけるのか! そして『派遣戦士山田のり子』、『恋するヤンキーガール』、『研究所ライフ』、『照子ちゃんは恥ずかしがり屋』のカットもございます。

『恋するヤンキーガール』、風間ナギ14歳が、いわゆる最近はやりの壁ドンでもって告白されてるところからスタートです。ちょっと…付き合えや。凄みある告白に、思わずはいと答えたら、アヤメちゃん! やったな! 告白した女の子の友達が駆け寄ってきてお祝いしてくれるんですね。って、ガンつけられてたわけじゃなかったんですね。須藤アヤメ、見た目は不良、けど中身は結構な乙女である模様です。幼稚園? 保育所? そんな時分からナギのことが好きで、なるほどこの髪形も姫カットなのか。いわれなきゃわかんねえ。アヤメは誤解されてるだけなのかな? 長いスカート。学校だって休んじゃう、ってインフルエンザなのか! って、それじゃないのね。テンション高めにぽんぽんテンポよく投げ込んでくるその感じ、勢いあって、面白く読むことができました。というか、第1回はちょっと物足りないくらい。もっともっと読みたい、そんな感じありましたよ。

押しかけ時姫』、姫が御機嫌ななめですよ。海斗が大内の娘と仲よくしている。やきもちなのか? といわれて、家臣が主君を乗り換えるのは裏切りじゃ! ああ、さすがに姫! いつもどおりであります。って、その理解でいいのか? 時姫と大内の娘の話、噛み合わなくてやっぱり最高で、大内さん、お城集めてるのか。プラモデル? その話を聞いて、毛利と加藤が攻め落とされた。姫路城は攻略中。野々江の城のくだり、最高でしたね。マイナーで商品化しない。それ聞いて、時姫、泣いて抗議するのか。しかし、最後にどかんときましたね。大内さん、海斗のこと好きなの!? え、どういう意味で好きってこと? おお、次回刮目して待て!

『照子ちゃんは恥ずかしがり屋』、ゲストです。4月、新しいクラス。目が隠れるくらい伸ばした前髪に三つ編み。内気そうな彼女は土師照子。自己紹介が恥ずかしいという彼女のいうそれは、自分のものじゃなくて、狙ってすべった他人の自己紹介なのか。内気で気弱、そう見せて、意外や辛辣、それが照子です。沼江蛙らしいクセがあって、いい感じです。隣の席の椎くんに、そんなに密着させて恥ずかしくないんですか! いきなりそんなこと言い放つ照子。もう、いかすわあ。女の子、友達ふたりもいい感じですね。妹佳と照子、そんな関係になっちゃったりするの? しましょう。是非しましょう。この作者の漫画は好きなので、これもきっと気にいると思います。

『大正乙女カルテ』はテスト勉強ですよ。いろいろ記憶しようと、あちこちに紙を貼り出すものの、父親に邪魔される。その結果が、戸棚の奥に解剖図。最高ですね。しびれます。ごほうび制、あのぱぁっと明るい路乃の笑顔、とても素晴しく、よっぽど少女小説が好きなんだなあ。対し厳しいかのとも可愛らしいです。今回はかのとの話だったんですね。兄の婚約者問題。兄の婚約者、節子がかのとの家出を自分のせいと知り落胆。路乃がそれを聞いて、かのとを家に戻そうと頑張る。それがかのとを追い詰めちゃうんですね。いや、もう、かのと、すっかり落胆して、薬草園にひとり黄昏れて、ほんと、この子にとっては一大事だったんですね。薬草園でのコミュニケーション、これが彼女を救うならよいなあ。ほんと、そう思います。この子の気持ちの整理がつくまで、時間が、余裕が与えられて欲しい。そう思うばかりですよ。ほんと、しっかり健気と見えて、幼なさの同居する、そんな子です。

涙の数だけ輝いて!』、クリスマス目前という時期に、皆で集まって遊園地にいくんですね。普段どおりの格好してる4人の中に、ひとり意識しまくってる唯がまじって、もう最高でしたね。なんて可愛いんだろう、この子。素晴しいわ。そして晴香ですよ、晴香。オタクの彼氏チェック。おおう、これ実際すごいらしいですよね。ってこれ、晴香もやってたのか! あの図星つかれてる晴香のうつむき加減が素敵でした。今回、テンポよくて面白かったですよ。最低ですね。ここでは仕事は忘れてよ、ときて、普段の仕事もこれくらいやってよ。この直子の心の叫び、もう最高に面白かったです。もう、たまらんものがあるな。最後の裏目に出た唯まで、本当、しっかり面白さがつまっていましたよ。

居間には今外国人がいます。』、雨に降られた万希。傘がないといってたら、遠くに見える不審な人影。「邪悪なおむかえ」ってサブタイトルがすごいな。マイケルが蓑笠で迎えにきたっていうんですね。あまりの状況に不審者と思われ、ざわめく周辺。万希、うまいこといなしましたね。でも、帰り道、すれ違う人が物珍しげに振り返ってる。いや、振り返るよな。自分だって振り返るよ。嵐の日、ミカイール親子も万希の家に避難してきて、そして裏山の様子を見にいくミヒャエル。なるほど、テント泊の人達の様子を見にいったんですね。荒れ模様の日にはちょっとハイになる。うん、気持ちわかります。自分もそんなところありますよ。ハイになって失敗した思い出とか、面白く、そしてフランソワさんの危険なハイテンション。そして万希の落胆。面白かったです。

  • 『まんがタウン』第16巻第1号(2015年1月号)

2014年12月4日木曜日

黒森さんの好きなこと

 『黒森さんの好きなこと』、タイトルだけは知っていたのですが、読むのはこれがはじめて。ええ、単行本になりまして、書店で発見、おお、これは買っておきたい。買いまして、読みまして、いやあ、黒森さん、可愛いじゃないですか! ちょっと中二な、私ってこんなに黒かったりするのよ、みたいな、そんな雰囲気もしないでもない黒森さん。大人になって振り返った時に、いわゆる黒歴史だといって恥じたりするんだろうか。ああ、黒森さん、素晴しいな。と、ちょっと穿った楽しみ方はいいとして、黒森さん、他人の不幸が大好きだっていうんですね。ええ、タイトルにいう好きなこと、これ、他人の不幸であるんですね。

転校してきたばかりの黒森さん。この子と仲良くなるのが田沼幸さんなんですが、あ、ほんとだ、なるほどな、くじ引きで負けて声かけることになってる。ああ、田沼さん、最初っから一貫してるんだな。この人、一口にいうと不幸体質というやつで、静かに普通に暮らしているだけなのに、とにもかくにもついてない。鳥のフンを見舞われたり、ぶつかったり、転んだりと、結構散々な目にあってるんですけど、それが黒森さんを喜ばせるんですね。ああ、黒森さん悪趣味だ、というか、田沼さんもそんな子とよく一緒にいられるな、って、いえね、黒森さん、毎回のエピソードの一番最後、その回の印象を決定する大オチにおいてですよ、優しさというか、友情というか、そうしたものをわかちあうみたいなことするもんだから、ああ、屈折してるなあ、そうは思うんだけど、悪い子じゃないなあ。なんかほのぼのと、ふたり、いい友達なんじゃないかと、そう思えてきたりするんですね。

黒森さんは変わりものだけど、人気者の王子から好意寄せられても断固はねつけるし、田沼さんの幼なじみに対してはからかってばかりで、ちょっと意地悪? けど憎めないところがある。とりわけ田沼さんに対してですよね。これをやっちゃ駄目だ、そう思えることは決してやらないんですね。あくまでも田沼さんに自然におこる不運、それを見て楽しんでるのであって、彼女のこと不幸にしようと画策したり、酷いことをやったり、そういうことはしないんですね。むしろフォローしたり、時にははげますようなこといったり、いややっぱりちょっと屈折してて、素直じゃないんですけどね。黒森さん、田沼さんのこと気にいってるのがわかる。それは彼女が不幸体質ということもあるんだろうけど、でもそうじゃなく、彼女をただただ気にいってるんだと思う。友達として、愛玩動物なんていっちゃったりするけど、一緒にいて楽しかったりするんでしょうね。不幸な目にあうから、それだけではない繋がりがありそう、そう思わせるものが描写のはしばしに感じられて、これが黒森さんの可愛げなんだな。いや、まあ、これは私がそう思いたいだけ、なのかも知れませんけどね。

黒森さんが田沼さんを実は大切にしてるっぽいのと同様に、田沼さんも黒森さんのこと気にいってますよね、実は。不幸体質だけど、めげず負けず、ちょっとくじけそうになりながらも、素直にその感情を表す人。そうだ、気が置けないっていう、そんな関係がふたりにはあるんだと思う。黒森さんも、田沼さんも、思ってることをちゃんと伝えようとしてる。とりわけ大切なことについては、いい加減にはしていない、そう感じられて、そうしたふたりの関係に、ほのぼのと暖かみなど感じているのだと思います。

2014年12月3日水曜日

『まんがホーム』2015年1月号

『まんがホーム』2015年1月号、昨日の続きです。

『黒い大家さん』、子猫の話、続報ですね。いやあ、驚きましたよ。前回、猫のエサをドサドサ選んでくれた女の子。子猫に関係しそうなしなさそうな? そんな風に思わせて、グレーゾーンのままずっと曖昧にしておくのかなあ、なんて思ってたら、いやいや、明確に猫とその子が関係づけられました。なるほど、華織さんの魔術? 不思議なところも、なんかやってそうだけど本当に魔法とかなんか使ってるの? って曖昧な感じに思ってたんだけど、なるほど、クロなのか。ってことですよね。さてさて、女子高生集まって、猫に大騒ぎ。大声に驚いたり、そして手からにゅるーっと伸びて逃げたり。このへんはもう猫の可愛さですよね。名前もユキと決まって、この子も今後、いろんな関わり方してくるんだろうなあ。ほんと、油断できない感じがしますよ。

『敗者復活戦』は、ニーナが寝坊。あー、乱暴にするから目覚ましから電池抜けちゃってますね。日曜だけどバイトがあるから、っていうんですが、うっかり制服着ちゃって、しかも電車でいつもの駅で降りちゃって、そのまま学校いっちゃって、なお遅れたかと思ったら、今日は古書市だから店じゃなくてそっちへこいって話だった……。この畳みかけるようなニーナの駄目さ加減が素晴しい。さて、古書市側では、夕記が弟と一緒にきてて、それを月穂が面倒くさがってるのがおかしくて、魔術でどうにかせよなんてね、面白い本があるなあ。社長がニーナを見学といって他の店にけしかけて、例の帯電体質で客を散らすとかね、こういう策略なんかもいかしました。

『マチ姉さんの妄想アワー』は、のっけから酷い。トシに教えられてきたサンタクロースが、もう酷くて酷くて、赤い服の悪魔って。ちゃんとしたサンタ像を知りつつも、それに付き合ってるトシが逆に泣けます。さて本編ですよ。シューベルトの『魔王』は歌劇じゃないよ! ともあれ、魔王の挑発行為やら、そして娘との仲とか、ほんと面白い。なるほど魔王が男の子を攫ったのは、そういう理由だったのか。納得でした。しかし、毎回素晴しいな。幻覚を見るお年頃とか、髪はまた伸びるとか、ほんと、そうですよ、髪は伸びますよね。オオカミ少年も最高で、UMAやら、そしてイケメン猟師やら! ばーさん!? もうね、最高でしたよ。

『うちの秘書さま』はクリスマスですよ。メイド連中がやる気出して、2ヶ月前から準備とな! カラオケにいくといわれて、ショックのあまりポットを落としてしまうとかね、どんだけショックだったんだろう。ほんと、おかしかった。料理を手伝おうとする七瀬を軽くいなして追い出すとかも面白い。よく気がつく女の子をメイドとして雇い入れようと考えるとかいうのも面白い。キャラクターがうまく動いてますよね。性的な視線が向けられてると知って、防備をあつくする七瀬もいい。そしてメイドの暴走。ウェディングケーキを持ち出してくるとか、皆がひいてるその様子、しびれました。そして冒頭で、メイドがはじめに甘いっていってますけど、七瀬も負けず劣らずっていうのが最後にきて、いやもう、逆にいえば、はじめがそんだけ期待されてないってことか!? うん、甘やかされています。

  • 『まんがホーム』第29巻第1号(2015年1月号)

2014年12月2日火曜日

『まんがホーム』2015年1月号

『まんがホーム』2015年1月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、らいかがサンタクロースの衣装着て、なんと竹田くん人形を抱いているんですね。その柔らかな笑みは聖母かなにかなのか!? ええ、まさにらいか向けプレゼントではありませんか。そして『警戒少女いちごちゃん』、新連載カットもありますよ。やったあ。

天国のススメ!』、いきなりうさんくさい念写カメラからスタートですよ。草間が買っちゃった。2万円近い。けど、こんなインチキ商品でも、太一にかかればしっかり念写ができるんですね。例の桜を写してみたら、中身、美しいお姉様が写って、いやあ、十子さんが超素敵ですよ。お怒り。凄みのある美人になってる。続く念写で内容がわかって、呼び出し、ビールも持ってこい。すっかり安心する十子が乙女であります。桜のエピソード、切ない話。自分をこの場所へ移してくれた桜守りさんの命日に、ここにきてくれているのではないか、そう思っていたんですね。そんな桜に太一が返した答。ぐっとくるじゃないですか。ほんと、なんて人の情の優しさ、いじらしさが沁みるのだろう。最高でした。そして安心する十子さんの笑顔! 最高でした!

