2016年5月31日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年7月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年7月号、昨日の続きです。

『トモダチヅクリ』、すごいな静。どんだけ人の話聞いてないのか。麻乃にですね、貸してた本を返してもらって、明日からテストなのに徹夜で読んじゃったよ。え? 中間テスト? みたいなやりとり、ものすごい。ホームルームも授業でも、本ばかり読んでて、先生の話を聞いていない。それで突貫でテストの準備をすることになって、それでも余裕でクリアしちゃったりするのかな? 全然そんなことないんですよね。静、追試。先輩、秋も追試。麻乃は大丈夫だったいみたいですね。追試対策の勉強会、秋がいろいろ駄目で、一年生の内容がわからないことが判明! めちゃくちゃ面白い。そして麻乃の怖れられている理由、それもちょっと判明。おかしかったです。静も秋もやればできる。でも普段からやらない。その駄目さが彼女たちのらしさなんだろうなって思わされて、そして麻乃に静の告げた素直な本心。おお、いかす。とてもいい。いやもう、最後にがつんときましたね。

『カスタムメイド』はコスプレの話です。アニメのキャラがモトキに似てる。それで衣装作って、コスプレしてもらって、一緒に写真を撮ろう。アサヒがやる気になってるんですが、ああー、モトキさん、胸のサイズが違うっていうのでちょっとネガティブ。そうかあ、モトキさん、胸が控えめなの、気になさってるのか。美点なのに。今回はアサヒのいろいろ、PC加工です! いい切るその態度の堂々たる様! 職権濫用、谷間の製作、そうしたところも楽しくて、かと思ったらモトキの天才、さらには劇画調オムライス、そんなチグハグもおかしくて、実によかった。これ、いつか再びユウ様のコスプレも見られるでしょうか。楽しみですね。ええ、楽しみです。

『へんてこバスと飴玉くるり』はモグモグさんがカタパルトで射出されて、いったいなにごと!? ここで、モグモグさんの正体? 謎、秘密に迫っていくというんですね。え? 泥棒!? え、警察と競争!? なんか悪い人? 悪いことしてた人? いや、違うんですね。絵画修復のスペシャリスト。へー、それは意外な話。けれどここからもっと意外な昔話がはじまって、泥棒黒猫団と美術館の火事。そこから泥棒と間違えられるまでの数奇な顛末。サヨナラちゃんの出自、そして黒猫団の顛末。ほんと、なにがどうなってどう決着するのかってね、まったく予想もつかず、わからぬまま結果オーライ落着するこの展開。なんともいえない快感めいたものありますよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第7号(2016年7月号)

2016年5月30日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年7月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年7月号、一昨日の続きです。

『ジューンフレンド』、ゆずきのクラスフレンドリー作戦。今回のターゲットは柏木このえ。好きな食べ物は卵焼き、まずは餌付けからはじめよう、って、そのへんの意図をどばどば口にしちゃうところが、ゆずきの素直さ、らしさなんだと思います。しかし、ゆずき、卵焼きはいけるんだ! 作れるんだ。卵を割るのは大得意、そういって調子にのっちゃうゆずき、めちゃくちゃ面白かった。あの、やっちゃった感が卵でいっぱいのボウルにあふれかえっていて、もう、絵だけで面白いです。ゆずきとはるのやりとり、それも面白いのだけど、ゆずきのテンションがいいのかなあ、ターゲットのこのえさんとの会話もおかしくて、他人の手作りはダメなタイプでしたか…!? おお、そこにちゃんと着目する! いいよ、そう、他人の手作りダメなタイプの人っている! 私がそうだ! いいなあ、この漫画、なんか目端がきくといいますか、いろいろゆきとどいてる感あります。あのゆずきとこのえのペコペコ合戦なんかもそういう感触あって、うん、実にいいです。そしてフレンドリー作戦成功したようで、そしてさらにモアフレンドリー? うん、実によい。なこなこなこなこ、実にいいです。

『アニマエール!』、とてもよいです。ところで、ひづめの髪飾り、蹄鉄ですね。こはねがですよ、チア部にひづめが入ってくれたというのでハイテンション! なのはいいんだけど、脱ぎ捨てた制服がバタバタとか、でもってユニフォームがいかがわしかったり、いやもう、こはね、めちゃくちゃ危ういな! 宇希さん、気苦労がたえない、というか、この子がいないと、こはね、ほんとにあやうい。部活の情景、最初は体力テストからというの、ひづめとこはねのテンションの差、面白くて、やる気はあるんだけどいろいろ至らないこはねがちょっと落ち込んだりね、でも応援することには自信あるっていうの、ひづめ、内心認めてたり、そしてチアパワーなる謎の用語に納得したり。いいな、ひづめさん。結構伝わるお嬢さんだ。けど、今回、なにがよかったかって、チアに期待して、チアにかかわることやってみたい、そんなこはねの気持ち、自分の昔を振り返ってわかってくれるひづめ、あそこですよ。ああ、チアをはじめたこと、それが嬉しい、憧れのチアに触れていること、それが嬉しい。ちゃんと伝わってるんですね。ちゃんと共有してるんですね。ほんと、言葉少なだけど、その共感があるのがとてもよかったです。

『ことこ・ア・カペラ』、よかったです。ことこからきよかにアプローチ。ア・カペラ部に入って欲しいっていうのね。きよかはそれを迷惑そうにしてるんだけど、いや、え? 内心はそうじゃないな。むしろかまって欲しいっぽいぞ。面白いなあ、この子。授業中のことこのアプローチ、あの紙で作ったお面ね、あれはあかんわ、すごいインパクトやわ。けどそれで笑いをこらえるきよか、先生にあてられたのをキャンセルしたりと、ほんと、面白い。今回は、きよかのね、ちょっと寂しそうなところ? ことこがいろいろ声かけてくれたりするのが嬉しいところ、そういうのがよく見てとれて面白く、ほほえましく、そしてきよかさん、結構おっちょこちょい…? マドラーって! ほんと、細かく細かくいろいろ盛り込んで、実にいい。小さくくすぐって、笑わせてくれて、その上で屋上でのア・カペラシーンがくる。ああ、それがとても魅力的。ほんと、きよかがことこに魅かれる、そうしたこともわかろうってものです。

『疾風ういんどみる!』も面白い。休日にも部活動。それですっかり遠足気分のふうこが面白くって、あの風車がぐるんぐるん回ってるのもいいですよね。でもって、お弁当。ふうこ、忘れます。というか、最初からなかったのか! それを予測してたつむじもなかなかのもんで、ふたりの関係の深さ? つきあいの長さ? そうしたことうかがわせてくれますよね。というか、お弁当多すぎ! でもって、はやてのお弁当。魚! しかも鮮魚! 生きてるのをその場で刺身にしてくれて、それ、漁師の鈴木さんからの差し入れっていうんだけど、魚のぬめりまみれのファンレター、これはちょっとやだなあ! 今回は皆の個性、キャラクター、それがようく描かれて、仲が深まる、より近しく感じられるようになる、そうした回でありましたね。劇中の彼女らにも、読者である私にもよい、そう思える回でありました。でもって、お弁当だけで終わり。って、ただの海辺のピクニックじゃん! そんなつっこみで終わる一日。楽しかったです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第7号(2016年7月号)

2016年5月29日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年7月号

『まんがタイムオリジナル』2016年7月号、一昨日の続きです。

『ゆらゆら薬局プラリネ』、一気に話が進みましたね。産休の代理で別の店に出向している池田さん。彼女のことね、女性と知らされて新人さんが驚いているという描写。これが後々の展開を準備するものだとは、この時点では思いもしませんでした。山内がですよ、その新人さんに、妹みさきを重ね合わせたりしましてね、これはもう単純に妹枠に彼女をいれてるだけなのか、あるいはみさきとの距離が離れつつある状況があるために、その代償として仮の妹を求めているのか。みたいなこと思っていたら、おおう、これまでの経緯しらないその新人さんがですよ、山内に池田の性別しゃべっちゃった! おおう、山内どうなる。意識しちゃってるぞ。いや、でもなんかそういう意識じゃないっぽい? ともあれ、池田に姉に会いたい旨メールを送った山内。これはどうなる。いずれにせよ、これ、池田の秘密、ばっちりバレそうな流れですよ。

『スズちゃんでしょ!』は初夏の情景。そうかあ、夏が近づくと、和装の仕立屋さんは稼ぎが薄くなるのかあ。浴衣も着物も仕立て代が安くなって、なのに支出はかさんでしまう。そうかあ、仕立て代の相場、20年ほど変わってないんだ。つらいなあ。デフレが人の生活を破壊してるんだなあ。なんて思わされて、切なくなった。鈴さんの今後に悩む様子、ほんと、身につまされます。いろいろ考えちゃいますよね。考えても、そうそう思ったようにいかないからつらいですよね。この人の姪、梨乃ちゃんへの入れ込みは、こうした今のつらさ? それもあるのかも知れませんね。ほんと、姪がささやかな心の支えになってるんです。

『北斎のむすめ。』は花火の話。江戸の花火は赤色だけだった。なるほど、炎色反応の研究が進んでなかったんだな。今回は渓斎英泉にスポット当たって、お栄と一緒に花火の見物。栄の昔の思い出ね。父ときて、はぐれてしまった。その時に栄のこと助けてくれたお侍。それがなんと英泉で、へー、侍だったんだ。当時侍だった英泉が、絵の得意な子供、栄と話すうちに、自分の絵師になりたいという気持ち、それを固めた、そんな風にも見える描写がなんだかよくって、ほんと、絵で身をたてる、簡単じゃないことに取り組んで、成果出してる彼ら彼女らのこと、コミカルに描かれてるのに、それでもなんだかいかすなって思えちゃうんですよね。そうそう、お辰さん。なんかめちゃくちゃ色気出てません? めちゃくちゃ美しくありません? もう最高なんですけど。

『どす恋!りきしー女』は、ターニャをスカウトしようとする生徒出現ですよ。なんの部活? って、ビューティーアイドル部! なにその珍妙な部活! 最近はやりのスクールアイドル!? ともあれ、めぼしい生徒に声をかけ、何人も引き抜いてる。美人でセレブのターニャに白羽の矢がたつのもなるほど納得、なんですが、このビューティーアイドル部部長、2年の松森聖奈。しっかり名前が紹介されてるの、これ、半レギュラー化したりするのかな? いずれにしても面白いことになってきた。相撲で決着つけましょう。アイドル部側からいってきて、これどういうことかというと、運動部からも引き抜きかけてるから、ばっちり勝算があるっていうんですね。しかし今回、いつも食べ物に気持ちぐらぐらさせてる加奈子、この子が相撲や仲間のこと思ってるその気持ち、明確に押し出しまして、それで見事に勝利おさめまして、ああ、よかった、この加奈子の本気が実によかったです。けど、そのかっこよさが持続しないのが加奈子ですよね!

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第6号(2016年7月号)

2016年5月28日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年7月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年7月号、発売されました。表紙は『NEW GAME!』、青葉とはじめがチャイナドレスでカンフー? と思いきや、これ、飲茶の蒸籠持ってる、ってことは、チャイナレストランのウェイトレスさんだー! しかし、ぐっと左右の切れ上がったチャイナドレスに片足立ちで片足あげたあのポーズ。はじめなんかは、胸元が大きく開いていて、わあ、なんだ、これ、すごい。けど胸元は青葉さんの方がよろしいなあ。ともあれ、うさぎ柄にハムスター柄、そんなチャイナも可愛いです。

『NEW GAME!』はオフの風景。ゆんとはじめが遊園地のヒーローショーにいきました。そこではじめが高校時分の友人にばったり出会って、そしたらなんか様子がおかしい。あー、戦隊ものが好きとかゲームが好きとか隠してたんだ。すなわち、潜伏系オタクだったというんですが、今の仕事のこともデザイナーってごまかしちゃって、それでゆんとはじめの昔語り。あー、はじめ、今はさばさばしてラフな格好なのに、昔はばっちりキャラ作ってんだ。反対にゆんは、今こそはこんながちがちに決めた格好してるけど、高校時分は髪ふたつにまとめて、そんでもって眼鏡!? なにこれ!? めちゃくちゃ可愛いじゃん! 今回はふたりのそれぞれのコンプレックスとか、そういうの見えて、それでもって互いにそうしたところ受け入れて、納得して、行動してといった様子が描かれて、とてもよかったと思います。って、はじめさん、バレてたんじゃん! うん、はじめさん、いかします。

でもって、二本立て二本目。おおお、青葉の正念場。なんかね、プロデューサーさんいらっしゃって、今開発してるゲームね、好評を得てるんだけど、ちょっとそれでも青葉の件でなにかあるらしい。な、なに!? 不安にさせて、それをぐっと引っ張るのが憎いですよね。青葉とゆん、はじめ、三人の仕事中の会話ね。今やってる仕事が楽しい、やりがいある、そうしたことが感じられるいい情景で、それだけに青葉の呼ばれた会議、そこでなにが語られるのか、不安で不安で、ああ、そうかあ、キービジュアルの件。知名度のない青葉ではなく八神でいきたい。ほぼそれが決定路線になっていて、八神が抵抗するもひっくり返せそうにない。それで一度は納得したように見せた青葉が、一度チャンスをもらえないか。ええ、これでどうにかなるような展開なんてないかも知れない。でも青葉にも本当の納得、それが必要なんだろうなあ。どうなるかわからない。思うようにいかない、常に楽しいわけじゃないっていう仕事の事情、それが凝縮された展開。そんな風に思いました。

ブレンド・S』、うおお、夏帆さんが泣いとる。なにが、なにがあったん!? ほう、ゲームの引き継ぎに失敗してデータが飛んだ。これね、秋月がそんなことかって軽くいっちゃってますけど、実際の話、きついよねえ。かけたのが時間だけにせよ、あるいはお金使ってたにせよ、ある程度以上の労力注いで、それでもってイベント限定やらのいろいろを入手して、積み上げてきたものがパーでしょう? そら、魂抜けたみたいになってもしゃあないよ。もうたいがい面倒になって、ああ、これがいいやめどきだ! ってんならともかくね。しかしこれで元気なくした夏帆がね、お客さんに心配されて、ほんと、泣いちゃって、接客業としては失格かも知れないけど、お客さんと店員とのコミュニケーションを売りにしてるこの店だとありかもなあ。ほんと、キーホルダーもらっちゃって、しかも限定もの! よかったなあ。うん、私も子供のころ、こうやってカード貰ったりしたことあった。あれ、嬉しかったなあ。今回、秋月、からまわりで、ほんと、君、男とか女とかじゃなくて、目の前にいる相手に優しく接してあげなさいよ。そんな風にも思ったりしたけど、でもね最後の一緒にゲームしはじめるところね。あのシーン、とてもよくって、で、リセマラしてるのか! うん、いいな、人にはそんなことするなみたいにいうけど、やっぱり欲しいキャラはあるよね! うん、この彼の業、拝見しました!

まちカドまぞく』、きてます、きてますね。桃の夢に入り込んだシャミ子ですよ。つかまっちゃって、それで説教されちゃって、ああー、この夢に入る能力、切り札だったのにバレちゃったねえ。でも、それでシャミ子の優しさ、悪事に向いてないってことがはっきりするんだから、桃としては安心なのでは? うん、よくよく守ってさしあげて? ここではじめて桃が知るシャミ子のこと。走ったりするのもNG! やべえ! シャミ子さん、病弱だった! なにそれ、ちょっと萌える!(深い私の業) そして桃に詰め寄るシャミ子、桃が消えたら嫌だって、ほんと、シャミ子、いい子だなあ。もう、ふたり、いい友達ですよね。ここからシャミ子の周囲にいろいろ見え隠れしている謎、それにフォーカスあてられて、シャミ子の父の行方。母、なにもの? そうしたことが今後明らかになっていきそうな流れですよ。それはそうと投げられるご先祖、そしてシャミ子の母への愛! この深い愛はシャミ子のよさだなあ。本当にそう思わせられます。

『黒髪巫女とマリアウィッチ』、これ、素晴しいな! 連載開始ですって。でもってカラーページ。マリアも妹クロエもものすごく奇麗ね! ページめくって巫女装束の頼子、この子もとても奇麗ね! ええ、素晴しいです。マリアとクロエが、頼子のうちの神社を訪れるのですが、マリアの日本マニアぶりが爆発して、ものすごく楽しそう! でもって甘酒で酔っちゃったクロエ。これも実によかったです。そして頼子の神事。うおおお、めちゃくちゃ奇麗じゃないですか! 素晴しいな! マリアは当然、その上クロエもすっかり魅了されて、それで頼子の勘違いで、ふたりも巫女をやっちゃう流れ!? ほんと、わくわくがとまらないな!

『YtD』、ゲストです。これ、なかなかに面白い。ひとり暮らしに憧れる透香、この子が入居することになった物件は、どうやらわけありみたいで、幽霊が出る? 出るんですけど、とにかく勘定にいれてもらえてない妹小結がおかしくて、うん、小結、この子、監視役というだけあって、ずいぶん真面目そうな子であります。さて透香の入居するアパートの一室、たしかにわけあり、なんと幽霊が住み着いてる、って、えらいラフでカジュアルな幽霊だな。思いっきりくつろいでるぞ。でもって、そんな幽霊を冷静に認識して、即座に塩でもって攻撃にうつる姉妹。すげえな。え? なに? お母さんがエクソシスト? あ、そう、そら幽霊もそうそう怖がらんわな。幽霊の名前、七遊。この子なんだかちょろくって、透香のことお姉さまって? と思ったら、ここで常識派小結が動くのか。そうか、透香のことお姉ちゃんと呼んでいいのは私だけ? うん、この子も相当でした。この漫画の面白いの、幽霊の彼女の方が透香、小結の姉妹に対してずっと劣勢なのね、そういうのおかしくって、ほんと、幽霊七遊が透香のキャラクターに押し負けてますよ。

『この奉仕のこころ!』、ゲストです。怠惰なヒロイン、神崎あきは遅刻欠席あたりまえ。それのせいで不良認定されて、それで覚えもない悪名とどろかせちゃってと、ええ、散々な扱いうけてます。そんな彼女が、学内でメイドの格好で掃除してる生徒にとっつかまって、そのメイド、生徒会長。あきを更生させるために生徒会にひきこもうとしてる人。でもこの生徒会長。自分が働くのが好きなんですね。奉仕活動大好きで、でもあきが手伝おうとしたら拒むんだ! なんかこの人も問題抱えちゃってるっぽく見えちゃう! ともあれ、あき、会長のサポートすることになるんでしょうか。でも今のところサポートする仕事はなさそうですよね。会長が全部やりたがっちゃうから! そんな状況であきのこれから、どうする? どうなる!?

