『まんがタイムきららフォワード』2016年7月号、昨日の続きです。
『ゆるキャン△』、すごく勉強になるわ、これ! あきがですね、勝ち誇った顔でですね、見せるんですよ。バァーン!! ミニテーブルに木の食器、そしてスキレット。スキレット? あの小さなフライパンのこと? おしゃれなキャンプ用品を揃えたい。しかも安価に揃えたい。そうしたあきの試み、見事に成功して、そうかあ、激安スキレット。けど激安には問題があって、木の器、熱い料理は駄目というんですね。その理由も語られて、おー、なるほど、納得だ。勉強になる。しかも、その失敗を挽回しようとするあきとイヌ子のチャレンジ。勉強になるわー。なんでもね、道具は金払ってやっつける、そんな意識でもって行動しているのが私です。でも、工夫、労を惜しまなければ、安価にそれなりのもの揃えられるんですよって、この漫画は教えてくれるようで、ほんと、意識が変わる、目からうろこですね、よい漫画ですよ。でもって話はクリスマスキャンプへと向かっていって、というか、君らテスト前に余裕だよね? いや、これは逃避か。そしてあきの失敗。へー、酢水につけるといいんだ。勉強になります。そしてまさかのなでしこ!
『夢喰いメリー』、レガレクス、話せるやつだなあ、いいやつだなあ。負傷したスケボーの子のこと、お礼をいっていたと伝えられて、むしろ礼をいうのはこちらだって、その思考こそは独特だけど、話は通じるし、ぜんぜん敵対的でないし、むしろ友好的。あの、夢路とやたら意気投合してるコマですよ。メリーとエンギとの距離感、すごかった。なんだろう。ギャグ漫画かと思った。そしてエンギ、サナとの約束がある。かつて人の姿をしたレガレクスと出会ったこと、秘密にしておきたい。様子のおかしなエンギを見て、それとなく察してくれたレガレクスだけど、あかん! 肝心なところ、通じあってへんやん! ギャグ漫画かと思った。しかし、ここから再びシリアスに向かって、ああ、勇魚とのこと。ジャングルジムから落ちた私を助けてくれたのは夢路なのか響なのか。与えられた情報から、いったいその時、自分がどういう状況にあったか理解する夢路。と、そこに現れる夢魔エルダー! もう、息つく暇もなしってやつですよ。これ、夢路、エルダー戦をへたその先になにがあろうというのか。想像だにできません。しかし、この緩急つけた揺さぶり、しびれます。
『鬼が出るか蛇が出るか』、脚立を押さえる優くん。これ本当に俺必要か? とかいってますけど、脚立を使った高所作業の安全確保は重要よ? ともあれ、美来さんの優へのアタック。あれ、具体的にどういう体勢になってるのかよくわからないから、ちょっと引いた構図をお願いしたいところです。しかし、優、ずいぶんほだされましたよね。最初のころは、がんとして受け入れない、そんなだった彼が、今や周囲にいる女の子、誰であってもドキドキしてしまって、実は俺、軽薄? って悩んでますけど、いや、それ、普通やから。はたから見てる限り、それであたりまえやから。足をひねってしまった美来さん。その足に残った痣を見て、奇麗な肌だから余計に痛々しいと思う、その優の実感、主観がとてもいい。でもって、この足を癒しに湯治にいこうって話なんですが、野湯。そんなのあるのか。湯をためた風呂ではなく、自然に湧いてるのを、そのままに利用する。河原掘ったら湯が出て、川の水とまぜて温度調整する温泉とかありますけど、ああいう類か! いいな、なんかいいな。これ、観光資源じゃん。さてこの漫画、あまりそうした色は強く押し出されていないわけですけど、ハーレムもので、女の子たちが主人公を争奪するという形式なわけですが、今回の話を見ればなるほど、皆フェアだなあと思わされて、しろがですね、以前優と話したこと、どういう意図で話したのか、自分はどういう気持ちでいるのか、皆にちゃんと伝えたりね、それで皆がそれぞれどう考えてるか意識の共有を図ったりね、ほんと、ライバル宣言っぽくもあり、あるいは同じ目的を持った同志でありというのが面白い。あ、そうそう、最後の優。ちゃんと言い訳はできたのでしょうか。次回はおしおきですか? それもいいと思います!
『そこテストにでます!』、もみじ、正念場でありますね。数馬、もみじとの対話を通じて、彼女の気持ち、その背景をうかがうんですが、さすがですよね。もみじの言葉の端々から、いつごろから自分のこと気にしてくれていたのか、時期からその行動の意図からちゃんと理解して、でもそれをすぐには信じないというのは、自分のモテへの自信のなさでしょう。ある種の自己肯定感情の弱さを感じさせる数馬少年。けど、だからこその彼なんだなって風にも思えて、ああ、難しい。もしかしたら気づけたかも知れない、彼をとりまく女の子たちの気持ち。それに全然気づけてなかったのは、この彼のらしさがためで、でもこの彼のらしさがあってはじめて、今の彼のモテがあるようにも思えるんですよね。数馬、もみじに自分の姿、気持ちを重ねて見る。さらにいえば、いろははじめ、数馬のことを好きだといってくれる女の子たち、彼女らにも自分の気持ち、恋心を重ねて、ああ、ここでようやく数馬は自分自身を客観視するのかも知れませんね。そしてもみじですよ。一度は気落ちした彼女だけど、数馬の挑発を受けて、どういう選択をするのか。ほんと、もみじの正念場です。
- 『まんがタイムきららフォワード』第10巻第7号(2016年7月号)
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