『孔明のヨメ。』、ふたたび荘園の話です。月英の大活躍ですよ。荘園の防備を固め、そして水車の案を提出する。水を組み上げ、さらに臼も動かしちゃうというアイデアに、孔明があんなに驚いてですね、いやもう、月英は最高ですよ。しかし頑張りすぎて月英発熱。孔明さんが月英をどれだけ大切に思っているか、そういうことのわかる好エピソードでした。さて、描かれるのは孔明だけじゃなく、劉備の側の話あり、そして曹操ですよ。逃げた袁家を追う。その策を郭嘉が提出するんですが、その狙いに気付いた曹操が、もうね、めちゃくちゃかっこいいな。なんだあの爛々と輝く目の力強さ。動きも躍動感に溢れて、うわー、すげー、色っぽい男だなあ。もう、こりゃ、ちょっと、ええーっ。一気に魅力高めてきましたね。こりゃすごいや。

『警戒少女いちごちゃん』、やりました、新連載です。夏休みも後半。皆と会おうということになるんですね。いちごちゃんに会える、3週間ぶりに会えるってんで、やたら張り切るるいですよ。そしていちごちゃんはいちごちゃんで張り切ってるのか、世界のあちこちから買って帰ってきたお土産、たくさん持って、弟に家出とか思われるくらい。はつのとゆきがくるまで、合流してくれないいちごちゃん。合流してからも、カエルのオマールが応対して、いやいや、変わってませんなあ。内気ないちごちゃんが、オマールだと活発な男の子しゃべりになるのがいいなあ。そしていちごちゃん一番のおすすめ、アフリカ? の仮面をるいがすごく喜ぶ、それで赤面するのね、いやもう、なんだこれ、青春? いやもう、素晴しいですね。

『ようこそ!オーロラ百貨店』、今回は百貨店1階にある生花店、ネオマリカにいきますよ。柳四郎。優しそうないい男。花のアドバイスも的確で、しかしこの優男が桐山社長のこととなるとがらりと態度を変える。社長には毒舌。なんでか? なんと、社長の弟なのか。わざわざ母方の姓を名乗ってまで隠している。次男が医者。五男がクズって、あー、キリヤマン。今回は柳四郎の顔見せといったところが大きいエピソードでありましたね。そして最後に、水菜と縁の関係も描かれて、えにちゃんの方が断然男前! いやもう、かっこいいねえ。いや、でも、水菜のプレゼント、そこに込められた思い、それもいいですよ。

  • 『まんがホーム』第29巻第1号(2015年1月号)

2014年12月1日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年1月号、一昨日の続きです。

『カスタムメイド!』、おお、扉のお嬢様、なんか元気はつらつな感じですよ。これ、微妙に本編に関係してるのか。お嬢様、制服。そして本編開始して、今度はマサキが制服。お嬢様の世話するために、年齢身分を偽って同じ学年、同じクラスに編入しようというんですね。って、やっぱり偽ってるの? よくわからぬマサキのこだわりあり、そしてクラスの皆から愛でられているユウお嬢様。素晴しいな。まるで愛玩動物じゃないか。遠くから愛でられ、そしてマサキとの関係に思いを致して盛り上がるとか、本当に愛されてるのだなあ。最後の美術部の件も、ユウ、絵は下手なはず。いや、そうじゃないのか! 漫画やアニメの方面が駄目なだけなのか。しかし、この絵、これはこれでファンタジーイラストとしていけそうじゃないですか。セーラー服にこだわりはない私ですが、マサキ、大変よかったです。

あまゆる。』、おお、カップルができあがってますね。春休みの寮の風景。いよいよ後輩がやってくる、私たちも先輩だっていう、その落ち着かなさ? わくわくした感じ? マオなんかも無理して先輩ぶろうとしちゃったりして、こういう気負いが楽しいなあって思います。あと意外なのが、ハルの特技。泣きの演技がうまいのか。しかし、留年したんですか? とはひどい。ハルらしさ、ばっちり出てますね。ハルとアヤの部屋での会話。広い部屋よりも、今までのここがいい。ハルの気持ち、あれは案外本当なのかもなあ。そして泣いてるマオ。もう1年も経った、もう2年もしたらお別れになっちゃう。それを思って泣いてる、それからの皆の会話がね、この最終回でお別れ、そういう寂しさを受けて、けれども寂しく思いすぎることはないんだっていってくれているようで、ええ、ちょっとしみじみと感じいりました。最後まで元気で明るくドタバタとして、その仲良さの中に終わる最終回。いい最終回だったと思います。

『だいたいこんなんで?』、扉のほのりはスマートフォンでゲームしてるのかな? ちょっといつもと違う雰囲気。この人のニュートラルが出てるようで、こういう感じも魅力的です。さて、今日は8月29日。夏休みの宿題が終わらないとめい子が泣きついてくる、って、2年生が1年生に宿題を助けてもらおうというのか。無理だろ。しかし、この29日はしののめ呼ぶためのクッキー作るので終わってしまって、って、実質2日での勝負か。もう諦めるべきじゃないのか? 今回、結局皆に合流することのかなわなかったこかげ。ずっと姉におもちゃにされてた、その描写がすごいインパクトで、でもってこれが最後に今回のテーマ、夏休みの宿題に合流する。おお、やるなあ! 見事でありました。

ののかノート』、ののか、着実に成長してますよ。雨の日、傘が2本しかなくって、ずぶぬれになってしまった面々。玲緒奈の作った衣装が待ち構えてるんですね。しかし、この子、自分では衣装を着ようとしないんですね。似合わないって思ってる。って、なんでなんで? 絶対そんなことないのになあ、と思うのはコンプレックスを実感しない外部の人間だからこそなんだろうなあ。玲緒奈が文化祭の実行委員をすることになって、家の仕事、衣装作り、部活に実行委員。すっかりくたびれてしまって、そんな玲緒奈をののかが助けるんですね。少しは頼ってください。ええ、いい子です。そして最後の玲緒奈がすごい。うおう、衣装の試着、自分じゃ無理、っていって、それを弟に着せようとする、その発想がいかしました。いや、でも、玲緒奈、可愛いと思うんだけどなあ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第1号(2015年1月号)

2014年11月30日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年1月号

『まんがタイムオリジナル』2015年1月号、先日の続きです。

『あまかす*あくとれす』、甘糟の所属する劇団の公演。チケットの売れ行きは死活問題である。いや、実際みんなノルマ課されて、それもそうそう売れるもんではなく、結局のところ持ち出しで終わる。そんな話ばかり聞きます。しかしこの劇団、グラビアアイドルがいるからなんとかなってる。いやほんと、前売り完売とかすごいな。けど、それでも万々歳ではないというのがつらいですよね。これからがさらに面白かったです。頼みのグラビアアイドルは全然台詞が覚えられないからというのでプレスコ、事前に台詞を全部録音しておかないといけない。そうまでしてでも舞台にあげる必要があるってんですね。こうした事情、実際の劇団にも、たとえ性質は違えどもあったりするんだろうなあ。自分の知ってるケースだと、オペラの舞台に歌手でもなんでもない芸能人をあげたりしてたなあ。端役ではあるんだけど、いやほんと、あらいかんと思ったよ。そして舞台本番。甘糟が変な風に役に入ってしまって、アドリブでヘビメタオペラをやることになる。この結果オーライ感。そして甘糟の失敗。ほんと、楽しかったです。

『あかるい夫婦計画』、チョウを狙うカマキリを見付けると、ついつい見ちゃうふたり。ノーヘルの原付を待ち構えている取り締まりもついつい見ちゃうのか。ジャマかなとかいってる、そのわかってやってるところが面白かった。それでも見ずにはおられんのだろうなあ。ちょっと気持ちはわかります。そして先輩後輩OLですよ。ああ、38歳おひとり様の温泉旅行。ジャージでダラダラ、ビール飲んでゲームとか、うう、いいなあ、とても素敵だと思います。しかしこうして息抜き毒抜きしながらも、日々の暮らしにストレスがたまっていく。いろいろ大変なのだなあ。あのビーズキットとかね、いやあ、自分だったもっとストレスたまりそう、だってチマチマした作業でしょう? けど、こういう趣味で気持ちを切り替えるの、この人の、頑張って生きてるんだよ! っていう姿ですよね。うん、やっぱりよかったですよ。

『ぎんぶら』は変化中の星、ターニングが舞台。変化中だからターニング? もしかして、健康志向で有名ということは、タニタにかけたりもしてるのかな? ともあれ、この星の健康を求める理由とか実にいい。基本的にみんな駄目なんですね。早寝早起きしたら健康的ってわかってても、ついつい夜更ししてしまうし、食べ物もジャンクなものっておいしいし。ああ、わかる。運動もダルいよね。うん、すごくよくわかる。しかしそれで対策しようとして、日常簡単にカロリー等がわかるようにして、体脂肪もわかるようにして、それが見事にストレスになるとか、副市長さん、泣くほど!? 責められてる気持ちになるんだろうなあ。しかし駄目押しは、健康管理をゲームでする、ですね。ダンスしたりヨガのポーズさせるゲーム。そういう地球の方はさぞ続いたのでしょうね? いやあ、いかしました。この迫力。最高でした。うん、続いてない人の方がきっと多いだろうと思います。

『どす恋!りきしー女』、ヒロイン加奈子の妄想がいかしてましたよ。マネージャーの大野くんが、犬がいいなあ、そんなこといったら、もしも私が犬だったらなんて考える。いやいや、考えるか!? それで照れてテッポウ。もし私が猫だったら。それが四股に反映される。加奈子の乙女っぷり、実際この子、可愛く描かれていましてね、ぽっちゃり系女子の時代がきたのかい? そんな風に思わされるところがありましたよ。しかしこの加奈子さん、カレーは飲み物なんですね。よく噛まないと体に悪いですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第1号(2015年1月号)

2014年11月29日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年1月号、昨日の続きです。

『NEW GAME!』、扉のこの美人さんは誰? と思ったら、八神さん。けどほんと、めちゃくちゃ可愛いな。ボーイッシュ? けどなんかオタク系? サブカルとかいうのん? そんなニュアンスも感じられる可愛さがあって、いやもう、もだえてたら本編でもう一撃を喰らわしてくれる。今回は服装がテーマなんですね。寝坊した青葉。いつものスーツがクリーニングに出しっぱなしだというので、いつもとは違う服を着ないといけない。ゴージャス? カジュアル? 最終的にお洒落さんに仕上がって、可愛いなあ。しかし2週間休んだら、次に仕事とかいきたくなくなりそうだよなあ。自分は2日休んだ後でも仕事いきたくなくなるよ! さてさて、攻略本に載る設定画の話。なんと、そんな裏話が! そして遠山さんと八神さんの衣装です。インタビューだからお洒落しましょう。八神さんの分も遠山さんが用意して、うわ、なんだこの高原のお嬢様みたいなの! うわー! とまあこんな感じに可愛さ濃縮の今回でした。