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第7号(2016年7月号)

2016年5月27日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2016年7月号

『まんがタイムオリジナル』2016年7月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』をメインにしまして、これは父の日? 山下さんは帽子被って、ラフな着込なし、って、もしかしてジュリー!? 本格芋焼酎父王ってほんとにあるの? って調べてしまいましたよ。『小森さんは断れない』めぐみはお父さんにネクタイですね。『らいか・デイズ』らいかは、父の肩叩き? と思いきや、これ、肩ですみますでしょうか? ものすごい振り被りですよ。

『コスプレ先生の絵画教室』。先生をモデルにする絵画教室。リクエストに応えるのはいいとして、猫? その仮面が? へー、キャットスーツっていうんだ。これ、ななみが衣装持ちってわけじゃなかったんですね。貸衣裳店を利用している。なるほど、宣伝用モデルをする条件で、無料で借りてるのか。しかし、それであの猫スーツ。すごいよ。顔と体のギャップ! この猫スーツのすごいの、完全に着込めばもう猫そのものっていうところなんですが、か、関節とかどうなってるの!? 最後の躍動感ある猫のポーズ! それを支える黒子のまなが、ほんとシュールで実に面白かったです。

『放課後すずなり倶楽部!』は実にいいですよ。今日は三者面談、というので美亜のお母さんが学校にくるんですが、すげえ! 制服着てきたよ、お母さん! めちゃくちゃ可愛いし! ずるいよ! しかしこのお母さん、見た目は美亜にそっくりだけど、いろいろやらかしてた、ハイテンション女学生だったのか。娘にはとてもいえない。また母を知る先生からも、見た目はそっくり、これで変な性格してたら区別がつかない、って、待って! ええー、お母さん、変な性格なんだ。学生時代を思い出すお母さん。また面談では、美亜の変化も語られて、こうした時間の流れ感じさせられるところ実によかった。そしてねこら部。へー、お母さんの時代はにゃんこ同好会だったんだ。部長によく似た猫がいて、名前は会長。そしてやっぱり猫屋敷さんがいてと、学校の不思議だっていうんですが、ほんと、これ、本当に謎があるんですかね。なんかありそうなんですよね。最後にね、部長にね語りかけるお母さん。あれもよかった。ええ、不思議を自然と受け入れている、そうしたところが素敵だなって思いました。

『みつめるっ!上野さん』は、東京の博物館めぐりですよ。根津さんが上野さんに、仕事以外で美術館や博物館きたことないでしょ、って、するどいつっこみ。ああー、上野さん、実際そうなのか。ということは、この仕事について、博物館、美術館に触れて、知っていっている、その最中なんですね。今回の美術館めぐりも、美術品保護の話。現代アートにまつわるいろいろ。面白くて、ああ、説明文の扱い、これはなるほど納得でした。私、美術館の説明、全部読むんですよ。背景とかもろもろ知りたい気持ちがあるんでしょうね。でも、音楽だと解説読まない。ああ、ベースとなる知識の差もあるのだろうけど、こと美術に関しては、まだ仲介者を必要としているのかもなあって感じさせられました。そして最後に足の疲労。ああ、そうよ、つらいよね。こないだ母と一緒に美術館ふたつはしごしましたけど、もう、へろへろに疲れましたよ。一日二箇所はあきません。

『お隣deごはん』、ゲストです。調理の専門学校に通っているタナカユウくんの部屋に、野菜や魚を持ってきてくれるお隣のメグさん。親戚が送ってきてくれたのをおすそわけ、というんですが、そのかわりにご飯を作ってくださいねっていうんですね。ユウはちょっと迷惑に思いながらも、おいしいと喜んでくれるもんだから、すっかりほだされちゃって、ねえ、君、ちょろいな。この漫画、いろいろ材料を持ってきてくれるメグが、ただご飯をたかっちゃうだけじゃないところがよいなって思いました。あのカレーに一味、スパイス各種がドーンと出てくるところとかね、野菜も魚も、さらには肉も果物も蜂蜜も、なんでもかんでも出てくる。その万能性みたいのがいいんだろうなあ。さらには、持ちつ持たれつ、ユウが風邪をひいた時には看病してくれたりね。それで、お互いにちょっとひかれあってる? みたいなところとかもね、悪くなかったと思いましたよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第35巻第6号(2016年7月号)

2016年5月26日木曜日

三者三葉

 皆さん、見てますか? アニメ『三者三葉』。荒井チェリー原作のあれ。小田切双葉、葉山照、西川葉子様、娘三人集まってかしましく、楽しく、そして美しい。アニメは原作とはちょっと違ってて、双葉の転校がはしょられてたり、すなわちリハウスがなかったり、葉山ちゃんのりっくりっくが絶望的だったり、ぼえーの再現もなさそうだったり、いろいろマイルドで可愛さ増量だったり、葉山ちゃんの胸元に影がおちなかったり、双葉の声がイメージと随分違ったり、けどそれでもやたらめったら可愛かったりと、思うところはいろいろあるんだけど、いや、もう、いいよ、とてもいい。待望のアニメ化だった。なんでもっとはやくアニメにならなかったのか。もう毎週が夢のよう。夜中の放送を録画しておいて、楽しみに試聴。30分枠のアニメなのに、なぜか見終えるのに40分かかる! なぜ!? 時間さえもゆがめてしまう、それがアニメ『三者三葉』の威力であります!

オープニングの歌にね、いいたい放題ね、って歌詞があるんですけど、あんまりいいたい放題してないよね、とか思ってたんですよ。可愛い女子高生たちが、時に角突き合わせることはあるけれど、って、西山と葉山ちゃんね、でも双葉、葉山ちゃん、葉子様周辺はずいぶんマイルドで、原作ではこの三人、気が置けないといいますか、遠慮がないといいますか、まさしくいいたい放題で、でもそうした様子前面に押し出したら視聴者がひいちゃって、視聴継続してくれなくなっちゃうかも知れないから、抑えめ描写にしたのかな。うーん、可愛いからいいんだけど、山G、薗部相手にお嬢様が爆発していない葉子様っていうのも物足りないよなあー。なんて思ってた。

けど、これ、だんだんとアンロックされていってますよね。現在アニメは7話が放送されて、いわば折り返したところ。この時点で、オープニング曲にあるようなやり取り、ちょこちょこ本編にも出てきてますし、葉子様も空気を読まない山Gに実力行使なさったりしてますし、と、ああ、これはいいな。はじめて『三者三葉』に触れる視聴者にも優しく、だんだん慣れていってくださいねー、いきなり高濃度だと中毒引き起こすかも知れないから最初は薄味からはじめて、ちょっとずつ濃度あげていきますねー。ってことなのかも知れない!

ああ、だとしたら、最終話あたりではどんなことになってるんだろう! ああ、BD/DVDに収録されるというアニメーション、そいつはどこまでやってくれるんだろう! もう、わくわくが止まりません。葉山ちゃんはより辛辣に、葉子様はより高貴に、そして小田切はよりプリティに!? どうしたらいいんだろう。どうしたらいいんだろう!!

参考:原作の愛らしい照さん

週替わりの『まんがタイムきらら』CMが楽しいですよね。三者三葉デフォルメチビキャラがですね、なにか楽しくいろいろおしゃべりしてくれるやつ。で、問題なんですが、このCM、BD/DVDに収録されるんだろうか!? されないなんて、ないよね? 収録されないとか許されないよ!

ほんと、BD、全巻買いますんで、きららCMの収録もお願いします。本当の本当にお願いします。

2016年5月25日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年7月号

『まんがタイムきららフォワード』2016年7月号、昨日の続きです。

ゆるキャン△』、すごく勉強になるわ、これ! あきがですね、勝ち誇った顔でですね、見せるんですよ。バァーン!! ミニテーブルに木の食器、そしてスキレット。スキレット? あの小さなフライパンのこと? おしゃれなキャンプ用品を揃えたい。しかも安価に揃えたい。そうしたあきの試み、見事に成功して、そうかあ、激安スキレット。けど激安には問題があって、木の器、熱い料理は駄目というんですね。その理由も語られて、おー、なるほど、納得だ。勉強になる。しかも、その失敗を挽回しようとするあきとイヌ子のチャレンジ。勉強になるわー。なんでもね、道具は金払ってやっつける、そんな意識でもって行動しているのが私です。でも、工夫、労を惜しまなければ、安価にそれなりのもの揃えられるんですよって、この漫画は教えてくれるようで、ほんと、意識が変わる、目からうろこですね、よい漫画ですよ。でもって話はクリスマスキャンプへと向かっていって、というか、君らテスト前に余裕だよね? いや、これは逃避か。そしてあきの失敗。へー、酢水につけるといいんだ。勉強になります。そしてまさかのなでしこ!

夢喰いメリー』、レガレクス、話せるやつだなあ、いいやつだなあ。負傷したスケボーの子のこと、お礼をいっていたと伝えられて、むしろ礼をいうのはこちらだって、その思考こそは独特だけど、話は通じるし、ぜんぜん敵対的でないし、むしろ友好的。あの、夢路とやたら意気投合してるコマですよ。メリーとエンギとの距離感、すごかった。なんだろう。ギャグ漫画かと思った。そしてエンギ、サナとの約束がある。かつて人の姿をしたレガレクスと出会ったこと、秘密にしておきたい。様子のおかしなエンギを見て、それとなく察してくれたレガレクスだけど、あかん! 肝心なところ、通じあってへんやん! ギャグ漫画かと思った。しかし、ここから再びシリアスに向かって、ああ、勇魚とのこと。ジャングルジムから落ちた私を助けてくれたのは夢路なのか響なのか。与えられた情報から、いったいその時、自分がどういう状況にあったか理解する夢路。と、そこに現れる夢魔エルダー! もう、息つく暇もなしってやつですよ。これ、夢路、エルダー戦をへたその先になにがあろうというのか。想像だにできません。しかし、この緩急つけた揺さぶり、しびれます。

『鬼が出るか蛇が出るか』、脚立を押さえる優くん。これ本当に俺必要か? とかいってますけど、脚立を使った高所作業の安全確保は重要よ? ともあれ、美来さんの優へのアタック。あれ、具体的にどういう体勢になってるのかよくわからないから、ちょっと引いた構図をお願いしたいところです。しかし、優、ずいぶんほだされましたよね。最初のころは、がんとして受け入れない、そんなだった彼が、今や周囲にいる女の子、誰であってもドキドキしてしまって、実は俺、軽薄? って悩んでますけど、いや、それ、普通やから。はたから見てる限り、それであたりまえやから。足をひねってしまった美来さん。その足に残った痣を見て、奇麗な肌だから余計に痛々しいと思う、その優の実感、主観がとてもいい。でもって、この足を癒しに湯治にいこうって話なんですが、野湯。そんなのあるのか。湯をためた風呂ではなく、自然に湧いてるのを、そのままに利用する。河原掘ったら湯が出て、川の水とまぜて温度調整する温泉とかありますけど、ああいう類か! いいな、なんかいいな。これ、観光資源じゃん。さてこの漫画、あまりそうした色は強く押し出されていないわけですけど、ハーレムもので、女の子たちが主人公を争奪するという形式なわけですが、今回の話を見ればなるほど、皆フェアだなあと思わされて、しろがですね、以前優と話したこと、どういう意図で話したのか、自分はどういう気持ちでいるのか、皆にちゃんと伝えたりね、それで皆がそれぞれどう考えてるか意識の共有を図ったりね、ほんと、ライバル宣言っぽくもあり、あるいは同じ目的を持った同志でありというのが面白い。あ、そうそう、最後の優。ちゃんと言い訳はできたのでしょうか。次回はおしおきですか? それもいいと思います!

そこテストにでます!』、もみじ、正念場でありますね。数馬、もみじとの対話を通じて、彼女の気持ち、その背景をうかがうんですが、さすがですよね。もみじの言葉の端々から、いつごろから自分のこと気にしてくれていたのか、時期からその行動の意図からちゃんと理解して、でもそれをすぐには信じないというのは、自分のモテへの自信のなさでしょう。ある種の自己肯定感情の弱さを感じさせる数馬少年。けど、だからこその彼なんだなって風にも思えて、ああ、難しい。もしかしたら気づけたかも知れない、彼をとりまく女の子たちの気持ち。それに全然気づけてなかったのは、この彼のらしさがためで、でもこの彼のらしさがあってはじめて、今の彼のモテがあるようにも思えるんですよね。数馬、もみじに自分の姿、気持ちを重ねて見る。さらにいえば、いろははじめ、数馬のことを好きだといってくれる女の子たち、彼女らにも自分の気持ち、恋心を重ねて、ああ、ここでようやく数馬は自分自身を客観視するのかも知れませんね。そしてもみじですよ。一度は気落ちした彼女だけど、数馬の挑発を受けて、どういう選択をするのか。ほんと、もみじの正念場です。

2016年5月24日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年7月号

 『まんがタイムきららフォワード』2016年7月号、発売されました。表紙は『あんハピ♪』、響とレンでありますよ。ふたり、制服姿でツーショット。いつもどおり表情薄めのレンさんは、猫やら小鳥やらに慕われまして、ええ、このへんはいつもどおりでありますよね。そして響さん、胸張って、いい笑顔。眉をこうぐいってあげまして、士気の高さも通常営業。でもね、あの笑ってる口元がですね、なんだかちょっと緩くってですね、これ、レンとのツーショットで嬉しい気持ちが溢れてる? いやもう、とても可愛らしいお嬢さんです。そして『がっこうぐらし!』のカットもございますよ。

『あんハピ♪』は響とレンがふたりでお出かけ。その前日、情報誌手に、どこにいくべきか悩んでる響、その意気込みがからまわりですよ。しかし今回、レンとの待ち合わせに響が遅れてこなかったっていうから奇跡的。朝方からずっと待ってたんか! じゃあ、珍しく迷わなかった? と思ったら、お母さんが連れてきてくれたんか。いいお母さんだ。今回ですね、やっぱり響の不運の原因は、この子の気持ちの持ちようだよなあ、みたいに思っちゃって、いや、そんな深刻な話するつもりじゃありませんよ? もっとね、こうね、素直にね、気持ちを表現すればいいじゃないの。レンに対する気持ちを隠したい、照れ隠しですよね、それで他のもの酷くいう癖ね、これなんとかせんと、この子の運は開けないと思う。って、あの映画について思ってもいないこといっちゃった響を叩いてしかるレンがおかしかったです。映画ですよ。ハナコと遭遇。ああ、映画を楽しみにしているハナコの可愛いこと。って、この子! 映写機材のトラブルで映画見られてないよ! ああ、可哀そうすぎる! まあ、これ、映画館も払い戻しの上、無料券の配布とかね、そういう措置を講じたろうし、ああ、だとしても可哀そうすぎる! うん、自分も経験あるんですよ。最初、朝一の上映って音だけなのかな? とか思ってた。響はね、いろいろいっちゃいかんこといいますし、なんだかんだで他の子たち敵視? して、遠ざけよう、関わりもたないようにしよう、そんな風に見えちゃう行動するしで、ほんと損してるんだけど、反面この子が悪い子じゃない、やる気が空回りしてるだけ、不器用が突出してしまってるだけってのがわかるようになってるから、憎めない。今回エピソードだけでも、充分そうした様子が感じられました。そうそう、友達に会ってしまう理由、レンのいってるやつね、ああ、なるほど、納得でした。ほんと、合流すればいいのにね。

『はるかなレシーブ』、今回はかなたの気持ちの振り返りでありますね。2年前のこと、パートナーの成美とクレアがペアを組んでいるところを見た。その時の気持ち、今も引っ掛かりとして残っていて、それをエミリと一緒に振り返ってみる。かなたの感じた怖れのこと。そしてエミリから教えられる、その時の成美の気持ち。ああ、成美もかなたのことをちゃんと思っている。大切なパートナーだからこそ、かなたの今を受け入れて、そして未来へと開ける可能性、それを信じたのだろうなあ。ええ、これまでが序章だったのかなあ。遥とかなたが本当の意味でのパートナーになる、その瞬間が描かれた今回。ああ、ここからふたりのビーチバレーがはじまっていくんだ、そうした感覚に震えました。

『ちょっといっぱい!』、新連載です。意外なジャンルだ! 主人公宮原もみじは高校生、ひとりぐらし? かつてお婆ちゃんのお店、居酒屋で、お手伝いしていた。その時のことが今も懐かしく思い出される、そんな彼女が、ふとした偶然? きっかけ? で、居酒屋バイトをすることになるんですね。って、びっくりしたよ。旬菜酒場こはる屋。今日からのバイトと勘違いされて引っ張り込まれたその店で、団体客の料理の補助をすることになった。って、待って、待って。いきなり茶碗蒸しは難しくない? 茶碗蒸しって、そうそう簡単に作ってお客に出せる、そんなメニューじゃなくなくない? びっくりして、けれど、この店長、南部皐月なるお姉さん、その目が確かであったってことなんでしょうね。しかしこの漫画、団体客が料理を、会話を楽しんでいる、それを説得力持って伝える絵の力、実に確かで、わくわくさせられるものありました。ほんと、この店でのバイトを継続すると決めたもみじ。この子がこれからこの店で出会って、知っていくことになる、こと、もの、人、それがいかなるものであるのか楽しみであります。

『45分間の魔法使い』、新連載です。離島の学校。生徒は女の子3人だけ? 学校へと続くなだらかな長い道、結構広い道だけど、全然車通らないのな! そんな道すがらですよ、ほうきでもって空を飛んでいるお姉さんに遭遇ですよ。その時の反応、三者三様でおかしかった。接触試みるものあれば、現実逃避するものあり。ほんと、両極端なふたり。その真ん中に位置するひとり。そんな感じであるますね。彼女ら、中等部の2年生なのか。始業式には、以下のリストからひとつ選択して持ってくること。それがマッチとかペットボトルとか竹ぼうきとか、いったい、これ、なんで? これがですね、それぞれ魔法の属性表してたのか! 最後に明かされるんですけど、その時の描写、よかったですよ。もともといた3人に転校生ひとり加わっての新学期。新たにはじまる魔法の授業。先生の見せるアピール、デモンストレーションに、これからはじまるなにかに対する期待や驚きを隠さない生徒たち。すごいすごいと繰り返す茅子のモノローグから思わずあげた感嘆の声! 一番おとなしかったこの子からしてこれですよ!

