『まんがタイムきららキャラット』2016年7月号、一昨日の続きです。
『ジューンフレンド』、ゆずきのクラスフレンドリー作戦。今回のターゲットは柏木このえ。好きな食べ物は卵焼き、まずは餌付けからはじめよう、って、そのへんの意図をどばどば口にしちゃうところが、ゆずきの素直さ、らしさなんだと思います。しかし、ゆずき、卵焼きはいけるんだ! 作れるんだ。卵を割るのは大得意、そういって調子にのっちゃうゆずき、めちゃくちゃ面白かった。あの、やっちゃった感が卵でいっぱいのボウルにあふれかえっていて、もう、絵だけで面白いです。ゆずきとはるのやりとり、それも面白いのだけど、ゆずきのテンションがいいのかなあ、ターゲットのこのえさんとの会話もおかしくて、他人の手作りはダメなタイプでしたか…!? おお、そこにちゃんと着目する! いいよ、そう、他人の手作りダメなタイプの人っている! 私がそうだ! いいなあ、この漫画、なんか目端がきくといいますか、いろいろゆきとどいてる感あります。あのゆずきとこのえのペコペコ合戦なんかもそういう感触あって、うん、実にいいです。そしてフレンドリー作戦成功したようで、そしてさらにモアフレンドリー? うん、実によい。なこなこなこなこ、実にいいです。
『アニマエール!』、とてもよいです。ところで、ひづめの髪飾り、蹄鉄ですね。こはねがですよ、チア部にひづめが入ってくれたというのでハイテンション! なのはいいんだけど、脱ぎ捨てた制服がバタバタとか、でもってユニフォームがいかがわしかったり、いやもう、こはね、めちゃくちゃ危ういな! 宇希さん、気苦労がたえない、というか、この子がいないと、こはね、ほんとにあやうい。部活の情景、最初は体力テストからというの、ひづめとこはねのテンションの差、面白くて、やる気はあるんだけどいろいろ至らないこはねがちょっと落ち込んだりね、でも応援することには自信あるっていうの、ひづめ、内心認めてたり、そしてチアパワーなる謎の用語に納得したり。いいな、ひづめさん。結構伝わるお嬢さんだ。けど、今回、なにがよかったかって、チアに期待して、チアにかかわることやってみたい、そんなこはねの気持ち、自分の昔を振り返ってわかってくれるひづめ、あそこですよ。ああ、チアをはじめたこと、それが嬉しい、憧れのチアに触れていること、それが嬉しい。ちゃんと伝わってるんですね。ちゃんと共有してるんですね。ほんと、言葉少なだけど、その共感があるのがとてもよかったです。
『ことこ・ア・カペラ』、よかったです。ことこからきよかにアプローチ。ア・カペラ部に入って欲しいっていうのね。きよかはそれを迷惑そうにしてるんだけど、いや、え? 内心はそうじゃないな。むしろかまって欲しいっぽいぞ。面白いなあ、この子。授業中のことこのアプローチ、あの紙で作ったお面ね、あれはあかんわ、すごいインパクトやわ。けどそれで笑いをこらえるきよか、先生にあてられたのをキャンセルしたりと、ほんと、面白い。今回は、きよかのね、ちょっと寂しそうなところ? ことこがいろいろ声かけてくれたりするのが嬉しいところ、そういうのがよく見てとれて面白く、ほほえましく、そしてきよかさん、結構おっちょこちょい…? マドラーって! ほんと、細かく細かくいろいろ盛り込んで、実にいい。小さくくすぐって、笑わせてくれて、その上で屋上でのア・カペラシーンがくる。ああ、それがとても魅力的。ほんと、きよかがことこに魅かれる、そうしたこともわかろうってものです。
『疾風ういんどみる!』も面白い。休日にも部活動。それですっかり遠足気分のふうこが面白くって、あの風車がぐるんぐるん回ってるのもいいですよね。でもって、お弁当。ふうこ、忘れます。というか、最初からなかったのか! それを予測してたつむじもなかなかのもんで、ふたりの関係の深さ? つきあいの長さ? そうしたことうかがわせてくれますよね。というか、お弁当多すぎ! でもって、はやてのお弁当。魚! しかも鮮魚! 生きてるのをその場で刺身にしてくれて、それ、漁師の鈴木さんからの差し入れっていうんだけど、魚のぬめりまみれのファンレター、これはちょっとやだなあ! 今回は皆の個性、キャラクター、それがようく描かれて、仲が深まる、より近しく感じられるようになる、そうした回でありましたね。劇中の彼女らにも、読者である私にもよい、そう思える回でありました。でもって、お弁当だけで終わり。って、ただの海辺のピクニックじゃん! そんなつっこみで終わる一日。楽しかったです。
- 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第7号(2016年7月号)
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