『ブレンド・S』は、店内に残された忘れ物であります。苺香が見て悲鳴を上げる。なんと成人向けの同人誌。えーと、「縛って果てまで強引ぐマイウェイ」? 思わず投げてしまうほどなのか。プレミア付きの同人誌。興奮する紅葉に、必死で突っ込む苺香が素敵です。見たがる夏帆、けれど妹キャラが未成年には見せられないとがっちりガード。え? 妹キャラ? バックヤードに置かれた同人誌をめぐる攻防なんかも面白く、ほんと厳しいというか、しっかりしてるなあ。そして苺香発案の、お客さんに聞いてまわる作戦。思い付いた時の表情なんか、すごく素敵なんですが、聞いてまわる時はあんな怖ろしげに! どういう性癖を聞き出そうというのか。そして名乗り出る持ち主。おお、なんという素敵な人! ほんと、意外な顛末。面白かったです。

『まちカドまぞく』は、ほんと、ご先祖さま、素晴しきスレンダー。夢に現れるんですね。なるほど、始祖の時点で成績よくなかったのか。そのせいなのか、始祖とシャミ子の会話がもうどうしようもなくアホアホで、最高だな。ゆうこセンサーの説明とか、心の電源! このセンス、この発想が素晴しい。二度寝のくだりから、与えられた情報を案の定台無しにしてしまうところまで、もう完璧です。期待を裏切らない。その失敗にいたる流れなんかも最高でした。もう、お母さん、なにしちゃってんの。なんか、シャミ子のお父さんに秘密があるっぽいですね。そしてラストの洗濯アドバイス。ほんと、いいノリです。いい勢いです。

Aチャンネル』、鬼頭先生、お見合いです! なんてこと! でも、着物姿、すごく綺麗! いや、鬼頭先生は乗り気じゃないんですけどね。鎌手先生が生徒を動員したせいで、学校中に見合いの話が知れ渡ってしまうそのプロセス、感動してる鎌手先生が最高でした。けどこの噂がユー子、るんに届くころには、鬼頭先生がぼけて、みんなでお見舞いにいくとかいう話になってる。この伝達も最高でした。どこで曲ったんだろう。ユー子、るんの間とかじゃねえかなあ。しかし、見合いの相手、まさかの佐藤先生。うわー、すげースーツ。あの、ちょっと気持ちがあがったと思ったら、即下がる。あの流れ、ほんとにおかしかったです。そして問題の写真。さわやかしちさん! うへー! すげー! えらいもんに仕上がってますな。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第1号(2015年1月号)

2014年11月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年1月号、表紙は『ひだまりスケッチ』、2年生たち、乃莉になずなにゆの、って違うよ! ひとり上級生だった! 白いセーター、白いマフラー、白い手袋、白が基調になったイラストの見せるこの冬らしさ。ハイキー調なんだけれど、それが不思議に暖かみあって、この3人の笑顔なんかもとてもよいんですね。綺麗な表紙、綺麗なイラスト。なんか清らかですよね。

『おちこぼれフルーツタルト』、ゲストです。アイドルものでありますね。ということは、『空色スクエア。』ぶりじゃないですか。と、こちらは恋愛メインというよりも、崖っ縁アイドルたちの奮戦記といった様相でありますね。アイドルに憧れて状況してきた新人アイドル桜衣乃は、新人というより卵であって、そしてこの子が暮らすことになるのは通称ネズミ荘、ラットプロダクションの第4寮なんですね。ここには先輩たちがいて、売れない子役関野ロコ、売れないミュージシャン貫井はゆ、そして売れないモデル前原仁菜。一癖も二癖もコンプレックスもある、そんな4人をまとめて売り出そうってわけなんですね。可愛い絵、キュートなキャラクター。売れないと寮ごと解散させられちゃう? ってな危機的状況。名付けておちこぼれフルーツタルト、アイドル番組にこの子ら投入されることになって、はてさてどうなる。いや、ほんと、キャラクター、魅力的ですよ。

『あやかしみっくす!』、ゲストです。神社に住まう妖怪たちと、神社ともどもその面倒を見るお嬢さん、高峰穂葉の交流もの? 狐の野狐、座敷童のシキ、そして巨大魚の悪樓。皆、人との関わりをもつために人の姿に化けているっていうんですね。けど、ヤコ、耳と尻尾が出てるんですが、それでもいいのかな? しかしこのやんちゃなヤコ、この子が意外やあかんたれで、神社の参拝客、優しそうなお婆さんなのに、穂葉の後ろに隠れてしまう。こういう内弁慶の人見知り、これがいいアクセントになってる感じがしましたよ。ちょっとツンデレ風? いや、ちょっと意地っ張りなだけなのかな? 穂葉が去ろうとすると寂しがる。ちょっと子供な感じです。

『アプリル』、ゲストです。アプリルっていうのは、スマートフォンのアプリのキャラクターなのか。ナビゲーションアプリ。タップでコミュニケーションとれたり、会話で天気予報やアラームのセットができたり。けど、ちょっとお節介で、そして自分が寝坊する。そんな、ちょっと駄目っぽい、いや、人間っぽいアプリなんですね。この子ら、ユーザーひとりずつに固有の人格が割り当てられるのかな? アプリルにも上司がいて、失敗すると叱られる。落ちこぼれると、サーバから削除されてしまうそうです。やばい! さて、アプリルが、プリンパフェ食べたさにスマートフォンから出てきてしまうんですね。その時のアプリルのリーダーの台詞、それを部下から、むずかしい事言ってみただけみたいね、なんていわれてるのおかしくて、難しいこと、細かいことはどうでもよくなっちゃいました。とにかくアプリルは出てきてしまった。アプリルの見るもの、知ることは、どれもこれもはじめて、新鮮で、その新鮮さをぱーっと全身で表現するかのような描写、これ、とてもよかったです。イチゴってこんなに甘いのね、そして、これが雨にうたれるって体験ね! なんだろう、ワンダーを感じたんですよ。

『会長様の言うとおり』、ゲストです。ちょっと変わった生徒会もの。校内の生徒の人事を会長の権限で自由に決定できるというんですね。それで人材マニアの現会長、まつりは早速新入生に目をつけて、文武両道、人望も篤いという羽田さんを呼び出して、よりによって生徒会長に任命しようというんですね。って、ちょっと待て、まつり失脚じゃんよ。勢い、ノリのよさでぐいぐいいっちゃうまつり会長に、まつり大好きの副会長なつき。そしてつっこみ役? いや違うな、会長のノリにもほいほいのっちゃう書記のまどか。とりあえず3人でどたばたと羽田さんをめちゃくちゃな放送で呼び出したり、そしてあっさり袖にされたりのコメディ。楽しく読みましたよ。これ、羽田さんは今回だけ? もし続くのなら、次回は違う人がピックアップされるのかな? ともあれ、この羽田さんも重度のシスコンなど、いろいろ癖ある人材なので、今回ばかりではないでしょう。というか、これ、まず続いて欲しいなって思いました。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第1号(2015年1月号)

2014年11月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2015年1月号

『まんがタイムオリジナル』2015年1月号、発売されました。表紙は、クリスマスですね。『ラディカル・ホスピタル』山下さんがサンタクロースの衣装着て、手にはココア? 湯気をあげる温かそうな紙コップを持っています。他には『たよスポ!』たよりがサンタクロースっぽいケープ、手には肉まん、そして『らいか・デイズ』らいかが、サンタクロースっぽい半纏にお茶、って、あ! これ、別にサンタクロースじゃない! 普通のどてらだ!

『よゆう酌々』は年末恒例大掃除なんですが、女将がですね戸田くんの対応に、なんだか結婚してるみたい、だなんて思っちゃったりして、ええーっ! どうしたんですか、女将! 恋愛に向かいそう? それともただの気のせい? 面倒に巻き込まれたくない粧子さんとかいい感じ。しかし女将と戸田くんの関係、だんだんに深まってる、そんな風に思いますよ。愛とかあるのか? 恋とか感じるのか? なんかそんな風ではないんですけど、それでもなにかこれまでにはなかったような近しさ感じさせるんですね。

『満開!Sister』、おお、クライマックスなんですか? たけしの受験が終わり、あとは発表を待つばかり。家族の期待、愛情に押し潰されそうなたけしの様子から、合格してからの様子。それも面白かったんですが、おおう、たけしのカンナへの感謝ですよ。ハグでオーケー。けど、他にはなにかないものか。そう思いながらもハグを敢行するたけしと、その後、なにか様子が違うカンナなど、もしかしてカンナさんがたけしを男性として意識しちゃったとか? そう思ったんですけど、なんかちょっと違うっぽい。離れてもちゃんと家族のままだね。なるほど、カンナのこれまでの過激とも思える行為は、過敏にカンナとの接触を避けるたけしとの関係を構築したいがためだったのか。そして留学するなど、一気に状況の変化するこの展開。次回最終回、どういった終わりを見せるのか、期待をともに待ちたく思います。

『かでん屋さんの基礎知識』はクリスマスですよ。家電だからクリスマスよりも大掃除がメインだろう。三笠はそういうんですが、園宮はおさまらない。そこに陸奥さんが加わって、強引にクリスマスの売り出しをすることになるんですね。けど、ゲーム機、タブレット、人形におしゃれ時計、さらにカメラと続くものの、肝心の家電が出ない。プレゼントされて嬉しい家電、それが表す普段どういう見られ方をしているか。こういうの気を使いますよね。男性には気にしてるものを贈るけど、貰うときはちょっと複雑という女心。こういう気持ちの描かれ方、悪くないですよ。そして園宮の子供心がラスト、返ってくるというのがね、これ三笠はどうしたのだろう。いい余韻を残すラストだったと思います。

『春雨平安日記』。平安時代をモチーフにしながら、扉はクリスマス。素晴しい。この勢いでどんどん突き進んで欲しい。本編も面白いですよ。春サマの笛、それがまさかの蛇使いの笛で、あの烏帽子風ターバンがほんとおかしい。ほんと、最高です。やりたい放題だな。春雨の名前を思い出せない同僚のエピソードとかも、もうたまらん面白さ。マロニー? いやいや、いやいや。ほんと、素晴しいです。方違えとか物忌とか、平安の風俗なんかも扱うんですけど、それがこんな風に展開するなんて、ですよ。そしてふたりの妻、夏子と冬子、その違いもわかりやすくなってきましたね。「愛憎の公式」のデフォルメされたふたり、なるほど、特徴の違いが際立って、本編におけるふたりの個性もしっかり押し出されてきて、いやもうこれは最高です。

  • 『まんがタイムオリジナル』第34巻第1号(2015年1月号)

2014年11月26日水曜日

『ネイビーヤード』Vol. 27

 買ってます、『ネイビーヤード』Vol. 27。船舶、艦船模型の専門誌なんですが、そうかあ、もう1年になるんですね。『艦これ』がきっかけで買いはじめて、今ではすっかり『艦これ』とは別のものとして艦船模型を楽しんでる、そんな具合になってきております。いや、模型を楽しんでるというと自分でも作ってるみたいですが、そっちはさっぱりですね。いつか作る日のために、みたいに思っていろいろ調べたりはするんだけど、実際作るとなると大変でしょう。だから今は眺めて楽しむだけ、そんななんちゃってな模型ファンであります。