『あんふぇあロジック』、読み切りです。すなわちゲスト。これ、面白かったですよ。JRPG思わされる勇者と魔王の対決。そんな場面において、人数多くないか、戦力差ありすぎないか、いきなり勇者側からのクレームですよ。人間の都合なんか知るか、そうつっぱねる魔王軍。でも魔王は説得されかかっていて、アンフェアだった? おお、この魔王、話のわかるいいやつだ! フェアネスを感じさせる、いいやつだ! というか、戦いの条件に口うるさくなるという勇者だけど、これ、スポーツとかじゃないよね? とにかく、勇者サイド、人を食った連中で、でもその無茶にちゃんと耳を傾けてくれるって、ほんと、魔王さん、いいやつだよ。むしろ、このフェアネス重視する魔王に征服された方がよくない? 実際、この人、いや魔王か、無害そうだし、メロンソーダ!? ああ、おかしい。ゲーム機もらって喜ぶし、しかも勇者側のひとり、同じゲーム機持ってて、対戦どころか協力プレイ申し出る? ほんと、彼女らのやりとり、おかしくって、楽しくって、気楽に読んで笑ってほのぼのできる、いい漫画だったと思いますよ。

2016年5月23日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年7月号

『まんがタイムスペシャル』2016年7月号、一昨日の続きです。

なり×ゆきリビング』は経理の決算期。おお、地獄のような忙しさだ。風邪で倒れられたりしたらもうとんでもないことになるからと、手洗いうがいを徹底しましょう、とここでくしゃみをする篠峰、なるほど、素敵なタイミングです。風邪ではないみたい。熱はない、くしゃみ鼻水が出る、とその症状から花粉症が疑われて、いや私もそうじゃないかなって思ったんだけど、みとめないかなり、そして花粉症仲間を求める竹内さん、いやもう素晴しい。ものすごく面白かった。しかし、今回は仕事ものとして面白い。とにかく忙しい職場。社員、皆の士気も高くて、というか無理にでも気持ちあげていかないと保たないのかも知れませんね。そして、トラブル発生。ここでかなりがですね、すごくかっこいいの。うろたえる後輩を相手にしてね、冷静に状況を聞き取り、そして冷静にアドバイス。いつも緩くて、わあわあやってる、そんな篠峰ですけど、ああ、かっこいいわ、働く女性の凛々しさ、魅力に溢れていた、そんな篠峰だったと思います。そしてちょっと珍しい佐藤さんのうろたえ。おお、篠峰、花粉症ならぬほこりアレルギー。それでまさか佐藤さんが責任感じるとか! 驚きでした。新たな魅力!

『だけど温田さんはひとりでデキない』、富崎への気持ちを実感してしまった温田さん。けど、まだそれを恋と自覚しておらず、でも気持ちだけは先行して、ああ、富崎を前にするともう自然には振舞えない。そんな彼女が、ちーちゃん、五徳に相談しまして、必死で恋という結論を否定したいちーちゃんがおかしい。そして五徳さんは、それは恋だと明言して、ああ、温田さん、これは動きますね。助けはいらない、自分が頑張りたい、そうした彼女の心情、ああ、ひとりだちですね。ああ、温田さん、ひとりでデキる女になっちゃうのかい? それはそうと、ちーちゃんがやばそうだな……。

『ざしきわらしと僕』、今回は衣替えが話題。おお、希ちゃん、冬服。可愛いなあ。キラキラしてるよ。そして希の厚意でもって、裕貴、ピンクのパーカー着用。いや、いいよ、いけてるよ。どう見ても女物だけど、いけてる、いけてるよ。けどこれで、やたら理緒がはりきっちゃって、そうだよなあ、希にぽいっと持っていかれちゃったら困るよなあ。そんな彼女の素直じゃない、けどその気持ちには嘘をつけない、そんな様子がとてもよいです。奈津の兄からお下がりもらうことになりました。そしたら、兄さん、怖い怖い。でも、この兄さん、妹ちゃん、大好きなのか。妹にかっこいいっていわせて、ぱああって嬉しくなっちゃってる兄ちゃん、可愛いなあ。なんだよ、あの頬の紅潮! そして裕貴のもとに届く母からの気持ち。秋服が届きました。ああ、離れていても母は息子を思ってる。ええ、いいですね。ええ、とてもよかったです。

『まちがいだらけの恋愛道場』、芝、マサスケのふたりが、昔の知人に会いにいきます。けど、芝、全然覚えてないのか。っていうか、この子やばいな。人の顔とか覚えられないのか。私もだよ! でも、マサスケの問い、どっちがかっこいい? 電車でね向いの席に座ってる、ヤングとおっさん、いや、これ、悩むところある? ここからの芝の秘密公開が実におかしくって、そうか、芝さん、人間の男を好きになったことがないのか。そうか、いわゆる二次元のキャラクター相手でないとときめかないか。実際の人間相手にも、顔の描きやすさが判断材料になってる、そんな様子うかがわせて、ああー、この人、完全に二次創作する前提でいるんだ。そしてふたりの出会う圭介。うおー、なにこれ、めちゃくちゃ可愛いじゃん! なにこれー、うわー、ボブ、最高じゃん! いやあ、ねえ、これ、マサスケと付き合えばいい! ほんと、女子の格好してる美青年。彼の登場がいかなる展開をもたらしますか。期待せずにはおられません。

メェ〜探偵フワロ』、久しぶりの探偵稼業でありますよ。というか、それ以前に泥棒稼業といった方がいいのかな。例の珍品マニアの鳥がですよ、ラウールに応援要請ですよ。怪盗猫目紳士なる泥棒と狙う獲物がかぶってしまって、お、なんだ、この猫目紳士とやら、ラウールと因縁があるのか。というか、これまた変態性の高そうな怪盗だな……。そしてフワロ氏サイドにも、名探偵ホールスなるライバル登場しまして、って、フワロ氏、ホールスから煙たがられてるのか……。邪魔なんだろうな。うっとうしいんだろうな。そんなこんなで、いつもの面々、オールスターじゃないですか。これはおかしい。期待されます。フワロ氏の無茶さ、買収とか暴言とか、それに身内にフォローを強いるあの行動! もうむちゃくちゃ面白い。しかも次回に続くんでしょう? いつになくミステリアス。もうワクワクじゃないですか。たまらないものがありますよ。とりあえずフワロ氏サイドでは、アーサーのあの態度が気になりますよね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第7号(2016年7月号)

2016年5月22日日曜日

『まんがタイムファミリー』2016年7月号

『まんがタイムファミリー』2016年7月号、先日の続きです。

『あまてる!』は、進路の話、将来の話は落ち着いて、今回は日常の様子に回帰といったところでしょうか。女の子たちが、楓のネイルアート見まして、自分たちもやってみたいと。それで、急遽ネイルアート教室が開かれるというんですね。先生は椛さん。特殊性癖さえなければ理想のお姉さんとか、直球な批評がしびれます。デザイン考えて、それで下準備のベースコートして、そして互いに爪を塗っていくというんですが、舞のあの顔! きちんとしよう、そういう気持ちはいいのだけれど、思いすぎて緊張してしまうたちなんでしょうね。真面目な子だ。でもってネイルアート完成して、いつもより優雅、エレガントな振舞いしてたと思ったのに、それが全然持続しないっていうのがですね、ああ、この子たちのらしさなんだろうなって思えて、その元気さ、好ましかった。そして舞と天照。ふたりの感じる友情? それがねなんだか微笑ましくって、神様にしても新鮮な感覚だったのかも知れませんね。

ダ・ヴィンチ系女子高生』、いったんの一段落? クロナカの時間旅行、その発端はなんだったのだろう。また自分の変化についてなど物思いする導入。図書館で飲食とかしなくなったし、本も読むようになった。成績もあがった。変化である、成長である。と、このテーマ、ダ・ヴィンチの時代に立ち戻ってなお実感させられるというのがね、なるほど一貫性ある構成であります。ダ・ヴィンチがですよ、すっかり丸くなりまして、若いころみたいな女性に対する敵対的な態度なんてすっかりさっぱりなくなって、あたりもやわらか、ライバルのミケラーニョロに対する評価なんかもすごく真摯なものになって、って、いや、本質はかわってない? いや、でも、ずいぶんと変わったところがあるみたいなんですね。ええ、人はかわる。よくも悪くも変わるんだ。そうした話。変わらないところももちろんあろうけれど、様々な経験を通して、知ること、思うことがあれば、それに影響されることもあろうし、自分の思い違いに気づかされることもあるだろう。そうしたこと描かれていたのだと思います。あるいは、これは、変化すること、変わりゆくことを怖れる必要なんてないんだ。よりよく変わろうとする、そうした謙虚さがあればよいのかも、なんて思わされたりもして、シンプルなエピソード、でもなかなかにいろいろ思わされるところあったと思っています。あ、そうそう、サライ、あいつもすっかり丸くなっちゃって! ほんと、人は変わるんだ!

『役職名はお嫁さん』は獅子本さん、女子力とやらを身につけようと、美如先生に教えを乞おうという話でありますよ。具体的には、合コン直前の一夜漬けで、美如先生の振る舞い、付け焼刃で身につけたいという話。うん、わかりやすい。で、それはいいんだけど、陽大たちはすぐさま失敗の可能性考えて、いや、もう、獅子本さん可哀そうに。しかも、直すべきところといわれて、男運と即答されちゃうとかね、いや、もう、でも、ほんと、そのとおりではあったんだよなあ。美如先生のレストランマナー、これ、おかしくって、いやね、案の定なんですけど、話すこと、また例えがことごとくビジネスに直結するんですよ。いや、まあ、この人ならそうなるよな。でもそのアドバイス、あるいははげましを受けましてね、獅子本さん、確かにかわりましてね、いや、ほんと、とてもよいんじゃないでしょうか。でも、それでも結果発表、ろくでもない物件だったこと判明しまして、ああ、やっぱり男運なんだ。男運が悪いんだ。

『かしこみかしこみ』は、そろそろ梅雨ですよね。ということで、雨具のお話。クマの南天が山からやってきて、レインコートを作ります。仕立てるのは山椒なんだ。さすがですよね。しかしその山椒を褒める南天、そして奏衣様。この照れてる山椒、実によかったですよ。南天の主である真森様のこと、奏衣様はものぐさだ、面倒臭がりだっていいますけど、南天からして見れば素晴しい主であるんですね。そうした関係、つながりの深さ、信頼なんてものもうかがえる今回。最後の最後、濡れて帰ってきた南天の風呂上がり、いくらフカフカ毛皮を楽しみたいとはいえ、手ずからドライヤーでもって乾かしてくださるとかね、そりゃあ喜ばしい、嬉しいと思えるものでありましょうなあ。

  • 『まんがタイムファミリー』第34巻第7号(2016年7月号)

2016年5月21日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2016年7月号

『まんがタイムスペシャル』2016年7月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』を中心に、おお、テストですか? リコさんが数学の参考書見ながら、ちょいと冷汗、難問にぶつかって苦戦しているみたいですよ。この他には『課長と私のおかず道』、右手にサンドイッチ左に書類を持って、お昼休みも仕事ですか? 保志くんに、『ざしきわらしと僕』、算数の教科書手にして、やっぱり苦戦? 裕貴のカットもございます。

『難関女子の恋愛参考書』、ゲスト、かな? 男子校の、どうにもいろいろ残念そうな少年3人が、彼女を作るべく向かいの女子校に遠征しようっていうんです。やたらやる気で、けれど一番バカっぽいのがレオ。頭はよさそうで見た目もよさそうなんだけど、一言多くて残念至極なソウシ。そして主人公ですよね、むっつりマコト。そんな彼らが遠征先の女子校にて出会ったのは、ソウシ命名、こけし姫。失礼だな! ショートなボブが愛らしい彼女に3人ともまいちゃって、いや、確かにその子、可愛いものな。それだけに、こいつらのチャレンジ、失敗に終わるがよい! なんて気持ちになってしまうのがなんともはや。ほんと、マコト本命、レオならまだしも、ソウシはさすがにあかんことない?

『2DKに弟嫁と』、ゲストです。高校教師、雨宮雫は、日々の仕事、生活にくたびれているお姉さん。そんな彼女が家に帰ったら、そこには見知らぬ女の子がいて、誰? 弟の妻だっていうんですね。結衣さん。昨年結婚した弟の妻。弟は海外出張になって、妻のことが心配だからと姉に託した。って、ちょっと待ってくれ。姉、弟の結婚のこと知らされてなかったのか。しかし、あえて姉の家に妻をよこしたということは、長期出張なんでしょうか。やる気はあるけど、いろいろ残念、ドジなお嬢さん、結衣の長所は、おいしいご飯みたいですね。さてこの漫画。仕事に追われて恋の結婚のといろいろかまけている余裕のないお姉さんの、疑似妻ものみたいな感じ? と思ったら、なんとこのお嬢さん、雫の学校に転入してきちゃった。って、なんと、高校生!? ええ、ショッキングな掴みをドーンと最後に持ってきましたよ。

『ライバルは先輩です!』、ゲストです。職場ものですね。新入社員、紺野司には追い越したい先輩がいる、って、はやいな! 今、何ヶ月目? まだ研修とかやっとるところじゃないの? 追い越したい先輩というのは、今年で3年目の水井旬二。いろいろ要領よくこなしちゃって、空いた時間には業務外のサイト見たり、趣味のプログラム組んだりと、わりとやりたい放題、って危うい! 危ういよ! しかし、紺野さん、バリバリ仕事こなしちゃって余裕そのものといった先輩見て、焦るのはいいとして、無理に真似るとかさ、いや、参考にしたりはいいと思うんだけど、ほんと見事に空回り。お、この子、半年は働いてるのか。4月入社なら、もうじき年末? ともあれ紺野さんは、先輩もいうように、焦らない焦らない、徐々にね、それでいくのがいい感じ。自分の仕事のやりかた、そいつを見つけるのが先ですわな。

『本日の教習をはじめます』、ゲストです。自動車教習所にて、心配性の受講生。ブレーキ踏みまちがえたらどうしよう。危険予測に関しても、「かもしれない」ではなくて「だろう」、きっと出てくるだろう、そんな心構えじゃないと、なんて強弁しちゃって、うん、わかるわ。不安よな。真面目で技術も知識も問題ない。ただ心構えが問題で、心配性、不安が顔に出てしまって、みたいなね、うん、わかるわ。教官の泉さん、そんな彼にいろいろアドバイスして、今は私がサポートするからって、もー少し運転楽しもうぜって、ああ、いい先生だなあ。プレッシャー与えるばかりじゃなくて、こうしてリラックスさせてくれる先生。すごくいいと思う。ほんと、こんな先生にあたりたいよなあ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第25巻第7号(2016年7月号)

2016年5月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年7月号

『まんがタイムきららMAX』2016年7月号、昨日の続きです。

『はんどすたんど!』、こりゃ面白いな。夏前のうららかな午後。ゆかが遅れて部室にいったら、なんかえらい情景が広がっていた。いちごガールに馬乗りになって、なにか食べさせようとしてるななみですよ。な、なんだこれは。めちゃくちゃ面白いぞ。ほんと、この部はゆかが中心になって、ななみはじめ部員面々を押さえておかないといかんのだなあ。もともとは雑談から。中学の頃、どんな部活に入っていたのか。って、ななみ、陸上部! あのだばだば走りで陸上部! 対し、いちごとひなたは茶道部で、ああ、和装、とても素敵です。お茶をたててちょうだいよってな、ななみの挑発を受けて、ティーバッグのほうじ茶をドンって出すいちごも最高にいかします。クールで熱い、そんないちごが素敵でしたよ。でもって、ななみがいちごに食べさせようとしてたの、梅干しだったんですね。そうか、いちご、苦手なのか。アレルギーじゃない、それがわかれば、もう無理矢理にでも食わすっていうななみの強引さ! ほんと、でも、甘い梅干しかあ。あるよね。いちごったら気にいっちゃって、って、今日はこれで終わりかあ! 体育館確保できないと、できること少ないっていうのは、大変ですなあ。

