2016年5月5日木曜日

『まんがタウン』2016年6月号

『まんがタウン』2016年6月号、一昨日の続きです。

『ちょい能力少女あゆむ』、いい最終回むかえましたね。能力が使えなくなったあゆむ。それがちょっと話題になるのだけど、これはそれだけあの能力が皆から頼られていたのだろう。そしてあゆむもその能力に頼っていたのだろう、そうしたことうかがわせて、実際、別に能力を使わなくともできることでも、あゆむに頼ってくる。あゆむも能力を使わなくともできること、能力でやっつけたりしてましたもんね。さて、そんなあゆむの憂鬱? 悩みを瓦町くんが解消してくれた。皆に頼ればいいんだよ。うん、このひとことであゆむの気持ちも変わって、そして街で見かけた財布のピンチ。これを、これまでみたく能力でこっそり解消しちゃうんじゃなく、勇気持って話しかけてと、ああ、あゆむの前向きな様、とてもいいと思いました。って、そのくりかえしで痩せるんだ! 今まで、どんだけ動いてなかったの! そして最後のあの奇跡! あれは、もう、読者だけが知ってるあゆむのボーナスですよね。実際あゆむの能力はあれで終わりなのか、それともいつか復活するのか、それはわからないまでも、そうした今後いろいろ思わせるところ、あゆむの人柄あってのものかも、みたいに思ったんですね。

『ど先端ナース』も最終回です。いや、もう、びっくりしました。井坂育郎、彼のナースへの思慕。その芽生えの時期に出会っていたナースが、他ならぬナース山関! じゃなくって、沖乃虎奈だった。彼女と一緒にいた育郎に、飯綱まるみが語る。育郎があの時出会って、ナースの精神を感じとっていた相手、それは虎奈ではなかった。椎名とがりだったっていうんですね。これまでとがりに対して素直になれなかった、意固地だった井坂育郎。彼は結局その意固地さ捨てられなくて、それは椎名とがりも同じなんだけど、けれどふたりの関係、ちょっと変わっていきそうなんですね。まあ、めんどくさいことには変わりないんですけど、これはこれでハッピーエンドなんだろう。そう思わせるところ大きくて、いやもう、これは素直になれないふたりの恋愛の、あるいは幼ない日に感じた憧れに気づくまでの物語だったのかも知れないなあ、みたいなこと思わされましたよ。というか、ふたりの顔が近い! 近すぎるよ! あ、そうそう、ナース山関、なんかしれっとグッドエンド回収してるんですけど!

『ポジティブ先輩ネガティブ先輩』、天使ゆりあと巫女川結笑がルームシェアすることになったんだそうですよ。しかし、これ、結笑の言動がいちいちおかしくて、老後のことまで考えてる。毎日家飲みで赤字が出てる。ふたり、仲いいんだなあ。結笑の友達のくだり、あれがすごかった。そうか、ゆりあの友人関係に結笑のそれ、内包されてるんだ。ゆりあとの共通の知り合い以外に友達いないってわけか。あるいは、ゆりあが友達になるまで、友達いなかった!? 結笑の知らない人がきたら風呂場にこもるからって話も、自室、ええとクローゼットだっけ? あそこにこもればいいんじゃないの!? ほんと、今回は結笑がおかしすぎます。家では結笑がゆりあの世話を焼いて、えー、これストレスたまるパターンじゃないの? と思ったら、結笑の苦手、社会関係はゆりあに代行してもらうのか。これはこれで助け合いなのかも知れませんね。というか、結笑先輩、よくこれまで無事に暮らしてこれましたね。そして最後の、ポジティブ先輩ポジティブ先輩、あるいはネガティブ先輩ネガティブ先輩、ロゴまで作って! ネガティブ先輩2はいろいろやばそうですけど、ポジティブ先輩2は違う方面に発展していきそうな可能性感じさせて、悪くなさそうですね!

  • 『まんがタウン』第17巻第6号(2016年6月号)

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