『ネイビーヤード』Vol. 27は空母発達史がメインの特集であります。我が国日本はといいますと、祥鳳にはじまり、三段甲板時代を経て赤城、龍驤、ときて蒼龍に落ち着く。片やアメリカは、ラングレーにはじまり、レキシントン、レンジャーときて、ヨークタウンに落ち着く。辿った道筋は違えども、双方に高速、中型の艦隊型空母に到達するというその発達の影には、条約の影響があったとか。なるほどなあ、条約については歴史の教科書やら読み物やらで見て、知ってはいたけれど、それはあくまでも独立した歴史的事項でしかなくて、それが実際にどういう影響を周囲にもたらしたのか、そうしたことを考えてはこなかった。こういうことは知るほどに面白みが増す、そう思わされる特集でした。

さて、これは模型誌なのでしっかり模型の作例も紹介されてます。いやあ、鳳翔が小さいことは知ってましたが赤城と並ぶとびっくりするほど小さい。これ、ほんとに飛行機飛ばせるのか? なんて思ってしまうくらいで、いや、けどこれ実際の船は相当に大きかったんだろうなあ。ということは、赤城とかどんだけ大きいのだろう。いえね、海面あたりから赤城を臨むみたいな写真があるんですが、それ見たらびっくりするほどの存在感。びっくりしますよね。こんなにも背が高いのか。今回も作例が載せられていますが、トップヘビーで不安定といわれる龍驤。けど赤城、加賀も負けずトップヘビーに見えますよね。対してサラトガの作例見ると、ペタンコでシンプル、安定感があると思われて、ずいぶん違うもんだなあ、なんて思わされるんですね。

巻頭に掲載されていた大淀も面白かったです。1943年新造時と1944年連合艦隊旗艦時の作例がそれぞれ掲載されていて、どこがどう変わったか、解説されてるんですね。いやあ、新造時のカタパルト。でかいでかいとは聞いてましたけど、こうして見ると確かにでかい。一目でわかるほどにでかいです。第二次大戦時の艦船でも、写真とか結構不鮮明で、資料もそんなに多くないとか、そういう話聞きますでしょう。その点、模型で見ると、細部までしっかり見通せるし、いろんな角度から詳細に観察できるしで、模型のよさ、利点というのを実感させられます。

2014年11月25日火曜日

Stuffed dog, taken with GR DIGITAL IV

月末、GR BLOGトラックバック企画であります。今月のテーマはマクロ。とのことで、いつものテーマとは随分趣向が変わりまして、花でも小物でもなんでもかんでも、これだと思うものを接写、マクロで撮ればいいというんですが、これ逆に難しいかも知れないですね。幅が広すぎます。というわけで、自分はいつものごとく、最近の写真からマクロ撮影っぽいものをピックアップしまして、トラックバック企画「マクロ(パート2)」に参加しますよ。

とりあえず3点選びまして、万年筆のニブ、これ最近話題の低廉な万年筆なんですが、ちゃんと笑顔が見えておりますね。次いで、マクロといえば花、といった感じで花。最後に犬のぬいぐるみ。これ、キーホルダーサイズなんですが、こんだけ寄ると、ちゃんとした普通のぬいぐるみに見えてしまいますね。マクロ感がさっぱりです。

2014年11月24日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年1月号

『まんがタイムスペシャル』2015年1月号、一昨日の続きです。

『光れ!メシスタント』、面白かったですよ。どんどん料理の腕が上がっていく光。漫画のアシスタント志望だったのに、ご飯ばかり作ってる。しかもそれで腕が上がるというのだから、光にとっては複雑で、だってどうせなら漫画の腕を上げたいじゃないですか。ほんと、こんなことでいいんだろうか。悩む。自分のありかたに、自分の行く末に悩む。うん、わかる気がします。けど、彼、いい先生に巡り会えたじゃないですか。自分が昔つらい目にあったから、そんな目を自分のアシスタントたちには見せないと決めている。そして光の悩みについても真摯に話しをしてくれて、そして先輩アシたちの意識しなかった言葉に救われて、ええ、よかった。大変によかった、そう思ったのですよ。悩みながらでも、迷いながらでも、必要とされて、そして学び成長するチャンスがそこに用意されている。頑張れ、そう思わされるエピソードでした。

『うぶコメ!』、これは面白いなあ。自室でのかなでがね、どんどん低きに流れて、あのスマホでネットサーフィンとか、いやあ、いい絵ですよ。力斗がね、心配してるんですよ。彼女がくたびれてる。夜会うのはよくないんじゃないか。それで、先輩の発案で、昼に会ってみよう。などなど、いろいろ工夫してるんですね。と、ここまではいいんですよ。ここから。その先輩、つばさ先輩が穏やかじゃない、不穏です。力斗のこと、かなり気になってる。今までこんな男いなかった。彼女がいるっていうから諦めていたけど……、でもついに思いきったか! りゃーくだーつあーい! うおー、先輩どう出る。放っておけば破綻するだろう、そう判断して、放っておく? いやむしろ介入する? いやもう、先輩、いいなあ。けど、きっと先輩の恋は破れるんだろうなあ!

『銀河系女子高生ありすちゃん』はフィギュアスケートの話題。くるくる回るところに興味をひかれたありすちゃん。ということは、これを宇宙というのだな。ええ、ばっちりそのとおりでした。宇宙は大体くるくる回ってできているのです。そうした宇宙に向ける目あれば、ステップやジャンプに驚愕、対抗心燃やすなどね、ええ、人類が滅びる! あの必死の反対、おかしかったです。けど、本番はこれからですよ。皆でスケートにいきます。ズコー! まるみえ! って、こんなありすちゃん、めずらしいな! 転んだありすちゃんの可愛さ、下手といわれて焦っていいわけするありすちゃんの可憐さ、そして、すみません氷はありました。うん、弱ったありすちゃん、ほんと珍しい。あのおさげもキュート、ええ、とても可愛かったです。そしてゆせの誘引力。物理的なのか! ありすちゃんの横滑りなど、ほんと、いいなあ、スケートするふたり、見事でしたよ。ほんと、ありすちゃん、可愛いなあ。そしてハルの想像のふたり、おお、素晴しく美しい。エレガント! 素晴しかったです。

『ざしきわらしと僕』、読み切りです。夏休み、祖母の家を訪れたら、そこにちんまい和服の子供がいたんですね。高圧的で、そして少年のこと知っている。なるほど、座敷童子。主人公、裕貴には見えるけど、ばあちゃんには見えないのか。そして裕貴の幼なじみの女の子、希にも見えないんですね。抱えた座敷童子をこれ見えるとやったやつがね、手がハートに見えて、そんな粋なアピール、ウチドキドキしてまうわぁ、って、この子、めちゃくちゃ可愛いな。なるほど、なるほどそうなのね。6年前の記憶、裕貴と希、そしてもうひとりと遊んだ、そのひとりが座敷童子なんですね。希、中学生か。裕貴は小学生か。二学期からこっちに住むことになった、そういうんですが、両親の離婚か、うん、裕貴ちょっとつらいね。それをうけて座敷童子が、私がお前を幸せにしてやる、ああ、頼もしいとはこのことか。ほんと、面白かった。座敷童子のキャラクターも実によく、アンジェリーナ・ジョリー、なんで嘘つくんだ。ほんと、いかしました。

メェ〜探偵フワロ』、フワロ氏を差し置いて少年探偵団に依頼でありますよ。保護者としてフワロ氏が付き添うことにはなるんだけど、一緒にラウールも連れてこいと。謎です。イーゴリ・ゴーリキー氏からの依頼。誰かと思ったら、ああ、あの都会の子、リラのお父上なのか。ユシュアに会えて嬉しそうなリラの可愛いこと。ほんと、この子、いいなあ。そしてラウールが呼ばれた理由? 年貢の納め時? ほんと、フワロ氏はラウールに地味な嫌がらせするのが好きですよ。屋敷に見えない同居人がいるらしい。食べ物、飲み物が減るのだそう。けど、どうもゴーリキー氏にはわかってるっぽいんですね。しかし見事なのはヨシュア君ですよ。屋敷の由来を聞き、そして外から煙突の様子を確認して、それでもう当たりがついている。すごいな、この子、優秀じゃん。隠し部屋の位置をこれで特定し、さあ後は謎の人物をとっつかまえるだけ! というそこで、フワロ氏が静止するんですね。ああ、ラウールもわかっていたか。隠し部屋を知ってる人間、おのずと答えも出るだろう。ああ、確かにそのとおりだ。没落しても、人にはプライドがある。ちょっと切なく、心に残るものの多い読み物でした。本当、素晴しい。落ちも最高でした。

  • 『まんがタイムスペシャル』第24巻第1号(2015年1月号)

2014年11月23日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2015年1月号、発売されました。『夢喰いメリー』、メリーが手に赤く紅葉したもみじの葉をのせて微笑んでいる、そんな様子がいつになく穏やかで、ああ、いつも元気なこの人のこうした表情はちょっと珍しいかもなんて思いました。静かに、語りかけるかのような眼差し、線も色も柔らかで、実に素敵です。そして『ハナヤマタ』、『魔法少女すずね☆マギカ』、『あんハピ♪』のカットもございます。

『鬼が出るか蛇が出るか』。自身も妖怪? の血を引くといわれた優だけれど、美少女3人あてがわれても、どうにも気持ちは動かない。やたら乗り気の鈴、クールながらも前向きな美来に、多少気持ちが揺れながらもがんとして抵抗の姿勢を貫く優。ほんと、この状況を変化させるきっかけってなんだろう。ああ、霞がその役割を担うんですね。婆様の謀略にはまり、蔵に閉じ込められた霞と優。霞が縛られていて、えらいこと優のこと警戒してるわけですけれど、喧嘩しながらも一旦休戦。そこで、ふたりの境遇が似ているということがわかるんですね。霞にとっては優がはじめての理解者となるのかも知れない。優にとっても、ようやくわかりあえそうな相手が出てきたのかも知れない。それで互いに意識しあって、近付く手と手、そして! ってところで、決して簡単には進展させないというところ。さすがでありますよ。

夢喰いメリー』は、ついに夢路の手に残った傷跡、そこに話が届きました。メリーが見せられた、白儀の手の傷跡。同じ傷が夢路にもあり、そしてメリーにもあるというんですね。これがなにを意味するのか。メリーの見たビジョンは、子供の夢路。しかしメリーは現界で子供の頃の夢路にあったことはないという。ということは……。白儀の知っていること。メリーと夢路の忘れてしまっていること。そこに鍵がある。少なくとも白儀の目的はそこにあるんですね。さて、他に目を向けると、夢魔として現界に存在する夢魔に善戦ながらも苦戦するエンギたち。そうした現象を前にジョンはなにを見ようとしているのか。そして、そして、うおおお、イチマだ! イチマが出た! ということは、もしかして、今までメリーがぶん殴って幻界に送り返してきた連中が加勢にきてくれる!? だったらすごいな。どうなるかわからんけど。これはちょっと、ジョン召喚を彷彿とさせる展開が期待させるかも知れませんよ。

『手のひらの夢』、ゲストです。三嶋くるみですよ。なんかこの人の漫画が載ってると、なんかフォワードだなあって感じがする。恋愛ものでありますよ。主人公今野大地の隣の席のお嬢さん。辻村あいりは手相を見られるっていうんですね。それで今野くんのことも占ってあげようか。手をとられちゃって、そしてホロスコープなんかも頼りに読んだ運勢。それが見事に当たりましたっていうんですね。それがきっかけで近しくなったふたり。いや、うまいなって思いましたよ。ストーリーはシンプルで、けれどそこにはあいりの恋の駆け引き、策略があり、そして大地の戸惑いと、これまでわかっていなかった恋心、そして勇気を目の当たりにさせられて、この積極的と見せず、けれど積極的な女の子の真っ直ぐさと、その勢いに圧倒されてすっかりやられちゃう男子の恋物語。やっぱ、これは得意ってやつだな。ほんと、これ、すごくよかったですよ。