『夢見るプリマ・ガール!』、ダンス部、いよいよ活動開始、っていうので、練習場所はみゆの家。そうか、みゆさん、お嬢様か。大きな犬がね、人懐っこくて、飛び付いて歓迎、それでよだれでべとべとにしちゃう! わお、これはきついな。犬の名前がラブと聞いて、ラブラドールじゃないのにっていってるゆきなの感想、こいつは面白いな。でもって残りの部員も集まったところで、バレエの練習に入るというのね、経験者、みゆとあいの会話が未経験者にさっぱり通じなかったりね、さらにはダンス経験者と未経験者で柔軟、体の基礎が全然違うとかね、こういうレベル差があるのは、物語? 展開? のきっかけになりそうで、いい感じですよね。そして今回はバレエのポジション。5番、あれはきついよね。皆の膝がガクガクプルプルになってるの、めちゃくちゃおかしくて、で、みゆさんのアドバイス。ゆきなのイメージがとにかく酷い絵面! けれどとにかく練習して、ちょっとできるようになった? そう思ったゆきながですね、先生に披露したプリエプリエ。これもまたおかしくって、ほんと、絵で笑わせる、その威力がすごかったです。

『裏庭には…!』、寮に幽霊が出るという噂があるみたいですよ。それですみれ怖がっちゃって! でも幽霊の目撃情報整理すれば、なにやら覚えがありますよ!? 知っているのはすみれだけ。そんな状況、寮の皆が幽霊の妖怪のなんのと話ししているのを聞いては、あやめのことを思って、うふふうふふふって、とにかく言動が不審です。座敷童子を監禁の捕縛のと、ぶっそうなこといってる皆からあやめを守ろうとするすみれの行動がね、あんまりにいきなりであやめのことおびえさせたりね、でもってあやめ、あんなごっつい鎌なんて持ってるから、桜子に制圧されちゃって、ほんと、このドタバタ、あやめの怯えよう! とにかくおかしく面白かったです。あやめが『死神ラピス』の作者と知って、舞い上がっちゃう雪乃もよかったですよね。そして漫画の手伝い! ああ、死屍累々。ほんと、皆それぞれに状況に振り回される様子、とてもよかったです。

『はじめパラドックス』、前回ははじめと先生、従姉妹ですね、ふたりでどたばたやっとったわけですが、今回はお嬢様赤石公子にスポットがあたって、連休中は海外にいっていました。その眩しさに耐えられないライカとはじめですよ。今回面白かったの、はじめは大阪のスタジオ、公子はシンガポールのスタジオにいったというのね。はじめが、シンガポールには変形ロボのアトラクションがあるっていって、わきあいあいと話す、その様子がよくってですね、ほら、あの、映画をテーマにした、あのスタジオですよ。この話が後に生きてくるのが最初意外で、実に面白かった。公子を迎えにきた車にね、タイムマシンを想像した公子が、映画ネタで攻める攻める! それを公子も見事に受けて、運転士の糸川氏もお嬢様におつきあい。いいよ、なんだろうこのノリ、すごくいい! かくして公子を見送るはじめにライカ。そのふたりの様子見て油断してたところに、さらに映画の続編ネタをぶちこんでくる公子さんですよ。いやあ、これはいい、めちゃくちゃ面白かったです。糸川氏もつきあいいいな!

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第7号(2016年7月号)

2016年5月19日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年7月号

『まんがタイムきららMAX』2016年7月号、発売されました。表紙は『いちごの入ったソーダ水』。月とこひめがふたり並んで、こひめ、月の腕をそっとつかんでいる、そうしたところ、実に素敵な表紙です。月はですね、本編では風紀委員長のカーディガン作戦に翻弄されていますけれど、表紙では緑の派手なパーカー着て、月らしさを力いっぱい押し出しておりますよ。そしてこひめ、意外と背高いのね! なんか、もっとこじんまりした印象持ってましたよ。

いちごの入ったソーダ水』。そして、本編。風紀委員長のカーディガン作戦、その後。10着ほど渡してみたところ、なんとね、月さん、配っちゃってる! って、そりゃそうだよ! ひとりで10着は、さすがに着ないもの! こひめがですねカーディガン着てましてね、ああ、なんか可愛らしいなあ。というか、風紀委員長、すごい顔で驚いてますけど。ほんと、すました美人さんなのに、この中身、発想、もろもろのギャップ、すさまじいです。さらにカーディガン、雛菊にもわたって、学内、にわかにカーディガンブーム。ああ、月ファンの子らも着てましたもんね。しかし、ほんとは月と自分だけのお揃いでいたかった風紀委員長。もう、あの悔しそうな顔。嫉妬嫉妬で、けどそうしたネガティブを一発で吹き飛ばすこひめの素直さ、素晴しいな。あ、そうそう。月の中で、風紀委員長がいい人として評価あがってるの、誰か彼女に教えてあげて欲しいです。きっと喜ぶから! 喜ぶ風紀委員長を見たいんだよ!

『魔法少女のカレイなる余生』、のっけからツルハシふるって穴を掘る魔法少女たち。え? なにこれ? 強制労働? 違いました。お風呂が壊れた。それで温泉掘ってるっていうんですけど、え? 銭湯は? え? めんどくさい? お金もかかる? いやいや、掘る方がずっとめんどいし、労力考えたら、お風呂にお金払う方がなんぼかましでしょうよ! うん、万倍めんどいというしじまのつっこみ、的確だと思いました。読者の気持ちをよく汲んでくれています。しかし今回、白鳥ななほしのご厚意でお風呂使わせてもらえるようになって、素直じゃないななほしの気持ち、あれが可愛いよなあ。しじまに感謝されて戸惑ってるところも実によいです。しかし、引退魔法少女たち、風呂でもやりたい放題。ゲーム機、風呂場に持ち込んで、壊れたりしないの? そしてミミのワイン風呂。その匂いで酔ったしじま、なんか目覚めちゃった? ななほしがうまいこと誤魔化してくれたみたいですけど、しじまさん、能力の片鱗あらわしちゃいましたね。

ご注文はうさぎですか?』は中学生組です。卒業アルバムの写真かな? それを意識してオシャレに精出す女の子たち。それで我らがチマメ隊はといいますと、自然体、そう誓いながら、ついつい思わず裏切ってしまうという……。しかし裏切り者とは誰なのか。うん、その顛末、面白かったです。皆、髪をいじることになるんですけど、どこを気にしているか、なにに憧れているか、そうしたところがうかがえるのが面白い。メグはくせっ毛を気にしている。憧れの対象はシャロ。シャロの散髪は千夜がやっていて、なんだ、互いに失敗しあってるんじゃん! と思ったら、そこに千夜のおばあちゃん登場。なんだろう、すごい迫力だ。マヤはアホ毛を気にしてるんですね。って、あれ、剛毛なの? 憧れはリゼ。たまたま出会ったリゼに可愛くしてもらって、ちょっと照れてるマヤ。いい感じです。そしてチノはといいますと、え? もふもふに憧れてるの? 意外! そしてココアの憧れはモカ。って、あれ? チノの憧れは? チノ、ちょっと前髪失敗しちゃったけど、でも結果オーライ。皆、それぞれにちょっと可愛くなってるのね、出し抜いたって、裏切り者だって、そういいあう様子も仲良しだと思います。ああ、そうそう、ココア、後輩ができますね。よかったですね。

『すくりぞ!』、この漫画は、皆がなんだか楽しそうにしている、そうした雰囲気がよくよく表現されていて、とてもいいなって思うんですね。お嬢様リンが皆のお茶を用意している。それだけのことなのに、なんだかうきうきとさせられる、そんな気持ちの浮き立ち感じさせられましてね、とてもいいと思うのですよ。と、そこにしのびよる黒い影。ええと、あのムシ? そうか、にゅうもツバキヤマも苦手なのか。リン、見たことないのか! 知識として知ってるだけなのか! そして我らが主人公、寝子、この子だけは平気みたいです。ええ、やってやりますよー。寝子の予測では、敵はにゅうの寝床、にゅうトピアにいるっていうんですが、押し入れ開けてみれば、そこには生活感感じさせるにゅうのもろもろ。あれ、お菓子のカスとかそのまんまですよね。そらわくよ。うん、わく。しかし今回、掃除をするというので、メイドの衣装身につけまして、ああ、これがメインか! ほんと、お嬢様、やる気だなあ。リンにとっては、こうした掃除さえもちょっとしたイベントなのかも知れませんね。ほんと、ずっと楽しそうで、そしてたまたま見つけたリンの母親の写真。おお、学生時分。ブルマを昔の体操着っていったりしまして、ああ、着実に時間はたっているんだって実感させられました。そしてムシの件、リン、頑張りましたね。ええ、寝子がリタイアしたことで、にぎわい、いよいよ増して楽しい、そんな展開。皆の達成感も見事です。

『交犬留学』、ゲストです。なるほど、犬の擬人化。いや、犬が人のように生活している世界が舞台。北海道犬の海道あいの、洋犬に憧れるこの子が留学を果たしたというんですね。そんな彼女が出会ったリア・コリー。なるほど、この人はコリーなのか。サラサラの毛に憧れるあいの、どうやって手入れしているの? いろいろ聞いては真似をしてみる。素直な子です。他にはモコ・オールド・イングリッシュ、リキ・ハインド、それぞれに犬種にちなんだ個性与えられた子が出てきて、なるほどキャラクター、わかりやすくていい感じです。絵柄も可愛くて、そんな彼女らが、自分たちの個性発揮しながら、自分にないものを相手にみつけては羨ましがったり、そうした交流の様子、ほのぼのとして楽しく読めましたよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第7号(2016年7月号)

2016年5月18日水曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年7月号

『まんがタイムきららミラク』2016年7月号、一昨日の続きです。

『音無さんは破壊神!』、破壊神と天使の仲違い、その後でありますよ。神様、先生の家にいりびたる。対して天使はすっかり落ち込んでしまって、そのふたりの仲直りするまでが描かれた今回。いやね、天使さん、結構なダメージで、これまで神様のこといろいろいたずらしておちょくって、って、この人、好きな相手には意地悪しないではおられないようで、でもそれで距離置かれてしまってるんじゃ本末転倒ですよね。しかしそれでやしろに教えを請うて、そのアドバイスのおかげでか仲直り成功。仲直りのハグって、えらいこと教えなすったな、と思ったんだけど、どうもやしろのアドバイス、そういうことではなかったみたいです。さてしかし、天使の神様へのアプローチ。素直に気持ちを伝えるというステージに達したようで、ああ、これでふたりの関係も進展するのでしょうか。あの憑き物落ちたみたいな天使の表情、実によかったですよ。

『ラストピア』、リッタがやる気出してますね。記憶喪失の理由。カリンの記憶のいろいろ思い出して、その原因、このホテルにあったりするんじゃないか? そうした推理から、ホテル内をいろいろ探索します。幽霊のユーさん、この子がいろいろ知ってそうなんだけど、なんだか乗り気じゃなくて、あいまいなヒントしかくれないから、探索がちょっとした宝探しみたいになりましてね、推理して探して、見つけて、その連続はなかなかに楽しかったです。そして開いた開かずの部屋。なるほど、もとオーナーさんの部屋だったらしい? 家族の写真なんかもあって、家族がいたことに安心してっていうね、ああ、なんかマイペースで一種超然としているオーナーさん、こうした感情も持たれるんですね。そして最後にユーとの関係、それも変わっていきそうな予兆感じさせまして、ええ、ふたり仲良くなるといいですね。

『かんきつパンチ!』はトピック大きくふたつ。ひとつは、柚が成仏したいということを皆に告げました。そして前回、先輩から脅されていた例の課題。なるほど、泊まり込みでバナナを描く。バナナ! 夜を徹してクロッキーを50枚。なんてたってバナナ。そうそうバリエーションもない。途中で皆ぐったりしてきて、なにやってるかわかんなくなってきて、と、蜜柑、数を描くことでわかることがある。そう気づいた時の表情、それまでとがらっと変わって凛々しくなって、そして蜜柑の頑張ろうというその気持ちの向こうにある柚への思い。ああ、こういうのあかん。もう、一気に泣けてきて、今まで自分のことを助けてくれていた柚。彼女が別れを意識した以上、いつまでも頼ってはいられない。なら、柚がいなくなっても大丈夫だってこと、ちゃんと示さないと。そうした蜜柑の気持ちに触れて、もう、たまらないものがありました。蜜柑、よく頑張った。そして柚、この子の行方はどうなるのでしょう。もう感情揺さぶられまくりです。

『やさしい新説死霊術』はソレイユが風邪をひいてしまいまして、皆がお見舞いに、看病にきてくれて、もうね、結構な騒動です。看病にきてる、心配してくれている、なんとか役にたちたい、そういう気持ちはよくわかるのだけれど、魔術の方向性やらもろもろ問題があって、もう大変。そう思っていたら、最後の最後にソレイユの死霊術師になった理由が語られて、これが実にすごかった。亡くなった妹を蘇らせるために? と聞くリンリ。でもソレイユの妹、セレニは生きていて、でも体が弱く、長くは生きられない、そんなこと口にしてしまう子だったっていうんですね。でも、それでさ、なんとかこの妹の体を強くしようとか、そういう方面に向かわないソレイユがすごいですよ。妹が死んでも死霊術でもって蘇生させるんだって、すごいな、この歪んだ情熱! びっくりしましたよ。そしてソレイユをたきつけたメイプリーフ・ラグ・ネクロシスなる人物。ああー、この人、どうもソレイユを利用する気みたいですね。なんだろう、心配にさせられる、そんな展開でありますよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第7号(2016年7月号)

2016年5月17日火曜日

『まんがタイムファミリー』2016年7月号

『まんがタイムファミリー』2016年7月号、発売されました。表紙のテーマは衣替え。『大家さんは思春期!』、チエちゃんが夏の制服を手にいい笑顔、ああいよいよ初夏の装いですね。『月夜にカカオシガレット』小鞠も半袖、夏の制服。『かなみ育成中!』3人娘も夏服着ましてね、ちょっと汗ばんで上気した様子。ああ、いよいよ夏ですね。

『おしかけツインテール』、面白いなあ。これは文化の衝突なのでしょうか。それとも格差? 頃は年末、バーゲンの日程をチェックして、値引き商品を入手せんと情熱を燃やす花梨に、俊郎から無慈悲な株主優待券の攻撃が繰り出されるという今回。90%引きってすごいな! そうでした、俊郎、この人はただのニート、ひきこもりではなく、投資で生活している大金持ちでしたよね。と、そうした彼の実力がこれでもかと披露されて、デパートは9割引。並びもしなければ、値引き商品を取り合う必要もない。いいことじゃん! と思いきや、そうか、花梨さん、張り合いがないのかあ。でもそれって、目的と手段を履き違えてない? しかし、花梨がデパートで優待券出したら支店長が出てくるとか、もう、ほんと、どんな状況!? デパートの優待券以外にも、あれもこれも、株主優待出てくる俊郎もすごいんですが、人の手伝いで庶民としての闘志を満足させた花梨もなんか別の意味でおかしくて、ええ、今回の極端さ、楽しくて、面白くて、よかったです。味噌がみっつかぶるのも、またいい展開でしたよ。

『軍神ちゃんとよばないで』は、謙信、虎千代の突撃、その後ですよ。虎千代視点では涙目なのに、武田方から見ればあんなにもシリアスなのか! 弾正は迎え撃つ気満々。軍師勘助もそのつもりだったのに、事前のやり取り、現場でのコミュニケーションの失敗ですよね、撤退しちゃって、ああ、弾正の悔しそうな様! でも、この撤退、わりと上杉方では評価されてるし、ほんと、表面的にはうまい戦の駆け引きなんでしょうね。しかし、ほんと、おかしい。武田方、一旦塩田城まで退いて、上杉方は当初目標である葛尾城を奪還。ここでさらに攻めてきたら返り討ち、というのが勘助の策なのに、すげえ、虎千代、やる気がねえ! ほんと、勘助、いい面の皮。結果的に駆け引き勝負に謙信が勝った、そんな風になってるのもおかしかったです。

『かなみ育成中!』は体育祭の役割分担。ええと、応援合戦ですね。なるほど、壁画、仮装、ダンスとあって、ああ、かなみは全部苦手なのかあ。どれかマシなものを、そう思っていたのに、ダンスに配属されちゃって、クラスメイトからはエアロビについていけないおばさんの動きなんていわれちゃって。でも、そんなかなみが輝く! いや、面白かった。特撮だったら、弟たちが見てるからダンスもばっちりだ! しかもここでやたら詳しい男子が出てきて、最後のポーズの手首が違う! いや、私のはグリーン。あなたのはレッドのポーズです。マニアを黙らせちゃったよ、かなみさん! もう、ほんと、面白い。しかしこうしてかなみと男子がお近付きになって、恋の花咲くこともある!? いや、こりゃないな。って、かなみの周辺のお母さんたち、やたら濃いな! イエローはレッドのこと好きなのか。最近の戦隊のイエローは女性が多いけど、この戦隊のイエロー、男じゃん! いやあ、素晴しかった。ダンスはうまくいきそうで、でも最後までなんかちぐはぐなかなみに、なんかわかりあってる男子、花栗君。なんともいえないおかしみあって、楽しいエピソードでした。

『レオタードって、恥ずかしくないですか?』、いいですね、新人物ですよ。本日の主役、ちかちゃん。谷口千夏は、なんだかノリよさそうな女の子で、ふじっち、ちかちゃんと呼びあう仲なのか。ちっこいっていわれて怒ってますけど、体操だったらちっこい方が有利でない? ともあれ、ちかちゃん、意外や新体操の才能が!? と思ったら、そういうわけじゃないのか。というか、新体操を知ってるのかどうかも微妙で、しかも体操に要求される柔らかさ。柔軟がもう駄目で、あー、その体のかたさ! 私も他人事じゃないな。あの先輩に背を押されて、固められて、痛い! 痛いです! そうした様子もおかしくて、けど、ほんと、笑いごとじゃないよなあ。がんばれー。しかしちかちゃん、この屈辱をいつか返すんだって、なんだその情熱! でも、部員ひとり確保ですよ。ちかちゃん、面白そうなキャラだから、なんかこの子の活躍、楽しみですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第34巻第7号(2016年7月号)

2016年5月16日月曜日

『まんがタイムきららミラク』2016年7月号

『まんがタイムきららミラク』2016年7月号、発売されました。表紙は『うらら迷路帖』、千矢と紺ふたりが、ひ、ひみつのはなぞの!? 質素な制服姿、青いリボンも愛らしく、後ろに見えるは門でありましょうか。これ、表紙では見えないんですけど、上に九って書かれてるんですよね。ということは九番地。ふたりの内緒話。ちょっと真面目な紺の顔。千矢はふわりと微笑み見せて、なんだかちょっと静謐な感じが素敵な表紙です。

うらら迷路帖』は臣に迫りますよ! 寮は五人部屋。棗屋組に臣も加わることになるんだけど、人見知りがために素直になれない。そんな彼女の気持ちを代弁して、打ち解ける切っ掛けを作ってくれるノノがすごくいい。ほんと、臣、ノノがいなかったらこんなにはやく打ち解けることはなかったかも知れませんね。さてですよ、臣がうららを目指した理由語られて、おおう、臣さん、没落貴族なのか。極貧にあえぐ二条家を復興させる。その一心で一番占になると決めたんですね。しかし、それでなんで夢占いだったのかっていう顛末もおかしくって、しかし、育ちのためでしょうか、真っ直ぐ努力のいい子じゃないですか。そして彼女が見たという一番占。それが千矢に似ていた。ああ、そうか、やっぱりそうなのか。なんて思わせるところあって、これ、先にどういう展開があるのだろう。楽しみ増すばかりですよ。ああ、そうそう、吉田屋さん! お隣! めちゃくちゃ可愛らしい! 楽しみ増すばかりですよ!

ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、おお今回は水着回。扉には水着の皆がずらり並びまして、おお、チェリさん! チェリさん! でもね、本編、どうにも海とかなんとか関係ないみたいでしてね、期末試験、結果が駄目ならゲーム禁止ってね、夢子が落ち込んでるんです。それを受けてあずき、さっそく諦めるという。ああ、期待はしないのだな。期待はしないんですね! しかし、試験、今日の明日なんですね。ボンちゃん、もう無理だって泣いちゃって、それを冷静に正論でもってたしなめるキャロラインがエレガント! ほんと、あんこもさすがにただ見守ってるだけというわけにはいかないようで、ああ、目が、目が怖いですよ! 素敵! 話しているうちにどんどんネガティブになるキャロラインも素晴しく、ああ、この子、努力で苦手を克服してるんだものなあ。頭さがるよ。でもってチェリさん、得意強化は保健体育。あー。バックグラウンド知らないんだから、誤解されちゃうよなあ。さて、テストも無事乗り越えて夏休み。学生組と社会人の意識の差感じさせられる一幕、うん、面白かった。ボンちゃんの顔! そして皆で水辺のマップにいって、夏を満喫? 水着装備に命をかけるがごとしあんこの情熱、そして水辺イベントを特訓に昇華させるチェリさん! いやあ、強いヤドカリ相手にいかに勝つか、作戦をたて自らの役割しっかり果たして奮闘する皆の様子、すごく面白かったです。というか、凛々しく投薬するキャロラインのコマ、その裏がそのまま中の人、赤音なんですよね。もう、キャロラインの奮闘ぶり! ほんと、赤音さん、頑張ってるよ。

『カラフル・マキアート!』、めちゃくちゃ面白いな! カラフル・マキアートに任務が発生です。生物部のうさぎ小屋。12匹のはずなのに13匹に増えてしまいました。その謎を調べて欲しい。って、なにそれ、怪奇!? いや、そんなに怖い話じゃないと思うんですけど、怖がったしおりがもう大変なことになってて、おかしかったー。今回のトピックは、カラフル・マキアートにマスコットがいたこと。トコ。うさぎっぽい外見。別にしゃべらない。最近見てない。みのりが入部した時にはもういなかった。ここからのみのりのアップダウンが面白くって、そして我らが会長ですよ! 生徒会にも依頼がきた。それで会長、カラフル・マキアートが飼ってるうさぎだろうとあたりをつけて、教えるつもりはない、でも教えないと気づかないかも、副会長にいわれたら、そそくさと教えにいく。もう、会長、なんて可愛いの! でもってカラフル・マキアート、やっぱり気づいてなくて、駄目な子らだー! ほんと、体力ないからって、変身して学校中走りまわって、で、その姿見た会長がずるいってショック受けて、もう、会長、なんて可愛いの! 変身には50分かかって、でも着替えてる時の表情、めちゃくちゃ可愛くて、この漫画、会長がヒロインだよ! そして、カラフル・マキアート、トコを発見。というか、副会長の介入がなかったら駄目だったんじゃないか! でもってトコ、激やせしてるって、いや、それって、カラフル・マキアート時代が激太りしてただけじゃないの!? つっこみどころも満載で、そして最後のしおりん! もう、最高です。

『にじいろエネルギー』、ゲストです。大月陽菜は不運に見舞われやすい女の子で、学校には早起きして余裕を持って向かうのに、今日にかぎってあっちでもこっちでも通行止め。1時間彷徨うとか! 対して陽菜の友人葵はやたら幸運で、と、そんな陽菜のロッカーに手紙が入ってました。ラブレター!? とは考えないのが陽菜って人なのか。ネガティブさんなのだな。と思ってたら、これ、ちゃんと伏線になってるんだ! 呼び出された教会で出会ったのは辻姉妹。姉の林檎はシスターをしていて、妹の梨央は陽菜たちと同じ学校の三年生。彼女らがいうんですね、もうすぐ消えてしまうかも知れないって。誰が? なにが? というと、陽菜のオーラ。なるほど、人の姿をとるんだ。これがタイトルにいうエネルギーなんですね。このオーラがその人の運に影響して、陽菜のオーラ、分身はもう消えかけようとしている。対し葵のオーラは幸福度高い色をしていて。これ、ネガティブな気持ちでものごと受けとるごとに、オーラが弱まっちゃうんですか。そんなわけで陽菜、自分の分身、オーラのために意識改善はかります。はたしてどうなるんだろう。陽菜から暗い表情が消えるといいなって思いますよね。

『呪いよ呪いよ呪いさん!』、読み切りゲストです。主人公祝詞ミコは神社の娘。けれど、そういう年頃、ええと中二病とかいわれるあれ? 呪いとか藁人形とかに興味持っちゃって、しかもそれで実際に人を呪っちゃった。その趣味をたしなめた父に腹をたてて、大人なんて嫌い、デリカシーのない男も嫌い! そうしたら、みごとに呪いが成就して、大人も男もみんな消えてしまいましたとさ。これ、厳密にいうと消えたのではなく、ミコの願ったことが叶った、呪い空間なるところに入り込んできてしまってる? そこで出会った猫という女の子。この子がちょっとした案内役で、いろいろ教えてくれたり、ミコのことさとしてくれるのは、親切でいい感じです。学校にいくと、ミコの友人たちがいて、それも皆女子ばかり。ああ、大人と男が消されちゃったからね。これは、彼女らもこの世界に引き込まれたのか、あるいはミコの呪いの世界に用意された写しかなにかなのか。わからないんですけどね、少なくとも身勝手だったミコが反省するごとに状況が変化する? 好転する? そんな世界であるようで、ええ、ミコのごめんなさいを受けて、ちょっと変化があったみたいですよ。って、これで終わり? えー、続きちょっと読みたいよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第5巻第7号(2016年7月号)

2016年5月15日日曜日

まとめ★グロッキーヘブン

 『まとめ★グロッキーヘブン』は、いわゆるラッキースケベと暴力ヒロインを扱いましてですね、ラッキースケベってのは、少年漫画とかによくある、なんだか派手なトラブル、アクシデントが発生するたび、ヒロインその他を巻き込みましてね、スカートめくったり、着替えてるところに踏み込んだり、その他もろもろ、エッチなイベントが展開しちゃう、そうしたキャラクターを説明する属性。暴力ヒロインは、そうしたラッキースケベに腕っ節でもって報復する、主にメインヒロインがそうであることが多いんですかね? なんか、最近はいわゆるツンデレに付与される暴力というのもあって、割と嫌われてたりとか、いろいろあるらしいですが、まあ、ともかく、そういうの。ただ、この漫画に関しましては、ちょっと様子が違います。なにが違うのか? ええ、ラッキースケベと暴力ヒロイン、その属性を持ったキャラクターの性別、そいつが逆転されているのです。

ヒロイン、海原まとめは、ラッキースケベの父と暴力ヒロインの母の間に生まれた、いわばサラブレッド。ただし彼女が引き継いだ属性は、暴力ヒロインではなくラッキースケベの方であったというのですね。そんな彼女が、同じく親から属性を引き継いだミラクルスター、森島集と出会ったからさあ大変。その集、ええと、男の子なんですけど、母から受け継いだ暴力ヒロインの属性がために、ラッキースケベまとめとの相性はある種ばっちりで、ある種最悪。かくして、ことあるごとにまとめのラッキースケベが集に炸裂するという、嬉し恥ずかしな漫画なのであります。

しかしこれ、別にラッキースケベヒロインはかまわんのじゃないの? いや、そりゃ本人も困るだろうし、周囲の男子も困るだろうとは思うんだけど、舞台は合併した女子校と男子校。女子連中は大挙してやってくる男子たちに興味津々、なんとしてもいい男をゲットするぞ! って、あたかも獲物を狙う猛獣がごとしで、いやほんと、この女子たちに比べたらラッキースケベの方がなんぼかマシじゃない!?

この、ある意味リミッター解除されてる女子像っていうの、少女漫画的というか女子校的というか、そういうのなんでしょうね。めっちゃ面白いわ。

集の葛藤がなかなかよかったんですね。基本ギャグ漫画、コメディではあるんですが、男子が女子にふるう暴力、さすがにこればっかりはギャグにも冗談にもできなかったみたいで、しかも集は柔道部。本当に洒落にならないと、おさえきれない暴力衝動を必死になって我慢しながらも、だんだんまとめに魅かれていく自分を自覚しているんですね。はたしてこの思いは、ラッキースケベ、暴力ヒロインという関係に導かれたものであるのか。持って生まれた属性によって引き起こされる悲劇、それを回避するためには、ふたりが愛しあわないといけない。そうした呪縛がゆえに喚起された感情でしかないのか!?

悩んで、迷って、そして辿り着くふたりの恋の決着はどうしたものであるのでしょうか。いや、もう、これ、すごく真摯でまっとうな恋愛ものですよ。もうね、感動した。自分の恋を自覚して、自分の気持ちにまっすぐ向きあおうとするまとめの言葉がかっこいいの。あのクライマックスシーン。集のずっともやもや抱えていた鬱屈を、その一言で見事に吹き飛ばして、それからのまとめの行動も素晴しい。もう、ほんと、凛々しくて真っ直ぐな目が集を見下ろす、その挑発的で強靭なまとめ! 集のことも、そして読者、すなわち私も、見事に魅了する屈指の名シーンでありました。

この時のまとめが映えるのは、普段の彼女が、特に押しが強いわけでなく、自信持ってる風でもなく、なんとなく状況に戸惑いながら流されている、そういう感じの女の子だったからだとも思うんですね。ええ、恋を自覚すると女子は強いよ? そうした、いざとなったら度胸一番、どーんとやってみせる女子の心意気というものが溢れかえっていた、そう思うのですね。

ああ、そうそう。集の友達の美少年、帆波カイについての評判、超エロイってのに対し、どスケベ野郎だって……、と返すまとめ、あれは実に面白かった。もう、この子、大好きです。

2016年5月14日土曜日

若林くんが寝かせてくれない

 この漫画のこと知ったのは、『まんがタウン』にゲスト掲載されてたのを読んで、でありました。内容はタイトルにあるように、主人公須住先生のことを生徒の若林郁乃くんが寝かせてくれない、というもの。寝かせてくれない。え!? エロい漫画!? いや、別にそういう漫画じゃありませんでした。いや、そうでもない? 若林くん、エロい? うん、エロいかも知れません。どっちやねん!

若林くん、可愛いんですよね。無表情系ヒロインです。いつも寝不足、特技は立ち寝の須住先生のことが好きみたいで、いつもいつも須住先生のまわりうろうろして、なんとか睡眠確保しようとつとめている先生の安らぎを奪う、っていうんです。その時の微妙に噛み合わない会話がおかしくって、若林くん、どこまで本気なのか冗談なのか、いや、全部本気っぽいんだよなあ、この子。保健室のベッドを先生が借りようとしたら、ここぞと添い寝を狙ってくる。真顔で際どいことをいってくる。でもって、先生の寝顔撮影したり、どうも自宅には先生のぬいぐるみがあるっぽい? 本当、先生マニアですよね。

須住先生と若林くん、これがメインのキャラクターであります。そこに養護教諭のマリアン先生、若林くんの友達、小春川くん、この人、貧血ぎみで、見た目がかなり怖いっぽい。あと元気な浅野くんがいて、そして若林くんのことが好きっぽい若林勇。いろいろ若林くんにアプローチするんですけど、まったくもって相手にされておらず、というか、邪険にされてるよね。

こうしたキャラクターがあって、けれど物語の中心は須住先生と若林くん。ふたりの蜜月は続く……、かと思ったら、うわあ、須住先生のこと好きな人がまた出たぁ! 西宮くん。ものすごい強烈なアプローチしてくる人!

おそらくは基本は、先生と若林くんの関係を描いていくのだろうと思います。須住先生は、そっとしておいてもらいたいと思ってるに違いない。けれど若林くんはじめとする(ごく一部の)女子が放っておいてくれない! なにそれ、うらやましい! なんていえるのは、私が無責任でいられる外部の人間だからこそなんでしょうけれど、そういうちょっとうらやましくって、けれど先生の困惑もわかる、そんな状況こそがおかしくって面白い、そんな風に思うわけです。

2016年5月13日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年6月号

『まんがタイムジャンボ』2016年6月号、昨日の続きです。

『終活女子高生』、お弁当イベント発生ですよ。って、待て、待て、律の弁当が酷い。精進落としがテーマといって、白ごはんにたくあんのみの弁当。ほんと、なんでこんな弁当を……。沙羅は沙羅で、節約目的でお弁当作ってきてて、しかたがないので律とおかずの交換ですよ。いや、違った、律、おかずないから、おかずをわけてあげるんですね。しかし、律の終活、これが現実味を帯びてきたからか、沙羅の気持ちは揺れに揺れて、律に死んで欲しくない、ずっと一緒にいたいという気持ちがね押さえられないみたいで、ほんと、泣けてきますよね。ささやかな望みといっていいんでしょうか。素直にそうといえないから、もってまわった言い方しちゃうから、律には全然通じない。いや、律はわかってんじゃないかなあ。本当のところはわかんないんですけどね。しかし、ほんと、律、死んじゃわないといいなあ。律も、沙羅も、可哀そうじゃん。

『ペンタブと戦車』、カラーですよ。いやあ、これ、カラー、すごくいいですね。戦車の迷彩、背景の夕景に映えてどこか牧歌的とも思われて、そして扉が素晴しい。うおう、89式ハク、めちゃくちゃ可愛いじゃん! いいね、すごくいいですよ。さて、本編。里見曾祖父と武田大尉の違いが実にいいですね。双方、里見青年が未来からきたこと、これからどうなるのか、その推移を知っているものと諒解しているわけですよ。その前提でいろいろ聞き出そうとするのが曾祖父。コミケの存亡を案じて歴史の改変に消極的な武田大尉。もう、ほんと、武田大尉、限界知らずでしびれまくりです。褌一丁で力説とかね、もう最高だった。そして里見青年との夜。戦車の上でふたり月をあおぐ、その情景の美しさ。戦場にあっても平和と感じることがある。この静けさ、穏やかな夜こそが大切とふたり思いあっているようで、そしてその静けさが続かないこと、軍人の武田大尉もわかっているし、歴史の行く末を知っている里見も同様。美しくて切ない、そう感じさせる場面、胸に迫るものありました。

『それでもヒナは魔術師になりたい!』。朝から剣を刺すマジックをためしたいというヒナさん、物騒だなあ! というか、家族の誰もとめないのか! というか、ヒナよ、マジシャンを目指すいうなら、ちゃんとタネを仕込もう! 今回、弟ヒヨリもまきこんで、手品部、いやさ同好会を作ろうか、なんて話になるんですね。いや、ならなかったんだけどさ。ヒナの友達、虹ちゃんも敬遠する。ヒヨリももちろん敬遠する。このふたりが嫌がって譲り合ってるのね、なんでそこまで!? って感じもあって、ほんとおかしかったです。さてしかし、この手品同好会のアイデア、どうなるんでしょうね。きっと設立されることになると思うんですけど、あそこまで固辞されるとかね、まったく予想外でした。

『シコふんじゃえば?』、相撲部屋の娘ということを隠してきた杏子。この子がなんと父と遭遇。さあ、どうする、ばれるのか? ばれたらどうなる!? 大きなぬいぐるみ盾にしてうまく隠れるんですね。あらー、ばれるものと思ってたので、ちょっと意外でした。でも、舞には隠しおおせたものの、あ、お父さんは娘がきてたこと気づきましたね。この漫画は、本当、杏子がいいんですよね。子供の頃に相撲部屋の娘といじめられて、家業からは距離を置いてきた。でも、父の優勝額がもうないことを見て、少し後悔を覚えたりね。ああ、舞の相撲趣味がきっかけになって、杏子の相撲との関係改善なればどんなにかよいだろう。きっと父、親方も喜ぶだろうなって思ってしまうんですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第6号(2016年6月号)