『魔法図書館クレーネ』、ゲストです。好評だったら、このまま連載に昇格したりするのかな? 魔法や魔導書のある世界。魔導書を管理する部署、図書部の試験を突破すれば図書官になることができる。なるほど、冒頭で図書部と図書官の役割を明確にして、またこの試験の困難さも伝える。悪くないんじゃないでしょうか。ヒロインは、優等生なのかな? アリス・スプレッドと、対して魔法がからっきし駄目のカンザシ・ショウジョウヒ。ふたりがペアとなって、課題の秘匿書籍の廃棄に挑むという展開。廃棄そのものの困難さに集中するために、ライバルとなる他の受験生たちとの争奪戦は描かないという割り切り。そして廃棄のクライマックスにおける、ヒントをもとに、ふたりの役割がしっかり見せ場に活かされるところなど、悪くなかったんじゃないでしょうか。ええ、最初は荒削りかな? みたいに思ったけど、多分これは独特の画風、タッチにこちらが慣れてないからだと思う。これ、この先の構想とかあったりするのかな。あったらちょっと見てみたいですね。

『怪獣の飼育委員』、やっぱり、これ、面白いです。怪獣に好かれないことを気にしている委員長、宮山月子が今回のメイン。そんな彼女をどう気にいったのか、街にいく時にバスにくっついてついてきた怪獣がいたっていうんですね。出会って、好かれて、嬉しそうな様子。怪獣個人で飼うわけにはいかないし。施設に残していくんだけど、またそいつがやってくれるっていうのね。別れの寂しさ。そして最後のにゃー。ほんと、このくすぐるかのような面白み。こいつはよかったですよ。

『描けない私のびだいじゅけん』、いい展開を見せてきましたね。美大を目指すも、絵を完成させられないりの。彼女に新しい可能性が示されて、おお、なるほど、写真か。美大は絵画だけじゃない。写真もある、映像もある。できないこと、難しいことを避け、できるところで頑張るのもいいんじゃないか? そこからの写真撮影、そしてりのの自分の前に広がる可能性、その広さに思いいたるラストなど、これはいいよ。目が開けた、そんな感じがしたのでした。けど、これ、新たな可能性に挑戦していく展開と、それでもあえて絵画にいく、そんな展開と、どちらにも向かい得ますね。ええ、りのの最終選択。それが大いに気になるところでありますね。

トリガーハッピーウィッチ!』、これからの展開、魔女の炎争奪の前提がきっちり提示されていきますよ。魔女の炎は魔女にとっての精神、命そのものともいえる。それをメイの妹、アンが盗もうというんですね。八路地と魔女のギルドとの因縁が語られ、そしてアンがチーの周囲に策を巡らせている証拠も示されて、さあどう守る。アンを避けることは不可能という前提が示され、しかしどこで狙ってくるだろう。最も狙われやすいのは学校と、その舞台が示されて、けれどそうした提示と同時に、チーを巻き込んだことに責任を感じるメイ、それをおおらかに許し包みこみながらも、実はちょっと怖いチーなど、ええ、ふたりの関係や、置かれた状況に対するそれぞれの気持ち、よく伝わってきましたよ。五十鈴、彼女も関わってきそうな感じでしょうか。そしてまさかのマサムネ。ええ、いよいよ動くぞ。そんな緊迫感、じわじわ上がってきています。

愛しの花凛』、クライマックス直前? 花凛が選んだ進路、その意図するところなど示されて、おおう、花凛、思い切ったじゃないですか。そして花凛に頼まれていた花を見事に咲かせた豊。あのメモからのくだりね、丁寧に描かれたふたりの会話、そこにこれまでのふたりの歴史、関係、それがうかがえて、ほんと、ふたりの気持ちが通じない、交わらないなんてありえないよな。そう思わせるものありました。そしてあの花凛のすっきりとして素直そのものといった笑顔。あれはいい表情でした。ほんと、これはハッピーエンドの予感がしますよ。

2014年11月22日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2015年1月号

『まんがタイムスペシャル』2015年1月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、マキがリボンかけたマフラーを手に、これ、手編みなんですよ? 今にもプレゼントを渡そうという光景でしょうか。ちょっとうつむき加減の上目使いで、頬には朱がさして実に美しいお嬢さん。あの指の表情が実にいいですね。そして他には『ローカル女子の遠吠え』、トナカイサンタコスプレのりん子が無表情でカタログギフトを差し出して、『前略、パリは甘くて苦いです。』ミシェルのクリスマス仕様、ブッシュ・ド・ノエルも素敵にできています。

『だけど温田さんはひとりでデキない』、温田、富崎ふたりの関係、誤解してるの課長だけだったのが、その課長の不用意なひとことがきっかけになって、ばーっと課の女子に広がってしまった。女子の皆さん、恋愛の話が好きでいらっしゃいますね。しかも、富崎の不用意な発言で相手が温田とばれて、いや、ふたりともにそんな関係じゃないんだけど、温田の受け答えが微妙なもんだから、みんなそれでどんどん話を進めていってしまって、ああ、外堀が埋められてしまった感があります。富崎、注目されるのが苦手なんですね。気分悪くなってしまうんだ。10歳の頃に注目されてぶったおれて、それ以来そうだったのか。ちょっとつらいな、富崎くん。そして今回の課長、別れ話と誤解するのか。けどなんだか前向きで、それでなんだかめでたしめでたしで、うん、課長じゃないけど、そうかっ、よかったねぇ、そんな気持ちになる展開でしたよ。

どろんきゅー』、よくできてるなあ。めずらしくアキがトラブル? の中心で、バスケ部の戦力としてレギュラー入りさせられてしまって、そしてそれからアキの周辺に出没するようになった青い小さな影。アキのいってた青鬼の呪いなのか。ということは、アキに呪いをかけた誰かがいる? 嫉妬とね、その嫉妬からの解脱とね、そうした展開、いつのもテイストにもう一味をそえて、よかったですよ。野崎先輩、うん、可愛いじゃん。うん、また出てきてくれたらいいなって思いましたよ。

『みずいろミュージアム』、これもよいなあ。フンボルトペンギンの雛。最初絵だけ見た時、なんで鳥? そう思って、ああ、ペンギンか! 水族館の生き物、その繁殖の管理の問題など、なるほどなあ、気になったことはあったんですけど、やっぱりこうしていろいろ調整しているんですね。ペンギンの卵を擬卵ととりかえる。なぜなのか? 近親ペアの子が増えると、将来の繁殖率や死亡率に悪影響がある。だから、こうやって調整するというんですね。けれど、それは生まれるべき命を摘むということで、そうした、ただ生き物が可愛いだけではすまない水族館の仕事、その厳しさが語られたのもよかった。そしてさらに、そうした厳しさを理解した上で、少しでも理想の仕事に近付けるようにと頑張ってる。そうした描写もよかったのです。

『先生のすみか』、一件落着ですね。家庭教師としての仕事でつまづいてしまったヤマト。それでくよくよ落ち込んでるかと思ったら、ヤマトを拒否した子、ゆりもくよくよ落ち込んでしまっていて、お母さんもいうように、真面目で優しい子だなあ。ゆり、学校にいっていない。それで、ゆりの気になってる男の子が家まできてくれて、悩み聞いてくれて、いや、この子、大人しく見えるけど、落ち着いて、思慮深くて、いいなあ。そして解決、なんだけど、先生! ヤマトくん! 生徒に負けちゃってるよ! けど、ほんと、ほのぼのといい話でした。

『なり×ゆきリビング』、これいいなあ。明るく溌剌とした魅力ある奏莉と、ちょっとアンニュイ感じさせる表情が色っぽい雪。今回は、それぞれの休日なんですね。雪が買い物、プラプラ見てまわるだけっていうんですが、出掛けるので、家では奏莉ひとり。なるほど、雪は食器とか見るの好きで、奏莉は特にこれといってなにかあるわけでもないのか。手持ち無沙汰っぽい奏莉の様子がおかしかったです。なるほど、普段はだらしない格好見せないようにしてるのか。でもって、なんだか間がもたないようで、出掛けようとしたら、猫を踏んじゃう。あの、猫と会話してるところとか、味があっていいですよね。でもって、スニーカー洗って、お風呂場も洗って、そうした休日。雪の買い物も有意義だったようで、ほんと、普通の日常切り取っただけみたいな漫画なのに、それがなんでこんなに面白く、魅力的と映るのだろう。キャラクターのせいもあるでしょう。この雰囲気のよさもあるでしょう。けれど、そのどちらかだけ、いやそのどちらもあわせた以上のよさが感じられる、そう思うんですね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第24巻第1号(2015年1月号)

2014年11月21日金曜日

南極物語

 テレビでやっていた『南極物語』を見ました。いったいいつぶりだろう。下手をすると、地上波時代、それも平成に入る前とか、そんなだったかも知れません。子供の頃、映画館で見て、それはこの映画が大ヒットしていたということもあるのでしょうが、やっぱりタロとジロの物語、それを子供の私が見たがったからでしょう。タロとジロの物語は、当時の子供たちにはあたり前みたいに知られていた、そのように記憶しているのですが、学習雑誌とかの読み物、または漫画とかでも紹介されていた逸話で、それが映画になるという。当然テレビでもなんでも強く宣伝されたのだと思う、いこういこうと見にいったのだと思うのですね。

子供の頃の私は、映画館で、とにかく犬たちの物語が目当てでしたから、人のシーンにはほとんど興味を持ってなかったのだと思います。それでも記憶に残っていた祇園祭のシーン。子供の出てくるリキの飼い主のエピソード、あのあたりが記憶に残りそうなものなのに、そうしたところがすっぽり抜けて、犬たちのシーン、シャチとの遭遇や、鎖がアザラシの牙に引っ掛かり氷の海に引き込まれていく場面ばかりを覚えていた。後にテレビで見た時に、あああの映画館で見たと覚えていた祇園祭はこの映画のものであったのか、そんな感じで答あわせするするようにして記憶を更新したものと覚えています。

国内パートはもっと長かったと思ってた、それが今回見ての感想でした。それは、昔の自分はきっと理解しえなかったろう、そういった先入観ができてしまっていたからかも知れません。今見てみると、やはりそのメインは犬たちであり、日本の夏、人のドラマのシーンも、犬たちの物語を支える、そうしたものであったと理解した。いや、そうじゃないか。どちらもメインであり、人のシーン、犬のシーン、双方が互いに支え、深めあっていたのだと思います。冒頭に描かれた犬ゾリのシーン、その丁寧な描写は人と犬の関係、気持ちの深さというものをしっかり見るものに植え付けて、ゆえに人と犬の別れ、犬を残してきてしまったことへの思い、そして再会のシーンがあんなにも心を揺さぶるものになったのだろう、そう思わされます。

多くは、いやそのほとんどすべては想像で描かれたに違いない犬たちの越冬の情景も、もう本当に見ていてつらく、いたたまれなく、一頭、また一頭と犬たちがその命を終えていく、そのたびにたまらない気持ちになる。あの、クジラの死骸の場面など、犬が人との思い出を辿り、人と一緒にいた頃のことを思いながら死んでいくのだろうか。ええ、もうたまらない。最後にタロとジロが風連のクマとアンコに再会する。あの四頭を見て、ああなんとか皆生き延びてくれ、わかってるんですよ、タロとジロしか生き残らないって、けれどそれをわかっていながらそう願わないではいられない。それくらいに、犬たちに気持ちを移してしまって見ていたんですね。

今回の放送は、高倉健さん追悼の特別番組としてでした。私は、高倉健の直撃世代ではないんです。映画もほとんど見ていない、そう思っていたんですが、おそらくはそうではなく、高倉健の映画と意識しないままにそれを見てきたのだと思います。『南極物語』がまさしくそうでした。私は、これを、高倉健の映画とは思わず見ていた。けれどあの、タロとジロの姿を遠くに見つけ、そして、おおー、と大きく呼び掛ける、あの場面などはぐっと胸にこたえて、ああ、私も高倉健の存在を確かに感じてきたひとりであるのだな、そう思わされるところの強かった放送でありました。