2016年5月12日木曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年6月号

『まんがタイムジャンボ』2016年6月号、発売されました。おお、表紙は『レーカン!』天海さんを中央に、左右を『けいさつのおにーさん』穂苅くん、手塚さんでばっちり固めて、それで皆、警察の制服ばっちりの、すごくかっこいい表紙に仕上がっています。『けいさつのおにーさん』と『レーカン!』の絵のテイスト、結構違うと思うんですが、こうして3人並んでも不思議と調和して、実に魅力的であります。そして『ペンタブと戦車』のカットもありますよ。里見青年の持つスケッチブックには89式のイラストが! のぞきこむ武田大尉が超グッドです。

『ヒゲとセーラー』、修学旅行で京都にきますよ。あの皆がちょっとハイになってるのね、面白くて、新幹線の車内でもにぎやか。バスでは栗栖、市井が隣り同士になって、おおう、女子の嫉妬が市井に向かって大変だ! 市井の好意は初に向かっているのに、肝心の初はというと市井、栗栖を接近させようと思ってるんですね。なんだ、この、気持ちのすれ違い! 横から見てる毬ちゃんが、なんかいろいろわかってるみたいで、ほんと、面白い。清水寺は音羽の滝でも、初、栗栖、市井をぐいぐい押してさ、けど初に気持ちの向いている市井くん、風呂あがりの栗栖さんにめろめろ? って、違うね、すごいね、初に一途だよ! しかし今回、浮かれてハイになってる初が見られて、なんだかレアな感じですよ。

『ローカル女子の遠吠え』、これ、単行本発売でゲスト掲載されてるんですけど、なので言及しない方向でいこうかと思ったんですけど、あかんわ、面白いわ、逃れられない。基本は雲春の左遷の理由とか、雲春のライバル名々伏との対話メインで、そこに主人公りん子さんが加わって、静岡話で盛り上がる。盛り上がる? 埼玉在住の名々伏が、お茶のことで静岡にライバル心燃やしてるんですけど、それを受けた雲春の言葉、宇治は抹茶だからジャンルが違う、マジかよ、これがめちゃくちゃ面白くて、ほんと、なんといったらいいか、ダイレクトにアタックしてくるみたいな面白さありますよね。もってまわらない。直球でぶっつけてくる。これ、りん子その人も同様みたいで、名々伏の社交辞令に本音がばんばん返ってくる。静岡人が皆いい人なら静岡県警はいりませんよ。いや、そのとおりなんだけどさ、もうね、めちゃくちゃ面白いな。ほんと、この漫画、最高です。

『ナデシコ!』、びっくりしました。社長交代ですってよ。門倉社長、すなわちおばあちゃんが突如解任されることになって、あ、これってもしかして、なんかおどろおどろしく描いてさ、実は別に深刻な話じゃないんだよー、驚いた? ってやつだね! そう思って読み進めていったら、おおう、深刻な話じゃないかよ! 驚いた! 副社長、おばあちゃんの弟にあたる門倉正蔵が前社長を解任に追い込んだ。優秀だけど人への思いやりに欠ける、そんな人らしく、これはこれは不安になる……。そんな話を受けて、さあ会社での出来事ですよ。お客様相談室を解体! うおう、まさか、お客の窓口なくすとか、そんなことある? って思ったら、時代はアウトソーシング、あー、そうっすね、それが時世ってやつっすよね。うん、納得した。さらには加えて、お客様相談室所属の社員はリストラの対象で……って、ほんと大変なことになったよ、どうしたものだろう。そんな中、エミだけは社長直々に海外展開を仕掛ける、そのスタッフとして抜擢されて、と、こうなって次はどうなる? ほんと、これ、全然先が読めないですよ。不安しかない!

『うたのおねえさん』、ゲストです。実は、私はうたのお兄さんのオーデションを受けたことがあります! NHK大阪で! まあ、落ちたけどな! 受かる余地もなかったぜ! ヒロイン大月のどかは、うたのお姉さんを志望する音大生。そのオーディションに決死の思い臨んでいるわけですが、緊張のあまりおかしなこと口走る。頑張る思いが空回りして、余計なことしてしまう。ほんと、これ、望み薄ってやつですよね。そんな彼女、大切な試験前、これから課題、新曲を覚えて歌えという課題を前に、人助けを優先してしまって、試験はぼろぼろ。覚えてないからアドリブでやっつけて、当然、本命のオーディションは駄目だったわけですけれど、それを拾ってくれた人がいた。しかしこの番組、あと3ヶ月で終わる、って明言されちゃって、ほんと、これどうなる? 経歴に汚点!? あるいはこれもひとつのチャンス!? のどかの明日が見えない感じで、実にしびれますね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第6号(2016年6月号)

2016年5月11日水曜日

『まんがタイムきらら』2016年6月号

『まんがタイムきらら』2016年6月号、昨日の続きです。

『となりで。』、えりなとひよりがけんかしてしまうんですね。すっかり怒らせちゃった。また、そんなに責めるつもりじゃなかったのにと、互いに気まずく思っていてという、この状況。本当は仲直りしたいのに、なかなか素直にいいだせなくて、またまたそこに誤解も重なって……。ふたりの仲直りのアプローチの違いが面白いです。ひよりは姉妹からずっと重いと、表情が重いと指摘されまして、それで謝るためにえりなのもとに向かう。対しえりなは、仲直りしたい気持ちを手紙にしたためまして、ええ、こういう時に積極的なのはひよりなんですね。気に病むえりな、そしてひよりも、表情豊かでありました。

『ひなまるすまいる』、香澄がちょっと熱っぽいっていってます。微熱、というので今日はお休みなんですが、じっとしているのも退屈と仕事や勉強しちゃうのがこの人なんですね。って、治らないよ! それ! ひなの看病、まうの診断、千恵は食事を作ってきてくれて、そしてうらら様までお見舞いに。この、皆の看病、お見舞いが、ほんとそれぞれの個性感じさせてくれるもので、いや、ほんと、ひなの、ふらついたところを受け止めるかまえとかおかしくて、あと、ぬるそうな腹巻。いや、それ、お腹出てるから! 皆の個性的な仕事ぶり見まして、それで自分の取り柄に悩む香澄。風邪で、ちょっと気持ちが弱くなってたりもしたのかも知れませんね。そんな香澄のことを、お見舞いの花、そしてさりげない言葉でもってはげましてしまうカトレア。これ、実にいいシーンだったと思います。その意図があったのかどうなのか。それはわからないのだけど、カトレアさんだものなあ、もしかしたらみたいに思ってしまうんですね。

『ランキンガール』、ああ、妹みやび、ずっと思っていたこと、姉にいうことができましたね。しかしそれまでが大変。帰宅すぐぐったりしてる姉にお風呂をすすめるのはいいとして、一緒に入ろう! 姉さんも驚きだ。けれどお風呂でもいいだせず、いいだせたのは夜になってから。ありさが一位を狙ってる理由を知ってる。ありさは、みやびが気にしないように黙ってた。けれど、みやびの学校生活のために一位を目指していた、そういってたありさが、ただみやびのためだけでなく、自分のためにも頑張ってたというところが改めて強調されたこと、そしてそんな姉のことみやびも応援するっていったこと、これ、ほんとによかったなあって思いましたよ。夜があけて、いよいよ文化祭、選挙の結果も出るという今日。いや、もうまさにクライマックス直前。これからの選挙に向けて、姉妹手をとりあって気持ちを高めている、その場面はほんと魅力的でありました。

『放課後ぱにばす部』、部長の弱点、最先端技術恐怖症なるものが語られて、え? なんだそれ、不思議な響き。なるほど、スマートフォンなど新しい技術が苦手、というか怖い。ロボット掃除機も怖い。電動歯ブラシも怖い。って、ちょっと待って。電動歯ブラシって、わりかし古い技術じゃない? パソコン駄目、mp3プレーヤー駄目、カセットテープは大丈夫。そうした状況に、本人の気持ち次第? そういう推論がたてられて、いや、けどこれが正解だっていうんですね。しかし、その結論にいたるまでの実験、あれおかしくて。カセットテープとmp3のプレーヤー、イヤホンだけ出して聞きくらべ、って、これでちゃんとわかるんだ! って、聞く前に判断してるし! なにか伝わってるの!? 雨宮先生と部長の関係も、これ新情報ですね。なんと、幼なじみとな。そうか、ちっこい頃は大丈夫だったのに最近は駄目になったの、あれか、部長、琴が魅力的に育ってしまったからか! でも、部長、この恐怖症利用して先生脅したりして、あの悪い顔、ほんと、よかったですよね。目が三角よ? ひなのがですね、なにげなく見せたスマートフォン、意識してなかったからでしょう、部長問題なくってですね、ええ、ここで心因性とわかる。ええ、恐怖症って心因性が大半だとは思うんですが、けどわずかでも前進の気運、見えてきましたね。

My Private D☆V、有馬であります。『はんどすたんど!』の人ですね。元気な女の子がジャンプしている、その様子を見上げぎみの構図で描いたイラストなんですが、あなかと太ももが好き、とのこと。セーラー服すそから覗くおなか、ふわっとふくらむスカートの下にのぞく太もも。奥の女の子も、お腹、そしてひるがえりスカート描かれておりまして、なるほど納得! 髪の量多めに萌えるというのも、なるほど! 『はんどすたんど!』でもそうだものな! しかし驚きです。『はんどすたんど!』だと下着だろうとなんだろうと全然色っぽくもへったくれもないぞ! すごいよね! ななみだからかな!? でも、こうして魅せるイラストとなると、ぐいっと魅力押し出してきて、ああ、こういうのすごい、って素直に思わされたんですね。ええ、魅力的なイラストでありますよ。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第6号(2016年6月号)

2016年5月10日火曜日

『まんがタイムきらら』2016年6月号

『まんがタイムきらら』2016年6月号、昨日の続きです。

『きらきら☆スタディー』、全国センター模試を終えて翌日、自己採点することになりました。けれどまれいは微妙にそうしたことに慣れていなくて、高校の時はどうしたのかといわれたら、これが推薦入試。へー、小中とスポーツで活躍ですか。バスケにバレーにソフトボールとな。ともあれ、これですんなりと合格を決めたまれい。その話聞いた千代が、自分の推薦獲得の苦労を思い出して撃沈してるのがおかしかったですよ。またまれいのスポーツを続けなかった理由もあって、いや、けど、これ、背が伸びなかったからやめた、そういう都合もあろうけれど、まわりがどんどん伸びるなか、ひとり背丈のハンデを持ってプレイするのは厳しかったかもなあ、みたいにも思いましたよ。うん、バレー、バスケはきつそうです。でもって自己採点。まれいの解答冊子とりちがえ、これ、冗談にならん! ほんと、ダメージ受けてる千代がなんか可愛かったです。そしてどんどん点数の下がっていくまれいさん。数学7点! けど、私には笑う資格がないわ! しかし、模試は習ってない範囲からも出る。それをいかに先取りするか、その対策としてまれい発案の武者修行、なんだそうですが、にんにんは武者じゃないですよ、まれいさん!

『オリーブ! — Believe, “Olieve”?』、コニーの家、庭にですねなんだか当然巨木がどーんと登場して、いったいこれはなに!? エルミター樹なる木らしいですよ。おお、これ、ただの植物ではなくて、おもちゃなのか。木が家になっていて、いろいろファンシーな部屋がある。ブルジョアなおもちゃ! そうか、コニーさん、ブルジョアか。コニーもちゑも微妙にテンション高いのは、おもちゃが懐かしいから? あるいはこれが憧れのおもちゃであったから? いや、スズを招いて楽しみたい気持ちのためかも知れません。しかし、このおもちゃ。こえだちゃんと木のおうち思い出しましたよ。現実のおもちゃにはこえだちゃんが住んでたけど、エルミター樹にはスーベニア家族という動物のメイドさん一家が住んでる。これは違うおもちゃっぽい! ともあれ、妙な魔力のせいで異常成長したエルミター樹を、皆がちょっと肝試し気分で探検する。コニー、スズ組の前には猫の一団が待ち受け、ちゑ、あおば組の前にはスライム? コウモリ? いたずら好きなモンスターっぽいのがいっぱいで、しかし、ちゑ、本気出すとこんななるんだ! かっこいい! それで気迫負けしちゃった一つ目スライムも可愛くて、なんだろう、やっぱり基本おもちゃというか、おどろおどろしい見た目になっても、ベースはキュートなファンタジーなんだなって思わされましたよ。皆がですね、お化けや猫をひきつれてスーベニア家族のもとに辿り着く、その道のりの可愛さとか最高でしたよ。

『ヒトより私はそれが好き!』、なんかまた面白い子が出てきましたよ。と、その前に、今いる面白い子たちの復習です。日本フェチのミュエル。散る桜の花びらをパクリと食べて、より深く日本を感じることができる、なんていってるお嬢さん。もうひとり高城さんはというと、将棋の歩、歩の成りですね、そいつを並べて、いわゆると金、その文字を愛でいたというんですね。あれ、と金、すなわち「と」と呼ばれてますけど、金と同じ読みの今、そいつを草書で書いたものに由来するとか、そんな話があるんだそうですね。と、余談でした。なんかね、鉢植え、というか植木? 持ってきてくれたお嬢さんがいるんですね。乃木坂芽々さん。その木に、元気でなアルヴェール、別れを告げて、って、いったいなにごと? 桜のお礼。校庭の桜、それが好きで入学したというのに、伐採されるという。その桜を橘いよりが守ってくれた。生徒たちの要望をまとめ、その木のある意義を含め、学校と交渉して、って、この子、有能だな! そしてかくして、アルヴェールの子、この人は植物、樹木のフェチなのか。この子も生徒相談係にいりびたることになりそうですね。ほんと、この係、すっかり変態集団になってしまって、彼女らの性癖、いかに隠すか。いや、結局ばれそうな気がしますよね。だって、彼女ら、隠す気なさそうだもん。

チェリーブロッサム!』、先輩たちの卒業式でありますよ。ああなんて感動的な式の情景でしょう! とならないのはなんだか彼女ららしくって、いや、校歌斉唱で綱島先輩のこぶしまわってるとか、でも、大倉山先輩ですよ。卒業証書授与。緊張をともに登壇する、って、なになさってるの! なんでそこでパンツ履かないって選択があるの! どういう欲望なんですか、先輩! でも、これこそがこの先輩らしさなのかも、なんて思った自分は、この漫画の風に慣れてしまっているのだろうなあ、なんてこと思いました。新丸子先生との挨拶、後輩たちからのお別れの言葉。先輩も後輩もね、それぞれのらしさをともに、これまで過ごしてきた時間を感じさせる、そんな言葉を交わしましてね、そして我らが主人公大咲ですよ。多分、屋上にいる。園芸部ですね。思い出の場所にて彼の語る園芸部への気持ち、そこで出会った人たちへの気持ち、彼の朴訥した言葉は、その心情よく伝えて、そしていっぱいの花びらをともに卒業おめでとうございます。彼の気持ちの精一杯、それがよく現れて、ああ、いい先輩後輩たちですよ。と思ったら、大倉山先輩! まだそんなことになってたの! ほんと、最後の最後に台無しな感じなんですけど、でもこれでこそ彼ら彼女らだ、そんな風にも思えて、ええ、楽しい面々。卒業のその日まで、その持ち味、発揮してくれました。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第6号(2016年6月号)

2016年5月9日月曜日

『まんがタイムきらら』2016年6月号

『まんがタイムきらら』2016年6月号、発売されました。表紙はですね、おおう、これはアニメにあわせてきたのですか!? 『三者三葉』、私の葉山ちゃんと西山さんがですよ、メイドの格好しましてね、手と手をあわせちゃったりしましてね、そしたら西山ちゃん、頬を赤く染めたりしましてね、咲太郎! 咲太郎! 百合の、百合の香りがするぞ! 一番手前には美しい薗部さん。ああ、これは薗部さんプロデュース! 素晴しい、素晴しいです、薗部さん! しかし、葉山、西山組、ふたりはほんとはいい友達になれるんだ、そう思わせてくれるよい表紙です。というか、ちょっと無理してる西山がほんと可愛いです。

三者三葉』、ほ、本編にも百合の、百合の香りが! 咲太郎! 咲太郎! ちょっとおいでなさい! 一芽がですね、ちょっと妹のこと心配してるんですかね、大食いチャレンジ中に一緒になった双葉に、最近小芽が元気ない、葉子様と別のクラスになって落ち込んでる、だから仲良くしてやってって頼んでて、ああ、小芽からしたら知られたくないことだったのかも知れないけど、ああ、兄貴、いい兄貴じゃないか! しかし、今同じクラスなの、双葉、小芽、そして近藤でしょう? 近藤がね、もうね、この人、ある意味、葉山ちゃん超えてるよね。葉山ちゃんは意図していけずしてる。近藤は素が酷い。ほんと、双葉がひいちゃってる、酷い会話だなんていってる。さて、双葉がですよ、小芽に、仲良くしようって、可愛くいうんですね。そんな双葉に小芽答えて、私の事好きなの? 頑張っていたずらっぽく混ぜ返してみたら、双葉、好きと即答ですよ! 咲太郎! 咲太郎! はやく、はやくいらっしゃい! お風呂で洗いあおう。今日の下着どんなの? どんな直球やねん! しかも近藤、私は今日ボーダーだよ、素で参戦か! でもね、もうじき修学旅行でしょう? せっかくだから知ってる人の方がいいなって思って、自分のことみたいにいいながら、ああ、なんていい子なの、双葉! 小芽にね、譲歩する余地与えてあげて、もうね、感動した。小田切、いいやつ! そんなわけで双葉、小芽、近藤の三葉ならぬ、ええとなんだ、近藤さん、植物要素ないな。ともあれ、小芽、素直になれないながらも、凸凹な友達関係、はじまりそうですよ!

『泣きむしストラテジー』、ゲストです。ヒロイン、クレアは皆が認める優しい子。泣いてる子、困ってる人を見たら、助けないではおられない。って、それ美点じゃん。でもなんでそれが褒められたことじゃないのん? というと、ああ、クレアは悪魔なんだ。魔界のインフラ、魔力の調達には人を泣かせないといけない。なのにクレアはそれができなくて、いわば劣等生。だもんで、処罰受けることになりまして……。クレアと出会った花坂牡丹。この子は見た目に無愛想で、周囲から怖れられてるんだけど、別に悪い子ではないみたいですね。その子と出会って、ちょっと仲良くなってと、それでクレアの処罰の内容、それがこの牡丹を泣かせなさい。ああ、クレアどうするんだろう。むしろ、無愛想、そんな牡丹の笑顔を引き出した彼女であるのに! もしかしたらこういう展開するのかな? みたいな予想はしたのだけれど、そうしたことより、予想外のどんな展開があるんだろう、ふたりの関係はどのように変化し、また深まっていくのだろう。それが楽しみでありますよ。

『オトメロック』、ゲストです。扉には眼鏡をはずした可愛いお嬢さん。って、あなた、学校の先生なのか。摩周杏実は中学校の理科教師。かつて軽音楽部に所属していた、その青春をふたたび取り戻そうというんでしょうか。生徒にして従妹の白木谷冬香。自宅のスタジオ、ならぬガレージを死守するためにこの子を引き込んで、バンド活動再開です。って、杏実先生、酷いな! 自分の利益のために生徒まきこんだよ! いたいけな一年生、二瀬川陽をなかば脅して入部させたりとか、ほんと、大変な人なんですけど、でも陽も結構思ったこといっちゃうタイプの子らしくって、そうそう負けてない。むしろ一緒に楽しくやっていけそうな感じがして、なかなかよさそうですよ。というか、保健室にいる子のところにバーンッって踏み込んで、また明日誘いにくるわ! なんだこのインパクト。いったいなにがどうなる! これ、度肝抜かれましたよ。

『メイドインルーム』、ゲストです。ひとり暮らしする美月のもとにやってきたメイド。なんと、ロボらしい。名前は藍。外見は普通の人、普通の女の子に見えて、けれど本当にロボットみたいなんですね。美月の父、明坂博士の指示だそう。この父、娘のこと心配なのはいいとして、盗聴器は駄目だよ! 藍にはそういう盗聴機能はないとのこと。盗聴を拒否するかわりに藍を受け入れる、みたいな感じですね。学校さぼり気味の美月に、ちゃんといきなさい、そういう藍はいい保護者ですよね。しかもお弁当忘れたら届けてくれるし、ええ、いい保護者ですよ。って、お弁当届けにきてくれた保護者、怒っちゃうの先生!? ああ、私が学生のころとはもう違うのかも知れません。藍、こういう時には武器を使う、といっても全然物騒じゃなくて、泣き落としなのか! もうひとつの武器は笑顔なのか! ほんと、ひとり暮らししたはいいけど生活力に欠ける美月の面倒みながら、ロボといった感じさせず、仲を深めていく。そういう様子悪くなかったですよ。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第6号(2016年6月号)

2016年5月8日日曜日

『まんがタイム』2016年6月号

『まんがタイム』2016年6月号、昨日の続きです。

『おひとり食堂』。お店の裏でもめているふたり。ガックン、フクヨ、色恋沙汰? なんか大変な様子? かと思ったら、漫才の練習をしていたっていうんですね。ガリポチャという男女ふたり組。見るからにふたりは好きあってるのだけど、なかなかそれをいいだせない、そんな状況に誠一郎、やきもきしてましてね、この人、自分の恋はからっきしでも、人の恋はちゃんと見える人なんだなあ。ふたりの恋模様にあてられて、ふたりの曲を書こうと思ったり、そういうところ純粋で、しかしエンジェルをエンゲルってスペル間違えたりして、あー、フクヨさん、たくさん食べそうだもんね。このふたりの恋愛の紆余曲折をへてのプロポーズ。それ見てキャーとかいってる誠一郎がおかしくって、この人、中身は乙女だよなあ。でもって、ウェディングケーキならぬウェディングハンバーグ! ああ、誠一郎、ほんと、いい人です。

『見晴らし良子さま』。カラーですよ。ああ、美しいですね。さて、美しい良子さまに女の子好きの疑惑がかかったりした今回。いや、恋とか愛とかじゃなくて、もう具体的に食とかでしか気持ちが動かない。そんな良子さまが現金で、いかに無駄を排し、今夜の食事を確保するかが最重要な良子さま、そして弟翔吾くんの食料確保。もうね、その生活がつつましくってつつましくって、まさか雨の日、濡れながらどころか、洗髪しながら下校するとか! ワイルドすぎますよ。良子さまの生活が苦しいこと、先生は知ってるんですね。結構気にかけていてくれて、けど、あんまり心配はいらない感じでしょうか。そして良子さまのライバルっぽい金成エリカさん。どっちかというと片思いタイプなんですが、ほんと、気位高そうに見せて、ちょっとのことで素直に喜ぶ。この人も可愛げのあるタイプですよね。

『ボンジュール仲居さん』。朋香がなにか元気がないようで……、って、ああ、母の命日が近づいてきているっていうんですね。それで憂鬱。小3のころ、母の日にプレゼントも用意していたんだけど、よりにもよってその日に母が事故にあい、って、ほんと、切ない話だなあ。私はそういう目にあったことがないんです。ほんと、しあわせに生きてきたんだなあって思いましたよ。ずっと朋香の母代わりだった兄貴さん、そして当の朋香もサラになぐさめてもらって、心の傷も多少は癒えたでしょうか。そして、お客さんの男の子のひとことを受けて、私も頑張ってるところ見せたいって朋香奮起して、ああ、元気出ましたね。前向きになりましたね。そして兄妹の関係もまたうるわしく、ほんと、この兄妹、そしてサラの三人、見ていてほろりとさせられるものありましたよ。

『パパは心配ご無用♥』。いい感じですね。本社を東京に移転すべきではないか、そんな議案が持ち上がっても、娘の一言、引っ越しなんて嫌、で却下してしまうパパであります。入札に連勝するたらちね建設の秘密もおかしくて、娘エリカがらみの数字で適当にやってる!? ほんと、社長、おかしすぎます。娘エリカから届いた、お仕事がんばってねのメールに奮起するパパさん。けど、その真相がすぐに明かされるのがね、ほんと、知らぬが仏ってやつじゃないですか! この父からしたら娘大事、娘からしたら父は鬱陶しい。このすれ違いは仕方ないのかもなあ。娘の気持ちもわかるものなあ。でも、父の気持ちもわかるんですよね。ちょっと過剰な父だけど、胸には亡き妻の思い出が今も大切にされていて、そしてそれは娘大事にもつながっていて、いつかこの大切に守っているもの、それが娘にも通じたらいいですね、なんて父の方に感情移入してしまっておりますよ。

  • 『まんがタイム』第36巻第6号(2016年6月号)

2016年5月7日土曜日

『まんがタイム』2016年6月号

『まんがタイム』2016年6月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』課長がシャボン玉を吹いてましてね、そのシャボンの中に『らいか・デイズ』らいかや『さわらせてっ!あみかさん』あみかさん、『秘書の仕事じゃありません』秘書の姿が浮かんでいるんですね。まんまるしあわせー、とのキャプションがつきまして、ほんと、その感覚、課長の表情が語っていますよね。

天子様が来る!』は「まぁそうなるわな」、憧れのドリンクバーを自宅に設置したまではよかったけれど、ハンパになるけどあーい、その半端というのがねおかしくって、そうか、お母さんが補充するか。水、お茶、牛乳、時々砂糖水。って、うわー、すげー、昭和のリアルがここにある! そう思わされましたね。ほんと、これ、昭和のリアルだわ。というか、時々砂糖水って、せめてカルピスとかにしてあげてくださいよ! 「心因性」のお爺ちゃん、これもおかしくて、ほんと、孫の感想、じーちゃん何見てんだよ、これがぐさっときましたね。めちゃくちゃ面白い。そして「まぁこうなるわな」、一人吹奏楽、これ、憧れる! ほんと、こういうのできたらって本気の本気で思いますよ。

『あしながおねえさん』、面白いですよ。なんと長男、航には彼女がいたのか。それでお家に呼んだらば、ちかさんがいてさ、みんながあんまりにちかさんちかさんいうものだから、ちょっと不機嫌になっちゃってさ。うん、わかる。航がね、こんなお姉さんと気安いのも面白くないよね。でもみんなを追い出すとかなったら、社会的な顔もありますもんね、出ていって欲しいとはいえませんよね。けど、ほんと、これ、難しいわ。自分、こうした女心、きっと察せないわ。こうして物語として提示されたらさすがにわかりますよ? でも、社交辞令的にいわれたことをね、きっと真に受けてしまいそう。こわい! 心底思わされました。しかし、今回もちかさんナイスアドバイスで、おー、女心か! 彼女さんに航のシャツを提供させて、おー、すっかり彼女さんの心も掴んじゃってるじゃん! こういうちかさんのしたたかさ? いや違うか。けどやり手であることには違いないよね。ほんと、一枚も二枚も上手で、やられたーって思わされてナイスでしたよ。

『さわらせてっ!あみかさん』は、ほんと、あみかさんの周囲には変態的な人しかおりません。これはたまたま集まってきてしまっただけなのか。あるいは、あみかさんの肉の魅力が彼女らの変態性をあますところなく引き出してしまったがゆえなのか。ほんと、今回は直接的には登場していない沙織ちゃんの変態性。ほんとに見事で、そうか、あみか、かがりにも容易に想像できて、想像だけでひくレベル。さらには毒電波? 服を選んでいるその時に脳裏に語りかけてくる沙織ちゃん! もう、ほんと、沙織ちゃん、なにもの? すごかったです。そしてまひろの裏切られたー!! 発言。めっちゃくちゃ面白くて、というか、トレーナー着てるの、すごく可愛いんだけど!? そして兄の惨事……。ああ、兄ちゃん。どうなったのか……。いやあ、ほんと、おかしかったです。

鉄仮面のイブキさん』、喜多くんの告白ですよ! さあ、伊吹さん、どう答える!? 相楽さん曰く、激レアな表情を見せてくれたみたいでありますよ。相変らず喜多くんにはわからないみたいなんですけどね、ああー、伊吹さんの手をとってみれば、そこから震えが伝わる。伊吹さんも緊張している。そしてその口から語られる伊吹さんの本心。あー、喜多くんが大好き! あー、大変なことになったーっ! 喜多くん、成就でありますね。しかし、ほんと、こんなに相楽さんが喜ぶとは予想外。そして、喜多くんの告白、みんなが見事に見守っていて、なんだこの劇場的告白! みんな見てたんか! 通行規制までしてくれてたのか! ほんと、喜多くん、それから伊吹さんもかな、皆から愛されてます。そして愛しあうふたりのその後。ほんと、喜多くん、ちゃんと表情わかるようになる日、きますかね? しかし、ほんと、ハッピーエンドだなあ。

  • 『まんがタイム』第36巻第6号(2016年6月号)

2016年5月6日金曜日

あそびあそばせ

 『あそびあそばせ』、奇麗な表紙。黒のワンピース、赤い蝶ネクタイ。青い目、金髪の女の子が、手にはけん玉、仰向けにこちらを見上げて小さく微笑んでいる。そんな表紙の素敵さに目を奪われて、ああ、これはこうした美しい娘さんたちが、けん玉やトランプ、そうした昔ながらの遊びに興じて、きゃっきゃうふふと麗しい、そんな漫画に違いない。そう思って試し読み。いいですね、電子書籍の試し読みシステム。冒頭をさらっと見せてくれて、あまりに冒頭すぎても困るんですが、この漫画の場合、どういう漫画であるか、ちゃんと充分わかるだけ試し読みさせてくれまして、ん? あれ? なんかおかしくない? あれ? 麗し……、あれ? 奇麗可愛い……、ことなくなくない? あれー? と思っているうちに買ってしまってました。

いえね、漫画はじまって3ページ目には夢も幻想も打ち砕かれてしまってますからね。あれ? あの表紙の美人さん、そんなえらいことに!? え? 表紙、君よね? 君だよね? 狼狽しつつ答ひとつ返ってこようはずもない漫画に問いかけてしまう、そんな衝撃がありまして、いやあ、なんだこれ、すごいわ。両親が外国人、見た目が外国人、というので、転校初日から日本語わからないふりして、やりたい放題の女の子がいる。真面目でおとなしそうなのに、すごむとやたら怖いし、やるとなったら手加減なしな子がいる。そして、おっとりして、のんびりして、この漫画唯一の良心なのか、ほっと落ち着けるそんな子なのか? と思ったら、やっぱりなんかすごい顔してるし……、けっこうしれっと酷いこといったりするし。

ああ、この漫画に安らぎはないのかも知れない……。

昔ながらの遊びを追求する、そういう漫画を期待しても失敗しますよ。可愛い女の子たちがうんたらかんたら、というのも絶対的に違いますよ。じゃあ、なにを楽しめばいいのか、というと、やっぱり登場人物の酷さなんだと思います。いや、もう、すごいですよ? なんだ、この破壊的なコメディ! 過激な発想、過激な言動! この女の子たちを、破壊的に崩して描いて、その見た目、絵面の強烈さもまたすごくて、な、なんでまたそこまで過剰に!? もうほんと、つくづくすごいインパクトで、ページめくるごとに、コマを追うごとに爆発的な笑いのポイントが畳み込んでくる。いや、ほんと、油断してるとやられる! そんな類いの漫画。かと思えば、笑いの合間にほっとできる、心暖まる、そんなシーンがあったりして、ああ、きれいだ、ああ、なんと可愛らしい、と思ったらやられるから!

油断大敵ですよ。ほんと、あらゆるところに兵が伏せているのであります。

  • 涼川りん『あそびあそばせ』(ジェッツコミックス) 東京:白泉社,2016年。
  • 以下続刊

2016年5月5日木曜日

『まんがタウン』2016年6月号

『まんがタウン』2016年6月号、一昨日の続きです。

『ちょい能力少女あゆむ』、いい最終回むかえましたね。能力が使えなくなったあゆむ。それがちょっと話題になるのだけど、これはそれだけあの能力が皆から頼られていたのだろう。そしてあゆむもその能力に頼っていたのだろう、そうしたことうかがわせて、実際、別に能力を使わなくともできることでも、あゆむに頼ってくる。あゆむも能力を使わなくともできること、能力でやっつけたりしてましたもんね。さて、そんなあゆむの憂鬱? 悩みを瓦町くんが解消してくれた。皆に頼ればいいんだよ。うん、このひとことであゆむの気持ちも変わって、そして街で見かけた財布のピンチ。これを、これまでみたく能力でこっそり解消しちゃうんじゃなく、勇気持って話しかけてと、ああ、あゆむの前向きな様、とてもいいと思いました。って、そのくりかえしで痩せるんだ! 今まで、どんだけ動いてなかったの! そして最後のあの奇跡! あれは、もう、読者だけが知ってるあゆむのボーナスですよね。実際あゆむの能力はあれで終わりなのか、それともいつか復活するのか、それはわからないまでも、そうした今後いろいろ思わせるところ、あゆむの人柄あってのものかも、みたいに思ったんですね。

『ど先端ナース』も最終回です。いや、もう、びっくりしました。井坂育郎、彼のナースへの思慕。その芽生えの時期に出会っていたナースが、他ならぬナース山関! じゃなくって、沖乃虎奈だった。彼女と一緒にいた育郎に、飯綱まるみが語る。育郎があの時出会って、ナースの精神を感じとっていた相手、それは虎奈ではなかった。椎名とがりだったっていうんですね。これまでとがりに対して素直になれなかった、意固地だった井坂育郎。彼は結局その意固地さ捨てられなくて、それは椎名とがりも同じなんだけど、けれどふたりの関係、ちょっと変わっていきそうなんですね。まあ、めんどくさいことには変わりないんですけど、これはこれでハッピーエンドなんだろう。そう思わせるところ大きくて、いやもう、これは素直になれないふたりの恋愛の、あるいは幼ない日に感じた憧れに気づくまでの物語だったのかも知れないなあ、みたいなこと思わされましたよ。というか、ふたりの顔が近い! 近すぎるよ! あ、そうそう、ナース山関、なんかしれっとグッドエンド回収してるんですけど!

『ポジティブ先輩ネガティブ先輩』、天使ゆりあと巫女川結笑がルームシェアすることになったんだそうですよ。しかし、これ、結笑の言動がいちいちおかしくて、老後のことまで考えてる。毎日家飲みで赤字が出てる。ふたり、仲いいんだなあ。結笑の友達のくだり、あれがすごかった。そうか、ゆりあの友人関係に結笑のそれ、内包されてるんだ。ゆりあとの共通の知り合い以外に友達いないってわけか。あるいは、ゆりあが友達になるまで、友達いなかった!? 結笑の知らない人がきたら風呂場にこもるからって話も、自室、ええとクローゼットだっけ? あそこにこもればいいんじゃないの!? ほんと、今回は結笑がおかしすぎます。家では結笑がゆりあの世話を焼いて、えー、これストレスたまるパターンじゃないの? と思ったら、結笑の苦手、社会関係はゆりあに代行してもらうのか。これはこれで助け合いなのかも知れませんね。というか、結笑先輩、よくこれまで無事に暮らしてこれましたね。そして最後の、ポジティブ先輩ポジティブ先輩、あるいはネガティブ先輩ネガティブ先輩、ロゴまで作って! ネガティブ先輩2はいろいろやばそうですけど、ポジティブ先輩2は違う方面に発展していきそうな可能性感じさせて、悪くなさそうですね!