BD

DVD

CD

2014年11月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2015年1月号

『まんがタイムきららMAX』2015年1月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』、TL漫画を描いている琉姫、締め切りが近くてとろーんとしてる。寝てないっていうんですね。そしたらなんだかいろんな方面に色気が出まくってしまっていて、風紀を乱すな、なんていわれる程。どんだけなんだ。さて、琉姫のピンチにみんなが駆けつけて手伝うっていうんですが、琉姫にとっては恥ずかしい。TLでもそれほどなのか。かおすに小夢が耐性なくって、そしたら琉姫がなおさら照れて、そうした状況に怒ってるのが翼。小夢がポーズのモデルなのか。けどこうしてバタバタしながらも、ちゃんと琉姫の仕事、皆が認めていて、それで皆がしっかり取り組む、その様、よかったですよ。それとですね、動物のかわいいぬり絵とか、ぬいぐるみ代理とか、そういう小ネタもよかったです。

『ハナイロ』は、茉乃花の自立ですね。商店街でお祭り、すごい人出に茉乃花がはぐれちゃって、さあ大変。この子、人見知りで内気で、はたしてどうなるのか、お巡りさんにも話し掛けられないレベルで、けど同じく迷子になっていた真澄、この子をなんとかしたい一心で勇気出して、大きな声を出して、頑張るんですね。駄目な子じゃないんだけど、世話したがりのうるみや、甘々な沙里、この子らのいろいろが茉乃花の幼さ? それを後押ししてたんじゃないかっていうのね。それでも、ふたりが茉乃花にかまうの、やっぱりこの関係、すぐには変わらないのがいいのかな、なんて思ってしまったりするのでした。

『うにうにうにうに』、サツキがフランスに帰ります。それはいいんだけど、サツキのユキに対する気持ちの過剰なる様、素晴しいですね。ユキは酷いことばっかりいうんだけど、サツキはなんでもかんでもポジティブに受け取って、なるほど、曲解。あきれてるうにがおかしかったです。そしてサツキの思い出語り。それもまた微妙に酷くて、ユキがサツキの夢を後押ししてくれた! と思ったら、おや、なんかちょっと違うよ? うに曰く、完全に河内家の人らしい。ときどきついていけなくなって、そして疲れる。いかすなあ、笑えるなあ。ほんと、こういうセンスがグッドです。

『みことの一手!』、山場であります。一回戦を勝ち抜いたみことたち。次に対戦するのは、予選で戦って、そして負けた相手、碁帝学園なんですね。相手の大将は、みことの強さを認めるも、その先に蛍を見ている。蛍のために研究してきた戦法、村正の妖刀を抜いてみせて、ああ、村正という定石があるんですね。それをみことは、蛍ならこう打つだろうと、受けてみせるんですね。文香、あっさりと負ける。葵、必死に抗うも負ける。既に2敗が決まって、ええ、みことたちはここで敗退なんですね。それでも真っ向から打ち合う大将戦、その姿は凛として美しく、そしてみこと、ついに自分の囲碁に向き合うんですね。ああ、みことのいう、自分の記譜を残す、自分の手を残すというその意味、文香と対戦者との会話にて語られていました。この対局の果てに、みことが辿り着く境地とはどういったものであるのか。目の離せぬ思いでありますよ。

『ホームメイドヒーローズ』、悪の教員組織シィドのリベンジマッチですよ。商店街の皆様ご無沙汰でした! って、なんか楽しげだなあ。さて、次々と繰り出される悪の悪辣なる悪行の数々! って、どことなく小粒で地味なのがなんともいえぬ味わいで、ああー、SNSで炎上とか嫌ですよね。損害賠償とかも困りますよね。ここで我らがヒーロー烈人ですよ。加藤の危機に駆け付けて、って、あれ? ただ戦ってみたかっただけなのか。しかし、ほんと、烈人、やってくれますよ。街の皆を守るために、敵の怪光線をその身で受けてみせるんですね。あの焦ってる菅部親子がおかしかったです。そして加藤の気持ち動いた? 黒崎さん穏やかじゃない? ほんと、なんだか恋の動きも活発になりそうな感じですよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第12巻第1号(2015年1月号)

2014年11月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2015年1月号

『まんがタイムきららMAX』2015年1月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』、アリスでありますよ。髪をまとめるふわふわ。そしてたくさんのテディベア。抱いてるアリスがまた可愛くて、ほんと、この子にはこういうもふもふがよく似合います。しかし、このちんまり感。ぱっと見では小学生と思ってしまう、わかっててもそう思う、そんなところがありますね。

いちごの入ったソーダ水』、るーちゃんがこひめの家にいきます。なんと、ヘリでいくのか! すげえ! そう思った気持ちも、あっという間にすーっと遠退いて、え、なに? 薗部茅だって? そ・の・べ? おおお、怖ろしいことになった。なんということだ。いやもう、取り乱さんばかりです。こひめの家のお手伝いさん。この人はちゃんとした人なのかな? そう思ったら、おーい、こひめのお母さんに変なこと吹き込んでるし! ちょっと怖そうに見えたお母さんも、娘のこと心配する普通のお母さんで、親切、優しそうな人で安心しました。しかし、こひめと話している時に、ペンネームと聞いてあの盛り上がり。あ、もしかして、なにかなさってました? なんとも面白くなりそうな予感させられますよ。

『アイはぐ』は、夏休みを迎えて、アイドル育成部の皆で合宿ですね。なるほど、レイラが別荘に招待してくれる。皆とお泊り、海辺の別荘、楽しさはつのるわけですが、おや、ミホの様子がおかしいですよ。なんか、親御さんが厳しいんでしょうか。お母さんが反対している? 心配性? 親を欺いてでも合宿にいくと明言するミホですけど、ほんといろいろ心配になる展開でした。海では皆楽しそう、就寝前も水着でグラビア撮影のポージング研究なんかいっちゃって盛り上がってるんですが、その時点でもう大変なことになっていたっていうんですね。なんと、着信210件。さらには誘拐と思われた? 捜索願いが出されてしまってて、しかしなにがいったいこれほどに!? ハラハラさせられる展開になってきましたよ。

ご注文はうさぎですか?』。ココアがチマメの皆と宝探しをするのであります。難破船ボトルシップって、なんかマニアックな魅力あるな。シストという宝探しゲーム。宝の地図を作って、それを引き継いでいく。街のどこかに宝を隠したから探しにおいで。そういうゲームなんですね。と、リゼもチマメも盛り上がるんだけど、ああ、ココアは違う街の出身だから知らないんですね。ココアとチマメで冒険に出立。チマメの三人が仲良くなったのも、これがきっかけっていうんですね。なるほど、看板をヒントにオリエンテーリング。ひとつ謎が解けても、そこから次の冒険がはじまる。その探索が、参加した4人の距離を縮めていく、そんな感触が実に確かでありました。そんな冒険の最中、メグ、マヤが抱いていた感情とかね、また皆が見つけた宝物、それが繋ぐものを思うとね、いろいろと豊かではありませんか。そして今度は年長組での宝探し。ああ、皆の楽しそうな様。素晴しいものありますね。

『超能力おでん』、ゲストです。高校に通うことになったお嬢さん、お師匠さんから制服用意してもらって、って、そりゃスクール水着だ。ともあれ、高校にはいったその子、玉藻八重。動物の耳がついてて、尻尾もついてて、八重曰く超能力者の証しなんだそうです。八重に興味津々の女の子、吉澤ニモと仲良くなって、そして新たに知り合ったのが願門共子。なるほど、ニモのあだ名はにもので、共子のあだ名はがんもなのか。先生の名前が帆立山。おでんに入る具材、そんな名前の人が集まってるわけですね。そんな彼女らの部活がおでん部。皆で集まっておでんを食べる部活らしい。というわけで、おでんにつられて八重も入部。おでん部の実際は次号を刮目して待て、ってところでありますね。

『どっぺるナルシー』、ゲストです。また特殊なヒロイン、出てきましたね。水面に映る自分の姿を見てうっとりとしている、そんな女子が主人公。けれど、鏡に映る自分には触れもしないし抱き合うこともできないと、とにかくナルシシズム炸裂してまして、そんな彼女の前に自分そっくりの女の子が現れたというのだから大変です。そっくりさん? そう思ったら、なんと、そのまんまドッペルゲンガーなのか。桜木奈留と入れ替わるために異界からやってきた。そんなこといわれても、ちっとも気にしない奈留がなかなかです。夢がかなう。自分自身と抱き合って、あわよくば結婚。一種の変態ですね。その変態性、ドッペルゲンガーさえも恐怖させ、そしてついには取り込んでしまう。この奈留の尋常でない様、ドッペルゲンガーのまごまごするところ、などなど、実に面白く読みました。

  • 『まんがタイムきららMAX』第12巻第1号(2015年1月号)

2014年11月18日火曜日

『まんがタイムファミリー』2015年1月号

『まんがタイムファミリー』2015年1月号、昨日の続きです。

『宅飲み残念乙女ズ』は、おおう断捨離。苦手なテーマ。てつ子が思いきっていらないもの捨てるっていうんですが、それが全然進まない。これは部屋着、これも部屋着、これはお気に入り、一向に減らない。しかし本番は黒歴史ですよね。てつ子はよくわからん若気のいたり。ゆみみは元彼との写真、って、顔はくりぬくのか! そして問題はグリッチなのですよ。ええと、なぜか信号機。

電柱と空

ガーリィフルーツ

ありがとうございました。片付けは難しいですね。

『軍神ちゃんとよばないで』、虎千代様の凱旋ですよ。宇佐美、柿崎を取り込み、黒田を生け捕り。虎千代の株はガンガンあがり、反面兄さま晴景の株は下がるばかり。なぜこんなことになっているのか? 兄貴としては困りますよね。ただただ兄に誉めてもらいたいばかりの虎千代と、妹をどう扱っていいか困惑している兄。そのギャップ。またなにをしても、いっても、いいように受け取られる虎千代。黒田の処分を任されて、はたしてどうする。許しちゃうんですね! いや、ほんと、虎千代、いかしますよ。で、あの最後に出てきた隻眼の男! だ、誰なんだろう? 戦国時代で隻眼って、いや、ほんと、誰なんだろう? いや、冗談じゃなくて本当にわからない。

『火消しなでしこ』は前回の続き、検索訓練でありますが、ああ梢隊、時間切れでありますよ。なんと、入り口あたりをぐるぐる回ってたんですね。暗いってことは怖いなあ。本当の火事現場だったら全員死んでるところだった、そういわれて、ほんと、これは怖ろしい話です。ライト使ってよかったといわれて、あの抗議。いやほんと、確かにそりゃ使っていいですよね。現場だったら使いますよね。ボンベ、高圧空気容器、これ、およそ20分ほどもつのか。というか、20分しかもたないのか。息があがると消費する空気が増える。訓練でまっさきに、10分で! 空気使い果たしちゃって、すっかり凹んでしまう梢。それだけ、向上心が高いんですよね。女で、小柄で、ただでさえハンデがある。皆についていかないと、そう思う気持ちとはうらはら、なかなか現実は厳しくて、ほんと切ないなあ。自分から進んで腕立て志願。その意気は本当に見ていて頭さがる思い。ほんと、いい主人公だと思います。梢のボンベ、壊れてたとわかって、けどそれで気持ちが明るくなった梢が、すぐにボンベの故障に気づかなかった自分を思う。ほんと、きっちり自分を省みて、ポジティブになれる。本当にいいですよ、この人。

『かしこみかしこみ』、山椒が風邪であります。山椒、いつものコスプレ、うまくできなくなっちゃってて、なるほど、あれは化けてたのか。割烹着のつもりで河童になる。患者のつもりで間者、缶になる。その後の食パン、キリン、プリンは、なんだか本当によくわからなくて、カン→パン→キリン→プリンなのかな。そしてしまいにプリンセス。眠り姫で一件落着なんだそうですよ。面白いな、この連想ゲーム。ナツメとムク、なんかだか仲良くなっちゃって、もしかして恋が始まっちゃう? ドキドキしてる奏衣様がナイスでした。そして、山椒が風邪と聞いて、過労じゃないか、そう思う町の人たち。プチ祈願が山椒の骨休めのためにキャンセル、延期されて、ほんと、山椒は愛されてるんだなあ。そして、ナツメと山椒の関係。ううむ、現状維持であります。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第1号(2015年1月号)

2014年11月17日月曜日

『まんがタイムファミリー』2015年1月号

『まんがタイムファミリー』2015年1月号、発売されました。表紙はクリスマス一色、『ぽちゃぽちゃ水泳部』カツ代が差し出すクリスマスのブーツに、ちんまい水泳部の面々がプレゼントを運んでいるという可愛いイラスト中心に、『大家さんは思春期!』チエちゃんがサンタの帽子にブーツ、プレゼント抱えて可愛い。さらに『おしかけツインテール』花梨もサンタの格好して、って、その袋にはなにが入ってる!? いやもうしかし、この子も可愛いです。って、あ、猫耳だ。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』、扉がレオナルドにミケランジェロと、うわあ、超豪華じゃん。けれどクロナカの出会ったミケランジェロは、なんともいえない小心者で、そしてレオナルドも変わりもの、って、レオナルドはもともとそんなイメージか。クロナカに怯えるミケランジェロ、さらに目の前で消えたクロナカを見てフラリとくずおれるミケランジェロ、もう、最高でした。ハラリでフラリよ? しかし、いろんなキャラクター、味のある面々、揃ってきましたよね。ソフォニスバ、元気でほんといいお姉さん。超素敵です。眼鏡の先輩の語る本のロマン、時を超えた著者との語らいというのも、ああ、いいですよね。これは本当にそう思います。その語らいを経て、今の時代の問題に向き合い、さらに次代へと問いを残す。それはとてつもないロマンであると思います。さて、さらに登場人物が加わりましたよ。おお、ビッグネームだ。ラファエロ・サンツィオ、って! けど、これが驚きの根性悪っぽい兄さんで、ほんと、クロナカどうなる? やっつけちまえ!

『先生と星が教えてくれたこと』、先生と生徒たちの関係、深まってきましたよね。受験を目前にした彼らが、もしかしたら天川先生に負担を強いてるのではないか? そんなこと考えまして、それで同好会も勉強会も休みだと、嘘を教えちゃうんですね。でも、しっかりばれちゃってる。ダンボール箱かぶって、秋の四辺形から部室をのぞく先生がなんだか可愛くて、ほんと素晴しい。ああ、可愛いといえば、顧問の代理。あれは可愛かった。ありです。あり。しかし、すっかり張り合いをなくしてしまった天川先生、見るからに意気消沈していて、表計算ソフトの限界とか、ほんと、なんという無駄な試み! 笹野先生が助け船出してくれて、天川先生、別の部活にとられちゃうよって、そうしたら部員たち必死で駆け付けてくれて、そして和解。受けた恩を返したい一心だった。そうした気持ちがちゃんと通じて、あの先生の表情! ほんと、皆、いい関係築いたなあ、そう思えるエピソード。実によかったです。

『いにしえや浪漫堂』、これいいですね。いにしえやなる骨董品、古道具の店。買いとりもやってます、ということで、今回持ち込まれたのは黒電話。線が繋ってないというのに鳴るという曰く付き? 女子高生若沙潤。この子が持ち込んだんですが、いにしえや店主が電話に触れた途端、なにかが変わる。電話に刻まれた歴史、思い出が潤に返ってくるんですね。遠く田舎の病室で寝込んでいるお婆ちゃんに電話ごしの歌声を届けた小さな潤。ほんと、この見せ方はさすがのあろひろしだなと、見ていてなにか涙ぐませるものありまして、うわあ、うわあ、そう思っていたら、おいおい、そんな落ちかよ。やっぱりあろひろしはやってくれます。この漫画、古物のうんちくなんかも毎回やってくれるのかな? 黒電話の逸話もよかったですよ。

『ゆたかのシャッターチャンス』、読み切りのコマ割り漫画です。管内写真コンクール、写真部の参加者が少ないから助っ人で参加してくれと、街の写真館の娘、ゆたかに依頼があったんですね。ゆたかのカメラ、これ、なんだろう。ともあれ、この子の写真はこだわりの芸術志向といったようなものではなく、日常のスナップ、好きなもの、甘いものとか犬とか、そういうの撮ってる。そんなゆたかの、いい写真とはなんだろう。その問い掛けとチャレンジ。悪くないなって思いました。って、父ちゃんも娘の問に答えてあげようよ。友人達樹の妹みゆの好きなキリンの遊具。楽しそうにしている様。そして小さな事件。そうしたものを通して見えてくる、ゆたかの写真とのかかわり。悪くなかったです。今の答がゆたかにとっての写真、その結論になるのかはちょっと不明ですけど、どんどん違っていってもいいかも知れないですよね。

  • 『まんがタイムファミリー』第33巻第1号(2015年1月号)

2014年11月16日日曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年1月号

『まんがタイムきららミラク』2015年1月号、昨日の続きです。

『リメインズ・JC』、巨大台風がきちゃいましたね。まさかの堤防決壊。水が学校にも押し寄せてきて、ああ、るいよ。堤防の様子を見にいってしまったばっかりに……。まあ、戻ってくるんですけどね。畑が全滅。あの宮田の無謀、けれどその悲愴な決意は忘れられません。今回はひまりがメインといった感じですね。ちんまい子。けれどこの子がなるほど優秀。ひとり隠れてなにかしてる、まさか食べ物を独り占めしてるのか!? と、るいはいぶかしがるんだけど、なんと勉強してたのか。なんと、桐島よりも成績よかったのか。なんと、テストの結果、いつも10位以内だったのか。素晴しいな。一気に魅力が増した! ところでここで気になる言葉、あの大火事というの、もしかしてそれが彼女らの生活を一変させた? 少しずついろいろと語られていくんですね。そしてそのうちに、彼女らの人となりなんかも含まれるのだと思います。

アンネッタの散歩道』は、なんか大変なことになっていますよ。どうも嵐が近付いているみたい。空模様見ながらそんなこといってるんですが、冗談みたいにしていたら、風に吹かれてメイヴが飛んでいってしまった! 取り乱すモリー、この子にとってメイヴがどれだけ大切か、彼女の背負っている村、そのコミュニティもまたモリーにとっての大事なバックボーンになっている。そうしたいろいろがうかがえて、と思っていたら、メイヴ、なんと、違う妖精たちの集落にて助けられて、ああよかった、そう思ったら、おおう、記憶を失ってしまっているというのですか。彼女が自分についてわかっていることはというと、小鳥や動物たちと話せること、そしてかたわらにあった剣が自分のものであるということ。剣の腕、それが確かと証明してみせて、そして近々開かれるというお祭りに参加すると決めて、しかし、メイヴの旅にこの出会い、どういう化学反応を示すのか。おおいに期待されますよ。

『ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、これ、面白い。MMOで同じ学校に通う子と出会った牧野夢子。ところが彼女が学校で見つけたその子は、ゲーム内とは全然違う内気な人見知りだったっていうんですね。中村あずき。人見知りがすぎて、夢子の前で泣いてしまうほど。けれどフレンド登録したんだから学校でもお友達、夢子の情熱に押されて、ええ、泣き顔だけどいい表情でした。しかし、夢子の家に遊びにいくのはいいけど、ノートPC持ち込みなんだ。チャットだと饒舌。けど、夢子がタイピング遅いせいで、片やチャット、片や声で返事なんだ。おかしいなあ。あずきの操るあんこによるチュートリアル。これ、なんでだろう、読んでるだけで楽しかった。途中で、アクションで踊ったりして、おかしいなあ、最高だ。そしてボン・キュ・ボン、夢子の初勝利。ちょっとした達成感あって、あずきが初心思い出したり、そしてここぞというところで助け船出したり、ええ、いいコンビネーション。ふたり、いい友達になったらいいなあ、といったところで、なんと夢子にトラブル。他人の獲物を横から奪っちゃった! はたしてどうなる? 友達になるのん? 緊迫しつつ次回へ続くですよ!

ゆずりはコーポレーション』、薫の弟妹を虫取りに連れていくっていうんですね。亜紀乃先輩のお父さんが、キャンピングカー借りてくれたのか。目的地までの途上、売り上げについての会議をやるんですね。ああ、やっぱり下がってるのか。多分、静流が最初に高いの買ってくれた、それが影響してるんじゃないかな。しかし、この会議にクールな妹羽音も参加して、びしばしゆずりはに駄目出しする。いかすな、この妹。オーダーメイド品を作ってみようか、など、いろいろアイデア出て、ああ、うちのペットをモデルに作ってほしいとか、ありそうですよね(あります)。ライバル、ジニーがゆずりはマスコットを作ってほしいとか、ああ、これ自分も欲しい。こうして、会社の話をしっかり進めながら、虫取りの風景描いて、そこではゆずりはと彩音のコミカルさ、そして娘亜紀乃のことを見守っている親御さんの暖かさが押し出されてくる。ええ、こうした要素があるのもいいと思っています。ところで、あのケムシ、昔テグスでひっぱるこんなおもちゃありましたよね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第1号(2015年1月号)

2014年11月15日土曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年1月号

『まんがタイムきららミラク』2015年1月号、発売されました。表紙は『城下町のダンデライオン』、兄弟姉妹勢揃いで、ど真ん中に立つ茜様がうつむいて軽く赤面なさっているところなど、大変お可愛らしく存じます。さて、これだけでも素晴しいのですが、さらにプラス、アニメ化決定なのだそうです。おおおおおおう、これは嬉しいニュースであります。テレビで、全国、いや、全世界に、茜様の御威光があまねく伝えられる日がきたというのですか! ああ、茜様! 茜様! 茜様は素晴しいです!

そして表紙をめくりましたら、なんとそこにも茜様! 茜様! ああ、茜様! 茜様はなんと素晴しいのでありましょうか! 王冠、マントが制服にアンバランスにマッチして、大変に麗しい! ああ! 茜様は最高です!

城下町のダンデライオン』、今回は岬と遥の物語でありますね。同じ学校に進むものだと思っていたのに、遥が違う学校、しかも全寮制の高校を受験していたということに、岬がヘソを曲げちゃうんですね。その現場に踏み込んで、すごく困惑してる茜、その表情が実によかった。しかし、なにがおこっているのか? その説明をしてくれるのが、岬の分身なんですね。超クール、すごくクール。いじける岬に茜の正論が炸裂。素晴しいな。そして語り出す遥。あれ、どこまで本気だったのかわからないんだけどさ、でも多少はそうした気持ちもあったんだろうか。しかし、チョップ一発で遥を沈黙させる茜、いちおう私の手も痛いんだよとかそれっぽいこというんだけど、実はそんなに痛くない。もう、最高でした。しかし、兄弟ふたり、しっかり仲直りできて、めでたしめでたしなんだけど、クールな分身が全部しれっと見透かしてるのがいい味わいでした。

『うらら迷路帖』、よいですね。今回はほくろ占い。てなわけで露出多めだったりするんですけど、加えてノノの自立のエピソードでもありました。ええ、よかったですよ。ノノの姉、ニナの背にあるほくろ。その意味するところと、ずっと姉の背に隠れてこれまでやってきたというノノ。ほくろをテーマに、多様に展開してみせるその構成にその手腕は確かであるなあ、ええ、面白く読みましたよ。けど、ほくろという与えられたものに決定される運勢にしばられるんじゃなくて、自分、自ら、こうありたい、こうあろうとする理想像に向かおうとした彼女らの選択、その意思が素晴しかった。前向きで、けどそれがコミカルに嫌味なく描かれて、ほんといい展開、見せ方であったと思います。加えてニナの視点も描かれて、ほんと、多方面に満点って感じでありました。