  • 『まんがタウン』第17巻第6号(2016年6月号)

2016年5月4日水曜日

『まんがホーム』2016年6月号

『まんがホーム』2016年6月号、一昨日の続きです。

天国のススメ!』は、太一のところに可愛い女の子の幽霊がいるんですってよ。それで例のあの人が生霊とばしそうなくらい、おどろおどろしく変化して……、って、ほんと、この人、普通にしてたらかなり可愛いのに、こういうところで損、は別にしてないな。太一が振り向かないのは別の理由だよね。さて、太一のところにいる女の子の霊。大変にかわいらしい。まるでお人形さんみたいで、その子がなぜ太一を呼び止めたのか。さらには、名前も知らない、おうちどころか、その概念さえ知らないというこの子、どういう由来、来歴があるのか。太一たち、その子と出会ったところに戻ってみて、そしてわかることがある。ああ、この子、もとから人形なのか! さらには、その人形の由来がですよ、太一のお母さんが作ったやつなのか! ああ、母の語る人形の来歴。ムギの生まれる前から作りはじめた。そして今はこの子のために、家族を作っているんだって。そのお母さんの語り口がですね、しみじみと優しくて、その優しさ、気持ちが人形の女の子にも通じたんだ、そんな風に思わされるエピソードでありましたよ。

『主任の一ノ瀬さん』、まさか前回のブラックスナイパーの話、続くとは思ってもいませんでした。会長がですね、クソまずいドリンクなんていわれちゃったこと気になさいまして、こ、これは広告引き上げですか!? いや、そういう話じゃなかった。売り上げ5倍にしてもらう! って、そんな無茶な! っていうんだけど、お、一ノ瀬さんがヤル気だ! 一ノ瀬さんがヤル気になったら10倍20倍あたりまえだよね! と思ったのに、駄目か、5倍もきついか。というか、社内が疲弊しきって、ほんと、会長、殺生な命令お出しになりました。けど、会議の末に一ノ瀬さんの窮余の策が功を奏して、売り上げこそはあがったものの、会長はショックを受けられて、ああ、会長はブラックスナイパーのことおいしいと思ってらしたのか……、意識の相違が露にされたというこの落ちに笑ってしまいました。しかし、この漫画、終わってしまうのか! ああ、ショック! 次回、最終回、楽しみに待ちますよ。

『ようこそ!オーロラ百貨店』、デパートは新社会人応援フェアを開催して、そのせいか、皆が初心に立ち返ろうと思い立つ。って、えにちゃんは戻りすぎだ! でもって、帽子ならなんでもこいの撫子、さすがの変態力であります。水菜の新入社員時代、少し描かれまして、ああ、この人、今よりもずっともっと可憐でいたいけだったのだなあ。そして社長の初心! ああ、遺書って! あかん、あかんで! 初心初心といいながら、皆のびのびと自分の好きを押し出していて、そうしたところ、このデパートのよさと感じます。無理に初心を求めずとも、この自然体がとてもいい。というか、歩くと音の出る靴、これは初心関係ないしな! そしてえにちゃんの初心。ああ、むくわれてよかった。ほんと、こういう素直によいと感じられる魅力、それがこの漫画の初心なのかも知れない、なんて思いました。

『うちの秘書さま』ははじめ様がおいたですよ。皆に内緒でゲーム機買いまして、夜中、遅くまで遊んでるっていうんです。けど、さすがの七瀬、慌てて隠したはじめの様子見て、ぐいっと踏み込んでいきますね。と、それをメイドの彼女が誤解する、そこまではもうセットといえる。いや、でも、ほんと、このメイドさん、とんでもなく可愛いな。自分がはじめなら、秘書じゃなくメイドにいきます。翌日、寝不足で調子の出ないはじめ。その様子にメイドがうろたえたり、心配したり、それで緊急会議が開かれる。これ、第298回だそうですが、どれくらいの頻度で開かれてるんだろう……。メイドの心配、その結論が五月病となったのをいいことに、わがまま放題やっちゃうはじめ様、ほんと、この人、絶対調子乗るよね。でもって、その後に酷い結果になるというそのパターン踏襲して、いや、もう、目を伏せているメイドたち、彼女らの閉ざされた目の向こうではどんな惨劇が繰り広げられたものか。描かれぬのが花、といっていいのか、ほんと安定のはじめ様です。

  • 『まんがホーム』第30巻第6号(2016年6月号)

2016年5月3日火曜日

『まんがタウン』2016年6月号

『まんがタウン』2016年6月号、発売されています。今月は2日発売だったんですね。表紙は『新クレヨンしんちゃん』からぶりぶりざえもんがメインです。今月から私が主役だなんていってて、これ即座にしんのすけに否定されてますけど、あやうく信用してしまうところでした。いや、映画のからみでそうなのかな、なんて思ったんですね。『野原ひろし 昼メシの流儀』のカットもございます。『夢からさめても』、『ど先端ナース』、『ちょい能力少女あゆむ』の最終回告知カット、『ほぼほぼ商店』の新連載告知カットもございます。

『ほぼほぼ商店』、新連載です。今回は夫婦もの。父から金物店を継ぎまして、夫、太朗はその店にてファンタジー道具を商って、妻はというと、同じ店にてあこがれのおしゃれな雑貨屋を開くという、このちぐはぐ。というか、妻はわかるよ? むしろ問題は夫で、山羊の頭蓋骨とかメイスとかあるの見えますね。夫曰く隙間産業。けどそれ、需要がないんじゃないかなと妻から冷静なつっこみ受けまして、まあ、そうだよなあ。これが秋葉原とかなら違うのかも知れないけど、普通の商店街じゃ、そうそう求められそうなもんじゃないものなあ。妻コーナーと夫コーナーをわけるのは、もともとの商い、金物であります。息子夫婦による新装開店を祝ってやってきたご近所さんも、台所はかりを買っていこう、と、これは金物になるのかな? いずれにしても、もともと寂れかけていた商店街の、寂れかけていた店。この夫婦の個性の導入、これが吉と出るかどうか、でありますね。先行き暗そうだけど、ふたりが明るいからバランスとれて、いいですね。

『恋するヤンキーガール』は猫の話? それともユズキの話? いや、どうもおばあちゃんの話っぽい。おばあちゃんの気迫、技量に魅了されたユズキ。どうしたらできるのか、聞いたらば、うまいこと口車に乗せられて、家の用事させられて、いや、でも、それでしあわせそうだからいいのか。ナギもですよね、ばあちゃんの口車に乗せられて働かされて、ほんと、ナギはアヤメちゃんのこととなると必死になるんだなあ。ほんと、ついにここまできたんですね。さて、なにやらせてもうまくいかない、そんなナギ。ちょっと落ち込んで、そんなナギをアヤメちゃんがはげましてくれる。けど料理がうまいとか、そういうの、ナギ本人が望んでるものではないようで、ああ、ままならないものでありますよね。ほんと、でも、たとえそうでも、アヤメちゃんはナギのいいところをちゃんとわかっている。それでいい雰囲気になりそうで、ええ、ふたり、ついにここまできましたね。妨害なんかに負けず、つっぱしるんだ! あ、そうそう、アヤメちゃんの普段着、ふたつにわけた髪形も、なんかラフで、可愛いですよね。

『若林くんが寝かせてくれない』、好評なんですか? うん、面白いし、単行本も買ったしで、わかる気がします。ゲストで登場ですよ。保健室にやってきた須住先生。若林くんの話を聞けば睡眠時間がなくなると、適当に流すつもりが、ついつい引き込まれてしまった。なんと、保健室の先生、マリアン先生、昔はガングロギャルだったんだ! ええーっ! 人に歴史あり! そんな来歴、みじんも感じられない! 須住先生のつりこまれてしまう、その瞬間、めちゃくちゃ面白かった。でもって、パラパラ。あー、ありましたね。あっという間にすたれませんでした? 忘れてたつもりのマリアン先生、曲を聞くと体が勝手に動いちゃう。すごいな。おかしいなあ。そして、先生たちの若い頃の話。ああ、カメラ付きケータイとかなかったなあ。ガングロギャルは携帯電話の時代でしたっけ? でもってルーズソックスやらね、いろいろ当時思わせる風物語られて、そして若林くんをギャルにしたらこんな感じ? って、これ可愛いなあ。まいったな。そしてギャル男。ああ、ありましたね。須住先生もそうだった? って、まさかそんなわけあるまい! なんだけど、勝手に想像されちゃうっていうのがおかしくて、やっぱり先生、寝られずじまいでした。

『2年2組のスタジアムガール』は、チアリーダーたちのキャッチフレーズを考えます。なんか歌いながら踊ってたスズをね、皆が見ちゃいまして、なるほどこういうのも悪くないんじゃないか? 野球選手にもニックネームがあるみたいな感じでと、各人のセールスポイントを考えるんだけど、すぐにほいほい出てくるもんじゃない。特にスズのニックネーム、微妙なの連発で、消臭剤? 解説機能付消臭剤? ほんと、スズの個性、微妙な方面に偏ってるというか、ある一点に突出しているというか、選手相手にハイテンションに解説するところとかね、もう、最高で、基本無難で人畜無害そう、おとなしいこの子がこれですからね。しかし、今回はスズのこうしたところ散々扱って、最後にユイが一人勝ち、全部かっさらっていっちゃいましたよ。ほんと、スズちゃん、いじられ損だ!

  • 『まんがタウン』第17巻第6号(2016年6月号)

2016年5月2日月曜日

『まんがホーム』2016年6月号

『まんがホーム』2016年6月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかメインで、夜更しでありましょうか。パジャマ姿でクッキー食べながら、今夜は寝ないぞ、なんていってるんですね。『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻も同様で、寝間着姿、肉まんふたりで食べながら模擬戦やってます。この模擬戦っていうのがふたりらしいなあ。そして『天国のススメ!』太一と草間、ふたりがトランプに興じておりますよ。

『孔明のヨメ。』はちょっとした山場ですよね。いや、山場を準備する、その前段階といった感じでありましょうか。劉備のもとで働くことになった徐庶。彼が、劉備に差し向けられた刺客、そいつのバックグラウンドを暴く、その計略を練ったというんですね。その計略のキーとなる人物、趙雲のもとへと向かう途中、孔明のもとに馬を返すべく寄ってみれば、ここで孔明が刺客と遭遇していた。しかもつぶさに観察して、身のまわりのもの、さらにはその態度から、ある程度の背景をうかがっている。さらには妻月英も、刺客たちが黄家の名にひるんだ様子はなかった、そうしたことをうかがっていて、おお、ふたりとも素晴しい。そして徐庶、趙雲と合流して、おお、趙雲の蹴り! かっこいい。趙雲には心当たりがある、しかし証拠がないという状況。さて、こうした状況において劉備すなわち徐庶のとった計略とは!? とりあえず黒幕の度肝を抜くことには成功してて、や、これ、どうなるの!? でありますよ。

『男子の花園』、父ひとり子ひとりで頑張る物語。3歳児の面倒見ながら朝の準備はハードモードで、子供は子供でパパのこと手伝おう、そんなこと思ってくれてるんですけど、ああ、もう、大変なことに! 保育園へ向かう途上でもトラブル。保育園に到着してからは職場へとダッシュ。しかしこのパパ、見た目麗しく、歯科衛生士の仕事でついつい口にしちゃう子供相手の口調、これもお客さんに好評で、ええ、大変ながらもなんとか毎日をこなしてるてるんですね。でも、いろいろ限界も見えている。夕食のこと考えるとつらい。疲れもすごく溜まってる。そんな彼の前に現れたのが、やたらダンディな父親! なるほど、祖父、父、息子の3世代だ! 仕事人間、家のことなんてかえりみることのなかった父が、なんと料理はじめ家事に熟達、子育てを手伝ってくれようという。けど、父と子、つまり祖父とパパの間には確執があるみたいですけどね。この確執、今後、どんな風に解けていくのか。ちょっと楽しみですね。

『敗者復活戦』。うおう、扉のニーナが可愛いよ! ほんと、ニーナ、可愛いなあ! ニーナ! ニーナ! さて今回の小ネタは、月穂サマの猫アレルギーでありますよ。猫と遊びたいのに遊べない。そんな月穂サマの力になりたいと、情報の授業に身をいれるニーナです。いや、これ自体はいいことなんだけど、先生はなんか複雑そう。静電気で機械類、壊しちゃう子だからなあ。こうしたものごと、細かに描いて面白み積み重ねながらも、桑原先生の側のこと、すなわち先生と月穂サマの関係についても状況推移を見せまして、表層に流れるもの、その奥に動いているより大きなこと、ふたつの流れをね、それぞれのテンポで等価に見せてくれるのがとてもいい。ほんと、アレルギーをめぐるいろいろ面白かったし、桑原先生の悩みなんかも次への期待につながって、ええ、この重層的な見せ方! 素晴しいですよ。

『スナックあけみでしかられて』、これ毎回しかられること前提? というか、説教スナック? かと思ったら、しかるのはあけみママではないみたいですね。松田円の新作です。スナックあけみなる小さなお店。休みのはずなのに中でなにか音がするといって、常連客が心配している。そんな彼らのことしかるのがね、小学生、乃里ちゃん。ああ、しかるのはこの子か! あけみさんはママだけどみんなのお母さんじゃないんだよ? 手厳しい! あけみママ、可愛い人ですよね。気さくでキュートで、で、人の心に効く歌を歌うのか……。すごいよな。しかるのは乃里ちゃん。お客の心を砕くのがママ。なるほど、これ、おかしいな。実にいい分業体制でありませんか。

  • 『まんがホーム』第30巻第6号(2016年6月号)

2016年5月1日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2016年6月号

『まんがタイムきららキャラット』2016年6月号、一昨日の続きです。

『はやしたてまつり♪』、いい感じに転がっていってますね。おはやし、太鼓を叩いてる子を取材して、けれどさらに詳しく知りたいと、追加で取材をします。家を訊ねましてね、取材の許可とりましてね、それで学校にいきます。おお、同じ学校だったんですね。しかも巌さん、以前からさなみのこと知ってたらしい。ああ、桜の木の下で寝ていたの見たことあるんだ。友達がいないという巌。無口で、人見知りで、あんまりに寡黙だからものすごく誤解されてて、けどそんな子が新聞部ふたりに勇気出して、一緒にお餅を食べましょう。お餅っていうのが、なんかいいですよね。そして、もう友達だよって、取材わすれて友情深めて。ええ、いいですよ、とてもいいですよ。

『リトル・リトル・アリス』、相変らず酷くってよいなあ。リデルにつきそってる猫のセバス。まさかの交通事故で危ない状況に陥るんですが、およそ信頼できない治療法で復活。って、あんた、そんなイケメン兄さんだったのか! 自分で自分に呪いをかけてたんですか。いい男だから、周囲の小さな女の子にも大人気、さらにはリデルもよく懐いていて、それが身の破滅を招きそうだったから、自分で自分に呪いをかけて猫になった。けど、エピソードのメイン、これからというんだから驚きました。リデルのそばに男がいる。それが許せないと、リデル大好きロリコンの皆さんが集結してしまった。さらにはセバスの男の魅力にまいってしまった女子連中がキルシュ筆頭にして連帯。血で血を洗う抗争に発展してしまう! なんだろうなあ、この発想。すごいよ。結局セバス、自分の呪いにふたたびかかってしまって、猫に逆戻り。セラからもキルシュからも狙われてという、安定ですね、こういうパターン、実によいです。

『塾後のあそびば』、いいですね、またもゲストですよ。いち子が悪い子デビューするっていってるんですよ。って、なにをするの!? 両親ともに外出してる、夕食のお金は貰ってきてる、だから、そのお金で! お菓子を買って、食べて、それを夕食にしてしまいます! いち子、なんていい子なんだ、なんていい子なんだ。いち子のね、ふふふーんって興奮してる顔見て、いちいち可愛い顔っていっちゃう千代子もいいですよね。どんだけあなたいち子のこと好きでいらっしゃるの? ええ、大変にいいです。千代子のにこーっも最高ですよ。千代子の父のしょんぼりもいいですよ。さて、買い食い。ヒナに美空も加わって、美空、スイカ食べるの!? しかもその量! 果物にチャレンジした美空に、スイカは野菜と伝える無慈悲ないち子! もう、ほんと、このやりとりおかしいなあ。面白い。買ったもの、ケーキと唐揚げとかね、交換しながら食べてね、その様子がすごく楽しそう。大好きっていわれて嬉しそうな千代子も可愛くって、しかし今回思ったんですが、いち子って結構食べますよね。あ、そうそう、私はポテチはいち子派ですよ。うん、こういうのも面白いです。

『へんてこバスと飴玉くるり』、今回の話、よかったなあ。都市伝説の月光号。ある、ないで議論してたら、小町さん、乗ったことあるけど、5年前、その実在を証言する人が出てきちゃったんですね。しかし、この話、小町さんとビー玉ちゃんとの出会いを描いて、ああ、なんだよ、すごくいい話じゃん。吉松先生の原稿をとりに月光号に乗車することになった小町さん。いきがかりで学校の先生をすることになって、そこで不登校、欠席してるというビー玉ちゃんのこと知るんですね。不登校の理由がですよ、泣けた、ああ、ビー玉ちゃん、教師というものに不信を抱いて、さらには恐怖をも感じているかのよう。自分の頑張って書いた作文が、他の誰かに代筆させたと疑われてしまったそのことが、ずっと心に突き刺さって残ってるっていうんですね。わかる。自分にもあったもの。しかし、今回、そのビー玉ちゃんの才能を吉松さんが見出して、さらにはその詩作の才をかたちにしてくれて、そしてそれを小町のつとめる編集部にひきわたしてくれた。ビー玉ちゃんの詩が一気にかたちを成す、その描写の見事なこと! もうね、これまでちぢこまっていた心がね、ぱーっと開かれて、もうとめどない! 感動的でさえあったと思うんです。ええ、いい話でした。胸にせまりましたね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第6号(2016年6月号)