ハルソラ行進曲』は工場見学。わくわくして眠れなかったって、素晴しいなサヤ。そう、この子は工場とか工場機械が好きでしたよね。この子のこういうところ、ほんとに魅力的。そして工場へ向かうバス。揺れて自然に朱莉に接近してしまうサヤ。そして2回目! いやほんと、サヤはいいなあ、超いいです。工場、ピアノ工場なんですね。静かにテンションあがってるやなぎが素敵です。若乃はちゃんと気付くんですね。吹奏楽部ってピアノも弾けるのかと思ってた。おお、若乃さん、それは酷い誤解です。学生時分、ピアノのレッスンがほんとにつらくて、ほんと、弾けんかった。まあ、稽古が足らんかったんですけどね。それでも毎日スケールやらエチュードやらやってたんだけどなあ……。カメラに、写真に興味持ってるサヤ、素敵でした。ああ、朱莉専用。そして、自然とサヤに接近してしまう朱莉、いいですね、いいですよ。若乃が案の定ピアノを作りたいといってますけど、現代のものは無理でも、古典ピアノとかその前身のチェンバロならいけそうですよね。いろいろな工作にチャレンジする、そんな姿も見てみたいものです。そして、工場を案内してくれたお姉さん、晴工の卒業生だったんですね。就職のコツとか、ざっくばらんに話してくれて、ほんとにいいお姉さん。あまりにざっくばらんで、先生も手をつけられなくなってる、そんな様子が最高でした。

『箱庭ひなたぼっこ』、陽向の落ち込み。ミニヒマワリが元気なくって、それで陽向も元気なくなっちゃったんですね。翠子、ヒマワリの元気のない理由がわかってる。けど、それを皆にいおうとするも、どうにも聞いちゃもらえない。ほんと、自由なのかなんなのか。けど、それで皆で神社にいって、そのコミュニケーションは悪くない。皆の私服、可愛らしく、ほんと確かに皆の個性をよく表している、そう思います。稼働時間の短い翠子。ネガティブ一直線の陽向。けど、いろいろ話して、それで元気とりもどして、御神木と皆の言葉がいい影響を与えてくれましたよね。陽向もヒマワリも元気を取り戻して、翠子がちょっと手助けしてくれてたのかな? でも結局は御神木のおかげになって、いやもう、翠子、押しが弱いです。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第1号(2015年1月号)

2014年11月14日金曜日

Roland Vocal Trainer VT-12

 ボーカルトレーナー、VT-12。これがやたらと電池を食う、そんな話をしておりましたが、その対策として電源ケーブルを、そしてついでにUSB電源アダプタもひとつ購入しました。買ったのはiBUFFALOのUSB充電器、いや充電はしないから、もう本当に電源アダプタとしての利用でありますね。

さて、電源を繋いでのVT-12の感触はといいますと、電池が入ってないから本体の軽いこと。ちょっと頼りなく思うくらいですが、練習時、片手に保持している時の負担、こいつがかなり軽減されていると感じます。ケーブルは本体右真横にくるのですが、右手で保持する際に邪魔になるかと思いきや、全然気にならない、むしろグリップするところが増えた、そんな具合でさえあります。まあ、完全にコネクタに頼ると、抜けてしまいかねないので、軽く触れておく程度にしとかないと駄目でしょうけどね。

電源ケーブル、UDC-25は2.5mの長さがあるので、床の電源タップから給電しても、行動がさまたげられるということはありません。いつも練習する場所っていうのがありますからね。そこに立とうと思ったら、さらに延長ケーブルが必要です、みたいになったら面倒だなあ、そう思っていたけど杞憂でした。

アルカリ電池を使って、およそ5日くらいで電池の心配が出はじめる。それがもしeneloopなど充電池だと何日目で動作不安定になるんだろう。結構頻繁に充電してやらないといけなかったところでしょうが、当然電源アダプタを使うとその心配はない。練習も、歌って、その録音を聞いてと繰り返していたら、あっという間に1時間半とか2時間とかたってしまうわけで、だからやっぱりVT-12を使うには電源ケーブルがあった方がいいと実感しました。

2014年11月13日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2014年12月号

『まんがタイムジャンボ』2014年12月号、昨日の続きです。

『人魚嬢ルリ』、扉のマーライオンは反則だと思います。すごいシュールな絵。さて、ルリ、江頭のこと考えると、気を失ってしまうのか。それでルリを助けるために崖から投げ落としてみたりしてね、しれっと警察に通報されたりしてるその展開がおかしかったです。けど、これがまさか最後に効いてくるとは、この時点では思っていませんでした。貝がらブラ、ルリはルリでいいと思います。いや、マジで。それはいいとして、あのルリと江頭の学校での様子とかおかしくて、いい友達になっていきそうじゃありませんか。そして、田中。なぜ、田中がそんな目に!? ナンセンスなギャグ漫画。いい感触が続いています。

『凪くんの不運な棚ぼた』、最終回でした。はたして平太郎と座敷童子は、再び厄病神と出会うことはできるのか!? って、扉で解決かーっ!? すげー! すごいスピード解決に、ほんと、このインパクト、まいりましたよ。しかも、この後、気になる要素が次々決着していくんですね。お隣の音鳴さん。座敷も厄病神も妖怪と気付いてた。で、平太郎君は何の妖怪? これはうまいなあ。そして悪魔払いの明日香もばっちり決着ついて、いや、ほんと。この淡々と決着させていく様にほれぼれしました。そして最後に平太郎の気持ちも明確になって、まだまだ続く3人の生活。最後の平太郎のモノローグ、こいつは実によかったですよ。

『お隣さんゲーム』は、舞子と圭介の関係、ぐっと進めるつもりでありますか? 圭介が捻挫で部活に出られない。それで圭介を独り占めだわ! 舞子がやたらはりきるんだけど、まさかふたりの間に違う女が割り込んでくるなんて! 野球部のマネージャーなのね。北沢っへいうのね。圭介に素直を気持ちを伝えられない舞子に対し、積極的にぐいっといっちゃう北沢。どうなる舞子!? ほんと、どうにも動かねばならない、そんな立場に追い込まれた感がありますね。

『事件です!シャーロッ子さま』は、潤の悩みでありますよ。ああ、アンニュイにふさぐ潤の色っぽくもチャーミングなこと! ええと、太ったらしい。6kg。ご飯たくさん食べて、砂糖たくさんいれたコーヒー飲んで、加えて神無月先輩からケーキまでもらってる。カロリーオーバーなんですね。かくしてダイエット。穂華の家にジムがあるっていうんですが、現在使えない。今回のエピソード、メインはダイエットに見せて穂華だったんですね。以前はひとりでいることが多かった穂華だけれど、最近は潤に、礼子にと、身近にいてくれる人が増えて、そして穂華も楽しそうにしている。その様子を見て、ひそかに安心、喜びを感じている銀次の親心、いや、親じゃないけどさ、それがしみる話でありました。

  • 『まんがタイムジャンボ』第20巻第12号(2014年12月号)

2014年11月12日水曜日

『まんがタイムジャンボ』2014年12月号

『まんがタイムジャンボ』2014年12月号、発売されました。今月の表紙は警察官でありますよ。『レーカン!』天海さんが警察の制服を着て、秋のスマイル運動強化中! なのだそうです。手のりの猫が帽子にネクタイ、こにくたらしいこいつだけど、それでも可愛く仕上がっておりますよ。そして『けいさつのおにーさん』のカットも。この関係での警察テーマなのでしょうね。

『ナデシコ!』、おかしいですね。門倉製菓のお客様相談室。お菓子がおかしい、とのクレームを受けて、ダジャレですネー! 思いっきり受けて吹き出して、まあイチカさんが怒るのもわかります。けど、ダジャレではないって必死に否定とか、なんかおかしいなあ。お客様相談室、決して簡単な仕事じゃない。それを受けての後日のエピソード、クッキー爺さんなる常連さんを押し付けあうイチカとナオコがおかしくって、ずるいよイチカさんって! ほんと、ナイス反応です。けど、それでエミがやたら好評っていうあの展開。実際、こういうお客さんは少なくないらしいからなあ。どうも苦にしてないみたいなエミの様子、実によかったです。

『ヒゲとセーラー』、初の喧嘩で呼び出しですよ。私服でいって、不審者扱いされるヒゲ。基本ですね。そして初と市井、なんと初ちゃんもズタボロなんじゃないか。手をあげたのか市井! 見損なったぞ! 馬乗りでボコる、それを全部受けてこそじゃないか。市井の母ちゃん、印象悪いですよね。まるで両親がいないからみたいにいう。加えて市井が酷いこといったというの、まずもって信じようとしない。けど、ほんと、このエピソード、これまで内心を語らなかった初が、その胸のうち、はっきり言葉にして、ほんと、いい子であります。叔父さんとの関係、しっかりしたものになってるんですね。

『タヒチガール』、オリタヒチを知ろうと、天王寺リゾートの娘林檎が皆を招待して、そのダンスを見せてくれたんですね。彼女らの踊りと自分たちの踊り、なにが違うのか。まだ初心者で技術が劣るのはしかたがない。それ以前の問題として、チームワークがないっていうんですね。林檎、それを指摘するのにテレテレで、ほんとなかなか素直になれない子です。さて、皆が愛称で呼びあっている、それに気付いた林檎の動揺がナイスでした。ほんと、あのページ、コマをしっかりとっての、ゆったりとした時間、そしてマイの気遣い、歩み寄る、その距離感の表現、だんだんに近付いて、そして思いやっているという、その心情もよく表現されていて、ほんと、なかなか素直になれないリンの、けど嬉しい気持ちのちゃんとわかる展開、実によかったです。そしてマイ、ついに、ついに笑う!? そう思ったら、ああーっ! まだまだ先になりそうですね。

『でっかいんちょ』、いいですね。大雑把なクラス委員長、大菊育。明るくほがらか、鷹揚で、みんなのために懸命に頑張ってくれている。ほんと、いい子だなあ。そんな彼女が、女子とぎゅっと抱き合っている! 素晴しい! 体操服姿の育、おお、かっこいいなあ。けど、どんくさいのか。見た目には、スポーツどんとこい! みたいな感じなのになあ。纏がいいですよね。頼まれすぎる育を守ってくれる。そんでもって、ちょっとからかったりして、いい友達だと思います。ちょっと酷いこといった相見に、きちんと抗議して、そして実はちょっと傷ついてた育をなぐさめてくれる。ええ、いい友達だと思います。こういうの、いいですよね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第20巻第12号(2014年12月号)

2014年11月11日火曜日

Roland ローランド DC電源ケーブル UDC-25

 先日買いましたボーカルトレーナー。VT-12でありますが、電池が、電池が切れました……。練習中、突然電源が切れるようになり、おかしいなあ、電池をチェッカーではかっても緑ランプが点灯して、バッテリーローの表示が出るわけでもないし、なんだろう、初期不良? とか思っていたら、じきにLO表示がチカチカと出るようになって、ああ、この機械、かなり電池の電圧が高くないと駄目なのか。ああ、じゃあ、これ、eneloopとかじゃ駄目なんじゃないの? というわけで、急遽、別売の電源ケーブルを買わないといけないようだぞ、ということになってきたんですね。

10月31日に購入して、11月9日に電池が切れる。実質一週間ほどしか持たないんじゃないか。驚きの消耗ですが、連続使用時の電池寿命がアルカリ電池=約6時間とカタログにもありますから、まあそんなものなのかもなあ。10月31日に30分ほど。11月1日に1時間ちょっと。2日は発熱で休んだけど、3日に1時間ちょっと。合間の平日に1時間ほど。それで8日9日と両日1時間ちょっと。1時間ちょっとを1時間半として合計すると、7時間半ほど使用している。連続使用したわけじゃないから、もうちょっと持ってくれてもいいのになあ。そうは思いますが、それでも結局、1週間が2週間になる程度でしょう。練習して、ウォーミングアップが終わって、いよいよ声が出てきましたよ、それくらいになって途中でぶつっと切れてがっかりすること思ったら、もうここは素直に有線にした方がいいよなあ。

しかし、電源ケーブル、普通にACアダプタになってるんじゃなくて、USBから電源をとる仕様っていうのが面白いです。まあ、ケーブルだけ買っても仕方がないっていうのが困りものですが、USB電源アダプタを買ってもいいし、iPhoneやiPadのアダプタを流用してもいいし、そんなに高いものじゃないから、1個追加で買ってもいいかなあ。そのあたりは明日にでも考えようと思います。